JP4470331B2 - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上方から横倒し状態でローディングされた複数の商品を横倒しで上下方向に積み重なった状態で収納する自動販売機の商品収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、この種の商品収納装置を、例えば実用新案登録第2562799号において既に提案している。この商品収納装置は、上下方向に蛇行して延びるサーペンタイン型の商品通路を有している。この商品通路を画成する通路壁は、上下方向に延びかつ外方に凸に湾曲した複数の円弧部材を、互いに上下方向に所定の間隔を存し、上下方向に配置したものである。そして、各円弧部材の下端部には、商品のローディング時に、商品の落下速度および落下姿勢を制御するための制御部材が取り付けられている。
【0003】
制御部材は、弾性を有する樹脂からなり、平面形状がほぼ矩形状の本体部と、本体部を円弧部材に回動自在に連結する連結軸と、本体部を商品通路に突出させる方向に付勢するスプリング部とで、一体に成形されている。この制御部材は、商品が商品通路に無い状態では、本体部が商品通路の内方に向かって前上がりに傾斜した姿勢で商品通路に突出している。商品が商品通路にローディングされると、その商品は、順に各制御部材の本体部に上から当たりながら、商品通路に沿って落下する。商品が制御部材の本体部に当たると、その本体部は、商品の自重で押し下げられ、スプリング部に抗して、商品通路から退避するように連結軸を中心に大きな角度で回動する。この場合、本体部に当たった商品は、スプリング部で減速されるとともに、落下姿勢が安定した横倒しの姿勢に制御される。なお、ローディング完了後の収納状態では、制御部材の本体部は、その制御部材の付近に収納された商品によって、商品通路から退避した状態に保持されるとともに、上下2つの円弧部材間を閉鎖することで、通路壁の一部としても機能する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の商品収納装置では、ローディング前には前上がりに傾斜した姿勢の制御部材の本体部が、ローディング時や収納状態では、大きな角度で回動駆動されるため、制御部材のスプリング部に大きな負荷がかかってしまう。このため、商品収納装置の長期間の使用により、樹脂からなるスプリング部の付勢力が低下しやすく、加えて、スプリング部に大きな負荷が繰り返し作用することによって、スプリング部に亀裂が生じるおそれもある。これらのような場合には、ローディング時の商品の落下速度や落下姿勢を、十分かつ適切に制御することができず、その結果、商品の表面が損傷を受けることに加えて、商品を適正な横倒し姿勢(起立した商品の長さ方向の軸線がほぼ水平となる姿勢)で、商品通路に収納することができなくってしまう。
【0005】
さらに、近年、自動販売機で販売する商品として、ペットボトルに入った飲料商品(以下「ペットボトル商品」という)が増加しており、ペットボトル商品の中には、断面形状が角型のものがある。このような断面角型のペットボトル商品をローディングする場合には、たとえその商品が適正な横倒し姿勢でローディングされても、商品が商品通路の下端部に到達したときや、既にローディングされた商品上に落下したときには、商品の当たり所によっては、リバウンドが不規則になることで、商品が斜めや起立した姿勢になり、適正な横倒し姿勢を保てないおそれがある。特に、商品通路の下端部に収納される商品は、商品通路の上部に収納される商品に比べて、商品通路の下端部に到達するときの落下速度が大きいので、商品の姿勢が乱れやすい。このように、商品が不適正な姿勢で収納されると、商品通路での商品詰まりが生じやすくなり、また、商品通路の下端部に設けられる商品払出し装置が、最下位の販売商品を販売時に適切に払い出さなくなるおそれがある。以上のような点において、この商品収納装置には改善の余地がある。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、商品を適正な横倒し姿勢で確実に収納することができる自動販売機の商品収納装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動販売機の商品収納装置は、上方から横倒し状態でローディングされた複数の商品を横倒しで上下方向に積み重なった状態で収納する自動販売機の商品収納装置であって、上下方向に延びるとともに互いに間隔を存して対向し、複数の商品を収納する商品通路を画成する2つの通路壁と、これら2つの通路壁の少なくとも一方に、商品通路の内方に向かって前下がりに傾斜した姿勢で取り付けられるとともに、ローディング時に落下する商品が上方から当たることにより、商品を減速しかつ商品の落下姿勢を制御するための板ばねからなる緩衝部材と、を備え、2つの通路壁の各々は、上下方向に並んだ状態で配置された複数の円弧部材を有し、複数の円弧部材の各々は、その幅方向に延びかつ下方に開放する開口を有する断面C字状のカール部を上部に備えるとともに、上下方向に延び、外方に凸に湾曲しており、緩衝部材の上端部が、カール部の内径よりも小さくかつ開口よりも大きい寸法で屈曲形成され、複数の円弧部材の少なくとも1つのカール部に、開口を介して抜け止め状態で取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、商品通路に上方から商品をローディングすると、その商品は、商品通路内を落下し、この落下中において、前下がりに傾斜した姿勢の緩衝部材に上方から当たる。この緩衝部材は板ばねからなるため、緩衝部材自体の弾性によって、商品の落下のエネルギの一部が吸収され、商品が減速される。また、緩衝部材に最初に当たった時点で、商品が不適正な姿勢になっていても、その商品は、前述の商品の減速に加えて、緩衝部材に当たった部分を支点としながら回ることで、適正な横倒し姿勢となるように制御される。その結果、商品の表面が損傷を受けることなく、商品を適正な横倒し姿勢で確実に収納することができる。また、上記構成の商品収納装置では、従来の制御部材と異なり、緩衝部材が大きな角度で回動したり、撓んだりすることがないので、商品収納装置を長期間使用しても、商品の落下速度および落下姿勢の制御性能を確実に保つことができる。
また、各通路壁は、上下方向に並んだ状態で配置され、各々が、上下方向に延び、外方に凸に湾曲する複数の円弧部材を有しており、各円弧部材は、その幅方向に延びかつ下方に開放する開口を有する断面C字状のカール部を上部に備えている。一方、緩衝部材の上端部は、カール部の内径よりも小さくかつ開口よりも大きい寸法で屈曲形成されている。このように形成された緩衝部材の上端部が、円弧部材のカール部に開口を介して抜け止め状態で取り付けられるので、取付用のねじなどを用いることなく、緩衝部材を円弧部材に簡単に取り付けることができる。なお、一般に、通路壁を複数の円弧部材で構成することで、サーペンタイン型の商品通路が画成され、上記のような円弧部材には、その上端部に、円弧部材自体を回動自在に支持するための、開口を有するカール部が形成される。したがって、そのようなカール部を有する既存の円弧部材に、緩衝部材を簡単に取り付けることができる。
【0011】
またこの場合、緩衝部材の表面は、滑性を有する材料で構成されていることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、緩衝部材に当たった商品を、緩衝部材上を滑らせながら落下させることが可能であるので、横倒し姿勢で下方へ転動する商品の回転を抑制することができる。これにより、一般に、転動で不規則な回転になりやすい商品の回転を抑制でき、その結果、そのような不規則な回転で商品が不適正な姿勢となるのを抑制でき、商品をより一層確実に適正な横倒し姿勢で収納することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による自動販売機の商品収納装置の下側部分を示している。この商品収納装置1は、例えばペットボトル商品や缶飲料商品などを販売する自動販売機に複数組み込まれ、多数の商品を横倒しで上下方向に積み重なった状態で収納するものである。
【0016】
図1に示すように、商品収納装置1は、上下方向に延びるサーペンタイン型の前後(図1では左右)2つの商品通路2、2を備えており、各商品通路2の下端部には、最下位の販売商品Sやそのすぐ上の次販商品Sを支持するとともに、販売時に、販売商品Sを払い出す商品払出し装置3(商品支持部)が設けられている。この商品払出し装置3は、商品通路2の下端部を開閉することにより、販売商品Sの支持および払い出しを行うストッパ4と、くの字状のガイド溝5に沿ってスライド自在に構成され、次販商品Sを支持するエジェクタ6と、このエジェクタ6をスライド駆動するための駆動モータ7などを有しており、販売すべき商品のサイズや形状にかかわらず、無調整で販売商品Sを払い出すことができるフレキシブルタイプのものである。また、同図に示すように、商品払出し装置3は、互いに背中合わせにした状態で、前後2つの商品通路2、2の間に配置され、販売時に、各商品払出し装置3が独立して作動し、各商品通路2の販売商品Sを払い出すようになっている。なお、商品払出し装置3の詳細な構造については、本出願人が既に提案した特願平11−336593号などにおいて説明しているので、ここでは省略する。
【0017】
各商品通路2は、上下方向に延び、互いに左右方向(図1の表裏方向)に間隔を存して対向する左右1対の側板11、11と、これらの側板11、11間に、上下方向に並んだ状態で、かつ、互いに前後方向に間隔を存して対向するように配置された複数の円弧部材12(通路壁)などにより画成されている。なお、外側の円弧部材12の下方には、上下方向に延び、商品払出し装置3に前後方向に間隔を存して対向する対向板13が配置されており、この対向板13と商品払出し装置3とによって、商品通路2の下端部が画成されている。
【0018】
各円弧部材12は、上記側板11、11間の距離と同程度の横幅(左右方向の幅)を有し、図2に示すように、上下方向に延びかつ外方に凸に湾曲するように形成されている。また、円弧部材12の上部には、左右方向に延びる断面C字状のカール部14が形成されている。このカール部14は、円弧部材12自身の横幅よりも、左右方向に若干長く延びており、両端部が側板11、11に回動自在に支持されている。また、図2(b)に示すように、カール部14の下端部には、後述する緩衝部材21の厚みよりも大きくかつカール部14の内径よりも小さい開口14aを有している。
【0019】
このように構成された円弧部材12には、ローディングされる商品Sの落下速度および落下姿勢を制御するための緩衝部材21が、適宜取り付けられている。この緩衝部材21は、円弧部材12とほぼ同程度の横幅を有するとともに、表面が平滑に形成された金属製の板ばねからなり、全体が、取り付けられた円弧部材12と反対側、すなわち商品通路2の内方に向かって、緩やかに湾曲しながら前下がりに延びるように取り付けられている。図2(b)に示すように、緩衝部材21の上端部21aは、円弧部材12のカール部14の内径よりも小さくかつ上記開口14aよりも大きい寸法で、屈曲形成されている。このように構成された緩衝部材21を円弧部材12に取り付ける場合には、円弧部材12の上記側板11、11への取り付けに先立ち、緩衝部材21の上端部21aを、円弧部材12のカール部14の一端から差し込むだけで、緩衝部材21を、開口14aを介して円弧部材12のカール部14に簡単に抜け止め状態で取り付けることができる。
【0020】
これらのような緩衝部材21により、商品Sのローディング時における落下速度および落下姿勢の制御が次のように行われる。すなわち、商品通路2の上方に設けられた商品投入口(図示せず)から商品Sを投入すると、その商品Sは、商品通路2内を落下し、この落下中において、緩衝部材21に上方から当たる。この緩衝部材21は、表面が平滑な板ばねからなるため、緩衝部材21自体の弾性によって、商品Sの落下のエネルギの一部を吸収することで、商品Sを減速するとともに、落下中の転動による不規則な回転を抑制する。また、緩衝部材21に最初に当たった時点で、商品Sが不適正な姿勢になっていても、その商品Sは、前述の商品Sの減速および不規則回転の抑制に加えて、緩衝部材21に当たった部分を支点としながら回ることで、適正な横倒し姿勢となるように制御される。その結果、商品Sの表面が損傷を受けることなく、商品Sを適正な横倒し姿勢で確実に収納することができる。また、本実施形態の商品収納装置1では、上述した従来の制御部材と異なり、緩衝部材21が大きい角度で回動したり、撓んだりすることがないので、商品収納装置1を長期間使用しても、商品Sの落下速度および落下姿勢の制御性能を確実に保つことができる。
【0021】
また、上記対向板13には、商品通路2の下端部に収納される商品Sのローディング時におけるリバウンドを抑制するための上下2つのリバウンド抑制部材22(22A、22B)が取り付けられている。各リバウンド抑制部材22は、上記緩衝部材21と同様の板ばねからなり、全体が、取り付けられた対向板13と反対側に緩やかに湾曲しながら下方に延びるように取り付けられている。下側のリバウンド抑制部材22Aは、その下端が最下位の商品Sを適正な横倒し姿勢で収納した状態よりも若干上側に位置するように配置されている。一方、上側のリバウンド抑制部材22Bは、下側のリバウンド抑制部材22Aに対し、商品Sの外径とほぼ同程度の間隔を存して配置されている。なお、各リバウンド抑制部材22は、その上端部が対向板13に溶接されることで、取り付けられている。
【0022】
これらのようなリバウンド抑制部材22A、22Bにより、商品Sのローディング時におけるリバウンドが次のように抑制される。すなわち、商品が全く無い商品通路2に、上方の図示しない商品投入口から商品Sを投入すると、その商品は、商品通路2内を落下し、商品払出し装置3のエジェクタ6上に到達する。この場合、商品Sがエジェクタ6に当たることで、リバウンドしても、そのリバウンドした部分が下側のリバウンド抑制部材22Aに下方から当たり、それ以上のリバウンドが抑制される。これにより、最初に投入した商品S(以下「第1商品S」という)を安定した姿勢、すなわち、適正な横倒し姿勢で確実に収納することができる。同様に、第1商品Sに続けて投入した商品Sは、第1商品S上に落下することで、リバウンドしても、上側のリバウンド抑制部材22Bに下から当たることで、リバウンドが抑制される。したがって、第1商品の後に続けて投入した商品Sも、適正な横倒し姿勢で確実に収納することができる。
【0023】
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されるものではなく、1つの商品通路2に設けるべき緩衝部材21およびリバウンド抑制部材22の数や取付位置については、例えば、商品通路2全体の上下寸法や収納すべき商品(形状、大きさ、弾性係数など)に応じて、商品通路2に収納されるすべての商品が適正な横倒し姿勢で収納されるように、適宜決定することが好ましい。また、実施形態では、リバウンド抑制部材22を、商品払出し装置3に対向する対向板13に取り付けたが、商品払出し装置3に取り付けても良い。さらに、フレキシブルタイプ以外の商品払出し装置を有する自動販売機に適用しても良い。また、実施形態で示した緩衝部材21やリバウンド抑制部材22の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の自動販売機の商品収納装置は、商品を適正な横倒し姿勢で確実に収納することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動販売機の商品収納装置の下側部分を示す側断面図である。
【図2】(a)は、円弧部材に緩衝部材を取り付けた状態を示す側断面図であり、(b)は、その取付部分を拡大して示す。
【符号の説明】
1 商品収納装置
2 商品通路
3 商品払出し装置(商品支持部)
12 円弧部材
14 カール部
14a 開口
21 緩衝部材
22 リバウンド抑制部材
Claims (2)
- 上方から横倒し状態でローディングされた複数の商品を横倒しで上下方向に積み重なった状態で収納する自動販売機の商品収納装置であって、
上下方向に延びるとともに互いに間隔を存して対向し、前記複数の商品を収納する商品通路を画成する2つの通路壁と、
これら2つの通路壁の少なくとも一方に、前記商品通路の内方に向かって前下がりに傾斜した姿勢で取り付けられるとともに、ローディング時に落下する商品が上方から当たることにより、当該商品を減速しかつ当該商品の落下姿勢を制御するための板ばねからなる緩衝部材と、を備え、
前記2つの通路壁の各々は、上下方向に並んだ状態で配置された複数の円弧部材を有し、
当該複数の円弧部材の各々は、その幅方向に延びかつ下方に開放する開口を有する断面C字状のカール部を上部に備えるとともに、上下方向に延び、外方に凸に湾曲しており、
前記緩衝部材の上端部が、前記カール部の内径よりも小さくかつ前記開口よりも大きい寸法で屈曲形成され、前記複数の円弧部材の少なくとも1つの前記カール部に、前記開口を介して抜け止め状態で取り付けられていることを特徴とする自動販売機の商品収納装置。 - 前記緩衝部材の表面は、滑性を有する材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品収納装置。
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