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JP4475647B2 - 推進管製造方法、推進管製造装置および推進工法用推進管 - Google Patents
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推進管製造方法、推進管製造装置および推進工法用推進管 Download PDF

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Description

本発明は、外型枠と内型枠とによって推進管本体を成形する推進管製造方法、推進管製造装置および推進工法用推進管に関するものである。
従来は、遠心機により回転される管状の型枠を用いて、推進工法用推進管を遠心力による締固めにより成形している(例えば、特許文献1参照)。
このような遠心力成形では、推進管内面が直接型枠面に接していないため、最終表面仕上げを熟練した製管士が行っている。
このような遠心力成形で推進工法用推進管を製造する際に用いられるコンクリートは、流動性を表わすスランプ値が5〜20cm程度である。
特許第3468733号公報(第2−3頁、図1−2)
この従来の遠心力成形には、製品としての推進工法用推進管の壁厚管理が難しく壁厚の寸法精度が悪い、遠心分離によってコンクリートが不均一となり推進管内面に脆弱なペースト層が形成される、推進管内面の最終表面仕上げのための熟練した製管士による作業時間と労力を必要とする、遠心力成形設備は現地生産に適さず推進管の運搬上不利である、製品内にスラッジが発生するためスラッジの処理費がかかる、などの問題が生じている。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、高精度、高耐久、高品質の推進工法用推進管を能率良く安価に製造できる推進管製造方法を提供し、その製造方法の実施に使用する推進管製造装置を提供し、その製造方法により製造された高精度、高耐久、高品質の推進工法用推進管を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、中心線を上下方向に設定した円筒形で複数に分割可能な外型枠と、外型枠の内側に同心状に配置された円筒形で縮径可能な内型枠との下部間に、推進管本体の後端部外周面に装着される継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台を配置し、外型枠と内型枠とカラー固定受台との間に高流動コンクリートを打設して、カラー固定受台上に推進管本体を成形し、外型枠を分割するとともに内型枠を縮径させて、カラー固定受台上で継手カラーが一体化された推進管本体を脱型する推進管製造方法であり、そして、複数に分割可能な外型枠と、縮径可能な内型枠と、継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台との間に高流動コンクリートを打設することで、推進管本体に継手カラーが一体化された推進工法用推進管を比較的簡便に製造でき、その際、外型枠と内型枠との間隔により推進工法用推進管の壁厚管理が容易で壁厚の寸法精度を高精度に保つことができ、かつ高流動コンクリートにより推進管本体が均一に成形されるので、高耐久、高品質の推進工法用推進管を製造でき、また、内型枠があるため推進管内面の最終表面仕上げをする必要がなく効率の良い推進管製造ができるとともに、スラッジ処理の必要もないので製造コストを安価にできる推進管製造方法を提供する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の推進管製造方法において、高流動コンクリートの打設時に、外型枠および内型枠の少なくとも一方を振動させて、推進管本体を振動締固め成形する推進管製造方法であり、そして、高流動コンクリートに振動を与えながら推進管本体を振動締固め成形するので、高流動コンクリート中に混入した気泡を振動により抜きながら高流動コンクリートを隅々まで行き渡らせるようにして、より高耐久、高品質の推進工法用推進管を製造することが可能な推進管製造方法を提供する。
請求項3記載の発明は、中心線を上下方向に設定した円筒形で複数に分割可能な外型枠と、外型枠の内側に同心状に配置された円筒形で縮径可能な内型枠と、外型枠と内型枠との下部間に配置され、推進管本体の後端部外周面に装着される継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台とを具備し、請求項1記載の推進管製造方法により推進工法用推進管を成形する推進管製造装置であり、そして、複数に分割可能な外型枠と、縮径可能な内型枠と、継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台とによって、推進管本体に継手カラーが一体化された推進工法用推進管を遠心力成形設備より簡便な設備で製造でき、その際、外型枠と内型枠との間隔により推進工法用推進管の壁厚管理が容易で壁厚の寸法精度を高精度に保つことができ、また、内型枠があるため推進管内面の最終表面仕上げをする必要がなく効率の良い推進管製造が可能であるとともに、スラッジ処理の必要もないので製造コストを安価にできる推進管製造装置を提供する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の推進管製造装置において、外型枠および内型枠の少なくとも一方に振動を付与する振動締固め成形用の加振器を具備したものであり、そして、加振器により外型枠および内型枠の少なくとも一方を介して高流動コンクリートに振動を伝えながら推進管本体を振動締固め成形するので、高流動コンクリート中に混入した気泡を振動により抜きながら高流動コンクリートを隅々まで行き渡らせるようにして、高耐久、高品質の推進工法用推進管を製造することが可能な推進管製造装置を提供する。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の推進管製造装置において、外型枠および内型枠を、上下方向に分割可能としたものであり、そして、上下方向に分割可能な外型枠および内型枠を上下方向に接続することで、必要に応じて軸方向に短縮または拡張化された推進工法用推進管を製造できる推進管製造装置を提供する。
請求項6記載の発明は、請求項3乃至5のいずれか記載の推進管製造装置が、推進工法用推進管の施工現場に設置されたものであり、そして、中心線を上下方向に設定した外型枠と内型枠とカラー固定受台とによって推進工法用推進管を製造する推進管製造装置は、遠心力成形方式の推進管製造装置よりも簡便に推進管施工現場に設置してこの施工現場にて推進工法用推進管を製造することができるので、公道などで運搬する際の制限を考慮することなく大口径化を図ることが可能な推進工法用推進管を製造できる推進管製造装置を提供する。
請求項7記載の発明は、請求項1または2記載の推進管製造方法により成形された推進管本体と、推進管本体の後端部外周面に装着された継手カラーとを具備した推進工法用推進管であり、そして、中心線を上下方向に設定した外型枠と内型枠とカラー固定受台との間に高流動コンクリートを打設して推進管本体を成形し、このときカラー固定受台により推進管本体の後端部外周面に継手カラーを一体化することで、高精度、高耐久、高品質の推進工法用推進管を提供する。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の推進工法用推進管において、推進管本体の推進方向先端面は、推進管本体の軸方向に直角の面に対して傾斜状に成形されたものであり、そして、推進管本体の推進方向先端面を傾斜状に成形することで、先導する推進管本体の後端面に対し後続する推進管本体の推進方向先端面を継手カラー内で角度を付けて接続する曲線施工において、先導の推進管本体の後端面と後続の推進管本体の推進方向先端面との間の目開き量を減少させて、従来の目開き量の大きな急曲線施工を、目開き量の小さな緩曲線施工の施工条件に改善できるとともに、従来の推進管では目開き量が許容値以上となる急曲線施工を許容値以内に収めることができるテーパ付き推進管を提供する。
請求項1記載の発明によれば、複数に分割可能な外型枠と、縮径可能な内型枠と、継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台との間に高流動コンクリートを打設することで、推進管本体に継手カラーが一体化された推進工法用推進管を比較的簡便に製造でき、その際、外型枠と内型枠との間隔により推進工法用推進管の壁厚管理が容易で壁厚の寸法精度を高精度に保つことができ、かつ高流動コンクリートにより推進管本体が均一に成形されるので、高耐久、高品質の推進工法用推進管を製造でき、また、内型枠があるため推進管内面の最終表面仕上げをする必要がなく効率の良い推進管製造ができるとともに、スラッジ処理の必要もないので製造コストを安価にできる推進管製造方法を提供できる。
請求項2記載の発明によれば、高流動コンクリートに振動を与えながら推進管本体を振動締固め成形するので、高流動コンクリート中に混入した気泡を振動により抜きながら高流動コンクリートを隅々まで行き渡らせるようにして、より高耐久、高品質の推進工法用推進管を製造することが可能な推進管製造方法を提供できる。
請求項3記載の発明によれば、複数に分割可能な外型枠と、縮径可能な内型枠と、継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台とによって、推進管本体に継手カラーが一体化された推進工法用推進管を遠心力成形設備より簡便な設備で製造でき、その際、外型枠と内型枠との間隔により推進工法用推進管の壁厚管理が容易で壁厚の寸法精度を高精度に保つことができ、また、内型枠があるため推進管内面の最終表面仕上げをする必要がなく効率の良い推進管製造が可能であるとともに、スラッジ処理の必要もないので製造コストを安価にできる推進管製造装置を提供できる。
請求項4記載の発明によれば、加振器により外型枠および内型枠の少なくとも一方を介して高流動コンクリートに振動を伝えながら推進管本体を振動締固め成形するので、高流動コンクリート中に混入した気泡を振動により抜きながら高流動コンクリートを隅々まで行き渡らせるようにして、高耐久、高品質の推進工法用推進管を製造することが可能な推進管製造装置を提供できる。
請求項5記載の発明によれば、上下方向に分割可能な外型枠および内型枠を上下方向に接続することで、必要に応じて軸方向に短縮または拡張化された推進工法用推進管を製造できる推進管製造装置を提供できる。
請求項6記載の発明によれば、中心線を上下方向に設定した外型枠と内型枠とカラー固定受台とによって推進工法用推進管を製造する推進管製造装置は、遠心力成形方式の推進管製造装置よりも簡便に推進管施工現場に設置してこの施工現場にて推進工法用推進管を製造することができるので、公道などで運搬する際の制限を考慮することなく大口径化を図ることが可能な推進工法用推進管を製造できる推進管製造装置を提供できる。
請求項7記載の発明によれば、中心線を上下方向に設定した外型枠と内型枠とカラー固定受台との間に高流動コンクリートを打設して推進管本体を成形し、このときカラー固定受台により推進管本体の後端部外周面に継手カラーを一体化することで、高精度、高耐久、高品質の推進工法用推進管を提供できる。
請求項8記載の発明によれば、推進管本体の推進方向先端面を傾斜状に成形することで、先導する推進管本体の後端面に対し後続する推進管本体の推進方向先端面を継手カラー内で角度を付けて接続する曲線施工において、先導の推進管本体の後端面と後続の推進管本体の推進方向先端面との間の目開き量を減少させて、従来の目開き量の大きな急曲線施工を、目開き量の小さな緩曲線施工の施工条件に改善できるとともに、従来の推進管では目開き量が許容値以上となる急曲線施工を許容値以内に収めることができるテーパ付き推進管を提供できる。
以下、本発明を図1乃至図14に示された実施の形態を参照しながら説明する。
先ず、図1乃至図5に基づき推進管製造装置Aを説明する。
図1および図2に示されるように、中心線を上下方向に設定した円筒形の外型枠11と内型枠12とが同心状に配置され、これらの外型枠11と内型枠12との間に円筒形のコンクリート打設空間部13が形成されている。
外型枠11は、複数に分割可能な型枠であり、図2に示されるように半円筒形の一側外枠部14と他側外枠部15とが円筒形に接合されてボルト16などにより一体化されている。
この外型枠11の下部には、3本のレール17が敷設されており、これらのレール17に沿って転動される複数の転輪18が一側外枠部14および他側外枠部15にそれぞれ装着されている。そして、これらの転輪18により外型枠11の分離された一側外枠部14と他側外枠部15とがレール17に沿って移動自在に設置されている。
外型枠11には、この外型枠11に振動を付与する振動締固め成形用の加振器(バイブレータ)21が取付けられている。なお、この振動締固め成形用の加振器21は、内型枠12の側に取付けて、この内型枠12に振動を付与しても良い。
また、外型枠11には、上部の外周面に作業用の足場22および手摺23が設置され、足場22に対して垂直の梯子24が設置されている。
図2に示されるように、外型枠11の内側に、円筒形で縮径可能な内型枠12が同心状に配置されている。この内型枠12は、垂直方向のヒンジ部25により回動自在に連結された一側内枠部26および他側内枠部27と、これらの一側内枠部26および他側内枠部27間に嵌脱自在に設けられた円弧状の外面を有する介在体28とを備え、さらに、一側内枠部26および他側内枠部27は、これらの間に設けられたターンバックル機構などにより伸縮可能なブレース29により固定されている。さらに、この内型枠12にも梯子31が設けられている。
図1に示されるように、内型枠12の上部には円盤形のコンクリート投入案内板32が設置されている。このコンクリート投入案内板32上に供給された高流動コンクリートは、外型枠11と内型枠12との間のコンクリート打設空間部13に落し込むように案内される。
高流動コンクリートは、スランプ測定値550〜700mmが望ましく、例えば下記の表1に示すような基本配合のものを用いる。
Figure 0004475647
図1に示されるように、外型枠11および内型枠12は、上下方向にも分割可能であり、相対的に上側型枠および下側型枠のフランジ部33どうしをボルトおよびナットなどの結合手段34で結合することにより、必要な高さに形成する。
また、これらの外型枠11および内型枠12の型枠上端面は、水平に形成されたものと、若干の傾斜角が付けられたものとがあり、水平の型枠上端面は、図9に示された標準の推進工法用推進管35sの推進方向先端面を手作業で仕上げる際の案内面となり、また、傾斜角が付けられた型枠上端面は、図10に示されたテーパ付きの推進工法用推進管35tの推進方向先端面を手作業で仕上げる際の案内面となる。以下、標準の推進工法用推進管35sおよびテーパ付きの推進工法用推進管35tの共通の特徴を説明するときは、「推進工法用推進管35」と言う。
図3に示されるように、外型枠11の上部の内周面にはシール嵌着部形成部36が設けられ、このシール嵌着部形成部36には、推進工法用推進管35にシール嵌着溝37を形成するための凸状部38が無端状に設けられている。
さらに、この図3に示されるように、外型枠11と内型枠12との上端部間には型枠間結合ロッド41が係着されている。この型枠間結合ロッド41は、ロッド一端部に内型枠12のV型ブロック42に係合される係合板43がダブルナット44により係止され、またロッド他端部に腕板45を介して軸46により重り取付板47が回転自在に取付けられ、この重り取付板47の一部に形成されたU溝48が、外型枠11の上端部に取付板49を介し取付けられた係合ピン50に係合され、重り取付板47の下端に取付けられた重り51により、その係合状態が保持されている。
図4に示されるように、外型枠11と内型枠12との下部間にはカラー固定受台52が配置されている。このカラー固定受台52は、図7乃至図10に示されるように推進管本体53の後端部外周面に装着される鋼製の継手カラー54を、外型枠11の内周面に沿って設置するものである。継手カラー54の内周面には、結合筋55が溶接付けされている。
図5に示されるように、前記介在体28は、一側内枠部26に一端部を回動自在に軸支したU字形のアーム56の他端部により支持し、この介在体28を図5に2点鎖線で示されるように一側内枠部26と他側内枠部27との間から抜き出すことにより、内型枠12を縮径可能とする。
次に、図6乃至図8に基づいて、この推進管製造装置Aにより推進工法用推進管35を成形する推進管製造方法を説明する。
図6に示されるように、中心線を上下方向に設定した円筒形で複数に分割可能な外型枠11と、外型枠11の内側に同心状に配置された円筒形で縮径可能な内型枠12との下部間にカラー固定受台52を配置し、このカラー固定受台52によって、推進管本体53の後端部外周面に装着される継手カラー54を、外型枠11の内周面に沿って設置する。
これらの外型枠11と内型枠12とカラー固定受台52との間に、図示しないホッパより高流動コンクリートを打設し、この高流動コンクリートの打ち継ぎ部の打設時に、例えば2機の加振器21により外型枠11を例えば120Hzで10秒間、微振動させて、図7に示されるようにカラー固定受台52上で推進管本体53を振動締固め成形する。なお、内型枠12に設けられた加振器(図示せず)により内型枠12を微振動させて振動締固め成形しても良い。
養生後、外型枠11をレール17に沿った移動により分割するとともに、内型枠12を介在体28の抜き出しにより縮径させて、図8に示されるように継手カラー54が一体化された推進管本体53を脱型する。
このようにして成形された推進管本体53と、この推進管本体53の後端部外周面に装着された継手カラー54とを具備した推進工法用推進管35を得ることができる。継手カラー54とは推進管本体53の反対側に位置する推進方向先端部の外周面には、前記外型枠11のシール嵌着部形成部36によって成形された2つのシール嵌着溝37が無端状に形成されている。
図9は標準の推進工法用推進管35sを示し、この標準の推進工法用推進管35sを製造するときは、外型枠11および内型枠12の型枠上端面が水平に形成されたものを用い、その水平の型枠上端面に沿って高流動コンクリートを手作業で仕上げ成形することによって、推進管本体53の軸方向に対し直角の面に形成された推進方向先端面53aを有する標準の推進工法用推進管35sを得ることができる。
一方、図10はテーパ付きの推進工法用推進管35tを示し、このテーパ付きの推進工法用推進管35tを製造するときは、外型枠11および内型枠12の型枠上端面に傾斜角の付いたものを用い、その傾斜角の付いた型枠上端面に沿って高流動コンクリートを手作業で仕上げ成形することによって、推進管本体53の軸方向に直角の面に対して傾斜角が付けられた推進方向先端面53bを有するテーパ付きの推進工法用推進管35tを得ることができる。
このテーパ付きの推進工法用推進管35tは、先導する推進管本体53の後端面に対し後続する推進管本体53の推進方向先端面53bを継手カラー54内で角度を付けて接続する曲線施工に適する。シール嵌着溝37は、推進管本体53の推進方向先端面53bの傾斜と平行に形成する。
図11は、推進工法用推進管35のシール嵌着溝37にリング状のシール部材61を嵌着した製品であり、これらのシール部材61は、リング状に突出された複数の突起部62を有し、これらの突起部62が、先導推進管の継手カラー54の内周面に嵌入されると、変形しながら密着して液密を保持する。
推進管本体53の後端面にはクッション材63が貼り付けられ、このクッション材63により、先導推進管および後続推進管の相互に当接する端面の防護および先導管に対する追随性の向上などを図る。
図12は、推進工法用推進管35の施工方法を示し、先ず、図1乃至図5に示された外型枠11と内型枠12とカラー固定受台52とによって推進工法用推進管35を製造する推進管製造装置Aは、遠心力成形方式の推進管製造装置(図示せず)よりも簡便に設置可能であるから、推進工法用推進管35の施工現場Bに隣接する敷地64内に設置する。このように現地生産可能な本方式は、遠心力成形方式より推進工法用推進管35の運搬上有利である。
そして、縦穴65から、推進機66が掘削した横穴67内に、順次接続された複数の推進工法用推進管35を推進ジャッキ68を用いて圧入する。この推進ジャッキ68は、押圧板69によって最後尾の先導推進管35aの管端面を押圧するが、この押圧板69を後退させたときに、最後尾の先導推進管35aの継手カラー54と押圧板69との間に、後続推進管を挟み込むようにして、この後続推進管を押圧板69により圧入する。
図13は、図10に示されたテーパ付きの推進工法用推進管35tによって曲線施工する場合を示し、先導する推進工法用推進管35tの後端面と、後続する推進工法用推進管35tの傾斜状に成形された推進方向先端面53bとを当接させながら、これらを推進ジャッキ68を用いて、曲線的に穿設された横穴67内に圧入すると、先導する推進工法用推進管35tと後続する推進工法用推進管35tとが、この横穴67に沿って円滑に推進される。
次に、上記の推進管製造方法、推進管製造装置Aおよび推進工法用推進管35の作用効果を説明する。
複数に分割可能な外型枠11と、縮径可能な内型枠12と、継手カラー54を外型枠11の内周面に沿って設置するカラー固定受台52との間に高流動コンクリートを打設することで、推進管本体53に継手カラー54が一体化された、公道などで運搬する際の制限を考慮することなく大口径化を図ることが可能な推進工法用推進管35を比較的簡便に製造でき、その際、外型枠11と内型枠12との間隔により推進工法用推進管35の壁厚管理が容易で壁厚の寸法精度を高精度に保つことができ、かつ高流動コンクリートにより推進管本体53の内外の強度差がなく均一の強度分布に成形されるので、高耐久、高品質の推進工法用推進管35を製造でき、また、内型枠12があるため推進管内面の最終表面仕上げをする必要がなく効率の良い推進管製造ができるとともに、遠心力成形時に発生するスラッジ処理の必要もないので製造コストを安価にできる推進管製造方法を提供できる。
また、推進工法用推進管35のコンクリート打設方法を縦打ちとし、型枠は、外型枠11と内型枠12とからなる構造になっているので、製品の壁厚は、ほぼ誤差なく設計通りに製造することができる。外型枠11は2分割にしたので、作業効率も良好であり、また、継手カラー54を外型枠11と内型枠12との下部間に設置するので、不陸の問題もなくコンリートと確実に一体化できる。
さらに、コンクリートは、高流動コンクリートを用いるので、加振器21を使用しない無振動打設で推進工法用推進管35のような比較的壁厚が薄い製品を成形する場合でも、コンクリートを外型枠11および内型枠12の隅々まで均一に充填することができる。
加えて、外型枠11と内型枠12とを用いて、加振器21により高流動コンクリートに微振動を与えながら推進管本体53を振動締固め成形するので、高流動コンクリート中に混入した気泡を振動により抜きながら高流動コンクリートを隅々まで行き渡らせるようにして、より高耐久、高品質の推進工法用推進管35を製造することが可能な推進管製造方法を提供できる。
特に、内型枠12にインサートなどの部品を治具などを用いて取付けることにより、推進工法用推進管35の内面に部品を寸法精度良く取付けることができる。また、内型枠12を所定の径のものに変えることにより、推進工法用推進管35の内面を任意の径に仕上げることができ、内型枠12により壁厚の寸法管理が容易であるとともに壁厚の寸法精度を向上でき、さらに、推進工法用推進管35の内壁の仕上げに要する手間を必要としない。
また、複数に分割可能な外型枠11と、縮径可能な内型枠12と、継手カラー54を外型枠11の内周面に沿って設置するカラー固定受台52とによって、推進管本体53に継手カラー54が一体化された推進工法用推進管35を遠心力成形設備より簡便な設備で製造でき、その際、外型枠11と内型枠12との間隔により推進工法用推進管35の壁厚管理が容易で壁厚の寸法精度を高精度に保つことができ、また、内型枠12があるため推進管内面の最終表面仕上げをする必要がなく、スラッジ処理の必要もないので、少労力で効率の良い推進管製造が可能であるとともに製造コストを安価にできる推進管製造装置Aを提供できる。
加振器21により外型枠11および内型枠12の少なくとも一方を介して高流動コンクリートに振動を伝えながら推進管本体53を振動締固め成形するので、高流動コンクリート中に混入した気泡を振動により抜きながら高流動コンクリートを隅々まで行き渡らせるようにして、高耐久、高品質の推進工法用推進管35を製造することが可能な推進管製造装置Aを提供できる。
上下方向に分割可能な外型枠11および内型枠12を上下方向に接続することで、必要に応じて軸方向に短縮または拡張化された推進工法用推進管35を製造できる。
中心線を上下方向に設定した外型枠11と内型枠12とカラー固定受台52とによって推進工法用推進管35を製造する推進管製造装置Aは、遠心力成形方式の推進管製造装置よりも簡便に推進管施工現場に設置してこの施工現場にて推進工法用推進管35を製造することができるので、公道などで運搬する際の制限を考慮することなく大口径化を図ることが可能な推進工法用推進管35を製造できる推進管製造装置Aを提供できる。
中心線を上下方向に設定した外型枠11と内型枠12とカラー固定受台52との間に高流動コンクリートを打設して推進管本体53を成形し、このときカラー固定受台52により推進管本体53の後端部外周面に継手カラー54を一体化することで、高精度、高耐久、高品質の推進工法用推進管35を提供できる。
テーパ付きの推進工法用推進管35tは、図13に示されるように、推進管本体53の推進方向先端面53bを傾斜状に成形することで、先導する推進管本体53の後端面に対し、後続する推進管本体53の推進方向先端面53bを継手カラー54内で角度を付けて接続する曲線施工において、先導の推進管本体53の後端面と後続の推進管本体53の推進方向先端面53bとの間の目開き量を減少させることができ、図14(a)に示されるように標準の推進工法用推進管35sを曲線施工した場合の大きな目開き量Laの急曲線施工を、図14(b)に示されるようにテーパ付きの推進工法用推進管35tを曲線施工した場合は、小さな目開き量Lbの緩曲線施工の施工条件に改善できるとともに、従来の推進管では目開き量が許容値以上となる急曲線施工を許容値以内に収めることができる。
例えば、単曲線施工区間において、図14(c)に示されるように推進管本体53の推進方向先端面53bの最大軸方向差であるテーパ量Tが、仮に30mmを有するテーパ付きの推進工法用推進管35tを採用した場合は、目開き量30〜60mmの急曲線施工が、目開き量30mm以下の緩曲線施工の施工条件に改善できる。また、標準的には目開き量60mmが施工限度とされているが、テーパ付きの推進工法用推進管35tを採用することで、標準の推進工法用推進管35sでの目開き量90mmに相当する急曲線施工が可能となる。
このように、テーパ付きの推進工法用推進管35tを採用することで、急曲線施工を緩曲線施工と同一の条件で行なうことができ、また、従来の推進管では施工が不可能である目開き量60mmを超える場合の対応策である推進管の短尺化を回避できるとともに、工事費が高くなるシールド工法の採用を回避でき、単位長当りの推進工事費の削減が可能となる。
本発明に係る推進管製造装置の一実施の形態を示す一部切欠の正面図である。 同上製造装置の平面図である。 同上製造装置の上部の拡大断面図である。 同上製造装置の下部の拡大断面図である。 同上製造装置の内型枠における介在体の拡大平面図である。 本発明に係る推進管製造方法におけるカラー固定受台に継手カラーをセットした状態を示す一部切欠の斜視図である。 同上製造方法でカラー固定受台上に製造された推進工法用推進管の断面図である。 同上製造方法で製造された推進工法用推進管の断面図である。 本発明に係る標準の推進工法用推進管の一実施の形態を示す正面図である。 本発明に係るテーパ付きの推進工法用推進管の一実施の形態を示す正面図である。 同上推進管の断面図である。 同上推進管の施工方法を示す断面図である。 テーパ付きの推進工法用推進管の施工方法を示す断面図である。 (a)は標準の推進工法用推進管を曲線施工した場合の説明図、(b)はテーパ付きの推進工法用推進管を曲線施工した場合の説明図、(c)はテーパ付きの推進工法用推進管のテーパ量の説明図である。
符号の説明
11 外型枠
12 内型枠
21 加振器
35,35s,35t 推進工法用推進管
52 カラー固定受台
53 推進管本体
53b 推進方向先端面
54 継手カラー
A 推進管製造装置
B 施工現場

Claims (8)

  1. 中心線を上下方向に設定した円筒形で複数に分割可能な外型枠と、外型枠の内側に同心状に配置された円筒形で縮径可能な内型枠との下部間に、推進管本体の後端部外周面に装着される継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台を配置し、
    外型枠と内型枠とカラー固定受台との間に高流動コンクリートを打設して、カラー固定受台上に推進管本体を成形し、
    外型枠を分割するとともに内型枠を縮径させて、カラー固定受台上で継手カラーが一体化された推進管本体を脱型する
    ことを特徴とする推進管製造方法。
  2. 高流動コンクリートの打設時に、外型枠および内型枠の少なくとも一方を振動させて、推進管本体を振動締固め成形する
    ことを特徴とする請求項1記載の推進管製造方法。
  3. 中心線を上下方向に設定した円筒形で複数に分割可能な外型枠と、
    外型枠の内側に同心状に配置された円筒形で縮径可能な内型枠と、
    外型枠と内型枠との下部間に配置され、推進管本体の後端部外周面に装着される継手カラーを外型枠の内周面に沿って設置するカラー固定受台とを具備し、
    請求項1記載の推進管製造方法により推進工法用推進管を成形する
    ことを特徴とする推進管製造装置。
  4. 外型枠および内型枠の少なくとも一方に振動を付与する振動締固め成形用の加振器
    を具備したことを特徴とする請求項3記載の推進管製造装置。
  5. 外型枠および内型枠は、上下方向に分割可能である
    ことを特徴とする請求項3または4記載の推進管製造装置。
  6. 推進工法用推進管の施工現場に設置された
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか記載の推進管製造装置。
  7. 請求項1または2記載の推進管製造方法により成形された推進管本体と、
    推進管本体の後端部外周面に装着された継手カラーと
    を具備したことを特徴とする推進工法用推進管。
  8. 推進管本体の推進方向先端面は、推進管本体の軸方向に直角の面に対して傾斜状に成形された
    ことを特徴とする請求項7記載の推進工法用推進管。
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