JP4476524B2 - 複数の非直交ハーフトーンスクリーンを生成する方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非直交クラスタスクリーンの組み合わせを使用して、実質的にモアレを生じない(即ち、モアレフリーの)ハーフトーン化を実行するプロセスに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
安価なディジタルカラープリンタの出現と共に、カラーディジタルハーフトーン化の方法及びシステムの重要性が増大してきた。大部分のディジタルカラープリンタは、バイナリモードで動作すること、即ち、各々の色分解について、対応するカラースポットが、指定されたロケーション又はピクセルで印刷されるか印刷されないかであることが良く知られている。ディジタルハーフトーン化は、カラースポットの印刷を制御する。その場合、全ての色分解の印刷されるカラースポットを空間的に平均化することは、要求される連続カラー色調の錯覚を提供する。
【0003】
最も一般的なハーフトーン手法はスクリーニングである。スクリーニングは、各々の色分解について、各々のピクセルの要求される連続色調レベルと、幾つかの所定のスレッショルドレベルの1つと、を比較する。所定のスレッショルドレベルは、ハーフトーンスクリーンに記憶される。要求される色調レベルがスレッショルドハーフトーンレベルよりも暗ければ、指定されたピクセルでカラースポットが印刷される。そうでなければ、カラースポットは印刷されない。当技術分野において、印刷されるピクセルの分布は、ハーフトーンスクリーンのデザインに依存することが理解される。クラスタハーフトーンスクリーンの場合、全ての印刷されるピクセルは、1つ又は複数のクラスタへグループ化される。クラスタハーフトーンスクリーンが単一のクラスタのみを生成すれば、それは単一セルハーフトーンスクリーン又は単一セルハーフトーンドットと呼ばれる。代替的に、ハーフトーンスクリーンはデュアルドット、トライドット、クワッドドットなどであってよい。
【0004】
ハーフトーンスクリーンは、一般的には、印刷される全体的画像又は文書と比較して小さな2次元スレッショルドアレイである。従って、スクリーニングプロセスは、タイリングに類似した方法で各々の色分解について反復される同一のハーフトーンスクリーンを使用する。単一セルハーフトーンドットを使用するスクリーニングプロセスの出力は、規則的に間隔を空けられた多数の小さい「ドット」のバイナリパターンを含み、ハーフトーンスクリーンのサイズ及び形状によって決定される。言い換えれば、2次元反復パターンとしてのスクリーニング出力は、ハーフトーンスクリーンの図形によって完全に定義される2つの基本的な空間周波数を有する。
【0005】
ハーフトーン化は、しばしばハーフトーンドットとの関連で説明されるが、ハーフトーンドットは長方形、正方形、線などの形状を有することを理解する必要がある。異なった形状及び角度を有する様々なディジタルハーフトーンスクリーンは、Proc.Soc.for Information Display,21,p.185(1980)に記載のT.M.Holladayによる「ディスプレイ及びハードコピーのためにハーフトーンを生成する最適アルゴリズム(An Optimum Algorithm for Halftone Generation for Displays and Hard Copies)」に説明されている。
【0006】
ディジタルカラーハーフトーン化で生じる普通の問題はモアレパターンである。モアレパターンは、2つ以上のカラーハーフトーン分解が相互に重なって印刷されるときに起こる望ましくない干渉パターンである。印刷プロセス中のカラーミキシングは非線形プロセスであるから、2つ以上のカラーハーフトーン分解の基本周波数以外の周波数成分が最終プリントアウトで生じる可能性がある。例えば、2つの色分解のために同一のハーフトーンスクリーンが使用されると、理論的にモアレパターンは生じないであろう。しかし、2つのカラーハーフトーン分解の間で、角度差及び/又はスカラ差によって少しでもミスアラインメントが起こると、少しだけ異なった2つの基本周波数を生じるであろう。これは出力における非常に顕著なモアレ干渉パターンとして視覚的に明瞭となるであろう。例えば、ミスアラインメント又は他の理由による2色モアレパターンを避けるため、異なった色分解について異なったハーフトーンスクリーンが共通に使用される。その場合、異なったハーフトーンスクリーンの基本周波数は、比較的大きな角度で分離される。従って、異なったスクリーンの2つの基本周波数の間の周波数差は十分に大きく、可視的に顕著なモアレパターンは生成されないであろう。
【0007】
例えば、3つの色分解のために異なったハーフトーンスクリーンを選択する場合、2色モアレ及び3色モアレを避けることが望ましい。従来の印刷産業において、形状が正方形である同一の3つのハーフトーンスクリーンを、原点からそれぞれ15゜、45゜、75゜に配置して、3色モアレフリーの古典的な解決法を提供することができる。これは、J.A.G.Yule,John Wiley&Sonsによる「カラー再生の原理(Principles of Color Reproduction)」に説明されている。N.Y.1967。
【0008】
しかし、ディジタルハーフトーン化の場合、ハーフトーンスクリーンを回転する自由は、各々のピクセルの位置を定義するラスタ構造によって制限される。tan15゜及びtan75゜は無理数であるから、ハーフトーンスクリーンを15゜又は75゜へ回転することは、ディジタルハーフトーン化では正確に実行することができない。このため、正確なモアレフリー解決法の代わりに、幾つかの近似的解決法が提案された。例えば、米国特許5,323,245号及び5,583,660号では、この問題は、2つ以上の垂直不等価周波数スクリーンパターン及び非垂直等価周波数非従来的スクリーンパターンの組み合わせを使用することによってアプローチされる。しかし、全てのこれら近似的解決法は、アドレス可能点、又はラスタ構造によって定義されるピクセル位置の上に中心が正確に置かれない幾つかのハーフトーンドットを生じる。従って、形状及び中心位置は、1つのハーフトーンドットから他のハーフトーンドットへと変化する。その結果、スクリーン周波数とラスタ周波数との間で、追加の干渉又はモアレが生じる可能性がある。他のアプローチでは、米国特許5,371,612号が、正方形ハーフトーンスクリーンのみに使用可能なスクリーン角度及びサイズを決定するモアレ防止方法を開示する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、実質的にモアレのないカラーハーフトーン化を実現するため、異なった色分解における単一セル非直交クラスタスクリーンを組み合わせるシステム及び方法を提供する。
【0010】
本発明は、実質的にモアレのないカラーハーフトーン化を実現するため、異なった色分解における単一セル非直交クラスタスクリーン及び線スクリーンを組み合わせるシステム及び方法を別個に提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
様々な例示的実施形態において、非直交単一セルハーフトーンスクリーンの組み合わせは、非直交単一セルハーフトーンスクリーンを定義する関数について、空間又は周波数空間におけるモアレフリー条件を満足させることによって決定される。
【0012】
本発明の、これら及び他の特徴及び利点は、本発明に従ったシステム及び方法の様々な例示的実施形態の、次の詳細な説明で説明されているか、次の詳細な説明から明らかである。
【0013】
本発明の様々な例示的実施形態は、次の図面を参照して詳細に説明されるであろう。
【0014】
所与の色分解のハーフトーンドットが他の色分解のハーフトーンドットと空間的にオーバラップすると、カラーハーフトーンプリンタはモアレパターンを生じやすいことが良く知られている。従って、モアレパターンを防止するために必要なハーフトーンドットの空間及び角度位置を決定する便利なシステム及び方法の必要性が、長い間実感されてきた。
【0015】
本発明に従えば、単一セルハーフトーンドットは必ずしも正方形である必要はないことが分かるであろう。実際に、本発明に従った次の教示を勘案すると、正方形以外の、より一般的な単一セルハーフトーンドット形状、例えば、非直交平行四辺形を考察することが有利である。しかし、更に、正方形は、平行四辺形の、より一般的なクラスのサブセットであると考えられることが分るであろう。従って、例示的な非直交平行四辺形に関する次の説明は、所望に応じて、正方形ハーフトーンドットに同様に適用することができる。
【0016】
このため、図1に示されるように、単一セルハーフトーンドットは、任意の形をした平行四辺形と考えることができ、空間領域で2つのベクトルV1=(x1,y1)及びV2=(x2,y2)によって表されることができる。指定されたハーフトーンスクリーンは単一セルスクリーンであるから、空間領域表現は、対応するラスタ整数座標によって定義される。言い換えれば、2つの空間ベクトルV1及びV2は、空間座標値x1、y1、x2、及びy2によって指定される。図1に示されるグラフによって表された所与の単一セルハーフトーンドットが、例えば図13に示されるようなハーフトーンスクリーニングシステムによって使用されるならば、出力は2次元反復又は「タイルされた」パターンとして現れるだろう。
【0017】
フーリエ解析を使用することによって、2次元反復パターンは、周波数領域で2つの周波数ベクトルF1=(fX1,fY1)及びF2=(fX2,fY2)によって表されることが分かるであろう。図2は、例えば、2つの空間ベクトルV1及びV2のフーリエ変換に対応する2つの周波数ベクトルF1及びF2を示す。更に、2つの周波数ベクトルF1及びF2は、それぞれ2つの空間ベクトルV1及びV2に垂直であること、及びそれらの絶対値は次の式によって与えられることが分かるであろう。
【数1】
ここで、θは、ベクトルV1とV2との間の角度であり、周波数ベクトルF1とF2との間の角度に等しい。一般的に、絶対値|F1|及び|F2|は実数である。
【0018】
更に、V2及びV1によって取り囲まれる平行四辺形の面積Aは、次のように表されることができる。
A=|V1V2sinθ| (2a)
代替的に、平行四辺形の面積Aは、次のように、空間座標x1、y1、x2、及びy2の関数として書かれることができる。
A=|x1y2−x2y1| (2b)
対応的に、式(2a)及び(2b)を使用して、式(1a)及び(1b)は、次のように書き直すことができる。
【数2】
ベクトルF1及びF2は、次のように、それらのスカラ成分へ分解することができる。
【数3】
【0019】
従って、式(4a)〜(4d)は、空間ベクトルV1及びV2によって定義されるセルについて、周波数−空間成分関係を表す。一般的に、周波数成分fx1、fy1、fx2、及びfy2は実数であるが、それらは4つの整数座標値x1、y1、x2、及びy2によって完全に定義される有理数でもある。式(4a)〜(4d)は、空間成分に対する周波数成分の対応する「マッピング」を記述するため、周波数領域におけるモアレフリー条件の解析は、空間領域仕様へ容易に変換できることが分かるであろう。前記の式は平行四辺形の形状を有する非直交単一セルハーフトーンドットに関連して展開されたが、理解されるように、前記の式は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の非平行四辺形形状のドット、例えば、正方形、長方形、三角形、楕円などを適切に記述することが明らかである。
【0020】
このため、図3は、シアン(c)、マゼンタ(m)、及び黒(k)の色分解で使用される空間領域における3つの平行四辺形ハーフトーンセルの周波数領域における例示的ベクトル表現である。図1及び図2に示されるように、シアン、マゼンタ、及び黒の平行四辺形単一セルハーフトーンスクリーンは、周波数ベクトルのペアF1c及びF2c、F1m及びF2m、並びにF1k及びF2kにそれぞれ対応する空間ベクトルのペアV1c及びV2c、V1m及びV2m、並びにV1k及びV2kによって表されることができる。
【0021】
図3から、3つの単一セルハーフトーンスクリーンを使用して印刷される画像で、3色モアレが生じる公算を実質的に縮小するためには、3つの色分解、例えばシアン、マゼンタ、及び黒の周波数ベクトルが、次のベクトル式を満足させなければならないことが明らかである。
Fc1+Fm1+Fk1=0,および (5a)
Fc2+Fm2+Fk2=0 (5b)
【0022】
図4は、式(5a)及び(5b)で定義されるモアレのない例示的ベクトル関係を示すベクトル図である。周波数解析から、任意の周波数ベクトルF(fx,fy)について、常に共役周波数ベクトルF(−fx,−fy)(今後は−Fで表す)が存在することが分かるであろう。従って、2つのベクトルF及び−Fは交換可能であることも分かるであろう。更に、各々の色分解において、任意のインデックス1及び2が、2つの周波数ベクトルF1とF2との間で交換されてよいことが分かるであろう。従って、式(5a)及び(5b)は、3色モアレフリー条件に対する一般的記述と考えることができ、この記述は、例えば次の式(5c)及び(5d)のような全ての他の可能な組み合わせを含むことができる。
Fc2+Fm1−Fk1=0,および (5c)
Fc1−Fm2−Fk2=0 (5d)
【0023】
周波数表現のスカラ成分及び式(4a)〜(4d)及び前記のモアレフリー条件を使用して、式(5a)及び(5d)は、次の空間ベクトル式(6a)及び(6b)、又はスカラ式(7a)〜(7d)へ変換することができる。
【数4】
それぞれの空間座標値x1、x2、及びy1、y2が整数値であれば、4つの式(7a)〜(7d)は、次のように変換できることが分かるであろう。
AmAkxc1+AcAkxm1+AcAmxk1=0, (8a)
AmAkyc1+AcAkym1+AcAmyk1=0, (8b)
AmAkxc2+AcAkxm2+AcAmxk2=0,および (8c)
AmAkyc2+AcAkym2+AcAmyk2=0 (8d)
式(2b)を使用して、式(8a)〜(8d)における3つの面積Ac、Am、及びAkは、次のように表すことができる。
Ac=|xc1yc2−xc2yc1| (8e)
Am=|xm1ym2−xm2ym1|、および (8f)
Ak=|xk1yk2−xk2yk1| (8g)
式(8a)〜(8d)は、モアレフリー条件に対する空間ベクトル成分関係を指定し、後で説明するように、対応するハーフトーンセルのサイズ及び角度を決定するために使用されることができる。
【0024】
前述した解析は、空間座標x及びyが整数であることを仮定しているが、式(8a)〜(8d)によって与えられるモアレフリー条件は、x及びyが任意の実数であるときにも真である。例えば、全ての単一セルハーフトーンスクリーンが正方形の形状であり、これら正方形の面積が同じであれば、即ち、Ac=Am=Ak=a2であれば(ここで、aは正方形の辺の長さ)、古典的な解を検出することができる。シアンのハーフトーンスクリーンを15゜へ設定し、マゼンタのハーフトーンスクリーンを75゜に設定し、黒のハーフトーンスクリーンを45゜に設定することによって、式(8a)〜(8d)によって指定されるモアレフリー条件を満足させる6つの空間ベクトルは、次のようになる。
Vc1:(a・cos15°,-a・sin15°),Vc2:(-a・sin15°,a・cos15°) (9a)
Vm1:(-a・cos75°,-a・sin75°),Vm2:(-a・sin75°,-a・cos75°) (9b)
Vk1:(-a・cos45°,-a・sin45°),Vk2:(a・sin45°,-a・cos45°) (9c)
式(9a)〜(9c)から明らかなように、この古典的な解のシアン(Vc1,Vc2)及びマゼンタ(Vm1,Vm2)ハーフトーンスクリーンの空間ベクトルは、有理数に対応しておらず、従って、モアレフリーの古典的な解は、通常のディジタルハーフトーン化で正確に実現されることはできない。多数のクラスタを有するハーフトーンスクリーンは、有理数を使用して空間ベクトルを指定することができるが、このアプローチは、アドレス可能点の上に中心が正確に置かれない幾つかのクラスタ、即ちラスタ構造によって定義されたピクセル位置の上に中心が存在しないクラスタを生じる結果となる。従って、形状及び中心位置は、1つのクラスタから他のクラスタへと変化する。従って、スクリーン周波数とラスタ周波数との間で、追加の干渉又はモアレが生じる可能性がある。モアレフリー条件について、例えば、シアン、マゼンタ、及び黒の3つの色分解に従った12の変数を有する4つだけの式(8a)〜(8d)が存在し、色分解の各々のカラーに対して4つの空間座標があるものと仮定すると、x及びyが任意の実数であれば、解の集合は無限となる。
【0025】
しかし、空間座標x及びyが整数の集合へ制限されれば、解の集合は有限となり、実際に処理することができる。特に、大部分のディジタルハーフトーン化アプリケーションでは、各々の単一セルスクリーンに対する可能なサイズの数は、一般的に約100よりも少ない。その結果、式(8a)〜(8d)によって与えられるモアレフリー条件を満足させる全ての可能な解は、容易にサーチすることができる。残念ながら、全てのクラスタが単に正方形の整数指定セルに制限されるならば、検出できる解は非常に少ないことが明らかである。
【0026】
しかし、非直交、又は例えば、平行四辺形の単一セルハーフトーンスクリーンを適用することによって、可能な解の範囲を大きく増大させることができる。例えば、次の空間ベクトルは、シアン、マゼンタ、及び黒の色分解における3つの平行四辺形ハーフトーンセルを記述する。
Vc1: (4,−2), Vc2: (1,7), (10a)
Vm1: (−1,7), Vm2: (−4,−2), (10b)
Vk1: (−3,−5), Vk2: (3,−5), (10c)
【0027】
式(10a)〜(10c)の前記のベクトルの空間領域表現は、600×1200dpiプリンタに対する古典的な解と非常に類似していることが分かるであろう。
シアン: -75.96°で164.9lpi、15.95°で145.6lpi (11a)
マゼンタ: -15.95°で145.6lpi、75.96°で164.9lpi (11b)
黒: 50.2°で156.2lpi、-50.2°で156.2lpi (11c)
【0028】
従って、モアレフリーの古典的な解に近い解を提供するため、少なくとも実質的にモアレのないハーフトーンスクリーンを非直交クラスタセルから形成できることが分かるであろう。
【0029】
その結果、カラーハーフトーン印刷プロセスで、非直交クラスタセルから形成された実質的にモアレのないハーフトーンスクリーンを使用することができる。例えば、図5は、3つの色分解について非直交ハーフトーンクラスタスクリーンの集合を決定して、実質的にモアレのないカラーハーフトーン印刷を実行するため、本発明に従ったプロセスの第1の例示的実施形態を概説するフローチャートである。
【0030】
ステップS100から開始して、制御はステップS110へ進行する。S110では、x1、y1、x2、及びy2について整数値を有する全ての非直交ハーフトーンクラスタセルが検出される。次に、ステップS120で、ステップS110で検出されて、1つ又は複数の主要な制約条件、例えば、指定された最大面積Amaxよりも小さな面積を有することを満足させない非直交ハーフトーンクラスタセルが、解の集合から除去される。様々な例示的実施形態において、これらの主要な制約条件は、非直交ハーフトーンクラスタセルの2つの対角線が、その非直交ハーフトーンクラスタセルの全ての辺よりも長いことを、要件として含むことができる。次に、ステップS130で、式(8a)〜(8d)で定義された3色モアレフリー条件を満足させる3つの残りの非直交ハーフトーンクラスタセルの組み合わせが識別される。次に、制御はステップS140へ続く。
【0031】
ステップS140で、追加の制約条件が適用されるべきかどうかが決定される。そのような追加の制約条件は、例えば、周波数の範囲、追加のカラーモアレ制約条件、プリンタの制限などを含むことができる。追加の制約条件が識別されると、制御はステップS160へジャンプする。そうではなく、少なくとも1つの追加の制約条件を満たすため識別された組み合わせが必要であれば、制御はステップS150へ続く。
【0032】
ステップS150では、追加の制約条件を満たさない非直交ハーフトーンクラスタセルの識別された組み合わせが、非直交ハーフトーンクラスタセルの識別された組み合わせから除去される。次に、ステップS160で、非直交ハーフトーンクラスタセルの残りの組み合わせの1つが選択され、選択された組み合わせの様々な非直交ハーフトーンクラスタセルの各々が、様々な色分解の1つを関連付けられる。次に、方法はステップS170で終了する。
【0033】
前述した方法は、3つの分解色、例えばシアン、マゼンタ、及び黒に対応する成分を含む4つの整数式を記述する式(8a)〜(8d)に対する解を検出することに関して説明されたが、式(8a)〜(8d)は、他の色の組み合わせにも使用されることができることは明らかであろう。更に、式(8a)〜(8d)は、所望に応じて、より多い、又は、より少ない数の分解色へ拡張又は縮小されることができる。従って、3つよりも多い、又は少ない非直交ハーフトーンクラスタセルの組み合わせが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、ステップS130で検出されることができる。前記のプロセスは、様々なハードウェアシステムで使用されることができるソフトウェアで容易に実行されてよいことは明らかである。
【0034】
図6は、本発明に従って実質的にモアレのない非直交ハーフトーンクラスタスクリーンを生成するシステム300の1つの例示的実施形態を示す。図6に示されるように、実質的にモアレのない非直交ハーフトーンクラスタスクリーンを生成するシステム300は、入力/出力インタフェース310、コントローラ320、メモリ330、非直交クラスタセルロケータ回路、ルーチン、又はエージェント340、クラスタセルリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント350、組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360、組み合わせリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント370、及び制御/データバス380を含む。入力/出力インタフェース310は、1つ又は複数のディスプレイ装置400及び/又は1つ又は複数の入力装置410へ接続される。
【0035】
コントローラ320は、制御/データバス380へ接続された(図示されているか、もしくは、図示されていない)他の装置を、個別的又は集合的に調整してよい。制御/データバス380は、任意の形式の通信バス(ワイヤード又はワイヤレス)であってよい。実質的にモアレのない非直交ハーフトーンクラスタスクリーンを生成するシステム300は、1つ又は複数の汎用又は特殊目的コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ及び周辺集積回路エレメント、ASICS又は他の論理回路、例えばディスクリートエレメント回路、プログラム可能論理装置、例えばPLD、PLA、FPGAなどによって実現されてよい。一般的に、図5及び/又は図11のフローチャートを実行することができる有限状態機械は、本発明に従って実質的にモアレのないハーフトーンクラスタを生成するシステム300を実現するために使用されることができる。
【0036】
メモリ330は、検出済み非直交クラスタセルメモリセグメント331、主要制約条件メモリセグメント333、追加制約条件メモリセグメント335、識別済み組み合わせメモリセグメント337、及び選択済み組み合わせメモリセグメント339を含む。メモリ330は、所望に応じて、関連目的又は他の目的のために、追加的に他のセグメントを含んでよい。
【0037】
図6で、メモリ330はコントローラ320から分離されて示されるが、メモリ330は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、コントローラ320へ組み込まれて、単一のデバイス、例えばオンチップRAMを形成できることは当業者に明らかである。同様に、実質的にモアレのない非直交ハーフトーンクラスタスクリーンを生成するシステム300内の装置の各々は、それ自身の個別のメモリ又はコントローラを含んでよい。
【0038】
様々な例示的実施形態において、非直交クラスタセルロケータ回路、ルーチン、又はエージェント340は、式(8a)〜(8d)に従って非直交クラスタセルをサーチ及び検出する。様々な例示的実施形態において、非直交クラスタセルロケータ回路、ルーチン、又はエージェント340は、コントローラ320の制御のもとで、検出された非直交クラスタセルを、検出済み非直交クラスタセルセグメント331に記憶する。クラスタセルリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント350は、主要制約条件セグメント333に記憶された主要な制約条件に基づいて、非直交クラスタセルロケータ340によって検出されたクラスタセルを、検出済み非直交クラスタセルセグメント331に記憶されたクラスタセルから除去する。
【0039】
代替的に、様々な他の例示的実施形態において、非直交クラスタセルロケータ回路、ルーチン、又はエージェント340は、検出された非直交クラスタセルを、コントローラ320によって制御されるか否かに関係なく、クラスタセルリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント350へ直接提供する。この場合、クラスタセルリムーバ、ルーチン、又はエージェント350は、どの検出済み非直交クラスタセルが、主要制約条件セグメント333に記憶された主要な制約条件を満足させるかを決定する。次に、コントローラ320の制御のもとで、クラスタセルリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント350は、記憶された主要な制約条件を満たす検出済み非直交クラスタセルを、検出済み非直交クラスタセルセグメント331に記憶するか、それらを、組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360へ直接提供する。
【0040】
組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360は、コントローラ320の制御のもとで、ここで説明されたモアレフリー条件を満足させるクラスタセルの組み合わせを識別する。例えば、様々な例示的実施形態において、組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360は、式(8a)〜(8d)を満足させる組み合わせを識別する。様々な他の例示的実施形態において、組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360は、クラスタスクリーン及び線スクリーンの組み合わせについて後で概説する式を満足させる組み合わせを識別する。識別される組み合わせは、ハーフトーンスクリーンの異なった色分解に従って決定されてよい。様々な他の例示的実施形態において、組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360は、コントローラ320の制御のもとで、残りの検出済み非直交クラスタセルの識別された組み合わせを、識別済み組み合わせセグメント337に記憶する。組み合わせリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント370は、コントローラ320の制御のもとで、(もしあれば)追加制約条件セグメント335に記憶されるであろう追加の制約条件を満足させない組み合わせを除去する。
【0041】
代替的に、様々な他の例示的実施形態において、追加の制約条件がユーザによって提供されるならば、組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360は、識別された組み合わせを、組み合わせリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント370へ直接提供する。
【0042】
この場合、追加の制約条件が提供されるならば、組み合わせリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント370は、どの識別済み組み合わせが追加の制約条件を満足させるかを決定する。次に、コントローラ320の制御のもとで、組み合わせリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント370は、記憶された追加の制約条件を満たす残りの識別済み組み合わせを、識別済み組み合わせセグメント337の中に記憶するか、残りの識別済み組み合わせを、(もし備えられていれば)ユーザ又は組み合わせセレクタ回路、ルーチン、又はエージェント390へ提供する。
【0043】
次に、識別済み組み合わせセグメント337に記憶された識別済み組み合わせはユーザへ提供され、ユーザは、実質的にモアレのないハーフトーン画像を生成するために使用される識別済み組み合わせの1つを選択することができる。代替的に、組み合わせセレクタ回路、ルーチン、又はエージェント390が実装される他の様々な例示的実施形態において、識別された組み合わせは組み合わせセレクタ回路、ルーチン、又はエージェント390へ提供される。組み合わせセレクタ回路、ルーチン、又はエージェント390は、実質的にモアレのないハーフトーン画像を生成するために使用される識別済み組み合わせの1つを選択する。どちらの場合でも、次に、選択済み組み合わせは、選択済み組み合わせセグメント339に記憶される。
【0044】
更に、実質的にモアレのない非直交ハーフトーンクラスタスクリーンを生成するシステム300の構成要素310〜390の任意のものが、入力/出力インタフェース310を介して1つ又は複数の入力装置410から入力されるデータ及び/又は信号へアクセスしてよいことが分かるであろう。同様に、実質的にモアレのない非直交ハーフトーンクラスタスクリーンを生成するシステム300の構成要素310〜390の任意のものが、データ及び/又は信号をディスプレイ装置400へ出力してよい。
【0045】
図6に示されるように、画像ディスプレイ装置400及びユーザ入力装置410は、それぞれリンク402及び412を介して、入力/出力インタフェース310へ接続される。入力/出力インタフェース310は、制御/データバス380を介して、モアレフリー非直交ハーフトーンクラスタスクリーン生成システム300へ接続される。リンク402及び412は、ディスプレイ装置400へ、及びディスプレイ装置400から入力/出力インタフェース310へ、又はユーザ入力装置410へ、及びユーザ入力装置410から入力/出力インタフェース310へ、電子画像又は電子情報/データを転送することを目的とする既に知られたシステム又は装置、又はこれから開発されるシステム又は装置であってよい。画像ディスプレイ装置400は、モアレフリー非直交ハーフトーンクラスタスクリーン生成システム300によって生成されるか、システム300のために生成される電子画像データを表示する。1つ又は複数のユーザ入力装置410は、ディスプレイ装置400によって生成された電子画像を制御し、及び/又はモアレフリー非直交ハーフトーンクラスタスクリーン生成システム300の動作を制御する。画像ディスプレイ装置400及び/又はユーザ入力装置410は、モアレフリー非直交ハーフトーンクラスタスクリーン生成システム300へ統合されることができる。
【0046】
図1〜図6で例示されたモアレフリー非直交セルハーフトーンスクリーンを生成する例示的手順は、これから説明されるように、前述した非直交セルハーフトーンスクリーンと、1つ又は複数の線スクリーンとを組み合わせることによって、更に補足されることができる。
【0047】
ハーフトーン技術分野において、線スクリーンはハーフトーンセルの変形形式であると考えられることは良く理解されている。すなわち、ディジタル線スクリーンの空間表現は、図7で示されるように、すなわち、次のような空間成分で表されるように、2つのベクトルV1(W,0)及びV2(S,1)によって与えることができる。
x1=W, (12a)
y1=0, (12b)
x2=S, (12c)
およびy2=1 (12d)
ここで、Wは線の幅を表し、1は線のデフォルトの高さを表し、Sはy軸からの線の傾斜角を決定する。
式(12a)〜(12d)によって与えられるV1及びV2によって指定される線分の面積Aは、式(2b)を使用して計算することができ、次のようになる。
A=W (13)
【0048】
図8は、図7に示される線スクリーンを表す周波数領域でのベクトルF1及びF2を示す。F1及びF2の周波数成分は、式(4a)及び(4b)で提供される関係を使用して計算することができ、次の結果が得られる。
fx1=0, (14a)
fy1=1, (14b)
fx2=−1/W, (14c)
fy2=S/W (14d)
【0049】
図8から、ベクトルF1(0,1)は、y軸上に存在する周波数ベクトルであり、可能な最高周波数、即ち1/ピクセルを有することが分る。これは、サンプリング理論に従えば、周波数領域表現におけるゼロ周波数に対応する。言い換えれば、線スクリーンの周波数表現は、唯一のベクトルF2によって単純に表すことができる。従って、2つの式(5a)及び(5b)によって指定された3色モアレフリー条件は、非直交クラスタスクリーンを置換するため1つの線スクリーンが使用されるならば、1つの式へ減らすことができる。例えば、シアン線スクリーンの唯一の周波数ベクトルがFc2によって与えられるならば、この線スクリーンFc2と、2つの他の、例えばマゼンタ及び黒の非直交クラスタスクリーンFm1及びFm2、並びにFk1及びFk2との組み合わせに対する3色モアレフリー条件のベクトル関係は、次のように書き直すことができる。
Fc2+Fm2+Fk2=0 (15)
式(15)における前記のモアレフリー条件は、幾つかの単一セルクラスタスクリーンが線スクリーンによって置換される場合でも、不変であることは明らかである。
【0050】
更に、ベクトル式(15)によって指定されたモアレフリー条件は、式(8c)及び(8d)に等しい2つのスカラ式によって表わされ、次のように書き直すことができる。
AmAkxc2+AcAkxm2+AcAmxk2=0,および (8c)
AmAkyc2+AcAkym2+AcAmyk2=0 (8d)
ここで、面積Ac、Am、及びAkは式(8e)〜(8g)で与えられる。
【0051】
前述した説明において、2つのベクトルV1(W,0)及びV2(S,1)によって定義される線スクリーンは、y軸から傾斜した線スクリーンの集合を表す。x軸から傾斜した線スクリーンの他の集合は、2つのベクトルV1(0,W)及びV2(1,S)によって定義することができ、前述した式で等しく適用可能であることが分かるであろう。
【0052】
ベクトル式(15)及び2つのスカラ式(8c)及び(8d)によって指定されたモアレフリー条件は、1つ又は複数の線スクリーンを含む非直交クラスタスクリーンの任意の組み合わせに適用できることは容易に分かる。
【0053】
図9は、例えば、式(15)のFc2、Fm2、及びFk2に対応する周波数領域内での3つの線スクリーンのベクトル図を提供する。非直交クラスタスクリーンについて前に説明した解析と同様に、式(15)、(8c)、及び(8d)の解に対応する線スクリーン及び非直交クラスタスクリーンは、モアレフリーハーフトーン化を提供するため同様に使用できることが明らかである。
【0054】
図10は、周波数領域において、シアン(Fc1及びFc2)色分解における線スクリーンと、マゼンタ(Fm1及びFm2)及び黒(Fk1及びFk2)色分解における2つのクラスタスクリーンとの例示的組み合わせについて、式(15)に対応するモアレフリー条件を示す。図10における線スクリーン及びクラスタスクリーン周波数ベクトルの例示的配列は、全てがクラスタスクリーンである場合の例示的モアレフリー条件を周波数領域で示す図4と対比することができる。
【0055】
1つだけの線スクリーンが、2つの他の平行四辺形クラスタスクリーンと組み合わせられる場合でも、モアレフリー条件は1つのベクトル式(15)へ減らすことができることは明らかである。従って、線スクリーンと非直交クラスタスクリーンとの組み合わせは、適切なスクリーンの解を選択する場合に、特別の自由度を提供する。
【0056】
図11は、本発明に従って、非直交単一セルクラスタスクリーンと線スクリーンとを組み合わせて実質的にモアレのないハーフトーン化を形成するプロセスの例示的実施形態を概説するフローチャートである。
【0057】
ステップS400から開始して、制御はステップS410へ進む。ステップS410で、x1、y1、x2、及びy2の整数値を有する全ての非直交ハーフトーンクラスタセルが検出される。線スクリーンは、非直交平行四辺形の特別な場合、即ち、変形した平行四辺形として処理されることができるので、全ての可能な線スクリーンの解も、ステップS410で検出された非直交ハーフトーンクラスタセルから得ることができる。もちろん、非直交セルについては、解析は、2つの周波数成分(例えば、F1及びF2)の計算を含む。ステップS420では、(ステップS410で検出された)1つ又は複数の主要な制約条件を満足させない非直交ハーフトーンクラスタセルが、解の集合から除去される。様々な例示的実施形態において、これらの主要な制約条件は、非直交ハーフトーンクラスタセルの2つの対角線が、その非直交ハーフトーンクラスタセルの全ての辺よりも長いことを、要件として含むことができる。次に、ステップS430で、整数式(8c)及び(8d)を満足させる非直交ハーフトーンクラスタスクリーン及び線スクリーンの組み合わせが識別される。次に、制御はステップS440へ続く。
【0058】
ステップS440では、追加の制約条件が適用されるべきかどうかが決定される。そのような追加の制約条件は、例えば、周波数の範囲、マルチカラーモアレ制約条件、プリンタの制限などを含むことができる。追加の制約条件が識別されなければ、制御はステップS460へジャンプする。そうではなく、識別された組み合わせが少なくとも1つの追加の制約条件を満たす必要があれば、制御はステップS450へ続く。
【0059】
ステップS450では、追加の制約条件を満たさない非直交セルの識別された組み合わせが、非直交セルの識別済み組み合わせから除去される。次に、ステップS460で、非直交ハーフトーンクラスタセルと線スクリーンセルとの残りの組み合わせの1つが選択され、様々なハーフトーンスクリーンの各々が、色分解の各々を関連付けられる。次に、方法はステップS470で終了する。前述した方法は、様々なハードウェアシステムで使用されることができるソフトウェアで容易に実現されてよいことは明らかである。
【0060】
当業者に明らかであるように、これまで概説した例示的手順は、多くの異なった代替又は変形によって変更されることができる。例えば、セルサイズに加えて、他の制約条件が使用されてよい。同様に、解の集合は、サイズ、位置、角度、ハードウェア特性などに従ってソートされるか、更に制約されてよい。
【0061】
本発明の例示的実施形態は、様々な主要及び追加の制約条件を含むが、主要及び/又は追加の制約条件はゼロ集合を含んでよいことが明らかであろう。即ち、本発明の様々な例示的実施形態は、所望に応じて、主要な制約条件及び/又は追加の制約条件を適用することなく、非直交クラスタセル又は線スクリーンの組み合わせを識別及び/又は選択してよい。
【0062】
これまで概説したプロセスは、式(8c)及び(8d)への解を検出することに関して説明された。式(8c)及び(8d)は、解の成分が、例えば、シアン、マゼンタ、黄、及び黒の異なった分解色に従って微分される式の集合を記述する。しかし、式(8c)及び(8d)は、所望に応じて、より多い、または少ない数の分解色を含むように拡張又は縮小できることは明らかであろう。従って、色分解の数に対応する平行四辺形及び/又は線スクリーンの集合よりも多い、または少ない集合の解及び組み合わせは、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、ステップS410で検出されることができる。
【0063】
更に、理解されるように、線スクリーンと非直交ハーフトーンクラスタセルスクリーンとを組み合わせる前記の方法は、図6のモアレフリー非直交ハーフトーンクラスタスクリーン生成システム300へ容易に組み込まれることができる。例えば、非直交クラスタセルロケータ回路、ルーチン、又はエージェント340も、線スクリーンを検出することができる。組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント360も、例えば、線スクリーンを含む組み合わせを決定してよい。従って、図6のシステムは、図11で概説される方法に従って動作するように容易に変更されてよい。
【0064】
図11の例示的方法の例として、シアン及びマゼンタの色分解に対する2つの非直交平行四辺形ハーフトーンセルと、黒の色分解に対する1つのハーフトーン線スクリーンとは、少なくとも実質的にモアレのない3色ハーフトーン化のために組み合わせられることができる。600×600dpiプリンタを使用する場合、本発明に従ったシステム及び/又は方法は、次のハーフトーン結果を提供する。
シアン: 11.3°で145.7lpi、-76°で117.8lpi (16)
マゼンタ: 78.7°で145.7lpi、-14°で117.8lpi
黒: 45°で121.2lpi
【0065】
等価のハーフトーン平行四辺形/線スクリーン構造は、次の式によって与えられる。
Vc1: (5,1), Vc2: (1,−4), (17)
Vm1: (1,5), Vm2: (−4,1),
Vk1: (7,0), Vk2: (1,1)
【0066】
図12は、空間領域において、本発明の例示的実施形態に従った式(17)の関係を示す。図12から、シアン−マゼンタ−黒の組み合わせは、式(8c)、(8d)、及び(15)によって定義されたゼロモアレ条件を満足させることが分かるであろう。
【0067】
図13は、本発明に従った実質的にモアレのない非直交クラスタスクリーン又は実質的にモアレのない非直交クラスタと、実質的にモアレのない線スクリーンとの組み合わせを使用して、画像をハーフトーン化するのに適したカラーハーフトーン化印刷システム500の1つの例示的実施形態のブロック図である。カラーハーフトーン化画像印刷システム500は、入力/出力インタフェース510、画像プロセッサ520、メモリ530、及び画像形成エンジン540を含み、これらの各々は制御/データバス515へ接続される。少なくとも1つの連続トーン領域を含み、画像データ源600から受け取られた画像データは、画像プロセッサ520の命令のもとで、入力/出力インタフェース510を介してメモリ530へ転送される。
【0068】
画像プロセッサ520は、異なった色分解に対する選択済み非直交クラスタ及び/又は線スクリーン(前述した例示的実施形態の1つに従って選択される)を使用して、画像データ源600から受け取られた連続トーン画像データをバイナリラスタデータへ変換する。画像プロセッサ520は、メモリ530を使用して、画像データ及び/又は画像データを処理する命令を記憶する。画像プロセッサ520は、選択済み非直交及び/又は線スクリーンを使用して画像データの少なくとも連続トーン部分をハーフトーン化ラスタデータへ変換した後、制御/データバス515を介して、制御及びラスタデータ信号を画像形成エンジン540へ送り、画像データ源600から受け取られた画像データのハーフトーン版を印刷する。画像プロセッサ520は、本発明に従って選択された非直交ハーフトーンスクリーンを使用してハーフトーン化ラスタデータを生成したので、結果のハーフトーン画像は実質的にモアレフリーである。画像形成エンジン540は、レーザプリンタ又はインクジェットプリンタ、ディジタルコピア、ファクシミリ装置、組み込みプリンタを有するコンピュータ、又はハーフトーンラスタデータに基づいてハードコピー画像出力を作り出すことができる他の装置であってよい。
【0069】
画像プロセッサ520は、1つ又は複数の汎用又は特殊目的コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ及び周辺集積回路エレメント、ASIC又は他の論理回路、例えばディスクリートエレメント回路、プログラム可能論理装置、例えばPLD、PLA、FPGAなどであってよいことが分かるであろう。
【0070】
電子画像データは、元の物理文書から画像を印刷する時点で生成されることができるが、電子画像データは、過去の任意の時点で生成されていてよいことが分かるであろう。更に、電子画像データは、元の物理文書から生成されていることを必要とせず、スクラッチから電子的に作り出されていてよい。従って、画像データ源600は、電子画像データを生成、記憶、及び/又はカラーハーフトーン化印刷システム500へ転送する既に知られたシステム又は装置であるか、これから開発されるシステム又は装置である。
【0071】
図13に示されるカラーハーフトーン化印刷システム500は、幾つかの個別の構成要素を含むが、これら構成要素の各々は、個々の構成要素の全ての機能を実行する装置又はシステムの中に結合されてよいことが分かるであろう。同様に、カラーハーフトーン化印刷システム500は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、図13に示される全ての構成要素よりも少ない構成要素を含んでよいことが分かる。例えば、カラーハーフトーン化印刷システムは、所望であれば、モニタを含んでよい。更に、画像プロセッサ520は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、サポート用のハードウェア又は装置、例えば追加のメモリ、通信路、I/O装置などを有してよい。従って、本発明に従ったシステム及び方法は、様々な色分解をハーフトーン化するときに使用されるクラスタスクリーン及び/又は線スクリーンを選択するとき、前に使用可能であった自由度よりも大きな自由度を、モアレフリーカラーハーフトーン化のために使用することができる。
【0072】
前述した例示的手順は、前述したモアレフリー式に従った解の集合を説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、モアレフリー式の右側を任意の小さな数で置換する置換することによって、又はモアレフリー式のパラメータの量又は式を適切に変更することによって、同等に望ましい解の集合を検出できることは明らかである。更に、例示的実施形態は、シアン、マゼンタ、及び黒の色分解について解を説明したが、所望に応じて、他のカラー、又はカラーの組み合わせに代えることができる。更に、3よりも多い、または少ない色分解を、所望に応じて使用することができる。
【0073】
更に、例示的実施形態は、主として非直交平行四辺形のクラスタセルを含むものとして解の集合を説明したが、本発明に従った例示的実施形態は、非平行四辺形のドットにも適用できることが分かるであろう。それぞれの形状の外周が、代表的なハーフトーンセルベクトルによって形成される角度によって実質的に挟まれる場合に、例えば、正方形、長方形、三角形、楕円、扁平形又は扁長形、台形などを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単一セルハーフトーンスクリーンの2次元空間ベクトル表現である。
【図2】図1のハーフトーンスクリーンの周波数ベクトル表現である。
【図3】3つの単一セルハーフトーンスクリーンの周波数領域表現を示す。
【図4】モアレフリー条件を満足させるように制約された図3の例示的周波数領域表現を示す。
【図5】本発明に従って、少なくとも実質的にモアレのないカラーハーフトーン化を提供する非直交単一セルハーフトーンスクリーンの組み合わせを決定する方法の1つの例示的実施形態を概説するフローチャートである。
【図6】本発明に従って、非直交単一セルハーフトーンスクリーンの組み合わせを生成し、実質的にモアレのないカラー印刷を実現するために使用可能なシステムのブロック図である。
【図7】線スクリーンの2次元空間ベクトル表現を示す。
【図8】図7に示される線スクリーンの周波数領域表現を示す。
【図9】3つの線スクリーンに対する非ゼロ周波数ベクトルの周波数領域表現を示す。
【図10】本発明の例示的実施形態に従った2つの単一セルハーフトーンスクリーン及び1つの線スクリーンの組み合わせの周波数領域表現を示す。
【図11】本発明に従って、少なくとも実質的にモアレのないカラーハーフトーン化を提供する非直交クラスタスクリーン及び線スクリーンの組み合わせを決定する方法の1つの例示的実施形態を概説するフローチャートである。
【図12】本発明の例示的実施形態に従った非直交平行四辺形セル及び線スクリーンの組み合わせの空間領域表現を示す。
【図13】本発明に従ったハーフトーンスクリーンの組み合わせの例示的実施形態を使用して実質的にモアレのないハーフトーン画像を形成する例示的ハーフトーン印刷システムのブロック図である。
【符号の説明】
300 モアレフリー非直交ハーフトーンクラスタスクリーン生成システム
310 入力/出力インタフェース
320 コントローラ
330 メモリ
340 非直交クラスタセルロケータ回路、ルーチン、又はエージェント
350 クラスタセルリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント
360 組み合わせアイデンティファイヤ回路、ルーチン、又はエージェント
370 組み合わせリムーバ回路、ルーチン、又はエージェント
390 組み合わせセレクタ回路、ルーチン、又はエージェント
400 入力装置
410 ディスプレイ装置
Claims (1)
- モアレのないカラーハーフトーン化を実行するため複数の非直交ハーフトーンスクリーンを生成する方法であって、
xn1,yn1及びxn2,yn2が整数値であるとき、非直交ハーフトーンセルを形成する2つの空間ベクトル(xn1,yn1)及び(xn2,yn2)によって指定される非直交ハーフトーンセルを検出するステップと、
検出された非直交ハーフトーンの少なくとも3つを有し、像面をタイルするのに適した検出済み非直交ハーフトーンセルの組み合わせを識別するステップであって、識別された組み合わせの空間ベクトルは、添字1及び2が任意かつ交換可能であり、a、b、cが任意のカラーインデックスであるときn=a、b、cであり、An=|xn1yn2−xn2yn1|である次式を満足させる、該識別するステップと、
AbAcxa1+AcAaxb1+AaAbxc1 =0,
AbAcya1+AcAayb1+AaAbyc1 =0,
AbAcxa2+AcAaxb2+AaAbxc2 =0,および
AbAcya2+AcAayb2+AaAbyc2 =0
識別された組み合わせの1つを選択するステップと、
識別及び選択された組み合わせの各々の非直交ハーフトーンセルを、カラーハーフトーンプリンタの1つ又は複数の色分解に関連付けるステップと、
を有する方法。
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