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JP4476608B2 - 排泄物収容製品 - Google Patents
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JP4476608B2 - 排泄物収容製品 - Google Patents

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Description

本発明は、尿などの排泄物を袋体内に集めて吸収する排泄物収容製品に係り、特に袋体の開口部が身体に密着しやすく、袋体内に与えられる排泄物が開口部から溢れにくい排泄物収容製品に関する。
排泄物収容製品は、下着や使い捨ておむつの内側に装着して老人や尿失禁患者が排泄した尿や大便を吸収するために使用され、あるいは排泄物収容製品は、それ自体が使い捨ておむつとして使用される。
従来の排泄物収容製品には、以下の特許文献1ないし3に記載のように、排泄物を吸収する袋体を有し、この袋体に開口部が形成されたものがある。この種の排泄物収容製品は、前記開口部の周縁部が身体に密着することが必要であり、前記周縁部と身体との間に隙間が形成されると、排泄物が袋体の内部に効果的に入り込まず外部に洩れやすくなる。
特許文献1に記載のものは、幼児用または失禁者用のおしめであり、トップシートとバックシートとで袋状に形成されてその内部に吸収コアが設けられている。前記トップシートには開口部が形成されており、トップシートの内側において前記トップシートの周囲にスペーサが配置されている。前記スペーサは、外側カバーの内部に、非吸収性の球形状のポリマーが充填されて形成されている。このスペーサが外部の力に対して塑性変形することにより、開口部の周縁部を身体の肛門周辺に密着させやすくするというものである。
特許文献2に記載のものは、水溶性の紙おむつである内側おむつと外側おむつとが重ねられて、両おむつがその周囲で止着されている。内側おむつに開口部が形成されており、この開口部の周囲に厚紙で形成された補強材が設けられており、この補強材を肛門の周囲に密着させるというものである。
特許文献3に記載のものは、開口部を有する袋体の内部に液吸収体が納められているものであり、前記開口部周辺に弾性材が設けられている。この弾性材は、開口部を塞ぐように弾性力を発揮し、男性器が開口部に挿入された状態で、この男性器を弾性材で挟み込んで、男性器を開口部から外れにくくするというものである。
特許第3298643号 特願平9−58619号 特開2000−135235号
前記のように従来の排泄物収容製品は、袋体の開口部の周縁部にスペーサなどを配置することで、開口部の周縁部を身体に密着させようとしている。しかし、この種の排泄物収容製品は身体に密着して使用される状態で袋体が潰れやすいために、袋体内に尿や大便などの排泄物が入り込みにくく、排泄物が外部に洩れやすくなっている。
また、前記各特許文献に記載のスペーサ、厚紙、弾性材はいずれも柔軟に変形しにくいものであるため、これらを介して開口部の周縁部を身体に確実に密着させるのには限界がある。
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、袋体の開口部の周縁部が身体に密着しやすく、また袋体内に排泄物を受ける空間を形成しやすい排泄物収容製品を提供することを目的としている。
本発明は、対向底部と前記対向底部に対面する開口部を有する袋体と、前記袋体の内部に設置された液吸収体とを有する排泄物収容製品において、
前記袋体の内部に、前記開口部の周縁部から袋体の内方に向かって縦方向および横方向の開き寸法が徐々に広くなる形状に延びる弾性変形可能な弾性壁が設けられており、
前記弾性壁の肌側に向く上縁部は、縦方向の開口寸法が横方向の開口寸法よりも大きい縦長形状で、クッション体がその全周に沿って設けられており、
前記袋体に外力が与えられていないとき、前記弾性壁は前記上縁部が前記対向底部と平行に直線状に延び、かつ前記裾部は、前記上縁部までの高さ寸法が、前記弾性壁の前記縦方向の前端部および後端部より中間部が短くなるように、その中間部が前記上縁部に向くように湾曲しており、
前記弾性壁に対し前記対向底部から前記上縁部に向く圧迫力が加えられて、前記裾部の前端部および後端部に上向きの力が作用すると、前記上縁部の前記前端部と後端部が、中間部よりも肌側に突出することを特徴とするものである。
この排泄物収容製品は、前記弾性壁が、開口部の周縁部から袋体の内部に向けて延びているため、身体に装着されたときに、前記弾性壁の弾性力によって、袋体の開口部の周縁部、あるいは弾性壁の肌側に向く頂部が身体の排泄部周囲に密着しやすい。また、前記弾性壁により、開口部の奥側において袋体の内部に空間が保たれるため、排泄部から排泄された尿や大便などの排泄部が、袋体内に確実に収容されるようになる。
弾性壁が袋体の内部に向かうにしたがってその間隔が広がる形状であるため、排泄物が袋体内に収容されやすくなる。また身体から圧力を受けたときに弾性壁が撓み変形しやすくなり、身体へ過剰な圧迫感を与えることがなくなる。
本発明では、弾性壁の肌側に向く頂部が縦長であり且つ前後端部が中間部よりも持ち上がった湾曲形状であるので、袋体の開口部、あるいは前記頂部が身体の前後方向の形状に沿って密着しやすくなり、排泄物が袋体内に確実に捕捉されて外部への洩れが生じにくくなる。
また、前記中間部での前記高さ寸法が、前記前後端部での前記高さ寸法の0.8倍以下で0.2倍以上である。
さらに、前記高さ寸法の最小値は10mmであり、最大値は100mmであることが好ましい。
弾性壁の肌側に向く頂部が前記構造であると、袋体の開口部、または弾性壁の前記頂部が身体の排泄部の周囲の前後方向に沿って常に密着しやすくなる。
前記クッション体は、例えば繊維集合体がシートで包まれるなどして形成されており、前記クッション体に力を与え、また前記弾性壁の壁本体に対して壁面に沿う方向の力を与えたときに、前記クッション体が前記壁本体よりも弱い力で変形するものである。
このようにクッション体を設けておくと、弾性壁の頂部が身体に直接に接触しても、その接触感触が柔らかく、装着感が良好になる。
本発明は、前記弾性壁が、前記袋体の開口部よりも肌側へ突出し、弾性壁の頂部が肌に当たる構造であってもよいし、前記頂部が袋体の開口部よりも袋体の内部に位置しているものであってもよい。
さらに本発明では、前記弾性壁で囲まれた領域に導液体が設けられているものとして構成できる。
前記導液体は繊維集合体であり、例えば前記繊維集合体は、トウ(TOW)から開繊された繊維の束、あるいは前記繊維集合体は、複数枚の不織布で形成されている。
また、前記導液体は、前記弾性壁の肌側に向く頂部よりも袋体の外方に向けて突出していることが好ましい。
前記導液体が設けられていると、この導液体が排泄部に密着し、尿がこの排泄部を透して袋体内に確実に収容されるようになる。
本発明は、袋体の開口部の周縁部、あるいは弾性壁の肌側に向く頂部が身体の排泄部の周囲に密着しやすくなる。また弾性壁によって袋体内に空間が確保されやすいため、排泄物が袋体内に収容されやすくなり、外部への洩れが生じにくくなる。
図1は本発明の第1の実施の形態の排泄物収容製品を示す斜視図、図2は図1のII−II線の断面図、図3は排泄物収容製品を身体の股間部に装着した状態を示す説明図、図4は排泄物収容製品が身体の股間部に装着された状態を示す図3のIV−IV線の横断面図、図5は参考例として弾性壁の壁本体およびクッション体の構造を示す断面図、図6は弾性壁の壁本体およびクッション体の構造を示す断面図、図7と図8は、弾性壁のクッション体の構造を示す斜視図である。
この実施の形態の排泄物収容製品1は、収容口7を女性の尿排泄部に対向させて使用する女性用の尿吸収パッドとして使用するのに適したものである。しかし、本発明の排泄物収容製品は、収容口7に男性器を挿入して装着する男性用の尿吸収パッドや、収容口7を肛門に対向させて大便を収容するものとしても使用することもできる。
図1に示すように、排泄物収容製品1は、横方向(X方向)の幅寸法よりも縦方向(Y方向)の長さ寸法の方が大きい縦長の長方形状である。
前記排泄物収容製品1は、内部に排泄物を収容する空間を有する袋体2を有している。この袋体2は、外装シート3で形成されている。外装シート3は撥水性または疎水性で液不透過性である。この実施の形態では、前記袋体2が1枚の外装シート3で形成されている。
図1に示すように、前記外装シート3は、縦方向(Y方向)に延びる右縁部3aと左縁部3bとが互い違いとなるように重ねられて互いに接合されて筒状体が形成されている。さらに、外装シート3の後縁部3cの内側において外装シート3が平坦状に重ねられて、横方向(X方向)に延びるシール線4で接合されている。また、外装シート3の前縁部3dの内側において外装シート3が平坦状に重ねられて、横方向(X方向)に延びるシール線で接合されている。また、図2に示すように、外装シート3は前方部分が袋体2の背面に向けて折られており、前記前縁部3dは袋体2の背面側に重ねられている。
前記のようにして形成された袋体2は、背面側に長方形状の対向底部5が形成され、表面側には肌対向部6が形成されている。そして、袋体2の肌対向部6には、前記対向底部5に対面する開口部が形成されている。この開口部は、前記外装シート3の開口縁部3eおよび開口縁部3fとで囲まれて形成されている。前記開口縁部3eは、外装シート3の右縁部3aを凹状に切断することにより形成され、前記開口縁部3fは外装シート3の左縁部3bを凹状に切断することにより形成されている。
図2と図4に示すように、袋体2内では、前記対向底部5の内側に液吸収体8が設けられている。この液吸収体8は長方形状であり、前記対向底部5の内側において外装シート3に接着されて固定されている。
図1と図2に示すように、前記開口縁部3e,3fから袋体2の内部に向けて弾性壁111が設けられている。この弾性壁111は、開口縁部3e,3fで形成される開口部の全周にわたって設けられている。ただし、本発明は、前記弾性壁111が、開口部の周囲全周に設けられているものに限られるものではなく、弾性壁111が開口部の周囲の一部に設けられているものであってもよい。また、前記弾性壁111は開口部の周囲長の60%以上に設けられていることが好ましい。
前記弾性壁111は、壁本体11と、この壁本体11の上縁部11aに取付けられたクッション体15とから構成されている。図2に示すように、前記壁本体11の上縁部11aは、前記開口縁部3e,3fよりも前記対向底部5に近い袋体2の内方に位置しており、弾性壁111の下縁部である壁本体11の裾部11bは、対向底部5の内面に直近する位置に設けられている。
前記上縁部11aの縦方向(Y方向)での開口寸法よりも、前記裾部11bの縦方向(Y方向)での間隔の方が広く、前記上縁部11aの横方向(X方向)での開口寸法よりも、前記裾部11bでの横方向(X方向)の間隔の方が広くなっている。すなわち、前記弾性壁111は、開口縁部3e,3fから対向底部5に向かうにしたがって内部空間が徐々に広がるようなテーパ形状である。
前記収容口7は、前記クッション体15で囲まれて形成されている。そしてクッション体15の上面が弾性壁111の頂部111aとなっている。
図2に示すように、このクッション体15は、クッション材16とこのクッション材16を包むシート17とで形成されている。前記シート17はクッション材16を包み、その内側縁部17aと外側縁部17bが、前記壁本体11の内面および外面に接着されている。
前記クッション体15は断面がほぼ円形であり、壁本体11の上縁部11aの全周に沿って且つ収容口7の周縁部の全周に沿って配置されている。そして、前記外装シート3の開口縁部3eと開口縁部3fは、前記クッション体15の外周面に位置し、外装シート3がクッション体15に接着固定されている。また、前記外装シート3が壁本体11の外面に接着されていてもよく、また外装シート3がクッション体15の外周面と壁本体11の外面の双方に接着されていてもよい。
前記開口縁部3e,3fで囲まれた前記開口部ならびに前記クッション体15で囲まれた前記収容口7は、共に縦方向(Y方向)の開口寸法が、横方向(X方向)の開口寸法よりも大きい縦長形状である。
図2に示すように、収容口7の前端部7aにおいて、対向底部5の内面からクッション体15の頂部すなわち弾性壁111の頂部111aの前端部までの垂直方向(対向底部5の内面に対する垂直方向)の高さ寸法をH1、収容口7の周縁部の後端部7bにおける同様の高さ寸法をH2、収容口7の前後方向の中間部(中央部)7cにおける同様の高さ寸法をH3とする。
前記高さH3は、前記高さ寸法H1および前記高さ寸法H2よりも小さい。その結果、収容口7の周縁部に位置している前記クッション体15すなわち弾性壁111の頂部111aは、前記前端部7aと後端部7bが肌側に隆起し、中間部7cが対向底部5側に向けて下がっており、クッション体15は縦方向に向けて凹状に湾曲している。
前記中間部7cでの前記高さ寸法H3の最小値は10mmであり、好ましくは15mmである。また前端部7aと後端部7bでの高さ寸法H1とH2の最大値は100mmであり、好ましくは80mm、さらに好ましくは60mmである。すなわち、対向底部5の内面からクッション体15の上面すなわち弾性壁111の頂部111aまでの高さ寸法は、10〜100mmであり、好ましくは10〜80mmで、さらに好ましくは10〜60mmである。
また、前記高さ寸法H3は、高さ寸法H1および高さ寸法H2に対して0.8倍以下であり0.2倍以上である。
図5は、図1に示す縦方向中心線Oyにおいて前記壁本体11およびクッション体15を切断した断面図である。
前記壁本体11は、その壁面に沿う方向の座屈荷重が作用したときに、図4に示すように容易に曲げ変形し、且つ前記荷重を除去したときに元の形に弾性復元しやすいものであり、ウレタン系、オレフィン系、スチレン系などの発泡樹脂材料、紙材料、比較的厚い不織布、または複数枚の不織布が積層されて接着されたものなどで形成されている。また前記壁本体11は、表面に撥水剤が塗工されたものが好ましく使用される。
図5に示すように、壁本体11の裾部11bは、水平方向へほぼ直線的に延びており、壁本体11の上縁部11aは前後端部よりも中間部が窪んだ凹形状である。すなわち、収容口7の前端部7aでの壁本体11の対向底部5から垂直方向での高さ寸法をHa、後端部7bでの前記高さ寸法をHb、中間部7cでの前記高さ寸法をHcとしてときに、高さ寸法Hcは、高さ寸法Haおよび高さ寸法Hbよりも低く、Hcは、HaまたはHbの0.8倍以下で0.2倍以上である。その結果、図1に示すように、収容口7の周縁部で前記クッション体15が縦方向に向けて凹状に湾曲した形状となる。
図3に示すように、この排泄物収容製品1を身体の股間部21に設置し、袋体2を股間部21の前後方向への湾曲形状に添わせたときに、袋体2の対向底部5が下着25からの圧迫力を受ける。前記壁本体11の裾部11bは水平方向に直線的に延びているため、前記圧迫力によって、前記裾部11bの前端部に図5に示す押圧力Fが作用し、この押圧力Fによって、壁本体11が変形し、クッション体15が縦方向に向けて大きく凹状に湾曲変形する。そのため、収容口7の周縁部に位置するクッション体15が股間部21の突曲面に沿って前後方向に沿って密着しやすくなる。
弾性壁は図6に示す形状である。図6に示す弾性壁111Aでは、壁本体11Aの上縁部11aが水平方向に向けて直線的に延びており、壁本体11Aの裾部11bは、縦方向の前後端部よりも中間部が上縁部11aに向けて窪む形状である。その結果、収容口7の前端部7aにおける壁本体11Aの垂直方向の高さ寸法Hdおよび後端部7bでの高さ寸法Heよりも、中間部7cでの高さ寸法Hfが低くなっている。高さ寸法Hfは、HdまたはHeに対して0.8倍以下で0.2倍以上である。
図6に示す弾性壁111Aを使用した排泄物収容製品は、袋体2に外力を与えていない図1に示すような自然状態のときに、収容口7の周縁部に位置するクッション15が対向底部5とほぼ平行である。しかし、図3に示すように排泄物収容製品を身体の股間部に設置し、下着25からの圧迫力を受けると、この圧迫力により、図6に示すように、壁本体11の裾部11bでの前端部と後端部に対して上向きの力Fが作用する。そして、壁本体11が変形して、収容口7の周縁部は、前端部7aおよび後端部7bよりも中間部7cが対向底部5に向くような凹形状となって、収容口7の周縁に位置するクッション体15が身体の股間部の形状に添いやすくなる。
図7は、前記クッション体15の構造を例示した斜視図である。
前記クッション体15に力を与え、また壁本体11に対してその壁面に沿う方向の力(座屈荷重)を与えたときに、クッション体15を圧縮変形させる力が、壁本体11を湾曲変形させる力よりも弱くなるように設定されている。すなわち、壁本体11は収容口7の周縁部の形状を保ち、また収容口7の周縁部を股間部に圧接させ、さらに収容口7の奥側に空間を形成するように機能しているのに対し、前記クッション体15は、収容口7の周縁部を身体の股間部21に柔らかく接触させるように機能している。
図7に示すクッション体15は、壁本体11と別体のものであり、クッション材16は、トウ(TOW)から開繊された繊維の束である。繊維は、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などで形成されたもの、あるいは前記樹脂を組み合わせた複合合成繊維であり、繊度は1.1〜11dtex程度である。トウから開繊された繊維は、互いに接着されていないが、個々の繊維が倦縮繊維であり、繊維どうしが絡み合って束としての形状を保てるようになっている。
前記クッション材16は個々の繊維が収容口7の周縁部に沿って途切れることなく連続して延びており、前記繊維の束はシート17により包まれ、このシート17の内側縁部17aと外側縁部17bが壁本体11の内面と外面に接着されている。前記シート17は、前記各種樹脂で形成された合成樹脂繊維を熱風で融着させたエアースルー不織布、各種合成樹脂繊維で形成されたスパンボンド不織布やメルトブローン不織布、あるいは樹脂フィルムである。シート17は、疎水性で液不透過性であり、好ましくは表面に撥水剤が塗布されて撥水処理されたものが使用される。
トウから開繊された繊維束は、倦縮されて絡み合っているため上方からの力fが与えられると弾性収縮できる。
図8は、クッション体15Aが、壁本体11Bと一体に形成された例を示している。壁本体11Bは発泡樹脂材料や、複数の不織布が重ねられて接着されたものである。壁本体11Bは、発泡樹脂材料などのシートが上縁部において2つに折り畳まれて形成されている。壁本体11の上縁部に複数のスリット18が形成されて、壁本体11Bが細く裁断されたクッション材16Aが形成されている。そして、このクッション材16Aが束ねられて、シート17で覆われている。
なお、前記クッション材は図7および図8に示すものに限られるものではなく、低密度のエアースルー不織布、発泡樹脂材料、発泡樹脂以外の軟質な樹脂材料である合成ゴムやウレタン樹脂、コットン、天然ゴムなどによって形成することが可能である。
また、袋体2を形成している外装シート3は、樹脂フィルムや、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織布とメルトブローン不織布とが積層された多層不織布などであり、疎水性で液不透過性である。また外装シート3は、少なくとも袋体2の外面が撥水処理されたものが好ましく使用される。
前記液吸収体8は、パルプをエアーレイド法で積層してバインダーで接合したエアーレイドパルプ、吸収性紙の積層体、あるいは液透過性シートで複数の袋体を形成し、個々の袋体の内部に高吸収性樹脂(SAP)を封入したもの、あるいはこれら各吸収体を組み合わせたものである。
図3と図4は、女性の身体20の股間部21に前記排泄物収容製品1を設置した状態を示している。袋体2の前縁部3dが腹部側に向けられ、後縁部3cが臀部側に向けられ、女性の排尿部が収容口7に対向し、クッション体15が股間部21において排尿部の周囲に当てられる。
図1に示すように、収容口7の周縁部に位置するクッション体15は、前端部7aと後端面7bにおいて肌側に向くように、クッション体15が縦方向に向けて凹状に湾曲しているため、クッション体15が股間部21の表面形状に沿うようになる。図3に示すように、前記排泄物収容製品1の外側に、下着25(または使い捨ておむつ)を着用すると、この下着25によって排泄物収容製品1が股間部21に押し付けられる。この圧力により、クッション体15は、図5または図6において破線で示すように、さらに縦方向に向けて凹形状に湾曲させられる。よってクッション体15が股間部において、排泄部の周囲と隙間を形成しないように密着しやすくなる。
図4に示すように、クッション体15は弾性収縮して股間部21に当たり、また壁本体11が自由に曲げ変形できるため、クッション体15が股間部21において排泄部の周囲に確実に密着できるようになる。また、クッション体15は軟質で圧縮力に対して弾性変形でき、壁本体11もその面が湾曲するように弾性変形できるため、股間部21の肌への当たりが柔らかい。
図4に示すように、前記壁本体11は、開口縁部3e,3fから袋体2の内部に向けて延びており、袋体2の対向底部5からクッション体15の頂部までの高さが10mm以上であるため、収容口7の奥側において、袋体2が完全に潰れることがなく、収容口7の内方において袋体2内に空間が確保される。よって尿が排泄されたときに、尿が収容口7内を確実に通過して袋体2の内部に入り込み、袋体2内の液吸収体8で確実に吸収されるようになる。尿が、収容口7の奥側の空間に与えられてから液吸収体8で吸収されることにより、尿が収容口7から外部へ溢れ出ることが生じにくい。
図9は参考例として排泄物収容製品100を示すものであり、図4に示すのと同じ切断面で切断した横断面図である。
この排泄物収容製品100の袋体102は、前記外装シート3と同じ材質の上側外装シート103aと下側外装シート103bで形成されている。上側外装シート103aと下側外装シート103bは、共に平面の形状が、長方形、長円形などであり、周縁部の固着部104において上側外装シート103aと下側外装シート103bとが接着されている。
前記下側外装シート103bは対向底部5を形成し、その内側に液吸収体8が設けられている。肌対向部6では、上側外装シート103aの開口縁部103cに囲まれた開口部が形成されている。
弾性壁111Bは、その全体が前記壁本体11と同じ材質で形成されており、裾部11bが液吸収体8に接近して位置し、肌側に向く頂部111aが袋体102の開口部よりも肌側に突出した位置にある。そして、前記開口縁部103cの部分で上側外装シート103aが前記弾性壁111Bの外面に接着されている。
前記弾性壁111Bは、袋体102の内部に向かって開口寸法が徐々に大きくなるようにテーパ形状に形成された壁本体11Dと、頂部111aにおいて壁本体11Dの一部が変形させられた変形部11Eを有している。前記変形部11Eは断面が円形または長円形となるように曲げられており、壁本体11Dの縁部11eが肌側に向かないようになっている。前記変形部11Eで囲まれた部分が収容口7である。
この排泄物収容製品100では、弾性壁111Bが、袋体102の開口部から肌側に向けて比較的長く突出しており、前記変形部11Eが身体の排泄部の周辺に当たるようになっている。そして弾性壁111Bの比較的柔らかい弾性変形により変形部11Eが肌に密着しやすいようになっている。
なお、前記変形部11Eにおいて壁本体11Dを形成する材料を薄肉にして、変形部11Eがクッション体として機能できるようにしてもよい。
図10(A)(B)は、図9に示す弾性壁111Bの変形例を示す断面図である。
図10(A)に示す弾性壁111Bでは、壁本体11Dの頂部111aにおいて、壁本体11Dの一部が断面矩形状に折り曲げられて変形部11Fが形成され、図10(B)に示す弾性壁11Bでは、壁本体11Dの頂部111aにおいて、壁本体11Dの一部が断面T字形状に成形されて変形部11Gが形成されている。
図11は本発明の第2の実施の形態の排泄物収容製品101を示すものであり、袋体2と導液体30とを分離して示した分解斜視図である。図12は、導液体30が袋体2内に収納された状態を示すX−X線の断面図、図13は導液体30が袋体2の内部に収納されて股間部21に装着された状態を示す図4と同じ断面図である。
この排泄物収容製品101の袋体2は、図1に示した第1の実施の形態と同じ構造で同じ形状である。
前記袋体2の内部には、導液体30が収納される。導液体30は、親水性でその内部に多数の空隙を有するものであり、内部で尿を導くことができる構造である。図11に示すように、導液体30は、隆起部31と、この隆起部31の裾部に連続する平坦部32を有している。図12と図13に示すように、袋体2内に導液体30が収納されると、導液体30の下面32aが液吸収体8に接触し、隆起部31が前記収容口7の奥側において、弾性壁111で囲まれた空間内に配置される。また、前記平坦部32が、袋体2内において、壁本体11の裾部11bよりもさらに後方に向かって延びている。
前記隆起部31は、上面31aが突曲面形状で、隆起部31の周囲は前記上面31aから下面32aに向けて徐々に広がるテーパ形状である。導液体30が袋体2の内部に収納された状態で、前記上面31aは、収容口7内から外部に露出する。前記上面31aは、少なくとも収容口7の周縁部の前記中間部7cにおいて弾性壁111の頂部111a(クッション体15の上面)よりも外方へ向けて突出しており、さらに好ましくは、収容口7の周縁部の前端部7aおよび後端部7bにおいても前記頂部111aよりもさらに外部に突出している。
図13に示すように、この排泄物収容製品101が女性の股間部21に設置されると、収容口7から突出する前記導液体30が排泄部および女性器周辺に密着する。前記導液体30は排泄された尿を袋体2の内部に導くように機能するとともに、収容口7の奥側において袋体2の内部に空間を保つように機能する。排泄された尿は、導液体30の内部空間を浸透して速やかに袋体2の内部に導かれて液吸収体8により吸収される。導液体30が股間部21に密着された状態で、さらにその外周に位置するクッション体15が股間部21に密着するため、尿を確実に袋体2内に確実に収容でき外部に洩れ出にくい。
図11ないし図13に示す実施の形態では、前記導液体30がトウ(TOW)から開繊された繊維の束で形成されている。この繊維は、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などで形成されたもの、あるいは前記樹脂を組み合わせた複合合成繊維であり、繊度は1.1〜11dtex程度である。前記繊維は、表面に界面活性剤を塗工し、または内部に界面活性剤を塗り込んで親水処理されたものが使用される。
トウから開繊された繊維は途切れることなく連続して延びており、繊維は互いに接着されていない。しかし個々の繊維が倦縮繊維であるため、繊維どうしが絡み合って導液体30の形状を保てるようになっている。
図の実施の形態では、前記トウから開繊する際に、繊維の束を幅方向に拡開して、所定の厚みで所定の幅のシート状の繊維の束を形成し、この繊維の束を切断したものを垂直方向(Z方向)に複数層に重ねることにより、導液体30が形成されている。よって、この導液体30では、個々の繊維は縦方向(Y方向)に延びている。繊維の束では、倦縮された繊維間に、尿を導く多数の空隙が形成されている。
図14(A)(B)は、他の実施の形態による導液体40およびその製造工程を示す斜視図である。
図14(A)に示すように、親水性で内部に空隙を有する透水性シート41が複数枚重ねられる。この透水性シート41は、前記のようにトウから開繊されて一定の厚みとなるように拡幅された繊維の束である。あるいは、パルプの積層体や、親水処理された合成樹脂繊維で形成されたエアースルー不織布であってもよい。透水性シート41を複数枚重ねたものを折り曲げることにより、図14(B)に示す導液体40が形成される。
この導液体40は、各透水性シート41のシート表面が、対向底部5から収容口7に向けて立ち上がるようになり、透水性シート41が繊維の束で形成されている場合には、それぞれの繊維が対向底部5から収容口7に向けてほぼ垂直に延びている。したがって、多量の尿が短時間で排泄されたときに、その尿を対向底部5の内側に位置する液吸収体8に向けて導きやすくなる。
図15(A)(B)は、さらに他の実施の形態による導液体50およびその製造工程を示す斜視図である。
図15(A)に示す透水性シート51は、図14(A)に示した透水性シート14と同じものである。ただし、透水性シート51は、1枚または複数枚重ねた状態で台形(あるいは三角形)、すなわち長辺51aから短辺51bに向けて幅寸法が徐々に小さくなるように切断されている。
図15(B)に示すように、前記透水性シート51を前記辺51a,51bと平行な折り線L1,L2,L3,L4によって順次に互い違いに折り畳んで、図15(B)に示す折畳み体52を形成する。この折畳み体52を曲げると、図15(C)に示す導液体50が形成される。この導液体50は、長辺51a側が太く短辺51bに向けて徐々に細くなるテーパ形状となる。よって、袋体2内において壁本体11で囲まれた空間の形状に一致しやすくなる。この導液体50もシート面および繊維の向きが垂直であり、尿を液吸収体8に導きやすくなる。
図16は、導液体のさらに他の実施の形態を示すものである。
図16(A)に示す導液体70は、図11に示したようにトウから開繊された繊維の束で形成されたものであるが、収容口7から突出する上面71aから下面72aにかけて、窪み71が形成されている。この窪み71は、縦方向(Y方向)に延びている。また窪み71の深さは下面72aへの途中までであってもよいし、下面72aに達していてもよい。
例えば繊維の束で形成された導液体70において、前記窪み71が形成されていることにより、尿を前記窪み71に導いて液吸収体8に移行させやすくなる。
図16(B)に示す導液体80Aと、図16(C)に示す導液体80Bは、共に透水性シート81で形成されている。この透水性シート81は、前記透水性シート14と同じものである。導液体80A,80Bは、前記透水性シート81のシート面を垂直に向けて、透水性シート81をX方向やY方向に重ねることにより形成されている。
この導液体80A,80Bも、シート面と繊維が垂直方向に向けられているため、短時間に多量の尿が与えられたときに液吸収体8に導きやすい。
本発明の第1の実施の形態の排泄物収容製品を示す斜視図、 図1に示す排泄物収容製品をII−II線で切断した断面図、 前記排泄物収容製品が股間部に装着された状態を示す説明図、 前記排泄物収容製品が股間部に装着された状態を示す図3のIV−IV線の横断面図、 弾性壁およびクッション体の参考例を示す中央断面図、 弾性壁およびクッション体を示す中央断面図、 クッション体の構造を示す一部断面を含む斜視図、 クッション体の他の構造を示す分解斜視図、 参考例として排泄物収容製品を示すものであり、図4と同じ横断面図、 (A)(B)は図9に示す参考例の変形例を示す断面図、 本発明の第の実施の形態の排泄物収容製品を示すものであり、袋体と導液体とを別々に示す斜視図、 前記袋体内に導液体が収納された状態を示す図11のX−X線の断面図、 前記袋体内に導液体が収納された排泄物収容製品が股間部に設置された状態を示す図4と同じ断面図、 (A)(B)は他の実施の形態の導液体とその製造工程を示す斜視図、 (A)(B)(C)は他の実施の形態の導液体とその製造工程を示す斜視図、 (A)(B)(C)はさらに他の実施の形態の導液体を示す説明図、
符号の説明
1 排泄物収容製品
2 袋体
3 外装シート
5 対向底部
6 肌対向部
7 収容口
8 液吸収体
11,11A,11B,11D 壁本体
11E,11F,11G 変形部
11a 上縁部
11b 裾部
11e 縁部
15 クッション体
16 クッション材
17 シート
30,40,50,70,80A,80B 導液体
100,101 排泄物収容製品
111,111A,111B 弾性壁
111a 頂部
102 袋体
103a 上側外装シート
103b 下側外装シート

Claims (13)

  1. 対向底部と前記対向底部に対面する開口部を有する袋体と、前記袋体の内部に設置された液吸収体とを有する排泄物収容製品において、
    前記袋体の内部に、前記開口部の周縁部から袋体の内方に向かって縦方向および横方向の開き寸法が徐々に広くなる形状に延びる弾性変形可能な弾性壁が設けられており、
    前記弾性壁の肌側に向く上縁部は、縦方向の開口寸法が横方向の開口寸法よりも大きい縦長形状で、クッション体がその全周に沿って設けられており、
    前記袋体に外力が与えられていないとき、前記弾性壁は前記上縁部が前記対向底部と平行に直線状に延び、かつ前記裾部は、前記上縁部までの高さ寸法が、前記弾性壁の前記縦方向の前端部および後端部より中間部が短くなるように、その中間部が前記上縁部に向くように湾曲しており、
    前記弾性壁に対し前記対向底部から前記上縁部に向く圧迫力が加えられて、前記裾部の前端部および後端部に上向きの力が作用すると、前記上縁部の前記前端部と前記後端部が、中間部よりも肌側に突出することを特徴とする排泄物収容製品。
  2. 前記中間部での前記高さ寸法が、前記前後端部での前記高さ寸法の0.8倍以下で0.2倍以上である請求項記載の排泄物収容製品。
  3. 前記高さ寸法の最小値は10mmであり、最大値は100mmである請求項記載の排泄物収容製品。
  4. 前記クッション体に力を与え、また前記弾性壁の壁本体に対して壁面に沿う方向の力を与えたときに、前記クッション体が前記壁本体よりも弱い力で変形する請求項1ないし3のいずれかに記載の排泄物収容製品。
  5. 前記弾性壁が、前記袋体の開口部よりも肌側へ突出している請求項1ないしのいずれかに記載の排泄物収容製品。
  6. 前記弾性壁で囲まれた領域に導液体が設けられている請求項1ないしのいずれかに記載の排泄物収容製品。
  7. 前記導液体は繊維集合体である請求項記載の排泄物収容製品。
  8. 前記繊維集合体は、トウ(TOW)から開繊された繊維の束である請求項記載の排泄物収容製品。
  9. 前記繊維集合体は、複数枚の不織布で形成されている請求項記載の排泄物収容製品。
  10. 前記導液体は、前記弾性壁の肌側に向く頂部よりも袋体の外方に向けて突出している請求項ないしのいずれかに記載の排泄物収容製品。
  11. 前記導液体は、前記弾性壁で囲まれた空間内に配置される隆起部と、前記隆起部の裾部から後方に向かって延びる平坦部とを有する請求項6ないし10のいずれかに記載の排泄物収容製品。
  12. 前記隆起部は、周囲が上面から下面に向けて徐々に広がる形状である請求項11記載の排泄物収容製品。
  13. 前記袋体は撥水性の外装シートで形成されている請求項1ないし12のいずれかに記載の排泄物収容製品。
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