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JP4476992B2 - トラッキング誤差信号検出装置及び磁気記録装置 - Google Patents
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JP4476992B2 - トラッキング誤差信号検出装置及び磁気記録装置 - Google Patents

トラッキング誤差信号検出装置及び磁気記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスク等の光学情報記録媒体や、固定磁気ディスクやフレキシブルディスク等の磁気情報記録媒体であって高密度に情報を記録可能な情報記録媒体のトラッキング誤差信号検出装置及び磁気記録装置に関する。
フレキシブルディスク等の磁気記録媒体上に情報を記録する磁気ディスクシステムでは、従来磁気記録媒体のトラックピッチは200μm程度であり、光ディスクの1.6μm程度と比較すると非常に広い。そのため、ステッピングモータ等による機械的に大まかなトラック位置決めでも十分に対応が可能であった。しかしながら、近年磁気記録媒体の大容量化を実現するために、トラックピッチを数μm〜数10μmに狭くすることが要求されている。その場合、正確なトラックの位置決めが必要となる。
光を用いてトラッキング誤差信号の検出を行う従来の磁気記録装置(特許文献1)の構成を図1に示す。図1において、半導体レーザ光源10から出射された直線偏光の発散ビーム70は、コリメートレンズ20により平行光に変換され、平行光は偏光ビームスプリッタ30に入射する。偏光ビームスプリッタ30に入射した平行なビーム70は全て偏光ビームスプリッタ30を透過し、1/4波長板31に入射する。平行ビーム70は、1/4波長板31を透過する際、円偏光のビームに変換され、対物レンズ21により磁気記録媒体40上に集光される。
図2に、磁気記録媒体40と集光されたビーム70の関係を示す。磁気記録媒体40には、磁気ヘッド99により情報を記録し又は再生する領域であるトラックTn−1,Tn,Tn+1・・・が所定のピッチpt(約20μm)で設定されている。また、隣接する2つのトラックの中間には、トラッキング誤差信号及び磁気記録媒体40の回転に同期する同期信号を光学的に検出可能なように、離散的な案内溝Gn−1,Gn,Gn+1・・・が形成されている。
磁気記録媒体40により反射され、回折されたビーム70は、再び対物レンズ21を透過した後、1/4波長板31に入射する。1/4波長板31を再度透過する際、透過したビーム70は光源10から出射されたときとは90度異なる方向の直線偏光のビームに変換される。1/4波長板31を透過したビーム70は、偏光ビームスプリッタ30により全て反射され、光検出器50に入射する。光検出器50は、入射光を電気信号に変換し、信号処理部80に入力する。
図1に示すように、光検出器50は2つの受光部501,502を有し、各受光部501,502から出力される信号は、それぞれ電流−電圧(I−V)変換部851,852により電圧信号に変換され、差動演算部871に入力される。差動演算部871は、I−V変換部851,852からの2つの電圧信号を差動演算する。
I−V変換部851,852から出力される電圧信号v21,v22は、光学系からのビーム70が磁気記録媒体40上における案内溝(例えばGn)の中心から変位xを有するとき、それぞれ近似的に以下の式(1)及び(2)で表わされるような、互いに逆相の正弦波となる。信号v21,v22を図示するとそれぞれ図3(a),(b)のようになる。なお、式(1)及び(2)において、Aは振幅、Bは直流成分である。
[数1]
v21=−A・sin(2πx/pt)+B ・・・・(1)
v22=A・sin(2πx/pt)+B ・・・・(2)
また、差動演算部871から出力される信号v23は、以下の式(3)で表されるような信号となり、トラッキング誤差信号として、端子801から出力される。
[数2]
v23=2・A・sin(2πx/pt) ・・・・(3)
信号v23を図示すると、図3(c)のようになる。端子801から出力されるトラッキング誤差信号v23は、トラッキング誤差信号検出光学系及び情報の記録及び再生を行う磁気ヘッド99を含む基台95と磁気記録媒体40との相対的な位置を調整する駆動部90に入力され、磁気記録媒体40上の所望のトラックにトラッキングがなされる。このトラッキング誤差信号の検出方式は、プッシュプル法として知られている。
特開平6−96453号公報
磁気ヘッド99を用いて情報の記録及び再生を行い、光学系95を用いてトラッキング誤差信号の検出を行う従来の磁気記録装置の場合、磁気ヘッド99が磁気記録媒体40に接する点S1と光学系からのビーム70の集光点S2との距離dは、少なくとも数100μm〜数mm必要である。すなわち、磁気ヘッド99が磁気記録媒体40に接する点S1とビーム70の集光点S2は磁気記録媒体40上の異なるトラックを走査することになる。
磁気記録装置を組み立てる際、点S1がちょうど磁気記録媒体40のトラック上にあるとき、図3(c)に示すトラッキング誤差信号v23の信号振幅の中点であるS3にトラッキングサーボの動作点がくるように距離dの調整を行っている。しかしながら、温度及び湿度が変化すると磁気記録媒体40の膨張又は収縮が起こり、それに伴いトラックピッチptが変化する。そのため、光学系95から得られるトラッキング誤差信号v23を用いて、点S3でトラッキング動作を行うと、点S1はオフトラックし、情報を再生する特性が極端に劣化する。
この場合、例えば、点S1がちょうどトラック上にあるときのトラッキング誤差信号の出力が点S4であったとすると、点S4でトラッキングサーボがなされるようオフセット電圧を加えることにより、一応のトラッキングサーボが可能となる。しかし、矢印D1に示す方向のダイナミックレンジが低下し、外乱が発生した場合の追従性が劣化する。また、点S4が点S3から離れるほど、トラッキング動作のサーボ利得が低下する。最終的に点S4が点S5に至った場合、トラッキングのサーボ利得は0となり、全くトラッキングサーボはかからなくなるという新たな問題が生じる。
一方、トラッキング誤差信号を検出するビームと情報記録媒体に対して情報を記録するビームが同一である光ディスク装置において、さらに高密度に情報を記録再生するためにトラックを案内溝上及び案内溝間に設ける構成が提案されている。しかしながら、このような構成において、光源から出射されたビームの波長λ、対物レンズの情報記録媒体側の開口数NA、トラッキング誤差信号を検出可能にするために情報記録媒体上に形成されたマーク又は案内溝の周期をPtとして、Pt>λ/NAの関係が成立する場合には、対物レンズで集光されたビームと情報記録媒体とが正規の角度から傾くと、上記磁気記録媒体と同様の問題が生じる。具体的には、波長λ=650nm、開口数NA=0.6、マーク又は案内溝の周期Pt=1.48μm、情報記録媒体の基板の厚さt=0.6mmとした場合等が該当する。
また、磁気記録媒体40に埃が付着したり、傷が付くことによって磁気記録媒体40で反射の反射率が変化し、反射されたビーム70の強度も変化する。このとき、トラッキング誤差信号にオフセットが生じ、磁気記録媒体40の所望のトラック上に磁気ヘッド99を制御することができなくなるという問題を生じる。
また、上記従来例のように、光を用いてトラッキング誤差信号を検出することを前提としたトラックピッチが数μm〜数十μmの磁気記録媒体に対しては、トラッキング駆動部90にステッピングモータを用いると、ステッピングモータのステップ幅に依存したオフトラックが生じる。オフトラック量を小さくするためにステップ幅を細かくすると、異なるトラック間を検索する時間が長くなるという問題が生じる。この2つの問題点は、トラッキング駆動系にステッピングモータではなく直流モータを用いることにより解決される。ところが、トラッキング駆動部90に直流モータを用いることにより、機械的な位置決めをすることできなくなるため、現在広く普及しているトラックピッチが188μmの磁気記録媒体に対して情報の記録及び読み出しができないという新たな問題が生じる。
また、例えばトラックピッチが50μmの磁気記録媒体に対しては、対物レンズ21の開口数NAは0.017程度が光学的に最適値である。ところが、対物レンズ21によって集光されるビーム70と磁気記録媒体40との間に角度ずれθがあると、磁気記録媒体40により反射されたビーム70が対物レンズ21の開口外にはみ出してしまい、光検出器50に導かれるビームの光量が低下し、トラッキンング動作が不安定になるという問題があった。角度ずれθに対する評価関数Evを0.5・tan(2・θ)/NAとしたとき、評価関数Evと光検出器50に導かれるビーム70の光量Iの関係は図4に示すようになる。対物レンズ21の開口数NAが0.017の場合、光検出器50上のビーム70の光量Iが零すなわち評価関数Evが1となるときの角度ずれθは0.97度であり、このときトラッキング誤差信号を全く得られなくなる。
本発明は、第1にトラッキング誤差信号のダイナミックレンジ及び利得が低下せず、常に安定したトラッキングサーボ動作を実現可能なトラッキング誤差信号検出装置を提供することにある。第2に、情報記録媒体に反射率の部分的な変化が生じてもトラッキング誤差信号にオフセットが発生しにくいトラッキング誤差信号検出装置を提供することにある。第3に、トラックピッチが数μm〜数十μmの磁気記録媒体にもトラックピッチが188μmの磁気記録媒体にもトラッキング誤差信号が検出可能な磁気記録装置を提供することにある。
本発明のトラッキング誤差信号検出装置は、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されたビームを受けて3つのビームを生成する回折手段と、前記回折手段で生成された前記3つのビームを反射体上へ微小スポットとして収束させる集光光学系と、前記反射体により反射され、回折された前記3つのビームを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段により分岐された前記3つのビームを受光し、光量に応じた信号を出力する光検出器と、前記光検出器から出力される前記3つのビームから得られた信号を演算してトラッキング誤差信号を生成する信号処理部を具備し、前記反射体には反射率の変化を与える周期的な物理変化が形成され、前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記集光光学系の前記反射体側の焦点距離が、前記物理的な変化の方向に直交する方向における焦点距離よりも長く、前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記集光光学系の前記光源側の開口の大きさが、前記物理的な変化の方向と直交する方向の大きさよりも大きく、前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記反射体上に収束されたビームの大きさが、前記物理的な変化の方向に直交する方向における大きさよりも大きいことを特徴とする。
記トラッキング誤差信号検出装置において、前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記集光光学系の前記反射体側の焦点距離が無限遠であることが好ましい。
上記トラッキング誤差信号検出装置において、前記集光光学系は、前記光源から出射された発散光を平行光に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズにより変換された平行光を収束光に変換する集光レンズを含むことが好ましい。
または、前記集光光学系は、前記光源から出射された発散光を収束光に変換する有限系の対物レンズを含むことが好ましい。
また、前記集光光学系は、樹脂成形により形成されたものであることが好ましい。
また、前記ビーム分岐手段は回折素子又は偏光ビームスプリッタであることが好ましい。
また、前記反射体に形成される物理的な変化の周期が、情報記録媒体上のトラックの周期よりも小さいことが好ましい。
また、前記反射体は情報記録媒体であることが好ましい。
以上のように、本発明のトラッキング誤差信号検出装置によれば、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されたビームを反射体上へ微小スポットとして収束させる集光光学系と、前記反射体により反射され、回折されたビームを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段により分岐されたビームを受光し、光量に応じた信号を出力する光検出器と、前記光検出器から出力された信号を演算する第1の演算手段と、前記演算手段から出力された信号の強度を変化させ、少なくとの2つの信号を出力する可変利得増幅手段と、前記可変利得増幅手段から出力された2つの信号を加算又は減算する第2の演算手段とを具備する。
そのため、トラッキング誤差信号における動作点の移動は、可変利得増幅手段から出力される2つの信号を第2の演算手段で演算することにより、第2の演算手段から出力される信号の位相の変化として検出される。このとき、トラッキング誤差信号の振幅を一定に保ち、かつトラッキング誤差信号の振幅の中点でトラッキングサーボ動作を行うことにより、磁気ヘッドをちょうどトラック上に位置させることができる。
また、本発明の別のトラッキング誤差信号検出装置によれば、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されたビームを反射体上へ微小スポットとして収束させる集光光学系と、前記反射体により反射され、回折されたビームを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段により分岐されたビームを受光し、光量に応じた信号を出力する光検出器と、前記光検出器から出力される信号を演算してトラッキング誤差信号を生成する信号処理部を具備し、前記反射体には反射率の変化を与える周期的な物理変化が形成され、前記反射体上でのビームは前記物理的な変化と平行な方向の大きさが、前記物理的な変化に直交する方向の大きさよりも大きくなる。そのため、反射体における部分的な反射率の変化に依存するビーム強度の変化は、反射体に集光されるビームの大きさが大きくなることにより低減され、オフセットの少ないトラッキング誤差信号を検出することができる。
また、本発明の磁気記録装置によれば、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されたビームを第1の反射体上へ微小スポットとして収束させる第1の集光光学系と、前記光源から出射されたビームを第2の反射体上へ微小スポットとして収束させる第2の集光光学系と、前記第1及び第2の反射体により反射され、回折されたビームを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段により分岐されたビームを受光し、光量に応じた信号を出力する光検出器と、情報記録媒体上に情報を記録し又は情報記録媒体上の情報を再生する磁気ヘッドと、前記光検出器から出力される複数の信号からトラッキング誤差信号を生成する信号処理部と、前記トラッキング誤差信号に基づいて前記情報記録媒体に対して磁気ヘッドのトラッキングを制御する制御手段とを具備し、前記第1及び第2の反射体には周期を有する物理的な変化が形成され、第1の反射体に形成された物理的変化の周期と第2の反射体に形成された物理的変化の周期とが異なる。
そのため、トラックピッチが数μm〜数十μmの磁気記録媒体に対しては、第1の反射体で反射されたビームを用いてトラッキング誤差信号を生成し、トラックピッチが188μmの磁気記録媒体に対しては、第2の反射体で反射されたビームを用いてトラッキング誤差信号を生成することにより、異なるトラックピッチの磁気記録媒体に対していずれにもトラッキング動作を行うことができる。
さらに、本発明の別の磁気記録装置によれば、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されたビームを反射体上へ微小スポットとして収束させる集光光学系と、前記反射体により反射され、回折されたビームを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段により分岐されたビームを受光し、光量に応じた信号を出力する光検出器と、磁気記録媒体上に情報を記録し又は磁気記録媒体上の情報を再生を行う磁気ヘッドを具備し、前記反射体には反射率の変化を与える周期的な物理変化が形成され、さらに以下の(1)〜(3)のいずれかの構成要素を有する。
(1)光源から反射体に至る光路にビームの進行方向を変化させる共通の支持体上に一体形成された2枚のミラー、
(2)反射体の周期的な物理変化の方向を第1の方向とし、第1の方向と直交する方向を第2の方向としたとき、第2の方向の開口が第1の方向の開口よりも大きい集光光学系、及び
(3)周辺部に回折素子を形成した集光光学系。
また、本発明の磁気記録装置の調整方法によれば、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されたビームを反射体上へ微小スポットとして収束させる集光光学系と、前記反射体により反射され、回折されたビームを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段により分岐されたビームを受光し、光量に応じた信号を出力する光検出器と、磁気記録媒体上に情報を記録し又は磁気記録媒体上の情報を再生を行う磁気ヘッドを具備する磁気記録装置を組み立てる際の調整方法であって、前記集光光学系で集光されるビームと前記反射体とがなす角度が所望の角度となるように前記集光光学系の光軸とは直交する方向に前記光源の位置を動かす。
上記(1)の構成要素を有することにより、光学系の占有領域を小さくする際に用いられるミラーの取り付け誤差に起因する、集光光学系により集光されるビームの光軸と磁気記録媒体との間の角度ずれは、1枚のミラーの動きが他方のミラーの動きによって相殺され、角度ずれが発生しなくなる。
上記(2)の構成要素を有することにより、第2の方向の開口数NAが大きくなり、集光光学系により集光されるビームの光軸と磁気記録媒体との間の角度ずれによる、集光光学系におけるビームのけられの影響を受けにくくなる。
また、上記(3)の構成要素を有することにより、集光光学系により集光されるビームの光軸と磁気記録媒体との間の角度ずれに依存して移動する集光光学系におけるビームは、回折素子により受光素子に導かれるので、集光光学系におけるビームのけられは起こらなくなる。
従って、いずれの場合も、トラッキング誤差信号が安定して検出可能な磁気記録装置を提供することができる。
また、上記調整方法により、磁気記録装置を構成する要素の取り付け誤差に起因する集光光学系により集光されるビームの光軸と磁気記録媒体との間の角度ずれが補正されるので、反射体で反射されたビームは、常にレンズの開口内に戻るようになり、トラッキング誤差信号を安定して検出することができる。
以下、図5〜図33を参照しながら、本発明による情報記録媒体、トラッキング誤差信号検出装置、情報記録装置及び情報記録装置の調整方法の実施例について詳細に述べる。なお、従来の磁気記録装置と同じ構成要素を用いることが可能な構成要素には、同じ番号を付している。また、本明細書を通じて、「記録」という場合には、情報の記録だけでなく、情報の再生及び消去も含むものとする。
(実施例1)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例1について、図5〜8を参照しつつ説明する。図5は、実施例1の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置を示す図である。実施例1の磁気記録装置のトラッキング誤差信号検出装置は、図1に示す従来例と同様の構成であるが、信号処理部81の構成が異なる。実施例1の信号処理部81の構成を図6に示す。
光検出器50は2つの受光部501,502を有し、各受光部501,502から出力される電気信号は、それぞれ信号処理部81に入力される。受光部501,502から出力される信号は、それぞれI−V変換部851,852により電圧信号に変換される。I−V変換部851,852から出力された2つの電圧信号は、それぞれ差動演算部872及び加算部891に入力される。差動演算部872は、I−V変換部851,852から出力された2つの電圧信号を差動演算する。差動演算部872から出力される信号v1は、案内溝(例えば図2におけるGn)の中心からビーム7が変位xを有するとき、式(4)で表わされるような、正弦波となる。なお、式(4)において、A1は振幅である。
[数3]
v1=A1・sin(2πx/pt) ・・・・(4)
差動演算部872から出力される信号は、可変利得増幅部832に入力される。可変利得増幅部832は、入力された信号の振幅A1を任意に変化させることが可能な利得可変型の増幅器である。可変利得増幅部832から出力される信号は、演算部892に入力される。
加算部891は、I−V変換部851,852から出力された電圧信号を加算する。加算部891から出力される信号v2は、以下の式(5)で表わされるような、正弦波である。なお、式(5)において、A2は振幅、B1は直流成分である。
[数4]
v2=A2・cos(2πx/pt)+B1 ・・・・(5)
加算部891から出力される信号は、クロック信号生成部895に入力され、クロック信号CLK1,CLK2が生成される。クロック信号生成部895は、Phase Locked Loop(PLL)回路である。クロック信号CLK1,CLK2は 、いずれも図2に示す磁気記録媒体40上に形成された離散的な案内溝Gn−1,Gn・・・を走査したときに得られる信号と同期している。図7に、案内溝Gnとクロック信号CLK1,CLK2のタイミングの関係を示す。クロック信号CLK1,CLK2は、トリガ信号生成部896に入力され、タイミング信号Sa1,Sa2が生成される。加算部891からの信号は、タイミング信号Sa1,Sa2が有するタイミングにより出力され、サンプルアンドホールド部811,812により、それぞれサンプルアンドホールドされる。サンプルアンドホールド部812によりサンプルアンドホールドされた信号は、そのまま差動演算部873に入力される。一方、サンプルアンドホールド部811でサンプルアンドホールドされた信号は、可変利得増幅部831で所望の強度に調整された後、差動演算部873に入力される。信号v2が有する直流成分B1が差動演算部873で減算されるように、可変利得増幅部831の利得を設定する。このとき、差動演算部873から出力される信号v3は、以下の式(6)で表わされるような、信号v2から直流成分が減算された正弦波となる。
[数5]
v3=A2・cos(2πx/pt) ・・・・(6)
差動演算部873から出力された信号は、可変利得増幅部833により所望の振幅に調整された後、演算部892に入力される。演算部892は、入力された信号の加算を行い、出力端子802からトラッキング誤差信号v4を出力する。信号v4は、以下の式(7)で表わされるような、波形である。
[数6]
v4=K1・A1・sin(2πx/pt)
+K2・A2・cos(2πx/pt)
=K1・A1・sin(2πx/pt)
+K2・A2・sin(2πx/pt+π/2) ・・・・(7)
式(7)において、K1,K2は、それぞれ可変利得増幅部832,833の利得である。信号v4は、適当なK1,K2を選ぶことにより、任意の位相及び振幅が設定可能な信号となる。例えば、K1・A1=K2・A2のとき、信号v4は信号v1と位相がπ/4異なる信号となる。信号v1,v3,v4を図示すると、それぞれ図8(a)〜(c)のようになる。
端子802から出力されるトラッキング誤差信号v4は、駆動部90に入力される。駆動部90は、トラッキング誤差信号v4に基づいて、トラッキング誤差信号検出光学系及び情報の記録及び再生を行う磁気ヘッド99を含む基台95と磁気記録媒体40との相対的な位置を調整し、磁気ヘッド99が所望のトラックにトラッキングされる。
図1に示すような磁気記録装置では、磁気ヘッド99が磁気記録媒体40に接する点S1と、光学系からのビーム70の集光点S2が、それぞれ磁気記録媒体40上の異なるトラックを走査する。一方、温度及び湿度の変化により磁気記録媒体40が膨張し又は収縮すると、それに伴いトラックピッチptが変化する。しかしながら、本発明の磁気記録装置によれば、光学系95から得られるトラッキング誤差信号を用いてトラッキングを行ったとき、点S1がオフトラックする場合でも、可変利得増幅部832,833の利得を変化させることにより、図3(c)に示すように、トラッキング誤差信号の振幅の中点、すなわちトラッキングサーボの利得とダイナミックレンジが最大となる最良点S3で、点S1をオントラックとすることができる。このとき、磁気記録媒体40に最良の状態で情報の記録再生を行うことができる。したがって、本発明の磁気記録装置を用いた場合には、非常にトラッキング動作が安定する。勿論、温度及び湿度による変化だけではなく、フレキシブルディスク等、媒体を交換するような磁気記録装置においても、常に最良点でトラッキングサーボ動作を行うことができる。また、異なる磁気記録媒体間の互換性も良好となる。
可変利得増幅部832,833の利得K1,K2の調整は、例えば磁気ヘッド99から読み出される信号が、最良となるようにすればよい。可変利得増幅手段の利得を調整する方法は、PINダイオード,バイポーラトランジスタ,FET等の半導体素子に与えるバイアス電圧を変化させることにより行う方法等、一般的な方法を用いることができる。
本実施例に示す磁気記録装置では、1つのビームを磁気記録媒体上に集光する簡単な光学系でトラッキング誤差信号を得ることができるので、光学系の安価な磁気記録装置を提供することができる。
(実施例2)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例2について図9〜11を参照しつつ説明する。 図9は、実施例2の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置を示す図である。図5に示す実施例1とは、光源10とコリメートレンズ20との間に3つのビームを生成する回折格子32を設けていること、偏光ビームスプリッタ30で反射されたビーム70を集光レンズ22で集光していること、光検出器51及び信号処理部82の構成が異なる。他の構成要素は実施例1と同様である。
磁気記録媒体40上に集光されたビーム70の様子を図10に示す。ビーム70は、3つのビーム71〜73からなる。ビーム71は、回折格子32の0次回折光、ビーム72,73はそれぞれ回折格子32の1次回折光である。磁気記録媒体40上において、ビーム71と72及びビーム71と73はそれぞれpt/4(pt:トラックのピッチ)、ビーム72と73はpt/2だけ異なるトラック位置を照射するように配置されている。
光検出器51及び信号処理部82の構成を図11に示す。光検出器51は、3つの受光部503〜505からなり、それぞれビーム71〜73を1つずつ受光する。光検出器51の各受光部503〜505から出力される電気信号は、信号処理部82に入力され、それぞれI−V変換部853〜855により電圧信号に変換される。I−V変換部853〜855から出力される信号v5〜v7はそれぞれ以下の式(8)〜(10)で示されるような信号である。なお、式(8)〜(10)において、A3は振幅、B2は直流成分である。
[数7]
v5=A3・cos(2πx/pt)+B2 ・・・・(8)
v6=A3・sin(2πx/pt)+B2 ・・・・(9)
v7=−A3・sin(2πx/pt)+B2 ・・・(10)
信号v5,v6は差動演算部874に、信号v5,v7は差動演算部875にそれぞれ入力され、差動演算される。差動演算部874,875から出力される信号v8,v9は、それぞれ式(11)及び(12)で示されるような信号である。なお、式(11)及び(12)において、A4は振幅である。
[数8]
v8=A4・sin(2πx/pt+π/4) ・・・(11)
v9=A4・sin(2πx/pt−π/4) ・・・(12)
信号v8,v9は、位相がπ/2異なる正弦波となっている。差動演算部874,875から出力される信号v8,v9は、それぞれ可変利得増幅部834,835に入力され、所望の振幅に調整された後、演算部893に入力される。演算部893は、入力された信号の加算を行い、出力端子803からトラッキング誤差信号v10を出力する。信号v10は、式(13)で表わされるような波形である。
[数9]
v10=K3・A4・sin(2πx/pt+π/4)
+K4・A4・sin(2πx/pt−π/4)
=K4・A4・sin(2πx/pt+φ1)
+K3・A4・sin(2πx/pt+π/2+φ1) ・・(13 )
端子803から出力されるトラッキング誤差信号v10は、駆動部91に入力される。駆動部91は、トラッキング誤差信号検出光学系及び磁気ヘッド99を含む基台96と磁気記録媒体40との相対的な位置を調整し、磁気ヘッド99が所望のトラックにトラッキングされる。
式(13)において、K3,K4は、それぞれ可変利得増幅部874,875の利得、φ1は−π/4である。信号v10は、適当な利得K3,K4を選ぶことにより、任意の位相及び振幅が設定可能な信号となる。これは、式(13)と、実施例1に示した式(7)とを比較することにより、容易に理解される。
なお、実施例2の磁気記録装置においては、サンプルアンドホールド動作を行わないので、磁気記録媒体40上に形成される案内溝Gn−1,Gn・・・は必ずしも離散的な構成である必要はなく、連続した案内溝を有する磁気記録媒体にも適用することが可能である。
(実施例3)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例3について、図12を参照しつつ説明する。図12は実施例3における信号処理部83の構成を示す。なお、その他の構成は上記実施例2と同様であるため、その説明を省略する。図12に示す信号処理部83と図11に示す信号処理部82との相違点は、信号v5〜v7が、可変利得増幅部836〜839を介して差動演算部874,875に入力されることである。
実施例2と同様に、3つのビーム71〜73は図9に示す回折格子32によって生成され、ビーム71は回折格子32の0次回折光、ビーム72,73は回折格子32の1次回折光である。1次回折光72と73は、回折格子32を作製する際に、格子の幅,深さ,形状等にばらつきが生じたとしても、比較的容易に同じ強度とすることが可能である。一方、0次回折光71と1次回折光72,73とを同じ強度にするには、回折格子の格子の幅,深さ,形状等を精度よく管理する必要がある。
上記実施例2において、0次回折光71と1次回折光72,73の強度が異なる場合、差動演算部874,875から出力される信号に直流成分が残留し、トラッキング誤差信号v10にも直流成分が残留する。一般に、トラッキング誤差信号v10に若干の直流成分が残留しても、トラッキングサーボの動作に支障は生じない。しかしながら、回折格子32の幅,深さ,形状等の不良により、残留する直流成分のレベルが大きくなると、トラッキングサーボの動作が不安定となるおそれがある。
実施例3においては、差動演算部874,875の入力側に可変利得増幅部836〜839を設けることにより、入力される信号v5〜v7の信号振幅を所望のレベルに調整することができる。したがって、回折格子32で生成される0次回折光71と1次回折光72,73の強度が異なったとしても、差動演算部874,875から出力される信号に含まれる直流成分を十分に小さくすることができる。なお、トラッキング誤差信号は端子804から出力される。
実施例3においては、複数の回折光を生成する回折格子32を作製する際の、格子の幅,深さ,形状等にばらつきが生じたとしても安定なトラッキングサーボ動作を実現することが可能となる。また、光源10から出射されるビーム70の強度分布が不均一の場合も、回折光71〜73の強度が異なるようになるが、この場合も全く問題なく許容可能である。実施例3の構成によれば、回折格子の格子の作製精度及び光源の取り付け精度に対する要求を大幅に緩和し、回折格子及び組立コストを低減することができる。
(実施例4)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例4について、図13及び14を参照しつつ説明する。なお、実施例4の構成は実施例2で示す構成とほぼ同様であり、光検出器及び信号処理部の構成が異なる。そのため、共通する部分の説明を省略する。
図13は実施例4における磁気記録媒体40上に集光されたビームの様子を示す。ビーム71は、回折格子32の0次回折光、ビーム72,73は回折格子32の1次回折光、ビーム74,75は回折格子32の2次回折光である。磁気記録媒体40上において、ビーム71と72及びビーム71と73はそれぞれpt/4、ビーム71と74及びビーム71と75はそれぞれpt/2、ビーム72と73はpt/2、ビーム74と75はptだけ異なるトラック位置を照射するように配置されている。
図14は光検出器52と信号処理部84の構成を示す。光検出器52は、5つの受光部506〜510を有し、それぞれビーム71〜75を1つずつ受光する。受光部506〜510から出力される5つの電気信号は、それぞれ信号処理部84に入力され、I−V変換部853〜856により電圧信号に変換される。受光部509と510から出力される信号は、I−V変換部856の入力側で加算されている。I−V変換部853〜856から出力される信号v11〜v14はそれぞれ式(14)〜(17)で示されるような信号である。なお、式(14)〜(17)において、A5〜A7は振幅、B3〜B5は直流成分である。
[数10]
v11=−A5・sin(2πx/pt)+B3 ・・・(14)
v12=−A6・cos(2πx/pt)+B4 ・・・(15)
v13=A7・sin(2πx/pt)+B5 ・・・(16)
v14=A6・cos(2πx/pt)+B4 ・・・(17)
信号v11〜v14は、それぞれ可変利得増幅部836〜839に入力され、所望の振幅に調整された後、差動演算部874,875に入力され、差動演算される。なお、差動演算部874,875の入力側に可変利得増幅部836〜839を設けているのは、実施例3において可変利得増幅部836〜839を設けているのと同様の理由である。
差動演算部874,875から出力される信号v15,v16は、それぞれ式(18)及び(19)で示されるような信号である。なお、式(18)及び(19)において、A8,A9は振幅である。
[数11]
v15=A8・sin(2πx/pt) ・・・(18)
v16=A9・cos(2πx/pt)
=A9・sin(2πx/pt+π/2) ・・・(19)
信号v15,v16は、位相がπ/2異なる正弦波となっている。差動演算部874,875から出力される信号v15,v16は、それぞれ可変利得増幅部834,835に入力され、所望の振幅に調整された後、演算部893に入力される。演算部893は、入力された信号の加算を行い、端子805からトラッキング誤差信号v17を出力する。信号v17は、可変利得増幅部834,835の利得を調整することにより、任意の位相及び振幅が設定可能な信号となることは、実施例1〜実施例3と同様である。
磁気記録媒体40は、フレキシブルディスクに代表されるように、螺旋状もしくは同心円状の連続したトラックを有し、駆動モータで回転させる動作が一般的である。実施例4では、差動演算部874,875に入力される信号の位相が式(14)〜(17)に示すように、それぞれπ/2異なっている。そのため、磁気記録媒体40が回転する際、駆動モータの回転中心と磁気記録媒体40の回転中心がずれた状態で回転し、トラックが偏心する場合でも、トラッキング誤差信号の劣化は実施例2〜実施例3に示すトラッキング誤差信号検出装置よりも少ない。すなわち、実施例4によれば、磁気記録媒体の回転に偏心が大きい場合でも、安定なトラッキングサーボの動作を行うことができる。
なお、信号処理部は、オペレーショナルアンプ等のアナログデバイスを用いてハードウェアで実現することも可能であるが、アナログ信号をデジタル信号に変換した後、ソフトウェア上で処理することも可能であり、特に信号処理部の構成に制約を受けることはない。
また、2つのπ/2異なる位相関係を有する信号を加算する演算部432〜434は、信号の極性しだいでは差動演算部としても、全く問題ない。また、ある程度のダイナミックレンジの低下を許容できる場合には、演算部を信号切り替え器とし、入力された信号を選択して出力する構成としてもよい。この場合、切り替えるタイミングにヒステリシス特性を持たせることにより、発振等の無い安定した動作を実現することができる。
(実施例5)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例5について、図15〜18を参照しつつ説明する。図15は、実施例5の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図である。
図15において、半導体レーザ光源10から出射した直線偏光の発散ビーム70は、回折素子60の領域60Aに入射し、0次及び±1次回折光である3つのビームとなる。領域60Bにおいて、領域60Aにおいて生成された3つのビームから、さらに複数のビームが生成される。ここで、領域60Bの格子ピッチは、光源10から対物レンズ23に至る光路において、領域60Bにおいて生成される回折光の内、0次回折光だけが対物レンズ23の開口に入射するように設計している。対物レンズ23は有限系の対物レンズであり、ビーム70を反射体45上に集光する。
反射体45には、周期ptが10μmの格子パターンが形成されている。この周期ptは、磁気記録媒体41上のトラックの周期と同じ周期である。反射体45で反射され、回折されたビーム70は、再び対物レンズ23を透過した後、回折素子60の領域60Bに入射する。領域60Bに入射したビームからは複数の回折光が生成され、そのうちの±1次回折光76,77が光検出器53で受光され、電気信号に変換される。
図16において、(a)は、回折素子60の領域60Bのパターンを、(b)は、回折素子60の領域60Aのパターンを、(c)は光検出器53上のビーム76〜77と光検出器53に形成された受光部511〜516の様子を示している。回折素子60の領域60Aには周期10μmの等間隔の格子が、回折素子 60の領域60Bには周期3μmの等間隔の格子が、それぞれ形成されている。 領域60Aに形成した格子と領域60Bに形成した格子とは、それぞれ格子方向が直交している。
光源10は、シリコン基板をエッチングした光検出器53上に配置され、光源10から出射されたビーム70は、シリコン基板上に形成されたミラー53Aで反射され、ビーム70の光路は光検出器53の受光部511〜516が形成された面に対して垂直になる。なお、ビーム76A,77Aは、光源10から出射されたビーム70が回折素子60の領域60Aに入射することにより生成された0次回折光、ビーム76B,76C,77B,77Cはビーム70が回折素子60の領域60Aに入射することにより生成された±1次回折光である。ビーム76A〜76C,77A〜77Cは受光部511〜516でそれぞれ受光される。
光検出器53から出力される電気信号を、例えば、実施例2の図11に示す信号処理部82に入力することにより、トラッキング誤差信号を生成することができる。具体的には、受光部511と514から出力される信号をI−V変換部854へ、受光部512と515から出力される信号をI−V変換部853へ、受光部513と516から出力される信号をI−V変換部855へそれぞれ入力すればよい。
図11における信号処理部82の端子803から出力されるトラッキング誤差信号v10は、駆動部92に入力される。駆動部92は、トラッキング誤差信号検出光学系及び磁気ヘッド99を含む基台97と磁気記録媒体41との相対的な位置を調整し、磁気ヘッド99を所望のトラックにトラッキングする。
図17(a)〜(c)は、対物レンズ23の開口の大きさと焦点距離の関係を示している。X方向及びY方向における対物レンズ23の開口の大きさをそれぞれWx,Wy、反射体45側の対物レンズ23からビームの集光点までの距離をそれぞれfx,fyとする。ここでは、Wx=Wy=2mm、fx=12mm、fy=∞とし、対物レンズ23の開口の大きさはX方向とY方向とで等しくし、X方向の焦点距離とY方向の焦点距離を異ならせている。このレンズは、一種のシリンドリカルレンズである。X,Y,Z方向はそれぞれ図15におけるX,Y,Z方向と対応しており、X方向がトラックと直交する方向、Y方向がトラックと平行な方向、Z方向はこれらに直交する方向である。
図18は、反射体45と対物レンズ23で集光されるビーム70の関係を示している。ビーム70は、3つのビーム76〜78からなり、これらは、光源10から出射したビーム70が回折素子60の領域60Aに入射することにより生成された0次及び1次回折光である。反射体45に集光されたビーム70は、X方向の大きさが約5μm、Y方向の大きさが約2mmの帯状である。実施例5のトラッキング誤差信号検出装置では、反射体45に埃49が付着したり、傷が付くことにより反射体45に部分的な反射率の変化が生じても、ビーム76〜78のY方向の大きさは2mmと非常に大きいため、部分的な反射率の変化は平均化され、3つのビーム76〜78の強度のばらつきは小さくなる。従って、トラッキング誤差信号に発生するオフセットは小さくなる。
また、ビーム76〜78のそれぞれのビームの中心間距離を約100μmに設定しているため、各々のビームの大半は重なり合う。このため、反射体45に部分的な反射率の変化が生じても、その変化を3つのビーム76〜78がそれぞれ受けて、反射体45で反射される3つのビーム76〜78の強度のばらつきが小さくなる。3つのビーム76〜78の強度がばらつく場合には、トラッキング誤差信号にオフセットが発生してオフトラックの原因となる。一方、3つのビーム76〜78の強度が変動してもばらつきがない場合には、サーボゲインは低下するがオフセットは発生しないので、所望のトラック上に磁気ヘッドを制御することができる。
(実施例6)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例6について、図19を参照しつつ説明する。図19は実施例5における対物レンズ24の構成を示す。なお、実施例6は、実施例5における対物レンズ23の代わりに対物レンズ24を用いたものである。その他の構成はほぼ同様であるため、その説明を省略する。
図19に示すように、対物レンズ24のY方向の開口WyはX方向の開口Wxよりも大きい。ここでは、Wx=2mm、Wy=5mmとしている。反射体45上のトラックのピッチptと対物レンズの開口との関係をある範囲に保たなければならないのはX方向であり、Y方向については、案内溝からの信号が検出できる範囲で任意に設定可能である。対物レンズ24の焦点距離は、対物レンズ23と同様で、fx=12mm、fy=∞である。対物レンズ24を用いた場合の反射体45上でのビーム70の大きさは、X方向が5μm、Y方向が5mmとなり、対物レンズ23を用いる場合よりも、Y方向の寸法をさらに大きくすることができる。
また、反射体45とビーム70のなす角度のずれに対して、対物レンズ24の開口が大きい程、反射体45により反射されたビーム70が対物レンズ24の開口の外側にいく割合は小さくなり、開口の大きさが3倍になれば角度ずれも3倍許容できるようになる。実施例6では、対物レンズ24のY方向の開口を大きくすることにより、反射体45とビーム70の角度ずれの影響は、Y方向については調整をしなくても許容できる。従って、実施例6のトラッキング誤差信号検出装置を用いる磁気記録装置の組み立てにおいて、角度ずれの調整は、X方向についてのみ行えばよく、短時間で調整作業が終了する。従って、実施例6による磁気記録装置は生産が容易であり、安価なものとなる。
また、実施例6の磁気記録装置では、磁気記録媒体41上にトラッキング誤差信号を検出することを可能にする案内溝が形成されていない場合でも、トラッキング誤差信号を得ることができる。したがって、例えば現在広く普及している2HDと呼ばれているトラックピッチが188μmの磁気記録媒体に対してもトラッキング動作を行うことが可能となる。
(実施例7)
本発明の磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例7について、図20を参照しつつ説明する。図20は、実施例7の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す。なお、実施例7の磁気記録装置及び及びそのトラッキング誤差信号検出装置の光学系の構成及びトラッキング誤差信号の検出方法は、実施例5の場合と同様である。実施例7では、磁気記録媒体42上に光学的にトラッキング誤差信号を検出することが可能な案内溝が形成されている点が実施例5の場合と異なる。
この磁気記録媒体42は、図15に示す磁気記録媒体41と反射体45が複合したものと等価である。トラッキング誤差信号を検出するための光学系及び磁気ヘッド99は基台98に取り付けられている。トラッキング動作は、駆動部93にトラッキング誤差信号が入力されることにより行われる。
(実施例8)
本発明の磁気記録装置及びその調整方法に関する実施例8について、図21及び22を参照しつつ説明する。図21は光源10と対物レンズ23と磁気記録媒体42の関係を示す。トラッキング誤差信号検出するための光学系の構成は、実施例7における図20で示した構成と同様である。
図21において、対物レンズ23で集光されるビーム70が磁気記録媒体42に対して直交する場合、磁気記録媒体42で反射されたビームは、aに示すように、対物レンズ23の開口内に戻るので、光検出器53に導かれるビームの光量の低下は起こらない。しかしながら、例えば、磁気記録媒体42を固定する際、角度θを持った場合、磁気記録媒体42で反射されたビームは、bに示すように対物レンズ23の開口外にはみ出してしまう。一般に、磁気記録装置を組み立てる際、磁気記録媒体42を固定する角度ずれθを調整する機構は複雑で高価である。
実施例8の調整方法においては、磁気記録媒体42の角度ずれは調整せず、光源10の位置を対物レンズ23の光軸と直交する方向であるX方向及びY方向に調整することにより補正を行う。光源10から対物レンズ23までの距離をZ1 とし、光源10の位置の移動量ΔX1=Z1・tanθの関係となるとき、磁気記録媒体42を固定する際の角度ずれθに起因する対物レンズ23におけるビームのけられは、完全に補正される。例えば、対物レンズ23の磁気記録媒体42側の開口数NA=0.017、角度ずれθ=0.97度のとき、磁気記録媒体42で反射したビームは全く対物レンズ23の開口に入射しなくなる。一方、例えばZ1=20mmのとき、ΔX1=340μmとすれば、磁気記録媒体42により反射されたビームは対物レンズ23の開口内に完全に入射する。光源10の位置調整は、例えば、光記録媒体上の情報を再生する光ピックアップヘッド装置の光検出器を固定する場合と同様にして行うことができるので、詳しい説明は省略する。従って、光源10をX方向及びY方向に調整して固定する方法を安価にかつ容易に実現することができる。
また、図20に示すように、磁気記録媒体42により反射されたビーム70を光検出器53に導く光分岐手段として回折素子60を用いる場合には、光源10と回折素子60を一体構成することにより、さらにトラッキング誤差信号の検出安定して行うことができる。
光源10から回折素子60の領域60Bまでの距離をZLH、対物レンズ23から磁気記録媒体42までの距離をZ2としたとき、領域60B上に投影される対 物レンズ23の半径RLH=Z2・ZLH・NA/Z1で与えられる。Z1=20mm ,Z2=15mm,ZLH=3mm,NA=0.017のとき、RLH=38μmで ある。角度ずれθが、0.97度のときには、光源10の位置ΔX1を340μ m移動させるが、このとき、領域60Bを通るビームの位置と正規の回折素子60の中心との距離ΔX2=ΔX1・(Z1−ZLH)/Z1で与えられ、289μmである。RLHとΔX2を比較すれば明らかなように、領域60Bは、光源10のX 方向及びY方向の位置調整を行うことにより、調整を行わない場合よりも非常に大きな面積を必要とする。
ところが、領域60Bの面積を大きくした場合、光源10から対物レンズ23に向かう往路において領域60Bで生成された±1次回折光が対物レンズ23の開口内に入射し、トラッキング誤差信号に対してノイズとなる。領域60Bの格子パターンのピッチを小さくすれば、対物レンズ23の開口内に領域60Bからの±1次回折光が入射しないようにすることも可能である。しかし、その場合、光検出器53の面積を大きくする必要があり、磁気記録装置が高価になる。
光源10と回折素子60を一体に構成し、光源10の移動と共に回折素子60の位置も移動するようにした場合、領域60Bを通るビームの位置と正規の回折素子の中心との距離δ=ΔX1・ZLH/Z1で与えられ、上記と同じ条件では51μmとなる。δとΔX2を比較すればわかるように、領域60Bの面積は、光源 10と回折素子60を一体構成することにより、一体構成しない場合よりも小さくでき、領域60Bで生成される±1次回折光が対物レンズ23に入射しにくくなり、磁気記録媒体42の角度ずれθをより大きい角度まで許容できるようになる。
図22に光検出器53上に配置した光源10と回折素子60とを一体にした構成を示す。光検出器53は、パッケージ33の底部に置かれ、回折素子60はパッケージ33に置かれた光検出器53を保護するケースも兼ねた形状でパッケージ33上に置かれている。パッケージ33と回折素子60とは、動かないように接着剤で固定さている。光源10のX方向及びY方向の位置調整は、パッケージ33をX方向及びY方向に動かすことにより行う。このとき、回折素子60は、パッケージ33に接着固定されているので、パッケージ33の移動と共に回折素子60も移動する。
(実施例9)
本発明の磁気記録装置及びその調整方法に関する実施例9について、図23(a)及び(b)を参照しつつ説明する。図23(a)及び(b)はそれぞれ実施例9における光源10と磁気記録媒体42の関係を示す。実施例9の磁気記録装置の基本的な構成は、実施例7の図20に示した構成と同様である。実施例7に示した磁気記録装置と異なる点は、光学系を小さい容積にまとめるために、2枚の反射面34A,34Bを対物レンズ23の前後に設け、光路を折り曲げていることである。
図23(a)に示すように、反射面34A,34Bが正規の角度に配置されているときには、磁気記録媒体42により反射されたビームは、cに示すように対物レンズ23の開口内に入射する。一方、例えば反射面34Aが角度ずれθM1を有する場合、磁気記録媒体42により反射されたビームは、dに示すように対物レンズ23の開口からはみ出す。
反射面34Aと34Bを別々の部品として基台98に取り付けた場合、それぞれの反射面34A,34Bの角度ずれが、磁気記録媒体42により反射されたビームを、対物レンズ23の開口外にはみ出させる原因となる。反射面34Aと34Bを別々の部品として基台98に取り付けた場合には、固定する際の接着材の厚みむら、基台98の加工精度等種々の要因により、それぞれの反射面34Aと34Bの角度ずれは、無視できない量として存在する。
図23(b)は、反射面34Aと34Bを一体成形したミラー34が角度ずれθMを有する場合を示す。ミラー34は、例えば断面が三角形等の所定形状に樹 脂成形したブロックであり、表面に金属をメッキすることにより反射面34A,34Bを形成したものである。反射面34Aと34Bの相対的な角度精度は、ミラー34を成形する際に用いる金型の精度が反映される。そのため、金型の精度を高くすることにより、2つの反射面34A,34Bの相対的な角度ずれの少ないミラー34を大量に生産することができる。
ミラー34を用いる場合、反射面34Aの角度ずれは、反射面34Bの角度ずれによって補正され、ミラー34を取り付ける際の角度ずれθMに依存せず、磁 気記録媒体42とビームがなす角度は一定である。従って、磁気記録媒体42により反射されたビームは、対物レンズ23の開口内に入射する。その結果、実施例9によれば、磁気記録装置を小型にすることができ、またその組み立てが容易になる。
また、ミラー34上に対物レンズ23を実装した場合、ミラー34上に対物レンズ23を実装しない場合よりも、ミラー23の取り付け角度誤差の許容範囲は広くなり、組み立てがさらに容易になる。
(実施例10)
本発明の磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録装置に関する実施例10について、図24(a)及び(b)を参照しつつ説明する。図24(a)及び(b)は、それぞれ実施例10における磁気記録媒体43及び反射体46の構成示す。実施例10の磁気記録装置の光学系の基本的な構成は、実施例5の図15に示した構成と同様である。図15に示す磁気記録装置において、磁気記録媒体41及び反射体45の代わりに磁気記録媒体43及び反射体46を用いることにより実施例10の磁気記録装置を構成することができる。
図24(a)及び(b)に示すように、実施例10においては、磁気記録媒体43上のトラックピッチptに対して反射体46の案内溝のピッチをpt/2としている。対物レンズ23の開口数NAは案内溝のピッチに反比例して大きくすることができる。トラックピッチptが50μmのとき、実施例5における対物レンズ23の開口数NAは0.017が最適値であるが、実施例10に示す反射体46を用いる場合は、案内溝のピッチをpt/2としているので、対物レンズの開口数NAは0.034が最適値となる。
磁気記録装置を組み立てる際、反射体46を固定する際の角度ずれが、反射体46により反射されたビームを対物レンズ23の開口外にはみ出させる要因となる。しかし、実施例10の磁気記録装置では、反射体46上の案内溝のピッチを変えることにより、対物レンズ23の開口数を任意に設定できるので、対物レンズ23の開口数NAを大きくすることにより、反射体46を固定する際の角度ずれの影響を受けにくくすることができる。すなわち、組み立てる際の調整を不要することもでき、安価な磁気記録装置を提供することができる。
(実施例11)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例11について、図25(a)及び(b)及び図26を参照しつつ説明する。図25(a)は実施例11の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の対物レンズ25の構成を示す正面図、図25(b)はその側部断面図である。図26は光検出器54とビーム78,79の関係を示す。実施例11における磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の光学系の基本的な構成は、実施例5の図15に示した構成と同様である。図15に示す磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置において、対物レンズ23及び光検出器53の代わりに、対物レンズ25及び光検出器54を用いることにより実施例11の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置を構成することができる。
図25(a)及び(b)に示すように、対物レンズ25は単純なレンズである領域25Aとレンズ上に回折格子を形成している領域25Bとを有している。ここで、領域25Aの開口数NAを0.017、領域25Bの開口数を0.034としている。図25(b)に示すように、領域25Bの回折格子の断面形状は鋸歯状であり、トラッキング誤差信号に対してノイズとなる不要な回折光の発生を抑えている。また、領域25Bによる0次回折光が0となるように、格子の深さを設計している。さらに、反射体45上に集光されるビーム70に対して対物レンズ25の開口数が必要以上に大きくならないように設計している。
図15において対物レンズ23を25に置き換えたと仮定して、反射体45を固定する際の角度ずれがない場合、反射体45により反射されたビームは領域25Aに戻る。反射体45を固定する際に角度ずれがある場合、その角度に応じて反射体45で反射されたビームは領域25Bに入射する。領域25Bに入射したビームは、+1次回折光となり、回折素子60の領域60Bに入射する。
図26に示すように、光検出器54は3つの受光部517〜519を有しており、回折素子60の領域60Bからの回折光78,79を受光する。ビーム78は対物レンズの領域22Aを透過したビームから生成された回折光、ビーム79は対物レンズの領域25Bを透過したビームから生成された回折光である。ビーム78,79はそれぞれ3つのビーム78A〜78C,79A〜79Cからなる。これらは、光源10から反射体45に向かう光路で回折素子60の領域60Aで生成された0次回折光及び±1次回折光である。光検出器53と同様に光検出器54上には光源10が配置され、光源10から出射されたビーム70はミラー54Aで反射され、光検出器54の受光部517〜519を含む面とは垂直な方向に曲げられる。
実施例11によれば、反射体45を固定する際の角度ずれに起因して、反射体45により反射されたビームが対物レンズ25の領域25Aの開口からはみ出した場合でも、領域25Bに入射した後、回折され、光検出器54に導かれる。そのため、対物レンズ25におけるビームのけられは生じない。従って、反射体45を固定する際の角度ずれの影響を受けにくくすることができる。すなわち、組み立てる際の調整を不要とすることもでき、安価な磁気記録装置を提供することができる。
(実施例12)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例12について、図27〜29を参照しつつ説明する。図27は実施例12の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す。
図27において、半導体レーザ光源10から出射した直線偏光の発散ビーム70は、回折格子32に入射する。入射光は、回折格子32により回折され、3つのビームとなる。回折格子32で生成された3つのビームは、それぞれコリメートレンズ20により平行光に変換された後、偏光ビームスプリッタ35に入射する。偏光ビームスプリッタ35の領域35Aに入射したビームは、さらに2つのビーム70A,70Bに分岐される。ビーム70Aは領域35Aにより反射されたビームであり、ビーム70Bは領域35Aを透過した後領域35Bで反射されたビームである。ビーム70A,70Bは、1/4波長板36を透過して円偏光のビームに変換され、対物レンズ26の領域26A,26Bによりそれぞれ集束される。集束されたビーム70A,70Bは、それぞれミラー37,38により反射され、光路を折り曲げられた後、磁気記録媒体44及び反射体47上で焦点を結ぶ。ミラー37,38によりそれぞれビーム70A,70Bの光路を折り曲げ、異なる磁気記録媒体44及び反射体47上にビームを導くことが可能となる。
図28(a)は反射体47の反射面を示し、図28(b)は磁気記録媒体44の反射面を示す。反射体47の反射面上には、周期pt1が188μmの格子パターン7ARが形成されている。また、磁気記録媒体44には、周期pt2が50μmの格子パターン7BRが形成されている。格子パターンの周期188μmは、現在広く普及している直径が3.5インチ又は5インチの2DD又は2HDと呼ばれているフレキシブルディスクのトラックピッチと同じであり、格子パターン7AR,7BRはトラックの役割を果たす。
反射体47はガラス基板からなり、格子パターン7ARはアルミニウム,クロム等の金属を蒸着することにより形成される。磁気記録媒体44は、ポリエステルからなる基板に磁性体を塗布したものであり、磁気記録媒体44上の格子パターン7BRは、プレスにより形成される。磁気記録媒体44及び反射体47に照射されてるビーム70A,70Bは、それぞれ回折格子32で生成された3つのビーム70AA〜70AC,70BA〜70BCからなる。ビーム70BA〜70BCは、周期pt1に対してそれぞれpt1/4ずつ異なる領域を照射する。また、ビーム70AA〜70ACは、周期pt2に対してそれぞれpt2/4ずつ異なる領域を照射する。
磁気記録媒体44及び反射体47により反射され、回折されたビーム70A,70Bは、再び対物レンズ26を透過した後、1/4波長板36を透過し、光源10から出射したときとは偏光方向が90度異なる直線偏光のビームに変換される。1/4波長板36を透過したビーム70A,70Bは、偏光ビームスプリッタ35を透過した後、集光レンズ27に入射する。ビーム70A,70Bは、集光レンズ27の領域27A,27Bによりそれぞれ集光された後、光検出器55で受光され、電気信号に変換される。
図29は、光検出器55上のビーム70AA〜70AC,70BA〜70BC及び光検出器55に形成された受光部520〜525の様子を示す。ビーム70AAは受光部524により受光される。同様に、ビーム70ABは受光部523により、ビーム70ACは受光部525により、ビーム70BAは受光部521により、ビーム70BBは受光部520により、ビーム70BCは受光部522により、それぞれ受光される。
光検出器55から出力される電気信号は、信号処理部に入力される。信号処理部としては、例えば、図12に示す実施例3の信号処理部83を用いる。受光部520〜522,523〜525から出力される信号は、図11に示す実施例2の受光部503〜505から出力される信号と同様であり、用いる磁気記録媒体に応じて受光部520〜522,523〜525から出力される信号の適した方を信号処理部に入力すればよい。
信号処理部から出力されるトラッキング誤差信号は、駆動部94に入力される。駆動部94は、トラッキング誤差信号検出光学系及び磁気ヘッド99,100を含む基台89と磁気記録媒体44,48との相対的な位置を調整し、磁気ヘッド99,100を所望のトラックにトラッキングする。実施例12では、トラッキング誤差信号を光学的に検出してトラッキングを行うので、駆動部に安価な直流モータを使用した場合であっても、精度良くトラッキングすることができる。
実施例12の磁気記録装置では、トラックピッチが188μmの磁気記録媒体48に対しては、受光部70BA〜70BCから出力される信号を用いてトラッキング動作を行い、トラックピッチが50μmの磁気記録媒体44に対しては、受光部70AA〜70ACから出力される信号を用いてトラッキング動作を行うので、異なるトラックピッチを有する複数種類の磁気記録媒体に対して、情報の記録再生が可能となる。
なお、図28(a)及び(b)に示した磁気記録媒体44及び反射体47に形成する格子パターンのピッチは一例であり、任意のトラックピッチに対しても光学系を適切に設計することにより、実施例12の磁気記録装置を適用することができることは言うまでもない。
また、実施例12では、ビーム70A,70Bの光路を折り曲げるためにミラー37,38を用いたが、プリズムや回折格子等、他の光学素子を用いても同様の効果を奏することは言うまでもない。また、光検出器55で受光されるビーム70A,70Bの光量に余裕があるときは、偏光ビームスプリッタ35の代わりにハーフミラーを用いることができる。この場合、1/4波長板36は不要となり、安価な磁気記録装置を提供することができる。
(実施例13)
本発明の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に関する実施例13について、図30及び図31(a)〜(c)を参照しつつ説明する。図30は実施例13の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す。
図30において、半導体レーザ光源10から出射した直線偏光の発散ビーム70は、回折素子61の領域61Aに入射し、0次回折光及び±1次回折光である3つのビームとなる。領域61Aで生成された3つのビームは、領域61BA及び61BBでさらに複数のビームが生成される。領域61BA,61BBの格子ピッチは、光源10から対物レンズ28に至る光路において、領域61BA,61BBで生成される回折光の内、0次回折光だけがレンズ28の開口に入射するように設計されている。レンズ28は有限系の対物レンズであり、ビーム70の異なる部分を領域28A,28Bに入射させ、2つのビーム70C,70Dとする。対物レンズ28は、例えば樹脂成形により成形される。
ビーム70C,70Dはそれぞれミラー39の領域39A,39Bで反射された後、反射体47及び磁気記録媒体44上に集光される。実施例12の場合と同様に、反射体47には周期pt1が188μmの格子パターン7ARが形成されている。また、磁気記録媒体44のトラックピッチが188μmとは異なる狭いトラックピッチを有する場合、磁気記録媒体44上にトラックピッチに対応するパターンが形成されている。反射体47及び磁気記録媒体44により反射され、回折されたビーム70C,70Dは、再び対物レンズ28を透過した後、回折素子61の領域61BA,61BBにそれぞれ入射する。領域61BA,61BBに入射したビームから複数の回折光が生成され、±1次回折光が光検出器56で受光される。
図31(a)は回折素子16の領域61BA,61BBの様子を示す。図31(b)は回折素子61の領域61Aの様子を示す。また、図31(c)は光検出器56上のビーム70CA〜70CF,70DA〜70DFと光検出器56に形成された受光部526〜537の様子を示す。ビーム70CA,70CB,70CCはビーム70Cが領域16BAに入射することにより生成された+1次回折光である。また、ビーム70CD,70CE,70CFはビーム70Cが領域16BAに入射することにより生成された−1次回折光である。ビーム70DA,70DB,70DCはビーム70Dが領域16BBに入射することにより生成された+1次回折光である。ビーム70DD,70DE,70DFはビーム70Dが領域16BBに入射することにより生成された−1次回折光である。
ビーム70CAは受光部527により受光される。同様に、ビーム70CBは受光部526により、ビーム70CCは受光部528により、ビーム70CDは受光部536により、ビーム70CEは受光部535により、ビーム70CFは受光部537により、ビーム70DAは受光部530により、ビーム70DBは受光部529により、ビーム70DCは受光部531により、ビーム70DDは受光部533により、ビーム70DEは受光部532により、ビーム70DFは受光部534により、それぞれ受光される。
受光部527と536,526と535,528と537,530と533,529と532,531と534から出力される信号を加算した信号は、実施例1における受光部520〜525から出力される信号と同様であり、例えば実施例3の図12に示す信号処理部83に入力することによりトラッキング誤差信号が得られる。生成されたトラッキング誤差信号は、磁気ヘッド99,100が所望のトラック上に位置するように、駆動部101に供給される。
実施例13においては、光源10をシリコン基板をエッチングした光検出器56上に配置されている。光源10から出射されたビーム70は、シリコン基板上に形成されたミラー56Aにより反射され、ビーム70の光路が光検出器56の受光部526〜537を形成した面に対して垂直となるように出射される。
反射体47及び磁気記録媒体44により反射されたビーム70C,70Dは、光源10を配置した1つの光検出器56により受光されるように構成されている。さらに、有限系の対物レンズ28を用いているので、磁気記録装置の小型化を実現することができる。また、光源10から領域28A,28Bまでの距離を等しくすることにより、レンズ28を1つの部品で構成することができ、しかも領域28A,28Bを1回の成形により形成することができる。その結果、磁気記録装置の低コスト化を実現することができる。
なお、実施例13においては、フォーカスサーボについての説明は行っていないが、必要であれば、勿論用いることも可能である。また、実施例13の磁気記録装置は、如何なるフォーカス誤差信号の検出方法にも制約を受けることはなく、光ディスク装置で一般的な非点収差法、フーコー法、スポットサイズディテクション法等、何れの方式も用いることができる。また、光源については半導体レーザを用いた場合を示したが、トラックピッチとレンズの開口数によっては、安価な発光ダイオード等、他の光源を用いることも可能である。
(実施例14)
本発明の情報記録媒体、情報記録装置及びそのトラッキング誤差検出装置に関する第14の実施例について、図32及び図33を参照しつつ説明する。図32は実施例14の情報記録媒体の構成を示す。上記実施例1〜13は、主に磁気記録媒体及び磁気記録装置に関するものであったが、実施例14の情報記録媒体は光ディスクに関するものである。すなわち、本発明のトラッキング誤差信号検出装置は、フレキシブルディスク等の磁気記録媒体のみならず、光ディスクに対しても適用することができる。なお、実施例14の情報記録装置及びそのトラッキング誤差検出装置の光学系は、例えば図5に示す実施例1の光学系と同様のものを用いることができる。
図32において、Gn−1,Gn,Gn+1・・・は、トラッキング誤差信号の検出を可能にするパターンとしての案内溝であり、Ptは隣接する案内溝の周期である。Tn−1,Tn,Tn+1・・・は情報の記録再生が行われるトラックを示す。トラックTn−1,Tn,Tn+1・・・は案内溝Gn−1,Gn,Gn+1・・・上及び案内溝間に設けられている。tpは、隣接するトラックの周期である。したがって、pt=2・tpの関係がある。
案内溝Gn−1,Gn,Gn+1・・・は周期的に2つのパターンR1,R2を有している。パターンR1とR2は、それぞれトラックと直交する方向に±Δptだけ異なる位置に形成されている。ここでは、pt=1.48μm、tp=0.74μm、Δpt=0.04μmとしている。
図33は、実施例14における情報記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置における信号処理部85の構成を示している。光検出器50の受光部501,502から出力された信号は、電流電圧変換部851,852によりそれぞれ電流−電圧変換される。電流電圧変換部851,852から出力される信号は、差動演算部872により差動演算される。差動演算部872から出力される信号は、クロック信号生成部897に入力され、パターンR1,R2の周期に同期したクロック信号CLKが生成される。クロック信号生成部897は、Phase Locked Loop(PLL)回路である。クロック信号CLKは、トリガ信号生成部8 98に入力され、タイミング信号Sa3,Sa4が生成される。
差動演算部872から出力される信号は、それぞれタイミング信号Sa3,Sa4が有するタイミングで、サンプルアンドホールド部811,812によりサンプルアンドホールドされる。サンプルアンドホールド部811,812から出力される信号v18,v19は、それぞれ式(20)及び(21)で示されるような信号である。なお、式(20)及び(21)において、A10は振幅である。
[数12]
v18=A10・sin(2π(x−Δpt)/pt) ・・・(20)
v19=A10・sin(2π(x+Δpt)/pt) ・・・(21)
サンプルアンドホールド部811,812によりサンプルアンドホールドされた信号は、可変利得増幅部832,833により所望の強度に調整された後、演算部892に入力される。演算部892は、入力された信号の加算を行い、出力端子806からトラッキング誤差信号v20を出力する。信号v20は、式(22)で表わされるような、波形である。なお、式(22)において、K1,K2は、それぞれ可変利得増幅部832,833の利得である。
[数13]
v20=K1・A10・sin(2π(x−Δpt)/pt)
+K2・A10・sin(2π(x+Δpt)/pt) ・・(22)
信号v20も実施例1の場合と同様に、適当なK1,K2を選択することにより、任意の位相及び振幅が設定可能となる。ただし、Δptが小さいときに全ての範囲の位相ずれを許容するためには、K1,K2を非常に大きく変化させなければならず、実用的ではない。実施例14のトラッキング誤差信号検出装置は、トラッキング誤差信号の位相ずれがpt/2よりも小さい光ディスク装置に適する。
なお、実施例14のトラッキング誤差信号検出装置では、1つのビームから位相の異なる複数の信号を得るので、情報記録媒体に偏心がある場合でも影響をほとんど受けない。従って、実施例14のトラッキング誤差信号検出装置を用いた情報記録装置は、偏心がある情報記録媒体に記録再生を行う場合の信頼性が高い。
また、トラッキング誤差信号を検出するためのパターンR1,R2上又はパターンR1,R2間に情報を記録し、再生することにより、情報記録媒体に記録可能な容量を低下させることがないので、高容量で信頼性の高い光情報記録装置を提供することができる。
従来の磁気記録装置のトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図 従来の磁気記録装置における磁気記録媒体とビームの関係を示す図 従来の磁気記録装置における信号処理部の信号波形を示す図 従来の磁気記録装置における磁気記録媒体の傾きと対物レンズに入射する光量の関係を示す図 本発明の実施例1の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図 実施例1における信号処理部の構成を示す図 実施例1における磁気記録媒体の案内溝とタイミング信号の関係を示す図 実施例1における信号処理部の信号波形を示す図 本発明の実施例2の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図 実施例2における磁気記録媒体の案内溝とタイミング信号の関係を示す図 実施例2における信号処理部の構成を示す図 本発明の実施例3の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の信号処理部の構成を示す図 本発明の実施例4の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置に用いられる磁気記録媒体の案内溝とタイミング信号の関係を示す図 実施例4における信号処理部の構成を示す図 本発明の実施例5の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図 (a)及び(b)は実施例5における回折素子のパターンを示す図、(c)は光検出器上のビームと受光部の様子を示す図 (a)〜(c)はそれぞれ実施例5におけるレンズの構成を示す図 実施例5における反射体とビームの関係を示す図 本発明の実施例6の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の対物レンズの構成を示す図 本発明の実施例7の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図 本発明の実施例8の磁気記録装置及びその調整方法における光源と、対物レンズと、磁気記録媒体の関係及び磁気記録装置の調整方法の原理を示す図 実施例8における光検出器上に配置した光源と回折素子の構成を示す図 本発明の実施例9の磁気記録装置及びその調整方法における光源と、磁気記録媒体と、光学系の関係を示す図であり、(a)は反射面が正規の角度に配置されている場合、(b)は反射面を一体成形したミラーが角度ずれを有する場合を示す。 (a)は本発明の実施例10の磁気記録媒体の構成を示す図、(b)は実施例10の反射体の構成を示す図 (a)は本発明の実施例11の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の対物レンズの構成を示す正面図、(b)はその側部断面図 実施例11における光検出器の受光部と回折光の関係を示す図 本発明の実施例12の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図 (a)は実施例12における反射体の反射面を示す図、(b)は実施例12における磁気記録媒体の反射面を示す図 実施例12における光検出器上のビームと受光部の関係を示す図 本発明の実施例13の磁気記録装置及びそのトラッキング誤差信号検出装置の構成を示す図 (a)及び(b)は実施例13における回折素子の領域の様子を示す図、(c)は光検出器上のビームと受光部の関係を示す図 本発明の実施例14における情報記録媒体の構成を示す図 実施例14におけるトラッキング誤差信号検出装置の信号処理部の構成を示す図
符号の説明
10 半導体レーザ光源
20 コリメートレンズ
21 対物レンズ
22 集光レンズ
23〜26 対物レンズ
25A〜25B 領域
26A〜26B レンズ
27 集光レンズ
27A〜27B 領域
28 集光レンズ
28A〜28B 領域
30 偏光ビームスプリッタ
31 1/4波長板
32 回折格子
33 パッケージ
34 ミラー
34A〜34B 反射面
35A〜35B 反射面
35 ビームスプリッタ
36 1/4波長板
37〜39 ミラー
39A〜39B 反射面
40〜44 磁気記録媒体
45〜47 反射体
48 磁気記録媒体
49 埃
50〜56 光検出器
53A ミラー
54A ミラー
60 回折素子
60A〜60B 領域
61 回折素子
61A 領域
61BA〜61BB 領域
7AR〜7BR 格子パターン
70 ビーム
70A〜70D ビーム
70AA〜70AC ビーム
70BA〜70BC ビーム
71〜79 回折光
76A〜76C 回折光
77A〜77C 回折光
78A〜78C 回折光
79A〜79C 回折光
80〜85 信号処理部
88〜89 基台
90〜94 駆動部
95〜98 基台
99〜100 磁気ヘッド
101 駆動部
501〜537 受光部
801〜805 端子
811〜812 サンプルアンドホールド部
831〜839 可変利得増幅部
851〜856 電流−電圧(I−V)変換部
871〜875 差動演算部
891 加算部
892〜893 演算部
895 クロック信号生成部
896 トリガ信号生成部
897 クロック信号生成部
898 トリガ信号生成部
d 距離間隔
D1 方向
Gn 案内溝
S1 磁気ヘッド位置
S2 集光ビーム位置
S3〜S5 動作点
Tn トラック
pt トラックピッチ

Claims (9)

  1. 光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されたビームを受けて3つのビームを生成する回折手段と、前記回折手段で生成された前記3つのビームを反射体上へ微小スポットとして収束させる集光光学系と、前記反射体により反射され、回折された前記3つのビームを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段により分岐された前記3つのビームを受光し、光量に応じた信号を出力する光検出器と、前記光検出器から出力される前記3つのビームから得られた信号を演算してトラッキング誤差信号を生成する信号処理部を具備し、前記反射体には反射率の変化を与える周期的な物理変化が形成され、前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記集光光学系の前記反射体側の焦点距離が、前記物理的な変化の方向に直交する方向における焦点距離よりも長く、前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記集光光学系の前記光源側の開口の大きさが、前記物理的な変化の方向と直交する方向の大きさよりも大きく、前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記反射体上に収束されたビームの大きさが、前記物理的な変化の方向に直交する方向における大きさよりも大きいトラッキング誤差信号検出装置。
  2. 前記物理的な変化の方向と平行な方向における前記集光光学系の前記反射体側の焦点距離が無限遠である請求項1に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
  3. 前記集光光学系は、前記光源から出射された発散光を平行光に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズにより変換された平行光を収束光に変換する集光レンズを含む請求項1又は2に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
  4. 前記集光光学系は、前記光源から出射された発散光を収束光に変換する有限系の対物レンズを含む請求項1又は2に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
  5. 前記集光光学系は、樹脂成形により形成されたものである請求項1〜のいずれか1項に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
  6. 前記ビーム分岐手段は回折素子である請求項1〜のいずれか1項に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
  7. 前記ビーム分岐手段は偏光ビームスプリッタである請求項1〜のいずれか1項に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
  8. 前記反射体に形成される物理的な変化の周期が、情報記録媒体上のトラックの周期よりも小さい請求項1〜のいずれか1項に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
  9. 前記反射体は情報記録媒体である請求項1〜のいずれか1項に記載のトラッキング誤差信号検出装置。
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