以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の遊技管理システムのシステム構成図である。
遊技場の内部には内部ネットワークが設けられており、当該内部ネットワークには遊技場管理装置(ホールコンピュータ)1及び中継装置(ルータ)2が接続されている。遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標)によって構成されている。当該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、機器間の通信(例えば、特定の機器に対するデータの転送や指令信号の送信)や、複数の機器に対する同報通信(例えば、マルチキャストやブロードキャスト)を行うことができる。
遊技場管理装置1は、情報収集端末装置3を介して遊技用装置4から遊技情報を収集して、各遊技機4a(図4参照)の動作状態を監視する。また、遊技用装置4から収集した遊技情報を、データベース(DB)に格納する。また、遊技媒体計数装置(ジェットカウンタ)5から収集した精算球数を、データベースに格納する。
中継装置2は、遊技場内の島設備毎に設けられており、当該島設備に設置された各情報収集端末装置3からの情報を中継して、当該情報を内部ネットワークに向けて送信する。なお、中継装置2は、島設備毎に限られず、フロア毎、通路毎又は所定のブロック毎に設置してもよい。
情報収集端末装置3には、遊技用装置4が接続されている。情報収集端末装置3は、遊技用装置4から出力される遊技信号を収集して、所定期間の遊技情報の累積値(例えば、遊技用装置4から出力される回収信号又は賞球信号に基づいて算出されるアウト球数又はセーフ球数の累積値等)を生成する。また、情報収集端末装置3は、呼出しランプ6から出力される呼び出しに関する情報を収集する。そして、当該累積値に基づいて遊技用装置4の稼動量を算出し、算出した稼動量を遊技場管理装置1に送信する。この情報収集端末装置3が生成する所定期間の遊技情報の累積値は、通常は一営業単位毎に累積算出される。
ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までを意味し、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前及び午後等に分割して、一日に複数の営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば、一週間)にわたるものとしてもよい。
なお、複数(例えば、2台)の遊技用装置4に対して1台の情報収集端末装置3を接続する構成でもよい。また、ただし、複数の遊技用装置4に対して1台の情報収集端末装置3を接続する構成の場合、呼出しランプ6は各遊技機4aに一対一に対応して接続される。また、情報収集端末装置3と呼出しランプ6の機能を統合して一つの装置とすることもできる。
また、情報収集端末装置3は、遊技用装置4から出力された遊技情報を、呼出しランプ6経由で収集してもよい。
遊技用装置4は、島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機4aに球貸ユニット4b及びアウトタンク4d等の周辺装置並びに補給タンク4cが付加されて構成されている(図4参照)。なお、球貸ユニット4bから、後述する球貸信号を出力するが、遊技機4aから、球貸信号を出力するように構成してもよい。遊技機4aは遊技制御装置400を中心とする各種制御装置を備え、特図変動表示ゲームを実行する。
また、遊技場には、島端や遊技場内の適所に遊技媒体計数装置5が設けられている。遊技媒体計数装置5は、遊技用装置4によって遊技者に払い出された遊技媒体の数を計数する装置である。遊技媒体計数装置5は、内部ネットワークに接続されており、計数された精算球数は、遊技場管理装置1に送られる。
遊技媒体計数装置5による計数の結果は、遊技媒体計数装置5が備える7セグメントLED又は液晶ディスプレイよりなる球数表示器に表示され、球数表示器に表示された計数結果をプリントした計数シートが、遊技媒体計数装置5が備えるレシート排出口から発券される。なお、当該計数の結果は、レシートに代えて情報記録媒体への新たな情報の付加として記録されてもよく、又は情報記録媒体を介しての新たな情報の付加として記録されてもよい。遊技者は、当該計数シートを遊技場内の景品交換所に持っていくことによって、獲得した遊技球の数に応じた景品と交換できる。
呼出しランプ6は、内部ネットワークに直接接続され、内部ネットワークを通じて対応する情報収集端末装置3に論理的に接続されている。呼出しランプ6は、遊技者の所定の操作に応じて呼び出しに関する情報を出力する。
また、遊技場管理装置1には、無停電電源装置(UPS)7が接続されている。無停電電源供給装置7は、電源の供給を制御する制御回路、停電の発生及び停電からの復帰を検出する検出回路、常時に電源を供給する商用電源(例えば、交流100V 50/60Hz)及び停電時に電源を供給するバッテリを備える。
この無停電電源装置7が、商用電源の停電や電圧変動などを検出した場合、無停電電源装置7が内部に備えるバッテリを電源として、遊技場管理装置1に一時的に電源が供給される。これにより、遊技場管理装置1自体及び遊技場管理装置が保持している情報が、停電から保護される。なお、無停電電源装置7のバッテリは、内部に備えるものに限らず、外部に配置されるものでものよい。また、無停電電源装置7の電源は、非常時のみバッテリによって供給されるものに限らず、常時バッテリによって供給されるものであってもよい。
コーナーランプ8は、遊技場内の島設備毎に設けられる。コーナーランプ8は、対応する島設備に備えられる呼出しランプ6のいずれかで呼出し操作があったことを遊技場の従業員に速やかに報知する。また、特別遊技状態の発生によっても点灯し、遊技場の従業員に特別遊技状態の発生を報知する。なお、コーナーランプ8は、島設備毎に限られず、フロア毎、通路毎又は所定のブロック毎に設置されてもよい。
本実施の形態では、情報収集端末装置3からの情報を中継する中継装置2を島設備毎に設けたが、中継装置2を設けることなく、情報収集端末装置3を内部ネットワークに直接接続するように構成してもよい。また、情報収集端末装置3の代わりにリモートIOを置き、中継装置2の代わりに複数の遊技用装置4に対応する情報収集端末装置3を設置することもできる。このように構成することで、従来、島コンピュータと称された方式での遊技管理システムにも対応することができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態の遊技場管理装置1の構成を示すブロック図である。
遊技場管理装置1には、CPU101、プログラム等を予め格納したROM102、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM103、及び、各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)104が設けられている。
RAM103は、各種データ(例えば、遊技店の営業成績データ等)を一時的に記憶する記憶領域及びCPU101の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。従って、後述するHDD104に格納された各種のデータベースの値が、RAM103に記憶される場合もある。
これらのCPU101、ROM102、RAM103及びHDD104は、バス105によって接続されている。バス105は、CPU101がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
CPU101は、ROM102に格納されているプログラムを読み込んで、それぞれのプログラムに規定された処理を実行する。
HDD104は、単位遊技情報を格納する。単位遊技情報とは、アウト球数、セーフ球数、特賞回数などの遊技情報を、遊技用装置毎かつ営業日毎に集計して記憶したデータであり、遊技場管理装置1で行われる演算処理の基本となるデータである。この単位遊技情報を遊技店全体で集計すれば、遊技店における終日の遊技情報(例えば、遊技店全体の売上等)を算出することができる。また、この単位遊技情報を機種別に集計すれば、機種毎の遊技情報(例えば、特定機種の大当り回数等)を算出することができる。また、営業日毎に集計すれば、営業日毎の遊技情報(例えば、○月○日の稼動率等)を算出することができる。従って、単位遊技情報だけを保持しておけば、演算によって他の遊技情報が自在に算出できるようになっている。また、HDD104は、遊技情報及び誤差球数の集計結果を格納した各種のデータベースを格納する。
また、バス105には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート106、I/Oポート107及び外部ネットワーク通信ポート(図示省略)が接続されている。
ネットワーク通信ポート106は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。
I/Oポート107には、遊技用装置4から収集したデータや、遊技場管理装置1の稼動状態を表示するディスプレイ及び遊技機4aにおける特賞発生を報知するスピーカによって構成される出力装置109が接続される。また、I/Oポート107には、遊技場管理装置1を操作するための入力装置(キーボード、マウス等)110が接続される。また、I/Oポート107には、停電の発生及び停電からの復帰の通知や、遊技場管理装置1のシャットダウン完了の通知を送受信するため、停電時等に遊技場管理装置1に電源を供給する無停電電源装置7が接続される。
この無停電電源装置7は、商用電源の所定の電圧降下を検出すると、電源異常を示す信号を遊技場管理装置1に対して出力し、遊技場管理装置1に対して内部に備えるバッテリによる電源の供給を開始する。また、無停電電源装置7は、電源異常から復帰したこと検出すると、復帰を示す信号を遊技場管理装置1に対して出力する。また、通常時においても、無停電電源装置7の状態を示す信号を遊技場管理装置1に対して出力する。
遊技場管理装置1は、電源異常を示す信号を検出した場合には、所定の停電処理を行う。電源異常状態が一定時間以上継続している場合には、遊技場管理装置1の動作を停止し、停止後にシャットダウン完了の信号を出力する。そして、電源異常から復帰したことを示す信号を検出した場合には、遊技場管理装置1の動作を再開する。
これにより、無停電電源装置7は、遊技場管理装置1に非常用電源を供給して、遊技場管理装置1の故障を防止し、遊技情報等に関する記憶内容を保持させる。
また、図示しない外部ネットワーク通信ポートは、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、遊技場の外部に設けられた外部ネットワークと接続されている。これにより、遊技場管理装置1は、外部ネットワークに接続された遊技場外部の機器と通信をすることができる。
図3は、本発明の第1の実施の形態の情報収集端末装置3に設けられたマイクロプロセッサ300の構成を示すブロック図である。
情報収集端末装置に3は、マイクロプロセッサ300、電源回路及びデータ入出力用端子が設けられている。
マイクロプロセッサ300は、3個のCPU301〜303を内蔵した1チップタイプのプロセッサであり、メディアアクセスコントロールCPU(MACCPU)301、ネットワークCPU302及びアプリケーションCPU303の三つのCPUを内蔵している。また、これらのCPU301〜303が接続されているアドレス及びデータのためのコモンバス304には、各CPUに共通して使用されるメモリとして、RAM305、EEPROM306及びROM307が接続されている。
RAM305は、各種データ(例えば、通常時データ又は特賞中データ等)を一時的に記憶する記憶領域及びアプリケーションCPU303の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。
EEPROM306は、不揮発性のメモリであって、情報収集端末装置3に接続される遊技機4aの台番号、ネットワーク構成、アドレスの指定情報及び識別コード等の情報収集端末装置3に設定される情報や停電等でも保持する必要のある遊技データ等を記憶している。
EEPROM306のプログラムによって書き換え可能な領域及びROM307には、遊技信号の収集に用いられるプログラムが記憶されている。
また、コモンバス304には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート308及びI/Oポート309が接続されている。
ネットワーク通信ポート308は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのポートである。ネットワーク通信ポート308は、ドライバを介してネットワーク接続端子に接続されており、当該ネットワーク接続端子はネットワークケーブルを介して中継装置2が接続され、さらに、内部ネットワークを通じて遊技場管理装置1と信号(データ信号、指令信号)を送受信する。
I/Oポート309は、パラレル又はシリアルの入出力ポートであり、ドライバを介して外部入出力端子に接続されている。この外部入出力端子には、遊技機4aから出力される賞球信号、特賞信号、確変信号、スタート信号や、アウトタンク4dから出力される回収信号、球貸ユニット4b及び補給タンク4c等の周辺装置から出力される信号(球貸ユニット4bから出力される球貸信号及び補給タンク4cから出力される補給信号)等の遊技信号(図4参照)が入力される。なお、賞球信号、特賞信号、確変信号、スタート信号は、通信ポート310と、遊技機4aの遊技制御装置400に備えられた遊技用マイクロコンピュータ401とで直接通信することで受信することもできる。
通信ポート310は、遊技機4aに設けられた遊技用マイクロコンピュータ401の通信ポートとの間で、所定のプロトコルで通信を行う。通信ポート310は、遊技機4aの遊技制御基板上に設けられたコネクタと接続されている。
プロセッサには、CPU301〜303のクロックやリセット等の制御信号を出力する制御回路311も内蔵されている。
遊技用装置4から情報収集端末装置3に遊技信号が入力されると、アプリケーションCPU303によって遊技情報の累積値が算出される。そして、アプリケーションCPU303は、算出された遊技情報の累積値に基づいて、遊技用装置4の稼動状態を判定する。遊技情報の累積値は、RAM305に一定期間記憶され、例えば営業日の終了時に、当該累積値を、情報収集端末装置3がネットワーク通信ポート308から出力して、遊技場管理装置1に送信する。
図4は、本発明の第1の実施の形態の遊技機4a周辺のブロック図であり、遊技用装置4が出力する遊技情報を示す。
遊技機4aに設けられた盤用外部情報から情報収集端末装置3のマイクロプロセッサ300のI/Oポート309には、以下のような遊技に関わる信号(遊技情報)が入力される。
遊技機4aは、始動入賞口、一般入賞口又は大入賞口に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球を、排出装置から、遊技盤の下方に設けられた供給皿に排出する。そして、所定数の賞球を排出する毎に「賞球信号」(例えば、10個で1パルスのパルス信号)を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aは、特図変動表示ゲームの結果が特別遊技状態のときは、当該特別遊技状態中に「特賞信号」を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aは、当該特別遊技状態が確変図柄による特別遊技のときは、当該特別遊技状態中、及び、その後発生する特定遊技状態(確率変動状態)中に、「確変信号」を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aは、特図変動表示ゲームを開始すると、特図変動表示ゲームを開始する毎に「スタート信号」を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aは、始動入賞口へ遊技球が入賞する毎に「始動入賞信号」を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aの盤用外部情報から出力される信号(遊技情報)には、特図変動表示ゲームが終了したときに出力される「図柄確定信号」等がある。これらの信号は、盤用外部情報から、電圧出力形式又は接点出力形式で出力される。
なお、遊技情報を、遊技用マイクロコンピュータ401から情報収集端末装置3の通信ポート310に対して出力してもよい。この場合、所定のプロトコルを用いたデータ通信(例えば、暗号化通信)によって通信内容を秘匿でき、盤用外部情報から出力するよりも詳細な遊技情報(例えば、始動記憶数や抽出した乱数値など)を出力することができる。また、双方向通信によって接続相手のIDの認証を行い、不正な機器との接続を防止することができる。
球貸ユニット4bは、一単位(一度数)の売上(例えば、100円)が発生するごとに、又は所定数(例えば、25個)の遊技球を貸し出す毎に「球貸信号」を遊技情報として出力する。なお、「球貸信号」は、遊技機4aの盤用外部情報から出力してもよい。
これらの信号を受信した情報収集端末装置3は、これらの遊技情報を加算演算し、累積値を集計する。累計値は遊技状態に応じて区分けして演算集計することで,遊技場管理装置1での処理を簡易化することもできる。この累積値は、例えば、特別遊技状態発生などのイベント時に情報収集端末装置3が内部ネットワークを介して遊技場管理装置1に送信される。なお、所定時間経過毎又は遊技場管理装置1からのポーリングの応答時に送信されるように構成してもよい。
また、遊技機4aが設置される島設備には、遊技機4a(球貸ユニット4bから貸球が排出される場合は、遊技機4a及び球貸ユニット4b)に遊技球を補給する補給路及び遊技機4aからアウト球を回収する回収路とを備えたアウトタンク補給回収機構が設けられている。
補給タンク4cは、遊技機4aに補給された球数を計数する。補給タンク4cは、補給タンク4cに設けられた補給数計数装置(図示省略)によって補給球の計数結果である「補給信号」(例えば、10個で1パルスのパルス信号)を遊技情報として出力する。なお、遊技機4aから賞球信号が出力されていれば、補給タンク4cから補給信号を出力しなくてもよい。
アウトタンク4dは、図5において後述するアウトタンク計数部47によって遊技機4aから回収されたアウト球(回収球)、すなわち、遊技者が遊技機4aの遊技領域に発射した球を計数する。アウトタンク4dはアウト球の計数結果である「回収信号」(例えば、10個で1パルスのパルス信号)を遊技情報として出力する。
この補給タンク4c及びアウトタンク4dは情報収集端末装置3に接続されており、情報収集端末装置3が、補給タンク4c及びアウトタンク4dから出力される遊技情報を加算演算し、累積値を集計する。なお、補給タンク4c及びアウトタンク4dは、遊技機4aに設けてもよい。また、情報収集端末装置3は、回収信号、補給信号及び球貸信号を遊技機4aから直接収集してもよい。
遊技用装置4に接続された情報収集端末装置3は、遊技機のアウト球数、遊技機のセーフ球数及び遊技機の貸球数を集計して、営業日終了時にこれらの集計結果を遊技場管理装置1に送信する。また、遊技媒体計数装置5は、その営業日の全ての精算球数の累積値を遊技場管理装置1に送信する。
遊技場管理装置1は、これらの取得した情報を、前述した単位遊技情報としてHDD104に格納し、さらに、その営業日の最終結果となる、全ての遊技用装置4のアウト球数の合計値、全ての遊技用装置4のセーフ球数の合計値、全ての遊技用装置4の貸球数の合計値、及び全ての遊技媒体計数装置5の精算球数の合計値を算出して、算出結果を遊技店の営業成績データとしてHDD104に格納する。
なお、アウト球数は、遊技者が遊技に使用した遊技媒体の使用数である。アウト球数は、遊技用装置4のアウトタンク4dから送信された回収信号によって計数される。セーフ球数は、入賞等によって遊技者が遊技を通じて獲得した遊技媒体の獲得数の累積値である。セーフ球数は、遊技用装置4から送信された賞球信号によって計数される。貸球数は、遊技場において遊技者に貸し出した遊技媒体の貸出数である。貸球数は、遊技用装置4の球貸装置4bから送信された球貸信号によって計数される。精算球数は、景品交換や貯球を行うために、遊技者が遊技を通じて獲得した遊技球を、計数手段である遊技媒体計数装置5によって計数した結果であり、遊技媒体計数装置5からの信号によって計数される。
図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技機4aの浮遊球を説明する図である。
本実施の形態の遊技機4aのようなパチンコ遊技機では、図の上段の発射装置41から遊技球が発射されると、発射された遊技球は、ガイドレールに囲まれており遊技球を遊技領域43に誘導するガイド領域42を経て、遊技領域43に到達する。
遊技領域43に到達した遊技球は、遊技領域43に植設された釘等と衝突しながら流下し、遊技領域43に設けられた大入賞口44等の入賞装置への入賞を経てアウト球として回収されるか、又はいずれの入賞装置にも入賞する事なくアウト口45によってアウト球として回収される。
この入賞装置又はアウト口によって回収されたアウト球は、遊技機4aの内部に設けられた回収経路46を経て、アウトタンク4dに案内される。またアウト球は、アウトタンク4dが備えるアウトタンク計数部47によって計数され、この計数値は回収信号として情報収集端末装置3に送信される。
このように、遊技機4aの発射装置41によって発射された後、アウトタンク4dが備えるアウトタンク計数部47を通過する前の遊技球を、浮遊球という。
停電により遊技用装置4が停止した場合には、発射装置41も停止するので新たな遊技球の発射は行われない。しかし、停電時において既に浮遊球であった遊技球は、停電中もガイド領域42によって遊技領域43に誘導され、遊技領域43を流下し、入賞装置に入賞し又はアウト口45によって回収され、回収経路46を経てアウトタンク4dより排出される。
このとき、停電状態においてもアウトタンク計数部47は作動し、かかる浮遊球はアウトタンク計数部47によって計数される。しかし、停電により情報収集端末装置3が停止しているため、計数結果としての回収信号を情報収集端末装置3が受信することができない状態において、浮遊球がアウトタンク4dから排出されてしまう。このように、停電発生によって情報収集端末装置3の動作が停止するために、浮遊球によってアウト球の計数に誤差が生じることになる。
なお、浮遊球数は、主に、遊技領域の釘の植設本数や植設パターン等の遊技機4aの機種に依存する機種要素、遊技場の設備状態に依存する設備要素、停電直前の遊技状態に依存する遊技状態要素による影響により変化する。
機種要素は、遊技機4aの機種によって異なる遊技領域の釘の植設本数や植設パターン等による影響である。設備要素は、アウトタンク4dの形状等の違いによる影響である。アウトタンク4dは、遊技機メーカーの異なる遊技機であってもアウト球を回収し損なうことのないように受け口を大きくしてあり、また回収したアウト球が止まったり、詰まったりしないように工夫が凝らされている。したがって、アウトタンク4dを供給する設備メーカーの違いによってアウトタンク4d内の浮遊球の数が変化し得る。また、同一のアウトタンク4dであっても、球こぼれがないように最適な取付位置や取付角度を調整することが一般的であり、このアウトタンク4dの取付状況によっても、アウトタンク4d内の浮遊球の数が変化し得る。
遊技状態要素は、停電直前の遊技機4aの遊技状態による影響であり、例えば、大入賞口44等の変動入賞装置が遊技球を受入れ易い作動状態にある場合は、遊技球の流下勢が抑えられる。ここで、遊技状態は、特賞信号等の遊技状態を示す信号により把握することができる。
なお、遊技状態を示す信号は、停電時にも遊技機4aが備えるRAM(図示省略)においてバックアップされることによって失われないため、復旧後にバックアップされた信号を取得することで、停電時の遊技機4aの遊技状態を把握することができる。
図6は、本発明の第1の実施の形態の遊技場管理装置1による浮遊球数の推計を説明する図である。
通常時においては、遊技場管理装置1には、情報収集端末装置3によって集計された遊技場内部に設置されている遊技用装置4の状態が、当該状態の変化が発生した都度に通知される。また遊技場管理装置1には、無停電電源供給装置(UPS)7が接続されており、入力電源として無停電電源供給装置7を介して商用電源が供給されている。なお、情報収集端末装置3から遊技場管理装置に1通知される遊技用装置4の状態の集計結果は、遊技場管理装置1に向けて定期的に通知されるように構成してもよく、遊技場管理装置1の要求に応じて通知されるようにしてもよい。
遊技場管理装置1に接続されている無停電電源供給装置7は、遊技場に供給されている商用電源の停電を検出すると、遊技場管理装置1に供給する電源を、商用電源からバッテリに切り替え、停電を検出した旨を通知する停電検出信号を遊技場管理装置1に送信する。この停電検出信号によって、遊技場管理装置1は、停電の発生を検知することができる。
また、遊技場管理装置1は、停電の発生を検知すると、情報収集端末装置3によって通知されていた遊技用装置4の停電発生直前の情報(例えば、情報収集端末装置3が検出する遊技用装置4の稼動状態)から、遊技場内の遊技機4aの稼働台数(例えば、200台)及び各遊技機4aの遊技状態(例えば、稼動中の200台のうち特賞状態の30台)を把握する。
また、遊技場管理装置1は、停電発生から一定時間(例えば、5分)経過しても商用電源が復旧しない場合には、収集した情報等をHDD104に退避させてから安全に動作を停止する所定のシャットダウン処理を行って機能の大部分が停止する待機状態に移行する。無停電電源供給装置7のバッテリによる電源供給には時間的限界(例えば、10分)があるため、バッテリによる電源供給が可能な間に安全に遊技場管理装置1を停止することによって、遊技場管理装置1自体及び遊技場管理装置1が蓄積している情報を保護するためである。
その後、商用電源が停電から復旧した場合、無停電電源供給装置7は、電源の復旧を検出し、電源の復旧を通知する停電復旧信号を遊技場管理装置1に送信する。遊技場管理装置1は、無停電電源供給装置7からの停電復旧信号を検出すると、待機状態から動作を再開する。なお、停電復旧信号及び前述した停電検出信号により後述する停電時間の算出が可能である。
ここで、本発明の浮遊球数の計算について説明する。本発明では、遊技用装置4を構成する遊技機4aの機種に依存する浮遊球数要素である基本浮遊球数、遊技場において稼働中の遊技用装置4の台数である稼働台数、遊技用装置4の遊技状態に基づいて変化する浮遊球数要素である遊技状態依存浮遊球数、特定の遊技状態(例えば、特賞状態又は通常状態)にある遊技用装置の台数である特定状態台数、及び、遊技場設備(例えば、アウトタンク4dの形状の違い)に依存する浮遊球数要素である設備固有浮遊球数をパラメータとして演算し、浮遊球数を推定する。
本実施の形態における浮遊球数の推定は、具体的には、例えば、以下の式(1)に基づく演算結果を用いる。
N=K(A+C)+S・B … (1)
ここで、Nは推計浮遊球数、Kは稼働台数、Aは基本浮遊球数、Cは設備固有浮遊球数、Sは遊技機4aの遊技状態が特賞状態にある遊技用装置4の台数(特定状態台数)、Bは特賞状態において増加する遊技用装置一台当りの浮遊球数(遊技状態依存遊技球数)である。
なお、本実施の形態では、アウト球を計数するアウトタンク計数部47は歯車を用いて構成され、アウトタンク計数部47を通過するアウト球を機械的に計数する。アウトタンク計数部47は、アウトタンク4d内を流下するアウト球が通過する都度に回転するように配設された歯車(図示省略)を備える。
この歯車は、流下するアウト球が所定数(例えば、10個)通過すると所定の角度(例えば一回転)回転する。そして、歯車が所定の角度回転する都度に、アウトタンク4dから、所定数のアウト球を計数したことを通知する回収信号が出力される。情報収集端末装置3は、この回収信号を検出することによって、遊技機4aのアウト球を集計することができる。
ここで、アウト球の計数の取りこぼしと歯車の回転位置について考察すると、取りこぼし時の歯車の回転位置がランダムな状態にあるため、回収信号がアウト球10個毎に出力される場合に、一台当たりの浮遊球数をf(f<10)としたときの回収信号を出力する確率は、f/10であり、一方、回収信号を出力しない確率は、(10−f)/10である。
回収信号を出力しない場合、情報収集端末装置3が回収信号を取りこぼすことなく歯車位置は進むので、f・(10−f)/10を計数したといえる。
一方、回収信号を出力した場合、情報収集端末装置3が回収信号を取りこぼすこととなるが、換言すれば、歯車位置が(10−f)だけ戻されたことになるので、−(10−f)・f/10を計数したと考えることができる。
また、情報収集端末装置3が回収信号を取りこぼしている。回収信号の取りこぼしが生じる確率は、f/10であり、取りこぼし時のアウト数は10であるので、10・f/10=fが、一台当りの回収信号による取りこぼし数となる。これは一台当りの浮遊球数fと一致する。
以上によって、f・(10−f)/10+{−(10−f)・f/10}=0であり、歯車位置の変化について考慮する必要はない。さらに、回収信号による取りこぼし数fのみを考慮すれば、一台当りの浮遊球数を推定することができることになる。
したがって、浮遊球数に停電時に稼働していた遊技用装置4の台数を乗じて、総浮遊球数を概算することができる。なお、浮遊球数fが、回収信号が出力されるために必要なアウト球の個数P(例えば、10)以上の場合は、必ず回収信号を取りこぼす分(fをPで割ったときの商)を別に計算し、f mod P(fをPで割った余り)について上記の式(1)の計算をすることで適用可能である。
なお、歯車数を10として1回転毎(10個計数毎)に回収球信号を出力する例で説明したが、歯車数が5あるいは20のように任意の値をとったとしても同様に取り扱うことができる。
図7は、本発明の第1の実施の形態の遊技用装置4のアウト球の計数の取りこぼしを説明する図表である。
図7に示した具体例を用いて回収信号による取りこぼしを説明する。なお、図7の例において、「浮遊球数」は、遊技機4aの機種に依存する浮遊球数である。「停電前歯車位置」は、停電発生直前の歯車の位置である。「復旧後歯車位置」は、停電復旧直後の歯車の位置である。「取りこぼし信号」は、停電の影響により、アウトタンク計数部47又は情報収集端末装置3において喪失した回収信号の数である。
なお、回収信号は、アウト球10個毎に出力されるものとして説明する。また、ここでは、停電時間は浮遊球全部のアウトタンク4dからの排出に対して十分な時間であり、浮遊球全部の計数が取りこぼされたされたものとする。
浮遊球数が3個の場合を例に取って説明すれば、遊技場には通常、多数の遊技用装置が設置されているので統計的に考えると停電時の歯車位置は均等に分配される。浮遊球数が3個であるので、停電中には、稼働中の遊技用装置4のアウトタンク計数部47の歯車位置は3コマ移動する。
停電前歯車位置が0〜6の場合については、浮遊球数がそれぞれ3個あるので停電中に歯車位置は3コマ進み、停電前歯車位置が0〜6の場合全体では、アウト球は全部で21個計数されている。
一方、停電前歯車位置が7〜9の場合については、同様に、停電中に歯車位置は3コマ進むが、これは換言すれば、歯車位置がそれぞれ7コマ戻っていることになり、停電前歯車位置が7〜9の場合全体では、−21個計数されたことになる。
つまり、停電前後で歯車の位置が変化したことにより停電中の浮遊球数を計数していたとしても、21+(−21)=0となり、全体として捉えたときに歯車の位置変化による浮遊球数計数は相殺されて計数なしと捉えることができる。
次に回収信号の取りこぼしの効果を検討すると、停電前歯車位置が7〜9の場合には、取りこぼし信号(取りこぼした回収信号)が一つずつ生じている。前述したように回収信号はアウト球10個に相当するため、停電前歯車位置が7〜9の場合は、取りこぼし信号によって−30の取りこぼし誤差が生じることになる。
これらを合計すると、21+(−21)+(−30)=−30であり、停電前歯車位置が、0〜9のそれぞれである確率は一様であると考えられるため、−30/10=−3となり、浮遊球数が3個である場合の一台当りの浮遊球数の計数の取りこぼしによる誤差は
3個であると考えることができる。
同様に、浮遊球数が5個の場合は、−50/10=5個の取りこぼし誤差と考えることができる。浮遊球数が9個の場合も同様に、取りこぼし誤差は9個と考えることができる。
また、浮遊球数が一回収信号が相当するアウト球数より多い場合について考えると、浮遊球数が12個の場合は、停電前歯車位置が0〜7のとき、停電中に歯車位置が2コマ進んでいるので、アウト球が全部で16個計数されているが、8の取りこぼし信号が生じている。そして、停電前歯車位置が8、9のとき、停電中に歯車位置が8コマ戻っており、アウト球が−16個計数されていることになっており、さらに全部で4の取りこぼし信号が生じている。
以上を合計すると、16+(−16)+(−120)=−120となり、浮遊球数が12個である場合の一台当りの取りこぼし誤差は、12個であると考えることができる。
したがって、以上により、停電時の取りこぼし誤差は、停電時間が十分長ければ、浮遊球数に等しいと考えることができる。そして、停電前後のアウトタンク計数部の歯車の位置変化は考慮しなくてよいとすることができる。
図8は、本発明の第1の実施の形態の遊技場管理装置1が有する状態テーブルの説明図である。
図8(A)に示す状態テーブルは、遊技場内に設置された各遊技用装置4のそれぞれの状態を示すデータを格納し、遊技場管理装置1が備えるHDD104に記憶される。図8(B)は、状態テーブルに基づき、各遊技用装置4の状態を集計した集計結果である。
状態テーブルは、項目として、各遊技用装置4と一対一に対応付けられた「台番号」、稼働状態である遊技用装置4を示す「稼働」、特賞状態である遊技用装置4を示す「特賞」、確変状態である遊技用装置4を示す「確変」、遊技機4aの前面に設けられたガラス枠が開放状態である遊技用装置4を示す「ガラス枠」、同じく遊技機4aの前面に設けられた外枠が開放状態である遊技用装置4を示す「外枠」等が関連付けられて記憶されている。なお、状態テーブルに記憶される項目はこれらに限られず、例えば、時短状態等を含めてもよい。
ここで、特賞状態(特別遊技状態)とは、特図変動表示ゲームの結果として大当りが発生し、特別遊技(大当り遊技)が実行されている状態である。確変状態(確率変動状態)とは、通常遊技状態と比較して特賞発生確率が高く、特別遊技状態の発生に対して遊技者に有利に作用する状態である。通常状態(通常遊技状態)とは、特別遊技が実行されておらず、かつ、確率変動状態でも変動時間短縮状態でもない状態である。時短状態(変動時間短縮状態)とは、識別情報が変動表示する時間が短縮される状態である。
状態テーブルでは、遊技用装置4が稼働状態であって、特賞状態や確変状態等の特定の遊技状態でなければ、「稼働」のみを「1」と表し、他の項目は0と表す(例えば、台番号1参照)。
なお、個々の遊技用装置の稼動状態の判定は、対応する情報収集端末装置3が直近に収集した情報に基づいて判定し、該判定結果に変化があった場合に、遊技場管理装置1にイベント情報として通知するようにしてもよい。その際は、例えば、所定の監視時間内で回収信号を受信している場合を稼動状態とし、該監視時間内での回収信号の受信がない状態を非稼動状態とする。
また、監視の頻度を増加させて密に行う(例えば、10秒ごと)ことで、誤差球の推定の精度を上げることができる。
一方、ネットワークや各端末の処理負担を軽減するために、監視の頻度を減少させて疎に行う(例えば、5分ごと)ようにしてもよい。この場合、一台の遊技用装置4に注目したときには無視できないように思われる精度の低下であっても、遊技場全体として捉えたときには、はらつきが相殺されて、統計的には無視できる精度の低下(例えば、5分程度では遊技場全体の稼動変化は大きくない)と見なせる場合がある。
また、遊技用装置4が稼働状態であって、特賞状態であれば「特賞」を「1」と表し、確変状態であれば「確変」を「1」と表す。このとき、本実施の形態では、遊技用装置4は当然稼働しているので、これを示すために「稼働」も「1」と表している(例えば、台番号3参照)。しかし、これに限らず、遊技用装置4が特定の遊技状態であるときは、当然稼働状態であるので、遊技用装置4が特定の遊技状態である場合には、特定の遊技状態であることを示す項目(例えば、「特賞」)のみを「1」と表し、「稼働」を「0」と表してもよい。
また、遊技用装置4のガラス枠が開放状態であれば「ガラス枠」を「1」と表し、外枠が開放状態であれば「外枠」を「1」と表す。なお、このとき遊技用装置4は当然稼働していないので、「稼働」は「0」となる(例えば、台番号4参照)。
なお、本実施の形態では、確変信号の検出の有無によって確率変動状態中であるか否かが判定され、確率変動状態中は、常に稼働状態であるとみなして集計される。これにより、簡易に稼動状態の集計を行うことができるが、これに限らず、確変信号が検出されていても、回収信号の検出の有無等によって稼働状態であるか否かを判定し、例えば、確率変動状態において遊技者が休憩しているような場合を稼働状態から除外して集計してもよいし、経験的に知られている確変状態中の稼働率(例えば、95%)で修正して集計してもよい。
遊技場管理装置1による状態テーブルの取得について説明すると、状態変化を監視すべきパラメータに変化があった場合は、情報収集端末装置3が遊技場管理装置1に対して、イベント情報として通知する。
なお、この通知先は、遊技場管理装置1としてもよいし、内部ネットワークにおける遊技場管理装置1とは異なる上位ノードの機器(例えば、状態テーブル管理装置(図示省略))が状態テーブルを作成するようにしてもよい。この場合は、遊技場管理装置1が上位ノードに現在状態を問い合わせて状態テーブルを取得する。これにより、頻繁に発生する情報収集端末装置3からのイベント発生(状態変化)に基づく処理負担を分散化することによって大量のイベント情報の発生にも対応可能になり、停電発生時であっても直前の遊技用装置4の状態を取りこぼすことなく把握可能になる。
状態テーブルに基づいて各遊技用装置4の状態を集計した集計結果を図8(B)に示す。なお、前述した状態テーブル管理装置は、各遊技用装置4の状態記録の他、遊技場内における遊技用装置4の状態ごとの台数を集計し、遊技場管理装置1から問合せがあった場合には、当該集計結果を応答することもできる。
状態テーブルの集計結果の「全台数」は、遊技場内に設置されている遊技用装置4の台数を表す。「稼働」、「特賞」、「確変」、「ガラス枠」及び「外枠」は、状態テーブルに基づく各状態にある遊技用装置4の台数を表す。ここで、「稼働」の台数には、「特賞」の台数及び「確変」の台数が含まれる。一方、「稼働」の台数には、「ガラス枠」(例えば、「1」)及び「外枠」の台数は含まれない。
図9は、本発明の第1の実施の形態の浮遊球算出に用いる設定値を説明する図である。
前述した機種要素及び遊技状態要素は、遊技機4aの機種の入れ替えに応じて変化する。また、前述した設備要素や回収信号の1単位の出力に要するアウト球数等は、設備の変更等によって変化する。したがって、本実施の形態では、以上の値について、状況の変化に応じて、入力装置110によって設定変更可能に構成されている。なお、図中の各設定値は整数値であるがこれに限らず、実数の場合もある。入力装置110は、浮遊球数設定手段として機能する。
図9(A)に、浮遊球算出に用いる設定値のうち、機種要素(基本浮遊球数)である「基本浮遊球」、設備要素(設備固有浮遊球数)である「アウトタンク」及び回収信号の1単位の出力に要するアウト球数である「アウト切数」の一例を示す。通常、遊技場では回収球信号に「アウト切数」を乗じてアウト球数を求める。
なお、「基本浮遊球」は、遊技用装置を構成する遊技機4aの機種の違いによって決定される浮遊球数の要素である。「アウトタンク」は、遊技用装置4を構成するアウトタンク4dの形状等によって決定される浮遊球数の要素である。
ここで、遊技状態要素を考慮しないとすれば、設定値のうち図9(A)に示した機種要素である「基本浮遊球」及び設備要素である「アウトタンク」のみを用いて、前述した状態テーブルの集計結果及び式(1)に基づきアウト球の計数の誤差の原因となる遊技場内の総ての浮遊球数である総浮遊球数を推定することができる。
具体的には、総浮遊球数=(基本浮遊球+アウトタンク)×稼働台数 で求められる。図8及び図9の値を用いれば、(5+2)×250=1750となる。
図9(B)に、浮遊球算出に用いる設定値のうち遊技状態要素(遊技状態依存浮遊球数)である、遊技状態が通常である場合の遊技状態要素「通常」及び遊技状態が特賞状態である場合の浮遊球の通常時に対する増加数である「特賞中増加」の一例を示す。
遊技状態要素を考慮すれば、図9(B)に示した遊技状態要素である「通常」及び「特賞中増加」を用いて、前述した状態テーブルの集計結果及び式(1)に基づきアウト球の計数の誤差の原因となる遊技場内の総ての浮遊球数である総浮遊球数を推定することができる。
具体的には、総浮遊球数=([通常]状態の浮遊球+アウトタンク)×稼働台数+特賞中増加×特賞中台数 で求められる。図8及び図9の値を用いれば、(5+2)×250+2×50=1850となる。
図10は、本発明の第1の実施の形態の遊技場管理装置1で実行される停電起因誤差球数算出処理のフローチャートである。
まず、誤差球数(誤差値)について説明する。遊技者に貸球として貸し出された球の総計と、遊技機が遊技者に賞球として供与した球の総計とを全て合算した値Xと、遊技者が景品交換や貯球のために計数器へ持ち込んだ球の総計と、遊技機が遊技者から回収した球(発射球)の総計とを全て合算した値Yと、は、理論的には一致するはずであるが、遊技場の現場では必ずしも一致しない。このXとYの値の差を誤差球数と呼ぶ。
なお、遊技場全体の稼動量に対して、毎日一定比率の誤差球が発生することが経験則上知られており、一日の営業が終了した時点で予め予想されていた誤差球数が発生しても営業管理上はほとんど支障がない。
なお、遊技機に対して不正な操作が行われた場合には、その不正な操作が行われたとき(日単位でデータを集計している場合は、一日だけ)に誤差球の値に異常が生ずる場合がある。したがって、誤差球数を監視することは、遊技機4aに対する不正な操作の発見に有効である。
また、遊技機の入れ替えや遊技場設備の変更があった場合にも、誤差球に大きな変化が現れる場合があり、誤差球を監視することで早期に遊技場設備の不具合を発見するのにも有効である。
しかし、遊技場に供給されている商用電源が停電することによって、遊技用装置4や情報収集端末装置3が停止すると、前述した浮遊球数の計数の取りこぼしや回収信号の取りこぼしが発生して、誤差球数が発生するので、停電があった場合には、生じた誤差球数が停電によるもののみであるのか、遊技機4aに対する不正な操作が含まれているのかを評価するのが困難である。
そこで、本実施の形態では、以下のような処理によって停電発生時の浮遊球数に基づく誤差球数を算出し、算出された誤差球数が停電による影響の想定範囲であるか否かを判定し、誤差球数が想定範囲から外れる場合には、遊技機から取得したデータの正当性を判定することによって、誤差球の異常の要因となった遊技機に関する情報を、迅速に取得することが可能となる。
遊技場管理装置1は、停電からの復旧後に、例えばオペレータによる指示によって本フローチャートに示す処理を開始する。しかし、これに限らず、一日の営業時間の終了後に処理を開始してもよい。
まず、遊技場管理装置1が備えるCPU101は、停電前に取得しHDD104に記憶されている状態テーブルから、停電発生時に稼働していた遊技用装置4の台数及び停電発生時に特賞中であった遊技用装置4の台数を取得する(ステップS101)。
次に、CPU101は、HDD104に記憶されている浮遊球設定データを取得する(ステップS102)。ここで、浮遊球設定データは、図9で説明した浮遊球算出に用いる設定値を表すデータである。
次に、CPU101は、遊技場内の総浮遊球数を算出する(S103)。遊技場内の総浮遊球数は、ステップS101で取得した各状態の遊技用装置4の台数及び浮遊球設定データを用いて、前述した式(1)に基づいて算出される。
次に、CPU101は、停電時間補正処理(図11参照)を実行する。停電時間補正処理は、詳しくは図11において後述するが、停電時間が所定の時間より短かった場合には総浮遊球数を補正する処理である。
次に、CPU101は、ステップS103によって算出され(又はステップS104によって補正され)た総浮遊球数を停電起因誤差球数としてRAM103に格納し(ステップS105)、その後停電起因誤差球数算出処理を終了する。
図11は、本発明の第1の実施の形態の遊技場管理装置1で実行される停電時間補正処理のフローチャートである。
停電の発生から復旧までに要した時間が、停電発生時の浮遊球全部がアウトタンク4dから排出されるまでに要する時間より長い場合は、この浮遊球全部の数が誤差球数となる。
一方、停電の発生から復旧までに要した時間が、停電発生時の浮遊球全部がアウトタンク4dから排出されるまでに要する時間より短い場合は、一部の浮遊球が、停電の復旧により動作を再開したアウトタンク計数部47及び情報収集端末装置3によってカウントされ、誤差球とならない場合がある。
したがって、停電時間が所定の時間より短かった場合には、停電時間の長さに応じて誤差球数を補正する必要がある。本実施の形態では、このような場合には、この停電時間補正処理によって、誤差球数が補正される。
まず、CPU101は、HDD104が記憶している停電ログから停電時間を取得する(ステップS201)。
ここで、停電ログには、無停電電源供給装置7による停電発生信号及び停電復旧信号の検出時刻が記録されている。
なお、内部ネットワークに接続された機器の時刻は、遊技場の内部ネットワークに設けられたシステム時計管理装置(図示省略)によって管理されている。このシステム時計管理装置は、内部にバッテリによるバックアップ電源を備え、外部から電源の供給が停止しても一定時間作動可能である。遊技場管理装置1は、停電発生信号又は停電復旧信号を検出すると、このシステム時計管理装置によって信号検出時刻を取得して、停電ログに各信号の検出時刻を記録する。または,コンピュータの内蔵時計の値を取得して停電ログに記録してもよい。
また、停電ログには、これらの停電発生信号及び停電復旧信号の検出時刻から算出された停電時間が記録されている。
次に、CPU101は、浮遊球数設定データから、浮遊球設定データ中の最大浮遊球数を取得する(ステップS202)。
この浮遊球設定データ中の最大浮遊球数は、本実施の形態では、遊技状態要素を考慮する場合は、図9(A)及び(B)から、[基本浮遊球数]5+[アウトタンク]2+[特賞]2=9となる(一方、遊技状態要素を考慮しない場合は、[基本浮遊球]5+[アウトタンク]2=7となるが、以降は遊技状態要素を考慮する場合について話を進める)。
次に、CPU101は、停電時間が、最大浮遊球数を、単位時間当りの遊技球発射可能数M(本実施の形態では、1分間当り100球、すなわち1秒間当り約1.67球)で除した値以上であるか否かを判定する(ステップS203)。停電時間がこの値以上であれば、浮遊球全部が停電時間中にアウトタンク4dから排出されていると考えられる。
停電時間が前述した値以上であれば、浮遊球数をそのまま誤差球数とすることができ、補正の必要がないので、停電時間補正処理を終了して停電起因誤差球算出処理に復帰する。一方、停電時間が前述した値未満であれば、ステップS204に処理を進める。
次に、CPU101は、停電起因誤差球数を補正する処理を行ない(ステップS204)、その後、停電時間補正処理を終了し、停電起因誤差球数算出処理に復帰する。
なお、本実施の形態では、停電起因誤差球数を補正する際は、遊技用装置4の状態を、特賞中及び通常状態中の各々の状態別に分けて補正する。
具体的には、例えば、停電時間が5秒間であり、1秒間当りの遊技球発射可能数が1.67個であった場合には、ステップS203で算出される値は、(最大浮遊球数)9÷(1秒間当りの遊技球発射可能数)1.67≒5.39となる。したがって、停電時間である5(秒)は、この値より小さいので、ステップS204の補正が行なわれる。
この停電時間が所定時間より短いときの停電時間中の最大浮遊球数は、停電時間×単位時間当りの遊技球発射可能数Mで算出される。具体的には、5(秒)×1.67(個/秒)=8.35(個)となる。
本実施の形態では、停電時間が所定時間より短いときは、この停電時間中の最大浮遊球数を用いて、特賞状態の浮遊球数のみを補正する。具体的には、補正前の最大浮遊球数(特賞状態中の浮遊球数)は、前述したように9であるが、これを9より小さい8.35に置換し、再度ステップS103と同一の処理による再計算を行って、遊技場内総浮遊球数を算出する。一方、本実施の形態では、通常状態中の浮遊球数に関する補正は行なわない。なお、これに限らず、通常状態中の浮遊球数やその他の浮遊球数に関しても補正を行なってもよい。例えば、停電時間/単位時間当りの遊技球発射可能数Mが通常状態中の浮遊球数より小さい場合には、通常状態中の浮遊球数についても補正を行なってもよい。
図12は、本発明の第1の実施の形態の誤差球の評価を説明する図である。本実施の形態では、情報収集端末装置3によって遊技場内に設置された各遊技用装置4の遊技情報が集計される。そして、集計された遊技情報に基づいて、図8に前述した状態テーブルが作成される。この状態テーブルに基づいて、遊技場管理装置1は、誤差球数を算出する。
図12(A)は、停電が発生しなかった場合の1営業日の誤差球の算出結果である。「停電回数」は、当該営業日における停電の発生回数を示す。
ここで、「売上球」は、当該営業日における遊技者に貸し出された遊技球の数を示す。「セーフ球」は、当該営業日におけるセーフ球の合計数を示す。「アウト球」は、当該営業日におけるアウト球の合計値を示す。「景品回収球」は、当該営業日における遊技者によって景品交換に使用された遊技球の数を示す。
誤差球数は、(売上球+セーフ球)−(アウト球+景品回収球)によって求められる。なお、景品回収球数は、遊技媒体計数装置5によって計数され、内部ネットワークを介して遊技場管理装置1に送信される。
図12(A)の例では、+5000個の誤差球が発生しているが、通常、こぼれ玉などにより、誤差球は+側の値を示す。一方、遊技用装置4に対する不正な操作があると景品回収球が増加するため、誤差球が減少することになる。したがって、誤差球を監視することにより、遊技用装置4に対する不正行為を発見することが可能になる。
図12(B)は、停電が発生した場合の1営業日の誤差球の算出結果の第1の例である。前述したように、停電の発生によって遊技用装置4や情報収集端末装置3が停止すると、計数の取りこぼしによってアウト球数が減少する。このアウト球数の減少により、誤差球数が増加する。
本発明は、この停電発生による誤差球数の増加を補正することによって、停電があった場合でも停電発生の影響を排除して誤差球の評価による不正行為の監視を行うことを可能にするものである。
図12(B)では、当該営業日中の停電の発生回数を示す「停電回数」が3となっている。この場合に不正行為の発見のために誤差球の監視を行うために図12(A)の例の誤差球「5000」と比較すると、停電の影響による「アウト球」の減少から、誤差球が「10250」に増加しているが、この停電の影響による誤差球数の増加によって不正行為による誤差球の減少が埋没してしまっている可能性がある。
したがって、3回の停電の影響を図10に前述した停電起因誤差球数算出処理によって推計し、この停電の誤差球数に対する影響を排除する必要がある。
ここで、「停電1誤差」〜「停電3誤差」は、停電起因誤差球数算出処理によって算出した、1〜3回目のそれぞれの停電に起因する誤差球数の推計値である。また、「修正誤差」は、この停電起因誤差球数を用いて停電の影響を修正した誤差球の数である。
この停電1誤差〜停電3誤差によって誤差球数を修正する。具体的には、前述したように停電は、アウト球数の計数の浮遊球の取りこぼしによってアウト球数を減少させる。したがって、各停電時の浮遊球の推定値である、この停電1誤差〜停電3誤差をアウト球数に加算する(すなわち、誤差球から停電誤差の合計値を減算する)ことにより、3回の停電の影響を修正することができる。
図12(B)の例では、修正誤差は5000を示しており、図12(A)の例の誤差球の5000と比較しても異常は見られないと考えられる。したがって、図12(B)の例では図12(A)の例より誤差球が増大したが、これは停電の影響によるものであると評価でき、不正行為に対する遊技場設備や遊技用装置4の点検の必要性は低いと判断できる。
図12(C)は、停電が発生した場合の1営業日の誤差球の算出結果の第2の例である。図12(C)では、誤差球は「5000」であって、図12(A)の例の誤差球数「5000」と比較すると、一見異常が見られないように考えられる。しかし図12(C)では、「停電回数」は3となっており、やはりこの停電の影響による誤差球数の増加によって不正行為による誤差球の減少が埋没してしまっている可能性がある。
したがって、図12(B)の例と同様に、停電1誤差〜停電3誤差によって誤差球数を修正すると、図12(C)の例では、修正誤差は−250と負の値を示しており、図12(A)の例の誤差球の5000と比較しても大きく減少していることが判る。したがって、何らかの不正な行為がされていた可能性があり、図12(C)の例では、不正行為に対する遊技場設備や遊技用装置4の点検、緊急に詳細なデータチェック等を行う必要性があると判断できる。
なお、本実施の形態では、図11のステップS203において、停電時間が所定時間より長い場合にはステップS204の停電起因誤差球数の補正を行なわず、停電時間が所定時間より短い場合にのみ停電時間起因誤差球数の補正を行なうとしたが、これに限らず、ステップS204を常に実行することとし、同ステップにおいて特賞状態の浮遊球数を、MIN(停電時間×単位時間当りの遊技球発射可能数M,基本浮遊球数+遊技状態依存浮遊球数+設備固有浮遊球数)、すなわち、特賞状態の浮遊球数を、(停電時間×単位時間当りの遊技球発射可能数M)と(基本浮遊球数+遊技状態依存浮遊球数+設備固有浮遊球数)とのうち、小さい方に定めてもよい。これによっても同一の結果が得られる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によると、遊技場管理装置1は、停電からの復帰を検出した場合、停電発生前の遊技用装置4の稼動状態と、設定された浮遊球数とによって、停電時に計数されなかった遊技球の数を誤差球として推定することによって、算出された誤差量のうち、停電にかかる部分を除外することができ、誤差量評価を行うことができる。
また、遊技用装置4の機種に依存する浮遊球数要素である基本浮遊球数、遊技場において稼働中の遊技用装置4の台数である稼働台数、遊技用装置4の遊技状態に基づいて変化する浮遊球数要素である遊技状態依存浮遊球数、遊技用装置4の特定の遊技状態にある遊技用装置4の台数である特定状態台数、及び、遊技場設備(例えば、アウトタンク4d)に依存する浮遊球数要素である設備固有浮遊球数をパラメータとして含む演算(例えば、前述した、基本浮遊球数をAとし、稼働台数をKとし、特賞状態において増加する遊技用装置4一台当りの浮遊球数である遊技状態依存浮遊球数をBとし、特賞状態にある遊技用装置4の台数をSとし、遊技用装置4一台当りの設備固有浮遊球数をCとする式(1):K(A+C)+S・B)の結果に基づいて誤差球を推定するので、算出された誤差量のうち、停電にかかる部分を除外することができ、誤差量評価の精度を高めることができる。
また、計測された停電時間の遊技用装置4の単位時間当りの発射球数による商と、前述した演算の結果と、のうち小さい数に基づいて誤差球を推定するので、停電時間の長短にかかわらず、誤差量評価の精度を高めることができる。
また、遊技状態に基づく浮遊球数の変化に応じて、誤差球の推定を補正可能であるので、遊技用装置4の遊技状態の変化に応じた誤差量評価の精度を高めることができる。
また、遊技場の設備状況の変化に応じて誤差球の推定を補正可能であるので、遊技場の設備状況に応じた誤差量評価の精度を高めることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、情報収集端末装置3が各遊技用装置4毎に停電発生時の浮遊球数を推計する点が異なる。また、浮遊球数の推計の際、遊技機4aの機種が複数種類並存する場合に、この機種の違いによる浮遊球数の違いを、より詳細に反映可能とした点が異なる。なお、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13は、本発明の第2の実施の形態の遊技場管理装置1による浮遊球数の推計を説明する図である。
本実施の形態では、停電復旧後において、情報収集端末装置3によって集計された遊技場内部に設置されている遊技用装置4の停電の発生による誤差球数が、当該停電から復旧した都度に通知される。
本実施の形態の無停電電源供給装置7は、商用電源が停電から復旧した場合、無停電電源供給装置7は、電源の復旧を検出し、電源の復旧を通知する停電復旧信号を情報収集端末装置3に送信する。
情報収集端末装置3は、常に最新の各遊技用装置4の遊技情報を保存しており、無停電電源供給装置7からの通知によって停電の復帰を検知すると、遊技用装置4の停電発生直前の情報から誤差球を算出し、算出された誤差球を遊技場管理装置1に通知する。遊技場管理装置1は、通知された各遊技用装置4の誤差球を集計する。
なお、本実施の形態の情報収集端末装置3は、内部にバッテリによってバックアップされ、停電の発生によっても時刻情報がリセットされずに作動し続けることが可能な時計を備えており、停電復旧信号及び停電検出信号によって停電時間の算出が可能である。
この本実施の形態における遊技用装置4一台毎の浮遊球数の推定は、具体的には、例えば、以下の式(2)に基づく演算結果を用いる。
N=k(A(r)+B(r,p)+C) … (2)
ここで、Nは各遊技用装置4における最大浮遊球数、A(r)は遊技用装置4の機種rの遊技用装置4一台当りの基本浮遊球数、B(r,p)は遊技用装置4の機種r毎の、各遊技状態における遊技用装置4一台当りの遊技状態依存浮遊球数(すなわち、特定の遊技状態における遊技用装置4一台当りの遊技状態依存浮遊球数を、遊技用装置4の機種rのそれぞれにおいてq(r)種類有している。なお、遊技場全体では、rについての総和Σq(r)種類の遊技状態依存浮遊球数が存在する
)、Cは遊技用装置4一台当りの設備固有浮遊球数、kは各遊技用装置4が稼働中であれば1、稼働中でなければ0である変数である。
なお、rは、1以上n以下の自然数であり、pは、1以上q(r)以下の自然数である。また、q(r)は、種類rの遊技用装置4が取り得る遊技状態数である。
ここで、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、停電時間が所定の時間より短い場合には、浮遊球全部についての計数が取りこぼされるわけではないので、浮遊球全部を誤差球数とするのではなく、停電時間に応じて調整する必要がある。ここで、停電時間は、実際の停電時間(商用電源の供給が停止した時間)ではなく、アウト球の計数ができない時間、すなわち情報収集端末装置3が停電を検出した時点から復電を検出し初期化処理後に動作を再開した時点までの時間として考える。
また、本実施の形態では、遊技用装置4一台毎に誤差球数を推計するので、遊技場内において一部の遊技用装置4及び/又は一部の情報端末装置3について停電が発生した場合にも適用可能である。
図14は、本発明の第2の実施の形態の遊技機4aの機種毎の遊技状態による浮遊球数の説明図である。
図14において、機種 甲、乙、丙は、それぞれ異なる機種である。「通常」は、各機種の通常状態の遊技状態依存浮遊球数を示す。また、「特賞中」は、各機種の特賞状態中の遊技状態依存浮遊球数の、通常状態からの変化量を示す。
具体的には、機種 甲は、通常状態における浮遊球数は、[通常]の5のみである。一方、特賞状態における浮遊球数は、[通常]5+[特賞中]2=7となる。ここで、[通常]が示す値は、基本浮遊球数である。また、[特賞中]が示す値は、遊技状態依存浮遊球数である。さらに、通常状態の状態依存浮遊球数は、0と考えることができる。
機種 乙は、通常状態における浮遊球数は、[通常]の6のみである。一方、特賞状態における浮遊球数は、[通常]6+[特賞中]2=8となる。
機種 丙は、通常状態における浮遊球数は、[通常]の7のみである。一方、特賞状態における浮遊球数は、[通常]7+[特賞中]0=7となる。例えば、遊技機の機類が普通機のように特賞状態においても通常状態と比較して浮遊球に変化が生じないような遊技性ある場合にとり得る設定である。
また、図に示すように、通常状態における浮遊球数及び特賞状態中の浮遊球数は、ともに機種毎に異なる値をとり得る。これらの浮遊球数は、遊技場内の機種入れ替えの際に遊技場管理装置1に設定されると、当該設定内容が情報収集端末装置3においても反映され、情報収集端末装置3に記憶された当該設定に関するデータも更新される。
図15は、本発明の第2の実施の形態の情報収集端末装置3で実行される停電起因誤差球数算出処理のフローチャートである。
本実施の形態では、以下のような処理によって、情報収集端末装置3によって、遊技用装置4一台毎に停電発生時の浮遊球数に基づく誤差球数を算出し、算出された誤差球数を集計し、集計された誤差球数が停電による影響の想定範囲であるか否かを判定し、誤差球数が想定範囲から外れる場合には、遊技機から取得したデータの正当性を判定することによって、誤差球の異常の要因となった遊技機に関する情報を、迅速に取得することが可能となる。
情報収集端末装置3は、停電からの復旧後に、例えば停電復旧処理の中であるいは停電復旧処理の終了後に本フローチャートに示す処理を開始する。しかし、これに限らず、一日の営業時間の終了後に、又はオペレータによる指示によって処理を開始してもよい。
まず、情報収集端末装置3が備えるアプリケーションCPU303は、EEPROM306に記憶されている、管理対象の遊技用装置4の停電発生直前の遊技情報を取得する(ステップS301)。なお、EEPROMは不揮発性のメモリであるので、停電の発生により情報収集端末装置3への電源の供給が停止しても、当該遊技情報は保持される。
次に、アプリケーションCPU303は、EEPROM306に記憶されている浮遊球設定データを取得する(ステップS302)。ここで、浮遊球設定データは、図9(A)及び図14で説明した浮遊球算出に用いる設定値を表すデータである。なお、本実施の形態では、浮遊球設定データは、情報収集端末装置3が備えるEEPROM306に記憶されているが、これに限らず、遊技場管理装置1が備えるHDD104に記憶しておき、情報収集端末装置3は必要に応じてこれを読み出すようにしてもよい。
次に、アプリケーションCPU303は、対応する遊技用装置4の浮遊球数を算出する(S303)。対応する遊技用装置4の浮遊球数は、ステップS301で取得した管理対象の遊技用装置4の遊技情報を用いて、前述した式(2)に基づいて算出される。
次に、アプリケーションCPU303は、EEPROM306が記憶している停電ログから停電時間を取得する(ステップS304)。
ここで、停電ログには、情報収集端末装置3の停電発生時の停電検出処理により記録された停電発生時刻及び停電復帰時の電源復旧処理により記録された停電復旧時刻が記録されている。
なお、前述したように、本実施の形態の情報収集端末装置3は、内部に備えるバックアップされた時計を参照して記録した停電発生時刻、停電復旧時刻に基づいて停電時間の算出が可能である。情報収集端末装置3は、停電又は停電復旧を検出すると、この時計によって停電発生時刻又は停電復旧時刻を取得して、停電ログに各信号の検出時刻を記録する。また、停電ログには、これらの停電発生信号及び停電復旧信号の検出時刻から算出された停電時間が記録されている。
なお、情報収集端末装置3には、時計用クロックを備えた時計を設けずに、定時又は不定期に上位ノードから時刻を通知され、該通知された時刻をシステムクロックにより更新されるタイマによって更新管理するようにしてもよい。このようにすることで高価な時計用ICを備えることなく時刻を正確に管理できる。なお、上位ノードからの時刻の通知は、ブロードキャストで行うことによって、ブロードキャストドメインを同じくする情報収集端末装置3の間での同期を取ることができ、当該情報収集端末装置3の時刻が一致する。
次に、アプリケーションCPU303は、浮遊球数設定データから、停電発生時の遊技状態の最大浮遊球数を取得する(ステップS305)。
以下、情報収集端末装置3に対応する遊技用装置4の機種を乙として説明する。本実施の形態では、本実施の形態の最大浮遊球数は、図9(A)及び図14から、機種 乙の[アウトタンク]2+[通常]6+[特賞中]2=10となる。
次に、アプリケーションCPU303は、停電時間が、最大浮遊球数を単位時間当りの遊技球発射可能数Mで除した値以上であるか否かを判定する(ステップS306)。停電時間がこの値以上であれば、浮遊球全部が停電時間中にアウトタンク4dから排出されていると考えられる。
停電時間が前述した値以上であれば、浮遊球数をそのまま誤差球数とすることができ、補正の必要がないので、ステップS308に処理を進める。一方、停電時間が前述した値未満であれば、ステップS307に処理を進める。
次に、アプリケーションCPU303は、停電起因誤差球数を補正する処理を行ない(ステップS307)、ステップS308に処理を進める。
ステップS308では、アプリケーションCPU303は、ステップS303によって算出され(又はステップS307によって補正され)た総浮遊球数を停電起因誤差球数として遊技場管理装置1に通知する。その後、停電起因誤差球数算出処理を終了する。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、停電起因誤差球数を補正する際は、遊技用装置4の状態を、特賞中及び通常状態中の各々の状態に関わらず、停電時間に対して浮遊球数が多いもの全部を補正する。
具体的には、例えば、停電時間が5秒間であり、1秒間当りの遊技球発射可能数が1.67個であった場合には、ステップS306で算出される値は、(最大浮遊球数)10÷(1秒間当りの遊技球発射可能数)1.67≒5.99となる。したがって、停電時間である5(秒)は、この値より小さいので、ステップS306の補正が行なわれる。
このときの停電時間中の最大浮遊球数は、停電時間×単位時間当りの遊技球発射可能数Mで算出される。具体的には、5(秒)×1.67(個/秒)≒8.3(個)となる。
本実施の形態では、この停電時間中の最大浮遊球数を用いて、機種及び状態に関わらず、各遊技用装置4毎に浮遊球数を、MIN(停電時間×単位時間当りの遊技球発射可能数M,当該遊技用装置4の浮遊球数)によって補正して誤差球数を算出する。
具体的には、例えば、機種が甲であって停電発生時に通常状態であった、ある遊技用装置4の浮遊球数は、図9(A)及び図14から[アウトタンク]+2[通常]5=7であるので、この場合は補正せずにそのまま7を当該遊技用装置4の誤差球とする。一方、機種が丙であって停電発生時に特賞状態であった、ある遊技用装置4の浮遊球数は、図9(A)及び図14から[アウトタンク]+2+[通常]+7+[特賞中]0=9であるので、9より小さい8.3に補正して、これを当該遊技用装置4の誤差球とする。
図16は、本発明の第2の実施の形態の各遊技用装置4の誤差球及び集計結果を説明する図である。
情報収集端末装置3によって停電起因誤差球数算出処理(図15)が実行され、遊技用装置4毎の停電起因誤差球数が遊技場管理装置1に通知されると、遊技場管理装置1は、通知された停電起因誤差球数を集計して、この停電によって発生した誤差を算出する。
図の「台番号」は、遊技場内に配設された各遊技用装置4を示す。「誤差球数」は、情報収集端末装置3によって推計された各遊技用装置4毎の誤差球であり、遊技用装置4の停電発生時の稼働状態、各遊技用装置4の機種や停電発生時の遊技状態等によって変化する。また、停電時間の長さによっても変化する。「誤差球数合計」は、この「誤差球数」の合計である。本実施の形態では、このように、各遊技用装置4毎の機種の違いや状態等に基づいて浮遊球数を推計するので、より精度の高い誤差球の推計が可能になる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によると、停電発生前の遊技用装置4の稼動状態と、設定された浮遊球数とによって、対応する遊技用装置4について停電時に計数されなかった遊技球の数を誤差球として推定し、推定された誤差球を遊技場管理装置1に通知し、遊技場管理装置1は、情報収集端末装置3から通知された誤差球を集計するので、情報収集端末装置3によって、算出された誤差量のうち、停電にかかる部分を除外することができ、誤差量評価の精度を高めることができる。
また、遊技用装置4の機種に依存する浮遊球数要素である基本浮遊球数、遊技場において稼働中の遊技用装置4の台数である稼働台数、遊技用装置4の遊技状態に基づいて変化する浮遊球数要素である遊技状態依存浮遊球数、遊技用装置4の特定の遊技状態にある遊技用装置4の台数である特定状態台数、及び、遊技場設備(例えば、アウトタンク4d)に依存する浮遊球数要素である設備固有浮遊球数をパラメータとして含む演算(例えば、基本浮遊球数を遊技用装置4の種類数nに基づいてn種類有するとともに、該基本浮遊球数のそれぞれをA(r)とし(rは、1以上n以下の自然数である)、遊技状態依存浮遊球数を、特定の遊技状態における遊技用装置4一台当りの浮遊球数の変化量とし、遊技用装置4の機種rのそれぞれにおいてq(r)種類有するとともに、該遊技状態依存浮遊球数のそれぞれをB(r,p)とし(pは、1以上q(r)以下の自然数とし、q(r)は、遊技用装置4の機種rが取り得る遊技状態数とする)、及び、遊技用装置4一台当りの設備固有浮遊球数をCとし、各遊技用装置4が稼働中であれば1、稼働中でなければ0である変数をkとしたときの、式(2):k(A(r)+B(r,p)+C))の結果に基づいて誤差球を推定するので、算出された誤差量のうち、停電にかかる部分を除外することができ、誤差量評価の精度を高めることができる。
また、計測された停電時間の遊技用装置4の単位時間当りの発射球数による商と、前述した演算の結果と、のうち小さい数に基づいて誤差球を推定するので、停電時間の長短にかかわらず、誤差量評価の精度を高めることができる。
今回開示した実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。