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JP4479154B2 - 電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器 - Google Patents
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JP4479154B2 - 電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器 - Google Patents

電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧制御を加味したサブフィールド駆動を行う電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気光学装置、例えば、電気光学物質として液晶を用いた液晶表示装置は、陰極線管(CRT)に代わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機器の表示部や液晶テレビ等に広く用いられている。
【0003】
このような液晶表示装置は、例えば、マトリクス状に配列した画素電極と、この画素電極に接続されたTFT(Thin Film Transistor : 薄膜トランジスタ)のようなスイッチング素子等が設けられた素子基板と、画素電極に対向する対向電極が形成された対向基板と、これら両基板との間に充填された電気光学物質たる液晶とによって構成される。
【0004】
スイッチング素子は垂直方向に配列された複数の走査線(ゲート線)と水平方向に配列された複数のデータ線(ソース線)との交点に設けられ、走査線を介して供給される走査信号(ゲート信号)によって導通する。走査信号を印加してスイッチング素子を導通状態にした状態で、データ線(ソース線)を介して画素電極に、階調に応じた電圧の画像信号を印加する。そうすると、画素電極と対向電極に、画像信号の電圧に応じた電荷が蓄積される。電荷蓄積後、スイッチング素子を非導通状態にしても、各電極における電荷の蓄積状態は、液晶層の容量性や蓄積容量等によって維持される。
【0005】
このように、各スイッチング素子を駆動させ、蓄積させる電荷量を階調に応じて制御すると、画素毎に液晶の配向状態が変化して光の透過率が変わり、画素毎に明るさを変化させることができる。こうして、階調表示することが可能となる。
【0006】
液晶層及び蓄積容量の容量性を考慮すると、各画素の液晶層に電荷を印加するのは一部の期間のみでよい。従って、マトリクス状に配設された複数の画素を駆動する場合には、同一走査ラインに接続された画素に各走査線によって同時に走査信号を印加し、画像信号をデータ線を介して各画素に供給し、また画像信号を供給する走査線を順次切換えればよい。即ち、液晶表示装置では、走査線及びデータ線を複数の画素について共通化した時分割マルチプレックス駆動が可能となる。
【0007】
ところで、上述した説明では、データ線に印加される画像信号は、階調に対応する電圧、即ちアナログ信号である。従って、液晶表示装置の周辺回路として、D/A変換回路やオペアンプ等が必要となるので、装置全体のコスト高を招いてしまう。加えて、これらのD/A変換回路、オペアンプ等の特性や、各種の配線抵抗等の不均一性に起因して、表示ムラが発生するので、高品質な表示が極めて困難であり、特に、高精細な表示を行う場合にこれらの問題が顕著となる。
【0008】
そこで、従来、画素の駆動をディジタル的に行うサブフィールド駆動方式が提案されている。サブフィールド駆動方式においては、1フィールドを時間軸上で複数のサブフィールドに分割し、各サブフィールド毎に、各画素に対して階調に応じて電圧パルスを印加する。
【0009】
このサブフィールド駆動方式は、液晶に印加する電圧のレベルを変化させるのではなく、液晶に印加する電圧パルスの印加時間によって、液晶に与える電圧(実効電圧)を変化させ、これにより、液晶パネルの透過率を制御するようになっている。従って、液晶の駆動に必要な電圧レベルはオンレベルとオフレベルの2値のみである。なお、サブフィールド駆動については、特許文献1によって開示されている。
【0010】
アナログ駆動においては、液晶の透過率を飽和させる駆動電圧(以下、液晶飽和電圧という)以下の電圧で液晶を駆動する。従って、液晶の透過率は、駆動電圧の実効値に略比例し、駆動電圧に比例した明るさの画面が得られる。これに対し、サブフィールド駆動においては、液晶に液晶飽和電圧以上の駆動電圧(以下、オン電圧ともいう)を印加するか又は対向電極の電圧(以下、オフ電圧ともいう)を印加する。液晶の透過率は、駆動電圧の積分値(実効値)に略比例することから、画素電極に駆動電圧(オン電圧)が印加されている時間とオフ電圧が印加されている時間との割合によって、サブフィールド駆動における液晶の透過率が決定されることになる。なお、各サブフィールドにおいて画面内の全画素にオン電圧又はオフ電圧を供給する必要があり、オン電圧及びオフ電圧は、サブフィールド期間及び表示領域のライン数に応じたパルス幅を有するパルス信号として各画素に与えられる。
【0011】
液晶に印加されたオン電圧が、液晶の容量及び付加容量によって、オフ電圧を印加するまでは保持されるものとする。そうすると、サブフィールドが時間軸上で等間隔に設けられた場合には、画素にオン電圧を供給するサブフィールド数とオフ電圧を供給するサブフィールド数との割合によって、その画素の透過率が決定する。
【0012】
更に、サブフィールドの時間軸上の長さに重み付けを付す方法も考えられる。例えば、1フィールドを時間軸上で4つの第1乃至第4サブフィールドに分割した場合において、第1乃至第4サブフィールドの時間軸上の長さの比が、1:2:4:8である場合には、オン電圧又はオフ電圧を供給する第1乃至第4サブフィールドの各パルス信号によって、1:2:4:8の比の明るさが得られる。即ち、第1乃至第4サブフィールドの各パルス信号は、0〜15の16階調のうちの2番目、3番目、5番目、9番目の階調に対応する。例えば、透過率0〜100%を16階調で表した場合の4番目の階調表示を得るものとすると、第1及び第3サブフィールドのパルス信号によってオン電圧を、第2、第4サブフィールドのパルス信号によってオフ電圧を画素電極に供給すればよい。
【0013】
従って、サブフィールド駆動においては、表現可能な階調数を増やすためには、フィールド内におけるサブフィールド数を増加させればよい。しかし、そうすると、各パルス信号の幅(以下、選択期間という)が短くなってしまう。即ち、各サブフィールドにおいて、1つの画素電極に駆動電圧を印加する時間(選択期間)が短くなってしまう。この場合には、液晶の応答速度が遅いことから、選択期間内に液晶の駆動電圧が画素電極に供給された電圧まで到達しないことがある。
【0014】
そこで、本件出願人は、先に出願した特許願2001−377794号において、サブフィールド駆動と電圧制御とを組み合わせた駆動法を提案した。この提案では、選択期間に画素電極に供給するパルス信号のレベルを複数にする。これにより、同一サブフィールドのパルス信号によって複数の階調表示を可能にし、比較的少ないサブフィールド数で高い階調表現を可能にしている。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−108302号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電圧制御を加味したサブフィールド駆動では、正しい階調表現が行われないことがあるという問題点があった。図22はこの問題点を説明するためのパルス信号を示す説明図であり、また図23は横軸に指示階調をとり縦軸に相対透過率をとって、図22に対応して得られる階調表示を示すグラフである。図23(a)は指示階調通りに液晶透過率が変化する場合の特性を示し、図23(b)は指示階調に対して実際の液晶透過率の変化を示している。
【0017】
図22は1フレームを3つのサブフィールドSF1,SF2,SF3に分割した例であり、各サブフィールドSF1,SF2,SF3は夫々1:4:16の重み付けを有する。また、各サブフィールドにおいて印加するパルス信号はV0(0V)又は電圧V1,V2,V3の4つの電圧を有し、V1=V2/2=V3/3である。図22の例は階調0乃至階調63の64段階の階調表示における指示階調を示しており、各指示階調において印加するパルス信号は実線にて示してある。
【0018】
図22の例では、指示階調15においては、サブフィールドSF1,SF2において、電圧V3のパルス信号が画素電極に供給される。次の指示階調16においては、画素電極には、サブフィールドSF1,SF2において電圧V0(オフ電圧)のパルス信号が供給され、サブフィールドSF3では電圧V1のパルス信号が供給される。即ち、画素電極から液晶に印加される駆動電圧は、サブフィールドSF2からサブフィールドSF3において、電圧がV3からV1に急変する。サブフィールドSF1〜SF3の電圧の変化のパターンにおいて、電圧が急変する部分が生じる。
【0019】
液晶は高い電圧が印加されるほど応答速度が速くなる。従って、指示階調15では液晶の駆動電圧はサブフィールドSF1,SF2において電圧V3に近づき、指示階調16では液晶の駆動電圧はサブフィールドSF3において電圧V1に到達しないことがある。そうすると、図23に示すように、液晶の透過率は指示階調16になっても、指示階調15の場合と同様の透過率になってしまう。即ち、電圧変調を採用したことから、液晶の印加電圧が急変するタイミングが生じてしまい、透過率の変化が指示階調の変化に対応しなくなってしまうことがあるという問題点があった。
【0020】
ところで、サブフィールド駆動では、選択期間に画素電極に印加した電圧は、次のサブフィールドまで液晶によって保持されるものとして、階調表現が設定されている。ところが、液晶に保持されている電圧は時間と共に低下する。しかも、液晶の応答速度が遅いことから、比較的低い電圧から画素電極に供給される電圧まで到達しえないことがある。このため、オン電圧を印加するサブフィールド期間同士の間隔が比較的大きい場合には、液晶の保持電圧の低下及び応答速度に起因して、液晶駆動電圧が予定した電圧まで上昇しないことがあり、正確な階調表現が行われないことがあるという問題点もあった。
【0021】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、同一の重み付けのサブフィールドを連続配置することによって、液晶印加電圧の変化を小さくして正しい階調表現を可能にすることができる電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電気光学装置は、複数のデータ線及び複数の走査線の各交差に対応して画素が構成され、前記走査線に供給される走査信号によって前記画素に設けられたスイッチング素子がオンされることによって前記データ線に供給された駆動電圧が前記スイッチング素子を介して各画素の画素電極に与えられて電気光学材料が駆動される表示部に対して、前記走査信号を前記走査線に順次供給するYドライバと、フレームが時間軸上で複数に分割されて時間軸上の長さに応じた重み付けを夫々有する各サブフィールドを制御単位とし、前記電気光学材料の透過率を制御する複数の電圧値を有するパルス信号の1つを表示データに基づいて選択して前記サブフィールド毎に前記電気光学材料に印加することにより、前記電気光学材料の前記電圧値に応じた光の透過状態及び単位時間における光の透過状態と非透過状態との時間比に応じて階調表現を行うために、表示データに基づいて前記表示部の駆動を制御するものであって、1フレーム中に同一の重み付けの複数の第1のサブフィールド及び前記第1のサブフィールドよりも大きな重み付けの少なくとも1つの第2のサブフィールドを配置する駆動手段と、前記駆動手段の指示に従って前記複数の電圧値のうちの1つの電圧値のパルス信号を生成し、生成したパルス信号を前記表示部の前記走査線方向の1ラインの画素を駆動する選択期間内において前記データ線に前記駆動電圧として供給するXドライバとを具備し、一のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドに対して前記一のフレームの次のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドの電圧値を高い値に変化させる場合に、前記複数の第1のサブフィールドのうち、前記第2のサブフィールドに隣り合う前記第1のサブフィールドの電圧値を先に変化させることを特徴とする。
【0023】
このような構成によれば、各画素を構成する電気光学材料は、電圧の印加によって光の透過率が可変である。駆動手段は、フィールドを時間軸上で複数に分割し時間軸上の長さに応じた重み付けを夫々有する各サブフィールドを制御単位とし、透過率を制御する複数の電圧値を有するパルス信号の1つを表示データに基づいて選択して、各サブフィールド毎に電気光学材料に印加する。これにより、電圧制御を加味したサブフィールド駆動を行う。駆動手段は、各サブフィールドの重み付けとして同一の重み付けを有するサブフィールドを設定する。同一の重み付けを有するサブフィールドが存在することから、階調表示が連続的に変化する場合でも、パルス信号の電圧値の変化が1つのサブフィールドに集中することはなく、同一の重み付けの複数のサブフィールドにパルス信号の電圧値の変化を分散させることができる。これにより、隣接するサブフィールド間でパルス信号の電圧値の変化が急峻になることを抑制して、液晶に対して階調の指示に応じた適切な駆動電圧を印加させやすくし、階調再現性を向上させることができる。
【0024】
また、前記駆動手段は、同一の重み付けの複数のサブフィールドを1フレーム中の前半に配置したことを特徴とする。
【0025】
このような構成によれば、同一の重み付けの複数のサブフィールドのうち1フレーム中の後半側のサブフィールドに設定する電圧値を最初に変化させることにより、1フレーム中の前半側及び後半側のいずれのサブフィールドについても電圧値の変化を平均化することができ、隣接するサブフィールド間でパルス信号の電圧値の変化が急峻になることを抑制して、液晶に対して階調の指示に応じた適切な駆動電圧を印加させやすくし、階調再現性を向上させることができる。
【0026】
また、前記駆動手段は、同一の重み付けの複数のサブフィールドを1フレーム中の前半に配置すると共に、前記同一の重み付けとは異なる重み付けのサブフィールドを1フレーム中の後半に配置したことを特徴とする。
【0027】
このような構成によれば、同一の重み付けとは異なるサブフィールドを用いることによって、階調数を大きくすると共に、同一の重み付けとは異なるサブフィールドと同一の重み付けのサブフィールドとに設定する電圧値の差を小さくして、階調再現性を向上させることができる。
【0028】
また、前記駆動手段は、重み付けが最も小さい複数のサブフィールドを1フレーム中の前半に配置したことを特徴とする。
【0029】
このような構成によれば、設定する電圧値を最も頻繁に変化させる重み付けが最も小さいサブフィールドであって、1フレーム中の後半側のサブフィールドに設定する電圧値を最初に変化させることにより、隣接するサブフィールド間でパルス信号の電圧値の変化が急峻になることを抑制して、階調再現性を向上させることができる。
【0030】
また、前記駆動手段は、重み付けが最も小さい複数のサブフィールドを連続して1フレーム中の前半に配置したことを特徴とする。
【0031】
このような構成によれば、設定する電圧値を最も頻繁に変化させる重み付けが最も小さいサブフィールドがフレームの前半に隣接配置されているので、階調に応じて電圧値を変化させる場合でも、隣接するサブフィールド間でパルス信号の電圧値の変化が急峻になることを抑制して、階調再現性を向上させることができる。
【0032】
また、前記駆動手段は、重み付けが最も小さい複数のサブフィールドを連続して1フレーム中の前半に配置すると共に、前記最も小さい重み付けよりも大きい重み付けのサブフィールドを1フレーム中の後半に配置したことを特徴とする。
【0033】
このような構成によれば、設定する電圧値を最も頻繁に変化させる重み付けが最も小さいサブフィールドがフレームの前半に隣接配置され、且つこれよりも大きい重み付けのサブフィールドが1フレーム中の後半に配置されているので、階調に応じて電圧値を変化させる場合でも、最も効果的に、隣接するサブフィールド間でパルス信号の電圧値の変化が急峻になることを抑制して、階調再現性を向上させることができる。
【0034】
また、前記駆動手段は、1フレーム中の隣接するサブフィールドに設定するパルス信号の電圧値の差が小さくなるように、各サブフィールドに設定するパルス信号を設定することを特徴とする。
【0035】
このような構成によれば、隣接するサブフィールド間でパルス信号の電圧値の変化が急峻になることを抑制して、液晶に対して階調の指示に応じた適切な駆動電圧を印加させやすくし、階調再現性を向上させることができる。
【0036】
本発明に係る電気光学装置の駆動方法は、複数のデータ線及び複数の走査線の各交差に対応して画素が構成され、前記走査線に供給される走査信号によって前記画素に設けられたスイッチング素子がオンされることによって前記データ線に供給された駆動電圧が前記スイッチング素子を介して各画素の画素電極に与えられて電気光学材料が駆動される表示部に対して、前記走査信号を前記走査線に順次供給する処理と、フレームが時間軸上で複数に分割されて時間軸上の長さに応じた重み付けを夫々有する各サブフィールドを制御単位とし、前記電気光学材料の透過率を制御する複数の電圧値を有するパルス信号の1つを表示データに基づいて選択して前記サブフィールド毎に前記電気光学材料に印加することにより、前記電気光学材料の前記電圧値に応じた光の透過状態及び単位時間における光の透過状態と非透過状態との時間比に応じて階調表現を行うために、表示データに基づいて前記表示部の駆動を制御して、1フレーム中に同一の重み付けの複数の第1のサブフィールド及び前記第1のサブフィールドよりも大きな重み付けの少なくとも1つの第2のサブフィールドを配置する処理と、前記複数の電圧値のうちの1つの電圧値のパルス信号を生成し、生成したパルス信号を前記表示部の前記走査線方向の1ラインの画素を駆動する選択期間内において前記データ線に前記駆動電圧として供給する処理とを具備し、一のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドに対して前記一のフレームの次のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドの電圧値を高い値に変化させる場合に、前記複数の第1のサブフィールドのうち、前記第2のサブフィールドに隣り合う前記第1のサブフィールドの電圧値を先に変化させることを特徴とする。
【0037】
このような構成によれば、フィールドを時間軸上で複数に分割し時間軸上の長さに応じた重み付けを夫々有する各サブフィールドを制御単位として、重み付けを有する各サブフィールド毎に、複数の電圧値を有するパルス信号の1つが表示データに基づいて選択される。各サブフィールドの重み付けとして同一の重み付けを有するサブフィールドが設定されており、階調表示が連続的に変化する場合でも、パルス信号の電圧値の変化が1つのサブフィールドに集中することはなく、同一の重み付けの複数のサブフィールドにパルス信号の電圧値の変化を分散させることができる。これにより、隣接するサブフィールド間でパルス信号の電圧値の変化が急峻になることを抑制して、液晶に対して階調の指示に応じた適切な駆動電圧を印加させやすくし、階調再現性を向上させることができる。
【0038】
また、本発明に係る電子機器は、上記電気光学装置を具備したことを特徴とする。
【0039】
このような構成によれば、階調再現性に優れた表示を可能にすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る電気光学装置である液晶装置を示すブロック図である。
【0041】
本実施の形態においては、液晶の駆動方法として、1フレーム(フィールド)を時間軸上で複数のサブフィールドに分割して制御単位とし、各画素を1サブフィールド期間に1回ずつ駆動するサブフィールド駆動を採用する。また、各サブフィールド相互の時間長を適宜設定することによって各サブフィールドにおいて印加するパルス信号に重み付けを付す。各サブフィールドの重み付けの総和によって表現可能な階調数が決定する。更に、パルス信号は複数の電圧を有し、電圧制御を加味したサブフィールド駆動を実施することで、表現可能な階調数は重み付けの総和×電圧の数に増やすことができ、多階調であっても、重み付けの総和を少なくすることができる。これにより、各画素に供給するパルス信号の幅(選択期間)を長く設定することができる。
【0042】
本実施の形態においては、重み付けが同一の複数のサブフィールド、特に重み付けが1のサブフィールドをフレームの前半に配置することによって、各フレームにおける画素への印加電圧(液晶の駆動電圧)のパターンの変化を小さくすることができ、指示階調に対応した透過率を得ることを可能にしている。
【0043】
図1において、本実施の形態に係る電気光学装置は、電気光学材料である液晶を用いた表示領域101aと、この表示領域101aの各画素を駆動するYドライバ401及びXドライバ500と、これらのYドライバ401、Xドライバ500に各種信号を供給する駆動回路301及びXドライバ500に複数の電圧を有するパルス信号を供給する駆動電圧発生回路302によって構成されている。
【0044】
液晶装置は、素子基板としてガラス基板等の透明基板が用いられ、素子基板上に、画素を駆動するトランジスタと共に、周辺駆動回路等も形成されている。素子基坂上の表示領域101aには、複数本のゲート線(走査線)112が、図1のX(行)方向に延在して形成され、また、複数本のソース線(データ線)114が、Y(列)方向に沿って延在して形成されている。画素110は、ゲート線112とソース線114との各交差に対応して設けられて、マトリクス状に配列されている。
【0045】
図2は図1中の画素の具体的な構成を示す説明図である。
【0046】
各画素110は、スイッチング手段として、TFT116が設けられている。TFT116はゲートがゲート線112に、ソースがソース線114に、ドレインが画素電極118に、それぞれ接続される。画素電極118と対向電極108との間には電気光学材料たる液晶105が挟持されて液晶層が形成されている。対向電極108は、後述するように、実際には画素電極118と対向するように対向基板の全面に形成される透明電極である。
【0047】
対向電極108には対向電極電圧VLCCOMが印加されるようなっている。また、画素電極118と対向電極108との間においては蓄積容量119が形成されて、液晶層を挟む電極と共に電荷を蓄積する。なお、図2の例では、蓄積容量119を画素電極118と対向電極108との間に形成したが、画素電極118と接地電位GND間や画素電極118とゲート線間等に形成してもよい。また素子基板側に対向電極電圧VLCCOMと同じ電位を持つ配線を配し、その間に形成することもできる。
【0048】
各ゲート線112には後述するYドライバ401から夫々ゲート信号G1,G2,…Gmが供給される。各ゲート信号によって、各ラインの画素を構成する全てのTFT116が同時にオンとなり、これにより、後述するXドライバ500から各ソース線114に供給された駆動電圧(複数種類の電圧を有するオン電圧又はオフ電圧)が画素電極118に書込まれる。駆動電圧が書き込まれた画素電極118と対向電極108との電位差に応じて液晶105の分子集合の配向状態が変化して、光の変調が行われ、階調表示が可能となる。
【0049】
上述したように、本実施の形態においては、1フィールドを時間軸上で複数のサブフィールドに分割して、各サブフィールド期間毎に各画素110の書込みを制御する。
【0050】
次に、表示領域を駆動する駆動系の構成について説明する。図3は図1中の駆動回路301の具体的な構成を示すブロック図である。
【0051】
図3において、サブフィールドタイミングジェネレータ10には、外部から供給された垂直同期信号Vs、水平同期信号Hs及びドットクロックDCLKが入力される。サブフィールドタイミングジェネレータ10は、入力された水平同期信号Hs、垂直同期信号Vs、ドットクロックDCLKを基に、サブフィールド系で用いるタイミング信号を生成する。
【0052】
即ち、サブフィールドタイミングジェネレータ10は、ディスプレイ駆動用の信号である転送クロックCLX、データイネーブル信号ENBX、極性反転信号FRを生成してXドライバ500に出力する。また、サブフィールドタイミングジェネレータ10は、走査スタートパルスDY、転送クロックCLYを生成してYドライバ401に出力する。また、サブフィールドタイミングジェネレータ10は、コントローラ内部で用いるデータ転送スタートパルスDS及びサブフィールド識別信号SFを生成して、データ・エンコーダ30に出力する。
【0053】
極性反転信号FRは、1フィールド毎に極性が反転する信号である。走査スタートパルスDYは、各サブフィールドの開始点で出力されるパルス信号であり、走査スタートパルスDYがYドライバ401に入力されることにより、Yドライバ401はゲートパルス(G1〜Gm)を出力する。
【0054】
上述したように、1フィールドを時間軸上で複数のサブフィールドに分割し、階調データに応じて各サブフィールド期間毎に複数の電圧を有するパルス信号を液晶層に印加するようになっている。スタートパルスDYは、この各サブフィールドの切り替わりを示す信号である。
【0055】
転送クロックCLYは、走査側(Y側)の走査速度を規定する信号で、ゲートパルス(G1〜Gm)はこの転送クロックに同期して走査線毎送られる。データイネーブル信号ENBXは、Xドライバ500中の後述するXビットシフトレジスタ510に蓄えられたデータを水平画素数分並列に出力させるタイミングを決定するものである。転送クロックCLXは、Xドライバ500ヘデータを転送するためのクロック信号である。データ転送スタートパルスDSは、データ・エンコーダ30からXドライバ500ヘデータ転送を開始するタイミングを規定するものであり、サブフィールドタイミングジェネレータ10からデータ・エンコーダ30へ送られる。サブフィールド識別信号SFは、そのパルスが何番目のサブフィールドのパルスであるかを、データ・エンコーダ30へ知らせるためのものである。
【0056】
一方、入力された表示データはメモリ・コントローラ20に供給される。書き込みアドレスジェネレータ11は、外部から入力される水平同期信号HS、垂直同期信号Vs、ドットクロックDCLKにより、そのときに送られているデータの画面上での位置を特定し、特定した結果に基づいて、表示データをメモリ22,23に格納するためのメモリアドレスを生成して、メモリ・コントローラ20に出力する。
【0057】
読み込みアドレスジェネレータ12は、サブフィールドタイミングジェネレータ10によって生成されたサブフィールド系のタイミング信号から、そのときに表示する画面上での位置を決定し、決定した結果に基づいて、書き込み時と同一のルールに則って、メモリ22,23からデータを読み込むためのメモリアドレスを生成して、メモリ・コントローラ20に出力する。
【0058】
メモリ・コントローラ20は、入力された表示データをメモリ22,23に書き込み、書込まれたデータをメモリ23,22から読み込むための制御を行う。即ち、メモリ・コントローラ20は、外部から入力されたデータのメモリ22,23への書き込みは、タイミング信号DCLKに同期させて、書き込みアドレスジェネレータ11で生成されたアドレスに対して行う。また読み込みは、読み込みアドレスジェネレータ12で生成されたアドレスから、サブフィールドタイミングジェネレータ10で生成されたタイミング信号CLXに同期させて行う。メモリ・コントローラ20は、読み込んだデータをデータ・エンコーダ30に出力する。
【0059】
サブフィールド駆動においては、サブフィールド毎に画素への書き込みを行う。従って、表示データをフィールドメモリに保持し、各サブフィールド毎にフィールドメモリから読出した表示データに基づいて、サブフィールドのオン,オフを決定する2値データ及びパルス信号として設定する電圧を決定するデータを生成する必要がある。この理由からメモリ22,23が設けられており、メモリ22,23は、いずれか一方が入力されているデータの書き込み用として用いられ、他方が読み込み用として用いられる。これらのメモリ22,23の役割は、メモリ・コントローラ20によって、フィールド毎に切り替えられるようになっている。
【0060】
即ち、メモリ・コントローラ20は、タイミング信号に同期して、メモリ22,23のデータの読み込みを行い、読み出したデータをパラレルに次段のデータ・エンコーダ30に出力する。データ・エンコーダ30は、メモリ・コントローラ20から送られてきたデータと、サブフィールドタイミングジェネレータ10から送られてくるサブフィールド識別信号SFにより、コード格納用ROM31から必要なデータを読み出すためのアドレスを生成し、そのアドレスを用いてコード格納用ROM31からデータを読み出す。データ・エンコーダ30は、データ転送スタートパルスDSに同期して2値データDdをXドライバ500に出力し、データDmを駆動電圧発生回路302に出力する。
【0061】
コード格納用ROM31は、各画素の表示すべき明るさのデータ(階調データ)に対して、各サブフィールド期間毎に画素を所定の電圧でオン状態又はオフ状態にするためのデータの組を格納している。データの組のうち各サブフィールドについてオンにするかオフにするかを指定するコード部分が2値データDdとして出力され、電圧を決定するコード部分がデータDmとして出力される。コード格納用ROM31は、各画素に書き込むべきデータ(階調データ)と、書き込みを行うサブフィールドとをアドレスとして入力すると、そのサブフィールドに対応した2値データDd及びデータDmを出力するように構成されている。
【0062】
駆動電圧発生回路302は、駆動回路301からスタートパルスDY及びデータDmが与えられる。駆動電圧発生回路302は、電圧制御に必要なパルス信号の電圧を与える電圧、例えば電圧V0を含む(M+1)段階の電圧制御の場合には電圧V0,V1,…,VM(V0=0V,V1=V2/2=V3/3=……=VM/M)を生成して、スタートパルスDYに対応するタイミングでXドライバ500に出力するようになっている。また、駆動電圧発生回路302は、ゲート信号を生成する電圧V2を生成してYドライバ401に与え、対向電極電圧VLCCOMを生成して対向電極108に印加する。
【0063】
コモンAC駆動においては、駆動電圧発生回路302は、交流化駆動信号FRがハイレベル(以下、“H”という)の場合には、電圧V0を基準にして液晶にパルス信号(V0〜VM)を印加する電圧を発生し、交流化駆動信号FRがローレベル(以下、“L”という)の場合には、電圧VMを基準にして液晶にパルス信号(VM〜V0)を印加する電圧を発生するようになっている。
【0064】
図4は図3中のサブフィールドタイミングジェネレータ10中に構成されたスタートパルス発生回路の構成を示す回路図である。また、図5は図4のスタートパルス発生回路210の動作を示すタイミングチャートである。スタートパルス発生回路210はスタートパルスDYを生成するものである。
【0065】
スタートパルス発生回路210は、図5に示すように、カウンタ211、コンパレータ212、マルチプレクサ213、リングカウンタ214、Dフリップフロップ215及びオア回路216によって構成されている。カウンタ211は、クロック信号CLYに同期するラインクロック信号LCLKをカウントする。カウンタ211のカウント値は、オア回路216の出力信号によってリセットされる。
【0066】
リングカウンタ214は、スタートパルスDYの数をカウントする。マルチプレクサ213は、リングカウンタ214のカウント結果S214に基づいて、サブフィールドSF1〜SF7の時間を示す計数データDc1、Dc2、…、Dc7を選択出力する。コンパレータ212は、カウンタ211のカウント値S211とマルチプレクサ213の出力データ値S213とを比較し、両者が一致するとき、“H”である一致信号S212を出力する。コンパレータ212は、カウンタ211のカウント値S211が、サブフィールドの区切りに達すると一致信号S212を出力する。この一致信号は、オア回路216を介してカウンタ211のリセット端子にフィードバックされることから、カウンタ211は、サブフィールドの区切りから再びカウントを開始することになる。
【0067】
Dフリップフロップ215は、オア回路216の出力信号を、ラインクロック信号LCLKによってラッチして、スタートパルスDYを生成する。オア回路216の一方の入力端には、フレームの開始時に、ラインクロック信号LCLKの1周期の期間だけ“H”となるリセット信号RSETが供給される。これにより、カウンタ211のカウント値は、フレームの開始時点にリセットされる。
【0068】
一致信号S212が立ち上がると、まず、ラインクロック信号LCLKの立ち上がりタイミングで、スタートパルスDYが立ち上がる。一方、前記ラインクロック信号LCLKの立上りによって、カウント値S211と出力データ値S213とが一致しなくなることから、一致信号S212は、“L”になる。従って、次にラインクロック信号LCLKが立ち上がったときに、“L”である一致信号S212がDフリップフロップ215にラッチされることから、スタートパルスDYが“L”になる。このようにして、各サブフィールドの最初にスタートパルスDYが出力される。
【0069】
図1において、Yドライバ401は、いわゆるYシフトレジスタと呼ばれるものであり、フレームの開始点で供給される走査スタートパルスDYを転送クロックCLYに従って転送し、各々のゲート線112にゲート信号G1、G2、G3、…、Gmとして順次排他的に供給する。
【0070】
Xドライバ500は、ある水平走査期間において、2値データDdをソース線の本数に相当するn個順次ラッチした後、ラッチしたn個の2値データを、それぞれ対応するソース線114に上述したパルス信号(オン電圧又はオフ電圧)に対応して発生するデータ信号d1,d2,d3,…,dnとして一斉に供給するものである。本実施の形態においては、後述するように、データ信号d1,d2,…は、階調レベルに応じた複数の電圧を有する多値データである。
【0071】
図6は図1中のXドライバ500の具体的な構成を示すブロック図である。
【0072】
Xドライバ500は、Xビットシフトレジスタ510、水平画素分の第1のラッチ回路520、第2のラッチ回路530、水平画素分の電位選択回路540によって構成されている。
【0073】
Xビットシフトレジスタ510は、水平走査期間の開始タイミングで供給されるデータイネーブル信号ENBXをクロック信号CLXに従って転送し、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Snとして第1のラッチ回路520に順次排他的に供給するものである。第1のラッチ回路520は、2値データをラッチ信号S1,S2,S3,…,Snの立ち下がりにおいて順次ラッチするものである。第2のラッチ回路530は、第1のラッチ回路520によりラッチされた2値データの各々をデータイネーブル信号ENBXの立ち下がりにおいて一斉にラッチすると共に、電位選択回路540を介して、ソース線114の各々にデータ信号d1,d2,d3,…,dnとして供給するものである。
【0074】
なお、上述したように、Xドライバ500においては、ある水平走査期間において、第1のラッチ回路520が点順次的に2値信号をラッチした後、次の水平走査期間において、第2のラッチ回路530が、データ信号d1,d2,d3,…,dnとして一斉に各ソース線114に供給する構成となっているので、データ・エンコーダ30は、Yドライバ401及びXドライバ500における動作と比較して、1水平走査期間だけ先行するタイミングで2値信号Dsを出力する構成となっている。
【0075】
電位選択回路540は、駆動電圧発生回路302が発生した電圧のうち、データDmに基づく電圧を駆動電圧として選択すると共に、選択した駆動電圧を極性反転信号FRに応じて極性反転させて出力するようになっている。1フレーム期間毎に反転する極性反転信号FRによってデータ信号の極性をフレーム反転させるようなっている。例えば、極性反転信号FRが“H”である場合において、ある画素を電圧V0〜VMで駆動するデータ信号が電位選択回路540に入力された場合には、電圧がV0〜VMの駆動電圧をデータ信号d1,d2,…として出力する。また、極性反転信号FRが“L”である場合には、ある画素を電圧V0〜VMで駆動するデータ信号が人力された場合には、電圧がVM〜V0の駆動電圧をデータ信号d1,d2,…として出力する。なお、コモンAC駆動では、極性反転信号FRが“H”の場合には、VLCCOM電位はV0であり、極性反転信号FRが“L”の場合には、VLCCOM電位はVMである。
【0076】
本実施の形態においては、駆動回路301は、重み付けが同一のサブフィールド、例えば、重み付けが最小のサブフィールドをフレームの前半に連続的に配置するようになっている。また、駆動回路301は、階調0乃至n−1のn段階の階調表示において、階調1の階調を指示する指示階調として、重み付けが最小でないサブフィールドに隣接した重み付けが最小のサブフィールドに対して、先ず電圧V1(正極性駆動時)(又はV(M−1)(負極性駆動時))のパルス信号を与えるようになっている。
【0077】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図7を参照して説明する。図7は本実施の形態におけるの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0078】
先ず、画素のサブフィールド駆動について説明する。
【0079】
交流化信号FRは、1フィールド期間(1f)毎にレベル反転する信号である。スタートパルスDYは、各サブフィールドSf1〜Sfsの開始時に発生する。交流化信号FRが“L”となるフレーム期間(1f)において、スタートパルスDYが供給されると、Yドライバ401におけるクロック信号CLYに従った転送によって、走査信号G1,G2,G3,…,Gmが期間(t)に順次排他的に出力される。なお、図7の例では、1フレームを時間軸上で重み付けが付された7個のサブフィールドに分割した例を示している。
【0080】
走査信号G1,G2,G3,…,Gmは、それぞれ走査側転送クロックCLYの半周期に相当するパルス幅を有し、また、上から数えて1本目の走査線112に対応する走査信号G1は、スタートパルスDYが供給された後、クロック信号CLYが最初に立ち上がってから、少なくともクロック信号CLYの半周期だけ遅延して出力される。従って、スタートパルスDYが供給されてから、走査信号G1が出力されるまでに、ラッチパルスLPの1クロック(G0)がXドライバ500に供給されることになる。
【0081】
まず、このデータイネーブル信号ENBXの最初の1クロック(G0)が供給された場合について説明する。このデータイネーブル信号ENBXの1クロック(G0)がXドライバ500に供給されると、データ転送クロックCLXにしたがった転送によって、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Snが水平走査期間(1H)に順次排他的に出力される。なお、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Snは、それそれデータ転送クロックCLXの半周期に相当するパルス幅を有している。
【0082】
この際、図6の第1のラッチ回路520は、ラッチ信号S1の立ち下がりにおいて、上から数えて1本目の走査線112と、左から数えて1本目のデータ線114との交差に対応する画素110への2値データをラッチし、次に、ラッチ信号S2の立ち下がりにおいて、上から数えて1本目の走査線112と、左から数えて2本目のデータ線114との交差に対応する画素110への2値データをラッチし、以下、同様に、上から数えて1本目の走査線112と、左から数えてn本目のデータ線114との交差に対応する画素110への2値データを順次ラッチする。
【0083】
これにより、まず、図1において上から1本目の走査線112との交差に対応する画素1行分の2値データが、第1のラッチ回路520により点順次的にラッチされることになる。なお、データ・エンコーダ30は、第1のラッチ回路520によるラッチのタイミングに合わせて、各画素の表示データから順次、各サブフィールドに対応する2値データDd及びデータDmを生成して出力する。
【0084】
次に、クロック信号CLYが立ち下がって、走査信号G1が出力されると、図1において上から数えて1本目の走査線112が選択される結果、当該走査線112との交差に対応する画素110のトランジスタ116が全てオンとなる。
【0085】
一方、当該クロック信号CLYの立ち下がりタイミングで再びデータイネーブル信号ENBX(G1)が出力される。信号ENBXの立ち上がりタイミングにおいて、第2のラッチ回路530は、第1のラッチ回路520によって点順次的にラッチされた2値データを、対応するデータ線114の各々に電位選択回路540を介してデータ信号d1,d2,d3,…,dnとして一斉に供給する。これにより、上から数えて1行目の画素110においては、データ信号d1,d2,d3,…,dnの書込が同時に行われることとなる。
【0086】
データ信号d1,d2,…は多値データである。駆動電圧発生回路302は、パルス信号として採り得る電圧を発生して、電位選択回路540に与えている。電位選択回路540は、表示データに基づくデータDmが駆動回路301から与えられて、これらのデータDmに基づいて、電圧V0〜VMのうちの1つを、各サブフィールド毎に選択して、データ信号d1,d2,d3,…,dnとして各データ線114に供給する。こうして、各画素は、電圧制御が加味されたサブフィールド駆動によって駆動される。
【0087】
この書込と並行して、図1において上から2本目の走査線112との交差に対応する画素1行分の2値データが、第1のラッチ回路520により点順次的にラッチされる。
【0088】
次に、各サブフィールドにおいて各画素に印加する2値データDd及び多値データDmについて説明する。図8は横軸に時間をとり縦軸に画素に供給するパルス信号の電圧をとって、指示階調(階調0から階調63)に対するパルス信号の変化のパターン(以下、駆動パターンという)を示す波形図である。即ち、図8は、各サブフィールドにおいて、電位選択回路540が指示階調に応じて選択するパルス信号の電圧を示している。図9及び図10は図8は各指示階調に対応したパルス信号の各サブフィールドの電圧(選択電位)を示す図表である。なお、図8乃至図10は、1フレームを時間軸上で3個のサブフィールドSF1,SF2,SF3に分割したものであり、各サブフィールドSF1,SF2,SF3の重み付けは、夫々1:1:7である。また、パルス信号の採り得る電圧はV0(正極性駆動時の電圧は対向電位)〜V7の8段階であるものとする。なお、V1=V2/2=V3/3=V4/4=V5/5=V6/6=V7/7である。
【0089】
本実施の形態においては、液晶の透過率100%に対応した白表示にするための指示階調を指示階調0とする。重み付けの総和は1+1+7の9であり、白表示(指示階調0)に相当する電圧V0を除くと、採り得る電圧の数が7であって、9×7=63段階の階調表示可能である。液晶の透過率0%に対応した黒表示にするための指示階調を指示階調63とし、透過率100%から透過率0%までを64段階に均等に分割して指示階調0乃至63によって設定する。
【0090】
なお、図8はコモンAC駆動の例であり、左側のフレームが正極性駆動時の駆動パターンを示し、右側が負極性駆動時の駆動パターンを示している。以下、説明を簡略化するために正極性駆動時のみについて説明する。
【0091】
指示階調0においては、図8及び図9に示すように、全てのサブフィールドSF1〜SF3に電圧がV0(0V)が設定される。本実施の形態においては、指示階調1において、サブフィールドSF2に電圧がV1が設定され、他のサブフィールドSF1,SF3は電圧V0が設定される。次の指示階調2においては、サブフィールドSF2の電圧V1はそのままで、サブフィールドSF1を電圧V0から電圧V1に変化させる。サフフィールドSF3は電圧V0のままである。次の指示階調3においては、サブフィールドSF1は電圧V1のままで、サブフィールドSF2を電圧V1から電圧V2に変化させ、サブフィールドSF3は電圧V0のままに設定する。以後指示階調6までは、サブフィールドSF2,SF1の順で、順次電圧を1つずつ上昇させる。
【0092】
指示階調7においては、サブフィールドSF1,SF2の選択電位をV0に設定し、サブフィールドSF3の選択電位をV1に設定する。サブフィールドSF3は“7”の重み付けを有しており、サブフィールドSF3のみを選択電位V1にすることによって、階調7が得られる。
【0093】
本実施の形態においては、指示階調0から指示階調7において、隣接するサブフィールド同士の選択電位は電圧V1以下である。
【0094】
更に、次の指示階調8においては、サブフィールドSF3の選択電位V1はそのままで、サブフィールドSF2の選択電位をV0からV1に変化させる。次の指示階調9においては、サブフィールドSF3,SF2の選択電位V1はそのままで、サブフィールドSF1の選択電位をV0からV1に変化させる。以後同様にして、指示階調13までは、選択電位を1つずつ変化させる。次の指示階調14では、サブフィールドSF1,SF2を電圧V0にし、サブフィールドSF3を電圧V2に設定する。以後同様に、各サブフィールドの電圧を変化させる。
【0095】
そして、以降同様な動作が、m本目の走査線112対応する走査信号Gmが出力されるまで繰り返される。なお、画素110に書き込まれたデータ信号は、次のサブフィールドSf2における書込まで保持される。
【0096】
以下同様な動作が、サブフィールドの開始を規定する走査スタートパルスDYが供給される毎に繰り返される。
【0097】
さらに、1フィールド経過後、交流化信号FRがHレベルに反転した場合においても、各サブフィールドにおいて同様な動作が繰り返される。
【0098】
このように、本実施の形態においては、電圧制御を加味したサブフィールド駆動において、同一の重み付けのサブフィールドSF1,SF2を設定し、最小の重み“1”のサブフィールドSF1,SF2をフレームの先頭側に配置している。更に、同一の重み付けのサブフィールドSF1,SF2の選択電位をV0からV1に変化させる場合には、重み付けが異なるサブフィールドSF3に隣接したサブフィールドSF2を先に変化させており、隣接するサブフィールド間で選択電位の変化の差を最も小さくする駆動パターンに設定している。これにより、実際の階調(透過率)の変化は、指示階調に応じて滑らかに変化することになり、階調再現性に優れた表示が可能である。
【0099】
次に、上述した実施形態や応用形態に係る電気光学装置である液晶装置の構造について、図11及び図12を参照して説明する。ここで、図11は液晶装置100の構成を示す平面図であり、図12は、図11におけるA−A'線の断面図である。
【0100】
これらの図に示すように、液晶装置100は、画素電極118等が形成された素子基板101と、対向電極108等が形成された対向基板102とが、互いにシール材104によって一定の間隙を保って貼り合わせられると共に、この間隙に電気光学材料としての液晶105が挟持された構造となっている。なお、実際には、シール材104には切欠部分があって、ここを介して液晶105が封入された後、封止材により封止されるが、これらの図においては省略されている。
【0101】
対向基板102は、ガラス等から構成される透明な基板である。また、上述した説明では、素子基板101は透明基板からなると記載したが、反射型の液晶装置の場合は、半導体基板とすることもできる。この場合、半導体基板は不透明なので、画素電極118はアルミニウム等の反射性金属で形成される。
【0102】
素子基板101において、シール材104の内側かつ表示領域101aの外側領域には、遮光膜106が設けられている。この遮光膜106が形成される領域内のうち、領域130aにはYドライバ401が形成され、また、領域140aにはXドライバ500が形成されている。
【0103】
即ち、遮光膜106は、この領域に形成される駆動回路に光が入射するのを防止している。この遮光膜106には、対向電極108と共に、対向電極電圧VLCCOMが印加される構成となっている。
【0104】
また、素子基板101において、Xドライバ500が形成される領域140a外側で、あって、シール材104を隔てた領域107には、複数の接続端子が形成されて、外部からの制御信号や電源等を入力する構成となっている。
【0105】
一方、対向基板102の対向電極108は、基板貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所において設けられた導通材(図示省略)によって、素子基板101における遮光膜106及び接続端子と電気的な導通が図られている。即ち、対向電極電圧VLCCOMは、素子基板101に設けられた接続端子を介して、遮光膜106に、さらに、導通材を介して対向電極108に、それぞれ印加される構成となっている。
【0106】
また、対向基板102には、液晶装置100の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、金属材料や樹脂等からなる遮光膜(ブラックマトリクス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合には、例えば、後述するプロジェクタのライトバルブとして用いる場合には、カラーフィルタは形成されない。また、直視型の場合、液晶装置100に光を対向基板102側もしくは素子基板側から照射するライトか必要に応じて設けられる。くわえて、素子基板101及び対向基板102の電極形成間には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜(図示省略)等が設けられて、電圧無印加状態における液晶分子の配向方向を規定する一方、対向基板102の側には、配向方向に応じた偏光子(図示省略)が設けられる。ただし、液晶105として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜や偏光子等が不要となる結果、光利用効率か高まるので、高輝度化や低消費電力化等の点において有利である。
【0107】
上記実施の形態においては、階調1乃至階調63の63段階の階調表示を得るために、採り得る電圧が0Vを含む8通りで、重み付けの総数が9の例について説明した。しかし、重み付けの総数×採り得る電圧が階調数の最大値(図8では63)になればよく、階調1乃至階調63の63段階の階調表示を得るために、例えばパルス信号として採り得る電圧を電圧V0〜V9に設定して、3つのサブフィールドSF1〜SF3の重み付けを1:1:5にしてもよいことは明らかである。更に、採り得る全ての電圧を使用しない設定であれば、重み付けの総数×採り得る電圧を階調表示の数に無関係に設定してもよい。
【0108】
また、駆動パターンとしては図8乃至図10の例に限らず種々の駆動パターンを採用することができる。図13乃至図15は駆動パターンの他の例を示しており、図13乃至図15は夫々図8乃至図10に対応している。即ち、図13は横軸に時間をとり縦軸に画素に供給するパルス信号の電圧をとって、指示階調(階調0から階調63)に対する駆動パターンを示す波形図であり、図14及び図15は図13の各指示階調に対応したパルス信号の各サブフィールドの電圧(選択電位)を示す図表である。また、サブフィールドの構成及びパルス信号が採り得る電圧等も同一である。
【0109】
指示階調0においては、図13及び図14に示すように、全てのサブフィールドSF1〜SF3に電圧がV0(0V)が設定される。次の指示階調1においては、サブフィールドSF2に電圧がV1が設定され、他のサブフィールドSF1,SF3は電圧V0が設定される。図13の例においては、次の指示階調2において、サブフィールドSF1の電圧V0はそのままで、サブフィールドSF2を電圧V1から電圧V2に変化させる。サフフィールドSF3は電圧V0のままである。以後、指示階調7までは、サブフィールドSF1は電圧V0のままで、サブフィールドSF2の電圧を順次1つずつ上昇させる。指示階調7においては、サブフィールドSF1,SF2の選択電位をV0に設定し、サブフィールドSF3の選択電位をV1に設定する。
【0110】
次の指示階調8から指示階調13までは、サブフィールドSF3の選択電位V1はそのままで、サブフィールドSF2の選択電位を1つずつ順次上昇させる。次の指示階調14においては、サブフィールドSF1,SF2の選択電位をV0にし、サブフィールドSF3の選択電位をV1からV2に変化させる。
【0111】
以後同様にして、1階調毎にサブフィールドSF2の電圧を上昇させ、7階調毎にサブフィールドSF2を電圧V0に戻すと共に、サブフィールドSF3の電圧を1つずつ上昇させる。そして、図15に示すように、最後の指示階調57から63までの間サブフィールドSF1の選択電位を1つずつ上昇させる。
【0112】
このように、図13乃至図15の例においても、隣接するサブフィールド間で選択電位の変化の差を比較的小さくする駆動パターンが得られる。これにより、図8乃至図10の場合と同様に、実際の階調(透過率)の変化は、指示階調に応じて滑らかに変化することになり、階調再現性に優れた表示が可能である。
【0113】
上述した図8及び図13はコモンAC駆動の例を示しているが、コモンDC駆動を採用することも可能である。図16は図8の駆動パターンをコモンDC駆動に適用した場合の駆動パターンを示す波形図である。
【0114】
なお、コモンDC駆動を実施する場合には、駆動電圧発生回路302は、交流化駆動信号FRがハイレベル(以下、“H”という)の場合に、固定の対向電位電極電圧V0を基準にして液晶に正極性のパルス信号(V0〜VM)を印加する電圧を発生し、交流化駆動信号FRがローレベル(以下、“L”という)の場合には、対向電位電極電圧V0を基準にして液晶に負極性のパルス信号(−V0〜−VM)を印加する電圧を発生するようになっている。
【0115】
また、電位選択回路540は、極性反転信号FRが“H”である場合において、ある画素を電圧V0〜VMで駆動するデータ信号が電位選択回路540に入力された場合には、電圧がV0〜VMの駆動電圧をデータ信号d1,d2,…として出力する。また、極性反転信号FRが“L”である場合には、ある画素を電圧V0〜VMで駆動するデータ信号が人力された場合には、電圧が−V0〜−VMの駆動電圧をデータ信号d1,d2,…として出力する。なお、コモンDC駆動では、極性反転信号FRの“L”,“H”に拘わらず、VLCCOM電位はV0である。
【0116】
図16は図8の指示階調16に対応したものである。図16の左側のフレームは、図8と左側のフレームと同様に、サブフィールドSF1,SF2,SF3は夫々電圧V1,V1,V2であるのに対し、右側のフレームは極性が反転してサブフィールドSF1,SF2,SF3は夫々電圧−V1,−V1,−V2となっている。
【0117】
また、本実施の形態は液晶の応答を早めるために、常時オフセット電圧VTHを印加させる方法も考えられる。図17はこの場合の駆動パターンを示す波形図であり、図16に対応した指示階調16を示すものである。
【0118】
なお、このようなオフセット駆動を実施する場合には、駆動電圧発生回路302は、交流化駆動信号FRがハイレベル(以下、“H”という)の場合に、固定の対向電位電極電圧V0を基準にして液晶に正極性のパルス信号(V0+VTH〜VM+VTH)を印加する電圧を発生し、交流化駆動信号FRがローレベル(以下、“L”という)の場合には、対向電位電極電圧V0を基準にして液晶に負極性のパルス信号(−(V0+VTH)〜−(VM+VTH))を印加する電圧を発生するようになっている。
【0119】
また、電位選択回路540は、極性反転信号FRが“H”である場合において、ある画素を電圧V0〜VMで駆動するデータ信号が電位選択回路540に入力された場合には、電圧がV0+VTH〜VM+VTHの駆動電圧をデータ信号d1,d2,…として出力する。また、極性反転信号FRが“L”である場合には、ある画素を電圧V0〜VMで駆動するデータ信号が人力された場合には、電圧が−(V0+VTH)〜−(VM+VTH)の駆動電圧をデータ信号d1,d2,…として出力する。
【0120】
図17は図16の指示階調16に対応したものである。図17の左側のフレームは、図16と左側のフレームにオフセット電圧VTHを加えたものとなっており、図17の右側のフレームは図16の右側のフレームにオフセット電圧−VTHを加えたものとなっている。
【0121】
液晶は所定の電圧値(閾値)以上の電圧が印加されて初めて透過率が変化する。図17のオフセット電圧VTHはこの液晶の閾値電圧に相当し、常にオフセット電圧VTHを印加しておくことによって、液晶の応答速度を向上させることができる。
【0122】
また、オフセット電圧の印加方法として、1サブフィールド期間を利用する方法もある。図18はこの場合の駆動パターンを示す波形図であり、図16に対応した指示階調16及び指示階調13を示すものである。
【0123】
なお、このようなオフセット駆動を実施するために、1フレームに階調表示には直接無関係な1サブフィールドを追加する。図18の例では、図16の例と同様に重み付けが1:1:7のサブフィールドSF1〜SF3の最も重い重み付けサブフィールドSF3の直前にオフセット駆動用のサブフィールド(オフセット用サブフィールド)SF2′を設ける。そして、このオフセット用サブフィールドSF2′において常時電圧V7を印加する。即ち、指示階調3においては、サブフィールドSF1,SF2,SF2′,SF3に夫々電圧V1,V2,V7,V0を印加する。また、指示階調16においては、サブフィールドSF1,SF2,SF2′,SF3に夫々電圧V1,V1,V7,V2を印加する。
【0124】
これにより、サブフィールドSF3の直前に、液晶には閾値電圧が印加されることになり、液晶の応答速度が向上する。
【0125】
また、上述の本実施の形態では、駆動デバイスはTFTであるものとしたが、これに限られるわけではない。本発明は、上述した構成と類似の構成を有する、電気光学装置の表示素子(本実施の形態では液晶)で、表示素子の光学応答時間がサブフィールドの時間より長いか、それに近い光学応答特性を有する場合に適用可能である。そのような電気工学装置として、例えば、駆動デバイスとしてTFTを利用した液晶ライトバルブにより構成されたプロジェクターや、駆動デバイスとしてαTFTやTFDを用いた直視型液晶表示装置(直視型LCD)等がある。
【0126】
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を具体的な電子機器に用いた例のいくつかについて説明する。
【0127】
まず、実施形態に係る電気光学装置である液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図19はこのプロジェクタの構成を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、偏光照明装置1110がシステム光軸PLに沿って配置している。この偏光照明装置1110において、ランプ1112からの出射光は、リフレクタ1114による反射で略平行な光束となって、第1のインテグレータレンズ1120に入射する。これにより、ランプ1112からの出射光は、複数の中間光束に分割される。この分割された中間光束は、第2のインテグレータレンズを光入射側に有する偏光変換素子1130によって、偏光方向が略々揃った一種類の偏光光束(s偏光光束)に変換されて、偏光照明装置1110から出射されることとなる。
【0128】
偏光照明装置1110から出射されたs偏光光束は、偏光ビームスプリッタ1140のs偏光光束反射面1141によって反射される。この反射光束のうち、青色光(B)の光束がダイクロイックミラー1151の青色光反射層にて反射され、反射型の液晶装置100Bによって変調される。また、ダイクロイックミラー1151の青色光反射層を透過した光束のうち、赤色光(R)の光束は、ダイクロイックミラー1152の赤色光反射層にて反射され、反射型の液液晶装置100Rによって変調される。
【0129】
一方、ダイクロイックミラー1151の青色光反射層を透過した光束のうち、緑色光(G)の光束は、ダイクロイックミラー1152の赤色光反射層を透過して、反射型の液晶装置100Gによって変調される。
【0130】
このようにして、液晶装置100R、100G、100Bによってそれぞれ色光変調された赤色、緑色、青色の光は、ダイクロイックミラー1152、1151、偏光ビームスプリッタ1140によって順次合成された後、投射光学系1160によって、スクリーン1170に投射されることとなる。なお、液晶装置100R、100Bおよび100Gには、ダイクロイックミラー1151、1152によって、R、G、Bの各原色に対応する光束が入射するので、カラーフィルタは必要ない。
【0131】
なお、本実施形態においては、反射型の液晶装置を用いたが、透過型表示の液晶装置を用いたプロジェクタとしても構わない。
【0132】
次に、上記液晶装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図20はこのパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、表示ユニット1206とから構成されている。この表示ユニット1206は、先に述べた液晶装置100の前面にフロントライトを付加することにより構成されている。
【0133】
なお、この構成では、液晶装置100を反射直視型として用いることになるので、画素電極118において、反射光が様々な方向に散乱するように、凹凸が形成される構成が望ましい。
【0134】
さらに、上記液晶装置を、携帯電話に適用した例について説明する。図21はこの携帯電話の構成を示す斜視図である。同図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口1304、送話口1306と共に、液晶装置100を備えるものである。
【0135】
この液晶装置100にも、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。また、この構成でも、液晶装置100が反射直視型として用いられることになるので、画素電極118に凹凸が形成される構成が望ましい。
【0136】
なお、電子機器としては、図19乃至図21を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に対して、上記各実施形態や応用形態に係る液晶装置が適用可能なのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る電気光学装置である液晶装置を示すブロック図。
【図2】 図1中の画素の具体的な構成を示す説明図。
【図3】 図1中の駆動回路301の具体的な構成を示すブロック図。
【図4】 図3中のサブフィールドタイミングジェネレータ10中に構成されたスタートパルス発生回路の構成を示す回路図。
【図5】 図4のスタートパルス発生回路210の動作を示すタイミングチャート。
【図6】 図1中のXドライバ500の具体的な構成を示すブロック図。
【図7】 本実施の形態におけるの動作を説明するためのタイミングチャート。
【図8】 横軸に時間をとり縦軸に画素に供給するパルス信号の電圧をとって、指示階調(階調0から階調63)に対するパルス信号の変化のパターン(以下、駆動パターンという)を示す波形図。
【図9】 図8は各指示階調に対応したパルス信号の各サブフィールドの電圧(選択電位)を示す図表。
【図10】 図8は各指示階調に対応したパルス信号の各サブフィールドの電圧(選択電位)を示す図表。
【図11】 液晶装置100の構成を示す平面図。
【図12】 図11におけるA−A'線の断面図。
【図13】 横軸に時間をとり縦軸に画素に供給するパルス信号の電圧をとって、指示階調(階調0から階調63)に対する駆動パターンを示す波形図。
【図14】 図13における各指示階調に対応したパルス信号の各サブフィールドの電圧(選択電位)を示す図表。
【図15】 図13における各指示階調に対応したパルス信号の各サブフィールドの電圧(選択電位)を示す図表。
【図16】 コモンDC駆動における図8の指示階調16に対応した波形図。
【図17】 オフセット駆動における図16の指示階調16に対応した波形図。
【図18】 サブフィールド期間を利用したオフセット駆動を説明するための波形図。
【図19】 プロジェクタの構成を示す平面図。
【図20】 パーソナルコンピュータの構成を示す斜視図。
【図21】 携帯電話の構成を示す斜視図。
【図22】 従来例の問題点を説明するためのパルス信号を示す説明図。
【図23】 横軸に指示階調をとり縦軸に相対透過率をとって、図22に対応して得られる階調表示を示すグラフ。
【符号の説明】
101a…表示領域、301…駆動回路、302…駆動電圧発生回路、401…Yドライバ、500…Xドライバ。

Claims (8)

  1. 複数のデータ線及び複数の走査線の各交差に対応して画素が構成され、前記走査線に供給される走査信号によって前記画素に設けられたスイッチング素子がオンされることによって前記データ線に供給された駆動電圧が前記スイッチング素子を介して各画素の画素電極に与えられて電気光学材料が駆動される表示部に対して、前記走査信号を前記走査線に順次供給するYドライバと、
    1フレームが時間軸上で複数に分割されて時間軸上の長さに応じた重み付けを夫々有する各サブフィールドを制御単位とし、前記電気光学材料の透過率を制御する複数の電圧値を有するパルス信号の1つを表示データに基づいて選択して前記サブフィールド毎に前記電気光学材料に印加することにより、前記電気光学材料の前記電圧値に応じた光の透過状態及び単位時間における光の透過状態と非透過状態との時間比に応じて階調表現を行うために、表示データに基づいて前記表示部の駆動を制御するものであって、1フレーム中に同一の重み付けの複数の第1のサブフィールド及び前記第1のサブフィールドよりも大きな重み付けの少なくとも1つの第2のサブフィールドを配置する駆動手段と、
    前記駆動手段の指示に従って前記複数の電圧値のうちの1つの電圧値のパルス信号を生成し、生成したパルス信号を前記表示部の前記走査線方向の1ラインの画素を駆動する選択期間内において前記データ線に前記駆動電圧として供給するXドライバと
    を具備し、
    一のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドに対して前記一のフレームの次のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドの電圧値を高い値に変化させる場合に、前記複数の第1のサブフィールドのうち、前記第2のサブフィールドに隣り合う前記第1のサブフィールドの電圧値を先に変化させること
    を特徴とする電気光学装置。
  2. 前記駆動手段は、同一の重み付けの複数のサブフィールドを1フレーム中の前半に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記駆動手段は、同一の重み付けの複数のサブフィールドを1フレーム中の前半に配置すると共に、前記同一の重み付けとは異なる重み付けのサブフィールドを1フレーム中の後半に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記駆動手段は、重み付けが最も小さい複数のサブフィールドを1フレーム中の前半に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  5. 前記駆動手段は、重み付けが最も小さい複数のサブフィールドを連続して1フレーム中の前半に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  6. 前記駆動手段は、重み付けが最も小さい複数のサブフィールドを連続して1フレーム中の前半に配置すると共に、前記最も小さい重み付けよりも大きい重み付けのサブフィールドを1フレーム中の後半に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  7. 複数のデータ線及び複数の走査線の各交差に対応して画素が構成され、前記走査線に供給される走査信号によって前記画素に設けられたスイッチング素子がオンされることによって前記データ線に供給された駆動電圧が前記スイッチング素子を介して各画素の画素電極に与えられて電気光学材料が駆動される表示部に対して、前記走査信号を前記走査線に順次供給する処理と、
    1フレームが時間軸上で複数に分割されて時間軸上の長さに応じた重み付けを夫々有する各サブフィールドを制御単位とし、前記電気光学材料の透過率を制御する複数の電圧値を有するパルス信号の1つを表示データに基づいて選択して前記サブフィールド毎に前記電気光学材料に印加することにより、前記電気光学材料の前記電圧値に応じた光の透過状態及び単位時間における光の透過状態と非透過状態との時間比に応じて階調表現を行うために、表示データに基づいて前記表示部の駆動を制御して、1フレーム中に同一の重み付けの複数の第1のサブフィールド及び前記第1のサブフィールドよりも大きな重み付けの少なくとも1つの第2のサブフィールドを配置する処理と、
    前記複数の電圧値のうちの1つの電圧値のパルス信号を生成し、生成したパルス信号を前記表示部の前記走査線方向の1ラインの画素を駆動する選択期間内において前記データ線に前記駆動電圧として供給する処理と
    を具備し、
    一のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドに対して前記一のフレームの次のフレームに含まれる前記複数の第1のサブフィールドの電圧値を高い値に変化させる場合に、前記複数の第1のサブフィールドのうち、前記第2のサブフィールドに隣り合う前記第1のサブフィールドの電圧値を先に変化させること
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電気光学装置を具備したことを特徴とする電子機器。
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