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JP4479256B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents
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本発明は、車両のボンネットフード後端部を押し上げてフロントウィンド上に展開するように構成されたエアバッグを備えた車両用エアバッグ装置に関する技術分野に属する。
従来より、例えば特許文献1に示されているように、車両のボンネットフード後端部を押し上げてフロントウィンド上に展開するように構成されたエアバッグを備えた車両用エアバッグ装置は知られている。この車両用エアバッグ装置のエアバッグは、車両のボンネットフード後端部の下方位置で展開する第1展開部と、該車両のフロントウィンド上に展開する第2展開部とを有し、上記第1展開部の車幅方向全体が、インフレータより供給されたガスによって展開することで上記ボンネットフード後端部を上方へ押し上げる押上げ部を構成し、この第1展開部と連通する上記第2展開部が、上記インフレータより該第1展開部を経由して供給されたガスによって、該第1展開部により押し上げられたボンネットフード後端部とフロントウィンドとの間の隙間から該フロントウィンド上に展開するように構成されている。そして、フロントバンパに設けられた衝突検出センサによって障害物(歩行者等)との衝突を検出すると、インフレータの起爆を行い、これにより、インフレータよりガスがエアバッグの第1及び第2展開部に順次供給される。この結果、最初に第1展開部が展開し、この展開によりボンネットフード後端部が上方へ押し上げられ、次いで、この押し上げられたボンネットフード後端部とフロントウィンドとの間の隙間から第2展開部が該フロントウィンド上に展開することになる。
特開平2002−308028号公報
しかしながら、上記従来のエアバッグ装置では、第1展開部(押上げ部)に供給されたガスが直ぐに第2展開部にも流れることで、ボンネットフード後端部が少し上昇しただけで第2展開部も展開してしまい、この第2展開部の展開のために、フロントウィンドよりも車両前方側に位置して障害物がより早期に衝突する可能性があるボンネットフード後端部の上昇動作が遅れてしまうことになり、この結果、障害物がボンネットフード後端部に衝突したときに、ボンネットフード後端部が十分に上昇していないという虞れがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のように車両のボンネットフード後端部を押し上げてフロントウィンド上に展開するように構成されたエアバッグを備えた車両用エアバッグ装置に対して、その構成を改良することによって、ボンネットフード後端部を出来る限り早期に上昇させるとともに、エアバッグを出来る限り早期にかつ安定的に展開させるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、第1展開部の押上げ部と第2展開部との間に、オリフィスを設けて、第1展開部の押上げ部と第2展開部との間のガス流動を制限するようにするとともに、上記第1展開部内のガス圧力が所定値以上となることにより、上記オリフィス近傍における縫合部の糸が破断されることで、上記オリフィス径が大きくなるようにするとともに、エアバッグの展開状態において、該エアバッグの第1展開部の押上げ部を、該第1展開部の車幅方向両端部に設けて、第1展開部の車幅方向中央部よりも車両前方に延設するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両のボンネットフード後端部の下方位置で展開する第1展開部と、該車両のフロントウィンド上に展開する第2展開部とを有するエアバッグを備えた車両用エアバッグ装置を対象とする。
そして、上記エアバッグの第1展開部の車幅方向の一部が、インフレータより供給されたガスによって展開することで上記ボンネットフード後端部を上方へ押し上げる押上げ部を構成し、上記第2展開部が、上記インフレータより上記押上げ部を経由して供給されたガスによって、該押上げ部により押し上げられたボンネットフード後端部とフロントウィンドとの間の隙間から該フロントウィンド上に展開するように構成されており、上記第1展開部と第2展開部との間は、上記エアバッグの上面と下面とを糸で縫い合わせてなる縫合部により仕切られ、上記縫合部の一部は、縫い合わされておらずオリフィスとされ、上記オリフィスは、上記第1展開部の押上げ部と第2展開部との間に設けられており、上記第1展開部内のガス圧力が所定値以上となることにより、上記オリフィス近傍における上記縫合部の糸が破断されることで、上記オリフィス径が大きくなるように構成され、上記エアバッグの展開状態において、該エアバッグの第1展開部の押上げ部は、該第1展開部の車幅方向両端部に設けられていて、第1展開部の車幅方向中央部よりも車両前方に延設されているものとする。
上記の構成により、オリフィスによって第1展開部の押上げ部と第2展開部との間のガス流動が制限されるので、押上げ部が略完全に展開した後に、ガスが第2展開部へと流れる。この結果、ボンネットフード後端部が早期にかつ確実に押し上げられ、障害物がフロントウィンドよりも先にボンネットフードに衝突したとしても、その衝撃力を緩和することができる。そして、ボンネットフード後端部の上昇後に、第2展開部がボンネットフードに邪魔されずにフロントウィンド上に素早くかつ安定的に展開して、障害物がフロントウィンドに衝突するのを防止することができる。また、第1展開部内のガス圧力が所定値以上となることによりオリフィス径が大きくなることで、第2展開部をより一層早期に展開させることができる。
さらに、第1展開部の押上げ部を、該第1展開部の車幅方向両端部に設けることで、ボンネットフード後端部の車幅方向両端部を上下移動可能に支持しておけば、この両端部を押し上げることにより、ボンネットフード後端部の車幅方向中央部がエアバッグの展開によって両端部よりも上側に大きく変形するのを防止することができ、第2展開部をフロントウィンド上に安定的に展開させるようにすることができる。また、押上げ部を、第1展開部の車幅方向中央部よりも車両前方に延設することで、ボンネットフード後端部を、車両前後方向に出来る限り長い範囲に亘って押し上げることができ、ボンネットフードが車両前後方向中間部で折れるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明の車両用エアバッグ装置によると、第1展開部の押上げ部と第2展開部との間に、オリフィスを設け、上記第1展開部内のガス圧力が所定値以上となることにより、上記オリフィス近傍における縫合部の糸が破断されることで、上記オリフィス径が大きくなるようにするとともに、エアバッグの展開状態において、該エアバッグの第1展開部の押上げ部を、該第1展開部の車幅方向両端部に設けて、第1展開部の車幅方向中央部よりも車両前方に延設するようにしたことにより、ボンネットフード後端部を早期に上昇させることができるとともに、エアバッグ(特に第2展開部)を早期にかつ安定的に展開させることができる。また、ボンネットフードが車両前後方向中間部で折れるのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る車両用エアバッグ装置が搭載された車両1の前部を示し、この車両1のエンジンルーム内における車体カウル部10(フロントウィンド16の前方位置)に、車両用エアバッグ装置のエアバッグ2が収納されている。このエアバッグ2は、車幅方向に延びる略矩形箱状のエアバッグ収納箱3内に折り畳まれた状態で収納されており、このエアバッグ収納箱3は、エアバッグ2が展開する際にエアバッグ2の展開力で容易に破断する材料で構成されている。
上記エアバッグ収納箱3の下側には、上記エアバッグ2内にガスを供給するインフレータ5(図4参照)を収納しかつ上面に開口部を有するインフレータ収納箱4が配設されている。このインフレータ収納箱4の開口部の上側位置に、上記エアバッグ2に設けられかつ該エアバッグ2内にガスを流入させるためのガス流入口2e(図3参照)が配設されており、このガス流入口2eは、展開したエアバッグ2の車幅方向略中央部の下部(後述の第1展開部2aのガス導通路2d)に設けられている。
上記車両1のボンネットフード11は、車体カウル部10の車幅方向両端部にそれぞれ設けられかつ車幅方向に延びるヒンジ軸12を中心に回動可能に構成されている。すなわち、これら両ヒンジ軸12には、2つのリンク部材13の一端部が回動可能にそれぞれ取り付けられ、該両リンク部材13の他端部がボンネットフード11後端部の車幅方向両端部にそれぞれ回動可能に取り付けられており、ボンネットフード11は、この両リンク部材13を介して上記ヒンジ軸12回りに回動するようになっている。そして、ボンネットフード11前端部の裏面の車幅方向中央部には、ボンネットロック14が設けられており、このボンネットロック14によって、ボンネットフード11はエンジンルーム上側の開口部を閉じた状態にロックされる一方、ロックが解除されると、ボンネットフード11前端部を上側に持ち上げることで上記各ヒンジ軸12回りに回動して、エンジンルーム上側の開口部を開放状態にすることができるようになっている(図2の一点鎖線参照)。
尚、上記各リンク部材13は、互いに嵌合しかつ長さ方向にスライド可能な外筒部材13aと内筒部材13bとからなっていて、このスライドによりリンク部材13の長さが変化可能になっているが、後述の如くボンネットフード11後端部がエアバッグ2の展開により押し上げられるとき以外は、リンク部材13の長さは変化せず最も短い状態にある。
また、上記ボンネットフード11は、ボンネットロック14によってエンジンルーム上側の開口部を閉じた状態にロックされているときに、該ボンネットフード11の後端部裏面に上方へ押し上げる力(所定値よりも大きい力)が加わると、図2に二点鎖線で示すように、上記ボンネットロック14の箇所が、車幅方向に延びる回動中心軸となって、その回動中心軸回りに回動するようになっており、このことで、ボンネットフード11後端部が上方へ移動するようになっている。このとき、ボンネットフード11の回動に連れて、外筒部材13aと内筒部材13bとの互いのスライドにより上記リンク部材13の長さが長くなる(但し、所定長さになると不図示のストッパによりそれ以上はスライドしない)。つまり、ボンネットフード11後端部は、リンク部材13によって上下移動可能に支持されていることになる。そして、上記ボンネットフード11後端部の押上げ力は、エアバッグ2(後述の第1展開部2aの押上げ部2c)の展開力によって得られ、エアバッグ2が展開すると、ボンネットフード11後端部が上方へ押し上げられることになる。
尚、上記ボンネットフード11の裏面における周縁部全周及び対角線上には、従来の通常のボンネットフードと同様に、補強板15が設けられている。
上記エアバッグ2は、図1で二点鎖線で示すように、車体カウル部10からフロントウィンド16に沿うように車両後側に向かって上方に延びて展開するようになっている。具体的には、このエアバッグ2は、図3にも示すように、車両1のボンネットフード11後端部の下方位置で車幅方向略全体に亘って展開する第1展開部2aと、車両1のフロントウィンド16上に車幅方向略全体に亘って展開する第2展開部2bとを有している。そして、上記第1展開部2aの車幅方向両端部が、インフレータ5よりエアバッグ2のガス流入口2eを介して供給されたガスによって展開することで上記ボンネットフード11後端部を上方へ押し上げる押上げ部2cを構成している。つまり、この押上げ部2cは、該押上げ部2cの展開時にボンネットフード11後端部の車幅方向両端部に当接して、その展開力によってボンネットフード11後端部を上方へ押し上げるようになっている。また、この押上げ部2cは、第1展開部2aの車幅方向中央部(後述のガス導通路2d)よりも車両前方に延設されている。一方、第1展開部2aの車幅方向中央部は、上記ガス流入口2eより流入したガスを押上げ部2cに導くガス導通路2dとされている。このガス導通路2dが展開してもボンネットフード11後端部には当接せず、ガス導通路2dの展開によってボンネットフード11後端部が押し上げられることはない。
上記第2展開部2bは、上記第1展開部2aの上側に接続されていて、上記インフレータ5より上記第1展開部2aの押上げ部2cを経由して供給されたガスによって、第1展開部2aにより押し上げられたボンネットフード11後端部とフロントウィンド16との間の隙間からフロントウィンド16上に展開するように構成されている。尚、第2展開部2bの車幅方向両端部は、左右のフロントピラー17上に展開するようになっている。
上記第1展開部2aと第2展開部2bとの間は、エアバッグ2の上面と下面とを糸で縫い合わせてなる縫合部2fにより仕切られている。この縫合部2fの一部(押上げ部2cに対応する部分)は、縫い合わされてはおらずオリフィス2gとされている。このオリフィス2g近傍における縫合部2fの糸は、押上げ部2c内のガス圧力が所定値(ボンネットフード11後端部を押し上げることが可能なガス圧力よりも大きな値)以上となることにより破断されるようになっており、このことで、オリフィス径が大きくなるようになされている。
図4に示すように、上記インフレータ5の起爆制御は、該インフレータ5と接続されたコントロールユニット31によって行われる。このコントロールユニット31は、エンジン制御ユニット等と共用のものであってもよく、別個のものであってもよい。そして、このコントロールユニット31は、衝突予知センサ22、衝突検出センサ23及び車速センサ24と接続されていて、これらセンサ22〜24より各情報を入力して、インフレータ5の起爆制御を行う。
上記衝突予知センサ22は、車両1の障害物への衝突を予知するために、車両1の前方に存在する障害物を検出しかつ車両1とその障害物との位置関係及び距離を測定するセンサ(例えば、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダ等)であり、コントロールユニット31は、この衝突予知センサ22からの情報と車速センサ24からの情報とに基づいて障害物への衝突を予知する。
上記衝突検出センサ23は、車両1のフロントバンパ21に設けられていて、フロントバンパ21が障害物に接触したときに接触信号をコントロールユニットに送信するようになっており、コントロールユニット31は、この衝突検出センサ23からの接触信号によって車両1の障害物への衝突を検出する。尚、衝突予知センサ22及び衝突検出センサ23の両方を設ける必要はなく、いずれか1つだけであってもよい。
そして、コントロールユニット31は、上記各センサ23〜25からの情報に基づいて、障害物への衝突を予知したか、又は障害物への衝突を検出したときに、上記インフレータ5の起爆を行うようになっている。
このようにインフレータ5の起爆が行われると、図3に矢印で示すように、そのインフレータ5のガスがエアバッグ2の第1展開部2aのガス導通路2dにガス流入口2eより供給され、このガス導通路2dから押上げ部2cに供給される。これにより、押上げ部2cが展開してボンネットフード11後端部が押し上げられる。このとき、押上げ部2cに供給されたガスの一部は、オリフィス2gより第2展開部2bに供給されるが、押上げ部2cが略完全に展開するまでは、オリフィス2gによってガスの第2展開部2bへの流動が制限されて第2展開部2bへは殆ど流れず、この結果、ボンネットフード11後端部が確実に押し上げられる。また、押上げ部2が、ボンネットフード11後端部においてリンク部材13によって支持された車幅方向両端部を押し上げるので、ボンネットフード11後端部の車幅方向中央部がエアバッグ2の展開によって両端部よりも上側に大きく変形するようなことはない。さらに、押上げ部2が、第1展開部2aの車幅方向中央部よりも車両前方に延設されているので、ボンネットフード11後端部を、車両前後方向に出来る限り長い範囲に亘って押し上げることができ、ボンネットフード11が車両前後方向中間部で折れるのを防止することができる。
そして、上記押上げ部2cが略完全に展開してボンネットフード11後端部が略完全に押し上げられると、やがて押上げ部2c内のガス圧力が所定値以上となることでオリフィス2g近傍における縫合部2fの糸が破断されてオリフィス径が大きくなり、これにより、ガスが一気に第2展開部2bに供給されて第2展開部2bが展開する。
したがって、上記実施形態では、オリフィス2gによって第1展開部2aの押上げ部2cと第2展開部2bとの間のガス流動を制限するようにしたので、押上げ部2cが略完全に展開した後にガスが第2展開部2bへと流れることとなり、ボンネットフード11後端部を早期にかつ確実に押し上げることができ、障害物がフロントウィンド16よりも先にボンネットフードに衝突したとしても、その衝撃力を緩和することができる。そして、ボンネットフード11後端部の上昇後に、第2展開部2bがボンネットフード11に邪魔されずにフロントウィンド16上にスムーズに展開して、障害物がフロントウィンド16に衝突するのを防止することができる。
以下、本発明とは異なる参考形態を説明しておく。上記実施形態では、第1展開部2aの押上げ部2cと第2展開部2bとの間にオリフィス2gを設けて、押上げ部2c内のガス圧力によってオリフィス径が大きくなるようにしたが、オリフィス径は一定のままであってもよい。
また、第1展開部2aの押上げ部2cと第2展開部2bとの間を、縫合部2fにより完全に仕切るようにしてもよい。つまり、縫合部2fにより、該縫合部2fの糸が破断されるまで押上げ部2cと第2展開部2bとの連通を遮断しておく。そして、縫合部2fの糸が、押上げ部2c内のガス圧力が所定値(ボンネットフード11後端部を押し上げることが可能なガス圧力よりも大きな値)以上となることにより破断されて押上げ部2cと第2展開部2bとを連通状態にするようにする。この場合、縫合部2fの糸が、押上げ部2cと第2展開部2bとの連通を遮断する遮断手段を構成することになる。このような遮断手段は、押上げ部2c内のガス圧力により破断可能であれば、どのようなものであってもよい。
さらに、上記のように遮断手段により押上げ部2cと第2展開部2bとの連通を遮断する場合、エアバッグ2の展開開始から所定時間経過後に、遮断手段を破断して押上げ部2cと第2展開部2bとを連通状態にする破断手段を設けるようにしてもよい。遮断手段が上記のような糸の場合、破断手段としては、例えば、その糸の一部と接触するように配設した電熱線が挙げられる。つまり、エアバッグ2内のガス圧力のみでは糸を破断することはできなくしておき、電熱線への通電をコントロールユニット31により制御して、エアバッグ2の展開開始から所定時間経過後に電熱線に通電することで糸の一部を破断させ、ガス圧力と相俟って糸を完全に破断させて押上げ部2cと第2展開部2bとを連通状態にする。
このように破断手段により遮断手段を破断させる場合のコントロールユニット31の制御手順を、図5のフローチャートに基づいて説明すると、ステップS1で、上記各センサ23〜25より情報を入力し、次のステップS2で、その情報に基づいて障害物への衝突を予知したか、又は障害物への衝突を検出したか否かを判定し、この判定がNOであるときには、そのままリターンする一方、判定がYESであるときには、ステップS3に進んで、インフレータ5の起爆を行って、ステップS4に進む。このステップS4では、インフレータ5の起爆(エアバッグ2の展開開始)から所定時間が経過したか否かを判定し、このステップS4の判定がNOであるときには、そのままリターンする一方、ステップS4の判定がYESであるときには、ステップS5に進んで、破断手段を作動させて(例えば電熱線に通電して)遮断手段を破断し、しかる後にリターンする。
このように遮断手段により押上げ部2cと第2展開部2bとの連通を遮断しておいて、その遮断手段を、押上げ部2c内のガス圧力によって破断するか、又はエアバッグ2の展開開始から所定時間経過後に破断手段により破断するようにしても、上記実施形態と同様に、エアバッグ2を早期にかつ安定的に展開させることができる。
、上記実施形態及び参考形態では、インフレータ5を1つしか設けなかったが、2つ以上設けるようにしてもよい。
本発明は、車両のボンネットフード後端部を押し上げてフロントウィンド上に展開するように構成されたエアバッグを備えた車両用エアバッグ装置に有用である。
本発明の実施形態に係る車両用エアバッグ装置が搭載された車両の前部を示す概略斜視図である。 図1の車両の前部の概略断面図である。 車両用エアバッグ装置のエアバッグの展開状態を示す平面図である。 車両用エアバッグ装置の構成を示すブロック図である。 参考形態において、破断手段により遮断手段を破断させる場合のコントロールユニットの制御手順を示すフローチャートである。
1 車両
2 エアバッグ
2a 第1展開部
2b 第2展開部
2c 押上げ部
2g オリフィス
5 インフレータ
11 ボンネットフード

Claims (1)

  1. 車両のボンネットフード後端部の下方位置で展開する第1展開部と、該車両のフロントウィンド上に展開する第2展開部とを有するエアバッグを備えた車両用エアバッグ装置であって、
    上記エアバッグの第1展開部の車幅方向の一部が、インフレータより供給されたガスによって展開することで上記ボンネットフード後端部を上方へ押し上げる押上げ部を構成し、
    上記第2展開部が、上記インフレータより上記押上げ部を経由して供給されたガスによって、該押上げ部により押し上げられたボンネットフード後端部とフロントウィンドとの間の隙間から該フロントウィンド上に展開するように構成されており、
    上記第1展開部と第2展開部との間は、上記エアバッグの上面と下面とを糸で縫い合わせてなる縫合部により仕切られ、
    上記縫合部の一部は、縫い合わされておらずオリフィスとされ、
    上記オリフィスは、上記第1展開部の押上げ部と第2展開部との間に設けられており、
    上記第1展開部内のガス圧力が所定値以上となることにより、上記オリフィス近傍における上記縫合部の糸が破断されることで、上記オリフィス径が大きくなるように構成され
    上記エアバッグの展開状態において、該エアバッグの第1展開部の押上げ部は、該第1展開部の車幅方向両端部に設けられていて、第1展開部の車幅方向中央部よりも車両前方に延設されていることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
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