JP4480241B2 - 低硬度ポリウレタン組成物、エラストマーおよび低硬度ロール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は低硬度ロール用ポリウレタン組成物、それより得られるポリウレタンエラストマーおよび低硬度ロールに関するもので、さらには実質的に可塑剤を含まず、JISA硬度が10〜40で、圧縮永久歪みが十分低い、表面仕上がりが良好な熱硬化型の低硬度ロール用ポリウレタン組成物および低硬度ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリウレタンエラストマーは機械的強度や耐摩耗性に優れ、その加工のしやすさや硬化物の硬度がJISA硬度で20〜100とバリエーションが豊富なことから工業用ロールやベルトをはじめ、自動車用部材、OA機器用部材など多方面に使用されてきている。低硬度ロールには従来からニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)等の一般ゴム部材や、シリコーン樹脂が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者は老化防止剤や反応促進剤、可塑剤を必要とし、ロール表面におけるブリード現象によって接触物を汚染したり、耐オゾン性に劣るという問題があり、後者についても耐久性が悪いことや高価である問題があった。こういった中で近年、JISA硬度で10〜40程度の低硬度ロール用のウレタンエラストマーに対する需要が増えつつあり、その中で性能的にも加工性にも優れ低硬度で実質的に圧縮永久歪みのない、さらに表面で可塑剤や未反応物のブリードが無いことなどが求められてきている。
【0004】
例えば可塑剤を含まず、低硬度、低圧縮永久歪みを特徴とするローラとして、特開平7−110617号には官能基数2〜3、平均分子量1000〜3000のポリオールとひまし油系ポリオールおよびイソシアネートを反応させてなるエラストマーを主弾性層材料とする帯電ローラが提案され、また特開平8−151423号にはJISA硬度で10以下という低硬度範囲において、MDI及び変性MDIと多官能ポリプロピレングリコールから得られる圧縮永久歪みが5%以下という軟質ポリウレタンエラストマー成型品の提案がある。
【0005】
更に表面粘着性を改善したものとして特開平9−114190号には脂肪族イソシアネートと導電性付与剤を分散させたポリオールとを反応させて得られる導電性ローラが提案されている。また特開平9−176269号にはポリイソシアネートとポリオールとの重合反応により生成されるウレタン結合を含むポリウレタン樹脂を主材としてなり、アスカーC硬度が85°以下、圧縮永久歪みが6%以下、アセトン抽出量が4%以下であることを特徴とする弾性材料から得られる弾性ローラが提案されている。しかしながら現状では十分に満足する低硬度ロール用のウレタンエラストマーは得られていない。
【0006】
本発明の課題は上記問題点に鑑み、実質的に可塑剤を含まず、10〜40のJISA硬度を有し、圧縮永久歪みが十分低い、作業性に優れた、表面性が良好な熱硬化型の低硬度ポリウレタン組成物、それより得られるポリウレタンエラストマーおよび低硬度ロールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は(A)有機ポリイソシアネートと(B)平均官能基数が2〜6で数平均分子量が1000〜10000のポリオールを反応させて得られる末端イソシアネート基のプレポリマーと、硬化剤として平均官能基数が4〜6で数平均分子量が4000〜15000のポリオキシアルキレンポリオールを含有する、実質的に可塑剤を含まず、JISA硬度が10〜40で、圧縮永久歪みが十分低い、作業性に優れた、表面性が良好な熱硬化型の低硬度ポリウレタン組成物、それより得られるポリウレタンエラストマーおよび低硬度ロールに係る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において、(A)有機ポリイソシアネートとしては特に限定されるものではなく、例えばm−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4'−トルイジンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルエーテルジイソシアネート等などの芳香族ジイソシアネート、1,3−又は1,4−キシリレンジイソシアネート、もしくはその混合物などの芳香脂肪族ジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−又は、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート等の脂肪族ジイソシアネート、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4'−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等の脂環族ジイソシアネート、及びこれらジイソシアネートのカルボジイミド変成体、ビウレット変成体、アロファネート変成体、二量体、三量体など、通常のポリウレタンエラストマーの製造に使用されるポリイソシアネートを挙げることができ、これらは単独または二種以上の混合物として用いることができる。これらのうちTDI,MDIあるいはその混合物が好ましく使用される。
【0009】
また本発明において、(B)官能基数が2〜6で数平均分子量が1000〜10000のポリオールとしては、末端にポリヒドロキシル基を有するポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリオレフィンポリオール等が使用でき、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等のジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン等のトリオール、ペンタエリスリトール、エリスリトール、メチルグルコシド等のテトラオール、ソルビトール、ジペンタエリスリトール等のヘキサオール、ショ糖等のオクタノール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン等のジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等の3官能以上のポリアミン、ビスフェノールAやレゾルシン等のフェノールと、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドとの付加反応によって得られるポリオキシアルキレンポリオール、テトラヒドロフランの開環重合によって得られるポリテトラメチレングリコール、前記低分子ジオール、低分子トリオールの1種または2種以上と、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバシン酸、他の脂肪族ジカルボン酸(炭素数11〜13)、ヘット酸及びこれらのカルボン酸からなる酸無水物、すなわち無水シュウ酸、無水コハク酸、無水2−アルキル(炭素数12〜18)コハク酸、さらにはこれらのカルボン酸からなる酸ハライド、すなわちシュウ酸ジクロリド、アジピン酸クロライド、セバシン酸クロライド等との反応にとって得られるポリエステルポリオール、前記低分子ジオール、低分子トリオールを開始剤としてε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン等のラクトンを開環重合して得られるポリエステルポリオール、前記低分子ジオール、低分子トリオールを開始剤としてエチレンカーボネートを開環重合して得られるポリカーボネートポリオール、ひまし油などの天然油脂ポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール等のポリオレフィンポリオール及びこれらの水素添加物等の通常のポリウレタンエラストマーの製造に用いられる活性水素化合物を挙げることができ、これらは単独または2種以上の混合物として用いることができる。
【0010】
本発明において、(C)官能基数が2〜3で数平均分子量が500以下の低分子ポリオールとしては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、アルカン(炭素数7〜22)ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、キシレングリコール、ビスヒドロキシエチレンテレフタレート等の低分子ジオールおよびこれら低分子ジオールとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドとの付加反応によって得られるポリオキシアルキレンポリオール、グリセリン、2−メチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3−ブタノールおよびおよびこれら低分子トリオールとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドとの付加反応によって得られるポリオキシアルキレンポリオール、及びその他の脂肪族トリオール(炭素数8〜24)などの低分子トリオール等を挙げることができ、これらは単独または2種以上の混合物として用いることができる。
【0011】
本発明において、ポリオールとして上記(B)と(C)のポリオールを併用する場合は、後記の実施例からも明らかなようにJISA硬度が適度で、圧縮永久歪みは1.0%以下と極めて低い上に、しかも表面外観良好で表面タックも非常に少なく好適である。
【0012】
本発明の末端イソシアネート基を含有するプレポリマーは、過剰量の前記の(A)有機ポリイソシアネートと(B)官能基数が2〜6で数平均分子量が1000〜10000のポリオール、および好ましくは(B)のポリオールと(C)の低分子ポリオールを反応させることによって製造される。得られたプレポリマーのイソシアネート基含有量は1.5〜15重量%が好ましく、特に2〜8重量%が好ましい。イソシアネート基含有量が1.5重量%未満ではプレポリマーの粘度が高くなるため作業性が悪くなり、イソシアネート基含有量が15重量%を越えると反応性が高くなり得られるエラストマーの表面性が悪くなり、さらに発泡不良も起こりやすくなるため好ましくない。
【0013】
末端イソシアネート基を含有するプレポリマーの合成は、例えば窒素気流下においてポリイソシアネートを撹拌し、これにポリオールを加え、反応温度が75〜85℃で1〜数時間程度反応を行うことで得ることができる。なお必要に応じて、未反応のポリイソシアネートモノマーを、例えば蒸留や抽出などの手段を用いて反応液から除去しても良い。
【0014】
本発明の熱硬化性低硬度ポリウレタンエラストマー組成物の硬化剤として用いられるポリオキシアルキレンポリオールの平均官能基数は4〜6で数平均分子量が4000〜15000のものが用いられる。平均官能基数が4未満では架橋密度が不足し十分に低い圧縮永久歪みを得ることが出来ず、平均官能基数が6を越えると架橋密度が高くなりすぎ硬度が高くなり好ましくない。また数平均分子量が4000未満ではこれも架橋密度が高くなりすぎ硬度が高くなり好ましくなく、数平均分子量が15000を越えると架橋密度が低くなり十分に低い圧縮永久歪みが得られなくなり、さらに低硬度になりすぎ機械的物性が低下することによる耐久性の劣化が起こるため好ましくない。
【0015】
なお硬化剤として用いられる平均官能基数が4〜6で数平均分子量が4000〜15000ポリオキシアルキレンポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等のジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン等のトリオール、ペンタエリスリトール、エリスリトール、メチルグルコシド等のテトラオール、ソルビトール、ジペンタエリスリトール等のヘキサオール、ショ糖等のオクタノール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン等のジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等の3官能以上のポリアミン、ビスフェノールAやレゾルシン等のフェノールなどの低分子ポリオールおよび低分子ポリアミンとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドとの付加反応によって得られるポリオキシアルキレンポリオールを単独または2種以上を混合して用いられる。
【0016】
なお末端イソシアネート基を含有するプレポリマーと上記硬化剤の配合はNCO/OH当量比で0.85〜1.20、好ましくは0.90〜1.15である。NCO/OH当量比が0.85より低いと圧縮永久歪みが増大し、さらに未反応成分が残るためブリード等が起こり、表面性が悪くなり好ましくなく、1.2より高いと硬度が上がり、同時に圧縮永久歪みの増大も見られ、さらにイソシアネート基が完全になくなるまでに要する時間がかかるなど生産性が低下し好ましくない。
【0017】
また本発明の低硬度ポリウレタン組成物およびそれから得られる低硬度ロールの製造においては、必要に応じて硬化触媒や種々の添加剤、例えば可塑剤、消泡剤、レベリング剤、艶消し剤、難燃剤、揺変剤、粘着付与剤、増粘剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、反応遅延剤、脱水剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤、耐候安定剤、染料、無機顔料、有機顔料、体質顔料等を適宜用いることができる。しかしながら可塑剤はブリード現象を引き起こすので実質的に含有されないようにする必要がある。
【0018】
本発明の低硬度ポリウレタン組成物の成型方法はいわゆる注型用のエラストマーに用いられる成型方法が用いられ、例えば金型を使用する常圧における注型法による場合、金型温度は25〜160℃、好ましくは80〜150℃であり、例えば80〜150℃で0.5〜5時間程度加熱することにより硬化させ、その後80〜120℃で5〜20時間程度加熱し、架橋反応を行う。なお更に常温で1〜7日エージングし、硬化を完全に進め物性を安定化することが好ましい。
金型温度および硬化温度に関しては25℃以下では反応が遅すぎ、硬化不良になることがあり、160℃を越えると反応が早すぎ表面性が悪くなったり、発泡が起こるため好ましくない。
【0019】
以上から得られる低硬度ポリウレタンエラストマー組成物およびそれから得られる低硬度ロールは実質的に可塑剤を含まず、JISA硬度で10〜40の硬度を有し、圧縮永久歪みが十分に低く、3%未満、特に1.5%未満のものが得られ、表面仕上がりも良好であった。
特に(C)の低分子ポリオールを併用する場合は、圧縮永久歪みは1.0%以下と極めて低く、且つ表面性も全て◎で優れていた。
【0020】
なお本発明の低硬度ポリウレタン組成物の用途としては特に限定されるものではないが各種低硬度ロール類やベルト、衝撃吸収材をはじめポッティング材やシーリング材等に使用できる。
【0021】
【実施例】
実施例および比較例を用いて本発明をさらに説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。なお実施例中、%及び部は重量基準である。
【0022】
実施例1
[ポリウレタンプレポリマーの調製]
平均官能基数2.0、数平均分子量2000の下記ポリオールAの100部に、トリレンジイソシアネート(TDI 80)を19.8部加え、重合触媒としてオクチル酸錫を適量加え、窒素気流下、80℃で6時間撹拌しながら反応させることにより、イソシアネート基含量4.4%、粘度150mPa・s(80℃)の末端NCOのポリウレタンプレポリマーを得た。
【0023】
上記方法で得られたポリウレタンプレポリマーを80℃に加熱し、これに80℃に加熱した平均官能基数4.0、数平均分子量8000のポリアルキレングリコール−1(PAG−1)をOH/NCO=0.9となるように加え、2〜3分激しく混合し、5mmHgの減圧下で十分に脱泡を行った後に、予め150℃に加温された金型に注型した。その後150℃、1時間で硬化させた後、更に110℃で15時間硬化させ、常温で72時間静置しJISA硬度で14の低硬度エラストマーを得た。
【0024】
実施例2〜11及び比較例1〜5
表1〜3に示したポリオール成分A〜F、ポリイソシアネート成分を用い、実施例1に記載の方法により各種ポリウレタンプレポリマーを得た。さらに得られたポリウレタンプレポリマーと表1に示したポリオール(1)〜(5)を所定のOH/NCO当量比で実施例1に記載の方法で硬化させ各種硬度のエラストマーを得た。なお表1〜3中のポリオールA〜FおよびPAG−1〜5は下記の通りである。また表1〜3中のポリオール成分およびポリイソシアネート成分は重量部で示した。
【0025】
ポリオールA:平均官能基数2.0、数平均分子量2000のジプロピレングリコールベースのプロピレンオキサイド付加重合物
ポリオールB:平均官能基数3.0、数平均分子量3000のグリセリンベースのプロピレンオキサイド付加重合物
ポリオールC:平均官能基数4.0、数平均分子量6500のペンタエリスリトールベースのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加重合物
ポリオールD:平均官能基数2.0、数平均分子量2000のポリテトラオキシメチレングリコール(PTG2000:保土ヶ谷化学品)
ポリオールE:平均官能基数2.0、数平均分子量2000のポリエチレンアジペート
ポリオールF:1,3−ブチレングリコール(低分子ポリオール)
【0026】
ポリアルキレングリコール−1(PAG−1):平均官能基数4.0、数平均分子量8000のペンタエリスリトールベースのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加重合物
ポリアルキレングリコール−2(PAG−2):平均官能基数5.0、数平均分子量8000のグリセリンおよび蔗糖ベースのプロピレンオキサイド付加重合物
ポリアルキレングリコール−3(PAG−3):平均官能基数3.0、数平均分子量1000のグリセリンベースのプロピレンオキサイド付加重合物
ポリアルキレングリコール−4(PAG−4):平均官能基数3.0、数平均分子量3000のグリセリンベースのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加重合物
ポリアルキレングリコール−5(PAG−5):平均官能基数4.0、数平均分子量16000のペンタエリスリトールベースのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加重合物
【0027】
また得られた各種エラストマーに対し、以下の物性を測定したので、結果を表1〜3に示す。
エラストマーサンプル形状
JIS K7312「熱硬化性ポリウレタンエラストマー成型物の物理試験方法」記載の厚さ12.5±0.5mm、直径29.0±0.5mmの直円柱形とした。
圧縮永久歪み
JIS K7312記載の方法で条件は圧縮率25%、70℃×22時間とし上記サンプルを測定した。
表面性
得られたエラストマーの表面性を外観および表面粘着性の観点から下記の基準により判定した。
◎外観良好、表面タックも非常に少ない
○外観良好だがわずかにタックがある
△外観良好だがタックが強い×外観不良、タックも強い
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、実質的に可塑剤を含まず、低硬度にもかかわらず圧縮永久歪みが十分低く、作業性に優れた、表面性が良好な熱硬化型の低硬度ポリウレタン組成物、それより得られるポリウレタンエラストマーおよび低硬度ロールを得ることができる。
Claims (10)
- (A)有機ポリイソシアネートと(B)平均官能基数が2〜6で数平均分子量が1000〜10000のポリオールを反応させて得られる末端イソシアネート基のプレポリマーと、硬化剤として平均官能基数が4〜6で数平均分子量が4000〜15000のポリオキシアルキレンポリオールをNCO/OH=0.90〜1.15の当量比で含有する熱硬化性低硬度ポリウレタン組成物。
- プレポリマーの製造時において、ポリオールとして、(B)平均官能基数が2〜6で数平均分子量が1000〜10000のポリオールと、(C)平均官能基数が2〜3で数平均分子量が500以下の低分子ポリオールを併用する請求項1記載の低硬度ポリウレタン組成物。
- プレポリマーのイソシアネート基含有量が1.5〜15%である請求項1又は2記載の低硬度ポリウレタン組成物。
- 有機ポリイソシアネートがTDI、MDIあるいはこれらの混合物である請求項1又は2記載の低硬度ポリウレタン組成物。
- (B)のポリオールがポリオキシアルキレンポリオールである請求項1又は2記載の低硬度ポリウレタン組成物。
- 請求項1記載のプレポリマーと硬化剤を、NCO/OH=0.90〜1.15の当量比で反応させて得られる熱硬化性低硬度ポリウレタンエラストマー。
- JISA硬度が10〜40でかつ圧縮永久歪み(JIS K7312、70℃×22時間)が3%未満の 可塑剤を含有しない請求項6記載のエラストマー。
- JISA硬度が10〜40でかつ圧縮永久歪みが1.5%未満の 可塑剤を含有しない請求項7記載のエラストマー。
- JISA硬度が10〜40でかつ圧縮永久歪みが1%以下の 可塑剤を含有しない請求項8記載のエラストマー。
- 請求項7記載の熱硬化性低硬度ポリウレタンエラストマーから作成される、JISA硬度が10〜40でかつ圧縮永久歪みが3%未満の 可塑剤を含有しない低硬度ロール。
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