JP4480392B2 - 異物発生防止方法 - Google Patents
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Description
レチクル上の異物耐性を上げるために、十分に洗浄したレチクル基板にペリクル膜を装着する方法が一般的になっている。これは、半導体素子における線幅などの微細化に伴い、レチクル上で許容される異物の大きさの縮小化が進んでいるものの、レチクル基板表面から十分離れた非結像領域のペリクル膜上の異物の大きさは、かなり大きなサイズまで許容可能なためである。
ここで、図10(a)は、レチクルを示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A線による断面図であり、(c)は、(a)の裏面図である。
また、図10(b)および(c)に示すように、ガラス基板102の裏面104bにもペリクル110bが設けられている。このペリクル110bは、表面104a側のペリクル110aと同様の構成である。すなわち、有効エリア109の外側に設けられたペリクル枠112bにペリクル膜114bが貼られているものであり、有効エリア109全体を覆う。
また、ペリクル膜114a、114bの表面に異物が載ったとしても、その位置がガラス基板102の裏面(パターン面)104bから離れているために、ウエハ表面上でのその異物の像が結像せず、欠陥の発生を防止することができる。
さらに、露光波長の短波長化により、例えば厚さ0.5mm以下の石英ガラス板をペリクル膜として使用することも提案されている。この場合でも同様の欠陥発生防止効果を得ることができる。
ただし、ガラス基板の板厚が大きい場合には、裏面104b側のペリクル110bのみを設け、表面104a側にはペリクルを設けない場合もある。
なお、ペリクル膜およびガラス基板は、透明であり、実際にはパターンが見えるが、図10(a)においては、このパターンの図示を省略している。
この特許文献1には、ペリクル枠の相対向する位置に、開閉弁により開閉可能な通気口を設け、そこからガスを流してマスクパターンに付着した異物を除去できるようにしたペリクル膜付きレチクルおよびその異物除去方法が開示されている。このレチクルは、気体入口側となる通気口にフィルタを設けることにより、外部からの異物混入も避けている。気体入口側から導入された気体が、他方の気体の通気口から排出される際、その気流により異物は移動し、マスクパターンから除かれ、通気口から放出されるか、またはパターン領域外に移動するというものである。
このような場合に特許文献1に開示された方法で異物を除去しようとしても、ペリクル膜は、強度が極めて低いため、異物を除去させるほどの気流を発生させることができない虞がある。
このように、特許文献1、2のような提案はなされているものの、現実には、ひとたびレチクル基板に異物が付着すると、ペリクルを除去することなく異物を除去することは困難であった。
すなわち、本発明は、レチクル基板のパターン面の有効エリア内に、該パターン面の反対側にあるガラス面側から紫外光である露光光を照射してウエハ上に投影するためのパターンが形成され、かつ、該有効エリアを覆うペリクルが少なくとも該パターン面側に装着されたレチクルの、該パターン面の有効エリア内において、該パターン面のクロム膜外の部分に吸着されていた物質の、該パターン面の反対側にあるガラス面側から照射される紫外光である露光光のエネルギーによる昇華と、該昇華した物質の該クロム膜表面への吸着が露光のたびに繰り返されることによって、前記クロム膜の縁部から枝状に成長して発生する、前記パターンの投影の障害となる異物発生を防止する方法であって、
前記ウエハ上へのパターンの投影後、かつ、前記異物が発生する前に、前記レチクルに前記パターン面側から前記パターンの投影を行う露光装置の紫外光である露光光を照射することによって、該異物の発生を防止することを特徴とする異物発生防止方法を提供するものである。
図1に示すように、レチクル10は、ガラス基板12の一方の表面(パターン面)12bの有効エリアS内に、所定のパターン形状を有するクロム膜14a、14bが設けられている。この有効エリアSに、露光装置の照明光学系から露光光ELが照射されてクロム膜14a、14bからなる所定のパターンの像がウエハ(図示せず)の表面に形成される。また、従来のレチクル10においては、パターン面12bの有効エリア外bの部分は、遮光のために、全面にクロム膜が形成されることが多いのだが、ここでは、有効エリア外bにも、所定のパターン形状を有するクロム膜16a、16bが形成されている場合を想定する。なお、図1においては、ペリクルの図示は省略している。
(1)レチクル10のガラス基板12の表面12bには、残留した洗浄液や、周囲の環境に含まれるガス成分などが吸着している。(2)ウエハの露光の際に、ガラス基板12の有効エリアSに、パターン面12bの反対の面(図1の下側の面)の側から、高いエネルギーを有する紫外光である露光光ELが照射されると、パターン面12bの、クロム膜14a、14b外の部分には、ガラス基板12を透過した露光光が照射される。このため、露光光ELのエネルギーによって、パターン面の、クロム膜14a、14b外の部分に吸着されていた物質が昇華する。一方、クロム膜14a、14bの表面には、クロム膜14a、14bが露光光ELを吸収し、露光光ELの照射が行われないため、吸着された洗浄液やガス成分などは昇華しない。(3)露光後には、昇華した物質が再び、ガラス基板12のパターン面12bに吸着する。このとき、クロム膜14a、14bの表面にすでに吸着していた物質や、クロム膜14a、14bの縁部を核とした優先的な吸着が起きる。(4)このような吸着物質の昇華と再吸着が、露光のたびに繰り返される。この結果、クロム膜14a、14b上に島状の異物pが発生するとともに、クロム膜14a、14bの縁部から枝状に成長して異物Dが発生する。(5)このように異物に成長すると、紫外光の照射によっても昇華させることは困難になる。従って、その後の露光の際に、枝状の異物Dの、クロム膜14a、14bの縁部から外側にはみ出した部分に、パターン面12bの反対の面側から露光光ELが照射されても、昇華しきらず、さらに成長が続く。
異物の生成の対策として、洗浄液の残りを減らす工夫、周囲環境からのガスの影響を少なくする工夫、およびガスを出さない工夫がなされているものの、いずれも十分な対策には至っていない。このため、数年毎にペリクルの除去、レチクルの洗浄およびペリクルの再装着が必要になり、手間とコストとがかかる対策しかないことが現状である。
しかしながら、本発明者等は、露光した後に、レチクル10のパターン面側から露光光を照射することにより、図2に示すようにクロム膜上の異物形成を抑制できることを見出した。すなわち、図1に示した、クロム膜14a、14bの縁部から異物Dが成長する以前に、パターン面12b側から露光光ELを照射し、異物成長の核となる吸着物を昇華させれば、パターン露光の妨げとなる異物Dの形成を防止することができる。
ただし、露光光ELの照射によって昇華した物質は、消失することはなく、その一部は、照射後に再び、クロム膜14a、14bに吸着される。特に、クロム膜14a、14bの縁部は、凹凸を有するため、優先的に吸着がなされる。従って、一度パターン面12b側からの露光光ELの照射を行っても、その後、ウエハの露光のためのパターン面12bとは反対の面側からの露光光ELの照射を何度も繰り返して行うと、やがては、異物Dの形成に至る。しかし、ウエハの露光のために繰り返して使用する間に、適切な間隔で、パターン面12b側からの露光光EL照射を行い、クロム膜14a、14bに吸着した物質を昇華させることにより、永続的に異物Dが存在しない状態を保つことができる。
図3は、本発明の実施例に係る露光装置を示す模式図である。ここでは、ステップアンドリピート方式による露光装置の例を示す。
露光装置20は、光源22と、照明光学系24と、投影光学系28と、反転ユニット(レチクルローダ)30と、レチクルチェンジャ32と、レチクルカセットライブラリ34と、制御部40と、レチクルステージRSと、ウエハステージWSとを有する。
照明光学系24は、光源22から出射された光を、レチクル10の有効エリアS全面に照射可能な大きさに成形するものであり、さらにその有効エリアS内における光の強度を所定の範囲内で均一にするものである。この照明光学系24は、光源22の出射側に設けられている。
投影光学系28は、レチクルRに形成されたパターンの像を所定の縮小倍率に縮小してウエハWの表面に形成するものである。
レチクルチェンジャ32は、所定のパターンが形成されたレチクルが複数収納されたレチクルカセットライブラリ34からレチクルステージRSにレチクルRを搬送および搬出するものである。
これらの反転ユニット30、レチクルチェンジャ32およびレチクルカセットライブラリ34については、後に詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例に係る露光装置を用いた異物発生防止方法を説明する模式図である。
図4に示す露光装置20は、図3に示す露光装置20と同じものである。なお、図4においては、レチクルステージRS、およびウエハステージWSの図示を省略し、照明光学系24、投影光学系28の図示を簡略化している。また、レチクルブラインド27を図示し、レチクルRについても基板102およびペリクル110a、110b(ペリクル膜114a、114bおよびペリクル枠112a、112b)を図示している。
また、レチクルRについては、図10(a)〜(c)に示すものと同様の構成なので、詳細な説明は省略する。
レチクルの有効エリアSの寸法は、露光装置の露光可能領域の寸法内で、製造する半導体装置のチップ寸法に合わせて決められる。照明光学系24は、有効エリアSの寸法が最大の場合においても、その有効エリアS全体に均一に照射できる照射エリアを有する露光光ELを形成する。そして、個々のレチクルの有効エリアSの寸法に合わせて照射エリアを制限するためにレチクルブラインド27が利用される。
ウエハの露光を行う際には、レチクルRは、基板102の、クロム膜からなるパターンが形成されたパターン面104bが図の下側になるようにレチクルステージ上に載置されている。従って、照明光学系24から照射される露光光は、パターン面104bの有効エリア内の、クロム膜のパターンが形成されていない部分に吸着していた物質は、露光光のエネルギーによって昇華する。この、昇華した物質の一部は、露光処理後に、クロム膜上および縁部に吸着する。
このように、本実施例においては、1ロット分のパターン露光(投影)が終了した後に、洗浄処理を行うことにより、有効エリアSには異物がない状態を維持することができる。パターン露光のためにレチクルを使用した後に、洗浄処理を行ってから保管すれば、次のパターン露光のために使用する時に再び洗浄処理を行う必要がない。また、長期保管中の雰囲気変化等に起因する異物発生の防止のためにも、保管の前に洗浄処理を行うことが好ましい。
このように、本実施例においては、有効エリア内における異物の発生を防止することができるので、パターン不良による製品歩留りの低下を防止することができる。これにより、更に、ペリクルの再装着の頻度も下げることができるとともに、レチクルの管理も容易に行うことができる。
反転ユニット30と、レチクルステージRSとの間には、搬送アーム(図示せず)が設けられており、この搬送アームにより、レチクルRの搬送が行われる。
このレチクル搬送手段は、開閉手段により開けられたレチクルケースRC1〜RC8からレチクルRを取り出し、このレチクルRをレチクルステージに載置するものである。また、レチクルステージに載置されたレチクルRをレチクルケースRC1〜RC8に収納するものでもある。
反転ユニット30は、図6(a)に示すように、搬送アーム50により、レチクルステージRSから搬送されたレチクルRを保持し、保持状態を維持しつつ反転させるものである。
反転ユニット30は、回転部60と保持手段とを有する。
また、回転部には側面60bに回転シャフト68が設けられている。この回転シャフト68に、モータなどの回転駆動手段(図示せず)が接続されている。この回転駆動手段により、回転部60が回転される。
先ず、図6(a)に示すように、例えば、露光照射後のレチクルRが搬送アーム50により、レチクルステージRSから搬送される。このとき、移動部材64a〜64dは、回転部60の外側に突出した状態にある。
搬送アーム50は、例えば、形状が長方形状の基体52と、基体52の一方の長辺側の両端部にそれぞれ設けられた腕部54、56とを有するものである。この腕部54、56により、レチクルRが支持される。
次に、回転駆動手段により、回転部60をβ方向に180°回転させて、次に反転させるレチクルRが搬送されるまで待機する。
図8は、本発明の他の実施例に係る露光装置を示す模式図である。なお、図3および図4に示す本発明の実施例の露光装置と同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このため、露光装置21の構成を、図3および図4に示す露光装置よりも簡素化することができる。なお、この反射ミラーMは、少なくとも有効エリアSと同じ大きさを有するものであればよい。また、反射ミラーMとしては、例えば、アルミミラー、またはコールドミラーなどの全反射タイプのミラーが好適に利用できる。
本実施例においては、例えば、有効エリアが20mm□であるレチクルRを用いる。このとき、露光条件は、例えば、波長が365nm(i線)の光源を用いて露光量が100mJ/cm2の条件とする。25枚のウエハ処理を1ロットとして、露光処理を行う。ウエハ1枚あたり、60ショットである。
このように、反射ミラーMは、露光光を逆行させるために利用されるとともに、ウエハへの露光光を遮るシャッターとしても利用される。なお、レチクルRの洗浄に必要な時間に比較してウエハ移動に必要な時間の方が長い場合には、反射ミラーMを利用したレチクルRの洗浄は必要な時間だけで終え、その後は、通常のシャッター(図示しない)を利用してウエハへの露光光を遮るようにしてもよい。
このように、1ショット毎に、反射ミラーMを利用して、レチクルRの洗浄を行うことができる。これにより、更に一層異物の発生を防止することができる。
1ロット分の露光および洗浄処理が終了した後、レチクルRは、レチクルカセットライブラリに収納されて、保管される。
識別用パターンは、例えば、識別情報(ID)、または製造番号を表すものがある。また、計測用パターンは、例えば、露光装置における位置決め用、投影光学系の焦点位置計測用、またはレチクル検査装置で利用される精度計測用のものがある。
このような凹凸部70〜76を設けたレチクル100aを使用することにより、上述の異物発生防止方法の効果をさらに高めることができる。すなわち、さらに一層有効エリアS内における異物の発生を防止することができる。
凹凸部70〜76は、例えば、有効エリアS内にウエハを投影するためのパターン108を形成するためのクロム膜と共通のクロム膜を、適切な形状にパターニングすることによって形成することができる。また、有効エリアS内のパターンとは別の材料の膜で形成してもいいし、レチクル基板102自体の表面を選択的にエッチングすることによって形成してもいい。
なお、本実施例において、凹凸部の形成位置は、有効エリアS外、かつペリクル枠112b内であれば、特に限定されるものではない。例えば、凹凸部をパターン面104b(図10(c)参照)側のペリクル枠112b内面に形成してもよい。また、凹凸部の形状および形態は、核成長が生じ易いものであり、かつ有効エリアSの領域外bでかつペリクル枠112b内に設けられていれば、特に限定されるものではない。特定のパターン形状を持たない粗面であってもよい。
12 ガラス基板
14a、14b クロム膜
16a、16b クロム膜
20、21 露光装置
22 光源
24 照明光学系
27 レチクルブラインド
28 投影レンズ
30 反転ユニット
32 レチクルチェンジャ
34 レチクルカセットライブラリ
36 レチクルケース取出口
50 搬送アーム
60 回転部
62a〜62d アーム部材
64a〜64d 移動部材
66a〜66d 保持具
70〜76 凹凸部
b 有効エリア外領域
D 堆積物
EL 露光光
M 反射ミラー
S 有効エリア
R レチクル
RS レチクルステージ
RC1〜RC8 レチクルケース
W ウエハ
WS ウエハステージ
Claims (5)
- レチクル基板のパターン面の有効エリア内に、該パターン面の反対側にあるガラス面側から紫外光である露光光を照射してウエハ上に投影するためのパターンが形成され、かつ、該有効エリアを覆うペリクルが少なくとも該パターン面側に装着されたレチクルの、該パターン面の有効エリア内において、該パターン面のクロム膜外の部分に吸着されていた物質の、該パターン面の反対側にあるガラス面側から照射される紫外光である露光光のエネルギーによる昇華と、該昇華した物質の該クロム膜表面への吸着が露光のたびに繰り返されることによって、前記クロム膜の縁部から枝状に成長して発生する、前記パターンの投影の障害となる異物発生を防止する方法であって、
前記ウエハ上へのパターンの投影後、かつ、前記異物が発生する前に、前記レチクルに前記パターン面側から前記パターンの投影を行う露光装置の紫外光である露光光を照射することによって、該異物の発生を防止することを特徴とする異物発生防止方法。 - 前記露光装置は、レチクルステージに保持された前記レチクルに、前記パターン面とは反対の面側から前記露光光を照射することによって前記パターンの投影を行うものであり、
前記パターン面側からの紫外光の照射を、前記レチクルを前記レチクルステージに、前記パターンの投影を行う時とは逆向きに装着することによって行うことを特徴とする請求項1に記載の異物発生防止方法。 - 前記露光装置は、レチクルステージに保持された前記レチクルに、前記パターン面とは反対の面側から前記露光光を照射することによって前記パターンの投影を行うものであり、
前記パターン面側からの紫外光の照射を、前記レチクルを前記レチクルステージに、前記パターンの投影を行う向きに保持した状態で、該レチクルを透過した前記露光光を逆行させることによって行うことを特徴とする請求項1に記載の異物発生防止方法。 - 前記レチクルは、前記パターン投影を行う際に露光装置のレチクルステージに装着され、その後、次に投影を行うまでの間、該レチクルステージから取り外して保管するものであり、
前記レチクルステージに装着してパターン投影を行った後、前記保管を行う前に、前記パターン面側から前記紫外光の照射を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の異物発生防止方法。 - 前記ペリクルは、前記レチクル基板の少なくとも前記パターン面の有効エリアの外側に設けられたペリクル枠にペリクル膜が装着されたものであり、
前記パターン面側からの紫外光の照射は、前記有効エリアに対して選択的に行われるものであり、
前記パターン面の前記有効エリアの外側でかつ前記ペリクル枠の内側に、計測用マークおよび識別用マークのいずれでもない凹凸部を形成するか、もしくは、前記パターン面側の前記ペリクル枠の内側面に、凹凸部を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の異物発生防止方法。
Priority Applications (1)
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| JP2003429119A JP4480392B2 (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 異物発生防止方法 |
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