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JP4480598B2 - 電子部品収納用パッケージおよび電子装置 - Google Patents
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Description

本発明は、電子部品を収納する電子部品収納用パッケージおよび電子装置に関する。
情報処理の高速化,大容量化に伴って、情報処理に使用される電子装置に関しても、より高い周波数においてより大きな電力を扱えるよう改良努力がなされている。例えば、能動半導体素子として、従来のシリコン(Si)を素材とした半導体素子に代え、ガリウム(Ga)・砒素(As)半導体を素材としたショットキーバリア型電界効果トランジスタ等が開発され、高周波域において大電力を扱えるように改良されつつある。
このような高周波、大電力を扱う半導体素子を収納する電子部品収納用パッケージ(以下、単にパッケージともいう)として、従来、図10に示す形態のものが用いられている。図10は、従来の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。同図において、21は基体、22は枠体、23は入出力端子である。
図10に示す形態のパッケージは、矩形の板状の基体21と、基体21上に配置された枠体22と、基体21上に配置されかつ枠体22に固定された入出力端子23とから主に構成されている。
基体21は、例えば銅(Cu)−タングステン(W)等の熱伝導性が良好な材料からなり、電子部品25の接地電極および放熱板となるものである。枠体22は、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金等の金属からなる平面形状が矩形の部材であり、銀(Ag)ロウ等のロウ材を用いて基体21の上面に固定されている。枠体22の大きさは、長さが基体21の長さよりも短く、幅が基体21とほぼ同じである。枠体22は、長手方向の一端側の面に切欠き部22aを有している。切欠き部22aは、枠体22の幅方向に延びかつ幅方向に対向する両側面まで延びている。
このような枠体22は、基体21とともに、内部に電子部品25を収容する空所を形成している。入出力端子23は、矩形平面状の平板部23bと、平板部23b上に形成された線路導体23aと、平板部23b上に起立する立壁部23cとから主に構成されている。平板部23bは、セラミックス等の絶縁性材料から構成されている。線路導体23aは、例えば、W,モリブデン(Mo),マンガン(Mn)等の高融点金属から構成されている。立壁部23cは、図10に示すように、線路導体23aと直交するよう平板部23b上の中央部に配置されており、両端が屈曲して線路導体23aと平行に延びている。なおこの立壁部23cは、平板部23bと同様の絶縁材料からなり、平板部23bと一体化している。
このような入出力端子23は、図10に示すように、平板部23bが基体21上に固定され、また、立壁部23cが枠体22の切欠き部22aに嵌入して固定されている。これによって、切欠き部22aは、気密に封止されている。なお、入出力端子23は、その底面等に設けられた金属メタライズ層(図示せず)によって、基体21および切欠き部22aにロウ付けされている。
この電子部品収納用パッケージに、図10に示すように、電界効果トランジスタ等の電子部品25をロウ材を用いて基体21上の載置部21aに固定し、電子部品25の電極を入出力端子23に形成された線路導体23aにボンディングワイヤ等の電気的接続手段26を用いて接続する。しかる後、枠体22上に蓋体24をロウ付け法またはシーム溶接法等の溶接法により接合固定することにより、内部が気密に封止された電子装置が完成する。
このような電子部品収納用パッケージおよび電子装置では、入出力端子23が枠体22から突出することがなく、小型のものとすることができた。
特許第2854460号公報
しかしながら、図10に示した上記従来の構成においては、入出力端子23を基体21および枠体22にロウ付けにより接合する際、ロウ材が接合部から外側に流れ出て入出力端子23の露出した両端面の各面上に溜まりやすく、入出力端子23を基体21および枠体22にロウ付け固定した後に、この大きな体積のロウ材の溜りと入出力端子23との熱膨張差による応力が大きく作用し、この応力によって入出力端子23にクラック等の破損が生じるという問題点がある。この破損によって、入出力端子23においてパッケージの内部と外部とを気密に遮断できなくなったり、入出力端子23に形成された線路導体23aが断線して、内部に収容する電子部品25を正常に作動させることができなくなったりするという問題点がある。
また、近時においては、内部に収容する電子部品25に高周波信号で作動するものが用いられるようになってきており、線路導体23aには高周波信号の良好な伝送特性が要求されるようになっている。しかしながら、上記従来の構成における入出力端子23では、線路導体23aに対する接地電位が不十分なものとなっており、線路導体23aに高周波信号を伝送させると反射損失および透過損失等の伝送損失が発生し、高周波信号を効率よく伝送させることができないという問題点もある。
したがって、本発明は上記問題点に鑑み発案されたものであり、その目的は、高周波特性に優れた小型のものとすることができるとともに、入出力端子の破損を防止し、電子部品を長期にわたって正常かつ安定に作動させ得る電子部品収納用パッケージおよび電子装置を提供することにある。
本発明の第1の電子部品収納用パッケージは、上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、該基体の上側主面に前記載置部を囲繞するように設けられ、互いに対向する一対の外側面を有するとともに、前記一対の外側面の下部にそれぞれ含まれて互いに隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る入出力端子の取付部を有する四角形状の金属製の枠体と、該取付部に嵌着された、前記枠体の内外を電気的に導通する線路導体を有する絶縁体から成る前記入出力端子とを具備しており、前記入出力端子は、前記一対の外側面に対して平行であって互いに対向する一対の端面が、前記一対の外側面と面一とされているかまたは前記枠体の外側面と内側面との間に位置しているとともに、前記入出力端子の前記端面の前記取付部に沿った部位および前記基体に沿った部位にそれぞれ金属層が被着されていることを特徴とする。
本発明の第2の電子部品収納用パッケージは、上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、該基体の上側主面に前記載置部を囲繞するように設けられ、互いに対向する一対の外側面を有するとともに、前記一対の外側面の下部にそれぞれ含まれて互いに隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る入出力端子の取付部を有する四角形状の金属製の枠体と、該取付部に嵌着された、前記枠体の内外を電気的に導通する線路導体を有する絶縁体から成る前記入出力端子とを具備しており、前記入出力端子は、前記一対の外側面に対して平行であって互いに対向する一対の端面が、前記一対の外側面よりも外側に位置しているとともに、上面の前記枠体に嵌め込まれる部位および上面の前記一対の外側面よりも外側に位置している部位に金属層が被着されていることを特徴とする。
また、本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記金属層は、前記入出力端子の前記端面のほぼ全面に被着されていることを特徴とする。
また、本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記金属層は、前記入出力端子の前記端面の前記基体との接合部に沿った部分および前記入出力端子の前記端面の前記枠体との接合部に沿った部分だけに被着されていることを特徴とする。
また、本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記入出力端子は、平面視形状が四角形状であるとともに上面に前記線路導体が形成されている平板部上に立壁部を形成して成り、前記金属層は、前記入出力端子の前記端面と前記枠体の外側に露出する前記平板部の前記上面との間の稜部を除く前記端面の全面に被着されていることを特徴とする。
また、本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記入出力端子は、平面視形状が四角形状であるとともに、上面および下面に前記線路導体が形成されている平板部上に立壁部を形成して成り、前記金属層は、前記入出力端子の前記端面と前記枠体の外側に露出する前記平板部の前記上面および前記下面との間の稜部を除く前記端面の全面に被着されていることを特徴とする。
本発明の電子装置は、上記本発明の電子部品収納用パッケージと、前記載置部に載置されるとともに前記線路導体に電気的に接続された電子部品と、前記枠体の上面に取着された蓋体とを具備していることを特徴とする。
本発明に従えば、第1の電子部品収納用パッケージは、上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、基体の上側主面に載置部を囲繞するように設けられ、互いに対向する一対の外側面を有するとともに、一対の外側面の下部にそれぞれ含まれて互いに隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る入出力端子の取付部を有する四角形状の金属製の枠体と、取付部に嵌着された、枠体の内外を電気的に導通する線路導体を有する絶縁体から成る入出力端子とを具備しており、入出力端子は、一対の外側面に対して平行であって互いに対向する一対の端面が、一対の外側面と面一とされているかまたは枠体の外側面と内側面との間に位置しているとともに、入出力端子の端面の取付部に沿った部位および基体に沿った部位にそれぞれ金属層が被着されている。なお金属層は、入出力端子の端面のほぼ全面に被着されていてもよく、また入出力端子の端面の基体との接合部に沿った部分および入出力端子の端面の枠体との接合部に沿った部分だけに被着されていてもよい。
したがって、入出力端子を基体および枠体にロウ付けによって接合する際、接合部から外側に流れ出たロウ材を金属層の表面に良好に濡れ広がらせることができ、ロウ材が入出力端子と基体および枠体との接合部の近傍に溜まるのを有効に防止することができる。よって、入出力端子と基体および枠体との接合部付近の入出力端子の端面に、入出力端子とロウ材との熱膨張差による応力が大きく作用するのを有効に防止することができる。その結果、入出力端子にクラック等の破損が生じるのを有効に防止することができ、電子部品収納用パッケージの内部と外部とを気密に遮断するとともに、入出力端子に形成された線路導体の断線を防止し、内部に収容する電子部品を長期にわたって正常かつ安定に作動させ得る電子部品収納用パッケージとすることができる。
また、入出力端子の端面に被着された金属層が線路導体に対する接地電位として機能するようになり、線路導体に高周波信号を伝送させても、反射損失や透過損失等の伝送損失が生ずるのを抑制し、高周波信号を効率よく伝送させることができる。
また、本発明に従えば、第2の電子部品収納用パッケージは、上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、基体の上側主面に載置部を囲繞するように設けられ、互いに対向する一対の外側面を有するとともに、一対の外側面の下部にそれぞれ含まれて互いに隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る入出力端子の取付部を有する四角形状の金属製の枠体と、取付部に嵌着された、枠体の内外を電気的に導通する線路導体を有する絶縁体から成る入出力端子とを具備しており、入出力端子は、一対の外側面に対して平行であって互いに対向する一対の端面が、一対の外側面よりも外側に位置しているとともに、上面の枠体に嵌め込まれる部位および上面の一対の外側面よりも外側に位置している部位に金属層が被着されている。なお金属層は、入出力端子の端面のほぼ全面に被着されていてもよく、また入出力端子の端面の基体との接合部に沿った部分および入出力端子の端面の枠体との接合部に沿った部分だけに被着されていてもよい。
したがって、入出力端子を基体および枠体にロウ付けによって接合する際、接合部から外側に流れ出たロウ材を入出力端子の上面の枠体に嵌め込まれる部位および上面の一対の外側面よりも外側に位置している部位に形成された金属層に濡れ広がらせることができ、ロウ材が入出力端子の露出した両端面の各面上に溜まるのを有効に防止できる。よって、入出力端子と基体および枠体との接合部付近の入出力端子の端面に、入出力端子とロウ材との熱膨張差による応力が大きく作用するのを有効に防止することができる。その結果、入出力端子にクラック等の破損が生じるのを有効に防止することができ、電子部品収納用パッケージの内部と外部とを気密に遮断するとともに、入出力端子に形成された線路導体の断線を防止し、内部に収容する電子部品を長期にわたって正常かつ安定に作動させ得る電子部品収納用パッケージとすることができる。
また、金属層が線路導体に対する接地電位として機能するようになり、線路導体に高周波信号を伝送させても、反射損失や透過損失等の伝送損失が生ずるのを抑制し、高周波信号を効率よく伝送させることができる。
本発明に従えば、上記構成において好ましくは、入出力端子は、平面視形状が四角形状であるとともに上面に線路導体が形成されている平板部上に立壁部を形成して成り、金属層は、入出力端子の端面と枠体の外側に露出する平板部の上面との間の稜部を除く端面の全面に被着されている。
したがって、入出力端子が小型化および集積化され線路導体が入出力端子の端面に近い部分に形成されている場合においても、線路導体と入出力端子の端面に被着された金属層との間に電気的短絡を生じさせることがなく、入出力端子の端面に被着された金属層の面積を最大限大きいものとし、線路導体に対する接地電位を非常に強力なものとすることができる。したがって、線路導体に高周波信号を伝送させても、反射損失や透過損失等の伝送損失が生ずるのを有効に防止し、高周波信号を極めて効率よく伝送させることができるようになる。
本発明に従えば、上記構成において好ましくは、入出力端子は、平面視形状が四角形状であるとともに、上面および下面に線路導体が形成されている平板部上に立壁部を形成して成り、金属層は、入出力端子の端面と枠体の外側に露出する平板部の上面および下面との間の稜部を除く端面の全面に被着されている。
したがって、入出力端子が小型化および集積化され線路導体が入出力端子の端面に近い部分に形成されている場合においても、線路導体と入出力端子の端面に被着された金属層との間に電気的短絡を生じさせることがなく、入出力端子の端面に被着された金属層の面積を最大限大きいものとし、線路導体に対する接地電位を非常に強力なものとすることができる。したがって、線路導体に高周波信号を伝送させても、反射損失や透過損失等の伝送損失が生ずるのを有効に防止し、高周波信号を極めて効率よく伝送させることができるようになる。
本発明に従えば、電子装置は、上記本発明の電子部品収納用パッケージと、載置部に載置されるとともに線路導体に電気的に接続された電子部品と、枠体の上面に取着された蓋体とを具備している。したがって、上記本発明の電子部品収納用パッケージを用いた、内部に収容する電子部品を長期にわたって常に正常かつ安定に作動させ得る、電子部品の動作信頼性の高いものとなる。
本発明の電子部品収納用パッケージについて以下に詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図であり、図2(a)はその平面図であり、図3(a)はその正面図であり、図4(a)は図1の電子部品収納用パッケージにおける入出力端子の斜視図である。また、図2(b)は本発明の第2の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す平面図であり、図3(b)はその正面図である。図4(b)は電子部品収納用パッケージにおける入出力端子の他の例を示す斜視図である。図5は、本発明の第3の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。図6は、本発明の第4の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。また、図7は本発明の第5の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。図8は、本発明の第6の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解断面図である。図9は、本発明の第7の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解断面図である。
これらの図において、1は基体、2は枠体、3は入出力端子を示し、これら基体1、枠体2および入出力端子3で、内部空間に電子部品5を収納する電子部品収納用パッケージが基本的に構成される。なお、これらの図1,図2(a),図2(b),図3(a),図3(b),図4(a),図4(b)および図5〜図7のハッチング線が施された部分は金属の層が形成されている部分であることを示すためのものであり、断面を示すものではない。また、ハッチング線が施されていない部分には金属の層は形成されないということを示すものでもない。
本発明の電子部品収納用パッケージ(以下、単にパッケージともいう)は、これらの図に示すように、基体1と、枠体2と、入出力端子3と、入出力端子3の取付部2aとを具備する。基体1は、金属製であり、上側主面に電子部品5の載置部1aが形成される。枠体2は、四角形状の金属製の部材から成り、基体1の上側主面に載置部1aを囲繞するように設けられる。入出力端子3は、絶縁体から成り、枠体2の内外を電気的に導通する線路導体3aを有する。入出力端子3の取付部2aは、入出力端子3が嵌着され、枠体2の下部の隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る。入出力端子3は、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eが、枠体2の2つの角部を含む互いに対向する一対の外側面2cと面一とされている(図1、図2(a)、図3(a)参照)かまたは枠体2の外側面2cと内側面2dとの間に位置している(図2(b)、図3(b)参照)とともに、入出力端子3の端面3eの取付部2aに沿った部位および基体1に沿った部位に金属層3dが被着されている。
または、本発明のパッケージにおいて、入出力端子3は、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eが、枠体2の2つの角部を含む互いに対向する一対の外側面2cよりも外側に位置しているとともに、上面の枠体2に嵌め込まれる部位および上面の前記一対の外側面2cよりも外側に位置している部位に金属層3dが被着されている(図7参照)。
本発明のパッケージを構成する基体1は四角形状の金属部材であり、無酸素Cu,Cu−W,Cu−モリブデン(Mo)合金などのCu系材料やFe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金などの金属から成る。特に、基体1の熱伝導性をよくして内部に収容する電子部品5から発生した熱を効率よく外部へ放散させるという観点からは、Cu系材料(Cu、Cuを主成分とする合金、またはCuを含浸した金属材料)が好ましい。
このような基体1は、それぞれ金属のインゴットに圧延加工または打ち抜き加工などの従来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に製作される。そして、基体1の表面には、酸化腐食の防止および電子部品5のロウ付けなどによる載置固定をさらに良好にするために、電解めっき法または無電解めっき法によって厚さ0.5〜9μmのNi層および厚さ0.5〜5μmのAu層を被着させておくとよい。
基体1の上側主面にはFe−Ni−Co合金等から成る金属で形成された枠体2が載置部1aを囲繞するように設置され、AgロウまたはAg−Cuロウ等のロウ材によって接合固定されている。枠体2には、その下部の隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る入出力端子3の取付部2aが形成されている。この取付部2aおよび基体1の上面に囲まれる部分に入出力端子3がロウ付け等によって嵌着固定されている。このように、枠体2および入出力端子3によって載置部1aが囲まれることによって電子部品5を収納するための空所が形成されている。
基体1の平面視における大きさは、枠体2の平面視における大きさよりも大きければよく、これによって基体1と枠体2とでパッケージとなる容器を形成することができる。例えば、図1,図5,図6に示すように、枠体2と入出力端子3とを合わせた大きさとしたり、図7,図8,図9に示すように、平面視における基体1の大きさは平面視における枠体2と同じ大きさとし、入出力端子3の平板部3bの一部が枠体2および基体1より外側に突出するようにしたりしてもよい。
好ましくは、基体1の平面視における大きさは、図1,図5,図6に示すように、枠体2と入出力端子3とを合わせた大きさとするのがよい。この構成によって、入出力端子3の下面が基体1によって支持され、入出力端子3を基体1で補強することができる。例えば、枠体2の外側の線路導体3aをボンディングワイヤ等によって外部電気回路基板の配線導体に接続する際に、入出力端子3の枠体2の外側に位置する部位に外力が加わった場合においても、入出力端子3を破損し難くすることができる。その結果、入出力端子3の線路導体3aを外部電気回路基板の配線導体に接続する際において、入出力端子3が破損することがなくなって、パッケージ内部を気密に保持することができ、電子部品5を長期にわたって正常かつ安定に作動させることができる。また、この構成によって、入出力端子3の下面が全面にわたってロウ付け用に形成されたメタライズ層および金属から成る基体1で覆われるので、線路導体3aが全長にわたって基体1で接地されるようになる。その結果、線路導体3aが全長にわたって基体1によって安定に接地され、線路導体3aを伝送する電気信号が高周波信号であっても、マイクロストリップ線路またはストリップ線路として動作し、電気信号に反射損失や透過損失等の伝送損失が発生するのを有効に防止しつつ良好に高周波信号を伝送することができる。
ここで、載置部1aに電子部品5として半導体レーザ(LD)および/またはフォトダイオード(PD)等の光半導体素子が載置固定される場合には、図8のパッケージの断面図に示すように、枠体2の一側面に光信号入出力用の貫通孔2bを設け、そこに円筒形状の光ファイバ取付部材8がロウ付け等により嵌着固定されていてもよい。なお、図8は、図7のパッケージの入出力端子3が嵌着された枠体2の側壁と対向する枠体2の側壁に貫通孔2bを設けた場合を断面図にて示すものであり、図7と共通する部分には同じ符号が付されている。
この場合、光ファイバ取付部材8のパッケージ外側から、環状の光ファイバ支持部材10に支持固定された光ファイバ9の先端を挿入するとともに、光ファイバ9の先端を電子部品5の光入出力部と光結合するように位置合わせして、光ファイバ取付部材8のパッケージ外側面に光ファイバ支持部材10の端面を溶接接合またはロウ付け接合等することによって、光ファイバ9の先端が電子部品5の光入出力部に光結合された状態でパッケージに取着される。このように光ファイバ取付部材8を介して光ファイバ支持部材10をパッケージに溶接接合やロウ付け等によって接合することで、光ファイバ支持部材10のパッケージへの接合時にパッケージに加わる熱応力を光ファイバ取付部材8で吸収緩和させて、入出力端子3に熱応力が大きく作用するのを抑制し、入出力端子3にクラック等の破損が生ずるのを防止できる。
電子部品5として光半導体素子が載置固定される場合、好ましくは、図8に示すように、枠体2の取付部2aが形成された側面に対向する側面に貫通孔2bを設けるのがよい。この構成によって、入出力端子3の線路導体3aと電子部品5と光ファイバ9とを一直線上に配置することができ、線路導体3aから電子部品5の発光部または受光部までの配線を直線化することができる。すなわち、線路導体3aから電子部品5の発光部または受光部までの配線に屈曲部がなくなり、屈曲部で配線を伝送する高周波信号に反射損失および透過損失等の伝送損失が発生するということがなくなる。その結果、線路導体3aから電子部品5の発光部または受光部までの配線を伝送する高周波信号に反射損失および透過損失等の伝送損失が発生するのを有効に防止することができ、高周波信号の伝送効率に優れたものとすることができる。
なお図示しないが、光ファイバ取付部材8および光ファイバ支持部材10が設けられずに貫通孔2bの内面に直接光ファイバ9がロウ付け接合される形態、または光ファイバ取付部材8が設けられずに貫通孔2bの外側面に光ファイバ支持部材10が溶接接合またはロウ付け接合される形態であっても構わない。
入出力端子3は、図4(a)に示すように矩形状の上側主面の、互いに対向する辺の間に線路導体3aを有する平板部3bと、平板部3bの上側主面に線路導体3aを横切るようにして設けられ線路導体3aと他の金属を絶縁し、かつパッケージを気密に封止するための立壁部3cとから構成されている。平板部3bおよび立壁部3cは、Al質焼結体,AlN質焼結体,3Al・2SiO質焼結体等のセラミックスから成る。例えばAl質焼結体から成る場合、以下のようにして作製される。アルミナ(Al),酸化珪素(SiO),酸化マグネシウム(MgO),酸化カルシウム(CaO)等の原料粉末に適当な有機バインダ,有機溶剤,可塑剤,分散剤等を添加混合してスラリー状となし、これを従来周知のドクターブレード法によってシート状となすことによって、複数枚のセラミックグリーンシートを得る。
次に、このセラミックグリーンシートに入出力端子3の平板部3bおよび立壁部3cとなるように適当な打抜き加工を施す。そして、W,Mo,Mn等の金属粉末に適当なバインダ,溶剤を混合してなる導体ペーストを、セラミックグリーンシートにスクリーン印刷法等によって所定パターンに印刷塗布することによって、電子部品5の電極と電気的に接続される線路導体3a等となる導体層を形成する。また、入出力端子3の基体1および枠体2に接合される面となるセラミックグリーンシートにはロウ付け用の導体層(メタライズ層)が形成される。
これらのセラミックグリーンシートを所定の順序で積層した後、所定の寸法に切断し約1600℃の温度で焼成し、その後、ダイシングソー、スライサー等のダイヤモンドと砥粒等を用いた切断刃にて所定の大きさに切断し、枠体2の取付部2aに入出力端子3が精度良く嵌め込みできるよう立壁部3cの上面を所定の高さに研磨する。最後に立壁部3cの上面、入出力端子3の両端面3e、立壁部3cの枠体2に接合される側面にMo,Mn等の金属層3dを印刷塗布し約1300℃の温度で焼成する。これによって、線路導体3aなどの導体層を有した入出力端子3となる焼結体を作製することができる。入出力端子3の線路導体3a等の導体層の表面には、酸化腐食を防止するためやワイヤボンディング性を高めるため、さらに半田付け性を高めるために、表面に厚さ0.5〜9μmのNi層および厚さ0.5〜5μmのAu層等の金属層がめっき法によって被着されているのがよい。
なお、入出力端子3は、枠体2の取付部2aを塞ぎ、枠体2内外を気密に封止するとともに、内部に載置される電子部品5と外部電気回路との間の電気信号を導通させる線路導体が枠体2の内外を接続するように設けられていればよい。したがって、上記形態に限ることはなく、例えば、全体が直方体形状であって、その内部に線路導体3aが一側面から他側面にかけて形成され、線路導体3aの両端が露出されているような形態のものであってもよい。
入出力端子3は、立壁部3cの平面視形状が図4(a)に示すようなコ字型である他に、図4(b)に示すような棒状(直線状)であってもよい。図4(b)に示すような棒状である場合、枠体2に設けられた取付部2aの両外側面2cの側面形状は図1のような四角形状でなく、階段状(L字形)とする。
また、図1に示すように、入出力端子3が、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eが、枠体2の2つの角部を含む互いに対向する一対の外側面2cと面一とされているかまたは枠体2の外側面2cと内側面2dとの間に位置しているとともに、入出力端子3の端面3eの取付部2aに沿った部位および基体1に沿った部位に金属層3dが被着されている形態である場合、入出力端子3の両端面3eに施される金属層3dは、少なくとも基体1および枠体2に沿って形成されていればよい。例えば、図1に示すような入出力端子3の両端面3eのほぼ全面に施される形態であってもよく、図5に示すような入出力端子3の両端面3eの基体1との接合部に沿った部分および入出力端子3の両端面3eの枠体2との接合部に沿った部分だけに施される形態であってもよい。
好ましくは、図6に示すように、平面視形状が四角形状であるとともに上面に線路導体3aが形成されている平板部3b上に立壁部3cを形成して成る入出力端子3の金属層3dは、入出力端子3の平板部3bの端面3eと枠体2の外側に露出する入出力端子3の平板部3bの上面との間の稜部、および立壁部3cの外側に露出する側面3fと端面3eとの間の稜部の平板部3b側の一部、すなわち線路導体3aに近接している部位を除く端面3eの全面に被着されているのがよい。これによって、線路導体3aが平板部3bの端面3e近傍の位置に設けられても端面3eの金属層3dに電気的短絡を生ずることがなく、また、線路導体3aと金属層3dとの間に適度な容量成分を持たせることができる。
また、図7に示すように、入出力端子3は、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eが、枠体2の2つの角部を含む互いに対向する一対の外側面2cよりも外側に位置しているとともに、上面の枠体2に嵌め込まれる部位および上面の前記一対の外側面2cよりも外側に位置している部位に金属層3dが被着されている形態である場合、入出力端子3の上面に施される金属層3dは、少なくとも上面の枠体2に嵌め込まれる部位および上面の前記一対の外側面2cよりも外側に位置している部位に形成される。
さらに、入出力端子3は、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eが、枠体2の2つの角部を含む互いに対向する一対の外側面2cよりも外側に位置するように形成されるだけでなく、2つの角部の間の立壁部3cの面、すなわち図7のように、平板部3bの上面に線路導体3bを横切るように形成される立壁部3cの側面3fが枠体2の外側面2eよりも外側に位置するように形成されており、この枠体2の外側面2eよりも外側に位置する立壁部3cの上面部分にも金属層3dが被着されている形態とするのがよい。この構成によって、ロウ材が入出力端子3の露出した各面上に濡れ広がり、ロウ材溜りが形成されるのを有効に防止でき、入出力端子3が溜まったロウ材との熱膨張差による応力でクラック等によって破損するのをより有効に防止することができる。
同様に、入出力端子3の枠体2に接合される側面(枠体2の入出力端子3が嵌着される切り欠きの奥側、つまり電子部品5がある側の面)および入出力端子3の基体1と接合される下面の、枠体2の外側面よりも外側の部分にも金属層3dが形成されているのがよい。
なお、金属層3dは立壁部3cの上面の全面に被着されて成るものであってもよいし、立壁部3cの上面の枠体2との接合部から枠体2の外側面2cの外側にかけて部分的に被着されて成り、立壁部3cの上面の端まで形成されていないものであってもよい。金属層3dは、枠体2と立壁部3cの上面とを接合するロウ材のうち、余分なロウ材が枠体2の外側面より流れ出てきても、金属層3dによって十分濡れ広がり、ロウ材溜りを形成させない幅があれば十分であり、必ずしも立壁部3cの上面の端まで全面に被着されている必要はない。
また、立壁部3cの内側面と枠体2の内側面2dが略同一面であり、立壁部3cのパッケージの内側面と外側面との間の厚みは、枠体2の厚みよりも厚くすることによって、立壁部3c(入出力端子3)の端面3eが枠体2の外側面2cよりも外側に位置するように形成し、その上面に金属層3dを枠体2の厚みよりも幅広となるように形成して金属層3dが枠体2の外側面よりも外側まで金属層3dが被着されるようにしてもよい。さらに、立壁部3cの内側面が枠体2の内側面2dと外側面2cとの間に位置し、立壁部3cの厚みが枠体2の厚みと略同じまたは少し薄めであるが、立壁部3cの端面3eが枠体2の外側面2cよりも外側に位置するように形成し、その上面に金属層3dが枠体2の外側面2cよりも外側まで被着されるようにしてもよい。
このように、立壁部3cの内側面が枠体2の内側面よりも外側になるように形成した場合は、入出力端子3の線路導体3dを形成する平板部3bの幅が広くなるので、基体1の上面の線路導体3aのそれぞれの幅を広くしたり、線路導体3a間の幅を広くしたりすることもできる。
また、入出力端子3の端面3eが枠体2の外側面2cよりも外側に位置する場合において、入出力端子3の端面3eにも金属層3dが被着されていてもよい。この構成によって、入出力端子3の金属層3dの面積を拡張でき、線路導体3aに対する接地電位をより強化することができる。そして、線路導体3aを伝送する信号が高周波のものとなっても、高周波信号に発生する伝送損失をさらに低減させることができ、高周波信号を極めて効率よく伝送させることができるようになる。さらに、入出力端子3の上面の金属層3dと端面3eの金属層3dとが接続するように被着される場合、余分なロウ材を端面3eの金属層3dにも濡れ広がらせることができるので、上面の金属層3dの幅が狭くてもよいことになる。
さらにこの場合、入出力端子3の両端面3eに施される金属層3dは、少なくとも基体1および枠体2に沿って形成されていればよい。例えば、図1に示すような入出力端子3の両端面3eのほぼ全面に施される形態であってもよく、図5に示すような入出力端子3の両端面3eの基体1との接合部に沿った部分および入出力端子3の両端面3eの枠体2との接合部に沿った部分だけに施される形態であってもよい。
また、平面視形状が四角形状であるとともに上面に線路導体3aが形成されている平板部3b上に立壁部3cを形成して成る入出力端子3の金属層3dは、入出力端子3の平板部3bの端面3eと枠体2の外側に露出する入出力端子3の平板部3bの上面との間の稜部、および立壁部3cの外側に露出する側面3fと端面3eとの間の稜部の平板部3b側の一部、すなわち線路導体3aに近接している部位を除く端面3eの全面に被着されているのがよい。これによって、線路導体3aが平板部3bの端面3e近傍の位置に設けられても端面3eの金属層3dに電気的短絡を生ずることがなく、また、線路導体3aと金属層3dとの間に適度な容量成分を持たせることができる。
本発明のパッケージにおいて、好ましくは、図9に示すように、入出力端子3は、枠体2の外側に露出する部位において、平板部3bの上面および下面に線路導体3aが形成されているのがよい。この構成によって、枠体2の内側における入出力端子3の平板部3bの上面に電子部品5と接続される線路導体3aを微細に多数設けた場合においても、枠体2の外側では入出力端子3の上面に形成された一部の線路導体3aを内部配線を介して下面に引き回し、入出力端子3の枠体2の外側の上面または下面にそれぞれ配置される線路導体3aの数を枠体2の内側の入出力端子3の上面に配置される線路導体3aの数に比べ減少させることができる。したがって、入出力端子3の枠体2の外側の線路導体3aの幅を広くすることができるとともに、隣り合う線路導体3a同士の間隔を広げることが可能となる。
そして、枠体2の外側では、個々の線路導体3aにリード端子7をロウ材等の導電性接着剤を介して接合させた場合においても、線路導体3aとリード端子7との接合面積を十分なものとして、リード端子7を入出力端子3に強固に取着させることができる。
また、線路導体3aにリード端子7をロウ材等の導電性接着剤を介して接合させても、隣り合う線路導体3a間で溶融したロウ材等の導電性接着剤が表面張力によって結合してしまうのを防止でき、隣り合う線路導体3aが電気的に短絡するのを有効に防止することができる。
なお、図示していないが、平板部3bの上面の線路導体3aと下面の線路導体3aとの間に接地金属層を形成しておくと、上面の線路導体3aと下面の線路導体3aとの間の電気信号のクロストークを避けることができるとともに、この接地金属層がそれぞれの線路導体3aの接地導体層として作用し、それぞれの線路導体3aがマイクロストリップラインとして動作する。したがって、線路導体3aに高周波信号を良好に伝送させることができるようになる。
以上の結果、枠体2の内側における入出力端子3の上面に、電子部品5と接続される線路導体3aが微細に多数設けられ、小型化および集積化されたパッケージにおいても、入出力端子3の枠体2の外側では、外部電気回路基板との接続に十分な線路導体3aの幅を確保することができる。
さらに、入出力端子3の平板部3bの上面に形成された線路導体3aを外部電気回路基板の一主面に形成された配線導体に電気的に接続するとともに、入出力端子3の下面に形成された線路導体3aを外部電気回路基板の一主面に形成された配線導体に電気的に接続することもでき、パッケージを外部電気回路基板に実装する際の作業性を改善することができる。また入出力端子3の上面および下面に形成された線路導体3aにそれぞれリード端子7を取着することで、上下のリード端子7間に外部電気回路基板を挟み込ませることができ、パッケージの外部電気回路基板の上下面に形成された配線導体への実装の作業性を極めて効率のよいものとすることができる。
また、平板部3bの上面および下面に線路導体3aが形成されている場合、図9において、入出力端子3の枠体2よりも外側に位置する部位の下方には基体1が設けられてないのがよい。この構成によって、枠体2の下端に入出力端子3を設けても線路導体3aと基体1とが電気的短絡を起こすことがない。また、パッケージを外部電気回路基板に実装する際に基体1が障害となるのを防止できる。
または、平板部3bの下面にも立壁部3と同様の絶縁体を接合することによって、平板部3bの下面に形成された線路導体3aと基体1とが電気的短絡を生じないようにしてもよい。
このような入出力端子3の構成において、入出力端子3の端面3eに被着される金属層3dは、入出力端子3の端面3eと枠体2の外側に露出する入出力端子3の平板部3bの上面および下面との間の稜部、および立壁部3cの外側に露出する側面3fと端面3eとの間の稜部の平板部3b側の一部、すなわち線路導体3aに近接している部位を除く端面3eの全面に被着されているのがよい。この構成によって、入出力端子3が小型化および集積化され線路導体3aが入出力端子3の端面3eに近い部分に形成されている場合においても、線路導体3aと入出力端子3の端面3eに被着された金属層3dとの間に電気的短絡を生じさせることがなく、入出力端子3の端面3eに被着された金属層3dの面積を最大限大きいものとし、線路導体3aに対する接地電位を非常に強力なものとすることができる。したがって、線路導体3aに高周波信号を伝送させても、反射損失や透過損失等の伝送損失が生ずるのを有効に防止し、高周波信号を極めて効率よく伝送させることができるようになる。
また、好ましくは、入出力端子3が、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eが、枠体2の2つの角部を含む互いに対向する一対の外側面2cと面一とされているかまたは枠体2の外側面2cと内側面2dとの間に位置しているとともに、入出力端子3の端面3eの取付部2aに沿った部位および基体1に沿った部位に金属層3dが被着されている形態である場合、入出力端子3の両端面3eの金属層3dは、その表面に入出力端子3の端面3eの外周に直交する方向に延びる複数の溝が形成されているのがよい。同様に、入出力端子3が、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eが、枠体2の2つの角部を含む互いに対向する一対の外側面2cよりも外側に位置しているとともに、上面の枠体2に嵌め込まれる部位および上面の前記一対の外側面2cよりも外側に位置している部位に金属層3dが被着されている形態である場合も、入出力端子3の両端面3eの金属層3dは、その表面に入出力端子3の端面3eの外周に直交する方向に延びる複数の溝が形成されているのがよい。これによって、入出力端子3と基体1および枠体2との接合部から外側に流れ出たロウ材を溝に沿って毛細管現象により、極めて良好に濡れ拡がらすことができ、ロウ材の大きな溜りが形成されるのをより有効に防止できる。
このような溝は幅および深さが1〜500μm程度であり、例えば、金属層3dとなる金属ペーストを印刷した後、金型で押し付けたり、表面粗度の高い研磨紙で一定方向に擦る等の方法によって作製することができる。
以上の構成によって、本発明のパッケージが構成される。このようなパッケージは、入出力端子3は、2つの角部に位置する互いに対向する一対の端面3eおよび/または入出力端子3の立壁部3cの上面の枠体2の外側面2cよりも外側に金属層3dが被着されている。これによって、例えば図3(a),図3(b)に示すように、入出力端子3を基体1および枠体2に接合するためのロウ材が金属層3dの表面を流れ、入出力端子3の両端面3eの取付部2aに沿った部分に溜まることがなくなる。このため、入出力端子3を基体1および枠体2にロウ付け固定した後に、入出力端子3の端面3eの基体1および枠体2との接合部に近い部位において、入出力端子3とロウ材との熱膨張差による応力が大きく作用することがなくなる。
この結果、入出力端子3にクラック等の破損が生じるのを有効に防止することができ、パッケージの内部と外部とを気密に遮断し、入出力端子3に形成された線路導体3aの断線を防止し、内部に収容する電子部品を長期にわたって正常かつ安定に作動させ得る電子部品収納用パッケージとすることができる。
また、入出力端子3の端面3eおよび/または入出力端子3の上面に被着された金属層3dが線路導体3aに対する接地電位として機能するようになり、線路導体3aに高周波信号を伝送させても、反射損失および透過損失等の伝送損失が生ずるのを抑制し、高周波信号を効率よく伝送させることができる。
線路導体3aは、入出力端子3の下面の基体1または導電性のメタライズ層との間でマイクロストリップ構造を形成し、線路導体3aの幅および入出力端子3の平板部3bの材質および厚みを適度なものにすることにより高周波伝送特性が向上する。また好ましくは、立壁部3cの枠体2の内外の線路導体3aの線幅および立壁部3cに挟まれる線路導体3aの線幅は、それぞれ異なるように形成される。
また、図6に示すように、入出力端子3の金属層3dは、入出力端子3の平板部3bの端面3eと枠体2の外側に露出する入出力端子3の平板部3bの上面との間の稜部および立壁部3cの端面3eと側面3fとの間の稜部の平板部3b側を除く端面3eの全面に被着されている。これによって、入出力端子3の端面3eに被着された金属層3dの面積を最大限大きいものとするとともに、入出力端子3が小型化および集積化され線路導体3aが入出力端子3の端面3eに近い部分に形成されている場合においても、線路導体3aと入出力端子3の端面3eに被着された金属層3dとの間に電気的短絡を生じさせることがない。したがって、入出力端子3を小型化および集積化できるとともに線路導体3aに対する接地電位を非常に強力なものとすることができる。
具体的には、図6に示すように、枠体2の外側に位置する平板部3bの上面と端面3eとの間の稜部および立壁部3cの枠体2の外側に位置する側面3fと端面3eとの間の稜部の平板部3b側を金属層3dの非形成部とし、この部位を除いた入出力端子3の端面3eの全面に金属層3dを被着する。これによって、線路導体3aが平板部3bの端面3e近くまで形成されている場合においても、線路導体3aと金属層3d(接地導体)との間に電気的短絡が発生するのを防止できることにもなる。
近時においては、パッケージの小型化や、パッケージ内部に収容する電子部品5を多数個搭載したり、大規模に集積されたものを搭載したりする集積化が進んでいる。このパッケージの小型化と集積化によって、線路導体3aの本数が多くなり、入出力端子3の端面3e近くまで設けられるようになってきている。稜部の金属層3dの非形成領域は、このような場合において、線路導体3aと金属層3d(接地導体)との間に電気的短絡が発生するのを有効に防止できる構成となる。
金属層3dの非形成部の幅は、好ましくは0.05mm〜0.2mm程度であるのがよい。この構成によって、反射損失および透過損失等の伝送損失が生ずるのを有効に抑制し、高周波信号を効率よく伝送させることができるとともに、線路導体3aと金属層3dとの間に電気的短絡が発生するのを有効に防止できる。金属層3dの非形成部の幅が0.05mm未満であると、非形成部の幅が狭すぎてしまい、線路導体3aおよび金属層3dとなる導体ペーストを印刷塗布する際に、線路導体3aおよび金属層3dとなる導体ペーストが滲んで線路導体3aと金属層3dとの間に電気的短絡が発生してしまう場合がある。金属層3dの非形成部の幅が0.2mmを超えて大きくなると、非形成部の幅が大きすぎてしまい、入出力端子3の端面3eの全面積に対して金属層3dの面積が小さくなる傾向にあるので接地電位を十分に強化できなくなって、反射損失や透過損失等の伝送損失が生じ易くなる。
以上によって、近時の小型化されるとともに内部の電子部品5が大規模に集積化されたパッケージにおいて、線路導体3aに高周波信号を伝送させても、反射損失および透過損失等の伝送損失が生ずるのを有効に防止し、高周波信号を極めて効率よく伝送させることができる構成となる。
そして、図1〜図9に示すように、上記構成のパッケージの載置部1aに半導体素子、圧電振動子、または光素子等の電子部品5を鉛(Pb)−錫(Sn)またはAu−Sn等の半田によって載置固定した後、電子部品5の電極と線路導体3aの枠体2の内側の部位とをボンディングワイヤ等の電気的接続手段6で電気的に接続し、枠体2の上面にFe−Ni−Co合金などの金属またはセラミックスなどから成る蓋体4を半田付け法または溶接法などにより取着し、電子部品5を気密に封止することで製品としての電子装置となる。
なお、電子部品5は窒化アルミニウム(AlN)等の絶縁体から成る回路基板の上に搭載された状態(図示せず)またはペルチェ素子等を用いた熱電変換冷却装置の上に搭載された状態(図示せず)で載置部1aに載置固定されていてもよい。このような構成により、電子部品5から発生する熱を外部に効率よく放散させることができ、電子部品5が温度上昇して誤作動等するのを有効に防止できる。
さらに、枠体2の外側にある線路導体3aがFe−Ni−Co合金またはFe−Ni合金等の金属から成るリード端子と半田付けされたり、ボンディングワイヤが接続されたりすることによって、線路導体3aが外部電気回路基板に電気的に接続される。これによって、外部電気回路基板と電子部品5とは、線路導体3aと電気的接続手段6を介して電気的に接続され、外部電気回路基板からの電気信号を受信または外部電気回路基板へ電気信号を送信することによって電子部品5が作動するようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等支障ない。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
本発明の第1の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。 (a)は図1の電子部品収納用パッケージの平面図であり、図2(b)は本発明の第2の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す平面図である。 (a)は図2(a)の電子部品収納用パッケージの正面図であり、図3(b)は図2(b)の電子部品収納用パッケージの正面図である。 (a)は図1の電子部品収納用パッケージに嵌着接合される入出力端子の斜視図、図4(b)は本発明の電子部品収納用パッケージに嵌着接合される入出力端子の他の例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。 本発明の第5の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。 本発明の第6の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解断面図である。 本発明の第7の実施の形態の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解断面図である。 従来の電子部品収納用パッケージおよび電子装置を示す分解斜視図である。
符号の説明
1:基体
1a:載置部
2:枠体
2a:取付部
2c:外側面
2d:内側面
3:入出力端子
3a:線路導体
3d:金属層
3e:端面
4:蓋体
5:電子部品

Claims (7)

  1. 上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、該基体の上側主面に前記載置部を囲繞するように設けられ、互いに対向する一対の外側面を有するとともに、前記一対の外側面の下部にそれぞれ含まれて互いに隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る入出力端子の取付部を有する四角形状の金属製の枠体と、該取付部に嵌着された、前記枠体の内外を電気的に導通する線路導体を有する絶縁体から成る前記入出力端子とを具備しており、
    前記入出力端子は、前記一対の外側面に対して平行であって互いに対向する一対の端面が、前記一対の外側面と面一とされているかまたは前記枠体の外側面と内側面との間に位置しているとともに、
    前記入出力端子の前記端面の前記取付部に沿った部位および前記基体に沿った部位にそれぞれ金属層が被着されていることを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
  2. 上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、該基体の上側主面に前記載置部を囲繞するように設けられ、互いに対向する一対の外側面を有するとともに、前記一対の外側面の下部にそれぞれ含まれて互いに隣接する2つの角部間が切り欠かれて成る入出力端子の取付部を有する四角形状の金属製の枠体と、該取付部に嵌着された、前記枠体の内外を電気的に導通する線路導体を有する絶縁体から成る前記入出力端子とを具備しており、
    前記入出力端子は、前記一対の外側面に対して平行であって互いに対向する一対の端面が、前記一対の外側面よりも外側に位置しているとともに、
    上面の前記枠体に嵌め込まれる部位および上面の前記一対の外側面よりも外側に位置している部位に金属層が被着されていることを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
  3. 前記金属層は、前記入出力端子の前記端面のほぼ全面に被着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品収納用パッケージ。
  4. 前記金属層は、前記入出力端子の前記端面の前記基体との接合部に沿った部分および前記入出力端子の前記端面の前記枠体との接合部に沿った部分だけに被着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品収納用パッケージ。
  5. 前記入出力端子は、平面視形状が四角形状であるとともに上面に前記線路導体が形成されている平板部上に立壁部を形成して成り、前記金属層は、前記入出力端子の前記端面と前記枠体の外側に露出する前記平板部の前記上面との間の稜部を除く前記端面の全面に被着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品収納用パッケージ。
  6. 前記入出力端子は、平面視形状が四角形状であるとともに、上面および下面に前記線路導体が形成されている平板部上に立壁部を形成して成り、前記金属層は、前記入出力端子の前記端面と前記枠体の外側に露出する前記平板部の前記上面および前記下面との間の稜部を除く前記端面の全面に被着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品収納用パッケージ。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電子部品収納用パッケージと、前記載置部に載置されるとともに前記線路導体に電気的に接続された電子部品と、前記枠体の上面に取着された蓋体とを具備していることを特徴とする電子装置。
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