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JP4482984B2 - 粉体供給用振動フィーダ - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、粉体を所定量ずつ送り出す粉体供給用振動フィーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、調味料等の粉体を扱う工場等においては、粉体を所定量ずつ送り出すための粉体供給用振動フィーダが用いられている。
ここで、この粉体供給用振動フィーダを、図8に示すものを例にとって説明する。
図において、符号1は、トラフである。このトラフ1は、断面V字状に形成されたもので、その一端側は、壁部1aによって閉ざされた連結端1bとされ、他端側は開放された送出端1cとされている。このトラフ1は、架台2上に設けられた支持部3によって、長手方向へ摺動可能に支持されている。また、トラフ1には、壁部1aによって閉ざされた連結端1b側における上部にホッパ4が設けられており、このホッパ4からトラフ1内に粉体Pが供給されるようになっている。
【0003】
トラフ1の壁部1aによって閉ざされた連結端1bには、架台2上に設置されたボイスコイルモータ等からなる加振器5の振動部材6が連結固定されている。
加振器5は、波形発生器7からの振動波形信号が増幅器8によって増幅されて送信されることにより、その振動波形信号に基づいて、振動部材6を振動させるようになっている。
そして、この振動部材6が振動されることにより、この振動部材6が連結固定されたトラフ1が、その長手方向へ振動され、このトラフ1に供給された粉体Pが、加振器5によってトラフ1が振動されることにより、このトラフ1の他端側の送出端1cから所定量ずつ送り出されるようになっている。
【0004】
ここで、波形発生器7では、図9に示すように、非対象波形が送信されるようになっており、この非対象波形が増幅器8によって増幅されて加振器5へ送られ、トラフ1は、長手方向の前後(図8中左右)へ異なる加速度にて振動されるようになっている。
つまり、トラフ1は、送出端1cへ向けて小さな加速度にて移動することにより粉体Pの絶対位置を移動させ、連結端1bへ向けて大きな加速度にて移動することにより慣性によって粉体Pの絶対位置が移動しないように(あるいは小さくするように)振動し、これにより、粉体Pがトラフ1の送出端1cから所定量ずつ送出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記粉体供給用振動フィーダにて送出する粉体Pとして、調味料等の食品を扱う場合、トラフ1を加振器5の振動部材6から取り外して定期的に清掃・洗浄する必要があるが、トラフ1の壁部1aと振動部材6のフランジ6aとをボルト9・ナット10によって締結固定することにより、トラフ1が振動部材6に連結固定されているので、トラフ1の清掃・洗浄時における取り外し、取り付け作業が極めて煩雑であり、多大な手間及び時間を要してしまうという問題があった。また、トラフ1の清掃・洗浄作業中は、粉体供給用振動フィーダを含む製造ライン全体を停止させざるを得ず、このため、清掃・洗浄作業が長引くと、それだけ生産性が低下してしまうという問題があった。
【0006】
この場合、トラフ1を取り付けた状態にて、トラフ1を清掃・洗浄することが考えられるが、洗浄時に加振器5が濡れて故障してしまう恐れがあり、加振器5を防水構造としたり、あるいは、加振器5に水がかからないようにしなければならず、コストアップを招いたり、あるいは余計な作業を行わなければならなくなる。
【0007】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、極めて容易にかつ短時間にて清掃・洗浄作業を行い、生産性への影響を最小限に抑えることが可能な粉体供給用振動フィーダを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の粉体供給用振動フィーダは、ホッパから粉体が供給されるトラフと、このトラフを長手方向へ加振して、供給された粉体を一端から送り出させる加振器とを有する粉体供給用振動フィーダであって、前記加振器と前記トラフとが互いに係合する雌継手と雄継手とからなる着脱機構により着脱可能に連結され、前記雌継手は、前記加振器による振動方向と交差する方向に開口する孔部を有し、前記雄継手は、前記雌継手の孔部に嵌合されて係合されるキー部材を有し、前記孔部及び前記キー部材は、前記孔部への前記キー部材の嵌合方向へ向かってそれぞれ次第に窄まるテーパ面形状に形成され、前記孔部に前記キー部材が嵌合されることにより、前記加振器と前記トラフとが互いの中心軸が一致した状態に位置決めされることを特徴としている。
【0009】
このように、ホッパから粉体が供給されるトラフと、トラフを振動させて一端から粉体を送り出す加振器とが着脱機構により着脱可能に連結されているので、着脱機構の雌継手と雄継手との係合状態を解除させることにより、極めて容易に、トラフを加振器から取り外すことができる。
これにより、調味料等の食品からなる粉体を扱う場合、トラフを加振器から容易に取り外して、その清掃・洗浄作業を行うことができ、トラフの清掃・洗浄作業にかかる手間及び時間を大幅に削減させることができ、トラフの清掃・洗浄作業に伴う生産性への影響を最小限に抑えることができる。
また、トラフを加振器に取り付けたままトラフを洗浄するために、防水構造の加振器を用いたり、あるいは洗浄時に加振器が濡れないようにカバーをかけたりする必要がなく、したがって、余計なコストアップや作業をなくすことができる。
【0011】
また、雌継手の孔部へ雄継手のキー部材を嵌合させることにより、その係合力により加振器とトラフとが連結される構造であるので、このトラフの着脱作業を極めて容易に行うことができ、清掃・洗浄作業を容易かつ短時間にて行うことができる。また、雌継手の孔部と雄継手のキー部材とを、加振器による振動方向と交差する方向に嵌合させて互いに係合させるものであるので、トラフの振動時に、加振器とトラフとの連結部分における連結を確実に維持させることができる。
【0013】
さらに、雌継手の孔部及び雄継手のキー部材がそれぞれ嵌合方向に向かって次第に窄まるテーパ形状に形成されているので、これらを互いに嵌合させることにより、極めて容易に、トラフを加振器の所定位置へかつガタつきなく確実に連結させることができる。
【0014】
請求項記載の粉体供給用振動フィーダは、請求項記載の粉体供給用振動フィーダにおいて、前記加振器に前記雌継手が設けられ、前記トラフに前記雄継手が設けられ、前記雌継手は前記孔部が上方側に開口され、前記トラフは、前記雄継手のキー部材を前記孔部へ上方側から嵌合させることにより前記加振器と連結されることを特徴としている。
【0015】
すなわち、雄継手のキー部材を、雌継手の孔部へ、その上方側から嵌合させることにとにより、極めて容易に、加振器とトラフとを連結させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の粉体供給用振動フィーダの実施の形態例を図面を参照して説明する。なお、前述した従来技術と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図1において、符号11は、本実施の形態の粉体供給用振動フィーダである。このフィーダ11は、断面円形のトラフ12を有しており、このトラフ12の一端は壁部12aによって塞がれている。また、このトラフ12の連結端12b側における上面側には、投入窓12dが形成されており、ホッパ4から送り込まれる粉体Pが、投入窓12dからトラフ12内に投入されるようになっている。
【0017】
そして、加振器5の振動部材6が振動されることにより、この振動部材6が連結固定されたトラフ12が、その長手方向へ振動され、トラフ12に供給された粉体Pが、トラフ12の送出端12cから所定量ずつ送り出されるようになっている。
この粉体供給用振動フィーダ11は、加振器5の振動部材6とトラフ12とが、トラフ12を振動部材6へ着脱可能に連結する着脱機構13によって連結されている。
【0018】
次に、この着脱機構13の構成及び構造を説明する。
図2から図4に示すように、着脱機構13は、トラフ12の連結端12bに取り付けられた角形ブロック状のキー部材(雄継手)14と、加振器5の振動部材6のフランジ6aに取り付けられた平面視コ字状の係合部材(雌継手)15とから構成されている。
キー部材14は、トラフ12の壁部12aに形成された取付突起12eに、ネジ16によって固定されており、その取付突起12eに取り付けられる側の取付面14aは、下方へ向かって次第に厚さを狭める方向へ傾斜したテーパ面とされている。
【0019】
係合部材15は、加振器5の振動部材6のフランジ6aにネジ16によって固定されており、フランジ6aに固定することにより、このフランジ6aとの間に、孔部17が形成されるようになっている。この係合部材15には、その孔部17を形成する底部17aに、係合溝部18が形成されており、この係合溝部18に、トラフ12の取付突起12eが上方側から嵌合されるようになっている。
【0020】
また、係合部材15の孔部17を形成する底部17aの内面17bは、下方へ向かって底部17aの厚さを増す方向へ傾斜したテーパ面とされている。そして、この係合部材15の孔部17を形成する底部17aとキー部材14の取付面14aとは、そのテーパの傾斜角度が同一角度とされている。
すなわち、係合部材15によって形成された孔部17及びキー部材14は、嵌合方向へ向かって次第に窄まるテーパ形状に形成されている。
【0021】
そして、上記着脱機構13では、加振器5の振動部材6のフランジ6aに固定された係合部材15の孔部17に、トラフ12の取付突起12eに固定されたキー部材14が嵌合され、また、トラフ12の取付突起12eが係合溝部18に嵌合されて、加振器5とトラフ12とが中心軸を一致させた状態に連結されている。
【0022】
次に、上記構造の粉体供給用振動フィーダにおいて、トラフ12を清掃・洗浄するためのトラフ12と加振器5との着脱作業について説明する。
【0023】
(取り外し作業)
ホッパ4からの粉体Pの供給を停止させるとともに加振器5による加振を停止させてトラフ12内の粉体Pを除去したら、このトラフ12を上方側へ持ち上げる。
【0024】
このようにすると、着脱機構13において、トラフ12の取付突起12eに固定されたキー部材14が上方へ持ち上げられ、これにより、図5及び図6に示すように、このキー部材14が係合部材15の孔部17から抜き出され、また、取付突起12eが係合部材15の係合溝部18から抜き出される。つまり、キー部材14と孔部17との係合状態及び取付突起12eと係合溝部18との係合状態が解除され、これにより、トラフ12は、加振器5から取り外された状態となり、その後、このトラフ12の清掃・洗浄作業を行うことが可能となる。
【0025】
(取り付け作業)
トラフ12の清掃・洗浄が終了したら、このトラフ12の連結端12bのキー部材14を、加振器5のフランジ6に固定された係合部材15の孔部17に、その上方から落とし込む。
【0026】
このようにすると、キー部材14が孔部17内に入り込むとともに、取付突起12eが係合溝部18に入り込み、それぞれ係合される。
また、このとき、図7に示すように、係合部材15の孔部17を形成する底部17aの内面17bと、キー部材14の取付面14aとが互いに当接してスライドすることにより、トラフ12が加振器5側へ引き寄せられて互いの摩擦及び圧力によりガタつきなく確実に係合され、また、トラフ12と加振器5との中心軸が一致した状態に位置決めされる(図4参照)。
【0027】
このように、上記の粉体供給用振動フィーダ1によれば、ホッパ4から粉体Pが供給されるトラフ12と、トラフ12を振動させて一端から粉体Pを送り出す加振器5とが着脱機構13により着脱可能に連結されているので、着脱機構13の係合部材15とキー部材14との係合状態を解除させることにより、極めて容易に、トラフ12を加振器5から取り外すことができる。
【0028】
これにより、調味料等の食品からなる粉体Pを扱う場合、トラフ12を加振器5から容易に取り外して、その清掃・洗浄作業を行うことができ、トラフ12の清掃・洗浄作業にかかる手間及び時間を大幅に削減させることができ、トラフ12の清掃・洗浄作業に伴う生産性への影響を最小限に抑えることができる。
【0029】
また、トラフ12を加振器5に取り付けたままトラフ12を洗浄するために、防水構造の加振器5を用いたり、あるいは洗浄時に加振器5が濡れないようにカバーをかけたりする必要がなく、したがって、余計なコストアップや作業をなくすことができる。
【0030】
しかも、孔部17へキー部材14を嵌合させることにより、その係合力により加振器5とトラフ12とが連結される構造であるので、このトラフ12の着脱作業を極めて容易に行うことができ、清掃・洗浄作業を容易かつ短時間にて行うことができる。また、孔部17とキー部材14とを、加振器5による振動方向と交差する方向に嵌合させて互いに係合させるものであるので、トラフ12の振動時に、加振器5とトラフ12との連結部分における連結を確実に維持させることができる。
【0031】
さらには、孔部17及びキー部材14がそれぞれ嵌合方向に向かって次第に窄まるテーパ形状に形成されているので、これらを互いに嵌合させることにより、極めて容易に、トラフ12を加振器5の所定位置へかつガタつきなく確実に連結させることができる。
また、キー部材14を、孔部17へ、その上方側から嵌合させることにとにより、極めて容易に、加振器5とトラフ12とを連結させることができる。
【0032】
なお、上記の例では、キー部材14及び係合部材15を、それぞれトラフ12の取付突起12e及び加振器5のフランジ6に、ネジ16によって固定したが、それぞれ溶接固定しても良く、または、一体に成型しても良い。
また、上記の例では、トラフ12側にキー部材14からなる雄継手を設け、加振器5側に係合部材15からなる雌継手を設けたが、トラフ12側に雌継手を設け、加振器5側に雄継手を設けても良いことは勿論である。
【0033】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の粉体供給用振動フィーダによれば、下記の効果を得ることができる。
請求項1記載の粉体供給用振動フィーダによれば、ホッパから粉体が供給されるトラフと、トラフを振動させて一端から粉体を送り出す加振器とが着脱機構により着脱可能に連結されているので、着脱機構の雌継手と雄継手との係合状態を解除させることにより、極めて容易に、トラフを加振器から取り外すことができる。
これにより、調味料等の食品からなる粉体を扱う場合、トラフを加振器から容易に取り外して、その清掃・洗浄作業を行うことができ、トラフの清掃・洗浄作業にかかる手間及び時間を大幅に削減させることができ、トラフの清掃・洗浄作業に伴う生産性への影響を最小限に抑えることができる。
また、トラフを加振器に取り付けたままトラフを洗浄するために、防水構造の加振器を用いたり、あるいは洗浄時に加振器が濡れないようにカバーをかけたりする必要がなく、したがって、余計なコストアップや作業をなくすことができる。
【0034】
請求項2記載の粉体供給用振動フィーダによれば、雌継手の孔部へ雄継手のキー部材を嵌合させることにより、その係合力により加振器とトラフとが連結される構造であるので、このトラフの着脱作業を極めて容易に行うことができ、清掃・洗浄作業を容易かつ短時間にて行うことができる。また、雌継手の孔部と雄継手のキー部材とを、加振器による振動方向と交差する方向に嵌合させて互いに係合させるものであるので、トラフの振動時に、加振器とトラフとの連結部分における連結を確実に維持させることができる。
【0035】
請求項3記載の粉体供給用振動フィーダによれば、雌継手の孔部及び雄継手のキー部材がそれぞれ嵌合方向に向かって次第に窄まるテーパ形状に形成されているので、これらを互いに嵌合させることにより、極めて容易に、トラフを加振器の所定位置へかつガタつきなく確実に連結させることができる。
【0036】
請求項4記載の粉体供給用振動フィーダによれば、雄継手のキー部材を、雌継手の孔部へ、その上方側から嵌合させることにとにより、極めて容易に、加振器とトラフとを連結させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の粉体供給用振動フィーダの構成及び構造を説明する粉体供給用振動フィーダの側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の粉体供給用振動フィーダの加振器とトラフとの連結構造を説明する連結部分における分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態の粉体供給用振動フィーダの加振器とトラフとを連結する着脱機構を説明する着脱機構の斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態の粉体供給用振動フィーダの加振器とトラフとを連結する着脱機構を説明する着脱機構の断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の粉体供給用振動フィーダの加振器とトラフとを連結する着脱機構における着脱作業を説明する着脱機構の斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態の粉体供給用振動フィーダの加振器とトラフとを連結する着脱機構における着脱作業を説明する着脱機構の断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の粉体供給用振動フィーダの加振器とトラフとを連結する着脱機構における着脱作業を説明する着脱機構の断面図である。
【図8】 従来の粉体供給用振動フィーダの構成及び構造を説明する粉体供給用振動フィーダの概略断面図である。
【図9】 粉体供給用振動フィーダに送信される振動波形を説明するグラフ図である。
【符号の説明】
4 ホッパ
5 加振器
11 粉体供給用振動フィーダ
12 トラフ
13 着脱機構
14 キー部材(雄継手)
15 係合部材(雌継手)
17 孔部
P 粉体

Claims (2)

  1. ホッパから粉体が供給されるトラフと、このトラフを長手方向へ加振して、供給された粉体を一端から送り出させる加振器とを有する粉体供給用振動フィーダであって、
    前記加振器と前記トラフとが互いに係合する雌継手と雄継手とからなる着脱機構により着脱可能に連結され
    前記雌継手は、前記加振器による振動方向と交差する方向に開口する孔部を有し、
    前記雄継手は、前記雌継手の孔部に嵌合されて係合されるキー部材を有し、
    前記孔部及び前記キー部材は、前記孔部への前記キー部材の嵌合方向へ向かってそれぞれ次第に窄まるテーパ面形状に形成され、前記孔部に前記キー部材が嵌合されることにより、前記加振器と前記トラフとが互いの中心軸が一致した状態に位置決めされることを特徴とする粉体供給用振動フィーダ。
  2. 前記加振器に前記雌継手が設けられ、前記トラフに前記雄継手が設けられ、前記雌継手は前記孔部が上方側に開口され、前記トラフは、前記雄継手のキー部材を前記孔部へ上方側から嵌合させることにより前記加振器と連結されることを特徴とする請求項記載の粉体供給用振動フィーダ。
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