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JP4484385B2 - 健康管理装置 - Google Patents
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JP4484385B2 - 健康管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被験者の体調を判断するために健康管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
心電図あるいは心拍数の情報は被験者の健康状態を判断するうえで、有用なものであるため、健康診断等において心電図が計測され、また、家庭等での心電図測定を簡便に行うために、例えば特許第2594217号公報に示されるように、浴槽に入浴した状態で入浴者の心電図を測定することができる浴槽式の心電図計測装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来においては、家庭等において被験者に負荷を与えながら体調を適切に判断するために使用できる簡易な健康管理装置がなかったので、かかる簡易な健康管理装置が望まれていた。因みに、前述の浴槽式の心電図計測装置では、入浴した状態で入浴者の心電図を測定するだけのものである。
ところで、近年において、欧米風のライフスタイルが普及して、シャワー浴で体を洗浄するシャワー人口が増加している。例えば、朝シャワーを浴びてから、学校や会社にいくようにしたり、夜も、浴槽に入らずにシャワー浴ですませるような習慣が若者などの間で見られる。また、スポーツ施設等において運動後にシャワーで汗等を流すことも通常行われていることである。
【0004】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な装置構成でありながら、被験者に負荷を与えた状態で体調を適切に判断することができる簡易な健康管理装置を提供することである。
さらには、シャワー浴等を行いながら、同時に、負荷を与えた状態で被験者の体調を判断することができる一層便利な健康管理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明に係る健康管理装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、被験者の心拍数を計測する心拍数計測手段と、 被験者に対して温度変化による負荷を与える負荷付与手段と、前記負荷付与手段にて被験者に温度変化による負荷を与えているときに前記心拍数計測手段にて計測される被験者の心拍数の変化に基づいて、被験者の体調を判断することができる体調情報を求める体調情報判別手段とが設けられ、前記体調情報判別手段が、心拍数計測を開始すると、第1の負荷で前記負荷付与手段による負荷付与を開始し、当該負荷付与の開始後であって、前記心拍数計測手段にて計測される被験者の心拍数が一定値である基底値P1に安定した後の時刻t1において、前記負荷付与手段による負荷を第2の負荷に切換え、前記第2の負荷への切換後、前記心拍数が前記基底値P1に近い一定値である回復値P2に達して安定を開始した時刻をt4とすると、前記心拍数の戻り時間であるt4−t1の長さに基づいて体調の良否を判断するように構成されている点にある。
同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記体調情報判別手段が、前記体調の良否の判断において、前記第2の負荷への切換後、前記心拍数が前記回復値P2に安定することなく前記基底値P1より低下した場合には、前記第2の負荷への切換後に前記心拍数が前記基底値P1になった時刻を前記安定を開始した時刻t4として、前記心拍数の戻り時間であるt4−t1の長さに基づいて体調の良否を判断するように構成されている点にある。
同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如く、上記第一又は第二の特徴構成に加えて、前記負荷付与手段が、前記第1の負荷を、前記第2の負荷より高い温度として与え、前記体調情報判別手段が、前記第1の負荷から前記第2の負荷への切換えにより増加する前記心拍数が最大値であるプラトー値P3に到達した時刻をt2、前記プラトー値P3を維持した最後の時刻をt3として、心拍数上昇速度である(P3−P1)/(t2−t1)、心拍数下降速度である(P3−P2)/(t4−t3)、回復値と基底値の差であるP2−P1、プラトー値と基底値の差であるP3−P1、プラトー継続時間であるt3−t2、のいずれか1つ以上を組合せて、体調の良否を判断するように構成されている点にある。
【0006】
同第の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項に記載した如く、上記第一から第三のいずれかの特徴構成に加えて、被験者の体に連続して液体を噴出することができる液体噴出手段が設けられ、前記負荷付与手段が、前記液体噴出手段にて被験者の体に噴出される液体の温度を変化させることにより、被験者に対して温度変化による負荷を与えるように構成されている点にある。
【0007】
同第の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項に記載した如く、上記第の特徴構成に加えて、前記心拍数計測手段が、前記液体噴出手段にて噴出される液体に接触する流路電極を少なくとも1つの電極として備える複数の電極に現れる電気信号に基づいて被験者の心拍数を計測するように構成されている点にある。
【0008】
同第の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項に記載した如く、上記第一から第のいずれかの特徴構成に加えて、前記体調情報判別手段にて求められた前記体調情報を出力する体調情報出力手段が設けられている点にある。
【0009】
同第の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項に記載した如く、上記第の特徴構成に加えて、前記体調情報出力手段が、前記負荷付与手段にて被験者に温度変化による負荷が与えられているときの被験者の心拍数の変化を表示する表示手段にて構成されている点にある。
【0010】
同第の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項に記載した如く、上記第一から第のいずれかの特徴構成に加えて、前記負荷付与手段にて温度変化による負荷が与えられた被験者の異常を判別して報知する異常報知手段が設けられている点にある。
【0011】
以下に作用並びに効果を説明する。
本発明の第一の特徴構成によれば、負荷付与手段にて被験者に温度変化による負荷を与えるとともに、心拍数計測手段にて被験者の心拍数を計測し、体調情報判別手段が、負荷付与手段にて被験者に温度変化による負荷を与えているときに心拍数計測手段にて計測される被験者の心拍数の変化に基づいて、被験者の体調を判断することができる体調情報を求める。
すなわち、被験者に例えば高温状態から低温状態への温度変化による負荷を与えると、被験者の心拍数は一時的に増加したのち減少するように変化するが、その心拍数の変化の状態が、被験者の体調によって異なるので、上記温度変化による負荷付与時の心拍数の変化に基づいて被験者の体調を判断することができる。
【0012】
従って、温度変化による負荷を与えた状態で被験者の心拍数の変化を計測するという簡便な装置構成でありながら、被験者に負荷を与えた状態で体調を適切に判断することができる簡易な健康管理装置が提供される。
その結果、例えば、家庭等において簡易な体調チェックによる健康管理に用いることで、病気の早期発見につながり、ひいては、医療費の低減に寄与することができる。
また、トレーニング(スポーツ、早歩きなど)を行った後の体調管理(例えば、クールダウン効果のチェック)に用いることができる。そして、そのクールダウン効果のチェックにより、体調が悪いと判断した場合は、翌日のトレーニングメニューを体調に応じて軽減するなどの処置をとることができる。
【0013】
同第の特徴構成によれば、被験者の体に連続して液体を噴出することができる液体噴出手段にて被験者の体に噴出される液体の温度を変化させることにより、被験者に対して温度変化による負荷が与えられる。
すなわち、被験者の体に連続して噴出される液体を利用して、被験者に温度変化による負荷を与えることができる。
従って、シャワー浴等を行いながら、同時に、そのシャワー浴用の水等の液体を用いて負荷を与えた状態で被験者の体調を判断することができる一層便利な健康管理装置が提供される。
その結果、例えば毎朝シャワーを浴びながら、体調をチェックするというライフスタイルを習慣付けて、家庭等における健康管理の増進に寄与できる。
【0014】
同第の特徴構成によれば、被験者の体に連続して液体を噴出することができる液体噴出手段にて被験者の体に噴出される液体の温度を変化させることにより、被験者に対して温度変化による負荷が与えられ、上記液体噴出手段にて噴出される液体に接触する流路電極を少なくとも1つの電極として備える複数の電極に現れる電気信号に基づいて被験者の心拍数が計測される。
すなわち、被験者の体に連続して噴出される液体を利用して、被験者に温度変化による負荷を与えることができるとともに、液体を介して液体に接触する流路電極と体表面との間に導通経路が形成されるので、被験者の体表面に電極を直接固定して被験者の体を拘束するような不利を極力回避した状態で被験者の心拍数を計測することができる。
従って、シャワー浴等を行いながら、同時に、そのシャワー浴用の水等の液体を用いて、負荷を与えるとともに心拍数を計測して被験者の体調を判断することができる一層便利な健康管理装置が提供される。
【0015】
同第の特徴構成によれば、前記体調情報判別手段にて求められた被験者の体調情報が出力される。
従って、上記出力される体調情報によって、被験者の体調を容易に判断することができる。そして、例えば、その体調に応じた処置を迅速に取ることができる。
【0016】
同第の特徴構成によれば、被験者の体調情報として、被験者に温度変化による負荷が与えられているときの被験者の心拍数の変化が表示される。
従って、温度変化による負荷付与時の被験者の心拍数の変化を、表示情報として視覚的に認識することができるので、被験者の体調の判断を一層容易に行うことができる。
【0017】
同第の特徴構成によれば、温度変化による負荷が与えられた被験者の異常が判別されて報知される。
従って、温度変化による負荷が与えられて被験者に異常が生じたと判別された場合には、その異常が家人等の第3者に報知され、被験者を早期に救助することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る健康管理装置の実施形態を、シャワー浴をしている被験者にシャワーの湯温を変化させて負荷を与える場合について説明する。
図1に示すように、シャワー設備には、被験者の体に連続して液体(具体的には水)を噴出することができる液体噴出手段としてのシャワーヘッド10と、このシャワーヘッド10に対して温水を供給する給湯機Kと、給湯機Kの給湯作動を制御するコントローラC等が設けられている。尚、図示しないが、上記給湯機Kは浴槽に対しても給湯するように構成され、コントローラCには、給湯運転用の各種の指令情報を入力するため操作部と表示部とを備えた風呂リモコンR1及び台所リモコンR2が接続されている。
【0019】
図2に示すように、前記シャワーヘッド10には、一定圧力の水が供給される液体流通路4と、液体流通路4に供給される水を連続して噴出させる噴出口5と、液体流通路4に面して液体流通路4を流れる水に接触する流路電極3とが備えられている。そして、噴出口5から被験者の体表面に向けて連続して噴出される水を介して、流路電極3と体表面との間に導通経路が形成され、水が浴びせられた部位の体表面電位が測定される。さらに、シャワーヘッド10の握り部には、握り手電極11が設けられ、この握り手電極11に触れた部位の体表面電位が測定される。尚、上記流路電極3と握り手電極11に誘導された各体表面電位はリード線6により外部に電気信号として取り出される。
【0020】
図1に示すように、前記流路電極3によって測定される体表面電位と、握り手電極11によって測定される体表面電位との電位差が電位測定装置7にて測定される。例えば、図1においては、シャワーからの水流が浴びせられている右胸上部の体表面電位が流路電極3によって測定され、左手の体表面電位が握り手電極11によって測定され、その両体表面電位の差信号から心電図信号が得られる。電位測定装置7にて得られた心電図信号は、被験者の心拍数を計測する心拍数計測手段8に入力されている。
従って、前記心拍数計測手段8が、前記シャワーヘッド10にて噴出される液体に接触する流路電極3を少なくとも1つの電極として備える複数の電極(流路電極3と握り手電極11)に現れる電気信号に基づいて被験者の心拍数を計測するように構成されている。
【0021】
図3に、上記電位測定装置7によって得られた心電図信号と、心拍数の計測信号の一例を示す。前記流路電極3と握り手電極11との差電圧として得られる原心電図信号においては、基線動揺が発生しているため一定周期で瞬間的に発生している信号(例えば、R波等)の信号値を正確に知ることができない。この基線動揺は、シャワーヘッド10から噴出される水流と体表面との接触状態の不安定さや、被験者の体の動きによるものである。そこで、電位測定装置7では、基線動揺を形成している低周波成分をローカットフィルタ等を用いて除去して、基線動揺のない較正心電図信号を出力している。尚、この較正心電図信号は一般に見られる心電図である。
心拍数計測手段8では、上記較正心電図信号において瞬間的に現れるピークの間隔から心拍数が算出される。因みに、ピークの間隔が狭いほど心拍数が多い状態になる。そして、心拍数計測手段8にて得られた心拍数の情報が前記コントローラCに入力されている。
【0022】
前記シャワーヘッド10の頂上部には、後述の冷水負荷テスト時の心拍数変化等を表示する液晶式の表示部10Aが設けられ、シャワーヘッド10の握り部の上方部には、図4に示すように、後述の冷水負荷テストによる心拍数変化の計測開始ボタン13と、終了確認ボタン14を備えた操作部10Bが設けられている。そして、この操作部10Bの操作信号は前記コントローラCに入力され、表示部10Aは前記コントローラCによって表示駆動される。尚、上記のように計測開始用と終了確認用の2つのボタンを備える代わりに、計測開始と終了確認の各操作信号を入力できる1個のオンオフボタンを備えるようにしてもよい。
【0023】
前記給湯機Kと前記コントローラCとを利用して、被験者に対して温度変化による負荷を与える負荷付与手段102が構成され、この負荷付与手段102が、前記シャワーヘッド10にて被験者の体に噴出される液体の温度を変化させることにより、被験者に対して温度変化による負荷を与えるように構成されている。具体的には、被験者の体に浴びせている水を、所定温度の温水から低温の水に切り換えることで、被験者に対して温度変化による負荷、即ち冷水負荷を与えている。
【0024】
前記コントローラCを利用して、前記負荷付与手段102にて被験者に温度変化による負荷(前記冷水負荷)を与えているときに前記心拍数計測手段8にて計測される被験者の心拍数の変化に基づいて、被験者の体調を判断することができる体調情報を求める体調情報判別手段101が構成されている。
【0025】
上記体調情報判別手段101について図5に基づいて具体的に説明する。
先ず、被験者が立位あるいは座位で、前記計測開始ボタン13を押すと(この時刻をt0とする)、シャワーヘッド10から温水シャワー(温度をTwとする)が噴出し、その温水シャワーを心臓付近に浴びせると、心拍数が一定値(基底値P1という)に安定するまで待機する。
心拍数が基底値P1に安定したことが確認されると、温水シャワーから冷水シャワー(温度をTcとする)に切り換える(この時刻をt1とする)。このシャワー温度の切換により、心拍数は増加して最大値(プラトー値ともいう)P3に達し(この時刻をt2とする)、その最大値P3付近に時刻t3まで維持され(この期間をプラトー期という)た後、緩やかに減少する。そして、心拍数が基底値P1近くの一定値(回復値P2という)に達して(この時刻をt4とする)、その回復値P2に安定することが確認されるまで、冷水シャワーを継続する。
【0026】
体調情報としては、上記温水シャワーから冷水シャワーへ切り換えた後、回復値P2に戻るまでの心拍数の戻り時間t4−t1を用いる。すなわち、体調が良いときは、この心拍数の戻り時間t4−t1が大体一定になるが、体調が悪いときは、心拍数の戻り時間t4−t1が通常よりも長くなるので、心拍数の戻り時間t4−t1の長さによって体調の良否が判断される。
【0027】
尚、上記心拍数の戻り時間t4−t1と共に、下記の項目のいずれか1つにより、あるいは、これらの項目を組み合せて、より詳しい体調チェックを行うことができる。
・心拍数上昇速度:(P3−P1)/(t2−t1)
・心拍数下降速度:(P3−P2)/(t4−t3)
・回復値P2と基底値P1との差:P2−P1
・プラトー値P3と基底値P1との差:P3−P1
・プラトー継続時間:t3−t2
【0028】
又、図6に示すように、プラトー期を過ぎて減少した心拍数が基底値P1よりも低下して回復値P2が存在しない場合には、心拍数が基底値P1になった時刻をt4として、図5の場合と同様に、心拍数の戻り時間t4−t1を求めて、体調チェックを行う。
【0029】
前記体調情報判別手段101にて求められた前記体調情報を出力する体調情報出力手段103が設けられている。そして、この体調情報出力手段103は、前記負荷付与手段102にて被験者に温度変化による負荷が与えられているときの被験者の心拍数の変化を表示する表示手段にて構成されている。具体的には、この表示手段は、前記シャワーヘッド10の表示部10Aによって構成され、その表示部10Aの表示画面に、図5又は図6に示す図形が表示される。この場合に、図5又は図6に示す図形に、体調が良いときの通常の心拍数の変化を示す線を重ねて表示させて、通常時との差が判り易いようにすることもできる。
従って、被験者はシャワーヘッド10を手で握った状態で心臓付近にシャワーを噴出させながら、心拍数の変化状態を、シャワーヘッド10の表示部10Aの表示により容易に確認することができる。
【0030】
さらに、前記コントローラCを利用して、前記負荷付与手段102にて温度変化による負荷が与えられた被験者の異常を判別して報知する異常報知手段104が設けられている。具体的には、この異常報知手段104は、前記冷水負荷テストが終了すると、前記風呂リモコンR1に内蔵させたスピーカー(図示しない)から音声で、前記シャワーヘッド10に設けた確認ボタン14の操作を促すアナウンスを行い、一定時間内に確認ボタン14の操作が行われないと、再度上記操作を促すアナウンスを行い、それでも、一定時間内に確認ボタン14の操作が行われないと、被験者に異常が発生していると判断して、前記台所リモコンR2に内蔵させたブザー(図示しない)を作動させて家人に知らせる。
【0031】
〔別実施形態〕
以下に別実施形態を説明する。
上記実施形態では、心拍数計測手段8が、液体噴出手段10(シャワーヘッド10)にて噴出される液体に接触する流路電極3を1つの電極として備える複数の電極3,11に現れる電気信号に基づいて被験者の心拍数を計測するように構成したが、これ以外に、図7に例示するように、上記液体に接触する2つの流路電極3が形成する複数の電極3に現れる電気信号に基づいて被験者の心拍数を計測するように構成してもよい。
具体的には、図7では、2つの固定型のシャワーヘッド1から被験者の体表面の特定の部位(図では、右胸上部と左胸上部)に向けて水流を浴びせることで、それらの各部位における体表面電位が測定されるので、図1のように被験者は片手でシャワーヘッド持ってその握り部に設けた握り手電極11に触れるような操作は必要としない。
【0032】
前記冷水負荷テストにおけるシャワーの温水温度Twと冷水温度Tcを季節等に応じて変更して、温度差を管理するようにしてもよい。例えば、夏場においては冬場に比べて、温水の温度を高くして、冷水との温度差を大きくするようにする。そして、この場合には、上記実施形態に示した体調チェック項目(心拍数の戻り時間t4−t1や、心拍数上昇速度など)に下記の項目を加えてもよい。
・温水シャワーと冷水シャワーの温度差:Tw−Tc
・温水シャワー温度Tw
・冷水シャワー温度Tc
・浴室内温度、外気温度、季節(夏、冬など)、時間帯
さらに、冷水シャワーの流量が多く、圧力が高いほど負荷が大きくなるので、冷水シャワーの流量、圧力を体調チェック項目に加えてもよい。
【0033】
上記実施形態では、体調情報出力手段103が、被験者に温度変化による負荷が与えられているときの心拍数の変化を表示手段10Aに表示する場合に、変化の状態を図形によって表示するようにしたが、これ以外に、例えば、今回の心拍数の計測値と通常値を対照させながら、心拍数を数値でデジタル表示するようにしてもよい。尚、表示手段として、シャワーヘッド10に設けた表示部10Aではなく、風呂リモコンR1の表示部に表示させるようにしてもよい。
【0034】
又、例えば、前記風呂リモコンR1に内蔵させたスピーカー(図示しない)からの音声によって、前記シャワー噴出による冷水負荷テストの一連の操作と、結果を被験者にガイダンスするようにしてもよい。
操作の音声ガイダンスについて例示すれば、(1)シャワーを心臓から15センチ離してください、(2)計測開始ボタンを押してください、等である。
結果の音声ガイダンスについて例示すれば、(1)心拍数の戻り時間は※※秒で、通常通りです、(2)心拍数の戻り時間は※※秒で、通常より長く、体調が悪い可能性があるので、注意しましょう、等である。
【0035】
上記実施形態では、液体噴出手段であるシャワーヘッド10として、冷水負荷テスト機能内蔵のシャワーヘッド10が設置されている場合について説明したが、これ以外に、既存のシャワーヘッドに、冷水負荷テストの機能を有するシャワーヘッドアダプターを後付けで取付けるようにしたり、あるいは、既存のシャワーヘッドと上記冷水負荷テスト機能内蔵のシャワーヘッドとを取替え式に構成してもよい。
【0036】
上記実施形態では、冷水負荷テストにおいて、温水から冷水への切換や、各種の計測等は自動的に行うように構成したが、簡易タイプの装置として、上記切換操作や計測などを手動で行うようにしてもよい。例えば、計測開始及び終了は手動ボタンの操作により指示すると、装置が、シャワーの噴出開始から計測終了までの、平均心拍数や、最大心拍数、最小心拍数を記憶して、その数値又はトレンド(推移)を表示する。そして、被験者がその表示を見て体調を判断する。
【0037】
上記実施形態では、負荷付与手段102が、高温側から低温側への温度変化による負荷を被験者に与えるようにしたが、逆に、低温側から高温側への温度変化による負荷を被験者に与えて、このときの心拍数の変化を計測するようにしてもよい。具体的には、冷水シャワーから温水シャワーへ切り換えるようにして行う。
【0038】
また、負荷付与手段102が、シャワー水の温度変化による負荷付与ではなく、入浴時の温度変化に伴う負荷を与えて、心拍数計測手段8が、浴槽の内壁表面に電極を設置して浴槽に浸かった被験者の心電図を計測する浴槽心電装置を用いて心拍数の変化を計測するように構成してもよい。すなわち、被験者が浴槽に浸かると、湯の温度及び圧力によって、心拍数が先ず上昇し、その後低下する。そこで、被験者が浴槽に浸かった時点から計測を開始して、心拍数の上昇、プラトー(安定期間)、低下を計測する。計測が終了すると(尚、計測の終了は、設定時間の経過、あるいは、プラトーの検出により判断する)、計測時間内の心拍数のトレンド(推移)、平均値、最大値、などを例えば風呂リモコンの表示部に表示する。そして、上記設定時間を例えば10分間とし、この10分入浴時の自己の平均心拍数、及び最大心拍数についての適正値を把握しておいて、この適正値に対して許容範囲(例えば±10拍)であるか等により、体調を判断することができる。
【0039】
また、前記負荷付与手段102が、浴室内に設置された浴室暖房乾燥機を連動させる構成を用いて、上述のシャワーの湯温と浴室暖房乾燥機にて調節される浴室内の室温の差、又は浴槽内の湯張り温度と浴室暖房乾燥機にて調節される浴室内の室温の差を、温度変化による負荷として被験者に与えるようにしてもよい。この場合に、負荷条件を一定とするため、季節を問わず、浴室暖房乾燥機にて調節される浴室内の室温を一定値にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る健康管理装置を備えたシャワー設備の全体構成図
【図2】シャワーヘッドの側面断面図
【図3】心電図信号と心拍数信号の一例を示すグラフ
【図4】シャワーヘッドの操作部の正面図
【図5】冷水負荷テストにおける心拍数の変化を示すグラフ
【図6】冷水負荷テストにおける心拍数の変化を示すグラフ
【図7】別実施形態におけるシャワー設備を示す構成図
【符号の説明】
3 流路電極
8 心拍数計測手段
10 液体噴出手段
10A 表示手段
11 電極
101 体調情報判別手段
102 負荷付与手段
103 体調情報出力手段
104 異常報知手段

Claims (8)

  1. 被験者の心拍数を計測する心拍数計測手段と、
    被験者に対して温度変化による負荷を与える負荷付与手段と、
    前記負荷付与手段にて被験者に温度変化による負荷を与えているときに前記心拍数計測手段にて計測される被験者の心拍数の変化に基づいて、被験者の体調を判断することができる体調情報を求める体調情報判別手段とが設けられ
    前記体調情報判別手段が、
    心拍数計測を開始すると、第1の負荷で前記負荷付与手段による負荷付与を開始し、
    当該負荷付与の開始後であって、前記心拍数計測手段にて計測される被験者の心拍数が一定値である基底値P1に安定した後の時刻t1において、前記負荷付与手段による負荷を第2の負荷に切換え、前記第2の負荷への切換後、前記心拍数が前記基底値P1に近い一定値である回復値P2に達して安定を開始した時刻をt4とすると、前記心拍数の戻り時間であるt4−t1の長さに基づいて体調の良否を判断するように構成されている健康管理装置。
  2. 前記体調情報判別手段が、前記体調の良否の判断において、前記第2の負荷への切換後、前記心拍数が前記回復値P2に安定することなく前記基底値P1より低下した場合には、前記第2の負荷への切換後に前記心拍数が前記基底値P1になった時刻を前記安定を開始した時刻t4として、前記心拍数の戻り時間であるt4−t1の長さに基づいて体調の良否を判断するように構成されている請求項1記載の健康管理装置。
  3. 前記負荷付与手段が、前記第1の負荷を、前記第2の負荷より高い温度として与え、
    前記体調情報判別手段が、
    前記第1の負荷から前記第2の負荷への切換えにより増加する前記心拍数が最大値であるプラトー値P3に到達した時刻をt2、前記プラトー値P3を維持した最後の時刻をt3として、
    心拍数上昇速度である(P3−P1)/(t2−t1)、
    心拍数下降速度である(P3−P2)/(t4−t3)、
    回復値と基底値の差であるP2−P1、
    プラトー値と基底値の差であるP3−P1、
    プラトー継続時間であるt3−t2、
    のいずれか1つ以上を組合せて、体調の良否を判断するように構成されている請求項1又は2記載の健康管理装置。
  4. 被験者の体に連続して液体を噴出することができる液体噴出手段が設けられ、
    前記負荷付与手段が、前記液体噴出手段にて被験者の体に噴出される液体の温度を変化させることにより、被験者に対して温度変化による負荷を与えるように構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の健康管理装置。
  5. 前記心拍数計測手段が、前記液体噴出手段にて噴出される液体に接触する流路電極を少なくとも1つの電極として備える複数の電極に現れる電気信号に基づいて被験者の心拍数を計測するように構成されている請求項記載の健康管理装置。
  6. 前記体調情報判別手段にて求められた前記体調情報を出力する体調情報出力手段が設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の健康管理装置。
  7. 前記体調情報出力手段が、前記負荷付与手段にて被験者に温度変化による負荷が与えられているときの被験者の心拍数の変化を表示する表示手段にて構成されている請求項記載の健康管理装置。
  8. 前記負荷付与手段にて温度変化による負荷が与えられた被験者の異常を判別して報知する異常報知手段が設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載の健康管理装置。
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