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JP4484664B2 - 記録ヘッドカートリッジ - Google Patents
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JP4484664B2 - 記録ヘッドカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に記録ヘッドよりインクを吐出させ記録を行う、インクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクに関する。
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、記録時に騒音がほとんど生じず、高速な記録と様々な被記録媒体に対する記録とが可能であるという特徴を有している。このようなことから、インクジェット記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等の記録機構を担う装置として広く採用されている。
インクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドの代表的なインク吐出方式としては、ピエゾ素子等の電気機械変換素子を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射してインクを発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によってインクを加熱し、膜沸騰の作用によりインク滴を吐出させるものなどが知られている。
これらのうち、電気熱変換素子を用いた記録ヘッドは、電気熱変換素子を記録液室内に設け、これに記録信号である電気パルスを供給して発熱させることによりインクに熱エネルギーを与え、そのときの記録液の相変化により生じる記録液の発泡時(沸騰時)の気泡圧力を利用して、微小な吐出口からインク液を吐出させて被記録媒体に対し記録を行うものである。電気熱変換素子を用いた記録ヘッドは、一般に、インク滴を吐出する吐出口が開口しているノズルと、ノズルにインクを供給するインク流路と、共通液室とを有している。
図20には、従来のインクジェット記録装置の概略斜視図を示す。記録装置115は、記録ヘッド102、インクタンク103、紙送りローラー4、キャリッジ5、モーター6等を有している。紙送りローラー4はモーター6により駆動される。被記録媒体Pは紙送りローラー4により任意のピッチで送られる。インクタンク103は例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4種類のインクタンクを有している。インクタンク103は記録ヘッド102とともにキャリッジ5に装着されて、ガイドレール7、8に沿って被記録媒体Pの送り方向と垂直方向に走査される。インクは本体基板(図示せず)から送られる電気信号と駆動電圧とによって記録ヘッド102から吐出され、被記録媒体P上に記録が行われる。
記録ヘッドには、インクタンクと一体構造となったディスポーサブル型や、記録ヘッドとインクタンクとが分離可能なパーマネント型や、記録装置から記録ヘッド、インクタンクがそれぞれ分離可能なセミパーマネント型がある。中でも、近年、環境問題やランニングコスト低減のために、インクタンクのインクが無くなっても記録ヘッドを捨てる必要のない、記録ヘッドとインクタンクとが分離可能なセミパーマネント型やパーマネント型のものが多く提案されてきている。
ところで、インクタンクが記録ヘッドから分離可能なタイプでは、インクタンク交換の際などにインクタンクを付け忘れた状態で印字信号が送られることが考えられる。この場合、インクが記録ヘッドに送られないまま電気熱変換素子が駆動されて、電気熱変換素子が非常な高温となり、電気熱変換素子に少量残留していたインクの染料、顔料などの成分が電気熱変換素子上で固着してしまい、その後インクを供給しても正常に発泡せず、異常吐出になってしまう可能性がある。
また、複数のインクタンクを個別に交換可能なタイプにおいては、誤って別の色のインクタンクを取り付けた場合、正常な印字結果が得られないだけでなく、電気熱変換素子の駆動条件が色毎に異なるものなどでは電気熱変換素子を焦がしてしまうなどの悪影響が生じることも考えられる。インクタンクのインクが無くなった場合においても、上述の様にヘッドにインクが供給できず、インクタンクの付け忘れと同様な不具合が生じる。そのためインクタンク内のインク残量を測定するために、記録ヘッドから吐出されたインクドット数を数えるドットカウントが一般的に行われている。しかし、ドットカウント法は誤差が多いため、更にインク残量検知を正確に行うために、記録装置から入射された光の反射がインクの有無に応じて異なる性質を利用して、記録装置のインクタンク底面に対向した位置にプリズムを設けて、インク残量検知を行う構造も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−218321号公報
しかし、インクタンク内のインク残量を検出する機構を設けても、インクタンクが装着されているかどうかの検出はできず、インクタンク装着検出機構を別途設ける必要がある場合があった。また、インクタンク装着検出機構を設けても、正しい色のインクタンクが取り付けられているかは検出できず、電気熱変換素子が動作して異常印字や電気熱変換素子の焦げつきを招くおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑み、インクタンクが取り付けられていないときや、誤って取り付けられたときに、簡易で信頼性の高い方法によって記録ヘッドの駆動を防止し、信頼性の高いインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクを提供することにある。
本発明の記録ヘッドカートリッジは、駆動電圧配線から供給される駆動電圧と電気信号配線から供給される電気信号とによって駆動されてインクを吐出するインクジェット記録チップを有する記録ヘッドと、インクを保有し、該記録ヘッドに着脱可能に支持されるインクタンクとを有する記録ヘッドカートリッジにおいて、前記記録ヘッドには、前記駆動電圧配線と前記インクジェット記録チップ、前記電気信号配線と前記インクジェット記録チップ、とによってそれぞれインクを吐出するための電気的経路が構成されており、前記駆動電圧もしくは前記電気信号が供給される少なくとも一方前記電気的経路の中にインクを吐出するための前記電気的経路が非導通状態となる電気的開放部を備え、前記インクタンクは前記インクタンクが前記記録ヘッドに装着されることでインクを吐出するための前記電気的経路が非導通状態から導通状態になるように前記電気的開放部と対向する部位に前記電気的開放部を閉じる接続要素を有していることを特徴とする。
本発明によれば、インクタンクが装着されていない場合は、記録装置本体より送られる駆動電圧や電気信号がインクジェット記録チップに送られないため、インクのない状態で記録ヘッドが駆動され、異常が発生することがなくなる。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明のインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクは、インクジェット記録ヘッドとインクタンクに特徴を有し、その他の部分の構造は従来技術と同様である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る記録ヘッドカートリッジの斜視図である。記録ヘッドカートリッジ1はインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド2という。)とインクタンク3とを有している。記録ヘッド2の被記録媒体P(図20参照。)と対向する面には描画を行うインクジェット記録チップ4,5が備えられている。記録チップ4はシアン、マゼンタ、イエローのインク列を持ったカラーチップであり、記録チップ5はブラックのインク列を持ったブラックチップであり、各々独立して設けられている。
インクジェット記録チップ4、5は、記録装置本体(図示せず)から送られる電気信号と駆動電圧とによって駆動され、インクを発泡させる複数の電気熱変換素子と配線とを備えたヒーターボード(図示せず)と、発泡によりインクを吐出させるインク吐出口(図示せず)と、インク吐出口にインクを供給するインク供給路(図示せず)を備えたノズルプレート(図示せず)とを有している。インクジェット記録チップ4,5は、記録装置本体からの電気信号、駆動電圧を供給する電気信号配線および駆動電圧配線を内蔵した電気配線テープ6を介して記録装置本体との電気接点を有するコンタクト基板7に接続されている。
基板8は、インクジェット記録チップ4、5を精度良く固定するとともに、インクタンク3からインクを供給するインク供給路を有している。コンタクト基板7、電気配線テープ6、および基板8は、支持部材9に固定されている。支持部材9は、インクタンク3からインクジェット記録チップ4、5にインクを供給されるインク供給路と、インクジェット記録チップ4,5に供給するインクから異物を取り除くフィルター(図示せず)とを有している。また、支持部材9の一部はインクタンク3を固定するタンクホルダ10となっている。タンクホルダ10の底面には、インクタンク3に設けられたプリズム14が見えるようにする穴があいており、記録装置本体に設けられたフォトセンサから入射された光の反射が異なる性質を利用して、インク残量あるいはインクの有無を検出する。
なお、インクジェット記録装置は記録装置本体と記録ヘッドカートリッジを有しており、本明細書においては記録装置本体は記録ヘッドカートリッジを含まない。また、ここではインクタンク3は記録ヘッド2に装着される構造としているが、記録装置本体のキャリッジ5(図20参照。)に支持されていてもよい。記録ヘッド2は記録装置本体から着脱可能な構造としているが、一体型の構造でもよい。
図2は、記録装置本体からインクジェット記録チップまでの電気信号配線を示す模式図である。図2(a)はインクタンクがタンクホルダに装着されていない状態を表し、図2(b)は装着された状態を表している。ここではカラーのインクタンク(すなわち、インクジェット記録チップ4が駆動される場合)を例に説明する。
図2(a)において、記録装置本体15から送られる電気信号を伝達する電気信号配線11は、区間に応じて電気信号配線11a、11b、11c、および11dに区分されている。電気信号配線11aは、記録装置本体15内を、記録装置本体15内の制御部(図示せず)から、コンタクト基板7との接触部に設けられた接点21まで延びている。電気信号配線11bは接点21と接触するコンタクト基板7側の接点22から、インクタンク3と対向する面に設けられた接点23aまで延びている。電気信号配線11cはインクタンク3と対向する面に設けられた接点23bから、インクジェット記録チップ4側の接点24まで延びている。電気信号配線11dは接点24から、インクジェット記録チップ4まで延びている。また、接点23bにはスイッチ25が接続している。なお、接点23a、23b、スイッチ25を合わせて電気的開放部27という場合がある。
インクタンク3のスイッチ25と対向する面には突起26が設けられている。突起26は後述するように、電気的開放部を導通させる接続要素であり、インクタンク3がタンクホルダ10に固定される際の位置決め突起を兼用してもよい。突起26はスイッチ25とは接触しておらず、スイッチ25と接点23aとは非接触の状態にある。なお、記録ヘッド2が記録装置本体と一体構造である場合は、接点21、22は不要である。
次に、図2(b)を用いてインクタンクが装着された場合の説明を行う。インクタンク3がタンクホルダ10内の所定位置に装着されると、インクタンク3の突起26がスイッチ25を押下する。この結果、スイッチ25が接点23a、23bの両者と接触し、電気信号配線11は、接点21、22、23a、23b、24を介して、記録装置本体15の制御部から、インクジェット記録チップ4まで導通する。
図3は、インクタンクが装着された状態の記録ヘッドカートリッジの側方断面図である。本図においては、1つのインクタンク3の断面を表しているが、他のインクタンクについても同様である。インクタンク3は、突起26が支持部材9の開口部に押し込まれ、ラッチレバー17と突起16が係合し、ラッチレバー17の弾性によりコンタクト基板7側に押し付けられて固定されている。インクタンク3の装着時には、突起26は支持部材9を貫通してその外側のコンタクト基板7に設けられたスイッチ25(図4参照。)を押下している。
図4には、図3に丸で示した電気的開放部付近の模式的断面図を示す。図4(a)は、電気的開放部が「開」状態の断面図であり、図4(b)は、電気的開放部が「閉」状態の断面図である。
図4(a)において、コンタクト基板7は記録装置本体の接点21(図2参照。)と接点22を介して接触しており、インクジェット記録チップ4からインクを吐出させるために必要な電気信号を受け取る。コンタクト基板7は、支持部材9に支持され、インクタンク3側の面には接点23a、23b、およびスイッチ25を有している。スイッチ25は接点23bに固定されている。ここで、接点23bとはコンタクト基板7にスイッチ25が固定されている固定点を意味する。スイッチ25は弾性を持った電気伝導性部材により形成されており、外力が加わらない限り、接点23aと接触しない構造になっている。したがって、インクタンク3が装着される前は、スイッチ25は接点23aに接触していない。
次に、図4(b)に示すようにインクタンク3が装着されると、突起26がスイッチ25を押下し、スイッチ25は接点23aと接触する。この状態になって初めて、記録装置本体から、コンタクト基板7を介して、インクジェット記録チップ4に電気信号が送られ、電気熱変換素子が駆動される。
以上のように、インクタンク3が装着されない状態で記録ヘッド2を駆動しようとしても、記録装置本体から出された電気信号はインクジェット記録チップ4に送られないため、電気熱変換素子がインクのない状態で駆動されることを防止することができる。これによって、電気熱変換素子に過剰な焦げつきが発生するおそれのない信頼性の高いインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクを提供することが可能となる。
なお、以上の説明は電気信号配線について説明したが、駆動電圧配線の場合も全く同様である。また、ブラックインクを用いるときも全く同様である。この場合、記録ヘッド2が予備吐出を行う時に電源電圧が供給されているかどうかを検知する回路を記録装置本体に備えることによって、特別にセンサーを設けることなくインクタンクの有無を検知することも可能となる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る記録ヘッドカートリッジのインクタンクを示した模式的斜視図である。本図はインクタンクがコンタクト基板に対向する面を示している。インクタンク3は4種類のインクタンク3Y、3M、3C、3Kを有し、それぞれにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを保有している。また、各インクタンク3Y、3M、3C、3Kには、取付け位置および形状が各タンクで共通する記録ヘッド2との嵌合部28が設けられている。各インクタンク3Y、3M、3C、3Kにはそれぞれ突起26Y、26M、26C、26Kが設けられており、各インクタンクでその位置が異なっている(図中、位置P1〜P4で示す。)。
図6は、コンタクト基板のインクタンクと対向する面の模式図を示している。コンタクト基板7には突起26Y、26M、26C、26Kと対向する位置に、図中実線の丸印で示した電気的開放部27Y、27M、27C、27Kが設けられている。各電気的開放部27Y、27M、27C、27Kには各々電気信号配線11Y、11M、11C、11Kが接続されているが、インクタンクの未装着時には、電気的開放部27Y、27M、27C、27Kが「開」状態であるため導通していない。なお、図中破線で示した丸印は各位置P1〜P4を参考表示するために記載したもので、電気的開放部は実際には存在しない。また、同図では嵌合部28に対応する部分は記載していない。
正しい色のインクタンク、例えばイエローのインクタンク3Yがイエローの位置に正しく装着されると、電気的開放部27Yが「閉」となり電気信号配線11Yが導通し、インクジェット記録チップ4のイエロー部が駆動される。しかし、誤った色のインクタンク、例えばインクタンク3Mがインクタンク3Yの位置に装着されても、突起26Mが電気的開放部27Yを作動させることはないので、電気信号配線11Yが誤って導通することはない。なお、ここでは電気信号配線を例に説明したが、駆動電圧配線についても全く同様である。
なお、図5、6においては各突起26Y、26M、26C、26Kの位置は大きく異なっているが、配線の都合上スペースの制約がある場合などは、電気的開放部の誤動作のない範囲で場所を変えることができる。また、一般的にインクタンクは金型による樹脂モールドを使用することが多く、初期段階で各突起26Y、26M、26C、26Kの全てを有するように成型し、タンク色に合わせて余分な突起を除去すれば、インクタンクの金型を複数作製する必要がなく、低コストで製作することが可能である。
以上述べたように、所定のインクタンクの位置に誤ったインクタンクが装着された場合は、記録装置本体から供給された電気信号や電源電圧がインクジェット記録チップに供給されないため、インクタンクの有無の検知や、間違った色のタンクを装着したことを簡単に識別でき、インク色により記録ヘッドの駆動条件が異なる場合などにおいても、記録ヘッドやインクジェット記録チップに悪影響を及ぼすことがない。また、記録ヘッドへの通電が行われないことをインクジェット記録装置において検知することで、インクタンクの有無検知も可能となり、安価で信頼性の高い記録装置、記録ヘッドカートリッジおよびインクタンクを提供することが可能となる。さらに、誤ったインクタンクを装着した場合には、吸引回復の動作も行わないようにすれば、記録ヘッド内のインク混合度合いを最小限に抑えることができ、信頼性の高いインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクを提供することが可能となる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る記録ヘッドカートリッジのインクタンクを示した模式的斜視図である。また、図8(a)はコンタクト基板のインクタンクと対向する面の模式図を示している。図8(a)では嵌合部28に対応する部分は記載しておらず、また、実線および破線の丸印の意味は図6と同様である。
本実施形態は、ブラックのインクタンク3Kに対応した2つの突起26Ka、26Kbが設けられている点、およびブラックのインクタンク3Kのみが、電気信号配線と駆動電圧配線の双方に電気的開放部が設けられている点が、第2の実施形態と異なる。
コンタクト基板7には突起26Y、26M、26Cと対向する位置に電気的開放部27Y、27M、27Cが設けられている。電気的開放部27Kaは位置P1に、電気的開放部27Kbは位置P3に設けられており(逆でもよい。)、電気的開放部27Kaは電気信号配線11Kに、電気的開放部27Kbは駆動電圧配線12Kに各々対応している(逆でもよい。)。インクタンクの未装着時には、電気信号配線11Y、11M、11C、11Kは電気的開放部27Y、27M、27C、27Kaによって各々未導通とされており、駆動電圧配線12Kはさらに電気的開放部27Kbによって未導通とされている。なお、突起26Ka、26Kbは上述した製造方法を考慮して、位置P1、P2、P3のいずれかの2つを選択するのが好ましいが、位置P1、P2、P3以外の位置であってもよい。また、位置P1〜P3の全てに突起を有していてもよい。
ブラックのインクタンク3Kの位置に他色のインクタンクが誤って装着されても、電気信号配線11Kと駆動電圧配線12Kの両者が導通しないと電気熱変換素子が駆動されないため、インクジェット記録チップ5(ブラックチップ)で他色のインクが吐出されることはなく、電気熱変換素子を焦がして記録ヘッドの性能を落とすおそれがなくなる。
なお、ブラックのインクタンク3Kについて、電気信号配線11Kと駆動電圧配線12Kの両者が導通しないと電気熱変換素子が駆動されないようにしたのは、ブラックチップの駆動条件が他色と異なり、ブラックチップに他色のインクが混入した場合にブラックチップの電気熱変換素子を焦がしてしまい、記録ヘッドの性能を落としてしまう場合などがありうるためである。したがって、他の何らかの理由により、間違えてインクタンクを装着した場合に影響の大きい色のインクタンクがある場合、その色のインクタンクに対して同様の構成を適用してもよい。
また、複数の突起を設ける場合において、各突起を電気信号配線と駆動電圧配線に割り当てる代わりにいずれかの配線に対して直列スイッチを構成するようにしてもよい。図8(b)はこのような構成の一例を示している。例えば、位置P1に電気信号配線11Kに対応する電気的開放部27Kaを設け、位置P3に電気信号配線11Kに対応する別の電気的開放部27Ka’を設け、2つの電気的開放部27Ka、27Ka’が電気信号配線11K上で直列に配置されるように構成すると、電気的開放部27Ka、27Ka’の両方が「閉」にならないと電気信号配線11Kは導通しないため、より信頼性を向上させることができる。
このように突起の個数や位置の組み合わせを変えることによって、突起の位置を無用に増やさず、製造上の合理化を図りつつ、異常な焦げつき等の発生がない信頼性の高いインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクを提供することができる。
図9は本発明の第4の実施形態に係る記録ヘッド部の、記録装置本体からインクジェット記録チップまでの電気信号配線を示す模式図である。第1の実施形態とは、インクタンクが電気信号配線の一部を有する構造としている点が異なる。
図9(a)はインクタンクがタンクホルダに装着されていない状態を表し、図9(b)は装着された状態を表している。ここではカラーのインクタンクの電気信号配線を例に説明する。
図9(a)において、記録装置本体35から送られる電気信号を伝達する電気信号配線31は、区間に応じて電気信号配線31a、31b、31c、31d、および31eに区分されている。電気信号配線31aは記録装置本体35内を、記録装置本体35内の制御部(図示せず)から、コンタクト基板37との接触部に設けられた接点41まで延びている。電気信号配線31bは接点41と接触するコンタクト基板37側の接点42から、インクタンク33と対向する面に設けられた接点43aまで延びている。電気信号配線31dはインクタンク33と対向する面に設けられた接点43bから、インクジェット記録チップ4側の接点44まで延びている。電気信号配線31eは接点44から、インクジェット記録チップ4まで延びている。一方、インクタンク33のコンタクト基板37と対向する面には、装着時に各々接点43a、43bと対向する位置に接点45a、45bが設けられおり、インクタンク33に設けられた電気信号配線31cが接点45a、45bをつないでいる。また、接点43a、43bを電気的開放部47、接点45a、45b、および接続配線31cを接続要素48という場合がある。
インクタンク33の未装着時には、接点45a、45bは各々接点43a、43bと接触しないため、電気信号配線31は導通されない。インクタンク33が装着されると、図9(b)に示すように、接点45a、45bが接点43a、43bと各々接触し、第1の実施形態と同様にして電気信号配線31が導通する。
図10は、インクタンク33が装着された状態の記録ヘッドカートリッジの側方断面図である。支持部材9に固定されたコンタクト基板37の裏側には、インクジェット記録チップ4に送られる電気信号配線31の接点43a、43bが設けられている。本図においては、1つのインクタンク33の断面を表しているが、他のインクタンクの接点も同様に設けられている。接点43a、43bはコンタクト基板37に配置したが、これに限らず、電気配線テープ6に設けてもよい。インクタンク33は、固定爪46が支持部材9に押し込まれ、ラッチレバー17と突起16が係合し、ラッチレバー17の弾性によりコンタクト基板37側に押し付けられて固定されている。
電気信号配線31は、インクタンク33が未装着の状態では接点43aと43bとの間が未導通となっている。また、インクタンク33は電気信号配線31の一部である電気信号配線31cを有しており、インクタンク33を装着することによって電気信号配線31cが接点45aと45bを介して接点43aと43bと接触し、記録装置本体35からインクジェット記録チップ4に電気信号が送られ、電気熱変換素子が駆動される。
なお、接点43a、43bと接点45a、45bとは係合構造、例えば接点43aを図10に示したような凸形状として、接点45aをインクタンク33内の凸部に対応する凹部に形成してもよい。
電気信号配線31cは、樹脂で成型されるインクタンクに導電性金属を2色成型することにより形成されている。2色成型することで、後にインクタンクに電気配線31cを付ける手間が省ける。また、インクタンクに強度を持たせる必要がある場合などは、インクタンクや補強外装に強度の高い導電性金属などを用い、インクタンク自体を電気信号配線31cの一部として用いることも可能である。もちろん、インクタンクの外装に電気信号配線31cを貼り付けることも可能である。
以上のように、インクタンク33が装着されない状態で記録ヘッドを駆動しようとしても、記録装置本体から出された電気信号はインクジェット記録チップ4に送られないため、電気熱変換素子がインクのない状態で駆動されることを防止することができる。これによって、電気熱変換素子に過剰な焦げつきが発生するおそれのない信頼性の高いインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクを提供することが可能となる。
なお、以上の説明は電気信号配線について説明したが、駆動電圧配線の場合も全く同様である。また、ブラックインクを用いるときも全く同様である。この場合、記録ヘッドが予備吐出を行う時に電源電圧が供給されているかどうかを検知する回路を記録装置本体に備えることによって、特別にセンサーを設けることなくインクタンクの有無を検知することも可能となる。
図11は、本発明の第5の実施形態に係る記録ヘッドカートリッジのインクタンクのコンタクト基板との対向面の概略外形図である。本実施形態は、図9に示した第4の実施形態と同様に構成された電気的開放部および接続要素を有しており、本図は、コンタクト基板に対向するインクタンク面に設けられた電気信号配線と接点との関係を示している。また、以下の説明において、図9に示したのと同じ構成については図9に示したのと同一の符号を用いるとともに、各構成について特定の色についての説明を行う場合は符号に色を示す添え字Y、M、C、Kを付して説明する。インクタンク33は4種類のインクタンク33Y、33M、33C、33Kを有し、それぞれにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを保有している。各インクタンク33Y,33M、33C、および33Kのコンタクト基板に対向する面には、色毎に異なる位置に電気信号配線31Yc、31Mc,31Cc、および31Kcが設けられている。電気信号配線31Ycは2つの接点45Ya、45Ybを有している。同様に、電気信号配線31Mcは接点45Ma、45Mbを、電気信号配線31Ccは接点45Ca、45Cbを、電気信号配線31Kcは接点45Ka、45Kbを各々有している。コンタクト基板のインクタンク33Yとの対向面には、接点45Ya、45Ybにそれぞれ対向する接点43Ya、43Ybが設けられている。すなわち、電気的開放部47Yと接続要素48Yが互いに対向する位置に設けられている。他色のインクタンクについても全く同様である。
インクタンクの未装着時には、電気信号配線31Yc、31Mc、31Cc、31Kcは電気的開放部47Y、47M、47C、47Kによって切断されている。インクタンク33Yが装着されると、接点45Yaと接点43Ya、および接点45Ybと接点43Ybが各々接触する。すなわち、電気的開放部47Y接続要素48Yが接触して、インクジェット記録チップ4(図1参照)のイエロー部が駆動される。
しかし、誤った色のインクタンク、例えばインクタンク33Mがインクタンク33Yの位置に装着されても、電気的開放部47Yは接続要素48Mと接触しないので、電気信号配線31Ycが誤って導通することはない。なお、以上は電気信号配線を例に説明したが、駆動電圧配線をこのように構成しても同様の効果を奏することは第4の実施形態と同様である。
本実施形態のインクタンクは、樹脂により成型された共通のインクタンクを用い、各色毎の必要な場所に接続要素48Y、48M、48C、48Kを貼り付ければ、インクタンク成型のための金型は1種類でよく、コストを抑えながら簡単に生産することが可能となる。
さらに、上述のように電気的開放部および接続要素の位置を変えるだけでなく、電気的開放部および接続要素の形状を変えることによって誤装着を防止するようにすることも可能である。すなわち、電気的開放部および接続要素の位置が同じであっても、電気的開放部および接続部を上述した係合構造として、凹凸の形状を円形や矩形など相互に異ならせるようにすれば誤って他色のインクタンクが装着されることを防止することができる。
以上述べたように、所定のインクタンクの位置に誤ったインクタンクが装着された場合は、記録装置本体から供給された電気信号や電源電圧がインクジェット記録チップに供給されないため、インクタンクの有無の検知や、間違った色のタンクを装着したことを簡単に識別でき、インク色により記録ヘッドの駆動条件が異なる場合などにおいても、記録ヘッドやインクジェット記録チップに悪影響を及ぼすことがない。さらに、誤ったインクタンクを装着した場合には、吸引回復の動作も行わないようにすれば、記録ヘッド内のインク混合度合いを最小限に抑えることができ、信頼性の高いインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインクタンクを提供することが可能となる。
図12は、本発明の第6の実施形態に係る記録ヘッドカートリッジのインクタンクのコンタクト基板との対向面の概略外形図である。本図も図11同様、コンタクト基板に対向するインクタンク面に設けられた電気信号配線と接点との関係を示している。インクタンク53は、第5の実施形態と同様、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを保有する4種類インクタンク53Y,53M、53C、および53Kからなる。インクタンク53Mは電気信号配線51Mcと接点65Ma、65Mbを有している。インクタンク53Cも同様に、電気信号配線51Ccと接点65Ca、65Cbを有している。
一方、インクタンク53Yは、電気信号配線51Ycと接点65Ya、65Ybとを有するほか、駆動電圧配線52Ycと接点65Yc、65Ydを有している。したがって、インクタンク53Yは電気信号と駆動電圧の両方の配線が導通しないとインクジェット記録チップ4は作動しないため、一層信頼性が高まる。
さらに、インクタンク53Kは、電気信号配線51Kcと接点65Ka、65Kbからなる接続要素と、電気信号配線51Kc'と接点65Kc、65Kdからなる第2の接続要素とを有し、さらに接点65Kbと接点65Kcは内部で導通されている。すなわち、電気信号配線51Kcは2つの直列に設けられた接続要素を有する。また、インクタンク53Kは、駆動電圧配線52Kcと接点65Ke、65Kfを有している。したがって、インクタンク53Kは電気信号と駆動電圧の両方の配線が導通しないとインクジェット記録チップ5(図1参照)が作動しないだけでなく、電気信号配線51Kc、51Kc’が導通するためは2つの接続要素が作動する必要があるので、より一層信頼性が高まる。
このように、記録ヘッドに設けられた電気的開放部の位置に加え、インクタンクによって配線や電気的開放部の数を異ならせることにより、誤動作に対し、更に信頼性の高いインクジェット記録装置および記録ヘッドカートリッジを提供することが可能となる。
以上の例では、記録ヘッドカートリッジに複数のインクタンクを搭載した場合においては、すべてのインクタンクと記録ヘッドの電気配線部材が電気的接点を持つ必要があるため、電気配線部材は、少なくても端部に搭載されるインクタンクと接することが可能な幅にする必要がある。しかしながら、上記のように電気配線部材の幅を必要以上に広げると電気配線部材のコストアップにつながる。
上述した各実施形態では、インクタンクに設けられた接続要素である配線が一つのインクタンクで完結した例、すなわち接続要素がインクタンクごとに独立した例を示したが、タンクホルダに装着される複数のインクタンクの配線が組み合わせて一つの接続要素を構成することもできる。以下に、そのいくつかの例を示す。
図13は本発明の第7の実施形態におけるインクタンクとインクタンクに設けられた配線と、記録ヘッドに備えられた電気配線基板(コンタクト基板)からのコンタクト部の関係を示す模式図である。図13に示すように、記録ヘッドのコンタクト基板204は、そのサイズを必要以上に大きくするとコストアップになるため、本体と電気的に接続するコンタクトピン101a、101bに必要な領域を設けることが出来る最低限の大きさにすることが望ましい。そのため、記録ヘッドにインクタンク207y、207m、207c、207kが装着されたときに、記録ヘッドの中央部に装着されるインクタンク207cおよび207mはコンタクト基板204と接することができるが、端部に装着されるインクタンク207k、207yはコンタクト基板204と接することができない構成となることがある。
上記の場合においてもすべてのインクタンク207y、207m、207c、207kの有無を検知するために、例えば、インクタンク207k、207cにそれぞれ、駆動電圧を供給する配線102を設け、さらに、インクタンク207k、207cに設けられた配線102同士が電気的に接続するように、タンク間電気的接点部106を配線102の先端部に設ける。これにより、駆動電圧は、インクタンク207k、207cに設けた配線102を経由する構造となっている。ここで、上記においては、駆動電圧が配線102を経由するという構成としたが、配線102の数を増やすことにより、記録装置から送られる電気信号を経由する構成とした場合でも適応できる。さらに、タンク間電気的接点部106は、例えば、図15に示したように、配線102が設けられている面の延長上で接する構成であっても良いが、インクタンクの挿入時などに配線が曲がりやすい等の問題が懸念されるため、図13のようにインクタンク207k、207cがそれぞれ対向する面で接する構成とし、さらに、インクタンク207k、207c双方の電気的接点部106に弾性を持たせることで、電気接点の信頼性をさらに上げることが望ましい。
また、図14に示すように、コンタクト基板204とインクタンク207とのコンタクト部は、支持部材205に固定されたコンタクト基板204の裏側に、インクジェット記録チップ201、202に送られるべき駆動電圧または電気信号のコンタクトピン101a、101bが図のように配置されている構造となっている。ここで、コンタクト基板204において、コンタクトピン101a、101bの間で配線は分断されており、駆動電圧または電気信号線はつながっていない状態になっている。本実施形態において、コンタクトピン101a、101bはコンタクト基板204に配置したが、これに限らず、電気配線テープ203に設けても良い。インクタンク207は、固定爪103とラッチレバー104に設けられた突起105により、支持部材205、タンクホルダ208に設けられた嵌合部に嵌合され固定された状態になっている。また、インクタンク207はラッチレバー104の弾性によりコンタクト基板204側に押し付けられている状態になっている。前述したように符号102はインクタンク207に設けられた配線であり、コンタクトピン101a、101bが配線102に接することにより、インクジェット記録装置からコンタクト基板、複数のインクタンク207に設けた配線102等を介しインクジェット記録チップ201、202にデータが送られ電気熱変換体が駆動されることとなるのである。本実施形態において、インクタンク207に設けられた配線102は、コンタクト基板204とのコンタクト部を有するフレキシブルケーブルをインクタンク207に貼り付けることにより形成されている。
上記の様な構造をすべてのインクタンク207に採用することにより、すべてのインクタンク207が挿入されない状態で、記録ヘッドを駆動しようとした場合においても、インクジェット記録装置から出された駆動電圧はインクジェット記録チップ201、202へ送られることはないため、コンタクト基板204もしくは電気配線テープ203をコストアップせずに、インクが無い状態での駆動を行われることが無く、過剰なコゲが発生する等の心配がない、信頼性の高いインクジェット記録装置を提供することが可能となるのである。
図16は本発明の第8の実施形態におけるインクタンクとインクタンクに設けられた配線と、インクジェット記録ヘッドに設けられた電気配線基板(コンタクト基板)からのコンタクト部の関係を示す模式図である。本実施形態は、第7の実施形態に示した記録ヘッドおよびインクタンクに対して、記録ヘッドとインクタンクのコンタクト数を減らしたものであり、例えば、コンタクト基板のインクタンクと接する面に、インクタンクとのコンタクトピンを設ける領域が広くとれない場合に特に有効である。図16において、インクタンク701はイエローインクを保有し、インクタンク702はマゼンタインクを保有し、インクタンク703はシアンインクを保有し、インクタンク704ブラックインクを保有している。それぞれのインクタンク701〜704の前面(コンタクト基板204との対向面)に配線711が設けられている。そして、この配線711はインクタンク701〜704が記録ヘッドに装着されたときに、隣接するインクタンクの配線711が、タンク間接点部712で接し、すべてのインクタンク701〜704の配線711を経由して電気的に導通する構造となっている。本実施形態においては、記録ヘッドからインクジェット記録チップに送られる電源電圧の配線が用いられており、記録ヘッド側では、コンタクトピン710a、710b間で電源電圧配線は分断されており、まず、コンタクトピン710aと中央に装着されるインクタンク702に設けた配線711が接触するようになっており、インクタンク702の配線711とインクタンク701の配線711が接し、すべてのインクタンク701、702、703、704に設けた配線711と順に接触し、再度、中央に装着されるインクタンク703の別の配線711と接触してから、コンタクトピン710bと中央に装着されるインクタンク703に設けた配線711が接触する構成となっている。上記構成を用いることにより、すべてのインクタンク701〜704を記録ヘッドに装着して初めて、インクジェット記録装置から送られた電源電圧が記録ヘッドを介して、インクジェット記録チップに供給されることとなり、記録ヘッドとインクタンク701〜704のコンタクト数を減らしても、第7の実施形態と同様に、インクが無い状態での駆動を行われることが無く、過剰なコゲが発生する心配がない、信頼性の高いインクジェット記録装置を提供することが可能となるのである。
また、本実施形態では、4色のインクタンク701〜704を装着する例を示したが、図17のように、例えば、淡シアンインクを保有するインクタンク705、淡マゼンタインクを保有するインクタンク706等を加え、6色のインクタンク701〜706を装着した場合でも適応できる。
図18は本発明の第9の実施形態におけるインクタンクとインクタンクに設けられた配線と、インクジェット記録ヘッドに設けられた電気配線基板(コンタクト基板)からのコンタクト部の関係を示す模式図である。
図18に示すように、各色のインクタンク801〜804に設けた配線811とタンク間電気接点部812の形状および位置をそれぞれのインクタンク801〜804ごとに異なる構成としたものである。上記のような構成をとることにより、インクタンク801〜804の誤挿入に対し、更に信頼性の高いインクジェット記録装置、記録ヘッド、インクタンクを提供することが可能となる。
図19は本発明の第10の実施形態におけるインクタンクとインクタンクに設けられた配線と、インクジェット記録ヘッドに設けられた電気配線基板(コンタクト基板)からのコンタクト部の関係を示す模式図である。
本実施形態においては、図19(a)に示したように、すべての色のインクに共通で使用することが可能な、未加工インクタンクであるインクタンク本体900を用いる。インクタンク本体900は、その前面(図19(b)に示すコンタクト基板204と対向する面)に、両側面まで延びて形成された配線911を有する。配線911は、インクタンク本体900の前面から両側面に延びる2つの第1の部分と、これら2つの第1の部分を連結する第2の部分とを有する。第1の部分の両端部には、それぞれタンク間電気接点部912が設けられている。
インクタンク本体900は、その内部にそれぞれ異なる色のインクを保有させることによって、例えば図19(b)に示すように、4つの異なるインクタンク901〜904として用いられる。この際、各インクタンク901〜904が配置される位置に応じて、各インクタンク901〜904の配線911の適宜位置に断線部913を形成し、配線911の一部を非道通部914とする。断線部913は、例えばレーザー照射による加工、あるいはカッターやドリル等による機械的加工などによって形成することができる。
上記のような構成をとることにより、インクタンクの成型を共通化することが出来、第1の実施形態と比較して、生産が簡単で、コストが低い、インクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、インクタンクを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態による記録ヘッドカートリッジの概略斜視図である。 図1に示す記録ヘッドカートリッジのインクジェット記録チップの誤作動防止原理を示す説明図である。 図1に示す記録ヘッドカートリッジの側方断面図である。 図1に示す記録ヘッドカートリッジの電気的開放部付近の部分側方断面図である。 図1に示す記録ヘッドカートリッジのインクタンクのコンタクト基板との対向面の概略外形図である。 図1に示す記録ヘッドカートリッジのコンタクト基板のインクタンクとの対向面の概略外形図である。 本発明の第2の実施形態による記録ヘッドカートリッジのインクタンクのコンタクト基板との対向面の概略外形図である。 本発明の第2、第3の実施形態による記録ヘッドカートリッジのコンタクト基板のインクタンクとの対向面の概略外形図である。 本発明の第4の実施形態による記録ヘッドカートリッジのインクジェット記録チップの誤作動防止原理を示す説明図である。 図9に示す記録ヘッドカートリッジの側方断面図である。 本発明の第5の実施形態による記録ヘッドカートリッジのインクタンクのコンタクト基板との対向面の概略外形図である。 本発明の第6の実施形態による記録ヘッドカートリッジのインクタンクのコンタクト基板との対向面の概略外形図である。 本発明の第7の実施形態によるインクタンクとコンタクト基板とのコンタクト部を表す模式図である。 本発明の第7の実施形態による記録ヘッドカートリッジの側方断面図である。 図13に示すインクタンクに設けられた配線同士のコンタクト部の他の例を示す拡大図である。 本発明の第8の実施形態によるインクタンクとコンタクト基板とのコンタクト部を表す模式図である。 本発明の第8の実施形態によるインクTなくとコンタクト基板とのコンタクト部の他の例を表す模式図である。 本発明の第9の実施形態によるインクタンクとコンタクト基板とのコンタクト部を表す模式図である。 本発明の第10の実施形態を説明する、インクタンク本体、およびそれを用いたインクタンクとコンタクト基板とのコンタクト部を表す模式図である。 従来のインクジェット記録装置の概略斜視図である。
符号の説明
1 記録ヘッドカートリッジ
2 記録ヘッド
3 インクタンク
4、5 インクジェット記録チップ
7 コンタクト基板
11a〜11d 電気信号配線
15 記録装置本体
25 スイッチ
26 突起
27 電気的開放部

Claims (3)

  1. 駆動電圧配線から供給される駆動電圧と電気信号配線から供給される電気信号とによって駆動されてインクを吐出するインクジェット記録チップを有する記録ヘッドと、インクを保有し、該記録ヘッドに着脱可能に支持されるインクタンクとを有する記録ヘッドカートリッジにおいて、
    前記記録ヘッドには、前記駆動電圧配線と前記インクジェット記録チップ、前記電気信号配線と前記インクジェット記録チップ、とによってそれぞれインクを吐出するための電気的経路が構成されており、前記駆動電圧もしくは前記電気信号が供給される少なくとも一方前記電気的経路の中にインクを吐出するための前記電気的経路が非導通状態となる電気的開放部を備え、
    前記インクタンクは前記インクタンクが前記記録ヘッドに装着されることでインクを吐出するための前記電気的経路が非導通状態から導通状態になるように前記電気的開放部と対向する部位に前記電気的開放部を閉じる接続要素を有していることを特徴とする記録ヘッドカートリッジ。
  2. 前記インクタンクは色別に複数個設けられており前記記録ヘッドは各色に応じてインクを吐出するための前記駆動電圧配線と前記電気信号配線のいずれか一方または双方が前記電気的経路の中に前記電気的開放部を有することを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドカートリッジ。
  3. 前記インクタンクは色別に複数個設けられており前記記録ヘッドは各色毎にインクを吐出するための前記電気的経路の中の前記電気的開放部の位置、形状の少なくとも一方が異なることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドカートリッジ。
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