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JP4487398B2 - 範囲指定装置、範囲指定方法および記録媒体 - Google Patents
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JP4487398B2 - 範囲指定装置、範囲指定方法および記録媒体 - Google Patents

範囲指定装置、範囲指定方法および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置の画面上の所望範囲を指定することが可能な範囲指定装置、範囲指定方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータディスプレイなどの表示装置の画面上で所望の位置に所望の大きさの矩形範囲を指定する場合、指定しようとする矩形範囲の対角にある2つの点を指示するのが一般的である。その場合、通常は、指定しようとする矩形範囲の1つの頂点に矢印形(→)のマウスカーソル(ポインタ)の先端を位置させた状態でマウスボタンを押下し、ボタンを押下したまま当該1点と対角位置にある頂点にマウスカーソルの先端を移動させてから(いわゆるドラッグ操作)マウスボタンを離す(リリース)という操作を行う。これにより、マウスボタンが押下およびリリースされたときにマウスカーソルの先端にあった2点を対角位置とする矩形範囲を指定することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような方法によって極めて精密に範囲指定を行おうとした場合には、マウスカーソルの先端を所望の位置に正確に静止させる必要があり、これはディスプレイの解像度が向上するに連れて益々困難になってきている。そのため、ユーザはディスプレイに顔を近づけるなど無理な姿勢をとらなくては精密な範囲指定を行うことができないのが現状であり、範囲指定操作の効率が低下している。
【0004】
そこで、本発明の目的は、ユーザが効率的且つ精密な範囲指定操作を行うことができるようにする範囲指定装置、範囲指定方法およびそのためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の範囲指定装置は、所定の表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域に表示するためのポインタ表示制御手段と、前記表示領域内において前記ポインタで指示された位置の近傍領域を、前記表示領域内で所定の表示サイズを有するルーペ域に拡大表示する拡大表示制御手段と、前記表示領域内において前記ポインタで指定された範囲を表す枠線を、前記表示領域に表示するための枠線表示制御手段とを備えている。そして、前記拡大表示制御手段は、前記ルーペ域が前記表示領域内に収まるような前記表示領域内の位置を探索する探索手段と、前記探索手段によって見つけられた位置に前記ルーペ域を移動させる移動手段とを備えており、前記枠線表示制御手段は、前記移動手段で前記ルーペ域を移動させることによって前記ルーペ域が前記枠線と重なる場合に、前記枠線が表示されないようにする。
【0006】
また、請求項の範囲指定方法は、所定の表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域に表示するステップと、前記表示領域内において前記ポインタで指示された位置の近傍領域を、前記表示領域内で所定の表示サイズを有するルーペ域に拡大表示するステップと、前記表示領域内において前記ポインタで指定された範囲を表す枠線を、前記表示領域に表示するステップとを有する範囲指定方法であって、前記ルーペ域が前記表示領域内に収まるような前記表示領域内の位置を探索するステップと、前記探索するステップによって見つけられた位置に前記ルーペ域を移動させるステップと、前記ルーペ域を移動させることによって前記ルーペ域が前記枠線と重なる場合に、前記枠線が表示されないようにするステップとをさらに有している。
【0007】
また、請求項は、所定の表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域に表示するステップと、前記表示領域内において前記ポインタで指示された位置の近傍領域を、前記表示領域内で所定の表示サイズを有するルーペ域に拡大表示するステップと、前記表示領域内において前記ポインタで指定された範囲を表す枠線を、前記表示領域に表示するステップと、前記ルーペ域が前記表示領域内に収まるような前記表示領域内の位置を探索するステップと、前記探索するステップによって見つけられた位置に前記ルーペ域を移動させるステップと、前記ルーペ域を移動させることによって前記ルーペ域が前記枠線と重なる場合に、前記枠線が表示されないようにするステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【0008】
請求項1、5、9によると、ポインタで範囲指定を行う場合に、ポインタで指示された位置の近傍領域がルーペ域内に拡大表示されるため、ルーペ域内の拡大表示された画像を参照することで、ユーザが効率的且つ精密に範囲指定操作を行うことが可能になる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
さらに、請求項1、5、9によると、所定の表示サイズを有するルーペ域が表示領域内に収まるような位置を探索し、この探索によって見つけられた位置にルーペ域を移動させ、その際、ルーペ域が枠線と重なる場合には枠線が表示されないようにするので、ルーペ域内の拡大表示部分が枠線の表示されない見やすいものとなる。また、ルーペ域は表示領域内に収まっていれば枠線と重なってもよいという条件で表示位置が決定されるので、ポインタにできるだけ近い場所にルーペ域が表示されることになって、ユーザが範囲指定操作をより一層効率的に行うことができるようになる。
【0017】
また、本発明では、前記探索を行うに当たって、前記枠線が矩形であるときに、前記ポインタが指示している頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に短辺を構成する頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に長辺を構成する頂点の周囲、および、前記ポインタが指示している頂点の対角にある頂点の周囲の順番に探索が行われてよい。(請求項2、6、10
【0018】
請求項2、6、10によると、矩形範囲を指定する場合に、ポインタが指示している頂点の周囲から探索を始めて、この頂点により近い頂点の周囲からより遠い頂点の周囲へと順番に探索を行うので、ポインタにできるだけ近い場所にルーペ域が表示されることになって、ユーザが範囲指定操作をより一層効率的に行うことができるようになる。
【0019】
また、本発明では、前記探索を行うに当たって、1つの頂点の周囲にある複数個所について探索を行ってよい。(請求項3、7、11
【0020】
請求項3、7、11によると、1つの頂点の周囲にある複数個所について探索が行われるので、ポインタにできるだけ近い場所にルーペ域が表示される可能性を高めることが可能になる。
【0021】
また、本発明では、前記探索の結果、前記ルーペ域を前記表示サイズで表示できない場合に、前記ルーペ域を前記表示サイズよりも小さなサイズに縮小して表示してよい。(請求項4、8、12
【0022】
請求項4、8、12によると、ルーペ域を所定の表示サイズで表示できない場合にルーペ域を所定の表示サイズよりも小さなサイズに縮小して表示するので、表示領域が狭い場合であってもルーペ域が表示できないということがほとんどなくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0024】
まず、本発明の参考例について説明する。図1は、本参考例に係る範囲指定装置が具現化されたパソコンおよびこれに接続されたテープ印刷装置の概略図である。図1に示すパソコン1は、本体部10およびこれに接続されたディスプレイ11とキーボード12とマウス13とを有しており、ケーブル14を介してテープ印刷装置2と接続されている。パソコン1の本体部10内には、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、FDドライブ、CD−ROMドライブなどの各種装置が配置されている。パソコン1は、モデムなどの通信装置或いはLANなどを介してインターネットに接続可能であってよい。
【0025】
参考例において、ハードディスクには、例えばマイクロソフトウィンドウズ(商品名)などのGUIベースのOS(オペレーティングシステム)に加えて、ブラウザやワープロなどの各種汎用アプリケーションソフトウェアおよびテープ印刷装置2による印刷データを編集するための専用エディタソフトウェア(以下、「テープエディタ」という)が格納されている。さらに、ハードディスクには、ブラウザなどのアプリケーションを用いてディスプレイ11に表示されたデータのうちの範囲指定によって選択された任意の部分をテープエディタなどの別のアプリケーションに供給するためのアプリケーションソフトウェア(以下、「アシスタントソフト」という)が記憶されていてよい。
【0026】
OSには、ブラウザなどの各種のアプリケーション上において矢印形のマウスカーソルをディスプレイ11に表示させるとともに、マウス13の動きに連動してマウスカーソルをディスプレイ11上の任意の位置に移動させる機能が備えられている。さらに、本参考例では、範囲指定を行うときに矢印形のマウスカーソルの先端近傍領域を3倍程度に拡大表示する機能を有する略円形のルーペをディスプレイ11上に表示するための拡大表示ソフトウェアが、ハードディスクに記憶されている。
【0027】
後述するように、本参考例において、ルーペは、範囲指定を行う際に選択的に(例えば、所定のキーボード操作などによって拡大表示ソフトウェアを起動させることによって)、ディスプレイ11の表示領域内に収まるようにマウスカーソルの近傍に表示される。特に、ルーペは、指定範囲の終点を設定するに当たって、マウスカーソルの近傍であって、ディスプレイ11の表示領域内に収まり、且つ、範囲指定動作に伴ってディスプレイ11に表示される選択枠線(矩形枠線、円形枠線など)と重ならないという条件を満たす位置に表示される。そのため、拡大表示ソフトウェアは、指定範囲の終点が設定される際にディスプレイ11内で上述した条件を満たす位置を所定の手順に従って探索する機能と、探索の結果見つけられた位置にルーペを移動させる機能とを合わせ持っている。
【0028】
ブラウザは、ハードディスク、FDおよびCD−ROMなどに記憶されたテキストデータおよび/または画像データのほか、インターネット上のWWWサーバからパソコン1に送られたテキストデータおよび/または画像データなどをディスプレイ11に表示することが可能である。ここで、テキストデータは、一例としてHTML(hypertext markup language )によって表示された文字列データであり、また、画像データは、HTML文書内にタグで貼り付けられたGIF、JPEG、BMPなどの様々な形式のデータである。
【0029】
テープエディタは、ブラウザに表示されたデータの中から範囲指定後に画像キャプチャー(或いはコピー操作やアシスタントソフトのディスプレイ11内の表示領域へのドラッグ&ドロップ操作)によって取り込まれたテキストデータや画像データがディスプレイ11に表示されるように描画制御を行い、これらデータに対して自動編集および/またはユーザの操作により編集を施した後、テープ印刷装置2に装着されたテープ(用紙)に印刷しこれを所望の位置でカットするためのソフトウェアであり、ユーザはパソコン1を操作してテープに印刷するデータ内容やカット位置などをディスプレイ11を見ながら編集することができる。
【0030】
アシスタントソフトは、いわばポータルアプリケーションとして、ブラウザからのデータの取り込みおよびテープエディタへの供給を実現するものであって、比較的小型で軽量のアプリケーションである。そのため、常駐させていても、システムリソースの消費量が少なく、安定動作に寄与する。本参考例では、アシスタントソフトのディスプレイ11の表示領域へのドラッグ&ドロップ操作、画面キャプチャー操作およびコピー操作のいずれかによって、ブラウザに表示されたデータが自動的にテープエディタに供給されてよい。
【0031】
テープ印刷装置2は、ロール状に巻回された印刷媒体としてのテープおよびインクリボンカセットを内部に収納することが可能であり、インクリボンに担持されたインクをサーマルヘッドでテープの表面に熱転写することで所望の文字や画像を印刷することができるようになっている。テープおよびインクリボンカセットは、カバーオープンボタン17の押下によりカバー16が開くことにより所定位置にセット可能となる。また、テープ印刷装置2の筐体表面には、電源スイッチ18、テープ印刷装置2の種々の状態を点灯、点滅などで表示するLED19、テープ出口20が設けられている。なお、テープ印刷装置2は、図1のように縦置きではなく横置きにすることも可能である。
【0032】
次に、本参考例による範囲指定装置であるパソコン1の具体的な構成について、図2を参照して説明する。図2は本参考例にしたがった図1のパソコンのブロック図である。
【0033】
参考例では、図2に示すように、パソコン1の本体部10内には、OSおよびその他のソフトウェアが組み込まれることによって、入力制御部22、判断部23、描画制御部24、印刷制御部25、形状記憶部26、モード記憶部27、基準位置記憶部28、選択枠記憶部29が構成されている。また、描画制御部24は、枠線表示制御部31と、カーソル表示制御部32と、拡大表示制御部33とを具備しており、拡大表示制御部33は、探索部33aと、移動部33bと、記憶部33cを具備している。本体部10内の各部は、CPUやRAM、ROM、ハードディスクなどのハードウェアと、OSなどのソフトウェアとの組合せによって実現されている。
【0034】
入力制御部22は、キーボード12からの入力信号を受信するとともに、マウス13からの入力信号、具体的には、左右のいずれか設定された側のマウスボタン(本参考例では左ボタン13a)の押下およびそのリリース信号と、マウスボールの回転に伴うマウス移動信号を受信する。判断部23は、入力制御部22、形状記憶部26、モード記憶部27、基準位置記憶部28および選択枠記憶部29からデータを受け取って後述するような様々な判断を行う。描画制御部24は、入力制御部22および判断部23などからデータを受け取って、ディスプレイ11への描画内容を制御する。
【0035】
描画制御部24の枠線表示制御部31は、マウスカーソルの動きに伴って、定められた形状(矩形、円形など)の枠線をディスプレイ11上に描画するための制御を行う。カーソル表示制御部32は、マウス13の動きに連動してマウスカーソルをディスプレイ11上で移動させるための制御を行う。拡大表示制御部33は、ルーペがディスプレイ11上において好適に表示されるようにするための制御を行う。具体的には、探索部33aによって上述した条件を満たす位置を探索し、移動部33bによって上記条件を満たす位置にルーペを移動させる。また、記憶部33cは、探索部33aでの探索結果などの拡大表示制御部33での制御に必要なデータを一時的に記憶する。
【0036】
印刷制御部25は、描画制御部24からデータを受け取って、テープ印刷装置2を用いてテープエディタのデータ内容を印刷するための制御を行う。形状記憶部26は、キーボード12またはマウス13からの入力によりユーザによって指定された形状が矩形、円形、曲線などのうちのいずれであるかを記憶する。モード記憶部27は、パソコン1が範囲指定状態であるか、さらに範囲指定状態となっているときに、始点指定モードであるか、或いは、終点指定モードであるかを記憶する。なお、矩形範囲を指定する本参考例では、マウス13の左ボタン13aが押下された位置を矩形範囲の始点に設定し、しかる後に押下された左ボタン13aがリリースされた位置を矩形範囲の終点(始点の対角点)に設定するようにしている。
【0037】
基準位置記憶部28は、指定範囲の基準点(矩形の場合には対角2点、円形の場合には中心と円上の1点)の座標位置を記憶する。選択枠記憶部29は、範囲指定操作によってディスプレイ11に表示される選択枠上にある表示ドットの座標位置を記憶する。
【0038】
次に、本参考例により矩形範囲の終点を設定する場合を例に、ディスプレイ11にルーペを表示する際に上述した2つの条件(ルーペがディスプレイ11の表示領域内に収まること、および、ルーペが選択枠線(矩形枠線)と重ならないこと)を満たす位置を探索する順番について、図3に基づいて説明する。図3は、本参考例により矩形範囲の終点を設定する場合におけるルーペの探索順を説明するための概念図である。ここでは、図3に示すように、矩形範囲の左上角に矩形範囲の始点(D)があり、終点を設定するべく移動させているマウスカーソルの先端(現在点(A))が矩形範囲の右下角にある場合について説明する。なお、図3の矩形は横長矩形であり、縦辺の長さ(CD=AB)が横辺の長さ(AC=BD)よりも短い。つまり、縦辺が短辺であり、横辺が長辺となっている。
【0039】
参考例において終点を探索する場合、図3に示すように、現在点(A)である右下頂点の周囲、現在点(A)と共に短辺を構成する右上頂点(B)の周囲、現在点(A)と共に長辺を構成する左下頂点(C)の周囲、現在点(A)の対角にある左上頂点(D)の周囲の順番に上記2つの条件を満たす位置を探索部33aが探索する。また、各頂点A、B、C、Dの周囲においては、各頂点から右下、左下、右上および左上の方向にそれぞれ等距離だけ離れた4個所において、右下点→左下点→右上点→左上点の順番で、当該頂点を中心として所定半径を有するルーペ域が上記2つの条件を満たすかどうかが判断される。つまり、図3の場合には、A1→A2→A3→A4→B1→B2→B3→B4→C1→C2→C3→C4→D1→D2→D3→D4の順番に上記2つの条件を満たす位置が探索部33aによって探索され、上記2つの条件が満たされた位置が見つかった段階でそれ以降の探索を中止して、移動部33bがルーペをその位置に移動させ、ルーペが表示される。
【0040】
このように、本参考例では、マウスカーソルの先端がある現在点の周囲から探索を始めて徐々に現在点から遠い場所の探索を行うので、現在点にできるだけ近い場所にルーペを表示することができる。また、1つの頂点の周囲にある4個所で探索を行っているので、例えばある頂点の右下点が条件を満たさない場合でも左下点が条件を満たす場合があり、1つの頂点につき1個所のみで探索を行う場合と比較して、現在点にできるだけ近い場所にルーペが表示される可能性が高くなる。なお、図3の例では、始点が左上角で現在点が右下角にあったが、始点が右上角で現在点が左下角にある場合、始点が左下角で現在点が右上角にある場合、始点が右下角で現在点が左上角にある場合についても同様の処理が行われる。
【0041】
次に、本参考例による具体的な範囲指定手順について、矩形範囲を指定する場合を例に図4〜図11をさらに参照して説明する。図4(a)〜(g)は、矩形範囲の枠線とルーペとの位置関係を模式的に示す図である。また、図5〜図11は、本参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【0042】
矩形範囲を指定する場合、予め所定の操作を行って拡大表示ソフトウェアを起動させておくと共に、キーボード12またはマウス13を操作して指定する範囲の形状が矩形である旨を入力する。この入力データは、形状記憶部26に記憶される。判断部23は、形状記憶部26を参照して基準位置記憶部28には矩形の始点および終点の2つの基準位置が記憶されると判断する。このとき、図5のステップS1において、モード記憶部27が範囲指定状態の始点指定モードとされ、始点が未指定状態となる。
【0043】
次に、ステップS2において、マウス13の左ボタン13aが押下されたかどうかが判断部23で判断される。左ボタン13aが押下されたと判断されると(S2:YES)、ステップS3に進む。ステップS3では、図6に示す左ボタン押下処理が行われる。図6のステップS31では、左ボタン13aの押下点を第1の基準点(始点)として設定し、その位置を基準位置記憶部28に記憶させる。そして、ステップS32において、モード記憶部27を終点指定モードとしてから左ボタン押下処理を終了させる。
【0044】
また、ステップS2で左ボタン13aが押下されなかったと判断されると(S2:NO)、ステップS4に進む。ステップS4では、左ボタン13aがリリースされたかどうかが判断部23で判断される。左ボタン13aがリリースされたと判断されると(S4:YES)、ステップS5に進む。ステップS5では、図7に示す左ボタンリリース処理が行われる。図7のステップS51では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかが判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S51:NO)、図7の左ボタンリリース処理を終了し、終点指定モードになっていれば(S51:YES)、ステップS52に進む。
【0045】
ステップS52では、左ボタン13aのリリースされた位置が基準位置記憶部28に記憶された始点の位置と同じ位置であるかどうかが判断部23で判断される。その結果、同じ位置であると判断されると(S52:YES)、図7の左ボタンリリース処理を終了し、違う位置であると判断されると(S52:NO)、マウス13のドラッグ操作が行われていることになり、ステップS53に進む。ステップS53では、左ボタン13aのリリース点を第2の基準点(終点)として設定し、その位置を基準位置記憶部28に記憶させる。そして、ステップS54において、範囲指定が終了した旨をモード記憶部27に記憶させてから左ボタンリリース処理を終了させる。
【0046】
また、ステップS4で左ボタン13aがリリースされなかったと判断されると(S4:NO)、ステップS6に進む。ステップS6では、マウス13が移動したかどうかが判断部23で判断される。マウス13が移動したと判断されると(S6:YES)、ステップS7に進む。ステップS7では、図8に示すマウス移動処理が行われる。図8のステップS71では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかがモード記憶部27の記憶内容を参照して判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S71:NO)、未だ始点が設定されていないことになるので、以下に説明する選択枠に関するステップS72〜S74をスキップしてステップS75に進む。一方、終点指定モードになっていれば(S71:YES)、ステップS72に進む。
【0047】
ステップS72では、選択枠記憶部29に記憶されていた選択枠の内容を判断部23の命令により消去する。次に、ステップS73で、始点と現在のマウスカーソル先端位置とを対角とする矩形枠を描画制御部24の枠線表示制御部31で描画しディスプレイ11に表示させ、そして、マウス13の移動方向および距離に合わせて、マウスカーソルのディスプレイ11上での位置がカーソル表示制御部32によって変更される。さらに、ステップS74で、この矩形枠の位置を選択枠記憶部29に記憶させる。
【0048】
それから、ステップS75に進んで、図9に示すルーペ表示位置計算処理が行われる。図9のステップS751では、現在マウスカーソルの先端がある位置(現在点)を第1の探索基準点(探索基準点1)として設定し、記憶部33cに記憶する。そして、ステップS752では、始点と現在点とを対角にある2点とする矩形において、現在点と共に矩形の短辺を構成する頂点の位置を第2の探索基準点(探索基準点2)として設定し、記憶部33cに記憶する。さらに、ステップS753では、現在点と共に矩形の長辺を構成する頂点の位置を第3の探索基準点(探索基準点3)として設定し、記憶部33cに記憶し、最後に、ステップS754では、現在点の対角にある始点の位置を第4の探索基準点(探索基準点4)として設定し、記憶部33cに記憶する。なお、ステップS751〜S754において、始点が設定されていない場合には、探索基準点2〜4は設定されず探索基準点1だけが設定される。
【0049】
そして、ステップS755において、記憶部33cに記憶された探索基準点を表すパラメータNを1に設定し、ステップS756に進む。ステップS756では、探索基準点周囲でルーペ表示可能位置を探索する処理(図10)が行われる。図10のステップS781では、パラメータNで指定された探索基準点から右下方向(例えば探索基準点から右方向に伸びる水平軸を時計回りに45°回転させた方向)に所定距離だけ離れた位置を探索位置として記憶部33cに設定する。
【0050】
ステップS782では、前のステップで設定された探索位置にルーペを表示することができるかどうかを調べる処理(図11)が行われる。この処理では、まず、図11のステップS801において、当該探索位置を中心として所定半径を有するように描かれた略円形のルーペがディスプレイ11の表示領域内に収まるかどうかが探索部33aで判断される。ルーペがディスプレイ11の表示領域内に収まる場合には(S801:YES)、ステップS802に進み、収まらない場合には(S801:NO)、ステップS806に進む。
【0051】
続いて、ステップS802では、モード記憶部27に記憶されたモードが始点指定モードとなっているかどうかが判断される。始点指定モードとなっている場合には(S802:YES)、ディスプレイ11に選択枠が表示されていないため、上述した2つの条件のうち、ルーペが選択枠線と重ならないことという条件を無条件で満たすことになるので、ステップS805に進む。そして、ステップS805において、当該探索位置にルーペの表示が可能である旨が記憶部33cに記憶されてから、図11のルーペを表示することができるかどうかを調べる処理を終了させる。
【0052】
また、ステップS802で始点指定モードとなっていないと判断された場合には(S802:NO)、モード記憶部27に記憶されたモードが終点指定モードとなっていることを意味するので、ステップS73によって始点と現在点とを対角点とする矩形枠がディスプレイ11上に表示されていることになる。そこで、ステップS803において、当該探索位置を中心として所定半径を有するように描かれた略円形のルーペが、現在点と始点とを対角点とする選択枠内の矩形領域と少なくとも一部において重複するかどうかが探索部33aにおいて判断される。そして、ルーペが選択枠内の矩形領域とまったく重ならない場合には(S803:NO)、上記2つの条件を満たすことになるので、ステップS805に進む。一方、それ以外の場合、すなわち、ルーペが選択枠内の矩形領域と部分的に重なる(ルーペが選択枠の矩形枠線と重なる)場合およびルーペが選択枠内の矩形領域に完全に包含される場合には(S803:YES)、ステップS804に進む。
【0053】
ステップS804では、ルーペが選択枠内の矩形領域内に完全に包含されるのか、それとも、選択枠内の矩形領域と部分的に重なるのかが探索部33aにおいて判断される。ルーペが選択枠内の矩形領域内に完全に包含される場合は(S804:YES)、ルーペが選択枠の矩形枠線と重ならず、従って上記2つの条件を満たすことになるので、ステップS805に進む。一方、ルーペが選択枠内の矩形領域内に完全に包含されない場合は(S804:NO)、ルーペが選択枠の矩形枠線と重なってしまい、従って上記2つの条件を満たさないことになるので、ステップS806に進む。そして、ステップS806において、当該探索位置にルーペの表示が不可能である旨を記憶部33cに記憶してから、ルーペを表示することができるかどうかを調べる処理を終了させる。
【0054】
ステップS805またはステップS806の終了後、図10のステップS783に戻り、当該探索位置にルーペの表示が可能であるかどうかが記憶部33cの記憶内容に基づいて探索部33aにおいて判断される。そして、ルーペの表示が可能であれば(S783:YES)、ステップS794に進んで、当該探索基準点の当該探索位置にルーペの表示が可能である旨が記憶部33cに設定される。
【0055】
一方、ルーペの表示が不可能であれば(S783:NO)、ステップS784に進んで、パラメータNで指定された探索基準点から左下方向(例えば探索基準点から左方向に伸びる水平軸を反時計回りに45°回転させた方向)に所定距離だけ離れた位置を探索位置として記憶部33cに設定する。そして、ステップS785に進んで、ステップS782と同様に、前のステップで設定されたルーペを表示することができるかどうかを調べる処理が行われる。その後、ステップS786に進んで、当該探索位置にルーペの表示が可能であるかどうかが判断される。そして、ルーペの表示が可能であれば(S786:YES)、ステップS794に進み、ルーペの表示が不可能であれば(S786:NO)、ステップS787に進む。
【0056】
ステップS787では、パラメータNで指定された探索基準点から右上方向(例えば探索基準点から右方向に伸びる水平軸を反時計回りに45°回転させた方向)に所定距離だけ離れた位置を探索位置として記憶部33cに設定する。そして、ステップS788に進んで、ステップS782と同様に、前のステップで設定されたルーペを表示することができるかどうかを調べる処理が行われる。その後、ステップS789に進んで、当該探索位置にルーペの表示が可能であるかどうかが判断される。そして、ルーペの表示が可能であれば(S789:YES)、ステップS794に進み、ルーペの表示が不可能であれば(S789:NO)、ステップS790に進む。
【0057】
ステップS790では、パラメータNで指定された探索基準点から左上方向(例えば探索基準点から左方向に伸びる水平軸を時計回りに45°回転させた方向)に所定距離だけ離れた位置を探索位置として記憶部33cに設定する。そして、ステップS791に進んで、ステップS782と同様に、前のステップで設定されたルーペを表示することができるかどうかを調べる処理が行われる。その後、ステップS792に進んで、当該探索位置にルーペの表示が可能であるかどうかが判断される。そして、ルーペの表示が可能であれば(S792:YES)、ステップS794に進み、ルーペの表示が不可能であれば(S792:NO)、ステップS793に進む。
【0058】
ステップS793またはステップS794の終了後、図9のステップS757に戻って、パラメータNで指定された当該探索基準点においてルーペの表示が可能であるかどうかが判断される。ルーペの表示が可能であれば(S757:YES)、ステップS758に進んで、ステップS794で設定された探索基準点の探索位置がルーペの表示位置として設定され、さらにルーペを当該探索位置に表示可能である旨が記憶部33cに記憶される。
【0059】
また、ルーペの表示が不可能であれば(S757:NO)、ステップS759に進む。ステップS759では、パラメータNが1だけインクリメントされる。そして、ステップS760では、パラメータNが5未満であるかどうかが判断される。
【0060】
パラメータNが5未満であれば(S760:YES)、ステップS756に戻って上述したのと同様に次の探索基準点の周囲においてルーペ表示可能位置の探索処理が行われる。これによって、図3で説明したような法則に従って次の探索基準点の周囲での探索が行われるようになる。一方、パラメータNが5以上であれば(S760:NO)、ステップS761に進む。ステップS761では、マウスカーソルが現在の位置にある状態ではディスプレイ11にルーペを表示することができない旨が記憶部33cに記憶される。
【0061】
ステップS758またはステップS761の終了後、図8のステップS76に戻り、ディスプレイ11の表示領域内にルーペを表示可能かどうかが、記憶部33cの設定内容に基づいて判断される。そして、判断の結果、ルーペが表示可能であれば(S76:YES)、ステップS77に進む。ステップS77では、移動部33bによってステップS758で設定された位置に所定半径の略円形のルーペを移動させ、さらに移動後の位置にルーペを表示してからマウス移動処理を終了させる。また、ルーペが表示不可能であれば(S76:NO)、ルーペを表示させることなくマウス移動処理を終了させる。
【0062】
図5に戻って、ステップS6においてマウス13が移動しなかったと判断された場合(S6:NO)、ステップS7のマウス移動処理を経ることなくステップS8に進む。ステップS8では、モード記憶部27が範囲指定終了を指示しているかどうかが判断部23で判断される。モード記憶部27が範囲指定終了を指示していないと判断されると(S8:NO)、ステップS2に戻って同様の処理が繰り返される。一方、モード記憶部27が範囲指定終了を指示していると判断されると(S8:YES)、本参考例による範囲指定処理を終了し、画面キャプチャーが設定されていれば指定範囲のデータをテープエディタに供給する。その後、ユーザがテープエディタを操作することにより、或いは、指定範囲のデータがテープエディタに供給されることに伴い自動的に印刷制御部25がアクティブとなって指定範囲内にあったデータがテープ印刷装置2によって印刷される。
【0063】
以上説明したフローを具体的な例に当てはめて説明する。例えば、図4(a)、(b)、(c)のように、ディスプレイ11の表示端から十分離れた位置において比較的小さな矩形範囲を指定する場合、最初に矩形範囲の始点Sとすべき位置にマウスカーソル40の先端を移動させるので、ステップS2からS4およびS6を経てS7のマウス移動処理へと進む。そして、ステップS71で始点指定モードとなっているためにステップS75のルーペ表示位置計算処理へと進み、ステップS751で探索基準点1が設定され、ステップS756のルーペ表示可能位置探索処理が行われる。この場合、探索基準点の右下にルーペを表示可能であるので、ステップS781、S782(S782中においては、S801、S802、S805の各ステップが実行される。)、S783、S794を経てステップS757に戻り、ステップS758およびS76を経てステップS77でルーペ44が表示される。
【0064】
その後、同様にしてステップS2→S4→S6→S7→S8→S2というループを繰り返して通過することによって、現在点の近傍領域が逐次ルーペ44内に拡大表示される。そして、ユーザがルーペ44内の拡大表示画像を参照しつつ矩形範囲の始点Sとすべき位置においてマウス13の左ボタン13aを押下すると、ステップS2からステップS3(ステップS3中においては、S31、S32の各ステップが実行される。)へと進んで、押下点が始点Sとして設定され且つ終点指定モードとされてからステップS8を経てステップS2に戻る。
【0065】
次に左ボタン13aが押下されたままの状態でマウス13が移動させられるので、ステップS2からS4、S6、S7(ステップS7中においては、まずS71、S72、S73、S74の各ステップが実行される。)へと進んで、始点Sと現在のマウスカーソル40の先端位置Cとを対角とする矩形枠41〜43が描画および記憶される。そして、ステップS75のルーペ表示位置計算処理へと進み、ステップS751〜S754で探索基準点1〜4が設定され、ステップS756のルーペ表示可能位置探索処理が行われる。この場合、探索基準点の右下にルーペを表示可能であるので、ステップS781、S782(S782中においては、S801、S802、S803、S805の各ステップが実行される。)、S783、S794を経てステップS757に戻り、ステップS758およびS76を経てステップS77でルーペ44が移動させられその位置にルーペが表示される。このようなループを通過する処理は、左ボタン13aがリリースされるまで繰り返される。
【0066】
そして、ユーザがルーペ44内の拡大表示画像を参照しつつ矩形範囲の終点とすべき位置においてマウス13の左ボタン13aをリリースすると、ステップS2からステップS4、S5(ステップS5中においては、S51、S52、S53、S54の各ステップが実行される。)へと進んで、左ボタンがリリースされた位置が終点として設定され、ステップS8で範囲指定終了と判断されて一連の範囲指定プロセスが終了する。
【0067】
次に、図4(d)に示すように、マウスカーソル40の右下位置にルーペを表示することができず、マウスカーソル40の左下位置にルーペ44が表示される場合について説明する。この場合、上述したのと同様にして始点Sが設定された後、マウスカーソル40を始点Sの左上方向に移動させる。このとき、マウスカーソル40の位置によっては、マウスカーソル40の右下に配したルーペ44と枠線とが重なることになる。具体的には、マウス13を移動させる過程において、探索基準点の右下位置にルーペ44を表示できるかを調べるステップS782が行われるとき、ステップS801→S802→S803→S804→S806と進んでマウスカーソル40の右下位置にはルーペ44を表示することができない。一方、探索基準点の左下位置にルーペ44を表示できるかを調べるステップS785が行われるとき、ステップS801→S802→S803→S805と進んでマウスカーソル40の左下位置にルーペ44を表示することが可能である。
【0068】
次に、図4(e)に示すように、矩形枠内にルーペ44が表示される場合について説明する。この場合、上述したのと同様にして始点Sが設定された後、マウスカーソル40を図4(d)の場合よりもさらに左上方向に移動させる。このとき、矩形枠46の大きさが比較的大きくなるので、マウスカーソル40の右下方向にルーペ44を表示することが可能になる。具体的には、マウス13を移動させる過程において、探索基準点の右下位置にルーペ44を表示できるかを調べるステップS782が行われるとき、ステップS801→S802→S803→S804→S805と進んでマウスカーソル40の右下位置にルーペ44を表示することが可能となる。
【0069】
また、図4(f)に示すように、範囲指定に係る矩形枠47の右側であって矩形枠47から比較的近い位置にディスプレイ11の右表示端48がある場合も、図4(d)の場合と同様にマウスカーソル40の右下にルーペ44を表示することができず、マウスカーソル40の左下にルーペ44が表示されることになる。このときのフロー通過過程は図4(d)で説明したのと同様である。
【0070】
また、図4(g)に示すように、範囲指定に係る矩形枠50の右側および下側であって矩形枠50から比較的近い位置にディスプレイ11の右表示端48および下表示端49がある場合、マウスカーソル40の現在点Cの周囲の4個所を探索してもルーペ44を表示できないことがある(つまり、S801→S806と進んで表示不可となるか、或いは、S801→S802→S803→S804→S806と進んで表示不可となる)。この場合、現在点Cと共に矩形枠50の短辺を構成する頂点Tの周囲4個所で探索を行うことになる。図4(g)の場合には、頂点Tの右下(ステップS781、S782、S783)、左下(ステップS784、S785、S786)、右上(ステップS787、S788、S789)ではルーペ44を表示できないが、頂点Tの左上(ステップS790、S791、S792)の探索過程においてステップS801→S802→→S803→S805と進んでルーペ44が表示可能となる。
【0071】
このように、本参考例によると、マウスカーソル40で矩形範囲指定を行う場合に、マウスカーソル40で指示された位置の近傍領域がルーペ44内に拡大表示されるため、ルーペ44内の拡大表示された画像を参照することで、ユーザが効率的且つ正確に範囲指定操作を行うことが可能である。しかも、本参考例では、所定の表示サイズを有するルーペ44がディスプレイ11の表示領域内に収まり且つ矩形枠線と重ならないような位置を探索部33aで探索し、この探索によって見つけられた位置に移動部33bによってルーペ44を移動させるので、ルーペ44がディスプレイ11の表示領域からはみ出したり、矩形枠線と重なったりということがなくなり、ルーペ44内の拡大表示が見やすくなる。
【0072】
次に、本発明の別の参考例について説明する。本参考例は、描画制御部24の拡大表示制御部33内にルーペ域縮小部33dが設けられている点において、上述した最初の参考例のものと構成上相違している。ルーペ域縮小部33dは、上述した参考例の手順によってはどの探索基準点の周囲にもルーペを表示することができない場合に、ルーペのサイズを小さくするものである。
【0073】
具体的には、本参考例では、図8に示したマウス移動処理の代わりに図12に示すようなマウス移動処理が行われる(これ以外の処理は上述した最初の参考例と同様である)。図12のマウス移動処理では、ステップS76においてディスプレイ11の表示領域内にルーペを表示不可能と判断された場合に、ステップS78において、拡大倍率を変えることなくルーペの表示サイズを縮小する処理がルーペ域縮小部33dによって行われてからステップS75に戻って再度ルーペ表示位置計算処理が行われる。これによって、例えばディスプレイ11の表示領域が非常に小さい場合(例えば携帯電話機のディスプレイ)であっても上記2つの条件に合致するようにルーペを表示することが可能となり、ルーペ域表示できないということが実質的になくなる。
【0074】
なお、ルーペのサイズを小さくする場合、ルーペ全体の大きさを所定の比率で縮小させてもよいし、ルーペの形状を変化させてもよい。このとき、ステップS801およびステップS804での結果を参照して、これら2つのステップをクリアしてルーペが表示可能となるするように縮小比率或いはルーペ形状が変更されるようにしてもよい。
【0075】
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、探索位置にルーペを表示できるかどうかを調べる処理(上述した最初の参考例において図11で説明した処理)において、ルーペがディスプレイ11の表示画面内に収まることおよびルーペが矩形枠線と重ならないことという2つの条件の内の前者だけが調べられる(これ以外の処理は最初の参考例と同様である)。そのため、ルーペが矩形枠線と重なる場合には、枠線の上からルーペを上書きすることで、図13に示すように、部分的に枠線51が表示されずルーペ52が優先的に表示される。
【0076】
本実施の形態において探索位置にルーペを表示できるかどうかを調べる処理のフローチャートを図14に示す。本処理では、まず、ステップT101において、当該探索位置を中心として所定半径を有するように描かれた略円形のルーペがディスプレイ11の表示領域内に収まるかどうかが探索部33aで判断される。ルーペがディスプレイ11の表示領域内に収まる場合には(T101:YES)、ステップT102に進み、収まらない場合には(T101:NO)、ステップT103に進む。
【0077】
ステップT102では、当該探索位置にルーペの表示が可能である旨が記憶部33cに記憶されてから、図11のルーペを表示することができるかどうかを調べる処理を終了させる。また、ステップT103では、当該探索位置にルーペの表示が不可能である旨を記憶部33cに記憶してから、ルーペを表示することができるかどうかを調べる処理を終了させる。
【0078】
このように、本実施の形態によると、所定の表示サイズを有するルーペ52が表示領域内に収まるような位置を探索し、この探索によって見つけられた位置にルーペ52を移動させ、その際、ルーペ52が枠線51と重なる場合には枠線51が表示されないようにするので、ルーペ52内の拡大表示部分が枠線の表示されない見やすいものとなる。また、ルーペ52は表示領域内に収まっていれば枠線51と重なってもよいという条件で表示位置が決定されるので、マウスカーソル40にできるだけ近い場所にルーペ52が表示されることになって、ユーザが範囲指定操作をより一層効率的に行うことができるようになる。
【0079】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変更を行うことが可能なものである。例えば、指定する範囲の形状は矩形に限らず、円形などの他の形状であってもよい。また、探索基準位置は、矩形の4つの頂点だけに限らず、2つの頂点の途中にある辺の上に設定されてもよい。また、範囲指定のために用いる装置はマウスに限らず、各種のポインティングデバイスを用いることが可能である。また、本発明は、パソコンに限らず、携帯電話などのディスプレイ上で範囲指定を行うのに広く適用することが可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、5、9によると、ポインタで範囲指定を行う場合に、ポインタで指示された位置の近傍領域がルーペ域内に拡大表示されるため、ルーペ域内の拡大表示された画像を参照することで、ユーザが効率的且つ精密に範囲指定操作を行うことが可能になる。
【0081】
【0082】
さらに、請求項1、5、9によると、所定の表示サイズを有するルーペ域が表示領域内に収まるような位置を探索し、この探索によって見つけられた位置にルーペ域を移動させ、その際、ルーペ域が枠線と重なる場合には枠線が表示されないようにするので、ルーペ域内の拡大表示部分が枠線の表示されない見やすいものとなる。また、ルーペ域は表示領域内に収まっていれば枠線と重なってもよいという条件で表示位置が決定されるので、ポインタにできるだけ近い場所にルーペ域が表示されることになって、ユーザが範囲指定操作をより一層効率的に行うことができるようになる。
【0083】
請求項2、6、10によると、矩形範囲を指定する場合に、ポインタが指示している頂点の周囲から探索を始めて、この頂点により近い頂点の周囲からより遠い頂点の周囲へと順番に探索を行うので、ポインタにできるだけ近い場所にルーペ域が表示されることになって、ユーザが範囲指定操作をより一層効率的に行うことができるようになる。
【0084】
請求項3、7、11によると、1つの頂点の周囲にある複数個所について探索が行われるので、ポインタにできるだけ近い場所にルーペ域が表示される可能性を高めることが可能になる。
【0085】
請求項4、8、12によると、ルーペ域を所定の表示サイズで表示できない場合にルーペ域を所定の表示サイズよりも小さなサイズに縮小して表示するので、表示領域が狭い場合であってもルーペ域が表示できないということがほとんどなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例のデータ描画装置が具現化されたパソコンおよびこれに接続されたテープ印刷装置の概略図である。
【図2】 本発明の参考例にしたがった図1のパソコンのブロック図である。
【図3】 本発明の参考例により矩形範囲の終点を設定する場合におけるルーペの探索順を説明するための概念図である。
【図4】 本発明の参考例において、矩形範囲の枠線とルーペとの位置関係を模式的に示す図である。
【図5】 本発明の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】 本発明の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】 本発明の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】 本発明の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】 本発明の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】 本発明の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】 本発明の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】 本発明の別の参考例による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態において、矩形範囲の枠線とルーペとの位置関係を模式的に示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 パソコン
2 テープ印刷装置
10 本体部
11 ディスプレイ
13 マウス
22 入力制御部
23 判断部
24 描画制御部
25 印刷制御部
26 形状記憶部
27 モード記憶部
28 基準位置記憶部
29 選択枠記憶部
31 枠線表示制御部
32 カーソル表示制御部
33 拡大表示制御部
33a 探索部
33b 移動部
33c 記憶部
33d ルーペ域縮小部
40 マウスカーソル
41〜43 矩形枠
44 ルーペ

Claims (12)

  1. 所定の表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域に表示するためのポインタ表示制御手段と、
    前記表示領域内において前記ポインタで指示された位置の近傍領域を、前記表示領域内で所定の表示サイズを有するルーペ域に拡大表示する拡大表示制御手段と、
    前記表示領域内において前記ポインタで指定された範囲を表す枠線を、前記表示領域に表示するための枠線表示制御手段とを備えており、
    前記拡大表示制御手段は、
    前記ルーペ域が前記表示領域内に収まるような前記表示領域内の位置を探索する探索手段と、
    前記探索手段によって見つけられた位置に前記ルーペ域を移動させる移動手段とを備えており、
    前記枠線表示制御手段は、前記移動手段で前記ルーペ域を移動させることによって前記ルーペ域が前記枠線と重なる場合に、前記枠線が表示されないようにすることを特徴とする範囲指定装置。
  2. 前記探索手段は、前記枠線が矩形であるときに、前記ポインタが指示している頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に短辺を構成する頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に長辺を構成する頂点の周囲、および、前記ポインタが指示している頂点の対角にある頂点の周囲の順番に探索を行うことを特徴とする請求項に記載の範囲指定装置。
  3. 前記探索手段は、1つの頂点の周囲にある複数個所について探索を行うことを特徴とする請求項に記載の範囲指定装置。
  4. 前記拡大表示制御手段は、前記探索手段による探索の結果、前記ルーペ域を前記表示サイズで表示できない場合に、前記ルーペ域を前記表示サイズよりも小さなサイズに縮小して表示するルーペ域縮小手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の範囲指定装置。
  5. 所定の表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域に表示するステップと、
    前記表示領域内において前記ポインタで指示された位置の近傍領域を、前記表示領域内で所定の表示サイズを有するルーペ域に拡大表示するステップと、
    前記表示領域内において前記ポインタで指定された範囲を表す枠線を、前記表示領域に表示するステップとを有する範囲指定方法であって、
    前記ルーペ域が前記表示領域内に収まるような前記表示領域内の位置を探索するステップと、
    前記探索するステップによって見つけられた位置に前記ルーペ域を移動させるステップと、
    前記ルーペ域を移動させることによって前記ルーペ域が前記枠線と重なる場合に、前記枠線が表示されないようにするステップとをさらに有していることを特徴とする範囲指定方法。
  6. 前記探索するステップでは、前記枠線が矩形であるときに、前記ポインタが指示している頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に短辺を構成する頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に長辺を構成する頂点の周囲、および、前記ポインタが指示している頂点の対角にある頂点の周囲の順番に探索が行われることを特徴とする請求項に記載の範囲指定方法。
  7. 前記探索するステップでは、1つの頂点の周囲にある複数個所について探索が行われることを特徴とする請求項に記載の範囲指定方法。
  8. 前記探索するステップでの探索の結果、前記ルーペ域を前記表示サイズで表示できない場合に、前記ルーペ域を前記表示サイズよりも小さなサイズに縮小して表示するステップをさらに有していることを特徴とする請求項6または7に記載の範囲指定方法。
  9. 所定の表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域に表示するステップと、
    前記表示領域内において前記ポインタで指示された位置の近傍領域を、前記表示領域内で所定の表示サイズを有するルーペ域に拡大表示するステップと、
    前記表示領域内において前記ポインタで指定された範囲を表す枠線を、前記表示領域に表示するステップと
    前記ルーペ域が前記表示領域内に収まるような前記表示領域内の位置を探索するステップと、
    前記探索するステップによって見つけられた位置に前記ルーペ域を移動させるステップと、
    前記ルーペ域を移動させることによって前記ルーペ域が前記枠線と重なる場合に、前記枠線が表示されないようにするステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  10. 前記探索するステップでは、前記枠線が矩形であるときに、前記ポインタが指示している頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に短辺を構成する頂点の周囲、前記ポインタが指示している頂点と共に長辺を構成する頂点の周囲、および、前記ポインタが指示している頂点の対角にある頂点の周囲の順番に探索が行われることを特徴とする請求項に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
  11. 前記探索するステップでは、1つの頂点の周囲にある複数個所について探索が行われることを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
  12. 前記探索するステップでの探索の結果、前記ルーペ域を前記表示サイズで表示できない場合に、前記ルーペ域を前記表示サイズよりも小さなサイズに縮小して表示するステップとをさらに実行させるためのプログラムを記録した請求項10または11に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
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