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JP4489088B2 - 核酸検出用デバイス - Google Patents
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JP4489088B2 - 核酸検出用デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、核酸検出用デバイスに係り、特に、核酸の検出やその前処理の工程を全自動で行い、サンプル中の標的核酸を検出する為の核酸検出用デバイスに関するものである。
近年の遺伝子工学の発展に伴い、医療分野では、遺伝子による病気の診断或いは予防が可能となりつつある。このような診断は、遺伝子診断と称せられ、遺伝子診断によって、病気の原因となるヒトの遺伝子欠陥或いは変化を検出して病気の発症前若しくは極めて初期の段階での病気の診断或いは病気の予測をすることが出来る。また、ヒトゲノムの解読とともに、遺伝子型と疫病との関連に関する研究が進み、各個人の遺伝子型に合わせた治療(テーラーメイド医療)も現実化しつつある。従って、簡便に遺伝子を検出し、また、遺伝子型を決定することは非常に重要となっている。
従来、核酸を検出するシステムとしては、核酸抽出装置、核酸増幅装置、ハイブリダイゼーション装置、核酸検出装置、データ解析装置等の各装置が個別に利用されるシステムが知られている。このようなシステムにおいては、これら装置で実現される以外のサンプルの調製或いは装置間のサンプルの移動等は、人手を必要とされている。
近年、ハイブリダイゼーション反応からデータ解析までの工程を自動で行う装置が開発され、最近になって核酸抽出からデータ解析までを自動で行う全自動核酸検出装置も開発されている。
上述した核酸検出装置或いはシステムにおける核酸増幅には、主にPCR法或いはLAMP法が用いられている。この手法は、非常に増幅率の高いものである。しかし、増幅率が高い故に、増幅前のサンプルに極僅かでも別な核酸が混入すると、その混入された核酸も大量に増幅され、誤検出が引き起こされる問題がある。核酸分子は、乾燥状態でも安定であり、様々な物質に吸着し、さらには空気中を浮遊することもあることが知られている。従って、誤検出を防ぐために、核酸抽出を行う場所には、増幅後のサンプルを持ち込まない等の厳重な管理体制を必要としている。
このような検出非対象核酸分子の混入、及び核酸サンプルの外部への漏れ出しという課題を解決する装置として特許文献1に開示された密閉型デバイスが提案されている。
この密閉型デバイスでは、数時間にもわたり、複数の反応工程を自動で制御するため、複数種類の試薬、特に抽出工程並びに増幅工程では、ナノリットルからマイクロリットル程度の微量の試薬を使用するが、その制御は非常に困難であるとされている。
また、実際に実用化までを考慮に入れた場合、その内部に複数種類の試薬を内包した核酸検出用デバイスの長期保管が必須とされる。しかし、これまでは、複数の微量試薬を内包する核酸検出用デバイスを長期保管する点に関する検討はなされてこなかった。様々な試薬を劣化させることなく安定に保管するためには、冷凍保管が有効であるが、試薬をデバイス内で凍結させることによる様々な弊害を解決することが、重要な課題となっている。例えば、流路途中に試薬を保存する構造にあっては、気温が低くなると、式(1)に従って試薬前後の流路中の気体の体積が縮小し、圧力が低下するにつれて試薬が引っ張られ、移動してしまう問題がある。
P×V=n×R×T ・・・式(1)
移動した状態でさらに気温が低くなると、移動したままの位置で試薬が凍結され、その後、融解しても、完全に元の位置には戻らない問題がある。微小な液量の試薬にあっては、特に試薬の制御が難しく、試薬が移動することにより、試薬中の成分が流路壁面に吸着し、液残りが発生すると致命的な欠陥となる。また、各種試薬は、凍結させた状態であっても、極僅かずつ蒸発していく問題もある。そのため、微小な液量である、前処理用試薬の保管部近傍がデバイス外部に開放されている場合、凍結保存していても蒸発の影響を大きく受けてしまい、致命的な欠陥となる問題がある。
特開2005−261298
前述の通り、全自動核酸解析装置の開発にあたっての重要な課題は、検出非対象核酸分子の混入、且つ、核酸サンプルの外部への漏れ出しを防ぐ構造を有し、且つ、各種試薬を内包した状態で、長期保管可能なデバイスを開発することにある。
本発明は、上記問題点に鑑み開発されたものであり、その目的は、検出非対象核酸分子の混入、且つ、核酸サンプルの外部への漏れ出しを防ぐ構造を有し、且つ、各種試薬を内包した状態で、長期保管可能な核酸検出用デバイスを提供することにある。
この発明のある観点によれば、 核酸検出前に試料に含まれる核酸を処理する為の前処理部と、
前記核酸を検出する為の検出部と、
前記前処理部に連通され、前記前処理部で処理に利用される処理用試薬を保管する前処理用試薬保管部と、
前記前処理部から前記検出部に前記試料が供給された後に前記検出部を洗浄する為の洗浄用試薬を保管する為の洗浄用試薬保管部と、
前記洗浄用試薬保管部を前記検出部に連通させる第1流路部及び前記前処理部を前記検出部に連通させる第2流路部から構成され、前記第1及び第2流路部で閉流路を形成する流路と、
当該閉流路を外部に連通させる気体出入路と、
前記核酸検出前に前記気体出入路を遮断し、前記流路を閉流路に維持する為の密閉機構であって、前記前処理用試薬及び洗浄用試薬を凍結保管する際には前記気体出入路と前記流路を開放に維持し、前記前処理用試薬及び洗浄用試薬を融解した後において、前記気体出入路を外部から遮断する密閉機構と、
を備えることを特徴とする核酸検出用デバイスが提供される。
この発明の他の観点によれば、
核酸検出前に試料に含まれる核酸を処理する為の前処理部と、
前記核酸を検出する為の検出部と、
前記前処理部に連通され、前記前処理部で処理に利用される処理用試薬を保管する前処理用試薬保管部と、
前記前処理部から前記検出部に前記試料が供給された後に前記検出部を洗浄する為の洗浄用試薬を保管する為の洗浄用試薬保管部と、
前記洗浄用試薬保管部を前記検出部に連通させる第1流路部及び前記前処理部を前記検出部に連通させる第2流路部から構成され、前記第1及び第2流路部で閉流路を形成する流路と、
前記前処理部内の流路の少なくとも一部を前記流路から遮断して前記処理部の前記流路の一部を孤立させる締結具であって、核酸検出時に前記前処理部を前記流路に連通させる開放機能を有する締結具と、
を備えることを特徴とする核酸検出用デバイスが提供される。
また、この発明の他の観点によれば、
核酸検出前に試料に含まれる核酸を処理する為の前処理部と、
前記核酸を検出する為の検出部と、
前記前処理部に連通され、前記前処理部で処理に利用される処理用試薬を保管する前処理用試薬保管部と、
前記前処理部から前記検出部に前記試料が供給された後に前記検出部を洗浄する為の洗浄用試薬を保管する為の洗浄用試薬保管部と、
前記洗浄用試薬保管部を前記検出部に連通させる第1流路部及び前記前処理部を前記検出部に連通させる第2流路部から構成され、前記第1及び第2流路部で閉流路を形成する流路と、
とから構成される核酸検出用デバイスを組み込んで核酸の検出を行う核酸検出装置であって、加熱具を備え、核酸検出に際してこの加熱具を前記前処理部に押し付けて前記前処理部を前記流路から遮断するとともに前記処理部を加熱する加熱部と、
を具備することを特徴とする核酸検出装置が提供される。
本発明によれば、検出非対象核酸分子の混入、且つ、核酸サンプルの外部への漏れ出しを防ぐ構造を持つ核酸検出用デバイスを長期保管することが可能となる。気温の低下による流路中で気体の縮小が発生した場合には、気体出入路から、デバイス外部の気体を取り入れることによって内部圧力を一定に保ち、試薬の移動を抑えることができる。気温が上昇した場合には、逆に気体出入路から気体を放出することができる。
以下、必要に応じて図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係る核酸検出用デバイスを説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る核酸検出用デバイスを概略的に示す斜視図であり、図3(a)〜(d)は、図1及び図2に示す核酸検出用デバイスを展開して示す展開図である。
図1〜図3(a)〜(d)に示されるように、核酸検出用デバイスは、核酸検出カセットとも称せられ、上面部構造70及びこの上面部構造70の両側に設けられた側面部構造72,74から構成され、全体形状が略鞍型(サドル型)に形成されている。両側面部構造72,74間には、ベース部構造76が介在されて一体化されている。上面部構造70には、流路CH1及びCH2に連通されるように核酸を検出する検出部20が設けられている。一方の側面部構造74には、前処理用試薬Sが内包され、流路CH1に連通されている前処理部24及び前処理部24で処理に利用され、流路CH1に連通されている処理用試薬E、Fを保管する前処理用試薬保管部25A、25Bが設けられている。前処理用試薬保管部25A、25Bは、夫々前処理部24に連通されている。前記前処理部24では、例えば投入された試料からの核酸の抽出処理及び核酸の増幅処理のうちの少なくとも一方が行われる。また、他方の側面部構造72には、洗浄用試薬Bが保管され、流路CH2に連通する洗浄用試薬保管部22及びハイブリダイゼーション反応後の核酸に相互作用する挿入剤溶液Aが保管され、流路CH2に連通されている挿入剤溶液保管部23が設けられている。洗浄用試薬保管部22及び挿入剤溶液保管部23は、流路CH2内の気体により分離されている。更に、ベース部構造76には、送液部26が設けられている。これら流路CH1、CH2、送液部26、前処理部24、検出部20及び保管部22、23は、全体として閉じた環状流路に形成されている。更に、流路CH2には、試薬チャンバ18が設けられ、サンプル塩濃度調整用試薬Dが保管されている。この試薬Dには、ポジティブコントロール、ネガティブコントロール用試薬、ハイブリダイゼーション補助用試薬、蛍光色素ラベル用試薬等が添加されていても構わない。
この流路CH1中では、図3(d)に示すように前処理部24に保管された液体状の前処理用試薬S及び前処理用試薬保管部25A、25Bに保管された前処理用試薬E,Fが気体によって空間的に分離されている。同様に、環状流路CH2中では、液体状の試薬A、例えば、洗浄用試薬及び液体状の試薬B、例えば、挿入剤溶液が気体によって空間的に分離されている。送液部26に設けたポンプ、例えば、加圧ローラー及び弾性配管チューブ27から成るペリスタ方式のポンプによって環状流路CH1,CH2内を液体である試料S、試薬A及び試薬Bが移動される。
ペリスタ方式のポンプは、図1に示されるように加圧ローラー94が走行可能なように湾曲している面を有するベース部構造76及び湾曲面に沿って露出して配置されている弾性配管チューブ27から構成されている。この加圧ローラー94及び弾性配管チューブ27は、送液用のポンプを構成している。加圧ローラー94が弾性配管チューブ27を湾曲面に沿って加圧しながら走行することによって、順方向FW或いは反対方向BWに試薬A、B並びに試薬Sが送液される。即ち、核酸検出装置本体側に装着された加圧ローラー94がこの弾性配管チューブ27に接触され、加圧ローラーが回転されることにより弾性配管チューブ27が変形されてその内の気体或いは液体が絞り出されるように供給される。従って、この加圧ローラーは、その構造から理解されるようにカセット流路内の液体に直接液に接することなく移動される。加圧ローラー94の回転方向が逆転されることにより、送液方向が反転される。また、このように加圧ローラー94の回転を外部から操作して、チューブ内部の液体を移動させることができるため、送液部26においては、カセットの内部と外界と接触することなく、カセットの内部の液体によって外部環境が汚染されることが防止される。
また、検出部20には、DNAチップ10が配置されている。従って、ポンプの弾性配管チューブ2727は、環状流路CH1を介してDNAチップ10上の流路に連結され、同様に、流路CH2を介してDNAチップ10上の流路に連結される。流路CH1,CH2及びその間のポンプ部(送液部26)並びにDNAチップ10を備える検出部は、外部に対して閉じた密閉流路を構成している。これら流路CH1,CH2は、核酸検出デバイスの側面部構造72,74内に密閉構造で規定され、DNAチップ10もこの核酸検出デバイスの上面部構造70内に同様に設置されている。また、ベース部構造76に設けたポンプ用流路、即ち、弾性配管チューブ27が外部から操作されると、試料S及び試薬A,BがDNAチップ10上の検出領域に供給される。
本実施形態では、検出部20のDNAチップ10は、電流検出タイプのDNAチップであり、挿入剤を用いた電気化学的な核酸検出方法を実施するものである。DNAチップ10にはハイブリダイゼーション反応並びに核酸検出反応の為の核酸検出用基板を具備し、この核酸検出用基板上には、望ましくは、行列(マトリックス状)にAu等の個別電極が配置され、個別電極上の夫々に核酸プローブDNAが固定されている。DNAチップ10には前記個別電極に対応する対極、さらには参照極が配置されている。
前処理された試料(DNAサンプル)をDNAチップ10上に供給すると、試料中に含まれるターゲットDNAとプローブDNAのハイブリダイゼーション反応が生じる。その後洗浄用試薬BにてDNAチップ10上の未反応DNAを洗浄する。その後、DNAチップ10上に挿入剤溶液を供給し、ターゲットDNAとプローブDNAとの二本鎖に挿入剤を作用させる。対極と個別電極との間に電圧を印加し、個別電極に電流が流れたことを検知してターゲットDNAの有無を特定している。
図1に示されるように、DNAチップ10の基板10A上には、流路CH1及びCH2に連結される流路CH12が形成され、流路CH12を流路CH1,CH2に連通させるために、DNAチップ10は、流路CH1,CH2に連結されるポートを備えている。即ち、流路CH12には、個別電極10B及び対極や参照極などの電極が配置されたDNAチップ10が配置され、個別電極10B及び電極間を液体が送液される。DNAチップ10の配線は、この個別電極10B、及び個別電極10Bに対応して基板10A上に設けられた対極、参照極の各々から電極パッド10Cに各々接続されている。電極パッド10Cは、上面部構造70上に露出するように配列され、電流検出時には、核酸検出装置側の電極コネクタ92に接触接続される。また、流路CH12は、例えば、流路となる溝が形成されているシリコーンゴムとチップ基板とが接合されて形成される。
この明細書では、挿入剤を用いた電流検出タイプの核酸検出方法の詳細については、説明を省略する。この核酸検出方法の詳細については、1998年7月7日に特許されたUSP 5,776,672 and1999年10月26日に特許されたUSP 5,972,692(いずれもKoji Hashimoto et. al and Assignee Kabushiki Kaishya Toshiba)並びに対応する日本特許2573443を参照されたい。この米国特許の明細書の記載は、この明細書の一部をなすものとする。
尚、DNAチップ10の検出領域には、液検知センサが配置され、試料S及び試薬A、B、D等の液が到達したことを検知できることが好ましく、この液の検知出力に基づいてポンプの送液動作が制御されることが好ましい。また、液検知センサは、試薬A,B及び試料Sを判別することができ、その送液を検出すると共に送液された液の種類を判別することができることがより好ましい。さらに、前処理として、核酸増幅工程を経た前処理済み試薬に関しては、増幅が成功したか失敗したかが判別できることがより好ましい。
側面部構造74は、図3(d)及び図4に示されるように、上述したように流路CH2が形成された流路構造を備えると共に前処理部24としての核酸抽出・増幅チャンバ12A,12B、前処理用試薬保管部25A、25Bとしての試薬チャンバ16A,16B及び試薬チャンバ18が形成されたチャンバ構造及び2つの試料投入口48A,48Bを備えている。即ち、試料S、例えば、血液サンプルが投入される前処理部22の流路CH2には、試料投入口48A,48Bに連通する核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bが設けられ、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bには、外部から流路CH2に試料投入口48A,48Bを介して試料Sを投入可能に構成されている。試料投入口48A,48Bは、試料Sを投入時のみ試料Sに対して解放され、試料Sの投入後閉塞される。この核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bには、試料としての血液サンプルから核酸を抽出し、増幅するための前処理用試薬があらかじめ収納されている。また、試薬チャンバ18内には、サンプル塩濃度調整用試薬Dが内包されている。核酸抽出・増幅チャンバ12A,12B近傍には、図1に示すように加熱部14が設けられ、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12B内の試料S(+前処理用試薬)を加熱することができる。前処理部24は、液の動きを制御するために部材を変形させる必要があり、硬質のチップ基板に流路CH2等が溝として形成され、その基板表面がシリコーンゴムのような弾性体が覆われるように作られている。ここで、被覆材質としては、必ずしもシリコーンゴムに限定されるわけではなく、FKM或いはFPMに代表されるフッ素ゴム、EP、EPDM、EPTに代表されるエチレン・プロピレンゴム等でも良い。また、ゴムに限定されるわけではなく、薄膜のPETフィルム、PPフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、PEフィルム等でリジッドな箱型を形成するのではなく、一部が変形可能な袋状の構造を備えても良い。
試料Sとしては、ヒトや動物由来の試料の場合には、血液、毛根、爪、指紋、口腔粘膜、細胞等が用いられ、その他ウィルスや菌、植物細胞等が用いられる。更には、これらの試料に対して、煮沸等の核酸抽出処理を予め施したものを試料として用いることも可能である。
核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bは、流路CH2とは異なる補助流路CH3,CH4に連結され、補助流路CH3,CH4に増幅用の酵素などの試薬E,Fが充填され、補助流路CH3,CH4には、押出部90A、90Bが夫々連結されている。図1に示される核酸検出カセットでは、押出部90A、90Bが作用されると、押出部90A、90Bの変形に伴う圧力により、試薬E,Fが夫々対応する第1及び第2の核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bに供給される。試料(サンプル)Sを第1及び第2の核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bに投入し、加熱処理をした後に試薬E,Fを個別に試料チャンバA,12Bに投入することができる。即ち、試薬E,Fの投入前後の試料チャンバの温度管理を個別に実現することができることから、様々な反応条件を設定することができる。
ここで、添加する試薬E,Fの量は、5〜20μL程度と微量である場合、カセット全体の送液ポンプを用いないで、図1に示したように局所的なプッシュ機構92C,92Bを設けて試薬E,Fの送液を実現することもできる。押出部90A、90Bは、流路CH2に連通したプレス式ポンプ機構とし実現され、プレス式ポンプ機構は、ポンプ部内が窪んだ空洞構造に形成され、この空洞構造を塞ぐ円形の部分をプッシュ機構94A,94Bで外部から押すことにより、ポンプ部内の内部容積が圧縮され、その結果、試薬E、Fが流路部CH2内に夫々押し出される。ここで、気体、例えば、空気は、流路部CH3、CH4に連通したプレスポンプ用圧力バッファ84に夫々移動され、試薬Sは、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12B内において加熱済み試料(+前処理用試薬)Sに合流される。
この側面部構造74の入力ポートP2Aは、流路部CH2Aに開口すると共に弾性配管チューブ27に接続され、また、側面部構造74の出力ポートP2Bは、流路部CH2Bに開口すると共にDNAチップ10の流路CH12に接続されている。 側面部構造72は、図5に示すように両側に洗浄用試薬保管部22及び挿入剤溶液保管部23が配置される構造を有している。洗浄用試薬保管部22は、流路CH1が形成される流路構造を備え、流路構造内に、ハイブリダイゼーション反応後の核酸検出用基板を洗浄するために、洗浄用試薬Bが内包されている。また、流路構造内の別な領域には、ハイブリダイゼーション反応後の核酸に相互作用する挿入剤溶液Aが内包されている。洗浄用試薬保管部22には、流路CH1内とデバイス外部とを接続する気体出入路30A,30Bを備えている。この気体出入路30A,30Bの近傍の側面部構造72上には、基部46A,46B上に蓋部44A,44Bが重ねられ、この蓋部44A,44Bに積層した粘着部材42A,42Bが設けられた密閉機構40A、40Bが設けられている。後に説明されるように、洗浄用試薬B及び挿入剤溶液Aは、保管時には凍結され、この凍結された状態においては、気体出入路30A,30Bが解放された状態に維持されている。核酸検出用デバイスが検出システムに装着される前にこの凍結された洗浄用試薬B及び挿入剤溶液Aが常温に戻されて液化される。この液化の後において、図5(b)に示されるように蓋部44A,44Bが密閉機構40A、40Bの基部46A,46Bから折り広げられて気体出入路30A,30B上に粘着部材42A,42Bの周囲に貼り付けられ、気体出入路30A,30Bの開口が蓋部44A,44Bで覆われる。この状態では、流路CH1が完全に塞がれ、流路CH1及び流路CH2で閉流路に維持される。
ここで、気体出入路30A,30Bは、夫々流路容積の大きな検出部20内の流路CH12並びに弾性配管チューブ27内流路にできる限り近い流路CH1に設けられることが好ましい。また、気体出入路30A,30B内のチャネル長をできる限り短縮する為に側面部構造72の上面に近接した流路CH1に気体出入路30A,30Bが連通される。従って、図5に示されるように洗浄用試薬保管部22及び挿入剤溶液保管部23を定める流路CH1の屈曲部に気体出入路30A,30Bが連通される。
試薬保管部22、23は、試薬A及び試薬Bの膨張或いは収縮に対して部材が変形されることが好ましく、硬質のチップ基板に流路CH1等が溝として形成され、その基板表面がシリコーンゴムのような弾性体で覆われるとともに基板が裏面に設けられ、試薬A及び試薬Bの温度変化による膨張或いは収縮を吸収するバッファ空間が設けられるように基板が貼り合わされた構造に作られている。
ここで、被覆材質としては、必ずしもシリコーンゴムに限定されるわけではなく、FKM或いはFPMに代表されるフッ素ゴム、EP、EPDM、EPTに代表されるエチレン・プロピレンゴム等でも良い。また、ゴムに限定されるわけではなく、薄膜のPETフィルム、PPフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、PEフィルム等でリジッドな箱型を形成するのではなく、一部が変形可能な袋状の構造を備えても良い。
核酸検出カセットの側面部構造72では、入力ポートP1Aが流路CH1に開口すると共に送液部26の弾性配管チューブ27に接続され、また、側面部構造72の出力ポートP1Bが流路CH1に開口されると共にDNAチップ10の流路CH12に接続されている。試薬A及び試薬Bが貯蔵される流路部は、他の流路部に比べて流路幅、即ち流路断面が大きく形成されている。
核酸検出カセットの側面部構造72、74においては、流路CH1、CH2において、垂直方向に延びる互いに連通されている流路部は、水平方向に延びる互いに連通されている流路部に比べて断面面積が小さく定められている。但し、水平方向に延びる流路部断面は、試薬Sが流路部を移動する際には、試薬Sの表面張力で流路部を完全に塞ぐことができる大きさに定められている。従って、ポンプ作用によって気体に与えられた圧力によって流路部を試薬A、B、Sが移動することができる。
尚、環状流路CH1、CH2は、その断面が均一でなく、比較的大きな断面を有する流路部分及び比較的小さな断面を有する流路部分を有している。流路CH1、CH2の形状、流路CH1、CH2の表面の濡れ特性、液体A,B、S、E、Fの表面張力、液体としての試料S,試薬A,B、E、Fの粘性及び液体としての試料S,試薬A,B、E、Fの体積に依存して大きな断面を有する流路CH1,CH2の部分よりも小さい断面を有する流路CH1,CH2部分内においては、液体としての試料S,試薬A,B、E、Fは、常に流路CH1,CH2の断面を被覆することとなる。
図1〜図5に示される核酸検出デバイスでは、前処理用試薬4、DNAチップ10の核酸検出用基板、洗浄用試薬A、挿入剤溶液B及びサンプル塩濃度調整用試薬Dを内包させた後、気体出入路30A,30Bは開放した状態のままに維持され、密閉できる袋に入れられて凍結保存される。従って、デバイスの凍結保存時においては、前処理用試薬S、E、F、洗浄用試薬A、挿入剤溶液B及びサンプル塩濃度調整用試薬Dも凍結され、流路CH1、CH2内で移動されることが防止される。核酸検出の際には、凍結保存された核酸検出用デバイスが常温状態の検査室で取り出され、30分程度かけてデバイス内部が常温に戻され、前処理用試薬S、洗浄用試薬A、挿入剤溶液B及びサンプル塩濃度調整用試薬Dが解凍される。その後、密閉されている袋からデバイスが取り出され、気体出入路30A,30Bが密閉機構40A、40Bによって塞がれて流路CH1、CH2が密閉状態に維持される。密閉されている袋から取り出す前に、袋の外部から密閉機構40A、40Bによって塞がれる構造であると、なお良い。その後、試料Sとしての血液サンプルが前処理部22の核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bに密閉を維持したまま投入される。そして、核酸検出用デバイスは、核酸検出装置(図示せず)にセットされ、核酸の検出に供される。
上記のような核酸検出デバイス(核酸検出カセット)を組み込んで、核酸検出を行う核酸検出装置は、図6に示されるように核酸検出カセット100内の試薬A,B及びサンプルSの温度等を測定する測定部102を備え、また、流路CH1、CH2内における試薬A,B並びにサンプルSの送液を制御する送液制御部104を備えている。この送液部104は、既に説明した加圧ローラー94、プッシュ機構92A、92B、92Cを含んでいる。更に、核酸検出装置には、加熱部14の加熱ヘッド14−1,14−2の温度を制御してサンプル温度2の温度を制御する温度制御部106が設けられている。温度制御部106は、DNAチップ10を加熱してその内の流路CH12を流れる試料或いは試薬の温度を制御する検出部用ヒータ98を含んでいる。これら測定部102、送液制御部104及び温度制御部106は、コンピュータユニット110の制御下にある制御機構108で制御されている。核酸検出装置は、更にDNAチップ10で生じる反応を測定する測定ユニット112を備えている。測定ユニット112は、図1に示される電気接触コネクタ92を利用して電気接触パッド10Cから検出信号を検出し、導通する電極10Bを特定して核酸を特定している。
このような核酸検出装置においては、次のように図7に示す手順で核酸の検出が実施される。(図1〜図3参照)
始め試料採取棒60が投入口48A,48Bに差し込まれて試料Sが前処理用試薬中に混入される。(ステップS10)この時点では、既に気体出入路30は、密閉機構40A、40Bで閉塞されている。次に、検出デバイスが核酸検出装置に装着され、この前処理用試薬中のサンプルSが加熱部14によって加熱されてターゲットDNAが増幅処理される(ステップS12)。加熱部14の加熱ヘッド14−1,14−2によって、例えば、95℃で5分以上に亘って試薬Sに混入した試料Sが加熱されることにより、試料S中の核酸が抽出される。耐熱性のない試薬(酵素)、例えば、LAMP増幅酵素にあっては、図3に示すように、この加熱領域から離れた流路CH2の25A、25B中に試薬(酵素)が保管され、上記の加熱処理が終了した後に、上記の加熱された試料Sに試薬が添加される。
その後、加圧ローラー94が動作されて増幅処理された試料Sを含むサンプル溶液が順方向FWに供給されて流路CH2を介してサンプル貯蔵チャンバ18に送液される(ステップS14)。従って、ポンプからの押圧力によって流路CH2内の気体が押されて試料Sが試薬チャンバ18に供給され、サンプル塩濃度調整用試薬Dに混合される。その後、プッシュ機構92Cが動作され、試薬2が混合されたサンプル塩濃度調整用試薬DでDNAチップ10に連通する試薬チャンバ18の出力ポートが塞がれ、この状態で、ポンプが作動されて混合された試料Sは、DNAチップ10に送られる(ステップS16)。従って、DNAチップ10内においては、DNAチップ10が温度制御された状態でプローブDNAにターゲットDNAが結合(ハイブリタイゼーション)される(ステップ18)。次に、加圧ローラー94が反対方向に動作されてDNAチップ10中のサンプル溶液がDNAチップ10からサンプル貯蔵チャンバ18に戻され、試薬A(洗浄液)がDNAチップ10内の流路CH12に送液される(ステップS20)。即ち、ポンプが逆方向BWに動作されて流路CH1内の試薬B及び気体16によって試薬Aが押されて試薬AがDNAチップ10内に供給される。試料(DNAサンプル)Sは、その殆どが試薬Aの流入に伴う圧力によってDNAチップ10外の流路CH2に押し出される。DNAチップ10内においては、DNAチップ10が所定温度に維持された状態で試薬AがDNAチップ10に供給されるに伴いDNAチップ10のプローブDNAに結合されたプローブDNAと相補的な配列を持つターゲットDNAを除くDNAがこの試薬Aによって洗浄される(ステップS22)。更に、加圧ローラー94、即ち、ポンプが逆方向BWに動作され続けると、試薬B(挿入剤溶液)が気体を更に押してターゲットDNAを除く洗浄の対象とされるDNAが混入した試薬AがDNAチップ10外の流路CH2に押し出される。
ポンプが動作し続けると、気体の圧力で試薬BがDNAチップ10内の流路CH12に送液される(ステップS24)。DNAチップ10内においては、DNAチップ10のプローブDNAにターゲットDNAが結合(ハイブリタイゼーション)した結合体に挿入剤溶液の分子が添加され、DNAチップ10内で挿入剤溶液での反応が生じる(ステップS26)。従って、この挿入剤溶液が注入された状態で対極及び個別電極間の電圧印加に伴う酸化還元電流が個別電極で検出され、電気化学的反応が測定されてサンプルの核酸が特定される。DNAチップ10のプローブDNAの塩基配列は既知であることから、この酸化還元電流値が大きく検出された個別電極が特定されることによってターゲットDNAの塩基配列を特定することができる。即ち、ターゲットDNAの検出対象領域の塩基配列は電流検出電極のプローブDNA配列と相補的であることが判明する。(ステップS28)
なお、本実施形態では、挿入剤を用いた電気化学的核酸検出方法を適用しているが、核酸の検出法に関しては、電気的、光学的な手法等、本発明においては特に限定されない。挿入剤を使用しない検出方法にあっては、挿入剤溶液保管部23は不要な場合がある。
図8は、図1〜図3(d)に示される核酸検出用デバイスを模示化して示している。図8に示される模式図では、挿入剤溶液保管部23等は簡略化の為に図示していないことに注意されたい。
既に説明したように、前処理試薬保管部25A、25B、試薬チャンバ18、検出部20、洗浄用試薬保管部22、送液部26(ポンプ80)が流路CH1,CH2によって環状に接続されている。気体出入路30A、30Bは、洗浄用試薬保管部22の両側の流路に連結されるように設けられている。このような核酸検出用デバイスにあっては、前処理試薬S、E、F及び洗浄用試薬B等が凍結されるに際して膨張されるが、この試薬等の膨張に伴う流路CH1、CH2内での圧力の変化は開放されている気体出入路30A、30Bによって緩和される。また、前処理試薬S、E、F及び洗浄用試薬B等が凍結されることによって、流路CH1、CH2内での移動を阻止するように核酸検出用デバイス内に固定することができる。従って、核酸検出用デバイスの搬送が容易で、しかも、搬送中に前処理試薬S、E、F及び洗浄用試薬B等が混合されて核酸検出用デバイスが使用不能となるような事態を防止することができる。更に、前処理試薬S、E、F及び洗浄用試薬B等が凍結状態にある場合にあっても、前処理試薬S、E、F及び洗浄用試薬B等が僅かに蒸発するが、この蒸発した気体によって生ずる流路CH1、CH2内での圧力の変化は開成されている気体出入路30A、30Bによって緩和される。
核酸検出用デバイスを用いた核酸の検出においては、凍結保存された核酸検出用デバイスが常温の検査室で取り出され、30分程度かけてデバイス内部が常温に戻され、前処理用試薬S、洗浄用試薬A、挿入剤溶液B及びサンプル塩濃度調整用試薬Dが解凍される。この解凍に際して同様に流路CH1、CH2内に生ずる圧力の変化は開放されている気体出入路30A、30Bによって緩和することができる。
前処理用試薬S、洗浄用試薬A、挿入剤溶液B及びサンプル塩濃度調整用試薬Dが液化された後においては、気体出入路30A、30Bが密閉機構40A、40Bによって塞がれることから、流路CH1、CH2を確実に密閉状態に維持することができ、加圧ローラー94、プッシュ機構92A、92B、92Cによって流路CH1、CH2内で前処理用試薬S、洗浄用試薬A、挿入剤溶液B及びサンプル塩濃度調整用試薬Dを確実に移動させることが可能となる。
図8では、流路CH1、CH2が環状に形成される例を示しているが、環状に限定されず、図9に示すように流路CH1、CH2の両端にポンプ部、例えば、プッシュポンプ80A,80Bを備えても良い。また、図9に示すように流路CH2のみでなく、流路CH1から外部に連通する気体出入路30C及び密閉機構40Cが側面部構造74に設けられても良い。気体出入路30Cは、前処理用試薬保管部25A、25Bに近接する流路CH1に連通されることが好ましい。また、図10に示すように流路CH2が流路CH2−1、CH2−2に分岐されて前処理部24に接続され、流路CH2−1に前処理用試薬保管部25A、25Bが設けられ、流路CH1、CH2が合流されて検出部20に接続され、同様に流路CH2−1、CH2−2及び流路CH1が合流されてポンプ80に接続されても良い。また、前処理部24にサンプルSの注入口48A、48Bが設けられ、検出部20にバイパス用の流路CH3が設けられ、検出部20及びポンプ80間に廃液用のチャンバ50が設けられても良い。このような流路CH1,CH2が並設されるような核酸検出用デバイスにあっても、洗浄用試薬保管部22の両側の流路CH2に気体出入路30A、30Bが連通され、この気体出入路30A、30Bが密閉機構40A、40Bによって塞がれることができる構造であっても良い。図10に示される核酸検出用デバイスにあっては、流路CH1―1、CH1−2、CH2、CH3が選択されて選択的にポンプ80から圧力が加えられて前処理用試薬に試料Sが混入されて試料Sが検出部20に供給され、その後、洗浄用試薬Bが検出部20に供給され、核酸が検出されても良い。
更に、図11に示されるように気体出入路30A、30Bは、洗浄用試薬保管部22の両側の流路に連結されているが、両者は、1つの出入口30に合流されて側面部構造72上に開口されても良い。この構造では、気体出入路30A、30Bは、一箇所で開口されることから、単に1つの密閉機構40を設ければ良く、核酸検出用デバイスの外部構造をシンプルにすることができる。気体出入路30A、30Bの分岐は、図11に示すような構造に限ることなく、更に分岐されて洗浄用試薬保管部22の両側の流路以外の箇所で接続されても良い。図12(a)及び(b)に示すように洗浄用試薬保管部22に気体出入路30が直接連通しても良い。この構造を有する核酸検出用デバイスにおいては、気体出入路30は、洗浄用試薬Bをデバイス内に内包させるための注入口として使用することができる。また、試薬Bをデバイス内に注入することによって、試薬と同体積の流路中の気体がデバイス外に排出されることが必要になるが、そのときの空気の排出口を気体出入路30として使用することもできる。核酸検出用デバイスと気体出入路の形態は様々な態様を採用することができる。
図13(a)及び(b)に示されるように気体出入路30、30A、30Bは、種々の形態に形成されても良い。即ち、側面部構造72或いは74の上面に凹部56が形成され、この凹部56に気体出入路30、30A、30Bが開口されても良い。また、密閉機構40は、蓋部44A,44B上に粘着部材42A,42Bが設けられた構造に限らず、図13(a)及び(b)に示されるように蓋部44A,44B自体が弾性部材で作られ、この蓋部44A,44Bが凹部56に嵌合されて気体出入路30、30A、30Bが閉塞されても良い。
また、図14(a)及び(b)に示されるように気体出入路30、30A、30B内に拡張チャンバ58が設けられ、この拡張チャンバ58内に外部から与えられる熱或いは電気信号で膨張することができる栓部材62が拡張チャンバ58内に設けられてもよい。図14(a)に示されるように核酸検出用デバイスが凍結保存されている状態では、栓部材62が縮小されたままに保持され、気体出入路30、30A、30Bを介して流路CH1,CH2が外部に連通されている。これに対して、核酸検出用デバイスで核酸を検出する前に、図14(b)に示すように栓部材62が加熱されて、或いは、栓部材62に通電又は電圧が印加されて栓部材62が膨張される。その結果、気体出入路30、30A、30Bが栓部材62で塞がれる。従って、流路CH1,CH2が閉路に維持されることとなる。ここで、栓部材62は、冷却或いは逆電圧印加又は逆電流の通電によって再び縮小するような材料で作られても良い。
図15(a)及び(b)に示すように気体出入路30、30A、30Bを規定する壁面が弾性部材64或いは容易に破壊可能な部材64で作られ、外部からこの部材64に封止用ピン66の導入路68が側面部構造72,74に設けられている。核酸検出用デバイスで核酸を検出する前において、封止用ピン66が導入路68に進入されて部材64が封止用ピン66によって破壊されて気体出入路30、30A、30Bが図15(a)に示すように閉塞されても良い。
図16(a)及び(b)に示すように気体出入路30、30A、30Bがサンプル投入用の開放チャンバ67に連通され、このチャンバ67が検体投入用ピン69を有する栓部材65で塞がれるようにしても良い。サンプル(検体)が投入される去る際には、ピン69の先端にサンプルSが付着されてピン69が開放チャンバ67に挿入されて開放チャンバ67が栓部材65で塞がれても良い。栓部材65でチャンバ67及び凹部56に嵌合されてチャンバ67及び凹部56が閉塞されることによって気体出入路30、30A、30Bが栓部材62で塞がれる。
図17(a)〜(c)に示されるように側面部構造72,74にスライド部材63がスライド可能に設けられ、核酸検出用デバイスで核酸を検出する前において、図17(a)に示されるように、スライド部材63の開口が気体出入路30、30A、30Bに位置されて流路CH1、CH2が気体出入路30、30A、30Bを介して開放されるようにスライド部材63が配置されている。図17(b)に示すようにサンプルSを投入する際には、スライド部材63がスライドされてスライド部材63の開口がチャンバ67に位置されてチャンバ67が開放され、気体出入路30、30A、30Bがスライド部材63で閉塞される。このチャンバ67にサンプルが投入されると、図17(c)に示すようにチャンバ67が栓部材65に閉塞されて流路CH1,CH2が外部に対して閉塞される。
複数の試料投入口48A,48Bを具備しているカセット構造では、図18(a)から(c)に示されるように夫々の投入口48A,48Bに連通している流路部分CH2が締結具としてのクリップ98で予めクランプ(締め付け固定)されても良い。これは、カセット輸送中に試薬が不用意にカセット内を移動することを防止し、試料Sの投入時に内圧の均衡が崩れて同様に試薬が不用意に移動をすることを防止する為である。
図18(a)に示すように、具体的には、側部構造74の外表面には、試料投入口48A,48B及び核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bに対向するように流路封止用のクリップ装着部52が設けられている。この装着部52は、試料投入口48A,48Bに沿って側部構造74の外表面上を延出された台座部54及びこの台座部53間に形成された窪み56で構成されている。この装着部52に装着されるクリップ98は、また、図18(b)〜(c)に示されるようにプレート状の基部98Aから突出されたブレード部98Bから構成されている。ブレード部98Bは、窪み56に適合するような間隔を有している。流路封止用のクリップ98が装着部52に装着される際には、図18(b)〜(c)に示されるようにブレード部98Bが窪み56に嵌合されて側部構造74を作る弾性材料の反発力に抗して押し込まれることによって流路封止用のクリップ98が装着部52に装着固定される。流路封止用のクリップ98が装着部52に装着された状態では、図18(c)及び(d)に示されるように核酸抽出・増幅チャンバ12A,12B間の流路CH2を定める弾性部にブレード部98Bが押し込まれ、流路CH2の周辺壁画が押しつぶされてチャンバ12A,12B間の流路CH2が封鎖され、遮断される。
この流路封止用のクリップ98は、検出デバイスが用意された後に、装着部52に装着される。従って、チャンバ12A,12B間の流路CH2がブレード部98Bによって封鎖遮断される。その後、抽出・増幅チャンバ12A,12B内に個別に異なる試薬が注入されて保存される。これらの2つのチャンバ12A,12B間は、流路CH2で連通される構造であるが、流路CH2がブレード部98Bによって遮断されることから、これらの試薬が不本意に混合させないことができる。このように抽出・増幅チャンバ12A,12B内に個別に異なる試薬が注入された状態で、検出デバイスは、凍結されてその内に充填された液類も凍結され、この状態にて、ユーザの手元に供されることとなる。
凍結状態にある核酸検出デバイスがユーザに供されると、核酸検出デバイスが解凍され、核酸検出の準備が整えられる。準備が整った状態で、始めに試料投入口48A,48Bが開放される。次に、試料が付着している試料採取棒(図示せず)が試料投入口48A,48Bに挿入されると、試料投入口48A,48Bが即座に封鎖される。試料の投入に際しては、流路封止用クリップ98によって、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12B間の流路が封鎖されていることから、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bに内蔵されている試薬が不本意な位置に移動するような事態を防止することができる。その後、クリップ98が取り外され、核酸検出デバイスが検出装置に装着されて既に説明したような核酸検出検出が開始される。
上述した検出工程において、試料Sが外部から加熱部14によって加熱される。この加熱においては、加熱対象を限定する為に、流路部CH2が加熱装置14で閉鎖されて連通する周辺の流路から加熱される領域が限定されても良い。
具体的には、図19(a)〜(d)に示されるように加熱部14には、抽出・増幅チャンバ12A,12Bに対応するようにヒータを内蔵した加熱ヘッド14A,14Bが配置され、各加熱ヘッド14A,14Bの先端には、ブレード15A,15Bが設けられている。このブレード15A,15Bは、夫々側部構造74の外表面上を延出された台座部54を挟み込むような形状を有している。
抽出・増幅工程においては、図19(a)及び(b)に示すように加熱部14が側部構造74に対向して配置され、各加熱ヘッド14A,14Bの先端が台座部54に押し付けられ、図19(c)及び(d)に示すようにそのブレード15A,15Bが台座部54の両側の領域に当接されてこの領域を変形させて弾性部材で作られている側部構造74に圧接される。従って、ブレード15A,15Bが接触する領域が変形されてその表面下の流路CH2が遮断される。従って、加熱ヘッド14A,14Bに対向する領域の核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bが流路CH2から孤立される。加熱ヘッド14A,14Bは、個別に進退させることが可能なことから核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bを個々に流路CH2から孤立させることができる。従って、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bに個別に加熱ヘッド14A,14Bを押し当てることにより、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bを個別に加熱し、核酸抽出・増幅チャンバ12A,12B内の核酸の反応を個別に促すことができる。
核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bは、隣接する領域と流路CH2により連通されている。核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bが加熱されると、溶液が蒸発し、溶液が他の領域に拡散してしまい、反応を充分に制御することが出来なくなる虞がある。しかし、上述したように核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bがブレード15A,15Bにより周囲の流路を封鎖することにより、加熱する対象である核酸抽出・増幅チャンバ12A,12Bを周囲から空間的に隔離することができ、しかも、加熱によって内部の溶液が蒸発により拡散してしまうような事態を防止することができる。従って、抽出・増幅工程を制御性良く遂行することが可能となる。
上述したように、本発明によれば、検出非対象核酸分子の混入、且つ、核酸サンプルの外部への漏れ出しを防ぐ構造を持つ核酸検出用デバイスを長期保管することが可能となる。気温の低下による流路中で気体の縮小が発生した場合には、気体出入路から、デバイス外部の気体を取り入れることによって内部圧力を一定に保ち、試薬の移動を抑えることができる。気温が上昇した場合には、逆に気体出入路から気体を放出することができる。
また、このような気体出入路を前処理用試薬保管部及びその近傍の前処理部に設置した場合、微小な液量の前処理用試薬の蒸発の影響が顕著になるが、前処理用試薬保管部及びその近傍の前処理部以外の領域に設置することにより、その影響を抑えることができる。さらに、このような気体出入路からは、検出非対象核酸分子の混入が発生する可能性もあるが、前処理部及び前処理用試薬保管部に混入した場合は、検出非対象核酸分子が増幅されてしまうため、非常に致命的である。前処理部及び前処理用試薬保管部以外の場所であれば、万が一検出非対象核酸分子の混入が発生しても、検出非対象核酸分子が増幅されることはないため、信頼性が向上される。
実施例1
以下に、上記実施形態の全自動核酸検出用デバイスの使用例を具体的に説明する。
1.核酸検出用デバイスの準備
核酸検出用デバイスにセットするため、以下の試薬を準備した。
前処理用試薬1:LAMP増幅用バッファ、プライマー、
前処理用試薬2:LAMP用酵素
洗浄用試薬:SSC
挿入剤溶液溶液:ヘキスト33258
また、複数の電極を備え、それぞれの電極上に以下の配列の核酸プローブを固定化した核酸検出用基板を準備した。
核酸プローブA:ATGCTTTCCGTGGCA
核酸プローブB:ATGCTTTGCGTGGCA
前処理用試薬1と2を前処理用試薬保管部に、洗浄用試薬と挿入剤溶液を洗浄用試薬保管部に、核酸検出用基板を検出部に、それぞれセットした。
なお、気体出入路は開放状態にしておく。
2.核酸検出用デバイスの保管
各種試薬を内包し、気体出入路は開放された状態において、袋に入れ、密封する。
−20℃に保たれた冷凍庫内にデバイスを静置する。
3.全自動核酸検出を行う。
1ヵ月間凍結保管後、核酸検出を行う。
核酸検出デバイスを冷凍庫から取り出し、常温の室内で30分程度静置することにより、デバイス全体を常温に戻す。密封していた袋からデバイスを取り出し、粘着部材を備えた密封機構を用いて、気体出入路を封止する。その後、検出目的の血液サンプルを、前処理部に備えたサンプル投入口から投入し、サンプル投入口を封止する。核酸検出用デバイスを、核酸検出装置にセットする。核酸検出装置は、温度制御機構、送液機構、検出機構、信号解析機構を備える。
初めに、血液サンプルを投入された前処理用試薬を含む前処理部を、95℃にて5分保持することにより、核酸抽出反応を行う。次に、酵素を含む前処理試薬を前処理部へ送液し、混合する。次に前処理部を60℃にて60分保持することにより、増幅反応を行う。
増幅済みのサンプルを前処理部のチャンバ構造領域へ送液し、サンプル塩濃度調整用試薬と混合する。その後、サンプルを検出部へ送液し、57℃にて20分保持することにより、ハイブリダイゼーション反応を行う。次に、洗浄用試薬を検出部に送液し、48℃にて20分保持することにより、非特異に吸着した核酸を除去する洗浄反応を行う。さらに、挿入剤溶液を検出部に送液し、ハイブリダイゼーションした核酸分子と挿入剤溶液分子を相互作用させる。最後に各電極に電圧を印加し、挿入剤溶液分子の酸化反応に伴う電流値を測定し、得られた電流信号を解析することにより、核酸検出を行う。
核酸プローブAが固定化された電極から得られた電流値が、核酸プローブBが固定化された電極から得られた電流値よりも大きかったため、採取した試料中のDNAは、CTG CCACGGAAAG CATという配列を持つことがわかった。
この発明の一実施の形態に係る核酸検出デバイスを概略的に示す斜視図である。 図1及び図2に示した核酸検出デバイスを概略的に示す斜視図である。 (a)、(b)、(c)及び(d)は、図1に示した核酸検出デバイスを展開して示す上面図、正面図及び両側面図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示した核酸検出デバイスの側部構造を概略的に示す上面図及び側面図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示した核酸検出デバイスの他の側部構造を概略的に示す側面図である。 この発明の一実施の形態に係る核酸検出デバイスを利用した核酸検出装置を示す模式的に示すブロック図である。 図6に示す核酸検出装置におけるサンプル注入から核酸検出に至る処理を示すフローチャートである。 図1及び図2に示す核酸検出デバイスの流路及び気体出入力口の配置を模示的に示す模式図である。 図1及び図2に示す核酸検出デバイスの流路及び気体出入力口の他の配置を模示的に示す模式図である。 図1及び図2に示す核酸検出デバイスの流路及び気体出入力口の他の配置を模示的に示す模式図である。 図1及び図2に示す核酸検出デバイスの流路及び気体出入力口の他の配置を模示的に示す模式図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの流路及び気体出入力口の他の配置を模示的に示す模式図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの気体出入力口の構造例を模示的に示す模式図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの気体出入力口の他の構造例を模示的に示す模式図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの気体出入力口の他の構造例を模示的に示す模式図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの気体出入力口の他の構造例を模示的に示す模式図である。 (a)及び(b)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの気体出入力口の他の構造例を模示的に示す模式図である。 (a)〜(d)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの核酸抽出・増幅チャンバをクリップで封鎖する構造例を模示的に示す模式図である。 (a)〜(d)は、図1及び図2に示す核酸検出デバイスの核酸抽出・増幅チャンバを加熱する加熱部の構造例を模示的に示す模式図である。
符号の説明
S...試料(サンプル)、CH1,CH2...流路、A、B、D、E、F...試薬、10...DNAチップ、12A,12B...核酸抽出・増幅チャンバ、14...加熱部、14−1,14−2...加熱ヘッド、18...試薬チャンバ、20...検出部、22...洗浄用試薬保管部、23...挿入剤溶液保管部、24...前処理部、25A,25B...前処理用試薬保管部、26...送液部、27...弾性配管チューブ、30A,30B...気体出入路、48A、48B...試料投入口、70...上部構造、72,74...側部構造、76...ベース部、94...加圧ローラー、90A,90B...押出部、94A,94B...プッシュ機構

Claims (12)

  1. 核酸検出前に試料に含まれる核酸を処理する為の前処理部と、
    前記核酸を検出する為の検出部と、
    前記前処理部に連通され、前記前処理部で処理に利用される処理用試薬を保管する前処理用試薬保管部と、
    前記前処理部から前記検出部に前記試料が供給された後に前記検出部を洗浄する為の洗浄用試薬を保管する為の洗浄用試薬保管部と、
    前記洗浄用試薬保管部を前記検出部に連通させる第1流路部及び前記前処理部を前記検出部に連通させる第2流路部から構成され、前記第1及び第2流路部で閉流路を形成する流路と、
    当該閉流路を外部に連通させる気体出入路と、
    前記核酸検出前に前記気体出入路を遮断し、前記流路を閉流路に維持する為の密閉機構であって、前記前処理用試薬及び洗浄用試薬を凍結保管する際には前記気体出入路と前記流路を開放に維持し、前記前処理用試薬及び洗浄用試薬を融解した後において、前記気体出入路を外部から遮断する密閉機構と、
    を備えることを特徴とする核酸検出用デバイス。
  2. 前記前処理部における前処理は、前記核酸を抽出する核酸抽出工程、及び、前記核酸を増幅する核酸増幅工程の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1の核酸検出用デバイス。
  3. 前記気体出入路は、前記洗浄用試薬保管部の両側の前記流路に連通されることを特徴とする請求項1記載の核酸検出用デバイス。
  4. 前記洗浄用試薬保管部と前記第1流路部とが形成されている第1プレート部、前記前処理部と前記前処理用試薬保管部と前記第2流路部とが形成される第2プレート部、並びに、前記第1及び第2プレート部間に設けられ、前記検出部が形成される第3プレート部から構成されることを特徴とする請求項1の核酸検出用デバイス。
  5. 前記気体出入路は、前記第1プレート部に形成され、前記第1流路部に連通されることを特徴とする請求項4に記載の核酸検出用デバイス。
  6. 前記密閉機構は、前記気体出入路の開口を塞ぐ栓構造を備え、前記気体出入路開口部及び前記栓構造の少なくとも一方が弾性部材で作られていることを特徴とする請求項1記載の核酸検出用デバイス。
  7. 前記密閉機構は、前記前処理部に検体を投入する為の検体投入用治具に一体化して設けられていることを特徴とする請求項6記載の核酸検出用デバイス。
  8. 前記密閉機構は、温度により膨張収縮する部材を含み、膨張により前記気体出入路を遮断することを特徴とする請求項1記載の核酸検出用デバイス。
  9. 前記密閉機構は、外部から与えられる電気信号により膨張収縮する部材を含み、膨張により前記気体出入路を遮断することを特徴とする請求項1記載の核酸検出用デバイス。
  10. 前記気体出入路は、前記洗浄用試薬を前記洗浄用試薬保管部に注入するための注入口としての機能を有することを特徴とする請求項1記載の核酸検出用デバイス。
  11. 核酸検出前に試料に含まれる核酸を処理する為の前処理部と
    前記核酸を検出する為の検出部と
    前記前処理部に連通され、前記前処理部で処理に利用される処理用試薬を保管する前処理用試薬保管部と
    前記前処理部から前記検出部に前記試料が供給された後に前記検出部を洗浄する為の洗浄用試薬を保管する為の洗浄用試薬保管部と
    前記洗浄用試薬保管部を前記検出部に連通させる第1流路部及び前記前処理部を前記検出部に連通させる第2流路部から構成され、前記第1及び第2流路部で閉流路を形成する流路と、
    前記前処理部内の流路の少なくとも一部を前記流路から遮断して前記処理部の前記流路の一部を孤立させる締結具であって、核酸検出時に前記前処理部を前記流路に連通させる開放機能を有する締結具と、
    前記閉流路を外部に連通させる気体出入路と、
    前記核酸検出前に前記気体出入路を遮断し、前記流路を閉流路に維持する為の密閉機構であって、前記前処理用試薬及び洗浄用試薬を凍結保管する際には前記気体出入路と前記流路を開放に維持し、前記前処理用試薬及び洗浄用試薬を融解した後において、前記気体出入路を外部から遮断する密閉機構と、
    を具備することを特徴とする核酸検出用デバイス。
  12. 核酸検出前に試料に含まれる核酸を処理する為の前処理部と、
    前記核酸を検出する為の検出部と、
    前記前処理部に連通され、前記前処理部で処理に利用される処理用試薬を保管する前処理用試薬保管部と、
    前記前処理部から前記検出部に前記試料が供給された後に前記検出部を洗浄する為の洗浄用試薬を保管する為の洗浄用試薬保管部と、
    前記洗浄用試薬保管部を前記検出部に連通させる第1流路部及び前記前処理部を前記検出部に連通させる第2流路部から構成され、前記第1及び第2流路部で閉流路を形成する流路と、
    とから構成される核酸検出用デバイスを組み込んで核酸の検出を行う核酸検出装置であって、加熱具を備え、核酸検出に際してこの加熱具を前記前処理部に押し付けて前記前処理部を前記流路から遮断するとともに前記前処理部を加熱する加熱部と、
    を具備することを特徴とする核酸検出装置。
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