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JP4492018B2 - 粉砕装置 - Google Patents
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JP4492018B2 - 粉砕装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨芥や発泡トレー、ペットボトル等を粉砕する粉砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食物の屑である厨芥や発泡トレー、ペットボトル等を粉砕する粉砕装置としては、たとえば特開平12−342988号公報に記載されたものがある。
【0003】
以下に上記従来の粉砕装置について説明する。
【0004】
図6は従来の粉砕装置の概略構成を透視して示す斜視図である。
【0005】
図6に示すようにこの粉砕装置は、シンク9の内底に厨芥や水等を投入するための投入口1を形成し、この投入口1の直下に粉砕室壁を形成する中空構造体2を設け、装置下部には動力源となるモーター6を設けている。そして、モーター6に直結された回転軸5を中空構造体2の中心に垂直に位置させてあり、回転軸5にはランナー12を取り付け、ランナー12には中空構造体2の内側面に伸ばされた回転刃11を取り付けている。また、中空構造体2内側面には固定刃8を取り付けてあり、中空構造体2の下部には粉砕物流入室4を形成し、中空構造体2内で粉砕部と粉砕物流入室4とを底板3で仕切っている。さらに粉砕物流入室4から外部に向けて粉砕物を排出する排出管7を設けている。図中の10は水栓である。
【0006】
以上のように構成された粉砕装置について、以下その動作を説明する。
【0007】
図6において、厨芥を粉砕する際、水栓10より水を流し、投入口1より厨芥と水を中空構造体2内に導入する。その後、モーター6を起動し、回転軸5を高速で回転させることによりランナー12および回転刃11が高速回転し、中空構造体2内に投入されていた厨芥は回転刃11から受ける衝撃や、固定刃8と回転刃11との間での切削により粉砕されていく。粉砕された厨芥物は粉砕物流入室4に流れ込んでいき、排出管7から排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来の粉砕装置では、回転刃11が被粉砕物と衝突して粉砕する際の衝撃がモーター6の回転軸5に伝わり、粉砕装置が振動発生源となって騒音を発生してしまうという問題があった。
【0009】
本発明はこのような粉砕装置において粉砕時の振動、騒音を減少させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために本発明は、モーターを駆動源とし、粉砕室において回転刃と固定刃が協働して処理物を粉砕する粉砕装置であって、粉砕装置の重心がランナーおよび回転刃を含む水平面高さにくるまで、モーターの取付位置を前記水平面高さに近付けた構成とする。
【0011】
この本発明によれば、運転時の振動および騒音を抑えた粉砕装置が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、処理物が導入される投入口が形成された中空構造体と、中空構造体に形成され、導入された処理物を粉砕する粉砕室と、粉砕室の下側に形成され、粉砕物が流入する粉砕物流入部と、粉砕物流入部に接続され、粉砕物を排出する排出管と、粉砕室にまで至る回転軸が取り付けられたモーターと、粉砕室において回転軸に取り付けられ回転軸と同期して回転するランナーと、ランナーに取り付けられた回転刃と、中空構造体の内壁に固定され、回転刃と協働して処理物を粉砕する固定刃とを有する粉砕装置であって、粉砕装置の重心がランナーおよび回転刃を含む水平面高さにくるまで、モーターの取り付け位置を水平面高さに近付けた粉砕装置であり、粉砕装置運転時の振動、騒音を低減するという作用を有する。さらに、モーターはランナーおよび回転刃を含む水平面と粉砕室外周との交線を含む粉砕室外周上に位置し、排出管はモーターの上部を通って外部へと配管したものであり、粉砕物流入室内の粉砕物をモーターの取付位置に影響されずに速やかに排出するという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、処理物が導入される投入口が形成された中空構造体と、中空構造体に形成され、導入された処理物を粉砕する粉砕室と、粉砕室の下側に形成され、粉砕物が流入する粉砕物流入部と、粉砕物流入部に接続され、粉砕物を排出する排出管と、粉砕室にまで至る回転軸が取り付けられたモーターと、粉砕室において回転軸に取り付けられ回転軸と同期して回転するランナーと、ランナーに取り付けられた回転刃と、中空構造体の内壁に固定され、回転刃と協働して処理物を粉砕する固定刃とを有する粉砕装置であって、モーターにおけるローターの慣性モーメントをI、モーターのローターの重心と粉砕部(ランナーおよび回転刃)間の回転軸方向距離をLとしたとき、(I/L)が12000(g・mm)以上にしたものであり、同じく粉砕装置運転時の振動、騒音を低減するという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の粉砕装置において、排出管にサイホン構造をもたせたものであり、粉砕物流入室内の粉砕物をモーターの取り付け位置に影響されずに速やかに排出するという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の粉砕装置において、モーターは、そのローターが付設した重りを有する構成としたものであり、ローターの慣性モーメントを増加させるという作用を有する。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において従来例と同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0020】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図である。
【0021】
図示する粉砕装置は厨芥を処理物とする粉砕装置であり、たとえば水栓10が設置されたシンク9に固定されており、円筒状の粉砕室(中空構造体)2の上端には、処理物である厨芥が導入される投入口1がシンク9に開口して形成されている。なお、中空構造体2は筒状であればよく、必ずしも円筒状である必要はない。
【0022】
図中の6は装置下部に設けられ、動力源となるモーター、13はカップ17にマグネット16を取り付けて構成されたローター、5はモーター6のローター13に直結され、中空構造体2の中心位置に垂直に設置されて高速回転する回転軸、12は回転軸5に取り付けられて回転軸5と共に回転するランナー、11はランナー12に取り付けられて中空構造体2の内側面に伸ばされた回転刃、8は中空構造体2内側面に取り付けられた固定刃、4は中空構造体2の下部に設けられた粉砕物流入室、3は中空構造体2内で粉砕部と粉砕物流入室4とを仕切る底板、7は粉砕物流入室4から外部に向けて取り付けられ、粉砕物を排出する排出管、9はシンク、10は水栓である。
【0023】
次に、このような構造を有する厨芥の粉砕装置の動作について説明する。図1において、厨芥を投入口1より投入する。厨芥を粉砕する際水栓10の蛇口を開けて水を流し、その後モーター6を起動し、回転軸5およびランナー12を介して回転刃11を回転状態にする。中空構造体2内に投入されていた厨芥は回転刃11から受ける衝撃や、固定刃8と回転刃11との間での切削により粉砕されていく。粉砕された厨芥物は粉砕物流入室4に流れ込んでいき、排出管7から排出される。
【0024】
ここで、回転軸5に加わる力には、モーター6が回転することで回転軸芯を維持しつづけようとする慣性力と、投入された厨芥を粉砕する際に回転刃11が受ける衝撃がランナー12経由で伝わってくる衝撃力の2つがある。回転軸5の被衝撃位置はランナー12と同水平面上にあり、粉砕装置の重心位置はモーター6寄りのため、粉砕時の衝撃は粉砕装置の重心を中心にして粉砕装置を垂直面上で回転させようとする力のモーメントとなる。モーメントは粉砕装置本体の振動となってシンク9に伝えられる。
【0025】
本発明者は、粉砕装置自身の重心が回転刃11やランナー12を含む同水平面上にあれば、モーメントの発生を防ぐことができ、粉砕装置の垂直方向の振動成分を無くすことができることに考えついた。
【0026】
ここで粉砕装置の重心位置を左右する一番の重量部材はモーター6であり、したがって、この実施の形態1では、粉砕装置の重心が回転刃11やランナー12を含む同水平面上にくるようにモーター6の取り付け位置を設定している。たとえば図1のように中空構造体2の径よりも大きい径のDCブラシレスモーターを使用した場合、その形状は偏平、かつ、軽量であるため、モーター6の重心位置が上方に移動し、粉砕装置の重心を回転刃11やランナー12を含む同水平面上に合せることができる。
【0027】
上記した構成により、別途重り等をつけずとも粉砕装置の重心を操作することができ、そして所期の粉砕装置の垂直方向の振動成分を無くすことができた。
【0028】
(実施の形態2)
図1、図2、図3および図4は、それぞれ本発明の実施の形態2の粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図である。
【0029】
先に述べた構成の粉砕装置において、被粉砕物粉砕時に回転軸5に加わる力には、投入された厨芥を粉砕する際に回転刃が受ける衝撃がランナー12経由で伝わってくる衝撃力と、モーター6が回転することで回転軸芯を維持しつづけようとする慣性力との2つがある。
【0030】
本発明者は粉砕装置の振動を抑えるために、ローター13の回転軸芯を維持しつづけようとする慣性力を高めることで実現できることに考えついた。
【0031】
ここでローター13の慣性モーメントをI、ローター13の重心15と、粉砕部(ランナー12および回転刃11)間の回転軸方向距離をLとしたとき、(I/L)が大きいほど慣性力を大きくすることができる。つまりローター13の慣性モーメントIを大きくとり、ローター13の重心15と、粉砕部(ランナー12および回転刃11)間の回転軸方向距離Lを小さくとることが必要である。
【0032】
ローター13の慣性モーメントIは、
I=Σmii 2
ただし mi:質点,ri:質点と回転軸の距離
で定義される。つまり質量の大きな物質により、半径方向に大きくランナー形状をとることで慣性モーメントIを大きくすることが可能である。
【0033】
モーター6にDCブラシレスモーターを使用した場合、ローター13はマグネット16とカップ17により構成される。なお、図1のローター13は径を大きくして重りを有していなく、図2のローター13はカップ17の下側に重り14を付設してあり、図3のローター13はカップ17の上側で、かつ、粉砕部に近接させて重り14を付設してあり、図4のローター13はカップ17を拡径し、その外側に重り14を付設した構成としている。
【0034】
ここでランナー12のみによる慣性モーメントIを大きくするには図1のように半径方向に大きなモーターを使用し、カップ17には鉄等の重金属を用いることで慣性モーメントIを大きくできる。また図2〜図4に示すようにローター13に重り14を取り付けることで、容易にローター13の慣性モーメントIを大きくすることができる。
【0035】
また、ローター13の重心15と、粉砕部(ランナー12および回転刃11)間の回転軸方向距離Lを小さくするには、モーター6の取り付け位置を粉砕部(ランナー12および回転刃11)に近付けるか、図3のように重り14をローター13の粉砕部(ランナー12および回転刃11)側に取り付けることにより、ローター13の重心15が粉砕部(ランナー12および回転刃11)に近づき、Lを小さくすることができる。
【0036】
また、ローター13の慣性モーメントIを大きく取り易いようにするため、図4に示すように径を広げたローター13の外周上に重り14を取り付け、かつ、重り14の取り付け高さを粉砕部(ランナー12および回転刃11)を含む水平面近傍にすることで、Lも小さくできるモーター6の構造例である。
【0037】
以上のようにしてI/Lを大きくした場合、(I/L)が12000(g・mm)以上とすることで、(I/L)が3000(g・mm)のときと比較して粉砕時の水平方向振動値を2割減とすることができる。ここでいう(I/L)が3000(g・mm)のときというのは、現在一般的に使用されているディスポーザーから算出した値である。
【0038】
たとえば図3において重り14の外径を130mm、内径を120mm、厚みを6mm、材料として鉄を選び、その密度は0.0078(g/mm3)とすると、慣性モーメントは約360000(g・mm2)となる。ローター13の外周を粉砕部側に伸ばし、粉砕部の裏側で重り14が回転するようにしたことでローター13の重心15は粉砕部に近づき、ローター13の重心15と、粉砕部(ランナー12および回転刃11)間の回転軸方向距離Lは30mmである。このとき(I/L)=約12000(g・mm)となり、粉砕時の水平方向振動値を従来品のディスポーザーと比較して2割以上低減することができる。好ましくは(I/L)が25000(g・mm)以上とすることで、水平方向振動値を5割減とすることができる。
【0039】
このように本実施の形態2はローターの慣性モーメントを大きくし、かつ、ローターの重心を粉砕部に近づけた構成としているので、粉砕時の振動をより小さくすることができる。
【0040】
(実施の形態3)
図4、図5は本発明の実施の形態3の粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図である。
【0041】
この実施の形態3は、図示のように排出管7と粉砕物流入室4との接続部にトラップを構成した構成に特徴を有する。また、粉砕物流入室4に接続される排出管7が、サイホン部を有した構成になっている。
【0042】
図4や図5のようにモーター6の径が中空構造体2の径よりも大きくなった場合の排出管7は、モーター6の上部を通って配管される。図4のように排出管7がサイホン構造になっている場合、粉砕物流入室4内の残水は全て排出管7から吐出される。
【0043】
また、図4のように排出管7がモーター6の上部を通って配管され、中空構造体2の最下端が粉砕物流入室4の中に落ち込んだ構造をとる場合は、排出管7と粉砕物流入室4および中空構造体2の最下端によってトラップが構成され、排出管7より先の臭気が中空構造体内2内に上がってくるのを防ぐ。また、モーター6の上端がランナー12および回転刃8を含む水平面よりも下に配置されることで、トラップ内の封水面が中空構造体2内にまで上昇することを防ぐことができる。
【0044】
なお、以上説明した粉砕装置は厨芥を処理物としているが、本発明は、たとえば発砲トレーやペットボトルなど、厨芥以外を処理物とする粉砕装置にも適用することができる。また、発砲トレーやペットボトル用に回転刃11や回転刃11の先端部材を変えて粉砕する場合でも、モーター6を偏平にし、重り14を取り付けることで粉砕装置の重心位置が粉砕部と重なり、かつ、ローター13の慣性モーメントが大きくなり、粉砕時の耐衝撃性が強くなり低振動、低騒音の粉砕装置を実現できる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明は粉砕装置の重量物であるモーターの取り付け位置を粉砕部に近くなるようにして重心位置が粉砕部と重なるようにし、また、モーターにおけるローターの慣性モーメントを大きくしたので、粉砕時の回転軸の耐衝撃性が強くなるため振動が抑えられ、低振動、低騒音の粉砕装置を実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1、2の粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図
【図2】本発明の実施の形態2の他例粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図
【図3】本発明の実施の形態2の他例粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図
【図4】本発明の実施の形態2、3の他例粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図
【図5】本発明の実施の形態2,3の粉砕装置の内部構造を透視して示す断面図
【図6】従来の粉砕装置の内部構造を透視して示す斜視図
【符号の説明】
1 投入口
2 中空構造体
3 底板
4 粉砕物流入室
5 回転軸
6 モーター
7 排出管
8 固定刃
9 シンク
10 水栓
11 回転刃
12 ランナー
13 ローター
14 重り
15 ローターの重心
16 マグネット
17 カップ

Claims (4)

  1. 処理物が導入される投入口が形成された中空構造体と、前記中空構造体に形成され、導入された前記処理物を粉砕する粉砕室と、粉砕室の下側に形成され、粉砕物が流入する粉砕物流入部と、前記粉砕物流入部に接続され、粉砕物を排出する排出管と、前記粉砕室にまで至る回転軸が取り付けられたモーターと、前記粉砕室において前記回転軸に取り付けられ前記回転軸と同期して回転するランナーと、前記ランナーに取り付けられた回転刃と、前記中空構造体の内壁に固定され、回転刃と協働して処理物を粉砕する固定刃とを有する粉砕装置であって、前記粉砕装置の重心が前記ランナーおよび前記回転刃を含む水平面高さにくるまで、前記モーターの取り付け位置を前記水平面高さに近付けると共に、モーターはランナーおよび回転刃を含む水平面と粉砕室外周との交線を含む前記粉砕室外周上に位置し、排出管はモーターの上部を通って外部へと配管されることを特徴とする粉砕装置。
  2. 処理物が導入される投入口が形成された中空構造体と、前記中空構造体に形成され、導入された前記処理物を粉砕する粉砕室と、粉砕室の下側に形成され、粉砕物が流入する粉砕物流入部と、前記粉砕物流入部に接続され、粉砕物を排出する排出管と、前記粉砕室にまで至る回転軸が取り付けられたモーターと、前記粉砕室において前記回転軸に取り付けられ前記回転軸と同期して回転するランナーと、前記ランナーに取り付けられた回転刃と、前記中空構造体の内壁に固定され、回転刃と協働して処理物を粉砕する固定刃とを有する粉砕装置であって、モーターにおけるローターの慣性モーメントをI、モーターのローターの重心と粉砕部(ランナーおよび回転刃)間の回転軸方向距離をLとしたとき、(I/L)が12000(g・mm)以上であることを特徴とする粉砕装置。
  3. 排出管はサイホン構造となっていることを特徴とする請求項1記載の粉砕装置。
  4. モーターは、そのローターが付設した重りを有することを特徴とする請求項1または2記載の粉砕装置。
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