JP4492066B2 - 電気光学装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents
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Description
前記Nチャネル型電界効果型トランジスタおよび前記Pチャネル型電界効果型トランジスタについては、バックゲートを備えた4端子構造として構成するとともに、
前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート−ソース間に印加される電位の平均値で定義されるバックゲート電位、および前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート−ソース間に印加される電位の平均値で定義されるバックゲート電位をそれぞれVb-NchおよびVb-Pchとしたとき、
同一の相補回路を構成する前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタおよび前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタでは、バックゲート電位Vb-Nchとバックゲート電位Vb-Pchが相違し、かつ、
前記第1の相補回路と前記第2の相補回路とでは、前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート電位Vb-Nchまたは前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート電位Vb-Pchの少なくとも一方が相違していることを特徴とする。
前記第1の相補回路および前記第2の相補回路のうちの少なくとも一方の相補回路では、以下の式
|((Vth-Nch)−(Vb-Nch))−((Vth-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値Vth-d(バックゲートによって制御された状態におけるしきい値電圧の差の絶対値)が当該相補回路の駆動電圧に対して0.25倍から1倍の範囲であることが好ましい。このように、Nチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲートで制御した状態におけるしきい値電圧と、Pチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲートで制御した状態におけるしきい値電圧の差の絶対値を駆動電圧に対応させて適正化した場合には、電界効果型トランジスタのしきい値電圧の低電圧化を図った場合でも、駆動電圧としきい値電圧とのバランスを確保できるので、誤動作の発生を防止できる。
|((Vth-Nch)−(Vb-Nch))+((Vth-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値が当該相補回路の駆動電圧の1/4倍以下であることが好ましい。
前記第1の相補回路および前記第2の相補回路のうちの少なくとも一方の相補回路では、以下の式
|((Von-off-Nch)−(Vb-Nch))−((Von-off-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値Von-off-d(バックゲートによって制御された状態における回路動作面でのしきい値電圧の差の絶対値)が当該相補回路の駆動電圧に対して0.25倍から1倍の範囲であることが好ましい。このように、Nチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲートで制御した状態におけるしきい値電圧と、Pチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲートで制御した状態におけるしきい値電圧の差の絶対値を駆動電圧に対応させて適正化した場合には、電界効果型トランジスタのしきい値電圧の低電圧化を図った場合でも、駆動電圧としきい値電圧とのバランスを確保できるので、誤動作の発生を防止できる。
|((Von-off-Nch)−(Vb-Nch))+((Von-off-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値が当該相補回路の駆動電圧に対して1/4倍以下であることが好ましい。
本発明が適用される駆動回路内蔵型アクティブマトリクス型液晶装置(電気光学装置)の具体的な構成については後述するが、対向基板との間に電気光学物質としての液晶を保持するためのTFTアレイ基板(アクティブマトリスク基板)上に、画素スイッチング用TFTとともに、素子基板の周辺領域には、駆動回路を構成する駆動回路用TFTが形成されている。この種の駆動回路では、Nチャネル型TFTとPチャネル型TFTとを備えた相補回路(以下、CMOS回路という)によってシフトレジシタなどを備えた走査線駆動回路およびデータ線駆動回路が構成されている。ここで、駆動回路には、駆動電圧が相違するCMOS回路が含まれている。例えば、データ線駆動回路には、駆動電圧が12VのCMOS回路が含まれ、走査線駆動回路には、駆動電圧が5VのCMOS回路が含まれている。従来ではこのような構成をとった装置では駆動電圧が低い(5V)走査線駆動回路にあわせてしきい値電圧を低減すべく製造しており、これが駆動電圧の高い(12V)データ線駆動回路で誤動作を引き起す要因となっていた。
図1(A)、(B)はそれぞれ、本発明を適用したCMOS回路を用いたインバータ回路、およびクロックドインバータ回路の説明図である。以下の説明では、駆動電圧が互いに相違するCMOS回路を第1のCMOS回路および第2のCMOS回路という。なお、ここでいう「第1」および「第2」とは、あくまで駆動電圧が相違することを意味し、CMOS回路が2種類に限らず、3種類以上存在することがあることをも意味する。
|((Vth-Nch)−(Vb-Nch))−((Vth-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値Vth-d(TFTのバックゲートにより制御された状態におけるしきい値電圧の差の絶対値/以下、単に「しきい値電圧の差の絶対値」という)が当該CMOS回路の駆動電圧に対して、例えば、0.25倍から1倍の範囲、好ましくは0.5倍から1倍の範囲に設定する。
このように構成したCMOS回路において、誤動作を防止するという観点からすれば、Nチャネル型TFTの制御後のしきい値電圧の絶対値と、Pチャネル型TFTの制御後のしきい値電圧の絶対値との差が小さいことが好ましい。具体的には発明者の測定によると、
|((Vth-Nch)−(Vb-Nch))+((Vth-Pch)−(Vb-Pch))|
の最大値がそのCMOS回路の駆動電圧の1/4倍以下であれば誤動作を確実に防止でき好ましい。
以上説明したように、本形態の電気光学装置では、駆動電圧が相違する第1および第2のCMOS回路では、Nチャネル型TFT、およびPチャネル型TFTをしきい値電圧制御用のバックゲートを備えた4端子構造とし、かつ、バックゲート電位を各TFTで相違させて適正化したため、Nチャネル型TFTのバックゲートで制御した状態におけるしきい値電圧と、Pチャネル型TFTのバックゲートで制御した状態におけるしきい値電圧の差の絶対値を駆動電圧に対応させて相違させ、適正化することができる。例えば、データ線駆動回路には、駆動電圧が12VのCMOS回路が含まれ、走査線駆動回路には、駆動電圧が5VのCMOS回路が含まれているが、個々のCMOS回路において、駆動電圧と、しきい値電圧の差の絶対値Vth-dとのバランスが確保するため、例えば走査線駆動回路のシフトレジスタを構成するTFTに印加されるバックゲート電圧の平均値はVb-Nch=−0.5VとVb-Pch=+0.5V、データ線駆動回路の伝送ゲート部に印加されるバックゲート電圧の平均値はVb-Nch=−3.5VとVb-Pch=+3.5Vとされているので、誤動作の発生を防止できる。それ故、高速動作を達成するためにTFTのしきい値電圧の低電圧化を図った場合(本実施例ではNチャネルのVth=1.5V、PチャネルのVth=−1.5V)でも、また様々な要求に対応してCMOS回路の駆動電圧を相違させた場合でも、個々のCMOS回路においては、あくまで、駆動電圧と、しきい値電圧の差の絶対値Vth-dとのバランスが確保されているので、誤動作の発生を防止できる。また、画素数の増大に伴ってスペース的な余裕がなくて配線などがかなり微細化された結果、駆動周波数が高いわりには配線幅が狭い、あるいは表示部分を大型化した結果、配線の引き回し長が長くなったなどの理由で信号波形に歪みが発生した場合でも、駆動電圧と、しきい値電圧の差の絶対値Vth-dとのバランスが確保されているので、誤動作の発生を防止できる。
図2は、TFTの回路動作面でのしきい値電圧Von-offの説明図である。図3は、TFTにおける回路動作面でのしきい値電圧Von-offと、反転層の形成に基づく物理的なしきい値電圧Vthとの対応を示すグラフである。
第1のCMOS回路および第2のCMOS回路のうちの少なくとも一方のCMOS回路、本形態では、第1のCMOS回路および第2のCMOS回路の双方において、以下の式
|((Von-off-Nch)−(Vb-Nch))−((Von-off-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値Von-off-d(TFTのバックゲートにより制御された状態における回路動作面でのしきい値電圧の差の絶対値/以下、単に「回路動作面でのしきい値電圧の差の絶対値」という)が当該CMOS回路の駆動電圧に対して0.25倍から1倍の範囲、好ましくは、0.5倍から1倍の範囲に入るように、回路動作面でのしきい値電圧を最適化してある。
|((Von-off-Nch)−(Vb-Nch))+((Von-off-Pch)−(Vb-Pch))|
の最大値がそのCMOS回路の駆動電圧の1/4倍以下であることが好ましい。
(全体構成)
図4は、本発明を適用した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図であり、図5は、対向基板を含めて示す図4のH−H′断面図である。図6は、電気光学装置の画像表示領域を構成するためにマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線などの等価回路図である。
図7(A)、(B)は、データ線、走査線、画素電極などが形成されたTFTアレイ基板において相隣接する画素の平面図、およびA−A′線に相当する位置での電気光学装置を切断したときの断面を示す説明図である。なお、これらの図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
再び図4および図6において、本形態の電気光学装置100では、TFTアレイ基板10の表面側のうち、画像表示領域10aの周辺領域を利用してデータ線駆動回路101および走査線駆動回路104が形成されている。このようなデータ線駆動回路101および走査線駆動回路104は、基本的には、図8および図9に示すNチャネル型のTFTとPチャネル型のTFTとによって構成されている。
上記形態では、駆動電圧が相違する第1のCMOS回路と第2のCMOS回路として、走査線駆動回路とデータ線駆動回路に形成されるCMOS回路を例に説明したが、画素において、画素スイッチング用のTFTがCMOS回路を構成している場合がある。このような場合、第1のCMOS回路、および第2のCMOS回路のうちの一方のCMOS回路が画素スイッチング用であって、他方のCMOS回路が駆動回路用であってもよい。
次に、本発明を適用した電気光学装置100、100pを備えた電子機器の一例を、図11(A)、(B)を参照して説明する。
Claims (10)
- 電気光学物質を保持するための基板上には、マトリクス状に配置された複数の画素の各々に対応する画素スイッチング用の電界効果型トランジスタと、前記複数の画素を駆動するための駆動回路を構成する駆動回路用の電界効果型トランジスタとが形成され、
前記複数の電界効果型トランジスタには、入力される信号並びに電源の最大電圧差で定義される駆動電圧が異なる第1の相補回路、および第2の相補回路を構成するNチャネル型電界効果型トランジスタおよびPチャネル型電界効果型トランジスタが含まれた電気光学装置において、
前記Nチャネル型電界効果型トランジスタおよび前記Pチャネル型電界効果型トランジスタについては、しきい値電圧制御用のバックゲートを備えた4端子構造として構成するとともに、
前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート−ソース間に印加される電位の平均値で定義されるバックゲート電位、および前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート−ソース間に印加される電位の平均値で定義されるバックゲート電位をそれぞれVb-NchおよびVb-Pchとしたとき、
同一の相補回路を構成する前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタおよび前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタでは、バックゲート電位Vb-Nchとバックゲート電位Vb-Pchが相違し、かつ、
前記第1の相補回路と前記第2の相補回路とでは、前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート電位Vb-Nchまたは前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート電位Vb-Pchの少なくとも一方が相違していることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1において、前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタでバックゲートをソース電位と短絡させた状態でチャネルに反転層が形成されるときのゲート電圧の最小値、および前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタでバックゲートをソース電位と短絡させた状態でチャネルに反転層が形成されるときのゲート電圧の最大値をそれぞれVth-NchおよびVth-Pchとしたとき、
前記第1の相補回路および前記第2の相補回路のうちの少なくとも一方の相補回路では、以下の式
|((Vth-Nch)−(Vb-Nch))−((Vth-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値Vth-dが当該相補回路の駆動電圧に対して0.25倍から1倍の範囲であることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項2において、前記第1の相補回路および前記第2の相補回路のうちの少なくとも一方の相補回路では、前記の値Vth-dが当該相補回路の駆動電圧に対して0.5倍から1倍の範囲であることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項2または3において、前記第1の相補回路および前記第2の相補回路のうちの少なくとも一方の相補回路は、
|((Vth-Nch)−(Vb-Nch))+((Vth-Pch)−(Vb-Pch))|
で求められる値が当該相補回路の駆動電圧の1/4倍以下であることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記第1の相補回路および前記第2の相補回路のうちの少なくとも一方の相補回路では、前記4端子構造のNチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート電位Vb-Nchが負の電位であり、前記4端子構造のPチャネル型電界効果型トランジスタのバックゲート電位Vb-Pchが正の電位であることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記第1の相補回路および前記第2の相補回路は、いずれも前記駆動回路に構成されていることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記電界効果型トランジスタは、能動層が多結晶シリコンからなる薄膜トランジスタであることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1ないし7のいずれかにおいて、前記電気光学物質は、前記電気光学装置用基板と対向基板との間に保持された液晶であることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1ないし8のいずれかにおいて、前記電気光学物質は、前記電気光学装置用基板上で発光素子を構成する有機エレクトロルミネッセンス材料であることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1ないし9のいずれかに規定する電気光学装置を用いたことを特徴とする電子機器。
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