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JP4493510B2 - カメラ旋回装置 - Google Patents
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JP4493510B2 - カメラ旋回装置 - Google Patents

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この発明は、カメラ旋回装置に関し、特に例えば、ステッピングモータによってカメラを旋回させるカメラ旋回装置に関する。
この種のカメラ旋回装置として、従来、例えば特許文献1に開示されたものがある。この従来技術によれば、風や温度等の外的条件の変化に合わせて、ステッピングモータの回転速度または駆動電流が制御される。これによって、当該外的条件の変化による駆動時(旋回時)におけるステッピングモータのトルク不足が解消され、当該ステッピングモータの脱調が防止される、とされている。
特開2001−128033号公報
ところで、上述のようなカメラ旋回装置においては、ステッピングモータの駆動時のみならず、静止時(旋回停止時)にも、脱調が発生することがある。この静止時の脱調は、主にステッピングモータに加わる振動が原因となって発生する。そして、このように静止時に脱調が発生すると、カメラの向きが変わってしまう、という、特に監視用途にとって致命的な問題が生じる。
そこで、この発明は、旋回停止時のカメラの向きを的確に固定することができる、カメラ旋回装置を提供することを、目的とする。
かかる目的を達成するために、この発明は、ステッピングモータによってカメラを旋回させるカメラ旋回装置において、当該ステッピングモータに加わる振動に関連する出力信号を生成する検出手段と、この検出手段の出力信号に基づいてステッピングモータの静止時のトルクを制御する制御手段と、を具備することを特徴とするものである。
即ち、この発明では、ステッピングモータに振動が加わると、この振動に関連する出力信号が、検出手段によって生成される。そして、この検出手段の出力信号に基づいて、制御手段が、ステッピングモータのトルクを制御する。具体的には、制御手段は、ステッピングモータに加わる振動が大きいほど当該ステッピングモータの静止時のトルクが大きくなるように、制御を行う。つまり、ステッピングモータに加わる振動が大きいほど、当該ステッピングモータに大きな静止トルクが掛けられる。そして、このように大きな静止トルクが掛けられることで、静止時におけるステッピングモータの脱調が防止される。
なお、この発明における制御手段は、ステッピングモータに供給される電流を加減することによって、静止トルクを制御するものとしてもよい。
また、この発明は、ステッピングモータの駆動力がベルト式の伝動手段を介してカメラに伝達される構造のものに、特に有効である。即ち、一般に知られている伝動手段として、例えばベルト式のものとギヤ式のものとがある。そして、ベルト式のものに比べて、ギヤ式の方が、摩擦係数が大きい。従って、例えば、伝動手段としてギヤ式のものが採用された場合には、当該伝動手段自体の摩擦が、ステッピングモータの静止状態を維持するのに大きく貢献する。これに対して、ベルト式の伝動手段が採用された場合は、ギヤ式のものほど当該摩擦による貢献を期待することができない。よって、その分、ステッピングモータは脱調し易くなる。このように脱調し易いとされるベルト式の伝動手段が採用されたものに、この発明は特に有効である。
この発明によれば、ステッピングモータに加わる振動が大きいほど、当該ステッピングモータに大きな静止トルクが掛けられる。そして、このように大きな静止トルクが掛けられることで、静止時におけるステッピングモータの脱調が防止され、ひいては旋回停止時のカメラの向きが的確に固定される。
この発明の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
この実施形態に係る監視カメラ装置10は、図1に示すように、ドーム状の窓材12を有するいわゆるドーム型カメラであり、当該窓材12を含むカバー14の内側には、図2に示すように、CCD(Charge Coupled Device)型のカメラ16と、このカメラ16を旋回させるための旋回台18とが、設けられている。このうち、カメラ16は、ズームレンズ20を備えており、また、オートフォーカス機能をも備えている。
一方、旋回台18は、図2に矢印100で示すように、カメラ16の向きを垂直方向(エレベーション)方向に旋回させ、つまりチルトさせると共に、矢印102で示すように、当該カメラ16の向きを水平(アジマス)方向にも旋回させ、つまりパンさせることもできる。このため、旋回台18には、チルト用の5相式のステッピンクモータ22と、パン用の5相式のステッピングモータ24(図5参照)とが、別々に設けられている。
具体的には、旋回台18は、カメラ16を保持するための保持手段、例えばヘッド部26を有しており、このヘッド部26に、チルト用のステッピングモータ22が、その回転軸を水平方向に延伸させた状態で取り付けられている。そして、このステッピングモータ22の回転軸には、プーリ(小プーリ)28が取り付けられており、この小プーリ28は、図3に示すように、歯付ベルト30を介して別のプーリ(大プーリ)32に連結されている。なお、大プーリ32もまた、ヘッド部26に取り付けられており、この大プーリ32の中心軸とカメラ16の光軸とが互いに直角を成すように、当該大プーリ32にカメラ16が固定される。従って、チルト用のステッピングモータ22が駆動されると、その駆動力が、小プーリ28,ベルト30および大プーリ32から成る伝動機構34を介して、カメラ16に伝達される。これによって、カメラ16が、水平方向に沿う軸(大プーリ32の中心軸)を中心として回転し、チルト動作が実現される。
一方、パン用のステッピングモータ24は、詳しい図示は省略するが、その回転軸を垂直方向に延伸させた状態で、旋回台18を構成するベース部36内に設けられている。そして、このベース部36内において、当該パン用のステッピングモータ24を駆動源とする上述と同様の伝動機構が、構成されている。そして、この伝動機構(大プーリ)に、ヘッド部26が固定されている。従って、パン用のステッピングモータ24が駆動されると、その駆動力が、当該伝動機構を介して、ヘッド部26に伝達される。この結果、ヘッド部26が、カメラ16と共に、垂直方向に沿う軸(図2における一点鎖線)を中心として回転し、パン動作が実現される。
このように構成された監視カメラ装置10は、例えば屋外の駐車場や公園を監視するのに用いられる。そして、この場合、当該監視カメラ装置10は、図4に示すように、地面200に垂直に設置されたポール202の上に取り付けられることがある。なお、この監視カメラ装置10は、例えば図示しない管理室等の建物内に設置された図示しないコントローラおよびモニタ装置に接続される。そして、コントローラが操作されると、その操作内容に応じた制御信号が、当該コントローラから監視カメラ装置10に送られ、この制御信号に従って、上述のチルト動作およびパン動作が制御される。また、ズームレンズ20の動作も、当該制御信号に従って制御される。そして、監視カメラ装置10からは、撮影映像を表す映像信号が出力され、この映像信号は、モニタ装置に送られる。これによって、当該モニタ装置の画面に監視映像が映し出される。
ところで、上述の如く監視カメラ装置10が屋外に設置された場合、特にポール202という弾性のある物体に取り付けられた場合には、例えばその近傍をトラック等の大型の自動車が通行することによって、当該監視カメラ装置10に振動が加わることがある。また、比較的に強い風が吹いたときも、この風によってポール202が揺らされ、その振動が、監視カメラ装置10に伝わることもある。そして、このように監視カメラ装置10に加わった振動は、当然に、その内部にある上述のステッピングモータ22および24にも伝わり、これによって、当該ステッピングモータ22および24が脱調することがある。このように脱調が生じる、特にステッピングモータ22および24が静止しているときに当該脱調が生じると、カメラ16の向きが変わってしまい、監視作業に支障を来たす恐れがある。
そこで、この実施形態の監視カメラ装置10においては、かかるステッピングモータ22および24の静止時における脱調を防止し、ひいては旋回停止時のカメラ16の向きを的確に固定するべく、次のような工夫が成されている。
即ち、図4に示すように、監視カメラ装置10の近傍に振動センサ300が設けられる。この振動センサ300は、監視カメラ装置10に加わる振動、ひいてはステッピングモータ22および24に加わる振動を検出するためのものであり、例えばジャイロスコープによって実現されている。そして、この振動センサ300の出力信号、言わばセンサ出力信号は、監視カメラ装置10に入力され、詳しくは図5に示すような制御基板50に入力される。
制御基板50は、上述したベース部36内に設けられており、この制御基板50には、CPU(Central Processing Unit)52が搭載されている。そして、このCPU52に、入出力インタフェース(以下、I/Oと言う。)回路54を介して、上述のセンサ出力信号が入力される。また、CPU52には、I/O回路54を介して、上述の制御信号も入力される。
CPU52は、例えば制御信号がチルト動作を指示するものであるとき、この指示に従って、チルト用ドライブ回路56を介して、チルト用のステッピングモータ22を定電流制御する。これによって、ステッピングモータ22は、いわゆる台形加減速と呼ばれる方式で駆動され、チルト動作が行われる。
そして、制御信号が例えばパン動作を指示するものであるとき、CPU52は、この指示に従って、パン用ドライブ回路58を介して、パン用のステッピングモータ24を定電流制御する。これによって、ステッピングモータ24は、台形加減速方式で駆動され、パン動作が行われる。
さらに、制御信号が例えばズーム動作を指示するものであるとき、CPU52は、この指示に従って、カメラ16のズームレンズ20を制御する(厳密には、カメラ16内にも図示しないCPUが搭載されており、このCPUが、制御基板50側のCPU52から与えられる命令に従ってズームレンズ20を制御する)。これによって、ズームレンズ20が駆動され、ズーム動作が行われる。
そしてさらに、CPU52は、これらの制御信号に従う制御と併せて、上述のセンサ出力信号に基づいて、各ステッピングモータ22および24に加わる振動の大きさ、言わば振動レベルLを算出する。そして、この算出結果Lに基づいて、当該各ステッピングモータ22および24に供給される電流の大きさを制御する。
具体的には、CPU52は、上述の振動レベルLを、所定の基準レベルαと比較する。なお、ここで言う基準レベルαとは、振動レベルLからそれぞれのステッピングモータ22および24が脱調する可能性があるか否かを判断するための判断基準となるレベル、言わば閾値を言う。例えば、それぞれのステッピングモータ22および24に定格電流が供給されているときに、当該ステッピングモータ22および24が脱調することはない、と見なすことのできる振動レベルLの上限値が、当該基準レベルαとして設定される。ここで、振動レベルLが基準レベルαよりも大きいとき(L>α)、つまり定格電流の供給のみではステッピングモータ22または24が脱調する可能性があるときは、CPU52は、当該定格電流よりも大きい電流、例えば40[%]ほど大きい電流が、それぞれのステッピングモータ22および24に供給されるように、各ドライブ回路56および58を制御する。これによって、各ステッピングモータ22および24の制御トルクが増大し、各ステッピングモータ22および24の脱調、特に静止時における脱調が、防止される。
一方、振動レベルLが基準レベルα以下(L≦α)のとき、つまり定格電流のみの供給でもステッピングモータ22および24が脱調する可能性がないときは、CPU52は、脱調する可能性があるときよりも小さい電流、例えば定格電流よりも20[%]ほど大きい電流が、それぞれのステッピングモータ22および24に供給されるように、各ドライブ回路56および58を制御する。なお、このように脱調が生じる可能性がないときでも、定格電流よりも大きい電流が各ステッピングモータ22および24に供給されるようにするのは、当該各ステッピングモータ22および24の駆動力を伝達させるための伝達手段として、上述した伝動機構34のようなベルト式ものが採用されているからである。
即ち、一般に知られている伝動手段としては、ベルト式の他に、ギヤ式のものがある。そして、ベルト式のものに比べると、ギヤ式の方が、摩擦係数が大きい。従って、例えば、伝動手段としてギヤ式のものが採用されている場合には、当該伝動手段自体の摩擦が、それぞれのステッピングモータ22および24の静止状態を維持するのに大きく貢献する。よって、その分、脱調が生じ難い。これに対して、ベルト式のものでは、かかる摩擦による作用を、ギヤ式のものほど期待することができない。よって、その分、ステッピングモータ22および24は脱調し易くなり、これを補償するべく、上述の如く脱調する可能性のないときでも定格電流よりも大きい電流が供給されるようにしている。
このように振動レベルLに基づいて各ステッピングモータ22および24に供給される電流を制御するために、CPU52は、メモリ回路60に記憶されている制御プログラムに従って、図6のフローチャートで示される電流制御タスクを、実行する。
即ち、CPU52は、まず、ステップS1において、振動センサ300からセンサ出力信号を取得する。このとき、このセンサ出力信号を平均または積分することによって、当該センサ出力信号を平滑化してもよい。そして、ステップS3において、このセンサ出力信号から振動レベルLを算出した後、ステップS5に進み、当該振動レベルLと基準レベルαとを比較する。
ここで、振動レベルLが基準レベルαよりも大きいとき、CPU52は、ステップS7に進む。そして、このステップS7において、各ステッピングモータ22および24に供給される電流の大きさを、定格電流の+40[%](1.4倍)とする。これによって、ステッピングモータ22および24のトルクが、定格よりも大きくなる。そして、このステップS7の実行後、ステップS1に戻る。
一方、振動レベルLが基準レベルα以下であるとき、CPU52は、ステップS5からステップS9に進む。そして、このステップS9において、各ステッピングモータ22および24に供給される電流の大きさを、定格電流の+20[%]とする。これによって、ステッピングモータ22および24のトルクが、上述のステップS7の場合に比べて、小さくなる(定格よりは大きい)。そして、このステップS9の実行後、ステップS1に戻る。
以上のように、この実施形態によれば、各ステッピングモータ22および24に加わる振動のレベルLが、振動センサ300によって検出される。そして、この振動レベルLが各ステッピングモータ22および24の脱調を招く程度に大きいときは、当該各ステッピングモータ22および24に定格電流の+40[%]の電流が供給される。これによって、各ステッピングモータ22および24の脱調が防止され、特に静止時における脱調が防止される。そして、監視カメラ装置10全体として見れば、旋回停止時のカメラ16の向きが的確に固定される。
なお、この実施形態においては、各ステッピングモータ22および24に供給される電流の大きさを、定格電流の+40[%]および+20[%]という2段階に設定したが、これに限らない。例えば、3段階以上に細かく設定してもよいし、振動レベルLに応じて当該電流の大きさを連続的(直線的または曲線的)に制御してもよい。ただし、この電流が大き過ぎると、ステッピングモータ22および24が発熱して、監視カメラ装置10内の温度が上昇し、当該ステッピングモータ22および24を含む各電子部品が悪影響を受ける。このことを考慮して、ステッピングモータ22および24に供給される電流の上限値を定めるのが、肝要である。
また、この実施形態では、駆動時および静止時の両方において、各ステッピングモータ22および24に供給される電流の大きさを同一としたが、これに限らない。即ち、駆動時に供給される電流の大きさと、静止時に供給される電流の大きさとを、異ならせてもよい。また、各ステッピングモータ22および24を定電流制御することとしたが、定電圧制御してもよい。そして、当該ステッピングモータ22および24として、5相式のものを用いたが、これ以外のものを採用してもよい。
さらに、カメラ16の向きをチルトおよびパンの両方に旋回可能としたが、当該チルトおよびパンの一方向のみに旋回可能としてもよい。勿論、この場合、ステッピングモータは1つのみで足りる。
また、振動センサ300を監視カメラ装置10の近傍に設けたが、これに限らない。例えば、監視カメラ装置10に、直接、この振動センサ300を取り付けてもよいし、当該監視カメラ装置10内に配置してもよい。
そしてさらに、振動センサ300以外の検出手段によって、監視カメラ装置10に加わる振動を検出してもよい。例えば、風速計等の風速を検出するための手段を設け、その検出結果から間接的に振動レベルLを算出し、この算出結果Lから各ステッピングモータ22および24に供給される電流を制御するようにしてもよい。また、当該監視カメラ装置10が設置される以前から既に別の目的で風速計が設けられている場合には、その風速計を利用することもできる。さらに、低気圧が接近すると、風が強くなる可能性が高い、ということを鑑みて、気圧計等の気圧を検出するための手段を設け、その気圧の検出結果から予想される振動レベルLを求め、この振動レベルLからステッピングモータ22および24に供給される電流を制御してもよい。
なお、この実施形態で説明した内容は、飽くまでこの発明を実現するための一例であり、この発明を限定するものではない。
この発明の一実施形態に係る監視カメラ装置の外観を示す斜視図である。 図1においてカバーが取り外された状態を示す図である。 図2においてさらにカメラが取り外された状態を示す図である。 同監視カメラ装置の設置例を示す図解図である。 同監視カメラ装置の電気的な構成を示すブロック図である。 同監視カメラ装置内のCPUが実行する電流制御タスクの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 監視カメラ装置
16 カメラ
18 旋回台
22,24 ステッピングモータ
52 CPU
60 メモリ回路
300 振動センサ

Claims (1)

  1. ステッピングモータによってカメラを旋回させるカメラ旋回装置において、
    上記ステッピングモータに加わる振動に関連する出力信号を生成する振動検出手段と、
    上記出力信号に基づいて上記振動が大きいほど上記ステッピングモータに供給する電流を大きくすることによって該ステッピングモータの静止時のトルクが大きくなるように該トルクを制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする、カメラ旋回装置。
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