しかしながら、前記従来のHBTによると、表面保護領域105bを設けることにより、ベース電極108とエミッタ電極107との間の距離が増大するため、ベース抵抗が大きくなる。従って、ベース電極108から入力される高周波の入力信号RFINの電流低下が大きくなるので、HBTの高周波特性が劣化する。
また、前記従来の高出力トランジスタ装置のように、各バイポーラトランジスタQ1 〜Qn に入力容量C1 〜Cn とバラスト抵抗とR1 〜Rn を設けると、HBT形成領域に加えて入力容量形成領域とバラスト抵抗形成領域とを確保する必要があるため、チップ面積が増大してチップコストが増大する。特に、窒化シリコンを容量絶縁膜に用いた場合では、入力容量として必要とされる容量値を確保するためには1辺が10μm以上の矩形領域が各HBT毎に必要とされるため、チップコストが著しく増大する。また、HBT素子を形成した後にバラスト抵抗及び入力容量を形成する必要があるため、製造コストが増大する。
本発明は、前記従来の課題を解決し、チップ面積及び製造コストを増大することなく、熱安定性と高周波特性とが良好なバイポーラトランジスタを得られるようにすること目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、ベース層とベース電極との間の一部分に容量膜を設ける構成とする。
具体的に、本発明に係るバイポーラトランジスタは、真性ベース領域と外部ベース領域とを有する第1の半導体層と、第1の半導体層の上に形成され、真性ベース領域上に位置する部分がエミッタ領域又はコレクタ領域となる第2の半導体層と、第1の半導体層における外部ベース領域の上に形成された容量膜と、第1の半導体層の上に、一の部分が容量膜の上に形成され、他の部分が外部ベース領域と接続されたベース電極とを備えている。
本発明のバイポーラトランジスタによると、ベース電極に入力された高周波の入力信号は、容量膜を通って真性ベース領域に到達するため、外部ベース領域の抵抗によって入力信号の高周波特性が劣化することがない。また、バイポーラトランジスタの形成領域内に容量素子を設けることができるので、チップ面積を増大させることなく容量素子を設けることができる。さらに、ベース電極に入力された直流電流は外部ベース領域を通って真性ベース領域に到達するため、直流電流に対する抵抗が大きくなるように設定できるので、ベース抵抗をバラスト抵抗として用いてバイポーラトランジスタの熱安定性を向上することができる。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、容量膜は第2の半導体層と同一の半導体材料からなることが好ましい。
このようにすると、容量膜に特別な誘電体材料を用いないため、バイポーラトランジスタを低コストに製造できる。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、容量膜は、第2の半導体層側の端部が第2の半導体層の側面と接するように設けられていることが好ましい。
このようにすると、容量膜を、外部ベース領域の表面における電子と正孔との再結合を防止するための表面保護領域として用いることができるため、バイポーラトランジスタの電流利得を向上することができる。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、外部ベース領域に、真性ベース領域よりも抵抗値が高い高抵抗領域が設けられていることが好ましい。
このようにすると、ベース電極に入力される直流電流が外部ベース領域を通る経路の抵抗値が高くなるため、バラスト抵抗としての抵抗値を十分に確保することができ、バイポーラトランジスタの熱安定性を確実に向上することができる。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、容量膜は、外部ベース領域における真性ベース領域と反対側の端部から間隔を置いた領域の上に設けられ、ベース電極は、外部ベース領域と容量膜との上に、容量膜における第2の半導体層と反対側の端部を跨ぐように設けられていることが好ましい。
このようにすると、ベース電極において、真性ベース領域から相対的に遠い側の部分が外部ベース領域と接続されるため、ベース電極に入力される直流電流が外部ベース領域を通る経路の距離が大きくなるので、バラスト抵抗としての抵抗値を大きくして熱安定性を確実に向上できる。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、ベース電極は、容量膜の上に形成された第1のベース電極と、第1の半導体層の外部ベース領域と接続された第2のベース電極とからなることが好ましい。
このようにすると、直流電流が容量膜の側面を通ってベース電極に入力されることがないため、直流電流のリーク電流量を小さくすることができる。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、第2のベース電極は、その抵抗値が温度の上昇に伴って大きくなる金属材料によって構成されていることが好ましい。
このようにすると、温度上昇に伴って直流電流に対するバラスト抵抗の値が大きくなるため、熱安定性がさらに向上する。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、容量膜は、外部ベース領域における真性ベース領域と反対側の端部から間隔を置いた領域の上に設けられており、第2のベース電極は、容量膜の側方における真性ベース領域から遠い部分の上に設けられていることが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、容量膜は、第1の半導体層の上に、外部ベース領域における真性ベース領域と反対側の端部の上をも含むように形成されており、第1のベース電極及び第2のベース電極は、容量膜の上に、第2のベース電極が第1のベース電極よりも真性ベース領域から遠い部分に位置するように設けられ、第2のベース電極は、容量膜を通って第1の半導体層と接続されていることが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、第2の半導体層は、第1の半導体層よりもバンドギャップが大きい半導体材料からなることが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、第1の半導体層は第1導電型の半導体材料からなり、容量膜は第2導電型の半導体材料からなることが好ましい。
本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法は、基板上に第1の半導体層及び第2の半導体層を順次形成する第1の工程と、第2の半導体層からエミッタ領域又はコレクタ領域となる第1領域と、容量膜となる第2領域とを区画する第2の工程と、第1の半導体層の上に、一の部分が第1の半導体層と接続されるように、且つ他の部分が第2領域の上を含むようにベース電極を形成する第3の工程とを備えている。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法によると、ベース電極は一部分が第1の半導体層と接続され且つ他の部分が容量膜と接続されるため、ベース電極に入力された高周波の入力信号は容量膜を通って真性ベース領域となる部分に到達し、且つ、ベース電極に入力された直流電流は外部ベース領域となる部分を通って真性ベース領域に到達するように構成できるので、高周波特性と熱安定性とが良好なバイポーラトランジスタを実現することができる。さらに、エミッタ領域又はコレクタ領域を形成するための第2の半導体層から容量膜を形成しているため、特別な誘電体材料を用いることなくバイポーラトランジスタの形成領域内に容量素子を形成することができる。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法において、第2の工程は、第1領域と第2領域とを覆うマスクパターンを形成する工程と、マスクパターンを用いて第1の半導体層が露出するまで第2の半導体層をエッチングする工程とを含むことが好ましい。
このようにすると、第2の半導体層からエミッタ領域又はコレクタ領域を同時に形成すると同時に容量膜を形成できるため、特別な工程を追加することなくバイポーラトランジスタの形成領域内に容量素子を形成することができる。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法は、第2の工程において、第1領域と第2領域とが接するようにマスクパターンを形成することが好ましい。
このようにすると、容量膜を、外部ベース領域の表面における電子と正孔との再結合を防止するための表面保護領域として形成することができるため、バイポーラトランジスタの電流利得を向上できる。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法は、第2の工程よりも後に、マスクパターンを用いて、第1の半導体層の露出面に対するイオン注入を行う工程をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第1の半導体層のイオン注入領域を高抵抗領域として形成できるため、バラスト抵抗としての抵抗値を十分に確保することができ、バイポーラトランジスタの熱安定性を確実に向上することができる。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法は、第3の工程において、第1の半導体層の露出面の上と2の半導体層の第2領域の上と含むようにベース電極を形成することが好ましい。
このようにすると、一部分が第1の半導体層と接続され且つ他の部分が容量膜と接続されたベース電極を確実に形成することができる。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法において、第3の工程において、第1の半導体層と接続される第1のベース電極を形成する工程と、第2の半導体層の上に第2のベース電極を形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法において、第2のベース電極を構成する材料に、その抵抗値が温度の上昇に伴って大きくなる金属材料を用いることが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法において、第2の工程は、第1領域と第2領域とを覆うマスクパターンを形成する工程と、マスクパターンを用いて第1の半導体層が露出するまで第2の半導体層をエッチングする工程とを含み、第3の工程において、第2の半導体層の第2領域の上に第1のベース電極を形成すると共に、第1の半導体層の露出面の上に第2のベース電極を形成することが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法は、第2領域の上に、第1の金属材料を用いて第1のベース電極を形成する工程と、第2領域の上に、第1のベース電極よりも第1領域から遠い部分に位置するように、第2の金属材料を用いて第2のベース電極を形成する工程と、第2の金属材料を選択的に拡散して第2のベース電極と第1の半導体層とを接続する工程とを含むことが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法において、第1の工程において、第2の半導体層を構成する材料に第1の半導体層よりもバンドギャップが大きい材料を用いることが好ましい。
本発明のバイポーラトランジスタ及びその製造方法によると、ベース電極に入力された高周波の入力信号は、容量膜を通って真性ベース領域に到達し、ベース電極に入力された直流電流は外部ベース領域を通って真性ベース領域に到達するため、高周波特性と熱安定性とが良好なバイポーラトランジスタを実現できる。さらに、バイポーラトランジスタの形成領域内に容量素子を設けることができるので、チップ面積を増大させることなく容量素子を設けることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタの構成断面を示している。図1(a)に示すように、例えば、砒化ガリウム(GaAs)からなる基板11の上には、n型のGaAsからなるコレクタコンタクト層12と、n型GaAsからなるコレクタ層13と、p型のGaAsからなるベース層(第1の半導体層)14と、n型の燐化インジウムガリウム(InGaP)からなるエミッタ層(第2の半導体層)15と、n型の砒化インジウムガリウム(InGaAs)からなるエミッタコンタクト層16とが順次形成されている。
ここで、ベース層14において、エミッタ層15の下側部分はベースとして実際に機能する真性ベース領域14aとなり、真性ベース領域14aの側方の領域はベースとしての機能を持たない外部ベース領域14bとなる。
エミッタ層15及びエミッタコンタクト層16は、ベース層14上にメサ型に形成されており、エミッタコンタクト層16の上には珪化タングステン(WSi)からなるエミッタ電極17が形成されている。
また、ベース層14における外部ベース領域14b上には、エミッタ層15と間隔をおいて、n型InGaPからなる容量膜18と、チタン、白金及び金が順次積層された積層膜(Ti/Pt/Au)からなるベース電極19が設けられている。ここで、容量膜18は外部ベース領域14bにおける真性ベース領域14aの近傍の領域上に設けられ、ベース電極19は外部ベース領域14bと容量膜18との上に、容量膜18におけるエミッタ層15と反対側の端部を跨ぐように設けられている。
また、コレクタ層13及びベース層14は、その端部がコレクタコンタクト層12よりも内側に位置するように設けられており、コレクタコンタクト層12の端部の上には金属材料からなるコレクタ電極20が形成されている。
以上に説明した各半導体層の具体的な組成、不純物濃度及び膜厚を[表1]に示す。
[表1]に示すように、コレクタコンタクト層12には、n型不純物濃度が約5×1018cm-3であり且つ膜厚が約500nmのn型GaAsを用い、コレクタ層13には、n型不純物濃度が約3×1016cm-3であり且つ膜厚が約700nmのn型GaAsを用い、ベース層14には、p型不純物濃度が約4×1019cm-3であり且つ膜厚が約70nmのp型GaAsを用い、エミッタ層15にはn型不純物濃度が約3×1017cm-3であり且つ膜厚が約50nmのIn0.5Ga0.5Pを用いている。また、エミッタコンタクト層16には、n型不純物濃度が約3×1018cm-3であり且つ膜厚が約100nmのn型GaAs層と、膜厚が約50nmであり、下面側から上面側に向かって、n型不純物濃度が3×1018cm-3から2×1019cm-3まで変化され且つインジウム(In)の組成の値Xが0から0.5まで変化されたn型InXGa1-XAs層と、n型不純物濃度が2×1019cm-3であり且つ膜厚が約50nmのn型In0.5Ga0.5As層とが順次積層された積層膜を用いている。
また、容量膜18は、エミッタ層15と同様に、n型不純物濃度が約3×1017cm-3であり且つ膜厚が約50nmのIn0.5Ga0.5Pを用いて、幅寸法(すなわち、エミッタ層15から外側に向かう方向の寸法)が約1μmとなるように形成されている。
第1の実施形態のバイポーラトランジスタの特徴は、ベース層14とベース電極19との間に容量膜18が設けられていることにある。ベース層14には、容量膜18のn型不純物濃度と比べてきわめて高い濃度のp型不純物が添加されているため、容量膜18はほぼ完全に空乏化した状態となるので、容量膜18をベース電極19とベース層14との間の誘電体として用いることができる。
以下に、第1の実施形態のバイポーラトランジスタの特徴について図1(b)を用いて具体的に説明する。
図1(b)は、図1(a)に示すバイポーラトランジスタにおけるベース電極19の周辺部分を拡大して等価回路図と重ね合わせて示している。
図1(b)に示すように、ベース電極19には、高周波の入力信号RFINと直流電流DCとが入力され、外部ベース領域14bから真性ベース領域14aに入力される。このとき、ベース電極19に入力された直流電流DC及び入力信号RFINが真性ベース領域14aに至るまで経路は、ベース電極19から直接に外部ベース領域14bに入力された後、容量膜18の下側を通って真性ベース領域14aに到達する第1の経路と、ベース電極19から容量膜18を通って外部ベース領域14bに入力さた後、真性ベース領域14aに到達する第2の経路とに分けられる。第1の経路は、外部ベース領域14bが抵抗素子として機能し、また、第2の経路は、ベース電極19、容量膜18及び外部ベース領域14bがそれぞれ上部電極、誘電体膜及び下部電極となる容量素子として機能する。
このように、ベース層14とベース電極19との間におけるエミッタ層15に近い側の端部に容量膜18が設けられているため、ベース抵抗に並列に接続された容量素子を実現できる。これにより、ベース電極19に入力された高周波の入力信号RFINは容量素子を通って真性ベース領域14aに到達するので、ベース抵抗による電力損失が低減される。また、直流電流DCの電流量が増大しても、外部ベース領域14bの抵抗により電圧が降下するため、真性ベース領域14aの温度上昇を抑制することができる。
具体的に、容量膜18にエミッタ層15と同一の半導体材料を用い、容量膜18の膜厚が約50nmで平面積が約80μm2 となるように形成されている場合において、容量膜18の静電容量は約0.18pFとなる。この場合に、第1の実施形態のヘテロバイポーラトランジスタを100個程度並列に接続して高周波信号の高出力デバイスに用いると、入力容量は約18pF程度となるので、高周波特性を劣化しないように高出力デバイスの入力容量を確保することができる。
例えば、入力信号RFINの周波数が800kHz〜2GHzの範囲の場合、容量膜18は、膜厚が50nm〜300nm程度で幅寸法が1〜4μm程度であれば、入力信号RFINの高周波特性が劣化しないように十分な入力容量を確保できる。
また、容量膜18の幅寸法を調整することにより、ベース電極19から直接に外部ベース領域14bを通る経路の距離を調節して抵抗値を適当に設定することが可能である。従って、ベース抵抗をバラスト抵抗として用いることによりバイポーラトランジスタの熱安定性を向上できる。
なお、第1の実施形態では、容量膜18の構成材料にn型InGaPを用いることによりpn接合容量として容量素子を実現しているが、このような構成に限られず、窒化シリコン等の誘電体材料を用いてもよい。ただし、容量膜18をエミッタ層15と同一の半導体材料を用いることにより、エミッタ層15と容量膜18とを同時に形成できるため、バイポーラトランジスタの製造コストを低減できる。
なお、第1の実施形態では、ベース層の上にエミッタ層が設けられたエミッタアップ型のバイポーラトランジスタについて説明したが、ベース層の下側にエミッタ層を設け、ベース層の上側にコレクタ層が設けられたコレクタアップ型のバイポーラトランジスタとして形成されていてもよい。
また、第1の実施形態のバイポーラトランジスタを構成する各半導体層の組成及び膜圧は[表1]に示すように設定されている必要はなく、トランジスタ動作に適するように適当に設定されていればよい。
また、第1の実施形態では、ベース層14にGaAsを用い、エミッタ層15にInGaPを用いたInGaP/GaAs系のバイポーラトランジスタについて説明したが、ベース層14及びエミッタ層15の材料を変更してAlGaAs/GaAs系、InAlAs/InGaAs系又はInP/InGaAs系等のバイポーラトランジスタとしてもよい。
また、ベース電極19を構成する材料にはチタン、白金及び金が順次積層された積層膜を用いているが、このような構成に限られない。例えば、ベース電極19の最下層に珪化タングステン(WSi)やモリブデン(Mo)を用い、その上にチタン、白金及び金を順次積層してもよい。このようにすると、ベース電極19と容量膜18との熱反応を抑制することができる。
(第1の実施形態の製造方法)
以下、本発明の第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法について図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜図2(d)及び図3(a)〜図3(c)は本発明の第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法の工程順の断面構成を示している。
まず、図2(a)に示すように、GaAsからなる基板21の上に、エピタキシャル成長により、n型不純物が添加されたGaAsからなるコレクタコンタクト層22と、低濃度のn型不純物が添加されたGaAsからなるコレクタ層形成層23と、高濃度のp型不純物が添加されたGaAsからなるベース層形成層(第1の半導体層)24と、n型不純物が添加されたn型InGaPからなるエミッタ層形成層(第2の半導体層)25と、n型不純物を含み且つそのインジウム組成が0から0.5まで順次大きくされたInGaAsからなるエミッタコンタクト層形成層26とを順次形成する。その後、エミッタコンタクト層形成層26の上に、スパッタ法によりWSiからなるエミッタ電極形成層27をする。
ここで、エピタキシャル成長する各半導体層の組成及び膜厚は[表1]に示す各半導体層と組成及び膜厚と同一とする。
次に、図2(b)に示すように、リソグラフィ法により、エミッタ電極形成層27の上に、エミッタ電極形成領域を覆う第1のレジストパターン28を形成する。その後、第1のレジストパターン28を用いた反応性イオンエッチング(RIE)法により、エミッタコンタクト層形成層26が露出するまでエミッタ電極形成層27をエッチングする。これにより、エミッタ電極形成層27からエミッタ電極27Aを形成する。
次に、図2(c)に示すように、第1のレジストパターン28とエミッタ電極27Aとをマスクとして用いたウエットエッチング法又はドライエッチング法により、エミッタ層形成層25が露出するまでエミッタコンタクト層形成層26をエッチングする。これにより、エミッタコンタクト層形成層26からエミッタコンタクト層26Aを形成する。ここで、エミッタコンタクト層形成層26に対するエッチング工程では、サイドエッチングが生じるため、エミッタコンタクト層26Aは、エミッタ電極27Aの内側の領域に形成される。
次に、図2(d)に示すように、第1のレジストパターン28を除去した後、リソグラフィ法により、エミッタ電極27Aの上を覆う第1のマスク部29aと、エミッタ層形成層25におけるエミッタ電極27Aの側方に間隔をおいた所定の領域上を覆う第2のマスク部29bとを有する第2のレジストパターン29を形成する。その後、第2のレジストパターン29を用いたドライエッチング法により、ベース層形成層24が露出するまでエミッタ層形成層25をエッチングする。これにより、エミッタ層形成層25における第1のマスク部29aの下側に位置する部分からエミッタ層25Aを形成すると共に、第2のマスク部29bの下側に位置する部分から容量膜25Bを形成する。
次に、図3(a)に示すように、第2のレジストパターン29を除去した後、リソグラフィ法により、ベース層形成層24の上に、容量膜25Bとの上と、ベース層形成層24の上面における容量膜25B、とを開口する開口部30aを有する第3のレジストパターン30を形成する。続いて、電子線蒸着法等を用いて、第3のレジストパターン30の上に、開口部の上を含むように全面にわたって、Ti、Pt及びAuを順次積層することにより金属膜31を形成する。
次に、図3(b)に示すように、第3のレジストパターン30を有機溶媒などで除去する。これにより、金属膜31からベース電極31Aを形成する。
その後、図3(c)に示すように、コレクタコンタクト層22が露出するまでベース層形成層24及びコレクタ層形成層23を順次パターニングして、ベース層形成層24からベース層24Aを形成すると共に、コレクタ層形成層23からコレクタ層23Aを形成する。続いて、リソグラフィ法と電子線蒸着法とを用いて、コレクタコンタクト層22の露出面にコレクタ電極32を形成する。その後、温度が約400℃の条件で熱処理を行うことによりベース電極31A及びコレクタ電極32を合金化する。これにより、図1(a)に示す第1の実施形態のバイポーラトランジスタが完成する。
第1の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法によると、ベース層形成層24の上に容量膜25Bを形成し、その後ベース電極31Aを形成するため、バイポーラトランジスタの形成領域内に容量素子として機能する部分を設けることができるので、チップ面積を増大する高周波の入力信号に対する入力容量を確保することができる。
特に、エミッタ層形成層25からエミッタ層25Aと容量膜25Bと形成するため、特別な誘電体材料を用いることなく容量膜25Bを形成できるので、容量素子を低コストに形成できる。
なお、第1の実施形態では、エミッタ層形成層25からエミッタ層25Aと容量膜25Bと形成しているが、このような構成に限られず、例えば、エミッタ層形成層25からエミッタ層25Aを形成した後、別の誘電体材料を用いて容量膜25Bを形成してもよい。このようにした場合であっても、チップ面積を増大させることなくベース入力端子に容量領域を設けることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタの断面構成を示している。図4において、第1の実施形態のバイポーラトランジスタと同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図4に示すように、基板11の上には、コレクタコンタクト層12と、コレクタ層13と、真性ベース領域14a及び外部ベース領域14bを有するベース層14とが順次形成されている。ベース層14の上には、真性ベース領域14a上側にエミッタ領域41aを有し、外部ベース領域14bの上に表面保護領域41bを有するエミッタ層41が設けられる。エミッタ層41におけるエミッタ領域41aの上には、エミッタコンタクト層16と、エミッタ電極17と、チタン、白金及び金が順次積層された積層膜(Ti/Pt/Au)からなる上部エミッタ電極42が順次形成されている。
また、ベース層14の外部ベース領域14b上には、エミッタ層41の端部を跨いでエミッタ層41の上を含むように、Ti/Pt/Auからなるベース電極19が設けられている。また、コレクタコンタクト層12の上にはコレクタ電極20が設けられている。
なお、第2の実施形態の各半導体層の組成及び膜厚は[表1]に示す第1の実施形態の各半導体層の組成及び膜厚と同様である。
第2の実施形態のバイポーラトランジスタによると、表面保護領域41bが設けられているため、エミッタ電極17から注入された電子がエミッタ領域41aの外側の外部ベース領域14bの正孔と再結合することを防止できるので、バイポーラトランジスタの電流利得を第1の実施形態よりも向上することができる。
また、ベース層14には、エミッタ層41のn型不純物濃度と比べて極めて高い濃度のp型不純物が添加されているため、表面保護領域41bは深さ方向のほぼ全体にわたって空乏化している。従って、表面保護領域41bは第1の実施形態の容量膜18と同様に、容量素子の誘電体膜として機能する。
なお、第2の実施形態において、エミッタ電極17の上に上部エミッタ電極42が設けられているが、上部エミッタ電極42が省略されていてもよい。
また、第2の実施形態では、エミッタ領域41aと表面保護領域41bとを有するエミッタ層41を設ける構成としているが、第1の実施形態と同様にエミッタ層と容量膜とを設け、容量膜におけるエミッタ層側の端部がエミッタ層と接するように配置することにより、容量膜を表面保護領域として用いてもよい。
(第2の実施形態の製造方法)
以下、本発明の第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法について図面を参照しながら説明する。
図5(a)〜図5(d)は、本発明の第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法の工程順の断面構成を示している。図5(a)〜図5(d)において、第1の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。なお、図5(a)に示す工程は、第1の実施形態の図2(d)の工程と対応している。
まず、図2(a)〜図2(c)に示す工程と同様にして、基板21の上に、コレクタコンタクト層22、コレクタ層形成層23、ベース層形成層24、エミッタ層形成層25、エミッタコンタクト層形成層26及びエミッタ電極形成層27を順次積層した後、第1のレジストパターン28を用いたエッチングにより、エミッタ電極形成層27からエミッタ電極27Aを形成し、その後、エミッタコンタクト層形成層26からエミッタコンタクト層26Aを形成する。
次に、図5(a)に示すように、リソグラフィ法により、エミッタ層形成層25上に、エミッタ電極27Aの上を含む所定の領域を覆うように、第2のレジストパターン51を形成する。その後、第2のレジストパターン51を用いたドライエッチング法により、ベース層形成層24が露出するまでエミッタ層形成層25をエッチングする。これにより、エミッタ層形成層25から、エミッタ領域と表面保護領域とを有するエミッタ層25Cを形成する。
次に、図5(b)に示すように、第2のレジストパターン51を除去した後、リソグラフィ法により、ベース層形成層24の上に、エミッタ電極27Aの上とエミッタ層25Cの上とを含む所定の領域を開口するように、第3のレジストパターン52を形成する。続いて、電子線蒸着法などを用いて、第3のレジストパターン52上に、開口部の上を含む全面にわたって、Ti、Pt及びAuからなる金属膜31を形成する。
次に、図5(c)に示すように、第3のレジストパターン52を有機溶媒などで除去する。これにより、金属膜31からベース電極31Bと、上部エミッタ電極31Cとを形成する。
次に、図5(d)に示すように、コレクタコンタクト層22が露出するまでベース層形成層24及びコレクタ層形成層23を順次パターニングして、ベース層形成層24からベース層24Aを形成すると共に、コレクタ層形成層23からコレクタ層23Aを形成する。続いて、リソグラフィ法と電子線蒸着法とを用いて、コレクタコンタクト層22の露出面にコレクタ電極32を形成する。
以上の工程により、図2に示す第2の実施形態のバイポーラトランジスタが完成する。
第2の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法によると、エミッタ領域と表面保護領域とを有するエミッタ層25Cを形成し、表面保護領域の一部分を容量膜として用いるため、ベース電極31Bを形成する工程において、エミッタ電極27Aに対して自己整合的にベース電極31Bを形成することができる。すなわち、第2の実施形態ではベース電極31Bを形成する際にエミッタ電極に対する位置合わせを行う必要がないため、容易に且つ確実にベース電極31Bを形成することが可能である。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るバイポーラトランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るバイポーラトランジスタの断面構成を示している。図6において、第2の実施形態のバイポーラトランジスタと同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図6に示すように、第3の実施形態のバイポーラトランジスタは、コレクタ層13及びベース層14におけるエミッタ層15よりも外側に、ボロンイオン(B+ )が注入されてなる高抵抗領域61が設けられている点が第2の実施形態と異なっている。
第3の実施形態のバイポーラトランジスタによると、ベース層14のうちのベース電極19と直接に接している部分が高抵抗領域61として形成されているため、ベース電極19から入力された直流電流DCと高周波の入力信号RFINのうち、直流成分は高抵抗領域61を通って真性ベース領域14aに到達することとなる。従って、直流成分についてはバラスト抵抗としてベース抵抗が大きくされるため、バイポーラトランジスタの熱安定性を確実に向上することができる。
なお、第3の実施形態において、高抵抗領域61に注入されるイオンはボロンイオン限られず、水素、ヘリウム、酸素、フッ素、アルゴンのイオンを注入してもよい。
また、第3の実施形態において、高抵抗領域61の深さは、ベース層14の表面からコレクタ層13に達する程度までとしているが、このような構成には限られず、ベース層14の表面側にのみ注入する構成としてもよい。
(第3の実施形態の製造方法)
以下、本発明の第3の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法について図面を参照しながら説明する。
図7(a)〜図7(d)は、本発明の第3の実施形態に係るバイポーラトランジスタの断面構成を示している。図7(a)〜図7(d)において、第1の実施形態及び第2の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。なお、図7(a)に示す工程は、第2の実施形態の図5(a)の工程と対応している。
まず、図2(a)〜図2(c)に示す工程と同様にして、基板21の上に、コレクタコンタクト層22、コレクタ層形成層23、ベース層形成層24、エミッタ層形成層25、エミッタコンタクト層形成層26及びエミッタ電極形成層27を順次積層した後、第1のレジストパターン28を用いたエッチングにより、エミッタ電極形成層27からエミッタ電極27Aを形成し、その後、エミッタコンタクト層形成層26からエミッタコンタクト層26Aを形成する。
次に、図7(a)に示すように、リソグラフィ法により、エミッタ層形成層25上に、エミッタ電極27Aの上を含む所定の領域を覆うように、第2のレジストパターン51を形成する。その後、第2のレジストパターン51を用いたドライエッチング法により、ベース層形成層24が露出するまでエミッタ層形成層25をエッチングする。これにより、エミッタ層形成層25から、エミッタ領域と表面保護領域とを有するエミッタ層25Cを形成する。
その後、第2のレジストパターン51をマスクとして、ベース層形成層24の露出面に対するイオン注入を行う。注入エネルギーが約30keVで且つドーズ量が3×1012cm-2の条件と、注入エネルギーが約200keVで且つドーズ量が5×1012cm-2の条件との2段階のボロンイオン(B+ )の注入を行う。これにより、ベース層形成層24とコレクタ層形成層23とに高抵抗領域61を形成する。
次に、図7(b)に示すように、リソグラフィ法により、第2のレジストパターン51を除去した後、リソグラフィ法により、ベース層形成層24の上に、エミッタ電極27Aの上とエミッタ層25Cの上とを含む所定の領域を開口するように、第3のレジストパターン52を形成する。続いて、電子線蒸着法などを用いて、第3のレジストパターン52上に、開口部の上を含む全面にわたって、Ti、Pt及びAuからなる金属膜31を形成する。
次に、図7(c)に示すように、第3のレジストパターン52を有機溶媒などで除去する。これにより、金属膜31からベース電極31Bと、上部エミッタ電極31Cとを形成する。
次に、図7(d)に示すように、コレクタコンタクト層22が露出するまでベース層形成層24及びコレクタ層形成層23を順次パターニングして、ベース層形成層24からベース層24Aを形成すると共に、コレクタ層形成層23からコレクタ層23Aを形成する。続いて、リソグラフィ法と電子線蒸着法とを用いて、コレクタコンタクト層22の露出面にコレクタ電極32を形成する。
以上の工程により、図6に示す第3の実施形態のバイポーラトランジスタが完成する。
第3の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法によると、エミッタ層25Cを形成する際のマスクパターンである第2のレジストパターン51をイオン注入用のマスクとして用いることができるため、特別なイオン注入用のマスクを用いることなく高抵抗領域61を形成することができる。
なお、第3の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法において、イオン注入の条件を変更することにより、高抵抗領域61の深さ方向の寸法を適当な値に設定できる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係るバイポーラトランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図8は、本発明の第4の実施形態に係るバイポーラトランジスタの断面構成を示している。図8において、第2の実施形態のバイポーラトランジスタと同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第2の実施形態のバイポーラトランジスタでは、ベース層14の上と表面保護領域41bの上とにベース電極19を設ける構成としたが、第4の実施形態のバイポーラトランジスタでは、図8に示すように、表面保護領域41bの上に設けられた第1のベース電極71と、ベース層14の上に設けられた第2のベース電極72との2種類のベース電極を形成する構成としている。
第2の実施形態のバイポーラトランジスタでは、表面保護領域41bの側面に接してベース電極が設けられているため、表面保護領域41bの側面を通ってリーク電流として真性ベース領域14aに流入する可能性がある。
これに対して、第4の実施形態のバイポーラトランジスタによると、ベース電極が容量膜となる表面保護領域41bの上側と、外部ベース領域14bの上とに別々に設けられているため、表面保護領域41bの側面から直流電流がベース層14にリークすることがない。
特に、高周波の入力信号RFINを第1のベース電極71に入力し、直流電流DCを第2のベース電極72に入力するように構成することにより、リーク電流を確実に抑制して高周波特性の向上が可能となる。
第4の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法は、第2の実施形態のバイポーラトランジスタの製造方法の図5(b)の工程において、第3のレジストパターン52の形状を変更することにより実現できる。
なお、第4の実施形態では、表面保護領域41bの上に第1のベース電極71を設ける構成について説明したが、図1(a)に示す容量膜18の上に第1のベース電極71を設けてもよい。
(第4の実施形態の一変形例)
以下、本発明の第4の実施形態の一変形例に係るバイポーラトランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図9は、本発明の第4の実施形態の一変形例に係るバイポーラトランジスタの断面構成を示している。図9において、第4の実施形態のバイポーラトランジスタと同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第4の実施形態のバイポーラトランジスタでは、エミッタ層41をベース層14の上にメサ型に形成し、第2のベース電極72をベース層14の外部ベース領域14bの上に設ける構成としているが、本変形例では、図9に示すように、エミッタ層81をベース層14の上に全面にわたって設けており、ケイ化タングステン、チタン、白金及び金が順次積層された積層膜(WSi/Ti/Pt/Au)からなる第1のベース電極82をエミッタコンタクト層16の近傍のエミッタ層81上に設け、白金、チタン、白金及び金が順次積層された積層膜(Pt/Ti/Pt/Au)からなる第2のベース電極83をベース層14の外部ベース領域14bと接するようにエミッタ層81を貫通して設ける構成としている。
本変形例のバイポーラトランジスタによると、エミッタ層81がベース層14の上に全面にわたって設けられているため、ベース層14の表面における電子と正孔の再結合を確実に防止できるので、バイポーラトランジスタの電流利得を向上することができる。
本変形例のバイポーラトランジスタの製造方法は、ベース電極を形成する工程において、第1のベース電極82を形成する工程と第2のベース電極83を形成する工程とで別々のマスクを形成することにより可能である。その後、コレクタ電極を形成した後に、温度が約400℃の条件で熱処理を行うことにより、第2のベース電極の最下層を構成する白金がエミッタ層81の内部を拡散してベース層に到達するので、第2のベース電極83がベース層14と接続される。第1のベース電極82の最下層はケイ化タングステンからなるため、熱処理によってエミッタ層81の内部に拡散することはない。
なお、第4の実施形態及びその一変形例において、第4の実施形態第2のベース電極に、その抵抗値が温度に対して正の相関関係を持つ金属材料を用いることが好ましい。この金属材料として、例えば、銅とニッケルとからなる合金(CuNi)又はニッケルとクロムからなる合金(NiCr)を用いることができる。ベース電極は、これらの金属材料のいずれか1つを用いて単層膜として形成することができる。また、ベース層等を構成する半導体材料との密着性を向上するために、チタン(Ti)又はクロム(Cr)を下地層として用いて、TiとCuNiとの積層膜(Ti/CuNi)、CrとCuNiとの積層膜(Cr/CuNi)、TiとNiCrとの積層膜(Ti/NiCr)又はCrとNiCrとの積層膜(Cr/NiCr)として形成してもよい。このようにすると、温度上昇に伴って直流電流が通る経路の抵抗値が増大するため、ベース電極におけるバラスト抵抗を大きくできるので、熱安定性をさらに向上することができる。