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JP4494864B2 - 孔版印刷機の給版装置 - Google Patents
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本発明は、孔版印刷機において、製版された版材を印刷装置に供給する、給版装置に関するものである。
孔版印刷機において、製版装置で製版された版材は、給版装置によって印刷装置に供給される。印刷装置に供給されてきた版材は、版材挟持手段によって挟持されて、例えば版胴などの版材装着体に、装着される。そして、印刷装置では、装着された版材に基づいた印刷が行われる。
ところで、給版装置においては、印刷装置の版材挟持手段に版材を供給する際に、版材に波打ちやしわが発生しないように搬送することが、望まれている。そのための技術としては、例えば特許文献1、2に開示されているものがある。
一方、版材としては、熱可塑性樹脂フィルムに支持体としてのインク透過性シートを貼り合せてなるものが、一般に用いられている。しかしながら、そのような版材を用いることに関しては、特許文献3に示すように、種々の不都合が指摘されている。したがって、版材としては、インク透過性シートを貼り合せていないもの、すなわち、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるもの、を用いることが望まれている。そのような版材としては、例えば、特許文献4に示されているものがある。特許文献4に示されている版材は、一面に多数の微小凹部が形成された熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものである。
特開2000−127595号公報 特許第3417591号公報 特開2003−112402号公報 特開2001−213065号公報
しかしながら、特許文献1、2に示されている技術では、給版の際に版材に波打ちやしわが発生するのを十分に防止できなかった。
更に、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる版材を、給版する際でも、版材に波打ちやしわが発生するのを十分に防止することが、望まれるようになってきた。
本発明は、版材を給版する際、特に、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる版材を給版する際でも、版材に波打ちやしわが発生するのを十分に防止することができる、給版装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、孔版印刷機において、製版された版材を印刷装置に供給する、給版装置において、版材を外周面に沿わせて印刷装置に搬送する円筒状のローラを備えており、ローラには、搬送方向に対する直交方向に延びた貫通スリットが形成されており、ローラの外周面には、貫通スリットを避けて緩衝部材が配設されており、且つ、ローラの外周面の一部との間に、緩衝部材と接触して版材搬送路を構成するようカバーガイドが設けられており、版材搬送路を通過した版材を、貫通スリットから突出する突出部によって、印刷装置の版材挟持手段の挟持部に押し込む、突出手段が、設けられていることを特徴としている。
なお、貫通スリットは、1個でも複数個でもよい。また、突出手段は、ローラの内部又は外部のいずれに設けてもよい。更に、突出手段をローラの内部に設ける場合には、突出手段を、ローラと共に回転するよう設けてもよく、又は、ローラの回転とは無関係に固定されたものとして設けてもよい。また、突出手段をローラの外部に設ける場合には、突出部がローラを貫通して進退するように、貫通スリットをローラの対向位置に2個設ける必要がある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、カバーガイドに、版材搬送路を通過する版材を切断するためのカッターを挿し込むための切断用スリットが、形成されているものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、カバーガイドの外面に、切断用スリットの搬送方向下流側の縁から搬送方向上流側に向けて延びたプレートが、設けられているものである。
請求項1記載の発明によれば、版材を、カバーガイドと緩衝部材とで挟んだ状態で版材搬送路を通して搬送するので、版材にテンションを加えることができ、それにより、搬送中に版材に波打ちやしわが発生するのを防止できる。また、版材を版材挟持手段に挟持させる際に、突出部によって版材を挟持部に押し込むので、版材にテンションを加えることができ、したがって、挟持の際に版材に波打ちやしわが発生するのを防止できる。したがって、本発明の給版装置によれば、版材を、波打ちやしわを発生させることなく、印刷装置に給版することができる。特に、版材が実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものである場合でも、波打ちやしわを発生させることなく、印刷装置に給版することができる。
請求項2記載の発明によれば、波打ちやしわが発生していない状態の版材を切断することができ、したがって、版材を良好に切断できる。
請求項3記載の発明によれば、版材の先端縁を、プレートの基端部によって版材搬送路内に方向付けることができる。したがって、版材の先端縁が切断用スリットからカバーガイドの外へ出てしまうのを防止できる。
図1は本発明の給版装置を備えた孔版印刷機の模式断面図である。この孔版印刷機1においては、版材10が、供給部2のロール21から供給され、製版装置3においてサーマルヘッド31により加熱穿孔されることによって製版され、給版装置4から、印刷装置5へ給版される。印刷装置5は、2つのローラ91、92を有する複胴式の版材装着体9を備えており、給版されてきた版材10は、版材装着体9に装着される。なお、印刷装置5は、単胴式のものでもよい。一方、印刷用紙61が、給紙装置6によって印刷装置5へ給紙される。そして、印刷装置5では、押圧手段であるプレスローラ62によって印刷用紙61がローラ92に押し付けられ、版材10に基づいた印刷が行われる。印刷終了後、印刷された用紙61は、排紙装置7の排紙ローラ71によって排紙台72へ送られ、印刷に使用された版材10は、排版装置8によって印刷装置5から剥離されて回収される。
上記のように作動する孔版印刷機1において、本発明の給版装置4は、次のように構成されている。図2は給版装置4の縦断面図である。給版装置4は、版材10を外周面に沿わせて印刷装置5に搬送する円筒状のローラ40と、カバーガイド41と、突出手段42と、を備えている。
図3はローラ40の外観斜視図である。ローラ40には、搬送方向(矢印A方向)に対する直交方向に延びた貫通スリット45が4個形成されている。ローラ40の外周面401には、緩衝部材46が貫通スリット45を避けて貫通スリット45と平行に配設されている。緩衝部材46は、例えばスポンジである。
カバーガイド41は、図2に示すように、ローラ40の外周面401の一部との間に版材10を搬送する版材搬送路400を構成するよう、設けられている。なお、カバーガイド41は、緩衝部材46の表面に圧接して設けられており、版材搬送路400を通る版材10は、カバーガイド41と緩衝部材46とで挟まれた状態となるようになっている。但し、図では、表示上の都合から、版材搬送路400を空隙として表現している。具体的には、カバーガイド41は、断面円弧状のものであり、ローラ40の外周面の略1/4を覆うように設けられており、ローラ40の上半分の印刷装置5側の外周面を覆っている。カバーガイド41の製版装置3側の縁411はローラ40の外周面から離れるように斜め上方に少し延びている。カバーガイド41の印刷装置5側の端部には、搬送方向に対する直交方向に延びた切断用スリット412が形成されている。切断用スリット412は、版材搬送路400を通過する版材10を切断するためのカッター413(図11)を挿し込むためのものである。更に、カバーガイド41の外面には、切断用スリット412の搬送方向下流側の縁から搬送方向上流側に向けて延びたプレート414が、設けられている。
突出手段42は、版材搬送路400を通過した版材10を、貫通スリット45から突出する突出部421によって、印刷装置5の版材挟持手段51の挟持部510に押し込むよう、ローラ40の内部に、設けられている。なお、版材装着体9は、版材10の先端部を挟持するための版材挟持手段51と、版材10の後端部を挟持するための版材挟持手段52と、を有している。
図4は突出手段42の斜視部分図である。突出手段42は、板状の突出部421と、突出部421の駆動機構420と、で構成されている。駆動機構420は、突出部421を端部にて支持する水平横アーム422と、水平横アーム422を端部にて支持する垂直アーム423と、垂直アーム423を下端にて支持する水平縦アーム424と、水平縦アーム424を端部にて支持する回動アーム425と、回動軸426と、で構成されている。水平横アーム422は、垂直壁427の長孔428を貫通して延びている。駆動機構420は、回動軸426回りに回動アーム425を矢印Bのように回動させると、水平縦アーム424が矢印Cのように移動し、垂直アーム423が水平横アーム422及び突出部421を伴って、矢印Dのように移動し、それによって、突出部421を突出させるようになっている。突出部421を引っ込める場合は、回動アーム425を反矢印B方向に回動させればよい。
上記構成の給版装置4は、次のように作動する。
製版装置3で製版された版材10は、図5に示すように、搬送方向上流側から、縁411の下の版材搬送路400に入って行く。給版装置4において、版材10は、ローラ40の回転に伴って版材搬送路400内を搬送され、図6に示すように、版材10の先端部101がカバーガイド41から出たところで、ローラ40の回転が停止する。このとき、先端部101は、貫通スリット45上に位置している。次に、図7に示すように、突出手段42の突出部421が、貫通スリット45を通って、版材10の先端部101を伴ったまま、印刷装置5の版材挟持手段51の挟持部510内まで、突出して、停止する。これにより、版材10の先端部101は、突出部421の先端によって、挟持部510内に押し込まれた状態となる。次に、図8に示すように、版材挟持手段51の挟持部510が閉まるとともに突出部421が貫通スリット45を通ってローラ40内まで後退する。これにより、版材挟持手段51の挟持部510によって版材10の先端部101が折り畳まれた状態で挟持される。
次に、図9に示すように、版材装着体9の回動に伴って、版材挟持手段51が版材10の先端部101と共に移動するとともに、ローラ40が回転して、版材10が版材搬送路400内を搬送される。次に、図10に示すように、版材装着体9の版材挟持手段52が、版材挟持手段51の元の位置まで来ると、版材装着体9の回動が停止する。一方、ローラ40の回転も停止する。このとき、貫通スリット45は版材挟持手段52に対向している。そして、突出手段42の突出部421が、貫通スリット45を通って、版材10の後端部102を伴ったまま、版材挟持手段52の挟持部520内まで、突出して、停止する。次に、図11に示すように、版材挟持手段52の挟持部520が閉まるとともに突出部421が貫通スリット45を通ってローラ40内まで後退し、同時に、カッター413が切断用スリット412から挿し込まれて後端部102の後端縁が切断される。これにより、1つの製版された版材10が、版材装着体9に装着されたこととなる。
以上のように、上記構成の給版装置4において、版材10は、カバーガイド41と緩衝部材46とで挟まれた状態で版材搬送路400を通して搬送されるので、搬送中にテンションが加えられた状態となる。したがって、上記構成の給版装置4によれば、搬送中に版材10に波打ちやしわが発生するのが、防止される。
また、版材10を版材挟持手段51、52に挟持させる際に、突出部421が版材10を伴ったまま突出するので、版材10は、挟持の際に、テンションを加えられた状態となる。したがって、上記構成の給版装置4によれば、挟持の際に、版材10に波打ちやしわが発生するのが、防止される。
したがって、上記構成の給版装置4によれば、版材10を、波打ちやしわを発生させることなく、印刷装置5に給版することができる。特に、版材10が実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものである場合でも、波打ちやしわを発生させることなく、印刷装置5に給版することができる。
また、上記構成の給版装置4においては、カバーガイド41に切断用スリット412が形成されているので、波打ちやしわが発生していない状態の版材10を切断することができ、したがって、版材10を良好に切断できる。しかも、切断用スリット412は、カバーガイド41の印刷装置5側(搬送方向下流側)の端部に形成されているので、版材挟持手段52に挟持された版材10の後端部102に無駄な版材10の部分が長く付いてしまうのを防止できる。
更に、上記構成の給版装置4においては、カバーガイド41の外面に、切断用スリット412の搬送方向下流側の縁から搬送方向上流側に向けて延びたプレート414が、設けられているので、版材10の先端縁103が、プレート414の基端部4141によって版材搬送路400内に方向付けられる。これは、カッター413によって切断された直後の版材10の、上流側の版材10の先端縁103(図11)についても、同様である。したがって、上記構成の給版装置4によれば、版材10の先端縁103が切断用スリット412からカバーガイド41の外へ出てしまうのを防止できる。
なお、ローラ40の外周面401の緩衝部材46は、図13に示すように、スパイラル状に設けてもよい。これによれば、版材10が、ローラ40の外周面401において、搬送方向及びその直交方向の広範囲な多数箇所にて緩衝部材46表面に接触することとなるので、搬送中に版材10に波打ちやしわが発生するのが、より良好に防止される。
また、上記構成の給版装置4においては、突出手段42を、ローラ40の回転とは無関係に固定されたものとして設けているが、図14に示すように、ローラ40と共に回転するよう設けてもよい。図14において、突出部421は、1個の貫通スリット45に常に対向している。この構成によれば、給版作業のたびに貫通スリット45を突出部421の対向位置に合わせる作業を、不要にできるので、作業性を向上できる。
更に、上記構成の給版装置4においては、突出手段42を、ローラ40の内部に設けているが、図15に示すように、ローラ40の外部に設けてもよい。図15において、突出部421は、ローラ40の対向位置に形成された2つの貫通スリット45を通って突出するようになっている。この構成によれば、ローラ40の内部に突出手段42を設ける煩雑さを解消できるので、給版装置4の製造が容易となる。
本発明の給版装置4は、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる版材10を、給版する際でも、版材10に波打ちやしわが発生するのを十分に防止することができるので、産業上の利用価値が大である。
本発明の給版装置を備えた孔版印刷機の模式断面図である。 図1の給版装置の縦断面図である。 ローラの外観斜視図である。 突出手段の斜視部分図である。 給版装置の作動を示す縦断面図である。 給版装置の図5に続く作動を示す縦断面図である。 給版装置の図6に続く作動を示す縦断面図である。 給版装置の図7に続く作動を示す縦断面図である。 給版装置の図8に続く作動を示す縦断面図である。 給版装置の図9に続く作動を示す縦断面図である。 給版装置の図10に続く作動を示す縦断面図である。 給版装置の一作動状態を示す拡大縦断面図である。 ローラの別の例の外観斜視図である。 給版装置の別の例を示す縦断面図である。 給版装置の更に別の例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 孔版印刷機 10 版材 4 給版装置 40 ローラ 400 版材搬送路 401 外周面 41 カバーガイド 412 切断用スリット 413 カッター 414 プレート 42 突出手段 421 突出部 45 貫通スリット 46 緩衝部材 5 印刷装置 51、52 版材挟持手段 510、520 挟持部

Claims (3)

  1. 孔版印刷機において、製版された版材を印刷装置に供給する、給版装置において、
    版材を外周面に沿わせて印刷装置に搬送する円筒状のローラを備えており、
    ローラには、搬送方向に対する直交方向に延びた貫通スリットが形成されており、
    ローラの外周面には、貫通スリットを避けて緩衝部材が配設されており、且つ、ローラの外周面の一部との間に、緩衝部材と接触して版材搬送路を構成するようカバーガイドが設けられており、
    版材搬送路を通過した版材を、貫通スリットから突出する突出部によって、印刷装置の版材挟持手段の挟持部に押し込む、突出手段が、設けられていることを特徴とする孔版印刷機の給版装置。
  2. カバーガイドに、版材搬送路を通過する版材を切断するためのカッターを挿し込むための切断用スリットが、形成されている、請求項1記載の孔版印刷機の給版装置。
  3. カバーガイドの外面に、切断用スリットの搬送方向下流側の縁から搬送方向上流側に向けて延びたプレートが、設けられている、請求項2記載の孔版印刷機の給版装置。
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