JP4495332B2 - ドライバ制御信号生成回路・ic試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は例えば半導体集積回路素子(以下ICと称す)を試験するIC試験装置に関し、特に被試験デバイスに試験パタ−ン信号を印加するドライバを高速動作させ、被試験デバイスを高速試験することを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】
図8にIC試験装置の概略の構成を示す。図中TESはIC試験装置の全体を示す。IC試験装置TESは主制御器11と、パタ−ン発生器12、タイミング発生器13、波形フォ−マッタ14、論理比較器15、ドライバ16、比較基準電圧源22、デバイス電源23、ドライバ制御信号生成回路24等により構成される。
主制御器11は一般にコンピュ−タシステムによって構成され、利用者が作成した試験プログラムに従って主にパタ−ン発生器12とタイミング発生器13を制御し、パタ−ン発生器12から試験パタ−ンデ−タを発生させ、この試験パタ−ンデ−タを波形フォ−マッタ14で実波形を持つ試験パタ−ン信号に変換し、この試験パタ−ン信号を論理振幅基準電圧源21で設定した振幅値を持った波形に増幅するドライバ16を通じて被試験デバイス19に印加し記憶させる。
【0003】
被試験デバイス19から読み出した応答信号はアナログ比較器17で比較基準電圧源22から与えられる基準電圧と比較し、所定の論理レベル(H論理の電圧、L論理の電圧)を持っているか否かを判定し、所定の論理レベルを持っていると判定した信号は論理比較器15でパタ−ン発生器12から出力される期待値と比較し、期待値と不一致が発生した場合は、その読み出したアドレスのメモリセルに不一致があるものと判定し、不良発生毎に不良解析メモリ18に不良アドレスを記憶し、試験終了時点で例えば不良セルの救済が可能か否かを判定する。
【0004】
被試験デバイス19の端子が入力兼出力ピン(I/0ピン)であった場合、ドライバ16の出力端子と、アナログ比較器17の入力端子とが共通接続され、ドライバ16が被試験デバイス19に試験パタ−ン信号を供給した後、被試験デバイス19が応答信号を出力するタイミングではドライバ16は出力インピ−ダンスを高インピ−ダンスに制御し、被試験デバイス19の負荷を軽減させて被試験デバイス19の応答信号の波形品質の劣化を阻止し、アナログ比較器17に可及的に波形品質の高い応答信号を入力させるようにしている。
【0005】
このために従来より、ドライバ制御信号生成回路24が設けられ、このドライバ制御信号生成回路24に波形フォ−マッタ14から波形発生制御信号が入力され、またタイミング発生器13からタイミングの基準となるクロックを入力し、波形発生制御信号とタイミング信号により、ドライバ制御信号を生成している。
図9に従来のドライバ制御信号生成回路24の構成を示す。この例では2個のアンドゲ−トG1、G2と1個のSRフリップフロップSR−FFとによってドライバ制御信号生成回路24を構成した場合を示す。2個のアンドゲ−トG1とG2の各一方の入力端子にはタイミング発生器13Aと13Bからドライバ制御信号DREの立上りのタイミングと立下りのタイミングを規定するタイミングクロックLCKとTCKが入力される。
【0006】
2個のアンドゲ−トG1とG2の各他方の入力端子には波形フォ−マッタ14から波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tが入力される。これらは波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tが「1」論理のときアンドゲ−トG1又はG2が開の状態に制御され、この開の状態でタイミングクロックLCK又はTCKが印加されることにより、SRフリップフロップSR−FFのセット入力端子S又はリセット入力端子Rにセットパルス又はリセットパルスが印加されてドライバ制御信号DREが生成される。
【0007】
波形フォ−マッタ14は波形発生制御デ−タを記憶した波形メモリ14Aと、パタ−ン発生器12から与えられるパタ−ンデ−タDRE1,DRE2を選択するマルチプレクサMUXと、波形モ−ドを設定するレジスタRGとによって構成される。
つまり、レジスタRGに設定するモ−ドの設定に応じて波形メモリ14Aから読み出される波形モ−ドが切替えられ、ドライバ制御信号DREをRZ波形(Retrun to Zero)で発生させるか、又はNRZ波形(Non Retrun to Zero)で発生させるかを選択できる構成とされている。
【0008】
マルチプレクサMUXはレジスタRGに設定されるセレクト信号SELに従ってパタ−ン発生器12から与えられるパタ−ンデ−タDRE1かDRE2の何れかを選択し、このパタ−ンデ−タDRE1かDRE2の何れかを波形メモリ14Aのアドレス入力端子に印加し、パタ−ンデ−タDRE1又はDRE2の各論理値に応じて波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tが読み出される。
図10にパタ−ンデ−タDRE1かDRE2の何れかによって読み出される波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tの一例を示す。パタ−ンデ−タDRE1とDRE2はセレクト信号SELによって何れか一方が選択されて波形メモリ14Aに印加される。つまり、セレクト信号SELが「0」論理の場合はパタ−ンデ−タDRE1が選択されて波形メモリ14Aに印加される。またセレクト信号SELが「1」論理の場合はパタ−ンデ−タDRE2が選択されて波形メモリ14Aに印加される。
【0009】
RZ波形モ−ドではパタ−ンデ−タDRE1が例えば0、1、0、1と変化すると、波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tは図10に示すようにDRE−Lは0、1、0、1と変化し、DRE−Tも0、1、0、1と変化する。これらの波形発生制御信号DRE−TとDRE−Tがドライバ制御信号生成回路24に印加されることによりドライバ16のモ−ド切替端子には図11Hに示すRZ波形が印加される。
つまり、図11Aはパタ−ンデ−タDRE1を示す。図11BとCはタイミング発生器13Aと13Bから出力されるタイミングクロックLCKとTCKを示す。これらタイミングクロックLCKとTCKの発生タイミングt1とt2がタイミング発生器13Aと13Bで設定され、テストサイクルTの時間の範囲内でどのタイミングでドライバ制御信号DREを立上げるか、また立下げるかを規定する。
【0010】
RZ波形モ−ドではパタ−ンデ−タDRE1が「0」論理のとき、波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tは共に「0」論理が出力され、パタ−ンデ−タDRE1が「1」論理のとき、波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tは共に「1」論理となるから(図11DとE参照)パタ−ンデ−タDRE1が「1」論理のテストサイクルのときだけS−RフリップフロップSR−FFのセット入力端子Sとリセット入力端子Rにアンドゲ−トG1とG2を通じてタイミングクロックLCKとTCKが印加され、S−RフリップフロップSR−FFは図11Hに示すRZ波形のドライバ制御信号DREを生成し、このドライバ制御信号DREをドライバ16のモ−ド切替端子に印加する。従って、このパタ−ンデ−タDRE1を用いたRZ波形モ−ドでは1テストサイクルおきにドライバ16はハイインピ−ダンスモ−ドと、出力モ−ドとを繰返す。
【0011】
図12はパタ−ンデ−タとしてDRE2を用いた場合を示す。(図10の下段参照)このパタ−ンデ−タDRE2を用いた場合にはドライバ制御信号DREは図12Hに示すように2テストサイクルずつハイインピ−ダンスモ−ドと出力モ−ドを繰返す。
図13はNRZ波形モ−ドの場合を示す。NRZ波形モ−ドでは図10に示すように、波形発生制御信号DRE−LとDRE−Tはパタ−ンデ−タDRE1が「0」のとき、DRE−Lは「0」論理、DRE−Tは「1」論理となり、パタ−ンデ−タDRE1が「1」のとき、DRE−Lは「1」論理、DRE−Tは「0」論理となる(図13DとE参照)から、波形発生制御信号DRE−Lが「1」論理のとき、SRフリップフロップSR−FFのセット入力端子SにタイミングクロックLCKが印加され、波形発生制御信号DRE−Tが「1」論理のとき、SRフリップSR−FFのリセット入力端子RにタイミングクロックTCKが印加される。
【0012】
従って、SRフリップフロップSR−FFは図13Hに示すNRZ波形モ−ド(1テストサイクルの期間で0に戻らない)のドライバ制御信号DREを生成する。
図14はパタ−ンデ−タDRE2を用いた場合のNRZ波形モ−ドの場合を示す。この場合にはドライバ16は2テストサイクルに渡ってハイインピ−ダンスモ−ドと、出力モ−ドに維持され、それが繰返される。
以上説明したドライバ制御信号生成回路24は簡素な構成のドライバ制御回路の例を示す。この簡素な構成のドライバ制御回路24は構成が簡素であることから一部の機能が省略されている。
【0013】
つまり、図11乃至図14に示したように、図9に示したドライバ制御信号生成回路24はRZ波形モ−ドとNRZ波形モ−ドのドライバ制御信号しか生成することができない。
最近の高速メモリ例えば(Double Data Rate方式)のメモリを試験するにはIOの切替を1テストサイクルの期間内で実現する必要がある。このためにはドライバ制御信号としてはDNRZ波形モ−ドの波形を生成しなければならない。
【0014】
DNRZ波形モ−ドのドライバ制御信号を発生させることができるドライバ制御信号生成回路は従来から存在する。図15にその一例を示す。DNRZ波形モ−ドのドライバ制御信号生成するために、図9に示したタイミング発生器の数をN個とすれば図15ではタイミング発生器を13A、13B、13C、13Dの2N個とし、各タイミングクロックLCK1、LCK3とTCK1、TCK3をそれぞれ2N個のアンドゲ−トG1〜G4の各一方の入力端子に供給する。
アンドゲ−トG1〜G4の各他方の入力端子には波形フォ−マッタ14から波形発生制御信号DRE−L1、DRE−L3、DRE−T1、DRE−T3をそれぞれ供給する。
【0015】
波形フォ−マッタ14から出力される波形発生制御信号DRE−L1、DRE−L3、DRE−T1、DRE−T3の一例を図16に示す。この図16に示すように、RZ波形モ−ド及びNRZ波形モ−ドではアンドゲ−トG2とG3に与える波形発生制御信号DRE−L3と、DRE−T1は全て「0」論理とされ、アンドゲ−トG2とG3は全く使用されない。つまり図9に示した簡素な構成のドライバ制御信号生成回路24と同等の動作を行う。
一方、高速試験を行う場合に用いるDNRZ波形モ−ドでは波形発生制御信号DRE−L3とDRE−T1は、パタ−ンデ−タDRE1とDRE2が共に「0」論理の状態と、DRE1が「0」でDRE2が「1」のときDRE−L3は「1」論理となる。また波形発生制御信号DRE−T1はDRE1が「0」でDRE2が「1」のとき「1」論理を出力し、またDRE1とDRE2が共に「1」論理のとき「1」となる。
【0016】
このように、波形発生制御信号DRE−L3とDRE−T1が「1」論理の状態を採ることにより、アンドゲ−トG1とG4が出力するタイミングクロックLCK1とTCK3に加えてタイミングクロックLCK2とTCK1がSRフリップフロップSR−FFに出力されるためDNRZ波形モ−ドのドライバ制御信号を生成することができる。
図17乃至図18に高機能型のドライバ制御信号生成回路24の動作の様子を示す。図17はRZ波形モ−ドの動作状態を示す。この図17乃至図19に示す例ではパタ−ンデ−タDRE1とDRE2を1、0、1、0、1…と0、1、0、1、0…に設定した場合を示す。
【0017】
図18はNRZ波形モ−ド、図19にDNRZ波形モ−ドのドライバ制御信号DREを生成する状態を示す。
DNRZ波形モ−ドでは上述したように4個のアンドゲ−トG1〜G4が開閉動作し、各2個のアンドゲ−トG1とG3のアンド出力とG2とG4のアンド出力をそれぞれオアゲ−トOR1とOR2でオアゲ−トしてSRフリップフロップSR−FFにタイミングクロックLCK1、LCK3とTCK1、TCK3をそれぞれ供給する構造をとるから、アンドゲ−トG2とG3が存在しない場合と比較してSRフリップフロップSR−FFに印加するタイミングクロックの系統数Nを倍化することができ、この点でドライバ制御信号DREを高速に切替制御できることになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、高速試験を可能とした高機能型のドライバ制御信号生成回路24は4個のタイミング発生器を必要とし、また更に細かい部分を説明すればパタ−ンデ−タDRE1とDRE2を各ピン毎(ドライバ毎と同じ)に用意されている。このために試験装置の規模が大きい、高価な試験装置になってしまう欠点がある。
従って従来はコストを選ばずに高機能を要求する半導体メモリの開発用の試験装置等として用いられている。
【0019】
この発明の目的はコストを掛けずに高機能型のドライバ制御信号生成回路と同等の動作を実現することができる簡易型の高機能ドライバ制御信号発生回路を提案するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1では、N個のタイミング発生器が出力する互いに位相差を持つN系統のタイミングクロックがN個のゲ−トの一方の入力端子に印加され、このN個のゲ−トが波形フォ−マッタから出力されるN系統の波形発生制御信号により開閉制御されて、ゲ−トの出力側に選択的に取り出したタイミングクロックによりSRフリップフロップをセット及びリセットして各種の波形モ−ドのドライバ制御信号を生成し、このドライバ制御信号によってドライバをハイインピ−ダンスモ−ドと出力モ−ドに切替制御するドライバ制御信号生成回路において、
N個のタイミング発生器の出力を2分岐することにより2・N系統のタイミングクロックを得ると共に、この2・N系統のタイミングクロックを2・N個のゲ−トの一方の入力端子に印加し、この2・N個のゲ−トを波形フォ−マッタから出力する2・N系統の波形発生制御信号により開閉制御する構成としたドライバ制御信号生成回路を提案する。
【0021】
この発明の請求項2では、IC試験装置の動作順序を規定するクロックの立上り及び立下りのそれぞれのタイミングにおいてパルスを生成する一対のパルス化回路と、
この一対のパルス化回路から得られるパルス列の論理和をセット入力端子とリセット入力端子に供給してドライバを出力モ−ドとハイインピ−ダンスモ−ドに制御するドライバ制御信号を生成するSRフリップフロップと、
によって構成したドライバ制御信号生成回路を提案する。
【0022】
この発明の請求項3では、被試験デバイスにドライバを通じて試験パタ−ン信号を印加し、被試験デバイスの応答信号を期待値と比較し、その比較結果に応じて被試験デバイスの良否を判定するIC試験装置において、
ドライバの制御入力端子に請求項1又は2に記載したドライバ制御信号生成回路の何れか一方からドライバ制御信号を印加する構成としたIC試験装置を提案する。
【0023】
【作用】
この発明の請求項1で提案するドライバ制御信号生成回路によれば、少ない数のタイミング発生器によって多系統のタイミングクロックを生成し、この多系統のタイミングクロックを2・N個のゲ−トのよって選択的に取り出し、この取り出したタイミングクロックによりSRフリップフロップをセット及びリセットして各種の波形モ−ドのドライバ制御信号を生成するから、安価なコストで高機能型ドライバ制御信号生成回路と同等の機能を持つドライバ制御信号生成回路を構成することができる。
【0024】
また、この発明の請求項2で提案するドライバ制御信号生成回路によれば単一の波形モ−ドしか発生させることはできない不都合があるものの、極めて簡素に高速試験を実施することができるドライバ制御信号生成回路を得ることができる。従って、単一の動作モ−ドでのみ被試験ICを試験する場合に適用することにより低コストのIC試験装置を提供することができる利点が得られる。
更に、この発明の請求項3で提案するIC試験装置によれば請求項1又は請求項2の何れのドライバ制御信号生成回路を用いるにしても、全体として廉価なIC試験装置を提供することができる利点が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明の請求項1で提案するドライバ制御信号生成回路の実施例を示す。図9及び図15と対応する部分には同一符号を付して示す。
この発明の特徴とする構成はN個のタイミング発生器の出力を2分岐することによって2・N系統のタイミングクロックを生成し、この2・N系統のタイミングクロックを波形フォ−マッタ14から読み出される2・N系統の波形発生制御信号によって開閉制御されるゲ−トによって選択的に取り出し、この選択的に取り出したタイミングクロックをSRフリップフロップSR−FFのセット入力端子Sとリセット入力端子Rに印加する構成とした点である。
【0026】
つまり、この実施例では2台のタイミングクロック13A、13Bの出力を2分岐して2×2=4系統のタイミングクロックを生成する構成とした実施例を示す。タイミング発生器13Aから出力されるタイミングクロックLCKは2分岐されてゲ−トG1とG2の各一方の入力端子に入力される。タイミング発生器13Bから出力されるタイミングクロックTCKも2分岐されてゲ−トG3とG4の各一方の入力端子に入力される。
ゲ−トG1の他方の入力端子には波形フォ−マッタ14を構成する波形メモリ14Aから読み出される波形発生制御信号DRE−L1を印加する。ゲ−トG2の他方の入力端子には波形メモリ14Aから読み出される波形発生制御信号DRE−L3を印加する。ゲ−トG3の他方の入力端子には波形メモリ14Aから読み出される波形発生制御信号DRE−T1を印加する。ゲ−トG4の他方の入力端子には波形メモリ14Aから読み出される波形発生制御信号DRE−T3を印加する。
【0027】
ゲ−トG1とG3から出力されるタイミングクロックはオアゲ−トOR1を通じてSRフリップフロップSR−FFのセット入力端子Sに印加する。ゲ−トG2とG4で選択して取り出したタイミングクロックはオアゲ−トOR2を通じてSRフリップフロップSR−FFのリセット入力端子Rに印加する。
図2に波形メモリ14Aに記憶されている波形発生制御信号DRE−L1、DRE−L3、DRE−T1、DRE−T3の様子を示す。波形メモリ14AはレジスタRGに設定されるモ−ド切替信号MSによって読み出しの対象となる記憶領域が選択され、RZ波形モ−ドと、NRZ波形モ−ドと、DNRZ波形モ−ドの各波形モ−ドで用いる波形発生制御信号DRE−L1、DRE−L3、DRE−T1、DRE−T3の各論理値が読み出される。
【0028】
ここで、RZ波形モ−ド及びNRZ波形モ−ドは例えば図11及び図13に示したと同様の動作によりRZ波形のドライバ制御信号及びNRZ波形モ−ドのドライバ制御信号DREを生成する。尚、レジスタRGに設定するセレクト信号SELが「0」論理のとき図2に示す表の上段を読み出し対象とし、このときパタ−ンデ−タはDRE1の論理に従って読み出しが行われる。またセレクト信号SELが「1」論理のとき図2に示す表の下段が読み出し領域とされる。
DNRZ波形モ−ドではセレクト信号SELに関係なく、パタ−ンデ−タDRE1とDRE2が波形メモリ14Aに与えられ、これらのパタ−ンデ−タDRE1とDRE2の2ビットの信号によってDNRZ波形モ−ドの記憶が読み出される。
【0029】
RZ波形モ−ド及びNRZ波形モ−ドは図11及び図13に示したと同様の動作によりRZ波形モ−ド及びNRZ波形モ−ドのドライバ制御信号DREが生成される。これに対し、DNRZ波形モ−ドではパタ−ンデ−タDRE1とDRE2の双方の論理値によりDNRZ波形モ−ドの記憶領域から波形発生制御信号DRE−L1、DRE−L3、DRE−T1、DRE−T3の各論理値が読み出される。
図3にDNRZ波形モ−ドの動作例を示す。図3Aはパタ−ンデ−タDRE1とDRE2の設定例を示す。図3Bは図3Aに示したパタ−ンデ−タDRE1とDRE2の設定例で得られる波形発生制御信号DRE−L1、DRE−L3、DRE−T1、DRE−T3の各論理波形を示す。図3Cはタイミング発生器13Aと13Bから出力されるタイミングクロックの例を示す。
【0030】
図3Dはゲ−トG1、G2、G3、G4で選択的に取り出されたタイミングクロック、図3EはSRフリップフロップSR−FFのセット入力端子Sとリセット入力端子Rに供給されるタイミングクロックを示す。図3FはSRフリップフロップSR−FFから生成されるドライバ制御信号DREの波形を示す。この図3Fに示すドライバ制御信号DREはテストサイクルの周期内で「1」と「0」を繰返すことが可能であり、ドライバ16の動作モ−ドを高速で切替制御することができることになる。
【0031】
図4はこの発明の請求項2で提案するドライバ制御信号生成回路の構成を示す。この図4に示すドライバ制御信号生成回路は生成可能な波形モ−ドが単一のDNRZ波形モ−ドのみである。このDNRZ波形モ−ドでのみ試験を行うIC試験装置として利用する場合には、構成が簡素であるために低コストで製造できる利点が得られる。
この発明の請求項2で提案するドライバ制御信号生成回路24はクロックCLKの立ち上がりのタイミングでパルスを発生する第1パルス化回路24Aと、クロックCLKの立下りのタイミングでパルスを発生する第2パルス化回路24Bを設け、これら第1パルス化回路24Aと第2パルス化回路24Bで発生したパルスをオアゲ−トOR1とOR2で論理和し、この論理和したパルス列PEをゲ−トG1とG2でドライバ制御信号DREON/OFFの論理状態に応じて断続制御し、ドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFがH論理の期間は論理和したパルス列PEをSRフリップフロップSR−FFのセット入力端子Sに入力し、ドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFがL論理の期間では論理和したパルス列PEをSRフリップフロップSR−FFのリセット端子Rに入力する。
【0032】
この様子を図5に示す。図5AはクロックCLKを図5Bはドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFを示す。第1パルス化回路24Aは図5Cに示すようにクロックCLKの立上りのタイミングでパルスPCを出力し、第2パルス化回路24Bは図5Dに示すようにクロックCLKの立下りのタイミングでパルスPDを出力する。
これらのパルスはオアゲ−トOR1とOR2で論理和がとられ、図5Eに示すパルス列PEを得る。論理和されたパルス列PEはゲ−トG1とG2に供給される。ゲ−トG1はドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFがH論理のとき開に制御され、ゲ−トG1から図5Fに示すパルス列PE−1を出力し、このパルス列PE−1をSRフリップフロップSR−FFのセット入力端子Sに入力する。
【0033】
ゲ−トG2はドライバ制御信号DREON/OFFがL理論のときに開に制御され、ゲ−トG2から図2Gに示すパルス列PE−2を出力し、このパルス列PE−2をSRフリップフロップSR−FFのリセット端子Rに入力する。SRフリップフロップSR−FFのデ−タ入力端子DにはH論理に対応する直流電圧VHを印加する。
このように構成することにより、SRフリップフロップSR−FFはドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFがH論理に立上った直後にクロックCLKが立上っても立下ってもゲ−トG1から必ずセット端子Sにパルス列PE−1(図5F)が供給され、デ−タ入力端子Dに供給されている電圧VHを読み込んでドライバ制御信号DRE(図5H)はH論理に立上る。
【0034】
ドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFがL論理に立下るとゲ−トG2が開かれるから、その直後にクロックCLKが立上るか立下るか何れでもSRフリップフロップSR−FFのリセット端子Rにはパルス列PE−2(図5G)が入力され、SRフリップフロップSR−FFはリセットされドライバ制御信号DREはL論理に立ち下る。
このように、この実施例によればクロックCLKの立上りのタイミングでも立下りのタイミングでも何れのタイミングでもSRフリップフロップSR−FFをセットし、リセットすることができるから、ドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFのタイミングからクロックCLKの半周期以上に大きく遅れることのないドライバ制御信号DREを得ることができる。
【0035】
然もこの実施例ではクロックCLKの立上り及び立下り双方のタイミングにおいてSRフリップフロップSR−FFのセット入力端子Sとリセット入力端子Rにパルスを与えたから、クロックCLKの1周期の間でもSRフリップフロップSR−FFをセットし、リセットさせることができる。この結果、図6Bに示すように高速動作させるためにドライバオン・オフ制御信号DREON/OFFの1周期TをクロックCLKの1周期に近づけたとしても、SRフリップフロップSR−FFにHクロックCLKの立ち上がりと立下りの何れのタイミングでもセット及びリセットすることができる。従って、図6に示す例ではクロックCLKの半周期毎にドライバ16を出力モ−ドと高インピ−ダンスモ−ドに切替えることができる。よってクロックCLKの2倍の速度で動作するデバイスでも試験することができる利点が得られる。
【0036】
図7に第1パルス化回路24Aの実施例を示す。この第1パルス化回路24AはクロックCLKの立ち上がりのタイミングでパルスを発生するように構成される。このため、この図7に示す例では第1パルス化回路24Aをアンドゲ−トANDと、インバ−タINVとによって構成した場合を示す。アンドゲ−トANDの一方の入力端子にクロックDLKを直接供給し、アンドゲ−トANDの他方の入力端子にインバ−タINVを通じて極性反転させたクロックCLK/を入力する。
【0037】
このように構成することによりアンドゲ−トANDの入力端子には直接与えられたクロックCLKに対してインバ−タINVでわずかに遅延されて極性反転されたクロックCLK/が与えられるから、アンドゲ−トANDはインバ−タINVの遅延時間τに相当するパルス幅を持つパルスPEを出力する。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば高速で切替わるドライバ制御信号を生成することができるから、例えばDouble Data Rate方式で動作するメモリを試験することができる利点が得られる。特に請求項1で提案したドライバ制御信号生成回路によればRZ波形モ−ド、NRZ波形モ−ドに加えて高速動作が可能なDNRZ波形モ−ドの各種の波形モ−ドのドライバ制御信号を生成できる機能を持ちながら、2台のタイミング発生器13Aと13Bで足りる構成としたから、コストの上昇を抑えながら高機能のIC試験装置を構成することができる利点が得られる。
【0039】
また、この発明の請求項2で提案したドライバ制御信号生成回路によれば発生可能な波形モ−ドは高速動作を行うDNRZ波形モ−ドのみであるが、単一機能に絞り込んだIC試験装置を提供する場合に適用すれば、構成が簡素であることから廉価なIC試験装置を提供できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求項1で提案するドライバ制御信号生成回路の一実施例を説明するためのブロック図。
【図2】図1の動作を説明するための図。
【図3】図1の動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図4】この発明の請求項2で提案するドライバ制御信号生成回路の一実施例を説明するためのブロック図。
【図5】図4の動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図6】図5と同様のタイミングチャ−ト。
【図7】図4に使用したパルス化回路の一実施例を説明するためのブロック図。
【図8】IC試験装置の概要を説明するためのブロック図。
【図9】従来のドライバ制御信号生成回路を説明するためのブロック図。
【図10】図9の動作を説明するための図。
【図11】図9に示したドライバ制御信号生成回路でRZ波形モ−ドの波形を発生させる動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図12】図9に示した回路で他の波形モ−ドの発生動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図13】図9に示した回路でNRZ波形モ−ドの波形を発生させる動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図14】図13に示した波形発生モ−ドの更に他の例を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図15】従来のドライバ制御信号生成回路の他の例を説明するためのブロック図。
【図16】図15に示したドライバ制御信号生成回路の動作を説明するための図。
【図17】図15に示したドライバ制御信号生成回路により、RZ波形モ−ドの波形を生成する動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図18】図15に示したドライバ制御信号生成回路により、NRZ波形モ−ドの波形を生成する動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【図19】図15に示したドライバ制御信号生成回路により、高速のDNRZ波形モ−ドの波形を生成する動作を説明するためのタイミングチャ−ト。
【符号の説明】
13、13A、13B タイミング発生器
14 波形フォ−マッタ
14A 波形メモリ
16 ドライバ
17 電圧比較器
19 被試験デバイス
24 ドライバ制御信号生成回路
G1〜G4 ゲ−ト
SR−FF SRフリップフロップ
LCK、TCK タイミングクロック
Claims (2)
- 入力した基準クロックの立上り及び立下りのそれぞれのタイミングにおいてパルスを生成する一対のパルス化回路と、
この一対のパルス化回路から得られるパルス列のそれぞれが入力されてその論理和を出力する2つのOR回路と、
一方の上記OR回路の出力とドライバオン・オフ制御信号とが入力される第1AND回路と、
他方の上記OR回路の出力とドライバオン・オフ制御信号の反転信号とが入力される第2AND回路と、
上記第1AND回路の出力がセット入力端子に入力され、上記第2AND回路の出力がリセット入力端子に入力されて、ドライバを出力モ−ドとハイインピ−ダンスモ−ドに制御するドライバ制御信号を生成するSRフリップフロップと、
によって構成したことを特徴とするドライバ制御信号生成回路。 - 被試験デバイスにドライバを通じて試験パタ−ン信号を印加し、被試験デバイスの応答信号を期待値と比較し、その比較結果に応じて被試験デバイスの良否を判定するIC試験装置において、
上記ドライバの制御入力端子に上記請求項1に記載したドライバ制御信号生成回路の何れか一方からドライバ制御信号を印加する構成としたことを特徴とするIC試験装置。
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