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JP4497355B2 - 揮発性薬剤容器 - Google Patents
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本発明は、揮発性薬剤容器、特に芳香剤容器に関する。
この種容器として、筒状の容器体の口頸部内面に嵌合させた保持筒から容器体底部へ芳香剤揮散体を兼ねる含浸芯を垂下するとともに、該含浸芯の上端部を容器体口頸部から起立したもの(特許文献1)、及び、筒状容器体口部の上面に横設した芳香剤揮散紙の一部から容器体底部へ含浸帯を垂下したもの(特許文献2)が知られている。
特開平8-141061号 特開2003−205986号
上記両特許文献の容器は、机や床などに置くために普遍的な筒形容器に形成しているが、近年の商品開発の傾向として、同種商品との差別化を図るために、需要者の意表を付くような面白みのある形状、構造の物品とすることが要望されている。
又、芳香剤容器は、香りの良い住空間を実現するために重要なアイテムであるが、需要者によっては、応接間など人目につく場所にあからさまに置くことを嫌う人もいる。
そこで本発明は、一見して書籍類やバインダー或いは小物の収納ボックスなどのように見える揮発性薬剤容器であって、本などとともに本棚などに立掛けて置いた状態で揮発性薬剤容器として機能するものとして、扁平箱形の胴部から含浸芯付きの口頸部を起立した薬剤収納容器体と、縦板状であって上記含浸芯を下端部に当接させた薬剤揮散体とを、枠体内へ組み込せて装着するとともに、該枠を、左右巾広の扁平なケース体内に緊密に収納し、かつ該ケース体又は枠体の適所に揮散窓を開口させた揮発性薬剤容器を提供することを目的とする。
第1の手段は、箱形の胴部4から含浸芯8付きの口頸部6を起立した薬剤収納容器体2と、上記含浸芯8を下端部に当接させた縦板形の薬剤揮散体20とを、枠体30内へ組み込ませて装着するとともに、該枠を、左右巾広の扁平なケース体60内に緊密に収納し、かつ該ケース体又は枠体30揮散窓42,68を開口してなる揮発性薬剤容器において、
上記枠体30は、上下方向中間部に横設した一の横枠部分36を有し、この横枠部分36の下側に薬液収納容器体2を、またその横枠部分36の上側に薬液揮散体20を、薬液揮散体へ含浸芯8を当接した状態で組み込み可能に構成している。
ここで上記枠体30は、外見上書籍などに相当するものであり、書籍としての体裁を損ねないようにその背表紙に相当する部分以外の場所に揮散窓を設けることが望ましい。
同様に上記ケース体は、外見上書籍用ケースなどに相当するものであり、該ケースとしての体裁を損ねないように、ケース体の前後両面及び背表紙相当部分(左右一方側面)以外の場所に揮散窓を設けることが望ましい。
上記薬剤収納容器体2及び上記薬剤揮散体20の形状は、上記左右巾広で扁平なケース体60内に収容可能であればどのようなものであっても良いが、特に薬剤収納容器体2を左右巾広で扁平箱形に、又薬剤揮散体20を左右巾広の縦板状に形成することが望ましい。
又、上記ケース体の左右側面のうち一方側面を後述の如く枠体30を出入れするための開口部とするとともに、書籍用ケースの背表紙に対応するケース体60を他方側面を、書籍題名などのように見える文字等表示面としても良い。同様にケース体60の前面及び後面を文字等表示面としても良い。
尚、薬剤収納容器体2に収納する薬剤としては、芳香剤が最も好適な例であるが、その他揮発性の消臭剤などであって、本願容器の構成により薬液を除放できるものであれば良い。
第2の手段は、上記第1の手段を有し、かつ上記枠体30は、上記一の横枠部分36を中段の横枠部分とし、更に上段の横枠部分34及び下段の横枠部分38を有する前面視E字形に形成し、その下段横枠部分38と中段横枠部分36との間に上記薬剤収納容器体2を、又中段横枠部分36と上段横枠部分34との間に薬剤揮散体20をそれぞれ収納可能に設けている。
尚、上記枠体30は、上記薬剤収納容器体2及び薬剤揮散体20を着脱自在に収納するように設けると良い。
又、上記上、中、下三段の横枠部分34、36、38は、縦枠部分32から左右何れか一方へ突出するとともに、これら縦枠部分32及び各横枠部分34、36、38を、枠体30内方側を凹設した断面凹字形に形成し、該凹字部分内に前面視矩形に形成した薬液収納容器体2の対応三辺、及び同じく前面視矩形に形成した薬液揮散体20の対応三辺を嵌挿させて、これら薬液収納容器体2及び薬液揮散体20が枠体30の前後方向に抜け出さないように設けることが望ましい。
第3の手段は、上記第2の手段を有し、かつ上記下段横枠部分38と上記薬剤収納容器体2の胴部4下端部とに、相互に係合する凹凸状の係合手段48、12をそれぞれ設けている。
第4の手段は、上記第1の手段、第2の手段、第3の手段を有し、かつ上記ケース体60の一方側面を開口部62とし、該開口部から上記枠体30を出し入れ可能に構成している。
ここで、上記各ケース体の左右の巾及び高さは、書籍の標準的な対応サイズとすることが望ましい。
第5の手段は、上記第2の手段又は第の手段を有し、かつ上記ケース体60の上面、或いはE字形枠体30の縦枠部分外面に揮散窓42、68を開口している。
尚、各揮散窓42、68は、装飾模様を兼ねた複数の小孔で形成することができる。
第1の手段に係る発明によれば次の効果を奏する。
○左右巾広の扁平なケース体60内に、薬剤収納容器体2と薬剤揮散体20とを装着した枠体30を内装したから、恰も書籍類のように本などとともに本棚の上に載置することができ、利用の際に人目につき難いとともに、設置のために場所をとらない。
○外見が書籍等のようであるので面白味があり、需要者の購買意欲を刺激できる。
第2の手段に係る発明によれば、上記枠体30は前面視E字形であって、その下段横枠部分38と中段横枠部分36との間に上記薬剤収納容器体2を、又中段横枠部分36と上段横枠部分34との間に薬剤揮散体20をそれぞれ収納可能に構成したから、これら薬剤収納容器体2及び薬剤揮散体20をコンパクトに収納できる。
第3の手段に係る発明によれば、上記下段横枠部分38と上記薬剤収納容器体2の胴部4下端部とに、相互に係合する凹凸状の係合手段48、12をそれぞれ設けたから、ケース体60から枠体30を取り出した際に、該枠体からの薬剤収納容器体2の脱落を防止できる。
第4の手段に係る発明によれば、上記ケース体60の一方側面を、枠体30の出入れ口である開口部62としたから、書籍用ケースから書籍を取り出す如くケース体60から上記枠体30を取り出すことができ、外見のみならず使い勝手まで書籍類に類似したものとなり、一層面白味が高まる。
第5の手段は、上記第2の手段又は第4の手段を有し、かつ上記ケース体の上面、或いはE字形枠体30の縦枠部分外面に揮散窓42、68を開口したから、他の書籍に密接させて本願容器を並べても、他の書籍により上記揮散窓が塞がることがない。
本発明に係る揮発性薬剤容器は、薬剤収納容器体2と、薬剤揮散体20と、枠体30と、ケース体60とで構成されている。
薬剤収納容器体2は、図2又は図5の如く左右巾広で扁平箱形の胴部4から口頸部6を起立する。該口頸部6の内部からは図示しない保持手段を介して含浸芯8を容器体底部へ垂下しており、かつ該含浸芯の上端部は上記口頸部6の上方へ起立している。上記胴部4の前後両面下端部は、左右方向中間部分を除いて容器体内方へ凹んだ陥没部10、10としており、かつ上記左右方向中間部分を凸状係合手段12としている。
薬剤揮散体20は、左右扁平な縦板状のものであり、その下辺部分を上記含浸芯8に当接させることで薬剤を含浸させることができるように形成している。例えばこの薬剤揮散体20を、含浸紙で形成することができる。
枠体30は、縦枠部分32から上、中、下3段の横枠部分34、36、38を左右何れか一方へほぼ同じ長さに突出した前面視E字形のものであり、該下段横枠部分38と中段横枠部分36との間に上記薬剤収納容器体2を、又、中段横枠部分36と上段横枠部分34との間に上記薬剤揮散体20を、それぞれ出し入れ自在に装着している。図示例では、図2及び図5に示す如く、縦枠部分32は、基板部32aの前後側縁から側内方へ、又、上段横枠部分34は、天板部34aの前後側縁から下方へ、更に中段横枠部分36及び下段横枠部分38は、それらの底板部36a、38aの前後側縁から上方へ、それぞれ短側板部32b、34b、36b、38bをそれぞれ突設してなる樋形状(或いは断面凹字形状)に形成している。これら短側板部は面一に連続して枠板前後両壁を形成しており、縦枠部分32外面と各横枠部分34、36、38の先端面及び前後両面とこれら各横枠部分の間の仮想垂直面とで形成される枠体30全体の輪郭が一冊の本の如く薄型長方形状となるようにしている。
又、図示例では、上記上段横枠部分34は、天板部34a長手方向全長裏面から左右一対の係合突条40、40を垂下している。又、先端部を除く天板部分では、上記係合突条間の天板部と、各係合突条と上段横枠部分との間の天板部を切り欠いて、3条の長溝状の揮散窓42…を形成しており、これら各揮散窓は、図1に示す如く上記縦枠部分32の基板部32a上半部へ連続して延設している。更に、該縦枠部分基板部32aの下半部にも縦溝状の揮散窓42を縦設している。
又、上記中段横枠部分36の底板部36aは、先端部から基端部へ含浸芯8挿通用の切割溝44を穿設しており、かつ該切割溝の両側縁部には補強リブ46、46を横設している。
更に、上記下段横枠部分38の短側板部38bの各内面長手方向中間部には、凹状係合手段48を凹設している。
枠体30に薬液収納容器体2及び薬液揮散体20を組み込んだ状態において、図3に示す如く上記薬液収納容器体2の左右一方側部は断面凹字形の縦枠部分32内に、又薬液収納容器体2の下端部は断面凹字形の下段横枠部分38内にそれぞれ嵌合させている。特に図示例では薬液収納容器体2の陥没部10,10に上記下段横枠部分38の短側板38b、38bを嵌合させて前後方向のガタつきを防止するとともに、上記凹凸状の係合手段12、48を係合させて下段横枠部分38内からの薬液収納容器体2の抜け出しを防止している。又、薬液収納容器体2の含浸芯8は、図5に示す如く既述切割溝44を通って上記中段横枠部分底板部36aの上方へ突出している。上記含浸芯8の上端部は、中段横枠部分36と上段横枠部分34との間に嵌挿した薬液揮散体20の下端部に当接させて該薬液揮散体を支持している。又、好適な図示例では上段横枠部分天板部34aの裏面から垂下した前後一対の係合突条40、40で上記薬液揮散体20の上端部を挟持させているが、該上端部外面と係合突条40、40内面との間に隙間を設けて、薬液揮散体の上端部を係合突条40、40の間に遊嵌させても良い。
ケース体60は、図1に示す如く左右巾広で扁平な箱形であり、その左右側面のうち一方側面を上記枠体挿入用の開口部62とするとともに、他方側面と前後両面とを、書籍題材などを模した文字等表示面64としている。尚、明細書で表示というときは、文字を印刷する場合の他、文字を打抜きにすることも含むものとする。ケース体60の頂板66には揮散窓68を形成している。この揮散窓は、装飾的な孔形(図示例では一列に連続した平行四辺形)に付形した複数小孔68aで形成することができる。
尚、上記本願容器の構成は、使用状態での構成であり、商品として保管、輸送するときには、上記薬剤収納容器体2と薬剤揮散体20と枠体30とケース体60とを図2に示すように相互に分離し、かつ上記薬剤収納容器体2の含浸芯付き口頸部を、図2に想像線で描く捨てキャップ80で閉塞すれば良い。
そして分割状態からこれら各部材を組み立てるときは、図2の状態からまず薬剤収納容器体2と薬剤揮散体20とを図3に示す如くそれぞれ枠体30に組み込み、装着した後、該枠体を図2のケース体60内へその開口部62を介して緊密に嵌合させれば図1のようになる。
上記構成において、図1の状態で薬液収納容器体2内の薬液は含浸芯8を通って薬剤揮散体20に染み込み、該揮散体から揮散窓42、68を介して周囲の空間に提供される。
この本型の薬剤収納容器を、例えば図6に示す如く部屋の壁の一部に埋め込まれた本棚などに他の書籍と並べておくと、上記揮散窓42、68はケース体60の上面及び枠体30の上段横枠部分34及び縦枠部分32に設けられているから、これら揮散窓を介して薬剤を揮散することができる。尚、このとき上記縦枠30の縦枠部分32外面と本棚の奥面との間には図示の如く若干の隙間をあけておくことが望ましい。この図6の使用例では、上記枠体30の縦枠部分32に穿設した揮散窓42は居住者からは全く見えない。又、ケース体60の上面に穿設した揮散窓68は、図示の中段に置いた場合には、上段の棚板に遮られるので殆ど見えず、又上段に置いた場合でも、その揮散窓を、模様を兼ねた複数の小孔で形成しているので、一見したところ、そうした装飾を施したブックケースにしか見えず、来客などに薬剤収納容器であることを気付かれることがない。
本発明に係る揮発性薬液収納容器の斜視図である。 図1容器の分解状態斜視図である。 図1容器の薬剤収納容器体と薬剤揮散体とを枠体に組合わせた状態を示す組立て工程途中図である。 図2のIV−IV線方向に見た要部側面図である。 図3のV−V線方向に見た要部断面図である。 図1容器の使用例を示す斜視図である。
符号の説明
2…薬剤収納容器体 4…胴部 6…口頸部 8…含浸芯 10…陥没部
12…凸状係合手段
20…薬剤揮散体
30…枠体 32…縦枠部分 32a…同基板部 32b…同短側板部
34…上段横枠部分 34a…同天板部 34b…同短側板部
36…中段横枠部分 36a…同底板部 36b…同短側板部
38…下段横枠部分 38a…同底板部 38b…同短側板部
40…係合突条 42…揮散窓 44…切割溝 46…補強リブ 48…凹状係合手段
60…ケース体 62…開口部 64…文字等表示面 66…頂板 68…揮散窓
68a…小孔 80…捨てキャップ

Claims (5)

  1. 箱形の胴部から含浸芯付きの口頸部を起立した薬剤収納容器体と、上記含浸芯を下端部に当接させた縦板形の薬剤揮散体20とを、枠体30内へ組み込ませて装着するとともに、該枠体を、左右巾広の扁平なケース体60内に緊密に収納し、かつ該ケース体又は枠体30に揮散窓42,68を開口してなる揮発性薬剤容器において、
    上記枠体30は、上下方向中間部に横設した一の横枠部分36を有し、この横枠部分36の下側に薬液収納容器体を、またその横枠部分36の上側に薬液揮散体20を、薬液揮散体へ含浸芯を当接した状態で組み込み可能に構成したことを特徴とする揮発性薬剤容器。
  2. 上記枠体30は、上記一の横枠部分36を中段の横枠部分とし、更に上段の横枠部分34及び下段の横枠部分38を有する前面視E字形に形成し、その下段横枠部分38と中段横枠部分36との間に上記薬剤収納容器体を、又中段横枠部分36と上段横枠部分34との間に薬剤揮散体20をそれぞれ収納可能に設けたことを特徴とする、請求項1記載の揮発性薬剤容器。
  3. 上記下段横枠部分38と上記薬剤収納容器体の胴部下端部とに、相互に係合する凹凸状の係合手段48、12をそれぞれ設けたことを特徴とする、請求項2記載の揮発性薬剤容器。
  4. 上記ケース体60の一方側面を開口部62とし、該開口部から上記枠体30を出し入れ可能に構成したことを特徴とする、請求項1、請求項2又は請求項3記載の揮発性薬剤容器。
  5. 上記ケース体60の上面、或いはE字形枠体30の縦枠部分外面に揮散窓42、68を開口したことを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の揮発性薬剤容器。
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