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JP4498107B2 - 軒天井換気用縁材 - Google Patents
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JP4498107B2 - 軒天井換気用縁材 - Google Patents

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この発明は、建物の軒天井に使用される軒天井換気用縁材に関し、特に、木造住宅等の木造建物の軒天井に使用される軒天井換気用縁材に関する。
木造住宅等の建物の屋根裏は、高い湿度と温度とが保たれ易い。長期間にわたって高い湿度と温度とが保たれた場合には、シロアリ等の害虫や、腐朽菌等が繁殖し、木材が食い荒らされたり、腐朽してしまったりするおそれがある。そこで、従来から、木造住宅等の建物の軒天井には、屋根裏の換気を行うために、換気孔が形成された軒天井換気用縁材が取り付けられている。通常、軒天井換気用縁材は、適所に換気孔が形成されていて、天井板の軒先側や壁側の端縁に取り付けられる。
また、建物の軒先は、隣家からの延焼を受け易く、天井板に軒天井換気用縁材を取り付けた場合、軒天井換気用縁材に形成された換気孔を介して、炎や火の粉が屋根裏内にまで入り込むおそれがあるため、軒天井換気用縁材に形成可能な換気孔の数や総面積、その形状等について法令等による規制があり、従来の軒天井換気用縁材の換気孔は、そのような法令等に合致するように形成されている。
ところが、換気孔が形成された軒天井換気用縁材を天井板に取り付けると、風雨が強い時等には、横風が建物の外壁に当たって巻き上げられることにより、雨水や飛沫が換気孔を介して屋根裏内に吹き込んで、屋根裏を濡らしてしまったり、屋根裏の木材が腐食したりするおそれがある。このような問題を解決するため、従来の軒天井換気用縁材として、例えば、換気孔が形成された金属板の後背位置に、水返し用の遮蔽板が取り付けられた軒天井換気用縁材が存在する(例えば、特許文献1参照)。
従来の軒天井換気用縁材について、図7〜図9を用いて説明する。
図7は、従来の軒天井換気用縁材の一例を模式的に示す断面図である。
なお、図7〜図9において、101は天井板、102は野縁、103は鼻隠し、104は鼻隠し下地、105は屋根材、106は垂木、107は外装板である。
軒天井換気用縁材110は、天井板101の軒先側に取り付けられるものである。
軒天井換気用縁材110は、所定形状に成形された金属製の基板115を備え、基板115には、天井板101の端縁に軒天井換気用縁材110を取り付けるための溝114が形成されている。基板115の矩形板状部115aは、凹部115bを有し、凹部115bの側面となる部分に換気孔111が形成されている。換気孔111は、矩形板状部115aに複数の切目を入れて押込み加工を施すことにより形成されたものである。また、換気孔111の後背位置には、矩形板状部115aから所定間隔を空けて、遮蔽板112が、基板115に対して片持ち状態で取り付けられている。遮蔽板112の先には、適当な幅の隙間13がある。なお、図中、二点鎖線により示す矢印Cは、通気の流れを示している。
図8は、従来の軒天井換気用縁材の一例を模式的に示す断面図である。
軒天井換気用縁材130は、天井板101の軒先側に取り付けられるものである。
軒天井換気用縁材130は、所定形状に成形された金属製の基板135を備え、基板135には、天井板101の端縁に軒天井換気用縁材130を取り付けるための溝134が形成されている。基板135の矩形板状部135aは、打抜き加工により形成された換気孔131を有している。また、換気孔131の後背位置には、矩形板状部135aから所定間隔を空けて、矩形板状部135aの後背部分を覆うように、遮蔽板132が設けられている。また、遮蔽板132は、打抜き加工により形成された通気孔136を有している。
なお、図中、二点鎖線により示す矢印Dは、通気の流れを示している。
図9は、従来の軒天井換気用縁材の一例を模式的に示す断面図である。
軒天井換気用縁材140は、天井板101の壁側に取り付けられるものである。
軒天井換気用縁材140は、所定形状に成形された金属製の基板145を備え、基板145には、天井板101の端縁に軒天井換気用縁材140を取り付けるための溝144と、外装板107の上端に軒天井換気用縁材140を取り付けるための溝147とが形成されている。基板145の矩形板状部145aは、凹部145bを有し、凹部145bの側面となる部分に換気孔141が形成されている。換気孔141は、矩形板状部145aに複数の切目を入れて押込み加工を施すことにより形成されたものである。
また、換気孔141の後背位置には、所定形状に成形された金属製の遮蔽板142が取り付けられている。遮蔽板142は、矩形板状部145aから所定間隔を空けて対向配置された第1遮蔽部142aと、第1遮蔽部142aから所定間隔を空けて配置された第2遮蔽部142bとを有している。また、遮蔽板142は、打抜き加工により形成された通気孔146を有している。図中、二点鎖線により示す矢印Eは、通気の流れを示している。また、143、148は、軒天井換気用縁材140が有する通気用の隙間を示している。
実用新案登録第3077483号公報
しかしながら、図7に示した軒天井換気用縁材110によれば、遮蔽板112によって、換気孔111を通過した雨水や飛沫(以下、雨水等ともいう)が屋根裏内に吹き込むことをある程度まで防止し得るが、換気用の隙間113が存在するため、雨水等の一部が屋根裏内に吹き込んでしまうおそれがあり、雨水等の浸入を充分に防止することができないという問題があった。
また、図8に示した軒天井換気用縁材130によれば、打抜き加工により形成された換気孔131と通気孔136とが、それぞれ雨水等が吹き込む方向(天井板101の外部から屋根裏の内部へ向かう方向、矢印D参照)に対して垂直に位置するため、雨水等が吹き込み易く、遮蔽板132が存在していても、雨水等の一部が屋根裏まで吹き込んでしまうおそれがあり、雨水等の浸入を充分に防止することができないという問題があった。
また、図9に示した軒天井換気用縁材140によれば、基板145及び遮蔽板142の形状が複雑であり、例えば、第1遮蔽部142aと第2遮蔽部142bとの間や、隙間148の下部等、雨水等が溜まり易い箇所が存在するため、一旦、換気孔141を通過して軒天井換気用縁材140内に吹き込んだ雨水等が排出され難く、軒天井換気用縁材140内に溜まってしまうおそれがあった。軒天井換気用縁材140内に雨水等が溜まってしまうと、軒天井換気用縁材140が腐食されたり、該雨水等が蒸発して屋根裏内に入り込んでしまったりするおそれがある。また、通気経路(矢印E参照)の大部分が、天井板101の外部から屋根裏の内部へ向かう方向に対して垂直であり、大きく迂回した経路が長く確保されているため、雨水等の直接的な浸入を防止し得る反面、充分な換気機能を発揮することが困難であった。さらに、基板145及び遮蔽板142の形状が複雑であるため、製造する手間が煩雑で、製造コストが増大するという問題もあった。
本発明は、上述した点に鑑みてなされてものであり、その目的は、優れた換気機能を発揮することができるとともに、雨水等の浸入を充分に防止し得る軒天井換気用縁材を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)上下方向に所定間隔を空けて対向するように配置された2つの矩形板状部を有し、
各矩形板状部は、複数の凹部を有し、該凹部の側面には、換気孔が形成されており、
一方の矩形板状部に設けられた複数の凹部と他方の矩形板状部に設けられた複数の凹部とがそれぞれ対向するように配列されている
ことを特徴とする軒天井換気用縁材。
ここで、上記(1)の軒天井換気用縁材の構造について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明に係る軒天井換気用縁材の一部を模式的に示す拡大斜視図である。図中、軒天井換気用縁材を破断した状態を示している。
なお、図1は、本発明について理解し易く説明するために用いる図面であって、勿論、本発明は、図1によって限定されるものではない。
軒天井換気用縁材1は、上下方向に所定間隔を空けて対向するように配置された2つの矩形板状部2、3を有する。矩形板状部2は、凹部4を有し、凹部4の側面には、換気孔5が形成されている。また、矩形板状部3は、凹部6を有し、凹部6の側面には、換気孔7が形成されている。図中、Sは、通気の流れを示し、4aは凹部4の底面、6aは凹部6の底面、8は建物の外部、9は屋根裏の内部を示す。
上記(1)の発明によれば、矩形板状部2、3、凹部4の底面4a及び凹部6の底面6aの計4枚の部材が、雨水等が吹き込む方向(建物の外部8から屋根裏の内部9に向かう方向)に対して垂直に位置している。従って、建物の外部8から軒天井換気用縁材1の内部へ向かう雨水等は、矩形板状部2と凹部4の底面4aとを避けて凹部4の側面に形成された換気孔5を介して、斜め方向に吹き込まれない限り、軒天井換気用縁材1の内部に浸入することはない。さらに、軒天井換気用縁材1の内部に至った雨水等は、進行方向を変えて凹部6の底面6aと矩形板状部3とを避け、凹部6の側面に形成された換気孔7を介して、斜め方向に吹き込まれない限り、屋根裏の内部9に浸入することはない。
このように、上記(1)の発明によれば、矩形板状部2、3、凹部4の底面4a及び凹部6の底面6aの計4枚の部材によって、雨水等の浸入方向が軒天井換気用縁材1内で複数回変更されない限り屋根裏の内部9に雨水等が浸入することのない通気経路が形成されるため、雨水等の浸入を充分に防止することができる。
また、図9に示した軒天井換気用縁材140等と比較すると、軒天井換気用縁材1に形成される通気経路が短いため、軒天井換気用縁材1内で空気が滞留し難く、優れた換気機能を発揮することができる。その一方で、雨水等が溜まり易い箇所が存在せず、軒天井換気用縁材1内に一旦浸入した雨水等が容易に下方へ排出されるように構成されているため、雨水等が溜まって軒天井換気用縁材1が腐食されたり、該雨水等が蒸発して屋根裏の内部9に浸入したりすることもない。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の軒天井換気用縁材であって、
上記換気孔は、矩形板状部に複数の切目を入れて押込み加工を施すことにより、形成されていることを特徴とする。
(2)の発明によれば、一旦矩形板状部に凹部を形成して、その凹部の側面に換気孔を生成する場合等と比べると、凹部と換気孔とを同時に形成することが可能であり、軒天井換気用縁材の製造の手間を軽減することができる。その結果、製造コストを低減することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)の軒天井換気用縁材であって、
少なくとも2枚の金属板からなり、
2枚の金属板の一部は、それぞれ矩形板状部を構成することを特徴とする。
(3)の発明によれば、1枚の金属板を成形して2つの矩形板状部を形成する場合と比べると、加工成形を容易に行うことが可能であり、軒天井換気用縁材の製造の手間を軽減することができる。その結果、製造コストを低減することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1の軒天井換気用縁材であって、
上記換気孔は、矩形板状部の短辺方向に延びた細長形状を有し、矩形板状部の長辺方向に所定間隔を空けて配列されていることを特徴とする。
(4)の発明によれば、各凹部間の矩形板状部や各凹部の底面等が、軒天井換気用縁材の形状を安定させるための補強材として機能するため、軒天井換気用縁材の機械的強度を確保しつつ、大きな換気孔を多数形成することが可能になる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5) 上記(4)に記載の軒天井換気用縁材であって、
2つの矩形板状部の間には、耐火性の熱膨張部材が設けられていることを特徴とする。
(5)の発明によれば、隣家の火災等によって上記熱膨張部材が加熱されると、該熱膨張部材が膨張し、換気孔が遮蔽されるため、屋根裏の内部に炎や火の粉が入り込むことを確実に防止することが可能になる。
本発明の軒天井換気用縁材によれば、優れた換気機能を発揮することができるとともに、雨水等の浸入を充分に防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態として、本発明を、軒天井の軒先側に使用される軒天井換気用縁材に適用した場合について説明する。
図2は、第1実施形態に係る軒天井換気用縁材を模式的に示す縦断面図である。
図中、91は天井板、92は野縁、93は鼻隠し、94は鼻隠し下地、95は屋根材、96は垂木を示す。
軒天井換気用縁材10は、天井板91の軒先側に取り付けられるものである。
軒天井換気用縁材10は、所定形状に成形されたガルタイト鋼板からなる下板15を備え、下板15には、天井板91の端縁に軒天井換気用縁材10を取り付けるための溝14が形成されていて、天井板91と平行な矩形板状部15aを有する。矩形板状部15aは、凹部15bを有し、凹部15bの側面となる部分に換気孔11が形成されている。換気孔11は、矩形板状部15aに複数の切目(図示せず)を入れて押込み加工を施すことにより形成されたものである。なお、ガルタイト鋼板は、溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板である(JIS G 3317参照)。
換気孔11の後背位置には、矩形板状部15aから所定間隔を空けて、矩形板状部15aを覆うように、上板12が取り付けられている。上板12は、下板15と同様に、所定形状に成形されたガルタイト鋼板からなる。上板12は、天井板91と平行な矩形板状部12aを有する。矩形板状部12aは、凹部12bを有し、凹部12bの側面となる部分に換気孔16が形成されている。換気孔16は、矩形板状部12aに複数の切目(図示せず)を入れて押込み加工を施すことにより形成されたものである。
矩形板状部12a、15aの間には、シート状の耐火性の熱膨張部材17が設けられている。熱膨張部材17は、所定の温度(例えば200℃)以上に加熱されると、厚さ方向に数倍〜数十倍(例えば30倍)に膨張するものである。熱膨張部材17としては、特に限定されるものではなく、例えば、ブチルゴム含有黒鉛シート材、リン化合物や熱膨張性黒鉛等を含有する合成樹脂製シート材、バーミュライトとセラミックファイバーとを含むシート材、熱膨張性黒鉛とアルミナ三水和物とを含むシート材等が用いられる。また、下板15には、鼻隠し下地15cと当接する縁部15cが形成されている。
図3(a)は、図1に示した軒天井換気用縁材の下板を模式的に示す平面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。なお、以下において、長辺方向長さとは、矩形板状部の長辺方向を基準とした長さをいい、短辺方向長さとは、矩形板状部の短辺方向を基準とした長さをいうこととする。
下板15は、長辺方向長さ3030mm、短辺方向長さ55mmの矩形板状部15aを有する。矩形板状部15aは、矩形板状部15aの短辺方向に延びた凹部15bを有する。凹部15bは、長辺方向長さ4mm、短辺方向長さ28.5mm、深さ2.5mmであり、各凹部15bの短辺方向側の両側面には、換気孔11が形成されている。また、図中ではその全てを示していないが、矩形板状部15aには、40個を1組とした10組(計400個)の凹部15bが、矩形板状部15aの長辺方向に所定間隔を空けて配列されている。具体的に、各組は30.8mmずつ空けて矩形板状部15aに配列されていて、各組に含まれる凹部15bは、2.8mmずつ空けて配列されている。下板15の長辺方向長さ1mあたりの換気孔11の面積(換気開口面積)は、150.5cm/mである。
また、矩形板状部15aの裏面側には、矩形板状部15aの長辺方向に沿って、シート状の耐火性の熱膨張部材17が設けられている。
図4(a)は、図1に示した軒天井換気用縁材の上板を模式的に示す平面図であり、(b)は、そのB−B線断面図である。
上板12は、長辺方向長さ3030mm、短辺方向長さ42.5mmの矩形板状部12aを有する。矩形板状部12aは、矩形板状部12aの短辺方向に延びた凹部12bを有する。凹部12bは、長辺方向長さ4mm、短辺方向長さ28.5mm、深さ2.5mmであり、下板15に形成される凹部15bと同形状を有する。また、各凹部12bの短辺方向側の両側面には、換気孔16が形成されている。
また、図中ではその全てを示していないが、矩形板状部12aには、40個を1組とした10組(計400個)の凹部12bが、矩形板状部12aの長辺方向に所定間隔を空けて配列されている。具体的に、凹部12bは、下板15に設けられた凹部15bと同じ間隔を空けて矩形板状部12aに配列されていて、上板12を下板15に取り付けた際に凹部15bと対向するようになっている。上板12の長辺方向長さ1mあたりの換気孔16の面積(換気開口面積)は、150.5cm/mである。
なお、本実施形態において、凹部12a、15aは、同一の形状を有しているが、本発明は、この例に限定されるものではない。また、本実施形態において、凹部12a、15aは、両者が対向する位置に配列されているが、本発明は、この例に限定されるものではない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態として、本発明を、軒天井の壁側に使用される軒天井換気用縁材に適用した場合について説明する。
図5は、第2実施形態に係る軒天井換気用縁材を模式的に示す断面図である。図6(a)は、図5に示した軒天井換気用縁材の下板を模式的に示す平面図であり、(b)は、そのC−C線断面図である。
軒天井換気用縁材20は、第1実施形態に係る軒天井換気用縁材10と同じ下板15、上板12及び熱膨張部材17を備えている。軒天井換気用縁材20の下板15に形成された縁部15cには、粘着シール22によって、ガルタイト鋼板からなる延設板23が取り付けられている。下板15と延設板23とによって、軒天井換気用縁材20を外装板97に取り付けるための溝21が形成される。
延設板23は粘着シール22によって下板15の縁部15cに取り付けられているため、縁部15cに対する延設板23の角度を変更することが可能であり、例えば、勾配のある軒天井に対しても、軒天井換気用縁材20を取り付けることが可能である。
以上、軒天井換気用縁材10、20によれば、矩形板状部12a、15a、凹部12bの底面及び凹部12bの計4枚の部材によって、雨水等の浸入方向が軒天井換気用縁材1内で複数回変更されない限り屋根裏の内部に雨水等が浸入することのない通気経路が形成されるため、雨水等の浸入を充分に防止することができる。また、図9に示した軒天井換気用縁材140等と比較すると、軒天井換気用縁材10、20に形成される通気経路が短いため、軒天井換気用縁材10、20内で空気が滞留し難く、優れた換気機能を発揮することができる。また、軒天井換気用縁材10、20には、雨水等が溜まり易い箇所が存在せず、軒天井換気用縁材10、20内に一旦浸入した雨水等が容易に排出されるように構成されているため、雨水等が溜まって軒天井換気用縁材10、20が腐食されたり、該雨水等が蒸発して屋根裏の内部に浸入したりすることもない。
また、換気孔11、16が、矩形板状部15a、12aに複数の切目を入れて押込み加工を施すことにより、形成されているため、凹部15b、12bと換気孔11、16とを同時に形成することが可能であり、軒天井換気用縁材10,20の製造の手間を軽減することができる。その結果、製造コストを低減することができる。
なお、本発明において、換気孔を形成する方法は、上述した例に限定されるものではなく、例えば、打抜き加工により金属板等に複数の貫通孔を形成し、貫通孔が形成された金属板等に押込み加工を施すことにより、換気孔を形成してもよい。
また、軒天井換気用縁材10、20は、少なくともガルタイト鋼板製の上板12、下板15からなり、上板12、下板15の一部は、それぞれ矩形板状部12a、15aを構成するため、1枚の金属板を成形して2つの矩形板状部を形成する場合と比べると、加工成形を容易に行うことが可能であり、軒天井換気用縁材10、20の製造の手間を軽減することができる。その結果、製造コストを低減することができる。
本発明においては、矩形板状部12a、15aは、金属板であることが望ましい。優れた耐熱性と機械的強度とを有するからである。そのような金属板としては、特に限定されるものではなく、上述したガルタイト鋼板の他、例えば、ステンレス鋼板、アルミニウム鋼板、塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板等を挙げることができる。また、上述した実施形態では、矩形板状部12a、15aが夫々異なる金属板(上板12、下板15)の一部により構成される場合について説明したが、本発明は、この例に限定されず、例えば、1枚の金属板を成形することにより、2つの矩形板状部を有する軒天井換気用縁材を製造することとしてもよい。
また、軒天井換気用縁材10、20によれば、換気孔11、16が、矩形板状部15a、12aの短辺方向に延びた細長形状を有し、矩形板状部15a、12aの長辺方向に所定間隔を空けて配列されているため(図3、図4)、各凹部15b、12b間の矩形板状部15a、12aや、各凹部15b、12bの底面等が、軒天井換気用縁材10、20の形状を安定させるための補強材として機能する。従って、軒天井換気用縁材10、20の機械的強度を確保しつつ、大きな換気孔11、16を多数形成することが可能であり、換気開口面積を大きくすることができる。本発明において、矩形板状部に形成される換気孔の数や形状は、特に限定されるものではなく、法令等による制限の範囲内で適宜設計変更が可能である。
また、軒天井換気用縁材10、20によれば、矩形板状部15a、12aの間に、熱膨張部材17が設けられているため、隣家の火災等によって熱膨張部材17が加熱されると、熱膨張部材17が膨張し、換気孔11、16が遮蔽されるため、屋根裏の内部に炎や火の粉が入り込むことを確実に防止することが可能になる。
さらに、軒天井換気用縁材10、20によれば、同形状の上板12が用いられるため、下板15を交換することによって、軒先用の軒天井換気用縁材10としたり、壁側用の軒天井換気用縁材20としたりすることが可能である。また、軒天井換気用縁材10の下板15の縁部15cに、粘着シール22によって延設板23を取り付けることによって、軒天井換気用縁材20の下板15とすることができる。従って、在庫数の調整を行い易く、製造コストの軽減を図ることが可能である。
本発明に係る軒天井換気用縁材の一部を模式的に示す拡大斜視図である。 第1実施形態に係る軒天井換気用縁材を模式的に示す縦断面図である。 (a)は、図1に示した軒天井換気用縁材の下板を模式的に示す平面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 (a)は、図1に示した軒天井換気用縁材の上板を模式的に示す平面図であり、(b)は、そのB−B線断面図である。 第2実施形態に係る軒天井換気用縁材を模式的に示す断面図である。 (a)は、図5に示した軒天井換気用縁材の下板を模式的に示す平面図であり、(b)は、そのC−C線断面図である。 従来の軒天井換気用縁材の一例を模式的に示す断面図である。 従来の軒天井換気用縁材の一例を模式的に示す断面図である。 従来の軒天井換気用縁材の一例を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 軒天井換気用縁材
2、3 矩形板状部
4、6 凹部
4a、6a (凹部の)底面
5、7 換気孔
8 建物の外部
9 屋根裏の内部
10、20 軒天井換気用縁材
11 (下板の)換気孔
12 上板
12a (上板の)矩形板状部
12b (上板の)凹部
14、21 溝
15 下板
15a (下板の)矩形板状部
15b (下板の)凹部
15c (下板の)縁部
16 (上板の)換気孔
17 熱膨張部材
22 粘着シール
23 延設板
91 天井板
92 野縁
93 鼻隠し
94 鼻隠し下地
95 屋根材
96 垂木
97 外装板

Claims (5)

  1. 上下方向に所定間隔を空けて対向するように配置された2つの矩形板状部を有し、
    各矩形板状部は、複数の凹部を有し、該凹部の側面には、換気孔が形成されており、
    一方の矩形板状部に設けられた複数の凹部と他方の矩形板状部に設けられた複数の凹部とがそれぞれ対向するように配列されている
    ことを特徴とする軒天井換気用縁材。
  2. 前記換気孔は、矩形板状部に複数の切目を入れて押込み加工を施すことにより、形成されている請求項1に記載の軒天井換気用縁材。
  3. 少なくとも2枚の金属板からなり、
    2枚の金属板の一部は、それぞれ矩形板状部を構成する請求項1又は2に記載の軒天井換気用縁材。
  4. 前記換気孔は、矩形板状部の短辺方向に延びた細長形状を有し、矩形板状部の長辺方向に所定間隔を空けて配列されている請求項1〜3のいずれか1に記載の軒天井換気用縁材。
  5. 2つの矩形板状部の間には、耐火性の熱膨張部材が設けられている請求項1〜4のいずれか1記載の軒天井換気用縁材。
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