JP4498971B2 - スペーサ部材と該スペーサ部材を用いた冷陰極fpdパネル用基板、冷陰極fpdパネル、および、冷陰極fpdパネル用のスペーサ部材の製造方法 - Google Patents
スペーサ部材と該スペーサ部材を用いた冷陰極fpdパネル用基板、冷陰極fpdパネル、および、冷陰極fpdパネル用のスペーサ部材の製造方法 Download PDFInfo
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Description
放電によって蛍光体が発光し、大型化が容易である、PDP(Plasma Display Panel、プラズマディスプレイパネル)は、ディジタルハイビジョンTV時代を迎えて量産化が開始している。
冷陰極FPDは、簡単には、電子放出素子として冷陰極電子源を有するもので、基本的にCRTと同じ発光原理で、冷陰極電子源からの電子を陽極に塗布した蛍光体に衝突させて発光させる方式のもので、日本国内では、キヤノン、双葉電子工業、日本電気、ソニー、東芝などで冷陰FPD実用化のための研究開発が行われている。
米国が研究開発をリードしており、市場に参入している中心的な企業としては、Cadescent Technologies、PixTech、Motorolaなどが挙げられる。
尚、冷陰極FPDの主な技術課題は、エミッタの信頼性向上で、商品化をはかるためには、エミッタの電子放出特性の安定性などにつき研究開発が更に必要とされている。
また、現在は、中型パネルの携帯情報機器向けが最も近い応用分野とされているが、カーボンナノチューブなどの冷陰極電子源の開発が行われれば、大型ディスプレイへの応用展開も可能とされている。
この場合、マイクロチップ425を、電子を放出する冷陰極カソードとするもので、多数のマイクロチップ425から、電子放出を誘導して、電界を集中するゲート440を介して発生された電子を蛍光体460に衝突させ、発光させる。
このような冷陰極FPDにおいては、画質の面、放電持続性等から、通常、カソード420と透明電極(陽極とも言う)470との間隔は、2mm程度で、カソード420と透明電極(陽極とも言う)470間に10kVの電圧を印加している。
そして、カソード420と透明電極(陽極とも言う)470との間隔を維持するために、特に大サイズのものはスペーサ450を設けている。
また、特開平7−235255号公報に記載されるような表面伝導型電子放出素子も冷陰極FPDとして用いられている。
これ以外にも、電子放出方式が異なる電子放出源を有する冷陰極FPDは種々知られている。
しかし、高アスペクト比で、その製造に手間がかかり、また、これをFPDに用いる場合には、位置合わせが難しく、FPD作製上、問題となっていた。
本発明はこれに対応するもので、作製が容易で、FPDに用いる場合に位置合わせが容易な、冷陰極FPD用のスペーサ部材と、その製造方法を提供しようとするものである。 同時に、そのようなスペーサ部材を用いた冷陰極FPDパネル用基板、冷陰極FPDパネルを提供しようとするものである。
そして、上記のスペーサ部材であって、表面に絶縁物を被膜する、絶縁処理が施されていることを特徴とするものであり、前記絶縁物表面に1×10 5 Ω/□〜1×10 6 Ω/□の範囲の抵抗値を有する導電性層を形成していることを特徴とするものである。
また、上記いずれかのスペーサ部材であって、各金属薄板の金属加工部の幅を異ならしめて、パネルに用いられる際の陰極側において、陰極側に向かい、漸次スペーサの幅を広くしていることを特徴とするものである。
また、上記いずれかのスペーサ部材であって、金属薄板各々は、冷陰極FPDパネルの基板に近い熱膨張率を有するものであることを特徴とするものである。
また、上記いずれかのスペーサ部材であって、前記冷陰極FPDパネルの基板はガラス材であり、前記金属薄板各々は、48合金(48Ni−52%Fe合金)、426合金(42Niー6%Cr−52%Fe合金)、Invar材(36%Ni−64%Fe合金)、SUS材(ステンレス材)のいずれか1であることを特徴とするものである。
また、上記いずれかのスペーサ部材であって、スペーサの厚さ方向、最も外側の金属薄板の外側面の角部が、面取りされていることを特徴とするものである。
また、上記いずれかのスペーサ部材であって、金属薄板各々は、厚みが0.020mm〜0.300mmの範囲であることを特徴とするものである。
本発明のスペーサ部材は、このような構成にすることにより、作製が容易で、FPDに用いる場合に位置合わせが容易な、冷陰極FPD用のスペーサ部材の提供を可能としている。
詳しくは、エッチング加工により外形加工され、形成しようとするスペーサ部をその厚み方向に該厚み方向に直交する面にて分割した、金属薄板の厚さ分のスペーサの一部に相当する形状の、スペーサ部形成用の金属加工部を、一体的に連結して形成している金属薄板を用いたもので、前記金属加工部は、スペーサが形成されるパネルの表示領域に対応して、所定の配列形状で、前記金属薄板に配設されており、該金属薄板に支持された状態のまま、各金属加工部をスペーサ部の一部としており、前記金属薄板を複数用い、該金属薄板のスペーサ部の一部同士を、その間にガラス層を介して接着積層して、前記各金属薄板のスペーサ部の一部と前記各ガラス層とにより、スペーサ部が形成されており、且つ、前記ガラス層は、板ガラスをエッチング加工して形成したものであることにより、これを達成している。
即ち、金属加工部を、一体的に連結して、且つ、スペーサが形成されるパネルの表示領域に対応して、所定の配列形状に配設している金属薄板を用いていることにより、金属薄板を位置合わせするだけで、これに配設されたスペーサの一部となる各金属加工部の位置合わせを行う必要はなく、結局、スペーサを形成するための位置合わせを簡単なものとできる。
金属加工部を配設した金属薄板を形成する外形加工として、エッチング加工が用いられており、各金属加工部を精度良く、所望の形状に形成でき、更に、量産性良く作製することができる。
金属薄板にガラス層を挟んで積層する形態であるが、順に、金属薄板、ガラス層、金属薄板の3層構造に限定されない。
3層よりも多層のものも本発明のスペーサ部材である。
スペーサ部材として、金属薄板を複数用い、これらを一体的に積層した積層板状物に、一体的に連結してスペーサ部が設けられており、且つ、前記積層板状物のスペーサ部表面に絶縁物を被膜する、絶縁処理が施されている形態にすることにより、スペーサ部材の作製をより簡単に、精度良く、また、量産性の良い構造となる。
特に、前記積層板状物の金属薄板同士は、拡散接合により接合された状態で積層されている形態にすることにより、スペーサ部材の作製をより簡単に、精度良く、また、量産性の良い構造としている。
尚、金属薄板のみを積層してスペーサ部材を形成する場合、ここでは、金属薄2層以上を意味するが、望ましくは10層程度のもの、あるいはそれ以上のものも、本発明のスペーサ部材である。
上述の、「積層板状物の金属薄板同士は、拡散接合により接合された状態で積層されている」とは、金属薄板同士を直接、あるいは、これらの金属薄板表面に、拡散しやすい性質を有する金属(易拡散性の金属とも言う)を鍍金した金属薄板同士を、拡散接合により接合して積層板状物が形成されていることを意味する。
易拡散性の金属としては、望ましくは銅、銀、金およびそれらの合金、あるいはアルミニウムやその合金等が挙げられ、鍍金方法としては、例えば、電気めっき、化学めっき、溶融めっき、真空蒸着、スパッタリング等が挙げられる。
また、 拡散接合のための加熱には、例えば、真空焼鈍炉、水素炉、電気炉等の熱炉を用いることができる。
絶縁物表面に1×10 5 Ω/□〜1×10 6 Ω/□の範囲の抵抗値を有する導電性層を形成している構成にすることにより、スペーサ部の絶縁物表面に電荷が蓄積することを防止できるものとしている。
また、各金属薄板の金属加工部の幅を異ならしめて、パネルに用いられる際の陰極側において、陰極側に向かい、漸次スペーサの幅を広くしている形態の場合、冷却電子源から放出された電子の進行を阻害せずに、ゲート側へのスペーサ部の固定をより強固、安定にできる。
また、金属薄板各々は、冷陰極FPDパネルの基板に近い熱膨張率を有するものであることにより、封止の際にパネルにかかる高温(通常、500℃程度)の温度変化にも耐えるものとしている。
冷陰極FPDパネルの基板がガラス材である場合には、前記金属薄板各々として、ガラス材の熱膨張率に近い熱膨張率を有するものが好ましく、例えば、48合金(48Ni−52%Fe合金)、426合金(42Niー6%Cr−52%Fe合金)等が挙げられ、これらのいずれか1を用いることにより、封止の際にパネルにかかる高温(通常、500℃程度)の温度変化にも耐えるものとすることができる。
また錆びづらく扱い易い面からは、Invar材(36%Ni−64%Fe合金)、SUS材(ステンレス材)が挙げられる。
また、上記いずれかのスペーサ部材であって、
スペーサの厚さ方向、最も外側の金属薄板の外側面の角部が、面取りされている形態とすることにより、前記角部において異常放電の起きにくい構造としている。
好ましくは、該角部は、0.003mm以上の半径での面取りがなされていることが好ましい。
尚、金属薄板各々は、厚みが0.020mm〜0.300mmの範囲である形態とすることにより、エッチング加工により、精度良く、特に断面形状を良くすることができる。
そして、該スペーサ部材を用いた冷陰極FPDパネル用基板、冷陰極FPDパネルの提供の可能とした。
図1(a)は本発明に関わるスペーサ部材の第1例の一部の平面図で、図1(b)は図1(a)のA1−A2におけるスペーサ部の断面図で、図1(c)は第1例の変形例の図1(b)に相当する断面図で、図2(a)は本発明に関わるスペーサ部材の第2例のスペーサ部の断面図で、図2(b)は第2例の変形例の図1(c)に相当する断面図で、図3は本発明のスペーサ部材の実施の形態の第1の例のスペーサ部の断面図で、図4は本発明に関わるスペーサ部材の第1例の変形例の一部の平面図で、図5はスペーサ部を配設する領域を説明するための図で、図6(a)は本発明に関わるスペーサ部材の第1例のスペーサ部材を用いた冷陰極FPDパネルの一断面図で、図6(b)は本発明のスペーサ部材の実施の形態の第1の例のスペーサ部材を用いた冷陰極FPDパネルの一断面図で、図7は本発明に関わるスペーサ部材の第1例のスペーサ部材の作製方法と該スペーサ部材を用いた冷陰極FPDパネルの作製方法の1例の工程フロー図である。
尚、図5はスペーサ部領域を概略的に示したもので、図7におけるS11〜S17は処理ステップを示したものである。
図1〜図7中、110、110A、110aはスペーサ部材、111は(単位の)金属薄板、115は絶縁物、117は導電性層、120は表示単位部(ピクセル)、121〜123はサブピクセル(R、G、Bの各表示単位部)、130はブラックマトリクス形領域、200はFPD、200Sは(FPDの)全表示領域、210は後面ガラス基板、220はエミッタ、230はゲート電極、240は集束電極、250は蛍光体、255ブラックマトリクス(BMとも言う)、270は透明電極(陽極とも言う)、280は前面ガラス基板、290は電子である。
第1例のスペーサ部材は、冷陰極FPDパネル用のスペーサ部材で、エッチング加工により外形加工され、形成しようとするスペーサ部をその厚み方向に該厚み方向に直交する面にて分割した、該金属薄板の厚さ分のスペーサの一部に相当する形状の金属加工部を、一体的に連結して形成しているステンレス材からなる金属薄板111を用いたもので、このような金属薄板111を複数個、位置合わせして、金属薄板111同士が熱拡散接合された状態で積層された積層板状物に、一体的に連結してスペーサ部が設けられており、且つ、積層板状物のスペーサ部表面に絶縁物を被膜する、絶縁処理が施されている。
本例のスペーサ部材110は、図1(a)に示すように、ブラックマトリクス形成領域130内、表示単位部(ピクセル)120の境、全体にわたり、ブラックマトリクス形状にスペーサ部が設けられている。
スペーサ部材110の断面形状は、図1(a)のA1−A2においては、図1(b)のようになっている。
尚、スペーサ部材110から、図1(b)に示す絶縁物115の皮膜、導電性層117を除いた状態のものを、ここでは積層板状物と言っている。
金属薄板111は、エッチング加工により外形加工されるもので、板厚を薄くすることにより、外形形状、断面形状を十分精度良く、且つ、量産性良く作製することができる。 積層板状物は、金属薄板全体を、例えば、位置合わせピン等により、位置合わせするだけで位置精度良く積層でき、各金属薄板に配設された複数の、スペーサの一部となる各金属加工部の位置合わせを、個別に行う必要はなくなる。
本例のスペーサ部材110は、簡単に、精度良く、また、量産性の良く、作製でき、また、本例のスペーサ部材110をFPD作製に供した場合には、スペーサ部形成が簡単で、精度良くでき、また、量産性良いものとできる。
そして、本例のスペーサ部材は例えば、図6(a)のようにして、冷陰極FPDに供される。
金属薄板111としては、エッチング加工性が良く、属薄板111同士を熱圧着することにより熱拡散接着ができるものが好ましく、また、冷陰極FPDパネルの基板に近い熱膨張率を有するものとする。
本例のスペーサ部材110を適用する冷陰極FPDパネルの基板はガラス材であり、金属薄板111同士を熱圧着により熱拡散接着状態として積層するため、SUS材(ステンレス材)を用いている。
また、金属薄板の厚さとしては、その外形形状や断面形状の加工精度の面から、20μm〜300μmの範囲が好ましい。
絶縁物115の皮膜としては、ゲートあるいは集束電極、陽極電極との絶縁性を確保できるもので、酸化ケイ素、酸化アルミナ等が用いられる。
導電性層117としては、例えば、1×105 Ω/□〜1×106 Ω/□の範囲の抵抗値を有するもので、例えば、薄いITO層等が挙げられる。
例えば、図1(c)に示すように、各金属薄板111の金属加工部の幅を異ならしめて、パネルに用いられる際の陰極側において、陰極側に向かい、漸次スペーサの幅を広くしている形態のものも挙げられる。
この場合には、本発明に関わるスペーサ部材の第1例のものに比べて、電子がスペーサ部の表面に衝突することが少なくなる。
また、本例のスペーサ部材110の変形例として、スペーサの厚さ方向、最も外側の金属薄板の外側面の角部が、面取りされている形態のものが挙げられる。
前記角部を面取りすることにより、前記角部において異常放電が起きにくい構造としている。
該角部は、0.003mm以上の半径での面取りがなされていることが好ましい。
また、本例では、図1(b)に示すように、金属薄板を7枚としているが、これに限定されない、金属薄板のみを積層してスペーサ部材を形成する形態としては、金属薄2層以上が本発明のスペーサ部材に当たる。
10層程度のもの、あるいはそれ以上のものも、本発明に関わるスペーサ部材である。
はじめに、本例のスペーサ部材110を作製する。
先ず、以下のようにして、ステンレスからなる各金属薄板111をエッチング加工により外形加工する。(S11)
例えば、金属薄板用の金属素材の両面をアルカリ溶液等で脱脂、洗浄し、乾燥後、フォトレジストを、その両面にコーティングし、乾燥する。
フォトレジストとしては、カゼインレジストやドライフィルムレジストが用いられる。 次いで、フォトレジストがコーティングされた金属素材の両面(以下、表裏とも言う)にマスク(原版のこと)を重ねて露光を行い、現像処理を行い、所定形状のレジストパターンを、金属素材の両面に形成する。
金属素材の両面に形成されるレジストパターンの形状は同じで、寸法も同じに形成する。
次いで、金属素材の両面のレジストパターンを耐エッチングマスクとして、表裏から、塩化第二鉄溶液(40〜90℃、30〜60ボーメ)等でエッチングを行い、貫通孔を形成する。
次いで、アルカリ溶液等でレジストを剥離し、洗浄、乾燥を行う。
このようにして、金属薄板111は作製される。
次いで、作製された各金属薄板111を位置合わせして重ねて、拡散接合により接合された状態で積層する。(S12)
尚、拡散接合のための加熱には、例えば、真空焼鈍炉、水素炉、電気炉等の熱炉を用いることができる。
接合後、リーク電流防止のため、塩化第二鉄溶液(40〜90℃、30〜60ボーメ)等で短時間のエッチングを行い、角張った部分を丸めておく。
次いで、表面をスプレーやディッピング等で、酸化ケイ素等の絶縁物115をコーティングして、絶縁する。(S13)
次いで、絶縁物115表面に表面抵抗がほんの少し導電性をもつ、好ましくは、1×10 5 Ω/□〜1×10 6 Ω/□の範囲の抵抗値を有する導電性層をコーティングする。(S14)
例えば、ITO液に浸けることにより絶縁物115の被膜表面に、ITOからなる導電性層117を形成する。
このようにして、本発明に関わるスペーサ部材の第1例のスペーサ部材は作製される。
作製された本発明に関わるスペーサ部材の第1例のスペーサ部材を、冷陰極FPDパネル用基板、例えば、図6(a)に示す、前面ガラス基板280に透明電極(陽極とも言う)270、蛍光体250、ブラックマトリクス255等が形成された基板に、位置合わせして接着固定する。(S15)
次いで、第1例のスペーサ部材が配設された上記の冷陰極FPDパネル用基板と、後面ガラス基板210にエミッタ220、ゲート230、集束電極240等が形成された冷陰極FPDパネル用基板とを、その間が真空排気された状態で封止する。(S16)
このようにして、図6(a)に示す、本例のスペーサ部材110を用いた冷陰極FPDパネルのを作製される。
第2例は、図2(a)に示すスペーサ部の断面を有するもので、本発明に関わるスペーサ部材の第1例における絶縁物115表面の導電性層をもたない構成のものである。
本例のスペーサ部材は、陰極FPDパネルに供された際にスペーサ部の帯電を考慮する必要のない場合のものである。
これ以外は、第1例と同じで、説明を省く。
勿論、本例の変形例としては、図2(b)に示すように、各金属薄板111の金属加工部の幅を異ならしめて、パネルに用いられる際の陰極側において、陰極側に向かい、漸次スペーサの幅を広くしている形態のものも挙げられる。
この場合には、第2例のものに比べて、電子がスペーサ部の表面に衝突することが少なくなり、結果、電子がスペーサ部の表面に蓄積されることが少なくなる。
第1の例は、本発明に関わるスペーサ部材の第1例と同様、冷陰極FPDパネル用のスペーサ部材で、エッチング加工により外形加工され、形成しようとするスペーサ部をその厚み方向に該厚み方向に直交する面にて分割した、該金属薄板の厚さ分のスペーサの一部に相当する形状の金属加工部を、一体的に連結して形成しているステンレス材からなる金属薄板111を用いたもので、このような金属薄板111を複数個、位置合わせして、該金属薄板のスペーサ部の一部同士を、その間にガラス層112を介して接着積層して、前記各金属薄板111のスペーサ部の一部と前記各ガラス層112とにより、スペーサ部が形成されているものである。
尚、ここでは、第1の例のものも、その金属薄板の平面形状は、図1(a)に示す本発明に関わるスペーサ部材の第1例と同じとする。
本例のスペーサ部材110Aは、例えば、図6(b)のようにして、冷陰極FPDに供される。
本例のスペーサ部材110Aの作製は、例えば、本発明に関わるスペーサ部材の第1例と同様にして、各金属薄板111を、位置合わせし、且つ、前記ガラス層112を形成するための板ガラスを各金属薄板111間に介して、これらを互いに接着して積層して積層一体物を作製した後、前記積層一体物に対し、各板ガラスの露出した部分を、金属薄板111を耐エッチング、マスクとしてエッチング除去して行う。
第1の例は、金属薄板111同士がガラス層112により絶縁された構成であるが、場合によっては、第1の例のスペーサ部材110Aの表面部に、絶縁物を被膜した形態、更に該絶縁物表面に、1×10 5 Ω/□〜1×10 6 Ω/□の範囲の抵抗値を有する導電性層をコーティングした形態のものも、第1の例の変形例として挙げられる。
また、上記例は、いずれも、スペーサ部が図1(a)に示すように、ブラックマトリクス形成領域130内、表示単位部(ピクセル)120の境、全体にわたり、ブラックマトリクス形状に設けられているが、これに、限定はされない、例えば、図4に示すように、ブラックマトリクス形成領域130内、各サブピクセル(R、G、Bの各表示単位部)121〜123の境、全体にわたり、ブラックマトリクス形状に設けられている形態も挙げられる。
また、本発明に関わるスペーサ部材の第1例においては、金属薄板111同士を直接拡散接合にて接合しているが、各金属薄板111の表面に、銅、銀、金およびそれらの合金、あるいはアルミニウムやその合金等の、拡散しやすい性質を有する金属を鍍金した金属薄板同士を、拡散接合により接合して形成した積層板状物を、第1例の積層板状物に替えた形態のものも挙げられる。
ここでの鍍金方法としては、例えば、電気めっき、化学めっき、溶融めっき、真空蒸着、スパッタリング等が挙げられる。
また、金属薄板111の積層を、接着材を用いて接合を行う形態、、溶接接合により行う形態も挙げられる。
冷陰極FPDパネル用の基板がガラス基板の場合、金属薄板111の材質としては、線膨張係数の面からは、48合金(48Ni−52%Fe合金)、426合金(42Niー6%Cr−52%Fe合金)が、特に好適である。
錆びづらく扱い易い面からは、ステンレス材の他に、Invar材(36%Ni−64%Fe合金)が用いられる。
111 (単位の)金属薄板
115 絶縁物
117 導電性層
120 表示単位部(ピクセル)
121〜123 サブピクセル(R、G、Bの各表示単位部)
130 ブラックマトリクス形領域
200 FPD
200S (FPDの)全表示領域
210 後面ガラス基板
220 エミッタ
230 ゲート電極
240 集束電極
250 蛍光体
255 ブラックマトリクス(BMとも言う)
270 透明電極(陽極とも言う)
280 前面ガラス基板
290 電子
410 後面ガラス基板
420 カソード
425 マイクロチップ
430 絶縁層
440 ゲート
450 スペーサ
460 蛍光体
470 透明電極(陽極とも言う)
480 前面ガラス基板
Claims (11)
- 冷陰極FPDパネル用のスペーサ部材であって、エッチング加工により外形加工され、形成しようとするスペーサ部をその厚み方向に該厚み方向に直交する面にて分割した、金属薄板の厚さ分のスペーサの一部に相当する形状の、スペーサ部形成用の金属加工部を、一体的に連結して形成している金属薄板を用いたもので、前記金属加工部は、スペーサが形成されるパネルの表示領域に対応して、所定の配列形状で、前記金属薄板に配設されており、該金属薄板に支持された状態のまま、各金属加工部をスペーサ部の一部としており、前記金属薄板を複数用い、該金属薄板のスペーサ部の一部同士を、その間にガラス層を介して接着積層して、前記各金属薄板のスペーサ部の一部と前記各ガラス層とにより、スペーサ部が形成されており、且つ、前記ガラス層は、板ガラスをエッチング加工して形成したものであることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項1に記載のスペーサ部材であって、表面に絶縁物を被膜する、絶縁処理が施されていることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項2に記載のスペーサ部材であって、前記絶縁物表面に1×10 5 Ω/□〜1×10 6 Ω/□の範囲の抵抗値を有する導電性層を形成していることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスペーサ部材であって、各金属薄板の金属加工部の幅を異ならしめて、パネルに用いられる際の陰極側において、陰極側に向かい、漸次スペーサの幅を広くしていることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスペーサ部材であって、金属薄板各々は、冷陰極FPDパネルの基板に近い熱膨張率を有するものであることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスペーサ部材であって、前記冷陰極FPDパネルの基板はガラス材であり、前記金属薄板各々は、48合金(48Ni−52%Fe合金)、426合金(42Niー6%Cr−52%Fe合金)、Invar材(36%Ni−64%Fe合金)、SUS材(ステンレス材)のいずれか1であることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のスペーサ部材であって、スペーサの厚さ方向、最も外側の金属薄板の外側面の角部が、面取りされていることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のスペーサ部材であって、金属薄板各々は、厚みが0.020mm〜0.300mmの範囲であることを特徴とするスペーサ部材。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のスペーサ部材を用いたことを特徴とする冷陰極FPDパネル用基板。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のスペーサ部材を用い、スペーサ部を形成していることを特徴とする冷陰極FPDパネル。
- エッチング加工により外形加工された金属薄板を複数用い、各金属薄板のスペーサ部の一部同士を、その間にガラス層を介して接着積層して、前記各金属薄板のスペーサ部の一部と前記各ガラス層とにより、スペーサ部が形成されている冷陰極FPDパネル用のスペーサ部材の製造方法であって、順に、(A)金属板素材の両面にそれぞれ所定形状のレジストパターンを配設し、それぞれのレジストパターンを耐エッチング用のマスクとして金属素材の両面からエッチングして外形加工し、前記各金属薄板を作製する、エッチング加工工程と、(B)エッチング加工工程後、前記各金属薄板に対して、必要に応じて、洗浄処理、乾燥処理を行い、各金属薄板を、位置合わせし、且つ、前記ガラス層を形成するための板ガラスを各金属薄板間に介して、これらを互いに接着して積層して積層一体物を作製する、積層工程と、(C)前記積層一体物に対し、各板ガラスの露出した部分を、金属薄板を耐エッチング、マスクとしてエッチング除去する、ガラスエッチング工程とを、行うことを特徴とする冷陰極FPDパネル用のスペーサ部材の製造方法。
Priority Applications (1)
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