JP4499017B2 - 導光体を備えた照明装置 - Google Patents
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Description
そこで、液晶用のバックライトに代表される導光板やライトパイプなどの導光体の技術を利用してLEDなどの点状光源を線状光源にしたり、冷陰極管などの線状光源を面状光源にしたりする導光体方式の照明装置が使用されている。
そして、照明には、一般の静的な照明用途だけでなく、ネオンサインに代表される動的な表現を行う照明用途がある。このような動的な照明用途として、自動車の表示盤などに使用され、見映えがよく視認性に優れた照明装置が、例えば特許文献1に開示されている。
これに対し、コストを抑えるために少数のLEDで動作させようとすると、なめらかな動きを表現することができず、また静止状態で一様な輝度分布を得ようとしても輝度にムラ(以下、「輝度ムラ」という)が出やすくなるという問題があった。そして、この輝度ムラを抑えるために、LEDまたは電球などの光源を均一化して光源と拡散板等の光学素子とを配置する方法があるが、光源と光学素子との間に一定の空間が必要となり、結果的に照明装置が大型化する原因となっていた。
また、特許文献1は、同心円状に隣接配置した発光体(導光体)を順次点灯または順次消灯させるものであるが、輝度ムラをなくすためには発光体を密接配置し、且つその前面に拡散板を配置する必要があることから、コストがかかるという欠点の解決になっていなかった。
また、従来のように多数の光源を密に配置させる必要がないことからコストの低減を図ることができる。さらに、導光体を用いた照明装置であるため、少数の光源であっても輝度が一様となり輝度のムラを少なくすることができる。
なお、図1は本発明の第一の実施の形態による導光体を備えた照明装置を示す図、図2は導光体の発光パターンを示す平面図、図3は時間に対する導光体の輝度変化を示すグラフである。
ここで、「面状」とは、導光する方向(導光方向)とは関係なく二次元的な輝度分布を有し、二次元的な動作、表現を行なわせるものである。
なお、本第一の実施の形態では第1面状導光体11が最も上に配置されているが、この順番は任意であり、導光体10を積層する場合に、上部にある導光体10が下部にある導光体10からの発光を遮り難いように配置させることが好ましい。ちなみに、溝加工やドット加工は少ない面積で反射拡散効果が大きいため好適である。
具体的には、図2に示すように、第1面状導光体11は、その平面視外周側が最も明るく(図2に示す白色、輝度は大きい)発光し、内側に向かうにしたがって徐々に暗く(図2に示す黒色、輝度は小さい)なり、その中心で最も暗くなるように構成されている。第2面状導光体12は、中間部で最も明るく外周側と中心で最も暗く発光し、第3面状導光体13は、中心が最も明るく外周側が最も暗く発光する構成となっている。
この照明装置1では、積層された第1〜第3面状導光体11,12,13を各々ある一定の強度で点灯させたときの発光領域(以下、「合成発光領域」とする)の輝度は、一様となるように構成されている。
また、導光体10の夫々の発光順序を変更し、例えば第3面状導光体13を最初に発光させ、次いで第2面状導光体12、第1面状導光体11の順で発光させると、上述した動的な表現は、中心で発生した光が外周側に向かって流れ出すような印象を観察者に与えることができる。
このような照明装置1において、動的な表現を滑らかにするためには、図3に示す輝度変化の曲線を、矩形状や台形状のような急峻急激な時間変化でなく、滑らかな変化とすることが好ましい。
また、従来のように多数の光源を密に配置させる必要がないことからコストの低減を図ることができる。さらに、導光体10を用いた照明装置1であるため、少数の光源であっても輝度が一様となり輝度のムラを少なくすることができる。
図4は本発明の第二の実施の形態による導光体を備えた照明装置を示す断面図である。
図4に示すように、第二の実施の形態による照明装置1は、帯状の光源をなす導光体20(第1〜第3帯状導光体21,22,23)が使用されている。これらの導光体20の一方の端部には、図示しないLEDが接続されている。
ここで、「帯状」とは、導光方向に輝度分布を持ち、一次元的な動作、表現を行なわせるもので、導光方向と直角の方向には基本的に一様な輝度分布を有している。主に、長さに比べて幅の狭い線状、或いは棒状の形状を対象とするが、幅の広い場合であってもよい。
第二の実施の形態による照明装置1においても、第一の実施の形態と同様に導光体20に時間変化および時間差をつけることで、観察者にとって動的な表現を認識することができる。
これらの導光体20は、必ずしも積層する必要はなく、近距離で集合させるようにして配置させることにより、第一の実施の形態同様の効果を得ることがでる。
なお、帯状光源では、例えば角柱状の場合、側面に反射散乱処理を施しても、底面に施した場合と同様の効果を得ることができる。
例えば、本第一及び第二の実施の形態では各々の導光体が各々ある一定の強度で点灯したときに合成発光領域の輝度が一様となっているが、照明装置1に動的な表現を行なわせる場合においては、必ずしも一様でなく明暗部が形成されていてもかまわない。
また、本第一及び第二の実施の形態では導光体10,20の入射光強度を時間によって大きくなるように変化させ、明るくなる動的表現(この場合を「暗→明」とする)をなしているが、例えば「明→暗」、或いは「明→暗→明」と繰り返しによって動的表現を実施させるようにしてもよい。
さらに、導光体10,20は常に輝度を変化させるわけではなく、場合によっては静的で一様な輝度を求められることも多い。したがって、全ての導光体が点灯した場合に、面状光源の導光体10の場合はほぼ全面にわたって、帯状光源の導光体20の場合は長手方向の全長にわたって、一様な輝度で発光することが好ましい。
図5は実施例による照明装置を示す側面図、図6は導光体における輝度分布曲線を示すグラフ、図7(a)乃至(d)は時間変化および時間差による輝度分布曲線を示す工程図である。
図5に示すように、まず、照明装置1の導光体には、縦横5mm、長さ300mmのアクリル板からなる3本の第1〜第3帯状透明部材31,32,33(これらを総称して「帯状透明部材30」とする)を使用する。これら各帯状透明部材30の一側面31a,32a,33a(図5に示す底面)にスクリーン印刷で、異なるグラデーションをかけた模様に白色ドットパターンを印刷した。
そして、各帯状透明部材30の各発光面を上側にして積層させ、各々の長手方向の端面に、白色SMDタイプ発光ダイオードLED(豊田合成株式会社製、E1S13−6W0C6−03)を接続させている。以下、この発光ダイオードをLED31b,32b,33bとする。
具体的には、第1帯状透明部材31は、発光領域D1においてLED側31bから長さ方向略中間に向かうに従って輝度が小さくなる。また、第2帯状透明部材32は、発光領域D2において長さ方向略中間で最も輝度が大きく、その両側に向かうに従って輝度が小さくなる。第3帯状透明部材33は、発光領域D3において長さ方向略中間から他端側に向かうに従って輝度が大きくなる。
図6は、各帯状透明部材30の長手方向において、LEDが接続される側の一端面を距離ゼロとしたときに、この一端面から所定の距離(mm)だけ離れた位置における輝度(cd/m2)の分布を示したものである。図中の線A,B,Cは、夫々、点灯した第1〜3帯状透明部材31,32,33に対応した輝度分布曲線であり、線Dは各々の帯状透明部材30が全て点灯したときの合成発光領域の輝度分布を示している。各帯状透明部材30の輝度の大きさは、最も明るいところで0.1〜0.12cd/m2の範囲となる。そして、各帯状透明部材31,32,33の輝度分布曲線は、おおよそ正弦波関数で近似される。
ここで、例えば、一つの帯状透明部材30の発光開始からある一定の入射光強度で点灯するまでの時間(図3に示すグラフR,S,Tの傾斜部分)を2秒に、各帯状透明部材30における発光開始の時間差を0.5秒に設定できる。この場合、最初の帯状透明部材30の発光開始から三番目の帯状透明部材30の発光終了までの時間は3秒となる。
図7(a)に示す二点鎖線Aが第1帯状透明部材31における点灯時の輝度、同じくB線が第2帯状透明部材32の輝度を示し、線Dが線Aと線Bとを合成してなる輝度を示している。
先ず、図7(a)に示すように、第1帯状透明部材31が発光を開始し、入射光強度の時間変化により輝度が上昇(矢印E)して線Aに近づく。線A1は輝度が大きくなる過程を示している。次いで、図7(b)に示すように、第1帯状透明部材31の発光領域輝度は線Aに達したとき、或いは線Aに達する前であってもよいが、第2帯状透明部材32が時間差をもって発光を開始する。そうすると、図7(c)に示すように、第1帯状透明部材31の発光領域と第2帯状透明部材32の発光領域とが合成されて二点鎖線Dに近づき、第2帯状透明部材32の点灯時に図7(d)に示す線Dとなる。
このように、照明装置1は輝度変化することで視覚的に動的表現をなし、光がLED側から他端側に流れるように観測され、全ての帯状透明部材30が点灯した時には発光部の輝度が帯状透明部材30の長手方向に一様となることを確認した。
また、導光体の個数や発光パターンを変えることで、より複雑な動的表現を行なうことが可能となり、多種多様な用途に適用することができる。
Claims (7)
- 夫々の底面部に光反射散乱処理が施され、夫々の側端面に光源が接続された面状光源をなす複数の導光板を備え、
前記複数の導光板を、それらの導光板の夫々の発光領域の少なくとも一部に重なりを有するように厚さ方向に積層させ、接続された光源より前記複数の導光板の夫々に与えられる入射光強度を時間によって変化させるように構成し、
前記複数の導光板の夫々が、単独で発光したときに異なる発光パターンとなる輝度分布を有し、
前記複数の導光板の全てを夫々ある一定の入射光強度で発光させたときの合成発光領域全体の輝度が一様になることを特徴とする導光体を備えた照明装置。 - 前記複数の導光板の夫々について発光および消光の少なくとも一方の時間に時間差を設けるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の導光体を備えた照明装置。
- 前記複数の導光板の夫々に接続される光源は可変色の発光ダイオードであることを特徴とする請求項1又は2に記載の導光体を備えた照明装置。
- 夫々の底面および側面の少なくとも一方に光反射散乱処理が施され、夫々の長手方向の端面に光源が接続された帯状光源をなす複数の棒状導光体を備え、
前記複数の棒状導光体を、それらの導光体の夫々の発光領域の少なくとも一部に重なりを有するように幅方向に並べて配置させ、接続された光源より前記複数の棒状導光体の夫々に与えられる入射光強度を時間によって変化させるように構成し、
前記複数の棒状導光体の夫々が、単独で発光したときに異なる発光パターンとなる輝度分布を有し、
前記複数の棒状導光体の全てを夫々ある一定の入射光強度で発光させたときの合成発光領域全体の輝度が一様になることを特徴とする導光体を備えた照明装置。 - 前記複数の棒状導光体の夫々について発光および消光の少なくとも一方の時間に時間差を設けるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の導光体を備えた照明装置。
- 前記複数の棒状導光体の夫々に接続される光源は可変色の発光ダイオードであることを特徴とする請求項4又は5に記載の導光体を備えた照明装置。
- 前記光反射散乱処理が、白色印刷、溝形成、ドット形成又は粗面化処理のいずれか或いはこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の導光体を備えた照明装置。
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