JP4500375B2 - セルフサービス端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルフサービス端末(SST)(self−service terminal)に関し、特に、自動金銭受け払い機(ATM)およびカード・リーダの保守、不正ツールのためのテスト、あるいはATMの一部をクリーンな状態にする方法に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
代表的なATMはそのユーザがそのATMに対するアクセスを得ることができるようにするために、搬送径路とATMユーザからのユーザ識別カードを受け取るための搬送径路の一端にあるカード入力スロットとを有するカード・リーダを含む。顧客がそのカード・リーダのカード入力スロットの中にユーザ識別カードを挿入すると、カード・リーダはそのカード上に含まれているデータを読む。顧客は次にキーパッドを経由して個人識別番号(PIN)を入力するよう、ディスプレイ上で催促される。正しいPINが入力された後、ディスプレイ上にメニューが表示されて、顧客が所望のトランザクションを実行できるようにする。
【0003】
カード・リーダはATMのキー・コンポーネントである。サービス技師はカード・リーダについて定期的に保守を実行し、カード・リーダのスムースな、そして適切な機能を維持する。カード・リーダにおけるコンポーネント不良はサービス技師によって診断されることが多い。通常、技師はその故障している特定のサイトへ出向き、診断ソフトウェアをロードして実行する。そのソフトウェアはその故障に対する可能な原因について技師に警告する。技師は次に部品を注文しなければならない。ATMにおけるカード・リーダのこの診断の方法は時間が掛かり、そして高価に付く。
【0004】
本発明の1つの目的は、そのような問題を克服する、カード・リーダの診断方法を提供することである。
【0005】
ATMにおいて発生する可能性のある別のよく知られている問題は、合法的なATMユーザに所属しているユーザ識別カードを盗むために不正な方法で不正ツール・デバイスが使われることである。通常、その不正な方法を実行する人は、不正ツール・デバイスをATMのカード・リーダのカード入力スロットに挿入する。次に、その不正ツール・デバイスが操作されてカード入力スロットの中に位置決めされる。これにより、次の合法的なATMユーザによって挿入されるユーザ識別カードが、その不正ツール・デバイスによって詰まることになる。ユーザ識別カードが不正ツール・デバイスによって詰まらされるので、ATMユーザはそのカードを取り出すことができず、実際にはそのカードを残したままATMから歩き去る。そのATMユーザがATMから歩き去った後、不正な方法を実行している人が不正ツール・デバイスと詰まったユーザ識別カードの両方を取り出す。いくつかの既知の技法がそのような不正な方法を実行するのを防止するために試みに適用されてきた。既知の技法を使う際の欠点は、ユーザ識別カードがATMの中に挿入された後に、そして不正ツール・デバイスによって詰まらされた後に、その不正ツール・デバイスの存在が検出されることである。
【0006】
本発明の第2の目的は、不正ツール・デバイスを早期に検出する方法を提供することである。
【0008】
本発明は、ネットワークを介して中央端末に接続されたセルフサービス端末であって、入力スロットに挿入された顧客カードを読み取るカード・リーダと、前記カード・リーダに隣接する所定の休止位置にて保持され、前記入力スロットへの不正なカードの挿入を検出するための検出用カードと、前記検出用カードを前記休止位置と前記カード・リーダのカード読取位置との間で移送させるための搬送機構と、前記カード・リーダ及び前記搬送機構を制御するプロセッサ・ユニットと、を備え、前記プロセッサ・ユニットは、前記中央端末からのコマンドに基づいて、前記検出用カードを前記休止位置と前記カード・リーダのカード読取位置間を移送させるべく前記搬送機構を駆動し、前記検出用カードを前記カード・リーダの読取位置に移送できなかった時には、前記搬送機構内に不正のカードが存在しているものとみなして、前記入力スロットのシャッターを閉じられた位置に維持し前記入力スロットへの顧客カードの挿入を防止する、ことを特徴とするものである。
【0010】
この不正ツール検出用カード(FTDC:fraud tool detection card)は、サイズが標準の磁気ストライプ・カードのサイズと実質的に同じである。プロセッサ・ユニットは搬送機構を制御して、カード・リーダの搬送径路に沿って不正ツール・デバイスの存在を検出する第1と第2の位置との間でFTDCを動かす。より詳細には、FTDCが1つの位置から他の位置へ動かすことができない時に、カード・リーダの搬送径路に沿って不正ツール・デバイスが存在していることが検出される。
【0011】
添付の図面を参照しながら、本発明を以下に説明するが、これは単なる例示としてのものにすぎない。
【0012】
【発明の実施の形態】
ATM10は前面パネル12の形でのユーザ・インターフェースを含む。前面パネル12はカード・リーダ60、キーパッド16、キャッシュ・ディスペンサ18、CRTディスプレイ20、およびレシート・プリンタ22を含む。図1に特に示されているように、カード・リーダ60はカード入力スロットを有しており、それを通じて顧客24は顧客によって行なわれるトランザクションの開始時に、ユーザ識別カード26を挿入することができる。キャッシュ・ディスペンサ18はキャッシュ・スロットを有しており、それを通じてATM10の内部に貯えられている現金紙幣を、そのトランザクションの間に顧客24に対して払い出すことができる。レシート・プリンタ22はレシート・スロットを有しており、それを通じてトランザクションのレシートが顧客24に対してそのトランザクションの終了時に排出される。
【0013】
顧客24がユーザ識別カード26をカード・リーダ60のカード入力スロットの中へ挿入すると、カード・リーダはそのカード上に含まれているデータを読む。顧客24は次にキーパッド16を経由して個人識別番号(PIN)を入力するよう、CRTディスプレイ20上で催促される。正しいPINが入力された後、ディスプレイ20上にメニューが表示されて、顧客24は所望のトランザクションを実行することができる。そのトランザクションが完了した後、レシート・プリンタ22はそのトランザクションのレシートをプリントし、顧客24に対してレシート・プリンタ22のスロットを通してそのレシートを排出する。
【0014】
特に図2を参照すると、ATM10は前面パネル12のコンポーネントと通信するコントローラ・ユニット30をさらに含む。コントローラ・ユニット30はマイクロコンピュータ32と、そのマイクロコンピュータ32に対してバス・ライン36を経由して接続されているメモリ34を含む。マイクロコンピュータ32は信号線31、33上でカード・リーダ60およびキーパッド16からそれぞれ入力信号を受け取り、そして信号線35、37、39上でキャッシュ・ディスペンサ18、ディスプレイ20、およびレシート・プリンタ22に対してそれぞれ出力信号を提供し、キャッシュ・ディスペンサ18によって払い出された現金の額、ディスプレイ20上に表示される情報、およびレシート・プリンタ22によってプリントされる情報を制御する。メモリ34は不揮発性のRAMであってよい。適切なマイクロコンピュータおよびメモリが市場で容易に入手できる。それらの構造および動作はよく知られており、したがって、ここでは説明されない。
【0015】
マイクロコンピュータ32は信号線27を経由してATM10から離れた場所にある中央端末28と通信する。好適には、信号線27はATM10を所有している金融機関によって所有されているか、あるいはリースされている私設ネットワークであることが好ましい。遠隔地にある中央端末28はATM10を所有している金融機関の本社にあってよい。
【0016】
図3を参照すると、カード・リーダ60は一方の壁の部分63を含んでいるエンクロージャ61を含み、その壁の部分は図3においては壊されていて、そのエンクロージャの内部で定義されている搬送径路62の詳細を示している。カード・リーダ60のカード入力スロットは図3の中で参照番号「65」として示されている。カード入力スロット65は搬送径路62の一端にある。カード・リーダ60は、搬送径路62に沿って配置されているいくつかのセンサ64a、64b、64cと、搬送径路の片側に配置されている複数のドライブ・ローラ66a、66b、66c、66dと、搬送径路の他の反対側に配置されている複数のアイドラー・ローラ68a、68b、68c、68dとをさらに含んでいる。
【0017】
好適には、64a、64b、64cの各センサは搬送径路62の片側に配置されている光源と搬送径路の反対側に配置されていて光源と向かい合っている光センサを含むことが好ましい。センサ64a、64b、64cは、ここでは集合的に「センサ64」と呼ばれる。ドライブ・ローラ66a、66b、66c、66dは、ここでは集合的に「ドライブ・ローラ66」と呼ばれる。同様に、アイドラ・ローラ68a、68b、68c、68dは集合的にここでは「アイドラ・ローラ68」と呼ばれる。
【0018】
エンドレス・ベルト57が図3に示されているように、ドライブ・ローラ66の回りに伸びている。エンドレス・ベルト57は搬送径路62を定義する。ドライブ・モータ67はドライブ・ローラ66に対して動作するように結合されており(図3の中で点線47として概略的に示されている)、これらのローラをそれぞれの長手方向の中心軸の回りに回転させる。ドライブ・モータ67は信号線41(図2の中でのみ示されている)を経由してマイクロコンピュータ32によって制御される。マイクロコンピュータ32はセンサ64a、64b、64cのそれぞれからの信号線44a、44b、44c(図2の中だけに示されている)上で信号を監視し、そしてそれらに応答して信号線41上でドライブ・モータ67の動作を制御する。ドライブ・モータ67はエンドレス・ベルト57をドライブしてユーザ識別カードを搬送径路62に沿って既知の方法で動かす。
【0019】
カード捕捉ビン80は図3に示されているように、カード・リーダ60に隣接している。捕捉ビン80はエンクロージャ89を含み、その中には上部の壁の部分82があり、それは反対側の前後の壁の部分81、83と互いに連結されている。捕捉ビン80の側壁の部分84が壊された状態で示されており、捕捉ビンの内部の詳細を示している。一般的に四角形のスロット96が前面の壁の部分83の中に示されている。スロット96は搬送径路62と位置合わせされており、そのサイズはそのスロットを経由してユーザ識別カードを搬送径路から移動させることができるようなサイズになっている。
【0020】
図3に示されているように、シャッター機構50がカード・リーダ60のカード入力スロット65の前に配置されている。シャッター機構50はシャッター・パッセージ51を備え、それはカード入力スロット65と位置合わせされていて、顧客24によって挿入されたユーザ識別カード26がそのシャッター・パッセージおよびカード入力スロットを通って搬送径路62の中へ動かされるようになっている。シャッター機構50はシャッター・ドア52を含み、それはシャッター・パッセージ51をブロックする閉じた位置(図3に示されているような)と、シャッター・パッセージをアンブロックする開いた位置(図4に示されているような)との間で動けるようになっており、ユーザ識別カード26がシャッター・パッセージを通って搬送径路62の中で移動できるようになっている。
【0021】
センサ54はシャッター・パッセージ51に沿って配置されており、そして顧客24によって挿入されているユーザ識別カード26が検出できるような位置に置かれている。センサ54がシャッター・パッセージ51の中でユーザ識別カード26の先端の存在を検出すると(図3に示されているように)、センサ54はそのことを示す信号を信号線45(図2の中だけに示されている)の上に出力する。マイクロコンピュータ32は信号線45上の信号を監視し、信号線46上に制御信号を出力し、信号線45上の信号に応答して、シャッター・ドア52を図3の中に示されている閉じられた位置から図4に示されている開かれた位置まで動かす。シャッター・ドア52を含んでいるシャッター機構50の構造および動作は既知であり、したがって、ここでは詳細には説明されない。
【0022】
シャッター・ドア52が図3に示されている閉じられた位置から図4に示されている開かれた位置まで動かされた後、顧客24はさらにそのユーザ識別カード26の先端を図4に示されている位置から図5に示されている位置まで挿入することができる。図5の中で、カード26の先端はエンドレス・ベルト57の外側の面と噛み合う。
【0023】
ユーザ識別カード26が図5に示されている位置にある時、第1のセンサ64aがそのカードの先端を検出し、そのことを示す信号を信号線44a(図2の中だけに示されている)上で提供する。これが発生すると、マイクロコンピュータ32は信号線41上に信号を発生し、ドライブ・モータ67が図5の中のドライブ・ローラ66の中で示されている矢印によって示されている方向に、それぞれのドライブ・ローラ66の長手方向の中心軸の回りにドライブ・ローラ66を回転させる。ドライブ・ローラ66の回転によって、エンドレス・ベルト57が図5に示されている矢印「B」の方向に動かされる。カード26の先端がエンドレス・ベルト57の外側の面と噛み合っているので、図5の中の矢印「B」の方向にエンドレス・ベルトが移動する結果、カードが図5に示されている位置から図6に示されている位置まで動かされることになる。
【0024】
図6において、カード26の先端がセンサ64cによって検出される。これが発生すると、センサ64cはそのことを示す信号を信号線44c(図2)上に提供する。信号線44c上のその信号に応答して、マイクロコンピュータ32は信号線41上に信号を発生してモータ67をオフにし、そして信号線52上に信号を発生してシャッター・ドア52を閉じる。カード26が図6に示されている位置にある間、顧客24は所望の金融トランザクションを実行することができる。その金融トランザクションの完了後、シャッター・ドア52が開かれ、そしてモータ67が駆動されて反対の方向に回転する。この結果、ドライブ・ローラ66が図7の中のドライブ・ローラ66において示されている矢印によって示されているように、反対の方向に回転する。ドライブ・ローラ66の回転によって、エンドレス・ベルト57が図7に示されている矢印「C」の方向に動かされる。この結果、カード26は図6に示されている位置から図7に示されている位置まで動かされる。カード26はそれによって顧客24へ戻される。
【0025】
顧客24が図7に示されているように返されたユーザ識別カード26を取るのを忘れて、その金融トランザクションの実行後にATM10から立ち去った時、モータ67が駆動され、そのカードが図7に示されている位置から図8に示されている位置まで動かされる。より詳細には、図7に示されている位置に対してカードが戻されてから所定の長さの時間経過後に、センサ64がまだカード26の先端を検出している時、モータ67が駆動されてカード26が図7に示されている位置から図8に示されている位置まで動かされる。カード26が図7に示されている位置から図8に示されている位置まで動かされた直後に、シャッター・ドア52が図8に示されているように閉じる。
【0026】
次に、カードは図8に示されている位置から捕捉ビン80の内部で図9に示されている位置まで落ちる。カード26はそれによって捕捉ビン80の中に保持され、そのカードの所有者でない人がそのカードを取るのを防止する。カード26が図8に示されている位置から図9に示されている位置まで落ちた直ぐ後に、第1のモータ67がオフになる。所定の長さの時間の経過後にカード26を保持するこの機能はよく知られている。
【0027】
顧客24が金融トランザクションを丁度完了した図7を特に参照すると、捕捉ビン80は内側に伸びている壁の部分90を含み、その部分の一端が背後の壁の部分81に対して固定的に連結されている。内側に伸びている壁の部分90は反対の自由端91を有しており、それは内側へ伸びて捕捉ビンの内部の空間を下側のコンパートメント85と上側のコンパートメント86とに分割する。支持ピース92が、トップの壁の部分82と内部に伸びている壁の部分90とを相互に連結して、内側に伸びている壁の部分を支えている。進路転換フラップ87の一端がピボット・ピンによって、内部に伸びている壁の部分90の自由端91に対してピボット的に連結されている。進路転換フラップ87は図7に示されている開かれた位置と図10に示されている閉じられた位置との間でピボット回転することができる。
【0028】
ソレノイド94のアーマチュア(図示せず)に連結されているロッド93を備えている励磁可能なソレノイド94が上部のコンパートメント86の中に置かれており、トップの壁の部分82に対して固定的に取り付けられている。ソレノイド94はロッド93が図7に示されているような下向きの方向に伸びるように、トップの壁の部分82に対して取り付けられている。ロッド93は図7に示されているような方法で進路転換フラップ87に連結されており、進路転換フラップが図7に示されている開かれた位置から図10に示されている閉じられた位置まで動かされている。ソレノイド94は図7の中では励磁されていない状態で示されており、そして図10においては励磁された状態で示されている。マイクロコンピュータ32はメモリ・ユニット32の中に格納されているアプリケーション・プログラムに従ってソレノイド94の動作を制御し、進路転換フラップ87の図7に示されている開かれた位置と図10の中に示されている閉じられた位置との間の動きを制御する。図7に示されている開かれた位置と図10に示されている閉じられた位置との間の進路転換フラップ87の動きが後で詳しく説明される。
【0029】
第1のローラ70が上部のコンパートメント86の中に置かれており、そして側壁の部分84に一端が固定的に連結されているピボット・ピン71上の長手方向の中心軸の回りに回転できるように取り付けられている。一般的にフラットなプレート79が進路転換フラップ87上に取り付けられており、そして進路転換フラップと一緒に動くことができる。第2のローラ72が上部のコンポーネント86の中に置かれており、そしてフラット・プレート79に一端が固定されているピボット・ピン73上でその長手方向の中心軸の回りに回転できるように取り付けられている。第3のローラ74は上部コンパートメント86の中に置かれており、そしてフラット・プレート79に一端が固定されているピボット・ピン75上でその長手方向の中心軸の回りに回転できるように取り付けられている。
【0030】
第4のローラ76が前面の壁の部分83の中に定義されている一般的に四角形の開口部95の中に置かれている。この第4のローラ76はその開口部95を定義している、相対して向かい合っている内部のエッジの面97(これらのエッジの面97の1つだけが図7に示されている)の間に固定的に取り付けられているピボット・ピン77上でその長手方向の中心軸の回りに回転できるように取り付けられている。捕捉ビン80は第4のローラ76の外側の周辺面がエンドレス・ベルト57の外側の周辺面と摩擦によって噛み合うように、カード・リーダ60に対して相対的な位置に置かれている。
【0031】
メンテナンス・カード99(これは診断用のカードであってもよい)が上部コンパートメント86の中に置かれている。好適には、診断カード99のサイズは標準の磁気ストライプ・カードのサイズと同じであることが好ましい。診断カード99はカード・リーダ60によって読まれた時に、カード・リーダのコンポーネントがスムーズに且つ正しく機能しているかどうかを、マイクロコンピュータ32が判定できるようにする磁気データを含んでいる。そのような診断カードの構造および動作はよく知られており、したがって、ここでは説明されない。
【0032】
本発明によると、診断カード99はカード・リーダに隣接した位置に存在する。図7に示されているように、診断カード99の一端が第2のローラ72と第3のローラ74との間に摩擦によって噛み合わされている。診断カード99の他の端は第1のローラ70の上に乗っている。診断カード99は図7においては休止位置にあるように示されている。センサ98がその休止位置にある診断カード99の存在を検出し、そのことを示す信号を信号線48(図2の中だけに示されている)上に提供する。診断カード99は図7に示されている位置から図10に示されている位置まで動くことができる。診断カード99は図10の中ではテスト位置において示されている。図7に示されている位置と図10に示されている位置との間での診断カード99の動きは、メモリ34の中に格納されているアプリケーション・プログラムの制御下にある。図7に示されている位置と図10に示されている位置との間での診断カード99の動きについて以下に詳細に説明される。
【0033】
マイクロコンピュータ32がリモート端末によるサービス技師からの入力に応答して、リモート端末28からのコマンド信号を受信すると、診断カード99がカード・リーダ60について診断テストを実行する目的のために、カード・リーダ60の搬送径路62の中に動かされる。これが発生すると、マイクロコンピュータ32は信号線43上でソレノイド94を励起するための信号を提供する。励起されると、ソレノイド94のアーマチュアに連結されているロッド93が下の方向に動き、そしてそれによって進路転換フラップ87を図7に示されている開かれた位置から図10に示されている閉じられた位置まで動かす。進路転換フラップ87が図10に示されている位置にある時、第3および第4のローラ74、76の外側の周辺面は互いに摩擦によって噛み合う。
【0034】
次に、マイクロコンピュータ32は信号線42上にモータ67を駆動する信号を発生する。モータ67は図10の中のドライブ・ローラ66dにおいて示されている矢印によって示される方向にドライブ・ローラ66が回転するように駆動される。順に、この回転によって第3および第4のローラ74、76が図10の中の第3および第4のローラ74、76の中に示されている矢印で示されている方向に回転させられる。
【0035】
第3および第4のローラ74、76およびドライブ・ローラ66の回転は今説明したような方法で、診断カード99を図10に示されている位置から図11に示されている位置まで動かすことになる。図11において、診断カード99の先端がセンサ64aによって検出されている。センサ64aが診断カード99の先端を検出すると、センサ64aは信号線44a上にそのことを示す信号を提供する。
【0036】
信号線44a上の信号に応答して、マイクロコンピュータ32は反対方向にモータ67を回転させるための信号を提供し、それが順に、図1の中で示されているドライブ・ローラ66の中に示されている方向にドライブ・ローラ66を回転させる結果となる。また、第3および第4のローラ74、76は図1の中の第3および第4のローラ74、76の中に示されている矢印で示された方向に回転する。この結果、診断カード99が図11に示されている位置から図12に示されている位置まで動かされる。診断カードが図12に示されている位置まで戻ったことがセンサ98によって検出され、センサ98は信号線48上にそのことを示す信号を提供する。信号線48上の信号に応答して、マイクロコンピュータ32は信号線41上にモータ67をオフにするための信号を提供する。
【0037】
診断カード28が図11に示されている位置にある時、カード・リーダ60が診断カード上に含まれている磁気データを読む。次に、マイクロコンピュータ32はこの磁気データを使って、カード・リーダ60のコンポーネントがスムーズに、そして正しく機能しているかどうかを判定するための診断テストを実行する。マイクロコンピュータ32がカード・リーダ60がすべての診断テストに合格したと判定した場合、マイクロコンピュータはそのことを示す信号を提供する。この判定位置に、カード・リーダ60は、診断カード99が図12に示されている休止位置へ戻った後、次の顧客からのユーザ識別カードを受け入れる準備ができている。
【0038】
しかし、カード・リーダ60が1つまたはそれ以上の診断テストに不合格であったとマイクロコンピュータ32が判定した場合、マイクロコンピュータ32はカード・リーダ60が不具合になっていてサービスされる必要があることを示す信号を提供する。このように判定した時、マイクロコンピュータ32は信号線46上にシャッター・ドア52をディスエーブルするための信号および、ATM10をディスエーブルしてそのATMの使用をそれ以降禁止するために必要な他の信号を提供する。ディスエーブルされた時、シャッター・ドア52はその閉じられた位置に維持されて、ユーザ識別カードが搬送径路62の中に挿入されることを防止する。
【0039】
カード・リーダ60が正しく動作しておらず、サービスが必要であるとマイクロコンピュータ32が判定した時、マイクロコンピュータ32は診断タイプのメッセージをリモートの中央端末28へ送ることができる。これらのメッセージはリモートの中央端末28にあるディスプレイ上に表示され、カード・リーダ60をサービスするのに有用な情報をサービス技師に対して提供する。例えば、その診断タイプのメッセージは交換される必要があるかもしれないカード・リーダ60の或る部分をその技師に示す情報を含むことができる。
【0040】
メンテナンス・カード99は診断タイプのカードの代わりに、クリーニング・タイプのカードであってもよいと考えられる。クリーニング・タイプのカードはよく知られており、一般に入手できる。カード99が診断タイプのカードであった場合、カード99が休止位置からテスト位置まで動いてからその休止位置へ戻る運動を行うたびに、カード・リーダ60の部分がクリーンな状態になる。カード99の動きはリモート端末にいるサービス技師によって、上で既に説明されたのと同じ方法で制御される。
【0041】
単独のメンテナンス・カードがカード・リーダ60に隣接した位置に存在するとして説明されてきたが、2枚以上のカードがカード・リーダ60に隣接した異なる位置に存在していてもよいことが考えられる。この場合、リモートの端末28の場所にいるサービス技師が各カードの動きを選択的に制御して、カード・リーダ60の異なるメンテナンス操作を実行することができる構造が提供される。
【0042】
本発明に従ってATMおよびATMの動作の方法を提供することによって、多くの利点が得られる。1つの利点は数多くのATMのカード・リーダがリモート端末の場所にいる単独の技師によってサービスされることである。これによって技師の時間が節約され、結果としてコストが節約される。もう1つの利点は、現在フィールドにあるATMに対して、本発明の機能を比較的低コストで簡単に後取付けできることである。さらにもう1つの利点は、サービス出張が必要である時にそのATMのカード・リーダをサービスするために特定のATMの場所へ実際に出掛ける前に、交換を必要とする度合いの最も大きいカード・リーダの予備コンポーネントを識別することができることである。この場合も、技師の時間が節約され、結果として費用が節約される。また、予備コンポーネントの在庫を減らすことができる。
【0043】
1つの変形においては、メンテナンス・カード99は不正ツール検出カード(FTDC)(fraud tool detect card)である。上記のように、カード99は休止位置からテスト位置まで動かされる。
【0044】
FTDC99が図10に示されている位置から図11に示されている位置まで完全に動き、そしてその後、図12に示されている位置まで完全に戻ることができた時、マイクロコンピュータ32はその搬送径路62がクリアされており、次の顧客からのユーザ識別カードを受け入れる準備ができていると判断する。ATM10はイネーブルされて次の金融トランザクションを処理する準備ができている。
【0045】
しかし、FTDC99が図10に示されている位置から図11に示されている位置まで完全に動くことができず、そして、図11に示されている位置から図12に示されている位置まで完全に戻ることができなかった場合、マイクロコンピュータ32は搬送径路62がクリアでなく、そして不正ツール・デバイスがこの搬送径路内に存在している可能性があると判定する。このように判定された時、マイクロコンピュータ32はATM10をディスエーブルしてそのATMのそれ以降の使用を禁止するのに必要な他の信号以外に、シャッター・ドア52をディスエーブルするための信号を信号線46上に提供する。ディスエーブルされた時、シャッター・ドア52はその閉じられた位置に維持され、ユーザ識別カードが搬送径路62の中に挿入されるのを防止する。これは不正ツールが搬送径路の中に存在していた場合に、ユーザ識別カードが挿入されて搬送径路62の中で詰まってしまうのを防止する。
【0046】
上記は各金融トランザクションの完了後に搬送径路62の中でのFTDC99の動きを説明したが、FTDCを各金融トランザクションの前に搬送径路の中で動かすことも可能である。例えば、FTDC99はその休止位置からテスト位置まで、そしてセンサ64aがユーザ識別カードの存在を検出している時に休止位置まで戻ることができる。シャッター・ドア52は、FTDC99が図10に示されている休止位置から図11に示されているテスト位置まで正常に動かされ、そして次に図12に示されている休止位置まで戻されたとマイクロコンピュータ32が判定するまで、シャッター・ドア52は開かない。
【0047】
本発明に従ってATMおよびそのATMの動作の方法を提供することによって多くの利点が得られる。1つの利点は、ユーザ識別カードがカード・リーダ60の中に挿入される前に、不正ツール・デバイスの存在が検出されることである。不正ツール・デバイスによるユーザ識別カードの詰まりが避けられる。もう1つの利点は現在フィールドにあるATMに対して本発明の機能を比較的低コストで簡単に後取付けできることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施している自動金銭受け払い機(ATM)の斜視図である。
【図2】図1のATMのブロック図である。
【図3】図1の矢印Aの方向に一般的に見た図であり、或る部分は取り去られており、そして他の部分は概略的にしか示されていない。
【図4】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図5】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図6】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図7】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図8】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図9】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図10】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図11】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
【図12】図3と同様な図であり、部分が異なる位置にあるように示されている。
Claims (1)
- ネットワークを介して中央端末に接続されたセルフサービス端末であって、
入力スロットに挿入された顧客カードを読み取るカード・リーダと、
前記カード・リーダに隣接する所定の休止位置にて保持され、前記入力スロットへの不正なカードの挿入を検出するための検出用カードと、
前記検出用カードを前記休止位置と前記カード・リーダのカード読取位置との間で移送させるための搬送機構と、
前記カード・リーダ及び前記搬送機構を制御するプロセッサ・ユニットと、
を備え、
前記プロセッサ・ユニットは、前記中央端末からのコマンドに基づいて、前記検出用カードを前記休止位置と前記カード・リーダのカード読取位置間を移送させるべく前記搬送機構を駆動し、前記検出用カードを前記カード・リーダの読取位置に移送できなかった時には、前記搬送機構内に不正のカードが存在しているものとみなして、前記入力スロットのシャッターを閉じられた位置に維持し前記入力スロットへの顧客カードの挿入を防止する、ことを特徴とするセルフサービス端末。
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