JP4500717B2 - 活性エネルギー線硬化型水性インク組成物、それを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
(式中、Zは水酸基を(x1+y1)個有するポリオールの残基またはポリオールのエポキシエステルの残基を表し、x1は0〜2の整数、y1は2〜6の整数であって、x1+y1は2〜6の整数である。R1は各々独立して、水素原子またはメチル基を表す。R2は各々独立して、下記式で示される原子団Aを表す。)
(式中、R3は各々独立して、水素原子またはメチル基を表す。m1は1〜5の整数、n1は0または1を表す。)
{式中、R4はアルキル基、または置換基としてハロゲン、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5の低級アルキルオキシ基、下記原子団B、−SO 3 M、−CO 2 M、−OMのいずれか(Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはHNR 9 R 10 R 11 で表されるアンモニウムのいずれか(R 9 、R 10 、R 11 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5のモノヒドロキシル置換低級アルキル基またはフェニル基のいずれか))を有するフェニル基を表す。R5はアルキルオキシ基またはフェニル基を表す。R6は下記式で示される原子団Bを表す。
(式中、R7は−[CH2]x2−(x2は0または1)またはフェニレン基を表す。m2は0〜10の整数を表す。n2は0または1を表す。R8は水素原子、−SO 3 M、−CO 2 M及び−OMのいずれか(Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはHNR 9 R 10 R 11 で表されるアンモニウムのいずれか(R 9 、R 10 、R 11 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5のモノヒドロキシル置換低級アルキル基またはフェニル基のいずれか))を表す。)}
1)インクの乾燥性を上げて、印刷速度の向上を可能とする。
2)水溶性重合性物質を色材のバインダーとして作用させ、擦過性に優れた画像を多様な被記録媒体に対して形成することを可能とする。
3)顔料粒子からの散乱を低減し、透明なインク層の形成を可能とする。
4)プロセスカラーの色再現範囲を拡げ、濃度が高く、彩度、明度にも優れた画像の形成を可能とする。
5)更に、活性な光、空気中のガス成分、水分等から色材を保護することを可能とする。
本発明にかかる活性エネルギー線硬化型水性インク組成物は、少なくとも、水と、活性エネルギー線によってラジカル重合する重合性物質として(メタ)アクリル基を2〜6個有する水溶性の化合物と、活性エネルギー線によってラジカルを生成する重合開始剤として水溶性のアシルホスフィンオキシド化合物を含有する。また、水性色材や他の水溶性重合開始剤、水性溶媒、任意の添加剤等を含有することができる。
本発明で好適に使用される重合性物質について説明する。かかる重合性物質としては、(メタ)アクリル基を2〜6個有する水溶性の化合物であり、好ましくは、下記一般式(1)で示される水溶性(メタ)アクリル酸エステル化合物である。
本発明で好適に使用される重合開始剤について説明する。かかる重合開始剤としては、水溶性のアシルホスフィンオキシド化合物であり、好ましくは、下記一般式(2)で示されるノニオン性もしくはアニオン性の水溶性アシルホスフィンオキシド化合物である。
{式中、R4はアルキル基、または置換基としてハロゲン、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5の低級アルキルオキシ基、下記原子団B、−SO 3 M、−CO 2 M、−OMのいずれか(Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはHNR 9 R 10 R 11 で表されるアンモニウムのいずれか(R 9 、R 10 、R 11 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5のモノヒドロキシル置換低級アルキル基またはフェニル基のいずれか))を有するフェニル基を表す。R5はアルキルオキシ基またはフェニル基を表す。R6は下記式で示される原子団Bを表す。
(式中、R7は−[CH2]x2−(x2は0または1)またはフェニレン基を表す。m2は0〜10の整数を表す。n2は0または1を表す。R8は水素原子、−SO 3 M、−CO 2 M及び−OMのいずれか(Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはHNR 9 R 10 R 11 で表されるアンモニウムのいずれか(R 9 、R 10 、R 11 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5のモノヒドロキシル置換低級アルキル基またはフェニル基のいずれか)を表す。))}
本発明においては、色材を添加することで、硬化可能な着色された水性活性エネルギー線硬化型インク組成物が得られ、マルチカラーに対応したインクジェット方式に適用することで、多彩な画像形成を行うことが出来る。本発明にかかる、水性活性エネルギー線硬化型インク組成物に好適に使用することのできる色材の基本的な要素としては、インクを活性エネルギー線硬化性とするために必須な、前述した水溶性重合性物質、水溶性重合開始剤との相溶性が満足されることが必要となる。具体的には、アニオン性の解離基を持つような、水性顔料分散体もしくは水性染料がより好適に用いられる。
ブラック顔料としては、例えば、カーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックであって、一次粒子径が15〜40μm、BET法による比表面積が50〜300m2/g、DBP吸油量が40〜150ml/100g、揮発分が0.5〜10%、pH値が2〜9等の特性を有するものが好ましく用いられる。この様な特性を有する市販品としては、例えば、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.52、MA7、MA8、No.2200B(以上三菱化学製)、RAVEN 1255(以上コロンビア製)、REGAL400R、REGAL330R、REGAL 660R、MOGUL L(以上キャボット製)、Color Black FW1、Color Black FW18、Color Black S170、Color Black S150、Printex 35、Printex U(以上デグッサ製)等があり、いずれも好ましく使用することができる。
色材として染料を用いた場合は、上記の顔料を用いた場合とは異なり、活性エネルギー線照射による退色が全く無い状態で使用することは困難であり、多少は退色を伴う。この理由から、インクの色材として染料を適用する場合には、金属イオンで錯体を形成している、いわゆるアゾ含金染料を用いることが、退色が少ないので好ましい。しかし、退色の水準を問題にしなければ、一般の水溶性染料であっても、少なくともインク組成物としては成り立つ。
本発明においては、水溶性アシルホスフィンオキシド重合開始剤に対して、他の水溶性重合開始剤を組み合わせて使用することができる。かかる重合開始剤の好ましい例としては、下記一般式(3)〜(5)で示される水溶性化合物群より選ばれる少なくとも一種の化合物が挙げられる。
本発明にかかる水性活性エネルギー線硬化型インク組成物には、溶媒成分を若干量添加することがより好ましい。溶媒成分は、インクに不揮発性を与え、粘度を低下させ、且つ、被記録媒体への濡れ性を与える、あるいは、顔料の分散安定性を保つことでインクのノズルへの固着を抑制するなどの従来の目的のほかに、本発明にかかる水性活性エネルギー線硬化型インク組成物のように、反応性が高く、架橋点間密度が大きくなる重合性物質と、開始効率の高い重合開始剤とを組み合わせて使用する重合速度の速い系において、硬化収縮を緩和する目的も含んでいる。更に、このような系である程度の重合が進むと、重合性物質や重合開始剤の拡散が抑制され、最終の硬化率が上がらなくなることがあるが、その対策としても有効である。
本発明にかかる、水溶性重合性物質、水溶性重合開始剤を希釈する為の溶媒は主として水を用いるが、それ以外に水溶性で重合反応性の低粘度モノマーを用いることができる。通常の溶媒でなく、こうした物質を用いる利点は、これらの物質は、活性エネルギー線硬化させた後の固体中に可塑剤として残存することがないので、固体物性への影響が低減されることにある。
本発明において、水性活性エネルギー線硬化型インク組成物中に上記の物質以外に任意の添加剤を含有してもよい。このような添加剤の例として、pH調整剤、レベリング剤、粘度調整剤、酸化防止剤、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)、防腐剤、防かび剤等が含まれる。使用する場合には通常はインク組成物全体に対して、質量基準で0.1〜5%含有させる。
本発明にかかる水性活性エネルギー線硬化型インク組成物は、前記したような色材を含有させることなく透明な形態とすることで、画像印刷への適性を被記録媒体に付与するためのアンダーコート、あるいは、通常のインクで形成した画像の表面保護、更には装飾や光沢付与を目的としたオーバーコート等の用途に使用できる。クリアインクには、これらの用途に応じて、着色を目的としない無色の顔料や微粒子等を分散して含有させることもできる。これらを添加することによって、アンダーコート、オーバーコートいずれにおいても、印刷物の画質、堅牢性、施工性(ハンドリング性)等の諸特性を向上させることができる。
本発明にかかる水性活性エネルギー線硬化型インク組成物に色材、例えば、顔料を使用する場合には、インク中における純顔料分の濃度は、概ね、インク全量に対して質量基準で0.3〜10%の範囲であることが好ましい。顔料の着色力は顔料粒子の分散状態にも依存するが、約0.3〜1%の範囲であると、淡色のインクとして利用される範囲となる。また、それ以上であると、一般のカラー着色用に用いられる濃度を与える。
次に、前記したような活性エネルギー線硬化型水性インク組成物をインクジェット方式により被記録媒体上に付与し、活性エネルギー線を照射して硬化するためのインクジェット記録方法について説明する。
前記した、本発明にかかる活性エネルギー線硬化型水性インク組成物は、インクジェット吐出方式のヘッドに好適に用いられ、また、そのインク組成物が収納されているインク収納容器としても、あるいは、その充填用のインキとしても有効である。特に、本発明は、インクジェット記録方式の中でもバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッド、記録装置に於いて、優れた効果をもたらすものである。
以下、本発明にかかる活性エネルギー線硬化型水性インク組成物の硬化において、特に好適に使用される、紫外線照射ランプについて説明する。紫外線照射ランプは、水銀の蒸気圧が点灯中で1〜10Paであるような、いわゆる、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、蛍光体が塗布された水銀灯等が好ましい。これらの水銀ランプの紫外線領域の発光スペクトルは、450nm以下、特には184nm〜450nmの範囲であり、黒色或いは、着色されたインク中の重合性の物質を効率的に反応させるのに適している。また、電源をプリンタに搭載する上でも、小型の電源を使用できるので、適している。水銀ランプには、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンフラッシュランプ、ディープUVランプ、マイクロ波を用い外部から無電極で水銀灯を励起するランプ、UVレーザー等が実用されており、発光波長領域としては上記範囲を含むので、電源サイズ、入力強度、ランプ形状等が許されれば、基本的には適用可能である。光源は、用いる重合開始剤の感度にも合わせて選択する。
目的とする例示化合物5の合成は、前記特許文献4に開示されている。しかし該文献の方法に従えば副産物としてヨウ化アルキルが生成し、特に該文献中に好適な例として示されているメチル体については変異原性が疑われる。このような物質が不純物として含有される可能性があることは、安全性上好ましくない。そこで本発明においては、市販のビスアシルホスフィンオキシド化合物を酸性条件で分解することによる例示化合物5の合成を試みた。
下記の表1に記載した各成分を混合し、十分撹拌して溶解後、0.50μmのフィルターにて加圧濾過を行い、実施例1〜10のインクをそれぞれ調製した。また、インクのpHは最終的に8.5になるように水酸化ナトリウム水溶液にて調整した。
下記の表1に記載した各成分を混合し、十分撹拌して溶解後、0.50μmのフィルターにて加圧濾過を行い、比較例1〜2のインクをそれぞれ調製した。また、インクのpHは最終的に8.5になるように水酸化ナトリウム水溶液にて調整した。
本発明にかかる活性エネルギー線硬化型水性インク組成物は、重合性物質として反応性の高い水溶性多官能アクリル化合物、重合開始剤として開始効率の高い水溶性アシルホスフィンオキシド化合物を含有することにより、顔料の添加された系においても硬化性能が高く、普通紙高速印字に対応可能となる。この硬化性能を、Photo−DSC(光−示差走査熱分析)装置、及び、紫外線照射ランプを具備したバブルジェット(登録商標)プリンタ改造機を用いて評価した。
本発明にかかる実施例1〜10及び、比較例1〜2の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物のそれぞれについて、約1.5mgをアルミパンに秤量し、リファレンス用の空のアルミパンと共にPhoto−DSC装置(メトラートレド製)に装填した。大気下、25℃の雰囲気において10分間静置した後、365nmにおける強度が400mW/cm2の紫外線を0.1秒間照射した。得られたDSC曲線について、単位重量当りに規格化した後、発熱ピークの立ち上がりから頂点に至るまでの発熱量/時間(W/g・s)の傾きを計測し、評価した。一定の照射エネルギーに対する硬化の応答性を比較するものであり、数値が大きいほど優れた硬化性能であることを示す。表2に、評価結果をまとめて示した。(数値は実施例2の場合を1.0とした時の相対値を示す。)
本発明にかかる実施例1〜10及び比較例1〜2の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物のそれぞれについて、記録信号に応じた熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するバブルジェット(登録商標)プリンタPIXUS550i(キヤノン製)に、図1に示したものと同様に記録ヘッド部に隣接する形で紫外線照射ランプ(300〜400nm領域における最大照射強度が1500mW/cm2)を搭載した改造機を用い、下記の方法及び基準に従って評価した。表2に、評価結果をまとめて示した。
前記改造機を用い、所定のインクにより、PPC用紙(キヤノン製)上に12ポイントの文字パターンを印字、紫外線照射して作成したサンプルについて、印字10秒後、紙上にシルボン紙を載せ、記録面に40g/cm2の過重の錘を載せた状態でシルボン紙を引っ張った時に、被記録媒体の非印字部(白地部)及びシルボン紙に印字部の擦れによって汚れが生じるか否かを目視にて観察し、下記の基準で評価した。
A:擦れによる汚れ部分が殆ど見られない
B:擦れによる汚れ部分が僅かに見られる
C:擦れによる汚れ部分が目立つ
前記改造機を用い、所定のインクにより、PPC用紙(キヤノン製)上に12ポイントの文字パターンを印字、紫外線照射して作成したサンプルについて、印字1分間後、蛍光イエローペン(BEAMLINER−S;ゼブラ製)を用い、文字部を通常の筆圧で1度マークし、文字の乱れの有無を目視で観察し、下記の基準で評価した。
A:マーカーによる文字の乱れが殆ど生じない
B:マーカーによる文字の乱れが僅かに生じる
C:マーカーによる文字の乱れが著しく生じる
本発明にかかる活性エネルギー線硬化型水性インク組成物は、前記のような理由で高い硬化性能を示すが、硬化収縮により柔軟性が低下して脆くなったり、被記録媒体に対する硬化皮膜の密着性が低下して剥がれ易くなる可能性も考えられる。本発明によれば、硬化収縮の緩和やあるいは最終硬化率の向上を促す目的で、少量の水性溶媒成分を添加することも可能である。この皮膜性能を、紫外線照射ランプを具備したバブルジェット(登録商標)プリンタ改造機を用いて評価した。
本発明にかかる実施例1〜10及び比較例1〜2の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物のそれぞれについて、記録信号に応じた熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するバブルジェット(登録商標)プリンタPIXUS550i(キヤノン製)に、図1に示したものと同様に記録ヘッド部に隣接する形で紫外線照射ランプ(300〜400nm領域における最大照射強度が1500mW/cm2)を搭載した改造機を用い、下記の方法及び基準に従って評価した。表3に、評価結果をまとめて示した。
前記改造機を用い、所定のインクにより、表面が均一で清浄なポリエチレンテレフタラートの白色フィルム上に300%ベタパターンを印字、紫外線照射して作成したサンプルについて、印字10分後、サンプルを折り曲げた際の皮膜の状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。
A:皮膜に殆ど変化が生じない
B:皮膜にヒビ、剥がれが僅かに生じる
C:皮膜にヒビ、剥がれが著しく生じる
前記改造機を用い、所定のインクにより、表面が均一で清浄なポリエチレンテレフタラートの白色フィルム上に300%ベタパターンを印字、紫外線照射して作成したサンプルについて、印字24時間後、印字部に格子状に切傷を入れてテープで覆った後、剥がし、密着残存した部分の割合(残存率)を目視で観察して、下記の基準で評価した。
AA:残存率90%以上
A:残存率80%以上〜90%未満
B:残存率70%以上〜80%未満
C:残存率70%未満
本発明にかかる活性エネルギー線硬化型水性インク組成物は、前記のように高い硬化性能を示す。そのため、表面張力が高く被記録媒体表層に滞留するような状態においても、文字の滲みやブリードの抑制と高い画像濃度が同時に達成される。この画像性能を、紫外線照射ランプを具備したバブルジェット(登録商標)プリンタ改造機を用いて評価した。
本発明にかかる実施例1〜10及び比較例1〜2の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物のそれぞれについて、記録信号に応じた熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するバブルジェット(登録商標)プリンタPIXUS550i(キヤノン製)に、図1に示したものと同様に記録ヘッド部に隣接する形で紫外線照射ランプ(300〜400nm領域における最大照射強度が1500mW/cm2)を搭載した改造機を用い、下記の方法及び基準に従って評価した。表4に、評価結果をまとめて示した。
前記改造機を用い、所定のインクにより、PPC用紙(キヤノン製)上に100%ベタパターンを印字、紫外線照射して作成したサンプルについて、印字24時間後、反射濃度を反射濃度計マクベスRD−918(マクベス製)を使用して測定した。得られた結果を下記の基準で評価した。
A:反射濃度が1.3以上
B:反射濃度が1.0以上〜1.3未満
C:反射濃度が1.0未満
前記改造機を用い、所定のインクにより、PPC用紙(キヤノン製)上に16ポイントの文字パターンを印字・露光したサンプルについて、印字24時間後、目視で観察し、文字の滲みを下記の基準で評価した。
A:滲みが殆どない
B:多少滲む文字が見られる
C:滲む文字が多い
実施例1〜10及び比較例1〜2のそれぞれに対して、顔料分散体の顔料種をPigment Red 122、Pigment Yellow 138とした水性活性エネルギー線硬化型インク組成物についても調製し、シアン、マゼンタ、イエローのインクセットとした。
A:ブリードは殆ど目立たない
B:多少ブリードしているが、問題のないレベル
C:色の境界線がハッキリしないほどブリードしている
2 インクタンクが付属し記録を実際に行うヘッド部
3 硬化のための紫外線照射を行うランプ部
4 ヘッド部及びランプ部を駆動させる駆動部
5 記録される被記録媒体を搬送する排紙部
Claims (13)
- 少なくとも、水と、活性エネルギー線によってラジカル重合する重合性物質と、活性エネルギー線によってラジカルを生成する重合開始剤とを含有する活性エネルギー線硬化型水性インク組成物において、質量基準で水をインク全量に対して40〜90%含有し、質量基準で重合性物質をインク全量に対して1〜30%含有し、質量基準で重合開始剤をインク全量に対して0.1〜7%含有し、該重合性物質が、下記一般式(1)で示される水溶性(メタ)アクリル酸エステル化合物であり、該重合開始剤が、構造中に−SO 3 M、−CO 2 M、−OMのいずれか(Mは水素原子、リチウム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、メチルジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、アニリニウムのいずれか)を有する重合開始剤であって、下記一般式(2)で示されるノニオン性もしくはアニオン性の水溶性アシルホスフィンオキシド化合物であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型水性インク組成物。
(式中、Zは水酸基を(x1+y1)個有するポリオールの残基またはポリオールのエポキシエステルの残基を表し、x1は0〜2の整数、y1は2〜6の整数であって、x1+y1は2〜6の整数である。R1は各々独立して、水素原子またはメチル基を表す。R2は各々独立して、下記式で示される原子団Aを表す。)
(式中、R3は各々独立して、水素原子またはメチル基を表す。m1は1〜5の整数、n1は0または1を表す。)
{式中、R4はアルキル基、または置換基としてハロゲン、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5の低級アルキルオキシ基、下記原子団B、−SO 3 M、−CO 2 M、−OMのいずれか(Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはHNR 9 R 10 R 11 で表されるアンモニウムのいずれか(R 9 、R 10 、R 11 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5のモノヒドロキシル置換低級アルキル基またはフェニル基のいずれか))を有するフェニル基を表す。R5はアルキルオキシ基またはフェニル基を表す。R6は下記式で示される原子団Bを表す。
(式中、R7は−[CH2]x2−(x2は0または1)またはフェニレン基を表す。m2は0〜10の整数を表す。n2は0または1を表す。R8は水素原子、−SO 3 M、−CO 2 M及び−OMのいずれか(Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはHNR 9 R 10 R 11 で表されるアンモニウムのいずれか(R 9 、R 10 、R 11 はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素数1〜5のモノヒドロキシル置換低級アルキル基またはフェニル基のいずれか))を表す。)} - 更に色材を含有する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物。
- 更に重合開始剤として、下記一般式(3)〜(5)からなる群より選択される少なくともひとつの化合物を含有する請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物。
(式中、m3は1以上の整数を表し、n3は0以上の整数を表し、m3+n3は1〜8の整数を表す。)
(式中、R12及びR13は各々独立に、水素原子またはアルキル基を表す。m4は5〜10の整数を表す。)
(式中、R12及びR13は各々独立に、水素原子またはアルキル基を表す。R14は、−[CH2]x3−(x3は0または1)、−O−[CH2]y3−(y3は1または2)、または未置換のフェニレン基を表す。Mは水素原子またはアルカリ金属を表す。 - 更にグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコールより選ばれる少なくとも一種の溶媒を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物。
- インクジェット記録方式に用いられる請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物。
- 25℃における粘度が10mPa・s以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物。
- 25℃における表面張力が35mN/m(dyne/cm)以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物をインクジェット方式により被記録媒体上に付与する工程、及び該活性エネルギー線硬化型水性インク組成物が付与された被記録媒体に活性エネルギー線を照射して該活性エネルギー線硬化型水性インク組成物を硬化させる工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記活性エネルギー線硬化型水性インク組成物に熱エネルギーを作用させることにより、該活性エネルギー線硬化型水性インク組成物を被記録媒体上に付与する請求項8に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物を収容しているインクタンク部を具備していることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物を収容しているインクタンク部と該水性インク組成物を吐出するための記録ヘッドを具備していることを特徴とする記録ユニット。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型水性インク組成物を被記録媒体上に付与する手段、及び該被記録媒体上に付与された活性エネルギー線硬化型水性インク組成物に対して活性エネルギー線を照射する手段を具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記活性エネルギー線を照射する手段が、波長が450nm以下の光源を有する紫外線照射ランプであり、該紫外線照射ランプの紫外線強度が、硬化に有効な波長領域において500〜5000mW/cm2の範囲である請求項12に記載のインクジェット記録装置。
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