JP4501003B2 - 顔姿勢検出システム - Google Patents
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Description
また本件発明者も同種の目的のために、ステレオ測定により、瞳孔と鼻孔の座標位置を特定し、それらに基づいて、頭部の位置と方向を検出する方法の発明(特許文献8)および瞳孔の検出を容易にするために明瞳孔および暗瞳孔のデータを得て、瞳孔の2次元座標を高精度に検出する実時間瞳孔位置検出システムの発明(特許文献9)をしている。
しかし、顔の特徴点の画像をテンプレートマッチング法で探索するために、テンプレートを予め準備しなければならない点で面倒である。さらに環境光変動に弱い。その問題を比較的解決できる方法として、顔の特徴点として最も検出しやすいと考えられる黒目と鼻孔(2つの鼻孔の中心)を検出し、それらの位置関係から顔の方向を検出方法がある(非特許文献2)。
この方法は、照明条件がよければある程度の精度とロバスト性が望めると同時に、黒目や鼻孔が円形に近い形状をしているということを利用して、それらを検出するためにテンプレート画像が必要なく、それらのもっともらしい位置関係(たとえば、黒目の下に鼻孔がある;黒目どうしは大きく離れている、など)を検出条件に含めておくことで、特に学習の必要がない。しかし、黒目の検出精度や安定性は必ずしも高くなく精度を求めると難しい面がある。
松本 吉央 および A.ゼリンスキー 著 「頭部の方向と視線方向の実時間計測のアルゴリズム」(Y.Matsumoto and A.Zelinsky. An Algorithm for Realtime Stereo Vision Implementation of Head Pose and Gaze Direction Measurement.In Proc. of Fourth Int. Conf. on Automatic Face and Gesture Recognition (FG'2000), pages 499-505, 2000) 林 健太郎、橋本 学、鷲見 和彦 著 「頑健性と精緻性を備えた顔特徴点追跡による顔方向推定」電子情報通信学会,Vol.J84-D2 No.8 ,pp.1762-1771
しかし前記方法では顔の向きが左右に±15度を超えると、どちらかの鼻孔が検出できなくなる傾向がある。
カメラを少なくとも2台用意し、三角測量法ができるようにステレオカメラとして設置する。それら各カメラの光軸上もしくは開口部の周辺に近赤外線光源(LED)を並べる。それら2組の光源を、カメラのフィールド信号に同期させて交互に点滅させる。各カメラにおいて、それ自体に取り付けた光源が点灯するフィールドでは、瞳孔が明るく写る画像(明瞳孔画像)を得ることができる。これは、光源がカメラの開口部に近いからであり、いわゆる赤目現象に相当する。それに対して、互いに反対側の光源が点灯するフィールドでは瞳孔は暗く写る(暗瞳孔画像)。したがって、各カメラにおいて、明瞳孔画像と暗瞳孔画像が交互に得られる。これらを差分することにより、瞳孔だけが浮き彫りになり、画像処理によりロバスト性の高い瞳孔中心検出ができる。
そして、得られた鼻孔の位置に基づいて、2個の瞳孔と右鼻孔による平面における三角形の重心からの右法線ベクトルを算出し、同様にして2個の瞳孔と左鼻孔による平面における三角形の重心からの左法線ベクトルを算出する。
これらの法線ベクトルの合成により顔の方向ベクトルを得ようとするものである。
すなわち本発明の目的は、両瞳孔と両鼻孔のデータに基づいてより良く被験者の方向を代表することができ、かつ確実に取得できる(ロバスト性をもつ)ベクトルを検出することができる顔姿勢検出システムを提供することにある。
離間されて配置された一対のカメラと関連する照明手段を用いて、瞳孔と鼻孔の空間位置の検出をおこない、それらの位置関係より顔の位置と顔の向きを示す顔姿勢検出システムであって、
2個の瞳孔と2個の鼻孔の中心点に対応する瞳孔と鼻孔の三次元位置に相当する空間座標を測定算出する鼻孔と瞳孔位置を測定または推定により獲得する鼻孔と瞳孔位置獲得ステップと、
2個の瞳孔と右鼻孔からなる三角形平面の法線ベクトルを算出する右法線ベクトル算出ステップと、
2個の瞳孔と左鼻孔からなる三角形平面の法線ベクトルを算出する左法線ベクトル算出ステップと、
前記左右の法線ベクトルの合成ベクトルを算出する合成ベクトル算出ステップと
から構成されている。
予め被験者の頭部を前記一対のカメラに対して予め定めた一定のキャリブレーション位置に配置して2次元画像上の2個の瞳孔と2個の鼻孔間に形成される対の間の距離と距離間の比率を記録するキャリブレーションステップおよび、
当該被験者の任意の鼻孔が検出できなかった場合は前記キャリブレーションデータに基づいて検出できなかった鼻孔を推定するステップを設けたものである。
前記一対のカメラ、関連する照明手段、および被験者の位置関係は、
前記照明手段が、被験者が正常姿勢または前記キャリブレーション位置にあるときに、鼻孔が斜め下方向から照射される位置としたものである。
本発明による請求項4記載の顔姿勢検出システムは、請求項1または2記載の顔姿勢検出システムにおいて、
前記照明手段は瞳孔に対して暗照明および明照明を可能とする照明手段とするものである。
一度、左右の鼻孔が検出されたら、予測モデルを使用して鼻孔の存在すると予測される位置にウインドウを設け追尾して、片方の鼻孔が検出できなくなっても、検出できている鼻孔が左右、どちらのものかを特定するステップを設けたものである。
本発明による請求項6記載の顔姿勢検出システムは、請求項1記載の顔姿勢検出システムにおいて、
前記各三角形平面の重心の重心を求めるステップをさらに設け、前記合成ベクトルの方向を、前記重心の重心を顔の位置とするときの顔の方向としたものである。
なお片方の鼻孔が検出できない場合でも、その位置を推定して、両瞳孔および両鼻孔に基づく顔の方向ベクトルの検出を行なうことができるので、システムを複雑にしないでロバスト性の高い顔の方向ベクトルの検出が可能になる。顔の位置を代表する点も同様に検出でき、前記ベクトルをその点での方向とすることができる。なお実験によれば、左右角度にして±45度の広範囲の顔方向検出、垂直方向は上下±15度以上にわたって正しい検出が可能であることが実証されている。
離間されて配置された一対のカメラ1,2は被験者またはユーザを斜め下方向から照射するように照明手段5,6が配置されている(図20参照)。
照明手段5,6は各カメラの光軸上もしくは開口部の周辺に近赤外線光源(LED)を並べて構成する。それら2組の光源を、カメラのフィールド信号に同期させて交互に点滅させる。各カメラにおいて、それ自体に取り付けた光源が点灯するフィールドでは、瞳孔が明るく写る画像(明瞳孔画像)を得ることができる。これは、光源がカメラの開口部に近いからであり、いわゆる赤目現象に相当する。それに対して、互いに反対側の光源が点灯するフィールドでは瞳孔は暗く写る(暗瞳孔画像)。したがって、各カメラにおいて、明瞳孔画像と暗瞳孔画像が交互に得られる。これらを差分することにより、瞳孔だけが浮き彫りになり、画像処理によりロバスト性の高い瞳孔中心検出ができる。
カメラ1,2間の距離は100mmであり、カメラ前面に取り付けた多光源LEDをフィールド単位で交互に点滅させている。
この実施例では瞳孔の位置の検出を容易にするために、前記各カメラと被験者(ユーザ)の頭部10との関係において各カメラ1,2に対して明孔照明と暗孔照明を提供することができる位置関係を保って配置される照明手段5,6等を準備する。前記カメラと前記照明手段を連動動作させ、被験者の頭部を撮影して、各瞳孔と鼻孔の像を明孔照明および暗孔照明で獲得する。なお明孔照明と暗孔照明を必須の構成要件とするものではない。
被験者(ユーザ)がカメラから50cm〜80cm程の場所に座り、被験者(ユーザ)がカメラの存在する方向に顔を向けている場合を想定している。これらの配置は前述した引用文献8の場合と、照明手段の位置を除き共通する。
あるフレームにおいて、2つの鼻孔が検出された場合には、それらの中心のx座標の大きさから左右を判断する。いったん鼻孔が検出されたら、カルマンフィルタを用いて、次のフレームにおけるそれぞれの鼻孔位置を予測し、次のフレームの暗瞳孔画像におけるそれらの位置に初めから小ウインドウを与え、その中だけを上述の小ウインドウ内解析と同様に鼻孔探索を行なう。
図3は大ウインドウの与え方を説明する略図である。図4に画像処理に用いる(a)暗瞳孔画像と、(b)明瞳孔画像を示してある。
鼻孔は、暗瞳孔画像から検出する。理由は、眼瞳孔を得るための光源は、カメラの光軸の近くにあるため、鼻孔の奥を照らしやすく、カメラから見たときに鼻孔以外のところとの輝度差が出にくいためである。なお、1枚のフィールドの画像は640H×240Vの分解能で得るものとする。
ステップ1.両瞳孔の各中心座標を取得する。
ステップ2.両瞳孔の中心座標の平均座標を計算し、それを基準に頭部が回転しても鼻孔が外れない位置に(ただし、2個の瞳孔よりも下の範囲)、大ウインドウを設定する(図3)。その中において鼻孔像探索を行う。
ステップ3.大ウインドウ内で鼻孔中心座標を取得する。
ステップ4.取得した鼻孔中心座標を中心として、30H×30Vの小ウインドウを適用する。
ステップ5.小ウインドウを適用した後は、カルマンフィルタにより次フレームの鼻孔位置を予測して、鼻孔に小ウインドウを適用しながら追尾する。
左右鼻孔ともに存在しないと判断されたら、小ウインドウを解除して再度ステップ1から4までを繰り返す。小ウインドウが左右鼻孔どちらかひとつが外れたとき(存在しないと判断されたとき)、または、大ウインドウで左右鼻孔どちらかひとつしか検出されなかったとき、ユーザキャリブレーションから得たデータを利用して、その鼻孔像中心座標を推定し鼻孔像探索を行う。
小ウインドウを与えるのは、その中で閾値を設定するために、より確実に鼻孔が検出できるためである。
上記の考えに基づいて構築した画像処理による鼻孔像検出アルゴリズムを実行した。
このように、ウインドウを鼻孔領域、左右鼻孔に適用し追尾していくことによりウインドウ外(鼻孔以外)のノイズの影響を受けずに安定して鼻孔を検出できる。この画像処理アルゴリズムの詳細については後述する。
画像処理による鼻孔像検出では、瞳孔像検出の差分画像では鼻孔像を検出できない。また、明瞳孔画像では鼻孔像内に高輝度部が存在することがあり、安定して検出できない。そのため、鼻孔検出は鼻孔像がより低輝度となる暗瞳孔画像から行う。
元の画像と同じであるが、大ウインドウと小ウインドウでは、閾値が異なってくるため、両者間で鼻孔の2値化画像が変わり、小ウインドウのほうが確実に鼻孔が検出できることが予想できる。
図10および図11に大ウインドウ、小ウインドウにおける2値画像を示す。このような2値画像から正確な鼻孔中心を検出するのは難しい。そこでモルフォロジー処理を2値画像に施した後に中心を求める。ここで使用する処理は、膨張処理と縮小処理である。膨張処理とは、ここでは2値画像で注目する画像の8近傍に1つでもHIGH画素がある場合、注目する画像をHIGH画素に変換する処理であり、縮小処理とは2値画像で注目する画素の8近傍に1つでもLOW画素がある場合、注目する画素をLOW画素に変換する処理のことである。
はじめに、膨張を行った後に縮小処理を行う。この処理はクロージング処理と呼ばれる。図12〜14に、大ウインドウにおける上記の処理を行なう過程を示す。
図12はクロージング処理後の画像を示す。次に、図13に示すように膨張処理を行う。最後に、再度、クロージング処理を行なう(図14)。
上記のようにして、鼻孔の中心を正確に求める。
はじめに2値画像のHIGH領域を集合ごとに分けて考えるためラベル付けを行う。ラベル付けによって分けられた各集合に対して上下左右点より形成される長方形を考える。各長方形領域の縦横比が0.5より小さいか0.7より大きく、各長方形面積が100より小さいか300より大きい場合は鼻孔像ではないと判断する。鼻孔像であると判断した場合には、長方形の中心を求め、それを鼻孔像の中心座標とする。図15Aに、大ウインドウにおける鼻孔像中心算出の結果例を示し、図15Bに、2つの小ウインドウ内における鼻孔像中心算出の結果例を示す。
検出された鼻孔中心座標を用いて、次フレームの鼻孔位置をカルマンフィルタにより推定する。
ステレオカメラにおける鼻の追尾は、ウインドウを適用して場所を限定して解析することにより、鼻孔検出の精度と処理速度を向上させている。しかし、頭部の移動が大きな場合や速く動く場合にはウインドウサイズを大きくしなければ追尾できなくなってしまうという問題があった。そこで、小さなウインドウサイズにおいても追尾が行えるようにカルマンフィルタを用いて、鼻孔の位置変化を予測して追尾させることにより、頭部の移動がある場合においても、安定した鼻孔検出が行えるようにした。
次に図16を参照してユーザキャリブレーションについて説明する。
ユーザによって瞳孔位置、鼻孔位置、鼻孔形状は異なる。また、顔方向においてもユーザによって正面と考える方向が異なるため、ユーザにおける瞳孔位置、鼻孔位置、鼻孔形状、ユーザ自身が正面と考える顔方向をあらかじめ把握(以下、ユーザキャリブレーション)しておく必要がある。図16に示すようにディスプレイの中心に例えば直径1cmの円を表示する。次に、この円を注視し(視線を向ける)、ディスプレイに対してユーザ自身が正面と考える方向に5秒間顔を向ける。この間鼻孔検出処理と顔方向算出処理を行い、ユーザ自身が正面と考える顔方向をユーザの正面方向とする。このときの各カメラの画像中の2つの瞳孔中心座標と2つの鼻孔中心座標を求めておくことがユーザキャリブレーションである。これらの情報を片方の鼻孔が検出できないときに使用され、両方の鼻孔が検出できるときは不要である。
ユーザが頭部を回転させるとき、常に左右両方の鼻孔像を検出するのは困難である。そこで、片方の鼻孔像(以下、片鼻孔)のみ検出されたとき、検出されなかった鼻孔像を推定する。
鼻孔領域から鼻孔を検出する際、鼻孔面積が130より大きいか70より小さい場合は、鼻孔対象から除外する。これは鼻孔には際立った特徴がなく、誤って雑音を鼻孔像として検出する可能性があるためである。そこで、1つの鼻孔しか検出されなかった場合、もう1つの鼻孔の中心を求める。
ユーザキャリブレーションより取得した右瞳孔中心を(XRP0 ,YRP0 )、左瞳孔中心(XLP0 ,YLP0 )、右鼻孔中心(XRN0 ,YRN0 )、左鼻孔中心(XLN0 ,YLN0 )とする(図17(a))。次に、顔を動かしたある時点の右瞳孔中心を(XRP,YRP)、左瞳孔中心(XLP,YLP)、右鼻孔中心(XRN,YRN)、左鼻孔中心(XLN,YLN)とする(図17(b))。図17(b)では左鼻孔が検出されなかった場合を示している。
DP0={(XRP0 −XLP0 )2 +(YRP0 −YLP0 )2 }1/2 (1)
DN0={(XRN0 −XLN0 )2 +(YRN0 −YLN0 )2 }1/2 (2)
次に、顔を動かしたある時点の瞳孔傾斜IP 、瞳孔間距離DP を求める。
IP =(YRP−YLP)/(XRP−XLP) (3)
DP ={(XRP−XLP)2 +(YRP−YLP)2 }1/2 (4)
両瞳孔と両鼻孔は常に平行であると考える。このとき鼻孔傾斜IN は式(6)のようになる。
IN =IP (6)
顔を動かしたある時点の鼻孔間距離を、ユーザキャリブレーションにより求めた瞳孔間距離と鼻孔間距離と顔を動かしたある時点の瞳孔間距離より求める。
DP :DN =DP0:DN0
DN =(DN0/DP0)×DP (5)
IN 、DN は式(6),(7)のようになる。
IN =(YRN−YLN)/(XRN−XLN) (6)
DN ={(XRN−XLN)2 +(YRN−YLN)2 }1/2 (7)
左の鼻孔の中心座標は次式で表すことができる。
XLN=XRN−{DN 2 /(1+IN 2 )}1/2 (8)
YLN=YRN−{(DN 2・IN 2 )/(1+IN 2 )}1/2 (9)
逆に、右鼻孔が検出できなかったとすると、(XRN,YRN)は次の2式で求める。
XRN=XLN+{DN 2 /(1+IN 2 )}1/2 (10)
YRN=YLN+{(DN 2・IN 2 )/(1+IN 2 )}1/2 (11)
左瞳孔中心、右瞳孔中心、左鼻孔中心、右鼻孔中心の4点の三次元座標を求める。今、右瞳孔中心、左瞳孔中心、左鼻孔中心、右鼻孔中心の三次元座標をそれぞれ、(XPR,YPR,ZPR)、(XPL,YPL,ZPL)、(XNL,YNL,ZNL)、(XNR,YNR,ZNR)と算出されたとする。
左瞳孔中心と右瞳孔中心と左鼻孔中心を通る平面の法線
nLX=(YNL−YPL)(ZPR−ZPL)−(YPR−YPL)(ZNL−ZPL)
nLY=(ZNL−ZPL)(XPR−XPL)−(ZPR−ZPL)(XNL−XPL) (12)
nLZ=(XNL−XPL)(YPR−YPL)−(XPR−XPL)(YNL−YPL)
同様に、左瞳孔中心と右瞳孔中心と右鼻孔中心を通る平面の法線ベクトル
顔の水平角αH と垂直角βV は
αH =−tan-1(nX /nZ ) (13)
βV =−tan-1{nY /(nX 2 +nZ 2 )1/2 } (14)
で与えられる。
図19は、図18に示すベクトルと被験者の写真との対応を示す。
また、顔の位置は次のように求めることもできる。図18において2つの三角形のそれぞれの重心(XR,YR,ZR ),(XL,YL,ZL )はそれぞれ次式で与えられる。
(XR,YR,ZR )
={(XPR+XPL+XNR)/3,(YPR+YPL+YNR)/3,(ZPR+ZPL+ZNR)/3} (15)
(XL,YL,ZL )
={(XPR+XPL+XNL)/3,(YPR+YPL+YNL)/3,(ZPR+ZPL+ZNL)/3} (16)
さらに、これらの重心(XC,YC,ZC )は次式で与えられる。
(XC,YC,ZC )
={(XR +XL )/2,(YR +YL )/2,(ZR +ZL )/2 }
(17)
最終的に、顔の位置と顔の方向の情報を合わせた顔姿勢は(XC,YC,ZC )を通り、
なお、顔の位置(XC,YC,ZC )として、次式のように2個の瞳孔位置と2個の鼻孔位置の重心を用いても良いことは自明である。
(XC,YC,ZC )
={(XPR+XPL+XNR+XNL)/4,(YPR+YPL+YNR+YNL)/4,
(ZPR+ZPL+ZNR+ZNL)/4} (18)
ユーザキャリブレーションを行った後、被験者にカメラの前から60cmほどの場所に座ってもらった。被験者には、図20のように、ほぼ垂直角度が0度の高さに、水平角度にして0度(正面)、±15度、±30度、±45度に相当する位置に取り付けたマーカの方向に顔を向けてもらい、400フレーム分を撮影した。その間、被験者には頭を動かさないように指示した。
この実験では3人の被験者に実験を行った。表1に400フレームの鼻孔検出の成功、失敗、瞬き、片鼻孔推定を行った回数、成功率(成功/(成功+失敗))を1台のカメラの画像処理について示した。ここで、瞬きをした場合には、顔方向は求められないので、成功率を求めるときに除外してある。
回転角が−30度→−45度、または、30度→45度となるにつれて、いずれの被験者においても片鼻孔推定が多くなっていた。片鼻孔推定により推定された鼻孔中心が実際の画像における鼻孔中心とほぼ同じ位置であったため、鼻孔像の検出に成功したものと考えられる。
また、顔方向を検出する上で両瞳孔、両鼻孔の4点が検出される必要がある。そのため、被験者が瞬きを行ったときのフレーム数は鼻孔検出成功率には影響を受けないものと考えた。各被験者の1回における瞬きのフレーム数は、今回の瞳孔検出システムにおいては4〜5フレームであった。
この結果から、鼻形状や鼻孔形状が変化しても鼻孔像検出において問題はなく、水平方向回転運動においても−45度〜45度の範囲では鼻孔像検出が可能であることが示せた。
図21Aは、ユーザキャリブレーションを行った後、被験者にカメラの前から60cmほどの場所に座ってもらい、顔の方向を中央(0度)から右45度まで動かしてさらに0度まで戻してもらったときの水平顔方向の推定値を示している。また、図21Bは正面を中心に上下±15度の範囲で頭部を動かしてもらったときの垂直顔方向の推定値を示している。
図からわかるように、今回の実験で行った各指標までの水平方向、垂直方向における顔方向の回転角度は、多少のばらつきはあったものの各被験者の顔方向を検出できたことがわかる。
また、各指標まで頭部の回転運動を行ったが、目標とする回転角度を下回っていたり、上回っていた。これは、各被験者が指標まで回転運動したと考える角度が目標とする角度と異なっていた可能性も考えられる。
3,4 カメラの開口
5,6 照明手段
10 被験者(ユーザ)の頭部
Claims (6)
- 離間されて配置された一対のカメラと関連する照明手段を用いて、瞳孔と鼻孔の空間位置の検出をおこない、それらの位置関係より顔の位置と顔の向きを示す顔姿勢検出システムであって、
2個の瞳孔と2個の鼻孔の中心点に対応する瞳孔と鼻孔の三次元位置に相当する空間座標を測定算出する鼻孔と瞳孔位置を測定または推定により獲得する鼻孔と瞳孔位置獲得ステップと、
2個の瞳孔と右鼻孔からなる三角形平面の法線ベクトルを算出する右法線ベクトル算出ステップと、
2個の瞳孔と左鼻孔からなる三角形平面の法線ベクトルを算出する左法線ベクトル算出ステップと、
前記左右の法線ベクトルの合成ベクトルを算出する合成ベクトル算出ステップと
から構成した顔姿勢検出システム。 - 請求項1記載の顔姿勢検出システムにおいて、
予め被験者の頭部を前記一対のカメラに対して予め定めた一定のキャリブレーション位置に配置して2次元画像上の2個の瞳孔と2個の鼻孔間に形成される対の間の距離と距離間の比率を記録するキャリブレーションステップおよび、
当該被験者の任意の鼻孔が検出できなかった場合は前記キャリブレーションデータに基づいて検出できなかった鼻孔を推定するステップを設けた顔姿勢検出システム。 - 請求項1または2記載の顔姿勢検出システムにおいて、
前記一対のカメラ、関連する照明手段、および被験者の位置関係は、
前記照明手段が、被験者が正常姿勢または前記キャリブレーション位置にあるときに、鼻孔が斜め下方向から照射される位置とした顔姿勢検出システム。 - 請求項1または2記載の顔姿勢検出システムにおいて、
前記照明手段は瞳孔に対して暗照明および明照明を可能とする照明手段である顔姿勢検出システム。 - 請求項2記載の顔姿勢検出システムにおいて、
一度、左右の鼻孔が検出されたら、予測モデルを使用して鼻孔の存在すると予測される位置にウインドウを設け追尾して、片方の鼻孔が検出できなくなっても、検出できている鼻孔が左右、どちらのものかを特定するステップを設けた顔姿勢検出システム。 - 請求項1記載の顔姿勢検出システムにおいて、
前記各三角形平面の重心の重心を求めるステップをさらに設け、前記合成ベクトルの方向を、前記重心の重心を顔の位置とするときの顔の方向とした顔姿勢検出システム。
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