JP4501305B2 - Load lock room - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等を熱処理する熱処理炉に並設されるロードロック室に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体ウエハ等を一度に多数枚熱処理する装置として、特開平4−269824号公報等に開示されているような縦型のバッチ式の熱処理装置が知られている。ここで、従来の一般的なバッチ式の熱処理装置について説明する。
図9は従来の一般的なバッチ式の熱処理装置を示す概略構成図、図10は図9中のロードロック室の筐体を示す模式図、図11は図10中の補強フレーム部材を示す拡大斜視図である。
この熱処理装置2は、半導体ウエハに対して実際に熱処理を施す加熱炉4と、この加熱炉4の下方に設けられて上記加熱炉4に対して半導体ウエハをロード及びアンロードさせるロードロック室6とにより主に構成される。上記加熱炉4は、周囲に円筒体状に加熱ヒータ8を配置してなる石英製の処理容器10を有しており、この処理容器10の下端は開口され、これよりウエハがロード或いはアンロードされる。
【0003】
一方、上記ロードロック室6は、全体が例えばステンレス製の箱状の筐体12により区画形成されており、上記加熱炉4の下方に連結されている。このロードロック室6内には、ボートエレベータのような昇降機構14が設けられており、この昇降機構14は、多数枚のウエハWを多段に支持するための例えば石英製のウエハボート16を保持しており、この昇降機構14を駆動することにより、このウエハWを支持しているウエハボート16を上下動させて処理容器10内へロード、アンロードできるようになっている。
【0004】
このロードロック室6内の一側には、内部の循環ガスを清浄に保つ例えばHEPAフィルタよりなるフィルタ部18が設けられており、送風ファン20を用いて、ウエハ表面に自然酸化膜が発生することを防止するための不活性ガス、例えば窒素ガスをこのロードロック室6内に循環させており、また、一部のガスはロードロック室6の天井部に設けた排気口21から系外へ排出させている。また、このロードロック室6の容量は、例えばウエハサイズにもよるが、1000〜2000リットルもの大きな容量を持つことから、これを区画する筐体12の荷重をできるだけ軽量化するために、この筐体12は、非常に薄いステンレス板等を組み立てるようにして構成されており、その内側に例えば断面がクランク形に屈曲成形された補強フレーム部材22を溶接接合して筐体12の強度を十分なものとしている。
【0005】
そして、上記補強フレーム部材22の溶接接合部には、図10にも示すように、例えばシリコンシーラント等よりなる粘性シール部材24が上記溶接接合部に沿って粘着されており、補強フレーム部材22を取り付けることによりその内側に形成される閉じ込め空間26内の空気が装置稼働中にロードロック室6内へ漏れ出ないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、半導体ウエハWを実際にロードロック室6内へ搬入する時には、ウエハ表面への自然酸化膜の付着を抑制するために搬入に先立って、予めこのロードロック室6内を通常の空気から不活性ガスである窒素ガス雰囲気に置換しておく必要があり、このロードロック室6内の酸素濃度や水分濃度をそれぞれ所定値以下にしておく。そして、このロードロック室6内は、この外側の大気圧よりも、例えば100Pa程度陽圧状態に維持し、外部の空気がこのロードロック室6内へ侵入しないようにしている。
【0007】
しかしながら、ロードロック室6内は、種々の機構や構造物が複雑に入り組んでいることから上記補強フレーム部材22の全ての接合部分に目止め用の粘性シール部材24を形成することができず、一部の接合部分はロードロック室6内に露出状態となっている。
この場合には、不十分な溶接接合の隙間を介して閉じ込め空間26内の、O2や水分を含んだ空気がロードロック室6内に少しずつ漏れ出てくることが避けられない。また、粘性シール部材24も長期間の使用によりそれ自体が劣化してシール性も低下することは避けられないので、図11にも示すようにそのシール性が劣化した部分を介して上記閉じ込め空間26内の空気が矢印28に示すように漏れ出てくる場合もある。
【0008】
更には、熱処理後のウエハWは高温状態となっているので、筐体12もこの高温に晒されることになり、従って、長期間の熱伸縮によって筐体12自体が熱変形を起こして補強フレーム部材22の接合部分30(図11参照)に隙間が発生し、この隙間を介して閉じ込め空間26内の空気が漏れ出てくる場合もある。
また、上記した補強フレーム部材22のような構造物に限らず、ロードロック室6内に収容される構造物でその内部に閉じ込め空間を形成する構造物が存在する場合には、全て上述したような閉じ込め空間内から、O2 ガスや水分を含んだ空気がロードロック室6内に漏れ出てくる場合があった。
このため、前述したように、O2 濃度や水分濃度がそれぞ所定値以下となるまでにロードロック室6内を窒素ガス置換する際、上記したように閉じ込め空間26内から漏れ出た空気に起因して、多量の窒素ガスを必要とするばかりか、窒素ガス置換に要する時間も延びてしまう、といった問題があった。
【0009】
この場合、上記補強フレーム部材22を初めとする構造物の溶接接合の精度を向上してここに漏れが全く発生しないようにすることも考えられるが、この場合には、大幅なコスト上昇が余儀なくされることから現実的ではない。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、閉じ込め空間側からロードロック室内側への空気の漏れを大幅に抑制することが可能なロードロック室を提供することにある。また、本発明の目的は、閉じ込め空間内も不活性ガス雰囲気に置換することができるロードロック室を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に規定する発明は、内側に閉じ込め空間ができるような構造物が内部に設けられて、周囲が筐体で形成されると共に前記筐体内が不活性ガス雰囲気になされるロードロック室において、前記構造物の接合部分を内包するようにシール板を形成し、前記シール板の取付部に弾性シール部材を介在させるように構成したことを特徴とするロードロック室である。
これにより、構造物の接合部分に空気の漏れが生じても、これを覆って弾性シール部材を介在させてシール板を設けているので、ロードロック室内側へ閉じ込め空間内の空気が漏れ出てくることを、大幅に抑制することが可能となる。
【0011】
この場合、例えば請求項2に規定するように、前記シール板は、固定ネジで取り付けられる。
請求項3に規定する発明は、内側に閉じ込め空間ができるような構造物が内部に設けられて、周囲が筐体で形成されると共に前記筐体内が不活性ガス雰囲気になされるロードロック室において、前記構造物に、前記筐体内側へ開放された複数の通気孔を形成するようにしたことを特徴とするロードロック室である。
これにより、筐体内のみならず、構造物の閉じ込め空間内は通気孔により不活性ガス雰囲気に置換されるので、閉じ込め空気内の空気漏れの問題を解決することが可能となる。
【0012】
この場合、例えば請求項4に規定するように、前記通気孔は、前記構造物を区画する壁面の内、互いに対向する壁面に設けられることを特徴とする請求項3記載のロードロック室る。
請求項5に規定する発明は、内側に閉じ込め空間ができるような構造物が内部に設けられて、周囲が筐体で形成されると共に前記筐体内が不活性ガス雰囲気になされるロードロック室において、前記構造物は、前記筐体の壁面に取り付けられており、前記壁面には前記筐体の外側へ通ずるガス逃し孔が形成されていることを特徴とするロードロック室である。
これにより、閉じ込め空間はガス逃し孔を介して大気に連通されて、しかも、筐体内は常に外気よりも僅かに陽圧状態になされているので、筐体内に、O2 ガスや水分が含まれている外気が侵入してくることを防止することが可能となる。
また、例えば請求項6に規定するように、前記構造物は、前記筐体を補強するための補強フレーム部材である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るロードロック室の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係るロードロック室を示す概略構成図、図2は図1中のロードロック室の筐体の構造を概括的に示す図、図3は図2中のB部を示す拡大組立図である。先に、図9〜図11を参照して説明した部分と同一構成部分については、同一符号を付して説明する。
この熱処理装置32は、半導体ウエハに対して実際に熱処理を施す加熱炉4と、この加熱炉4の下方に設けられて上記加熱炉4に対して半導体ウエハをロード及びアンロードさせるロードロック室33とにより主に構成される。上記加熱炉4は、周囲に円筒体状に加熱ヒータ8を配置してなる石英製の処理容器10を有しており、この処理容器10の下端は開口され、これよりウエハがロード或いはアンロードされる。そして、この開口は、ウエハをロードした時にキャップ部11により密閉される。
【0014】
一方、上記ロードロック室33は、全体が例えばステンレス製の箱状の筐体12により区画形成されており、上記加熱炉4の下方に連結されている。このロードロック室33内には、ボートエレベータのような昇降機構14が設けられており、この昇降機構14は、多数枚のウエハWを多段に支持するための例えば石英製のウエハボート16を保持しており、この昇降機構14を駆動することにより、このウエハWを支持しているウエハボート16を上下動させて処理容器10内へロード、アンロードできるようになっている。
このロードロック室33内の一側には、内部の循環ガスを清浄に保つ例えばHEPAフィルタよりなるフィルタ部18が設けられており、送風ファン20を用いて、ウエハ表面に自然酸化膜が発生することを防止するための不活性ガス、例えば窒素ガスをこのロードロック室33内に循環させており、また、一部のガスはロードロック室33の天井部に設けた排気口21から系外へ排出させている。また、このロードロック室33の容量は、例えばウエハサイズにもよるが、1000〜2000リットルもの大きな容量を持つことから、これを区画する筐体12の荷重をできるだけ軽量化するために、この筐体12は、非常に薄いステンレス板等を組み立てるようにして構成されており、その内側に、ロードロック室334内の構造物として例えば断面がクランク形に屈曲成形された補強フレーム部材22を溶接接合して筐体12の強度を十分なものとしている。
【0015】
具体的には、図2にも示すように、上記断面クランク形の補強フレーム部材22の両側のフランジ部22Aを筐体12の内面側に溶接することにより接合されており、この補強フレーム部材22の内側には閉じ込め空間26が形成される。尚、図2では昇降機構14、ウエハボート16、フィルタ手段18等の記載を省略し、筐体構造を主として示している。この補強フレーム部材22は筐体12内の天井部、底部、側面部の全てに、適切な間隔を隔てて設けられており、筐体12の強度を保持している。
上記補強フレーム部材22のフランジ部22Aの溶接による接合部分30(図3参照)は、筐体12の強度を単に補強するための簡易な溶接であることから装置稼働中にこの内部の閉じ込め空間26からO2 や水分を含んだ空気が筐体12内に漏れ出る恐れがある。そこで、本発明では、ロードロック室33内の構造物である上記補強フレーム部材22の接合部分30を内包するようにシール板34A〜34Dを形成し、この取付部に弾性シール部材36A〜36Dを介在させて、閉じ込め空間26側から筐体12内へO2 や水分を含む空気が漏れ出ることを防止するようになっている。この点について詳しく説明すると、図2及び図3にも示すように、ここでは4種類のシール板34A、34B、34C、34Dを用いた場合を示しており、筐体12の壁面を、いわば2重板構造としている。
【0016】
まず、第1のシール板34Aは、図2ではコーナ部に設けていることからこれに沿うように中央部分が90度に折り曲げられており、両端も断面L字状に屈曲されている。この第1のシール板34Aは、隣り合う2つの補強フレーム部材22間に密接して嵌め込むようにして設置される。そして、上記補強フレーム部材22のフランジ部22A上に沿って例えばシリコンスポンジやシリコンシーラント等よりなる弾性シール部材36Aを張設し、この弾性シール部材36A上に上記第1のシール板34Aの屈曲部38の先端を当接させて取り付ける。そして、この第1のシール板34Aと上記補強フレーム部材22との間に補助板40を掛け渡して設け、この補助板40を、座面にシール機能を持つ座金43を介して固定ネジ41により補強フレーム部材22側に取付固定する。この際、固定ネジ41の締め付けにより補助板40を介して上記第1のシール板34Aを弾性シール部材36A側へ押さえ込んで屈曲部38の先端を食い込ませ、この取付部のシール性を高く維持する。従って、この第1のシール板34Aと筐体12の壁面との間にはシール性の高い密閉空間40Aが形成されることになる。
【0017】
また、上記第2のシール板34Bも、図2ではコーナ部に設けていることから、それに沿うように中央部分が90度に折り曲げられており、両端は折り返された後に、断面L字状に屈曲されている。この第2のシール板34Bは、隣り合う2つの補強フレーム部材22上にその両端の一部を載置させて掛け渡すように設置される。そして、ここでは上記補強フレーム部材22の側面と略平行となるように僅かな間隔を隔てて断面コ字状の補助固定具42を上記フランジ部22A上に溶接接合により固定している。そして、この補助固定具42と補強フレーム部材22との間隙の底部に弾性シール部材36Bを押し込んで挿入し、更にその上より上記第2のシール板34Bの屈曲部44を押し込んでこの屈曲部44の先端を食い込ませて、この取付部のシール性を高く維持する。この場合、上記第2のシール板34Bと上記補助固定具42とを、前述したような座金43の付いた固定ネジ41で締め付け固定する。この場合にも、この第2のシール板34Bと筐体12の壁面との間にはシール性の高い密閉空間40Bが形成されることになる。
【0018】
更に、上記第3のシール板34Cは、図2では平面部に設けられており、この両端は単に内側へ折り曲げられている。この第3のシール板34Cは、隣り合う2つの補強フレーム部材22上にその両端の一部を載置させて掛け渡すように設置されている。そして、ここでは上記補強フレーム部材22の側壁に、コーナ部が内側へ部分的に屈曲された断面略L字状の第2の補助固定具46が溶接接合により固定している。そして、この第2の補助固定具46の屈曲部と上記補強フレーム部材22との間に形成される間隙に弾性シール部材36Cを押し込んで挿入し、その上より上記第3のシール板34Cにより押し付けて、この取付部のシール性を高く維持する。この場合、第3のシール板34Cと上記第2の補助固定具46とを、前述したような座金43の付いた固定ネジ41で締め付け固定する。この場合にも、この第3のシール板34Cと筐体12の壁面との間にはシール性の高い密閉空間40Cが形成されることになる。
【0019】
更に、上記第4のシール板34Dは、図2では平面部に設けられており、この両端は単に内側へ折り曲げられている。そして、ここでは上記補強フレーム部材22の側壁に、断面略逆L字状の第3の補助固定具47が溶接接合により固定している。そして、第3の補助固定具47の取り付け高さを上記補強フレーム部材22よりも僅かに高くしている。ここで、この第4のシール板34Dは、隣り合う2つの補強フレーム部材22に取り付けた第3の補助固定具47上にその両端の一部を載置させて掛け渡すように設置されている。
そして、この第3の補助固定具47の屈曲部と上記補強フレーム部材22との間に形成される間隙に弾性シール部材36Dを押し込んで挿入し、その上より上記第4のシール板34Dにより押し付けて、この取付部のシール性を高く維持する。この場合、第4のシール板34Dと上記第3の補助固定具47とを、前述したような座金43の付いた固定ネジ41で締め付け固定する。この場合にも、この第4のシール板34Dと筐体12の壁面との間にはシール性の高い密閉空間40Dが形成されることになる。
【0020】
ここでは4種類のシール板34A〜34Dを示したが、これらの全種類を用いないで、これらの内の1種類、2種類或いは3種類のシール板のみを用いるようにしてもよい。
また、ここでは第1及び第2のシール板34A、34Bをそれぞれコーナ部に適用し、第3及び第4のシール板34C、34Dを平面部に適用したが、逆に、第1及び第2のシール板34A、34Bを平面部に適用し、第3及び第4のシール板34C、34Dをコーナ部に適用するようにしてもよい。
尚、図示されていないが、このロードロック室33には、ウエハをこのロードロック室33の外との間で搬入・搬出するために開閉可能になされた開閉ドアが設けられている。
【0021】
次に、以上のように構成されたロードロック室の動作について説明する。
まず、このロードロック室33の組み立ては、一般的には清浄ではあるがO2ガスや水分をある程度の量含んだ空気中で行われるので、この筐体12内、この中の構造物である補助フレーム部材22内の閉じ込め空間26内、及び第1〜各第4のシール板34A〜34Dと筐体12の内壁とにより区画された各密閉空間40A〜40C内には、上記清浄な空気が封入された状態となっている。
【0022】
さて、このようなロードロック室33を加熱炉4と組み合わせて熱処理装置32を製造し、実際に熱処理を行う場合には、まず、筐体12のガス導入口50から不活性ガスとして、ここではN2 (窒素ガス)ガスを継続的に供給すると共にこの筐体12内の雰囲気を少しずつ排気口21を介して排出し、この筐体12内の雰囲気ガスをN2 ガスと置換する。
この筐体12内では、送風ファン20によりフィルタ部18から横流として送出された雰囲気ガスはウエハボート16内を水平に通過して反対側に位置するパンチングメタルよりなる区画板52の内側に流入し、そして、筐体12の底部を通って上記送風ファン20に至り、循環されている。
【0023】
ここで、筐体12内の雰囲気ガスのO2 濃度及び水分濃度が図示しないセンサでの検出結果、それぞれ所定値以下になったならば、ウエハ表面に自然酸化膜が付着する可能性が非常に低くなったことになるので、図示しない搬出入口よりこのロードロック室33内にウエハWを搬入し、ウエハボート16にウエハWを多段に載置し、これを上昇させることにより上方の処理容器10内へロードして所定のプロセス、例えば成膜処理等を行うことになる。このプロセス時間が長ければ、このプロセス中は筐体12内にN2 ガスを供給することを停止してもよいし、プロセス時間が短ければプロセス中においても常時、N2 ガスの供給を行っていてもよい。いずれにしても、プロセスが終了してウエハを処理容器10内から降下させてアンロードする時には、筐体12内の雰囲気ガスのO2 ガス濃度や水分濃度はそれぞれ所定値以下になされている。また、筐体12内は、大気に対して僅かな圧力、例えば100Pa程度だけ陽圧になされている。そして、処理済みのウエハWは筐体12外へ搬出され、また、未処理のウエハが搬入されて、上述したような動作が繰り返されることになる。
【0024】
さて、上述したような一連の動作において、この筐体12内の雰囲気ガスをN2 ガス雰囲気に置換する場合には、スループット向上の要請から早期にO2 ガス濃度及び水分濃度をそれぞれ所定値以下、例えばO2 ガス濃度は5ppm以下、水分濃度は1ppm以下にする必要があり、且つまた必要な期間は継続してこの状態を維持しなければならない。
この場合、従来のロードロック室にあっては、図9〜図11を参照して説明したように、経時変化や熱による影響等で補強フレーム部材22の接合部分をシールしていた粘性シール部材24(図10参照)や接合部分30が劣化して閉じ込め空間26内の空気が筐体12内側へ漏れ出てくる場合があることから、N2 ガス置換に多量のN2 ガスを必要としたり、また、N2 ガス置換に長い時間を要していた。また、N2 ガス雰囲気を維持するにも、常時多量のN2 ガスを必要とする場合があった。
【0025】
しかしながら、本実施例にあっては、図2及び図3にも示したように、上記補強フレーム部材22の接合部分30を包含するように、弾性シール部材30を介してシール板34A〜34Dにより覆っている。従って、万一、熱伸縮等によって補強フレーム部材22の接合部分30にリークが生じて閉じ込め空間26内の空気が密閉空間40A〜40D側へ漏れ出たとしても、この密閉空間40A〜40Dは略完全にシールされているので、この空気が筐体12側へ漏れ出ることを防止することが可能となる。
従って、上述したように閉じ込め空間26内の、O2 ガスや水分を多く含んだ空気が最終的に筐体12内側へ漏れ出ることを防止できるので、従来装置と比較してN2 ガスの使用量を大幅に削減することができ、しかも、O2 ガス濃度や水分濃度をそれぞれ所定値以下にするまでのN2 ガス置換に要する時間も大幅に削減することが可能となる。
【0026】
ここで、上述したようなロードロック室と従来のロードロック室の窒素ガス置換のシミュレーションを行ったので、その評価結果について説明する。図4は窒素ガス置換の時間と酸素濃度との関係を示すグラフである。
このシミュレーションでは、ロードロック室内の容量を1800リットル、従来のロードロック室では600リットル/minの流量で窒素ガスを供給し、筐体内における酸素の漏れ量は0.1cc/minとしている。本発明のロードロック室では初期時には400リットル/minの流量で供給している。
このグラフから明らかなように、酸素濃度の基準値である5ppmまで低下するのに、従来のロードロック室では略61分程度要したが、本発明の方法では略49分程度しか要さず、窒素ガス置換に要する時間を大幅に削減できること、及び窒素ガス使用量も大幅に削減できることが判明した。
また、このグラフでは表れていないが、酸素濃度1ppmを維持するのに、約111リットル/minの窒素ガスの供給量で済み、この点より、必要な窒素ガス雰囲気を維持するためにも、窒素ガスの供給量を大幅に削減できることが判明した。
【0027】
また、上述のように必要な窒素ガス雰囲気を維持するための窒素ガスの供給量(使用量)を削減できることは、特に、ウエハのプロセス中もロードロック室33内を必要な窒素ガス雰囲気に維持するような、いわゆるフルタイム窒素ガス置換操作に適することになる。
尚、上記実施例においては、シール板34A〜34D、弾性シール部材36A〜36D、補助固定具42、46、固定ネジ41等を用いた構造としたが、これに限定されず、上記各部材を一切用いず、補強フレーム部材22に通気孔を設けて閉じ込め空間内もガス置換するようにしてもよい。図5はこのような本発明の第2の実施例の筐体部分のみを示す構成図、図6は図5に示す補助フレーム部材を示す拡大斜視図である。
【0028】
ここでは図10に示すと同様に、筐体12の壁面には補強フレーム部材22のみが接合されており、図10において用いた粘性シール部材24も用いていない。
そして、この補強フレーム部材22の側面には、複数の通気孔60が形成されており、この内部の閉じ込め空間26を筐体12内側へ連通している。この場合、この通気孔60は補強フレーム部材22の互いに対向する側面(壁面)に対になって形成するのが、閉じ込め空間26内の雰囲気を窒素ガスにより効率的に置換する上で好ましい。
この第2の実施例の場合には、上述のように補強フレーム部材22内の閉じ込め空間26内の雰囲気も窒素ガスにより置換することから、窒素ガス置換に要する時間、窒素ガス量は、共に先に説明した第1の実施例の場合よりも僅かに増加するが、一旦、窒素ガス置換が完了してその状態を維持する場合には、使用する窒素ガス量は非常に少なくて済み、すなわちフルタイム窒素ガス置換操作に適することになる。
【0029】
また、上記第2の実施例にて示した通気孔60を設けるのに代えて、筐体自体にこの外側へ通ずるガス逃し孔を形成するようにしてもよい。
図7はこのような本発明の第3の実施例の筐体部分のみを示す構成図、図8は図7に示す補強フレーム部材を示す拡大斜視図である。
ここでは図5及び図6に示す構造で用いた通気孔60を設けておらず、これに代えて補強フレーム部材22を溶接接合した部分の筐体壁面に複数のガス逃し孔62を形成しており、この閉じ込め空間26を筐体12の外側へ連通させている。
この場合には、筐体12内を、その外側よりも僅かな圧力だけ高い陽圧状態にしているので、筐体12内の窒素ガスが圧力の低い閉じ込め空間26側へ漏れることはあっても、逆に閉じ込め空間26内の空気が筐体側へ漏れ込んでくることを防止することができる。ただし、この場合には、窒素ガスが筐体12内側から閉じ込め空間26側へ漏れることを許容しているので、その分、前述した第1及び第2の実施例と比較して、供給する窒素ガス量がある程度増加することは避けられない。
【0030】
また、この場合には、補強フレーム部材22の接合部分に、図10において用いたような粘性シール部材24を形成するようにしてシール性を高めてもよい。以上の各実施例では、ロードロック室33内の構造物として補強フレーム部材22を例にとって説明したが、組み立て完了時に内部に閉じ込め空間を形成するような構造物ならば、全て本発明を適用することができる。
また、上記各実施例では被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板等にも本発明を適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のロードロック室によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
請求項1、2、6に規定する発明によれば、構造物の接合部分に空気の漏れが生じても、これを覆って弾性シール部材を介在させてシール板を設けているので、ロードロック室内側へ閉じ込め空間内の空気が漏れ出てくることを、大幅に抑制することができる。
請求項3、4に規定する発明によれば、筐体内のみならず、構造物の閉じ込め空間内は通気孔により不活性ガス雰囲気に置換されるので、閉じ込め空気内の空気漏れの問題を解決することができる。
請求項5に規定する発明によれば、閉じ込め空間はガス逃し孔を介して大気に連通されて、しかも、筐体内は常に外気よりも僅かに陽圧状態になされているので、筐体内に、O2 ガスや水分が含まれている外気が侵入してくることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロードロック室を示す概略構成図である。
【図2】図1中のロードロック室の筐体の構造を概括的に示す図である。
【図3】図2中のB部を示す拡大組立図である。
【図4】窒素ガス置換の時間と酸素濃度との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施例の筐体部分のみを示す構成図である。
【図6】図5に示す補助フレーム部材を示す拡大斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施例の筐体部分のみを示す構成図である。
【図8】図7に示す補強フレーム部材を示す拡大斜視図である。
【図9】従来の一般的なバッチ式の熱処理装置を示す概略構成図である。
【図10】図9中のロードロック室の筐体を示す模式図である。
【図11】図10中の補強フレーム部材を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
4 加熱炉
8 加熱ヒータ
10 処理容器
12 筐体
16 ウエハボート
22 補強フレーム部材(構造物)
26 閉じ込め空間
32 熱処理装置
33 ロードロック室
34A〜34D シール板
36A〜36D 弾性シール部材
40A〜40D 密閉空間
41 固定ネジ
60 通気孔
62 ガス逃し孔
W 半導体ウエハ(被処理体)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a load lock chamber arranged in parallel with a heat treatment furnace for heat treating a semiconductor wafer or the like.
[0002]
[Prior art]
In general, a vertical batch type heat treatment apparatus as disclosed in JP-A-4-269824 is known as an apparatus for heat-treating a plurality of semiconductor wafers at a time. Here, a conventional general batch type heat treatment apparatus will be described.
9 is a schematic configuration diagram showing a conventional general batch-type heat treatment apparatus, FIG. 10 is a schematic diagram showing a housing of a load lock chamber in FIG. 9, and FIG. 11 is an enlarged view showing a reinforcing frame member in FIG. It is a perspective view.
The
[0003]
On the other hand, the entire
[0004]
A
[0005]
As shown in FIG. 10, a
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the semiconductor wafer W is actually carried into the
[0007]
However, since various mechanisms and structures are intricately complicated in the
In this case, O in the confined
[0008]
Furthermore, since the wafer W after the heat treatment is in a high temperature state, the
Further, not only the structure such as the above-described reinforcing
For this reason, as described above, O 2 When the inside of the
[0009]
In this case, it is conceivable to improve the accuracy of the welded joint of the structure including the reinforcing
The present invention has been devised to pay attention to the above problems and to effectively solve them. An object of the present invention is to provide a load lock chamber capable of significantly suppressing air leakage from the confinement space side to the load lock chamber side. Another object of the present invention is to provide a load lock chamber in which the confined space can be replaced with an inert gas atmosphere.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The invention defined in claim 1 is a load lock chamber in which a structure capable of forming a confined space is provided inside, the periphery is formed by a casing, and the inside of the casing is an inert gas atmosphere. The load lock chamber is characterized in that a seal plate is formed so as to include a joint portion of the structure, and an elastic seal member is interposed in an attachment portion of the seal plate.
As a result, even if air leaks at the joint portion of the structure, the sealing plate is provided with an elastic seal member interposed therebetween so that air in the confined space leaks into the load lock chamber. It is possible to greatly suppress the generation.
[0011]
In this case, for example, as defined in
According to a third aspect of the present invention, there is provided a load lock chamber in which a structure capable of forming a confined space is provided inside, the periphery is formed by a casing, and the inside of the casing is an inert gas atmosphere. The load lock chamber is characterized in that a plurality of vent holes opened to the inside of the housing are formed in the structure.
As a result, not only the inside of the housing but also the inside of the confinement space of the structure is replaced with an inert gas atmosphere by the air holes, so that the problem of air leakage in the confined air can be solved.
[0012]
In this case, for example, as defined in
The invention defined in claim 5 is a load lock chamber in which a structure capable of forming a confined space is provided inside, the periphery is formed by a casing, and the inside of the casing is in an inert gas atmosphere. The structure is a load lock chamber attached to a wall surface of the housing, and a gas escape hole communicating with the outside of the housing is formed on the wall surface.
As a result, the confined space communicates with the atmosphere through the gas escape hole, and the inside of the casing is always slightly positive pressure than the outside air. 2 It is possible to prevent the outside air containing gas and moisture from entering.
For example, as defined in
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a load lock chamber according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
1 is a schematic configuration diagram showing a load lock chamber according to the present invention, FIG. 2 is a diagram schematically showing the structure of a load lock chamber housing in FIG. 1, and FIG. 3 is an enlarged view showing a portion B in FIG. FIG. The same components as those described with reference to FIGS. 9 to 11 will be described with the same reference numerals.
The
[0014]
On the other hand, the entire
A
[0015]
Specifically, as shown in FIG. 2, the
Since the joint portion 30 (see FIG. 3) by welding of the
[0016]
First, since the
[0017]
In addition, since the
[0018]
Further, the
[0019]
Further, the
Then, the
[0020]
Here, four types of
In addition, here, the first and
Although not shown, the
[0021]
Next, the operation of the load lock chamber configured as described above will be described.
First, the assembly of the
[0022]
When the
In the
[0023]
Here, O of atmospheric gas in the
[0024]
In the series of operations as described above, the atmospheric gas in the
In this case, in the conventional load lock chamber, as described with reference to FIGS. 9 to 11, as described with reference to FIGS. 24 (refer to FIG. 10) and the
[0025]
However, in this embodiment, as shown in FIGS. 2 and 3, the sealing plates 34 </ b> A to 34 </ b> D are interposed via the elastic sealing
Therefore, as described above, the O in the confined
[0026]
Here, a simulation of nitrogen gas replacement in the load lock chamber and the conventional load lock chamber as described above was performed, and the evaluation result will be described. FIG. 4 is a graph showing the relationship between nitrogen gas replacement time and oxygen concentration.
In this simulation, nitrogen gas is supplied at a flow rate of 1800 liters in the load lock chamber and 600 liters / min in the conventional load lock chamber, and the amount of oxygen leakage in the housing is 0.1 cc / min. In the load lock chamber of the present invention, the initial flow rate is 400 liters / min.
As is apparent from this graph, it takes about 61 minutes in the conventional load lock chamber to decrease to 5 ppm, which is the reference value of the oxygen concentration, but only about 49 minutes is required in the method of the present invention. It has been found that the time required for nitrogen gas replacement can be greatly reduced and the amount of nitrogen gas used can also be greatly reduced.
Although not shown in this graph, a nitrogen gas supply amount of about 111 liters / min is sufficient to maintain the oxygen concentration of 1 ppm. From this point, nitrogen gas can be maintained in order to maintain the necessary nitrogen gas atmosphere. It has been found that the gas supply can be greatly reduced.
[0027]
In addition, the ability to reduce the supply amount (use amount) of nitrogen gas for maintaining the necessary nitrogen gas atmosphere as described above is particularly that the
In addition, in the said Example, although it was set as the structure using the
[0028]
Here, as shown in FIG. 10, only the reinforcing
A plurality of vent holes 60 are formed on the side surface of the reinforcing
In the case of the second embodiment, as described above, the atmosphere in the confining
[0029]
Further, instead of providing the
FIG. 7 is a block diagram showing only the casing portion of the third embodiment of the present invention, and FIG. 8 is an enlarged perspective view showing the reinforcing frame member shown in FIG.
Here, the air holes 60 used in the structure shown in FIGS. 5 and 6 are not provided, and instead, a plurality of gas escape holes 62 are formed on the wall surface of the casing where the reinforcing
In this case, since the inside of the
[0030]
In this case, the sealing performance may be improved by forming the
In each of the above embodiments, the semiconductor wafer is described as an example of the object to be processed. However, the present invention is not limited to this, and the present invention can be applied to a glass substrate, an LCD substrate, and the like.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the load lock chamber of the present invention, the following excellent operational effects can be exhibited.
According to the invention defined in
According to the invention defined in
According to the invention defined in claim 5, the confinement space is communicated with the atmosphere through the gas escape hole, and the inside of the housing is always slightly positive pressure than the outside air. O 2 It is possible to prevent the outside air containing gas and moisture from entering.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a load lock chamber according to the present invention.
2 is a diagram schematically showing a structure of a housing of the load lock chamber in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is an enlarged assembly view showing a part B in FIG. 2;
FIG. 4 is a graph showing the relationship between nitrogen gas replacement time and oxygen concentration.
FIG. 5 is a configuration diagram showing only a housing portion of a second embodiment of the present invention.
6 is an enlarged perspective view showing the auxiliary frame member shown in FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is a configuration diagram showing only a housing portion of a third embodiment of the present invention.
8 is an enlarged perspective view showing a reinforcing frame member shown in FIG.
FIG. 9 is a schematic configuration diagram showing a conventional general batch heat treatment apparatus.
10 is a schematic diagram showing a housing of the load lock chamber in FIG. 9. FIG.
11 is an enlarged perspective view showing a reinforcing frame member in FIG. 10. FIG.
[Explanation of symbols]
4 Heating furnace
8 Heating heater
10 Processing container
12 Case
16 Wafer boat
22 Reinforcement frame member (structure)
26 Confinement space
32 Heat treatment equipment
33 Load lock room
34A-34D Seal plate
36A-36D Elastic seal member
40A-40D sealed space
41 Fixing screw
60 Vent
62 Gas escape hole
W Semiconductor wafer (object to be processed)
Claims (6)
前記構造物の接合部分を内包するようにシール板を形成し、前記シール板の取付部に弾性シール部材を介在させるように構成したことを特徴とするロードロック室。In a load-lock chamber in which a structure that allows a confined space inside is provided inside, the periphery is formed by a housing, and the inside of the housing is in an inert gas atmosphere,
A load lock chamber, wherein a seal plate is formed so as to include a joint portion of the structure, and an elastic seal member is interposed in an attachment portion of the seal plate.
前記構造物に、前記筐体内側へ開放された複数の通気孔を形成するようにしたことを特徴とするロードロック室。In a load-lock chamber in which a structure that allows a confined space inside is provided inside, the periphery is formed by a housing, and the inside of the housing is in an inert gas atmosphere,
A load lock chamber, wherein a plurality of ventilation holes opened to the inside of the housing are formed in the structure.
前記構造物は、前記筐体の壁面に取り付けられており、前記壁面には前記筐体の外側へ通ずるガス逃し孔が形成されていることを特徴とするロードロック室。In a load-lock chamber in which a structure that allows a confined space inside is provided inside, the periphery is formed by a housing, and the inside of the housing is in an inert gas atmosphere,
The structure is attached to a wall surface of the housing, and a gas escape hole communicating with the outside of the housing is formed on the wall surface.
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