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JP4501622B2 - 内燃機関のegr量制御装置 - Google Patents
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JP4501622B2 - 内燃機関のegr量制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気系から排気の一部を吸気系に還流するEGR(排気還流)通路にEGR弁を備え、このEGR弁によりEGR量を制御する内燃機関のEGR量制御装置に関し、特にサージ(トルク変動)悪化を回避するためのEGR制御装置に関する。
特許文献1では、エンジンのクランク角速度情報に基づいて、エンジンで発生するサージを検出するためのサージレベル指標値を算出するサージレベル指標値算出手段と、上記サージレベル指標値と判定閾値とを比較してサージレベルを判定するサージレベル判定手段とを備え、上記サージレベルの変化および上記サージレベルに基づいてEGR弁の開度を制御している。
EGR弁、特にステップモータ式EGR弁の開度の制御に際しては、エンジン回転数とエンジン負荷とに基づく基本EGR量に、上記サージレベルの変化および上記サージレベルに基づいて増減される目標値に基づくリミット値を乗算して、EGR量を算出し、このEGR量に基づいてステップモータ式EGR弁のモータ目標位置を求め、モータ目標位置と現在のモータ位置との比較結果に応じて、ステップモータ式EGR弁を駆動している。
特開2002−48011号公報
しかしながら、特許文献1では、サージ悪化を判定しサージを収束させるように現在のモータ位置(EGR弁開度)のフィードバック補正値を反映する際、運転状態によっては吸気系と排気系との圧力差が大きくなる場合があり、この場合にはEGR量が急激に変化してしまう。この結果、吸入空気量の変化や点火時期の変化によるトルク段差が発生し、運転性を悪化させてしまう。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、EGR量の急激な変化によるトルク段差を抑制して安定した運転性を確保することを目的とする。
そのため本発明では、排気系から排気の一部を吸気系に還流するEGR通路にEGR弁を備え、このEGR弁によりEGR量を制御する内燃機関のEGR量制御装置において、機関の回転変動に基づいてサージ悪化指標値を算出し、サージ悪化指標値と判定閾値とを比較してサージ悪化の有無を判定する一方、推定EGR量を算出し、サージ悪化の有無の判定に基づいて目標EGR量に対する補正量を算出し、推定EGR量の変化量が第1所定値未満の場合に目標EGR量の補正を許可し、補正量を用いて目標EGR量を補正する。
本発明によれば、推定EGR量の変化量に基づく目標EGR量の補正の許可判定に従って目標EGR量の補正を行うため、EGR量が急激に変化することで発生するトルク段差を問題ないレベルに抑制でき、安定した運転性を確保できるという効果がある。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の内燃機関の全体構成を示す図である。
エンジン1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2から吸気ダクト3、スロットル弁4、吸気マニホールド5を経て空気が吸入される。吸気マニホールド5の各ブランチ部には、各気筒に燃料噴射弁6が設けられている。但し、燃料噴射弁6は、燃焼室内に直接臨ませる配置としてもよい。
燃料噴射弁6は、ソレノイドに通電されて開弁し、通電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁(インジェクタ)であって、後述するエンジンコントロールユニット(以下「ECU」と称する)12からの駆動パルス信号により通電されて開弁し、図示しない燃料ポンプから圧送されてプレッシャレギュレータにより所定圧力に調整された燃料を噴射供給する。
エンジン1の各燃焼室には点火プラグ7が設けられており、これにより火花点火して混合気を着火燃焼させる。点火プラグ7の点火時期もECU12により制御される。
エンジン1の各燃焼室からの排気は、排気マニホールド8を介して排出される。また、排気マニホールド8からEGR通路9が導出され、これによりEGR弁10を介して排気の一部を吸気マニホールド5に還流している。EGR弁10の開度もECU12により制御される。
ECU12は、CUP、ROM、RAM、A/D変換器および入出力インターフェイス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、各種センサからの入力信号を受け、これらに基づいて、燃料噴射弁6、点火プラグ7、EGR弁10などの作動を制御する。
前記各種センサとしては、エンジン1のクランク軸回転に同期して4気筒の場合のクランク角180°毎に基準クランク角信号(REF信号)を発生し、その周期よりエンジン回転数を検出可能なクランク角センサ13、吸気ダクト3内で吸入空気量Qaを検出するエアフロメータ14、スロットル弁4の開度TVOを検出するスロットルセンサ15、エンジン1の冷却水温Twを検出する水温センサ16、車速VSPを検出する車速センサ17、更にはイグニッションスイッチ18などが設けられている。
また、エンジン1の出力軸は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータを備える自動変速機(図示せず)に連結されるが、自動変速機制御用のコントロールユニット(以下「A/T−CU」と称する)20とECU12とは通信線により繋がっており、ECU12には、A/T−CU20から、ギア位置情報、ロックアップ情報が入力されている。
ECU12によるEGR弁10の制御は、次のように行う。エンジン1の運転条件に基づいて設定される目標EGR量(EGR率)を目標EGR弁開口面積に変換し、この目標EGR弁開口面積をEGR弁開度に変換し、これに基づいてEGR弁10を制御する。EGR弁10をステップモータにより駆動する場合は、目標EGR量(率)を目標ステップ数に変換し、これに基づいてEGR弁を制御する。
ここにおいて、本発明では、エンジンの回転変動に基づいてサージ悪化指標値を算出し、サージ悪化指標値と判定閾値とを比較してサージ悪化の有無を判定する一方、推定EGR量を算出し、サージ悪化の有無の判断に基づいて目標EGR量(目標EGR弁開口面積または目標ステップ数)に対する補正量を算出し、推定EGR量の変化量に基づいて目標EGR量の補正を許可するかを判定し、この許可判定に基づいて補正量を用いて目標EGR量を補正することにより、サージ悪化を回避する。
次に、具体的な制御について図2のフローチャートにより説明する。
図2は、ECU12にて時間同期で10ms毎に実行されるEGR制御(目標ステップ数)補正ルーチンのフローチャートである。
ステップ1(図には「S1」と示す。以下同様)では、エンジン1の回転変動に基づいて、単位時間当たりのサージ悪化指標値FILDを算出する。
具体的には、回転同期(REF信号割り込み)で実行される別ルーチンにより、REF信号の周期TREF(ms)を計測し、この周期TREFに基づいて、エンジン回転数(rpm)=30/TREF(4気筒エンジンの場合)を算出する。そして、このエンジン回転数Neの変動量を算出し、これをサージ悪化指標値FILDとする。
但し、エンジン回転変動の中には、燃焼安定度と無関係なノイズ成分が含まれていることから特開平7−259627号公報にて知られているような手法により、ノイズ成分を除去する。すなわち、燃焼安定度の善し悪しは、回転変動の周波数特性に反映されることから、エンジンの回転変動を検出するが、検出した回転変動成分の中から、エンジン回転周波数で正規化した第1のBPF(バンドパスフィルタ)、第1のBRF(バンドリジェクトフィルタ)により、クランク角センサ13の加工誤差に起因するノイズ成分を除去し、また、変速比を検出し、これに応じて係数を設定した第2のBRFにより、車両駆動系の歪みに起因するノイズ成分を除去し、更に、時間同期で、第2のBPFにより、人間に不快な振動を与える回転変動成分(周波数成分)を抽出し、得られた信号について実行値計算を行い、サージ悪化指標値FILDを算出する。
ステップ2では、エンジン回転数および負荷から目標EGR量(率)TGEGRを算出する。目標EGR率は、目標EGR量の前回演算値と今回演算値との差(今回演算値−前回演算値)または比率(今回演算値/前回演算値)から算出する。
ステップ3では、次式のように、吸気圧力PMANIと目標EGRバルブ開口面積TAEGRとに基づいて推定EGR量(率)ESTMEGRを算出する(特開2004−108272号公報参照)。これが推定EGR量算出手段に相当する。
ESTMEGR=TAEGR×(PMANI)^(1/SHEATR)/(REX×TEX)×sqrt[2×SHEATR×REX×TEX/(SHEATR−1)×(1−PMANI)^{(SHEATR−1)/SHEATR}]
ここで、REXは、排気ガスのガス定数であり、排気ガスの目標当量比(=14.7/目標空燃比)を算出し、この値に基づいて算出する。TEXは、排気ガスのガス温度である。SHEATRは、排気ガス比熱比であり、目標当量比と、排気バルブ閉弁時の筒内温度とをそれぞれ算出し、これらの算出値に基づいて算出する。sqrtは、平方根(√)である。
なお、次式のように、吸気圧力PMANIおよび排気圧力PEXMANIの圧力比(PEXMANI/PMANI)の平方根とEGRバルブ開口面積TAEGRとから推定EGR量ESTMEGRを算出してもよい。
ESTMEGR=EGRバルブ開口面積×√(PEXMANI/PMANI)
このようにして推定EGR量ESTMEGRを算出する場合は、吸気圧力PMANIおよび排気圧力PEXMANIをそれぞれ算出する替わりに、排気圧力PEXMANIを大気圧で近似しても同様の結果を得ることができる。
更に、吸気圧力PMANIは吸入空気量Qaと相関があることから、吸気圧力PMANIと排気圧力PEXMANIとの比(PEXMANI/PMANI)を吸入空気量Qaで代用して推定EGR量ESTMEGRを算出してもよい。
ステップ4では、次式のように、推定EGR量ESTMEGRの最新値(今回演算値)から10ms前の演算値(前回演算値であり、初期値は0とする)を差し引くことで偏差(変化量)DEGRを算出する。
DEGR=ESTMEGR(最新値)−ESTMEGR(10ms前の演算値)
なお、推定EGR量ESTMEGRの偏差DEGRは、最新値と10ms前の演算値との比率(最新値/10ms前の演算値)として算出してもよい。
ステップ5では、車両が安定状態か否かを判定する。ここで、車両が安定状態か否かは、次の(1)〜(6)の条件が全て満たされているか否かにより判定する。
(1)EGR領域である(EGRQ>0)。すなわち、EGRの実行中であることを条件とする。
(2)目標EGR率と実EGR率との差が所定値以下である。すなわち、EGR制御が収束し、過渡状態でないことを条件とする。
(3)ギア位置が所定開連続して同一である。すなわち、変速中でないことを条件とする。
(4)シリンダ吸入空気量に基づいて算出される基本燃料噴射量Tpが、所定範囲内である。
(5)推定EGR量ESTMEGRの偏差(変化量)DEGRの絶対値が第1所定値未満(|DEGR|<DEGR1♯)である。これにより目標EGR量TGEGRの補正を許可するかを判定することが目標EGR量補正許可判定手段に相当する。すなわち、|DEGR|<DEGR1♯であれば、目標EGR量TGEGRの補正を許可する。なお、第1所定値DEGR1♯は、補正許可判定の最大値である。
(6)定常走行中である(♯FCNST2=1)。
ここで、♯FCNST2は、下記の条件(6−1)〜(6−3)により、算出される。
(6−1)車速変化分(DVSP)判定
所定回続けて、DVSP<所定値の時、♯FDVLLC=1とする。
所定回続けて、DVSP≧所定値の時、♯FDVLLC=0とする。
(6−2)回転変化分(DNe)判定
所定回続けて、DNe<所定値の時、♯FDNLLC=1とする。
所定回続けて、DNe≧所定値の時、♯FDNLLC=0とする。
(6−3)定常判定
非ロックアップ状態で、♯FDVLLC=1(車速変化小)の状態が所定時間継続している時、または、ロックアップ状態で、♯FDNLLC=1(回転変化小)の状態が所定時間継続している時、♯FCNST2=1(定常)とする。
非ロックアップ状態で、♯FDVLLC=0(車速変化大)の状態が所定時間継続している時、または、ロックアップ状態で、♯FDNLLC=0(回転変化大)の状態が所定時間継続している時、♯FCNST2=0(非定常)とする。
上記判定の結果、車両安定状態ではない場合、すなわち(1)〜(6)の条件が1つでも満たされていない場合は、ステップ6,ステップ7へ進み、サージ悪化指標値(積算値)SFILDを0、積算時間TIMEを0にし、現在の目標ステップ数補正値ELCFB(初期値は0)を維持したまま、後述するステップ22へ進む。特に、目標EGR量TGEGRの補正が許可されない場合(|DEGR|≧DEGR1#)には、目標EGR量TGEGRの不必要な補正は行われないこととなる。
一方、上記判定の結果、車両安定状態である場合、すなわち(1)〜(6)の条件が全て満たされた場合は、ステップ8へ進み、後述する処理を行う。特に、目標EGR量TGEGRの補正が許可される場合(|DEGR|<DEGR1#)には、目標EGR量TGEGRの必要最低限の補正を行うこととなる。
ステップ8では、次式のように、前回のサージ悪化指標値(積算値)SFILDに、最新の単位時間当たりのサージ悪化指標値FILDを加算する。これがサージ悪化指標値算出手段に相当する。
SFILD=SFILD(前回値)+FILD
ステップ9では、次式のように、積算時間TIMEに、本ルーチンの実行時間隔Δtを加算する。
TIME=TIME(前回値)+Δt
ステップ10では、積算時間TIMEが予め定めたサンプリング時間TIME0(例えば2秒)に達したか否かを判定する。
達しない場合(TIME<TIME0)は、そのまま、すなわち現在の目標ステップ数補正値ELCFB(初期値は0)を維持したまま、後述するステップ22へ進む。
達した場合(TIME≧TIME0)は、ステップ11以降へ進む。
ステップ11では、積算時間TIMEをクリアする(TIME=0)。
ステップ12では、ギア位置毎の、エンジン回転数とエンジン負荷とのマップから、サージ悪化判定用の判定閾値ELSLを算出する。
ステップ13では、サージ悪化指標値(積算値)SFILDと判定閾値ELSLとを比較し、SFILD≧ELSL(サージ悪化状態)であるか否かを判定する。これがサージ悪化判定手段に相当する。
SFILD<ELSLで、サージ悪化状態でない場合は、現在の目標ステップ数補正値ELCFB(初期値は0)を維持したまま、後述するステップ21へ進む。
SFILD≧ELSLで、サージ悪化状態の場合は、ステップ14へ進む。
ステップ14では、推定EGR量ESTMEGRの偏差DEGRが第2所定値以上(DEGR≧DEGR2♯)であるか否かを判定する。偏差DEGRが第2所定値未満(DEGR<DEGR2♯)である場合には、ステップ15へ進み、目標ステップ数補正ゲインGTGEGRを1.0としてステップ17へ進む。なお、偏差DEGRの第2所定値DEGR2♯は、前述(ステップ5)の第1所定値DEGR1♯より小さい値である。
ステップ16では、目標ステップ数補正ゲインGTGEGRを、図3の目標ステップ数補正ゲイン算出テーブルを参照することにより算出する。目標ステップ数補正ゲイン算出テーブルは、横軸に偏差DEGR、縦軸に目標ステップ数補正ゲインGTGEGRを示しており、偏差量DEGRが大きくなると目標ステップ数補正ゲインGTGEGRも大きくなる。これにより、目標EGR補正量ELCFBをEGR弁10の開度が減少するように補正し、目標EGR量(目標EGR弁開口面積または目標ステップ数)に反映させる。
ステップ17では、次式のように、前回の目標ステップ数補正値ELCFBに、所定値ΔSを加算する。
ELCFB=ELCFB(前回演算値)+ΔS
ここで、目標ステップ数補正値ELCFBの初期値は0であり、イグニッションOFF→ONの際に、初期設定される。
また、所定値ΔSは、最小のステップ数とするが、1相励磁と2相励磁との切換が可能で、1相励磁(弱励磁)により0.5ステップずつ駆動できる場合は、例えば0.5とする。
ステップ18では、次式のように、ステップ17にて算出した目標ステップ数補正値ELCFBと、目標ステップ数補正ゲインGTGEGRとを乗算することで今回の目標ステップ数補正値を算出する。これが目標EGR量補正量算出手段に相当する。
ELCFB=ELCFB×GTGEGR
ステップ19では、目標ステップ数補正値ELCFBを、予め定めた最大値ELCFBMXと比較し、ELCFB>ELCFBMXか否かを判定し、NOの場合は、そのままステップ21へ進む一方、YESの場合は、ステップ20で、ELCFB=ELCFBMXとする(リミッタ)。
ステップ21では、次の演算のため、サージ悪化指標値(積算値)SFILDをクリアする(SFILD=0)。
ステップ22では、次式のように、エンジン回転数およびエンジン負荷から定められる基準目標ステップ数(基準となる目標EGR量)から、目標ステップ数補正値ELCFBを減算して、最終的な目標ステップ数を求める。
目標ステップ数=基準目標ステップ数−ELCFB
このようにして目標ステップ数が定まると、EGR弁制御駆動用のステップモータに対し、指令信号が出力される。これが目標EGR量補正手段に相当する。
図4は、EGR制御のタイムチャートであり、サージレベルが悪化して、サージ悪化指標値(積算値)SFILDが判定閾値ELSLを越えると、目標ステップ数補正値ELCFBが初期値(0)から所定値ΔS増大せしめられ、その分、目標ステップ数が減少側に補正されることを示している。
図5は、ステップ数とEGR流量との関係を示しており、設計中央値(補正後の目標EGR量)に対し、吸気系と排気系との差圧の急激な増大または部品ばらつきにより流量増加側の状態となった場合、サージ悪化が検出されて、目標ステップ数がオフセット補正される結果、EGR流量特性を設計中央値に戻すことが可能となる。
本実施形態によれば、排気系から排気の一部を吸気系に還流するEGR通路9にEGR弁10を備え、このEGR弁10によりEGR量を制御する内燃機関のEGR量制御装置において、機関1の回転変動に基づいてサージ悪化指標値SFILDを算出するサージ悪化指標値算出手段(ステップ8)と、サージ悪化指標値SFILDと判定閾値ELSLとを比較してサージ悪化の有無を判定するサージ悪化判定手段(ステップ13)と、推定EGR量ESTMEGRを算出する推定EGR量算出手段(ステップ3)と、サージ悪化の有無の判定に基づいて目標EGR量TGEGRに対する補正量ELCFBを算出する目標EGR量補正量算出手段(ステップ18)と、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRに基づいて目標EGR量TGEGRの補正を許可するかを判定する目標EGR量補正許可判定手段(ステップ5)と、目標EGR量TGEGRの補正の許可判定に基づいて補正量ELCFBを用いて目標EGR量TGEGRを補正する目標EGR量補正手段(ステップ22)と、を有する。このため、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRに基づく目標EGR量TGEGRの補正の許可判定に従って目標EGR量TGEGRの補正を行うため、EGR量が急激に変化することで発生するトルク段差を問題ないレベルに抑制でき、安定した運転性を確保できる。
また本実施形態によれば、目標EGR量補正許可判定手段は、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRが第1所定値未満DEGR1#の場合(|DEGR|<DEGR1#)に、目標EGR量TGEGRの補正を許可する(ステップ5)。このため、補正許可判定の最大値未満である場合にのみ補正を許可することができる。
また本実施形態によれば、目標EGR量補正手段は、目標EGR量TGEGRの補正を許可すると判断した場合に(ステップ5)、目標EGR量TGEGRに対し補正量ELCFBを加減算して目標EGR量TGEGRを補正する(ステップ22)。このため、EGR弁10の開口面積ずれによるサージ悪化に対し、加減算補正、すなわちオフセット補正を行うことで、補正値を正しく反映でき、燃費および運転性を向上できる。
また本実施形態によれば、目標EGR量補正手段(ステップ22)は、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRが第2所定値以上の場合(DEGR≧DEGR2#)に、目標EGR量TGEGRをEGR弁10の開度が減少するように補正する。このため、推定EGR量ESTMEGRが大きく変化する場合においてもサージの発生を抑制すると共に、吸入空気量変化や点火時期変化によるトルク段差を抑制し、運転性の悪化を防止することができる。
また本実施形態によれば、目標EGR量補正量算出手段は、サージ悪化有りの判定があった場合に(ステップ13)、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRに基づいて目標EGR量TGEGRに対する補正量ELCFBを算出する(ステップ18)。
また本実施形態によれば、推定EGR量ESTMEGRは、吸気系および排気系の圧力比(PEXMANI/PMANI)とEGRバルブ開口面積TAEGRとから算出する(ステップ3)。このため、より容易に推定EGR量を算出できる。
また本実施形態によれば、排気系の圧力PEXMANIは、大気圧力とする(ステップ3)。このため、推定EGR量ESTMEGRを容易に算出することができると共に、排気圧力PEXMANIを検出するためのセンサを設ける必要がなく、コストが削減できる。
また本実施形態によれば、吸気系および排気系の圧力比(PEXMANI/PMANI)を吸入空気量で代用する。このため、容易に推定EGR量ESTMEGRを算出することができる。
また本実施形態によれば、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRは、推定EGR量ESTMEGRの前回演算値と今回演算値とに基づいて算出する(ステップ4)。このため、推定EGR量ESTMEGRの変化状態に応じて適切に変化量DEGRを算出できる。
また本実施形態によれば、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRは、推定EGR量ESTMEGRの前回演算値と今回演算値との差(今回演算値−前回演算値)により算出する(ステップ4)。このため、時間的な変化に対応して適切な変化量DEGRを算出できる。
また本実施形態によれば、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRは、推定EGR量ESTMEGRの前回演算値と今回演算値との比率(今回演算値/前回演算値)により算出する(ステップ4)。このため、推定目標量ESTMEGRが急激に変動した場合においても適切な変化量DEGRを算出できる。
また、これまでは推定EGR量(率)ESTMEGRを、吸気圧力PMANIと目標EGRバルブ開口面積TAEGRとに基づいて算出すること、または、吸気圧力PMANIおよび排気圧力PEXMANIの圧力比(PEXMANI/PMANI)の平方根と、EGRバルブ開口面積TAEGRとから算出することについて説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、前述の図2のフローチャートにおいて、ステップ2にて目標EGR率を算出する一方、ステップ3にて推定EGR率を算出し、ステップ4にてこれらに基づいて推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRを算出するようにしてもよい。
この場合、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRは、目標EGR率と推定EGR率との差により算出する。
また、推定EGR量ESTMEGRの変化量DEGRは、目標EGR率と推定EGR率との比率(目標EGR率/推定EGR率)により算出するようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示すエンジンのシステム図 EGR制御(目標ステップ数)補正ルーチンのフローチャート 目標ステップ数補正ゲイン算出テーブル タイムチャート ステップ数とEGR流量との関係を示す図
符号の説明
1 エンジン
5 吸気マニホールド
6 燃料噴射弁
7 点火プラグ
8 排気マニホールド
9 EGR通路
10 EGR弁
12 ECU
13 クランク角センサ

Claims (13)

  1. 排気系から排気の一部を吸気系に還流するEGR通路にEGR弁を備え、このEGR弁によりEGR量を制御する内燃機関のEGR量制御装置において、
    機関の回転変動に基づいてサージ悪化指標値を算出するサージ悪化指標値算出手段と、
    前記サージ悪化指標値と判定閾値とを比較してサージ悪化の有無を判定するサージ悪化判定手段と、
    推定EGR量を算出する推定EGR量算出手段と、
    前記サージ悪化の有無の判定に基づいて目標EGR量に対する補正量を算出する目標EGR量補正量算出手段と、
    前記推定EGR量の変化量に基づいて目標EGR量の補正を許可するかを判定する目標EGR量補正許可判定手段と、
    前記目標EGR量の補正の許可判定に基づいて前記補正量を用いて前記目標EGR量を補正する目標EGR量補正手段と、
    を有し、
    前記目標EGR量補正許可判定手段は、前記推定EGR量の変化量が第1所定値未満の場合に、前記目標EGR量の補正を許可することを特徴とする内燃機関のEGR量制御装置。
  2. 前記目標EGR量補正手段は、前記目標EGR量の補正を許可すると判断した場合に、前記目標EGR量に対し前記補正量を加減算して目標EGR量を補正することを特徴とする請求項1記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  3. 前記目標EGR量補正手段は、前記推定EGR量の変化量が第2所定値以上の場合に、目標EGR量をEGR弁の開度が減少するように補正することを特徴とする請求項記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  4. 前記目標EGR量補正量算出手段は、前記サージ悪化有りの判定があった場合に、前記推定EGR量の変化量に基づいて目標EGR量に対する補正量を算出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  5. 前記推定EGR量算出手段は、吸気系および排気系の圧力比とEGRバルブ開口面積とから前記推定EGR量を算出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  6. 前記排気系の圧力は、大気圧力とすることを特徴とする請求項記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  7. 前記吸気系および排気系の圧力比を吸入空気量で代用することを特徴とする請求項5または請求項6記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  8. 前記推定EGR量の変化量は、前記推定EGR量の前回演算値と今回演算値とに基づいて算出することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  9. 前記推定EGR量の変化量は、前記推定EGR量の前回演算値と今回演算値との差により算出することを特徴とする請求項記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  10. 前記推定EGR量の変化量は、前記推定EGR量の前回演算値と今回演算値との比率により算出することを特徴とする請求項記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  11. 前記推定EGR量の変化量は、目標EGR率と推定EGR率とに基づいて算出することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  12. 前記推定EGR量の変化量は、前記目標EGR率と前記推定EGR率との差により算出することを特徴とする請求項11記載の内燃機関のEGR量制御装置。
  13. 前記推定EGR量の変化量は、前記目標EGR率と前記推定EGR率との比率により算出することを特徴とする請求項11記載の内燃機関のEGR量制御装置。
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