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JP4503582B2 - リソグラフィ装置内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムおよび方法 - Google Patents
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JP4503582B2 - リソグラフィ装置内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムおよび方法 - Google Patents

リソグラフィ装置内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムおよび方法 Download PDF

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Description

[0001] 本発明は、リソグラフィ装置内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムおよび方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上に、通常は基板のターゲット部分上に与える機械である。リソグラフィ装置は、たとえば集積回路(IC)の製造に使用されることができる。その場合、ICの個々の層上に形成されるべき回路パターンを発生するために、マスクまたはレチクルと二者択一的に呼ばれるパターニングデバイスが使用されてよい。このパターンは、基板(たとえばシリコンウェーハ)上の(たとえば1つのダイの一部分、あるいは1つまたは複数のダイを含む)ターゲット部分上に転写されることができる。パターンの転写は、通常、基板上に提供された放射感応性材料(レジスト)層上に結像させることによって行われる。一般に、単一の基板は、連続的にパターン化された隣接するターゲット部分のネットワークを含む。知られているリソグラフィ装置は、パターン全体を一度にターゲット部分上に露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパ、および、放射ビームによって所与の方向(「スキャン」方向)にパターンをスキャンし、一方、この方向に平行または逆平行の基板を同時にスキャンすることによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナを含む。また、パターンを基板上にインプリントすることによってパターンをパターニングデバイスから基板に転写することも可能である。
[0003] 内部空間、たとえば真空の場合、一般に、汚染がないか内部空間をモニタリングすることが望ましい。これは、たとえば空間がリソグラフィプロセスで使用される場合、または、たとえば空間がリソグラフィ装置に含まれる場合である。その場合は、汚染に敏感なレンズが汚染によって損なわれるのを防止するためにリソグラフィプロセスが直ちに停止されることができるように、汚染を迅速に、好ましくは数分の1秒以内に検出することが望ましい。しかし、内部空間はまた、様々な分野、たとえば一般的半導体産業、一般的真空技術産業、空間技術などに適用されることができる。したがって、本発明はまた、リソグラフィの分野以外にも明確に適用されることができる。
[0004] 汚染を検出するように構成された様々な方法およびデバイスが従来技術から知られる。
[0005] 米国特許出願公開第2002/0083409A1号は、水晶マイクロ波が測定デバイスとして使用されるEUVリソグラフィデバイスおよびプロセスに関する。
[0006] 欧州特許出願公開第EP1452851Al号は、リソグラフィ装置の構成要素の表面の汚染を測定する方法およびデバイスに関する。この測定デバイスは、表面の少なくとも一部分上に放射を投影する放射トランスミッタデバイスおよび構成要素から放射を受ける放射レシーバデバイスを有する。
[0007] 汚染の発生が比較的簡単で安価なモニタリングデバイスを使用して迅速に検出されることができる汚染をモニタリングする改善されたシステムおよび方法を提供することが望ましい。
[0008] 本発明の一態様によれば、内部空間内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムであって、内部空間に接触しているように構成された少なくとも1つのモニタリング表面と、モニタリング表面の温度を少なくとも1つの検出温度に制御するように構成された熱コントローラと、少なくとも1つの汚染種の凝縮をモニタリング表面上に検出するように構成された少なくとも1つのディテクタとを含み、該検出温度は、少なくとも1つの汚染種を該汚染種の圧力が所与の閾値圧力を超える場合にモニタリング表面上に凝縮させるために、少なくとも1つの汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低い(すなわちそれより低いかまたはそれとほぼ同じである)、システムが提供される。
[0009] 本発明の一態様によれば、空間内で少なくとも1つの種を検出するシステムであって、空間に接触しているように構成された少なくとも1つのモニタリング表面と、モニタリング表面の温度を少なくとも1つの検出温度に制御するように構成された熱コントローラと、少なくとも1つの種のモニタリング表面上への凝縮を検出するように構成された少なくとも1つのディテクタとを含み、該検出温度は、少なくとも1つの種を該汚染種の圧力が所与の閾値圧力を超える場合にモニタリング表面上に凝縮させるために、少なくとも1つの種の飽和温度に近いかまたはそれより低く(すなわちそれより低いかまたはほぼ同じであり)、該モニタリング表面はディテクタの表面である、システムが提供される。
[0010] 本発明の一態様によれば、パターンをパターニングデバイスから基板上に転写するように構成されたリソグラフィ装置が提供される。
[0011] 本発明の一態様によれば、放射ビームを調整するように構成された照明システムと、パターン化された放射ビームを形成するために放射ビームにその横断面でパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構成された支持体と、基板を保持するように構成された基板テーブルと、パターン化された放射ビームを基板のターゲット部分上に投影するように構成された投影システムとを備えるリソグラフィ装置が提供される。
[0012] リソグラフィ装置は、本発明による少なくとも1つのモニタリングシステムを備えることができる。
[0013] さらに、本発明の一態様は、汚染をモニタリングする少なくとも1つのシステムを備える真空システムを提供する。
[0014] 本発明の一態様では、内部空間内の汚染をモニタリングする方法は、内部空間に接触する少なくとも1つのモニタリング表面を提供すること、モニタリング表面の温度を少なくとも1つの検出温度に制御することであって、該検出温度が、少なくとも1つの汚染種を該汚染種の圧力が所与の閾値圧力を超える場合にモニタリング表面上に凝縮させるために、少なくとも1つの汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低い(すなわちそれより低いかまたはそれとほぼ同じである)こと、および、少なくとも1つの汚染種がモニタリング表面上に凝縮しているかどうか検出するためにモニタリングすることを有する。
[0015] 内部空間内の少なくとも第1汚染種および第2汚染種をモニタリングする本発明による方法では、第1汚染種の飽和温度は所与の閾値圧力において第2汚染種の飽和温度より高くてよい。本発明による方法は、内部空間に接触する少なくとも1つのモニタリング表面を提供すること、モニタリング表面の温度を、第1汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低い(すなわちそれより低いかまたはほぼ同じである)が第2汚染種の飽和温度よりは高い少なくとも第1検出温度に制御すること、モニタリング表面の温度を、第2汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低い(すなわちそれより低いかまたはそれとほぼ同じ)少なくとも第2検出温度に制御すること、および、少なくとも第1汚染種および第2汚染種がモニタリング表面上に凝縮しているかどうか検出するためにモニタリングすることを有することができる。
[0016] さらに、本発明は、内部空間内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムであって、内部空間に接触しているように構成された少なくとも1つのモニタリング表面と、モニタリング表面の温度を少なくとも1つの検出温度に制御するように構成された熱コントローラと、少なくとも1つの汚染種のモニタリング表面上への凝縮を検出するように構成された少なくとも1つのディテクタとを含み、少なくとも1つの検出温度は295Kより低い、システムを提供する。
[0017] さらに、一態様では、内部空間内の汚染をモニタリングする方法は、内部空間に接触する少なくとも1つのモニタリング表面を提供すること、モニタリング表面の温度を295Kより低い少なくとも1つの検出温度に制御すること、および、少なくとも1つの汚染種のモニタリング表面上への凝縮がないかモニタリングすることを有する。
[0018] 本発明の一態様は、汚染をモニタリングするモニタリング方法を備えることができる、リソグラフィデバイス製造方法を提供する。
[0019] 本発明の一態様によれば、内部空間内のそれぞれ異なる汚染種をモニタリングするために、続いて異なる検出温度における水晶マイクロ波ディテクタまたは表面音波ディテクタの使用が提供される。
[0020] 本発明の一態様によれば、パターン化された放射ビームを基板上に投影することを備えるデバイス製造方法が提供される。
[0021] 本発明の一態様によれば、リソグラフィ製造方法によって製造されるデバイスが提供される。
[0022] 本発明の一態様は、汚染モニタリング方法の諸ステップを実行するためのプログラムコード部分を備えるコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品を提供する。
[0023] 本発明の一態様では、真空内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムであって、電子を前記真空内に放出するように構成された表面を有する少なくとも1つのカソード、および、カソードによって放出された電子を検出するように構成された少なくとも1つのディテクタを備え、該カソードはカソード表面が前記種によって実質的に汚染されていない場合は第1電子流を放出し、カソード表面が前記種によって汚染されている場合は第2電子流を放出するように構成される、システムが提供される。
[0024] 本発明はまた、汚染をモニタリングするシステムのアレイも提供する。本発明はまた、少なくとも1つの汚染モニタリングシステムを備える真空システムも提供する。
[0025] 本発明の一態様は、少なくとも1つの汚染モニタリングシステムを備えるリソグラフィ装置によって提供される。
[0026] 本発明によれば、真空内の少なくとも1つの汚染種をモニタリングする方法は、カソード表面が汚染種によって実質的に汚染されていない場合は第1電子流を放出し、カソード表面が汚染種によって汚染されている場合は第2電子流を放出するように構成された少なくとも1つのカソードを提供すること、カソードを加熱すること、および、前記加熱されたカソードによって放出された電子を検出するディテクタを提供することを備えることができる。
[0027] さらに、本発明の一態様は、汚染モニタリング方法を含む、リソグラフィデバイス製造方法を提供する。
[0028] 本発明の一態様は、汚染をモニタリングするためにLaBまたはCeBを含有するカソードの使用を提供する。
[0029] 本発明の他の態様は汚染をモニタリングするために少なくとも1つのカーボンナノチューブの使用を提供する。
[0030] さらに、本発明の一態様は、少なくともLaB(フルネーム、六ホウ化ランタン)またはCeB(フルネーム、六ホウ化セシウム)から成る汚染モニタを提供する。
[0031] 本発明はまた、少なくともLaBまたはCeBを含有するカソード表面も提供する。
[0032] 本発明の一態様では、第1真空内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムであって、電子を第2真空内に放出するように構成された表面を有する少なくとも1つのカソードと、第1真空と第2真空の間の流体接続と、カソードによって放出された電子を検出するように構成された少なくとも1つのディテクタとを備え、カソードは、カソード表面が前記少なくとも1つの汚染種によって実質的に汚染されていない場合は第1電子流を放出し、カソード表面が前記少なくとも1つの汚染種によって汚染されている場合は第2電子流を放出するように構成される、システムが提供される。
[0033] また、本発明の一態様では、真空内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムは、電子を前記真空内に放出するように構成された少なくとも1つのチップを有する少なくとも1つの電界エミッタと、前記電界エミッタによって放出される電子を検出するように構成された少なくとも1つのディテクタとを含み、電界エミッタは、電界エミッタチップが前記少なくとも1つの汚染種によって実質的に汚染されていない場合は第1電子流を放出し、電界エミッタチップが前記少なくとも1つの汚染種によって汚染されている場合は第2電子流を放出するように構成される。
[0034] 真空内の少なくとも1つの汚染種をモニタリングする方法は、電界エミッタのチップが前記少なくとも1つの汚染種によって実質的に汚染されていない場合は第1電子流を放出し、チップが前記少なくとも1つの汚染種によって汚染されている場合は第2電子流を放出するように構成される少なくとも1つの電界エミッタを提供すること、および、電界エミッタによって放出された電子を検出するディテクタを提供することを含むことができる。
[0035] さらに、本発明の一態様では、電界エミッタチップは少なくともLaBまたはCeBを含有することができる。
[0036] 次に、本発明の諸実施形態は、対応する符号は対応する部分を示す添付の概略図面を参照しながら、例としてだけ説明される。
[0045] 図1は本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示す。この装置は、放射ビームB(たとえばUV放射またはその他の放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(たとえばマスク)MAを支持するように構成され、一定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1ポジショナPMに連結された支持構造体(たとえばマスクテーブル)MTと、基板(たとえばレジストコートウェーハ)Wを保持するように作成され、一定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2ポジショナPWに連結された基板テーブル(たとえばウェーハテーブル)WTと、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(たとえば1つまたは複数のダイ)上に投影するように構成された投影システム(たとえば屈折投影レンズシステム)PSとを備える。
[0046] 照明システムは、放射を誘導、成形、または制御するために、屈折、反射、磁気、電磁、静電、またはその他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組合せなど、様々なタイプの光学コンポーネントを含んでよい。
[0047] 支持構造体はパターニングデバイスを支持する、すなわちパターニングデバイスの重量を支える。支持構造体は、パターニングデバイスの方位、リソグラフィ装置の設計、および、たとえばパターニングデバイスが真空環境に保持されているかいないかなど、その他の条件に応じたやり方で、パターニングデバイスを保持する。支持構造体は、機械、真空、静電またはその他のクランプ技法を使用してパターニングデバイスを保持することができる。支持構造体は、たとえば必要に応じて固定でも可動でもよいフレームまたはテーブルでよい。支持構造体は、パターニングデバイスがたとえば投影システムに対して所望の位置にあることを保証することができる。本明細書中での用語「レチクル」または「マスク」のいかなる使用も、より全体的な用語「パターニングデバイス」と同義であるとみなされてよい。
[0048] 本明細書中で使用される用語「パターニングデバイス」は、基板のターゲット部分にパターンを作成するように放射ビームにその横断面でパターンを与えるために使用されることができるいかなる装置をも指すと広く解釈されるべきである。放射ビームに与えられたパターンは、たとえば、パターンが位相シフト特徴またはいわゆるアシスト特徴を含む場合、基板のターゲット部分内の所望のパターンに完全には対応しないこともあることに留意すべきである。一般に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路など、ターゲット部分内に作成されるデバイス内の特定の機能層に対応する。
[0049] パターニングデバイスは透過型でも反射型でもよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、プログラマブルLCDパネルなどがある。マスクはリソグラフィではよく知られていて、バイナリ、Alternating位相シフト、減衰型位相シフトなどのマスクタイプ、および様々なハイブリッドマスクタイプを含む。プログラマブルミラーアレイの一例は、マトリックス構成の小さなミラーを利用し、これらのミラーはそれぞれ入射放射ビームをそれぞれ異なる方向に反射するために個別に名称を付けられることができる。名称を付けられたこれら全てのミラーは、ミラーマトリックスによって反射される放射ビームにパターンを与える。
[0050] 本明細書中で使用される「投影システム」は、使用される露光放射に適するような、あるいは液浸液の使用または真空の使用などその他の要因に適するような、屈折、反射、反射屈折、磁気、電磁および静電光システムまたはそれらの組合せを含めていかなるタイプの投影システムをも含むと広く解釈されるべきである。用語「投影レンズ」の本明細書中でのいかなる使用も、より全体的な用語「投影システム」と同義であるとみなされてよい。
[0051] ここに示されているように、装置は(たとえば反射型マスクを使用する)反射型のものである。代替として、装置は(たとえば透過型マスクを使用する)透過型のものでもよい。
[0052] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)以上の基板テーブル(および/または2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプのものでよい。そのような「マルチステージ」機械では、追加のテーブルが同時に使用されてもよく、1つまたは複数の他のテーブルが露光のために使用されている間に、準備ステップが1つまたは複数のテーブル上で実行されてもよい。
[0053] リソグラフィ装置はまた、基板の少なくとも一部分が、投影システムと基板の間の空間を満たすために、比較的高い屈折率を有する液体、たとえば水によって覆われてもよいタイプのものでもよい。液浸液はまた、リソグラフィ装置内の、たとえばマスクと投影システムの間のその他の空間に与えられてもよい。液浸法は、投影システムの開口数を増やす技術分野でよく知られている。本明細書中で使用される用語「液浸」は、基板などの構造体が液体中に沈められなければならないことを意味するのではなく、露光中に液体が投影システムと基板の間に配置されることを意味するだけである。
[0054] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。光源およびリソグラフィ装置は、たとえば光源がエキシマレーザである場合、別々のエンティティでよい。そのような場合、光源は、リソグラフィ装置の一部分を形成するとみなされず、放射ビームは、たとえば適切なディレクティングミラーおよび/またはビームエキスパンダを備えるビームデリバリシステムの助けによって光源SOからイルミネータILに送られる。他の場合では、たとえば光源が水銀灯である場合、光源はリソグラフィ装置の不可欠な構成部分でよい。光源SOおよびイルミネータILは、ビームデリバリシステムと共に、必要な場合は、放射システムと呼ばれてよい。
[0055] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタを備えてよい。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側および/または内側半径範囲(一般にそれぞれσ−outerおよびσ−innerと呼ばれる)は調整されることができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータおよびコンデンサなど他の様々な構成要素を備えてよい。イルミネータは、その横断面で所望の均一性および強度分布を有するように、放射ビームを調整するために使用されることができる。
[0056] 放射ビームBは、支持構造体(たとえばマスクテーブルMT)上に保持されるパターニングデバイス(たとえばマスクMA)に入射し、パターニングデバイスによってパターン化される。放射ビームBは、マスクMAを通過した後、ビームの焦点を基板Wのターゲット部分C上に合わせる投影システムPSを通過する。第2ポジショナPWおよび位置センサIF2(たとえば干渉計デバイス、リニアエンコーダまたは容量センサ)の助けによって、基板テーブルWTは、たとえば様々なターゲット部分Cを放射ビームBの通路に位置決めするために、正確に動かされることができる。同様に、たとえばマスクライブラリからの機械的な取り出しの後で、またはスキャン中に、放射ビームBの通路に対してマスクMAを正確に位置決めするために、第1ポジショナPMおよび別の位置センサIF1が使用されることができる。一般に、マスクテーブルMTの動きは、第1ポジショナPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けによって実現されることができる。同様に、基板テーブルWTの動きは、第2ポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールの助けによって実現されることができる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTは、ショートストロークアクチュエータだけに連結されてもよく、あるいは固定されてもよい。マスクMAおよび基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2および基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせされることができる。図示されている基板アライメントマークは専用のターゲット部分を占めるが、それらはターゲット部分間の空間に置かれてもよい(これらはスクライブレーンアライメントマークとして知られている)。同様に、複数のダイがマスクMA上に提供される場合は、マスクアライメントマークはダイ間に配置される。
[0057] 図示された装置は以下のモードのうちの少なくとも1つで使用されることができる。
[0058] 1.ステップモードでは、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTは本質的に静止状態にしておかれ、放射ビームに与えられたパターン全体が一度にターゲット部分C上に投影される(すなわち単一静止露光)。その場合、基板テーブルWTは、別のターゲット部分Cが露光されることができるようにXおよび/またはY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズは単一静止露光で投影されるターゲット部分Cのサイズを限定する。
[0059] 2.スキャンモードでは、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTが同時にスキャンされ、放射ビームに与えられたパターンがターゲット部分C上に投影される(すなわち単一動的露光)。マスクテーブルMTに関連する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPSの拡大(縮小)および画像反転特性によって決定されてよい。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズは、単一動的露光におけるターゲット部分の(非スキャニング方向の)幅を限定し、スキャニング移動の長さはターゲット部分の(スキャニング方向の)高さを決定する。
[0060] 3.他のモードでは、マスクテーブルMTはプログラマブルパターニングデバイスを保持しながら本質的に静止状態に維持され、基板テーブルWTは動かされるかあるいはスキャンされ、放射ビームに与えられたパターンがターゲット部分C上に投影される。このモードでは、一般に、パルス放射源が使用され、プログラマブルパターニングデバイスは、基板テーブルWTの各動きの後で、またはスキャン中の連続する放射パルス間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、上記で触れられたタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用されることができる。
[0061] また、前述の使用モードに関する組合せおよび/または変形形態、あるいは全く異なる使用モードが使用されてもよい。
[0062] リソグラフィ装置は、装置の真空内部空間11、111内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステム10、110、210、310を含むことができる。モニタリングシステム10、110、210、310は、デバイスの様々な場所、たとえば投影システムPS内または近く、投影光学ボックスPOB内、レチクルゾーン内、基板ゾーン内、または装置のその他の場所に配置されることができる。図2および4は、内部空間11、111が投影システムPSの少なくとも一部分を含む投影光学ボックスPOB内の空間である例を示す。
[0063] 内部真空空間11、111は、たとえば真空室内に配置されてよい。真空空間11、111の真空は、たとえばリソグラフィ装置内で使用される放射ビームBの放射タイプに依存してよい様々な真空圧力を有してよい。また、少なくとも1つのモニタリングデバイス10、110、210、310、410を提供された内部空間は、たとえば、やはりパターニング手段を含む空間でも、やはり基板支持体を含む空間でも、装置の別の空間でもよい。
[0064] 本発明の一実施形態では、汚染モニタリングシステム10は、使用中に内部空間11に接触している少なくとも1つのモニタリング表面1aと、モニタリング表面1aの温度を少なくとも1つの検出温度に制御するように構成された熱コントローラ2と、少なくとも1つの汚染種のモニタリング表面1a上への凝縮を検出するように構成された少なくとも1つのディテクタ1とを含むことができる。
[0065] そのようなシステムの一実施形態が図2に概略的に示されている。この実施形態はただ1つのモニタリング表面およびただ1つのディテクタを含む。代替として、たとえば、装置内の様々な場所をモニタリングするために、および/または様々な汚染種をモニタリングするために、複数のディテクタおよび/または複数のモニタリング表面が提供される。ディテクタまたはモニタリング表面が異なる温度である場合、2つのそれぞれのモニタリング信号間の違いは、汚染種が2つのモニタの低い方の温度で凝縮するかまたはかなり多く吸着するためである可能性がある。
[0066] 図2の実施形態では、モニタリング表面1aはディテクタ1の表面である。たとえば、ディテクタ1は、水晶モニタディテクタ(QCM)でも表面音波ディテクタ(SAW)でもよい。そのようなディテクタは当業者には知られている。ディテクタ1は、たとえばディテクタがQCMディテクタまたはSAWディテクタである場合、少なくともモニタリング表面上に凝縮された汚染量に依存する検出信号を提供するように構成されてよい。QCMディテクタおよびSAWディテクタはそのモニタリング表面によって受けられた物質に非常に敏感である。たとえば、QCMディテクタまたはSAWディテクタは、それぞれのモニタリング表面上への1つの単分子層より薄い多くの様々な物質の成長を検出することさえできる。その上、そのようなディテクタは比較的安価である。また、たとえば、汚染物質の吸着を検出するために、光、たとえば赤外光が使用されてもよい。
[0067] さらに、ディテクタの上面表面、たとえば検出表面1aは、内部空間11に接触している投影システムの部分の物質と同じ物質を含有してよい。たとえば、これらの部分は、内部空間に延在するまたは接触している光学エレメント、たとえば投影システムPSのレンズエレメント、ミラーエレメントおよび/またはその他のエレメントでよい。
[0068] また、検出表面1aはその汚染物質吸着感度を上げるために一定の表面粗度を備えることができる。
[0069] 熱コントローラ2はモニタリング表面1aの温度を少なくとも2つの異なる検出温度に制御するように構成されてよい。たとえば、熱コントローラ2はモニタリング表面1aの温度の温度スイープを提供するように構成されることができる。
[0070] 本発明の一態様では、熱コントローラ2はモニタリング表面の温度を約77K〜400Kの間の範囲の複数の温度に制御するように構成されることができる。たとえば、熱コントローラ2はモニタリング表面の温度を約77K〜293Kの間の範囲の複数の温度に制御するように構成されることができる。
[0071] さらに、モニタリング表面1aは、汚染物質を長時間蓄積するために、比較的低い温度に維持されることができる。この後、温度は徐々に(たとえば直線的に)上げられることができ、質量の減少が測定されることができる。このようにして(すなわち、昇温脱離によって)、汚染物質の種類が簡単に推定されることができる。
[0072] 熱コントローラ2は様々に構成されてよい。例だけとして、熱コントローラ2は、液体によって熱的に調整される少なくとも1つのエレメントを含んでよい。熱コントローラは、少なくとも1つの極低温に冷却されたエレメント、および/または少なくとも1つのペルチェ素子を含んでよい。熱コントローラは少なくとも1つのヒータを含んでよい。たとえば、熱コントローラには、1つまたは複数の電気ヒータ、電磁ヒータ、インダクションヒータおよび/または様々なヒータなどがあり得る。また、熱コントローラは、熱コントローラの温度を測定し、ディテクタ1の温度を測定し、かつ/またはモニタリング表面1aの温度を測定するように構成された1つまたは複数の温度センサを備えてもよい。そのような温度センサは、様々に構成されてよく、たとえば1つまたは複数の熱電対、またはその他の温度センサを含んでよい。1つのそのような温度センサは、図2に参照符号9で概略的に示されている。
[0073] 図2の実施形態では、熱コントローラ2はディテクタ1に熱接触している。たとえば、前記モニタリング表面1aから離れて向かい合っているディテクタ1の裏面は、熱コントローラ1に接着されていてよい。代替として、ディテクタ1の熱コントローラ2およびモニタリング表面1aは、モニタリング表面1aの温度を制御するために、別のやり方で熱的に接続されていてもよい。
[0074] また、熱コントローラ2は、制御デバイス、たとえば、電子デバイス、プログラマブルデバイス、コンピュータおよび/または別の適切なデバイスを備えてよい。そのような制御デバイスの一例が図2に参照符号6で概略的に示されている。熱コントローラ2の制御デバイス6は、熱コントローラ2に前述の機能を実行させるように、たとえば、熱コントローラ2にモニタリング表面1aの温度を所望の検出温度に変更させる、かつ/または維持させるように制御するように構成されてよい。
[0075] 制御デバイス6は、温度センサ9のセンサ情報をモニタリング表面1aの温度を制御するフィードバックとして使用するように構成されてよい。さらに、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品は、制御デバイス6によって実行される場合、熱コントローラ2にモニタリング表面1aの温度を所望の温度に変更させる、かつ/または維持させるように構成されるプログラムコード部分を備えて提供されてよい。
[0076] 図2には、熱コントローラ2および熱センサ9から離れて配置された熱コントローラ2の制御デバイス6が示されていて、これらの部分6、2、9の間の通信を提供する通信回線8bが含まれている。代替として、熱コントローラ2の制御デバイス6および熱コントローラ2は、合わせて単一のデバイスにされてもよい。
[0077] 汚染モニタリングシステム10はまた、ディテクタ信号を処理するプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、様々に構成されてよい。プロセッサは、ディテクタ信号を使用して、その表面の所与の温度でモニタリング表面1a上に凝縮された汚染物質の量を判定するように構成されてよい。プロセッサはまた、少なくとも1つの汚染種のモニタリング表面1a上への凝縮を検出してディテクタ信号を処理するように構成されてもよい。また、プロセッサは、判定された少なくとも1つの汚染種の量が一定の閾値量を超えた場合、または少なくとも1つの汚染種の一定の吸着が検出された場合、アラーム信号を発生するように構成されてもよい。たとえば、プロセッサは、汚染種の実質的に少なくとも1つの単分子層がモニタリング表面1a上に凝縮された場合、アラーム信号を発生するように構成されてよい。本発明の一態様では、プロセッサは少なくとも1つの汚染種の閾値量を記憶するメモリを備える。
[0078] そのようなプロセッサの一実施形態が図2に参照符号3で概略的に示されている。たとえば、プロセッサは、プロセッサがモニタデバイスの温度キャリブレーションデータを記憶するために、かつ/または、少なくとも1つの汚染種の前記閾値量を記憶するために使用することができるメモリ5を含んでよい。また、プロセッサ3は、計算および/または比較を行う、たとえばモニタリング表面1a上に凝縮された少なくとも1つの汚染種の量を推論し、少なくとも1つの汚染種の判定された量が一定の閾値量を超える場合はアラーム信号を発生し、かつ/または、その他の機能を実行する1つまたは複数の計算デバイス4を含んでもよい。さらに、プロセッサによって実行される場合、少なくともそのような計算および/または比較を行うプログラムコード部分を備えるコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品が提供されてもよい。
[0079] 図2では、ディテクタ1および熱コントローラ2から離れて配置されたプロセッサが示されている。図示された実施形態では、プロセッサ3は、それぞれ適切な通信回線8a、8cによって熱コントローラ2のディテクタ1および制御デバイス6に連結されている。代替として、プロセッサおよびディテクタは合わせて単一のデバイスにされてもよい。また、代替として、プロセッサおよび熱コントローラ2の制御デバイス6または熱コントローラ2自体が合わせて単一のデバイスにされてもよい。
[0080] 本発明の一態様では、検出温度は、所与の圧力で、使用中に内部空間内で検出される少なくとも1つの汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低い(すなわちそれより低いかまたはそれとほぼ同じである)。検出温度は、その汚染種の圧力が所与の閾値圧力を超える場合、少なくとも1つの汚染種をモニタリング表面上に凝縮する少なくとも1つの汚染種の飽和温度に近くてもそれより低くてもよい。たとえば、閾値圧力は約10−3ミリバール以下でよい。また、様々な閾値圧力が使用されてもよい。閾値温度は、たとえば、リソグラフィでモニタリングシステムが使用される場合、汚染種がリソグラフィ装置の構成要素を損傷する、かつ/または、リソグラフィプロセスを妨害することができないうちに内部空間11内に入ることを可能にされることができるそれぞれの汚染種の最大量に依存する。
[0081] 飽和温度は、所与の圧力で汚染蒸気が凝縮し始める温度である。飽和温度はまた露点温度としても知られている。モニタリング表面1aの温度が飽和温度より高い場合は、モニタリング表面1a上の表面フィリングの程度(表面上の分子の数/単分子層内のこれらの分子の場所の最大数)は1より低い。そのような条件下では、吸着脱離平衡は表面フィリングが低いようである。温度が飽和温度に達した場合、(水の霧形成中などに)凝縮によって、ディテクタ1の表面1aにある汚染物質の急速な成長が起こる可能性がある。急速な凝縮の結果として、モニタリング表面1a上の表面フィリングの程度はほぼ1になり、前記汚染種の1つまたは複数の単分子層がモニタリング表面1a上に迅速に形成される可能性がある。
[0082] たとえば、検出温度は、検出されるべき汚染種の飽和温度にほぼ等しいかそれより少し低い、たとえば前記飽和温度より多くても約10K低くてよい。当業者には、汚染種の飽和温度が内部空間11内のその種の圧力に依存することは明らかであろう。一定の圧力における多くの汚染種の飽和温度が図で分かる。さらに、当業者には、実験によって一定の圧力における一定の汚染種の飽和温度を見つけることができることは明らかであろう。
[0083] モニタリングシステムを作動させる他の方法は、モニタリング表面を(たとえば、約22℃または295Kでよい)レンズの表面温度より低い温度に維持することである。この温度では、モニタリング表面上の表面フィリングは、その場合検出されることができるレンズより大きくてもよい。たとえば、モニタリング表面の温度は275Kより低くてよい。
[0084] 熱コントローラ2の制御デバイス6は、各汚染種の予め決められた閾値圧力または予め決められた閾値圧力関連データを記憶するメモリを備えることができ、熱コントローラ2は、各汚染種の閾値圧力または閾値圧力関連データから各それぞれの飽和温度を判定するように構成される。そのような判定は、たとえば適切な計算および/またはデータリストを使用して達成されることができる。閾値関連データには、たとえば、汚染種が内部空間11内で達する可能性がある最大密度、最大質量、最大重量%および/または最大体積%、あるいはモニタリング表面上の一定の表面占有などがあってよい。代替として、熱コントローラ2の制御デバイス6は、各汚染種の予め決められた検出温度および/または飽和温度を直接記憶するメモリを備えてもよいが、これについては以下で述べられる。そのようなメモリは参照符号7で概略的に示されている。
[0085] 少なくとも1つの汚染種は、たとえば、水蒸気、炭化水素蒸気、および揮発性ガス、たとえばCO、O、O、および/またはその他の揮発性ガスから成るグループから選択されてよい。
[0086] 検出温度は、投影システムPSの部分、たとえば、投影システムPSのレンズエレメント、ミラーエレメントおよび/またはその他のエレメントとできる内部空間内に延在する部分、の検出温度より低くてよい。検出温度は、たとえば約295Kより低くてよい。たとえば、汚染種が水蒸気であり、それぞれの閾値圧力が約1ミリバールである場合、検出温度は、たとえば内部空間11内の圧力が真空圧力であれば、200Kより低くてよい。
[0087] 図3は水の飽和圧力対温度のグラフを示す。同様のグラフが他の汚染種に関して作成されることができる。
[0088] 所与の圧力における水の飽和温度は、図3から推論されることができる。たとえば、約1ミリバールの水の飽和圧力は、約250K(T−1=0.004)のそれぞれの飽和温度で到達される。室温条件RTCでは、水の飽和圧力は約20ミリバールである。約10−3ミリバールの飽和圧力は、約180Kの飽和温度で到達される。したがって、180Kにおいては、水はディテクタ1のモニタリング表面1a上に、室温においてよりずっと低い部分的圧力で、ずっと早く凝縮し始める。
[0089] 本発明の一態様では、凝縮ディテクタ1は、ディテクタ1が汚染のモニタリングのために使用される前に、まず汚染のない環境で熱オフセットのために熱的にキャリブレートされるかまたは補正される。ディテクタのキャリブレーションは、たとえば、内部空間11内、または別の場所で実行される。熱キャリブレーションは、たとえば、温度依存ディテクタドリフトを考慮に入れてよい。ディテクタのドリフトは、ディテクタの温度自体、および/またはディテクタ温度の変化速度および/またはタイプに依存してよい、たとえば様々な温度間のモニタリング表面1aのスイーピングによるディテクタのドリフト。結果としてのキャリブレーションデータは、汚染のモニタリング中にたとえばオフセットデータとして使用されるために、たとえばプロセッサ3内に記憶されてよい。
[0090] 汚染モニタリングシステム10は、使用中、内部空間11内に気体汚染物の存在をモニタリングすることができる。使用中、各汚染種は、その種のための最大許容圧力でよい個々の閾値部分的気体圧力を割り当てられてよい。代替として、各汚染種は、前述のように、個々の閾値圧力関連データを割り当てられてもよい。次いで、たとえば、各汚染種ごとにそれぞれの飽和温度が閾値圧力から、または閾値圧力関連データから決定されてよい。代替として、汚染種の所与の最大量が内部空間11内で飽和圧力に達する汚染種の飽和温度はすでに予め決められていてもよい。
[0091] ディテクタ1のモニタリング表面1aの温度は、使用中に少なくとも1つの検出温度に制御されることができる。検出温度は、汚染種の圧力がその閾値圧力を超える場合、少なくとも1つの汚染種をモニタリング表面1a上に凝縮するために、少なくとも1つの汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低い。
[0092] ディテクタ1は、少なくとも1つの汚染種のモニタリング表面1a上への凝縮がないかモニタリングする。
[0093] たとえば、使用中、少なくとも1つの検出温度は、内部空間11内の圧力およびモニタリングされる汚染種によっては200Kより低くてよい。使用中、各検出温度は、内部空間の所望の内部圧力において、検出されるべきそれぞれの汚染種の飽和温度の近くかまたはそのすぐ下であってよい。たとえば、前記検出温度は、前記飽和温度より多くても約10K低くてよい。
[0094] 汚染種の圧力がその予め割り当てられた閾値圧力より低いように、内部空間11に一定の気体汚染種が少量しか存在しない場合、汚染種はモニタリング表面1a上に実質的に凝縮しない。これは、モニタリング表面1aが、たとえば、所与の閾値圧力においてその汚染種の飽和温度に近い、前述のような検出温度を有するためである。
[0095] 空間11内の気体汚染種の量が増加した場合、汚染種の圧力は、その予め割り当てられた閾値圧力に到達する可能性がある。その場合、汚染種はモニタリング表面1a上に凝縮する。たとえば、汚染種の凝縮は、その種の1つまたは複数の単分子層のモニタリング表面1a上への成長につながる。この凝縮はディテクタ1によって検出されることができる。凝縮の検出はまた、ディテクタ1によってモニタリング(またはディテクタ)信号を使用してプロセッサ3に送信されることができる。このモニタリング信号は、少なくともモニタリング表面1a上に凝縮される汚染物質の量に依存してよい。たとえば、プロセッサ3は、ディテクタ信号に応じて、前記閾値圧力が到達されたかどうか、あるいは、モニタリング表面上に凝縮された汚染物質の量が一定の閾値量を超えているかどうか判定することができる。次いで、プロセッサ3は、たとえば、汚染種の圧力がその閾値圧力より大きくなった場合、アラーム信号を発生する、かつ/または、リソグラフィプロセスを停止することができる。
[0096]
[0097] 例として図3を参照すると、汚染種が水の場合、閾値圧力は約10−4〜10−3ミリバールの範囲で設定されてよい。その場合、それぞれの検出温度は約180Kであり、これは10−4〜10−3ミリバールのすぐ下のモニタリング表面1aの近くの/における水の飽和圧力につながる。内部空間11内の水の気体圧力が飽和圧力より低い場合、モニタリング表面1a上の表面フィリングの程度(表面上の分子の数/単分子層内のこれらの分子のための場所の最大数)は1より低い。これは、吸着脱離平衡は、表面フィリングが低いようであることを意味する。体積内の、この例では水の、気体圧力が飽和水圧力(または閾値圧力)に到達した場合、ディテクタ1の表面1aにおける急速な成長が(霧形成中などに)起こる。
[0098] 例として、層形成の特徴的時間tは、分子の速度(v)、それら分子の濃度n、および表面で利用可能な場所の量(ns)に応じて変わり、t=1/4ns/(nv)である。
[0099] 前述の条件下(10−4〜10−3ミリバールの範囲の閾値圧力、および約180Kのモニタリング表面温度)では、モニタリング表面1a上に1つの層を成長させるのに約0.1〜0.01秒を要する。そのような層はすでにモニタリングされていることができる。したがって、アラームが迅速に生成されることができ、その結果、水の汚染による装置部分の劣化が防止されることができる。
[00100] 本発明の一態様では、使用中、モニタリング表面1aの温度は、内部空間11の圧力においてそれぞれ異なる凝縮温度を有する少なくとも2つの異なる汚染種がないかモニタリングするために、少なくとも2つの異なる検出温度の間で続いて変更される。代替として、少なくとも2つのそれぞれ異なるモニタリング表面が使用されてもよい。その場合、各モニタリング表面が異なる汚染種のうちの1つをモニタリングするのに役立つように、モニタリング表面は異なる検出温度に熱的に調整されることができる。
[00101] また、検出温度は、最低検出温度から最高検出温度の間の温度範囲で、連続して、あるいは個別にスイープされてよい。ここでは、たとえば、スイープ周期は、約1秒または数秒、あるいは1分または数分、あるいは別の量の時間を含んでよい。このようにして、その温度範囲にあるそれぞれ異なる凝縮温度を有する様々な種がないかモニタリングされることができる。たとえば、第1汚染種の飽和温度が所与の閾値圧力において第2汚染種の飽和温度より高い場合、モニタリング方法は、モニタリング表面1aの温度を、第1汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低いが第2汚染種の飽和温度よりは高い少なくとも第1検出温度に制御すること、モニタリング表面1aの温度を、第2汚染種の飽和温度に近いかまたはそれより低い少なくとも第2検出温度に制御すること、および、少なくとも1つの汚染種のモニタリング表面への凝縮がないかモニタリングすることを含むことができる。
[00102] さらに、たとえば温度依存オフセットのために補正されたモニタの昇温脱離が利用されてもよい。例としてだけ、その場合、汚染種の1つは炭化水素汚染物質でよく、その他の汚染種は水でよい。
[00103] より一般的に、および例として、使用中、モニタリング表面の検出温度は、約77K〜400Kの間の範囲でよい。また、モニタリング表面の検出温度は、約77K〜295Kの間の範囲でもよい。また、モニタリングされるべき汚染物質および内部空間11内の圧力に応じて、異なる検出温度および検出温度範囲が適用されてもよい。モニタリング表面1aの温度を下げることによって、汚染凝縮物は、その汚染物質のより低い圧力(および、したがって、より低い濃度)において、その表面上で、より急速に形を成す。
[00104] たとえば、EUVリソグラフィシステムのEUVでミラーを露光している間に、水または他の汚染種のEUV室への漏洩が生じた場合、ミラー損傷が生じる可能性があり、生じるであろう。漏洩の損傷圧力レベルは、たとえば、約10−4〜10−3ミリバールでよい。そのような漏洩が生じた場合、リソグラフィ露光は直ちに(1秒以内に)停止されなければならない。
[00105] たとえば、モニタリング表面は、モニタリング表面で十分な成長を達成するために、低温、たとえば液体窒素温度のすぐ上の温度、に設定されてよい。モニタリング表面は、EUV真空システム内の既存の低温パネルポンプの表面か、あるいは、ペルチェ素子か液体窒素のどちらかを用いて、または別のやり方で、熱的に調整された特別に作られた表面か、どちらの表面で設定されてもよい。モニタリング表面上の汚染物質のモニタリングされた成長にジャンプがある場合、それは、内部空間11内のその特定の汚染種の圧力の突然の増加があることを意味してよい。この時、EUV放射はスイッチオフされてよい。たとえば、ディテクタ1は、EUVリソグラフィ装置内の様々な種のためのオンラインモニタとして使用されることができるQCMまたはSAWでよい。様々な温度において1つまたは複数のQCMおよび/またはSAWを使用することによって、どんな種類の気体がリソグラフィ装置内に存在するのか、または漏洩するのか、簡単で比較的安価なやり方で判定することができるようになる。
[00106] 異なる汚染種では、閾値圧力値はそれぞれ異なっていてもよいが、互いに比較的近くてもよい。
[00107] また、ある汚染種の第1単分子層は、その種とモニタリング表面1aの間の異なる界面プロセスのためにモニタリング表面1a上にすでに存在していてよい。これは、その場合にも、すでに存在している汚染物質の(たとえば漏洩による)単分子層上への凝縮が迅速に検出されることができるので、ここで提案された方法およびシステムの原理および領域を変えない。その場合、別の単分子層の突然の凝縮が迅速に検出されることができる。
[00108] 本発明の他の態様が図4〜8に示されている。本発明のこの態様では、汚染モニタリングシステムは、少なくとも1つのカソード、および、前記カソードによって放出された電子を検出するように構成された少なくとも1つのディテクタを含んでよく、カソードは、カソード表面が前記種によって実質的に汚染されていない場合は第1電子流を放出し、カソード表面が前記種によって汚染されている場合は第2電子流を放出するように構成されてよい。
[00109] そのような汚染モニタリングシステム110の一実施形態が図4に概略的に示されている。図4の汚染モニタリングシステム110は、使用中に電子を真空111内に放出するように構成されたカソード表面を有するカソード151を1つだけ含む。たとえば、カソードは電子を放出する少なくとも1つの比較的鋭いチップTを含んでよい。図4では、電子の放出が矢印155によって概略的に示されている。図4の実施形態では、電流源152はワイヤ157によってカソード151に接続される。電流源152は、使用中にカソード151を通して流れ、カソード151を動作温度まで加熱する電流を生成するように構成される。代替として、使用中に電子を真空111内に放出するために、1つまたは複数の電子放出チップを有する1つまたは複数の冷電界電子エミッタが使用されてよい。そのような冷電界エミッタは使用中に電子を放出するために加熱されなくてもよい。
[00110] 図4の実施形態110は、アノード153および電流測定デバイス154を備えたディテクタをさらに含む。アノード153は、前記カソード151によって放出される電子を受けるように構成される。たとえば、アノード153はカソード151から見えるところに配置されてよい。電流測定デバイス154はアノード153に接続される。電流測定デバイス154は使用中にアノード153によって受けられる電子流を測定するように構成される。ディテクタは他の様々なやり方で構成されてもよい。たとえば、ディテクタは、アノードがカソード154から一次電子155を受けた場合、アノードによって放出されることがある二次電子を受けてそれらを検出するように構成されたオージェディテクタを含んでもよい。そのようなオージェディテクタが図4内の参照符号158で概略的に示されていて、二次電子の放出が図4内の矢印156によって概略的に示されている。ディテクタはまた、別のやり方で構成されてもよい。
[00111] 代替として、複数の電流ディテクタ、複数のカソードおよび/または複数のアノードが、たとえば、装置内の様々な場所で汚染物質がないかモニタリングするために、かつ/または、様々な汚染種および一定の汚染種の様々な濃度レベルをモニタリングするために提供されてもよい。
[00112] 使用中、図4の実施形態では、カソード151は、カソード表面が前記汚染種、たとえばMMAによって実質的に汚染されていない場合は(動作温度まで加熱された場合)第1電子流を放出し、カソード表面が前記汚染種によって汚染されている場合は第2電子流を放出するように構成される。第2電流は第1電流とは異なる。たとえば、カソード表面がLaBを含有する場合は、よい結果が得られることができる。LaB含有カソード表面の電子放出は、汚染、たとえば、MMA(メタクリル酸メチル)など1つまたは複数の炭化水素鎖を含む汚染の影響下でかなり大きく低下することが分かった。様々な電子流を放出するカソードを有するLaBカソード表面は、カソード表面が汚染されているかいないかに応じて様々に構成されてよい。たとえば、カソード表面は少なくとも1つのLaB結晶表面、複数のLaB結晶粒、および/またはLaB粉末を含んでよい。代替として、LaBの代わりにCeBを使用することが提案される。また、本発明の一態様では、カソード表面は少なくとも1つの炭素ナノチューブの表面である。さらに、カソード151はカソードチップTを介して実質的に電界エミッタとして電子を放出するように構成されてよい。電界放出は、チップTにおける局所電界が、たとえば幾何学的な理由で強化された(いわゆる電界強化要因と呼ばれる)場合に生じる可能性がある、すなわち、電子は比較的鋭いカソードチップTからアノードの方へトンネルプロセスによって放出される可能性がある。たとえば、電界エミッタチップは少なくとも1つの炭素ナノチューブのチップを含んでよい。
[00113] モニタリングシステムのカソード151は様々なやり方で構成され、形成されてよい。たとえば、カソード表面は、平坦な、湾曲した、二次元のまたは三次元の表面、あるいは別の形の表面を備えてよい。カソード表面は1つまたは複数の被覆物を有してよい。たとえば、カソードは、前記第1および第2電子流を放出するのに適した1つまたは複数の材料で被覆された金属線を含んでよい。
[00114] 図4の実施形態はまた電子ディテクタ154に接続されたアラームジェネレータ159も含む。アラームジェネレータ159は、前記アノードによって受けられた測定または判定された電子流が一定の閾値に等しいかそれより小さい場合、アラーム信号を発生するように構成される。
[00115] 図4の実施形態の使用中に、モニタリングされるべき汚染種が隣接した真空環境111内に存在しない場合は、カソード151が第1電子流を真空内に放出することができるように、カソード151は電流源152の加熱電流によって動作温度まで加熱されることができる。たとえば、カソードがLaB含有カソードである場合、動作温度は約1800K+/−約100Kでよい。
[00116] 図4の実施形態の使用中に、前記アノード153によって捕捉された電子流は汚染をモニタリングするために測定されることができる。電子流は1つまたは複数のディテクタによって、たとえばアノード153および電流ディテクタ154によって直接、検出されることができる。電流ディテクタ154は、アノード153によって受けられた電子流に依存する検出信号をアラームジェネレータ159に送信することができる。類似の前記オージェディテクタ158は、放出された電子155を前記第2電子156の検出を介して間接的に検出して、電子依存検出信号を生成することができ、この信号はアラームジェネレータ159に送信されることができる。
[00117] ある時間に、カソード151による電子放出に影響を与える汚染種が真空環境111に入った場合、カソード151によって放出された電子流は第2電子流に変わる。たとえば、カソード表面がLaBを含有し、汚染種が1つまたは複数の炭化水素を含む場合、LaBカソード表面がそのような種によって汚染されている場合は、電子放出はかなり大きく低下する。後者の場合、電子放出は、第2電子流が第1電子流の約半分またはそれより小さいように低下する可能性がある。第2電子流はほぼゼロまで低下する可能性がある。その場合、前述の閾値もほぼゼロでよい。
[00118] いかなる理論にも束縛されることを望まずに、本発明で分かった汚染に対する高感度は、カソードが電界エミッタとして働くためである可能性があり、汚染物質はカソードの電界放出チップの非常に小さな部分に固着すると考えられる。電界エミッタは、エミッタのチップの近くに非常に強い電磁界を有し、一方で電子を抽出するばかりでなく、イオン(たとえば汚染分子)を非常に集中されたやり方でチップの方に加速する。この焦点は、そこから電子が放出されるエリアと同じでよい。少数の汚染分子だけ、または単一の大きな分子だけで、たとえばアノード電流がかなり大きく減少することができるように、使用中、電界電子放出に負の影響を与えるのに十分である可能性がある。
[00119] 電子放出の変化によって、電子ディテクタにより検出される電子流の変化が生じる。検出された電子流が前述の閾値に等しいかまたはそれより小さいことが判定または測定された場合、アラーム信号が生成されることができる。その場合、アラームジェネレータ159は、たとえば、空間111内の汚染物質の存在を示すために、アラームを生成してリソグラフィプロセスを中断するかまたはそれ以外の方法を取ることができる。汚染が真空から除去された後、カソード151は再生される、かつ/または洗浄されることができ、汚染物質がそこから除去され、その結果、カソードは汚染のモニタリングに再度使用されることができる。たとえば、クリーン真空環境内のカソードの加熱によって、「自己洗浄」が生じることができる、すなわち、しばらく(およそ数秒から数分)後に、カソードは電子の放出を再開することができる。また、再生用化合物、たとえば酸素が、カソードを再生するために供給されてもよい。カソードの洗浄または再生のタイプは、汚染物質のタイプおよび使用されるカソードのタイプに依存してよい。
[00120] 汚染モニタリングシステムの使用は、リソグラフィデバイス製造方法の一部でよい。
[00121] 本発明による汚染モニタリングシステムおよび方法は、たとえば、極端紫外線(EUV)リソグラフィシステム内で適用されてよい。その場合、炭化水素の圧力は、ミラー上の炭素の成長を防止するために非常に低くなければならない。汚染が検出されるとすぐ、EUV源を遮断することによって、リソグラフィシステムのミラー上の炭素の成長は防止されることができる。
[00122] 図5は、図4の実施形態110とは、システム210がそれぞれ異なる電子放出表面面積を有する少なくとも2つの前記カソード表面を含む点で異なる汚染モニタリングシステム210の実施形態の一部分を示す。たとえば、図5の実施形態は、それぞれ異なる表面面積を有するカソード251a、251b、251c、251dのアレイを含む。アノード253a、253b、253c、253dのアレイが、それぞれのカソード251a、251b、251c、251dから電子を受けるために含まれてよい。カソード251a〜251dをそれぞれ加熱し電子流を検出するように構成された1つまたは複数のヒータおよび電流ディテクタは、図5に示されていない。図4に関して前述されたように汚染モニタリングを行うために、図5の実施形態のカソード251a〜251dおよびアノード253a〜253d、ヒータおよび電流ディテクタをどのように配置し構成するかは、当業者には明らかであろう。たとえば、図4の実施形態と同様に構成されているが、電子放出表面面積がそれぞれ異なるカソードを有する、汚染モニタリングシステムのアレイが提供されてもよい。それぞれ異なるカソード251a、251b、251c、251dは、たとえばモニタリングされるべき空間内の様々な圧力において、それぞれ異なる汚染感度を提供することができる。また、電界放出ディスプレイで使用されるような電界エミッタのアレイが使用されてもよい。
[00123] 図6は汚染モニタリングシステム310の一実施形態の一部分を示し、これは、図4の実施形態110とは、システム310が様々な組成物を有する少なくとも2つの前記カソード表面を含む点で異なる。たとえば、図6の実施形態はカソード351a、351b、351cのアレイを含む。カソード351a〜35lcの表面の組成はそれぞれ違っていてよい。たとえば、カソード表面は、材料の特性、カソード表面の結晶構造、表面にある結晶粒の大きさ、および/またはその他の点でそれぞれ違っていてよい。例として、カソード表面のうちの1つは粉末を含んでよい。また、この場合、カソード表面のうちの1つまたは複数のカソード表面はLaBを含有してもよい。カソード表面のうちの1つは少なくとも1つのLaB結晶表面を含んでよい。また、前記カソード表面は複数のLaB部分、たとえばLaB粒および/またはLaB粉末を含んでよい。図6の実施形態には、それぞれのカソード351a、351b、351cから電子を受けるアノード353a、353b、353cのアレイが含まれている。この場合もまた、前述されたように汚染のモニタリングを行うために、ヒータおよび電流ディテクタに関してカソード351a〜351cおよびアノード353a〜353cをどのように配置し構成するかは当業者には明らかであろうから、それぞれ、カソードを加熱し、電子流を検出するように構成された1つまたは複数のヒータおよび電流ディテクタは図示されていない。
[00124] 汚染モニタリングシステムのカソードは、たとえば、汚染がないかモニタリングされるべき、第1真空を有する主真空室内に配置されてよい。さらに、汚染モニタリングシステム410のカソード451、および汚染モニタリングシステム410の他の部分も、別個の真空室460内に配置されてよく、この室460は、図7の実施形態に概略的に示されているモニタリングされるべき主室411から分離されている。第2室は第2真空を有してよい。その場合、第2真空(すなわち別個の室460)は、たとえば、分離壁461内に延在する孔またはチャネル462を介して、主室411の真空と流体伝達していてよい。別個の室460はまた、主室411から離れて配置され、1つまたは複数の適切な気体接続を介して主室の内部に連結されてもよい。
[00125] 別個の室460は、主室411から独立してポンピングされてよく、2つの室411、460の間に差動ポンピングステージを作り出す。この目的に対して、1つまたは複数のポンプ470が提供されてよく、ポンプ470は所望の差動ポンピングステージを作り出すように構成される。たとえば、孔すなわちチャネル462の寸法または表面面積および1つまたは複数のポンプ470のポンピング速度は、カソード451が使用中に主室411内の予め決められた所望の汚染閾値圧力で前記第2電子流を放出し始めるように選択されてよい。したがって、本発明は、汚染をモニタリングする方法であって、前記少なくとも1つのカソードを汚染がないかモニタリングされるべき真空411から分離された室460に配置すること、別個の室460と前記真空411の間の流体伝達を提供すること、および、別個の室と前記真空との間の差動ポンピングステージを作り出すことを含む方法を提供することができる。
[00126] 実験および結果
[00127] 例として、LaBを含有するカソードは、炭化水素汚染が存在する場合はその真空環境内に、より少ない電子を放出することが分かった。たとえば、カソードは、真空環境が少量のMMA汚染を含む場合は電子の放出を実質的に停止する。
[00128] 実験では、図4の汚染モニタリングシステム110の実施形態が使用された。その場合、使用されたカソード151はLaB結晶であった。アノード153から生じる第2電子を検出するためにオージェディテクタ158が使用された。LaBカソードの他に参考としてタングステンカソードが取り付けられた。
[00129] LaBカソード151が汚染のない真空環境内に一次電子を放出するために加熱された。一次電子を受けたアノードから生じた二次電子がオージェディテクタによって検出された。
[00130] 2時間後、MMA汚染の小さな気体流が真空環境内に供給された。MMA汚染の流れの圧力は5x10−9トールであった。実際には、MMA汚染のそのような小さな流れは、たとえばレジストまたは絶縁材料の、たとえば小さな漏洩または弱いアウトガスを表してもよい。
[00131] さらに4時間後、MMA汚染の供給は停止された。
[00132] 図8は例の結果を示すグラフである。図8は時間(分)の関数としての炭素(C1)および酸素(O1)の炭素オージェ信号の強度を示す。図8に続いて、最初の2時間後に、多数の二次電子が検出された。明らかに、MMA汚染が真空に入るとすぐ、検出された二次電子流はかなり大きく低下した。そのような低下は、LaBカソードの代わりにタングステンカソードが使用された場合は検出されなかった。いかなる理論にも束縛されることを望まずに、第2電子流の減少は、LaBカソードの電子放出がMMA汚染によって抑制されたためである可能性がある。電子検出量の減少は、MMAが真空に入った後実質的に遅延なしに生じ、汚染モニタリングシステムの速い応答時間につながった。応答時間は数分の1秒であり得る。応答時間は、たとえば残留ガス分析計(RGA)の典型的な積分時間よりずっと速い可能性がある。
[00133] MMAの供給が停止した後、LaBカソードは再生されることができ、一次電子放出の増加につながる。この増加は、酸素が真空環境に供給された場合は改善され、より迅速に実現されることができることが分かった。
[00134] また、LaBカソードは汚染に対して非常に再生可能的に反応することも分かった。
[00135] 本発明による汚染モニタリングシステムは、大きな炭化水素分子に非常に敏感であり得る。このシステムは、その表面の汚染に非常に敏感なカソードから抽出された電流を測定することに基づくことができる。このシステムは、汚染に対して迅速な反応を有し、また、「汚染アラーム」センサ、すなわちリソグラフィ投影装置内の汚染閾値保証スイッチとして使用されることもできる。
[00136] LaB含有カソードは、約10−9ミリバールのMMAが真空に注入された場合、電子の放出を急に停止することができる。これは、そのようなカソードを含む汚染モニタリングシステムはEUVツールのきわめて重要な動作領域で非常に敏感であることを意味する。
[00137] 汚染モニタリングシステムはまた、基板処理システム、リソグラフィ装置または別のシステムに挿入されるべきウェーハまたは他の基板が十分にクリーンかどうかテストするために使用されることもできる。
[00138] たとえば、たとえばLaBなどの炭化水素に敏感なカソード材料を含む、汚染モニタリングシステムおよび方法が提供されてよい。この汚染モニタリングシステム/方法の利点は、その感度およびその簡単さである。これは迅速な汚染アラームを提供するために使用されることができる。
[00139] 本テキスト中ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に具体的に触れられることがあるが、本明細書中に記載されたリソグラフィ装置は、集積光学システム、磁気ドメインメモリのためのガイダンスパターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造など、他の利用形態を有してよいことを理解すべきである。そのような代替利用形態に関連して、本明細書中での用語「ウェーハ」または「ダイ」のいかなる使用も、それぞれ、より全体的な用語「基板」または「ターゲット部分」と同義であるとみなされてよいことを当業者は理解するであろう。本明細書中で触れられた基板は、たとえばトラック(通常、基板にレジスト層を塗布し、露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジーツールおよび/またはインスペクションツール内で露光の前または後で処理されてよい。適用可能な場合、本明細書中での開示は、そのようなおよび他の基板処理ツールに適用されてよい。さらに、基板は、本明細書中で使用される用語、基板が複数の処理された層をすでに含む基板を指すことができるように、たとえば多層ICを作成するために2回以上処理されてもよい。
[00140] 上記で、光リソグラフィに関連して本発明の諸実施形態の使用に具体的に触れてきたが、本発明は、他の実施形態、たとえばインプリントリソグラフィで使用されてもよく、状況が許せば、光リソグラフィに限定されないことが理解されよう。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイス内のトポグラフィが基板上に作成されたパターンを定義する。パターニングデバイスのトポグラフィは、レジストが電磁放射、熱、圧力またはそれらの組合せを与えることによってその上でキュアされる基板に供給されたレジスト層にプレスされてよい。パターニングデバイスは、レジストがキュアされた後、そこにパターンを残してレジストから取り除かれる。
[00141] 本明細書中で使用される用語「放射」および「ビーム」は、(たとえば、約365、355、248、193、157または126nmの波長を有する)紫外線(UV)放射および(たとえば、5〜20nmの範囲内の波長を有する)極端紫外(EUV)放射、ならびにイオンビームまたは電子ビームなどの粒子ビームを含めて全てのタイプの電磁放射を含む。
[00142] 用語「レンズ」は、状況が許せば、屈折、反射、磁気、電磁および静電光学コンポーネントを含めて、様々なタイプの光学コンポーネントの任意の1つまたはそれらの組合せを指してよい。
[00143] 本発明の特定の諸実施形態が上記で説明されてきたが、本発明は説明されたのとは別のやり方で実施されてもよいことが理解されるであろう。たとえば、本発明は、上記で開示された方法を記述した1つまたは複数のシーケンスの機械読取可能命令を含むコンピュータプログラム、または、そのようなコンピュータプログラムを記憶したデータ記憶媒体(たとえば半導体メモリ、磁気ディスクまたは光ディスク)の形を取ってもよい。
[00144] 上記の説明は例示を意図するものであり、限定するものではない。したがって、説明された本発明に対して添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく変更がなされてもよいことは当業者には明らかであろう。
[00145] さらに、上記ならびに諸図および/または特許請求の範囲に記載された様々な実施形態の様々な組合せが行われてもよい。たとえば、図4〜7のうちのいずれかによる、あるいはそれに類似の、1つまたは複数の実施形態は、図2によるまたはそれに類似の実施形態と組み合わせて使用されてもよい。
[0037]本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を示す図である。 [0038]汚染モニタリングシステムの一実施形態を示す図である。 [0039]水の飽和圧力対温度のグラフを示す図である。 [0040]汚染モニタリングシステムの第2実施形態を示す図である。 [0041]汚染モニタリングシステムの第3実施形態を示す図である。 [0042]汚染モニタリングシステムの第4実施形態を示す図である。 [0043]汚染モニタリングシステムの第5実施形態を示す図である。 [0044]汚染種のLaBカソードの電子放出に対する影響を示すグラフである。

Claims (14)

  1. パターンを基板に投影する投影システムを備えたリソグラフィ装置の内部空間内の少なくとも1つの汚染種を検出するシステムであって、
    前記内部空間に接触する少なくとも1つのモニタリング表面と、
    前記モニタリング表面の温度を少なくとも1つの検出温度に制御する熱コントローラと、
    前記少なくとも1つの汚染種のモニタリング表面上への凝縮を検出する少なくとも1つのディテクタと、を備え、
    前記検出温度は、前記少なくとも1つの汚染種の、所与の閾値圧力における飽和温度より低いかまたはそれとほぼ同じでありかつ前記内部空間内に延在する前記投影システムのレンズ及び/またはミラーの表面温度より低い、システム。
  2. 前記所与の閾値圧力は前記汚染種のための最大許容圧力である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記モニタリング表面は前記ディテクタの表面である、請求項1又は請求項2のいずれかに記載のシステム。
  4. 前記ディテクタは水晶モニタディテクタまたは表面音波ディテクタである、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 前記少なくとも1つの汚染種は、水、炭化水素、および揮発性ガスO、CO、およびOから成るグループから選択される、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記汚染種は水であり、前記検出温度は200Kより低い、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記熱コントローラは、前記モニタリング表面の温度を少なくとも2つの異なる検出温度に制御する、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のシステム。
  8. 前記ディテクタは、モニタリング表面上に凝縮される汚染物質の量に少なくとも依存するディテクタ信号を提供する、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のシステム。
  9. 前記熱コントローラは、各汚染種の閾値圧力または閾値圧力関連データを記憶するメモリを備え、各汚染種の閾値圧力または閾値圧力関連データからそれぞれの飽和温度を決定る、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のシステム。
  10. 熱コントローラは、流体によって熱的に調整される少なくとも1つのエレメント、少なくとも1つの極低温に冷却されるエレメント、少なくとも1つのペルチェ素子、および/または少なくとも1つのヒータを含む、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のシステム。
  11. 前記モニタリング表面は、その汚染物質吸着感度を上げるために一定の表面粗度を備える、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 前記モニタリング表面上に凝縮される汚染種の量が一定の閾値量を超える場合、アラーム信号が発生される、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 前記ディテクタは、汚染のモニタリングのために使用される前に、汚染のない環境で、熱オフセットのために熱的にキャリブレートされているか、または補正されている、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載のシステム。
  14. パターンを基板に投影する投影システムを備えたリソグラフィ装置の内部空間内の汚染種をモニタリングする方法であって、
    前記内部空間に接触している少なくとも1つのモニタリング表面を提供すること、
    前記モニタリング表面の温度を少なくとも1つの検出温度に制御することであって、該検出温度は、前記少なくとも1つの汚染種の、所与の閾値圧力における飽和温度より低いかまたはそれとほぼ同じでありかつ前記内部空間内に延在する前記投影システムのレンズ及び/またはミラーの表面温度より低いこと、および
    前記少なくとも1つの汚染種がモニタリング表面上に凝縮しているかどうか検出するためにモニタリング表面をモニタリングすること
    を有する、方法。
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