JP4504482B2 - カラーフィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカラーフィルタに係り、特に反射型や半透過型の液晶表示装置用のカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フラットディスプレイとして、カラーの液晶表示装置が注目されており、このカラー液晶表示装置は反射型と透過型とに分けられる。反射型のカラー液晶表示装置は、例えば、複数の色(通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色)からなる着色層(必要に応じてブラックマトリックスや平坦化層も備える)と透明電極層を備えたカラーフィルタと、アルミニウム等の金属からなる反射電極層と薄膜トランジスタ(TFT素子)を備えたTFTアレイ基板とを所定の間隙をもたせて向かい合わせ、この間隙部に液晶層が形成されるとともに、カラーフィルタ上(観測者側)には位相差板、偏光板および前方散乱板がもうけられた構造である。上記の前方散乱板は、光散乱機能を有するものであり、反射型液晶表示装置に入射した光に適度の散乱を生じさせて十分な視認性を確保するために設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の反射型カラー液晶表示装置では、前方散乱板の存在により、液晶表示装置の輝度低下、色特性低下を来すという問題があった。これは、前方散乱板の色付きによるものであった。また、前方散乱板の存在により、視差(像ボケ)が発生するという問題もあった。上記の輝度低下は、前方散乱板をカラーフィルタ上(観測者側)に配設する従来の反射型カラー液晶表示装置では避けられない問題である。また、色特性の低下は、カラーフィルタにおいて前方散乱板の色付きに対応した色特性の補正を行うことにより防止することができるが、カラーフィルタの製造と、液晶表示装置の製造とが別工程である場合、カラーフィルタにおける色特性の補正を適正に行うことは容易なことではない。
【0004】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、高輝度で色特性に優れた反射型や半透過型のカラー液晶表示装置を可能とするカラーフィルタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1の発明は、透明基板と、該透明基板上に設けた光散乱層と、該光散乱層上に複数色の着色パターンからなる着色層と透明電極層とをこの順序で積層して備え、前記光散乱層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、ビニルエーテル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる光透過性樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であるような構成とした。
【0006】
第の2発明は、透明基板と、該透明基板上に設けた複数色の着色パターンからなる光散乱性着色層と、該光散乱性着色層上に設けた透明電極層とを備え、前記光散乱性着色層は、着色層中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であるような構成とした。
【0007】
第の3発明は、透明基板と、該透明基板上に設けた複数色の着色パターンからなる着色層と、該着色層上に光散乱性平坦化層を介して設けた透明電極層とを備え、前記光散乱性平坦化層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ポリイミド系樹脂、プロピニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であるような構成とした。
【0008】
第の4発明は、基板と、該基板上に順次積層した駆動素子層および反射電極層と、該反射電極層上に光散乱層を介して設けた複数色の着色パターンからなる着色層とを備え、前記光散乱層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、ビニルエーテル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる光透過性樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であるような構成とした。
【0009】
第の5発明は、基板と、該基板上に順次積層した駆動素子層および反射電極層と、該反射電極層上に設けた複数色の着色パターンからなる光散乱性着色層とを備え、該光散乱性着色層は、着色層中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であるような構成とした。
【0010】
第の6発明は、基板と、該基板上に順次積層した駆動素子層、反射電極層および複数色の着色パターンからなる着色層と、該着色層上に設けた光散乱性平坦化層とを備え、該光散乱性平坦化層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ポリイミド系樹脂、プロピニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であるような構成とした。
【0012】
上記のような本発明では、光散乱機能を有する光散乱層、光散乱性着色層あるいは光散乱性平坦化層をカラーフィルタ内に設けるので、光散乱に伴う色特性の低下を着色層の色特性補正で確実に補うことができカラーフィルタ自体の色特性の低下が確実に防止され、また、カラーフィルタ上(観測者側)に前方散乱板を配設することを不要とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最良の実施形態について説明する。
【0014】
図1乃至図3は、反射型カラー液晶表示装置内で液晶層に対して観測者側に配設されるタイプの本発明のカラーフィルタの実施形態を示す概略縦断面図である。
【0015】
第1の実施形態
まず、図1に示されるカラーフィルタ1は、透明基板2と、この透明基板2上に設けた光散乱層3と、光散乱層3上に積層された着色層4、透明電極層5とを備えており、着色層4は赤色着色パターン4R、緑色着色パターン4Gおよび青色着色パターン4Bから構成されている。
【0016】
上記のカラーフィルタ1を構成する透明基板2としては、石英ガラス、パイレックスガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジット材、あるいは透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。この中で特にコーニング社製7059ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり寸法安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、また、ガラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガラスであるため、アクティブマトリックス方式によるカラー液晶表示装置用のカラーフィルタに適している。
【0017】
カラーフィルタ1を構成する光散乱層3は、反射型液晶表示装置に入射した光に適度の散乱を生じさせて十分な視認性を確保するためのものであり、光透過性樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を分散させたものである。
【0018】
上記の光透過性樹脂としては、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、ビニルエーテル系樹脂等を挙げることができ、屈折率、透明基板2や着色層4との密着性等を考慮して、1種の単独で、または、2種以上の混合物として使用することができる。
【0019】
また、光散乱作用を有する微粒子としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の無機物、アクリル系樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の有機物、あるいは、これらの2種以上の混合系等の微粒子を挙げることができる。これらの微粒子は、平均粒径が0.1〜5.0μm、好ましくは0.1〜4.0μm、より好ましくは0.1〜2.0μmの範囲であり、平均粒径が0.1μm未満では、散乱効果が殆ど得られない。また、光散乱層3における微粒子の含有量は0.5〜70重量%、好ましくは1.0〜50重量%の範囲であり、光散乱層3の厚みは0.5〜20μm、好ましくは1.0〜10μm程度である。
【0020】
ここで、光散乱層3による散乱光の強度を十分なもとするためには、ヘイズ値[ヘイズ値=(拡散光線透過率)/(全光線透過率)×100]を高くする必要がある。高いヘイズ値(高にごり度)を可能とするには、微粒子濃度や光散乱層の厚みを大きくする必要があるが、このとき全光線透過率および拡散光線透過率が低下するのは好ましくない。例えば、一般的な微粒子として公知の酸化チタンや炭酸カルシウムを用いた場合、微粒子濃度や光散乱層の厚みを大きくすると、粒子のもつ遮光性が発現されて、全光線透過率が著しく低下してしまう。本発明のカラーフィルタ1では、光散乱層3に用いる微粒子を上述のような材料とすることにより、ヘイズ値を10〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは40〜60の範囲、全光線透過率を30%以上、拡散光線透過率を10%以上とすることが可能である。尚、本発明において、ヘイズ値は東洋精機製作所(株)製の直読ヘイズメーターを用いて測定するものである。
【0021】
着色層4は、公知の顔料分散法、染色法、電着法等により形成することができ、また、各着色パターン(4R,4G,4B)も、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等、特に制限はない。
【0022】
さらに、カラーフィルタ1を構成する透明電極層5は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成することができる。このような透明電極層5の厚みは0.01〜1μm、好ましくは0.03〜0.5μm程度である。
【0023】
このようなカラーフィルタ1は、仮に光散乱層3に色付きがあっても、着色層4の色特性補正で確実に補うことができるので、カラーフィルタ1を使用して別工程で製造された反射型カラー液晶表示装置においても、光散乱に伴う色特性の低下が生じることはほとんどなく、また、カラーフィルタ1内に光散乱層3を備えるので、カラーフィルタ上(観測者側)に従来の反射型カラー液晶表示装置で使用されていた前方散乱板を配設することが不要となり、高輝度の反射型カラー液晶表示装置が可能となる。さらに、光散乱層3によって透明基板2と着色層4との密着性をより高いものとすることができる。
【0024】
第2の実施形態
また、図2に示されるカラーフィルタ11は、透明基板12と、この透明基板12上に設けた光散乱性着色層14と、この光散乱性着色層14上に設けた透明電極層15とを備え、光散乱性着色層14は赤色着色パターン14R、緑色着色パターン14Gおよび青色着色パターン14Bから構成されている。
【0025】
上記のカラーフィルタ11を構成する透明基板12、透明電極層15は、上述のカラーフィルタ1における透明基板2、透明電極層5と同様であり、説明を省略する。
【0026】
カラーフィルタ11を構成する光散乱性着色層14は、従来の反射型カラー液晶表示装置における着色層と同様の作用をなすとともに、反射型液晶表示装置に入射した光に適度の散乱を生じさせて十分な視認性を確保するためのものである。
【0027】
この光散乱性着色層14は、公知の顔料分散法、染色法、電着法等により形成される着色層中に光散乱作用を有する微粒子を分散させたものである。光散乱作用を有する微粒子としては、上述のカラーフィルタ1において挙げた微粒子を使用することができる。これらの微粒子の光散乱性着色層14における含有量は0.5〜70重量%、好ましくは1.0〜50重量%の範囲であり、光散乱性着色層14の厚みは、0.05〜15μm、好ましくは0.5〜15μm、より好ましくは0.5〜10μmの範囲で設定することができる。
【0028】
このカラーフィルタ11においても、光散乱性着色層14に用いる微粒子を上述のような材料とすることにより、ヘイズ値を10〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは40〜60の範囲、全光線透過率を30%以上、拡散光線透過率を10%以上とすることが可能である。
【0029】
尚、光散乱性着色層14の各着色パターン(14R,14G,14B)は、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等、特に制限はない。
【0030】
このようなカラーフィルタ11は、光散乱作用を有する微粒子を分散させた光散乱性着色層14の色特性が本来の着色層の色特性から変化しても、光分散性着色層14の製造段階における色特性補正で確実に補うことができ、かつ、光散乱程度を微粒子含有量の調整により各色ごとに微妙に制御することが可能である。したがって、カラーフィルタ11を使用して別工程で製造した反射型カラー液晶表示装置においても、光散乱に伴う色特性の低下が生じることはほとんどなく、また、カラーフィルタ11内に光散乱性着色層14を備えるので、カラーフィルタ上(観測者側)に従来の反射型カラー液晶表示装置で使用されていた前方散乱板を配設することが不要となり、高輝度の反射型カラー液晶表示装置が可能となる。
【0031】
第3の実施形態
さらに、図3に示されるカラーフィルタ21は、透明基板22と、この透明基板22上に積層された着色層24、光散乱性平坦化層26、透明電極層25とを備えており、着色層24は赤色着色パターン24R、緑色着色パターン24Gおよび青色着色パターン24Bから構成されている。
【0032】
上記のカラーフィルタ21を構成する透明基板22、着色層24、透明電極層25は、上述のカラーフィルタ1における透明基板2、着色層4、透明電極層5と同様であり、説明を省略する。
【0033】
カラーフィルタ21を構成する光散乱性平坦化層26は、着色層24の表面の微小な凹凸をなくして透明電極層形成用に平坦な面を形成するとともに、反射型液晶表示装置に入射した光に適度の散乱を生じさせて十分な視認性を確保するためのものである。
【0034】
この光散乱性平坦化層26は、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ポリイミド系樹脂、プロピニル系樹脂等の樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を分散させたものである。光散乱作用を有する微粒子としては、上述のカラーフィルタ1において挙げた微粒子を使用することができる。光散乱性平坦化層26における微粒子の含有量は0.5〜70重量%、好ましくは1.0〜50重量%の範囲であり、光散乱性平坦化層26の厚みは0.5〜20μm、好ましくは1.0〜10μm程度である。
【0035】
このカラーフィルタ21においても、光散乱性平坦化層26に用いる微粒子を上述のような材料とすることにより、ヘイズ値を10〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは40〜60の範囲、全光線透過率を30%以上、拡散光線透過率を10%以上とすることが可能である。
【0036】
このようなカラーフィルタ21は、仮に光散乱性平坦化層26に色付きがあっても、カラーフィルタ21の製造段階において着色層24の色特性補正で確実に補うことができる。このため、カラーフィルタ21を使用して別工程で製造された反射型カラー液晶表示装置においても、光散乱に伴う色特性の低下がほとんど生じることがない。また、カラーフィルタ21内に光散乱性平坦化層26を備えるので、カラーフィルタ上(観測者側)に従来の反射型カラー液晶表示装置で使用されていた前方散乱板を配設することが不要となり、高輝度の反射型カラー液晶表示装置が可能となる。さらに、光散乱性平坦化層26を設けたことによる強度向上により、スペーサーによるギャップ(液晶層の厚み)制御がより容易となる。
【0037】
次に、図4乃至図6は、反射型カラー液晶表示装置内で液晶層に対して観測者側と反対側に配設されるタイプの本発明のカラーフィルタの実施形態を示す概略縦断面図である。
【0038】
第4の実施形態
まず、図4に示されるカラーフィルタ31は、基板32上に設けた駆動素子層33と、この駆動素子層33上に順次積層された反射電極層34、光散乱層35、着色層36、透明電極層38とを備えており、着色層36は赤色着色パターン36R、緑色着色パターン36Gおよび青色着色パターン36Bから構成され、反射電極層34と透明電極層38は各着色パターンごとに導通している。
【0039】
カラーフィルタ31を構成する基板32は、各種のガラス基板、金属基板、樹脂基板、これらの2種以上の材料からなる複合基板等を使用することができ、その厚みは、カラーフィルタ31の用途等を考慮して適宜設定することができ、例えば、0.3〜10mm程度とすることができる。
【0040】
カラーフィルタ31を構成する駆動素子層33は、所定のパターンで形成された薄膜トランジスタ(TFT)およびドレイン、ソース、ゲートの各電極からなっている。また、反射電極層34はドレイン電極に接続された画素電極であり、絶縁層を介して駆動素子層33上に形成され、鏡面仕上げが施されている。また、後述するような半透過型カラー液晶表示装置に用いる場合、反射電極層34をハーフミラー型電極層や穴あき型電極層とすることができる。この反射電極層34は、アルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属薄膜で形成され、厚みは500〜10000Å、好ましくは1000〜3000Åの範囲で設定することができる。このような反射電極層34は、蒸着法、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法等の公知の薄膜形成方法により形成することができる。
【0041】
カラーフィルタ31を構成する光散乱層35は、反射型液晶表示装置に入射した光に適度の散乱を生じさせて十分な視認性を確保するためのものであり、光透過性樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を分散させたものである。
【0042】
上記の光透過性樹脂としては、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、ビニルエーテル系樹脂等を挙げることができ、屈折率、反射電極層34や着色層36との密着性等を考慮して、1種の単独で、または、2種以上の混合物として使用することができる。
【0043】
また、光散乱作用を有する微粒子としては、、酸化珪素、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の無機物、アクリル系樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の有機物、あるいは、これらの2種以上の混合系等の微粒子を挙げることができる。
これらの微粒子は、平均粒径が0.1〜5.0μm、好ましくは0.1〜4.0μm、より好ましくは0.1〜2.0μmの範囲であり、平均粒径が0.1μm未満では、散乱効果が殆ど得られない。また、光散乱層35における微粒子の含有量は0.5〜70重量%、好ましくは1.0〜50重量%の範囲であり、光散乱層35の厚みは0.5〜20μm、好ましくは1.0〜10μm程度である。
【0044】
このカラーフィルタ31においても、光散乱性35に用いる微粒子を上述のような材料とすることにより、ヘイズ値を10〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは40〜60の範囲、全光線透過率を30%以上、拡散光線透過率を10%以上とすることが可能である。
【0045】
着色層36は、公知の顔料分散法、染色法、電着法等により形成することができ、また、各着色パターン(36R,36G,36B)も、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等、特に制限はない。
【0046】
このようなカラーフィルタ31は、仮に光散乱層35に色付きがあっても、着色層36の色特性補正で確実に補うことができるので、カラーフィルタ31を使用して別工程で製造した反射型カラー液晶表示装置においても、色特性の低下がほとんど生じることはない。また、カラーフィルタ31内に光散乱層35を備えるので、従来の反射型カラー液晶表示装置で観測者側に配設されていた前方散乱板が不要となり、高輝度の反射型カラー液晶表示装置が可能となる。さらに、光散乱層35を介在させることによって反射電極層34と着色層36との密着性をより高いものとすることができる。
【0047】
第5の実施形態
また、図5に示されるカラーフィルタ41は、基板42上に設けた駆動素子層43と、この駆動素子層43上に順次積層された反射電極層44、光散乱性着色層46、透明電極層48とを備えており、光散乱性着色層46は赤色着色パターン46R、緑色着色パターン46Gおよび青色着色パターン46Bから構成されている。
【0048】
上記のカラーフィルタ41を構成する基板42、駆動素子層43、反射電極層44、透明電極層48は、上述のカラーフィルタ31における基板32、駆動素子層33、反射電極層34、透明電極層38と同様であり、説明を省略する。
【0049】
カラーフィルタ41を構成する光散乱性着色層46は、従来の反射型カラー液晶表示装置における着色層と同様の作用をなすとともに、反射型液晶表示装置に入射した光に適度の散乱を生じさせて十分な視認性を確保するためのものである。
【0050】
この光散乱性着色層46は、公知の顔料分散法、染色法、電着法等により形成される着色層中に光散乱作用を有する微粒子を分散させたものである。光散乱作用を有する微粒子としては、上述のカラーフィルタ31において挙げた微粒子を使用することができる。この微粒子の光散乱性着色層46における含有量は0.5〜70重量%、好ましくは1.0〜50重量%の範囲であり、光散乱性着色層46の厚みは、0.5〜15μm、好ましくは0.5〜10μmの範囲で設定することができる。
【0051】
このカラーフィルタ41においても、光散乱性着色層46に用いる微粒子を上述のような材料とすることにより、ヘイズ値を10〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは40〜60の範囲、全光線透過率を30%以上、拡散光線透過率を10%以上とすることが可能である。
【0052】
尚、光散乱性着色層46の各着色パターン(46R,46G,46B)は、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等、特に制限はない。
【0053】
このようなカラーフィルタ41は、光散乱作用を有する微粒子を分散させた光散乱性着色層46の色特性が本来の着色層の色特性から変化しても、光分散性着色層46の製造段階における色特性補正で確実に補うことができ、かつ、光散乱程度を微粒子含有量の調整により各色ごとに微妙に制御することが可能である。
したがって、カラーフィルタ41を使用して別工程で製造した反射型カラー液晶表示装置においても、光散乱に伴う色特性の低下がほとんど生じることはない。
また、カラーフィルタ41内に光散乱性着色層46を備えるので、従来の反射型カラー液晶表示装置で観測者側に配設されていた前方散乱板が不要となり、高輝度の反射型カラー液晶表示装置が可能となる。
【0054】
第6の実施形態
さらに、図6に示されるカラーフィルタ51は、基板52上に設けた駆動素子層53と、この駆動素子層53上に順次積層された反射電極層54、着色層56、光散乱性平坦化層57および透明電極層58とを備えており、着色層56は赤色着色パターン56R、緑色着色パターン56Gおよび青色着色パターン56Bから構成されている。
【0055】
上記のカラーフィルタ51を構成する基板52、駆動素子層53、反射電極層54、着色層56および透明電極層58は、上述のカラーフィルタ31における基板32、駆動素子層33、反射電極層34、着色層36および透明電極層38と同様であり、説明を省略する。
【0056】
カラーフィルタ51を構成する光散乱性平坦化層57は、着色層56の表面の微小な凹凸をなくして液晶層の厚みを均一にするとともに、反射型液晶表示装置に入射した光に適度の散乱を生じさせて十分な視認性を確保するためのものである。
この光散乱性平坦化層57は、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ポリイミド系樹脂、プロピニル系樹脂等の樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を分散させたものである。光散乱作用を有する微粒子としては、上述のカラーフィルタ31において挙げた微粒子を使用することができる。光散乱性平坦化層57における微粒子の含有量は0.5〜70重量%、好ましくは1.0〜50重量%の範囲であり、光散乱性平坦化層57の厚みは0.5〜20μm、好ましくは1.0〜10μm程度である。
【0057】
このカラーフィルタ51においても、光散乱性平坦化層57に用いる微粒子を上述のような材料とすることにより、ヘイズ値を10〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは40〜60の範囲、全光線透過率を30%以上、拡散光線透過率を10%以上とすることが可能である。
【0058】
このようなカラーフィルタ51は、仮に光散乱性平坦化層57に色付きがあっても、カラーフィルタ51の製造段階において着色層56の色特性補正で確実に補うことができ、カラーフィルタ51を使用した反射型カラー液晶表示装置において光散乱に伴う色特性の低下を生じることがない。また、カラーフィルタ51内に光散乱性平坦化層57を備えるので、従来の反射型カラー液晶表示装置で観測者側に配設されていた前方散乱板が不要となり、高輝度の反射型カラー液晶表示装置が可能となる。さらに、光散乱性平坦化層57を設けたことによる強度向上により、スペーサーによるギャップ(液晶層の厚み)制御がより容易となる。
【0059】
尚、本発明のカラーフィルタは、着色層4,24,36,56、光散乱性着色層14,46を構成する各着色パターンの間に位置するようにブラックマトリックスを備えるものであってもよい。この場合、ブラックマトリックスは遮光性樹脂、クロム等の金属により形成することができる。
【0060】
次に、本発明のカラーフィルタを用いた反射型カラー液晶表示装置の例を挙げる。
【0061】
図7は図1に示される本発明のカラーフィルタ1を用いた反射型カラー液晶表示装置を示す概略縦断面図である。図7において、反射型カラー液晶表示装置61は、観察者側に本発明のカラーフィルタ1を配設し、このカラーフィルタ1の透明基板2上に位相差板62と偏光板63を備え、基板65上に駆動素子層66、反射電極層67が形成された対向電極基板と上記カラーフィルタ1との間に液晶層68を形成したものである。
【0062】
また、図8は図5に示される本発明のカラーフィルタ41を用いた反射型カラー液晶表示装置を示す概略縦断面図である。図8において、反射型カラー液晶表示装置71は、透明基板72の一方の面に透明電極層73を備え他の面に位相差板74と偏光板75を備えた対向基板と、本発明のカラーフィルタ41とを所定のギャップを介して向かい合わせ、間隙部に液晶層78を形成したものである。
この反射型カラー液晶表示装置71では、本発明のカラーフィルタ41が液晶層78を介して観察者側と反対側に位置する。
【0063】
本発明のカラーフィルタは、上述のような反射型カラー液晶表示装置の他に半透過型カラー液晶表示装置にも用いることができる。
【0064】
半透過型カラー液晶表示装置は、透過型と反射型の各カラー液晶表示装置の長所を兼ね備えたものとして開発されており、1つの画素の中に、透過表示部分と反射表示部分を形成し、従来、表示原理の異なる液晶表示モードであった透過/反射の液晶表示モードを両立した表示モードを備えるものである。
【0065】
図7に示すような構造で半透過型カラー液晶表示装置を作製する場合、上述の反射電極層67をハーフミラー型の電極層や穴あき型の電極層とし、本発明のカラーフィルタ1,11,21はそのまま使用することができる。
【0066】
また、図8に示すような構造で半透過型カラー液晶表示装置を作製する場合、上述の本発明のカラーフィルタ31,41,51の各反射電極層34,44,54をハーフミラー型の電極層や穴あき型の電極層とする。ハーフミラー型電極層は、一部の光を透過させ残りを反射する半透過特性を導電性薄膜自体にもたせたものであり、蒸着法、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法等の公知の成膜プロセスを制御することにより形成できる。また、穴あき型電極層は、1つの画素を面積的に透過部(穴あき部)と反射部に割り振ったものであり、上記のような成膜方法により金属薄膜を成膜した後、これをパターニングして所定の微細開口を設けることにより形成できる。
【0067】
【実施例】
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
【0068】
(実施例1)
基板として、厚み1.1mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備した。このガラス基板上に下記組成の光散乱層用塗工液をスピンコーティング法により塗布し乾燥させ、その後、露光、現像、ポストべーク(200℃、30分)を行い光散乱層(厚み10μm)を形成した。
【0069】
光散乱層用塗工液
・アクリル系樹脂 … 50重量部
(日本化薬(株)製KAYARAD PET.30)
・メラミンビーズ(平均粒径0.7μm) … 10重量部
・重合開始剤 … 4重量部
(チバガイギー社製イルガキュア184)
・希釈溶剤 … 36重量部
(ポリエチレングリコールモノエチルアセテート)
【0070】
次に、光散乱層上に赤色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCR−7000)をスピンコーティング法により塗布し、所定のフォトマスクを介して塗布膜を露光し、その後、現像液(富士フィルムオーリン(株)製CD)を用いて現像し、ガラス基板を200℃に30分間保持して着色層を硬化させ赤色の着色パターンを形成した。
【0071】
同様に、緑色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCG−7000)および青色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCB−7000)を使用して、上記と同様にして緑色の着色パターン、青色の着色パターンを形成し着色層とした。尚、この着色層形成では、上記の光散乱層の色付きの色特性補正のために、感光性着色材料のコーティング膜の厚さを、従来の50〜80%とした。
【0072】
次いで、上記の着色層上に定法にしたがって透明電極(ITO)層を形成し、この透明電極層上にポリイミド樹脂の配向膜(厚み0.05μm)を形成して、図1に示されるような構造のカラーフィルタ(実施例1)を得た。
【0073】
(実施例2)
基板として、厚み1.1mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備した。このガラス基板上に、赤色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCR−7000)に光散乱作用を有する微粒子として平均粒径が0.7μmであるメラミンビーズを27重量%含有させた塗工液をスピンコーティング法により塗布し、所定のフォトマスクを介して塗布膜を露光し、その後、現像液(富士フィルムオーリン(株)製CD)を用いて現像し、ガラス基板を200℃に30分間保持して着色層を硬化させ赤色の着色パターンを形成した。
【0074】
同様に、緑色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCG−7000)に平均粒径が3.0μmであるメラミンビーズを27重量%含有させた塗工液、および、青色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCB−7000)に平均粒径が3.0μmであるメラミンビーズを27重量%含有させた塗工液を使用して、上記と同様にして緑色の着色パターン、青色の着色パターンを形成し光散乱性着色層とした。
【0075】
次いで、実施例1と同様にして透明電極(ITO)層、配向膜を形成して、図2に示されるような構造のカラーフィルタ(実施例2)を得た。
【0076】
(実施例3)
基板として、厚み1.1mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備し、このガラス基板上に実施例1と同様にして着色層を形成した。尚、この着色層形成では、後述する光散乱性平坦化層の色付きの色特性補正のために、感光性着色材料のコーティング膜の厚さを、従来の50〜80%とした。
【0077】
次いで、着色層上に下記組成の光散乱性平坦化層用塗工液をスピンコーティング法により塗布し乾燥させ、その後、露光、現像、ポストべーク(200℃、30分)を行い光散乱性平坦化層(厚み10μm)を形成した。
【0078】
光散乱性平坦化層用塗工液
・アクリル系樹脂 … 50重量部
(日本化薬(株)製KAYARAD PET.30)
・メラミンビーズ(平均粒径0.7μm) … 10重量部
・重合開始剤 … 4重量部
(チバガイギー社製イルガキュア184)
・希釈溶剤 … 36重量部
(ポリエチレングリコールモノエチルアセテート)
【0079】
次いで、光散乱性平坦化層上に実施例1と同様にして透明電極(ITO)層、配向膜を形成して、図3に示されるような構造のカラーフィルタ(実施例3)を得た。
【0080】
上述のように作製した各カラーフィルタ(実施例1〜3)のガラス基板上に位相差板と偏光板を積層した。また、厚み1.1mmのガラス基板上にTFT駆動素子層、および、アルミニウムからなる反射電極層を形成し、さらにポリイミド樹脂の配向膜(厚み0.05μm)を形成して対向電極基板とし、この対向電極基板とカラーフィルタの各配向膜を対向させ、ネマティック液晶層(厚み5.0μm)を設けて反射型カラー液晶表示装置を作製した。
【0081】
(実施例4)
基板として、厚み1.1mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備し、このガラス基板上にTFT駆動素子層、および、アルミニウムからなる反射電極層を形成した。次いで、反射電極層上に実施例1と同組成の光散乱層用塗工液をスピンコーティング法により塗布し乾燥させ、その後、露光、現像、ポストべーク(200℃、30分)を行い光散乱層(厚み8.0μm)を形成した。
【0082】
次に、光散乱層上に実施例1と同様にして着色層を形成した。尚、この着色層形成では、光散乱層の色付きの色特性補正のために、感光性着色材料のコーティング膜の厚さを、従来の50〜80%とした。
【0083】
次いで、着色層上に透明電極(ITO)層を形成し、さらにポリイミド樹脂の配向膜(厚み0.05μm)を形成して、図4に示されるような構造のカラーフィルタ(実施例4)を得た。
(実施例5)
基板として、厚み1.1mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備し、このガラス基板上にTFT駆動素子層、および、アルミニウムからなる反射電極層を形成した。
【0084】
次いで、反射電極層上に、赤色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCR−7000)に光散乱作用を有する微粒子として平均粒径が0.7μmであるメラミンビーズを27重量%含有させた塗工液をスピンコーティング法により塗布し、所定のフォトマスクを介して塗布膜を露光し、その後、現像液(富士フィルムオーリン(株)製CD)を用いて現像し、ガラス基板を200℃に30分間保持して着色層を硬化させ赤色の着色パターンを形成した。
【0085】
同様に、緑色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCG−7000)に平均粒径が0.7μmであるメラミンビーズを27重量%含有させた塗工液、および、青色着色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCB−7000)に平均粒径が0.7μmであるメラミンビーズを27重量%含有させた塗工液を使用して、上記と同様にして緑色の着色パターン、青色の着色パターンを形成し光散乱性着色層とした。
【0086】
次いで、光散乱性着色層上に実施例4と同様にして透明電極層を形成し、さらに配向膜を形成して、図5に示されるような構造のカラーフィルタ(実施例5)を得た。
【0087】
(実施例6)
基板として、厚み1.1mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備し、このガラス基板上にTFT駆動素子層、および、アルミニウムからなる反射電極層を形成した。
【0088】
次いで、反射電極層上に実施例1と同様にして着色層を形成した。尚、この着色層形成では、後述する光散乱性平坦層の色付きの色特性補正のために、感光性着色材料のコーティング膜の厚さを、従来の50〜80%とした。
【0089】
次に、着色層上に実施例3と同組成の光散乱性平坦化層用塗工液をスピンコーティング法により塗布し乾燥させ、その後、露光、現像、ポストべーク(200℃、30分)を行い光散乱性平坦化層(厚み8.0μm)を形成した。
【0090】
次いで、光散乱性平坦化層上に実施例4と同様に透明電極層を形成し、さらに配向膜を形成して、図6に示されるような構造のカラーフィルタ(実施例6)を得た。
【0091】
そして、厚み1.1mmのガラス基板の一方の面に透明電極(ITO)層を形成し、さらにポリイミド樹脂の配向膜(厚み0.05μm)を形成し、ガラス基板の他の面に位相差板と偏光板を積層して対向基板を形成した。この対向基板と上述のように作製した各カラーフィルタ(実施例4〜6)の配向膜を対向させ、ネマティック液晶層(厚み5.0μm)を設けて反射型カラー液晶表示装置を作製した。
【0092】
(比較例)
光散乱層を設けない他は、実施例1と同様にしてカラーフィルタを作製した。
そして、このカラーフィルタ(比較例)のガラス基板上に位相差板と前方散乱層を内蔵した偏光板(日東電工(株)製AGS1)を積層した。また、厚み1.1mmのガラス基板上にTFT駆動素子層、アルミニウムからなる反射電極層を形成し、さらにポリイミド樹脂の配向膜(厚み0.05μm)を形成して対向電極基板とし、この対向電極基板の配向膜とカラーフィルタの配向膜を対向させ、ネマティック液晶層(厚み5.0μm)を設けて反射型カラー液晶表示装置を作製した。
【0093】
上述のように本発明のカラーフィルタ(実施例1〜6)と比較のカラーフィルタ(比較例)をそれぞれ用いた各反射型カラー液晶表示装置の表示画像の輝度を下記の方法で測定して、結果を下記の表1に示した。
輝度の測定方法
輝度計(トプコン(株)製BM7)を正面に設置し、光源入射角度を
15°、20°、30°、45°と変化させて反射率(正面輝度)を
測定した。
【0094】
また、本発明のカラーフィルタ(実施例1〜3)と比較のカラーフィルタ(比較例)のヘイズ値、全光線透過率、拡散光線透過率を東洋精機製作所(株)製直読ヘイズメーターで測定して、結果を下記の表1に示した。
【0095】
【表1】
表1に示されるように、本発明のカラーフィルタ(実施例1〜6)を用いた各反射型カラー液晶表示装置は、いずれも高輝度で、かつ、視野角度の広い画像表示が可能であり、本発明のカラーフィルタ(実施例1〜3)は、いずれもヘイズ値、全光線透過率および拡散光線透過率が高いものであった。また、視差(像ボケ)の発生はみられなかった。
【0096】
これに対して、比較のカラーフィルタ(比較例)は、視野角度が狭く、ヘイズ値、全光線透過率、拡散光線透過率が低く、このカラーフィルタを用いた反射型カラー液晶表示装置の表示画像は、輝度の低下がみられ、視差(像ボケ)発生による画像品質の低下が明らかであり、また、視野角度も狭いものであった。
【0097】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によればカラーフィルタ内に光散乱機能を有する光散乱層、光散乱性着色層あるいは光散乱性平坦化層を備えているので、反射型カラー液晶表示装置においてカラーフィルタ上(観測者側)に従来の前方散乱板を配設することが不要となり、かつ、前方散乱板を付加することに伴う輝度および色特性の低下をカラーフィルタ自体において着色層の色特性補正で確実に補うことができるので、カラーフィルタ製造とは別の工程で製造された反射型カラー液晶表示装置においても、表示画像は輝度が高く色特性に優れたものとなる。また、従来の前方散乱板を付加することに伴う視差(像ボケ)が解消されるので、高画質の液晶表示装置が可能となる。さらに、光散乱層上に着色層を設けた場合には、特に色補正が行い易く、また、光散乱性着色層を設けた場合には、光散乱層と着色層とを一括して形成できるので製造工程の簡略化が可能であり、また、光散乱性平坦化層を設けた場合には、保護層、平坦化膜としての機能も付加することができる。さらに、反射電極層を備えた本発明のカラーフィルタでは、反射電極層をハーフミラー型の電極層や穴あき型の電極層とすることにより、半透過型カラー液晶表示装置にも使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの一実施形態を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す概略縦断面図である。
【図3】本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す概略縦断面図である。
【図4】本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す概略縦断面図である。
【図5】本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す概略縦断面図である。
【図6】本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す概略縦断面図である。
【図7】本発明のカラーフィルタを用いた反射型カラー液晶表示装置の一例を示す概略縦断面図である。
【図8】本発明のカラーフィルタを用いた反射型カラー液晶表示装置の他の例を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21…カラーフィルタ
2,12,22…透明基板
3…光散乱層
4,24…着色層
14…光散乱性着色層
5,15,25…透明電極層
26…光散乱性平坦化層
31,41,51…カラーフィルタ
32,42,52…基板
33,43,53…駆動素子層
34,44,54…反射電極層
35…光散乱層
36,56…着色層
38,48,58…透明電極層
46…光散乱性着色層
57…光散乱性平坦化層
61,71…反射型カラー液晶表示装置
Claims (6)
- 透明基板と、該透明基板上に設けた光散乱層と、該光散乱層上に複数色の着色パターンからなる着色層と透明電極層とをこの順序で積層して備え、前記光散乱層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、ビニルエーテル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる光透過性樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 透明基板と、該透明基板上に設けた複数色の着色パターンからなる光散乱性着色層と、該光散乱性着色層上に設けた透明電極層とを備え、前記光散乱性着色層は、着色層中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 透明基板と、該透明基板上に設けた複数色の着色パターンからなる着色層と、該着色層上に光散乱性平坦化層を介して設けた透明電極層とを備え、前記光散乱性平坦化層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ポリイミド系樹脂、プロピニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 基板と、該基板上に順次積層した駆動素子層および反射電極層と、該反射電極層上に光散乱層を介して設けた複数色の着色パターンからなる着色層とを備え、前記光散乱層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、ビニルエーテル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる光透過性樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 基板と、該基板上に順次積層した駆動素子層および反射電極層と、該反射電極層上に設けた複数色の着色パターンからなる光散乱性着色層とを備え、該光散乱性着色層は、着色層中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 基板と、該基板上に順次積層した駆動素子層、反射電極層および複数色の着色パターンからなる着色層と、該着色層上に設けた光散乱性平坦化層とを備え、該光散乱性平坦化層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ポリイミド系樹脂、プロピニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上からなる樹脂中に光散乱作用を有する微粒子を含有量1.0〜50重量%の範囲で分散させたものであり、該微粒子は、ジビニルベンゼン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種または2種以上の微粒子であり、その平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲であり、カラーフィルタのヘイズ値が40〜60の範囲であることを特徴とするカラーフィルタ。
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