[第1の実施の形態]
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に、本発明の第1の実施の形態の画像出力システム1のシステム体系を示す。図1に示すように、画像出力システム1は、複数のPC2a,2b,2c,・・・、IDカード3a,3b,3c,・・・、画像形成装置4を備えて構成され、PC2a,2b,2c,・・・と画像形成装置4とはネットワークNを介して接続されている。
PC2a,2b,2c,・・・は、各ユーザが使用するネットワーク端末であって、文書、画像等の記録データを作成し、記録データを出力するために画像形成装置4に送信することが可能である。各ユーザは、PC2a,2b,2c,・・・から記録データを画像形成装置4に送信する際に、各ユーザに対応したID情報を付加するか否かを選択する。例えば、重要書類等を出力する場合に、ID情報を付加した記録データを送信する。
IDカード3a,3b,3c,・・・は、各ID情報に対応する発信装置であり、各ユーザによって常時携帯されている。図2に、IDカード3aの機能構成を示す。IDカード3aは、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、メモリ装置33、生体情報読取装置34、ID情報発信回路35、発信状態表示手段36を備える。
CPU31は、生体情報読取装置34から入力される信号に応答して、ROM32に記憶された各種制御プログラムを読み出してRAM(図示せず)に展開し、展開された各制御プログラムとの協働によって各種処理を実行し、IDカード3aの各部を機能させる。ROM32は、不揮発性の半導体メモリであり、CPU31が実行する基本プログラムやデータ等を記憶している。
メモリ装置33は、一度だけ書き込みが可能なワンタイムメモリと、各種処理を行う場合のワークメモリ用のリードライト可能なメモリから構成されている。ワンタイムメモリは、IDカード3aの所有者の生体情報及びID情報を記憶している。これらの情報は、IDカード1枚に対して1つずつ書き込まれている。この書き込み作業は、例えば、図示しない専用のI/F回路を使用して、PC等により行われる。
生体情報読取装置34は、電極を備え、電極に接触した指の抵抗値変化又は静電容量変化に基づいて、所有者の指の指紋と電極との接点・非接点の違いから生ずる電流差を計測してパターン認識用の階調デジタルデータに変換した指紋情報を生体情報として読み取る。
ID情報発信回路35は、生体情報読取装置34により読み取られた生体情報と、メモリ装置33に記憶されている生体情報とが一致した場合に、予め定められた時間(例えば3分間)、ID情報をアンテナから無線発信する。このとき、ID情報発信回路35は、複数の発信周波数チャンネルの中から予め決められた1つの周波数チャンネルで発信する。無線通信方式としては、例えば、電波を利用した無線通信のHomeRF(Home Radio Frequency)方式、Bluetooth方式、Wi-Fi方式(Wireless Fidelity:IEEE 802.11a/IEEE 802.11b/IEEE 802.11g規格の無線通信LAN)等がある。
発信状態表示手段36は、例えば、単色LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を備え、ID情報発信回路35によりID情報が発信されている間、単色LEDを点滅(又は点灯)させて、発信状態であることを表示する。
IDカード3b,3c,・・・は、IDカード3aと同様の構成からなるため、説明を省略する。
図3に、画像形成装置4の機能構成を示す。画像形成装置4は、CPU41、ROM42、CPU43、ROM44、ID情報受信回路45、データI/F制御回路46、メモリ書込制御回路47、画像データ記憶装置48、メモリ読み出し制御回路49、画像展開/処理回路50、ページメモリ51、印字領域制御回路52、LD駆動回路53、表示手段54、排紙トレイ装置55、各駆動負荷56、各センサ57、RAM(Random Access Memory)58等を備える。
CPU41は、画像処理系の回路及び画像形成装置全体の状態を統括的に制御する。CPU41は、ROM42に記録されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM58のワークエリアに展開し、上記プログラムとの協働によって各種処理を実行し、その処理結果をRAM58の所定の領域に格納する。ROM42は、不揮発性の半導体メモリで構成され、CPU41により実行される画像形成装置4の各種プログラムやデータ等を記憶している。
CPU43は、画像形成装置4の画像形成動作を行う各駆動系を制御する。CPU43は、ROM44に記録されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM(図示せず)のワークエリアに展開し、上記プログラムとの協働によって各種処理を実行し、その処理結果をRAMの所定の領域に格納する。ROM44は、不揮発性の半導体メモリで構成され、CPU43により実行される画像形成装置4の各種プログラムやデータ等を記憶している。
ID情報受信回路45は、IDカード3a,3b,3c,・・・のID情報発信回路35から無線発信されたID情報を受信する。ID情報受信回路45により受信されたID情報は、RAM58に一時的に格納される。
データI/F制御回路46は、PC2a,2b,2c,・・・から送信された記録データを、ネットワークNを介して受信し、メモリ書込制御回路47に出力する。
メモリ書込制御回路47は、CPU41の指示に従って、データI/F制御回路46により受信された記録データを画像データ記憶装置48に出力する。このとき、記録データにID情報が付加されているか否かに基づいて、異なる格納領域に記録データを格納する。
画像データ記憶装置48は、HDD(Hard Disk Drive)又はメモリを備えて構成され、各PC2a,2b,2c,・・・から送信された記録データを記憶する。
図4(a)に、記録データのデータ構造を示す。データI/F制御回路46により図4(a)に示す順序で記録データを受信した場合について説明する。PC2a,2b,2c,・・・からID情報が付加されて記録データが送信された場合には、記録データのヘッダにID情報が書き込まれている。1番目、2番目、4番目、7番目の記録データは、ID情報が付加されていない。3番目、6番目の記録データは、ID情報(A)が付加されており、5番目の記録データは、ID情報(B)が付加されている。ID情報(A)はPC2aを使用するユーザAに対応するID情報、ID情報(B)はPC2bを使用するユーザBに対応するID情報である。
図4(b)に示すように、画像データ記憶装置48のデータ格納領域は、ID情報付き記録データ格納領域と、ID情報なし記録データ格納領域と、に分けられていることが好ましい。図4(b)に示すように、記録データの受付順に、ID情報が付加されているか否かに従って分類され、それぞれの領域に格納される。これにより、ID情報が付加されている記録データについてID情報を検索する際に、データ格納領域全域ではなく、ID情報付き記録データ格納領域のみを検索すればよいので、検索時間の短縮を図ることができる。なお、画像データ記憶装置48への記録データの格納方法は、記録データを受付順に随時格納していく方法や、ジョブ処理(画像形成装置4が画像を出力する1出力命令単位の画像出力動作をジョブと称する。)終了で開放された記憶領域を探して、空き領域に記録データを格納していく方法、空き領域を詰めていく方法等、図4(b)に示す方法に限定されない。
メモリ読み出し制御回路49は、CPU41の指示に従って、ID情報受信回路45によりID情報が受信された場合に、ID情報受信回路45により受信されたID情報と、画像データ記憶装置48内に格納されている記録データに付加されているID情報と、を比較し、両者が一致した場合に、このID情報が付加されている記録データを画像展開/処理回路50に出力する。ID情報が付加されていない記録データについては、順次、画像展開/処理回路50に出力する。
画像展開/処理回路50は、CPU41の指示に従って、圧縮されている記録データを展開し、各種画像処理を施し、ページメモリ51に一時的に格納する。記録データの出力の順番がまわってきた場合に、ページメモリ51に格納されている記録データが印字領域制御回路52に出力される。
印字領域制御回路52は、CPU41の指示に従って、ページメモリ51から読み出した記録データに基づいて、記録紙に対して画像印字領域を決める信号を生成し、LD駆動回路53に出力する。
LD駆動回路53は、記録データに基づいて、PWM(Pulse Width Modulation)変調によりLDを駆動制御して、電子写真方式によって、記録紙に画像を形成する。
表示手段54は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU41からの表示信号に従って、画面表示を行う。
排紙トレイ装置55には、画像が形成された記録紙が排出される。画像形成装置4は、排紙トレイを複数備えており、ID情報が付加されている記録データが出力された記録紙は、専用の排紙トレイに排出される。
各駆動負荷56に対して、CPU43から制御信号が出力され、また、各センサ57からの信号は、CPU43に出力される。
ネットワークNは、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネットを含めてもよく、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線網、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線、光通信回線、無線通信回線等を含む構成でもよい。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
(記録データ記憶処理)
図5は、記録データ記憶処理を示すフローチャートである。記録データ記憶処理は、ユーザが出力したい画像や文書等の記録データをPC2a,2b,2c,・・・で作成し、ネットワークNを介して画像形成装置4へ送信した後に、画像形成装置4により行われる処理である。
まず、PC2a,2b,2c,・・・から送信された記録データが画像形成装置4によって受信される(ステップS1)。この記録データにID情報が付加されている場合には(ステップS2;YES)、画像データ記憶装置48のID情報付き記録データ格納領域に格納される(ステップS3)。記録データにID情報が付加されていない場合には(ステップS2;NO)、画像データ記憶装置48のID情報なし記録データ格納領域に格納される(ステップS4)。
以上で、記録データ記憶処理が終了する。
(ID情報発信処理)
図6は、IDカード3a,3b,3c,・・・により行われるID情報発信処理を示すフローチャートである。ID情報発信処理は、PC2a,2b,2c,・・・において記録データの出力を指示したユーザが画像形成装置4に近づく際に行われる処理である。
まず、生体情報読取装置34により指紋が入力されたか否かが判断される(ステップS11)。指紋の入力があった場合には(ステップS11;YES)、生体情報読取装置34により読み取られた生体情報とメモリ装置33に記憶されている生体情報とが一致するか否かが判断される(ステップS12)。
生体情報読取装置34により読み取られた生体情報とメモリ装置33に記憶されている生体情報とが一致する場合には(ステップS12;YES)、メモリ装置33からID情報が読み出され、指定周波数チャンネルで無線発信される。ID情報の発信中は、発信状態表示手段36によりLEDが点滅する(ステップS13)。ID情報の発信開始から所定時間(例えば3分)が経過したか否かが判断され(ステップS14)、所定時間経過後に(ステップS14;YES)、ID情報の発信動作及びLEDの点滅が停止される(ステップS15)。
以上で、ID情報発信処理が終了する。
(ID情報受信処理)
図7は、ID情報受信処理を示すフローチャートである。ID情報受信処理は、画像形成装置4において10ms〜500msのタイマー割り込みで実行される処理で、ID情報の受信の有無をサンプリングする。ここで、IDカード3a,3b,3c,・・・から発信される発信周波数及び画像形成装置4において受信される受信周波数のチャンネル数はNであるとする。
まず、受信周波数が初期化され(周波数チャンネル=1に設定)、IDカード3a,3b,3c,・・・から受信した全ID情報がRAM58から消去される(ステップS21)。
次に、その周波数チャンネルでのID情報の受信があるか否かが判断される(ステップS22)。ID情報の受信がある場合には(ステップS22;YES)、受信したID情報がRAM58に記憶される(ステップS23)。
そして、受信周波数が次の受信周波数チャンネル=2に設定される(ステップS24)。同様に、受信周波数チャンネルを1ずつ増やしながら、ステップS22〜ステップS24が繰り返される。受信周波数チャンネルがNを超えたところで(ステップS25;NO)、ID情報受信処理が終了する。
(ID判別処理1)
図8は、ID判別処理1を示すフローチャートである。ID判別処理1は、記録データを出力する際に画像形成装置4において実行される処理である。
まず、ID情報の受信が有るか否かが判断される(ステップS31,図7のID情報受信処理参照)。
ID情報の受信が有る場合には(ステップS31;YES)、複数のID情報が受信されたか否かが判断される(ステップS32)。複数のID情報が受信された場合には(ステップS32;YES)、画像形成装置4において記録データの出力が停止され(ステップS33)、停止したことが表示手段54に表示される(ステップS34)。
ID情報が1つのみ受信された場合には(ステップS32;NO)、画像データ記憶装置48に記憶されているID情報付き記録データのID情報が読み出される(ステップS35)。そして、受信されたID情報と記録データに付加されているID情報とが一致するか否かが判断される(ステップS36)。受信されたID情報と記録データに付加されているID情報とが一致する場合には(ステップS36;YES)、画像形成装置4において出力中のジョブがあるか否かが判断される(ステップS37)。
画像形成装置4において出力中のジョブがない場合(ステップS37;NO)、該当するID情報が付加された記録データが専用トレイに出力される(ステップS38)。
ステップS37において、出力中のジョブがある場合には(ステップS37;YES)、出力中のジョブが終了した後に(ステップS39)、ID情報が付加された記録データが専用トレイに出力される(ステップS38)。
以上でID判別処理1が終了する。
第1の実施の形態における画像出力システム1によれば、記録データに付加されたID情報とIDカード3a,3b,3c,・・・から受信したID情報とが一致した場合に、ID情報が付加された記録データを出力するので、ユーザを待たせることなく、セキュリティを向上させることができる。また、複数のID情報を受信した場合、ID情報が付加された記録データの出力を停止するので、出力した文書が他人の手に渡ることを防ぐことができる。また、ID情報が付加された記録データを出力した記録紙を、専用の排紙トレイに排出するので、他の文書に紛れ込むことを防ぎ、セキュリティを向上させることができる。
また、記録データに付加されたID情報とIDカード3a,3b,3c,・・・から受信したID情報とが一致した場合に、出力中のジョブがある場合には、ジョブの出力終了後に、ID情報が付加された記録データを出力するので、出力中のジョブ以降に出力される予定の他のジョブに割り込んで、ID情報が付加された記録データを出力することができる。したがって、ユーザの待ち時間を減少させることができる。
また、ID情報が付加されていない、機密性の低い文書については、条件を設けることなく出力することができる。
また、IDカード3a,3b,3c,・・・は、生体情報に基づいて、本人であることを確認した後、ID情報を発信するので、本人以外の者が不正に使用することを防止することができる。
なお、IDカード3a,3b,3c,・・・から画像形成装置4へのID情報の送信において、IrDA(Infrared Data Association)方式を用いることとしてもよい。この場合、IDカード3a,3b,3c,・・・は、図2に示すID情報発信回路35に代えて、図9に示すように、IrDA送信回路37、赤外線発光LED38を備える。他の構成部分については、図2に示したIDカード3a,3b,3c,・・・と同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。生体情報読取装置34により読み取られた生体情報と、メモリ装置33に記憶されている生体情報とが一致した場合に、IrDA送信回路37は赤外線発光LED38を駆動し、赤外線を発光する。また、画像形成装置4は、図3に示したID情報受信回路45に代えて、図10に示すように、IrDA受信回路59、フォトトランジスタ60を備える。他の構成部分については、図3に示した画像形成装置4と同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。フォトトランジスタ60は、赤外線を受光し、電気信号に変換する。IrDA受信回路59は、フォトトランジスタ60により変換された電気信号を受信する。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態に示す画像出力システムにおいて、第1の実施の形態に示した画像出力システム1と同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については図示及び説明を省略する。また、第1の実施の形態において説明した記録データ記憶処理、ID情報発信処理、ID情報受信処理についても同様であるので、説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な処理について説明する。
(ID判別処理2)
図11は、ID判別処理2を示すフローチャートである。ID判別処理2は、記録データを出力する際に画像形成装置4において実行される処理である。図8に示したID判別処理1と同様の処理については、同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS37において、出力中のジョブがある場合に(ステップS37;YES)、出力中のジョブの画像形成動作が停止され、停止時の状態が記憶される(ステップS40)。そして、該当するID情報が付加された記録データが専用トレイに出力される(ステップS41)。ID情報付き記録データの出力後、停止状態のジョブの画像形成動作が再開される(ステップS42)。
以上でID判別処理2が終了する。
第2の実施の形態における画像出力システムによれば、記録データに付加されたID情報とIDカード3a,3b,3c,・・・から受信したID情報とが一致した場合に、出力中のジョブがある場合には、出力中のジョブを中断するので、ユーザを待たせることなく、ID情報が付加された記録データを出力することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像出力システムは、図1に示した画像出力システム1との比較において、IDカード3a,3b,3c,・・・と画像形成装置4の構成が異なるので、IDカード103a,103b,103c,・・・、画像形成装置104と表記し、その他の同一の構成部分については同一の符号を付し、図示及び説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
図12に、第3の実施の形態におけるIDカード103aの外観構成を示す。他のIDカード103b,103c,・・・についても同様である。図12(a)に示すように、IDカード103aの表面には、所有者の顔写真や氏名等が印刷されている。また、図12(b)に示すように、IDカード103aの裏面には、LCD表示部140、操作SW(Switch)145、生体情報読取装置136、マイクロホン144が設けられている。また、IDカード103aの側面には、外部機器と接続するためのI/Fコネクタ146aが設けられている。IDカード103aとして、例えば、会社の従業員証を利用することができる。
図13に、IDカード103aの機能構成を示す。図13に示すように、IDカード103aは、CPU131、無線データ発信回路132、無線データ受信回路133、ROM134、メモリ装置135、生体情報読取装置136、生体情報データ記憶装置137、表示データメモリ138、LCDドライバ139、LCD表示部140、オーディオ出力AMP141、ブザー142、音声入力AMP143、マイクロホン144、操作SW145、外部I/F回路146、DSP(Digital Signal Processor)149を備える。IDカード103aの電源としては、リチウム電池の他にニッケル水素電池等の充電式電池等が使用される。
CPU131は、操作SW145又は生体情報読取装置136から入力される指示に応答して、ROM134に記憶された各種制御プログラムを読み出してRAM(図示せず)に展開し、展開された各制御プログラムとの協働によって各種処理を実行し、IDカード103aの各部を機能させる。ROM134は、不揮発性の半導体メモリ(例えば、何度でも電気的に消去・書込可能なフラッシュメモリを使用する。)であり、CPU131が実行する基本プログラムやデータ等を記憶している。
無線データ発信回路132は、ID情報等のデータをアンテナから無線発信する。無線データ受信回路133は、データを無線で受信する。無線通信方式としては、例えば、電波を利用した無線通信のHomeRF方式、Bluetooth方式、Wi-Fi方式(IEEE 802.11a/IEEE 802.11b/IEEE 802.11g規格の無線通信LAN)等がある。
メモリ装置135は、フラッシュメモリで構成されており、IDカード103aの所有者のID情報を記憶している。
生体情報読取装置136は、人体から生体情報を読み取る。生体情報読取装置136は、生体情報を読み取る機能の他に、IDカード103aの電源がOFFの状態から電源を起動させる機能を有する。また、生体情報読取装置136は、生体情報が2秒以上入力された場合にはID情報発信指示入力手段としての機能を有する。
生体情報として指紋を用いる場合には、生体情報読取装置136は、半導体電極に接触した指の抵抗値変化、又は、指を押し付けたときに生じる山と谷における電荷の差に基づいて、所有者の指の指紋のパターンを読み取る。
生体情報として声紋を用いる場合には、生体情報読取装置136は、マイクロホン144から入力された音声を高速フーリエ変換を用いて周波数分析を行い、サウンドスペクトログラム(時間軸に対して周波数成分をプロットしたもの)のパターンを抽出する。
生体情報データ記憶装置137は、フラッシュメモリで構成されており、IDカード103aの所有者の生体情報を予め記憶している。ここでは、生体情報に基づいてパターン演算処理により作成された生体パターンが、生体認証処理の際に基準となる基準パターンとして記憶されている。
表示データメモリ138は、LCD表示部140により表示される表示データを記憶する。LCDドライバ139は、表示データに基づいてLCD表示部140を駆動する。
LCD表示部140は、表示データメモリ138に記憶されている表示データを表示する。LCD表示部140における表示方法は、細かい画像を表示可能なドット表示でもよいし、文字やマークのみを表示するキャラクタ表示でもよい。
オーディオ出力AMP141は、DSP149により音声処理された音を増幅してブザー142に出力する。ブザー142は、ブザー音を出力する。ブザー142に代えて、スピーカを備え、LCD表示部140に表示している文字の音声案内、又は音声案内にブザー音を加えて出力することとしてもよい。
音声入力AMP143は、マイクロホン144から入力された音声を増幅してDSP149に出力する。
操作SW145は、所有者に押下された場合に、押下信号をCPU131に出力する。操作SW145以外の操作手段として、LCD表示部140の表示画面上を覆うようにタッチパネルを設け、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号としてCPU131に出力することとしてもよい。
外部I/F回路146は、I/Fコネクタ146aを介してPCと接続するためのインターフェース回路であって、ROM134に記憶される制御プログラム、メモリ装置135に記憶されるID情報及び生体情報データ記憶装置137に記憶される生体情報をIDカード103aに書き込む際に使用される。各データの書き替えは、改竄防止のため、ID情報とパスワードを用いて本人であることを照合した後に行われる。
なお、外部I/F回路146を使用せずに、IDカード103aの通信機能を用いて、図示しない専用の書き替え装置からデータの書き替えを行ってもよい。また、生体情報データ記憶装置137に生体情報を記憶させる際に、IDカード103aを用いてID情報とパスワードを用いて本人であることを照合した後に、生体情報読取装置136から生体情報を読み取らせて記憶させることとしてもよい。
DSP149は、生体情報の画像処理判別や音声処理等の高速演算処理を行う。
IDカード103aにおいて、電源が入っている状態で、5分間連続して生体情報読取装置136又は操作SW145からの入力がない場合には、電源がOFFされる。
図14に、画像形成装置104の機能構成を示す。画像形成装置104は、CPU41、ROM42、CPU43、ROM44、画像展開/処理回路50、ページメモリ51、印字領域制御回路52、LD駆動回路53、表示手段54、排紙トレイ装置55、各駆動負荷56、各センサ57、RAM58、LAN I/F回路151、USB I/F回路152、原稿読取装置153、FAX装置154、モデム155、データ入力制御回路156、無線データ受信回路157、無線データ発信回路158、無線電話通信モジュール159、メモリ書込制御回路160、画像データ記憶装置161、メモリ読み出し制御回路162等を備える。
画像形成装置104において、図3に示した画像形成装置4と同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については説明を省略する。
LAN I/F回路151は、ネットワークNと接続するためのインターフェース回路であって、ネットワークNを介した記録データの入力や、原稿読取装置153による読み取りデータ、又はFAX装置154による受信データの転送を行う。
USB I/F回路152は、外部メモリと接続するためのインターフェース回路であって、外部メモリからの記録データの入力や、外部メモリへの記録データの転送を行う。
原稿読取装置153は、光源、レンズ、CCD等により構成され、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより、原稿の画像を読み取る。
FAX装置154は、モデム155を介して電話回線と接続し、画像の送受信を行う。
データ入力制御回路156は、LAN I/F回路151、USB I/F回路152、原稿読取装置153又はFAX装置154から入力されるデータをメモリ書込制御回路160に出力する。
無線データ受信回路157は、IDカード103aの無線データ発信回路132から無線発信されたID情報等の無線データを受信する。
無線データ発信回路158は、無線データを発信する。
無線電話通信モジュール159は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等との通信を行う。
メモリ書込制御回路160は、CPU41の指示に従って、データ入力制御回路156から入力されるデータを画像データ記憶装置161に出力する。このとき、LAN I/F回路151により受信された記録データについては、ID情報が付加されているか否かに基づいて、異なる格納領域に格納する。
画像データ記憶装置161は、HDD又はメモリを備えて構成され、ネットワークN又は外部メモリからの記録データ、原稿読取装置153により読み取られたデータ、FAX装置154により受信されたデータを記憶する。
メモリ読み出し制御回路162は、CPU41の指示に従って、無線データ受信回路157によりID情報が受信された場合に、無線データ受信回路157により受信されたID情報と、画像データ記憶装置161内に格納されている記録データに付加されているID情報と、を比較し、両者が一致した場合に、このID情報が付加されている記録データを画像展開/処理回路50に出力する。ID情報が付加されていない記録データについては、順次、画像展開/処理回路50に出力する。なお、原稿読取装置153により読み取られたデータをLAN I/F回路151又はUSB I/F回路152により外部へ転送することとしてもよい。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
まず、図15を参照して、IDカード103aにおいてジョブリスト表示及びプリント開始指示動作を実行する際のIDカード103aと画像形成装置104における処理の概要について説明する。
図15に示すように、IDカード103aの電源がOFFの状態で、生体情報読取装置136から生体情報が入力され、認証が行われることにより、電源が起動される(ステップA1)。このとき、IDカード103aのLCD表示部140には、図16(a)に示すように、「電源ONしました。」と表示される。図16(a)に示されている電波強度は、IDカード103aがおかれている環境での画像形成装置104からの無線通信電波の強度を示している。
次に、再度生体情報読取装置136から生体情報が入力され、認証が行われる(ステップA2)。生体情報読取装置136により生体情報が読み取られている間は、図16(b)に示すように、IDカード103aのLCD表示部140に、「生体情報入力中。」と表示される。生体情報読取装置136により読み取られた生体情報と、予め生体情報データ記憶装置137に記憶されている生体情報とが一致し、認証が成功した場合には、図16(c)に示すように、LCD表示部140に、「*****さんを認証しました。」と表示されるとともに、ブザー142から「ピーッ」というブザー音が出力される。認証が失敗した場合には、図16(d)に示すように、LCD表示部140に、「認証できませんでした。」と表示される。
続いて、操作SW145が押下されることにより(ステップA3)、画像形成装置104にID情報及びジョブリスト要求が送信される(ステップA4)。以下、IDカード103aと画像形成装置104との通信においては、IDカード103aから画像形成装置104へのデータ送信、画像形成装置104からIDカード103aへのデータ送信とも、特に断わらない場合にもID情報が付加されることとする。
そして、画像形成装置104では、IDカード103aから受信したID情報と画像データ記憶装置161に記憶されている記録データに付加されているID情報との照合が行われ(ステップA5)、IDカード103aに画像形成装置104において出力されるジョブのジョブリストが送信される(ステップA6)。
そして、IDカード103aのLCD表示部140には、図16(e)、(f)に示すように、「あなたのID付きプリントジョブがあります。」という表示とともに、ジョブリスト(ジョブ番号、ファイル形式、枚数等)が表示される(ステップA7)。図16(e)はジョブが1つの場合の例で、ジョブ番号「0130」、ファイル形式「Msword」、枚数「1」が表示されている。また、ジョブが複数あった場合には、図16(f)に示すように、複数のジョブが「>」で区切られて表示される。LCD表示部140の大きさに対して、表示内容が多い場合には、表示できない部分については「・・・」と表示される。画像形成装置104において、該当するジョブの出力が完了すると、出力されたジョブはジョブリストから削除される。なお、画像形成装置104において出力すべきジョブがない場合には、LCD表示部140に「ジョブはありません。」と表示される。
次に、生体情報読取装置136から生体情報が入力され、認証が行われる(ステップA8)。認証が成功した場合には、IDカード103aのLCD表示部140に、認証結果が表示されるとともに、ブザー142から「ピーッ」というブザー音が出力される。
続いて、生体情報読取装置136から生体情報が2秒間入力され(ステップA9)、画像形成装置104にID情報及びプリント開始指示が送信される(ステップA10)。このとき、図16(g)に示すように、LCD表示部140に、「ID情報とプリント開始指示を送信中です。」と発信状態を示す情報が表示されるとともに、ブザー142から「ピッピッ」というブザー音が出力される。
画像形成装置104では、IDカード103aから受信したID情報と画像データ記憶装置161に記憶されている記録データに付加されているID情報との照合が行われ、照合された記録データのプリント出力が開始される(ステップA11)。そして、画像形成装置104からIDカード103aへプリント開始状態を示す情報が送信される(ステップA12)。
IDカード103aのLCD表示部140には、図16(h)に示すように、画像形成装置104の状態を示す情報が「あなたのジョブをプリント出力中です。」と表示される(ステップA13)。
次に、IDカード103aから画像形成装置104に出力完了時間要求が送信される(ステップA14)。出力完了時間とは、プリント出力中のジョブの進行状況を表している。
画像形成装置104では、プリント出力中のジョブの出力完了時間が演算され(ステップA15)、IDカード103aに送信される(ステップA16)。
IDカード103aのLCD表示部140には、図16(i)に示すように、画像形成装置104の状態を示す情報が「あなたのジョブをプリント出力中です。」と表示されるとともに、出力完了時間が表示される(ステップA17)。出力完了時間は、ここでは4段階で表示されており、既に1/4程度プリント出力が終了していることを示している。
プリントが完了するまで、複数回IDカード103aから画像形成装置104に出力完了時間要求が送信され(ステップA18)、画像形成装置104において、プリントが完了すると(ステップA19)、画像形成装置104からIDカード103aへプリント完了情報が送信される(ステップA20)。
IDカード103aのLCD表示部140には、図16(j)に示すように、「出力完了。あなたのジョブがトレイにあります」と30秒間表示される(ステップA21)。また、ブザー142から「ピーッ」というブザー音が5秒間出力される。
次に、図17を参照して、第3の実施の形態の画像出力システムにおいて、複数のPC2a,2bから画像形成装置104へ記録データが送信された場合の動作の概要について説明する。ここで、PC2aはIDカード103aの所有者が使用し、PC2bは他人が使用していることとする。
図17に示すように、PC2aからID情報が付加された記録データが、ネットワークNを介して画像形成装置104に送信される(ステップB1,B2)。画像形成装置104では、受信した記録データが画像データ記憶装置161に格納される(ステップB3)。
IDカード103aの電源がOFFの状態で、生体情報読取装置136から生体情報が入力され、認証が行われることにより、電源が起動される(ステップB4)。そして、IDカード103aから画像形成装置104の状態要求が送信される(ステップB5)。
このとき、画像形成装置104は記録待機状態である(ステップB6)。そして、画像形成装置104からIDカード103aへ画像形成装置104の状態を示す情報が送信され(ステップB7)、IDカード103aのLCD表示部140に、画像形成装置104の状態を示す情報が表示される(ステップB8)。
次に、PC2bからID情報が付加されていない記録データが、ネットワークNを介して画像形成装置104に送信される(ステップB9,B10)。画像形成装置104では、受信した記録データが画像データ記憶装置161に格納される(ステップB11)。
次に、IDカード103aから画像形成装置104へ画像形成装置104の状態要求が送信される(ステップB12)。このとき、画像形成装置104はPC2bからの記録データを出力中であり(ステップB13)、画像形成装置104がPC2bからの記録データを出力中であるという情報が画像形成装置104からIDカード103aに送信される(ステップB14)。IDカード103aのLCD表示部140には、図16(k)に示すように、画像形成装置104の状態を示す情報が「画像形成装置使用中」と表示される(ステップB15)。
次に、IDカード103aから画像形成装置104へ画像形成装置104の状態要求が送信される(ステップB16)。ここで、画像形成装置104はPC2bからの記録データの出力を完了し(ステップB17)、画像形成装置104においてPC2bからの記録データの出力が完了したという情報が画像形成装置104からIDカード103aに送信される(ステップB18)。そして、IDカード103aのLCD表示部140に画像形成装置104の状態として表示されていた「画像形成装置使用中」の文字が消される(ステップB19)。
次に、生体情報読取装置136から生体情報が入力され、認証が行われる(ステップB20)。認証が成功した場合には、IDカード103aのLCD表示部140に、認証結果が表示されるとともに、ブザー142から「ピーッ」というブザー音が出力される。
続いて、生体情報読取装置136から生体情報が2秒間入力され(ステップB21)、画像形成装置104にID情報及びプリント開始指示が送信される(ステップB22)。このとき、LCD表示部140に、ID情報とプリント開始指示を送信中であることが表示され、ブザー142から「ピッピッ」というブザー音が出力される。
画像形成装置104では、IDカード103aから受信したID情報と画像データ記憶装置161に記憶されている記録データに付加されているID情報との照合が行われ、照合された記録データのプリント出力が開始される(ステップB23)。そして、画像形成装置104からIDカード103aへプリント開始状態を示す情報が送信される(ステップB24)。
なお、IDカード103aから画像形成装置104へデータを送信する際に、他のIDカードからもデータが送信されている場合には、IDカード103aのLCD表示部140には、図16(l)に示すように、「ただ今、混信中で送信できません。」と表示される。
また、画像形成装置104との通信が不可能な場合には、図16(m)に示すように、IDカード103aのLCD表示部140に「画像形成装置に電源が入っていないか通信圏外です。」と表示される。また、画像形成装置104から送信される画像形成装置104の状態に応じて、画像形成装置が紙づまりで停止している場合には、図16(n)に示すように、「画像形成装置が紙づまりで停止中です。」と表示される。画像形成装置が異常停止している場合には、「画像形成装置で異常が発生し、プリントできません。」と表示される。
次に、図18を参照して、第3の実施の形態のIDカード103aにおける処理について説明する。
まず、IDカード103aの電源がOFFの状態で、生体情報読取装置136から生体情報が入力され、認証が行われることにより(ステップC1;YES)、電源が起動される(ステップC2)。電源起動とともに、ブザー142からブザー音が出力される。
ここで、生体認証処理1について詳細に説明する。図19に示すように、生体情報読取装置136から生体情報が入力され(ステップD1)、生体情報読取装置136により読み取られた生体情報に基づいて生体パターン(比較パターン)が作成される(ステップD2)。次に、予め生体情報データ記憶装置137に記憶されている本人の生体パターン(基準パターン)が読み出され(ステップD3)、比較パターンと基準パターンとの照合が行われる(ステップD4)。比較パターンと基準パターンとが一致した場合には(ステップD4;YES)、本人認証が成功する(ステップD5)。比較パターンと基準パターンとが一致しなかった場合には(ステップD4;NO)、本人認証を無効として処理を終了する(ステップD6)。
再び、図18を参照して、IDカード103aにおける処理を説明する。この処理フローには、電源の節約のために、所定時間(例えば5分)の待機処理(ステップC3,C5)が設定されている。IDカード103aの電源が起動された後、5分間経過せずに(ステップC3;NO)、生体情報読取装置136から生体情報が入力され、認証が行われ(ステップC4;YES)、再度5分間経過せずに(ステップC5;NO)、生体情報読取装置136から2秒以上生体情報が入力された場合には(ステップC6;YES)、画像形成装置104にプリント開始指示が送信される(ステップC7)。なお、ステップC3、又はステップC5において、操作SW145又は生体情報読取装置136への入力がない状態で5分間経過した場合には(ステップC3;YES,ステップC5;YES)、電源が切られ(ステップC21)、処理が終了する。なお、所定時間の値を1分単位で任意に設定できるようにしてもよい。
画像形成装置104にプリント開始指示が送信された後(ステップC7)、画像形成装置104に画像形成装置104の状態要求が送信され(ステップC8)、画像形成装置104から画像形成装置104の状態データが受信される(ステップC9)。そして、画像形成装置104のプリント動作が終了していない場合には(ステップC10;NO)、LCD表示部140に画像形成装置104の出力状態を示す情報が表示される(ステップC11)。画像形成装置104のプリント動作が終了した場合には(ステップC10;YES)、ブザー142から「ピーッ」というブザー音が5秒間出力され、LCD表示部140に出力完了を示す情報が30秒間表示される(ステップC12)。そして、ステップC3に戻る。
ステップC6において、生体情報読取装置136から2秒以上生体情報が入力されなかった場合には(ステップC6;NO)、操作SW145が押下されたか否かが判断される(ステップC13)。操作SW145が押下された場合には(ステップC13;YES)、画像形成装置104にジョブリスト要求が送信され(ステップC14)、画像形成装置104からジョブリストデータが受信される(ステップC15)。そして、LCD表示部140に画像形成装置104のジョブリストが表示される(ステップC16)。ここで、再び操作SW145が押下されるまで(ステップC17;YES)、ステップC14〜C16の処理が繰り返される。再び操作SW145が押下された場合(ステップC17;YES)、又はステップC13において操作SW145が押下されなかった場合には(ステップC13;NO)、ステップC3に戻る。
ステップC4において、生体情報読取装置136から生体情報が入力されなかった場合には(ステップC4;NO)、画像形成装置104に画像形成装置104の状態要求が送信され(ステップC18)、画像形成装置104から画像形成装置104の状態データが受信される(ステップC19)。そして、LCD表示部140に画像形成装置104の状態を示す情報が表示され(ステップC20)、ステップC3に戻る。
第3の実施の形態における画像出力システムによれば、IDカード103aは、生体情報読取装置136から生体情報が2秒間入力されることにより、ID情報を発信するので、ユーザの希望に応じてID情報を発信することができる。また、生体情報に基づいて、本人であることが確認された場合に、ID情報を発信するので、本人以外の者が不正に使用することを防止することができる。
また、IDカード103aは、ID情報の発信状態を示す情報や画像形成装置104における記録データの出力状態を示す情報を表示し、ユーザに通知することができる。したがって、ユーザはID情報の発信状態や画像形成装置104における記録データの出力状態を認識することができる。
なお、IDカード103aがスピーカ等の音声発生手段を備えている場合には、ID情報の発信状態を示す情報や画像形成装置104における記録データの出力状態を示す情報を音声により通知することとしてもよい。IDカード103aにおけるID情報の発信状態を示す情報として、例えば、「ID情報を送信中です。」、「ただ今、送信できません。」等が音声により通知される。また、画像形成装置104における記録データの出力状態を示す情報として、例えば、「プリント中です。」、「プリント待ちです。」、「プリント完了しました。」等が音声により通知される。
また、生体情報に基づいて本人の認証を行う際に、複数の生体情報を用いることとしてもよい。図20を参照して、複数の生体情報を用いた生体認証処理2について説明する。
図20に示すように、まず、操作SW145が押下された状態で、マイクロホン144から本人の音声が入力され(ステップE1)、入力された音声情報に基づいて声紋パターン(比較パターン1)が作成される(ステップE2)。次に、予め生体情報データ記憶装置137に記憶されている本人の声紋パターン(基準パターン1)が読み出され(ステップE3)、比較パターン1と基準パターン2との照合が行われる(ステップE4)。
比較パターン1と基準パターン1とが一致した場合には(ステップE4;YES)、生体情報読取装置136から指紋情報が入力され(ステップE5)、生体情報読取装置136により読み取られた指紋情報に基づいて指紋パターン(比較パターン2)が作成される(ステップE6)。次に、予め生体情報データ記憶装置137に記憶されている本人の指紋パターン(基準パターン2)が読み出され(ステップE7)、比較パターン2と基準パターン2との照合が行われる(ステップE8)。比較パターン2と基準パターン2とが一致した場合には(ステップE8;YES)、本人認証が成功する(ステップE9)。比較パターン1と基準パターン1とが一致しなかった場合(ステップE4;NO)、又は比較パターン2と基準パターン2とが一致しなかった場合には(ステップE8;NO)、本人認証を無効として処理を終了する(ステップE10)。複数の生体情報を組み合わせることにより、より正確な本人認証を行うことが可能となる。
また、IDカード103aと画像形成装置104とのデータ通信において、IrDA方式を用いることとしてもよい。この場合、IDカード103aは、図13に示す無線データ発信回路132、無線データ受信回路133に代えて、図21に示すように、IrDA送信回路171、赤外線発光LED172、IrDA受信回路173、フォトトランジスタ174を備える。他の構成部分については、図13に示したIDカード103aと同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。IrDA送信回路171は、赤外線発光LED172を駆動し、赤外線を発光することにより、データを送信する。IrDA受信回路173は、フォトトランジスタ174で赤外線を受光することにより、データを受信する。画像形成装置104においても同様に、図14に示した無線データ受信回路157、無線データ発信回路158に代えて、図22に示すように、IrDA受信回路175、フォトトランジスタ176、IrDA送信回路177、赤外線発光LED178を備える。他の構成部分については、図14に示した画像形成装置104と同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。IrDA受信回路175は、フォトトランジスタ176で赤外線を受光することにより、データを受信する。IrDA送信回路177は、赤外線発光LED178を駆動し、赤外線を発光することにより、データを送信する。
また、第3の実施の形態においては、生体情報読取装置136から生体情報を2秒間入力することにより、IDカード103aからID情報が発信されることとしたが、操作SW145からID情報発信指示を入力することとしてもよい。この場合にも、ユーザの希望に応じてID情報を発信することができる。
また、第3の実施の形態においては、LCD表示部140における表示やブザー142によるブザー音やスピーカによる音声によって、生体認証結果、IDカード103aの発信状態、画像形成装置104の出力状態を通知することとしたが、IDカード103aがバイブレーション機能を備え、振動することにより、生体認証結果、IDカード103aの発信状態、画像形成装置104の出力状態を通知することとしてもよい。
また、IDカード103aにおいて、プリント出力中のジョブの進行状況を示す出力完了時間の表示に代えて、プリントが完了するまでの残り時間を表示することとしてもよい。
<変形例>
図23及び図24を参照して、第3の実施の形態の変形例について説明する。
図23に、変形例の画像形成システムにおけるIDカード203aの外観構成を示す。図23に示すように、IDカード203aの表面には、所有者の顔写真や氏名等が印刷されており、また、状態表示用LED147a,147b,147c、操作SW145、生体情報読取装置136、マイクロホン144が設けられている。
図24に、IDカード203aの機能構成を示す。図24に示すように、IDカード203aは、CPU131、無線データ発信回路132、無線データ受信回路133、ROM134、メモリ装置135、生体情報読取装置136、生体情報データ記憶装置137、状態表示用LED147a,147b,147c、オーディオ出力AMP141、ブザー142、音声入力AMP143、マイクロホン144、操作SW145、外部I/F回路146、DSP149を備える。
必要最低限の機能にした場合には、オーディオ出力AMP141、ブザー142、音声入力AMP143、マイクロホン144を含まない構成としてもよく、さらに、IDカード203aの無線通信機能を利用してIDカード203aに記憶されるデータを書き替える場合には、外部I/F回路146を含まない構成としてもよい。
変形例においては、変形例に特有の部分以外は第3の実施の形態の画像形成システムと同様であるので、同一の構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
第3の実施の形態のIDカード103aは、LCD表示部140を備え、LCD表示部140に生体認証結果や画像形成装置104の出力状態を示す情報を表示することとしたが、変形例のIDカード203aは、状態表示用LED147a,147b,147cを点灯又は点滅させることにより、生体認証結果や画像形成装置104の出力状態等を表示する。
状態表示用LED147aは、画像形成装置104にIDカード203aの所有者のID情報が付加されたプリントジョブがある場合に点灯し、ジョブが終了した場合に消灯する。
状態表示用LED147bは、画像形成装置104がプリント出力中の場合には点滅し、出力が完了した場合には30秒間点灯する。画像形成装置104におけるプリント出力中のジョブの出力が進行するに従って、状態表示用LED147bが点滅する時間間隔が短くなることとしてもよい。
状態表示用LED147cは、生体情報読取装置136により生体情報が読み取られ、認証が行われた場合に点灯する。
変形例のIDカード203aにおいても、生体認証結果や画像形成装置104の出力状態等をユーザに通知することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態における画像出力システムは、発信装置として、第3の実施の形態のIDカード103aに代えて、無線通信機能を装備した(又は、オプションで装備可能な)PDA(Personal Digital Assistant:個人用携帯情報端末)303aを用いることを可能に構成したものである。その他の構成は第3の実施の形態と同様であるので、同一の構成部分については同一の符号を付し、図示及び説明を省略する。以下、第4の実施の形態に特徴的な構成について説明する。
図25(a)に、PDA303aの外観構成を示す。図25(a)に示すように、PDA303aは、LCD表示部140、操作SW145、生体情報読取装置136、マイクロホン144を備える。また、LCD表示部140の表示画面上を覆うようにタッチパネルが設けられている。PDA303aの機能構成については、図13に示したIDカード103aの機能構成と同様であるので、同一の構成部分については同一の符号を付し、図示及び説明を省略する。マイクロホン144から入力される音声に基づいて、声紋認証を行うこととしてもよい。
また、図25(b)に示すように、顔認証又は網膜認証のためのカメラ148を備えたPDA403aを用いることとしてもよい。PDA403a本体が生体情報を読み取るための装置を備えていない場合には、別体の生体情報読取装置136をUSB又はSD I/Oモジュールにより接続することとしてもよい。
生体情報として指紋を用いる場合には、生体情報読取装置136は、半導体電極に接触した指の抵抗値変化、又は、指を押し付けたときに生じる山と谷における電荷の差に基づいて、所有者の指の指紋のパターンを読み取る。
生体情報として顔の特徴点を用いる場合には、生体情報読取装置136は、目鼻や眉等の顔のパーツの特徴点を抽出し、特徴点の相対位置関係を定量化して顔のパターンを読み取る。
生体情報として網膜を用いる場合には、生体情報読取装置136は、目の網膜にある毛細血管のパターンを読み取る。生体情報として虹彩を用いる場合には、虹彩の模様パターンを読み取る。
生体情報として指、手のひら又は手の甲の静脈を用いる場合には、生体情報読取装置136は、対象となる部位に対して近赤外線照射用LEDを照射し、透過光量をCCD(Charge Coupled Device)で読み取り、画像処理を施して静脈パターンを抽出する。
図26(a)に、PDA303aのLCD表示部140における表示例を示す。生体情報読取装置136が指紋認証用の生体情報読取装置の場合、生体情報読取装置136によりPDA303aの所有者の指紋が読み取られ、認証が行われると、図26(a)に示すように、生体情報読取装置136により読み取られた指紋の画像と、「*****さんを認証しました。」という認証結果が表示される。
図26(b)に、PDA403aのLCD表示部140における顔認証の表示例を示す。カメラ148によりPDA403aの所有者の顔が撮影され、顔認証が行われると、図26(b)に示すように、カメラ148により撮影された顔画像と、「*****さんを認証しました。」という認証結果が表示される。
図27(a)、図27(b)に、PDA303aのLCD表示部140に表示される画像形成装置104のプリントジョブリストの例を示す。図27(a)は、画像形成装置104において出力されるプリントジョブ全体のリスト、図27(b)は、画像形成装置104において出力されるPDA303aの所有者のプリントジョブのリストを示している。図27(a)、図27(b)に示すように、各ジョブのジョブ番号、ファイル形式、枚数、出力状態、出力先のトレイ等が表示される。なお、ジョブ番号の横に記されている「*」は、ID情報が付加されている記録データであることを示す。PDA303aの操作SW145又はLCD表示部140のタッチパネル上から指示することにより、プリントジョブ全体のリスト表示とPDA303aの所有者のプリントジョブのリスト表示とを切り替え可能とすることとしてもよい。
第4の実施の形態における画像出力システムにおいては、発信装置として、PDA303aを用いることにより、生体認証結果や画像形成装置104の出力状態について、より詳細な表示を行うことができる。
なお、第4の実施の形態においては、発信装置としてPDAを用いた場合について説明したが、携帯電話機、無線通信機能を備えた携帯PCを用いることとしてもよい。PDA、携帯電話機、携帯PCを用いることにより、IDカード型の発信装置では実現することが困難であった、顔、網膜、虹彩、静脈等を読み取る生体情報読取装置136を備えることができる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る好適な画像出力システムの例であり、これに限定されるものではない。画像出力システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。