JP4507546B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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この構成によれば、複合基板の半導体層を挟んで両側に設けられた第1導電層と第2導電層との導電接続構造が、複数のコンタクトホールと、これらの間に設けられた中継導電層とを介して実装されているので、各コンタクトホールのアスペクト比を小さくすることができ、コンタクトホール内部における導電膜の付き周りが改善される結果、コンタクト抵抗の低減を実現できる。特に、貼り合わせ界面を有する絶縁膜を貫通するコンタクトホールを浅くできるので、エッチング時間を短くでき、コンタクトホールの形成時においてプラズマによる半導体層へのダメージが懸念されるドライエッチングを用いたとしても半導体層へのダメージが小さく、従って高性能の半導体装置を提供可能になる。また、ドライエッチングを用いるので、貼り合わせ界面へのエッチング液の浸入は当然に生じることはなく、貼り合わせ界面での剥離やクラック等を生じるおそれもない。
この構成によれば、第2絶縁膜上に容量電極と容量線と、容量絶縁膜とからなる蓄積容量が形成された半導体装置が提供される。この構成では、半導体層と蓄積容量とを平面的に重ねて配置できるため、例えば電気光学装置等のアクティブマトリクス基板に、本構成の半導体装置を適用するならば、画素の開口率を向上させることができる。
また、半導体層の下側(支持基板側)に設けられた第1導電層を、薄膜トランジスタのバックゲート電極として機能させることもできる。この場合にも、第2導電層を介して任意の電気信号をバックゲート電極に供給できるため、その駆動制御も容易なものとなる。
この構成によれば、複数の絶縁膜を貫通する第1導電層と第2導電層との導電接続構造を形成するに際して、複数のコンタクトホールを用いるので、各コンタクトホールのアスペクト比を小さくでき、もってコンタクトホール内への導電膜の付き周りを改善し、コンタクト抵抗を低減できる。
本発明に係る製造方法では貼り合わせ界面を有する絶縁膜を貫通する第1コンタクトホールの形成時間を短くできる点で有効なものとなる。すなわち、エッチング時間が短縮されるため、プラズマによる半導体層へのダメージが懸念されるドライエッチングを用いたとしても、半導体層の欠陥が増加するのを抑えることができる。また、ウェットエッチングを用いる必要が無くなるため、貼り合わせ界面へのエッチング液の浸入による剥離やクラック等を生じるおそれもなくなる。
この製造方法によれば、前記第2コンタクトホールの形成に際して、ウェットエッチングとドライエッチングとを組み合わせて用いるので、ドライエッチングの時間を短縮してエッチングのプラズマによる半導体装置の構成部材(絶縁膜や半導体層等)へのダメージを軽減できる。また、ドライエッチングを用いることでコンタクトホールの作製精度が向上する。
この構成によれば、蓄積容量と半導体層とを平面的に重ねて配置可能であり、電気光学装置等のアクティブマトリクス基板に用いて好適な半導体装置を製造することができる。そして、係る半導体装置では、前記第2コンタクトホールが容量絶縁膜と第2絶縁膜とを貫通して設けられるが、先に記載のように、本発明では第2コンタクトホールが比較的浅いため、ドライエッチング処理時のプラズマにより容量絶縁膜が損傷することもない。従って本製造方法によれば、容量リークが低減された高信頼性、割高性能の半導体装置を製造できる。
この製造方法によれば、電極配線と薄膜トランジスタのソース領域との導電接続構造が、複数のコンタクトホールと中継導電層を介して行われるので、各コンタクトホールのアスペクト比を小さくすることによるコンタクト抵抗の低減効果が得られる。
また、上記本発明に係る半導体装置の製造方法を含むアクティブマトリクス基板の製造方法によれば、信頼性に優れ、スイッチング素子の駆動能力に優れたアクティブマトリクス基板を、容易かつ効率的に製造することができる。
<液晶装置>
以下、本発明に係る電気光学装置の一形態である液晶装置の構成について図1ないし図3を参照して説明する。本実施形態の液晶装置は、スイッチング素子としてTFT(Thin-Film Transistor;薄膜トランジスタ)を用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶装置である。また、本実施形態では、表示モードとしてTNモードを採用した場合を例示している。
図2に示すように、TFTアレイ基板上に、平面矩形状の複数の画素電極9が、マトリクス状に配列されており、画素電極9の縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線300が延在している。本実施形態において、1つの画素電極9と、この画素電極9を囲むように配設されたデータ線6a、走査線3a、容量線300等が形成された領域が画素であり、マトリクス状に配置された各画素毎に表示を行うことが可能な構造になっている。また、データ線6aと走査線3aとが交差する領域にTFT30が形成されている。
また、半導体層1aと走査線3aとは、半導体層1aの後述のチャネル領域(図中左上がりの斜線の領域)にて対向するように互いに交差して配置されており、係る構成のもと走査線3aはチャネル領域に対向する部分でゲート電極として機能する。走査線3aは、ポリシリコンやアモルファスシリコン、単結晶シリコン膜等のシリコン膜や、これらのポリサイドやシリサイドにより形成できる。
また、データ線6a、走査線3aの双方に沿って平面視格子状に、遮光膜11aが設けられている。遮光膜11aは、半導体層1aのチャネル領域を含むTFT30をTFTアレイ基板側から見て覆うように形成されている。この遮光膜11aと前記容量線300とは、データ線6aの延在方向で隣接する2つの半導体層1a、1a間の領域に設けられたコンタクトホール91,92を介して互いに導電接続されている。
図3に示すように、本実施形態の透過型液晶装置は、TFTアレイ基板(アクティブマトリクス基板)10と、これに対向配置される対向基板20と、前記両基板10,20間に挟持された液晶層50とを備えて構成されている。TFTアレイ基板10は、石英等の透光性材料からなる基板本体(支持基板)10Aとその液晶層50側表面に形成された画素電極9、TFT30等を主体として構成されており、対向基板20はガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体20Aとその液晶層50側表面に形成された共通電極21とを主体として構成されている。
このように、本実施形態に係るTFTアレイ基板10は、基板本体10A上に下地絶縁膜12を介して半導体層1aが形成された複合基板(SOI基板)を用いて構成されたアクティブマトリクス基板であり、下地絶縁膜12の貼り合わせ絶縁膜12cは、SOI技術を用いて貼り合わされた、貼り合わせ界面を有する絶縁膜となっている。
このように、本実施形態の液晶装置では、半導体層1aを挟んで両側に配された導電層(遮光膜11a、容量線300)同士の導電接続構造が、複数のコンタクトホールとその間に設けられた中継導電層を介したものとなっていることで、高い信頼性を得られるようになっている。つまり、複数の絶縁膜12,41を貫通するコンタクトホールが複数段となっているため、各コンタクトホールを浅く(アスペクト比を小さく)することができる。これにより、その内部に埋め込まれる導電膜(容量線300及び中継導電層3b)の付き周りを良好なものとすることができ、もってコンタクト抵抗を低減することができる。
尚、上記の積層構造を有する容量線300は、その第1膜72が導電性のポリシリコン膜から構成されているので、遮光膜として機能する第2膜73については、導電性を有しない材料で構成することもできるが、この第2膜73を導電性材料で構成するならば、容量線300をより低抵抗化することができる。
また、上記容量電極71aと容量線300との間に介在して蓄積容量70を構成する容量絶縁膜75は、例えば膜厚5〜200nm程度の比較的薄いHTO膜、LTO膜などの酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化酸化膜や、それらの積層膜で構成される。蓄積容量を増大させる観点からは、膜の信頼性が十分に得られる限りにおいて容量絶縁膜75は薄い程良い。
以下、本発明に係る半導体装置の製造方法を含むアクティブマトリクス基板の製造方法を図面を参照して説明する。本実施形態では、先の実施形態の液晶装置に備えられたTFTアレイ基板(アクティブマトリクス基板)10を製造する工程を、図4ないし図7に示す断面工程図により詳細に説明する。
その後、半導体層1aを約750〜1050℃の温度で熱酸化することにより、5〜50nm程度の厚さの熱酸化膜(ゲート絶縁膜)2を形成する。ここでの熱酸化法としては、前述したように特に形成する熱酸化膜2の厚さに応じて、ドライ熱酸化処理又はウェット熱酸化処理を適宜に選択して用いる。
画素スイッチング用のNチャネルのTFT30を形成するために、まず、半導体層1aにボロンなどのIII族元素のドーパントを低濃度(例えば、加速電圧35keV、ドーズ量1×1012/cm2程度)でドープする。その後、さらに半導体層1a及びゲート絶縁膜2上にフォトレジストを被覆した状態で、先の工程の1〜10倍のドーズ量でボロンなどのIII族元素をドープする。PチャネルのTFTを形成する場合には、上記III族元素のドーパントに代えてリンなどのV族元素のドーパントを用いればよい。
その後、半導体層1aにNチャネルのLDD領域を形成するために、走査線3aをマスクとして、まず、リン等のV族元素のドーパントを低濃度でドープする。具体的には、Pイオンを加速電圧70keV、ドーズ量6×1012/cm2にてドープし、図3に示した低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成する。続いて、半導体層1aにNチャネルの高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、走査線3aよりも幅の広いマスクでレジスト層を走査線3a上に形成した状態で、同じくリンなどのV族元素のドーパントを高濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、4×1015/cm2のドーズ量にて)ドープする。
尚、PチャネルのTFTを形成する場合には、上記V族元素のドーパントに代えて、ボロン等のIII族元素のドーパントを用いる。また、以下で参照する図面においては、低濃度ソース領域1b、及び高濃度ソース領域1d、並びに低濃度ドレイン領域1c、及び高濃度ドレイン領域1eは、その図示を適宜省略している。
その後、図6(L)に示すように、ドープトポリシリコン膜71をフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりパターニングして容量電極71a及び第2中継導電層71bを形成する。その後、気相合成法、例えば常圧又は減圧CVD法、蒸着法等により、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を成膜することにより、第1層間絶縁膜41、容量電極71a、及び第2中継導電層71bを覆う容量絶縁膜75を形成する。
また、上記第2ソースコンタクトホール81を開口するに際して、画像表示領域の外側に延出された容量線300に達するコンタクトホール93を同時に形成する。このコンタクトホール93の形成領域には、その後のデータ線6aの形成工程にて、容量線300と図1に示したYドライバ204とを導電接続するための信号配線6bをデータ線6aとともに形成する。
次いで、TFT30において、画素電極9と容量電極71aとを電気的に接続するために、第2層間絶縁膜42と第3層間絶縁膜43とを貫通する画素コンタクトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。
その後、前記画素電極9及び第3層間絶縁膜43を覆うようにポリイミド等からなる配向膜16を塗布形成すれば、先の実施形態の液晶装置に備えられたTFTアレイ基板10が得られる。
すなわち、図5(F)に示したように、貼り合わせ界面sを有する貼り合わせ絶縁膜12cを貫通するコンタクトホール92を、ドライエッチング処理のみにより形成するので、ウェットエッチング処理を用いた場合に問題となる貼り合わせ界面sへのエッチング液の浸入が生じることがなく、従って貼り合わせ界面sでの剥離やクラック等が生じることもない。また、コンタクトホール91はアスペクト比が小さく、浅いため、ドライエッチング処理のプラズマに基板が曝されている時間を短くでき、従って、前記プラズマによる半導体層1aへのダメージが軽減され、優れた素子能力を備えたTFT30の形成が可能になる。
以下、図8を参照して本発明に係る液晶装置の他の実施形態を説明する。図8に断面構造を示す本実施形態に係る液晶装置は、図1ないし図3に示した先の実施形態の液晶装置と同様の基本構成を備えており、その特徴とするところは、画素電極9と容量電極71aとの導電接続構造、及び容量線300と遮光膜11aとの導電接続構造である。以下では、これら2箇所の導電接続構造についてのみ詳細に説明することとし、図1ないし図3と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
そして、このように画素電極9と容量電極71aとが中継導電層6cを介して接続されていることで、図3に示した画素コンタクトホール8に比して、各コンタクトホール83,84のアスペクト比を小さくすることができ、これらの内壁面及び底面部にて導電膜の付き周りが良好なものとなる結果、当該導電接続構造におけるコンタクト抵抗を低減することができるようになっている。
また、上記導電接続構造は、先の実施形態の液晶装置とほぼ同様の製造工程にて形成することが可能である。先の実施形態の液晶装置と比較すると、コンタクトホール84、及び中継導電層6cが新たに追加されているが、コンタクトホール84は、中継導電層71bとデータ線6aとを接続するコンタクトホール81と同工程にて形成でき、中継導電層6cはデータ線6aと同工程にて形成できるため、工数の増加を伴うことなく低コンタクト抵抗の導電接続構造を形成することができる。
前記実施形態の製造方法で得られた液晶パネルを備える電子機器の例について説明する。
図9は、前記実施形態の電気光学装置(液晶装置)を用いた電子機器の他の例としての、携帯電話の一例を示す斜視図である。図9において、携帯電話1300は、上記実施形態の液晶装置を備えた表示部1301と、操作部1302、受話部1303、送話部1304を備えて構成されている。図9に示す電子機器(携帯電話)にあっては、上記各実施形態の液晶装置を備えたものであるので、信頼性が高く、高性能の表示品質に優れた表示部を備えたものとなっている。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であるのは勿論である。
Claims (7)
- 支持基板と、半導体層を有する半導体基板とが各々の絶縁膜を介して貼り合わされた複合基板を具備し、前記貼り合わせ界面を有する第1絶縁膜と前記支持基板の間に設けられた第1導電層と、前記半導体層上に第2絶縁膜を介して設けられた第2導電層とを備えた半導体装置の製造方法であって、
前記第1絶縁膜を貫通して前記第1導電層に到る第1コンタクトホールをドライエッチング処理により形成する工程と、
前記第1コンタクトホールを含む平面領域に中継導電層を形成する工程と、
前記中継導電層上に前記第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第2絶縁膜を貫通し、前記中継導電層に到る第2コンタクトホールを形成する工程と、
前記第2コンタクトホールを含む平面領域に前記第2導電層を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第2コンタクトホールをエッチング処理により形成する工程が、
ウェットエッチング処理により前記第2絶縁膜を部分的に除去する工程と、該工程にて形成された凹部に対して、さらにドライエッチング処理を施すことにより前記中継導電層に到るコンタクトホールを開口する工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第2コンタクトホールを、ドライエッチング処理により形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程をさらに含み、
前記中継導電層を形成する工程において、前記中継導電層と、前記薄膜トランジスタのゲート電極及び/又は該ゲート電極と接続された信号配線と、を同一材質にて形成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程をさらに含み、
前記第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2コンタクトホールを形成する工程との間に、
前記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのドレイン領域に到るドレインコンタクトホールを形成する工程と、
前記ドレインコンタクトホールを含む平面領域に容量電極を形成する工程と、
前記容量電極を覆う容量絶縁膜を形成する工程とを含み、
前記第2導電層を形成する工程において、前記容量電極と前記容量絶縁膜を介して対向する容量線を形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程と、該薄膜トランジスタに導電接続された複数の電極配線を形成する工程とをさらに含み、
前記第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2のコンタクトホールを形成する工程との間に、
前記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのソース領域に到るソースコンタクトホールを形成する工程と、
前記ソースコンタクトホールを含む平面領域に第2中継導電層を形成する工程とを含み、
前記第2導電層上に第3絶縁膜を形成する工程と、
前記第3絶縁膜を貫通して前記第2中継導電層に到る第2ソースコンタクトホールを形成する工程と、
前記第2ソースコンタクトホールを含む平面領域に前記電極配線を形成する工程と
を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第2ソースコンタクトホールを形成する工程において、前記第3絶縁膜を貫通して容量線に到るコンタクトホールを形成し、続く電極配線を形成する工程において、前記容量線に導電接続される信号配線を形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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