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JP4507546B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法、アクティブマトリクス基板、電気光学装置、及び電子機器に関するものである。
従来、液晶表示装置等の電気光学装置において、高速化、低消費電力化、高集積化等の観点から、周辺駆動回路や画素スイッチング素子を構成する薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor,以下TFTと略記する)の能動層に単結晶シリコンを用いる技術が知られており、係る単結晶シリコンをガラスや石英等の絶縁基板の上に形成する技術として、従来よりSOI(Silicon On Insulator)技術が用いられている。
ところで、上記SOI技術を電気光学装置等に適用する場合に、絶縁基板と単結晶シリコンとの間の絶縁膜の貼り合わせ界面における信頼性が問題になることがある。具体的には、前記貼り合わせ界面を挟んで両側に設けられた導電層(例えば遮光膜と容量線)同士を導電接続するコンタクトホールを開口する際に、貼り合わせ界面にエッチング液が浸入し、係る界面でクラックや剥離を生じることがある。そこで、下記特許文献1では、コンタクトホールの開口に際して、ドライエッチングにより貼り合わせ界面を貫通する方法を採用し、貼り合わせ界面とエッチング液との接触が生じないようにしている。
特開2002−353424号公報
上記特許文献1に記載の製造方法によれば、確かに貼り合わせ界面におけるクラックや剥離等の不具合は防止できるが、電気光学装置等に用いられるアクティブマトリクス基板では、比較的複雑な構造がSOI基板上に形成されるため、前記貼り合わせ界面を貫通するコンタクトホールが、SOI基板の半導体薄膜と絶縁基板との間の絶縁膜のみならず、半導体薄膜上に設けられた他の複数の絶縁膜も貫通して設けられることが多い。このように複数層の絶縁膜を貫通するコンタクトホールを開口する場合に、ドライ処理のみでは開口に長時間を要し、プラズマによって画素の蓄積容量を構成する容量絶縁膜や半導体薄膜がダメージを受け、容量リークや素子能力の低下を生じるおそれがある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、SOI基板の貼り合わせ界面に起因する剥離等の不具合が解消され、高い信頼性と高い素子性能とを備えた半導体装置、及びその製造方法を提供することを目的としている。また本発明は、信頼性に優れ、かつ高性能のアクティブマトリクス基板、及び電気光学装置、並びに電子機器を提供することを目的としている。
持基板と、半導体層を有する半導体基板とが、それぞれに設けられた絶縁膜を介して貼り合わされてなる複合基板を備え、前記貼り合わせ界面を有する第1絶縁膜の支持基板側に第1導電層が設けられ、前記半導体層上に、第2絶縁膜を介して第2導電層が設けられており、前記第1導電層と、第2導電層とが、前記第1絶縁膜を貫通して設けられた第1コンタクトホールと、前記第2絶縁膜を貫通して設けられた第2コンタクトホールと、前記両コンタクトホール間に設けられた中継導電層とを介して導電接続されていることを特徴とする半導体装置。
この構成によれば、複合基板の半導体層を挟んで両側に設けられた第1導電層と第2導電層との導電接続構造が、複数のコンタクトホールと、これらの間に設けられた中継導電層とを介して実装されているので、各コンタクトホールのアスペクト比を小さくすることができ、コンタクトホール内部における導電膜の付き周りが改善される結果、コンタクト抵抗の低減を実現できる。特に、貼り合わせ界面を有する絶縁膜を貫通するコンタクトホールを浅くできるので、エッチング時間を短くでき、コンタクトホールの形成時においてプラズマによる半導体層へのダメージが懸念されるドライエッチングを用いたとしても半導体層へのダメージが小さく、従って高性能の半導体装置を提供可能になる。また、ドライエッチングを用いるので、貼り合わせ界面へのエッチング液の浸入は当然に生じることはなく、貼り合わせ界面での剥離やクラック等を生じるおそれもない。
記第1コンタクトホールと、第2コンタクトホールとが、平面視で重なる位置に設けられている構成とすることができる。この構成によれば、前記両コンタクトホールの占有面積を縮小でき、電気光学装置等に用いた場合には、画素の開口率向上に寄与しうる構成となる。
記第2コンタクトホールの開口径が、前記第1コンタクトホールの開口径より大きいことが好ましい。この構成によれば、平面視で重なって配置された両コンタクトホール間の導電接続構造を構成するに際して、第2コンタクトホール底部における第2導電層と中継導電層とのコンタクトをより良好に確実に行えるようになる。
記第1コンタクトホールと第2コンタクトホールとが、平面視で異なる位置に設けられている構成とすることもできる。この構成によれば、第2コンタクトホール底部における第2導電層と中継導電層との導電接続領域が、第1コンタクトホールの形成領域外になるので、前記導電接続の信頼性を向上させることができる。
記半導体層に設けられた薄膜トランジスタと、該薄膜トランジスタに導電接続された複数の電極配線とを備える構成とすることができる。この構成によれば、薄膜トランジスタをスイッチング素子として備えるアクティブマトリクス基板に用いて好適な半導体装置が提供される。
記中継導電層が、前記薄膜トランジスタを構成する導電部材、あるいは前記電極配線と同一材質であることが好ましい。この構成によれば、上記第1導電層と第2導電層との導電接続構造を、トランジスタの構成部材と同工程にて形成できるようになり、効率的な製造が可能な半導体装置が提供される。
記中継導電層が、前記薄膜トランジスタのゲート電極又は該ゲート電極と接続された電極配線と同一材質であることが好ましい。この構成によれば、薄膜トランジスタの主要構成部材を成す半導体層の上層又は下層に設けられるゲート電極、電極配線とともに前記中継導電層を同工程にて形成できるとともに、中継導電層と支持基板側の第1導電層との距離が近くなるため、第1コンタクトホールの形成をドライエッチングにより短時間に行えるようになる。
記薄膜トランジスタに接続された蓄積容量をさらに備え、前記第2導電層が、前記蓄積容量を構成する容量線を含む構成とすることができる。この構成によれば、容量線と第1導電層とが電気的に接続された半導体装置を提供することができる。
記第2導電層が、前記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む平面領域に延在している構成とすることができる。この構成によれば、前記第2導電層により薄膜トランジスタのチャネル領域を平面的に覆うことができ、遮光膜としても機能させることができる。
記第2導電層が、複数の導電膜を積層した構造を備えており、該複数の導電膜のいずれかが遮光性を有していることが好ましい。このような構成とすることで、前記第2導電層を、遮光性と優れた導電性とを兼ね備えた構成とすることができ、また前記遮光性材料からなる導電膜の成分が拡散するのも他の導電膜により防止できるという利点が得られる。
記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのドレイン領域に到るドレインコンタクトホールと、該ドレインコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタと接続された容量電極と、該容量電極上に設けられた容量絶縁膜とを備え、前記容量線が、前記容量電極と平面的に重なる領域を有して前記容量絶縁膜上に形成されている構成とすることができる。
この構成によれば、第2絶縁膜上に容量電極と容量線と、容量絶縁膜とからなる蓄積容量が形成された半導体装置が提供される。この構成では、半導体層と蓄積容量とを平面的に重ねて配置できるため、例えば電気光学装置等のアクティブマトリクス基板に、本構成の半導体装置を適用するならば、画素の開口率を向上させることができる。
記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのソース領域に到るソースコンタクトホールと、該ソースコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタと接続された第2中継導電層と、前記第2導電層上に形成された第3絶縁膜とを備え、前記第3絶縁膜上に設けられた前記電極配線が、前記第3絶縁膜を貫通して前記第2中継導電層に到る第2ソースコンタクトホールを介して前記中継導電層と導電接続されている構成とすることができる。この構成によれば、複数の絶縁膜を介在して離間された半導体層のソース領域と電極配線(データ線)とを、複数のコンタクトホールを介して導電接続するので、各コンタクトホールのアスペクト比を小さくでき、コンタクト抵抗を低減できる。また、コンタクトホールの小型化が容易になる。
記第2導電層上に形成された第3絶縁膜と、該第3絶縁膜上に設けられた信号配線とを備え、前記信号配線が、前記第3絶縁膜を貫通して前記第2導電層に到るコンタクトホールを介して、前記第2導電層と接続されている構成とすることができる。この構成によれば、前記第2導電層と他の回路との導電接続を、第3絶縁膜上に設けられた信号配線により実装できる。例えば、容量線と外部の定電位源との導電接続構造を実装する際に有用な構成となる。また、第3絶縁膜上には、先のソース領域と接続される電極配線が設けられるので、この電極配線とともに前記信号配線を形成でき、効率的な製造が可能な構成となる。
記第1導電層が、前記薄膜トランジスタの遮光膜を含む構成とすることができる。この構成によれば、前記薄膜トランジスタのチャネル領域を前記支持基板側から遮光することが可能になる。また、第1導電層と第2導電層とが導電接続されているので、チャネル領域と対向して配置される遮光膜を定電位に保持することも容易であり、もって遮光膜の電位変動が薄膜トランジスタの動作に影響しないようにすることができる。
また、半導体層の下側(支持基板側)に設けられた第1導電層を、薄膜トランジスタのバックゲート電極として機能させることもできる。この場合にも、第2導電層を介して任意の電気信号をバックゲート電極に供給できるため、その駆動制御も容易なものとなる。
記第1導電層と半導体層との間に、絶縁性の保護層が設けられている構成とすることもできる。この構成によれば、前記第1導電層の成分が半導体層を汚染したり、エッチング工程等により第1導電層が酸化されるのを効果的に防止することができる。
次に、本発明は、上記課題を解決するために、支持基板と、半導体層を有する半導体基板とが各々の絶縁膜を介して貼り合わされた複合基板を具備し、前記貼り合わせ界面を有する第1絶縁膜と前記支持基板の間に設けられた第1導電層と、前記半導体層上に第2絶縁膜を介して設けられた第2導電層とを備えた半導体装置の製造方法であって、前記第1絶縁膜を貫通して前記第1導電層に到る第1コンタクトホールを形成する工程と、前記第1コンタクトホールを含む平面領域に中継導電層を形成する工程と、前記中継導電層上に前記第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜を貫通し、前記中継導電層に到る第2コンタクトホールを形成する工程と、前記第2コンタクトホールを含む平面領域に前記第2導電層を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
この構成によれば、複数の絶縁膜を貫通する第1導電層と第2導電層との導電接続構造を形成するに際して、複数のコンタクトホールを用いるので、各コンタクトホールのアスペクト比を小さくでき、もってコンタクトホール内への導電膜の付き周りを改善し、コンタクト抵抗を低減できる。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記第1コンタクトホールを、ドライエッチング処理により形成することが好ましい。
本発明に係る製造方法では貼り合わせ界面を有する絶縁膜を貫通する第1コンタクトホールの形成時間を短くできる点で有効なものとなる。すなわち、エッチング時間が短縮されるため、プラズマによる半導体層へのダメージが懸念されるドライエッチングを用いたとしても、半導体層の欠陥が増加するのを抑えることができる。また、ウェットエッチングを用いる必要が無くなるため、貼り合わせ界面へのエッチング液の浸入による剥離やクラック等を生じるおそれもなくなる。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記第2コンタクトホールをエッチング処理により形成する工程が、ウェットエッチング処理により前記第2絶縁膜を部分的に除去する工程と、該工程にて形成された凹部に対して、さらにドライエッチング処理を施すことにより前記中継導電層に到るコンタクトホールを開口する工程とを含むことが好ましい。
この製造方法によれば、前記第2コンタクトホールの形成に際して、ウェットエッチングとドライエッチングとを組み合わせて用いるので、ドライエッチングの時間を短縮してエッチングのプラズマによる半導体装置の構成部材(絶縁膜や半導体層等)へのダメージを軽減できる。また、ドライエッチングを用いることでコンタクトホールの作製精度が向上する。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記第2コンタクトホールを、ドライエッチング処理により形成することもできる。この製造方法によれば、工程を簡素化でき、製造効率を高めることができる。またコンタクトホールの精度を向上させることができる。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程をさらに含み、前記中継導電層を形成する工程において、前記中継導電層と、前記薄膜トランジスタのゲート電極及び/又は該ゲート電極と接続された信号配線と、を同一材質にて形成することもできる。この製造方法によれば、効率的に中継導電層を形成でき、工程の簡便性、効率を向上させることができる。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程をさらに含み、前記第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2コンタクトホールを形成する工程との間に、前記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのドレイン領域に到るドレインコンタクトホールを形成する工程と、前記ドレインコンタクトホールを含む平面領域に容量電極を形成する工程と、前記容量電極を覆う容量絶縁膜を形成する工程とを含み、前記第2導電層を形成する工程において、前記容量電極と前記容量絶縁膜を介して対向する容量線を形成することができる。
この構成によれば、蓄積容量と半導体層とを平面的に重ねて配置可能であり、電気光学装置等のアクティブマトリクス基板に用いて好適な半導体装置を製造することができる。そして、係る半導体装置では、前記第2コンタクトホールが容量絶縁膜と第2絶縁膜とを貫通して設けられるが、先に記載のように、本発明では第2コンタクトホールが比較的浅いため、ドライエッチング処理時のプラズマにより容量絶縁膜が損傷することもない。従って本製造方法によれば、容量リークが低減された高信頼性、割高性能の半導体装置を製造できる。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程と、該薄膜トランジスタに導電接続された複数の電極配線を形成する工程とをさらに含み、前記第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2のコンタクトホールを形成する工程との間に、前記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのソース領域に到るソースコンタクトホールを形成する工程と、前記ソースコンタクトホールを含む平面領域に第2中継導電層を形成する工程とを含み、前記第2導電層上に第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜を貫通して前記第2中継導電層に到る第2ソースコンタクトホールを形成する工程と、前記第2ソースコンタクトホールを含む平面領域に前記電極配線を形成する工程とを含むこともできる。
この製造方法によれば、電極配線と薄膜トランジスタのソース領域との導電接続構造が、複数のコンタクトホールと中継導電層を介して行われるので、各コンタクトホールのアスペクト比を小さくすることによるコンタクト抵抗の低減効果が得られる。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記第2ソースコンタクトホールを形成する工程において、前記第3絶縁膜を貫通して容量線に到るコンタクトホールを形成し、続く電極配線を形成する工程において、前記容量線に導電接続される信号配線を形成することもできる。この構成によれば、前記容量線と、例えば外部の定電位源とを導電接続する信号配線を、前記電極配線とともに形成でき、効率的に製造を行えるようになる。
次に、本発明のアクティブマトリクス基板は、先に記載の本発明の半導体装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、信頼性に優れ、スイッチング素子の駆動能力に優れ、高精細の電気光学装置に用いて好適なアクティブマトリクス基板が提供される。
また、上記本発明に係る半導体装置の製造方法を含むアクティブマトリクス基板の製造方法によれば、信頼性に優れ、スイッチング素子の駆動能力に優れたアクティブマトリクス基板を、容易かつ効率的に製造することができる。
次に、本発明の電気光学装置は、先に記載の本発明のアクティブマトリクス基板を備えたことを特徴とする。この構成によれば、信頼性に優れ、高性能であって、表示品質に優れた電気光学装置が提供される。
次に、本発明の電子機器は、先に記載の本発明の電気光学装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、信頼性に優れ、高性能の表示部を備えた電子機器が提供される。
次に、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
<液晶装置>
以下、本発明に係る電気光学装置の一形態である液晶装置の構成について図1ないし図3を参照して説明する。本実施形態の液晶装置は、スイッチング素子としてTFT(Thin-Film Transistor;薄膜トランジスタ)を用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶装置である。また、本実施形態では、表示モードとしてTNモードを採用した場合を例示している。
図1は本実施形態の透過型液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素におけるスイッチング素子、信号線等の等価回路図、図2はデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の構造を示す平面図、図3は本実施形態の透過型液晶装置の構造を示す断面図であって、図2のA−A’線に沿う断面図である。各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
本実施形態の透過型液晶装置において、図1に示すように、画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素には、画素電極9と当該画素電極9を制御するためのスイッチング素子であるTFT30がそれぞれ形成されており、Xドライバ(データ線駆動回路)201から出力される画像信号をTFT30に供給するデータ線6aが、前記TFT30のソースに電気的に接続されている。Xドライバ201からデータ線6aに書き込まれる画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。
また、Yドライバ(走査線駆動回路)204から出力される操作信号をTFT30に供給する走査線3aがTFT30のゲートに電気的に接続されており、Yドライバ204から複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はTFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけオンすることにより、データ線6aを介して供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。この蓄積容量70には、走査線3aと並んで延びる容量線300が接続されており、この容量線300は、Yドライバ204と接続され、Yドライバ204により任意の電圧ないし電気信号を印加可能に構成されている。
次に、図2に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の平面構造について説明する。
図2に示すように、TFTアレイ基板上に、平面矩形状の複数の画素電極9が、マトリクス状に配列されており、画素電極9の縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線300が延在している。本実施形態において、1つの画素電極9と、この画素電極9を囲むように配設されたデータ線6a、走査線3a、容量線300等が形成された領域が画素であり、マトリクス状に配置された各画素毎に表示を行うことが可能な構造になっている。また、データ線6aと走査線3aとが交差する領域にTFT30が形成されている。
データ線6aは、TFT30を構成する例えば単結晶シリコン膜からなる半導体層1a(図中右上がりの斜線領域)のうち、後述のソース領域にコンタクトホール82を介して電気的に接続された中継導電層71bにコンタクトホール81を介して接続されている。一方、画素電極9は、半導体層1aのうち、後述のドレイン領域にコンタクトホール83を介して電気的に接続された容量電極71aに、コンタクトホール8を介して電気的に接続されている。
また、半導体層1aと走査線3aとは、半導体層1aの後述のチャネル領域(図中左上がりの斜線の領域)にて対向するように互いに交差して配置されており、係る構成のもと走査線3aはチャネル領域に対向する部分でゲート電極として機能する。走査線3aは、ポリシリコンやアモルファスシリコン、単結晶シリコン膜等のシリコン膜や、これらのポリサイドやシリサイドにより形成できる。
容量線300は、走査線3aに沿って略直線状に延びる本線部と、この本線部がデータ線6aと交差する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中上向き)に突出した突出部とを有する。
また、データ線6a、走査線3aの双方に沿って平面視格子状に、遮光膜11aが設けられている。遮光膜11aは、半導体層1aのチャネル領域を含むTFT30をTFTアレイ基板側から見て覆うように形成されている。この遮光膜11aと前記容量線300とは、データ線6aの延在方向で隣接する2つの半導体層1a、1a間の領域に設けられたコンタクトホール91,92を介して互いに導電接続されている。
次に、図3に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の断面構造について説明する。
図3に示すように、本実施形態の透過型液晶装置は、TFTアレイ基板(アクティブマトリクス基板)10と、これに対向配置される対向基板20と、前記両基板10,20間に挟持された液晶層50とを備えて構成されている。TFTアレイ基板10は、石英等の透光性材料からなる基板本体(支持基板)10Aとその液晶層50側表面に形成された画素電極9、TFT30等を主体として構成されており、対向基板20はガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体20Aとその液晶層50側表面に形成された共通電極21とを主体として構成されている。
TFTアレイ基板10において、基板本体10Aの液晶層50側表面には画素電極9が設けられ、各画素電極9に隣接する位置に、各画素電極9をスイッチング制御する画素スイッチング用のTFT30が設けられている。TFT30は、図3に示す如くLDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線(ゲート電極)3a、当該走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ線6a、半導体層1aの低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。
基板本体10Aの液晶層50側表面において、各TFT30が形成された領域には、基板本体10A側から入射する光が、半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース、ドレイン領域(LDD領域)1b、1cに入射するのを防止するための遮光膜11aが設けられている。この遮光膜11aとTFT30との間には、基板本体10A側から順に積層された絶縁膜12aと、保護層12bと、貼り合わせ絶縁膜12cとからなる下地絶縁膜(第1絶縁膜)12が設けられている。この下地絶縁膜12は、TFT30を構成する半導体層1aと遮光膜11aとを電気的に絶縁する機能を奏するのに加え、後続の工程にて遮光膜11aが酸化されたり、遮光膜11aの成分が拡散して半導体層1aを汚染するのを防止できるようになっている。
このように、本実施形態に係るTFTアレイ基板10は、基板本体10A上に下地絶縁膜12を介して半導体層1aが形成された複合基板(SOI基板)を用いて構成されたアクティブマトリクス基板であり、下地絶縁膜12の貼り合わせ絶縁膜12cは、SOI技術を用いて貼り合わされた、貼り合わせ界面を有する絶縁膜となっている。
下地絶縁膜12には、遮光膜11aに達するコンタクトホール(第1コンタクトホール)92が形成されており、このコンタクトホール92を介して遮光膜11aと導電接続された第1中継導電層3bが、半導体層1aと同層に設けられている。第1中継導電層3bは、上記走査線3aと同一材質とされ、製造工程上、走査線3aと同工程にて形成することが可能となっている。
上記走査線3a上、ゲート絶縁膜2上を含む基板本体10A上には、高濃度ソース領域1dへ通じるソースコンタクトホール82、及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるドレインコンタクトホール83が開孔した第1層間絶縁膜41が形成されている。そして、この第1層間絶縁膜41上には容量電極71aと、第2中継導電層71bとが形成されており、容量電極71aは、図2に示す平面図では走査線3aとデータ線6aとの交差する位置を基点として走査線3a及びデータ線6aに沿って延在する略L字状に形成されている。中継導電層71bは、図2では図示を省略されているが、平面視で重なって配置されたコンタクトホール81,82とほぼ同位置に形成されている。そして、上記容量電極71aは、ドレインコンタクトホール83を介して半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続され、第2中継導電層71bは、ソースコンタクトホール82を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。
前記第1層間絶縁膜41上に形成された容量電極71a、及び第2中継導電層71bを覆うように、容量絶縁膜75が形成されている。そして、容量絶縁膜膜75を介して容量電極71aと対向するように、容量線300が形成されている。本実施形態では、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9に接続された画素電位側容量電極としての容量電極71aと、固定電位側容量電極としての容量線300の一部とが、容量絶縁膜75を介して対向配置されることにより、蓄積容量70を形成している。画素電位側容量電極としての容量電極71aは導電性を有するドープトポリシリコン膜等からなる。固定電位側容量電極としての容量線300は、導電性を有するドープトポリシリコン膜や非晶質、単結晶からなるシリコン膜等からなる第1膜72と、高融点金属を含む金属シリサイド膜などからなる第2膜73とが積層形成された多層膜からなる。
前記容量線300は、図2に示した突出部の先端領域に設けられて前記容量絶縁膜75及び第1層間絶縁膜41を貫通するコンタクトホール(第2のコンタクトホール)91を介して前記第1中継導電層3bと接続されている。すなわち、容量線300と、第1中継導電層3bと、遮光膜11aとが、コンタクトホール91,92を介して導電接続されている。
このように、本実施形態の液晶装置では、半導体層1aを挟んで両側に配された導電層(遮光膜11a、容量線300)同士の導電接続構造が、複数のコンタクトホールとその間に設けられた中継導電層を介したものとなっていることで、高い信頼性を得られるようになっている。つまり、複数の絶縁膜12,41を貫通するコンタクトホールが複数段となっているため、各コンタクトホールを浅く(アスペクト比を小さく)することができる。これにより、その内部に埋め込まれる導電膜(容量線300及び中継導電層3b)の付き周りを良好なものとすることができ、もってコンタクト抵抗を低減することができる。
特に、膜中にSOI基板の貼り合わせ界面を有する下地絶縁膜12を貫通するコンタクトホール92のアスペクト比を小さくできることは、液晶装置の信頼性、及び製造歩留まりを高める点で有効である。この種のコンタクトホールを形成する場合、ドライエッチング処理とウェットエッチング処理とを選択することができるが、ウェットエッチング処理では、エッチング液が、複合基板の貼り合わせ界面に浸入し、界面の剥離やクラックを生じるおそれがあり、一方、ドライエッチング処理では、プラズマによる半導体層1aへのダメージが懸念される。これに対して、本実施形態の液晶装置では、下地絶縁膜12を貫通するコンタクトホール92のアスペクト比が小さくなっているためエッチング処理の時間を短縮でき、ドライエッチング処理を用いた場合にも、エッチングのプラズマにより半導体層1aがダメージを被るのを防止できるようになっている。そして、貼り合わせ界面を貫通するウェットエッチング処理を行わないため、エッチング液による貼り合わせ界面の剥離やクラックは勿論生じない。
前記蓄積容量70は、本液晶装置において第2の遮光膜としても機能している。すなわち、ドープトポリシリコン膜からなる容量電極71aは、容量線300の第2膜73と比較して光吸収性が強く、第2膜73とTFT30との間に配置された光吸収層としての機能を有する。また、容量線300は、それ自体で遮光膜として機能し、ポリシリコン膜等からなる第1膜72は第2膜73とTFT30との間に配置された光吸収層としての機能を持ち、高融点金属を含む金属シリサイド膜等からなる第2膜73はTFT30の図示上側から入射する光からTFT30を遮光する遮光層として機能を持つ。すなわち、対向側の基板本体20A側から入射する光は、第2膜73で遮光され、第2膜73とTFT30との間に入った光は容量電極71aと第1膜72で効果的に吸収されるようになっている。
尚、上記の積層構造を有する容量線300は、その第1膜72が導電性のポリシリコン膜から構成されているので、遮光膜として機能する第2膜73については、導電性を有しない材料で構成することもできるが、この第2膜73を導電性材料で構成するならば、容量線300をより低抵抗化することができる。
本実施形態の液晶装置において、TFT30の遮光膜として機能する遮光膜11a、及び容量線300の第2膜73は、例えばCr,Ti,W,Ta,Mo,Pb等の高融点金属、あるいはこれらの金属を含む金属シリサイド、ポリシリサイドや、これらを積層したものにより構成することが好ましく、場合によってはAl等からなる構成としてもよい。
また、上記容量電極71aと容量線300との間に介在して蓄積容量70を構成する容量絶縁膜75は、例えば膜厚5〜200nm程度の比較的薄いHTO膜、LTO膜などの酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化酸化膜や、それらの積層膜で構成される。蓄積容量を増大させる観点からは、膜の信頼性が十分に得られる限りにおいて容量絶縁膜75は薄い程良い。
光吸収層として機能するのみならず容量線300の一部を構成する第1膜72は、例えば膜厚50〜150nmのポリシリコン膜又は非晶質、単結晶からなるシリコン膜からなり、遮光膜として機能するのみならず容量線300の一部を構成する第2膜73は、例えば膜厚150nm程度のタングステンシリサイド膜からなる。また、容量電極71aは、第1膜72と同様のポリシリコン膜で構成されている。このように、容量絶縁膜75と接する側に配置される第1膜72及び容量電極71aをポリシリコン膜から構成することで、容量絶縁膜75の劣化を防止し、液晶装置の信頼性を向上させることができる。仮に、蓄積容量を構成する場合に、容量絶縁膜75と金属シリサイド膜が当接するように構成すると、容量絶縁膜75へ金属シリサイド膜に含まれる金属成分が拡散し、容量絶縁膜75の絶縁性を劣化させるおそれがある。
前記容量絶縁膜75上、容量線300を含む基板本体10A上には、容量電極71aへ通じる画素コンタクトホール8、及び第2中継導電層71bへ通じる第2ソースコンタクトホール81、並びに容量線300に通じるコンタクトホール91が開孔した第3層間絶縁膜42が形成されている。この第3層間絶縁膜42上には、走査線3aと直行する方向に延在するデータ線6aと、信号配線6bとが形成されている。データ線6aは第2ソースコンタクトホール81を介して第2中継導電層71bに電気的に接続されており、第2中継導電層71bを介して半導体層1aの高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。
上記容量線300は、平面的には画素電極9が配置された画像表示領域からその周囲に延設され、第2層間絶縁膜42を貫通して設けられたコンタクトホール91を介して信号配線6bと導電接続されている。この信号配線6bは、実際には画像表示領域の外側に配設されたYドライバ204の定電位源と電気的に接続されており、容量線300を任意の電位に保持するようになっている。そして、本実施形態では、コンタクトホール91,92及び第1中継導電層3bを介して容量線300と遮光膜11aとが導電接続されているので、容量線300と同様に定電位に保持可能となっており、その電位変動がTFT30に対して悪影響を及ぼすのを避けることができるようになっている。
容量線300(及び遮光膜11a)に導電接続される定電位源としては、TFT30の走査信号を走査線3aに供給するためのYドライバ(走査線駆動回路)204のみならず、画像信号をデータ線6aに供給するためのサンプリング回路を制御するXドライバ(データ線駆動回路)201に供給される正電源や負電源の定電位源を利用することもできる。さらには、対向基板20の電極21に定電位を供給する定電位源を利用しても構わない。
上記第2層間絶縁膜42上、データ線6aを含む基板本体10A上には、容量電極71aへ通じる画素コンタクトホール8が開孔した第3層間絶縁膜43が形成されている。すなわち、画素コンタクトホール8は、第3層間絶縁膜43と第2層間絶縁膜42とを貫通して容量電極71aに到るコンタクトホールである。第3層間絶縁膜43上には、画素コンタクトホール8を介して容量電極71aと導電接続された画素電極9が形成されている。この導電接続構造により、画素電極9は、容量電極71aを中継して半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eと電気的に接続されている。また画素電極9は、平面的には図2に示すように画像表示領域を含む領域に矩形状に形成されている。
このように、容量電極71aは蓄積容量70の画素電位側容量電極としての機能、及び光吸収層としての機能のほかに、画素電極9と高濃度ドレイン領域1eとの電気的接続を中継する機能を有している。このような容量電極71aを設けることで、層間距離が例えば1000〜2000nmと長くなる場合にも、両者間を一つのコンタクトホールで接続する技術的困難性を回避しつつ、比較的小径の直列なコンタクトホールで両者間を良好に接続でき、コンタクトホールの小径化による画素開口率の向上を実現することができる。また、コンタクトホール開孔時にも、開孔深さが比較的小さくなるので、エッチング時の突抜けが起こり難くなるという効果も得られる。
TFTアレイ基板10の液晶層50側最表面、すなわち、画素電極9を含む第3層間絶縁膜43上には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を規制するための配向膜16が形成されている。TFTアレイ基板10の液晶層50と反対側の面には、偏光子17が設けられている。
他方、対向基板20においては、基板本体20Aの液晶層50側表面に、そのほぼ全面に渡って、インジウム錫酸化物(ITO)等からなる共通電極21が形成され、その液晶層50側には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を規制するための配向膜22が形成されている。また対向基板20の液晶層50と反対側の面にも偏光子24が設けられている。
尚、TFTアレイ基板10の基板本体10Aの液晶層50側の面には、平面視格子状の溝を設けることもでき、この溝内に走査線3a、データ線6a、TFT30等の配線や素子を形成することで、配線や素子などが形成されている領域と、これらが形成されていない領域との間に段差が形成されるのを緩和することができ、前記段差に起因する液晶の配向不良等を防止できるという利点が得られる。
<アクティブマトリクス基板の製造方法>
以下、本発明に係る半導体装置の製造方法を含むアクティブマトリクス基板の製造方法を図面を参照して説明する。本実施形態では、先の実施形態の液晶装置に備えられたTFTアレイ基板(アクティブマトリクス基板)10を製造する工程を、図4ないし図7に示す断面工程図により詳細に説明する。
まず、図4(A)に示すように、ガラスや石英等からなる基板本体10Aを用意する。この基板本体10Aは、後続の工程における加熱温度と同等、あるいはそれ以上の温度でアニール処理しておくことが好ましい。具体的には、N等の不活性ガス雰囲気下で850℃〜1300℃程度に加熱してアニール処理するのがよい。このアニール処理を行っておくことで、後続の工程にて基板本体10Aを高温処理した際に生じる基板の歪みを低減することができる。
次いで、このように処理された基板本体10Aの表面上の全面に、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPbのうちの少なくとも1つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、例えば150〜200nmの膜厚に堆積する。その後、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて所定平面形状にパターン形成することで遮光膜(第1導電層)11aを形成する。
次に、図4(B)に示すように、遮光膜11aを形成した基板本体10Aの表面上に、スパッタリング法、CVD法などにより、下層側絶縁膜12aと、保護層12bと、下層側絶縁膜12c1及び上層側絶縁膜12c2からなる2層構造の上層側絶縁膜12c3を形成する。このとき、遮光膜11aを形成した領域上には、上層側絶縁膜12c3の表面にて前記遮光膜11aに倣う凸部が形成されている。また、上記保護層12bを設けることで、遮光膜11aを構成する金属材料の拡散や、基板本体10Aからの不純物の拡散を抑制することができ、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
絶縁膜12a、12c1、12c2の構成材料としては、酸化シリコンや、NSG(ノンドープトシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)などの高絶縁性ガラス等を例示することができる。下層側絶縁膜12aの膜厚は50nm程度とされ、上層側絶縁膜12c3を構成する絶縁膜12c1、12c2の膜厚は、いずれも800nm程度とされる。また、保護層12bとしては、例えば10nm〜50nm程度、好ましくは15nmの膜厚の窒化シリコン膜を用いることができ、ジクロロシランとアンモニアを用いた減圧CVD法やプラズマCVD法により形成できる。
次に、図4(C)に示すように、上層側絶縁膜12c3の表面をCMP(化学的機械研磨)法などの方法を用いて研磨することで、前記遮光膜11aに倣う凸部を除去して表面を平坦化する。この平坦化後の上層側絶縁膜12c3の膜厚は、遮光膜11aの形成領域で120nm程度とする。
次に、図4(D)に示すように、上記工程を経た基板本体10Aと、別途用意した単結晶シリコン基板との貼り合わせを行う。貼り合わせに用いる単結晶シリコン基板としては、単結晶シリコン層1と、その一面側に形成された酸化膜12c4とからなる、例えば600μm程度の板厚の単結晶シリコン基板が用いられる。単結晶シリコン層1中には、例えば、加速電圧100keV、ドーズ量10×1016/cmにて水素イオンが注入されている。酸化膜12c4は、単結晶シリコン基板1の単結晶シリコン層を50nm〜800nm程度酸化することにより形成することができる。貼り合わせ工程は、前記単結晶シリコン基板と基板本体10Aとを接触させた状態にて300℃〜350℃程度で2時間熱処理することにより2枚の基板を直接貼り合わせる方法を採用できる。この貼り合わせ工程により、単結晶シリコン層(半導体層)と保護層12bとの間に、貼り合わせ界面sを有する貼り合わせ絶縁膜12cが形成される。
また、貼り合わせ強度をさらに高めるために、熱処理温度を上げて450℃程度とする方法も適用できるが、石英などからなる基板本体10Aの熱膨張係数と単結晶シリコン基板1の熱膨張係数との間には大きな差があるため、このまま加熱すると単結晶シリコン層にクラックなどの欠陥が発生し、製造されるTFTアレイ基板10の品質が劣化するおそれがある。このようなクラック等の欠陥の発生を抑制するためには、一度300℃にて貼り合わせのための熱処理を行った単結晶シリコン基板1を、ウエットエッチングまたはCMPによって100〜150μm程度まで薄くし、その後、さらに高温の熱処理を行うことが望ましい。例えば、80℃のKOH水溶液を用いて単結晶シリコン基板1の厚さが150μmとなるようにエッチングし、その後、基板本体10Aとの貼り合わせを行い、さらに450℃にて再び熱処理することにより貼り合わせ強度を高めることが望ましい。
次に、貼り合わせた単結晶シリコン層1を部分的に剥離する。この単結晶シリコン層の剥離は、単結晶シリコン層1中に導入された水素イオンによって、単結晶シリコン層1の貼り合わせ絶縁膜12c側の表面近傍にてシリコンの結合が分断される作用を利用するものである。ここでの熱処理は、例えば、貼り合わせた2枚の基板を毎分20℃の昇温速度にて600℃まで加熱することにより行うことができる。この熱処理により、貼り合わせた単結晶シリコン層1が、部分的に基板本体10Aから分離し、基板本体10Aの表面上には約200nm±5nm程度の単結晶シリコン層が得られる。剥離後の単結晶シリコン層1の膜厚については、前述した単結晶シリコン基板に対して行う水素イオン注入の加速電圧を変えることにより、例えば10nm〜3000nmの範囲で任意に調整することができる。
なお、薄膜化した単結晶シリコン層1は、ここに述べた方法以外に、単結晶シリコン基板の表面を研磨して膜厚を3〜5μmとした後、PACE(Plasma Assisted Chemical Etching)法によってその膜厚を0.05〜0.8μm程度までエッチングして仕上げる方法や、多孔質シリコン上に形成したエピタキシャルシリコン層を、多孔質シリコン層の選択エッチングによって貼り合わせ基板上に転写するELTRAN(Epitaxial Layer Transfer)法によっても得ることができる。
さらに、貼り合わせ絶縁膜12cと単結晶シリコン層1との密着性を高め、貼り合わせ強度を高めるために、基板本体10Aと単結晶シリコン層1との貼り合わせを行った後に、急速熱処理法(RTA)などによる加熱処理を実施することが望ましい。その際の加熱温度としては、600℃〜1200℃、望ましくは絶縁膜の粘度を下げ、原子的な密着性を高めるため1050℃〜1200℃とすることが望ましい。
次に、図4(E)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によるメサ型分離法により、所定パターンの半導体層1aを、例えば膜厚50nmにて形成する。なお、前記素子分離工程については、周知のLOCOS分離法やトレンチ分離法を用いることもできる。また、図1に示したXドライバ201、Yドライバ204を、TFTアレイ基板10上に実装する場合には、これらのドライバ回路に用いるスイッチング素子の半導体層を、上記半導体層1aとともに形成することもでき、さらに、半導体層1aとは異なる層厚(例えば200nm程度)を有するドライバ回路用の半導体層を形成することもできる。
その後、半導体層1aを約750〜1050℃の温度で熱酸化することにより、5〜50nm程度の厚さの熱酸化膜(ゲート絶縁膜)2を形成する。ここでの熱酸化法としては、前述したように特に形成する熱酸化膜2の厚さに応じて、ドライ熱酸化処理又はウェット熱酸化処理を適宜に選択して用いる。
尚、上記ではゲート酸化膜2が熱酸化膜のみからなるものとしたが、このゲート酸化膜2は、熱酸化膜を形成した上に、気相合成法、例えば常圧又は減圧CVD法、蒸着法等により、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を成膜した気相合成絶縁膜との積層構造とすることもできる。このように気相合成絶縁膜を熱酸化膜上に形成することで、半導体層1aの上側角部において絶縁膜が薄くなるのを効果的に防止でき、ゲート絶縁膜2の耐圧を向上させることができる。この気相合成絶縁膜については、単層で形成しても良く、前記絶縁材料から選択された複数の膜からなる積層膜とすることもできる。この気相合成絶縁膜の膜厚は、良好な膜質の絶縁膜を得るために10nm以上とすることが好ましい。また、気相合成絶縁膜の形成後、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気中で900〜1050℃程度に加熱し、アニール処理を施しておくことが好ましい。
上記ゲート絶縁膜2を形成したならば、半導体層1aに対するイオン注入を行う。本実施形態では、TFT30としてNチャネルの薄膜トランジスタを形成する場合について説明するが、TFT30はPチャネルトランジスタであっても良い。
画素スイッチング用のNチャネルのTFT30を形成するために、まず、半導体層1aにボロンなどのIII族元素のドーパントを低濃度(例えば、加速電圧35keV、ドーズ量1×1012/cm程度)でドープする。その後、さらに半導体層1a及びゲート絶縁膜2上にフォトレジストを被覆した状態で、先の工程の1〜10倍のドーズ量でボロンなどのIII族元素をドープする。PチャネルのTFTを形成する場合には、上記III族元素のドーパントに代えてリンなどのV族元素のドーパントを用いればよい。
次に、図4(F)に示すように、下層側絶縁膜12a、保護層12b、及び貼り合わせ絶縁膜12cを貫通し遮光層11aに達するコンタクトホール(第1コンタクトホール)92を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。この際、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッチングにより、コンタクトホール13等を開孔するので、ウェットエッチングによりコンタクトホール92を形成する場合のように、貼り合わせ絶縁膜12c中に存在する貼り合わせ界面sにエッチング液が浸入することによるクラックや剥離等の発生が生じないようになっている。そして、比較的薄い層厚の下層側絶縁膜12a、保護層12b、及び貼り合わせ絶縁膜12c(合計膜厚で350〜400nm程度)に対してコンタクトホール92を形成するので、ドライエッチングのプラズマによってゲート絶縁膜2や半導体層1aがダメージを被ることもない。また、開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点も得られる。
次に、図5(G)に示すように、リンイオンを成膜と同時に導入したドープトポリシリコン膜3を形成する。又は、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を350nm程度の厚さで堆積し、その後、リン(P)を熱拡散してポリシリコン膜を導電化したものも用いることができる。さらに、ドープトポリシリコン膜3の上部にTi、W、Co及びMoのうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、例えば150〜200nmの膜厚に堆積した層構造としてもよい。係る層構造を採用することで前記ドープトポリシリコン膜を含む層の導電性を向上させることができる。
次に、図5(H)に示すように、レジストマスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、図2及び図3に示した所定パターンの走査線3aと、第1中継導電層3bとを形成する。
その後、半導体層1aにNチャネルのLDD領域を形成するために、走査線3aをマスクとして、まず、リン等のV族元素のドーパントを低濃度でドープする。具体的には、Pイオンを加速電圧70keV、ドーズ量6×1012/cmにてドープし、図3に示した低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成する。続いて、半導体層1aにNチャネルの高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、走査線3aよりも幅の広いマスクでレジスト層を走査線3a上に形成した状態で、同じくリンなどのV族元素のドーパントを高濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、4×1015/cmのドーズ量にて)ドープする。
尚、PチャネルのTFTを形成する場合には、上記V族元素のドーパントに代えて、ボロン等のIII族元素のドーパントを用いる。また、以下で参照する図面においては、低濃度ソース領域1b、及び高濃度ソース領域1d、並びに低濃度ドレイン領域1c、及び高濃度ドレイン領域1eは、その図示を適宜省略している。
次に、図5(I)に示すように、走査線3a及び第1中継導電層3bを覆うように、例えば常圧又は減圧CVD法によってNSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第1層間絶縁膜(第2絶縁膜)41を形成する。この第1層間絶縁膜41の膜厚は、約500〜1500nmとするのが好ましく、800nmとするのがより好ましい。この後、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを活性化するため、約850℃のアニール処理を20分程度行う。
次に、図5(J)に示すように、第1層間絶縁膜41を貫通して半導体層1aに達するソースコンタクトホール82、及びドレインコンタクトホール83を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、或いはウエットエッチングにより形成する。
次に、図5(K)に示すように、第1層間絶縁膜41上に、Pイオンをポリシリコン膜の成膜と同時に導入したドープトシリコン膜71を形成する。あるいは、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を350nm程度の厚さで堆積し、その後、リン(P)を熱拡散してポリシリコン膜を導電化してもよい。
その後、図6(L)に示すように、ドープトポリシリコン膜71をフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりパターニングして容量電極71a及び第2中継導電層71bを形成する。その後、気相合成法、例えば常圧又は減圧CVD法、蒸着法等により、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を成膜することにより、第1層間絶縁膜41、容量電極71a、及び第2中継導電層71bを覆う容量絶縁膜75を形成する。
次に、図6(M)に示すように、フォトレジスト等により所定形状のマスク(図示略)を形成した状態で、ウェットエッチングにより第1中継導電層3b上の第1層間絶縁膜41を部分的に除去することで、凹部91aを形成する。そして、図6(N)に示す後続の工程にて、前記凹部91aと対応する平面領域をドライエッチングすることにより、第1層間絶縁膜41を貫通して第1中継導電層3bに達するコンタクトホール(第2コンタクトホール)91を形成する。
その後、図6(O)に示すように、ドープトポリシリコン膜や単結晶シリコン膜からなる第1膜72と、高融点金属を含む金属シリサイド膜等からなる第2膜73との積層膜を成膜し、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程等によりパターニングすることで、図2に示した所定平面形状の容量線300を形成する。この容量線300は、図1に示す如くYドライバ204と接続されるため、図2の左右方向で画像表示領域の外側にまで延設する。
次に、図7(P)に示すように、容量線300及び第1層間絶縁膜41を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化半導体膜や酸化半導体膜等からなる第2層間絶縁膜42を形成する。第2層間絶縁膜42の膜厚は、約500〜1500nm程度が好ましく、より好ましくは800nm程度である。
続いて、第2層間絶縁膜42を貫通して第2中継導電層71bに達する第2ソースコンタクトホール81を形成し、スパッタ処理等により、遮光性のAl等の低抵抗金属や金属シリサイド等を、約100〜700nmの厚さ、好ましくは約350nmに堆積した後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりパターニングして、データ線6aを形成する。
また、上記第2ソースコンタクトホール81を開口するに際して、画像表示領域の外側に延出された容量線300に達するコンタクトホール93を同時に形成する。このコンタクトホール93の形成領域には、その後のデータ線6aの形成工程にて、容量線300と図1に示したYドライバ204とを導電接続するための信号配線6bをデータ線6aとともに形成する。
次に、図7(Q)に示すように、データ線6a、信号配線6b、及び第2層間絶縁膜42を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化半導体膜や酸化半導体膜等からなる第3層間絶縁膜43を形成する。第3層間絶縁膜43の膜厚は、約500〜1500nmが好ましく、更に800nmがより好ましい。
次いで、TFT30において、画素電極9と容量電極71aとを電気的に接続するために、第2層間絶縁膜42と第3層間絶縁膜43とを貫通する画素コンタクトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。
そして、第3層間絶縁膜43上に、スパッタ処理等によってITO等の透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに堆積した後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりパターニングすることで、図2に示した平面視矩形状の画素電極9を形成する。なお、本実施形態の電気光学装置を反射型電気光学装置とする場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料から画素電極9を形成してもよい。
その後、前記画素電極9及び第3層間絶縁膜43を覆うようにポリイミド等からなる配向膜16を塗布形成すれば、先の実施形態の液晶装置に備えられたTFTアレイ基板10が得られる。
上記工程を備えた本実施形態の製造方法では、遮光膜11aと容量線300とを中継導電層3bを介して導電接続するために、中継導電層3bと遮光膜11aとを導電接続するコンタクトホール92をドライエッチング処理のみにより形成し、第1中継導電層3bと容量線300とを導電接続するコンタクトホール91を、ウェットエッチング処理とドライエッチング処理とを組み合わせて形成するようになっている。
すなわち、図5(F)に示したように、貼り合わせ界面sを有する貼り合わせ絶縁膜12cを貫通するコンタクトホール92を、ドライエッチング処理のみにより形成するので、ウェットエッチング処理を用いた場合に問題となる貼り合わせ界面sへのエッチング液の浸入が生じることがなく、従って貼り合わせ界面sでの剥離やクラック等が生じることもない。また、コンタクトホール91はアスペクト比が小さく、浅いため、ドライエッチング処理のプラズマに基板が曝されている時間を短くでき、従って、前記プラズマによる半導体層1aへのダメージが軽減され、優れた素子能力を備えたTFT30の形成が可能になる。
そして、コンタクトホール91をウェットエッチング処理により部分的に形成することで、容量絶縁膜75がドライエッチング処理のプラズマに曝される時間を短縮することができ、もって前記プラズマによる容量絶縁膜75へのダメージを軽減でき、容量リークを効果的に防止することができる。従って本製造方法によれば、高信頼性、高性能のTFTアレイ基板10を得ることができる。
また、中継導電層3bを介して比較的浅いコンタクトホール91,92により遮光膜11aと容量線300とが導電接続されているので、各コンタクトホール91,92の内壁面における中継導電層3b、容量線300の付き周りが良好になり、コンタクト抵抗を低減することができる。さらに、容量線300と遮光膜11aとを中継する第1中継導電層3bは、図5(G)、(H)に示したように、走査線3aの形成工程にて走査線3aとともに形成されるため、効率的な製造が可能である。
<液晶装置の他の形態>
以下、図8を参照して本発明に係る液晶装置の他の実施形態を説明する。図8に断面構造を示す本実施形態に係る液晶装置は、図1ないし図3に示した先の実施形態の液晶装置と同様の基本構成を備えており、その特徴とするところは、画素電極9と容量電極71aとの導電接続構造、及び容量線300と遮光膜11aとの導電接続構造である。以下では、これら2箇所の導電接続構造についてのみ詳細に説明することとし、図1ないし図3と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の液晶装置では、画素電極9と容量電極71aとの導電接続構造が、第2層間絶縁膜42を貫通して容量電極71aに達するコンタクトホール84と、このコンタクトホール84を含む平面領域に形成された第3中継導電層6cと、第3層間絶縁膜43を貫通して前記第3中継導電層6cに達するコンタクトホール83とから構成されている。前記第3中継導電層6cは、データ線6a及び信号配線6bと同層に形成されており、これらの構成要素とともに同一工程にて形成することができる(図7に示す工程(P))。
そして、このように画素電極9と容量電極71aとが中継導電層6cを介して接続されていることで、図3に示した画素コンタクトホール8に比して、各コンタクトホール83,84のアスペクト比を小さくすることができ、これらの内壁面及び底面部にて導電膜の付き周りが良好なものとなる結果、当該導電接続構造におけるコンタクト抵抗を低減することができるようになっている。
さらに、本実施形態の場合、コンタクトホール83,84が平面視で重なる位置に設けられたスタック型の構造となっており、コンタクトホール83,84の占有面積が低減されている。従って、係る構成は、画素の開口率向上に寄与し、高精細の液晶装置に好適なものである。
また、上記導電接続構造は、先の実施形態の液晶装置とほぼ同様の製造工程にて形成することが可能である。先の実施形態の液晶装置と比較すると、コンタクトホール84、及び中継導電層6cが新たに追加されているが、コンタクトホール84は、中継導電層71bとデータ線6aとを接続するコンタクトホール81と同工程にて形成でき、中継導電層6cはデータ線6aと同工程にて形成できるため、工数の増加を伴うことなく低コンタクト抵抗の導電接続構造を形成することができる。
次に、容量線300と遮光膜11aとの導電接続構造について説明する。本実施形態では、容量線300と遮光膜11aとを導電接続するコンタクトホール91,92が、平面視で重なる位置に設けられたスタック型とされている。このような構成とすることで、画素電極9の周辺領域に設けられるコンタクトホール91,92の占有面積を縮小でき、もって画素開口率の向上に寄与し得る構成となる。
<電子機器>
前記実施形態の製造方法で得られた液晶パネルを備える電子機器の例について説明する。
図9は、前記実施形態の電気光学装置(液晶装置)を用いた電子機器の他の例としての、携帯電話の一例を示す斜視図である。図9において、携帯電話1300は、上記実施形態の液晶装置を備えた表示部1301と、操作部1302、受話部1303、送話部1304を備えて構成されている。図9に示す電子機器(携帯電話)にあっては、上記各実施形態の液晶装置を備えたものであるので、信頼性が高く、高性能の表示品質に優れた表示部を備えたものとなっている。
また、本発明の電子機器としては、携帯電話以外にも、例えばプロジェクタ(投射型表示装置)や、前記の液晶表示装置を用いた液晶表示部を有する腕時計型電子機器、さらにはワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置にも適用可能である。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であるのは勿論である。
図1は、実施形態の液晶装置の等価回路図。 図2は、同、画素領域の平面構成図。 図3は、図2のA−A’線に沿う断面構成図。 図4は、TFTアレイ基板の断面製造工程図。 図5は、TFTアレイ基板の断面製造工程図。 図6は、TFTアレイ基板の断面製造工程図。 図7は、TFTアレイ基板の断面製造工程図。 図8は、液晶装置の他の形態を示す断面構成図。 図9は、電子機器の一形態を示す斜視構成図。
符号の説明
10…TFTアレイ基板(アクティブマトリクス基板)、20…対向基板、10A、20A…基板本体(支持基板)、1a…半導体層、3b…第1中継導電層、16、22…配向膜、11a…遮光膜(第1導電層)、70…蓄積容量、71a…容量電極、71b…第2中継導電層、300…容量線、72…第1膜(容量線)、73…第2膜(容量線)、9…画素電極、21…共通電極、6a…データ線、3a…走査線、12…下地絶縁膜(第1絶縁膜)、12c…貼り合わせ絶縁膜、41…第1層間絶縁膜(第2絶縁膜)、42…第2層間絶縁膜(第3絶縁膜)、43…第3層間絶縁膜、30…TFT、50…液晶層

Claims (7)

  1. 支持基板と、半導体層を有する半導体基板とが各々の絶縁膜を介して貼り合わされた複合基板を具備し、前記貼り合わせ界面を有する第1絶縁膜と前記支持基板の間に設けられた第1導電層と、前記半導体層上に第2絶縁膜を介して設けられた第2導電層とを備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記第1絶縁膜を貫通して前記第1導電層に到る第1コンタクトホールをドライエッチング処理により形成する工程と、
    前記第1コンタクトホールを含む平面領域に中継導電層を形成する工程と、
    前記中継導電層上に前記第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜を貫通し、前記中継導電層に到る第2コンタクトホールを形成する工程と、
    前記第2コンタクトホールを含む平面領域に前記第2導電層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2コンタクトホールをエッチング処理により形成する工程が、
    ウェットエッチング処理により前記第2絶縁膜を部分的に除去する工程と、該工程にて形成された凹部に対して、さらにドライエッチング処理を施すことにより前記中継導電層に到るコンタクトホールを開口する工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2コンタクトホールを、ドライエッチング処理により形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程をさらに含み、
    前記中継導電層を形成する工程において、前記中継導電層と、前記薄膜トランジスタのゲート電極及び/又は該ゲート電極と接続された信号配線と、を同一材質にて形成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程をさらに含み、
    前記第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2コンタクトホールを形成する工程との間に、
    前記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのドレイン領域に到るドレインコンタクトホールを形成する工程と、
    前記ドレインコンタクトホールを含む平面領域に容量電極を形成する工程と、
    前記容量電極を覆う容量絶縁膜を形成する工程とを含み、
    前記第2導電層を形成する工程において、前記容量電極と前記容量絶縁膜を介して対向する容量線を形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記半導体層に薄膜トランジスタを形成する工程と、該薄膜トランジスタに導電接続された複数の電極配線を形成する工程とをさらに含み、
    前記第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2のコンタクトホールを形成する工程との間に、
    前記第2絶縁膜を貫通して前記薄膜トランジスタのソース領域に到るソースコンタクトホールを形成する工程と、
    前記ソースコンタクトホールを含む平面領域に第2中継導電層を形成する工程とを含み、
    前記第2導電層上に第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3絶縁膜を貫通して前記第2中継導電層に到る第2ソースコンタクトホールを形成する工程と、
    前記第2ソースコンタクトホールを含む平面領域に前記電極配線を形成する工程と
    を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2ソースコンタクトホールを形成する工程において、前記第3絶縁膜を貫通して容量線に到るコンタクトホールを形成し、続く電極配線を形成する工程において、前記容量線に導電接続される信号配線を形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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