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JP4509368B2 - パチンコ機の遊技盤 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機の遊技盤に関する物で、更に詳しくは遊技盤に植設される障害釘の保護に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在殆どのパチンコ機はパチンコ機本体と遊技盤とを別体に形成し、双方を個別に完成させたのちパチンコ機本体に遊技盤を着脱自由に組付け、必要に応じて遊技盤だけを外して他の遊技盤と自由に交換できるようにした所謂分離式のパチンコ機となっている。
この分離式のパチンコ機(以下、単にパチンコ機と称す。)はパチンコ機本体から遊技盤が独立することから、遊技盤のみを単独に製造してパチンコ機本体に対する組付けに、また交換のためのものとして準備している。
【0003】
この様に遊技盤はパチンコ機本体とは別のものとして独立に製造されるが、現在この遊技盤は製造ラインを通して量産体勢の下で製造されているのが普通である。
製造ラインを通して製造される遊技盤は、通常合板からなる原板から遊技盤の本体板を切出し、この本体板の表面に模様となる印刷されたプラスチックシート(セル版)を貼り付け、次にこのシート面に障害釘の打込み位置を決めるポンチング加工機を通してポンチング加工を施し、その後この本体板をルータ加工機によって入賞装置や表示装置の取付け位置に孔を開設し、また板周辺の不要部分を切除して次の釘打機へと搬送するようにしている。
【0004】
原板から本体板を切出す切断機、セル版の貼付機、ポンチング加工機、そしてルータ加工機を通して釘打機までの移送は一般には複数枚の本体板を積層した状態で搬送コンベアに乗せ搬送するのが普通になっている。
この間における本体板はセル版が貼られたまゝの偏平な板であるので積層させた状態で搬送するのが便利であり、また次の加工工程で待機させるにも場所を取らないので都合がよい。
【0005】
この様な工程を通したのち本体板には釘打機によって設計に基づいて多数本の障害釘が前記セル版を通して打込まれる。
釘を打った本体板は打ち終わりと共に一枚づつを再びコンベアに乗せて次の誘導レール、若しくは誘導レールを一体に組付けた装飾枠の取付け工程へと送り、その取り付けと、風車や小型の入賞ポケット(入賞装置)等をセル版面に取付けたのち、通常はこの本体板を再び積層した状態にして次の大型入賞装置や表示装置、更には遊技を制御する制御回路基板等の大型部品類の取付のため待機させるようにしている。
【0006】
この大型部品類の取付工程までの誘導レールや、風車等の小型部品類の取付工程は遊技盤における基本的部品類の組立て、組付け工程であり、遊技盤においてある程度標準化されたものとなっているが、次の大型部品類の取付工程は遊技盤の個別化に対応するものであると共に、部品の複雑化に伴ってその取付作業が複雑化し、これに伴って組付加工速度が低下する。
このため釘打ちを終了し、小型部品類の取付けを終了した半加工状態の遊技盤は全体として多少の凹凸をあるものの偏平な姿にあることも手伝って待機場所の制約を解消するために積層させた状態で待機させることになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、釘打ち終了後に遊技盤を重ね合せることは釘を植設した盤の前面を上向きにしてその上に釘打ちを完了した遊技盤を重ねて盤の背面を植設した釘で直接支えるようにして重ねることから上に積み重ねる全ての遊技盤の重量が下の遊技盤の釘に直接掛かる結果、大きな負担となり障害釘に悪影響を及ぼす問題があった。
【0008】
一般に遊技盤には平均して250本前後の障害釘が打たれるが、待機のため積まれる遊技盤は20乃至30枚となることは普通であり、下層に積まれた遊技盤の釘にかゝる重量は相当なものとなり釘の打込み角度に変更が加わる危険が大である。
【0009】
この様なことから、従来は釘打機によって予め定位置に一定の角度で正確に打込んでいるにもかゝわらず、製品の出荷の際に検査しているのに併せて、実際には遊技場に設置したのち熟練した作業員によって入念な釘調整を行い、狂いの確認と同時に修正作業を行っているのが実情である。
【0010】
本発明はこの様な状況に臨み、これを改善することを目的として開発されたもので、遊技盤の製造工程において、釘の打込み工程の終了後、次の大型部品類の組付工程に移るまでの間に、待機のため多数枚の半加工状態にある遊技盤を積重ねるに当たって上に積重ねられる遊技盤の重量によって、或いは積重ね作業の際に植設した障害釘が曲げられ打込み角度を狂わせられないようにしたパチンコ機の遊技盤を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は上記目的を達成するため、遊技盤の製造工程にあって遊技盤面に障害釘を植設し、更にこの盤面に遊技部を形成し、且つこの遊技部に打球を誘導する誘導レールを付設してなるパチンコ機の遊技盤において、前記障害釘の高さを前記誘導レールの高さより低く形成し、これによって障害釘を植設した遊技盤相互を重ね合わせに積層したとき、遊技盤背面部には前記誘導レールを当接して植設した障害釘と遊技盤との直接的な接触を回避し、積層される遊技盤の重量から障害釘を保護するようにしたことにある。
【0013】
更に本発明を詳述すると、本発明は盤の前面中央部に遊技部を囲み形成すると共に、該遊技部に打球を導く誘導レールを備え、その一方前記遊技部の適所に入賞装置、表示装置、風車等を適宜配置し、且つその他の適所に障害釘を適宜植設してなるパチンコ機の遊技盤において、前記障害釘は高さを前記誘導レールの高さより低く形成してなることを特徴としたパチンコ機の遊技盤を提供することにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
【実施例1】
図1は本発明に係るパチンコ機の遊技盤の正面図で、図2は図1のA−A線に沿って断面とした一部省略の拡大断面図である。
ここに示す遊技盤1はパチンコ機本体に対して着脱自由にした所謂分離式パチンコ機の遊技盤である。遊技盤自体は広く知られるように肉厚の合板を略正方形状に切出した板本体を基礎にしてその表面に模様を表現したプラスチックシート、所謂セル版(図示せず)を接着剤を介して貼り付けたものであり、このセル版を貼着した表面に発射装置から打球を誘導し、表面中央部に遊技部2を囲み形成する誘導レール3を付設してある。
【0018】
前記誘導レール3は打球を遊技部2に導き入れる外レール3aと、この外レールに連続して遊技部2を囲み形成する内レール3bからなっており、この誘導レール3に囲まれる前記遊技部2には中央上部に表示装置4、その直下に表示装置4を作動させ予め設定する遊技条件(入賞条件)の起動を開始する始動用入賞口(入賞装置)5、そしてその下方に前面に備える扉6の開閉によって多量の入賞球の飛入を可能にする大入賞装置7を設備し、更にこれらの中心設備を挟んでその左右に複数の小入賞装置8,9と、落下球の衝突を受けて回転し、且つこの回転によって落下球の方向を変更する小型の飾り部材、つまり風車10を設備している。
【0019】
図中、11は上記諸設備を配置した遊技部2のその他の領域に適宜植設した障害釘で、12は誘導レール3の外側、つまり、遊技盤1の表面周辺部に設けた装飾枠である。
周知のように障害釘11は遊技部2に打込まれ落下する打球の障害物となって落下方向を変更するものであり、遊技部2の略全域にそれぞれの目的をもって植設される。そして、特に入賞装置の飛入口の近傍に植設される障害釘11は命釘として釘相互間の間隔や打込み角度が慎重に選択されることになる。
【0020】
この障害釘11は図2に示すように、ここでは全ての釘の高さを前記誘導レール3の高さより低くして実質的に誘導レール3の前端の縁より突き出ない高さ、つまり誘導レール3の突き出し高さとの間に差ができる高さに植設してある。
【0021】
前記装飾枠12は遊技盤1の前面を飾るため、また入賞装置に打球が飛入したとき、或いは表示装置4が可動表示を開始したとき等にこれを知らしめるための表示ランプ、装飾ランプを内蔵して点灯し、或いは点滅させてこれを表示するものであり、透明或いは半透明のプラスチック素材によって形成し、中空に形成する内部13に図示しない上記ランプ類を収納するようにしてある。
【0022】
この実施例における装飾枠12は、誘導レール3の外側を囲むように遊技盤1の表面周縁部に設けてある。更に図2に示したように遊技盤から表面12aを前記誘導レール3の高さより僅かに低くしてこの表面の外側縁部に沿ってリブ状の突条14を突設し、この突条の高さを誘導レール3の高さに揃えて、前記障害釘11の高さより高いものとしてある。
尚、上記突条14は装飾枠12の外側縁部に沿って設けることによって使用時には遊技盤1の前面を被うガラス板の装着枠(金枠)の背後に位置し遊技者からは直接視覚されないものとなる。
【0023】
本発明は上述の様に構成されることから、遊技盤の表面にセル版を貼り、次に障害釘11を植設し、この障害釘を囲むように誘導レール3を固定し、更にこの誘導レールを囲むように装飾枠12を止着した状態の半加工状態にある遊技盤1を次の大型入賞装置等の部品類を組付ける工程に向けて製造ラインにおいて待機させる際に他の遊技盤と共に積重ねた場合に、図2に示したように下になる遊技盤1は上になる遊技盤11の背面を前記誘導レール3若しくはこれと高さを揃えた装飾枠12で受けることになる。
【0024】
このため、積層された各遊技盤は表面側を上にして積み重ねたとき、下の遊技盤は上になる遊技盤の背面に直接障害釘11を当接することがなくなるので、従来のように上の遊技盤の重量を受けて変形する危険から開放され、また積み重ね作業時に衝撃を受けることもないので安心して作業することができることになる。
【0028】
【発明の効果】
以上、本発明を実施例につき説明したが、前記構成において明らかな様に本発明によれば、遊技盤表面に障害釘11を植設し、誘導レール3を固定し、更には装飾枠12,15を固定した半加工状態の遊技盤をその製造ラインの途中で、或いは備蓄するに当たって複数枚を上下重ね合せに積み上げたとき、遊技盤面に植設した前記障害釘11はこれを取り巻く誘導レール3に守られて遊技盤に直接触れることがないので、積層される遊技盤の重量を受けて変形することがなく、また積み重ね作業中にも重ね合せの衝撃を直接受けることがないので打込み角度を変更されたりすることがない。
【0029】
又、前述のように障害釘11は誘導レール3によって守られていることから出荷に際して梱包する場合、コンパクトに纏め効率的に梱包するため遊技盤1同志を対面させて梱包しても相互の障害釘が突き合うことがないので、安全に梱包することができる。勿論、この場合誘導レール相互が向き合うことからこの両者間に薄いクッション材を介挿することで対応することができ、梱包を小型化することができる。
【0030】
素より本発明によれば、釘打機によって予め一定の位置に定められた角度で打込まれた障害釘はその状態が維持されることから安定した製品の提供が可能となると共に、製造後における検査において、或いは遊技場に設置後において釘調整作業が頗る容易となり、熟練した作業員の手間を要することもなく極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遊技盤の正面図。
【図2】 図1のA−A線に沿って断面とした一部省略する拡大断面図。
【符号の説明】
1 遊技盤
2 遊技部
3 誘導レール
3a 外レール
3b 内レール
4 表示装置
5 始動用入賞装置
7 大型の入賞装置
8,9 小型の入賞装置
10 風車
11 障害釘
12 装飾枠
12a 装飾枠の表面
14 突条

Claims (1)

  1. 盤の前面中央部に遊技部を形成し、この遊技部に打球を導く誘導レールを備えると共に、前記遊技部の適所に入賞装置、表示装置、風車等を適宜配置し、且つその他の適所に障害釘を適宜植設してなる分離式のパチンコ機の遊技盤において、前記障害釘高さを前記誘導レールの高さより低く形成してなることを特徴とした分離式のパチンコ機の遊技盤。
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