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JP4515215B2 - ソケット - Google Patents
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JP4515215B2 - ソケット - Google Patents

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Description

本発明は、ソケットに関するものである。
従来、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子とレンズ等の光学素子とを一体化したカメラモジュールを携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の小型電子機器の基板に実装するためにソケットが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
図24は従来のソケットの分解斜視図である。
図において、301はカバー、311はハウジング本体、312はシェル(Shell)、313は端子、314は印刷配線板、320はカメラモジュールである。この場合、複数の端子を備える樹脂製のハウジング本体311が基板としての印刷配線板314に実装され、前記ハウジング本体311内にカメラモジュール320を挿入して取付ける。なお、前記ハウジング本体311の周囲壁は電磁波をシールドするため金属製のシェル312によって覆われている。そして、カメラモジュール320をハウジング本体311内に取付けた後に、上方から金属製のカバー301を取付けるようになっている。
意匠登録第1179175号公報
しかしながら、前記従来のソケットにおいては、カメラモジュール320が外れることを防止するためにカバー301を必要とするので、部品点数が多くなってしまう。そのため、カメラモジュール301を印刷配線板314に実装する際の工程数も増加し、実装のためのコストが高くなってしまう。また、ハウジング本体311は、四方に樹脂製の側壁を備えているので、側壁の厚さによって外形寸法が大きくなってしまい、印刷配線板314における専有面積が大きくなってしまう。特に、小型電子機器においては、印刷配線板314の面積が限られているので、専有面積が大きいことは、重大な問題となる。さらに、前記側壁の周囲を覆うシェル312が複数の金属製板部材を組合せることによって形成されているので、組合せの際に生じる不可避的な寸法誤差によって寸法精度が低下してしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、樹脂製の板状の底板部に、該底板部に垂直に延在して底板の周囲を取囲む側壁を形成する単一の金属製板部材から成るシェルを取付けて一端面が開放された有底容器状のソケットを形成することによって、部品点数が少なく、外形寸法が小さく、基板における専有面積が小さく、寸法精度が高く、低コストでモジュールを容易に、かつ、正確に実装することができるソケットを提供することを目的とする。
そのために、本発明のソケットにおいては、モジュールが収容されるソケットであって、絶縁性材料から成り、前記モジュールの底面と対向する底部材と、該底部材に装填(てん)された端子と、単一の金属板から成り、隣接する平坦な側壁同士が互いに連結されて両端が開放された四角筒状に形成され、一端が前記底部材に取付けられ、前記モジュールの側面の上下方向の少なくとも一部を全周に亘(わた)り囲繞(にょう)する側壁部材とを有し、該側壁部材は、前記側壁から内方に突出し、前記モジュールと係合する弾性係合片を備え、該弾性係合片は、基端が前記側壁に接続され、該側壁から内方に突出する自由端が前記モジュールと係合する舌片状の部材であり、前記側壁には、前記弾性係合片の基端が接続された部位の両側がトーションばねとして機能するように開口が形成され、前記モジュールを弾性的に保持する。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記側壁部材は内方に突出する弾性接触片を備え、該弾性接触片が前記モジュールの側面に形成された金属被覆と接続して、前記モジュールをシールドする。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記端子は前記底部材より上方に突出し、前記モジュールの底面の配線に接触する弾性腕部材を備える。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記側壁部材は底部材側の端縁に挿入突起を備え、前記底部材は、前記挿入突起に対応する部位に形成された本体の上面より上方に突出する側壁支持部材及び挿入貫通孔(こう)を備え、前記挿入突起が前記挿入貫通孔に挿入され、前記側壁部材の外面が前記側壁支持部材の内面に当接する。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記側壁部材は金属板の両端部を接合した接合部を備え、前記金属板の両端部は前記接合部においてかしめによって接合されている。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記側壁部材は、前記モジュールの突出部が挿入される係合スロット、及び、側壁部材本体の底部材と反対側の端縁から突出して前記係合スロットの端部を囲繞し、前記係合スロット両側の側壁部材本体を連結するブリッジ部を備える。
本発明によれば、ソケットは、樹脂製の板状の底板部に、該底板部に垂直に延在して底板の周囲を取囲む側壁を形成する単一の金属製板部材から成るシェルを取付けることによって、一端面が開放された有底容器状に形成される。そのため、部品点数が少なく、外形寸法が小さく、基板における専有面積が小さく、寸法精度が高く、低コストでモジュールを容易に、かつ、正確に実装することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるソケットの分解斜視図、図2は本発明の実施の形態におけるソケットの正面図、図3は本発明の実施の形態におけるソケットの側面図、図4は本発明の実施の形態におけるソケットの平面図、図5は本発明の実施の形態におけるソケットの断面図であり図3のA−A矢視断面図、図6は本発明の実施の形態におけるソケットの断面図であり図2のB−B矢視断面図、図7は本発明の実施の形態におけるソケットの断面図であり図2のC−C矢視断面図である。
図において、10は本実施の形態におけるソケットであり、後述されるモジュール53を同じく後述される基板51に電気的に接続するために使用される。なお、本実施の形態において、モジュール53は、例えば、CCD、CMOSイメージセンサ等の撮像素子とレンズ等の光学素子とを一体化したカメラモジュールであるが、いかなる種類のモジュールであってもよく、赤外線センサ、指紋読取センサ等のセンサを含むセンサモジュール、マイクロホン等の音響素子モジュール等のようなモジュールであってもよい。また、ソケット10は、モジュール53を、例えば、携帯電話機、PDA等の小型電子機器に実装するために使用されるが、いかなる装置に実装するために使用されてもよく、テレビ、洗濯機、冷蔵庫等の家庭用電気装置、防犯用監視装置、自動車等の装置に実装するために使用されてもよい。さらに、ソケット10は、プリント回路基板等の基板に実装されるが、該基板はいかなる種類の基板であってもよい。
また、本実施の形態において、ソケット10の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、ソケット10又はその構成部品が図に示される姿勢である場合に適切であるが、ソケット10又はその構成部品の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1に示されるように、ソケット10は、前記モジュール53を収容するものであり、底部材としてのハウジング部材11、該ハウジング部材11に取付けられる端子21、及び、ハウジング部材11に取付けられる側壁部材としてのシェル31を有し、一端面が開放された有底容器状の形状を備える。前記シェル31はモジュール53の側面55の少なくとも一部を全周に亘り囲繞する。すなわち、モジュール53の側面55の下端から上端までの全部の範囲を囲繞するものでなくてもよく、該範囲の一部を囲繞するものであればよい。なお、本実施の形態においては、前記有底容器が概略直方体である場合、すなわち、前記シェル31が四角筒状の形状を備え、該四角筒の一方の端面がハウジング部材11によって塞(ふさ)がれ、前記四角筒の他方の端面が開放されている場合について説明する。
前記ハウジング部材11は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された板状の部材であり、側壁を備えていない。そして、前記ハウジング部材11本体の長軸の両端には、側壁支持部材としてのシェル支持部12がそれぞれ一体的に形成されている。該シェル支持部12は、概略長方形の板状の部材であり、前記ハウジング部材11本体の上面より上方に突出している。なお、ハウジング部材11本体とシェル支持部12との間には、シェル31の下端縁の一部が進入する溝状の間隙(げき)12aが形成されている。また、該間隙12aの中央部には、図7に示されるように、スロット状の挿入貫通孔12bが形成され、該挿入貫通孔12bにシェル31の挿入突起32が挿入される。
そして、前記ハウジング部材11本体の短軸の両端には、短軸方向に外方に向けて延在する端部突出部材13及び中間突出部材14が形成されている。なお、該中間突出部材14の数は、例えば、両端に各々二つであるが、任意に設定することができる。また、前記端部突出部材13の側面13aは、ハウジング部材11本体の長軸の両端面と面一である。なお、前記側面13aは、シェル31の下端縁近傍の内面に当接することが望ましいが、必ずしも当接しなくてもよい。さらに、前記端部突出部材13の端面13b及び中間突出部材14の端面14aは、前記側面13aと直交する方向に延在し、シェル31の下端縁近傍の内面に当接する。
また、前記ハウジング部材11本体の短軸の両端には、短軸方向に延在する端子受入溝15が所定のピッチで七本ずつ形成され、各端子受入溝15には端子21が一つずつ装填されるようになっている。なお、前記端子受入溝15のピッチ及び数は適宜設定することができる。また、必ずしもすべての端子受入溝15に端子21が装填される必要はなく、モジュール53の底面に露出するパッドの配列に対応させて、前記端子21を適宜省略することができる。そして、図7に示されるように、各端子受入溝15の奥部に連通して、ハウジング部材11本体の中心に向けて延在する収容凹部15aが形成され、該収容凹部15aに端子21本体が収容される。また、前記端子受入溝15の入口部は、前記端部突出部材13の端面13b及び中間突出部材14の端面14aよりもハウジング部材11本体の中心よりに位置し、図4に示されるように、前記端子受入溝15の入口部とシェル31の内面との間に、端子21の弾性腕部材としての接続腕部23の動きを許容する空間を提供する。
そして、前記端子21は、金属板を打抜き、曲げ加工を施すことによって形成され、本体は、略U字形状であり、下側基部21a及び上側基部21bを備え、下側基部21aと上側基部21bとが湾曲部によって連結され、該湾曲部が弾性変形することによって、ばねとして機能する。また、下側基部21aは、上側基部21bより幅広であり、両側面に前記ハウジング部材11の収容凹部15aの側壁に食込むための凸部が形成され、先端にはテール部22が接続されている。そして、上側基部21bの先端には、モジュール53の底面に露出するパッドに電気的に接続されるコンタクト片として機能する接続腕部23が接続されている。該接続腕部23は、屈曲部を介して上側基部21bに接続され、斜め上方に向けて延在する。また、接続腕部23の自由端である上端近傍には、膨出形状を備え、前記モジュール53のパッドの表面に当接するコンタクト部23aが形成されている。
前記端子21がハウジング部材11の端子受入溝15内に装填された状態では、図7に示されるように、下側基部21aが、収容凹部15aの両側壁を構成する面によって、左右方向から挟まれて固定される。この場合、下側基部21aの凸部が収容凹部15aの側壁に食込むので、下側基部21aは確実に固定される。また、図6に示されるように、テール部22の下面はハウジング部材11の下面よりわずかに下方に突出し、接続腕部23はハウジング部材11の上面より大きく上方に突出する。そして、前記テール部22は、後述される基板51の面上に形成された配線に、はんだ付等によって接続される。
本実施の形態において、シェル31は、単一の金属製板部材から成り、該金属製板部材を四つの屈曲部35aにおいて直角に屈曲させ、両端部を相互に当接させて接合することによって形成された四角筒体である。すなわち、四つの長方形の平面を互いに直交するように接続した形状を有する。そして、前記シェル31は、下端縁がハウジング部材11の周縁に接続され、ソケット10の側壁として機能する。すなわち、シェル31の四つの平面がハウジング部材11の四方を取囲む側壁となる。なお、前記シェル31の断面形状は、図4に示される例においては、一方の組の対向辺が他方の組の対向辺よりも長い長方形であるが、正方形であってもよい。この場合、前記両端部を接合することによって生じた接合部37は、図3に示されるように、前記四角筒体の一側面の中心部に位置する。また、一方の端部には凸状部37aを形成し、他方の端部には凸状部37aに対応する凹状部を形成し、前記凸状部37aと凹状部とを係合させた後、かしめることによって前記凸状部37aと凹状部とを相互に締付け、前記接合部37における両端部の接合が強固なものにされている。なお、本実施の形態においては、かしめによって前記両端部を接合するようになっているが、はんだ付、溶接、接着剤等の接合手段によって前記両端部を接合することもできる。
そして、シェル31の下端縁には、下方向に突出する複数の突起が形成されている。該突起には、挿入突起32、幅広突起33及び幅狭突起34が含まれる。この場合、前記挿入突起32及び幅広突起33は短い方の組の対向する下端縁に形成され、幅狭突起34は長い方の組の対向する下端縁に形成されている。前記挿入突起32は短い方の下端縁の中央にそれぞれ形成され、前記幅広突起33は挿入突起32の両側にそれぞれ形成されている。なお、一方の挿入突起32の中心には前記接合部37が位置する。また、前記幅狭突起34は、所定のピッチで六本ずつ形成されている。
シェル31の下端縁がハウジング部材11の周縁に接続されると、図2、3、5及び6に示されるように、挿入突起32、幅広突起33及び幅狭突起34の下端面は、テール部22の下面と同様に、ハウジング部材11の下面よりわずかに下方に突出する。これにより、挿入突起32、幅広突起33及び幅狭突起34は、基板51の面上に形成されたパッドに、はんだ付によって接続される。なお、前記パッドの中の少なくともいくつかは、基板51のグランド線に接続されている。これにより、前記シェル31は、接地され、電磁シールドとして機能することができる。
なお、幅狭突起34の接続パッドはすべて基板51のグランド線に接続され、かつ、幅狭突起34は、図7に示されるように、端子21のテール部22の先端に近接し、平面上において、テール部22の先端とともに二等辺三角形の頂点を構成するような配置となることが望ましい。すなわち、図2のC−C矢視断面上において、幅狭突起34が端子21のテール部22の先端に近接し、かつ、各々の幅狭突起34から該幅狭突起34両側のテール部22の先端までの距離が等しくなるように配置されることが望ましい。
また、シェル31の下端縁がハウジング部材11の周縁に接続された状態では、図5〜7に示されるように、挿入突起32が挿入貫通孔12bに挿入される。この場合、幅広突起33の内面が端部突出部材13の側面13aに当接することが望ましいが、必ずしも当接しなくてもよい。また、端部突出部材13の端面13b及び中間突出部材14の端面14aがシェル31の短い方の下端縁近傍における内面に当接することが望ましいが、必ずしも当接しなくてもよい。さらに、挿入突起32の外面はシェル支持部12の内側対向面に当接し、シェル31の下端縁における挿入突起32の近傍部が溝状の間隙12aに進入する。これにより、シェル31とハウジング部材11とが確実に接続され、かつ、シェル31は、ハウジング部材11によって確実に保持されるので、形状が安定して強固なものとなる。
さらに、シェル31本体は、比較的厚さの厚い厚肉部31a及び比較的厚さの薄い薄肉部31bを有するものであることが望ましい。この場合、シェル31の強度の観点から、上端縁から所定距離の範囲のみを薄肉部31bとすることが望ましい。なお、31cは厚肉部31aと薄肉部31bとの間の境界線である。そして、シェル31の上端縁近傍を屈曲部36aにおいて屈曲させることによって、外側に向けて傾斜する傾斜部36が形成されている。なお、該傾斜部36は前記薄肉部31bに含まれている。前記傾斜部36によって、シェル31の断面が上端において上方に向かって拡大されるので、モジュール53を実装する際に、該モジュール53を上方からシェル31内に挿入する作業を容易に行うことができる。また、前記屈曲部35aに対応する位置には、切欠部35が形成され、四つの平面における薄肉部31bは互いに独立した状態になっている。
そして、挿入突起32が形成され、かつ、接合部37を備えていないシェル31の面には、図1及び6に示されるように、上下方向に延在する細長い開口の係合スロット47が形成されている。モジュール53の一側面には、モジュール53の向き、すなわち、極性を示すための突出部としての極性キーが、外方に突出するように形成されている。そして、モジュール53を実装する際には、極性キーが係合スロット47に嵌(かん)合するようにして、モジュール53を上方からシェル31内に挿入する。これにより、モジュール53が所定の向きでソケット10に取付けられ、モジュール53の底面に露出する所定のパッドが、所定の端子21の接続腕部23に接続される。
前記係合スロット47の上端は、傾斜部36と一体的に、かつ、傾斜部36の上端縁から突出するように形成されたブリッジ部48によって取囲まれている。該ブリッジ部48によって、係合スロット47の両側の傾斜部36が相互に連結されて一体化されるので、係合スロット47が形成されているシェル31の面の強度が向上し、変形を防止することができる。なお、前記ブリッジ部48は、傾斜部36から更に屈曲し、図1及び2に示されるように、ほぼ水平な状態となっている。そのため、係合スロット47の上端近傍は、図1及び4に示されるように、上方に向かって開放した状態となるので、モジュール53を実装する際に、モジュール53の極性キーを上方から係合スロット47内に容易に挿入することができる。
また、挿入突起32が形成されたシェル31の面のそれぞれには、ソケット10に取付けられたモジュール53の側面55に接触し、該側面上に形成された金属被覆と電気的に接続する弾性接触片としての第1のグランド用ばね部材41が二つずつ形成されている。前記モジュール53の金属被覆は、電磁シールドとして機能するものであり、第1のグランド用ばね部材41に接触することによって、シェル31を通して、基板51のグランド線と導通する。なお、第1のグランド用ばね部材41の数や位置は任意に設定することができる。また、第1のグランド用ばね部材41は、打抜加工等の加工方法によってシェル31の一部を切断することによって形成されるので、第1のグランド用ばね部材41の周囲には開口42が形成される。
一方、挿入突起32が形成されていないシェル31の面のそれぞれには、ソケット10に取付けられたモジュール53の側面55に接触し、該側面上に形成された金属被覆と電気的に接続する弾性接触片としての第2のグランド用ばね部材43が二つずつ形成されている。なお、第2のグランド用ばね部材43は、前記第1のグランド用ばね部材41と同様の方法で形成され、かつ、同様の機能を備える。また、第2のグランド用ばね部材43の数や位置は任意に設定することができる。本実施の形態においては、第2のグランド用ばね部材43は、互いに接近して形成されているので、二つの第2のグランド用ばね部材43の周囲の開口44は、連結されて一つになっている。
さらに、挿入突起32が形成されていないシェル31の面のそれぞれには、ソケット10に取付けられたモジュール53の側面55に形成された後述される係合凹部57と係合してモジュール53をロックする弾性係合片としてのロック用ばね部材45が二つずつ形成されている。また、該ロック用ばね部材45は、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43と同様に、打抜加工等の加工方法によってシェル31の一部を切断することによって形成されるので、ロック用ばね部材45の周囲には開口46が形成される。なお、前記モジュール53の金属被覆が係合凹部57内にも形成されている場合、ロック用ばね部材45は、前記第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43と同様にグランド用ばね部材としても機能する。
次に、前記シェル31の構成を詳細に説明する。
図8は本発明の実施の形態におけるシェルの斜視図、図9は本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図8のF部拡大図、図10は本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図8のG部拡大図、図11は本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図6のH部拡大図、図12は本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図5のI部拡大図、図13は本発明の実施の形態におけるシェルの正面図、図14は本発明の実施の形態におけるシェル左側面図、図15は本発明の実施の形態におけるシェル右側面図、図16は本発明の実施の形態におけるシェルの平面図である。
図8は、シェル31を図1とは反対側の上方から観た斜視図であり、係合スロット47の上端近傍の形状及びブリッジ部48の形状を的確に示している。さらに、図9、12、13及び16を参照することによって、ブリッジ部48が傾斜部36から更に屈曲してほぼ水平な状態となっていること、及び、係合スロット47の上端近傍が上方に向かって開放した状態となっていることを的確に把握することができる。また、図8は、接合部37及び凸状部37aの形状を的確に示している。さらに、図10及び15を参照することによって、接合部37が傾斜部36の上端から幅広突起33下端まで、上下方向に延在することを的確に把握することができる。
また、第1のグランド用ばね部材41、第2のグランド用ばね部材43及びロック用ばね部材45は、シェル31の側壁としての内壁面から内方に向けて突出するようになっている。図13〜15に示されるように、第1のグランド用ばね部材41、第2のグランド用ばね部材43及びロック用ばね部材45は、上端がシェル31本体の薄肉部31bに接続され、斜め下向きに延在する細長い長方形の舌片状の部材であり、下端が自由端となっている。なお、第1のグランド用ばね部材41、第2のグランド用ばね部材43及びロック用ばね部材45の下端の先端部分は、図11及び12に示されるように、外方に向けて湾曲され、湾曲部が内方に向けて最も突出した位置となる。これにより、モジュール53を実装する際に、第1のグランド用ばね部材41、第2のグランド用ばね部材43及びロック用ばね部材45の湾曲部の湾曲した面がモジュール53の側面55に当接するので、該モジュール53の側面55が前記湾曲部に接触しながら移動しても、抵抗を受けることがなくスムーズに移動することができる。
なお、ロック用ばね部材45の下端の先端部分は、図11に示されるように、大きく湾曲されてほぼ水平となり、湾曲部における屈曲角度が鋭角になっている。これにより、前記ロック用ばね部材45の湾曲部は、モジュール53の側面55に形成された係合凹部57の内面に適合し、該係合凹部57との係合が確実で外れ難いものとなる。また、図11、12及び16に示されるように、ロック用ばね部材45の湾曲部が内方に向けて突出する量は、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43の湾曲部が内方に向けて突出する量よりも大きくなっている。これは、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43の湾曲部がソケット10に取付けられたモジュール53の側面55に接触するのに対して、ロック用ばね部材45の湾曲部は、モジュール53の側面55に形成された係合凹部57と係合するためである。
次に、前記第1のグランド用ばね部材41、第2のグランド用ばね部材43及びロック用ばね部材45のばねとしての機能について説明する。
図17は本発明の実施の形態におけるロック用ばね部材の第1の拡大図であり図13のJ部拡大図、図18は本発明の実施の形態におけるロック用ばね部材の第2の拡大図であり図13のJ部拡大図、図19は本発明の実施の形態における第1のグランド用ばね部材の拡大図であり図15のK部拡大図である。
ロック用ばね部材45の自由端としての湾曲部は、モジュール53を実装する際に、該モジュール53の側面55によって外方へ押されてシェル31の内壁面に接近した位置になった後に、モジュール53の実装が完了すると、モジュール53の係合凹部57内に進入する必要がある。そのため、前記湾曲部は、移動範囲が長くなり、かつ、移動範囲の全長に亘り、モジュール53の側面55又は係合凹部57の側面に押付けられる方向に付勢された状態にあることが要求される。すなわち、湾曲部の移動範囲の全長に亘り、ロック用ばね部材45がばねとしての機能を発揮することが要求される。
そこで、ロック用ばね部材45及び開口46は、図17に示されるような形状及び寸法を有する。開口46は、ロック用ばね部材45がシェル31の薄肉部31bに接続される部位において、横方向へ延在する幅広部46aを備える。なお、図17において、L1はロック用ばね部材45の薄肉部31bへの接続部から自由端までの距離、すなわち、ロック用ばね部材45の長さであり、L2は幅広部46aの上端縁から傾斜部36の上端縁までの距離であり、W1はロック用ばね部材45の幅であり、W2は幅広部46aの両側端間の距離である。
ここで、ロック用ばね部材45がばねとしての機能を発揮する湾曲部の移動範囲を確保しながらロック用ばね部材45を永久変形させず、モジュール53の側面55又は係合凹部57の側面に押し付けられる方向に付勢するためには、L1を長くすることが望ましい。しかし、シェル36の上下方向の寸法、モジュール53の係合凹部57の位置等の制約から、L1を十分に長くすることは困難である。そこで、本実施の形態においては、W2をできる限り大きくし、L2をできる限り小さくするようになっている。これにより、図18において、ハッチングで示されるエリア45aが細長い長方形状となり、トーションばねとして機能する。すなわち、エリア45aが弾性的に捩(ねじ)れ変形する。特に、本実施の形態においては、エリア45aが厚さの薄い薄肉部31bに位置するので、前記エリア45aは、ロック用ばね部材45から受ける力が比較的弱くても、捩れ変形してトーションばねとして機能する。そのため、ロック用ばね部材45がばねとしての機能を発揮する湾曲部の移動範囲を確保しながらロック用ばね部材45を永久変形させず、モジュール53の側面55又は係合凹部57の側面に押し付けられる方向に付勢する。なお、L2、W1及びW2の寸法は、エリア45aがトーションばねとして機能することができる形状となるように、任意に設定することができる。
一方、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43の自由端としての湾曲部は、モジュール53を実装する際に、移動範囲が長くなる必要がない。そのため、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43がばねとしての機能を発揮する湾曲部の移動範囲が、ロック用ばね部材45と比較して、短くてよいので、トーションばねとして機能するエリアを必要としない。そこで、図19に示されるように、第1のグランド用ばね部材41がシェル31の薄肉部31bに接続される部位は、傾斜部36の上端縁から、比較的離れている。なお、ロック用ばね部材45の場合に幅広部46aを形成したのと同様に、第1のグランド用ばね部材41の場合に開口42に幅広部42aを形成することができる。また、第2のグランド用ばね部材43の場合も同様である。
次に、前記ソケット10にモジュール53を実装する動作について説明する。
図20は本発明の実施の形態におけるソケットの第1の断面図であり図2のD−D矢視断面図、図21は本発明の実施の形態におけるソケットの第2の断面図であり図2のE−E矢視断面図、図22は本発明の実施の形態におけるモジュールを実装した後のソケットの第1の断面図、図23は本発明の実施の形態におけるモジュールを実装した後のソケットの第2の断面図である。
図20及び21に示されるように、ソケット10はあらかじめ基板51に取付けられている。該基板51は配線を有し、該配線は、少なくともソケット10を取付ける部位において表面に露出してランド、パッド等の接続部を形成し、ソケット10の端子21をはんだ付等の接続手段によって接続することができるようになっている。そして、前記接続部に端子21のテール部22の下面がはんだ付等の接続手段によって接続されている。また、前記基板51はグランド線を有し、該グランド線は、少なくともソケット10を取付ける部位において表面に露出して接続パッドを形成し、ソケット10の挿入突起32、幅広突起33及び幅狭突起34をはんだ付等の接続手段によって接続することができるようになっている。そして、前記接続部に挿入突起32、幅広突起33及び幅狭突起34の下端面がはんだ付等の接続手段によって接続されている。
モジュール53が実装される前の状態において、端子21の接続腕部23の自由端は、ハウジング部材11の上面から大きく上方に突出している。また、第1のグランド用ばね部材41、第2のグランド用ばね部材43及びロック用ばね部材45の湾曲部は、シェル31の内壁面から大きく内方に突出している。なお、シェル31の厚肉部31aの厚さをt1とし、薄肉部31bの厚さをt2とすると、t1>t2の関係にある。
そして、モジュール53は、上方からシェル31内に挿入され、図22及び23に示されるように、ソケット10に実装される。前記モジュール53は、上面54、側面55及び底面56を備え、上面54及び側面55には、めっき加工等によって金属被覆が形成されている。また、底面56には所定のパッドが露出し、所定の端子21の接続腕部23に接続される。
ここで、シェル31の上端には傾斜部36が形成され、該傾斜部36によって、シェル31の断面が上端において上方に向かって拡大されているので、モジュール53を上方からシェル31内に容易に挿入することができる。また、モジュール53の側面55の一つには外方に突出する図示されない極性キーが形成されており、モジュール53をシェル31内に挿入する際には、極性キーが前記シェル31の係合スロット47に嵌合するようにして、モジュール53を上方からシェル31内に挿入する。なお、係合スロット47の上端近傍は、上方に向かって開放しているので、モジュール53の極性キーを上方から係合スロット47内に容易に挿入することができる。これにより、モジュール53が所定の向きでソケット10に取付けられ、モジュール53の底面に露出する所定のパッドが、所定の端子21の接続腕部23に接続される。
さらに、モジュール53をシェル31内に挿入する際には、モジュール53の側面55が第1のグランド用ばね部材41、第2のグランド用ばね部材43及びロック用ばね部材45の湾曲部に接触しながら移動する。この場合、前記湾曲部は、モジュール53の側面55によって外方へ押されてシェル31の内壁面に接近する。そして、モジュール53の実装が完了して、図22及び23に示されるような状態になると、ロック用ばね部材45の自由端としての湾曲部は、モジュール53の係合凹部57内に進入し、該係合凹部57と係合する。なお、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43の湾曲部は、モジュール53の側面55によって押された状態にある。この場合、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43のばねとしての機能によって、前記湾曲部と側面55上に形成された金属被覆との電気的な接続が確保される。
また、モジュール53が実装された状態において、端子21は、モジュール53の底面56によって上方から押されるので弾性的に変形し、図22及び23に示されるような形状になる。そのため、端子21のばねとしての機能によって、接続腕部23のコンタクト部23aとモジュール53の底面56のパッドとの電気的な接続が確保される。さらに、モジュール53は、端子21のばねとしての機能によって上方に押上げる力を受けるが、ロック用ばね部材45の湾曲部が係合凹部57と係合しているので上方への移動が規制される。これにより、モジュール53は、端子21とロック用ばね部材45とによって上下から挟み込まれた状態となって弾性的に保持されるので、上下方向にがたつくことがない。
さらに、モジュール53は、ロック用ばね部材45のばねとしての機能によって、両側から挟み込まれ、また、第1のグランド用ばね部材41及び第2のグランド用ばね部材43のばねとしての機能によって四方から挟み込まれた状態となって弾性的に保持されるので、横方向にがたつくことがない。
このように、本実施の形態において、ソケット10は、絶縁性材料から成り、側壁を備えていないハウジング部材11と、単一の金属板から成り、前記ハウジング部材11に取付けられ、モジュール53の側面55の少なくとも一部を全周に亘り囲繞するシェル31とを有し、収容したモジュール53を弾性的に保持するようになっている。
そのため、モジュール53が外れることを防止するためのカバーが不要となるので、部品点数を低減することができ、モジュール53を実装する際の工程数も減少し、実装のためのコストを低減することができる。また、絶縁性材料の側壁を備えておらず、金属板から成るシェル31によってモジュール53を取囲むので、ソケット10の外形寸法を小さくすることができ、基板51における専有面積を小さくすることができる。さらに、シェル31が単一の金属板から成り、複数の部材を組合せたものでないので、部材の組合せの際に生じる不可避的な寸法誤差によってシェル31の寸法精度が低下することを防止することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態におけるソケットの分解斜視図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの正面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの側面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの平面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの断面図であり図3のA−A矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの断面図であり図2のB−B矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの断面図であり図2のC−C矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるシェルの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図8のF部拡大図である。 本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図8のG部拡大図である。 本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図6のH部拡大図である。 本発明の実施の形態におけるシェルの部分拡大図であり図5のI部拡大図である。 本発明の実施の形態におけるシェルの正面図である。 本発明の実施の形態におけるシェル左側面図である。 本発明の実施の形態におけるシェル右側面図である。 本発明の実施の形態におけるシェルの平面図である。 本発明の実施の形態におけるロック用ばね部材の第1の拡大図であり図13のJ部拡大図である。 本発明の実施の形態におけるロック用ばね部材の第2の拡大図であり図13のJ部拡大図である。 本発明の実施の形態における第1のグランド用ばね部材の拡大図であり図15のK部拡大図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの第1の断面図であり図2のD−D矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの第2の断面図であり図2のE−E矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるモジュールを実装した後のソケットの第1の断面図である。 本発明の実施の形態におけるモジュールを実装した後のソケットの第2の断面図である。 従来のソケットの分解斜視図である。
符号の説明
10 ソケット
11 ハウジング部材
12 シェル支持部
12b 挿入貫通孔
21 端子
23 接続腕部
31 シェル
32 挿入突起
37 接合部
41 第1のグランド用ばね部材
43 第2のグランド用ばね部材
45 ロック用ばね部材
47 係合スロット
48 ブリッジ部
53 モジュール
55 側面
56 底面
57 係合凹部

Claims (6)

  1. (a)モジュールが収容されるソケットであって、
    (b)絶縁性材料から成り、前記モジュールの面と対向する底部材と
    (c)該底部材に装填された端子と
    (d)単一の金属板から成り、隣接する平坦な側壁同士が互いに連結されて両端が開放された四角筒状に形成され、一端が前記底部材に取付けられ、前記モジュールの側面の上下方向の少なくとも一部を全周に亘り囲繞する側壁部材とを有し、
    (e)該側壁部材は、前記側壁から内方に突出し、前記モジュールと係合する弾性係合片を備え、
    (f)該弾性係合片は、基端が前記側壁に接続され、該側壁から内方に突出する自由端が前記モジュールと係合する舌片状の部材であり、
    (g)前記側壁には、前記弾性係合片の基端が接続された部位の両側がトーションばねとして機能するように開口が形成され、
    )前記モジュールを弾性的に保持すること特徴とするソケット。
  2. 前記側壁部材は内方に突出する弾性接触片を備え、該弾性接触片が前記モジュールの面に形成された金属被覆と接続して、前記モジュールをシールドする請求項1に記載のソケット。
  3. 前記端子は前記底部材より上方に突出し、前記モジュールの面の配線に接触する弾性腕部材を備える請求項1又は2に記載のソケット。
  4. (a)前記側壁部材は底部材側の端縁に挿入突起を備え、
    (b)前記底部材は、前記挿入突起に対応する部位に形成された本体の上面より上方に突出する側壁支持部材及び挿入貫通孔を備え、
    (c)前記挿入突起が前記挿入貫通孔に挿入され、前記側壁部材の外面が前記側壁支持部材の内面に当接する請求項1〜のいずれか1項に記載のソケット。
  5. 前記側壁部材は金属板の両端部を接合した接合部を備え、前記金属板の両端部は前記接合部においてかしめによって接合されている請求項1〜のいずれか1項に記載のソケット。
  6. 前記側壁部材は、前記モジュールの突出部が挿入される係合スロット、及び、側壁部材本体の底部材と反対側の端縁から突出して前記係合スロットの端部を囲繞し、前記係合スロット両側の側壁部材本体を連結するブリッジ部を備える請求項1〜のいずれか1項に記載のソケット。
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