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JP4516333B2 - 加湿器 - Google Patents
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JP4516333B2 - 加湿器 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池等の機器に供給する気体を加湿する加湿器に関し、詳しくは、水透過性の中空糸膜を有する加湿器に関する。
固体高分子型燃料電池においては、水素などの燃料ガス、酸素などの酸化剤ガスを加湿して供給する機器が必要である。
このような加湿器として、内ケースと外ケースとを同心的に備え、内ケースと外ケースとの隙間に中空糸膜束を装填した加湿器が提案されている(特許文献1参照)。そして、このような加湿器は、例えば、前記固体高分子型燃料電池と共に車両に搭載される場合もあり、車両の走行等により振動が加わっても、破損しにくい構造を有する加湿器の開発が望まれている。
特開2002−147802号公報(段落番号0024〜0044、図1)
そこで、本発明は、破損しにくく耐久性が向上した加湿器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、発明は、筒状であると共に一端側に内部と外部を連通させる内ケース孔を有する内ケースと、筒状であると共に他端側に内部と外部を連通させる外ケース孔を周方向に複数有し、前記内ケースの外側に同心的に配置する外ケースと、前記内ケースと前記外ケースとの間に装填され、水透過性を有する中空糸膜が複数束ねられ、両端がそれぞれ封止部を介して前記内ケース及び前記外ケースに固定された中空糸膜束と前記内ケースの一端側に結合した第1配管と、前記外ケースの一端側に結合すると共に、前記第1配管と一体的に接合し前記第1配管と一体である第2配管と、前記外ケースの他端側に結合した第3配管と、前記複数の外ケース孔に被さる環状空間を内部に有し、前記外ケースに取り付けられた第4配管と、前記内ケースと前記第1配管との第1結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第1Oリングと、前記外ケースと前記第2配管との第2結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第2Oリングと、前記外ケースと前記第3配管との第3結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第3Oリングと、前記外ケースと前記第4配管との第4結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第4Oリングと、を備え、前記第1配管の内部、前記内ケースの内部、前記内ケース孔、前記内ケースと前記外ケースとの間であって前記中空糸膜の外、前記外ケース孔、及び、前記第4配管の前記環状空間、を含む第X流路と、前記第2配管の内部、前記中空糸膜の中空部、及び、前記第3配管の内部、を含む第Y流路と、を有し、含水量が異なる2つの気体の一方が前記第X流路を流通し、他方が前記第Y流路を流通することで、含水量の低い気体を加湿する加湿器であって、前記第1Oリングと前記第2Oリングとは、同一の輪切り断面上に配置されたこと特徴とする加湿器である。
このような加湿器によれば、第1配管と第2配管とが一体的に接合してなることより、加湿器の機械的強度が高くなる。また、第1Oリングと第2Oリングを備えたことで気密性は高まり、一方の気体及び他方の気体が加湿器の外部に漏れにくくなる。さらに、第1Oリングと第2Oリングとが、同一の輪切り断面上に配置されているため、加湿器に揺れなどに基づいて外力が加わったときに、第1結合部及び第2結合部に作用する曲げモーメントは小さくなり、その結果、加湿器は破損しにくくなる。したがって、改質器の耐久性が向上する。
また、前記加湿器において、前記第1配管は、前記内ケースの内側に差し込まれて結合しており、前記第2配管は、前記外ケースの外側に外嵌するように結合しており、前記一方は、前記第X流路を、前記第1配管の内部、前記内ケースの内部、前記内ケース孔、前記内ケースと前記外ケースとの間であって前記中空糸膜の外、前記外ケース孔、前記第4配管の前記環状空間、の順で流通することを特徴とする
このような加湿器によれば、第流路について、第1配管が内ケースに差し込まれて結合したことによって、第1配管から内ケースに至る部分において、前記一方の気体が流通する流通路の断面積は大きくなっている。したがって、前記一方の気体は圧力損失を受けにくくなり、良好に流通することができる。
また、第流路について、第2配管に向かって前記他方の気体を流通させた場合には、第2配管が外ケースに外嵌するように結合したことによって、外ケースから第2配管に至る部分において、前記他方の気体が流通する流通路の断面積は大きくなっている。したがって、前記他方の気体は圧力損失を受けにくくなり、良好に流通することができる。
また、前記加湿器において、前記第1配管は、前記内ケースの外側に外嵌するように結合しており、前記第2配管は、前記外ケースの外側に外嵌するように結合しており、前記一方は、前記第X流路を、前記第4配管の前記環状空間、前記外ケース孔、前記内ケースと前記外ケースとの間であって前記中空糸膜の外、前記内ケース孔、前記内ケースの内部、前記第1配管の内部、順で流通することを特徴とする。
このような加湿器によれば、第流路について、第1配管が内ケースに外嵌するように結合したことによって、内ケースから第1配管に至る部分において、前記一方の気体が流通する流通路の断面積は大きくなっている。したがって、前記一方の気体は圧力損失を受けにくくなり、良好に流通することができる。
また、第流路について、第2配管に向かって前記他方の気体を流通させた場合には、第2配管が外ケースに外嵌するように結合したことによって、外ケースから第2配管に至る部分において、前記他方の気体が流通する流通路の断面積は大きくなっている。したがって、前記他方の気体は圧力損失を受けにくくなり、良好に流通することができる。
本発明によれば、破損しにくく耐久性が向上した加湿器を提供することができる。
すなわち、加湿器の内部を流通する一方の気体及び他方の気体は外部に漏れにくくなると共に、加湿器は破損しにくくなり、耐久性が向上する。
また、一方の気体及び他方の気体は、圧力損失を受けにくくなり、加湿器の内部を良好に流通することができる。
次に、本発明の各実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る加湿器について図1から図4を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る加湿器を有する燃料電池システムを搭載した燃料電池自動車の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す燃料電池システムの概要を示す模式図である。図3は、図1に示す加湿器の斜視図であり、図4は、同側断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る燃料電池自動車1は、燃料電池システム2を搭載した自動車である。燃料電池システム2は、主として燃料ガスである水素を供給する水素供給機器としての高圧水素タンク3と、酸化剤ガスである空気を供給する空気供給機器としての圧縮機4と、加湿器10Aと、燃料電池スタック5とを備えて構成されている。そして、燃料電池システム2は、高圧水素タンク3から送り出される水素と、加湿器10Aを介することで加湿された空気(以下、加湿空気という)とによって、燃料電池スタック5の内部にて電気化学反応を生じさせ、電力を発生するシステムである。
また、燃料電池システム2は、燃料電池スタック5を冷却する冷却水の熱交換器として、ラジエータ6を備えている。そして、ラジエータ6で冷却された冷却水が、燃料電池スタック5の内部を通過して、再び還流するように、適所に配管が設けられている。
以上の燃料電池システム2の構成要素のうち、加湿器10A、燃料電池スタック5は、燃料電池ボックス7内に収納されている。燃料電池ボックス7は、フロアパネル8の下(床下)で、車両の前後に伸びるメインフレームに固定されている。
次に、図2を参照して燃料電池システム2の概要を説明する。高圧水素タンク3は、配管を介して、燃料電池スタック5のアノードA側に接続しており、水素を供給可能となっている。圧縮機4は、加湿器10A及び配管を介して、燃料電池スタック5のカソードC側に接続しており、燃料電池自動車1(図1参照)の外部から酸素を含む空気を取り込んで圧縮し、加湿器10Aにて加湿された加湿空気を、カソードC側に供給可能となっている。燃料電池スタック5は、固体高分子膜PEM(Polymer Electrolyte Membrane)を挟持してなる単セルを、複数積層して構成されている。そして、燃料電池スタック5は、水素及び酸素を含む加湿空気によって、電気化学反応を生じさせ発電し、燃料電池スタック5に接続する走行用の電動モータ(図示しない)を駆動させ、燃料電池自動車1(図1参照)を走行可能となっている。
燃料電池スタック5のカソードCの下流側は、配管を介して加湿器10Aに接続しており、発電によりカソードCで生成した水分(水蒸気)を含む空気(これをオフガスという)は、加湿器10Aに供給可能となっている。加湿器10Aは、オフガスを利用して空気を加湿可能となっている。詳細には、加湿器10Aは、中空糸膜HF(Hollow Fiber)を有しており、オフガス中の水分(水蒸気)が中空糸膜HFを透過することで、圧縮機4から供給される空気を加湿し、加湿空気に変換可能となっている。そして、加湿器10Aの下流側には、配管及びバルブが適所に設けられており、前記利用後のオフガスを大気中に排出可能となっている。
次に、第1実施形態に係る加湿器10Aについて、図3及び図4を参照して詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、第1実施形態に係る加湿器10Aは、外形が略円柱体であって、その軸方向が燃料電池自動車1(図1参照)の走行方向に沿って配置されている。加湿器10Aは、中空糸膜HFを利用した膜型の加湿器であって、主として、筒状の内ケース11と、内ケース11の外側に同心的に配置された外ケース12と、複数の中空糸膜を束ねてなる中空糸膜束13と、フロントキャップ14と、フロントマニホールド15と、リアキャップ16とを備えて構成されている。
ここで、説明の都合上、図3及び図4に示すように、燃料電池自動車1の走行方向に対応して、前方(図中左)及び後方(図中右)を設定する。そして、第1実施形態に係る加湿器10Aには、後方側からオフガスが導入され、前方側から空気が導入される。そして、オフガスは加湿器10A内を前方側に向かって流通し、空気は加湿器10A内を後方側に向かって流通する。なお、第1実施形態において、後方側は特許請求の範囲における一端側に相当する。よって、前方側は他端側となる。
内ケース11(インナーケース、インナーパイプとも称される)は、第1実施形態では、前方側に底11aを有する有底円筒体であり、例えばPC(ポリカーボネート)やPPO(ポリフェニレンオキサイド)等の硬質樹脂から形成されている。そして、内ケース11には、その後方側(後記する後封止部13bより前方側)の周面に、内部と外部を連通させる複数の内ケース孔11bが形成されている。また、内ケース11の中空部には、内ケース孔11bより前方側に、外形が円錐状の遮断壁11cが設けられており、後方側より内ケース11の中空部に導入されたオフガスが、遮断壁11cにより遮断されると共に、遮断壁11cの後方側の円錐状の外表面によって加湿器10Aの輪切り断面方向に良好に分散し、内ケース孔11bを通過可能となっている。
外ケース12(アウターケース、アウターパイプとも称される)は、両端が開口した筒体であって、内ケース11と同様、PC等の硬質樹脂から形成されている。そして、外ケース12は、内ケース11の外側に同心的に配置しており、内ケース11と外ケース12との間には、環状の空間12a(以下、環状空間)が形成されている。また、外ケース12の前方側(後記する前封止部13aより後方側)に、外ケース12の内部である環状空間12aと外部とを連通させる複数の外ケース孔12b、12b…が、周方向に形成されており、後記するように、中空糸膜束13の隙間を通過したオフガスが、外ケース孔12b、12b…を通過可能となっている。
さらに、内ケース11と外ケース12との相対位置は、これらを接続するスペーサ(図示しない)及び後記する中空糸膜束13等によって、一定に保持されている。
なお、内ケース孔11b、11b…、及び外ケース孔12b、12b…の軸方向(走行方向)における位置は、前封止部13aと後封止部13bとの間であれば、特に限定はないが、内ケース孔11b、11b…は後封止部13bの近傍に、外ケース孔12b、12b…は前封止部13aの近傍に、それぞれ配置することによって、空気及びオフガスが、中空糸膜を隔て対向して流通する部分は長くなり、加湿効率を高めることが可能となる。
中空糸膜束13は、例えばポリイミド等の高分子材料から形成された中空糸膜が、所定本数(例えば10本〜10000本)にて束ねられたものであり、加湿器10Aの軸方向に沿うようにして環状空間12aに装填されている。また、中空糸膜束13は、その前方側及び後方側において、所定の接着剤が硬化してなる前封止部13a、後封止部13bにより、内ケース11及び外ケース12に固着している。
中空糸膜束13を構成する中空糸膜は、外径が3mm以下(好ましくは0.2〜1mm)の円筒状であり、その周壁に複数の数nmの微細孔を有しており、水(水蒸気)の透過性を備えている。そして、この中空糸膜に対し、含水量の異なる気体を内部と外部に別々に流通させると、含水量の高い気体から水分は吸い出され、この水分が毛管現象により中空糸膜の周壁を透過し、含水量の低い気体に供給(添加)されることで、含水量の低い気体を加湿可能となっている。また、板状の平膜等でなく、このような中空糸膜を使用したことによって、単位体積当たりの有効膜面積は飛躍的に高くなる。
したがって、第1実施形態において、前記した流路は、内ケース11の後方側の開口から、内ケース11の内部と内ケース孔11b、11b…と中空糸膜束13の隙間と外ケース孔12bとを順に経由する流路に相当する。一方、前記した流路は、前方側から後方側に向かって、中空糸膜束13を構成する中空糸膜の中空部を経由する流路に相当する。
フロントキャップ14は、外ケース12に前方側から外嵌するように蓋をする蓋体である。また、フロントキャップ14は、圧縮機4(図1参照)の下流側に接続しており、圧縮機4から供給される空気を、中空糸膜束13を構成する中空糸膜の中空部に前方側から分散して供給可能となっている。さらに、フロントキャップ14と、外ケース12との間には、Oリング14aが設けられ気密性が高められており、空気が外部に漏れにくくなっている。
フロントマニホールド15は、第1実施形態では、外ケース12の外ケース孔12b、12b…から排出されたオフガスを集合させる配管であり、外ケース12に取り付けられる取付部15aと、マニホールド本体15bを備えている。
取付部15aは、外形がリング状を呈する共に、その径方向内側に環状の環状流通路15a1を有している。そして、取付部15aは、外ケース孔12b、12b…に被さるように外ケース12に取り付けられている。また、取付部15aと外ケース12との間には、Oリング15c、15cが設けられて気密性が高められており、オフガスが外部に漏れにくくなっている。
マニホールド本体15bは、複数のパイプが結合された配管であり、第1実施形態ではその途中位置で二股に分かれており、この二股に分かれた部分が取付部15aに上下方向から結合している。したがって、オフガスは、外ケース孔12b、12b…、環状流通路15a1、マニホールド本体15b内部を経由することで集合し、外部に排出可能となっている。
リアキャップ16は、リアキャップ本体16aと、オフガス配管16bと、Oリング16cと、Oリング16dとを備えて構成されている。なお、後記するように、リアキャップ本体16a及びオフガス配管16bは、本実施形態では金属製であり、溶接等によって一体化している。
なお、第1実施形態において、リアキャップ本体16aが特許請求の範囲における第2配管に、オフガス配管16bが第1配管に、Oリング16cが第2Oリングに、Oリング16dが第1Oリングにそれぞれ相当する。
リアキャップ本体16aは、後方側から外ケース12に蓋をする蓋体であって、外ケース12の外側に外嵌するように結合している。言い換えれば、外ケース12は、リアキャップ本体16aの内側に差し込まれるようにして、リアキャップ本体16aに結合している。そして、リアキャップ本体16aの底部16a1は、中空糸膜束13の後方側端面と所定間隔を隔てており、中空糸膜束13の後方側から流出する加湿空気を集合可能となっている。
したがって、外ケース12からリアキャップ本体16aに至る部分において、加湿空気が流通する流通路の断面積は大きくなっており、加湿空気は圧力損失を受けることなく、中空糸膜束13の中空部からリアキャップ本体16aに流通可能となっている。
また、リアキャップ本体16aの下流側には適所に配管が設けられており、加湿空気を下流側の燃料電池スタック5(図1参照)に供給可能となっている。
さらに、Oリング16cが、リアキャップ本体16aと外ケース12との間、つまり、第2配管であるリアキャップ本体16aと外ケース12との結合部(特許請求の範囲における第2結合部に相当)に介装されており、気密性が高められている。したがって、加湿空気は、第2結合部から外部に漏れにくくなっている。
オフガス配管16bは、燃料電池スタック5(図1参照)のカソードCの下流側から排出されるオフガスを、内ケース11の内部に供給する配管である。オフガス配管16bは、先端部が内ケース11の内側に差し込まれて結合している。したがって、オフガス配管16bから、内ケース11に至る部分において、オフガスが流通する流通路の断面積は大きくなっている。よって、オフガスは、オフガス配管16bから内ケース11に至る部分において、圧力損失を受けずに流通可能となっている。
また、Oリング16dが、オフガス配管16bと内ケース11との間、つまり、第1配管であるオフガス配管16bと内ケース11との結合部(特許請求の範囲の第1結合部に相当)に介装されており、気密性が高められている。これにより、オフガスは、第1結合部分から、外部に漏れにくくなっている。
このようなリアキャップ本体16a及びオフガス配管16bは、例えば、炭素鋼、鉄、ステンレス等の金属から成形されている。また、リアキャップ本体16aとオフガス配管16bとは、溶接によって一体的に接合しており、リアキャップ16自体の機械的強度は高められている。
さらに、Oリング16c(第2Oリング)とOリング16d(第1Oリング)とは、同一の輪切り断面P1上に配置している(図示参照)。したがって、燃料電池自動車1(図1参照)の走行によって加湿器10Aが振動したり、加湿器10Aの組立ての際に誤った力が加わったりしても、第1結合部と第2結合部(詳細にはOリング16dとOリング16c)とを支点とする曲げ応力はほとんど発生せず、これら結合部に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。すなわち、Oリング16c及びOリング16dを同一の輪切り断面P1上に配置したことによって、加湿器10Aは破損しにくくなり、耐久性が向上する。
すなわち、Oリング16c及びOリング16dの周面は曲面であるため、Oリング16cとOリング16dとが同一輪切り断面上に配置されず、且つ、リアキャップ本体16aとオフガス配管16bとが一体的に接合していない場合、内ケース11とオフガス配管16bとはOリング16dを節として、外ケース12とリアキャップ本体16aとはOリング16cを節として、別々に曲がってしまうため、各結合部が破損しやすい。
そこで、第1実施形態では、前記したように、リアキャップ本体16aとオフガス配管16bを一体的に接合し、且つ、Oリング16cとOリング16dとを同一の輪切り断面P1上に配置したことによって、リアキャップ本体16aとオフガス配管16bとは別々に曲がりにくくなるため、加湿器10Aは破損しにくくなる。なお、前記したように、内ケース11と外ケースの相対位置は、内ケース11と外ケース12とを接続するスペーサ(図示しない)や、中空糸膜束13、前封止部13a及び後封止部13b等によって、一定に保持されている。
続いて、第1実施形態に係る燃料電池自動車1及び燃料電池システム2の動作について説明する。
図1及び図2に示す高圧水素タンク3から、水素が燃料電池スタック5のアノードA側に供給される。また、圧縮機4の稼動により空気は加湿器10Aに供給され、加湿器10Aによって加湿され、加湿空気として燃料電池スタック5のカソードC側に供給される。燃料電池スタック5は、水素及び加湿空気中の酸素により電気化学反応を生じさせて発電する。この発電による電気エネルギーは、図示しないインバータ等を介して、燃料電池自動車1を走行させる走行用の電動モータ(図示しない)を回転させ、燃料電池自動車1を走行させる。
一方、この発電にともなって、燃料電池スタック5のカソードC側からオフガスが排出され、このオフガスは加湿器10Aに供給される。また、ラジエータ6から供給される冷却水は、燃料電池スタック5を冷却する。
次に、図3及び図4を参照して、第1実施形態に係る加湿器10Aの動作について、詳細に説明する。
圧縮機4(図1参照)から供給される空気は、加湿器10Aの前方側からフロントキャップ14の内部に導入され、中空糸膜束13の前方側から中空糸膜の中空部に侵入し、後方に向かって流れる。
一方、燃料電池スタック5(図1参照)のカソードC側から排出されたオフガスは、後方側から加湿器10Aに導入される。詳細には、オフガスは、燃料電池スタック5のカソードC側の排出口から所定の配管を経由した後、これに接続するオフガス配管16bを経由し、内ケース11に導入される。この内ケース11へのオフガスの導入において、前記したようにオフガス配管16bは内ケース11の内側に差し込まれるようにして結合しているため、オフガス配管16bから内ケース11に至る部分において、オフガスが流通する流通路の断面積は大きくなっており、オフガスは圧力損失を受けることなく、内ケース11の内部に導入される。
その後、オフガスは、遮断壁11cにより内ケース11の径方向に分散され、内ケース孔11b、11b…を通過した後、環状空間12aであって中空糸膜束13の隙間(中空糸膜の間)に導入され、中空糸膜束の隙間を前方に向かって流れる。
すなわち、加湿器10Aでは、含水量の高い気体であるオフガスが中空糸膜束13の隙間(中空糸膜外)を前方に向かって流れ、一方、含水量の低い気体である供給空気が中空糸膜内を後方に向かって流れる。そうすると、オフガス中の水分(水蒸気)の一部は、中空糸膜の壁を透過し、中空糸膜の中空部を流通する空気に添加され、その結果として空気は加湿される。
次いで、加湿空気は、中空糸膜束13の後方側からリアキャップ本体16a内部に流出する。この流出において、リアキャップ本体16aは外ケース12に外嵌しているため、外ケース12からリアキャップ本体16aに至る部分において、加湿空気が流通する流通路の断面積は大きくなっているため、圧力損失を受けることなく、加湿空気は外ケース12からリアキャップ本体16aに流出する。その後、加湿空気は、所定の配管を経て、燃料電池スタック5(図1参照)のカソードC側に供給される。
一方、中空糸膜束13の隙間を前方に向かって通流するオフガスは、外ケース孔12b、12b…を通過して、環状流通路15a1に流出し、マニホールド本体15bの内部を経由し集合した後、燃料電池自動車1(図1参照)の外部に排出される。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態に係る加湿器について、図5を参照して説明する。なお、図5は第2実施形態に係る加湿器の側断面図である。
図5に示すように、第2実施形態に係る加湿器10Bは、第1実施形態に係る加湿器10Aに対して、内ケース21とリアキャップ26が異なる。そして、後方側における内ケース21とリアキャップ26との結合構造が異なる。また、後方側において、リアキャップ26と、内ケース21または外ケース12との結合部(後記する第1結合部及び第2結合部)に配置するOリング26c(第1Oリング)とOリング26d(第2Oリング)とが、同一の輪切り断面P2上に配置されたことを特徴とする。
なお、第2実施形態では、リアキャップ本体26aが特許請求の範囲における第2配管に、オフガス配管26bが第1配管にそれぞれ相当する。また、Oリング26cが特許請求の範囲における第2Oリングに相当し、Oリング26dが第1Oリングにそれぞれ相当する。
また、第2実施形態では、加湿器10Bの前方側からオフガスを導入する点が異なる。そして、第2実施形態において、前記した流路は、外ケース孔12b、12b…から、中空糸膜束13の隙間と、内ケース孔21b、21b…と、内ケース21の内部とを順に経由し、内ケース21の後方側開口に至る流路に相当する。一方、前記した流路は、前方側から後方側に向かって、中空糸膜束13を構成する中空糸膜の中空部を経由する流路に相当する。
内ケース21は、第1実施形態と同様に、外ケース12と同じ長さであり、底21a、内ケース孔21b、21b…を有している。そして、中空糸膜束13の後方側端面は、前方にずれており、第1実施形態に対し、後方側において、オフガス配管26bが内ケース21に外嵌して結合可能となっている。また、中空糸膜束13の後方側端面の前方へのずれに対応して、後封止部13b、内ケース孔21b、21b…、遮断壁21cも前方側にずれている。
リアキャップ26は、リアキャップ本体26a(第2配管)及びオフガス配管26b(第1配管)と、Oリング26c(第2Oリング)と、Oリング26d(第1Oリング)とを備えて構成されている。リアキャップ本体26a及びオフガス配管26bは、第1実施形態と同様に金属製であり、溶接等によって一体的に接合している。また、オフガス配管26bには、内ケース21を通過したオフガスが、後方側(第1実施形態に対して逆向き)に向かって流通する。
そして、加湿器10Cの後方側において、リアキャップ本体26a(第2配管)は、外ケース12の外側に外嵌するように結合している。この結合部(第2結合部)、より詳細には、リアキャップ本体26aと外ケース12との間には、Oリング26cが介装して設けられており、気密性が高められている。
また、オフガス配管26b(第1配管)は、内ケース21の外側に外嵌するように結合している。この結合部(第1結合部)、より詳細には、オフガス配管26bと内ケース21との間には、Oリング26dが介装して設けられており、気密性が高められている。
Oリング26c(第2Oリング)と、Oリング26d(第1Oリング)とは、同一の輪切り断面P2上に配置している。したがって、第1実施形態と同様に、燃料電池自動車1(図1参照)の走行によって加湿器10Bが振動したり、加湿器10Bに誤った力が加わっても、第1結合部及び第2結合部(Oリング26cとOリング26d)を支点とする応力はほとんど発生せず、これら結合部に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。よって、加湿器10Bの機械的耐久性は高くなり、破損しにくくなる。
次に、加湿器10BのOリング26cとOリング26dとが、前後方向にずれて配置して場合について、簡単に説明する。図6に示す加湿器10Cでは、加湿器10Bに対し、Oリング26cに対応するOリング36cと、Oリング26dに対応するOリング36dとが前後方向にずれている。すなわち、Oリング36cの属する輪切り断面P3と、Oリング36dの属する輪切り断面P4とが前後方向にずれている。このような加湿器10Cでは、車両の振動等により外力が加わると、加湿器10Cが破損してしまうおそれがある。
さらに説明すると、この場合において、加湿器10Cに外力が加わると、Oリング36cとOリング36dとがそれぞれ節となって、加湿器10Cが撓む。ここで、Oリング36cとOリング36dとが前後にずれているため、リアキャップ本体36aと外ケース12との結合部と、オフガス配管36bと内ケース31との結合部とが、それぞれ大きく変位する。そのため、これら結合部に過大な応力が発生し、その結果、加湿器10Cが破損するおそれがある。
以上、本発明の好適な各実施形態について一例を説明したが、本発明は前記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
前記した第1実施形態では、中空糸膜の内部に含水量の低い気体である空気を流通させ、外部(中空糸膜束13の隙間)に含水量の高い気体であるオフガスを流通させる場合について説明したが、逆の場合であってもよい。
前記した第1実施形態では、加湿器10Aは、燃料電池システム2を構成し、燃料電池スタック5に供給する空気を加湿するとしたが、加湿器10Aの用途は何ら限定されない。また、加湿する対象も空気に限定されず、その他に燃料ガス(水素)を加湿してもよい。さらに、燃料電池システム2は、燃料電池自動車1に限らず、家庭用電源に適用してもよい。
第1実施形態に係る加湿器を有する燃料電池システムを搭載した燃料電池自動車の構成を示す斜視図である。 図1に示す燃料電池システムの構成を示す模式図である。 図1に示す加湿器の斜視図である。 図1に示す加湿器の側断面図である。 第2実施形態に係る加湿器の側断面図である。 第2実施形態に係る改質器に対し、Oリングが前後にずれた加湿器の側断面図である。
符号の説明
1 燃料電池自動車
2 燃料電池システム
3 高圧水素タンク
4 圧縮機
5 燃料電池スタック
7 燃料電池ボックス
10A、10B 加湿器
11、21 内ケース
11b、21 内ケース孔
12 外ケース
12b 外ケース孔
13 中空糸膜束
14 フロントキャップ
15 フロントマニホールド
16、26 リアキャップ
16a、26a リアキャップ本体(第2配管)
16b、26b オフガス配管(第1配管)
16c、26c Oリング(第2Oリング)
16d、26d Oリング(第1Oリング)
PEM 固体高分子膜
HF 中空糸膜
P1、P2 輪切り断面

Claims (3)

  1. 筒状であると共に一端側に内部と外部を連通させる内ケース孔を有する内ケースと、
    筒状であると共に他端側に内部と外部を連通させる外ケース孔を周方向に複数有し、前記内ケースの外側に同心的に配置する外ケースと、
    前記内ケースと前記外ケースとの間に装填され、水透過性を有する中空糸膜が複数束ねられ、両端がそれぞれ封止部を介して前記内ケース及び前記外ケースに固定された中空糸膜束と
    前記内ケースの一端側に結合した第1配管と、
    前記外ケースの一端側に結合すると共に、前記第1配管と一体的に接合し前記第1配管と一体である第2配管と、
    前記外ケースの他端側に結合した第3配管と、
    前記複数の外ケース孔に被さる環状空間を内部に有し、前記外ケースに取り付けられた第4配管と、
    前記内ケースと前記第1配管との第1結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第1Oリングと、
    前記外ケースと前記第2配管との第2結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第2Oリングと、
    前記外ケースと前記第3配管との第3結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第3Oリングと、
    前記外ケースと前記第4配管との第4結合部に配置され、気密性を高めるため周面が曲面である第4Oリングと、
    を備え、
    前記第1配管の内部、前記内ケースの内部、前記内ケース孔、前記内ケースと前記外ケースとの間であって前記中空糸膜の外、前記外ケース孔、及び、前記第4配管の前記環状空間、を含む第X流路と、
    前記第2配管の内部、前記中空糸膜の中空部、及び、前記第3配管の内部、を含む第Y流路と、
    を有し、
    含水量が異なる2つの気体の一方が前記第X流路を流通し、他方が前記第Y流路を流通することで、含水量の低い気体を加湿する加湿器であって、
    前記第1Oリングと前記第2Oリングとは、同一の輪切り断面上に配置されたこと特徴とする加湿器。
  2. 前記第1配管は、前記内ケースの内側に差し込まれて結合しており、
    前記第2配管は、前記外ケースの外側に外嵌するように結合しており、
    記一方は、前記第X流路を、前記第1配管の内部、前記内ケースの内部、前記内ケース孔、前記内ケースと前記外ケースとの間であって前記中空糸膜の外、前記外ケース孔、前記第4配管の前記環状空間、の順で流通する
    とを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
  3. 前記第1配管は、前記内ケースの外側に外嵌するように結合しており、
    前記第2配管は、前記外ケースの外側に外嵌するように結合しており、
    記一方は、前記第X流路を、前記第4配管の前記環状空間、前記外ケース孔、前記内ケースと前記外ケースとの間であって前記中空糸膜の外、前記内ケース孔、前記内ケースの内部、前記第1配管の内部、順で流通する
    とを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
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