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JP4516634B2 - 洗浄タンク装置 - Google Patents
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Description

この発明は便器の洗浄水を内部に収容し、排水弁を開いてその洗浄水を放出し、便器の洗浄を行う洗浄タンク装置に関し、詳しくはボールタップからオーバーフロー管に補給水を給水するための補強水ホースを備えたものに関する。
従来より、この種洗浄タンク装置として図6に示すようなものが用いられている。
同図において200は洗浄タンクで、その上部に蓋を兼用した手洗鉢202が設けられている。この手洗鉢202には手洗吐水管204が起立する形態で設けられている。
手洗吐水管204からの手洗水は手洗鉢202に落下した後、手洗鉢202の底部の排水孔を通じて洗浄タンク200内部に落下する。
206は洗浄タンク200内部に配設されたボールタップで、浮玉208の昇降に連動して給水及び給水停止を行う。
即ち、浮玉208が下降するとボールタップ206の弁部が開かれて吐水管(厳密にはボールタップ206の吐水口からの水を下向きに導く導管)210を通じ洗浄タンク200内部に給水が行われる。
また一方洗浄タンク200内部の水面の上昇につれて浮玉208が上昇し、そしてその水面が満水状態になると、ボールタップ206の弁部が閉じて給水を停止する。
このボールタップ206からはまた、蛇腹管から成る導水管(図示省略)が延び出していて、その先端部が手洗吐水管204に接続され、洗浄タンク200への給水時に、併せてこの導水管を通じて手洗吐水管204への給水が行われる。
洗浄タンク200の底部にはフロート弁(排水弁)214が設けられている。
このフロート弁214は球状の弁体216と、弁座218とを有しており、その弁体216に対して、洗浄タンク200のタンク壁に設けられた洗浄ハンドル220と一体に回転するL字状の作用レバー222の先端部が、鎖224を介して連結されている。
而してこのフロート弁214は、洗浄ハンドル220が回転操作されると弁体216が弁座218から浮き上がって弁部を開放し、ここにおいて洗浄タンク200内の洗浄水が排出口226を通じて便器に向け放出される。
この例の洗浄タンク装置においては、ボールタップ206から補給水管232が延び出しており、この補給水管232を通じてオーバーフロー管230内に補給水を給水できるようになしてある。
このようにボールタップ206からの水を補給水としてオーバーフロー管230内に給水するようになしているのは次のような理由による。
即ちサイホン式便器の場合には、洗浄タンク200内に収容された洗浄水を放出して便器洗浄を行ったとき、便器の排水トラップ部分の溜水がサイホン現象によって一挙に下流側に排出される。
そこで次にオーバーフロー管230及び排出口226を通じて便器内部の排水トラップ部分に補給水を供給することで、排水トラップ部分での封水切れを防止するようにしている。
しかしながら便器がサイホン便器でない場合等においては、上記補給水ホース232によるオーバーフロー管230内への補給水の給水は不要であり、そこで従来にあってはこのような場合には補給水ホース232の接続口を有しないボールタップを用いて対応していた。
しかしながらこの場合、サイホン便器とそうでない場合とで別々のボールタップを用いることとなり、洗浄水タンク装置をそれらサイホン便器とそうでない便器とに共通に使用できないといった問題がある。
そこで本出願人は先の特許願(特許文献1)において、補給水ホースからの給水をオーバーフロー管内に流出させる第1接続口と、オーバーフロー管の外且つタンク内に流出させる第2差込口とを備えた、オーバーフロー管とは別体のホルダをかかるオーバーフロー管の上端部に取り付け、補給水の給水が不要な場合には補給水ホースの先端部を第2差込口に接続して保持させておくようになした洗浄タンク装置を提案している。
しかしながらこの場合所用部品点数が多くなってしまい、また補給水ホースの先端部を第2接続口に接続し保持させておく際の、補給水ホースのタンク内での取回しに困難を伴う場合が生ずる。
また補給水用ホースを第2差込口に接続した場合、補給水ホースからの給水がタンク内の水面上にそのまま落下することとなるため、その際に給水の落下音を生じないようにするための特別の工夫も必要となる。
特開2002−167836号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、サイホン便器と、そうでない便器とで共通に使用でき、しかも補給水ホースからの補給水の給水を行わない場合においても特別に余分な部品を必要とせず、またタンク内での補給水ホースの取回しも容易である、補給水ホースを備えた洗浄タンク装置を提供することを目的としてなされたものである。
また本発明の他の目的は、補給水ホースからの給水をタンク内に戻す場合において、補給水ホースからの水がタンク内部品等に当ることによって飛沫を生じたり、或いは水音を生じることのない洗浄タンク装置を提供することを目的とする。
而して請求項1のものは、洗浄タンク内部に配設したボールタップから該洗浄タンク内部のオーバーフロー管内に補給水を給水するための補給水ホースを延び出させて成る洗浄タンク装置において、前記洗浄タンクのタンク壁に、前記補給水ホースの先端部を差し込んで保持するための差込口を一体に形成するとともに、該差込口には、該補給水ホースからの給水をタンク内部に流出させる流出口を設けてあり、前記差込口は上端に開口を有する筒体を成していて、筒周壁に沿って前記流出口としての縦の切欠が設けてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記切欠は該切欠から流出した水が前記洗浄タンク内部のフロート弁,ボールタップ及び浮玉の何れにもかからない向きに設けてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記筒体の底面はタンク内に向かって斜め下向きに延びる傾斜ないし湾曲面となしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、洗浄タンクのタンク壁に、補給水ホースの先端部を差し込んで保持するための差込口を一体に形成したもので、本発明によれば、補給水ホースからの補給水をオーバーフロー管内に給水する必要が無い場合には、補給水ホースの先端部を差込口に差し込んでおけば良く、従って本発明の洗浄タンク装置は、サイホン式便器であってもそうでない便器であっても共通に使用することができる。
またこの差込口はタンク壁に一体に形成してあるため、補給水を便器に給水しない場合において、即ちオーバーフロー管内に給水しない場合において、その先端部を保持するための別部品を必要とせず、洗浄タンク装置のコストを低減することができる。
またこの差込口は、補給水ホースの先端部を差し込んで保持するに際して、かかる補給水ホースがタンク内の部品と干渉しない位置に選んで定めておくことができ、これにより補給水ホースと他の部品とがタンク内で干渉するのを良好に回避することができる。
またタンク内における補給水ホースの取回しも容易となる。
また本発明によれば、差込口がタンク壁に設けてあるため、補給水ホースからの給水をタンク壁に沿って静かに流し出すことができ、補給水ホースからの補給水がタンク内の中央部上方から水面上に落ちて水音を立てるのを有効に防止することができる。
本発明において、上記差込口はこれを筒体にて構成し、そして筒周壁に沿って上記の流出口としての縦の切欠を設けておく。
またその切欠は、切欠から流出した水が洗浄タンク内部のフロート弁,ボールタップ及び浮玉の何れにもかからない向きに設けておくことができる(請求項)。
このようにしておけば、補給水ホースからの補給水をタンク内に戻す場合において、差込口の流出口からの流出水がタンク内のフロート弁,ボールタップ,浮玉等の部品に当って飛沫を上げ、これにより飛沫水がタンク外部に漏れ出たり或いはタンク内で水音を生じたりするのを防止することができる。
次に請求項は、上記差込口をなす筒体の底面をタンク内に向かって斜め下向きに延びる傾斜ないし湾曲面となしたもので、このようにしておけば、補給水ホースからの補給水を、その底面の案内作用で円滑にタンク壁内面へと流し出すことができ、補給水ホースからの補給水をタンク内に戻すに際して、補給水がタンク内部品に当ったり或いは水面に落下した際に水音を立てるのを更に効果的に防止することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は本実施形態の洗浄タンク装置11における洗浄タンクで、陶器製のアウタタンク12と、その内側の樹脂製のインナタンク14との2重タンク構造を成している。
アウタタンク12の上部には蓋を兼用した陶器製の手洗鉢16が設けられており、その手洗鉢16に手洗吐水管18が起立する形態で設けられている。
手洗鉢16の底部には排水口20が設けられており、手洗吐水管18から手洗鉢16に落下した水が、この排水口20から洗浄タンク10内部へと落下する。
洗浄タンク10の内部には、ボールタップ22が配設されている。
このボースタップ22は、弁部が連動アーム24を介して浮玉26に連結されており、浮玉26の昇降によって弁部を開閉し、その弁部の開閉によって洗浄タンク10内への給水及び給水停止を行う。
上記ボールタップ22からは洗浄タンク10内に給水を行うための吐水管(厳密には吐水口からの水を導く導管)23が延び出しており、更にこのボールタップ22からはまた手洗吐水管18に給水を行うための蛇腹管から成る導水管30が延び出していて、その先端部が手洗吐水管18に差込接続されている。
洗浄タンク10の底部には、フロート弁(排水弁)32が配設されている。
このフロート弁32は球状の弁体34と弁座36とを有しており、その弁体34が弁座36から浮き上がることによって排出口38を開放し、また弁体34が弁座36に着座することによって排出口38を閉鎖する。
一方洗浄タンク10のタンク壁(側壁部)には洗浄ハンドル40が回転可能に設けられている。
この洗浄ハンドル40からは図1及び図2に示すようにL字状をなす作用レバー42が洗浄タンク10内部に延び出しており、その先端とフロート弁32の弁体とが、水受カップ46を介して鎖44により連結されている。
ここで水受カップ46は、内部に水を溜めたり或いは空にすることによって大洗浄(大便時の洗浄)と小洗浄(小便時の洗浄)とを切り替える作用をなすもので、弁体34と一体に昇降するようになっている。
図1に示しているようにこの水受カップ46には円筒部48が設けられていて、この円筒部48がオーバーフロー管50に上下摺動可能に外嵌されている。
水受カップ46及び弁体34は、これら円筒部48及びオーバーフロー管50の案内の下に昇降する。
ここでオーバーフロー管50は、洗浄タンク10内の水をオーバーフローさせるためのもので、そのオーバーフロー水はオーバーフロー管50の下端からフロート弁32をバイパスして排出口38から便器へと流出する。
図1及び図2に示しているように、ボールタップ22からは補給水をオーバーフロー管50内に給水するための補給水ホース52が延び出している。
この補給水ホース52は、その先端部をオーバーフロー管50の上端部の差込口54に差し込んでおくことによって、ボールタップ22からの水の一部を補給水としてオーバーフロー管50内、即ち便器への補給水として供給する。
図3〜図5に示しているように洗浄タンク10のタンク壁、詳しくはインナタンク14のタンク壁には、補給水ホース52をオーバーフロー管50内への補給水の給水用に用いないときに、その先端部を差し込んで保持しておくための差込口56が一体に形成されている。
ここで差込口56は筒体から成っており、その下端が洗浄タンク10内の満水時の水面位置P(図1参照)よりも高位置となるように、凹部58内に配置されている。
この差込口56には、補給水ホース52からの補給水の流出口となる切欠60が、周壁に沿って縦に上端から下端に到るまで設けられている。
ここで切欠60は、図4に示しているようにその向きがタンク壁の壁面、詳しくは差込口56を設けた部位のタンク壁の壁面と直交方向に対し、洗浄タンク10中心部とは反対向きに斜め向きに形成され、切欠60からの流出水が洗浄タンク10内のフロート弁32,ボールタップ22及び浮玉26の何れにもかからないようにされている。
また図3及び図5に示しているようにこの差込口56の底面62は、洗浄タンク10内に向かって斜め下向きに延びる傾斜面と成してある。
本実施形態の洗浄タンク装置11においては、補給水ホース52をオーバーフロー管50内への補給水の給水用として用いないときには、その先端部をタンク壁に設けた差込口56に差し込んで先端部を保持させておく。
この場合、ボールタップ22の弁部が開いて洗浄タンク10内に給水を行う際、その一部が補給水ホース52にも流れ込む。
而して補給水ホース52内に流れ込んだ水は、差込口56内に流入した後、その流出口である縦の切欠60から洗浄タンク10内へと戻される。
その際、差込口56内の水は傾斜面から成る底面62の案内作用で滑らかにタンク壁の内面へと流出し、そしてタンク壁の内面を伝って下向きに流下する。
またこの切欠60は、図4に示しているように洗浄タンク10内の各種機能部品の位置していない方に向けて斜めに配向されているため、差込口56内の水が切欠60を通じて洗浄タンク10内に流出する際、その流出水がフロート弁32やボールタップ22或いは浮玉26に当って飛沫を上げ、その飛沫が洗浄タンク10外に漏出したり或いは洗浄タンク10内の水面上に落下して水音を立てたりするといった不具合を生じない。
また本実施形態において、この差込口56はタンク壁に設けてあるため、補給水ホース52の先端部をこの差込口56に差し込んだとき、補給水ホース52は水平方向に長く延びた状態となって上方への突出量が少なく或いは上方への突出を生じないため、その補給水ホース52が、蓋を兼ねた手洗鉢16と干渉するのが良好に防止される。
以上のように本実施形態によれば、補給水ホース52からの補給水をオーバーフロー管50内に給水する必要が無い場合には、補給水ホース52の先端部を差込口56に差し込んでおけば良く、従って本発明の洗浄タンク装置11は、サイホン式便器であっても、そうでない便器であっても共通に使用することができる。
またこの差込口56はタンク壁に一体に形成してあるため、補給水を便器に供給しない場合において、即ちオーバーフロー管50内に給水しない場合において、その先端部を保持するための別部品を必要とせず、洗浄タンク装置11のコストを低減することができる。
また本実施形態では差込口56がタンク壁に設けてあるため、補給水ホース52からの給水をタンク壁に沿って静かに流し出すことができ、補給水ホース52からの補給水が洗浄タンク10内の中央部上方から水面上に落下して水音や飛沫を生じるのを有効に防止することができる。
さらに上記差込口56をなす筒体の底面62を、洗浄タンク10内に向かって斜め下向きに延びる傾斜面(湾曲面であっても良い)となしているため、補給水ホース52からの補給水を底面62の案内作用で円滑にタンク壁内面へと流し出すことができ、補給水ホース52からの補給水を洗浄タンク10内に戻すに際して、補給水が洗浄タンク10内部品に当ったり或いは水面に落下した際に水音を立てるのを更に効果的に防止することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の洗浄タンク装置の正面断面図である。 同実施形態の平面図である。 同実施形態の側面断面図である。 同実施形態の要部拡大平面図である。 同実施形態における差込口を拡大して示す図である。 従来の洗浄タンク装置を示す図である。
10 洗浄タンク
11 洗浄タンク装置
22 ボールタップ
26 浮玉
32 フロート弁
50 オーバーフロー管
52 補給水ホース
56 差込口
60 切欠
62 底面

Claims (3)

  1. 洗浄タンク内部に配設したボールタップから該洗浄タンク内部のオーバーフロー管内に補給水を給水するための補給水ホースを延び出させて成る洗浄タンク装置において、
    前記洗浄タンクのタンク壁に、前記補給水ホースの先端部を差し込んで保持するための差込口を一体に形成するとともに、該差込口には、該補給水ホースからの給水をタンク内部に流出させる流出口を設けてあり、
    記差込口は上端に開口を有する筒体を成していて、筒周壁に沿って前記流出口としての縦の切欠が設けてあることを特徴とする洗浄タンク装置。
  2. 請求項において、前記切欠は該切欠から流出した水が前記洗浄タンク内部のフロート弁,ボールタップ及び浮玉の何れにもかからない向きに設けてあることを特徴とする洗浄タンク装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記筒体の底面はタンク内に向かって斜め下向きに延びる傾斜ないし湾曲面となしてあることを特徴とする洗浄タンク装置。
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