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JP4519735B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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JP4519735B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、エアバッグを窓下から窓に沿って上方に展開させるエアバッグ装置に関する。
車両に設けられる乗員保護装置であるエアバッグ装置として、ドアのインナパネルとその車室内側を覆うライニングとの間に配設されたエアバッグを窓の内面に沿って上方に展開させるドアマウント型のエアバッグ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
上記と同様に、窓の内面に沿ってエアバッグを展開させる他のエアバッグ装置として、窓上のルーフサイドレールから下方にエアバッグを展開させるルーフサイドエアバッグがある(例えば、特許文献2参照)。このようなルーフサイドエアバッグの場合、エアバッグの展開方向を安定させるように、ピラーとエアバッグとを連結させるテンションラインと呼ばれる部材を設けることが行われている。
特許第2941879号公報 特開2004−67045号公報
ルーフサイドエアバッグに対し、上記したドアマウント型のエアバッグ装置等、窓下から上方にエアバッグを展開させるエアバッグ装置の場合、構造上テンションラインを設けるのが困難で、エアバッグの展開方向が安定しなくなってしまう。
したがって、本発明は、窓下から上方にエアバッグを展開させるものであってもエアバッグの展開方向を安定させることができるエアバッグ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、窓(例えば実施形態における窓19)下のパネル(例えば実施形態におけるインナパネル16)の車室内側に前記窓の縁辺に沿って設けられた収納部(例えば実施形態における収納部82)に収納されて、前記窓の内面に沿って上方に展開するエアバッグ(例えば実施形態におけるエアバッグ78)を有するエアバッグ装置(例えば実施形態におけるエアバッグ装置11)であって、前記エアバッグは、横方向に並設された複数のセル(例えば実施形態におけるセル91a〜91f,95a〜95d)を有しており、展開時の前記セルの下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複するように配設されていて、前記エアバッグは、展開時の前記収納部よりも上側部分から横方向に下部に対し段差状に膨出する側方膨出部(例えば実施形態における後方膨出部87)を有しており、前記セルの複数は、下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複し上部が前記側方膨出部内に位置するように傾斜していることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、窓(例えば実施形態における窓19)下のパネル(例えば実施形態におけるインナパネル16)の車室内側に前記窓の縁辺に沿って設けられた収納部(例えば実施形態における収納部82)に収納されて、前記窓の内面に沿って上方に展開するエアバッグ(例えば実施形態におけるエアバッグ78)を有するエアバッグ装置(例えば実施形態におけるエアバッグ装置11)であって、前記エアバッグは、横方向に並設された複数のセル(例えば実施形態におけるセル91a〜91f,95a〜95d)を有しており、展開時の前記セルの下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複するように配設されていて、前記エアバッグは、展開時の前記収納部よりも上側部分から横方向に下部に対し段差状に膨出する側方膨出部(例えば実施形態における後方膨出部87)を有しており、前記セルの少なくとも一つ(例えば実施形態におけるセル91)は、下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複し上部が複数に分岐して前記側方膨出部内に位置することを特徴としている。
発明によれば、エアバッグが展開すると、エアバッグは複数のセルが横方向に並設されているため、各セルが上方向に良好に展開することになり、しかもこれらセルの下部がパネルと上下方向において所定距離重複するため、パネルで案内されて上方向に良好に展開することになる。このように、エアバッグの展開方向を安定させることができる。しかも、エアバッグの横方向に並設された複数のセルの下部をパネルに接触させることができるため、接触面積を確保でき、乗員が車室内側からエアバッグに接触した際の反力を確保することができて、エアバッグとしての性能が向上する。加えて、横方向に並設された複数のセルの各下部をパネルで支承するため、乗員が車室内側からエアバッグに接触した際にエアバッグのパネルより上側部分が倒れ難くなり、乗員が車室内側からエアバッグに接触した際の反力を確実に確保することができ、エアバッグとしての性能が確実に向上する。
請求項に係る発明によれば、エアバッグが、展開時の収納部よりも上側部分から横方向に膨出する側方膨出部を有しているが、セルの少なくとも一つが、下部がパネルと上下方向において所定距離重複し上部が側方膨出部内に位置するように傾斜しているため、側方膨出部においても、乗員が車室内側からエアバッグに接触した際に倒れ難くなり、乗員が車室内側からエアバッグに接触した際の反力を確実に確保することができ、エアバッグとしての性能が確実に向上する。さらに、セルの少なくとも一つが、下部がパネルと上下方向において所定距離重複し上部が側方膨出部内に位置するように傾斜しているため、例えば収納部に収納される際に収納部側に折り畳まれる側方膨出部を素早く展開させることができる。
本発明の第1実施形態のエアバッグ装置を図1〜図6を参照して以下に説明する。
図1は、第1実施形態のエアバッグ装置11が設けられた車両右側のドア12の断面を概略的に示すもので、紙面左側が車室内側、紙面右側が車室外側となっている。ここで、このエアバッグ装置11が設けられる車両は、ルーフが開閉可能または着脱可能なオープンルーフタイプの車両となっている。なお、以下においてはドア12が閉じられた状態をもって説明する。
ドア12は、車室外側に車両前後方向に沿って配置されて車室外側の意匠面を構成する金属製のアウタパネル15と、このアウタパネル15の車室内側に車両前後方向に沿って配設される金属製のインナパネル(パネル)16と、アウタパネル15とインナパネル16との間に車両前後方向に沿って配設されてこれらの間から上方に延出する昇降可能なウインドウガラス17と、インナパネル16の車室内側を覆って車室内側の意匠面を構成するドアライニング(ライニング)18とを有しており、アウタパネル15、インナパネル16およびドアライニング18の上側が窓19とされ、この窓19をその一部を構成するウインドウガラス17の昇降で開閉させる。言い換えれば、アウタパネル15、インナパネル16およびドアライニング18は窓19よりも下側つまり窓下に配置されている。金属製のアウタパネル15およびインナパネル16はドア12の高剛性部であってドア12の閉時には車体の一部を構成する。インナパネル16とドアライニング18との間の下部には、乗員のドア12との衝突時に乗員の腰付近の衝撃を吸収する下部衝撃吸収部材20が設けられている。
図2は、上記したドア12の上部の断面を詳細に示すもので、アウタパネル15は、車室外側の意匠面を構成する外板部21の車室内側かつ上側に斜めに延出する上部から折り返されて下方に延出する接合板部22を有しており、この接合板部22の下部の車室外側には、アウタパネル15の上部を補強するための金属製のアウタ側補強パネル24がその下部側をアウタパネル15側に近接させるように接合されている。そして、これらアウタパネル15およびアウタ側補強パネル24の接合部分から上側に、ウインドウガラス17との隙間をシールするアウタ側ウェザストリップ25が取り付けられている。ここで、アウタ側ウェザストリップ25は、上下の複数のシール舌片26とこれらの下側の略角棒状のシール部材27とでウインドウガラス17に接触してシールを行う。
インナパネル16の上部は、車室内側に配設される内側板部30と、内側板部30の上縁部から車室外側かつ上側に斜めに延出する段板部31と、段板部31の車幅方向外側の外縁部から上方かつ車室内側に斜めに延出する中間板部32と、中間板部32の上縁部から車室外側かつ上側に斜めに延出する段板部33と、段板部33の車幅方向外側の外縁部から上方かつ車室内側に斜めに延出する上板部34とを有しており、このインナパネル16の上部の車室外側には、インナパネル16の上部を補強するための金属製のインナ側補強パネル36が接合されている。
インナ側補強パネル36は、インナパネル16の内側板部30の車室外側に接合される内側板部37と、内側板部37の上縁部から車室外側かつ上側に斜めに延出するとともにインナパネル16の段板部31の下側に接合される段板部38と、段板部38の車幅方向外側の外縁部から上方かつ車室内側に斜めに延出するとともにインナパネル16の上板部34の車室外側に接合される上板部39とを有している。これにより、インナパネル16の段板部31、中間板部32、段板部33および上板部34と、インナ側補強パネル36の段板部38および上板部39とが閉断面構造をなしている。
そして、インナパネル16の上板部34およびインナ側補強パネル36の上板部39の接合部分の上部に、ウインドウガラス17との隙間をシールするインナ側ウェザストリップ42がこれら上板部34,39を挟持するように取り付けられている。つまり、インナ側ウェザストリップ42は、上板部34の車室内側に配置されるとともに車室外側に延出する複数の係止舌片43を有する挟持片部44と、上板部39の車室外側に配置される挟持片部45と、これら挟持片部44,45の上部同士を連結させる連結部46とを有しており、挟持片部44,45で上板部34,39を挟持する。また、インナ側ウェザストリップ42は、挟持片部45からウインドウガラス17の方向に延出してウインドウガラス17に接触する上下の複数のシール舌片47と、連結部46と略同一平面をなして車室内側に延出する当接舌片48とを有している。
ドアライニング18は、その中間部から下部までを構成するライニング本体51と、このライニング本体51とインナ側ウェザストリップ42との間に配置される上部ライニング52とを有している。
ライニング本体51の上部は、上下方向に延在する主板部54と主板部54の上端部から若干車室外側に突出する突出板部55とを有する比較的硬質なライニング芯材56と、このライニング芯材56の車室内側を覆う軟質なライニング基材58と、ライニング基材58の車室内側および上側を覆う表皮材59とを有している。
上部ライニング52は、略水平に配置されてライニング本体51の上部に載置される載置板部61と、この載置板部61の車室外側の外縁部から下方かつ車室外側に斜めに延出する支持板部62と、載置板部61の車室内側の内縁部から上方に延出する中間板部63と、この中間板部63の上縁部から湾曲しつつ上方かつ車室外側に延出する上板部64と、上板部64の車室外側の外縁部から下側に段差状をなして車室外側に延出する段板部65とを有する比較的硬質なライニング芯材66と、ライニング芯材66の車室内側および上側を全体的に覆う表皮材67と、ライニング芯材66の中間板部63から上板部64にかけての車室外側を覆う被覆材68とを有している。この上部ライニング52は、載置板部61の位置において、ライニング本体51の上部に接合固定されている。
そして、上部ライニング52の段板部65の位置の上側にインナ側ウェザストリップ42の当接舌片48が当接している。また、上部ライニング52のライニング芯材66における被覆材68で覆われた中間板部63および上板部64の境界位置には、車両前後方向に延在する溝部70が形成されている。
インナパネル16の内側板部30およびインナ側補強パネル36の内側板部37にはこれらを貫通する取付穴72が形成されている。第1実施形態のエアバッグ装置11のエアバッグモジュール76は、下部の取付穴74に車室内側から挿通されたボルト75Aを、さらに取付穴72に挿通させた後、インナ側補強パネル36の内側板部37の車室外側に固定されたウェルドナット75Bに螺合させることで、インナパネル16の上部とドアライニング18の上部との間に配設されるように取り付けられている。
エアバッグモジュール76は、取付穴74が形成された取付板部80から上方かつ車室外側に斜めに延出する支持板部77と、この支持板部77に取り付けられるとともに収縮状態で上側に順次積み重ねられるように折り畳まれるエアバッグ78と、燃焼により高圧ガス(流体)を発生する推薬を充填した図示略のインフレータと、エアバッグ78内の支持板部77側に嵌合され、インフレータとエアバッグ78の下部とを連結するパイプ79とを有している。ここで、エアバッグ78は、ガス導入部であるパイプ79に対し上側に順次積み重ねられるように折り畳まれるため、インフレータが発生するガスで展開する際には基本的に上側に展開する。このとき、パイプ79の位置はインナパネル16の上端部よりも下側に配置されており、よって、このパイプ79の位置から上方で膨張するエアバッグ78の膨脹部81は、展開時の下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複する。
エアバッグ78は、図3に示すように、車両前後方向に長い形状をなしており、図4に示すように、車室内側の基布84と車室外側の基布85とが縫製されて形成される。また、エアバッグ78は、展開時に収納部82から突出する部分つまり上下方向の中間部から上部にかけての範囲に後方に膨出する後方膨出部87を有しており、この後方膨出部87において収納部82に対しオーバーハングしている。なお、エアバッグ78の後方膨出部87を除く部分つまり展開時に収納部82から収納部82の上方範囲にある部分を主展開部88とする。
そして、第1実施形態において、エアバッグ78は、展開時に膨張する膨脹部81として、略上下方向に直線状に延在するように筒状に膨脹するセル91a〜91fが横方向、具体的には車両前後方向に複数並設されており、全体として板状に膨張する。つまり、エアバッグ78は、基布84,85同士が、膨脹部81の車両前後方向の中間位置において縫製、接着あるいはジャガード織り等の織り込みで接合されて膨張しない非膨脹部92がセル91a〜91fの隣り合うもの同士の間となる位置に形成されている。
ここで、中間位置にあるセル91b〜91eは、展開時にすべての下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複するように配設されている。また、中間位置にあるセル91b〜91eのうち、最も後側にあるセル91eは、下部が主展開部88内にあってインナパネル16と上下方向において所定距離重複し、上部が後方膨出部87内に位置するように後ろ上がりで傾斜しており、これと平行に中間位置にある他のセル91b〜91dも傾斜している。そして、前端のセル91aは、その直ぐ後側のセル91bの上部の前側に配置され、後端のセル91fは、その直ぐ前側のセル91eの後方膨出部87内にある部分における下部の後側に配置されている。なお、エアバッグ78は、図5に示すように、車両前後方向において収納部82の範囲内にある主展開部88の車室内側に重ねられるように後方膨出部87が折り返された状態で、図2に示すようにパイプ79に対し上側に順次積み重ねられるように折り畳まれることになる。
第1実施形態のエアバッグ装置11においては、車両衝突時に例えば所定以上の重力加速度が検出される等の展開条件が整うと図示略のインフレータが点火し、折り畳まれたエアバッグ78はインフレータが発生するガスで各セル91a〜91fが筒状に膨張する。すると、エアバッグ78は、上側に順次重ねられるように折り畳まれていたことから、上方に延出するように展開する。このとき、インフレータとエアバッグ78とを接続させるパイプ79の位置はインナパネル16の上端部よりも下側に配置されているため、エアバッグ78は、インナパネル16で案内されて展開することになる。そして、エアバッグ78は、展開中に上部ライニング52の主として上板部64を押してその上部を脆弱な溝部70を中心に当接舌片48を越えるように回動させた後、上方の窓19のウインドウガラス17の内面に沿って上方に展開することになり、その際に、後方膨出部87を後方に膨出させる。
以上に述べた第1実施形態のエアバッグ装置11によれば、エアバッグ78が展開すると、エアバッグ78は複数のセル91a〜91fが横方向に並設されているため、各セル91a〜91fが上方向に良好に展開することになり、しかもこれらセル91a〜91fのうちの中間位置にある複数のセル91b〜91eの下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複するため、インナパネル16で案内されて上方向に良好に展開することになる。このように、エアバッグ78の展開方向を安定させることができる。
しかも、横方向に並設された複数のセル91b〜91eの下部をインナパネル16に接触させることができるため、接触面積を確保でき、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際の反力を確保することができて、エアバッグ78としての性能が向上する。つまり、図6に示すように、エアバッグ78のインナパネル16との接触面積と乗員がエアバッグ78に接触した際の反力(乗員を車室内側に押しとどめようとする力)との関係は接触面積が大きいほど反力が大きくなる比例関係をなしているため、接触面積が増大することで乗員がエアバッグ78に接触した際の反力を増すことができる。
加えて、横方向に並設された複数のセル91b〜91eの各下部をインナパネル16で支承するため、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際にエアバッグ78のインナパネル16より上側部分が倒れ難くなり、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際の反力を確実に確保することができ、エアバッグ78としての性能が確実に向上する。
また、エアバッグ78が、展開時の収納部82よりも上側部分から横方向に膨出する後方膨出部87を有しているが、一つのセル91eが、下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複し上部が後方膨出部87内に位置するように傾斜しているため、後方膨出部87においても、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際に倒れ難くなり、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際の反力を確実に確保することができ、エアバッグ78としての性能が確実に向上する。
さらに、セル91eは、そのガス導入側である下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複してインフレータ側に配置され、その上部が後方膨出部87内に位置するように傾斜しているため、収納部82に収納される際に収納部82側つまり主展開部88側に折り畳まれる後方膨出部87を素早く展開させることができる。
次に、本発明の第2実施形態のエアバッグ装置を図7を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態のエアバッグ装置11は、エアバッグ78が第1実施形態と相違している。
第2実施形態において、エアバッグ78は、非膨脹部92を第1実施形態と異ならせることで、膨脹部81として、主展開部88内に、上下方向に直線状に延在するように筒状に膨脹するセル95a〜95dが車両前後方向に複数並設されており、これらセル95a〜95dは略鉛直に沿っている。そして、これらのうち最も後方延出部87側にあるセル95dの上下方向の中間部及び上部から後方つまり後方延出部87内に延出するようにセル95e,95fがセル95dと内部を連通させて形成されている。
ここで、主展開部88内にあるセル95a〜95dは、展開時にすべて下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複するように配設されている。なお、第2実施形態においても、エアバッグ78は、車両前後方向において収納部82の範囲内にある主展開部88の車室内側に重ねられるように後方膨出部87が折り返された状態で、パイプ79に対し上側に順次積み重ねられるように折り畳まれることになる。
第2実施形態のエアバッグ装置11においても、図示略のインフレータが点火すると、折り畳まれたエアバッグ78はインフレータが発生するガスで各セル95a〜95fが筒状に膨張する。すると、エアバッグ78は、上側に順次重ねられるように折り畳まれていたことから、上方に延出するように展開する。このとき、第1実施形態と同様に(図7においては図示略)、インフレータとエアバッグ78とを接続させるパイプ79の位置はインナパネル16の上端部よりも下側に配置されているため、エアバッグ78は、インナパネル16で案内されて展開することになる。そして、エアバッグ78は、展開中に上部ライニング52の主として上板部64を押してその上部を脆弱な溝部70を中心に当接舌片48を越えるように回動させた後、上方の窓19のウインドウガラス17の内面に沿って上方に展開することになり、その際に、後方膨出部87を後方に膨出させる。
以上に述べた第2実施形態のエアバッグ装置11によれば、エアバッグ78が展開すると、エアバッグ78は複数のセル95a〜95dが横方向に並設されているため、各セル95a〜95dが上方向に良好に展開することになり、しかもこれらセル95a〜95dの下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複するため、インナパネル16で案内されて上方向に良好に展開することになる。このように、エアバッグ78の展開方向を安定させることができる。
しかも、横方向に並設された複数のセル95a〜95dの下部をインナパネル16で支承することができるため、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際の反力を確保することができ、エアバッグ78としての性能が向上する。
加えて、横方向に並設された複数のセル95a〜95dの各下部をインナパネル16で支承するため、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際にエアバッグ78のインナパネル16より上側部分が倒れ難くなり、乗員が車室内側からエアバッグ78に接触した際の反力を確実に確保することができ、エアバッグ78としての性能が確実に向上する。
また、エアバッグ78が、展開時の収納部82よりも上側部分から横方向に膨出する後方膨出部87を有しているが、セル95dのガス導入側である下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複してインフレータ側に配置され、その上部が後方に延出するセル95e,95fに連通しているため、収納部82に収納される際に主展開部88側に折り畳まれる後方膨出部87を素早く展開させることができる。
なお、以上においては、車両のドア12に設けられるエアバッグ装置11を例にとり説明したが、窓下に配設され窓の内面に沿って上方にエアバッグを展開させるものであれば、例えば、クーペタイプの車両のリヤサイドウインドウの下方に設けられるエアバッグ装置や、テールゲートのウインドウの下方に設けられるエアバッグ装置等にも適用可能である。
本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用されたドアの概略断面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用されたドアの上部の断面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用されたドアのエアバッグ展開時の車室内側から見た概略側面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用されたドアのエアバッグ展開時の概略断面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置のエアバッグの後方膨出部を折り畳んだ状態を示す側面図である。 エアバッグとインナパネルとの接触面積に対する反力の関係を示す特性線図である。 本発明の第2実施形態のエアバッグ装置が適用されたドアのエアバッグ展開時の車室内側から見た概略側面図である。
符号の説明
11 エアバッグ装置
16 インナパネル(パネル)
18 ドアライニング(ライニング)
19 窓
78 エアバッグ
82 収納部
87 後方膨出部
91a〜91g,95a〜95f セル

Claims (2)

  1. 窓下のパネルの車室内側に前記窓の縁辺に沿って設けられた収納部に収納されて、前記窓の内面に沿って上方に展開するエアバッグを有するエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、横方向に並設された複数のセルを有しており、展開時の前記セルの下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複するように配設されていて、
    前記エアバッグは、展開時の前記収納部よりも上側部分から横方向に下部に対し段差状に膨出する側方膨出部を有しており、前記セルの複数は、下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複し上部が前記側方膨出部内に位置するように傾斜していることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 窓下のパネルの車室内側に前記窓の縁辺に沿って設けられた収納部に収納されて、前記窓の内面に沿って上方に展開するエアバッグを有するエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、横方向に並設された複数のセルを有しており、展開時の前記セルの下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複するように配設されていて、
    前記エアバッグは、展開時の前記収納部よりも上側部分から横方向に下部に対し段差状に膨出する側方膨出部を有しており、前記セルの少なくとも一つは、下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複し上部が複数に分岐して前記側方膨出部内に位置することを特徴とするエアバッグ装置。
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