本発明は、被駆動素子の群、例えば光源に発光ダイオード(以下「LED」という)を用いた電子写真プリンタにおけるLEDの列、サーマルプリンタにおける発熱抵抗体の列、表示装置における表示装置の列を、選択的に且つサイクリックに駆動する駆動回路に関する。本発明はさらに、そのような駆動回路を有するLEDヘッドおよび画像形成装置に関する。
以下の説明において、発光ダイオードをLED、モノリシック集積回路をIC、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタをNMOS(トランジスタ)、PチャネルMOSトランジスタをPMOS(トランジスタ)と略称することがある。 また、正論理、負論理の別に依らず、信号レベルのHighを論理値1に、信号レベルのLowを論理値0に対応させて記載することがある。論理信号における正論理や負論理の別を明示するときには、正論理信号の末尾に−Pを、負論理信号の末尾に−Nを付与して区別する場合がある。以下、被駆動素子の群が電子写真プリンタに用いられたLEDの列である場合の駆動装置を説明する。
従来、従来の電子写真プリンタにおいては、帯電した感光体ドラムにプリント情報に応じてLEDにより選択的に光照射して静電潜像を形成し、該静電潜増にトナーを付着させて現像を行ってトナー像を形成し、該トナー像を用紙に転写し、定着させるようになっている。このような電子写真プリンタを示す従来例として例えば、特開平9−109459号公報に開示されるものがあるが、このような従来におけるLED駆動制御について、以下、図を用いて説明する。
図16は従来の電子写真プリンタにおけるプリンタ制御回路のブロック図である。図16において、1はマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等によって構成される印刷制御部であり、プリンタの印字部の内部に配設され、図示しない上位コントローラからの制御信号SG1、ビデオ信号(ドットマップデータを一次元的に配列したもの)SG2等によってプリンタ全体をシーケンス制御し、印刷動作を行う。印刷制御部1は上記制御信号SG1によって印刷指示を受信すると、先ず定着器温度センサ23によってヒータ22aを内蔵した定着器22が使用可能な温度範囲にあるか否かを検出し、該温度範囲になければヒータ22aに通電し、使用可能な温度まで定着器22を加熱する。
次に、ドライバ2を介して現像・転写プロセス用モータ(PM)3を回転させ、同時にチャージ信号SGCによって帯電用電圧電源25をオンにし、現像部27の帯電を行う。そして、セットされている図示しない用紙の有無および種類が用紙残量センサ8、用紙サイズセンサ9によって確認されると、該用紙に合った用紙送りが開始される。ここで、用紙送りモータ(PM)5には遊星ギア機構が接続されており、ドライバ4を介して双方向に回転させることが可能となっている。
これにより、モータの回転方向を変えることができ、プリンタ内部の異なる紙送りローラを選択的に駆動することができる構成としている。1ページ印刷開始毎に、用紙送りモータ(PM)5を最初に逆転させて、セットされた用紙を用紙吸入口センサ6が検知するまで、予め設定された量だけ送る。続いて、正回転させて用紙をプリンタ内部の印刷機構内に搬送する。
印刷制御部1は、用紙が印刷可能な位置まで到達した時点において、上位コントローラに対してタイミング信号SG3(主走査同期信号、副走査同期信号を含む)を送信し、ビデオ信号SG2を受信する。上位コントローラにおいてページ毎に編集され、印刷制御部1に受信されたビデオ信号SG2は、印字データ信号HD-DATAとしてLEDヘッド19に転送される。LEDヘッド19はそれぞれ1ドット(ピクセル)の印字のために設けられたLEDを複数個線上に配列したものである。
そして、印刷制御部 1は1ライン分のビデオ信号を受信すると、LEDヘッド19にラッチ信号HD-LOADを送信し、印字データ信号HD-DATAをLEDヘッド19内に保持させる。また、印刷制御部1は上位コントローラから次のビデオ信号SG2を受信している最中においても、LEDヘッド19に保持した印字データ信号HD-DATAについて印刷することができる。なお、HD-CLKは印字データ信号HD-DATAをLEDヘッド19に送信するためのクロック信号である。
ビデオ信号SG2の送受信は、印刷ライン毎に行われる。LEDヘッド19からの発光はマイナス電位に帯電させられた図示しない感光体ドラム上に照射される。これにより、印刷される情報は感光体ドラムにおいて電位の上昇したドットとして潜像化される。そして、現像部27において、マイナス電位に帯電させられた画像形成用のトナーが、電気的な吸引力によって各ドットに吸引され、トナー像が形成される。
その後、該トナー像は転写部28に送られ、一方、転写信号SG4によってプラス電位に転写用高圧電源26がオンになり、転写器28は感光体ドラムと転写器28との間隔を通過する用紙上にトナー像を転写する。転写されたトナー像を有する用紙は、ヒータ22aを内蔵する定着器22に当接して搬送され、該定着器22の熱によって用紙に定着される。この定着された画像を有する用紙は、更に搬送されてプリンタの印刷機構から用紙排出口センサ7を通過してプリンタ外部に排出される。
印刷制御部1は用紙サイズセンサ9、用紙吸入口センサ6の検知に対応して、用紙が転写器28を通過している間だけ転写用高圧電源26からの電圧を転写器28に印加する。そして、印刷が終了し、用紙が用紙排出口センサ7を通過すると、帯電用高圧電源25による現像部27への電圧の印加を終了し、同時に現像・転写プロセス用モータ3の回転を停止させる。以後、上記の動作を繰り返す。
次に、LEDヘッド19の構成について説明する。図17は、LEDヘッド内部の構成を示す図である。図17ではA4サイズの用紙に印刷可能であり1インチ当たり600ドットの解像度を持つLEDヘッドについて、具体的な構成を説明する。この場合、LED素子の総数は4992ドットであり、これを構成するために26個のLEDアレイを配列し、各LEDアレイには各々192個のLED素子を含み、各LEDアレイ内のLED素子においてカソード端子は一括して接続され、グランド端子に接続されている。
図17におけるLEDアレイは、各LEDのカソード端子が一括に接続されたカソードコモンの構成のものであるが、この他にも、各LEDのアノード端子が一括に接続されたアノードコモンの構成のものも公知であり、この場合には各LEDのカソード端子が個別電極として設けられることになる。
図17において、CHP1〜CHP26はLEDアレイであり、CHP3〜CHP24は記載を省略している。IC1〜IC26はCHP1〜CHP26に対応して配置されたドライバICであって、LEDアレイCHP1〜CHP26をそれぞれ駆動するためのものである。なお、IC3〜IC25は図示を省略している。各ドライバIC、即ちIC1〜IC26は同一回路により構成され、隣接するドライバICとカスケードに接続されている。
LED1〜LED192はLEDアレイCHP1に属するLED素子であって、LEDアレイ毎に192個ずつ配置されている。このため、LED4609〜LED4800はLEDアレイCHP25に属し、LED4801〜LED4992はLEDアレイCHP26に属することになる。
このように、図17に示すLEDヘッドにおいては、図示しないプリント配線板上にLEDアレイ26個(CHP1〜CHP26)とそれらを駆動するドライバIC26個(IC1〜IC26)とが、それぞれ対向しながら整列して配置されており、ドライバIC1チップ当たり192個のLED素子が駆動でき、これらのチップが26個カスケードに接続され、外部から入力される印刷データをシリアルに転送できる様になっている。また、本構成ではデータ線を4本とし、1パルスのクロック信号で隣接する4画素分のデータを一度に転送できる構成としている。
図17の構成で用いられているLEDアレイはGaAsPやAlGaAs等からなる化合物半導体を基材として製造されるものであるが、これらにおいては結晶の格子欠陥等に起因する特性ばらつきが避けられず、発光素子を形成する場合に、LEDアレイチップ毎やLED素子毎に光量ばらつきを生じてしまう。このような光量ばらつきをそのままにLEDプリンタを構成すると、印字むらとなって現れ、印字品位の著しい低下をもたらすことになる。
図17においては記載を省略しているが、LEDヘッドにおいては前記LEDアレイの光量ばらつきを補正するように、LEDアレイ毎やLED素子毎に駆動電流を調整して、LEDの光量を補正できる構成とすることが通例である。光量補正の具体的な構成例については後述する。
図17について、さらに説明する。各ドライバIC、即ち、IC1〜IC26は同一回路により構成され、隣接するドライバICとカスケードに接続されている。後述するように、ドライバIC、即ち、IC1〜IC26のシフトレジスタ回路は48段のフリップフロップ回路より構成され、印刷データ(以下HD−DATA3〜0信号と記す)を、クロック信号(以下HD−CLK信号と記す)に同期させてシフト入力させ、48パルスのクロック入力により192ドット分の印刷データを転送することができる。
ドライバIC内部は、クロック信号HD−CLKを受けて印刷データのシフト転送を行うシフトレジスタ回路44と、シフトレジスタ回路44の出力信号をラッチ信号(以下HD−LOAD信号と記す)によりラッチするラッチ回路43と、ラッチ回路43とインバータ回路41との出力信号を入力して論理積をとる論理積回路(以下AND回路と記す)42と、AND回路42の出力信号により電源VDDから駆動電流をLED素子CHP1等に供給するLED駆動部40と、LED駆動部40に、駆動電流が一定となる様に指令電圧を発する制御電圧発生回路45とを備えている。
HD−STB−Nはストローブ信号であり、インバータ回路41の入力に接続される。また、46は基準電圧発生回路であり、その電源は電源VDDに接続され、グランド端子はLEDヘッド19のグランドに接続され、出力端子からはグランド電位を基準とする所定の電圧出力が発生される。
該基準電圧発生回路46の出力はIC1〜IC26の制御電圧発生回路45に接続され、制御電圧発生回路45に所定の基準電圧Vrefを供給する。なお、従来構成のLEDヘッドにおいては、その電源電圧VDDは+5Vである。前記HD−DATA3〜0、HD−CLK、HD−LOAD、HD−STB−Nの各信号は印刷時に印刷制御部1から送られてくる。
図18は図17において示したドライバICの詳細な構成を示すブロック図である。図18において、FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49はフリップフロップ回路であって、FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49などで図17で示したシフトレジスタ44を構成する。
LTA1〜LTD1、LTA48〜LTD48はラッチ回路であって、図17に示したラッチ回路43を構成する。CTRLブロック101は制御回路であり、MEMブロックはメモリ回路である。また、DRVブロックはLEDの駆動回路部である。102は抵抗であって、負論理のストローブ信号が入力される端子STBと電源VDDの間に接続される。
103、104はインバータ回路、105はAND回路である。107はセレクタ回路であり、各々4個の入力端子A3〜A0、B3〜B0と4個の出力端子Y3〜Y0と、データ端子の選択入力端子Sを備え、選択入力端子SがLowのとき入力端子A3〜A0への入力データが出力端子Y3〜Y0から出力される。また、選択入力端子SがHighのとき入力端子B3〜B0への入力データが出力端子Y3〜Y0から出力される。また、106は図17において45で示した制御電圧発生回路であって、ADJなるブロックとして記載している。
ADJブロック106は4本のデータ入力端子S3〜S0と、基準電圧入力端子VREFを備え、該端子は図17に46として示した基準電圧発生回路の出力と接続されており、グランド電位を基準とするVrefなる所定電圧が印加される。ADJブロック106のV端子は出力端子であって、192個配列されているDRVブロックに対して、制御電圧値(Vcont)を出力している。また、データ入力端子S3〜S0はMEMブロックのQ3〜Q0端子と接続され、本ブロックに格納されているチップ補正データが入力される。
フリップフロップ回路FFA1〜FFA49はカスケード接続されており、FFA1のデータ入力端子DはドライバICのデータ入力端子DATAI0に接続され、FFA48とFFA49のデータ出力はセレクタ回路107へ入力され、その出力端子Y0はドライバICのデータ出力端子DATAO0に接続されている。
同様に、フリップフロップ回路FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49もそれぞれカスケード接続されており、FFB1、FFC1、FFD1のデータ入力端子Dは、ドライバICのデータ入力端子DATAI1、DATAI2、DATAI3にそれぞれ接続され、FFB48とFFB49、FFC48とFFC49、FFD48とFFD49からの出力もセレクタ回路107に接続され、各々の出力はドライバICのデータ出力端子DATAO1、DATAO2、DATAO3にそれぞれ接続されている。
従って、フリップフロップ回路FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49は、それぞれ49段のシフトレジスタ回路を構成しており、セレクタ回路107によってシフト段数を48段と49段とに切り替えることができる。また、フリップフロップ回路FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49のクロック端子はLEDヘッドのクロック端子HD―CLKと接続され、該信号に同期してシフト動作が行われる。
ドライバICのデータ出力端子DATAO0〜DATAO3は、次段のドライバICのデータ入力端子DATAI0〜DATAI3にそれぞれ接続される。従って、ドライバIC IC1〜IC26のフリップフロップ回路FFA1〜FFA49は、印刷制御部1から初段のドライバIC IC1に入力されるデータ信号HD−DATA0をクロック信号に同期してシフトさせる48×26段あるいは49×26段のシフトレジスタ回路を構成する。
同様に、ドライバIC IC1〜IC26のフリップフロップ回路FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49は、印刷制御部1から初段のドライバIC IC26に入力されるデータ信号HD−DATA1、HD−DATA2、HD−DATA3をクロック信号に同期してシフトさせる48×26段あるいは49×26段のシフトレジスタ回路をそれぞれ構成することになる。
ラッチ回路LTA1〜LTA48、LTB1〜LTB48、LTC1〜LTC48、LTD1〜LTD48は、LEDヘッドのHD−LOAD端子に入力されるラッチ信号LOAD−Pで動作する。ラッチ回路LTA1〜LTA48は、フリップフロップ回路FFA1〜FFA48に格納されたデータ信号HD−DATA0をラッチする。同様に、ラッチ回路LTB1〜LTB48、LTC1〜LTC48、LTD1〜LTD48は、フリップフロップ回路FFB1〜FFB48、FFC1〜FFC48、FFD1〜FFD48に格納されたデータ信号HD−DATA1、HD−DATA2、HD−DATA3をそれぞれラッチする。
AND回路105の一方の入力端子はインバータ103を介してドライバICの端子STBに接続され、LEDヘッドのストローブ信号入力端子HD−STB−Nに接続される。また、AND回路105の他方の入力端子はインバータ104を介してドライバICの端子LOADに接続され、LEDヘッドのロード信号入力端子HD−LOAD端子に入力されるラッチ信号が入力される。
AND回路105の出力はLED駆動部DRVの駆動オン・オフ端子Sに接続され、LEDヘッドのロード信号入力端子信号がLow(LOAD−P信号がLow)、ストローブ信号入力端子HD−STB−NがLowレベルの場合にAND回路105の出力はHighとなって、LOAD−Pともとに、LED駆動部DRVに対する駆動のオン、オフを制御する信号を生成する。
図19は図18において示したドライバICのLED駆動要部を抜き出して説明する図であって、特開平9−109459号に記載されたものである。図19において、41はインバータ回路であり、42はAND回路であって、図17で説明したものである。インバータ回路41の入力端子には図示しない負論理のストローブ信号が入力され、その出力はAND回路42の一方の入力端子に接続される。
51はラッチ回路であって、図17において示したラッチ回路43のうち、LED1素子に対応する部分を抜き出して記載している。ラッチ回路51のD入力は図示しないシフトレジスタ(図17のシフトレジスタ44に相当する)の出力に接続され、G入力はラッチ信号HD−LOADと接続される。また、Q出力はAND回路42の他方の入力端子に接続される。
52はインバータ回路であって、PMOSトランジスタ53とNMOSトランジスタ54とからなる。PMOSトランジスタ53のソースは電源VDDに接続され、NMOSトランジスタ54のソースは後述する演算増幅器の出力と接続され、Vcontなる電位が印加される。PMOSトランジスタ53とNMOSトランジスタ54のゲート同士は接続され、AND回路42の出力に接続される。また、Tr1はPMOSトランジスタであって、そのゲート端子はPMOSトランジスタ53とNMOSトランジスタ54のドレーン端子同士と接続される。LED1はLED素子である。
破線で囲まれる106はLEDの光量ばらつき補正のために設けられた制御電圧発生回路(チップ補正回路)であって、図18のADJブロック106や図17の制御電圧発生回路45に相当する。制御電圧発生回路106において、55は演算増幅器、56はPMOSトランジスタである。PMOSトランジスタ56は、PMOSトランジスタTr1とゲート長が相等しく構成され、ソース端子は電源VDDと接続されている。
前記NMOSトランジスタ54がオンするとき、PMOSトランジスタ53はオフ状態であって、前記PMOSトランジスタTr1のゲート電位は前記Vcont電位と等しい。このため、PMOSトランジスタ56とPMOSトランジスタTr1とはゲート・ソース間電圧が相等しくされ、カレントミラーの関係に構成される。
良く知られているように、前記回路がカレントミラーとして動作できるためには、PMOSトランジスタ56とPMOSトランジスタTr1とが飽和領域で動作している必要があり、その動作条件は注意深く設定されることになる。
一方、演算増幅器55の反転入力端子はVREF端子に接続され、Vrefなる電位が印加され、非反転入力端子は後述するマルチプレクサ57の出力端子Yと接続され、演算増幅器55の出力端子はPMOSトランジスタ56のゲート端子と接続されるとともに、NMOSトランジスタ54のソース端子と接続されている。なお、演算増幅器55の出力端子電位はVcontとして図中に記載されている。
また、R0〜R15は抵抗である。57はマルチプレクサ回路であって、マルチプレクサ回路57は、アナログ電圧が入力される16個の入力端子P0〜P15と、アナログ電圧を出力する出力端子Yと、論理信号が入力される4個の入力端子S3〜S0を備え、該4本の論理信号により設定される16通りの信号論理の組み合わせによって、前記P0〜P15端子のうち、何れかの端子が選択され、当該端子に印加される電位が出力端子Yから出力される。
演算増幅器55と抵抗列R0〜R15、PMOSトランジスタ56とで構成される回路でフィードバック制御回路を構成しており、演算増幅器55の非反転入力端子の電位は略Vrefと等しくなるように制御される。このため、PMOSトランジスタ56のドレーン電流(Iref)は、抵抗R0〜R15のうち、マルチプレクサ57により選択される部位の合成抵抗値と、演算増幅器55に入力される基準電圧Vrefとから決定されることになる。
一例として、入力端子選択信号S3〜S0が‘0000’となるケースを取り上げる。このとき、マルチプレクサの入力端子P0が選択され、入力P0と出力Y間とはオン状態となる。またこのとき、入力P0とグランド間とに配置される抵抗の合成値Rxは、Rx=R0+R1+R2+R3+R4+R5+R6+R7+R8+R9+R10+R11+R12+R13+R14+R15である。
このとき、PMOSトランジスタ56のドレーン電流Irefは、Iref=Vref/(R0+R1+R2+R3+R4+R5+R6+R7+R8+R9+R10+R11+R12+R13+R14+R15)となる。
また別の例として、入力端子選択信号S3〜S0が‘0111’の場合を取り上げると、マルチプレクサの入力端子P7が選択され、入力P7と出力Y間とはオン状態となる。このとき、入力P7とグランド間とに配置される抵抗の合成値をRxとすると、Rx=R0+R1+R2+R3+R4+R5+R6+R7+R8である。
同様に、入力P7とVDD間とに配置される抵抗の合成値をRyとすると、Ry=R9+R10+R11+R12+R13+R14+R15である。このとき、PMOSトランジスタ56のドレーン電流Irefは、Iref=Vref/(R0+R1+R2+R3+R4+R5+R6+R7+R8)となる。
さらに別の例として、入力端子選択信号S3〜S0が‘1111’となるケースを取り上げる。このとき、マルチプレクサの入力端子P15が選択され、入力P15と出力Y間とはオン状態となる。このとき、入力P15とグランド間とに配置される抵抗の合成値がRxとなり、Rx=R0である。 このとき、PMOSトランジスタ56のドレーン電流Irefは、Iref=Vref/R0となる。
前述したように、図19に示したPMOSトランジスタ56とPMOSトランジスタTr1とはカレントミラーの関係に設定されており、PMOSトランジスタTr1に流れる電流値はPMOSトランジスタ56に流れる電流値Irefと比例関係にある。このため、図19に示した4ビットの入力端子選択信号S3〜S0を16通りに変化させることで、PMOSトランジスタTr1に流れる電流値も16段階に変化することができる。
このとき、個々のドライバICには各々192個のインバータ回路52とTr1等の192個のPMOSトランジスタを備えており、192個のTr1等のPMOSトランジスタに流れる電流はPMOSトランジスタ56に流れる電流Irefに応じて16段階に調整可能となっている。
図20は前記した動作から得られる、ドライバICのチップ単位でのLED駆動電流の変化を表にまとめたものである。図19における従来例では、チップ単位での補正データを4ビットからなるデジタル値として与えており、図19に示す入力端子選択信号S3〜S0が‘0000’から‘1111’の16通りに変化される。
このとき、入力端子選択信号S3〜S0が‘0111’の場合を中心(±0%)として、前記入力端子選択信号のデータ変化ごとに3%を単位としてLED駆動電流が変化するものとすると、入力端子選択信号S3〜S0が‘0000’の場合には−21%の電流変化であり、入力端子選択信号S3〜S0が‘1111’の場合には+24%の電流変化が得られることになる。
図21は図19の回路の動作を説明するためのものであって、対応する回路要素には同一の番号を付すとともに、図19に示すマルチプレクサ57および抵抗R0〜R15を簡略化して示している。図21において、Rx、Ry、Rzは抵抗であって、Rzは図19に示すマルチプレクサ57においてP0〜P15の任意の入力端子と出力端子Yとの間のオン抵抗をモデル化したものである。
また、Rxは前記マルチプレクサ57の選択された入力端子とグランド間とに配置されている抵抗列の合成抵抗であり、Ryは前記マルチプレクサ57の選択された入力端子とPMOSトランジスタ56のドレーン端子とに配置されている抵抗列の合成抵抗である。また、RxとRyを加算したものは抵抗R0〜R15の直列接続回路の両端抵抗に等しく、Rx+Ry=R0+R1+R2+R3+R4+R5+R6+R7+R8+R9+R10+R11+R12+R13+R14+R15の関係にある。
図21において、演算増幅器55と抵抗列Rx、PMOSトランジスタ56とで構成される回路でフィードバック制御回路を構成しており、演算増幅器55の働きにより非反転入力端子の電位は略Vrefと等しくなるように制御される。このため、図21のPMOSトランジスタ56のドレーン電流をIrefとするとき、 抵抗Rxの両端電位はRxとIrefとの積であり、この値が演算増幅器55の反転入力端子への印加電圧Vrefと等しいことから、Iref=Vref/Rxの関係が得られる。
これよりPMOSトランジスタ56のドレーン電位Vdを求めると、Vd=(Rx+Ry)×Iref=Vref×(1+Ry/Rx)となる。なお、図21のRzは演算増幅器55の非反転入力端子に接続され、該端子の入力インピーダンスがほぼ無限大と見なせることから、前記Rzの抵抗値は図21の回路の動作に影響を与えることはない。このことは、図19におけるマルチプレクサ57のオン抵抗は回路動作に影響を与えないことを意味しており、回路設計上の大きな利点となっている。
次に、基準電流を種々に設定したときにおけるPMOSトランジスタ56のドレーン電位Vdが、どのように変化するかを説明する。まず、図20を参照して、補正中心時におけるPMOSトランジスタ56のドレーン電流IrefをIref7と記号して、チップ補正値が最小となる場合のIref電流であるIref0を計算してみよう。
このときの電流値は補正中心時における場合よりも、21%小さいのでIref0=Iref7×(1−0.21)となる。このときにおける、PMOSトランジスタ56のドレーン電位Vd0は、Vd0=(Rx+Ry)×Iref0=(Rx+Ry)×Iref7×(1−0.21)となる。
これより、Rx+Ry=Vd0/(Iref7×(1−0.21))を得る。このとき、Ryの値がゼロであることに注意すると、Vd0=Vrefであることは自明であるので、Rx+Ry=Vref/(Iref7×(1−0.21))を得る。
一方、チップ補正値が最大となる場合のPMOSトランジスタ56のドレーン電流Iref15を計算すると、このときの電流値は補正中心での値よりも24%大きい値となるので、Iref15=Iref7×(1+0.24)である。 これより、PMOSトランジスタ56のドレーン電位Vd15は、Vd15=(Rx+Ry)×Iref15=(Rx+Ry)×Iref7×(1+0.24)となる。
このとき(Rx+Ry)は一定であるので、先に求めた関係を代入して整理すると、Vd15=Vref×(1+0.24)/(1−0.21)≒1.57×Vrefであることが判る。
次に他の従来例について説明する。図22は他の従来例における図21の回路に対応する回路図であって、上述した従来例におけるLED1がカソード端子をグランドに接続されるカソードコモン構成であったものを、LED1のアノード端子を電源VDDに接続するアノードコモンの場合に適用できるよう変形したものである。
なお、図22は図21の回路と対応する回路要素には同一の番号を付し、簡略化して示したものであって、図22における抵抗Rx、Ry、Rz等は図19のおける抵抗R0〜R15やマルチプレクサ57をモデル化したものである。再度簡単に説明する。
図22において、41はインバータ回路であり、42はAND回路であって、図17及び図19に示すものと対応している。インバータ回路41の入力端子には図示しない負論理のストローブ信号が入力され、その出力はAND回路42の一方の入力端子に接続される。
51はラッチ回路であって、図19に示したものと同様で、図17に示したラッチ回路43のうち、LED1素子に対応する部分を抜き出して記載している。ラッチ回路51のD入力は図示しないシフトレジスタ(図17の44に相当する)の出力に接続され、G入力はラッチ信号HD−LOADと接続される。また、Q出力はAND回路42の他方の入力端子に接続される。
52はインバータ回路であって、図19に示したものに対応し、PMOSトランジスタ53とNMOSトランジスタ54とからなる。NMOSトランジスタ54のソースはグランドに接続され、PMOSトランジスタ53のソースは後述する演算増幅器の出力と接続され、Vcontなる電位が印加される。PMOSトランジスタ53とNMOSトランジスタ54のゲート同士は接続され、AND回路42の出力に接続される。また、59はNMOSトランジスタであって、そのゲート端子はPMOSトランジスタ53とNMOSトランジスタ54のドレーン端子同士と接続される。
LED1はLED素子である。55は演算増幅器、58はNMOSトランジスタであって、NMOSトランジスタ58は、NMOSトランジスタ59とゲート長が相等しく構成され、ソース端子はグランドと接続されている。またRx、Ry、Rzは抵抗であって、Rzは図19に示すマルチプレクサ57においてP0〜P15の任意の入力端子と出力端子Yとの間のオン抵抗をモデル化したものである。
また、Rxは前記マルチプレクサ57の選択された入力端子と電源VDD間とに配置されている抵抗列の合成抵抗であり、Ryは前記マルチプレクサ57の選択された入力端子とPMOSトランジスタ56のドレーン端子とに配置されている抵抗列の合成抵抗である。
PMOSトランジスタ53がオンするとき、NMOSトランジスタ54はオフ状態であって、NMOSトランジスタ59のゲート電位は前記Vcont電位と等しくなる。このため、NMOSトランジスタ58とNMOSトランジスタ59とはゲート・ソース間電圧が相等しくされ、カレントミラーの関係が構成される。
一方、演算増幅器55の反転入力端子はVREF端子に接続され、基準電圧としてVrefなる電位が印加され、非反転入力端子は抵抗RxとRyとの接続中点に接続されている。また、演算増幅器55の出力端子はNMOSトランジスタ58のゲート端子と接続されるとともに、PMOSトランジスタ53のソース端子と接続されている。なお、演算増幅器55の出力端子電位はVcontとして図中に記載されている。
なお、図21と図22とを比較して着目する必要があるのは、図21においてはLED1をPMOSトランジスタで駆動しているのに対し、図22ではNMOSトランジスタで駆動されている点(第1の相違点)、及び、図21における構成においては基準電圧としてVrefなる電位が印加されるが、この電位は対グランドとの間で定義されるものであるのに対し、図22における構成のVrefなる電位は、対電源(VDD)電位との間で定義されている点(第2の相違点)である。
電子物性の理論から良く知られているように、MOSトランジスタの素子面積は、その中を流れる電子やホールなどのキャリアの移動度に反比例して決まるものである。シリコン素材の半導体において室温付近で考えると、電子の移動度はホールの移動度の約3倍であり、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタ化することで、その素子面積を約1/3とすることができる。このことは、第1の相違点の観点からみると、図21における構成に比べ図22の構成の方がICチップ面積を削減でき、コスト的に有利であることを示している。
次に、第2の相違点に着目して考えると、図17における回路で説明したように、図21におけるVref電圧は、図17における基準電圧発生回路46により作成されるものであり、いわゆる三端子レギュレータ回路ICとして入手することができる。
それに対して、図22の構成を実現するためには、対電源(VDD)電位との間で所定の電位差(Vref)を作成する必要があるが、コスト増となることなく実現する方法はこれまで知られていなかった。
また、グランドとの間で所定の基準電圧を発生させる基準電圧回路を用いて、図22のようなアノードコモン構成のLEDを簡便な回路で駆動可能とする構成はこれまで知られていなかった。
アノードコモン構成のLEDを駆動する回路としては、例えば、特許3408193号に記載される構成のものが知られている。この構成においては、演算増幅器を2個設け、第1の演算増幅器による回路でグランド電位を基準とする基準電圧値から、電源電位を基準とする基準電圧値に変換し、第2の演算増幅器からなる回路を用いて、前記変換された基準電圧から所望の基準電流を発生させるというものであった。
しかしながら、このような構成においては、複数の演算増幅器を用いざるを得ず、それに占有されるチップ面積の増加を招き、コストが増加する原因となっていた。
このような状況から、上記第2の相違点における課題を解決できれば、さらに第1の相違点で述べた利点を享受できることになるのだが、これまで有効な解決方法が知られていなかったのである。
特開平9−109459号公報
特許3408193号公報
(課題1)
図23は図21におけるPMOSトランジスタ56の静特性を模式的に示すグラフである。図23は横軸にドレーン・ソース間電圧Vds、縦軸にドレーン電流Idをとり、ゲート・ソース間電圧Vgsをパラメータとしてグラフを描いたものである。
周知のように、破線で示されるピンチオフ点の右側領域ではドレーン電流がほぼ一定となる飽和領域となり、破線部の左側領域ではドレーン・ソース間電圧によってドレーン電流が変化する線形領域となる特性が得られる。
前述したように、図21におけるPMOSトランジスタ56とPMOSトランジスタTr1の間には、カレントミラーの関係を保つ必要があり、このためには各PMOSトランジスタは図に示す飽和領域にて動作していなければならない。
一方、先に定量的に計算したように、図21における回路においてチップ補正率を最大とした場合、PMOSトランジスタ56のドレーン電位は上昇することになり、そのドレーン・ソース間電圧は低下していく。チップ補正率を最大とした場合のドレーン電位は、Vd15≒1.57×Vrefであり、このときにおける、PMOSトランジスタ56のドレーン・ソース間電圧Vdsは、Vds=VDD−Vd15である。
PMOSトランジスタ56が飽和領域で動作するためには、Vds≧Vgs −Vtの関係を満足する必要がある。なお、この式においてVtはPMOSトランジスタの閾値電圧である。
典型的な場合について、実際に数値を当てはめて検討するため、Vgs=2V、Vt=0.7V、Vref=1.5V、VDD=5Vの場合を考えると、Vds=VDD−1.57×Vref=5−1.57×1.5≒2.65[V]である。一方、Vgs−Vt=2−0.7=1.3[V]であって、先に計算したVds値はこの値よりも大きく、PMOSトランジスタ56は飽和領域での動作が出来ていることが判る。
同様にVDD=3.3Vの場合を考えると、Vds=VDD−1.57×Vref=3.3−1.57×1.5≒0.95[V]このとき、Vds<Vgs −Vtとなって、PMOSトランジスタ56は線形領域で動作することになり、図21におけるPMOSトランジスタ56とPMOSトランジスタTr1とはカレントミラーの関係を保つことができなくなり、図21の回路が正常動作できないことが判る。
近年の半導体製造プロセス技術の進展により、MOSトランジスタサイズの微細化が進んだ結果、その耐圧もまた低下する傾向にあり、それにより構成されるICの電源電圧を低下させる必要を生じている。典型的な例として、従来の電源電圧が5V標準であったのに対して、3.3Vから2.5Vといった様に、MOSトランジスタの微細化の程度に応じて電源電圧を下げることが必須となってきている。
ところが前述したように、従来技術による構成においては電源電圧5Vにおいては動作に支障がないものの、電源電圧3.3Vの場合に適用させようとすると動作困難になってしまうという課題があり、電源電圧3.3Vといった従来よりも低い電源電圧においても動作可能な新たな回路構成が切望されていたのである。
(課題2)
上記他の従来例において説明したように、図22の構成を実現するためには、対電源(VDD)電位との間で所定の電位差(Vref)を作成する必要があるが、コスト増となることなく実現する方法はこれまで知られていなかった。このため、図21の構成によるLEDヘッドは商品化されていたものの、図22の構成が実現されることがなかったのである。
上記課題を解決するために本発明は、発光素子のカソードに接続され当該発光素子を駆動する駆動素子と、前記駆動素子の駆動電流を設定する制御電圧を発生させる制御電圧発生回路とを有する駆動回路であって、前記制御電圧発生回路は、共にソース端子が電源に接続された第1のPMOSトランジスタ及び第2のPMOSトランジスタを含むカレントミラー回路と、ドレイン端子が前記第1のPMOSトランジスタのゲート端子と接続され、ソース端子がグランドと接続されたNMOSトランジスタと、一端がグランドと接続され、他端が前記第2のPMOSトランジスタのドレイン端子と接続された抵抗と、反転入力端子が前記第2のPMOSトランジスタのドレイン端子と接続され、非反転入力端子に基準電圧が入力された演算増幅器と、ソース端子同士及びドレイン端子同士が前記第1のPMOSトランジスタと共通接続された第3のPMOSトランジスタと、前記第3のPMOSトランジスタのゲート端子と接続され入力された補正データに基づいて前記第3のPMOSトランジスタの導通を制御する補正データ入力回路と含む電圧補正回路とを備え、前記演算増幅器の出力は前記NMOSトランジスタのゲート端子と接続されると共に、前記制御電圧を出力することを特徴とする。
上記構成を有する本発明に拠れば、第1導電形のトランジスタで被駆動素子を駆動するので、アノードコモン型被駆動素子を駆動できるようになり、必要なトランジスタ面積を減少させることが可能になる。また電源電圧を低下させることが可能になり、ICの微細化された製造プロセスルールを適用することが可能になり、チップサイズの削減や消費電力の削減が可能になる。
以下、本発明に係わる実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。
図1は実施例1における電子写真プリンタのLEDヘッドの構成を示すブロック図、図2は実施例1におけるLEDヘッドのドライバICを示す回路図である。図1において、実施例1のLEDヘッドは、26個のLEDアレイ(CHP1〜CHP26)が設けられ、各LEDアレイにはそれぞれ192個のLED素子が配設されている。LEDアレイは、各LED素子のアノード端子が一括に接続されたアノードコモンの構成となっている。
LEDアレイに対応して同数のドライバIC(IC1〜IC26)が設けられている。ドライバICにはそれぞれ制御電圧発生回路145、シフトレジスタ44、ラッチ回路43、インバータ回路41、論理積回路42およびLED駆動部146が設けられている。このうちシフトレジスタ44、ラッチ回路43、インバータ回路41、論理積回路42は従来例で説明したものと同様の構成となっている。
図2において、FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49はフリップフロップ回路であって、FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49などで図1に示すシフトレジスタ44を構成する。 また、LTA1〜LTD1、〜、LTA48〜LTD48はラッチ回路であって、図1に示すラッチ回路43を構成する。CTRLブロック250は制御回路であり、MEMブロック200はメモリ回路である。また、DRVブロック220はLEDの駆動回路部である。これらについては後述する。
102は抵抗であって、負論理のストローブ信号が入力される端子STBと電源VDDの間に接続される。103、104はインバータ回路、105はAND回路、107はセレクタ回路であり、これらは図18に示す従来例と同様であるので説明を省略する。また、145は制御電圧発生回路であって、ADJなるブロックとして記載している。
図3は実施例1の制御電圧発生回路を示す回路図である。図3において、110〜113、120〜123はPMOSトランジスタ、130〜133はNMOSトランジスタ、140、141はPMOSトランジスタ、142はNMOSトランジスタ、143は演算増幅器、144は抵抗である。
PMOSトランジスタ110〜113、120〜123、140、141のソースは電源VDDに接続され、PMOSトランジスタ120、121、122、123のドレーンはそれぞれ、NMOSトランジスタ130、131、132、133のドレーンと接続され、PMOSトランジスタ120、121、122、123のゲートはそれぞれNMOSトランジスタ130、131、132、133のゲートと接続される一方、補正データ入力端子S0、S1、S2、S3の各端子と接続される。補正データ入力端子S0、S1、S2、S3にはチップ単位の補正データが入力される。
また、PMOSトランジスタ110、111、112、113のゲートはそれぞれ、PMOSトランジスタ120、121、122、123のドレーンと接続される。さらに、NMOSトランジスタ130、131、132、133のソースはPMOSトランジスタ110〜113のドレーンやPMOSトランジスタ140のゲート、ドレーンと接続されるとともに、PMOSトランジスタ141のゲート、NMOSトランジスタ142のドレーンとも接続される。またPMOSトランジスタ141のソースは電源VDDと接続され、そのドレーンは抵抗144を介してグランドに接続される。
演算増幅器143の非反転入力端子は基準電圧の入力端子VREFと接続され、反転入力端子は抵抗144の一端と接続される。演算増幅器143の出力はNMOSトランジスタ142のゲートと接続されるとともに、出力端子Vとも接続されている。PMOSトランジスタ110〜113、140、141はそのゲート長は互いに等しく設定され、PMOSトランジスタ110〜113のゲート幅は1:2:4:8の比に設定される。
図4は図2に示すメモリ回路200の回路構成図である。メモリ回路200は1個のドライバICに192個設けられているが、同様の構成であるので、1個のメモリ回路について説明する。図4において、メモリ回路200は、破線部で囲まれるメモリセル回路201とバッファ回路202と、インバータ203とからなり、補正データ入力端子Dと、メモリセル選択端子W3〜W0と、データ出力端子QN3〜QN0とを備えている。また、メモリセル回路201はインバータ204〜211とNMOSトランジスタ212〜219とからなる。
複数のメモリセル回路200の補正データ入力端子Dは、図2に示すフリップフロップ回路FFA1、FFB1、FFC1、FFD1、…、FFA48、FFB48、FFC48、FFD48等のデータ出力端子Qにそれぞれ接続されている。また、メモリセル選択端子W0、W1、W2、W3には図2の制御回路CTRL250からの書き込み制御信号がそれぞれ入力される。
図4において、バッファ回路202の入力端子は、補正データ入力端子Dとなっており、バッファ回路202の出力端子は、インバータ203の入力端子と接続されるとともに、NMOSトランジスタ212、214、216、218の第1端子に接続されている。また、インバータ203の出力端子はNMOSトランジスタ213、215、217、219の第1端子に接続されている。
インバータ204とインバータ205は直列に接続され、同様に、インバータ206とインバータ207、インバータ208とインバータ209、及びインバータ210とインバータ211とはそれぞれ直列に接続され、メモリセルを形成している。
NMOSトランジスタ212、214、216、218の第2端子はインバータ205、207、209、211の入力端子と接続されている。NMOSトランジスタ213、215、217、219の第2端子はインバータ204、206、208、210の入力端子と接続されている。
NMOSトランジスタ212、213のゲート端子は、端子W0に接続されている。NMOSトランジスタ214、215のゲート端子は、端子W1に接続されている。NMOSトランジスタ216、217のゲート端子は、端子W2に接続されている。NMOSトランジスタ218、219のゲート端子は、端子W3に接続されている。
インバータ205からの出力は端子QN0に接続される。インバータ207からの出力は端子QN1に接続される。インバータ209からの出力は端子QN2に接続される。インバータ211からの出力は端子QN3に接続される。
図5は図2に示すDRVブロックに対応するLED駆動回路部220を示す回路図である。図5において、LED駆動回路部220は、NMOSトランジスタ240〜243、244と、NMOSトランジスタ236と、PMOSトランジスタ235と、NOR回路230〜233とNAND回路234とを備えている。 また、LED駆動回路部220は、印刷データ入力端子Eと、LED駆動のオン、オフを指令する入力端子Sと、電源端子Vと、補正データ入力端子QN0〜QN3と、駆動電流出力端子DOとを備えている。
LED駆動回路部220の印刷データ入力端子であるEには、図2におけるLTA1〜LTD1、LTA48〜LTD48等のラッチ回路のQ出力が入力される。入力端子QN3〜QN0は、図4に示したメモリ回路200からの補正データ出力端子QN3〜QN0に接続されている。また端子Sには、図2に示すAND回路105から出力されるLED駆動のオン、オフ指令信号が入力される。端子Vには、図3に示した制御電圧発生回路145からの制御電圧Vcontが入力される。駆動電流出力端子DOは、LED素子のカソードと接続される。
NAND回路234の電源は端子Vに接続され、図3の制御電圧発生回路145から出力される制御電圧Vcontが印加される。NAND回路234のグランド部はNMOSトランジスタ240〜244のソース端子と同様にグランドに接続されている。
同様にNOR回路230〜233の電源も端子Vに接続され、そのグランドもまたNMOSトランジスタ240〜244のソース端子と同様にグランドと接続される。なお、図1においてLEDヘッドの全体構成を示しているように、前記LED素子のアノード端子は電源VDDに接続されている。
図5に戻ると、NMOSトランジスタ240〜244は、従来例として説明した図22に示す駆動トランジスタ59に相当するものである。NMOSトランジスタ240〜243のゲート端子は、それぞれNOR回路230〜233の出力端子に接続されている。また、NMOSトランジスタ240〜244のソース端子は、グランドに接続されている。また、NMOSトランジスタ240〜244のドレ−ン端子は、駆動電流出力端子DOに接続されている。
また、図5のNMOSトランジスタ240〜244はゲート長が相等しく構成されており、NMOSトランジスタ240〜243のゲート幅は前記したメモリ回路200からの補正データ出力QN0〜QN3のビット重みに対応して、それぞれ1:2:4:8のサイズ比に設定されている。
図5を用いてNOR回路230〜233等の動作を説明すると、印刷データをオンとするため図2に示すシフトレジスタFFA1〜FFD48等へデータのシフト入力がなされ、ついでLOAD−P信号が発生して、LTA1〜LTD48等のラッチ回路に前記印刷データがラッチされる。このとき印刷ドットがオンであると、該当するLED駆動回路部220の端子Eの入力レベルがHighとなる。
LEDの駆動オン、オフの指令信号SがHighとなって駆動オンを指令しているとき、NAND回路234の出力はLowとなる。このときQN0〜QN3の端子データに従いNOR回路230〜233の出力信号、およびPMOSトランジスタ235とNMOSトランジスタ236とで構成されるインバータの出力はVcont電位あるいはグランド電位となる。
NMOSトランジスタ244は、LED素子LED1に主たる駆動電流を供給する主駆動トランジスタであり、NMOSトランジスタ240〜243は、LED素子LED1の駆動電流を調整して光量補正するための補助駆動トランジスタである。
主駆動トランジスタ244は、端子S信号がHighレベルであるときに、印刷データ信号(E)に従って駆動される。補助駆動トランジスタ240〜243は、NAND回路234の出力がLowレベルであるときに、メモリ回路200からのQN0〜QN3の出力に従って駆動される。後述するように、メモリ回路200はLEDの発光バラツキの補正するための補正データが格納されるものであり、QN0〜QN3の出力はLEDドット毎の補正データに対応している。
前記QN0〜QN3の出力は4ビットであるので、LEDドット毎の補正データも4ビットであり、LEDドット毎に16段階に駆動電流を調整可能としていることになる。すなわち、主駆動トランジスタ244とともに、補正データに従って補助駆動トランジスタ240〜243が選択的に駆動され、主駆動トランジスタ244のドレーン電流に、選択された補助駆動トランジスタのドレーン電流が加算された駆動電流が、端子DOを介してLED素子LED1のカソード側から流入する。
なお、NMOSトランジスタ240〜243が駆動されているとき、NOR回路230〜233、PMOSトランジスタ235とNMOSトランジスタ236とで構成されるインバータ回路の出力はHighレベル(すなわち、端子Vの電位であり制御電圧Vcontに等しいレベル)にあるので、NMOSトランジスタ240〜244のゲート電位は、ほぼ制御電圧Vcontに等しくなる。従って、NMOSトランジスタ240〜244のドレーン電流値を、制御電圧VcontによりドライバIC毎に一括して調整することができる。
図6は図2に示す制御回路CTRL250の回路構成図である。図6において、制御回路CTRL250は、フリップフロップ回路251〜254と、NOR回路255と、3入力のAND回路256〜259とを備えている。また、制御回路CTRL250は、入力端子LOADと、端子STBと、出力端子W0〜W3を備えている。
ドライバICのストローブ入力端子STBには、従来例で説明した図16に示す印刷制御部1からの負論理のストローブ信号HD−STB−Nが入力され、該端子への入力信号は、図2に示すように、インバータ103により論理反転され、正論理のストローブ信号STB−Pが生成され、制御回路CTRL250のSTB端子に入力される。正論理のストローブ信号STB−Pは、図6に示すフリップフロップ回路251、252のクロック端子に入力される。
一方、制御回路CTRL250のLOAD端子には、図2に示すLOAD−P信号が入力され、該信号はフリップフロップ回路251〜254のリセット端子に入力される。制御回路CTRL250の端子W0は、前述したメモリ回路200の各端子W0に接続されている。同様に、制御回路CTRL250の端子W1、W2、W3は、メモリ回路200の各端子W1、W2、W3にそれぞれ接続されている。
フリップフロップ回路251、252と、NOR回路255とでリングカウンタ回路を構成している。このリングカウンタ回路は、ラッチ信号LOAD−PがLowのときリセットされ、インバータ103からのストローブ信号STB−Pの立ち上がりで動作する。
フリップフロップ回路251のデータ入力端子Dは、NOR回路255の出力端子に接続されている。フリップフロップ回路251のデータ出力端子Qは、フリップフロップ回路252のデータ入力端子Dに接続されている。NOR回路255の2個の入力端子は、フリップフロップ回路251、252のデータ出力端子Qにそれぞれ接続されている。
一方、フリップフロップ回路253、254とでジョンソンカウンタ回路を構成している。このカウンタ回路は、ラッチ信号LOAD−PがLowのときリセットされ、フリップフロップ回路251の出力信号の立ち上がりで動作する。 フリップフロップ回路254のデータ入力端子Dは、フリップフロップ回路253の反転データ出力端子に接続されており、フリップフロップ回路253のデータ入力端子Dは、フリップフロップ回路254のデータ出力端子Qに接続されている。
AND回路256の3個の入力端子は、フリップフロップ回路253、254の反転データ出力端子、およびフリップフロップ回路252のデータ出力端子にそれぞれ接続されている。AND回路256の出力は制御回路CTRL250のW0端子に接続される。またAND回路257の3個の入力端子は、フリップフロップ回路254の反転データ出力端子、フリップフロップ回路253のデータ出力端子およびフリップフロップ回路252のデータ出力端子にそれぞれ接続されている。AND回路257の出力は制御回路CTRL250のW1端子に接続される。
AND回路258の3個の入力端子は、フリップフロップ回路254のデータ出力端子、フリップフロップ回路253のデータ出力端子およびフリップフロップ回路252のデータ出力端子にそれぞれ接続されている。AND回路258の出力は制御回路CTRL250のW2端子に接続される。またAND回路259の3個の入力端子は、フリップフロップ回路254のデータ出力端子、フリップフロップ回路253の反転データ出力端子およびフリップフロップ回路252のデータ出力端子にそれぞれ接続されている。AND回路259の出力は制御回路CTRL250のW3端子に接続される。
AND回路259は、上記両カウンタのカウント値に従い、補正データのビットb3に対する書き込み制御信号b3−WRを生成する。同様に、AND回路258、257、256は、上記両カウンタ回路のカウント値に従い、補正データのビットb2、b1、b0に対する書き込み制御信号b2−WR、b1−WR、b0−WRをそれぞれ生成する。
次に実施例1の動作を説明する。図7、図8は実施例1の動作を説明するタイムチャートであって、図7はドライバIC1チップの場合における補正データの転送とメモリへの格納の状況を示し、また、図8はLEDヘッドの場合での補正データの転送とメモリへの格納の状況を示し、図7でその動作を示したドライバICを26チップカスケードに接続した場合を示す。
図7において、データ転送の先頭データにはチップ毎の補正データが配置され、引き続きドット毎の補正データが転送される。第1クロックにおいてはDATAI3端子へ入力されたチップ補正データのbit3(図7においてはCHIP−b3として記載している)がシフト入力されており、次いで第2クロックにおいて、DATAI0端子へ入力されたドット1の補正データのbit3(図7においてはDOT1−b3として記載している)がシフト入力される。
同様に、DATAI1端子へ入力されたドット2の補正データのbit3(図7においてはDOT2−b3として記載している)がシフト入力され、DATAI2端子へ入力されたドット3の補正データのbit3(図7においてはDOT3−b3として記載している)がシフト入力され、DATAI3端子へ入力されたドット4の補正データのbit3(図7においてはDOT4−b3として記載している)がシフト入力される。
以下同様にシフト入力が行われ、第49クロックにおいて、DATAI0端子へ入力されたドット189の補正データのbit3(図7においてはDOT189−b3として記載している)がシフト入力され、DATAI1端子へ入力されたドット190の補正データのbit3(図7においてはDOT190−b3として記載している)がシフト入力され、DATAI2端子へ入力されたドット191の補正データのbit3(図7においてはDOT191−b3として記載している)がシフト入力され、DATAI3端子へ入力されたドット192の補正データのbit3(図7においてはDOT192−b3として記載している)がシフト入力される。
次いで、前記したようにビット毎に送られた補正データのうち、bit3データは図7のA部で補正メモリセルへ書き込みされ、bit2データは図7のB部で補正メモリセルへ書き込みされ、bit1データは図7のC部で補正メモリセルへ書き込みされ、bit0データは図7のD部で補正メモリセルへ書き込みされる。
図8は同様に前記ドライバICを26個カスケードに接続してなるLEDヘッドの場合のタイムチャートであり、各ドライバICにはフリップフロップ回路を49段接続してシフトレジスタを構成しているため、ビット毎に26×49個のクロックパルスを送出した後、各々補正メモリセルへと書き込むことで、補正メモリへのデータ格納を行うことができる。
次に、図3に示す制御電圧発生回路145に対して出力されるS3〜S0信号が16段階に変化した場合における制御電圧発生回路145の動作を説明する。図3において、PMOSトランジスタ110〜113のゲート幅をそれぞれw0〜w3とし、PMOSトランジスタ140のゲート幅をwmと記号するとき、w1=2×w0、w2=4×w0、w3=8×w0の関係をもつ。
よく知られているように、飽和領域で動作しているMOSトランジスタのドレーン電流IdはId=K×(W/L)×(Vgs−Vt)2で与えられる。ここでKは定数、Wはゲート幅、Lはゲート長、Vgsはゲート・ソース間電圧、Vtは閾値電圧である。
前述したように、PMOSトランジスタ110〜113、140、141のゲート長は等しく設定されており、各トランジスタがオン状態にあるとき、前記トランジスタのゲート・ソース間電圧も等しいので、そのドレーン電流は各トランジスタのゲート幅に比例した値となる。
PMOSトランジスタ110〜113がオン状態にあるときの、それぞれのドレーン電流をId0〜Id3と記号するとき、Id1=2×Id0、Id2=4×Id0、Id3=8×Id0の関係となる。PMOSトランジスタ141に流れる電流をIref、NMOSトランジスタ142に流れる電流をIref2と記号する。
いま、図3における信号S3〜S0が‘0000’であったとする。このとき、NMOSトランジスタ130〜133はオフとなり、PMOSトランジスタ120〜123はオンとなる。この結果、PMOSトランジスタ110〜113のゲート電位は略VDDと等しく、オフ状態となる。
一方、PMOSトランジスタ140のゲートとドレーンとは接続されているので、該トランジスタ140は飽和領域で動作し、該トランジスタ140とゲート電位を等しく持つPMOSトランジスタ141も飽和領域で動作するとする。このとき、NMOSトランジスタ142へ流出する電流はPMOSトランジスタ140のドレーン電流に等しい。PMOSトランジスタ140のドレーン電流をIdmと記号すると、このとき、NMOSトランジスタ142に流れる電流値Iref2は、Iref2=Idmである。
一方、演算増幅器143の働きにより、その非反転入力端子の電位と反転入力端子の電位は略等しくなるように、その出力端子の電位が制御される。このため、抵抗Rrefの電位はVREF電位と等しく、PMOSトランジスタ141の電流IrefはIref=VREF/Rrefとなる。
次に、図3における信号S3〜S0が ‘0111’であったとする。このとき、NMOSトランジスタ133はオフであり、PMOSトランジスタ123はオン、またNMOSトランジスタ130〜132はオンであり、PMOSトランジスタ120〜122はオフとなる。この結果、PMOSトランジスタ113のゲート電位は略VDDと等しく、PMOSトランジスタ110〜112のゲート電位はPMOSトランジスタ140のゲート電位と略等しい。
これにより、PMOSトランジスタ110〜112も飽和領域で動作することになり、そのドレーン電流も1:2:4の電流比でもって発生することになる。 このとき、NMOSトランジスタ142へ流出する電流Iref2は、PMOSトランジスタ140のドレーン電流に、PMOSトランジスタ110〜112電流を加算したものと等しく、Iref2=Idm+(4+2+1)×Id0=Idm+7×Id0となる。
この場合におけるPMOSトランジスタ141の電流Irefも、Iref1=VREF/Rrefで与えられる。NMOSトランジスタ142に流れる電流Iref2が前記Irefと等しくなるように、PMOSトランジスタ140、110のゲート幅を決めることで、チップ補正中心での目標電流値を設定することができる。この目的のため、PMOSトランジスタ110〜112、140のゲート幅の合計値をPMOSトランジスタ141のゲート幅に等しく設定しておく。
また別のケースとして、図3における信号S3〜S0が ‘1111’であったとする。このとき、NMOSトランジスタ130〜133はオンであり、PMOSトランジスタ120〜123はオフとなる。この結果、PMOSトランジスタ110〜113のゲート電位はPMOSトランジスタ140のゲート電位と略等しい。これにより、PMOSトランジスタ110〜113も飽和領域で動作することになり、そのドレーン電流も1:2:4:8の電流比でもって発生することになる。
このとき、NMOSトランジスタ142へ流出する電流Iref2は、PMOSトランジスタ140のドレーン電流に、PMOSトランジスタ110〜113の電流を加算したものと等しく、Iref2=Idm+(8+4+2+1)×Id0=Idm+15×Id0となる。
次に基準電圧VREFや基準電流Irefに具体的な数値を当てはめてNMOSトランジスタ142の電流値の大きさについて説明する。以下に例示する数値はあくまで説明のためのもので、実際の設計上の数値とは異なる。いま、基準電圧VREF=1.5Vのとき、基準電流Irefを1mAとし、図20に示す補正中心におけるNMOSトランジスタのドレーン電流値Iref2を1mA、補正データによる電流値調整の刻みを3%ステップで変化させる場合を考える。
基準抵抗Rrefは、Rref=Vref/Iref=1.5[V]/1[mA]=1.5KΩとし、補正中心におけるPMOSトランジスタ140、110、111、112のゲート幅の合計を100μmと決めると、PMOSトランジスタ110のゲート幅w0は補正刻み値の3%に対応してw0=3μmとなり、これより次式の通り、各トランジスタのゲート幅が定まる。
w1=2×w0=6μm
w2=4×w0=12μm
w3=8×w0=24μm
また、PMOSトランジスタ140のゲート幅wmは、wm=100―(12+6+3)=79μmと求まる。
先の計算過程から明らかなように、チップ補正データが最小に設定された状態においては、NMOSトランジスタ142のドレーン電流値Iref2は、PMOSトランジスタ140のドレーン電流であるので、Iref2=(wm/100)×Iref=(79/100)×1mA=0.79mAとなって、目標どおりの補正中心値に比べて(−3%×7=−21%)低い電流値を発生させることができる。
チップ補正データが中心に設定された状態においては、NMOSトランジスタ142のドレーン電流値Iref2は、Iref2=((wm+w2+w1+w0)/100)×Iref=(100/100)×1mA=1mAとなって、目標どおりの補正中心値に対応する電流値が得られる。
また、チップ補正データが最大に設定された状態においては、NMOSトランジスタ142のドレーン電流値Iref2は、Iref2=((wm+w3+w2+w1+w0)/100)×Iref=((79+24+12+6+3)/100)×1mA=1.24mAとなって、目標どおりの補正中心値に比べて(+3%×8=+24%)高い電流値を発生させることができることが判る。
以上の例示によって明らかになったように、図3の制御電圧発生回路145においては、入力されるS3〜S0信号の16通りの論理値の組み合わせにより、NMOSトランジスタ142へ流入する電流を16段階に変化させることができる。
図9は図3において示した制御電圧発生回路145の動作を示すため、より簡略化して描いた回路図である。なお、図3と対応する回路要素には同一の番号を付して示す。図9において、271はPMOSトランジスタであって、図3に示したPMOSトランジスタ140、110〜113を一纏めに描いたものである。PMOSトランジスタ271とPMOSトランジスタ141のゲート端子同士、ソース端子同士は接続され、破線で示すようにカレントミラー回路272を構成している。また、PMOSトランジスタ141、271のドレーン電流をそれぞれIref、Iref2として図中に記載している。
いま、チップ補正データが‘0000’であり、図20の表に示す補正データ最小の状態にあるとしよう。この場合、前述したように、図3のPMOSトランジスタ113〜110はオフであり、PMOSトランジスタ140はオンであるので、図9におけるPMOSトランジスタ271のゲート幅は、図3におけるPMOSトランジスタ140のゲート幅と等しいwmである。
また、チップ補正データが‘0111’であり、図20の表に示す補正データ中心の状態にあるとしよう。この場合は、前述したように、図3のPMOSトランジスタ113はオフ、PMOSトランジスタ112〜110はオン、PMOSトランジスタ140はオンであるので、図9におけるPMOSトランジスタ271のゲート幅は、図3におけるPMOSトランジスタ140のゲート幅wmとPMOSトランジスタ110のゲート幅w0とから計算されるwm+(4+2+1)×w0である。
さらに、チップ補正データが‘1111’であり、図20の表に示す補正データ最大の状態にあるとしよう。この場合、前述したように、図3のPMOSトランジスタ113〜110はオン、PMOSトランジスタ140はオンであるので、図9におけるPMOSトランジスタ271のゲート幅は、図3におけるPMOSトランジスタ140のゲート幅wmとPMOSトランジスタ110のゲート幅w0とから計算されるwm+(8+4+2+1)×w0である。
PMOSトランジスタ141のゲート幅をPMOSトランジスタ271のゲート幅と等しくするとき、補正データを中心設定した場合にはIref2=Irefであって、このときのNMOSトランジスタ142のゲート・ソース間電圧が端子VからVcontなる電位として図5に示すLED駆動回路220へ出力され、NMOSトランジスタ142とカレントミラーの関係となる図5に示すNMOSトランジスタ240〜244は、PMOSトランジスタ271のドレーン電流Iref2に比例した電流値を発生させ、図示しないLED素子を駆動することができる。
また、補正データを最小設定した場合のPMOSトランジスタ271のゲート幅は、PMOSトランジスタ141のゲート幅の−21%となるので、Iref2=Iref×(1−0.21)=0.79×Irefとなり、図5に示すNMOSトランジスタ240〜244は、PMOSトランジスタ271のドレーン電流Iref2に比例した電流値を発生させ、図示しないLED素子を駆動することができる。
さらに、補正データを最大設定した場合のPMOSトランジスタ271のゲート幅は、PMOSトランジスタ141のゲート幅の+24%となるので、Iref2=Iref×(1+0.24)=1.24×Irefとなり、図5に示すNMOSトランジスタ240〜244は、PMOSトランジスタ271のドレーン電流Iref2に比例した電流値を発生させ、図示しないLED素子を駆動することができる。
次に、実施例1においては、電源電圧が3.3Vとなっても正常動作が可能であることを説明する。チップ補正率を最大とした場合でも、PMOSトランジスタ271のゲート・ソース間電圧はVgs=2Vであるとする。このときのNMOSトランジスタ142のドレーン・ソース間電圧Vdsは、Vds=VDD−Vgsである。
NMOSトランジスタ142が飽和領域で動作するためには、Vds≧Vgs−Vtの関係を満足する必要がある。なお、上式においてVtはNMOSトランジスタの閾値電圧である。電源電圧5Vの場合を考え、VDD=5Vとするとき、Vds=5−2=3Vである。このとき、Vgs−Vt=2−0.7=1.3[V]であって、先に計算したVds値はこの値よりも大きく、PMOSトランジスタ56は飽和領域での動作が出来ていることが判る
同様に電源電圧がVDD=3.3Vの場合を考えると、Vds=VDD−Vgs=3.3−2=1.3[V]である。このとき、Vgs−Vt=1.3Vであって、NMOSトランジスタ142は飽和領域で動作することになり、電源電圧が3.3Vとなった場合でも図9の制御電圧発生回路は正常に動作できることが判る。
図10は図3、図5において示した回路の動作を示すため、より簡略化して描いた回路図である。なお、図3、図5と対応する回路要素には同一の番号を付して示す。図10において、281はLEDであって、図1におけるLED1〜LED4992のうちの1素子を代表して示す。220は図5に示したLED駆動回路220を簡略化して示したもので、284はNOR回路であって、図5におけるNOR回路230〜233等を代表して示す。また234はNAND回路であって、図5に示したNAND回路234である。105はAND回路であって、図2に示したAND回路105である。145は制御電圧発生回路であって、図3に示すものである。
図3を用いて詳細に説明したように、図10に示す制御電圧発生回路145にはS3〜S0信号の16通りの指令値により、端子VからVcontなる電圧を16段階に変化させることができる。この電圧はNAND回路234やNOR回路284の電源へ印加され、NMOSトランジスタ283がオンするときのゲート・ソース間電圧となる。図9に示したNMOSトランジスタ142とNMOSトランジスタ283とはカレントミラーの関係が成り立つので、図9において示したNMOSトランジスタ142のドレーン電流Iref2が16段階に調整可能であると、NMOSトランジスタ283のドレーン電流も16段階に変化させることができる。
この電流はLED素子281の駆動電流となるので、前記電流を調整することでLEDの駆動電流を16段階に可変して、LED発光パワーのばらつきを補正することが可能となるのである。
以上詳細に述べたように、実施例1の駆動回路によれば、以下の効果を奏する。上述したように、近年の半導体製造プロセス技術の進展により、MOSトランジスタサイズの微細化が進んだ結果、その耐圧もまた低下する傾向にあり、それにより構成されるICの電源電圧を低下させる必要を生じている。その典型的な例として、従来の電源電圧が5V標準であったのに対して、3.3Vから2.5Vといった様に、MOSトランジスタの微細化の程度に応じて電源電圧を下げることが必須となってきている。
ところが前述したように、従来技術による構成においては電源電圧5Vにおいては動作に支障がないものの、電源電圧3.3Vの場合に適用させようとすると動作困難になってしまうという課題があり、電源電圧3.3Vといった従来よりも低い電源電圧においても動作可能な新たな回路構成が切望されていたのである。
これに対して、実施例1の駆動回路の構成においては、電源電圧3.3Vの場合においても支障なく動作させることができる。これにより、微細化されたCMOS製造プロセスを適用してドライバICを製造することが可能となり、チップサイズの削減が成し遂げられる。
また、実施例1のLEDヘッドに拠れば、前記電源電圧の削減によりドライバICの消費電力も削減されることにもなり、LEDヘッドの発熱とそれによる温度上昇の結果、熱膨張してLEDヘッド各部のドット位置が変化してしまうという課題をも解決することができ、相乗して大きな効果を得ることができるのである。それに加えて、本実施例の構成では従来技術の構成で要していた16個の抵抗素子(図19に示すR0〜R15)を、図3に示すように1個(抵抗144)のみとすることが出来、それに占有されるチップ面積を大幅に削減できて、製造コスト削減に大きく寄与できるのである。
次に本発明の実施例2を説明する。図11は実施例2によるドライバICの詳細な構成を示すブロック図であって、図示していないがカソードコモンとして構成されたLEDアレイを駆動するものである。このため、図11のドライバICから流出される駆動電流は図示しないLED素子のアノード端子へ至り、LEDのカソード端子を経てグランドへ抜けることで発光駆動がなされる。
図11において、FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49はフリップフロップ回路であって、FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49などで実施例1で示したシフトレジスタ44を構成する。 LTA1〜LTD1、〜、LTA48〜LTD48はラッチ回路であって、実施例1で示したラッチ回路43に相当する。制御回路CTRL250は制御回路であって、その構成は実施例1において説明したものである。
300はメモリ回路であって、その構成については後述する。また、370はLEDの駆動回路であって、これについても後述する。102は抵抗であって、負論理のストローブ信号が入力される端子STBと電源VDDの間に接続される。103、104はインバータ回路、301はNAND回路である。107はセレクタ回路であり、各々4個の入力端子A3〜A0、B3〜B0と4個の出力端子Y3〜Y0と、データ端子の選択入力端子Sを備え、選択入力端子SがLowのとき入力端子A3〜A0への入力データが出力端子Y3〜Y0から出力される。また、選択入力端子SがHighのとき入力端子B3〜B0への入力データが出力端子Y3〜Y0から出力される。
また、302は制御電圧発生回路であって、ADJなるブロックとして記載しており、詳細な構成については後述する。制御電圧発生回路302は4本のデータ入力端子SN3〜SN0と、基準電圧入力端子VREFを備え、該端子は実施例1の図1に示す基準電圧発生回路46の出力と接続されており、グランド電位を基準とするVrefなる所定電圧が印加される。
制御電圧発生回路302のV端子は出力端子であって、192個配列されているLED駆動回路370に対して、制御電圧値(Vcont)を出力している。また、前記データ入力端子SN3〜SN0はメモリ回路300のQN3〜QN0端子と接続され、メモリ回路300に格納されているチップ補正データが入力される。
フリップフロップ回路FFA1〜FFA49はカスケード接続されており、FFA1のデータ入力端子DはドライバICのデータ入力端子DATAI0に接続され、FFA48とFFA49のデータ出力はセレクタ回路107へ入力され、その出力端子Y0はドライバICのデータ出力端子DATAO0に接続されている。
同様に、フリップフロップ回路FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49もそれぞれカスケード接続されており、FFB1、FFC1、FFD1のデータ入力端子Dは、ドライバICのデータ入力端子DATAI1、DATAI2、DATAI3にそれぞれ接続され、FFB48とFFB49、FFC48とFFC49、FFD48とFFD49からの出力もセレクタ回路107に接続され、各々の出力はドライバICのデータ出力端子DATAO1、DATAO2、DATAO3にそれぞれ接続されている。
従って、フリップフロップ回路FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49は、それぞれ49段のシフトレジスタ回路を構成しており、セレクタ回路107によってシフト段数を48段と49段とに切り替えることができる。
また、フリップフロップ回路FFA1〜FFA49、FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49のクロック端子はLEDヘッドのクロック端子HD―CLKと接続され、該信号に同期してシフト動作が行われる。
ドライバICのデータ出力端子DATAO0〜DATAO3は、次段のドライバICのデータ入力端子DATAI0〜DATAI3にそれぞれ接続される。従って、ドライバIC IC1〜IC26のフリップフロップ回路FFA1〜FFA49は、図Aに示す印刷制御部1から初段のドライバIC IC26に入力されるデータ信号HD−DATA0をクロック信号に同期してシフトさせる48×26段あるいは49×26段のシフトレジスタ回路を構成する。
同様に、ドライバIC IC1〜IC26のフリップフロップ回路FFB1〜FFB49、FFC1〜FFC49、FFD1〜FFD49は、印刷制御部1から初段のドライバIC IC26に入力されるデータ信号HD−DATA1、HD−DATA2、HD−DATA3をクロック信号に同期してシフトさせる48×26段あるいは49×26段のシフトレジスタ回路をそれぞれ構成することになる。
ラッチ回路LTA1〜LTA48、LTB1〜LTB48、LTC1〜LTC48、LTD1〜LTD48は、LEDヘッドのHD−LOAD端子に入力されるラッチ信号LOAD−Pで動作する。
ラッチ回路LTA1〜LTA48は、フリップフロップ回路FFA1〜FFA48に格納されたデータ信号HD−DATA0をラッチする。同様に、ラッチ回路LTB1〜LTB48、LTC1〜LTC48、LTD1〜LTD48は、フリップフロップ回路FFB1〜FFB48、FFC1〜FFC48、FFD1〜FFD48に格納されたデータ信号HD−DATA1、HD−DATA2、HD−DATA3をそれぞれラッチする。
NAND回路301の一方の入力端子はインバータ103を介してドライバICの端子STBに接続され、LEDヘッドのストローブ信号入力端子HD−STB−Nに接続される。またNAND回路301の他方の入力端子はインバータ104を介してドライバICの端子LOADに接続され、LEDヘッドのロード信号入力端子HD−LOAD端子に入力されるラッチ信号が入力される。
NAND回路301の出力はLED駆動回路370の駆動オン・オフ端子Sに接続され、LEDヘッドのロード信号入力端子信号がLow(LOAD−P信号がLow)、ストローブ信号入力端子HD−STB−NがLowレベルの場合にNAND回路301の出力はLowとなって、LOAD−Pともとに、LED駆動回路370に対する駆動のオン、オフを制御する信号を生成する。
図12は図11に示すメモリ回路300の回路構成図であり、破線部で囲まれるメモリセル回路201とバッファ回路202と、インバータ203とからなり、補正データ入力端子Dと、メモリセル選択端子W3〜W0と、データ出力端子Q3〜Q0とを備えている。また、メモリセル回路201はインバータ204〜211とNMOSトランジスタ212〜219とからなる。
メモリセル回路201の補正データ入力端子Dは、図11に示すフリップフロップ回路FFA1、FFB1、FFC1、FFD1、…、FFA48、FFB48、FFC48、FFD48等のデータ出力端子Qにそれぞれ接続されている。 また、メモリセル選択端子W0、W1、W2、W3には、図11の制御回路CTRL250からの書き込み制御信号がそれぞれ入力される。
図12において、バッファ回路202の入力端子は、補正データ入力端子Dとなっており、バッファ回路202の出力端子は、インバータ203の入力端子と接続されるとともに、NMOSトランジスタ212、214、216、218の第1端子に接続されている。また、インバータ203の出力端子はNMOSトランジスタ213、215、217、219の第1端子に接続されている。インバータ204とインバータ205、インバータ206とインバータ207、インバータ208とインバータ209、インバータ210とインバータ211とはそれぞれ直列に接続され、メモリセルを形成している。
NMOSトランジスタ212、214、216、218の第2端子はインバータ205、207、209、211の入力端子と接続されている。NMOSトランジスタ213、215、217、219の第2端子はインバータ204、206、208、210の入力端子と接続されている。NMOSトランジスタ212、213のゲート端子は、端子W0に接続されている。NMOSトランジスタ214、215のゲート端子は、端子W1に接続されている。NMOSトランジスタ216、217のゲート端子は、端子W2に接続されている。NMOSトランジスタ218、219のゲート端子は、端子W3に接続されている。
インバータ204からの出力は端子Q0に接続される。インバータ206からの出力は端子Q1に接続される。インバータ208からの出力は端子Q2に接続される。インバータ210からの出力は端子Q3に接続される。
図13は実施例2による制御電圧発生回路の構成を示す。図13において、340〜343、312、360、361はPMOSトランジスタ、320〜323、350〜353、313、362はNMOSトランジスタ、311は演算増幅器、314は抵抗であり、抵抗314は図13においては抵抗値Rrefとして記号されている。
PMOSトランジスタ312、360、361のソースは電源VDDに接続され、PMOSトランジスタ340〜343のドレーンはそれぞれ、NMOSトランジスタ350〜353のドレーンと接続され、PMOSトランジスタ340〜343のゲートはそれぞれNMOSトランジスタ350〜353のゲートと接続される一方、それぞれSN0、SN1、SN2、SN3の各端子と接続される。
PMOSトランジスタ340とNMOSトランジスタ350、PMOSトランジスタ341とNMOSトランジスタ351、PMOSトランジスタ342とNMOSトランジスタ352、PMOSトランジスタ343とNMOSトランジスタ353とはそれぞれインバータ回路を構成している。また、NMOSトランジスタ320〜323のゲートはそれぞれ、PMOSトランジスタ340〜343のドレーンと接続される。
NMOSトランジスタ313のソースはグランドと接続され、そのゲートとドレーンが接続され、PMOSトランジスタ312のドレーン、PMOSトランジスタ340〜343のソース、NMOSトランジスタ320〜323のドレーン、NMOSトランジスタ362のゲートとが接続される。また、NMOSトランジスタ350〜353、NMOSトランジスタ320〜323、NMOSトランジスタ362のそれぞれのソースはグランドと接続される。
PMOSトランジスタ360、361のゲートは互いに接続され、PMOSトランジスタ360のドレーンと接続されるとともに、NMOSトランジスタ362のドレーンとも接続される。PMOSトランジスタ361のドレーンは抵抗314の一端と接続され、抵抗314の他の一端はグランドと接続される。
演算増幅器311の反転入力端子は基準電圧の入力端子VREFと接続され、非反転入力端子はPMOSトランジスタ361のドレーンと接続される。演算増幅器311の出力はPMOSトランジスタ312のゲートと接続されるとともに、端子Vとも接続されている。
PMOSトランジスタ320〜323、313、362は、そのゲート長は等しく設定され、PMOSトランジスタ320〜323のゲート幅は1:2:4:8の比に設定される。また、PMOSトランジスタ360とNMOSトランジスタ361のゲート長は等しく設定され、両者はソース電位、ゲート電位を共通に接続されており、カレントミラーの関係を持つように構成される。
図14は図11で示したLED駆動回路370を示す回路図である。図14において、LED駆動回路370は、PMOSトランジスタ390〜394、384と、NMOSトランジスタ385と、NAND回路380〜383とNOR回路386とを備えている。また、LED駆動回路370は、印刷データ入力端子E(負論理)と、LED駆動のオン、オフを指令する入力端子S(負論理)と、入力端子Vと、補正データ入力端子Q0〜Q3と、駆動電流出力端子DOとを備えている。
LED駆動回路の印刷データ入力端子である端子Eには、図11におけるLTA1〜LTD1、〜、LTA48〜LTD48等のラッチ回路のQN出力が入力される。入力端子Q3〜Q0は、図12に示したメモリ回路300からの補正データ出力端子Q3〜Q0に接続されている。
端子Sには、図11のNAND回路301から出力されるLED駆動のオン、オフ指令信号が入力される。端子Vには、図11に示す制御電圧発生回路302のV端子と接続され、該制御電圧発生回路302から出力される制御電圧Vcontが入力される。駆動電流出力端子DOは、LED素子のアノードと接続される。
NOR回路386、NAND回路380〜383の電源は電源VDDと接続され、PMOSトランジスタ384、390〜394のソースも電源VDDと接続されている。NOR回路386、NAND回路380〜383のグランド、NMOSトランジスタ385のソースは端子Vに接続され、図11の制御電圧発生回路302から出力される制御電圧Vcontが印加される。
なお、PMOSトランジスタ390〜394は、図21に示す駆動トランジスタTr1に相当するものである。また、図14においては図示を省略しているが、DO端子はLED素子のアノード端子と接続され、LEDのカソードはグランドに接続されている。
図14に戻ると、PMOSトランジスタ390〜393のゲート端子は、それぞれNAND回路380〜383の出力端子に接続されている。また、PMOSトランジスタ390〜394のソース端子は、電源VDDに接続されている。また、PMOSトランジスタ390〜394のドレ−ン端子は、駆動電流出力端子DOに接続されている。
また、PMOSトランジスタ390〜394はゲート長は、相等しく構成されており、PMOSトランジスタ390〜393のゲート幅は、前記したメモリ回路300からの補正データ出力Q0〜Q3のビット重みに対応して、それぞれ1:2:4:8のサイズ比に設定されている。
NAND回路390〜393等の動作を説明すると、図11において、印刷データをオンとするためシフトレジスタFFA1〜FFD48等へデータのシフト入力がなされ、ついでLOAD−P信号が発生して、LTA1〜LTD48等のラッチ回路に前記印刷データがラッチされる。このとき印刷ドットがオンであると、該当するLED駆動回路370の端子Eの入力レベルはLowとなる。
図14において、LEDの駆動オン、オフの指令信号SがLowとなって駆動オンを指令しているとき、NOR回路386の出力はHighとなる。このときQ0〜Q3の端子データに従いNAND回路380〜383の出力信号レベル、およびPMOSトランジスタ384とNMOSトランジスタ385とで構成されるインバータの出力はVcont電位あるいはVDD電位となる。
PMOSトランジスタ394は、LEDに主たる駆動電流を供給する主駆動トランジスタであり、PMOSトランジスタ390〜393は、LEDの駆動電流を調整して光量補正するための補助駆動トランジスタである。主駆動トランジスタ394は、NOR回路386の出力がHighレベルであるときに、印刷データに従って駆動される。補助駆動トランジスタ390〜393は、NOR回路386の出力がHighレベルであるときに、メモリ回路300からのQ0〜Q3の出力に従って駆動される。
後述するように、メモリ回路300はLEDの発光バラツキを補正するための補正データが格納されるものであり、Q0〜Q3の出力はLEDドット毎の補正データに対応している。Q0〜Q3の出力は4ビットであるので、LEDドット毎の補正データも4ビットであり、LEDドット毎に16段階に駆動電流を調整可能としていることになる。
すなわち、主駆動トランジスタ394とともに、補正データに従って補助駆動トランジスタ390〜393が選択的に駆動され、主駆動トランジスタ394のドレーン電流に、選択された補助駆動トランジスタのドレーン電流が加算された駆動電流が、端子DOを介してLED素子LED1のアノード端子へ流出する。
なお、NMOSトランジスタ390〜393が駆動されているとき、NAND回路380〜383、PMOSトランジスタ384とNMOSトランジスタ385とで構成されるインバータ回路の出力はLowレベル(すなわち、端子Vの電位であり制御電圧Vcontに等しいレベル)にあるので、PMOSトランジスタ390〜394のゲート電位は、ほぼ制御電圧Vcontに等しくなる。従って、PMOSトランジスタ390〜394のドレーン電流値を、制御電圧VcontによりドライバIC毎に一括して調整することができる。
次に、以上の構成を有する実施例2の動作を説明する。まず、図11に示す制御電圧発生回路302へ出力されるSN3〜SN0信号が16段階に変化した場合における制御電圧発生回路302の動作を説明する。図13において、NMOSトランジスタ320〜323のゲート幅をそれぞれw0〜w3と記号するとき、w1=2×w0、w2=4×w0、w3=8×w0の関係をもつ。また、NMOSトランジスタ313のゲート幅をwmと記号しておく。
よく知られているように、飽和領域で動作しているMOSトランジスタのドレーン電流IdはId=K×(W/L)×(Vgs−Vt)2で与えられる。ここでKは定数、Wはゲート幅、Lはゲート長、Vgsはゲート・ソース間電圧、Vtは閾値電圧である。
前述したように、NMOSトランジスタ320〜323、313、362のゲート長は等しく設定されており、各トランジスタがオン状態にあるとき、前記トランジスタのゲート・ソース間電圧も等しいので、そのドレーン電流は各トランジスタのゲート幅に比例した値となる。
NMOSトランジスタ320〜323がオン状態にあるときの、これらNMOSトランジスタ320〜323のドレーン電流をId0〜Id3と記号するとき、それぞれId1=2×Id0、Id2=4×Id0、Id3=8×Id0の関係となる。
PMOSトランジスタ361に流れる電流をIrefとし、NMOSトランジスタ362に流れる電流をIref2とし、PMOSトランジスタ312に流れる電流をIref3と記号する。いま、図13における信号SN3〜SN0が ‘1111’であったとする。なお前記信号は負論理である。
このとき、PMOSトランジスタ340〜343はオフとなり、NMOSトランジスタ350〜353はオンとなる。この結果、NMOSトランジスタ320〜323のゲート電位はグランド電位と等しく、該トランジスタ320〜323はオフ状態となる。
一方、NMOSトランジスタ313のゲートとドレーンとは接続されているので、該トランジスタ313は飽和領域で動作する。このとき該トランジスタ313とゲート電位を等しくもつNMOSトランジスタ362も飽和領域で動作するとする。いまのケースでは、NMOSトランジスタ313のドレーン端子から流入する電流はPMOSトランジスタ312のドレーン電流に等しい。
また、PMOSトランジスタ360とPMOSトランジスタ361とはカレントミラーの関係にあり、NMOSトランジスタ362のドレーン電流はPMOSトランジスタ360のドレーン電流Iref2と等しく、PMOSトランジスタ360、361のゲート幅が等しく設定される場合、PMOSトランジスタ361のドレーン電流IrefとPMOSトランジスタ360のドレーン電流は略等しく、Iref=Iref2とすることができる。
いま、NMOSトランジスタ313のドレーン電流をIdmと記号する。このとき、PMOSトランジスタ312に流れる電流値Iref3はIref3=Idmである。
一方、演算増幅器311の働きにより、その反転入力端子の電位と非反転入力端子の電位は略等しくなるように、その出力端子の電位が制御される。このため、抵抗314(抵抗値はRrefとする)の電位はVREF電位と等しく、PMOSトランジスタ361の電流Irefは、Iref=VREF/Rrefとなる。
次に、図13における信号SN3〜SN0が‘1000’であったとする。なお前記信号は負論理である。このとき、PMOSトランジスタ343はオフであり、NMOSトランジスタ353はオン、PMOSトランジスタ340〜342はオン、NMOSトランジスタ350〜352はオフとなる。この結果、NMOSトランジスタ323のゲート電位はグランド電位と等しく、NMOSトランジスタ320〜322のゲート電位はNMOSトランジスタ313のゲート電位と略等しい。
これにより、NMOSトランジスタ320〜322も飽和領域で動作することになり、そのドレーン電流も1:2:4の電流比でもって発生することになる。 このとき、PMOSトランジスタ312から流出する電流Iref3はNMOSトランジスタ313のドレーン電流に、NMOSトランジスタ320〜322のドレーン電流を加算したものと等しく、Iref3=Idm+(4+2+1)×Id0=Idm+7×Id0となる。
この場合におけるPMOSトランジスタ361のドレーン電流Irefも、先の場合と同様にIref=VREF/Rrefで与えられる。このときPMOSトランジスタ312に流れる電流Iref3が前記Irefと等しくなるように、NMOSトランジスタ313、320のゲート幅を決めることで、チップ補正中心での目標電流値を設定することができる。
さらに、図13における信号SN3〜SN0が‘0000’であったとする。なお前記信号は負論理である。このとき、PMOSトランジスタ340〜343はオンであり、NMOSトランジスタ350〜353はオフとなる。この結果、NMOSトランジスタ320〜323のゲート電位はNMOSトランジスタ313のゲート電位と略等しい。
これにより、NMOSトランジスタ320〜323も飽和領域で動作することになり、そのドレーン電流も1:2:4:8の電流比でもって発生することになる。このとき、PMOSトランジスタ312から流出する電流Iref3は、313のドレーン電流に、NMOSトランジスタ320〜323のドレーン電流を加算したものと等しく、Iref3=Idm+(8+4+2+1)×Id0=Idm+15×Id0となる。
次に基準電圧VREFや基準電流Irefに具体的な数値を当てはめてNMOSトランジスタ312の電流値の大きさについて説明する。以下に例示する数値はあくまで説明のためのもので、実際の設計上の数値とは異なる。いま、基準電圧VREF=1.5Vのとき、基準電流Irefを1mAとする。PMOSトランジスタ360と361のゲート幅を等しく設定することとし、Iref=Iref2と設定する。
また、図20に示す補正中心に設定したときの、PMOSトランジスタ312のドレーン電流値Iref3を1mA、補正データによる電流値調整の刻みを3%ステップで変化させるものとすると、基準抵抗RrefはRref=Vref/Iref=1.5[V]/1[mA]=1.5KΩとなる。
補正中心におけるNMOSトランジスタ313、320〜322のゲート幅の合計を100μmと決め、NMOSトランジスタ362のゲート幅も100μmと決める。NMOSトランジスタ320のゲート幅w0は、補正刻み値の3%に対応してw0=3μmである。これよりw1=2×w0=6μm、w2=4×w0=12μm、w3=8×w0=24μmとなる。また、NMOSトランジスタ313のゲート幅wmはwm=100―(12+6+3)=79μmと求まる。
先の計算過程から明らかなように、チップ補正データが最小に設定された状態においては、PMOSトランジスタ312のドレーン電流値Iref3は、Iref3=wm/100×Iref2=0.79mAとなって、目標どおり、補正中心値に比べて(−3%×7=−21%)低い電流値を発生させることができる。
また、チップ補正データが最大に設定された状態においては、PMOSトランジスタ312のドレーン電流値Iref3は、Iref3=((wm+w3+w2+w1+w0)/100)×Iref2=((79+24+12+6+3)/100)×1mA=1.24mAとなって、目標どおり、補正中心値に比べて(+3%*8=+24%)高い電流値を発生させることができることが判る。
以上の例示によって明らかになったように、図13の制御電圧発生回路302においては、入力されるSN3〜SN0信号の16通りの論理値の組み合わせにより、PMOSトランジスタ312のドレーン電流を16段階に変化させることができる。
図15は図13において示した制御電圧発生回路302の動作を示すため、より簡略化して描いた回路図である。なお、図13と対応する回路要素には同一の番号を付して示す。図15において、401はNMOSトランジスタであって、図13に示したNMOSトランジスタ313、320〜323を一纏めに描いたものである。PMOSトランジスタ361、360、312のドレーン電流をそれぞれIref、Iref2、Iref3と記号している。また402は第1のカレントミラー回路を示し、403は第2のカレントミラー回路を示す。
いま、チップ補正データSN3〜SN0が‘1111’であり、図20の表に示す補正データが最小の状態にあるとしよう。このとき、NMOSトランジスタ323〜320はオフであり、NMOSトランジスタ313はオンであるので、図14におけるNMOSトランジスタ401のゲート幅は、図13におけるNMOSトランジスタ313のゲート幅と等しいwmである。
また、チップ補正データSN3〜SN0が‘1000’であり、図20の表に示す補正データが中心の状態にあるとしよう。この場合、前述したように、図13のNMOSトランジスタ323はオフ、NMOSトランジスタ322〜320はオン、NMOSトランジスタ313はオンであるので、図15におけるNMOSトランジスタ401のゲート幅は、図13におけるNMOSトランジスタ313のゲート幅wmとNMOSトランジスタ320のゲート幅w0とから計算されるwm+(4+2+1)×w0である。
さらに、チップ補正データSN3〜SN0が‘0000’であり、図20の表に示す補正データが最大の状態にあるとしよう。この場合、前述したように、図13のNMOSトランジスタ323〜320はオン、NMOSトランジスタ313はオンであるので、図15におけるNMOSトランジスタ401のゲート幅は、図13におけるNMOSトランジスタ313のゲート幅wmとNMOSトランジスタ320のゲート幅w0とから計算されるwm+(8+4+2+1)×w0である。
補正データを中心設定した場合のNMOSトランジスタ401のゲート幅を、NMOSトランジスタ362のゲート幅と等しくするとき、Iref3=Iref2となる。このときのPMOSトランジスタ312のゲート・ソース間電圧が端子VからVcontなる電位として図14のLED駆動回路370へ出力され、PMOSトランジスタ312とカレントミラーの関係となる図14のPMOSトランジスタ390〜394は前記Iref3に比例した電流値を発生させ、図示しないLED素子を駆動することができる。
また、補正データを最小設定した場合のNMOSトランジスタ401のゲート幅は、NMOSトランジスタ362のゲート幅の−21%となるので、Iref3=Iref2×(1−0.21)=0.79×Iref2となり、図14のPMOSトランジスタ390〜394は前記Iref3に比例した電流値を発生させ、図示しないLED素子を駆動することができる。
さらに、補正データを最大設定した場合のNMOSトランジスタ401のゲート幅は、NMOSトランジスタ362のゲート幅の+24%となるので、Iref3=Iref2×(1+0.24)=1.24×Iref2となり、図14のPMOSトランジスタ390〜394は前記Iref3に比例した電流値を発生させ、図示しないLED素子を駆動することができる。
次に、実施例2において、電源電圧が3.3Vとなっても動作可能であることについて説明する。図15において、まず、チップ補正率を最大とした場合でも、NMOSトランジスタ401のゲート・ソース間電圧はVgs=2Vであるとする。このときのPMOSトランジスタ312のドレーン・ソース間電圧Vdsは、Vds=VDD−Vgsである。PMOSトランジスタ312が飽和領域で動作するためには、Vds≧Vgs−Vtの関係を満足する必要がある。なお、前式においてVtはPMOSトランジスタの閾値電圧である。
PMOSトランジスタ312の典型的な場合について、実際に数値を当てはめて検討すると、Vgs=2V、Vt=0.7V、VDD=5Vの場合を考えると、Vgs−Vt=2−0.7=1.3[V]であって、先に計算したVds値はこの値よりも大きく、PMOSトランジスタ312は飽和領域での動作が出来ていることが判る。
同様にVDD=3.3Vの場合を考えると、Vds=VDD−Vgs=3.3−2=1.3[V]このとき、Vgs−Vt=1.3Vであって、PMOSトランジスタ312は飽和領域で動作することになり、図15の回路は正常動作できていることが判る。
以上詳細に述べたように、実施例2の駆動回路によれば、以下の効果を奏する。近年の半導体製造プロセス技術の進展により、MOSトランジスタサイズの微細化が進んだ結果、その耐圧もまた低下する傾向にあり、それにより構成されるICの電源電圧を低下させる必要を生じている。その典型的な例として、従来の電源電圧が5V標準であったのに対して、3.3Vから2.5Vといった様に、MOSトランジスタの微細化の程度に応じて電源電圧を下げることが必須となってきている。
ところが前述したように、従来技術による構成においては電源電圧5Vにおいては動作に支障がないものの、電源電圧3.3Vの場合に適用させようとすると動作困難になってしまうという課題があり、電源電圧3.3Vといった従来よりも低い電源電圧においても動作可能な新たな回路構成が切望されていた。
これに対して、実施例2の駆動回路の構成においては、電源電圧3.3Vの場合においても支障なく動作させることができる。これにより、微細化されたCMOS製造プロセスを適用してドライバICを製造することが可能となり、チップサイズの削減が成し遂げられる。また、実施例2によるLEDヘッドにおいては、電源電圧の削減によりドライバICの消費電力も削減されることになることから、LEDヘッドの発熱とそれによる温度上昇の結果、熱膨張してLEDヘッド各部のドット位置が変化してしまうという課題をも解決することができ、相乗して大きな効果を得ることができたのである。
それに加えて、本実施の形態の構成では、従来の構成で要していた16個の抵抗(図19のR0〜R15)を図13に示すように、1個(抵抗314)のみとすることができ、それに占有されるチップ面積を大幅に削減でき、製造コストの削減に大きく寄与できるのである。
図24は本発明に係るLEDヘッド500を示す図である。図24において、ベース部材501上には、LEDユニット502が搭載されている。このLEDユニット502は、図17等にて示した回路が実装基板上に搭載されたものである。図25はこのLEDユニット502の一構成例を示す平面配置図で、実装基板502e上には、前述した発光部(CHP1〜26)と駆動部(IC1〜26)をからなる回路が502aとして長手方向に沿って複数配設されている。実装基板502e上には、その他に、電子部品が配置されて配線が形成されている電子部品実装エリア502b、502c、及び外部から制御信号や電源などを供給するためのコネクタ502d等が設けられている。
図24において、前述したLEDアレイ(CHP1〜CHP26)の発光部の上方には、発光部から出射された光を集光する光学素子としてのロッドレンズアレイ503が配設されている。このロッドレンズアレイ503は、柱状の光学レンズを発光部ユニット502aの直線状に配列された発光部(例えば、図1におけるCHP1乃至CHP26の配列)に沿って多数配列したもので、光学素子ホルダに相当するレンズホルダ504によって所定位置に保持されている。
このレンズホルダ504は、同図に示すように、ベース部材501及びLEDユニット502を覆うように形成されている。そして、ベース部材501、LEDユニット502、及びレンズホルダ504は、ベース部材501及びレンズホルダ504に形成された開口部501a、504aを介して配設されるクランパ505によって一体的に挟持されている。従って、LEDユニット502で発生した光はロッドレンズアレイ503を通して、所定の外部部材に照射される、このLEDプリントヘッド500は、例えば電子写真プリンタや電子写真コピー装置等の露光装置として用いられる。
図26は、本発明に係る画像形成装置の要部構成を模式的に示す要部構成図である。図26において、画像形成装置600内には、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色の画像を、各々に形成する四つのプロセスユニット601〜604が記録媒体605の搬送経路620に沿ってその上流側から順に配置されている。これらのプロセスユニット601〜604の内部構成は共通しているため、例えばシアンのプロセスユニット603を例にとり、これらの内部構成を説明する。
プロセスユニット603には、像担持体として感光ドラム603aが矢印方向に回転可能に配置され、この感光体ドラム603aの周囲にはその回転方向上流側から順に、感光ドラム603aの表面に電気供給して帯電させる帯電装置603b、帯電された感光体ドラム603aの表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光装置603c(前述した図24の500に相当する)が配設される。更に、静電潜像が形成された感光体ドラム603aの表面に、所定色(シアン)のトナーを付着させて顕像を発生させる現像装置603d、及び感光体ドラム603aの表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置603eが配設される。尚、これら各装置に用いられているドラム又はローラは、図示しない駆動源及びギアによって回転させられる。
また、画像形成装置600は、その下部に、紙等の記録媒体605を堆積した状態で収納する用紙カセット606を装着し、その上方には記録媒体605を1枚ずつ分離させて搬送するためのホッピングローラ607を配設している。更に、記録媒体605の搬送方向における、このホッピングローラ607の下流側には、ピンチローラ608、609と共に記録媒体605を挟持することによって、記録媒体605の斜行を修正し、プロセスユニット601〜604に搬送するレジストローラ610、611を配設している。これ等のホッピングローラ607及びレジストローラ610、611は、図示しない駆動源及びギアによって連動回転する。
プロセスユニット601〜604の各感光体ドラムに対向する位置には、それぞれ半導電性のゴム等によって形成された転写ローラ612が配設されている。そして、感光体ドラム601a〜604a上のトナーを記録媒体605に付着させるために、感光体ドラム601a〜604aの表面とこれらの各転写ローラ612の表面との間に所定の電位差が生じるように構成されている。
定着装置613は、加熱ローラとバックアップローラとを有し、記録媒体605上に転写されたトナーを加圧、加熱することによって定着させる。また、排出ローラ614、615は、定着装置613から排出された記録媒体605を、排出部のピンチローラ616、617と共に挟持し、記録媒体スタッカ部618に搬送する。尚、排出ローラ614、615は、図示されない駆動源及びギアによって連動回転する。
次に、前記構成の画像形成装置の動作について説明する。まず、用紙カセット606に堆積した状態で収納されている記録媒体605がホッピングローラ607によって、上から1枚ずつ分離されて搬送される。続いて、この記録媒体605は、レジストローラ610、611及びピンチローラ608、609に挟持されて、プロセスユニット601の感光ドラム601a及び転写ローラ612に搬送される。その後、記録媒体605は、感光体ドラム601a及び転写ローラ612に挟持され、その記録画面にトナー画像が転写されると同時に感光体ドラム601aの回転によって搬送される。
同様にして、記録媒体605は、順次プロセスユニット602〜604を通過し、その通過過程で、各露光装置601c〜604cにより形成された静電潜像を、現像装置601d〜604dによって現像した各色のトナー像がその記録画面に順次転写され重ね合わせられる。そして、その記録面上に各色のトナー像が重ね合わせられた後、定着装置613によってトナー像が定着された記録媒体605は、排出ローラ614、615及びピンチローラ616、617に挟持されて、画像形成装置600の外部の記録媒体スタッカ部618に排出される。以上の過程を経て、カラー画像が記録媒体605上に形成される。
上記実施例1、2では、駆動回路として光源にLEDを用いた電子写真プリンタにおける場合について説明したが、同様の方法で光源に発光サイリスタを用いた自己走査形LEDヘッド、光源に有機EL素子を用いた有機ELヘッドなどへの適用が可能であり、さらにはサーマルプリンタにおける発熱抵抗体、表示装置における表示素子の列あるいは面発光素子列を駆動する場合にさえも適用することが可能である。
本発明の実施例1のLEDヘッドを示す制御ブロック図である。
実施例1のドライバICの構成を示す回路図である。
実施例1の制御電圧発生回路を示す回路図である。
実施例1のメモリ回路を示す回路図である。
実施例1のLED駆動回路を示す回路図である。
実施例1の制御回路を示す回路図である。
実施例1の動作を示すタイムチャートである。
実施例1の動作を示すタイムチャートである。
実施例1の制御電圧発生回路を簡略化した回路図である。
実施例1のLED駆動回路を簡略化した回路図である。
実施例2のドライバICの構成を示す回路図である。
実施例2のメモリ回路を示す回路図である。
実施例2の制御電圧発生回路を示す回路図である。
実施例2のLED駆動回路を示す回路図である。
実施例2の制御電圧発生回路を簡略化した回路図である。
従来の電子写真プリンタの構成を示すブロック図である。
従来のLEDヘッドを示す制御ブロック図である。
従来のドライバICの構成を示す回路図である。
従来の制御電圧発生回路を示す回路図である。
従来の光量補正データを示す説明図である。
従来の制御電圧発生回路を簡略化した回路図である。
従来の制御電圧発生回路を簡略化した回路図である。
MOSトランジスタの静特性を示すグラフである。
本発明に係るLEDヘッドを示す図である。
LEDユニットの一構成例を示す平面配置図である。
本発明に係る画像形成装置の要部構成を模式的に示す要部構成図である。
符号の説明
145 制御電圧発生回路
146 LED駆動部
200 メモリ回路
220 LED駆動回路