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JP4525622B2 - 放射線検出器 - Google Patents
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本発明は放射線検出器に関し、特に、放射線検出器の消費電流を低減させる方法に適用して好適なものである。
原子力発電所、加速器施設および放射線利用施設などにおいて、放射線業務従事者が被ばくした放射線の線量を検出したり管理したりするために、放射線業務従事者のポケットに収まる携帯用の放射線検出器が用いられている。
図5は放射線検出器の実装状態を示す図、図6は従来の放射線検出器の外観構成を示す斜視図である。
図5および図6において、放射線検出器100は、放射線業務従事者の作業服の胸に収まるような大きさに設定され、概ね100×50×10mmの寸法を有している。この放射線検出器100には、信号処理回路が搭載されたプリント基板115、プリント基板115を収納する筐体101、データ表示を行う液晶ディスプレイ113および放射線業務従事者に警報を行う警報部114が設けられている。ここで、放射線の検出方式としては、入射した放射線による電離作用を利用した半導体式が主流となっている。
図7は、従来の放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。
図7において、放射線検出器には、放射線を検出する半導体検出部2、半導体検出部2に逆バイアスを印加する逆バイアス印加手段1、半導体検出部2にて検出された信号を増幅するアンプ回路3、アンプ回路3から出力された信号を閾値電圧と比較し、閾値電圧以上の信号をパルス信号として出力するコンパレータ4、コンパレータ4から出力されたパルス信号をカウントするカウンタ5、カウンタ5によるカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出するCPU16、放射線量が規定値を超えた場合に警報を鳴らすブザー8、IRDAなどによって外部と通信する通信手段9が設けられている。ここで、CPU16には、カウンタ5によるカウント結果を読み出すカウンタ読出し手段16a、カウンタ5によるカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する被ばく量演算手段16bおよび通信手段9による受信の有無に基づいて通信処理を行う通信処理手段16cが設けられている。
そして、放射線業務従事者が被ばくした放射線は筐体101を介して半導体検出部2に入射され、半導体検出部2にて放射線が検出される。そして、半導体検出部2にて検出された信号はアンプ回路3にて増幅された後、コンパレータ4にて閾値電圧と比較され、閾値電圧以上のレベルの信号がパルス信号としてカウンタ5に出力される。そして、コンパレータ4からのパルス信号はカウンタ5にてカウントされ、そのカウント結果がCPU16に入力される。そして、CPU16は、カウンタ5からのカウント結果に基づいて、放射線業務従事者の被ばく放射線量を算出することができる。
そして、CPU16は、被ばく放射線量を算出すると、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量を液晶ディスプレイ113に表示する。また、CPU16は、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量が規定値を超えた場合、そのことを警報部114に通知する。そして、警報部114は、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量が規定値を超えたという通知をCPU16から受けると、ブザー8を鳴らすことにより、その作業空間からの離脱を放射線業務従事者に促すことができる。
図8は、従来の放射線検出器の動作を示すフローチャートである。
図8において、放射線検出器の電源がオンされると(ステップS0)、CPU16は、初期設定を行った後(ステップS1)、カウンタ5によるカウント結果を読み出す(ステップS2)。そして、CPU16は、カウンタ5によるカウント結果に基づいて被ばく量の演算処理を行い、その演算結果に基づいて液晶ディスプレイ113による表示処理やブザー8による警報処理を行う(ステップS3)。
次に、CPU16は、例えば、パーソナルコンピュータなどの上位計算機から発信されたIRDA通信信号の有無を判断し(ステップS4)、パーソナルコンピュータからのIRDA通信信号がない場合には、電源スイッチのオン/オフ状態を確認する(ステップS6)。そして、電源スイッチがオンされている場合には、CPU16はスリープ状態に入り、CPU16の動作を停止する(ステップS8)。一方、電源スイッチがオフされた場合には、CPU16は放射線検出器の電源をオフさせる(ステップS7)。
一方、ステップS4において、パーソナルコンピュータが放射線検出器の近くにあってIRDA通信信号を受信した場合には、CPU16は、パーソナルコンピュータとの間で通信処理を行う(ステップS5)。
図9は、従来のCPU16のアクティブ時間とスリープ時間との関係を示すタイミングチャート、図10は、図9のCPU16のアクティブ時間を拡大して示すタイミングチャートである。
図9において、CPU16は、間欠動作時間X(ms)の周期でアクティブ時間Y(ms)だけ動作し、スリープ時間(X−Y)(ms)の間は動作を停止することにより、低消費電力化を図り、電源用の電池の長寿命化を実現している。
ここで、CPU16が動作するアクティブ時間Yは、図10に示すように、(1)カウンタ5からのデータ読出し時間、(2)被ばく放射線量を算出するための被ばく量演算時間、(3)IRDA通信信号の受信の有無の確認時間から構成されている。
また、例えば、特許文献1には、分周器から発生するインターバル信号に基づいて、放射線計測系のカウンタの計測値を読み込むシングルチップコンピュータを間欠動作させることにより、個人被ばく線量計の低消費電力化を図る方法が開示されている。
特開平2−19788号公報
しかしながら、従来の放射線検出器では、IRDA通信信号の受信の有無の確認するために、放射線業務従事者が放射線検出器をパーソナルコンピュータに近づけた時に待ち時間がないようにするために、間欠動作時間Xは短く設定され、間欠動作時間Xは1秒程度にする必要がある。このため、CPU16のスリープ時間(X−Y)に対するアクティブ時間Yの割合が増大し、CPU16の消費電流が増加することから、放射線検出器の電源用の電池の寿命が短くなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、通信信号の受信の有無の確認にかかる待ち時間を短縮しつつ、低消費電力化を図ることが可能な放射線検出器を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の放射線検出器によれば、放射線を検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する比較手段と、前記比較手段から出力されたパルス信号をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によるカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理手段と、前記演算処理手段にて算出された被ばく放射線量に関する情報についての通信処理を行う通信処理手段と、間欠動作時間周期のうち所定のタイミングで前記通信処理手段のみを間欠的に動作状態に移行させると共に、所定の間欠動作時間周期のうち前記所定のタイミング以外のタイミングで前記演算処理手段および前記通信処理手段を間欠的に動作状態に移行させるアクティブ制御手段とを備えることを特徴とする。
これにより、通信処理手段の間欠動作時間を短くすることを可能としつつ、演算処理手段の間欠動作時間を長くすることが可能となる。このため、通信信号の受信の有無の確認を頻繁に行うことを可能としつつ、演算処理手段の動作の停止時間を長くすることが可能となり、通信信号の受信の有無の確認にかかる待ち時間を短縮しつつ、低消費電力化を図ることが可能となる。
また、請求項2記載の放射線検出器によれば、単位時間当たりにおいて、前記演算処理手段および前記通信処理手段が動作状態に移行する回数よりも、前記通信処理手段のみが動作状態に移行する回数の方が多いことを特徴とする。
これにより、演算処理手段の動作の停止時間を長くした場合においても、通信信号の受信の有無の確認を頻繁に行うことが可能となり、通信信号の受信の有無の確認にかかる待ち時間を短縮しつつ、低消費電力化を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、通信信号の受信の有無の確認を頻繁に行うことを可能としつつ、演算処理手段の動作の停止時間を長くすることが可能となり、通信信号の受信の有無の確認にかかる待ち時間を短縮しつつ、低消費電力化を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る放射線検出器について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。
図1において、放射線検出器には、放射線を検出する半導体検出部2、半導体検出部2に逆バイアスを印加する逆バイアス印加手段1、半導体検出部2にて検出された信号を増幅するアンプ回路3、アンプ回路3から出力された信号を閾値電圧と比較し、閾値電圧以上の信号をパルス信号として出力するコンパレータ4、コンパレータ4から出力されたパルス信号をカウントするカウンタ5、カウンタ5によるカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出するCPU6、放射線量が規定値を超えた場合に警報を鳴らすブザー8、IRDAなどによって外部と通信する通信手段9が設けられている。
そして、CPU6には、カウンタ5によるカウント結果を読み出すカウンタ読出し手段6a、カウンタ5によるカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する被ばく量演算手段6b、通信手段9による受信の有無に基づいて通信処理を行う通信処理手段6c、CPU6のアクティブ状態を制御するアクティブ制御手段6dが設けられている。ここで、アクティブ制御手段6dは、第1のタイミングに基づいてカウンタ読出し手段6a、被ばく量演算手段6bおよび通信処理手段6cを間欠的に動作状態に移行させるとともに、第2のタイミングに基づいて通信処理手段6cのみを間欠的に動作状態に移行させることができる。
そして、逆バイアス印加手段1にて半導体検出部2に逆バイアスが印加されると、電子はn側からp側に移動し、半導体検出部2に含まれるダイオード構造の空乏層はさらに広がる。そして、放射線業務従事者が被ばくした放射線が半導体検出部2の空乏層に入射すると、空乏層内で共有結合している電子が弾き飛ばされ、電子と正孔のペア(電子正孔対)が生成される。
そして、電子と正孔のペアが空乏層内で生成されると、逆バイアスされている電界に向かって電子は+方向に移動するとともに、正孔は−方向に移動し、半導体検出部2に入射した放射線の線量に対応した電流が流れる。そして、半導体検出部2にて検出された信号は、アンプ回路3の前段に配置されたコンデンサにて直流成分が除去された後、アンプ回路3に入力される。そして、半導体検出部2にて検出された信号はアンプ回路3にて増幅された後、コンパレータ4にて閾値電圧と比較され、閾値電圧以上の信号がパルス信号としてカウンタ5に出力される。
そして、コンパレータ4からのパルス信号はカウンタ5にてカウントされ、そのカウント結果がCPU6に入力される。そして、CPU6は、所定の周期でアクティブ状態に移行することにより、カウンタ5からのカウント結果を読み出す。そして、CPU6は、カウンタ5からのカウント結果に基づいて、放射線業務従事者の被ばく放射線量を算出する。さらに、CPU6は、アクティブ状態に移行している間にIRDA通信信号の受信の有無の確認し、IRDA通信信号を受信した場合には、CPU6は外部計算機との間で通信処理を行う。
そして、CPU6は、被ばく放射線量を算出すると、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量を液晶ディスプレイ113に表示することができる。また、CPU6は、放射線業務従事者の現在の被ばく放射線量が規定値を超えた場合、ブザー8を鳴らすことにより、その作業空間からの離脱を放射線業務従事者に促すことができる。さらに、CPU6は、無線通信手段9を介して被ばく放射線量を被ばく量集中管理システムに送信することができる。そして、被ばく量集中管理システムでは、放射線業務従事者の被ばく放射線量の推移や累積値を集中管理することができる。
ここで、CPU6は、第1のタイミングでアクティブ状態に移行した場合には、カウンタ5からのカウント結果の読み出し処理および被ばく放射線量の算出処理を行いつつ、IRDA通信信号の受信の有無の確認を含む通信処理を行うとともに、第2のタイミングでアクティブ状態に移行した場合には、IRDA通信信号の受信の有無の確認を含む通信処理のみを行い、カウンタ5からのカウント結果の読み出し処理および被ばく放射線量の算出処理を休止することができる。
これにより、通信処理手段6cの間欠動作時間を短くすることを可能としつつ、カウンタ読出し手段6aおよび被ばく量演算手段6bの間欠動作時間を長くすることが可能となる。このため、IRDA通信信号の受信の有無の確認を頻繁に行うことを可能としつつ、カウンタ読出し手段6aおよび被ばく量演算手段6bの動作の停止時間を長くすることが可能となり、IRDA通信信号の受信の有無の確認にかかる待ち時間を短縮しつつ、低消費電力化を図ることが可能となる。
図2は、本発明の一実施形態に係る放射線検出器の動作を示すフローチャートである。
図2において、放射線検出器の電源がオンされると(ステップS0)、CPU6は、初期設定を行った後(ステップS1)、所定のタイミングかどうかを判断し(ステップS9)、所定のタイミングでない場合、カウンタ5によるカウント結果を読み出す(ステップS2)。そして、CPU6は、カウンタ5によるカウント結果に基づいて被ばく量の演算処理を行い、その演算結果に基づいて液晶ディスプレイ113による表示処理やブザー8による警報処理を行う(ステップS3)。
次に、CPU6は、例えば、パーソナルコンピュータなどの上位計算機から発信されたIRDA通信信号の有無を判断し(ステップS4)、パーソナルコンピュータからのIRDA通信信号がない場合には、電源スイッチのオン/オフ状態を確認する(ステップS6)。そして、電源スイッチがオンされている場合には、CPU6はスリープ状態に入り、CPU6の動作を停止する(ステップS8)。一方、電源スイッチがオフされた場合には、CPU6は放射線検出器の電源をオフさせる(ステップS7)。
一方、ステップS4において、パーソナルコンピュータが放射線検出器の近くにあってIRDA通信信号を受信した場合には、CPU6は、パーソナルコンピュータとの間で通信処理を行う(ステップS5)。
一方、ステップS9において、所定のタイミングの場合、カウンタ5によるカウント結果の読み出し処理(ステップS2)および被ばく量の演算処理(ステップS3)をスキップし、IRDA通信信号の受信の有無の確認(ステップS4)を含む通信処理(ステップS5)のみを行ってから、ステップS6に進む。
図3は、本発明の一実施形態に係るCPU6のアクティブ時間とスリープ時間との関係を示すタイミングチャート、図4は、図3のタイミングBにおけるCPU6のアクティブ時間T2を拡大して示すタイミングチャートである。
図3において、CPU6は、間欠動作時間X(ms)の周期において、タイミングAのアクティブ時間T1(ms)には、(1)カウンタ5からのデータ読出し処理、(2)被ばく放射線量の算出処理、(3)IRDA通信信号の受信の有無の確認を含む通信処理を行い、タイミングBのアクティブ時間T2(ms)には、図4に示すように、(3)IRDA通信信号の受信の有無の確認を含む通信処理のみを行う。
ここで、単位時間当たりにおいて、アクティブ時間T1に移行する回数よりも、アクティブ時間T2に移行する回数の方が多いことが好ましい。これにより、カウンタ5からのデータ読出し処理および被ばく放射線量の算出処理の頻度を少なくした場合においても、3)IRDA通信信号の受信の有無の確認を含む通信処理を頻繁に行うことが可能となり、IRDA通信信号の受信の有無の確認にかかる待ち時間を短縮しつつ、低消費電力化を図ることが可能となる。
また、放射線業務従事者が高レベルの放射能エリアで作業する場合を除いて、放射線業務従事者が持つ放射線検出器は被ばくすることがないため、カウンタ5によるカウント値はほとんどの場合はゼロ計数となる。このため、カウンタ5からのデータ読出し処理および被ばく放射線量の算出処理を頻繁に行う必要がなくなり、カウンタ5からのデータ読出し処理および被ばく放射線量の算出処理の頻度を少なくした場合においても、これらの処理に支障をきたすことを回避することができる。
本発明の一実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る放射線検出器の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るCPU16のアクティブ時間とスリープ時間との関係を示すタイミングチャートである。 図3のタイミングBにおけるCPU16のアクティブ時間を拡大して示すタイミングチャートである。 放射線線量計の実装状態を示す図である。 従来の放射線線量計の外観構成を示す斜視図である。 従来の放射線検出器の概略構成を示すブロック図である。 従来の放射線検出器の動作を示すフローチャートである。 従来のCPU16のアクティブ時間とスリープ時間との関係を示すタイミングチャートである。 図9のCPU16のアクティブ時間を拡大して示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 逆バイアス印加手段
2 半導体検出部
3 アンプ回路
4 コンパレータ
5 カウンタ
6 CPU
6a カウンタ読出し手段
6b 被ばく量演算手段
6c 通信処理手段
6d アクティブ制御手段
113 液晶ディスプレイ
8 ブザー
9 無線通信手段

Claims (2)

  1. 放射線を検出する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段による放射線の検出信号と閾値との比較結果に基づいてパルス信号を出力する比較手段と、
    前記比較手段から出力されたパルス信号をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によるカウント結果に基づいて被ばく放射線量を算出する演算処理手段と、
    前記演算処理手段にて算出された被ばく放射線量に関する情報についての通信処理を行う通信処理手段と、
    間欠動作時間周期のうち所定のタイミングで前記通信処理手段のみを間欠的に動作状態に移行させると共に、所定の間欠動作時間周期のうち前記所定のタイミング以外のタイミングで前記演算処理手段および前記通信処理手段を間欠的に動作状態に移行させるアクティブ制御手段とを備えることを特徴とする放射線検出器。
  2. 単位時間当たりにおいて、前記演算処理手段および前記通信処理手段が動作状態に移行する回数よりも、前記通信処理手段のみが動作状態に移行する回数の方が多いことを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
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