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JP4525875B2 - 送り案内装置 - Google Patents
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JP4525875B2 - 送り案内装置 - Google Patents

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JP4525875B2 JP2000094409A JP2000094409A JP4525875B2 JP 4525875 B2 JP4525875 B2 JP 4525875B2 JP 2000094409 A JP2000094409 A JP 2000094409A JP 2000094409 A JP2000094409 A JP 2000094409A JP 4525875 B2 JP4525875 B2 JP 4525875B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械その他のテーブルその他に用いられる基台の上に案内面が形成され、この案内面上で潤滑油を介在させてスライド面が摺動することにより可動体が案内される送り案内装置に関するものであって、特に高速送り時に生起される潤滑油の動圧によりテーブルその他の可動体の浮き上がりまたは傾くことを抑制するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の送り案内装置(特開平10−118873)は、基台の上に案内面が形成され、その上に可動体が潤滑油を介して摺動可能に案内される形式の送り案内装置において、図7(B)に示されるように前記可動体の被案内面Sの中央部分の幅を送り方向両端より狭くするとともに、前記被案内面Sの前記送り方向に間隔をおいて前記被案内面の幅方向に延在する複数の分割油溝Dを形成して、該分割油溝Dによって分割された前記被案内面Sの各領域にはコの字状またはクランク状の油溝Gが形成され、前記被案内面Sの送り方向全体に作用する浮き上がり力をほぼ均等にしようとするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の送り案内装置は、前記被案内面の幅方向に形成された前記複数の分割油溝によって前記被案内面を複数に分割するものであるので、油の消費量が増大するという問題があった。
【0004】
すなわち従来の送り案内装置においては、図7(A)に示されるように油溝Gを幅が一定の前記可動体の被案内面Sにクランク状に形成した場合は、図8(A)に示されるように前記被案内面の送り方向の中央部において圧力が高く、両端に行くに従い下がるという前記被案内面の送り方向全体に亘る偏りのある圧力分布が生ずるため、被案内面の送り方向全体に大きな浮き上がり力が作用して、大きく傾くという問題があった。
【0005】
また図7(B)に示されるように前記複数の分割油溝Dが形成された上記従来の送り案内装置においては、図8(B)に示されるように前記複数の分割油溝Dによって、前記被案内面Sの圧力分布が4分割され、前記被案内面Sの浮き上がり力および傾きが抑制されるが、油の消費量が増大し、回収油の有効利用が望まれているという問題があった。
【0006】
そこで本発明者は、基台の上に案内面が形成され、この案内面上で潤滑油を介在させてスライド面が摺動することにより可動体が案内される送り案内装置において、前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に形成された逃がし部により、潤滑油を逃がすことによって動圧を緩和するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を抑制するとともに、潤滑油の消費量を低減するという目的を達成する本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)の送り案内装置は、
基台の上に案内面が形成され、この案内面上で潤滑油を介在させてスライド面が摺動することにより可動体が案内される送り案内装置において、
前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に、潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和する逃がし部が形成され、
前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に、前記逃がし部に連絡する油だまり部が、形成されているとともに、
前記油だまり部が、略菱形形状のポケット部によって構成されている
ものである。
【0010】
本発明(請求項に記載の第発明)の送り案内装置は、
前記第1発明において、
前記スライド面を摺動方向においてほぼ均等に分割する位置に、前記複数の圧力開放部に連絡する複数の分割溝が形成されている
ものである。
【0011】
本発明(請求項に記載の第発明)の送り案内装置は、
前記第発明において、
前記スライド面を摺動方向においてほぼ均等に分割する位置に、前記複数の圧力開放部に連絡する複数の分割溝が形成されている
ものである。
【0012】
本発明(請求項に記載の第発明)の送り案内装置は、
前記第1〜のいずれか1発明において、
前記スライド面には、該スライド面を摺動方向および幅方向に延在して形成された前記スライド面全体に潤滑油を保持する複数の延在溝部が形成され、
前記スライド面の摺動方向中央部に形成された前記延在溝部が、潤滑油を供給する潤滑油供給装置に連絡されている
ものである。
本発明(請求項に記載の第発明)の送り案内装置は、
基台の上に案内面が形成され、この案内面上で潤滑油を介在させてスライド面が摺動することにより可動体が案内される送り案内装置において、
前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部および摺動方向において複数に分割する位置に、潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和する複数の逃がし部が形成され、
前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部および摺動方向において複数に分割する位置に、前記複数の逃がし部に連絡する複数の油だまり部が形成され、
前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に形成された前記油だまり部が、略菱形形状のポケット部によって構成されているとともに、
前記スライド面において複数に分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるように構成されている
ものである。
【0013】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明の送り案内装置は、基台の上に案内面が形成され、この案内面上で潤滑油を介在させてスライド面が摺動することにより可動体が案内される送り案内装置において、前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に形成された前記逃がし部が、潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するので、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を抑制するとともに、潤滑油の消費量を低減するという効果を奏する。
【0014】
上記構成より成る第発明の送り案内装置は、前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に形成された前記油だまり部が、前記逃がし部を介して潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するので、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を有効に抑制するとともに、前記油だまり部により過剰な動圧に相当する潤滑油のみを逃がしつつ、潤滑油の消費量を低減するという効果を奏する。
【0015】
上記構成より成る第発明の送り案内装置は、前記油だまり部を構成する前記スライド面の摺動方向中央部に形成された略菱形形状のポケット部によって、前記逃がし部を介して潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するので、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を一層有効に抑制するとともに、前記油だまり部を構成する前記略菱形形状のポケット部に潤滑油を保持して過剰な動圧に相当する潤滑油のみを逃がすものであるため、潤滑油の消費量を低減するという効果を奏する。
【0016】
上記構成より成る第発明の送り案内装置は、前記第1発明において、前記スライド面を摺動方向においてほぼ均等に分割する位置に形成された前記複数の圧力開放部が、潤滑油を逃がすことにより、前記スライド面において均等に分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるものであるので、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を抑制するとともに、潤滑油の消費量を低減するという効果を奏する。
【0017】
上記構成より成る第発明の送り案内装置は、前記第発明において、前記スライド面を摺動方向においてほぼ均等に分割する位置に形成された前記複数の分割溝が、前記複数の圧力開放部を介して潤滑油を逃がすことにより、前記スライド面において均等に分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるものであるので、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を有効に抑制するとともに、潤滑油の消費量を低減するという効果を奏する。
【0018】
上記構成より成る第発明の送り案内装置は、前記第1〜のいずれか1発明において、前記スライド面には、該スライド面の摺動方向および幅方向に延在して形成された前記複数の延在溝部が、潤滑油を供給する潤滑油供給装置に連絡されているので、前記潤滑油供給装置から供給された潤滑油を、前記延在溝部に供給して前記スライド面全体に潤滑油を保持して、前記スライド面全体に潤滑油を介在させるという効果を奏する。
上記構成より成る第発明の送り案内装置は、前記複数の油だまり部に溜まった潤滑油の動圧が上昇すると、前記スライド面の摺動方向中央部の前記油だまり部を構成する前記略菱形形状のポケット部および摺動方向において複数に分割する位置に形成された前記複数の油だまり部に連結した前記逃がし部を介して前記油だまり部に溜まった潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和し、前記スライド面において複数に分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるようにするので、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を有効に抑制するとともに、前記略菱形形状のポケット部および複数の油だまり部により過剰な動圧に相当する潤滑油のみを逃がしつつ、潤滑油の消費量を低減するという効果を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0020】
(第1実施形態)
本第1実施形態の送り案内装置は、図1ないし図3に示されるように基台1の上に案内面11が形成され、この案内面11上で潤滑油を介在させてスライド面21が摺動することにより可動体2が案内される送り案内装置において、前記可動体2の前記スライド面21の摺動方向のほぼ中央部に、逃がし部3に連絡した略菱形形状のポケット部4が形成され、該ポケット部4内に保持された潤滑油を前記逃がし部3を介して逃がすことにより、動圧を緩和するように構成されているものである。
また、前記スライド面21の摺動方向(長手方向)において4等分に分割する位置に、逃がし部3に連絡した分割溝51が形成され、前記逃がし部3を介して潤滑油を逃がすことにより、前記スライド面21において4分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるように構成されているものである。
【0021】
本第1実施形態の送り案内装置においては、図1に示されるように基台としてのベッド10の上に案内面11としての平行に突設された2本のガイドレール110の上面が形成され、この案内面11上で潤滑油を介在させて平行に穿設された矩形凹部の上底面に2本の前記スライド面21が前記可動体2としてのテーブル20に形成されている。
【0022】
カミソリ26が、図1および図2に示されるように前記テーブル20の下面に、前記ベッド10のガイドレール110の内側の側壁に対向して突出形成された突出部201に配設され、前記ガイドレール110の下面に当接する摺動面が形成された裏板203が、前記ベッド10のガイドレール110の外側の側壁に対向して突出形成された突出部202の下面に固着されている。
【0023】
前記ベッド10の2本のガイドレール110上に潤滑油を介在させて前記テーブル20の2本の前記スライド面21が配設され、摺動することにより前記可動体2としての前記テーブル20が案内されるように構成されている。
【0024】
前記テーブル20は、図1に示されるように前記案内面11としての前記2本のガイドレール110に沿った往復動を可能にするボールネジ25が配設され、主軸をガイドする平行に突設された2本のガイドレール23およびモータの回転駆動により主軸を移動させるボールネジ24が配設されたコラム22が垂直に突設されている。
【0025】
広幅で深さが深い前記ポケット部4が、油だまり部40を構成するものであるが、図2に示されるように前記スライド面21の摺動方向中央部であって幅方向中央部に摺動方向に沿って、前記スライド面の摺動方向の約3分の1の長さに亘り形成されている。
【0026】
前記ポケット部4は、その長さが、図3に寸法の関係が示されるように前記スライド面21の摺動方向の全長Lの3分の1プラスマイナス20パーセントに設定され、その幅が、前記スライド面21の幅Wの5分の1プラスマイナス20パーセントに設定されるものである。
【0027】
幅が狭く深さの浅い分割溝51が、図2に示されるように前記スライド面21を摺動方向(長手方向)において4等分に分割する位置に前記スライド面21の幅方向に延在して形成される。
【0028】
クランク状の延在油溝部52が、図2に示されるように前記スライド面21の摺動方向の両端から約4分の1の位置までの部分に、前記スライド面21の幅方向および摺動方向にそれぞれ連続して延在してクランク状に形成される。
【0029】
コの字状の延在油溝部53が、図2に示されるように前記スライド面21の前記ポケット部4の両端から前記スライド面21の摺動方向の両端から約4分の1の位置の両側の幅方向油溝51までの部分に、前記スライド面21の幅方向および摺動方向にそれぞれ連続して延在してコの字状に形成される。
【0030】
ハの字状の延在油溝部54が、図2に示されるように前記スライド面21の前記両側のコの字状の延在油溝部53の内側の幅方向溝部に連絡して、前記ポケット部4の両端部を包囲するようにハの字状に形成される。
【0031】
前記ポケット部4の中央と前記スライド面21の摺動方向中央部に形成された前記分割溝51との直交部および前記スライド面21の摺動方向の両端から約4分の1の位置に形成された前記分割溝51の中央部に前記逃がし部3が形成されている。
【0032】
潤滑油供給装置6は、図1に示されるように油圧ポンプ60によって構成され、図1および図2に示されるように配管61を介して、前記両側の前記クランク状の延在油溝部52および前記コの字状の延在油溝部53に潤滑油を供給するように連絡されている。
【0033】
上記構成より成る本第1実施形態の送り案内装置は、前記潤滑油供給装置6を構成する前記油圧ポンプ60によって、前記配管61を介して、前記スライド面21の前記両側の前記クランク状の延在油溝部52および前記コの字状の延在油溝部53に潤滑油が供給される。
【0034】
前記両側の前記クランク状の延在油溝部52および前記コの字状の延在油溝部53に供給された潤滑油は、前記スライド面21の各溝内に充満され、充満された潤滑油が当接する前記ベッドの前記案内面11としての前記ガイドレール110に供給され、前記スライド面21と前記ガイドレール110とに潤滑油が介在され、前記可動体2としての前記テーブル20の滑らかな摺動を実現する。
【0035】
前記スライド面21と前記ガイドレール110との間に介在された潤滑油が、前記可動体2の前記スライド面21の摺動方向のほぼ中央部に形成された前記ポケット部4に溜まり、前記ポケット部4に溜まった潤滑油の動圧が上昇すると、前記ポケット部4に連絡した前記逃がし部3を介して潤滑油を逃がすことにより、過剰な圧力上昇および圧力分布の偏りを抑制するものである。
また、前記スライド面21の摺動方向(長手方向)において4等分に分割する位置に形成された分割溝51が、前記逃がし部3を介して潤滑油を逃がすことにより、前記スライド面21において4分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるものであるので、過剰な圧力上昇および圧力分布の偏りを抑制するものである。
【0036】
上記作用を奏する本第1実施形態の送り案内装置は、前記可動体2としてのテーブル20の前記スライド面21の摺動方向のほぼ中央部に形成された前記油だまり部40として機能する前記ポケット部4に溜まった潤滑油の動圧が上昇すると、前記逃がし部3が、前記ポケット部4の潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するので、前記テーブル20の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記テーブル20の傾斜を抑制するという効果を奏する。
また、前記スライド面21の摺動方向において4等分に分割する位置に形成された分割溝51が、前記逃がし部3を介して潤滑油を逃がすことにより、前記スライド面21において4分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるものであるので、前記テーブル20の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記テーブル20の傾斜を有効に抑制するという効果を奏する。
【0037】
すなわち本第1実施形態においては、上記従来の中央部の狭幅部の代わりに、前記スライド面21の中央に前記ポケット4を配置することで、前記油だまり部40を形成するものであり、油だまりはその一部が逃がし部3としてのドレン溝と連絡し、大気圧に開放された構成とするものであり、前記スライド面21の中央に該スライド面21の摺動方向の全長Lの約3分の1、当該スライド面21の幅Wの約5分の1のポケット部を形成することにより、圧力分布の平均化などの効果は失われないで、上記効果を達成するものである。
また、本第1実施形態においては、上記従来の大気に開放された分割溝の代わりに、前記スライド面21の摺動方向(長手方向)において4等分に分割する位置に、逃がし部3に連絡した分割溝51が形成されているものであり、前記逃がし部3を介して潤滑油を逃がすことにより、前記スライド面21において4分割された偏りの少ない圧力分布が生ずることにより、前記可動体の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記可動体の傾斜を抑制するという効果は失われないで、上記効果を達成するものである。
【0038】
さらに本第1実施形態の送り案内装置は、前記油だまり部40を構成する前記スライド面21の摺動方向中央部に形成された前記ポケット部4および前記スライド面21の摺動方向において4等分に分割する位置に形成された前記分割溝51が、前記逃がし部3を介して潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するものであり、上記従来における大気に開放された分割溝を無くしたので、上記従来に比べて潤滑油の消費量を有効に低減するという効果を奏する。
【0039】
さらに本第1実施形態の送り案内装置は、前記スライド面21には、該スライド面21の摺動方向、幅方向および斜め方向に延在して形成された前記複数の延在油溝部52、53、54が前記スライド面21の全体に潤滑油を保持して、前記スライド面21の全体に潤滑油を介在させることにより、前記可動体2としての前記テーブル20の滑らかな摺動を実現するとともに、送り力を低減して、省エネルギーを実現するという効果を奏する。
【0040】
また本第1実施形態の送り案内装置は、前記延在油溝部52、53、54が、潤滑油を供給する前記潤滑油供給装置6としての油圧ポンプ60に連絡されているので、前記潤滑油供給装置60から供給された潤滑油を、前記延在溝部52、53、54に供給して前記スライド面21の全体に潤滑油を保持して、前記スライド面21全体に潤滑油を一様に介在させるので、前記テーブル20の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記テーブル20の傾斜を抑制するとともに、前記テーブル20の滑らかな摺動を実現するという効果を奏する。
【0041】
(第2実施形態)
本第2実施形態の送り案内装置は、図4に示されるように上記第1実施形態のスライド面21における逃がし部3の形状および分割溝51、延在油溝部の配設形態を変更した点が、相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0042】
図4に示されるように3個の分割逃がし溝55が、前記スライド面21を摺動方向(長手方向)において4等分に分割する位置に前記スライド面21の幅方向全体に亘り形成され、コの字状の延在油溝部53が、両端側の4分割された領域にそれぞれ形成され、幅方向延在油溝部52が、中央側の4分割された領域の両端側にそれぞれ形成されている。
【0043】
本第2実施形態の送り案内装置は、前記スライド面21にポケット部4および上述した配設形態の分割逃がし溝55および延在油溝部が形成されており、前記ポケット部4に溜まった潤滑油の動圧が上昇すると、前記分割逃がし溝55が、前記ポケット部4の潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するので、前記テーブル20の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記テーブル20の傾斜を抑制するという効果を奏する。
また、前記スライド面21を摺動方向において4等分に分割する位置に形成される前記分割逃がし溝55が、潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するので、前記テーブル20の浮き上がりおよび圧力分布の偏りにより前記テーブル20の傾斜を有効に抑制するという効果を奏する。
【0044】
(第3実施形態)
本第3実施形態の送り案内装置は、図5に示されるように上記第2実施形態のスライド面21における3個の分割逃がし溝55を変更した点が、相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0045】
図5から明らかなように上記第2実施形態における3個の分割逃がし溝55を、その前記スライド面21の幅方向の端部において4分割された領域を接続するように前記スライド面21の幅より若干短い切欠状の片側開口分割逃がし溝56に変更したものである。
【0046】
本第3実施形態の送り案内装置は、上記第2実施形態における3個の分割逃がし溝55を、前記切欠状の片側開口分割逃がし溝56に変更したので、前記第2実施形態に比べて潤滑油の消費量を低減するとともに潤滑油の回収の方向が一方にまとまり回収経路がシンプルになるという効果を奏する。
【0047】
(第4実施形態)
本第4実施形態の送り案内装置は、図6に示されるように上記第2実施形態のスライド面21におけるポケット部4に代えて複数の長手方向延在溝57に変更した点が、相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0048】
図6から明らかなように前記複数の長手方向延在溝57の中央のもの571は、前記スライド面21の幅方向の中央部に、その長さが、図7に寸法の関係が示されるように前記スライド面21の摺動方向の全長Lの3分の1プラスマイナス20パーセントに設定され、その幅が、前記スライド面21の幅Wの0.07Wないし0.1Wに設定されるものである。
【0049】
前記スライド面21の幅方向の中央部の前記長手方向延在溝571の前記スライド面21の幅方向の両側に約半分の長さの2本の長手方向延在溝572、573が平行に形成されている。
【0050】
上記構成より成る本第4実施形態の送り案内装置は、上述した3本の長手方向延在溝571、572、573が、上述した実施形態における前記ポケット部4と同様に潤滑油を保持して、溜まった潤滑油の動圧が上昇すると、前記分割逃がし溝55が、潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和するので、前記テーブル20の浮き上がりおよび圧力分布の偏りによる前記テーブル20の傾斜を抑制するという効果を奏する。
【0051】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用される工作機械の送り案内装置を示す図2中A−A線に沿う断面図である。
【図2】本第1実施形態の送り案内装置を示す図1中B−B線に沿う断面図である。
【図3】本第1実施形態の送り案内装置におけるポケットおよび油溝部の配設形態を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態の送り案内装置におけるポケットおよび油溝部の配設形態を説明するための説明図である。
【図5】本発明の第3実施形態の送り案内装置におけるポケットおよび油溝部の配設形態を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第4実施形態の送り案内装置におけるポケットおよび油溝部の配設形態を説明するための説明図である。
【図7】従来の送り案内装置における等しい幅および中央部が狭くなったスライド面を示す説明図である。
【図8】従来の送り案内装置における等しい幅および中央部が狭くなったスライド面における圧力分布を示す線図である。
【符号の説明】
1 基台
2 可動体
3 逃がし部
4 ポケット部
11 案内面
21 スライド面

Claims (5)

  1. 基台の上に案内面が形成され、この案内面上で潤滑油を介在させてスライド面が摺動することにより可動体が案内される送り案内装置において、
    前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に、潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和する逃がし部が形成され、
    前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に、前記逃がし部に連絡する油だまり部が、形成されているとともに、
    前記油だまり部が、略菱形形状のポケット部によって構成されている
    ことを特徴とする送り案内装置。
  2. 請求項1において、
    前記スライド面には、該スライド面を摺動方向においてほぼ均等に分割する位置に複数の圧力開放部が形成されていることを特徴とする送り案内装置。
  3. 請求項において、
    前記スライド面を摺動方向においてほぼ均等に分割する位置に、前記複数の圧力開放部に連絡する複数の分割溝が形成されていることを特徴とする送り案内装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記スライド面には、該スライド面を摺動方向および幅方向に延在して形成された前記スライド面全体に潤滑油を保持する複数の延在溝部が形成され、
    前記スライド面の摺動方向中央部に形成された前記延在溝部が、潤滑油を供給する潤滑油供給装置に連絡されていることを特徴とする送り案内装置。
  5. 基台の上に案内面が形成され、この案内面上で潤滑油を介在させてスライド面が摺動することにより可動体が案内される送り案内装置において、
    前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部および摺動方向において複数に分割する位置に、潤滑油を逃がすことにより動圧を緩和する複数の逃がし部が形成され、
    前記可動体の前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部および摺動方向において複数に分割する位置に、前記複数の逃がし部に連絡する複数の油だまり部が形成され、
    前記スライド面の摺動方向のほぼ中央部に形成された前記油だまり部が、略菱形形状のポケット部によって構成されているとともに、
    前記スライド面において複数に分割された偏りの少ない圧力分布が生ずるように構成されている
    ことを特徴とする送り案内装置。
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