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JP4526990B2 - 高架橋 - Google Patents
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本発明は、交通路の平面交差部を立体交差化させる高架橋に関する。
従来、交通路の平面交差部での渋滞を解消するため、高架橋を用いて交差部を立体交差化させることが行われている。ところで、高架橋を構築する場合、少なくともその施工期間中は、道路の一部が使用できなくなる。例えば、片側1車線づつ合計2車線の高架橋を構築する場合には、高架橋の基礎や下部工あるいはその上の上部工を構築するため、少なくとも高架橋の真下にあたる2車線分の道路は使用できなくなる。このため、施工期間中は、使用可能な車線が減少するので、その分、さらなる交通渋滞を招いてしまう。また、車道の両側に歩道がある場合には、歩道の一部を車道として利用することも考えられるが、この場合にも道路が湾曲するため、車の流れが通常の流れに比べ乱されることから、渋滞が増すのは避けられない。
ところで、平面交差部の上方に配置される主橋脚部や主橋脚部とアプローチ部とを接続する連結部の下部工は、支柱を利用して構築されるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−248101号公報
しかしながら、特許文献1で提案された発明のように、主橋脚部や連結部の下部工を、例えば現場打ちの鉄筋コンクリート製支柱を利用して構築する場合、このような支柱を構築するのに時間がかかり過ぎ、その分渋滞を招く期間が長くなる欠点がある。また、プレキャストコンクリート製の支柱を利用する工法もあるが、この工法を用いる場合でも、それほど工期が短縮されるわけではなく、施工期間中長期にわたって交通渋滞を招くのは避けられない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、施工期間を短縮することによって、施工期間中に生じる渋滞をできるだけ押さえ得る高架橋を提供することにある。
請求項1記載の発明は、複数車線の交通路の平面交差部を立体交差化させる高架橋であって、少なくとも、主橋梁部とアプローチ部とをつなぐ連結部の下部工が、プレキャストコンクリート製のアーチ部材が互いの頂部を連結されてなる略半円状の脚部を複数直列に配列して構成され、かつ、前記アーチ部材の幅寸法が、交通路1車線分の値以内に設定されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記複数の脚部が、それぞれ同一の曲率で構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記アーチ部材の下部に基礎が一体に設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、少なくとも連結部の下部工を、略半円状の脚部を複数直列に配列して構成しており、略半円状の脚部は支柱に比べて剛性が高く、かつ横荷重に対しても十分抵抗力を有するから、脚部自体の本数を減らすことができ、その分工期の短縮化を図ることができ、もって、施工期間中の渋滞をできるだけ押さえることができる。また、アーチ部材の幅寸法が、交通路1車線分の値以内に設定されているから、施工期間中並びの完成後の渋滞をできるだけ押さえることができる。
請求項2に係る発明によれば、複数の脚部をそれぞれ同一の曲率で構成していることから、共通のアーチ部材を使用することができ、その分コストダウン並びに工期を短縮できる。また、連結部が、アプローチ部から主橋梁部にかけて漸次高さが変化する場合であっても、共通のアーチ部材の下部を適宜切断した形で使用することができ、曲率が異なるアーチ部材を個々に作成する場合に比べ、コストダウン並びに工期を短縮することができる。
請求項3記載の発明は、前記アーチ部材の下部に基礎が一体に設けられているから、アーチ部材の強度を高めることができる。
以下、本発明に係る高架橋の実施形態について、図1〜図5に基いて説明する。
図1に示すように、高架橋が設けられる場所は、2つの道路1,2が平面的に交差する交通路の平面交差部Sである。平面交差部Sの一方の道路1は片側3車線合計6車線の道路であり、他方の道路2は片側2車線合計4車線の道路である。一方の道路の中央部分に沿って本願発明に係る高架橋3が構築され、これによって平面交差部Sを立体交差化させる。
高架橋3は、図2に示すように、平面交差部Sの上方に配置される主橋梁部5と、一方の道路(下側の道路)1と接続されるアプローチ部6と、主橋梁部5とアプローチ部6とを接続する連結部7とからなっている。
なお、図1,図2においては、右側のアプローチ部主橋梁部のみしか示していないが、図における左側の構成も右側の構成に準ずる。
主橋梁部5は、橋脚10と床版桁(上部工)11からなっている。橋脚10は、支柱12の頭部に鋼製の横桁13が取り付けられた構造になっており、支柱12は、一方の道路1の中央部分に沿って、前記平面交差部Sを跨ぐように所定間隔をあけて立設されている。床版桁11は、前記横桁12に渡される床部15と、該床部15の左右両側にそれぞれ起立される側壁部18とからなっている。
アプローチ部6は、底版19上側に、プレキャスト床版部からなる上部工21が前記床部15の延長上に位置するように設けられている。
連結部7は、下部工25が、略半円状の脚部26を複数その長さ方向に直列に配列して構成される。また、脚部26は、鉄筋コンクリート製のアーチ部材、より詳しくは、プレキャストコンクリート製のアーチ部材27が、図3に示すように、互いの頂部27aをPC鋼材やボルト等適宜連結手段によって連結されてなるものである。また、複数の脚部26は、それぞれ同一の曲率で構成されている。また、アーチ部材27の幅寸法は、交通路1車線分の値以内に設定されている。さらに、アーチ部材27の下部には基礎底版42がが一体に設けられている。
また、連結部7の上部工30は、図3に示すように、主橋梁部5と同様に、下部工である脚部26に渡される床部31と、該床部31の左右両側にそれぞれ起立される側壁部34とからなっている。
ここで、高架橋3によって片側1車線合計2車線の道路35、36がそれぞれ構築される(図1,図3参照)。
次に、連結部7の施工方法について説明する。
予め、主橋脚部5及びアプローチ部6のそれぞれ下部工を含む大部分を先行して施工しておく。そして、まず、図4(a)に示すように、クレーン等の吊り上げ用機械40によりロープ41を介してアーチ部材27をその姿勢を所定に保ったまま吊り上げ、該アーチ部材27の頂部27aが主橋脚部の横桁13に合致しかつアーチ部材27の下端27bが基礎底版42上に合致するように位置決めし、この状態で、それら合致したアーチ部材27の頂部27aと横桁13、及びアーチ部材27の下端27bと基礎底版42をそれぞれ連結する。
次いで、同様に、吊り上げ用機械40により次なるアーチ部材27を吊り上げ、該アーチ部材27の頂部27aが所定位置に至りかつアーチ部材27の下端27bが基礎底版42上に合致するように位置決めする。このとき、アーチ部材27の頂部27aを仮支柱43により支持する。この状態で、アーチ部材27の下端27bと基礎底版42を連結する。
以下、上記作業を繰り返し、最後のアーチ部材27の頂部27aをアプローチ部6の底版19の端部に連結することにより連結部7の下部工25を施工する(図4(a)〜(d)。
なお、連結部7の脚部26は、主橋脚部5からアプローチ部6に至る間、漸次その高さが低くなるときがあるが、その場合には、図5に示すように、共通の曲率を有するアーチ部材27を利用する。すなわち、高さが最も高いアーチ部材を基準とした共通型枠を利用し、該型枠の底部位置を、必要なアーチ部材27の高さに応じて適宜決定し、その内部空間にコンクリートを打設することにより、同じ型枠でありながら、高さの異なる種々のアーチ部材27(27A,27B…)を得ることができる。
なお、図5においてLは型枠の変化する底部位置を示す。
次いで、図4(d)に示すように、連結部7の床部31を、アプローチ部6の床版19の先端から主橋脚部5側にせり出させて、次なる脚部26の頂部に渡す。次に、この渡した連結部7の床部31を利用し、その先端から次なる床部31を主橋脚部5側にせり出させて、次なる脚部26の頂部に渡す。以下、順次、この作業を繰り返すことにより、連結部7の床部31を設置する。その後、その上側の側板部34を順次施工することにより、図2,図3に示すような、連結部7を得る。
上記構成の高架橋3によれば、連結部7の下部工25を、略半円状の脚部26を複数その長さ方向に直列に配列して構成しており、略半円状の脚部26は支柱に比べて剛性が高く、かつ横荷重に対しても十分抵抗力を有するから、脚部自体の本数を減らすことができ、その分工期の短縮化を図ることができ、もって、施工期間中の渋滞をできるだけ押さえることができる。
また、脚部26を構成するアーチ部材27をプレキャストコンクリートで構成しているので、その分さらなる工期の短縮を図ることができ、しかも、高品質が得られることから、強度的にも優れる。
さらに、連結部7が、アプローチ部6から主橋梁部5にかけて漸次高さが変化する場合であっても、曲率が同一の脚部26を用いているから、共通のアーチ部材型枠の底部位置を変えるだけで得られるアーチ部材27を利用することができ、曲率が異なるアーチ部材を個々に作成する場合に比べ、コストダウン並びに工期を短縮することができる。
以上、本発明に係る各実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では高架橋3の上部工が複数層からなっているものを例に挙げたが、これに限られることなく、高架橋3の上部工が単層のものであっても勿論本発明は適用可能である。
また、上記実施形態では、下部工が、略半円状の脚部を複数その長さ方向に直列に配列して構成されているものとして連結部7を例に挙げて説明したが、勿論、連結部7に限られることなく、その他、主橋脚部5であってもまたアプローチ部6であっても、下部工を、略半円状の脚部を複数その幅方向に直列に配列して構成することは十分適用可能である。
本発明に係る高架橋の実施形態を説明する平面図である。 本発明に係る高架橋の実施形態を説明する側面図である。 本発明に係る高架橋の連結部の拡大斜視図である。 本発明に係る高架橋の連結部の施工方法を説明する工程図である。 本発明に係る高架橋の連結部のアーチ部材の拡大側面図である。
符号の説明
S 平面交差部
3 高架橋
5 主橋梁部
6 アプローチ部
7 連結部
25 連結部の下部工
26 脚部
27 アーチ部材
27a アーチ部材の頂部
42 基礎底版(基礎)

Claims (3)

  1. 複数車線の交通路の平面交差部を立体交差化させる高架橋であって、
    少なくとも、主橋梁部とアプローチ部とをつなぐ連結部の下部工が、プレキャストコンクリート製のアーチ部材が互いの頂部を連結されてなる略半円状の脚部を複数直列に配列して構成され、かつ、
    前記アーチ部材の幅寸法が、交通路1車線分の値以内に設定されていることを特徴とする高架橋。
  2. 前記複数の脚部が、それぞれ同一の曲率で構成されていることを特徴とする請求項1記載の高架橋。
  3. 前記アーチ部材の下部に基礎が一体に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の高架橋。

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