JP4528855B2 - タイヤ用リムの装着装置 - Google Patents
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Description
ところが、このように爪部を用いてリムを固定するリム交換装置は、構造が複雑なものとなり易く、装置価格やメンテナンス上好ましくない。
すなわち、リムをスピンドルに固定するため、永久磁石には強い磁力を備えたものが用いられる。そして、強い磁力を備えた永久磁石はフェライトのような脆性材で形成されていることが多く、少しでも強い衝撃を加えると破損するおそれがある。このような永久磁石の破損があると、破片が飛散してしまうなど、破損後の取り扱いが煩わしいものとなる。
即ち、本発明のタイヤ用リムの装着装置は、タイヤ検査装置に備えられるスピンドルに設けられていて、このスピンドルの先端側にリムの装着面が形成されており、この装着面に設けられた永久磁石の磁力を用いて当該スピンドルに前記リムを装着するようにされたタイヤ用リムの装着装置において、前記装着孔には、前記永久磁石が破損した際の破片の飛散を防止するための飛散防止部材として、非磁性材料で形成されていて前記装着孔の開口部を塞ぐ蓋体が設けられており、前記蓋体が、前記永久磁石を覆う形で装着孔の開口部内に設けられており、且つ、この蓋体の前記リムとの対向面が前記装着面より奥まった位置に配置されていることを特徴とするものである。
なお、装着孔の開口全面を磁性材料の蓋体が覆ってしまう、言い替えれば磁性材料の蓋体を介して永久磁石とスピンドルとが連結されてしまうと、リムに向かう磁力が弱められる虞があるので好ましくない。それゆえ、ケース体に対しては蓋体の外周がケース体の内周に当接するように蓋体を設けるのが好ましい。このように蓋体の外周がケース体の内周に当接するような蓋体としては、例えば、前記開口が前記ケース体の内径よりも小さく形成されており、前記蓋体が前記ケース体の開口に嵌る小径部と、該小径部より大径に形成されると共に前記ケース体の内周に嵌る大径部とを備えているものを採用することができる。
前記装着孔の底面側に、スピンドルの外部から装着孔の底面に通ずる貫通孔が設けられており、前記ケース体が有底である構成を採ることもできる。
図1は、この実施形態のタイヤ用リムの装着装置42を備えたタイヤ検査装置1の正面図である。以下の説明では、図1の紙面の上下をタイヤ検査装置1を説明する際の上下方向(垂直方向)とする。
図1に示されるようにタイヤ検査装置1は、タイヤTのユニフォミティや形状測定あるいは動バランスなどの製品検査を行うものである。タイヤ検査装置1は、試験対象のタイヤTを水平に搬送する搬送ローラ2を備えており、この搬送ローラ2により搬送されてきたタイヤTを上下スピンドル14、16に設けられている上下リム4、5の間に保持してタイヤ試験を行う構成となっている。この搬送ローラ2は、図1の紙面を紙面奥側から手前に向かって貫通する方向に搬送方向を向けており、タイヤ検査装置1はこの搬送ローラ2の上方を跨ぐように設置されたフレーム3内に上下一対のスピンドル14、16と回転ドラム8とが設けられている。これらの上下スピンドル14、16にはタイヤTを挟んで固定する上下リム4、5が備えられており、上下リム4、5に保持されたタイヤTに対して回転ドラム8を水平に移動して、回転ドラム8をタイヤTに接触させることでユニフォミティや形状計測をする構造とされている。
図2に示されるように、上スピンドル14の下端面には上方に向かって凹んだ係合部15が形成されており、この係合部15に下スピンドル16の上端を嵌合することで上下スピンドル14、16が連結されて1本に繋がるようになっている。
図3に示されるように、下スピンドル16の上端は上方に向かってテーパ状に形成されており、上スピンドル14の係合部15に係合可能となっている。また、下スピンドル16におけるテーパ状に形成された部分の下側には、径方向外方(径外方向)に張り出したフランジ部20が形成されている。フランジ部20の上面は、平坦な部分が形成されており、下リム5の装着面とされている。そして、このフランジ部20の上面には下方に向かって窪んだ下側の装着孔21が下スピンドル16の回転軸心回りに複数形成されている。これらの装着孔21には下リム5を下スピンドル16に磁着する下側の永久磁石10がそれぞれ装着されている。
ところで、本発明のタイヤ検査装置1では、上述のように上下スピンドル14、16のフランジ部17、20にそれぞれ設けられた永久磁石9、10によって上リム4と下リム5とに磁力を作用させるように構成されている。永久磁石9、10には上下リム4、5を上下スピンドル14、16にしっかりと固定できるように強い磁力を備えたものが用いられるが、強い磁力を備えた永久磁石はフェライトのような脆性材料で形成されていることが多く、強い衝撃が加わると破損するおそれがある。特に、タイヤ検査装置1では、タイヤTの種類やサイズを変更する際には上下リム4、5もタイヤTに合わせて交換するため、このような永久磁石の破損があると飛散した破片がリム装着の邪魔となったり、後片づけに時間や手間がかかり交換作業の効率が悪くなるなど、破損後の取り扱いがわずらわしいものとなる。
以下に、第1実施形態のタイヤ用リムの装着装置42を詳しく説明する。なお、タイヤ用リムの装着装置42は上スピンドル14のフランジ部17と下スピンドル16のフランジ部20との少なくともいずれかに設けることができるが、これら上下のフランジ部17、20は配置が上下に反転している点を除けば同様の構成を備えている。そこで、以降の説明においては上スピンドル14のフランジ部17設けられたタイヤ用リムの装着装置42を例に挙げて説明を行う。
図5(a)の平面図である図4に例示されるように、装着孔18は、上スピンドル14における上リム4の装着面43に、上スピンドル14の軸心を中心とする同心円上を、互いに一定の間隔をあけて並ぶように複数(本実施形態では20個)設けられている。このように装着孔18を互いに一定の間隔をあけて並ぶように配置すれば、装着面43から上リム4に磁力が均等に作用するようになり、上リム4を確実に固定することができる。また、磁石の半径以下の距離で隣合うように近接して磁石を配置することで磁力を効率的に利用することができる。
図5(b)に示されるように、第2実施形態のタイヤ用リムの装着装置42では、永久磁石9は上下端が開口した非磁性材料のケース体31に包まれている。このケース体31は、下側開口が上リム4に面する形で装着孔18に挿入されている。また、第2実施形態の蓋体30は、第1実施形態とは異なり磁性材料で形成されており、ケース体31の内周面に蓋体30の外周が当接する形で永久磁石9を覆っている。
図5(c)に示されるように、第3実施形態のタイヤ用リムの装着装置42が第2実施形態と異なっている点は、第2実施形態では上下端が開口した非磁性材料のケース体31が用いられていたのに対して、第3実施形態では下端のみが開口した有蓋のケース体31が用いられている点にある。また、第3実施形態では、装着孔18の底面側にフランジ部17の上面(上スピンドル14の外部)から装着孔18に通ずる貫通孔28が設けられている。
第3実施形態のタイヤ用リムの装着装置42における上記以外の構成は第2実施形態と同様である。よって、上記以外の構成については説明を省略する。
底体32は、装着孔18の内径に合わせた外径を備える円板状に形成されている。底体32の外径は装着孔18の底面全体を覆う装着孔18の内径より僅かに小さく設定されており、底体32は装着孔18内を上下に移動自在とされている。底体32は、永久磁石9の底面側に配置されており、下方に向かって動かすことで永久磁石9の破片を一挙に装着孔18外に押し出すことができるようになっている。
なお、底体32は非磁性材料で形成されていても良いが、好ましくは底体32は磁性材料で形成されているのが良い。このようにすれば、永久磁石9が破損した際に生じた破片を底体32に磁着させて装着孔18外に押し出すことができ、破片の後始末がより効率的に行えるからである。
図5(e)に示されるように、第5実施形態のタイヤ用リムの装着装置42が第1実施形態と異なる点は、飛散防止部材46が永久磁石9を全面被覆する被覆部材48で形成されている点である。
このように永久磁石9の全面に亘って被覆部材48を設ければ、永久磁石9が破損してもその破片が飛散することはない。
図6に示されるように、第6実施形態のタイヤ用リムの装着装置42が第2実施形態と主に異なる点は、蓋体30がケース体の内側から嵌め込まれるように形成されている点、案内部材29と螺合する貫通孔28が形成されている点およびケース体31の外周面と装着孔18の内周面とが螺合するように形成されている点である。
このケース体31は、下側開口が上リム4に面する形で装着孔18に挿入されている。そして、ケース体31のリム装着側の開口部は、ケース体31の内径よりも一回り小さな口径に形成されており、ケース体31の内側から磁性材料からなる蓋体30が取り付けられており、ケース体31の内周面に蓋体30の外周が当接する形で永久磁石9を覆っている。
この蓋体30は、径の異なる二つの円板を重ね合わせたような形に形成されており、大径部がケース体31の内周に嵌り小径部が開口部に嵌るようになっている。また小径部の厚さ(上下方向の高さ)は開口部の深さ(上下方向の高さ)以下に設定されている。
このような蓋体30およびケース体31によれば、蓋体30のケース体31への固定を簡単に行うことができる。
なお、本実施形態6のように案内部材29と貫通孔28、およびケース体31と装着孔18がそれぞれ螺合するように形成すれば、貫通孔28に対して案内部材29を回動させるとともに、装着孔18に対してケース体31を回動させて永久磁石9を支持しながら位置を微調整できるので、永久磁石9を確実に支持しながら永久磁石9を装着孔18にゆっくりと近づけることができ、永久磁石9が装着孔18の底部に勢いよく当たって破損することを確実に防止することができる。また、装着孔18に挿入されたケース体31は螺合で取り付けられているため、永久磁石9が装着孔18から抜け落ちることもない。
さらに、ねじジャッキの如く構成された貫通孔28に螺合した案内部材29で永久磁石9に対して強力な押出力を付与することができ、案内部材29を貫通孔28に対して回動させながら永久磁石9を徐々に且つ確実に装着孔18から抜き出することができる。
なお、第6実施形態では、ケース体31の外周面と装着孔18の内周面とが螺合し合うと共に案内部材29の外周面と貫通孔28の内周面とが螺合し合うものを例示して説明した。しかし、ケース体31の外周面と装着孔の内周面とだけが互いに螺合し合うように構成しても良いし、案内部材29の外周面と貫通孔28の内周面とだけが互いに螺合し合うように構成しても良い。
また、第6実施形態では、ケース体31の一部に外周沿った凹溝部を形成すると共に、当該凹溝と係合するネジ41が螺合するネジ穴をフランジ部に形成することができる。ネジ41を凹溝に係合することにより、ケース体31と装着孔の螺合状態が緩むことを防止することができる。
また、第6実施形態では、第4の実施形態のように、装着孔の底部側にこれと対向するケース体の端面と当接する底板を追加しても良い。
上記実施形態では上スピンドル14の装着孔18に上側の永久磁石9を装着する装着装置42を例に挙げて説明した。しかし、本発明のタイヤ用リムの装着装置42は、下スピンドル16の装着孔21に下側の永久磁石10を装着するものにも適用できる。
2 搬送ローラ
3 フレーム
4 上リム
5 下リム
6 上スピンドルハウジング
7 下スピンドルハウジング
8 ドラム部
9 上側の永久磁石
10 下側の永久磁石
13 駆動モータ
14 上スピンドル
15 係合部
16 下スピンドル
17 上側のフランジ部
18 上側の装着孔
20 下側のフランジ部
21 下側の装着孔
22 回転ドラム
23 ドラム支持体
24 スライドレール
28 貫通孔
29 案内部材
30 蓋体
31 ケース体
32 底体
37 治具
38 係合凹部
42 装着装置
43 上側の装着面
44 シャフト伸縮部
45 下側の装着面
46 飛散防止部材
48 被覆部材
T タイヤ
Claims (6)
- タイヤ検査装置に備えられるスピンドルに設けられていて、このスピンドルの先端側にリムの装着面が形成されており、この装着面に設けられた有底の装着孔に挿入された永久磁石の磁力を用いて当該スピンドルに前記リムを装着するようにされたタイヤ用リムの装着装置において、
前記装着孔には、前記永久磁石が破損した際の破片の飛散を防止するための飛散防止部材として、非磁性材料で形成されていて前記装着孔の開口部を塞ぐ蓋体が設けられており、
前記蓋体が、前記永久磁石を覆う形で装着孔の開口部内に設けられており、且つ、この蓋体の前記リムとの対向面が前記装着面より奥まった位置に配置されていることを特徴とするタイヤ用リムの装着装置。 - タイヤ検査装置に備えられるスピンドルに設けられていて、このスピンドルの先端側にリムの装着面が形成されており、この装着面に設けられた有底の装着孔に挿入された永久磁石の磁力を用いて当該スピンドルに前記リムを装着するようにされたタイヤ用リムの装着装置において、
前記装着孔には、前記永久磁石が破損した際の破片の飛散を防止するための飛散防止部材として、磁性材料で形成されていて前記装着孔の開口部を塞ぐ蓋体が設けられており、
前記永久磁石が、少なくとも一端が開口となった非磁性材料のケース体に包まれて、このケース体の前記開口が前記リムに面する形で前記装着孔に挿入されており、
前記蓋体が、当該蓋体の外周が前記ケース体の内周に当接する形で前記永久磁石を覆っており、
この蓋体の前記リムとの対向面が、前記装着面と面一又は当該装着面より奥まっていることを特徴とするタイヤ用リムの装着装置。 - 前記開口は、前記ケース体の内径よりも小さく形成されており、
前記蓋体は、前記ケース体の開口に嵌る小径部と、該小径部より大径に形成されると共に前記ケース体の内周に嵌る大径部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ用リムの装着装置。 - 前記開口は、前記ケース体の内径よりも小さく形成されており、
前記蓋体は、前記ケース体の開口に嵌る小径部と、該小径部より大径に形成されると共に前記ケース体の内周に嵌る大径部とを備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載のタイヤ用リムの装着装置。 - タイヤ検査装置に備えられるスピンドルに設けられていて、このスピンドルの先端側にリムの装着面が形成されており、この装着面に設けられた有底の装着孔に挿入された永久磁石の磁力を用いて当該スピンドルに前記リムを装着するようにされたタイヤ用リムの装着装置において、
非磁性材料で形成されていて前記永久磁石を覆う蓋体が、前記永久磁石が破損した際の破片の飛散を防止するための飛散防止部材として前記装着孔内に設けられており、この蓋体の前記リムとの対向面が、前記装着面と面一又は当該装着面より奥まった位置に配置されており、
前記装着孔の底面側に、スピンドルの外部から装着孔内に通ずる貫通孔が設けられているとともに、前記装着孔の底面に、底面全体を覆うとともに前記永久磁石と接する底板が装着されていることを特徴とするタイヤ用リムの装着装置。 - 前記装着孔の底面側に、スピンドルの外部から装着孔の底面に通ずる貫通孔が設けられており、
前記ケース体が有底であることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ用リムの装着装置。
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