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JP4530658B2 - フォーカス検出およびこれを用いた傾き調整の方法および装置 - Google Patents
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フォーカス検出およびこれを用いた傾き調整の方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、光学系におけるフォーカス検出およびこれを用いた傾き調整の方法および装置に関し、特に、CDやDVD等の光ディスクのドライブ等において用いられる光ピックアップの対物レンズのフォーカス検出およびその傾き調整に使用するのに適した方法および装置に関するものである。
従来、光学系のフォーカス検出または光学系内の光学要素の傾き調整の方法として、各種のものが知られている。例えば、半導体露光装置の合焦状態検出と角度検出を、非点収差法と2次元CCDとを組み合わせて使用する方法が知られている(特許文献1参照)。この方法では、非点収差法により生ずるスポット径の長径と短径を比較することにより、フォーカス状態を判定する。この方法では、傾き検出のため、スポットの中心とCCD中心とを一致させる必要がある。また、CCDからの画像を高速で処理することについては、何ら開示していない。
また、顕微鏡における焦点検出装置においては、各々2領域に分割された2つの光検出器を使用することにより、フォーカス状態の検出を行うものが知られている(特許文献2参照)。
光ピックアップ装置においては、光ピックアップの傾き調整をする方法が知られている(特許文献3参照)。この方法では、光学系内のコリメータレンズ上に設けた指標部の原点と、撮像カメラで撮像した光ビームの光軸とを一致させ、そしてビームスポットの円形性の有無により、光ピックアップの傾き判定するようになっている。
また、顕微鏡の焦点検出装置におけるさらに別の合焦状態検出法が開示されている(特許文献4参照)。この方法では、CCD等の撮像素子と非点収差法とを組み合わせて使用し、そしてスポットの楕円率である非円形性を利用することにより、光軸中心と受光中心の調整を不要にしている。しかし、この方法では、CCD等の撮像素子からの画像の高速処理については開示されていない。
さらにまた別の焦点検出法が知られている(特許文献5参照)。この検出法では、合焦状態は、CCD等の撮像素子で焦点の前と後の光強度分布を検知することにより行う。特に、撮像素子の画素列または画素行の光強度の積算を行い、焦点の前と後の光強度分布から光束径を求め、そしてそれら2つの光束径に基づいて焦点位置を特定する。しかし、この方法では、CCD等の撮像素子からの画像を高速で処理することについては開示されていない。
さらに、顕微鏡における対物レンズの傾角調整法が知られている(特許文献6参照)。この方法では、合焦状態検出は、4分割センサあるいはCCDを使用し、しかも合焦状態検出は非点収差法を用いるが、この方法では、4分割センサ等の中心にスポット中心を一致させることが要求される。また、傾き検出は、CCDからの画像をモニタに表示させて、スポットの0次画像の真円度、一次回折光によるリング状画像の強度均一性を目視判断するようになっている。
特開平9-283423号公報 特開平11-142716号公報 特開2000-293860号公報 特開2001-74446号公報 特開2001-166202号公報 特開2001-273643号公報
したがって、本発明の目的は、より高速にフォーカス状態を判定できるフォーカス検出の方法および装置を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、フォーカス状態を判定できるフォーカス検出の方法および装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、より低コストで、フォーカス状態を判定できるフォーカス検出の方法および装置を提供することである。
さらに、本発明の別の目的は、より高速に光学系の傾きを調整できる傾き調整の方法および装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、振動等の外乱に強い、フォーカス状態を判定できるフォーカス検出の方法および装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、より低コストで、光学系の傾きを調整できる傾き調整の方法および装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明によるフォーカス検出方法は、基準面上の所定の領域内の任意の位置における像について、該像による前記基準面上の二次元の光エネルギ分布から、前記像の全体についての少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出するステップと、前記少なくとも1つの一次元光エネルギ分布に基づき、前記基準面における前記像のフォーカス状態を判定するステップと、から成る。
本発明によれば、前記分布検出ステップは、前記基準面における前記像の投影像を、検出面に受けるステップを含み、前記検出面は、前記基準面上の前記所定の領域に対応する所定の検出領域を有し、該検出領域が、互いに交差する第1軸と第2軸を有するようにできる。
さらに、本発明によれば、前記分布検出ステップは、前記基準面における前記像の前記投影像を、非点収差光学系を通して受けるステップを含み、前記像の非点収差が、前記検出領域の前記第1軸および第2軸の方向に生ずるようにできる。
さらに、本発明によれば、前記フォーカス状態判定ステップは、前記第1軸光エネルギ分布における最大値と、前記第2軸光エネルギ分布における最大値を判定するステップと、前記第1軸の最大値と前記第2軸の最大値を比較するステップと、前記比較の結果に基づき、前記フォーカス状態を判定するステップと、を含むようにできる。あるいは、前記フォーカス状態判定ステップは、前記第1軸光エネルギ分布の分布範囲の幅と、前記第2軸光エネルギ分布の分布範囲の幅とを判定するステップと、前記第1軸の幅と前記第2軸の幅を比較するステップと、前記比較の結果に基づき、前記フォーカス状態を判定するステップと、を含むようにできる。
また、本発明によれば、前記分布検出ステップは、前記像からの1つの投影像の径を基準値と比較すること、を含むようにできる。この場合、前記基準値は、前記像の合焦状態における前記1つの投影像の径の値とすることもできる。あるいは、前記基準値は、前記像からの別の投影像の径とすることもできる。
また、上記目的を達成するため、本発明による、像を基準面に結像するように構成された光学系のための傾き調整方法は、前記基準面上の所定の領域内の任意の位置における前記像のフォーカス検出を、上述のフォーカス検出方法で実行するステップと、前記像が合焦状態となるように前記光学系を調整するステップと、前記基準面に対する前記光学系の傾きを調整するステップと、から成る。
また、上記目的を達成するため、本発明による、フォーカス検出装置は、基準面上の所定の領域内の任意の位置における像について、前記基準面上における前記像による二次元の光エネルギ分布から、前記像全体についての少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出する分布検出手段と、前記少なくとも1つの一次元光エネルギ分布に基づき、前記基準面における前記像のフォーカス状態を判定するフォーカス状態判定手段と、から成る。
さらに、本発明によれば、前記分布検出手段は、前記基準面上の前記所定の領域に対応する所定の検出領域を有する検出面手段であって、前記検出領域が、互いに交差する第1軸と第2軸を有している、前記の検出面手段を含み、前記基準面における前記像の投影像を、前記検出面手段で受けるようにすることができる。前記検出面手段は、前記第1軸および第2軸に対応して配置した複数の行と複数の列を有する受光素子群であって、各受光素子が、行出力用の素子と列出力用の素子から成る、前記の受光素子群と、複数の行出力端子であって、各々が、当該行の受光素子群の前記行出力用素子が受けた光エネルギの和を出力する、前記の複数の行出力端子と、複数の列出力端子であって、各々が、当該列の受光素子群の前記列出力用素子が受けた光エネルギの和を出力する、前記の複数の列出力端子と、を備えるようにできる。
また、本発明によれば、前記検出面手段は、1つの二次元センサから成るようにしたり、あるいは2つの一次元ラインセンサから成るようにすることができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明による、像を基準面に結像するように構成された光学系のための傾き調整装置は、前記基準面上の所定の領域内の任意の位置における前記像のフォーカス検出を行う、上述のフォーカス検出装置と、前記像が合焦状態となるように前記光学系を調整する手段と、前記基準面に対する前記光学系の傾きを調整する傾き調整手段と、から成る。
以上の本発明によれば、フォーカス検出を高速で行うことができる。所定の領域内の任意の位置における像のフォーカス検出を、少なくとも1つの一次元光エネルギ分布の判定により行うことができる。また、一次元光エネルギ分布は、CCD等の撮像素子を使用した場合と比べ、処理すべきデータ量が少なく、これにより高速で処理することが可能となる。また、外乱や位置ずれでビームスポット位置が移動しても、像検出面とビーム中心との位置合わせが不要であるため、フォーカス検出、さらにはこれを用いた傾き調整を高速で行うことができる。
さらに、本発明によれば、フォーカス検出を高速で実行できるために、外乱の周波数よりも高い周波数での検出動作が可能となり、これによりフォーカス検出動作が、外乱による影響をかなり低減することができる。
さらにまた、本発明によれば、一次元光エネルギ分布判定により、像検出面−ビーム光軸間の中心位置合わせのための機構が不要となる。さらに、フォーカス検出装置または傾き調整装置の全体の強度、耐震性対策を軽減することができるため、装置全体のコストをかなり低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の種々の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明によるフォーカス検出装置の基本的構成を示す図である。図示のように、このフォーカス検出装置Aで検出しようとするものは、基準面上における像(図では、例えばビームスポットを表す丸で示す)である。この像は、ある一定の例えば矩形の領域内で移動し得るものである。この移動し得る像のフォーカス検出を行うため、本発明のフォーカス検出装置Aは、基準面1上の像を投影光学系2を通して受ける検出面3と、一次元光エネルギ分布検出部4と、フォーカス状態判定部5とを備えている。詳しくは、検出面3は、基準面1の一定の領域に対応する例えば矩形の領域を有していて、基準面上の一定の領域内で移動し得る像を受けることができる。尚、本発明では、検出面3は、像の中心を検出面の中心に常に一致させるという位置合わせは不要である。分布検出部4は、この検出面3で受けた像による光エネルギの二次元の分布から、少なくとも1つの一次元の光エネルギ分布を検出する。一次元光エネルギ分布とは、検出面のある軸(例えばX軸)方向において存在する光エネルギの、その軸とは交差する軸(例えばY軸)に沿った分布である。この光エネルギ分布を受ける次のフォーカス状態判定部5は、その分布から、基準面1上の像のフォーカス状態の判定を行う。この判定部5は、例えば、非点収差法あるいはビーム径を比較する方法等の種々の方法に対応する判定方法を使用することにより、検出面3上の像の光エネルギ分布から、フォーカス状態判定を行う。
次に、図2を参照して、本発明によるフォーカス検出法を組み込んだ光ピックアップの傾き調整システムXについて説明する。尚、図2では、図1と対応する要素には、参照番号の後に記号“B”を付している。図2の示すように、傾き調整システムXは、CD等の光ピックアップ装置6の光学系の傾きを調整するためのシステムである。この調整対象の光ピックアップ装置6は、図示のように、ピックアップ本体60と、対物レンズ62と、この対物レンズを本体に対し装着するフォーカスアクチュエータ64とを備えている。フォーカスアクチュエータ64は、光ピックアップからのレーザ光が光ディスクに垂直に入射するようにするため、対物レンズのレンズ軸方向における位置(すなわち、焦点位置)の微調整をすることができる公知の構成のものである。このような光ピックアップ装置6の傾き調整をするため、傾き調整システムXは、光ディスクの代わりとして使用する擬似ディスク7と、投影光学系2Bと、図1のフォーカス検出装置Aに対応するフォーカス検出装置Bと、CCDカメラ9とを備えている。光ピックアップ装置6の対物レンズ62は、レーザビームを擬似ディスク7の底面に合焦させるように調整される。したがって、この場合の基準面1Bは、擬似ディスク7の底面である。ここで、光ピックアップ装置の場合、通常、対物レンズ62と光ディスク(調整装置では擬似ディスク)との間の距離は、1ミクロン以内の精度で一定に保持しなければならない。この底面のレーザビームのビームスポットである像は、投影光学系2Bの顕微鏡対物レンズ20Bと、ビームスプリッタのような光分岐部材22Bと、結像レンズ26Bを通して、基準面1Bにおける像のフォーカス状態を判定するフォーカス検出装置Bと、基準面1Bにおける像から対物レンズ62の傾きを検出するためのCCDカメラ9との双方に投影する。ここで、顕微鏡対物レンズ20Bの物体側焦点は、擬似ディスク7の基準面1Bに合わせ、そして結像レンズ26Bの像側焦点は、CCDカメラ9の受光面に合わせる。
図2の傾き調整システムXにおいては、先ず、フォーカス検出装置Bで、擬似ディスク7の底面(X−Y平面とする)である基準面1Bにおける像の光エネルギ分布から、その像のフォーカス状態の判定を行い、そして、合焦状態からずれている場合には、フォーカスアクチュエータ64を制御することによって対物レンズ62の焦点位置(すなわち、X−Y平面と直交するZ方向の位置)を微調整することにより、合焦状態を実現する。次に、この合焦状態における基準面1B上の像をCCDカメラ9で撮像した画像(例えば、モニタに表示した画像)から、対物レンズ62の傾きを判断する。傾きの判断は、公知の方法、例えば、CCD画像における0次光画像の真円度、一次回折光によるリング状画像の強度均一性等から判断する。この判断結果に基づき、図示しない光ピックアップ装置6に備えられたネジ等公知の構成により、対物レンズ62の傾きを調整する。この傾き調整の間は、擬似ディスク7の基準面1B上における像の位置がX−Y平面内で動くことになる。しかし、本発明によれば、基準面1B上の一定の領域内においては、像が移動しても像のフォーカス状態を判定することができる。最終的には、対物レンズ62は、擬似ディスク7の底面において、像を合焦状態でしかも底面に対し垂直に合焦させることになる。
次に、図3を参照して、より具体化した1実施形態のフォーカス検出装置Cを説明する。尚、図3では、図1または図2の要素と同じあるいは対応する要素には、同じ参照番号かあるいは同じ参照番号の後に記号“C”を付してある。図3に示したフォーカス検出装置Cは、フォーカス状態の判定方法として非点収差法を使用した実施形態のものである。図示のように、フォーカス検出装置Cは、検出面3Cと、一次元光エネルギ分布検出部4Cと、フォーカス状態判定部5Cとを備えている。検出面3Cは、擬似ディスク7の基準面1Cにおける像を、顕微鏡対物レンズ20Cおよび光分岐部材22Cを含む投影光学系2C、そしてさらに非点収差光学系24Cを介して受ける。非点収差光学系24Cは、光分岐部材22Cからの投影像を受ける結像レンズ240Cとそしてシリンドリカルレンズ242Cとで構成されており、これにより、基準面1C上の像の投影像を検出面3C上に生じさせる。この非点収差光学系24C並びに投影光学系2cの構成および配置により、基準面1Cにおける像例えばビームスポットが合焦状態のときには、検出面3Cにおける投影像は円となり、そして基準面において焦点位置よりも近いときには、検出面においてはX−Y平面のY軸方向に長い楕円となり、そして基準面において焦点位置よりも遠いときには、検出面においてX軸方向に長い楕円となるようになっている。この検出面3Cにおける像の二次元光エネルギ分布から、分布検出部4Cは、2つの一次元光エネルギ分布を検出し、そして判定部5Cは、この2つの一次元光エネルギ分布から、基準面1Cにおける像のフォーカス状態の判定を行う。
図4は、図3の検出面3Cおよび一次元光エネルギ分布検出部4Cのより詳細な回路構成を示すものである。図示のように、検出面3Cは、X軸(図では水平の軸)とY軸(図では垂直の軸)を有する二次元の受光素子アレイ30Cで構成されている。また、分布検出部4Cは、X軸光エネルギ分布検出器40Cと、Y軸光エネルギ分布検出器42Cと、タイミング発生回路44Cとを備えている。
ここで、先ず図4Aを参照して、受光素子アレイ30Cを詳細に説明する。図示のように、このアレイ30Cは、行列に配置された多数の受光素子(すなわち画素)、例えば256×256の画素をもつCMOSエリアセンサである。各画素Pmnは、図示のように、1対の素子、すなわち行出力用素子rmnと列出力用素子cmnを含んでいる。例えば、画素P11は、行出力用素子r11と、列出力用素子c11を有している。各行に含まれる画素内の行出力用素子rは全て、対応する行出力端子ROに接続されるとともに、各列に含まれる画素内の列出力用素子も全て、対応する列出力端子COに接続される。例えば、行出力用素子r11,r12,r13等は、行出力端子RO1に接続され、そして列出力用素子c11,c21,c31等は、列出力用素子CO1に接続される。これら行出力用素子および列出力用素子の各々は、受けた光エネルギに対応する電荷を発生するため、行出力端子は、その行に含まれる多数の行出力用素子が受光した光エネルギ総和に対応する電荷を供給する。同様に、列出力端子も、その列に含まれる多数の列出力用素子が受光した光エネルギの総和に対応する電荷を供給する。このような受光素子アレイ30Cは、例えば、浜松ホトニクス株式会社製造のプロファイルセンサS9132で実現可能であり、その詳細は、2003年1月付けカタログに記載されている。尚、本実施形態では、受光素子アレイ30Cとして、CMOSエリアセンサを使用したが、上記と同様の動作を実行できる任意の他のデバイスを使用することもできる。例えば、各受光素子にスイッチを備え、行または列の受光素子の電荷あるいは電流を同時に読み出すことのできるものを使用することもできる。
次に、図4に戻って、一次元光エネルギ分布検出部4Cの説明を続けると、X軸光エネルギ分布検出器40Cは、X軸方向の沿った一次元の光エネルギ分布を検出するものであり、アナログスイッチ回路400と、電荷蓄積器402と、電荷−電圧変換器404と、A/D変換器406とを備えている。アナログスイッチ回路400は、多数、例えば256個の並列に配置したアナログスイッチを備えており、各アナログスイッチは、受光素子アレイ30Cの図4Aに示した例えば256本の列出力端子CO1〜CO256の対応する1つに接続しており、そして出力は、電荷蓄積器402の入力が接続する共通の一本の出力端子に接続している。また、各アナログスイッチは、このスイッチのオン/オフ制御のためのタイミング発生回路44Cからの信号を受ける制御入力も有している。これにより、各アナログスイッチは、オンにされたときには、対応する列出力端子を電荷蓄積器402の入力に接続することにより、その列に含まれる列出力用素子全体の電荷を読み出して電荷蓄積器402に供給する。次に、電荷蓄積器402は、例えばチャージアンプ中のコンデンサで構成することができ、そして各列からの読出し期間中は、入力に受けた電荷を蓄積する。次に、この出力電荷を受ける入力を有する電荷−電圧変換器404は、例えばチャージアンプで構成することができ、そして電荷蓄積器402で蓄積された電荷を対応する電圧に変換して出力に供給する。この電圧は、次のA/D変換器406の入力に供給され、そしてこの変換器でアナログ形態からデジタル信号形態に変換され、そしてこれがX軸データとなる。したがって、X軸データは、各列が受けた光エネルギの全体を表すデータを、列1、列2、列3 - - - 列256の順番で出力する。
ここで、図5を参照して、受光素子アレイ30C上のビームスポットとその光エネルギ分布との関係について説明する。尚、図5においては、各画素は、1つの丸で示しているが、実際には、図4Aに示すように、1対の受光素子から構成されていることに注意されたい。図示のように、列1〜列256の各列の光エネルギは、以下の式で表される。
Figure 0004530658
したがって、ビームスポットBS1が、図示のようなX軸方向が長軸でY軸方向が短軸の横長の楕円の場合、j列付近にピークがある分布となるが、比較的なだらかで分布幅が広いがピークは低い。一方、ビームスポットが点線で示す位置に移動した場合、すなわちビームスポットBS2の場合、ピークはl列付近に移動するが、ビームスポットBS1と同様の分布が検出できる。
Y軸光エネルギ分布検出器42Cも、X軸光エネルギ分布検出器40Cと同様の構成を備えており、すなわちアナログスイッチ回路420と、電荷蓄積器422と、電荷−電圧変換器424と、A/D変換器426を備えている。但し、アナログスイッチ回路420の多数のアナログスイッチの各々は、受光素子アレイ30Cの行出力端子RO1〜RO256の対応する1つに接続している。これにより、A/D変換器426が出力に発生するY軸データは、各行が受けた光エネルギの全体を表すデータを、行1、行2、行3 - - - 行256の順番で出力する。
再び、図5においては、行1〜行256の各行の光エネルギは、以下の式で表される。
Figure 0004530658
したがって、ビームスポットBS1のとき、i行付近にピークがある分布となるが、X軸分布と比べ分布幅は狭くてピークは高い。一方、ビームスポットBS2の場合、ピークはk行付近に移動するが、ビームスポットBS1と同様の分布が検出できる。
以上のように、一次元光エネルギ分布を用いることにより、ビームスポットの形状、すなわち、円形状、横長の楕円、縦長の楕円等を、X軸およびY軸の一次元光エネルギ分布の比較により検出することができる。
次に、タイミング発生回路44Cについて説明すると、この回路は、図示のように、クロックと測定開始信号とをそれぞれ受ける入力を有している。また、回路44Cは、これら入力に基づき、アナログスイッチ回路400とアナログスイッチ回路420内の各アナログスイッチをオン/オフする信号を出力に発生する。一例として、行1のアナログスイッチと列1のアナログスイッチの双方をオンにする読出し信号、次に、行2のアナログスイッチおよび列2のアナログスイッチの双方をオンにする読出し信号、等のように、行番号および列番号の順番に読出し信号を発生する。このようにして、上述のように、各行および各列の光エネルギを表すX軸データおよびY軸データを発生させる。また、回路44Cは、この読出し信号の発生と同期してアドレス同期信号を発生する。読み出し中のデータがどの行/列のデータであるかは、アドレス同期信号の立ち上がり、あるいは立下り回数を数えることで判別することができる。尚、受光素子アレイ30Cだけでなく一次元光エネルギ分布検出部4Cも、上記の浜松ホトニクス株式会社製造のプロファイルセンサS9132で実現することができる。
以上のような構成の受光素子アレイ30Cを採用することにより、画素毎のデータではなく、列毎あるいは行毎のデータのみとなり、したがって、処理すべきデータ量が減少し、これにともなって、画像更新レートを例えば3kHzもの高さにすることができる。これに対し、一般的なCCD撮像素子の場合、画素毎のデータを処理するため、画像更新レートは、60Hzにすぎない。このことから、本発明によれば、光エネルギ分布の検出を従来と比べ高速で実行することができる。また、一次元光エネルギ分布を用いることにより、外乱や位置ずれでビームスポット位置が移動しても、ビームスポットにより生ずる光エネルギ分布を同様に検出することができる。このため、検出面の中心とビームスポットの中心とを一致させる必要がない。これらの特徴から、その高い画像更新レートより低い振動あるいは調整時の外乱による影響を、実質上排除することができる。
次に、図6を参照して、フォーカス状態判定部5Cを説明する。図示のように、フォーカス状態判定部5Cは、X軸データ処理部50Cと、Y軸データ処理部52Cと、円形性判定器54Cとを備えている。詳しくは、X軸データ処理部50Cは、演算器500と、D/A変換器502とを備えている。演算器500は、例えば、プロセッサとメモリ(不図示)で構成することができ、そして図4の一次元光エネルギ分布検出部4CからのX軸データを受ける入力と、X軸データとして受けているデータがどの列の光エネルギ分布かを示すアドレス同期信号を受ける入力とを有している。この演算器は、各列の光エネルギ・データのX軸に方向に沿った分布、すなわちX軸方向の一次元の光エネルギ分布から、このエネルギ分布を表す特徴であるX軸最大値を算出する。尚、演算器500での処理は、以下で更に詳細に説明する。このX軸方向分布の最大値は、次にD/A変換器502によりアナログ・データに変換し、そして次の円形性判定器54Cに供給する。同様に、Y軸データ処理部52Cも、X軸データ処理部50Cと同じ回路構成を有していて、演算器520とD/A変換器522とを備え、これにより、Y軸方向の一次元光エネルギ分布から、このエネルギ分布の特徴であるY軸最大値を算出し、そしてこのデジタル・データを円形性判定器54Cに供給する。円形性判定器54Cは、例えば差動増幅器540で構成でき、そしてこれは、Y軸最大値からX軸最大値の差を算出してフォーカスエラー信号として出力する。このフォーカスエラー信号は、例えば図3のフォーカス検出装置Cのフォーカスアクチュエータ64を制御するのに使用する。本実施の形態ではD/A変換器502でアナログ・データに変換した後円形性の判定をしているが、デジタル・データのまま判定をしても良い。
次に、図7のフローチャートおよび図8の図を参照して、図6の演算器500および520における動作について説明する。尚、演算器500と演算器520の動作は同じであるため、演算器500を主として説明する。先ず、図7のステップS2で、演算器500内のメモリ内の記憶値を初期化する。次に、ステップS4で、nを列1を表す1にセットし、そしてステップS6で、列1の光エネルギ値の入力を受ける。ステップS8で、この光エネルギ入力値が記憶値(最初は0)より大きいか否か判定し、そして大きい場合には、入力値を記憶値に上書きするステップS10を経由し、そしてそうでない場合は、ステップS12に直接進んで、nを1増分することにより、列2を表す2にセットする。次の判断ステップS14では、nが最大値(本実施形態では256)に達したか否か判定し、そして達していないので、ステップS4の後にループして、ステップS6〜S12を繰り返す。これにより、列1〜列256の光エネルギ入力値に関する処理を行う。ステップS14で、n=256に達したときには、一次元光エネルギ分布内の全ての光エネルギ値の処理が完了したことになるので、ステップS16に進んで、記憶値を次のD/A変換器502に出力し、これにより処理が終了する。ここで、この記憶値は、一次元光エネルギ分布内の光エネルギ値のピーク値に等しくなっている。このようにして、最後の光エネルギ入力値の処理が完了した時点でピーク値が得られるため、データ処理の高速性がさらに高まる。上記の処理は、Y軸用の演算器520においても同様に実行され、これによって、X軸のピーク値とY軸のピーク値とが検出され、円形性判定器54Cに供給される。尚、このプロセスでは、エネルギ分布の最大値が、分布の幅に反比例していることを利用して、ビームスポットの円形性の有無を判断する。
ここで、図8も参照して、円形性判定器54Cにおけるフォーカス状態判定法について説明する。尚、図8は、図5に示した光エネルギ分布図と同じものを、ベストフォーカスすなわち合焦状態の場合(図8(a))、焦点が基準面よりも近い場合(図8(b))、そして焦点が基準面よりも遠い場合(図8(c))の3つの場合について示している。図8(a)から分かるように、合焦状態のときは、非点収差光学系を通して生じる検出面3C上のビームスポットは、円形となる。この場合、一次元光エネルギのX軸ピーク値X(0)は、Y軸ピーク値Y(0)と等しい。したがって、それらピーク値が等しい、すなわちピーク値間の差が0の場合、合焦状態を示し、したがって、フォーカスエラー信号も0を表すことになる。比較のため、点線で示しているのは、ビームスポットの中心を通るX軸およびY軸での光強度の分布を示すものである。この場合も、X軸ピーク値x(0)は、Y軸ピーク値y(0)と等しいため、一次元光エネルギ分布を使用する場合と同じ判定結果が得られる。
次に、図8(b)の場合、非点収差光学系を通して生じる検出面3C上のビームスポットは、長軸がX軸方向で短軸がY軸方向の楕円となる。この場合、一次元光エネルギのX軸ピーク値X(−)は、Y軸ピーク値Y(−)よりも小さい。したがって、Y軸ピーク値からX軸ピーク値を減算した結果が正のときは、焦点位置が近いことを示しており、したがって正のフォーカスエラー信号によって焦点位置を遠くへと移動させる制御をすることになる。ここで、点線で示した楕円の中心を通る光強度分布を見ると、中心の光強度は同じであるため、X軸ピーク値x(−)は、Y軸ピーク値y(−)と相変わらず等しいままであり、このことは、中心を通る光強度分布のピーク値の比較ではフォーカス状態の判定ができないことを示している。
次に、図8(c)の場合、非点収差光学系を通して生じる検出面3C上のビームスポットは、長軸がY軸方向で短軸がX軸方向の楕円となる。この場合、図8(b)のときと逆になって、一次元光エネルギのX軸ピーク値X(+)は、Y軸ピーク値Y(+)よりも大きくなり、したがって、Y軸ピーク値からX軸ピーク値を減算した結果が負のときは、焦点位置が遠いことを示している。このため、負のフォーカスエラー信号によって焦点位置を近くへと移動させる制御をすることになる。同様に、点線で示した楕円の中心を通る光強度分布を見ると、中心の光強度はやはり同じであるため、X軸ピーク値x(+)は、Y軸ピーク値y(+)と相変わらず等しいままであり、中心を通る光強度分布のピーク値の比較ではフォーカス状態の判定ができないことを示している。
尚、図8では、ビームスポットの中心が検出面3Cの中心に一致している状態で示したが、図5に関連して説明した通り、本発明では、一次元光エネルギ分布における最大値を使用するため、それら中心を一致させる必要はない。
以上に説明した本発明のフォーカス検出装置Cによれば、基準面1Cにおける像のフォーカス検出を、高速でしかも振動等の外乱による影響をほとんど受けることなく行うことができる。さらにまた、外乱による影響を低減できるため、フォーカス検出装置C自体あるいはこれを用いた傾き調整システムX全体のコストをかなり低減することもできる。
次に、図9のフローチャートを参照して、図6の演算器500および520における演算処理(図7に示す)の他の実施形態について説明する。図9に示す方法は、光エネルギ分布の最大値を別の方法で求めるプロセス、すなわち、しきい値の中間における値を最大値として求める方法を示している。詳細には、ステップS20,S22,S24は、図7のステップS2,S4,S6と同じである。しかし、ステップS26では、入力値がしきい値よりも大きいか否か判定し、そして大きくない場合は、ステップS28で、nを1増分した後ステップS24に戻る。ここで、しきい値とは、一次元光エネルギ分布の分布幅を求めるために使用するある一定の予想される最大値より小さな値である。ステップS26で、YESとなった場合、すなわち入力値がしきい値より大きくなったとき、ステップS30で、nの値、すなわち列の番号を記憶値1として記憶する。この記憶値1は、エネルギ分布の幅の一端を定める。次に、ステップS32で、nを更に1増分し、そしてステップS34で、n番目の入力値を受け、ステップS36で、そのnの値およびそのn番目(すなわち列n)の入力値を記憶する。次に、判断ステップS38で、その入力値が上記と同じしきい値よりも小さいかどうか判定し、そしてNOの場合、ステップS32に戻って、ステップS32〜S38を繰り返す。一方、ステップS38で、YESとなった場合、すなわち、光エネルギ値がしきい値より下なったとき、次のステップS40で、そのnの値を記憶値2として記憶する。最後のステップS42では、記憶値1と記憶値2の中間の値を求め、nがこの値のときの入力値(光エネルギ値)を出力する。すなわち、分布幅の中間のエネルギ値を最大値として使用することができる。この手法は、エネルギ分布が複数のピーク部分を有するか、あるいは正規分布のような滑らかな分布でない場合に有効である。また、図9の処理においても、図7と同様に、最後の光エネルギ値の処理の完了とほぼ同時に、ピーク値が得られる。 さらに、図10を参照して、図6の演算器500および520における演算処理(図7に示す)のさらに他の実施形態について説明する。図10に示すプロセスは、一次元光エネルギ分布の分布幅をそのまま楕円の長軸および短軸として求める方法である。このプロセスは、図9のプロセスとほぼ同じであるため、異なっている点についてのみ説明する。すなわち、ステップS50〜S64は、図9のステップS20〜S34と同じである。但し、図10では、図9のステップ36に相当するステップはないが、それは、分布幅のみを求めるからである。さらに、ステップS68〜S70も、図9のステップS38〜S40と同じであるが、次のステップS72は、図9のステップS42とは異なり、記憶値2から記憶値1を減算した値を、分布幅として出力する。この図10の方法によっても、楕円の長軸および短軸等を簡単に求めることができる。
次に、以下では、図11〜図13を参照して、図3〜図6の実施形態における投影光学系2C、非点収差光学系24Cあるいは検出面3Cの他の実施形態について説明する。
先ず、図11は、図5の二次元受光素子アレイ30Cの代わりに、一次元ラインセンサを2つ使用する実施形態であるフォーカス検出装置Dを示している。尚、図11では、図2または図3と対応する要素には、参照番号の後に記号“D”を付している。このフォーカス検出装置Dでは、図3の光学系24Cと同様の非点収差光学系24Dを使用するが、その後にビームスプリッタ等の光分岐部材28Dを備えることによって、図示のように、2つの別個に設けた一次元ラインセンサ3D−1、D3−2上に投影像を投射する。詳しくは、一次元ラインセンサ3D−1は、X軸一次元光エネルギ分布検出用のセンサであり、そして一次元ラインセンサ3D―2は、Y軸一次元光エネルギ分布検出用のセンサである。これらラインセンサは、例えば、図4Aに示した構造の二次元の受光素子アレイ30Cを利用して実現することができる。すなわち、X軸用の一次元ラインセンサ3D−1は、受光素子アレイ30Cの列出力端子のみを使用することで実現し、そしてY軸用の一次元ラインセンサ3D−2は、受光素子アレイ30Cの行出力端子のみを使用することで実現することができる。あるいはまた、X軸用一次元ラインセンサ3D−1は、受光素子アレイ30Cのうち行出力用素子を除去した構造のものとし、そしてY軸用一次元ラインセンサ3D−2は、受光素子アレイ30Cのうち列出力用素子を除去した構造のものを使用することができる。この場合、これらラインセンサを制御するタイミング信号は、図4の回路44Cが発生する信号をそのまま使用することができる。
次に、図12は、フォーカス検出を、非点収差法ではなく、ビーム径を比較する方法 を使用して行う実施形態のフォーカス検出装置Eを示している。尚、図12では、図2または図3と対応する要素には、参照番号の後に記号“E”を付している。フォーカス検出装置Eでは、図3の非点収差光学系24Cの代わりに結像レンズ240Eのみを使用し、そして、図11の実施形態と同様に、光分岐部材28Eと2つの一次元ラインセンサ3E−1および3E−2を使用する。但し、図12のこの装置Eでは、基準面における像の投影像の焦点の前と後におけるビームスポット径を互いに比較することにより、フォーカス状態を判定する。詳しくは、一次元ラインセンサ3E−1は、投影像の焦点位置よりも前に配置する一方、一次元ラインセンサ3E−2は、その焦点位置よりも後ろに配置し、そしてこれらセンサで検出したビームスポットのビーム径を互いに比較することにより、焦点位置を計算により求め、そして焦点位置が来るべき所定の位置とはずれた位置に焦点があると判定した場合には、ずれの方向と大きさに対応するフォーカスエラー信号を発生する。尚、図12に実施形態で使用するラインセンサは、図11で示した実施形態とは異なり、単にビームスポットの径の比較であるため、必ずしもX軸とY軸の検出をするような配置とする必要はなく、同じ軸方向での径を求めたり、あるいは異なった軸方向での径を求めるようにすることもできる。尚、一次元ラインセンサ3E−1,3E−2は、図11のものと同様の構成とすることができる。この図12の実施形態の場合も、図4および図6に示した回路構成と同様の回路を用いて、一次元光エネルギ分布検出とフォーカス状態判定を行うことができる。但し、図6の回路においては、円形性判定器54Cは、径比較器として機能させる。尚、本実施形態の場合、径の算出は、図10に示した分布幅から求める方法、あるいは図7および図9に示した最大値からその径を導出することもできる。
最後に、図13には、ビーム径を比較する別の方法を使用した実施形態のフォーカス検出装置Fを示している。尚、図13では、図2または図3と対応する要素には、参照番号の後に記号“F”を付している。このフォーカス検出装置Fは、図12の実施形態と異なっているのは、投影像の焦点位置の前あるいは後ろのいずれか一方に配置した一次元ラインセンサ3Fを1つだけ使用する点である。尚、光分岐部材22Fと結像レンズ240Fと結像レンズ26Fは、図3の光分岐部材22C、結像レンズ240C、結像レンズ26Cに対応したものである。図12にある他方の一次元ラインセンサから求める径は、図13の実施形態では、予め算出した基準値を使用する。この基準値を求めるため、フォーカス検出装置Fでは、図2に示したCCDカメラ9に対応するCCDカメラ9Fを使用する。すなわち、基準面上における像が合焦状態にあるときを、CCDカメラ9Fで目視で確認し、そしてこのときに一次元ラインセンサ3Fで検出されるビームスポット径を算出し、基準値として格納しておく。次に、光学系の傾き調整の期間中、この基準値を、一次元ラインセンサ3Fで検出する径と比較することにより、基準面上の像のフォーカス状態を判定する。
図14には、図13のフォーカス検出装置Fで使用する一次元光エネルギ分布検出部4Fおよびフォーカス状態判定部5Fの回路構成を示している。図6に示したのと異なっているのは、一次元光エネルギ分布検出部4Fが、一次元ラインセンサ3FからのY軸データのみを出力し、そして図6のX軸データ処理部50Cを、メモリ504とD/A変換器502で構成される基準値設定部50Fに置き換えたことである。また、図6の円形性判定器54Cを、図12の実施形態におけるのと同様に径比較器54Fとしている点である。基準値を求める際には、前述の基準面上における像が合焦状態にあるとき、演算器520で基準値を算出しメモリ504に格納する。同時にD/A変換器502では、格納された基準値をアナログ・データに変換し、そして径比較器54Fに供給する。このような構成によっても、フォーカス状態の判定を行うことができる。また、径の算出は、図12の実施形態と同様に、図7、図9および図10の種々の方法を用いることができる。
以上に詳細に説明した本発明のフォーカス検出法並びに傾き調整システムにおいては、光ピックアップとしてCDおよびDVDの場合で説明したが、本発明は、任意のその他の光ディスクにも同様に適用することができる。さらにまた、本発明は、当業者には明らかなように、光ピックアップ以外の光学系にも同様に適用することができる。
図1は、本発明によるフォーカス検出装置の基本的構成を示す図。 図2は、本発明によるフォーカス検出法を組み込んだ光ピックアップの傾き調整システムXを示す図。 図3は、図2のフォーカス検出装置をより具体化した1実施形態のフォーカス検出装置Cを示す図。 図4は、図3の検出面および一次元光エネルギ分布検出部のより詳細な回路構成を示すブロック図。 図4Aは、図4の受光素子アレイの詳細な構造を示す図。 図5は、図4の受光素子アレイ上のビームスポットとその光エネルギ分布との関係を示す図。 図6は、図3のフォーカス状態判定部の詳細を示すブロック図。 図7は、図6の演算器おいて実行される、一次元光エネルギ分布における最大値を求めるためのプロセスを示すフローチャート。 図8は、図5に示した光エネルギ分布図と同じものを示す図であって、(a)は、ベストフォーカスすなわち合焦状態の場合、(b)は焦点が基準面よりも近い場合、そして(c)は焦点が基準面よりも遠い場合について示す図。 図9は、図6の演算器において実行される、一次元光エネルギ分布における最大値を求めるための別のプロセスを示すフローチャート。 図10は、図6の演算器において実行される、一次元光エネルギ分布の分布幅をそのまま楕円の長軸および短軸として求めるプロセスを示すフローチャート。 図11は、非点収差法を用いる別の実施形態のフォーカス検出装置を示す図である。 図12は、ビーム径を比較する方法を使用する別の実施形態のフォーカス検出装置を示す図。 図13は、ビーム径を比較する別の方法を使用する別の実施形態のフォーカス検出装置を示す図。 図14は、図13の実施形態のフォーカス検出装置で使用する、一次元光エネルギ分布検出部およびフォーカス状態判定部の回路構成を示す図。
符号の説明
1 基準面
2 投影光学系
3 検出面
4 分布検出部
5 判定部
24C 非点収差光学系
A,B,C,D,E,F フォーカス検出装置
X 傾き調整システム

Claims (9)

  1. フォーカス検出方法であって、
    基準面上の所定の領域内の任意の位置における像について、該像による前記基準面上の二次元の光エネルギ分布から、前記像の全体についての少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出するステップであって、該ステップが、
    前記基準面における前記像の投影像を非点収差光学系を通して検出面に受けるステップであって、前記検出面が、前記基準面上の前記所定の領域に対応する所定の検出領域を有し、該検出領域が、互いに交差する第1軸と第2軸を有し、前記像の非点収差が、前記検出領域の前記第1軸および第2軸の方向に生じ、前記検出領域は、前記検出領域内に行列に配置された受光領域を含み、各前記行は、前記第1軸の方向に配置され、各前記列は、前記第2軸の方向に配置された、ステップと、
    前記検出領域から複数の行出力及び複数の列出力を生成するステップであって、各前記行出力は、当該行に含まれる複数の受光領域の各々で受ける光エネルギの和を表し、各前記列出力は、当該列に含まれる複数の受光領域の各々で受ける光エネルギの和を表し、前記複数の行出力及び前記複数の列出力の各々が前記一次元光エネルギ分布を表し、前記第1軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の列出力により表わされ、前記第2軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の行出力により表される、ステップと、
    を含む、少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出するステップと、
    前記少なくとも1つの一次元光エネルギ分布に基づき、前記基準面における前記像のフォーカス状態を判定するステップと、
    を含み、
    前記フォーカス状態を判定するステップは、
    前記第1軸における一次元光エネルギ分布における最大値と、前記第2軸における一次元光エネルギ分布における最大値を判定するステップと、
    前記第1軸の最大値と前記第2軸の最大値を比較するステップと、
    前記比較の結果に基づき、前記フォーカス状態を判定するステップと、
    を含むフォーカス検出方法。
  2. 請求項記載の方法において、前記最大値を判定するステップは、前記第1軸および前記第2軸の各軸に関して、
    前記各軸の一端から他端に向かって、より大きい光エネルギ値を記憶するステップと、
    前記各軸の他端に至ったときの前記記憶した光エネルギ値を、前記最大値として出力するステップと、
    を含むこと、を特徴とするフォーカス検出方法。
  3. 請求項記載の方法において、前記最大値を判定するステップは、前記第1軸および前記第2軸の各軸に関して、
    前記各軸の光エネルギ分布の分布範囲の中間の位置を求めるステップと、
    前記中間位置における前記光エネルギ値を、前記最大値として出力するステップと、
    を含むこと、を特徴とするフォーカス検出方法。
  4. 請求項記載の方法において、前記中間の位置を求めるステップは、前記第1軸および前記第2軸の各軸に関して、
    前記各軸の一端から他端に向かって、前記光エネルギ値を記憶し、またその間、前記光エネルギ値が、所定のしきい値に達したときの前記各軸上の第1位置と、前記所定のしきい値に戻ったときの前記各軸上の第2位置とを記憶するステップと、
    前記各軸の他端に至ったときに、前記記憶した第1位置および第2位置から、前記第1位置および前記第2位置の中間の位置を求めるステップと、
    を含むこと、を特徴とするフォーカス検出方法。
  5. フォーカス検出方法であって、
    基準面上の所定の領域内の任意の位置における像について、該像による前記基準面上の二次元の光エネルギ分布から、前記像の全体についての少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出するステップであって、該ステップが、
    前記基準面における前記像の投影像を非点収差光学系を通して検出面に受けるステップであって、前記検出面が、前記基準面上の前記所定の領域に対応する所定の検出領域を有し、該検出領域が、互いに交差する第1軸と第2軸を有し、前記像の非点収差が、前記検出領域の前記第1軸および第2軸の方向に生じ、前記検出領域は、前記検出領域内に行列に配置された受光領域を含み、各前記行は、前記第1軸の方向に配置され、各前記列は、前記第2軸の方向に配置された、ステップと、
    前記検出領域から複数の行出力及び複数の列出力を生成するステップであって、各前記行出力は、当該行に含まれる複数の受光領域の各々で受ける光エネルギの和を表し、各前記列出力は、当該列に含まれる複数の受光領域の各々で受ける光エネルギの和を表し、前記複数の行出力及び前記複数の列出力の各々が前記一次元光エネルギ分布を表し、前記第1軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の列出力により表わされ、前記第2軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の行出力により表される、ステップと、
    を含む、少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出するステップと、
    前記少なくとも1つの一次元光エネルギ分布に基づき、前記基準面における前記像のフォーカス状態を判定するステップと、
    を含み、
    前記フォーカス状態を判定するステップは、
    前記第1軸における一次元光エネルギ分布の分布範囲の幅と、前記第2軸における一次元光エネルギ分布の分布範囲の幅とを判定するステップと、
    前記第1軸の幅と前記第2軸の幅を比較するステップと、
    前記比較の結果に基づき、前記フォーカス状態を判定するステップと、
    を含むフォーカス検出方法。
  6. 請求項記載の方法において、前記幅は、前記光エネルギの所定のしきい値以上の範囲の幅であること、を特徴とするフォーカス検出方法。
  7. 請求項記載の方法において、前記の分布範囲の幅を判定するステップは、前記第1軸および前記第2軸の各軸に関して、
    前記各軸の一端から他端に向かって、前記光エネルギ値が、前記所定のしきい値に達したときの前記各軸上の第1位置と、前記所定のしきい値に戻ったときの前記各軸上の第2位置とを記憶するステップと、
    前記各軸の他端に至ったときに、前記記憶した第1位置および第2位置から、前記第1位置および前記第2位置の間の距離を求めて前記分布範囲の幅を得るステップと、
    を含むこと、を特徴とするフォーカス検出方法。
  8. フォーカス検出装置であって、
    基準面上の所定の領域内の任意の位置における像について、前記基準面上における前記像による二次元の光エネルギ分布から、前記像全体についての少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出する分布検出手段であって、
    非点収差光学系と、
    前記基準面における前記像の投影像を前記非点収差光学系を通して受ける検出面手段であって、前記基準面上の前記所定の領域に対応する所定の検出領域を有し、該検出領域が、互いに交差する第1軸と第2軸を有し、前記像の非点収差が、前記検出領域の前記第1軸および第2軸の方向に生じ、前記検出領域が、該検出領域内に行列に配置された受光素子を含み、各前記行は、前記第1軸の方向に配置され、各前記列は、前記第2軸の方向に配置され、さらに前記検出面手段が、複数の行出力端子及び複数の列出力端子を含み、各前記行出力端子が、当該行に含まれる複数の受光素子が受ける光エネルギの和を表す行出力を出力し、各前記列出力端子が、当該列に含まれる複数の受光素子が受ける光エネルギの和を表す列出力を発生し、前記複数の行出力端子から発生される複数の前記行出力及び前記複数の列出力端子から発生される複数の前記列出力の各々が前記一次元光エネルギ分布を表し、前記検出領域の前記第1軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の列出力により表され、前記検出領域の前記第2軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の行出力により表される、検出面手段、
    を含む分布検出手段と、
    前記少なくとも1つの一次元光エネルギ分布に基づき、前記基準面における前記像のフォーカス状態を判定するフォーカス状態判定手段と、
    を備え、
    前記フォーカス状態判定手段は、
    前記第1軸における一次元光エネルギ分布における最大値を判定する手段と、
    前記第2軸における一次元光エネルギ分布における最大値を判定する手段と、
    前記第1軸の最大値と前記第2軸の最大値を比較する手段と、
    前記比較の結果に基づき、前記フォーカス状態を判定する手段と、
    を含むフォーカス検出装置。
  9. フォーカス検出装置であって、
    基準面上の所定の領域内の任意の位置における像について、前記基準面上における前記像による二次元の光エネルギ分布から、前記像全体についての少なくとも1つの一次元光エネルギ分布を検出する分布検出手段であって、
    非点収差光学系と、
    前記基準面における前記像の投影像を前記非点収差光学系を通して受ける検出面手段であって、前記基準面上の前記所定の領域に対応する所定の検出領域を有し、該検出領域が、互いに交差する第1軸と第2軸を有し、前記像の非点収差が、前記検出領域の前記第1軸および第2軸の方向に生じ、前記検出領域が、該検出領域内に行列に配置された受光素子を含み、各前記行は、前記第1軸の方向に配置され、各前記列は、前記第2軸の方向に配置され、さらに前記検出面手段が、複数の行出力端子及び複数の列出力端子を含み、各前記行出力端子が、当該行に含まれる複数の受光素子が受ける光エネルギの和を表す行出力を出力し、各前記列出力端子が、当該列に含まれる複数の受光素子が受ける光エネルギの和を表す列出力を発生し、前記複数の行出力端子から発生される複数の前記行出力及び前記複数の列出力端子から発生される複数の前記列出力の各々が前記一次元光エネルギ分布を表し、前記検出領域の前記第1軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の列出力により表され、前記検出領域の前記第2軸における一次元光エネルギ分布は、前記複数の行出力により表される、検出面手段、
    を含む分布検出手段と、
    前記少なくとも1つの一次元光エネルギ分布に基づき、前記基準面における前記像のフォーカス状態を判定するフォーカス状態判定手段と、
    を備え、
    前記フォーカス状態判定手段は、
    前記第1軸における一次元光エネルギ分布の分布範囲の幅を判定する手段と、
    前記第2軸における一次元光エネルギ分布の分布範囲の幅を判定する手段と、
    前記第1軸の幅と前記第2軸の幅を比較する手段と、
    前記比較の結果に基づき、前記フォーカス状態を判定する手段と、
    を含むフォーカス検出装置。
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