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JP4530683B2 - ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置 - Google Patents
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JP4530683B2 - ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置 - Google Patents

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Description

この発明は、肛門から大腸等の管腔に挿入し、管腔内を観察するガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置に関する。
人体の胃や腸(大腸、小腸等)に挿入して観察する内視鏡は、内視鏡本体に可撓性を有する挿入部が設けられ、この挿入部の先端部に照明光学系、観察光学系等を備えた先端構成部が設けられている。そして、内視鏡の挿入部を経口的あるいは経肛門的に体腔内に挿入して体腔内を観察できるようになっている。
また、最近では、内視鏡の挿入部を必要としないカプセル内視鏡が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。このカプセル内視鏡は、照明光学系、観察光学系、バッテリー及び送信回路等が内蔵されており、口からカプセル内視鏡を飲み込み、カプセル内視鏡が食道、胃、小腸の順に体腔内を通過する過程で体腔内を観察できるようになっている。
また、観察光学系によって撮像された画像信号は送信回路によって体外の受信回路に送信され、受信回路からモニターに送信され、モニターに観察画像が映し出されるようになっている。
特開2003−260025号公報
しかしながら、特許文献1は、口からカプセル内視鏡を飲み込み、カプセル内視鏡が自然と食道、胃、小腸の順に体腔内を通過する過程で体腔内を観察するものであり、カプセル内視鏡の進行が遅いとともに、カプセル内視鏡を体腔内の目的部位にアプローチすることはできない。すなわち、体腔内を観察中に病変部を発見しても、カプセル内視鏡をその病変部に近付けて至近距離で観察したり、カプセル内視鏡を病変部の近くで一時的に停止して観察することはできない。
また、特許文献1のものは、口から飲み込む物であって、カプセル内視鏡を単独で経肛門的に大腸に挿入して大腸の管腔を観察することはできない。従って、大腸の観察においては、大腸内視鏡が用いられ、内視鏡の挿入部を経肛門的に大腸内に挿入して観察・処置しているのが現状である。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、肛門から大腸等の管腔に挿入し、管腔内を観察する体腔内を進退しながら観察することができ、しかもカプセル内視鏡を体腔内の目的部位にアプローチできるガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置を提供することにある。
この発明は、前記目的を達成するために、可撓性を有するガイドワイヤを挿通する挿通孔を有するカプセル内視鏡であって前記挿通孔に挿通した前記ガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を管腔内において前記ガイドワイヤの長手方向に進退させることが可能なガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置において、前記カプセル内視鏡の進行方向端部に配設した前記管腔内を観察する観察光学系と、該進行方向端部に配設され前記管腔内を照明する照明光学系と、前記挿通孔の一端を該進行方向端部に配設した開口部と、前記挿通孔に配設され、前記ガイドワイヤを係止する係止手段と、前記カプセル内視鏡の側面外周部に設けられる複数の独立した膨張収縮可能なバルーン部と、前記複数のバルーン部の各々に対応して設けられ、前記各バルーン部を独立して膨張させるための流体通路と、前記複数の流体通路の各々に対応して設けられて当該流体通路と連通し、前記各バルーン部の各々に独立して前記流体を供給可能な流体供給器とを備える。前記カプセル内視鏡の進行方向端部で、前記観察光学系及び前記照明光学系が、前記開口部から最も近い前記進行方向端部における外周面の接線に対して、該接線と前記開口部との間の最長間隔よりも離れた位置に設けられる。前記係止手段は、前記ガイドワイヤの側面に設けられる螺旋溝に螺合する、前記挿通孔の内面に設けられる螺旋凸部である。
また、他の本発明は、可撓性を有するガイドワイヤを挿通する挿通孔を有するカプセル内視鏡であって前記挿通孔に挿通した前記ガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を管腔内において前記ガイドワイヤの長手方向に進退させることが可能なガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置において、前記カプセル内視鏡の進行方向端部に配設した前記管腔内を観察する観察光学系と、該進行方向端部に配設され前記管腔内を照明する照明光学系と、前記挿通孔の一端を該進行方向端部に配設した開口部と、前記挿通孔に配設され、前記ガイドワイヤを係止する係止手段と、前記カプセル内視鏡の側面外周部に設けられる複数の独立した膨張収縮可能なバルーン部と、前記複数のバルーン部の各々に対応して設けられ、前記各バルーン部を独立して膨張させるための流体通路と、前記複数の流体通路の各々に対応して設けられて当該流体通路と連通し、前記各バルーン部の各々に独立して前記流体を供給可能な流体供給器とを備える。前記カプセル内視鏡の進行方向端部で、前記観察光学系及び前記照明光学系が、前記開口部から最も近い前記進行方向端部における外周面の接線に対して、該接線と前記開口部との間の最長間隔よりも離れた位置に設けられる。前記係止手段は、前記ガイドワイヤの側面に設けられる螺旋凸部が螺合する、前記挿通孔の内面に設けられる螺旋溝である。
また、他の本発明は、可撓性を有するガイドワイヤを挿通する挿通孔を有するカプセル内視鏡であって前記挿通孔に挿通した前記ガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を管腔内において前記ガイドワイヤの長手方向に進退させることが可能なガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置において、前記カプセル内視鏡の進行方向端部に配設した前記管腔内を観察する観察光学系と、該進行方向端部に配設され前記管腔内を照明する照明光学系と、前記挿通孔の一端を該進行方向端部に配設した開口部と、前記挿通孔に配設され、前記ガイドワイヤを係止する係止手段と、前記カプセル内視鏡の側面外周部に設けられる複数の独立した膨張収縮可能なバルーン部と、前記複数のバルーン部の各々に対応して設けられ、前記各バルーン部を独立して膨張させるための流体通路と、前記複数の流体通路の各々に対応して設けられて当該流体通路と連通し、前記各バルーン部の各々に独立して前記流体を供給可能な流体供給器とを備える。前記カプセル内視鏡の進行方向端部で、前記観察光学系及び前記照明光学系が、前記開口部から最も近い前記進行方向端部における外周面の接線に対して、該接線と前記開口部との間の最長間隔よりも離れた位置に設けられる。前記係止手段は、前記ガイドワイヤを挟持する一対のローラと、前記一対のローラを前記ガイドワイヤの軸方向に転動させるモータと、前記モータの駆動を制御することによって前記カプセル内視鏡の進退を制御する制御部とを備える。
この発明によれば、ガイドワイヤを大腸の深部まで容易に挿入することができ、このガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を目的部位まで短時間に挿入でき、医師及び患者の負担を大幅に軽減できる。
また、観察光学系とガイドワイヤとの距離を確保できるので、観察光学系の視野を確保できるとともに、照明光学系によるガイドワイヤの影が観察光学系の視野に入り込むことを抑えることができるので、管腔内を良好に観察することができる。
以下、この発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は第1の実施形態を示し、図1は、ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1を示し、ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1は、ガイドワイヤ2と、このガイドワイヤ2を案内として体腔内の管腔、例えば大腸13に挿入して管腔内を観察するカプセル内視鏡3とから構成されている。
ガイドワイヤ2は、例えば、可撓性を有する長尺の金属ワイヤ、例えばステンレスワイヤによって形成され、このガイドワイヤ2の先端部には球状のガイドワイヤ導入部材4が設けられている。ガイドワイヤ2は、図2(a)に示す、ステンレスワイヤの単線、同図(b)に示す、複数本のステンレスワイヤ素線の撚り線、同図(c)に示す、ステンレスワイヤの密巻きコイル、同図(d)に示す、フレックスでもよい。また、ガイドワイヤ2の潤滑性を向上させるために、これらの外周面に、(b)で示すように、樹脂コーティングあるいは樹脂チューブを施して樹脂層2aを設けてもよい。また、ガイドワイヤ2は潤滑性に優れたテフロン(登録商標)でもよい。
前記ガイドワイヤ2、カプセル内視鏡3及びガイドワイヤ導入部材4の寸法的な関係について述べると、ガイドワイヤ2は、外径が1〜3mmφであるのに対してガイドワイヤ導入部材4の外径は、大腸等の管腔の内径(一般的に25〜35mmφ)より小さい10〜30mmφである。また、カプセル内視鏡3は、後述するように、ガイドワイヤ2が挿通する挿通部としての挿通孔5が前後方向に貫通して設けられている。そして、ガイドワイヤ2がカプセル内視鏡3の挿通孔5に挿通可能なように、ガイドワイヤ2の外径はカプセル内視鏡3の挿通孔5の内径より小径に形成されている。
次に、カプセル内視鏡3について図3(a),(b),(c)を用いて説明する。図3の(a)は、カプセル内視鏡3が挿通孔5にガイドワイヤ2を挿通させた状態を示す斜視図である。
図3の(b)は、カプセル内視鏡3の前後方向に沿う断面図である。カプセル内視鏡3は、例えば略円筒状のカプセル本体部10と、カプセル本体部10の前端部11を覆う、略透明なカバー部12とを備えている。カプセル本体部10は、その後部に半球部が一体に設けられている。
カプセル本体部10の前端部11には、図3の(c)に示すように、例えばカプセル本体部10の軸心0から偏心した位置に挿通孔5が設けられている。なお、図3の(c)は、カプセル内視鏡3の正面図である。また、前端部11には、大腸13内を観察する観察光学系としての固体撮像素子(以下、CCDという)14が備えられている。また、大腸13内を照明する照明光学系として、例えばLED15a,15bが備えられている。
前端部11の形状は、図3の(b)に示すように、挿通孔5の近傍部が、例えば前方に向かって突出する突出部20となっている。なお、カバー部12は、前端部11の形状に対応して形成されており、突出部20とカバー部12とを合わせた形状は、略半球状になる。
挿通孔5とCCD14とLED15a,15bとのそれぞれの配置について図3の(b)と(c)とを用いて詳細に説明する。図3の(b)(c)に示すように、前端部11の挿通孔5とCCD14とLED15aと15bとが配置される平面Mの周縁(外周面)21において、挿通孔5に最も近い位置Pと接する接線をLとする。このとき、接線Lから挿通孔5の最も遠い位置Qまでの距離をAとする。次いで、接線LからLED15aまでの最短距離をBとする。同様に、LED15bまでの最短距離をCとする。同様に、CCD14までの最短距離をDとする。
このとき、LED15a,15bとCCD14とは、接線Lまでのそれぞれの最短距離の関係が、A<B、A<C、A<Dとなり、かつDが最大長となるように配置されている。つまり、挿通孔5から最も離れた位置にCCD14が設けられている。
カプセル本体部10の内部には、さらにバッテリー22、CCD14で得られた映像信号を外部に送信する送信回路23等が設けられている。なお、CCD14とLED15a,15bとは、例えば送信回路23に一体に組み込まれており、送信回路23は、例えばカプセル本体部10の前端部11の開口を覆っている。
図4の(a)と(b)は、ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1の使用状態を示し、患者の肛門16から管腔としての大腸13にガイドワイヤ2を挿入し、このガイドワイヤ2を案内としてカプセル内視鏡3を大腸13に挿入した状態を示す。
次に、ガイドワイヤ2を案内としてカプセル内視鏡3を大腸13に挿入する手順について説明する。まず、体腔の外部で、ガイドワイヤ2の末端側から、ガイドワイヤ2をカプセル内視鏡3の挿通孔5に挿通する。
この状態で、肛門16からガイドワイヤ2の先端部のガイドワイヤ導入部材4を大腸13に挿入し、続いてガイドワイヤ2を案内としてカプセル内視鏡3を大腸13に挿入する。次に、ガイドワイヤ2を大腸13の深部に向かって押し進めると、ガイドワイヤ2の先端部のガイドワイヤ導入部材4が大腸13の内面を滑動しながら前進する。ガイドワイヤ2は、可撓性を有するとともに、表面に樹脂層が設けられているため、大腸13の湾曲形状に倣って湾曲しながらスムーズに押し進められる。ガイドワイヤ導入部材4が、例えば終点の盲腸に到達したところでガイドワイヤ2を押し進めるのを停止する。
次に、大腸13に挿入されたガイドワイヤ2を案内としてカプセル内視鏡3を別部材によって押し進めあるいは自走させることにより、カプセル内視鏡3が大腸13の深部に向かって前進する。このとき、図4の(b)に示すように、カプセル内視鏡3に設けられたLED15a,15bによって大腸13内を照明するとともに、CCD14によって大腸13内を観察しながら前進する。CCD14によって得られた映像信号は送信回路23によって外部の受信回路24に送信され、モニター25に映し出すことができる。
従って、カプセル内視鏡3が大腸13内を前進しながらその内面を観察して病変部等を外部のモニター25に映し出すことができ、また大腸13内を後退しながらその内面を観察して病変部等を外部のモニター25に映し出すことができる。
上記構造のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1によれば、ガイドワイヤ2に沿ってカプセル内視鏡3を進退させる構造の採用により、カプセル内視鏡3を目的部位まで短時間に挿入できる。
また、LED15a,15bとCCD14との間にガイドワイヤ2が配置されない構造なので、CCD14の視野にガイドワイヤ2が入ることを抑えることができるとともにLED15a,15bによるガイドワイヤ2の影がCCD14の視野に入ることも抑えることができる。それゆえ、CCD14により大腸13内を効果的に観察することができる。
さらに、接線LとCCD14との距離が最長となるようにCCD14を配置することにより、CCD14とガイドワイヤ2との間隔が一層広くなるので、より効果的にCCD14の視野を確保することができる。
なお、第1の実施形態においては、カプセル内視鏡3に設けられたLED15a,15bによって照明するとともに、CCD14によって観察し、CCD14によって得られた映像信号を送信回路23によって外部の受信回路24に送信するようにしたが、外部の制御回路からカプセル内視鏡3の内部のLED15a,15bやCCD14を制御することも可能である。
図5及び図6は第2の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態のカプセル内視鏡3は、例えば一つのLED15aを備えている。また、カプセル内視鏡3は、バルーン部26と、バルーン部26を膨張させる流体として、例えば空気をバルーン部26まで送気する流体通路27とを備えている。バルーン部26は、シリコンゴム等によって形成されてカプセル内視鏡3の径方向に膨張伸縮自在である。バルーン部26は、カプセル本体部10の側面を略全周覆うように取り付けられており、例えば前後両縁部が接着剤などを用いてカプセル本体部10に固定されている。
流体通路27は、例えばカプセル本体部10の後側から内部に挿通されており、カプセル本体部10の側面において、バルーン部26に対応する位置に複数開口している。また、流体通路27は、マルチルーメンチューブ30の内部に設けられている。マルチルーメンチューブ30の内部には、流体通路27の外側に例えば鉗子などの処置具31を挿通する処置具挿通路32が設けられている。処置具挿通路32は、例えば、カプセル本体部10の突出部20において挿通孔5から外れた位置に開口している。なお、処置具挿通路32の開口は、特に突出部20に限定されるものではない。
これら、流体通路27と処置具挿通路32とは、マルチルーメンチューブ30の基部33において分かれている。なお、基部33にはガイドワイヤ2が挿通される第2挿通孔34を備えていてもよい。流体通路27の末端側には、空気供給器35として例えばシリンジが備えられている。これによりシリンジにより流体通路27を介してバルーン部26に空気を送気すると、バルーン部26が膨張する構造になっている。
次に、本実施形態によるガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1の動作を説明する。図6に示すように、カプセル内視鏡3がポリープ等の病変部41を発見した場合、シリンジによってバルーン部26に空気を送気してバルーン部26を膨張させる。バルーン部26を膨張させると、バルーン部26が大腸13の内壁部40に圧接される。これにより、カプセル内視鏡3が大腸13の内壁部40に密着・固定される。次いで、この状態で、ループ鉗子等の処置具31を用いて病変部41を取り除くなどの処置を施すことができる。
上記構造のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1によれば、カプセル内視鏡3が大腸13の内壁部40に密着・固定されるので、処置具31を操作する際にカプセル内視鏡3が移動することはなく、操作性を向上でき、病変部41の処置が容易である。
図7は、第2の実施形態の変形例を示す。本変形例では、カプセル本体部10の側面は、前LED側42と前突出部側43と後LED側44と後突出部側45とに、それぞれ独立して膨張および収縮するバルーン部50,51,52,53を備えている。
それぞれバルーン部50,51,52,53は、それぞれに対応して流体通路54,55,60,61が備えられており、流体通路54,55,60,61は、マルチルーメンチューブ30の内部に設けられている。流体通路54,55,60,61は、それぞれに対応するシリンジに接続されている(図示せず)。バルーン部50,51,52,53は、それぞれ対応するシリンジによって空気を送気することによって、それぞれ独立して膨張および収縮する。
次に、本変形例によるガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1の動作について説明する。カプセル内視鏡3が病変部41を発見した場合、各シリンジによってバルーン部50,51,52,53に空気を送気する。
このとき、各バルーン部50,51,52,53の膨張の程度を制御することにより、カプセル内視鏡3を大腸13の内壁部40に密着・固定させるとともに、病変部41に対してカプセル内視鏡3を処置具31の操作をしやすい姿勢にする。例えば、図7に示すように、バルーン部50,53を大きく膨張させ、バルーン部51,52を小さく膨張させることによりカプセル内視鏡3が前傾姿勢になり、病変部41に対して処置具31を操作しやすくなる。次いで、この状態で、処置具31を用いて病変部41を処置する。
上記構造のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1によれば、病変部41に対してカプセル内視鏡3を処置具31を操作しやすい姿勢に固定することができるので、より一層効果的に処置具31を操作することができる。それゆえ、病変部41の処置が容易である。
図8は、第3の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1は、カプセル内視鏡3を進退させる自走機構62を備えている。
自走機構62は、図8の(b)に示すように、ガイドワイヤ2を挟持する一対のローラ63,64と、ローラ63,64の駆動源としての例えばモータ65と、モータ65の動力源としての例えばバッテリー70と、モータ65の駆動を制御する制御部66とを備えている。
カプセル本体部10は、図8の(a)に示すように、外側部には前後方向に沿って挿通部としての凹部71が設けられ、この凹部71の内部にはガイドワイヤ2が挿通されている。凹部71の内底部には略平面状の平面部72を備えている。なお、図8の(b)に示すように、このとき、凹部71は、例えばガイドワイヤ2を挟んで略左右対称の形状となり、凹部71の左右方向の両端部73、74を最も近い周縁21とし、両端部73、74をつなぐ直線を接線Lとする。
ローラ63,64は、それぞれの間にガイドワイヤ2を挟んで平面部72に対して略平行に配置されている。モータ65とバッテリー70とは、それぞれカプセル本体部10の内部に備えられており、例えば平面部72においてローラ63,64とは反対側に固定されている。
モータ65の駆動軸部75は、例えば平面部72に設けられる貫通孔80を通してローラ63の回転中心に接続されており、ローラ63,64を回転駆動する。なお、ローラ64は、軸67によって回動自在に平面部72に固定されている。制御部66は、モータ65に接続されており、外部に設置される例えば操作部81によってカプセル内視鏡3の進退を制御する。
上記構造のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1によれば、モータ65の駆動によってローラ63が回転すると、ローラ63はガイドワイヤ2との摩擦力によってガイドワイヤ2上を転動するためカプセル内視鏡3を自走させることができる。
図9は、第3の実施形態の変形例を示し、カプセル本体部10の両端部73,74に凹部71を覆う覆い部82,83が設けられている。覆い部82,83は、例えば、対応する端部73,74が内側に向かって平面部72に略平行に延出することで形成されている。また、覆い部82,83のそれぞれ外壁部84,85は平面部72に略平行に形成されている。
この変形例によれば、ローラ63,64が直接大腸13の内壁部40に接触することがないので、ローラ63,64を円滑に回転させることができる。なお、この場合の接線Lは、覆い部82,83のそれぞれ外壁部84,85に沿う直線である。
図10は、第3の実施形態の変形例を示し、バッテリー70をカプセル内視鏡3の外部に備え、バッテリー70とモータ65とをリード線65aによって電気的に接続したものである。この変形例によれば、バッテリー70をカプセル内視鏡3の内部に備えることがないので、その分カプセル内視鏡3を小型化することができる。
図11は、第4の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態は、ガイドワイヤ2と挿通孔5とは、係合部90を介して係合されている。係合部90は、図11の(b)に示すように、例えばガイドワイヤ2の側面に設けられる螺旋溝91と挿通孔5の内面に設けられ、螺旋溝91と螺合する螺旋凸部92とから構成されている。このため、挿通孔5の内径は、ガイドワイヤ2の外径と略同じ大きさに設けられている。カプセル内視鏡3は、図11の(a)に示すように、大腸13の内壁部40に接触して回転不能で、ガイドワイヤ2の軸方向には移動するようになっている。
従って、ガイドワイヤ2の手元側を把持して回すことによりカプセル内視鏡3が進退するようになっている。すなわち、ガイドワイヤ2の回転運動が直線運動に変換され、カプセル内視鏡3がガイドワイヤ2の軸方向に進退するようになっている。
上記構造のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置1によれば、ガイドワイヤ2を回すだけでカプセル内視鏡3を進退させることができるので、別途にカプセル内視鏡3を進退させる機構を必要とせず、構成の簡素化を図ることができる。
図12は、第4の実施形態の変形例を示し、ガイドワイヤ2の側面に螺旋凸部92が設けられ、挿通孔5の内面に螺旋溝91が設けられている。本変形例であっても、同様な効果を得ることができる。
なお、第4の実施形態の変形例として、図13示すように、可撓性を有する挿入部93と、挿入部93の先端部に照明光学系、観察光学形などを備える先端構成部94とを備える例えば大腸内視鏡において、挿入部93には、図13の(b)に示すように、例えばファイバーを挿通する通路100とガイドワイヤ2を挿通する挿通孔5とが設けられるマルチルーメンチューブを採用している大腸内視鏡95があげられる。
ガイドワイヤ2の側面には、例えば螺旋溝91が設けられている。挿通孔5の内面には、螺旋溝91に螺合する螺旋凸部92が設けられている。なお、図12に示すように、ガイドワイヤ2の側面に螺旋凸部92が設けられ、挿通孔5の内面に螺旋溝91が設けられてもよい。これにより、大腸内視鏡95を大腸13の内壁部40に接触させて回転不能で、ガイドワイヤ2の軸方向には移動可能とすることにより、大腸内視鏡95を大腸13の内壁部40に沿って進退することができる。本変形例によれば、ガイドワイヤ2の手元側を把持して回すだけで大腸内視鏡95を進退させることができる。
なお、本発明では、CCD14とLED15a,15bと挿通孔5とは、ガイドワイヤ2に沿って先端側に向かって設けられているが、例えばガイドワイヤ2に沿って末端側に向かって設けられていてもよい。この場合は、カプセル内視鏡3を後退しながら大腸13内を観察する場合に、後退方向に良好な観察を行うことができる。
前記各実施の形態によれば、次のように構成が得られる。
(付記1)可撓性を有するガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を管腔に挿入し、該カプセル内視鏡の進行方向端部に前記管腔内を観察する観察光学系と、前記管腔内を照明する照明光学系と、前記ガイドワイヤを挿通する挿通部とを備えたガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置であって、前記カプセル内視鏡の進行方向端部で、前記観察光学系及び前記照明光学系が、前記挿通部から最も近い前記進行方向端部における外周面の接線に対して、該接線と前記挿通部との間の最長間隔よりも離れた位置に設けられることを特徴とするガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記2)前記観察光学系は、前記接線に対して前記照明光学系よりも離れて設けられることを特徴とする付記1記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記3)付記1記載において、さらに、カプセル内視鏡の側面外周部に設けられる膨張収縮可能なバルーン部と、前記バルーン部を膨張させるための流体通路と、前記流体通路に連通して前記バルーン部に前記流体を供給する流体供給器とを具備したことを特徴とするガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記4)前記流体通路は、処置具を挿通する通路とともにマルチルーメンチューブに設けられることを特徴とする付記3記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記5)前記カプセル内視鏡の側面外周部には、複数の独立したバルーン部が設けられることを特徴とする付記3に記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記6)付記1に記載において、さらに、カプセル内視鏡に自走機構を備えることを特徴とするガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記7)前記自走機構は、前記ガイドワイヤを挟持する一対のローラと、前記ローラを駆動させる駆動部と、前記駆動部を駆動させる動力源とを具備することを特徴とする付記6記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記8)前記挿通部は、前記カプセル内視鏡の外側部に前後方向に亘って設けた凹部であって、該凹部内に前記ローラが備えられることを特徴とする付記7記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記9)前記凹部は、前記ローラを覆う覆い部が設けられることを特徴とする付記8記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記10)前記動力源は、前記カプセル内視鏡の内部に備えられることを特徴とする付記7に記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記11)前記動力源は、前記カプセル内視鏡の外部に備えられることを特徴とする付記7に記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記12)前記ガイドワイヤと前記挿通部とは、お互いに螺合する係合部を備えており、前記ガイドワイヤを回転させることにより前記カプセル内視鏡を進退させることを特徴とする付記1に記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記13)前記係合部は、前記ガイドワイヤの外周に設けられる螺旋溝部と、前記挿通部に設けられて前記螺旋溝部に螺合する螺旋凸部とを備えることを特徴とする付記12記載のガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
(付記14)前記係合部は、前記ガイドワイヤの外周に設けられる螺旋凸部と、前記挿通部に設けられて前記螺旋凸部に螺合する螺旋溝部とを備えることを特徴とする付記12記載のカプセル内視鏡装置。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
この発明の第1の実施形態を示し、ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置の概略的構成図。 同実施形態を示し、(a)〜(d)はガイドワイヤの変形例を示す横断面図及び一部縦断面図。 同実施形態のカプセル内視鏡を示し、(a)は斜視図、(b)は縦断側面図、(c)は正面図。 同実施形態を示し、(a)と(b)はカプセル内視鏡装置の動作説明図。 この発明の第2の実施形態を示し、カプセル内視鏡の斜視図。 同実施形態の動作説明図。 同実施形態の変形例の動作説明図。 この発明の第3の実施形態を示し、(a)はカプセル内視鏡の凹部側側面図、(b)は(a)中A−A線に沿う断面図。 同実施形態の変形例を示す断面図。 同実施形態の変形例を示し、カプセル内視鏡の一部を切り欠いて示す側面図。 この発明の第4の実施形態を示し、(a)はカプセル内視鏡の側面図、(b)は(a)中B−B線に沿う断面図。 同実施形態の変形例を示し、挿通孔の軸線方向に沿う断面図。 同実施形態の変形例を示し、(a)は、大腸内視鏡装置の概略的構成図。(b)は、(a)中C−C線に沿う断面図。
符号の説明
1…ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置、2…ガイドワイヤ、3…カプセル内視鏡、5…挿通孔14…CCD(観察光学系)、15a,15b…LED(照明光学系)、35…空気供給器(流体供給器)、50…バルーン部、51…バルーン部、52…バルーン部、53…バルーン部、54…流体通路、55…流体通路、60…流体通路、61…流体通路、63…ローラ、64…ローラ、65…モータ、66…制御部、71…凹部(挿通孔)、91…螺旋溝、92…螺旋凸部、L…接線。

Claims (3)

  1. 可撓性を有するガイドワイヤを挿通する挿通孔を有するカプセル内視鏡であって前記挿通孔に挿通した前記ガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を管腔内において前記ガイドワイヤの長手方向に進退させることが可能なガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置において、
    前記カプセル内視鏡の進行方向端部に配設した前記管腔内を観察する観察光学系と、
    該進行方向端部に配設され前記管腔内を照明する照明光学系と、
    前記挿通孔の一端を該進行方向端部に配設した開口部と、
    前記挿通孔に配設され、前記ガイドワイヤを係止する係止手段と
    前記カプセル内視鏡の側面外周部に設けられる複数の独立した膨張収縮可能なバルーン部と、
    前記複数のバルーン部の各々に対応して設けられ、前記各バルーン部を独立して膨張させるための流体通路と、
    前記複数の流体通路の各々に対応して設けられて当該流体通路と連通し、前記各バルーン部の各々に独立して前記流体を供給可能な流体供給器と
    を具備し、
    前記カプセル内視鏡の進行方向端部で、前記観察光学系及び前記照明光学系が、前記開口部から最も近い前記進行方向端部における外周面の接線に対して、該接線と前記開口部との間の最長間隔よりも離れた位置に設けられ
    前記係止手段は、前記ガイドワイヤの側面に設けられる螺旋溝に螺合する、前記挿通孔の内面に設けられる螺旋凸部である
    ことを特徴とするガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
  2. 可撓性を有するガイドワイヤを挿通する挿通孔を有するカプセル内視鏡であって前記挿通孔に挿通した前記ガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を管腔内において前記ガイドワイヤの長手方向に進退させることが可能なガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置において、
    前記カプセル内視鏡の進行方向端部に配設した前記管腔内を観察する観察光学系と、
    該進行方向端部に配設され前記管腔内を照明する照明光学系と、
    前記挿通孔の一端を該進行方向端部に配設した開口部と、
    前記挿通孔に配設され、前記ガイドワイヤを係止する係止手段と、
    前記カプセル内視鏡の側面外周部に設けられる複数の独立した膨張収縮可能なバルーン部と、
    前記複数のバルーン部の各々に対応して設けられ、前記各バルーン部を独立して膨張させるための流体通路と、
    前記複数の流体通路の各々に対応して設けられて当該流体通路と連通し、前記各バルーン部の各々に独立して前記流体を供給可能な流体供給器と
    を具備し、
    前記カプセル内視鏡の進行方向端部で、前記観察光学系及び前記照明光学系が、前記開口部から最も近い前記進行方向端部における外周面の接線に対して、該接線と前記開口部との間の最長間隔よりも離れた位置に設けられ、
    前記係止手段は、前記ガイドワイヤの側面に設けられる螺旋凸部が螺合する、前記挿通孔の内面に設けられる螺旋溝である
    ことを特徴とするガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
  3. 可撓性を有するガイドワイヤを挿通する挿通孔を有するカプセル内視鏡であって前記挿通孔に挿通した前記ガイドワイヤを案内としてカプセル内視鏡を管腔内において前記ガイドワイヤの長手方向に進退させることが可能なガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置において、
    前記カプセル内視鏡の進行方向端部に配設した前記管腔内を観察する観察光学系と、
    該進行方向端部に配設され前記管腔内を照明する照明光学系と、
    前記挿通孔の一端を該進行方向端部に配設した開口部と、
    前記挿通孔に配設され、前記ガイドワイヤを係止する係止手段と、
    前記カプセル内視鏡の側面外周部に設けられる複数の独立した膨張収縮可能なバルーン部と、
    前記複数のバルーン部の各々に対応して設けられ、前記各バルーン部を独立して膨張させるための流体通路と、
    前記複数の流体通路の各々に対応して設けられて当該流体通路と連通し、前記各バルーン部の各々に独立して前記流体を供給可能な流体供給器と
    を具備し、
    前記カプセル内視鏡の進行方向端部で、前記観察光学系及び前記照明光学系が、前記開口部から最も近い前記進行方向端部における外周面の接線に対して、該接線と前記開口部との間の最長間隔よりも離れた位置に設けられ、
    前記係止手段は、
    前記ガイドワイヤを挟持する一対のローラと、
    前記一対のローラを前記ガイドワイヤの軸方向に転動させるモータと、
    前記モータの駆動を制御することによって前記カプセル内視鏡の進退を制御する制御部と
    を具備することを特徴とするガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置。
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