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JP4532059B2 - ビード装填方法および装置 - Google Patents
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤを組み立てることに関し、具体的には、特に、一連のワークステーションを有する自動タイヤ組立てシステムにおいて、さらにカーカスが挿入要素などによるバンプを有する場合に、グリーンタイヤカーカス上にビードを装てんする方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗物用のタイヤ、たとえば自動車用のタイヤを製造する際、いくつかの異なる要素を連続的に組み立てることによって、まずいわゆるカーカスの製造が行われることが公知である。言い換えれば、生産範囲に含まれる様々なカーカスタイプは、カーカス上に様々な付属要素が存在するかどうかと、付属要素自体の形状とに応じて互いに区別することができる。
【0003】
一例を挙げると、チューブレスタイヤ用のカーカス、すなわち、使用時にインナーチューブが存在する必要のないタイヤを作製する際、主要な要素には、いわゆるインナーライナ、すなわち弾性の不通気性材料の層と、カーカスプライと、一般にビードコア(または単に「ビード」)と呼ばれ、周りにカーカスプライの両端が折り畳まれる一対の環状金属要素と、弾性材料で作られており、カーカス上の、横方向に互いに向かい合う位置に延びる一対の側壁とが含まれると考えることができる。付属要素には、1つまたは2つ以上の他のカーカスプライと、ビードコア(チェーファーストリップ)の周りの折り返された領域でカーカスプライを覆う1つまたは2つ以上の補強バンドなどを含めてよい。
【0004】
米国特許第554242号で開示されたように、従来技術では、第1段階タイヤ組立てドラムと第2段階タイヤ組立てドラムを組み合わせた2段階のタイヤ組立てが、一列に配置されると共に互いにずらして配置された組立てドラムと共に公知であり、かつ確立されている。さらに、バンド組立て装置が第1段階組立てドラムに整列する、第1段階位置と第2段階位置との間で、ドラムを1回旋回させる2段階のタイヤ組立てを用いることも公知である。このシステムの場合、個々のブレーカアプリケーションおよびシングルピーストレッドゴムが第2段階で取り付けられ、一方、エイペックスチェーファーやショルダウェッジなどの要素は第1段階で取り付けられる。上記の要素は、別々の工程で作られ、2段組立てプロセスの必要の応じて使用できるように格納される。
【0005】
米国特許第5354404号には、組立てが自動的に行われ、必要な床面積が小さい2段階プロセスによってグリーンタイヤを組み立てるシステムが開示されている。
【0006】
従来技術では、米国特許第2319643号で開示されたように、各ステーションでチャックにかけられた複数の組立てドラムを有するラインでタイヤを製造することが公知である。
【0007】
さらに、米国特許第1818955号で開示されたように、「一列すなわち直列に配置された」複数の組立てドラムを有するラインでタイヤを製造することができ、「コアをある装置から次の装置に並進させる連結手段が設けられる」。各タイヤコアが連結されるため、様々なサイズのタイヤ構造に対処するようにマシンを変更することはできない。
【0008】
現在の生産プロセスにおいて、様々な要素の組立ては、実行すべき製造プロセスによる厳密な作業順序に従って移動させられる複数の組立てドラムを含む自動化された工場で行われる。たとえば、米国特許第5411626号で開示されたように、このような工場は、各ワークステーションが、その前部に運ばれる組立てドラム上への所定の要素の取付けを行う、互いに隣り合わせて連続的に配設された複数のワークステーションで構成することができる。
【0009】
EP第0105048号には、コンベアを使用して複数のタイヤ組立てドラムを複数のアプリケータステーションに輸送するタイヤ組立て手段が開示されておいる。この場合、タイヤ組立てドラムがコンベアを完全に横断したときに、様々なアプリケータステーションにあるタイヤ組立てドラムに、タイヤを製造するように様々な要素が取り付けられ、タイヤ組立てドラムは、コンベアおよびアプリケータステーションに対して斜めに維持されている。
【0010】
特に、生産中のカーカスタイプとは無関係に常に動作する、主要な要素を取り付けることを目的とした一次ワークステーションが設けられている。様々な一次ワークステーションと交互に、必要に応じて付属要素を取り付けることを目的とした1つまたは2つ以上の補助ワークステーションが配置されている。これらの補助ワークステーションの作動状態および非作動状態は、製造中のカーカスタイプに依存する。
【0011】
代表的なタイヤ組立てマシンは、たとえば、インナーライナ、1つまたは2つ以上のカーカスプライ、任意のサイドウォール補強部材およびビード領域インサート(たとえば、エイペックス)、サイドウォール、およびビードワイヤリング(ビード)を含む連続的な層としてのタイヤ要素で覆われるタイヤ組立てドラムを有する。この層形成後、ビードの周りがカーカスプライ端部で覆われ、タイヤがドーナツ状に膨らまされ、トレッド/ベルトパッケージが取り付けられる。通常、タイヤ組立てドラムは工場の床上の固定位置に配置されており、各要素が所望の精度で配置されるように固定ドラム上の基準点に位置合わせされたツーリングを手作業でまたは自動的に使用して様々な要素層が取り付けられる。ツーリングは一般にタイヤ組立てドラムに固定されており、ツーリングにはたとえば、タイヤ組立てドラムを支持するのと同じフレーム(マシンベース)から延びるアーム上の案内輪が含まれる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、タイヤ組立てドラムが、自由端と、ドラム支持体(またはドラムの反対側の端部からのビードの設置に対する、ドラム支持体と同等な障害物)によって支持される反対側の端部とを有し、ドラムが、タイヤカーカスが載せられる第1の領域を表面上に有する、タイヤ組立てドラム上に載せられたタイヤカーカス上に2つのビードを取り付ける方法が提供される。この方法は、ドラム上の、カーカスを載せる領域とドラム支持体との間にある領域に、2つのビードのうちの第1のビードを配設することを含む。そのビードは、ドラムの自由端からこの位置に移動させられ、これは、ドラム上にカーカスを載せるプロセスによってタイヤカーカスの外側の表面にバンプが形成される前に行われる。これは、バンプの形成を軽減するポケット(凹部)を有するドラムに、タイヤカーカス要素が載せられる前に行っても、インナーライナが載せられた後に行っても、インナーライナおよびインサートおよびプライが載せられた後に行ってもよい。ビードがドラム上に、しかもカーカスを載せるのを邪魔しないように「停止」している状態で、カーカスを載せることができる。カーカスを載せた後、ビードはカーカス上に所定の位置に移動させられる。次に、タイヤカーカス上に他のタイヤ要素を載せ、カーカスを形成する追加的なステップを実行することができる。従来の方法でカーカス上に他方のビードが設置される。このように、ドラムの一方の自由端から両方のビードを設置することができる。
【0013】
本発明は、フレキシブル製造システムによるタイヤ製造方法(METHOD FOR MANUFACTURING TIRES ON A FLEXIBLE MANUFACTURING SYSTEM、代理人のドケット番号 DN2001166USA)という名称の前述の米国特許出願で開示されており、以下に図1、図2、図3、図4、および図5に関して説明するような、複数のタイヤカーカスを同時に組み立てるシステムに関して特に有用である。この出願で開示された方法は概して、一連の少なくとも3個で最大10個のワークステーションを確立するステップと、少なくとも3個のワークステーションを通って延びる作業軸に沿って、少なくとも3個の切り離されたタイヤ組立てドラムを前進させるステップと、各ワークステーションでタイヤ組立てドラムに1つまたは2つ以上のタイヤ要素を取り付けるステップの各タイヤ組立てステップを含む。次に、最後のワークステーションで、結果として得られたグリーンタイヤカーカスが取り外される。最後に、グリーンタイヤカーカスが取り外された後、タイヤ組立てドラムが最後のワークステーションから第1のワークステーションまで前進させられる。
【0014】
本発明の好ましい実施形態を詳細に参照する。実施形態の例は添付の図面に示されている。各図は、例示的なものであり、制限的なものではない。本発明は概してこれらの好ましい実施形態に関連して説明するが、本発明の趣旨および範囲をこれらの特定の実施形態に制限するものではないことを理解されたい。
【0015】
図を明確にするために、選択された図面におけるある要素は一定の比例に縮小せずに描かれている。本明細書で提示されている断面図は、「スライス」または「近視眼的」断面図の形であり、図を明確にするために、真の断面図では見えるある背景線が省略されている。
【0016】
各図の要素は通常、以下のように番号付けされる。参照番号の最上位の数字(百の桁)は図番に対応する。図1の要素は通常、100〜199の範囲で番号付けされる。図2の要素は通常、200〜299の範囲で番号付けされる。各図面に亘る同様な要素は、同様な参照番号によって引用することができる。たとえば、ある図の要素199は、他の図の要素299と同様であり、場合によってはこれと同一であってよい。各図の要素は、単一の図面において同様な(同一を含む)要素を同様な番号で参照できるように番号付けすることができる。たとえば、集合的に199と呼ばれる複数の要素をそれぞれ個別に、199a、199b、199cなどと呼ぶことができる。あるいは、関連するが修正された要素については、同じ番号を付け、プライム符号によって区別することができる。たとえば、109、109’、および109”は、ある点で類似しているかまたは関連しているが、顕著な修正を有する3つの異なる要素であり、例えば静的なアンバランスを有するタイヤ109に対して、同じデザインで一対のアンバランスを有する異なったタイヤ109’となる。同じまたは互いに異なる図中の同様な要素間にこのような関係がある場合、その関係は、必要に応じて特許請求の範囲および要約書を含め明細書全体に亘って明らかになろう。場合によっては、一般に、図面で見たときの左右を示す、接尾辞−Lおよび−Rによって同様な要素が参照される(たとえば、133L、133R)。このような要素は、単に、L/R接尾辞を有さない番号(たとえば、133)によって、集合的に参照することができる。
【0017】
本発明の現在の好ましい実施形態の構造、動作、および利点は、以下の説明を添付の図面と共に検討したときに明らかになろう。
【0018】
【定義】
以下の用語は、本明細書に示される説明全体に亘って使用される可能性があり、本明細書における他の説明と矛盾するかまたは他の説明において詳細に記載されていないかぎり、これらの用語には一般に以下の意味を与えなければならない。
【0019】
「エイペックス」(または「ビードエイペックス」)は、ビードコアの半径方向上方およびプライと折返しプライとの間に位置する弾性フィラーを指す。
【0020】
「軸線方向」および「軸線方向に」は、タイヤの回転軸上にあるかまたはタイヤの回転軸に平行な方向を指す。
【0021】
「軸線方向」は、タイヤの回転軸に平行な方向を指す。
【0022】
「ビード」は、通常、ゴム材料に密閉されたスチールフィラメントのケーブルを有する、環状でほぼ伸長不能な引張り部材を有する、タイヤの部分を指す。
【0023】
「ベルト構造」または「補強ベルト」または「ベルトパッケージ」は、トレッドの下に存在し、ビードに固定されておらず、タイヤの赤道面に対して18度から30度の範囲の左および右のコード角を有する、織物または不織布の平行なコードの少なくとも2つの環状の層すなわちプライを指す。
【0024】
「ブレーカ」または「タイヤブレーカ」は、ベルトまたはベルト構造または補強ベルトを指す。
【0025】
「カーカス」は、プライ上のベルト構造、トレッド、アンダートレッドとサイドウォールを除く、ビード、プライを含み、EMTまたはランフラットタイヤの場合にはさらにくさびインサートサイドウォール補強部材を含むタイヤ構造を指す。
【0026】
「ケーシング」は、トレッドおよびアンダートレッドを除く、カーカス、ベルト構造、サイドウォール、およびタイヤの他のすべての要素を指す。
【0027】
「チェーファー」は、リム部品によるタイヤのすりむきを防止するリムフランジ内のビードの周りの補強材料(ゴムのみ、または織物およびゴム)を指す。
【0028】
「チッパー」は、機能が、ビード領域を補強し、サイドウォールの半径方向で最も内側の部分を安定させることである、ビード領域内に位置する織物コードまたはスチールコードの狭いバンドを指す。
【0029】
「周方向」は、軸線方向に垂直な環状トレッドの表面の周囲に沿って延びる円形のラインまたは方向を指すが、半径が、断面図で見たときのトレッドの軸線方向曲率を定める、互いに隣接する数組の円曲線の方向を指すこともある。
【0030】
「コード」は、プライおよびベルトを補強する、繊維または金属または織物を含む補強ストランドの1つを指す。
【0031】
「クラウン」または「タイヤクラウン」は、トレッド、トレッドショルダ、およびサイドウォールのすぐ隣りの部分を指す。
【0032】
「EMTタイヤ」は、拡張可動性技術(Extended Mobility Technology)を指し、EMTタイヤは、「ランフラット」であるタイヤを指す。「ランフラット」は、タイヤがほとんどないしまったく空気圧を有さない状態で少なくとも限られた動作を行うように構成されたタイヤを指す。
【0033】
「赤道面」は、タイヤの回転軸線に垂直で、トレッドの中心、すなわちタイヤのビードの中間点を通る平面を指す。
【0034】
「ゲージ」は、一般に測定値を指し、厚さ寸法を指すことが少なくない。
【0035】
「インナーライナ」は、チューブレスタイヤの内側の表面を形成し、タイヤ内に膨張ガスまたは流体を含み、エラストマまたは他の材料の層を指す。ハロブチルは不通気性が高い。
【0036】
「インサート」は、通常ランフラット型タイヤのサイドウォールを補強するのに用いられる三日月形またはくさび形補強部材を指す。また、トレッドの下方に位置する弾性非三日月形インサートも指す。「くさびインサート」と呼ばれることもある。
【0037】
「横方向」は、軸線方向に平行な方向を指す。
【0038】
「子午線方向形状」は、タイヤ軸線を含む平面に沿って切り取られたタイヤ形状を指す。
【0039】
「プライ」は、ゴムを被覆されており半径方向に展開されるか、そうでなければ互いに平行なコードから成る、コードで補強されたカーカス補強部材(層)を指す。
【0040】
「空気入りタイヤ」は、2つのビードと、2枚のサイドウォールと、トレッドとを有し、ゴム、化学薬品、織物およびスチール、または他の材料で作られた、概ねドーナツ形(通常開いたトーラス)の積層機械素子を指す。
【0041】
「ショルダ」は、トレッド縁部のすぐ下にあるサイドウォールの上部を指す。
【0042】
「サイドウォール」は、タイヤの、トレッドとビードとの間の部分を指す。
【0043】
「タイヤ軸線」は、タイヤがホイールリムに取り付けられ回転しているときの、タイヤの回転軸線を指す。
【0044】
「トレッドキャップ」は、トレッドと、トレッドパターンが成形されるトレッドの下にある材料とを指す。
【0045】
「折返し端部」は、カーカスプライの、プライが周りを覆うビードから上向きに(すなわち、半径方向外側に)折り返される部分を指す。
【0046】
【発明の実施の形態】
図1に示されているように、第1段階タイヤ組立てシステム102と、カーカス移送装置104と、第2段階組立てシステム106とを含むフレキシブル自動タイヤ組立てシステム100が開示される。以下に詳しく説明するように、タイヤカーカスは、複数のタイヤ組立てドラム108a、108b、108c、108d、108e(集合的に「108」と呼ぶ)が第1段階タイヤ組立てシステム102を通過するときに各タイヤ組立てドラム上で組み立てられる。各タイヤ組立てドラム108上でタイヤカーカスが組み立てられるのと同時に、トレッドで覆われたベルトパッケージが第2段階組立てマシン106で組み立てられる。移送装置は、第1段階組立てシステム102内のタイヤ組立てドラム108から各タイヤカーカスを取り外す。カーカス上にベルトパッケージが配置され、カーカスがグリーンタイヤを形成するように膨らまされる。
【0047】
フレキシブル自動タイヤ組立てシステム100によって実現されるいくつかの利点がある。第1に、タイヤ組立てシステム100は、組み立て中のタイヤの複雑さに応じてより多いかまたはより少ないワークステーションを含むように容易にかつ高速に修正することができる。さらに、タイヤ組立てドラムの構成および数は、様々なサイズおよび構成のタイヤの組立てに対処するように変更することができる。さらに、組立てドラムに材料を取り付けるドラムは、組立て中のタイヤの特定の構成に応じて様々なサイズの材料に対処するように容易に修正することができる。これらおよび他の改良について以下に詳しく説明する。
【0048】
図1に示されているように、第1段階組立てシステム102には、各ワークステーションでタイヤ組立てドラム108上に1つまたは2つ以上のタイヤ要素を取り付ける、ステーション112a、112b、112c、112d(集合的に「112」と呼ぶ)のような一連の少なくとも3個で最大10個のワークステーションが組み込まれている。組立てドラムを第1段階組立てシステム102を通って前進させるのに、各々に1つの組立てドラム108が取り付けられた、通常自動化誘導車両(AGV)110a、110b、110c、110d、110e(集合的に「110」と呼ぶ)と呼ばれる自己推進装置が用いられる。タイヤ組立てドラム108は、それぞれのAGV110に取り付けられたドラム支持体130a、130b、130c、130d、130e(集合的に「130」と呼ぶ)によってそれぞれ、回転可能に支持されている。タイヤ組立てドラム108は、回転軸134を中心としてドラム支持体130に対して回転する。AGV110は、互いに独立に動作し、互いに連結されてはおらず、長円形のループで示されている作業経路114に沿って遠隔地から誘導される。さらに、組立てドラム108は、それぞれAGVに取り付けられており、互いに連結されてはいない。作業経路114は、以下に詳しく論じるように任意の所望の構成を有してよい。作業経路114は、矢印116の方向にワークステーション112を通って延びる直線状の作業軸124を含んでいる。AGV110は、各ワークステーションでタイヤ組立てドラムに1つまたは2つ以上のタイヤ要素を取り付けることができるように、作業経路114に沿って、具体的には各ワークステーション112を通って延びる直線状の作業軸124に沿って、切り離されたタイヤ組立てドラムを独立に前進させるように働く。各AGV110がワークステーション112に同時に到着することが好ましい。しかし、AGV110が各ワークステーションに全く同じ時間に到着することは必要条件ではないが、AGVが互いに衝突しないことが重要である。たとえば、AGV110aは、AGV110b、110c、110dがそれぞれワークステーション112b、112c、112dに到着するのと同時にステーション112aに到着する。他のワークステーション間の距離、すなわち112aから112bまでの距離とは異なる、最後のワークステーション112dから第1のワークステーション112aまでの作業経路114のループに沿った余分の距離のために、作業経路に沿った組立てドラム108の移動速度を速くするために、図1に示されているように組立てドラム108eを有する追加的なAGV110eを設けることができる。
【0049】
各ワークステーション112はそれぞれ、取付けドラム118a、118b、118c118d、118e、118f、118g(集合的に「118」と呼ぶ)と、供給リール120a、120b、120c、129d、120e、120f、120g(集合的に「120」と呼ぶ)と、取入れサーバ126a、126b、126c、126d(集合的に「126」と呼ぶ)とを含んでいる。
【0050】
各ワークステーション112にある取入れサーバ126は通常、作業軸124から後方に間隔を置いて配置された、図1に示されている引込み位置に配置される。まずタイヤ組立てドラム108がAGV110によってワークステーション112まで前進させられると、取入れサーバ126が、外側の、矢印138の方向に作業軸124を横切って移動し、その時点でそのワークステーションに配設されているタイヤ組立てドラム108に結合される。取入れサーバ126は、タイヤ組立てドラム108を制御し動作させる動力を供給するように働く。さらに、取入れサーバ126がタイヤ組立てドラム108に結合されると、取入れサーバ126に対するタイヤ組立てドラム108の厳密な長手方向位置が確立される。さらに、組立てドラムがワークステーション112内に位置するとき、組立てドラム108の回転軸134は取付けドラム118を通る回転軸123に平行に維持される。組立てドラム108の長手方向の位置決めは、一定の所定の高さおよび位置に維持されると共に作業軸124に平行に揃えて維持される、組立てドラム108を通る回転軸134の位置を変更せずに行われる。組立てドラム108を通る回転軸134は、組立てドラムが第1のワークステーション112aから最後のワークステーション112dまでの各ワークステーションを通過し、かつ各ワークステーション間で前進する際に、作業軸と同一直線になることが好ましい。以下に詳しく論じるようにタイヤ組立てドラムにタイヤ組立て要素が取り付けられた後、取入れサーバ126が組立てドラム108から結合解除され、図1に示されるように引込み位置に戻され、したがって、AGV110は引き続き、作業経路114に沿って、拘束されずに移動することができる。
【0051】
取付けドラム118を通る回転軸123は、垂直方向および水平方向において厳密に作業軸124に揃えられる。これにより、取付けドラム118が内側に組立てドラム108の方へ移動させられ、組立てドラム108がワークステーション内に位置しているとき、タイヤ組立て要素は以下に論じるように、厳密に組立てドラムに取り付けられる。さらに、取付けドラム118は、たとえば、取入れサーバ126の前方の表面上の長手方向基準点128のような、各ワークステーション112ごとに確立された長手方向基準点128a、128b、128c、128d(集合的に「128」と呼ぶ)に対して、長手方向に作業軸124に沿って厳密に位置決めされる。取付けドラム118は、AGV110が取付けドラムに接触せずに第1段階組立てシステム102内の各ワークステーション112を通過できるように、通常、作業軸124から離れた位置に配設される。
【0052】
タイヤ組立てドラム108が、各ワークステーション112ごとに確立された長手方向基準点128a、128b、128c、128d(集合的に「128」と呼ぶ)に対して、長手方向に作業軸124に沿って位置決めされた後、取付けドラム118は、以下に論じるようにすでに取付けドラムの外周に取り付けられているタイヤ要素がタイヤ組立てドラム108の外周面に押し付けられるように、前方に作業軸124の方へ移動することができる。次に、組立てドラムが回転することによって、タイヤ要素が取付けドラム118から組立てドラム108に移される。重要な特徴として、各タイヤ要素は、組立てドラムを通る回転軸134を一定の所定の高さおよび位置に維持すると共に作業軸124に平行にかつ同一直線になるように揃えて維持しつつタイヤ組立てドラム108に取り付けられる。
【0053】
タイヤ要素がタイヤドラム108上に移されると、取付けドラム118は最初の位置に戻り、したがって、タイヤ組立てドラムは、作業軸124の反対側の取付けドラムから他のタイヤ要素を受け入れるか、または次のワークステーション112上に移動することができる。取付けドラム118は、組立てドラム108に取り付けられる特定のタイヤ要素に応じて様々な構成のドラムであってよい。通常、組立てドラム108が、この構成における、第1のワークステーション112aから始まり最後のワークステーション112dで終わる一連のステップを通過するにつれて、各ワークステーション112でそれぞれの異なる要素が取り付けられる。
【0054】
供給リール120にはタイヤ要素が巻かれており、供給リール120は、図1に示されているように各取付けドラム118のすぐ後ろに配設されている。通常、供給リール120から所望の長さのタイヤ要素を巻き取り、隣接する取付けドラム118の外周面上に巻き付けることができる。供給リール120が空になった後、FMS(フレキシブル自動タイヤ組立てシステム)100が引き続き動作するように、他の完全な供給リールを容易に所定の位置に運ぶことができる。
【0055】
図1に示されているように、タイヤ組立てシステム100の好ましい実施形態には、ワークステーション112上に保持されているタイヤ組立てドラム108を個々に、矢印116で示されている方向に前進させる複数の独立に移動可能な自己駆動AGV110が組み込まれている。AGV110には、図1に示されているように、ドラム支持体130a、130b、130c、130d(集合的に「130」と呼ぶ)によってタイヤ組立てドラム108が取り付けられている。AGV110は、工場の床に埋め込まれた案内ワイヤ122によって形成される作業経路114に従う。作業経路114は、図1に示されているように、第1のワークステーション112aから最後のワークステーション112dまで各ワークステーション112を通過し、次に周回して第1のワークステーション112aに戻る長円形の経路である。ワークステーション112は、作業経路114に沿って第1のワークステーション112aから最後のワークステーション112dまで延びる、共通の直線状の作業軸124に揃えられ、この作業軸124に沿って間隔を置いて配置されている。AGV案内ワイヤ122は、AGV110に制御信号を供給し、ワークステーション112を通過するときに作業軸124にほぼ平行になる。作業経路114は1方向に周回するように示されているが、図示のように、作業経路114から自動タイヤ組立てシステム110の反対側に戻る作業経路によって形成されるループに類似した追加的なループ(不図示)を設けることも可能である。さらに、作業経路114からのスパー132を設け、このスパー上に、補修、格納、再充電、または他の何らかの目的のためにAGV110を移動させることができる。AGV110は、自己駆動式であり、案内ワイヤ122に従うように自動化されているが、たとえば、無線信号および/または近接スイッチによる外部制御を施すことができ、したがって、各ワークステーションにおいて、次のワークステーション112に進む前に適切な時間の間停止するか、または必要に応じてスパー132または工場の床の他のある部分に移動させるように制御することができる。
【0056】
図4を参照すると、ビード装填・ビード配置システム152とカーカス移送システム154とを組み込んだオーバヘッド構造150の図が示されている。オーバヘッド構造150は、図1に示されているように、ワークステーション112a、112b、112c、112d用の空間を形成するように配設された複数の支持柱156を含んでいる。レール158が支持柱156に取り付けられており、第1のワークステーションから最後のワークステーション112dを越えてある距離だけ延びている。
【0057】
ビード装填システム152は、レール158に沿って移動する一対のビードローダ162aおよび162bを含んでいる。ビード装填システム152は、図4に示されており、ビードローダ162aおよび162b上にビードを取り付ける、ビードローダ140も含んでいる。ビードローダ162aおよび162bは、以下に詳しく論じるように、レール158に沿って移動し、組立てドラム108上にビードを配置し、また、第1段階組立てシステム102を通って移動する組立てドラム108上にビードを配置する。
【0058】
カーカス移送システム154は、レール158に沿って移動し、完成したタイヤカーカス上に滑り、このタイヤカーカスをワークステーション112d内の組立てドラム108から取り外す把持リング装置166を含んでいる。次に、把持リング装置166はカーカス移送装置104の方へ移動し、そこでタイヤカーカス上にトレッド・ベルトパッケージが配置される。
【0059】
タイヤ組立てシステム100上でグリーンタイヤカーカスを組み立てる例示的な動作順序は以下のとおりである。グリーンタイヤカーカス組立てプロセスの第1のステップでは、組立てドラム108aを通る回転軸134が作業軸124に平行に揃えられるように、AGV110aが空のタイヤ組立てドラム108aを作業軸124に沿って前進させる。さらに、組立てドラム108aがワークステーション112a〜112dを通過する際、組立てドラム108aを通る回転軸134は、組立てドラム108aを通る回転軸134が常に第1段階マシン102を通る作業軸124に対して一定の所定の位置に配置されるように、一定の所定の高さに維持される。組立てドラム108aは、第1のワークステーション112aに入り、概ね、組立てドラムが取入れサーバ126aを越えた所望の停止点に位置するように、停止する。次に、図2に示されている取入れサーバの結合ヘッド136a、136b、136c、136dがドラム支持体130aに揃うまで、取入れサーバ126aが外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動する。次に、組立てドラムが、回転軸134を作業軸124に平行に揃えつつ、作業軸124に沿った厳密な長手方向位置に配置されるように、取入れサーバ126aの結合ヘッド136aがタイヤ組立てドラム108aに結合される。好ましい実施形態では、取入れサーバ126によってタイヤ組立てドラム108に/から電力信号および制御信号が送信される。
【0060】
次に、すでに供給リール120bから巻き取られ取付けドラムの外周面上に移されているタイヤ要素が、タイヤ組立てドラム108aの外周面に係合するまで、取付けドラム118bが外側の、矢印141の方向に作業軸124の方へ移動することができる。次に、インナーライナ304などのタイヤ要素の第1の層がドラムに取り付けられるように組立てドラム108aが回転する。次に、取付けドラム118aが最初の位置に引き込まれる。さらに、すでに(2重)供給リール120bから巻き取られている一対のトウガード272a、272bがすでに組立てドラム108aの外周面に取り付けられているインナーライナ304に押し付けられるまで、(2重)取付けドラム118aが外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動させられる。次に、トウガード272a、272bがドラム上のインナーライナ304に取り付けられるように、組立てドラム108aが回転する。次に、取付けドラム118が最初の位置に引き込まれる。
【0061】
ワークステーション112aにおいて取付けプロセスが完了すると、取入れサーバ126aが、タイヤ組立てドラム108aをAGV110aから解放し、結合解除され、AGV110およびタイヤ組立てドラム108の経路から外れた位置に引き込まれ、それによって、AGV110aはタイヤ組立てドラム108aを次のワークステーション112bに前進させることができる。動作が邪魔されないように、ワークステーション112内に存在するすべてのAGV110がほぼ同時に移動する必要がある。前述のように、AGV100は互いに連結されておらず、組立てドラム108も互いに連結されてはいない。
【0062】
グリーンタイヤカーカス組立てプロセスの次のステップでは、AGV110aがタイヤ組立てドラム108aを第2のワークステーション112b内に移動させ、そこで第1のワークステーション112aに関して説明したのと同様な動作が実行される。すなわち、取入れサーバ126bが、外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動し、前述のようにタイヤ組立てドラム108aが厳密に揃えられるようにこの組立てドラムに結合される。この場合、例示的なランフラットタイヤの構成において、タイヤ組立てドラムは2つのポケットを有するように形作られている。次に、すでに供給リール120cから巻き取られ取付けドラムの外周面上に移されているタイヤインサート要素306L、306Rが、すでにタイヤ組立てドラム108aの外周面に取り付けられているインナーライナに、それぞれ1つのポケットの上方で係合するまで、取付けドラム118c、118dが外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動することができる。次に、タイヤインサート306L、306Rが、すでに組立てドラムに取り付けられているインナーライナ304に取り付けられるように、組立てドラム108aが回転する。次に、取付けドラム118c、118dが最初の位置に引き込まれる。さらに、すでに供給リール120dから巻き取られている第1のプライ要素310がすでに組立てドラム108aの外周面に取り付けられているインサート306L、306Rおよびインナーライナ304に押し付けられるまで、取付けドラム118c、118dが外側の、矢印141の方向に作業軸124の方へ移動させられる。次に、第1のプライ要素310がドラム上に取り付けられるように、組立てドラム108aが回転する。次に、取付けドラム118eが最初の位置に引き込まれる。
【0063】
グリーンタイヤカーカス組立てプロセスの次のステップでは、AGV110aがタイヤ組立てドラム108aを第3のワークステーション112c内に移動させ、そこで第1および第2のワークステーション112aおよび112bに関して説明したのと同様な動作が実行される。すなわち、組立てドラムの回転軸134が作業軸124に厳密に揃うように取入れサーバ126cの結合ヘッドがタイヤ組立てドラム108aに結合されるまで、取入れサーバ126cが、外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動する。
【0064】
次に、すでに供給リール120fから巻き取られ取付けドラムの外周面上に移されている第2のタイヤインサート要素318R、318Lが、すでにタイヤ組立てドラム108aの外周面に取り付けられている第1のプライ310に係合するまで、取付けドラム118fが外側の、矢印141の方向に作業軸124の方へ移動することができる。次に、タイヤインサート318L、318Rが、すでにドラムに取り付けられている第1のプライ310に取り付けられるように、組立てドラム108aが回転する。次に、取付けドラム118fが最初の位置に引き込まれる。さらに、すでに供給リール120eから巻き取られている第2のプライ要素280がすでに組立てドラム108aの外周面に取り付けられているインサート318L、318Rおよび第1のプライ310に押し付けられるまで、取付けドラム118gが外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動させられる。次に、第2のプライ要素320がドラム上に取り付けられるように、組立てドラム108aが回転する。次に、取付けドラム118gが最初の位置に引き込まれる。
【0065】
さらに、ワークステーション112cにおいて、組立てドラムを再び整えることができ、エイペックス313L、313Rを有する一対のビード312L、312Rにビードローダ162a、162bが取り付けられ、エイペックスが所定の位置で付けられる。これに続いて、従来の折返しブラダー(不図示)を使用して、アンダーライナ304および上方の第1のプライ310および第2のプライ320がビード318R、318L上に折り返される。構成に応じて、第2のインサート318L、318Rが組立てドラム上に配置される前に組立てドラム108上に一方のビードを配置することができる。たとえば、最後のステーション112dで組立てドラムからタイヤカーカスが取り外された後で組立てドラム108上に一方のビードを配置することができる。
【0066】
これに続いて、AGV110aがタイヤ組立てドラム108aを第4のワークステーション112d内に移動させ、そこで第1、第2、および第3のワークステーション112a、112b、および112cに関して説明したのと同様な動作が実行される。すなわち、組立てドラムの回転軸134が作業軸124に厳密に揃うように取入れサーバ126dの結合ヘッドがタイヤ組立てドラム108aに結合されるまで、取入れサーバ126dが、外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動する。
【0067】
次に、すでに供給リール120gから巻き取られ取付けドラムの外周面上に移されているチェーファーおよびサイドウォール要素286a、286bが、すでにタイヤ組立てドラム108aの外周面に取り付けられている第2のプライ280に係合するまで、取付けドラム118gが外側の、矢印138の方向に作業軸124の方へ移動することができる。次に、組立てドラム108aが回転し、それによって、チェーファーおよびサイドウォール要素286a、286bがビードの位置の真上の所定の位置に取り付けられ、タイヤカーカスを形成するように第2のプライに付けられる。次に、取付けドラム118gが最初の位置に引き込まれる。
【0068】
第1段階組立てシステム102上でタイヤカーカスが完成すると、米国特許第4684422号で開示された種類の移送リング166を含むカーカス移送機構104が、最後のワークステーション112dの組立てドラム108aからタイヤカーカスを取り外し、第2段階マシン104の整形タレット170上に移動させる。
【0069】
これに続いて、組立てドラム108aが作業経路114に沿って最後のステーション112dから第1のステーション112aまで前進し、一方、他のすべてのドラムが同時に、前の位置から次のステーションに前進させられる。
【0070】
マシン106でベルト・トレッドパッケージ288が組み立てられる。ベルト・トレッドパッケージ288は、マシン106から、今や第2段階マシン104の整形タレット170上に位置するタイヤカーカス上に移される。整形タレット170n上のグリーンタイヤカーカスがドーナツ状に膨らまされ(再整形され)、グリーンタイヤカーカスの半径方向外側の表面がトレッド・ベルトパッケージ288に押し付けられる。この後のステップでは、エアポケットを除去し内側の表面同士を密着させるように、グリーンカーカスが縫い付けられる(ローラで圧延される)。次に、グリーンタイヤカーカスおよびトレッド・ベルトパッケージが、グリーンタイヤ290を形成するように膨らまされる。グリーンタイヤ290は、図5に示されているように、移送装置104から取り外され、通常コンベア(不図示)によって金型(加硫プレス)に送られ、完成したタイヤが得られる熱(通常3500F)および圧力の下で硬化される。
【0071】
【タイヤ組立てドラム】
図6(A)(図2および図3参照)には例示的な第1段階タイヤ組立てドラム308(108に対応)が(大幅に簡略化されて)示されている。ドラム308は概ね円筒状であり、回転軸334(134に対応)と、円筒状の外側の表面302と、一方の端部308aと、別の反対側の端部308bとを有している。代表的なタイヤ構造では、図示のように、ドラム308の表面302上にインナーライナ304が取り付けられ、2つのタイヤインサート要素(「インサート」)306Lおよび306R(集合的に「306」と呼ぶ)が、インナーライナ304上の長手方向に離れた位置に配設される。次に、(上記でシステム100に関して論じたように)インナーライナ304およびインサート306上に第1のプライ310が配設される。これによって、名目上円筒形状を有するグリーンタイヤカーカスが得られる。しかし、図6(A)の図から明らかなように、インナーライナ304とプライ310との間にインサート306を付加すると、2つの「バンプ」、すなわち外径(「OD」)が比較的大きな領域がカーカスの外側の表面に形成される。
【0072】
通常、タイヤカーカスに2つのビード312Lおよび312R(集合的に「312」と呼ぶ)が付加される。各ビード312はほぼ伸長不能な円形のフープであり、(バンプが存在する領域以外の領域において)プライ310のODにほぼ等しいか、または好ましくはこのODよりもわずかに大きい内径(「ID」)を有している。ビード312Lおよび312Rは、インサート306よりもわずかに軸線方向外側よりに示されており、図を明確にするために(六角形ではなく)丸い断面を有するように示されている。カーカスに第2のプライ(不図示)を付加することができ、カーカスの外側の端部を折り返すことができる。最後に、上述のように、トレッドパッケージを付加することなどのために、カーカスをカーカス移送装置(104)によって第2段階組立てマシン(106)に移すことができる。
【0073】
タイヤカーカス上にビードを装填する本発明に適切な点として、ドラム308をドラム支持体330(130に対応)によって一方の端部で支持することができる。上述のように、フレキシブル自動タイヤ組立てシステム100では、複数の組立てドラム108のそれぞれが取り付けられた自己推進車両110が各ドラム支持体130に結合され、組立てドラムを第1段階組立てシステム102において各ワークステーション間で前進(移動)させるのに自己推進車両110が用いられ、かつ例示的なワークステーション(たとえば、112c)においてビードが取り付けられる。ドラム308は、ドラム支持体330の一方の端部308bで支持されるように示されており、ドラム308の他方の端部308aは支持されていない(「自由」、「片持ち梁式」)。
【0074】
明らかに、インサート306によって生じるバンプが十分に高い場合(通常は十分に高い)、右側のビード312Rを、ドラム308の自由端308aからドラム308上に滑らせることによって取り付けることは不可能である。さらに、ドラム支持体330は、右側のビード312Rが、支持されている端部308bからドラム308上に滑るのを妨げる。もちろん、左側のビード312Lをドラム308の自由端308aからドラム308上に滑らせる際には同等な問題は起こらない。なぜなら、このビードを、左のインサート306Lによって生じるバンプを越えてカーカス上に移動させる必要はないからである。本発明は、この「バンプ」問題の解決策を提供する。
【0075】
図6(B)には、従来技術の例示的な第1段階組立てドラム308’(308に対応)の他の実施形態が示されている。ドラム308’は概ね円筒状であり、回転軸334’(334に対応)と、(名目上ではなく)概ね円筒状の外側の表面302’とを有しており、一方の端部308b’でドラム支持体330’(330に対応)によって支持されている。ドラム308’の他方の端部308a’は支持されていない(「自由」、「片持ち梁式」)。ドラム308’は、主として、外側の表面における、インサート306L’および306R’(306Lおよび306Rに対応)の位置に対応しインサート306L’および306R’の寸法に関係する長手方向(軸線方向)位置に、凹部(ポケット)316Lおよび316R(集合的に「316」と呼ぶ)を有することによって、図6(A)のドラム308とは異なる。この例では、ドラム308’の表面にインナーライナ304’が取り付けられる。次に、凹部316にインサート306が取り付けられる。次に、プライ310’(310に対応)が取り付けられる。これにより、ほぼ円筒形状を有するグリーンタイヤカーカスが得られる。図6(A)で形成されたタイヤカーカス310とは異なり、インナーライナ304’とプライ310’との間にインサート306’を付加しても、カーカス310’の外側の表面に2つの「バンプ」が生じることはない。バンプがほとんど存在せず、ドラムに載せられているタイヤカーカスの外側の表面が、ほぼ円筒状であり、ほぼ一様なODを有するため、2つのビードを、ドラム308’の自由端308aから滑らせることによってカーカス上に取り付けることが可能である。各ビードが、2つのビードホルダ(すなわちローダ)322Lおよび322R(集合的に「322’」と呼ぶ)のそれぞれによって支持される、2つのビード312L’および312R’(集合的に「312’」と呼ぶ)が図示されている。このことは、タイヤの2つのビードを、「自由」端が1つしかないドラムの一方の端部からカーカス上の所定の位置に滑り込ませることができるという点で、本発明に適切である。ビード312L’および312R’の設置位置は、プライ310’上の点線で示されており、各々がそれぞれのインサート306L’および306R’よりもわずかに軸線方向外側よりに位置している。
【0076】
図6(C)には、凹部316を有する図6(B)のドラム308’などのタイヤドラム上に、インナーライナ304’と、インサート306’と、第1のプライ310’とを有するタイヤカーカスを組み立てる(載せる)他の例が示されている。この例では、カーカスの、第1の1組のインサート306’の位置に対応する長手方向(軸線方向)位置に、第2の1組のインサート318Lおよび318R(集合的に「318」と呼ぶ)が付加される。さらに、第2のプライ320が第2のインサート318の上に付加される。これによって、図6(A)に関して説明したのと同様な状況になり、インサート(この場合はインサート318)を付加することによって、名目上円筒状のタイヤカーカスの外側の表面に、ビードの取付けに干渉する可能性があるバンプ(比較的ODが大きい領域)が生じる。図6(A)で形成されたタイヤカーカスと同様に、第1のプライ310’と第2のプライ320との間にインサート318を付加すると、カーカスの外側の表面に2つの「バンプ」が生じ、右側のビード312R’を、ドラム308’の自由端308a’からドラム上に滑らせることによって取り付けることが不可能になる。前述の例と同様に、左側のビード312L’を自由端308’からドラム308’上に滑らせる際には問題は起こらない。というのは、このビードはバンプを横切る(通過する、または越える)必要がないからである。
【0077】
【タイヤカーカス上にビードを取り付ける方法】
本発明によれば、比較的伸長不能なビードが、ビードのIDよりも大きなODを有するバンプを横切る必要があるときに、ドラム上に組み立てられているタイヤカーカス上にビードを取り付ける方法が提供される。この状況は、ドラムの両端からのビードの設置に対する障害物(たとえば、ドラム支持体)があるときに生じる。本発明は、バンプに関する問題がないときにカーカスへにビードを取り付ける場合にも有用である。本発明は、タイヤカーカス上にビードを配置する、上述のようなフレキシブル自動タイヤ組立てシステム100と共に用いられるのに特に適している。
【0078】
図7(A)には、軸線434(334に対応)と、自由端408a(308aに対応)と、ドラム支持体430(330に対応)によって支持される反対側の端部408b(308bに対応)とを有する一般的なタイヤ組立てドラム408(308に対応)が示されている。ドラム408は、タイヤカーカス(410、後述)が載せられる、カーカスを載せる領域403を、表面402上に有するように図示されている。各ビードが、それぞれのビードホルダ(すなわちセッタ)422Lおよび422R(集合的に「422」と呼ぶ)よって支持される、2つのビード412Lおよび412R(集合的に「412」と呼ぶ)が図示されている。本発明のタイヤカーカス組立てプロセス全体のうちの最初のステップでは、右側のビード412Rおよび関連するビードホルダ422Rが、好ましくはカーカスが載せられる領域403を越えた領域405(領域403とドラム支持体430との間の領域)にある、ドラム408上の「停止」位置に移動させられる。左のビード412Lおよび関連するビードホルダ422Lは、軸線方向にドラム408の自由端408aを越えた、ドラム408から更に離れた位置に示されている。この時点で、ビードホルダ422Rがビード412Rを解放し、(以下に詳しく説明するように)ビードホルダ422Rを取り外すことができ、したがって、ビード412Rはドラム408上の停止位置に留まる。言い換えれば、ビードホルダ422Rはビード412Rをドラム408上に置くだけに過ぎない。ビードはドラムよりも直径が大きいので、ビードをドラム上の既知の位置および向きに維持するときは、ビードを領域405においてドラムと同軸に保持し支持するようにドラムの円周に沿って等間隔に配設された(すなわち、ドラムホルダの表面から延在する3個のフィンガー)凸部「p」(図7(B)参照)のような、任意の適切な装置をドラム(すなわち、ドラムホルダ)上に組み込むことができる。
【0079】
ドラム408上にカーカス410が載せられる前、またはインサート(たとえば、306、318)によってタイヤカーカス410の外側の表面に生じるような、ビード412Rがドラム408の自由端408aから設置されるのを妨げるバンプ(406、後述)が生じる前の、カーカス410をドラムに載せる各ステップにおける任意の適切な点で、右側のビード412Rおよびビードホルダ422Rが、ドラム支持体430の方向におけるドラム408の自由端408a上の、ドラム408上の所定の位置に移動させられる。たとえば、ビード412は、インナーライナ(たとえば、304)が取り付けられた後でドラム408上に配置することができる。あるいは、ビード412は、インナーライナ(たとえば、304’)、インサート(たとえば、306’)、および第1のプライ(310’)が、凹部(たとえば、316)を有する種類のドラム(たとえば、308’)上に取り付けられた後でドラム408上に取り付けることができる。ビード412Rは、通常、カーカス410が載せられるドラムの領域403を越えた、この位置に「停止」させられる。フレキシブル自動タイヤ組立てシステム100では、ビード412Rがドラム408上の所定の位置に配置された後でビードホルダ422Rが取り外されることが好ましい。
【0080】
次に、図7(B)に示されているように、ドラム408上に一般的なカーカス410が載せられる。この一般的なカーカス410は、インサート(たとえば、306、318)によりタイヤカーカス410において生じるような2つの一般的なバンプ406Lおよび406R(集合的に「406」と呼ぶ)を有している。このステップでは、右側のビード412Rが、3つの凸部「p」によって支持されて停止位置(領域405)に停止する。このステップにおいて、左側のビード412Lおよびビードホルダ422Lは、依然として「ドラムから離れて」(軸線方向にドラム408の自由端408aを越えた位置)おり、カーカス410をドラムに載せるプロセスの適切な段階において、カーカス410上に設置されるのを待っているように図示されている。ビード412Rは、上述のように、カーカスがほぼ完全にドラム上に載せられるときに、ビードホルダ422Rによって取り上げられカーカス上に設置される。このステップにおいて、ビード412Rは停止位置にあり、取り外されたビードホルダ422Rなしで凸部「p」上に静止しているように図示されている。
【0081】
次に、図7(C)に示されているように、ビードホルダ422Rが再導入され、ビード412Rを取り上げており、ビード412Rは、停止位置からドラム408の自由端408aの方へカーカス410上に移動させられている。前述の例と同様に、ビード412Rは、バンプ406Rに隣接し、そのわずかに外側(図の右側)よりに位置している(所定の位置に配置されている)。左のビード412Lは、ビードホルダ422Lと共に前の位置からドラム408の自由端408aを越えてドラムの反対側の端部408bの方へカーカス上に移動させられ、その結果、ビード412Lはバンプ406Lに隣接し、そのわずかに外側(図の左側)よりに位置している。
【0082】
ビード412がカーカス410上の所定の位置に配置されると、(後述のように)両方のビードホルダ422を取り外すことができ、(タイヤ構造の必要に応じて)さらなる(追加的な)タイヤ要素をタイヤに付加することができ、および/またはカーカスの折返し端部を従来の方法で折り返すことなど、タイヤカーカスの形成における追加的なステップを実行することができる。以下に図8(A)および図8(B)を参照して詳しく説明するように、ビードホルダ422(概略的に図示されている)は、カーカス410上にビード412が配置された後、タイヤを容易に開放しドラム408から取り外すことができるように区分されている。このことも、図7(A)に関して示し説明したように、領域405にビード412Rを置いた後でビードホルダ422Rを取り外す前述のステップに適切である。
【0083】
本発明の重要な特徴は、カーカス410をドラムに載せることによってカーカスをドラム408の自由端408aから設置することが実質的に妨げられる(困難または不可能になる)前に少なくとも1つのビード412がドラム408上の所定の位置に移動させられることである。これは、カーカスの任意の要素をドラムに載せる前に行っても、いくつかの要素をドラムに載せた後に行ってもよいが、いかなる場合も、ビードの設置を妨げるバンプ406がカーカスに生じる前に行われる。
【0084】
ビードをドラム上に移動させるプロセスについて説明する際、ビードが静止しており、ドラムがビードを通して移動させられる場合にも同等の結果が得られることを明確に理解されたい。
【0085】
図8(A)および図8(B)には、それぞれ閉位置および開位置のビードホルダ522(422に対応)が示されている。ビードホルダ522は支持体(ベース)502とリング504とを有している。リング504は内径「d」を有している。リング504は、3つの断片、すなわち左の断片504aと、中央ノ断片504bと、右の断片504cとを有している。3つの断片504a、504b、および504cは通常、弧の範囲が等しく、すなわちそれぞれ約120度である。中央の断片504bは支持体502に固定されている。左および右の断片504aおよび504cは、(図示のように)中央の断片504bにピボット回転可能に取り付けられるか、または支持体502に直接取り付けられる。
【0086】
左の断片504aを閉位置(図8(A))から開位置(図8(B))にピボット回転させる機構506Lが設けられている。右の断片504aを閉位置(図8(A))から開位置(図8(B))にピボット回転させる機構506Rが設けられている。開位置では、左の断片504aの遠位端と右の断片504cの遠位端がタイヤドラム(特に、ドラムに載せられているカーカス)の直径(OD)よりも大きい距離「e」だけ離れ、したがって、ビードホルダを、単にドラムから(ドラムに対して半径方向に)持ち上げることによってドラムから取り外すことができる。軸534(434に対応)を有するドラム(たとえば、408)から、開いたビードホルダ522を取り外すこの方向は、矢印536で示されている。
【0087】
リング504の内側縁部のすぐ内側に複数の磁石508が配設されている。これらの磁石は、リング504上にビード512(図を明確するために部分的にのみ示されている)を保持するものである。磁石508は、ビード512を保持するほど強力であるが、ビード512を、ドラム上の所定の位置に停止させ、ビードホルダがドラムから取り外されたときにはドラムに載せられているタイヤカーカス上の所定の位置に停止させる程度に弱い磁力を有する。
【0088】
ビードは通常、(ビードローダ140に関して)上記に説明したように、ビードホルダがドラムに対する所定の位置に配置される前に、ビードホルダ上に「ずれた状態で」で装填される。
【0089】
【ビード装填システム】
図1、図2、図3、および図4において、第1段階タイヤ組立てシステム102と、カーカス移送装置104と、第2段階組立てマシン106とを含むフレキシブル自動タイヤ組立てシステム100について説明した。複数のタイヤ組立てドラム108を示した。
【0090】
上述のように、図4には、ビード装填・ビード設定システム152とカーカス移送システム154とを組み込んだオーバヘッド構造150の図が示されている。オーバヘッド構造150は、図1に示されているように、ワークステーション112a、112b、112c、112d用の空間を形成するように配設された複数の支持柱156を含んでいる。レール158が支持柱156に取り付けられており、第1のワークステーションから最後のワークステーション112dを越えてある距離だけ延びている。ビード装填システム152は、レール158に沿って移動する一対のビードローダ162a(図では右)および162b(図では左)を含んでいる。ビード装填システム152は、ビードローダ162aおよび162b上にビードを取り付けるビードローダ140も含んでいる。ビードローダ162aおよび162bは、レール158に沿って移動し、組立てドラム108上にビードを配置し、また、第1段階組立てシステム102を通って移動する組立てドラム108上にビードを配置する。
【0091】
組立てドラム408上のカーカス410上に一対のビード412Rおよび412Lを配置するビードローダ162aおよび162bに対応する一対のビードホルダ422Rおよび422Lの特定の例について図7(A)〜図7(C)に関して詳しく論じた。図8(A)および図8(B)に例示的なビードホルダ(すなわちセッタ)522を示した。
【0092】
図9には、ビード装填システムのビードセッタ600が示されている。ビードセッタ600は担体602とビードホルダ622とを有している。図10には、タイヤカーカス(たとえば、410)上に2つのビード(たとえば、412Lおよび412R)を装填するのに適切なビードローダのような、2つの担体602Lおよび602Rのそれぞれと2つのビードホルダ622のそれぞれとを有する2つのビードローダ600Lおよび600Rが示されている。ビード装填システムは、支持柱(不図示、156参照)に取り付けられており、第1のワークステーション112a(不図示、図4参照)から最後のワークステーション112d(不図示、図4参照)をある距離だけ越えた位置まで延びている水平レール658(すなわちトラック、158に対応)を有している。レール658はU字形であり、固定されている(動かない)。
【0093】
担体602は、2つの端部604aおよび604bを有し、レール658上に配設された細長い支持部材604を有している。フォーサコイル656が主として支持部材604の一方の端部604aから、U字形レール658で形成された溝内に延びている。フォーサコイル656は、担体支持部材604に第1自由度の運動を加えるように、レール658内で自由に移動することができる。(この自由度は図10に矢印640で示されている。)オーバヘッドレール658とフォーサコイル656は、Aerotech(ペンシルバニア州ピッツバーグ)から市販されているBearingless Linear Motor (「BLM」)システムなどの「リニアモータ」を形成している。BLMフォーサコイル656は、ボールスクリュシステムと同様に、リニア軸受けシステムによって支持する必要がある。リニア軸受けシステムは、図を明確にするために図示を省略されている。一般に、各ワークステーションに亘る任意の適切なレール/トラックの長さに沿って担体602を往復させるあらゆる機械的システムが、本発明を実施するうえで有用である。
【0094】
ビードホルダ622(522に対応)は、オーバヘッドレール658の下方に位置するように、垂直レール624によって支持部材604の端部604bから懸垂している。ビードホルダ622は支持体626(502に対応)とリング628(504に対応)とを有している。支持体626は、ビードホルダ622を適切な機構(不図示)により、矢印620で示されているように垂直レール624に沿って上下に移動させることができるように構成されている。これは第2自由度である。ビードホルダ622を、第3自由度が得られるように、矢印630(図9)で示されているように内側および外側にも移動させることができるような機構を設けることは本発明の範囲内である。
【0095】
BLMシステムには、運動コントローラに対するフォーサコイルの位置を表示する、リニアエンコダー(密閉型またはテープスケール/読取りヘッド型)のような市販の位置トランスデューサが組み込まれている。当業者には、これが従来のサーボフィードバック制御システム技術として認識されよう。必要な解像度は用途によって決定される。本発明の説明のために、オーバヘッドレール658の外側の表面上にテープスケール650が示されている。テープスケール650は基本的に、レール658の長さに沿って所望の解像度に対応する間隔を置いて配置された一連の基準マーク652である(図10を見ると最も良く分かる)。レール658上の基準マーク652を読み取り、それによって水平レール658の長さに沿った担体602の位置を示すことができるように、垂直レール624に読取りヘッド654(図9を見ると最も良く分かる)が取り付けられている。読取りヘッド654によって生成された信号は、2つの担体602Lおよび602Rの各々の位置を示し調節するためにコントローラ(不図示)に供給される。
【0096】
図10には、2つの担体602、すなわち左側の担体622Lと右側の担体622Rが示されている。各担体622Lおよび622Rには、それぞれ垂直バー624Lおよび642Rによって懸垂されたビードホルダ622Lおよび622Rが関連付けられている。各ビードホルダ622は、ドラム658に沿ってワークステーション間で移動する場合の、矢印640で示された第1自由度を有し、上下に(通常、第1段階タイヤ組立てドラムに対して半径方向に)移動する場合の、矢印620で示された第2自由度を有し、任意に、前後に(通常、サーバ126に近づくかまたはサーバ126から離れる方向に)移動する場合の、矢印630(図9参照)で示された第3自由度を有している。
【0097】
担体602とビードホルダ622の組合せを「ビードセッタ」と呼ぶ。本発明のビード装填システム152によって、上述の2つのビードローダは、システムの長さに沿って走行し、走行範囲内にある任意のワークステーション(たとえば、112a〜112d)に位置するドラム上にビードを配置することができる。構造ビーム658(158)は、ワークステーションの長さに沿って持ち上げられており、この長さに亘って延びている。担体622Lおよび622Rは、ビームの長さに沿ってビームの一方の端部から他方の端部まで高速に移動できるように軸受によってレールに取り付けられている。
【0098】
【第3の担体/カーカスの移送装置】
第3の担体は、担体602と同等である、図5に示されているように水平レール658上に設けることができ、完成したタイヤカーカス上に滑りワークステーション112d内の組立てドラム108(たとえば、408)からこのタイヤカーカスを取り外す把持リング装置166を含む(ビードホルダ622ではなく)カーカス移送システム154を有している。この場合、把持リング装置166は、カーカス移送装置104の方へ移動し、そこでタイヤカーカス上にトレッド・ベルトパッケージが配置される。したがって、自動タイヤ製造システム100では、水平レールから3つの担体が懸垂されている。各担体の位置は、(基準マーク652を有する)テープスケール650および読取りヘッド654によって追跡することができる。
【0099】
【動作順序】
典型的な動作順序では、最後のワークステーション(112d)にあるドラム(408)から、完成したカーカスが取り外された後、続いてドラムに載せるべきカーカス用の2つのビードの一方(たとえば、412R)をビードセッタ600によってドラム上の停止位置(たとえば405)に設置することができる。次に、ビードは、AGV100がドラムを作業経路114に沿って第1のワークステーション112aまで移動させ、そこにおいて、次のカーカスをドラムに載せる、第1の一連のステップが、上述のように実行される際、ドラムに設置されたままになっている。ドラムが各ステーション間を移動するにつれてカーカスが組み立てられる。選択された1つのワークステーション(たとえば412a〜412d)、たとえば第3のワークステーション(112c)において、ビードホルダ422Rを開位置(図8(B)参照)でドラム上に挿入し、ビードホルダ422Rを閉じ、ビードホルダ422Rに、第1のビード412Rを取り上げさせる(たとえば、磁石508)と共に第1のビード(412R)をカーカス上の所定の位置(図7(C)参照)に移動させることができる。同時に、第2のビードホルダ(422L)によって保持されている第2のビード(412L)をカーカス上の所定の位置(図7(C)参照)に移動させることができる。次に、上述のようにビードホルダを取り外し、それぞれの担体によって搬送し、以後のドラムに対して同様な動作を実行することができる。
【0100】
【システムの初期設定】
3つの担体(左、中央、右)の場合、システムを始動時に以下の手順により、すなわち、
a.右の担体を徐々に走行端部まで移動させ、
b.右の担体を徐々に左側に移動させ、第1の基準マーク(たとえば、652)を見つけ、
c.次に、左の担体を徐々に走行端部まで移動させ、次に方向を反転させ、第2の基準マークを見つけ、
d.中央の担体を右に衝突防止装置(不図示)まで移動させ、次に中央の担体を徐々に左にそれ自体の(第3の)基準マークまで移動させることによって初期設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフレキシブル自動タイヤ組立てシステムの概略図である。
【図2】本発明による、取入れステーションに結合されたタイヤ組立てドラムを示すフレキシブル自動タイヤ組立てシステムのワークステーションの斜視図である。
【図3】本発明による、ドラム支持フレーム上のタイヤ組立てドラムの側面図である。
【図4】図1の自動化タイヤ組立てマシンと共に使用されるビード装填システムとカーカス移送手段とを組み込んだオーバヘッド構造の概略図である。
【図5】図1のフレキシブル自動タイヤ組立てシステムを用いて生産できる代表的なランフラットタイヤ構造の断面図である。
【図6】図6(A)は、タイヤカーカスが載せられたタイヤ組立てドラムの断面図である。
図6(B)は、タイヤカーカスが載せられたタイヤ組立てドラムの断面図である。
図6(C)は、タイヤカーカスが載せられたタイヤ組立てドラムの断面図である。
【図7】図7(A)は、本発明の方法の最初のステップによる、タイヤカーカスが載せられたタイヤ組立てドラムの断面図である。
図7(B)は、本発明の方法の次のステップによる、タイヤカーカスが載せられたタイヤ組立てドラムの断面図である。
図7(C)は、本発明の方法の次のステップによる、タイヤカーカスが載せられたタイヤ組立てドラムの断面図である。
【図8】図8(A)は、閉位置における、本発明の方法を実施するうえで有用な(しかし必要ではない)従来技術のビードセッタの概略平面図である。
図8(B)は、開位置における、図8(A)のビードセッタの概略平面図である。
【図9】本発明による担体の正面図である。
【図10】本発明による図9の種類の2つの担体の側面図である。
【符号の説明】
100 自動タイヤ組立てシステム
102 第1段階タイヤ組立てシステム
104 カーカス移送装置
106 第2段階組立てシステム
108a、108b、108c、108d、108e タイヤ組立てドラム
110a、110b、110c、110d、110e 自動化誘導車両
112a、112b、112c、112d ワークステーション
114 作業経路
118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g
取付けドラム
120a、120b、120c、120d、120e、120f、120g
供給リール
124 作業軸
126a、126b、126c、126d 取入れサーバ
128a、128b、128c、128d 長手方向基準点
130a、130b、130c、130d、130e、330、430 ドラム支持体
134、334、334’、434、534 回転軸
136a、136b、136c、136d 結合ヘッド
150 オーバヘッド構造
152 ビード装填・ビード配置システム
154 カーカス移送システム
162a、162b ビードローダ
170 整形タレット
272a、272b トウガード
280 第2のプライ要素
286a チェーファー要素
286b サイドウォール要素
288 ベルト・トレッドパッケージ
290 グリーンタイヤ
302 円筒状の外側表面
304 インナーライナ
306L、306R、306L’、306R’、318R、318L インサート構成要素
308、308’、408 第1段階タイヤ組立てドラム
308a 一方の端部
308b 反対側の端部
310、310’ 第1のプライ
312L、312R、312L’、312R’ ビード
313L、313R エイペックス
330 ドラム支持体
408a 自由端
408b 反対側の端部
402 表面
403 カーカスを載せる領域
406L、406R バンプ
410 タイヤカーカス
412R 右側のビード
422R ビードホルダ
412L 左側のビード
422L ビードホルダ
502 支持体
504 リング
504a 左の断片
504b 中央の断片
504c 右の断片
506R 機構
508 磁石
522 ビードホルダ
600 ビードセッタ
602 担体
604 支持部材
604a、604b 端部
622 ビードホルダ
656 フォーサコイル
658 水平レール

Claims (2)

  1. タイヤ組立てドラム(408)上に載せられるタイヤカーカス(410)上に2つのビード(412L、412R)を取り付ける方法であって、
    前記ドラム(408)は、自由端(408a)と、ドラム支持体(430)によって支持される反対側の端部(408b)とを有しており、前記ドラム(408)は、前記タイヤカーカス(410)が載せられる第1の領域(403)を表面(402)上に有しており、
    前記方法は、
    前記第1の領域(403)と前記ドラム支持体(430)との間にある第2の領域(405)内の所定位置に、対のビードのうちの第1のビード(412R)を移動させる第1のビードホルダによって、前記第1のビードを前記第2の領域内の前記ドラム(408)上に配置し、
    前記カーカスが載せられて、前記タイヤカーカスの外側の表面にバンプが生じる段階の後に、前記第1のビードを前記第1のビードホルダで取り上げて、それから前記カーカスの上に前記第1のビードを取り付けることを含む、タイヤカーカス上に2つのビードを取り付ける方法。
  2. 一連のワークステーションと、カーカスを載せるためにステーション間で前進する複数のドラムとを有する自動タイヤ組立てシステムにおいて、前記カーカス上にビードを配置する方法であって、
    完成したカーカスがドラムから取り外された後、前記ドラム(408)上に載せるべき次のカーカス(410)用の対のビードのうちの第1のビード(412R)が、第1のビードホルダによって前記ドラム上に置かれ、そして、前記ドラム上に前記次のカーカスを載せるのを開始するために、前記ドラムが前記一連のワークステーションにおける第1のステーション(112a)に戻る間、前記第1のビードが前記ドラム上に置かれたままになっていて、
    前記一連のワークステーションにおける前記第1のステーションの次のワークステーションで、前記第1のビードが、前記第1のビードホルダによって取り上げられて、前記カーカス上に載せられる、
    カーカス上にビードを配置する方法。
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