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JP4532253B2 - フレーム転送装置及びフレームのループ抑止方法 - Google Patents
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JP4532253B2 - フレーム転送装置及びフレームのループ抑止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レイヤ2(OSI参照モデルのデータリンク層)のフレームを転送するフレーム転送装置に関する。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.3(イ
ーサネット(登録商標))を用いた大規模なレイヤ2のネットワークが構築されている。
ループ(円環)状に形成されたレイヤ2ネットワークにおいて、データ(フレーム)がそのループ上を永遠に循環するのを防止するための制御手法の一つとして、スパニングツリープロトコル(STP)がある。STPはIEEE802.1dとして標準化されている。
STPでは、与えられた優先順位を元に、スイッチ間でBPDU(Bridge Protocol Data Unit)と呼ばれる制御情報がやり取りされ、普段使う経路が一つ設定され、それ以外の
経路は障害時の迂回経路として設定される。
本発明に関連する先行技術としては、例えば、以下の特許文献1に記載された技術がある。
特開2002−101125号公報
STPによる制御が正常に動作している場合には、データの永遠の循環(ループ)が防止される。しかし、STPによる制御に障害が生じた場合には、データのループが発生する可能性がある。
ここに、レイヤ3のIP(Internet Protocol)パケットでは、パケットにTTL(Time to Live)が設定され、TTL値が0になるとそのパケットが廃棄される。これによって、
ループの発生が防止される。
しかしながら、イーサネットで使用されるフレームでは、TTLのような構成がない。従って、STPが正常に機能しない場合にデータのループを抑止する手段がなかった。
本発明の目的は、レイヤ2ネットワークにおいて発生するループを効率的に抑止できる技術を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。
即ち、本発明は、データリンク層のネットワークでフレームの転送を行うフレーム転送装置であって、
自装置のポートが収容するリンクを収容する隣接ポートを有する隣接装置から、前記隣接ポートのステータスを取得する取得手段と、
前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの間の矛盾によりフレームのループが生じるか否かを判定する判定手段と、
前記ループが生じると判定される場合に、前記自装置のポートを遮断する遮断手段とを含む。
本発明によれば、隣接ポートのステータスが取得され、自装置のポートのステータスと対比される。このとき、両ステータスに矛盾があるかが判定され、矛盾がある場合にはループが生じると判定される。この場合、自装置のポートが遮断される。これによって、フレームのループが抑止される。
好ましくは、本発明における判定手段は、前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの双方がフレームの転送を示す、又は前記自装置のポートのステータスと対比すべき前記隣接ポートのステータスを前記隣接装置から取得できない場合に、前記ループが生じると判定する。
このような場合に、フレームのループが発生する可能性が高いので、このような場合にポートを遮断することで、ループが生じるのを抑止することができる。
好ましくは、本発明における判定手段は、さらに、前記自装置のポートへ前記隣接装置からのフレーム入力がある場合に、前記ループが生じると判定する。ループは、自装置と隣接装置との間でフレームが転送可能な状態となっている場合に発生する。ここで、リンク障害でフレームがリンク上を流れない状態となっている場合には、ループは生じない。そこで、実際にフレーム入力がある場合に限ってポートが遮断されるように構成する。これによって、ループの発生を厳格に判定し、不要なポート遮断を抑えることができる。
好ましくは、本発明における取得手段は、隣接装置から自装置のポートのステータスを問い合わせるための要求パケットを定期的に受信し、各要求パケットについて、対応するポートのステータスを含む応答パケットを返送し、前記要求パケットが到着しなくなった場合には、前記隣接装置に前記自装置のポートに対応する隣接ポートのステータスを問い合わせるための要求パケットを送信する。
また、本発明は、データリンク層のフレームが転送されるネットワークにおいて、自装置のポートが収容するリンクを収容する隣接ポートを有する隣接装置から、前記隣接ポートのステータスを取得し、
前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの間の矛盾によりフレームのループが生じるか否かを判定し、
前記ループが生じると判定される場合に、前記自装置のポートを遮断する
ことを含むフレームのループ抑止方法である。
本発明によれば、レイヤ2ネットワークで生じるフレームのループを効率的に抑止することができる。
以下、図面を参照して本発明を説明する。以下に説明する構成は例示であり、本発明はその構成に限定されない。
〈レイヤ2スイッチの構成〉
図1は、本発明によるフレーム転送装置を実現するレイヤ2スイッチの構成例を示すブロック図である。本発明において、フレーム転送装置は、レイヤ2スイッチ,HUB,ブリッジ等のレイヤ2によるフレーム転送を実施する装置に適用される。
図1において、レイヤ2スイッチ10は、n(nは自然数)個の送受信ポートPと、MIB(Management Information Base)解析部20と、SNMP(Simple Network Management Protocol)送受信部30と、ポート遮断部40と、状態制御部50と、MAC(Media Acce
ss Control)/IP学習テーブル60と、MIB情報格納部70とを備えている。
MIB解析部20,SNMP送受信部30,ポート遮断部40,及び状態制御部50は、レイヤ2スイッチ10が備えるプロセッサ(例えばCPU)が記憶装置上に格納されたプログラムを実行することによって実現される機能である。これらの各部は、ハードウェアによって実現することができる。MIB情報格納部70及びMAC/IP学習テーブル60は、レイヤ2スイッチに設けられた記憶装置(例えばメモリ)上に作成される。
MIB解析部20は、解析手段、判定手段として機能する。SNMP送受信部は本発明の取得手段として機能する。ポート遮断部は本発明の遮断手段として機能する。
状態制御部50は、STPに従って、自スイッチと隣接スイッチとを結ぶリンクを収容するポートPの状態(ステータス)を制御する。STPでは、各スイッチは、フレームの流れに対して上流側のスイッチから周期的(例えば2秒毎)にBPDUと呼ばれる制御情報を受け取り、これに従ってポートPの状態が設定される。状態制御部50は、STPに従って、各ポートの状態を“root(ルート:受信)”,“forwarding(フォワーディング:転送)”,及び“blocking(ブロッキング:遮断)”のいずれかに設定する。これによって、ネットワーク内でデータ(フレーム)のループが生じることが防止される。また、状態制御部50は、設定した各ポートPの状態を、MIB情報格納部70に格納する。
MIB解析部20は、MIB情報格納部70に格納されたMIB情報に基づき、自スイッチの各ポートの状態(ポートステータス)を解析する。このとき、状態が“ルート”又は“ブロッキング”のポートPがあれば、そのポートPに関する隣接スイッチへ対応ポート(「隣接ポート」とも表記する)のポートステータスに関するMIB情報の提供を求めるためのSNMP Request(SNMPリクエスト)パケット(要求パケットに相当)を送信することをSNMP送受信部30に指示する。
SNMPリクエストが隣接スイッチに与えられると、隣接スイッチは、SNMPリクエストに基づき、隣接ポートのステータスに関するMIB情報を含むSNMP Response(SNMPレスポンス)パケット(応答パケットに相当)を生成し、返送する。SNMPレスポンス
に含まれたMIB情報は、MIB情報格納部70に格納される。
また、MIB解析部20は、所定のタイミングでMIB情報格納部70を参照し、自スイッチのポートのステータスと、隣接ポートのステータスとをMIB情報格納部70から取得する。取得された自スイッチのポートステータスが“フォワーディング”であり、且つ隣接スイッチのポートステータスが“フォワーディング”又は“応答なし”である場合には、MIB解析部20は、そのポートPからのトラフィック入力があるか否かを判定する。そして、トラフィック入力がある場合には、MIB解析部20は、ポート遮断部40に対し、当該ポートの遮断(リンクダウン)を指示する。
MIB解析部20は、自スイッチのポートのステータスが“ルート”又は“ブロッキング”から“フォワーディング”に変化したとき(例えば、ステータスの変更通知を状態制
御部50から受け取る)に、MIB情報格納部70を参照して自ポート及び隣接ポートの
ステータスを取得して対比するように構成することができる。或いは、MIB解析部20は、SNMPレスポンスが到着する(MIB情報格納部70上の隣接ポートのポートステ
ータス情報が更新される)毎に、自ポート及び隣接ポートのステータスを取得して対比す
るように構成することができる。
SNMP送受信部30は、MIB解析部20から、“ルート”又は“ブロッキング”のステータスを有するポートPに対応する隣接ポートのステータスに関するMIB情報の取
得を指示される。SNMP送受信部30は、指示に従って、SNMPリクエストを含むSNMPパケットを生成し、このSNMPパケットを隣接スイッチへ送信する。
SNMP送受信部30は、SNMPリクエストを定期的に隣接スイッチへ送信するように構成することができる。これに加えて、自スイッチのポートステータスが“ルート”又は“ブロッキング”(或るステータス)から“フォワーディング”(所定のステータス)に遷移した場合を契機として、SNMPリクエストを送信するように構成することもできる。
また、SNMP送受信部30は、隣接スイッチから送信されてくるSNMPレスポンスの到着を監視する。SNMP送受信部30は、SNMPレスポンスの到着を監視するための監視タイマを有しており、監視タイマがタイムアウトになる前にSNMPレスポンスが到着した場合には、これに含まれるMIB情報(隣接ポートのステータスを含む)をMIB情報格納部70に格納する。
一方、SNMPレスポンスが到着することなく監視タイマがタイムアウトになった場合(隣接ポートのステータスを取得できない場合)には、“応答なし”を示す情報を隣接ポートのポートステータスを示すMIB情報としてMIB情報格納部30に格納する。MIB情報格納部30中のポートステータスに関するMIB情報は、MIB解析部20によって参照・解析される。
一方、SNMP送受信部30は、隣接スイッチからのSNMPリクエストパケットが到着した場合には、SNMPリクエストに従って、対応するポートPのステータスに関するMIB情報をMIB情報格納部70から取得し、このMIB情報を含むSNMPレスポンスパケットを生成し、隣接スイッチに返送する。
上記のような、自スイッチと隣接スイッチとの間で送受信されるSNMPパケットには、“高優先”を示す情報を設定することができる。これによって、SNMPパケットは、ネットワークの輻輳時においても、優先的に送受信され、これに係る処理が行われる。即ち、ループの発生によってスイッチの負荷が上昇した場合でも、ループを抑止するための処理が優先的に実行される。
SNMPパケットを送信する場合には、SNMPパケットを受信すべき隣接スイッチのIPアドレスをSNMP送受信部30が知っている必要がある。SNMP送受信部30は、隣接スイッチのIPアドレスが不明である場合には、次の処理を行う。即ち、SNMP送受信部30は、自スイッチが接続されているサブネット(サブネットアドレスは予め知
っている)内の或るホストアドレスが通信相手のIPアドレスとして設定されたARP(Address Resolution Protocol)問い合わせパケット(ARP要求)を生成し、送信する。その後、SNMP送受信部30は、ARP要求に対するARP応答パケットを受信し、各ARP応答に含まれた検索先のMACアドレスと、隣接スイッチのMACアドレス(MIB情
報の一部としてMIB情報格納部70に格納されている)とを対比(照合)し、MACアド
レスが同一であれば、そのARP応答に含まれた通信相手のIPアドレスを、隣接スイッチのIPアドレスとして特定する。
SNMP送受信部30は、隣接スイッチのMACアドレスと同一のMACアドレスを含むARP応答が得られるまで、ARP要求の通信相手のIPアドレスを変更してARP要求の送信を繰り返し行う。或いは、SNMP送受信部30は、サブネット内の全てのホストアドレス(但し、自スイッチのIPアドレスを除くのが好ましい)が通信相手のIPアドレスとして夫々設定された複数のARP要求を作成して送信し、各ARP要求に対応するARP応答に含まれた検索先のMACアドレスと隣接スイッチのMACアドレスとを夫々照合して、隣接スイッチのIPアドレスを獲得するようにしても良い。
そして、SNMP送受信部30は、隣接スイッチのMACアドレスとIPアドレスとの対応関係を、MAC/IP学習テーブル60に登録する。また、SNMP送受信部30は、隣接スイッチからSNMPパケットを受信した場合には、その送信元IPアドレスと、送信元MACアドレスとをMAC/IP学習テーブル60に登録する。SNMP送受信部30は、MAC/IP学習テーブル60に登録されたMACアドレス及びIPアドレスを用いて隣接スイッチへ送信すべきSNMPパケットを生成することができる。
SNMP送受信部30は、MAC/IP学習テーブル60から対応する隣接スイッチのアドレスを取得し、SNMPリクエストを生成して隣接スイッチに送信することができる。ポート遮断部40は、MIB解析部20からの指示に従って、指示されたポートを遮断する(リンクダウンに設定する)。これによってデータのループを防止又は解消することができる。
MAC/IP学習テーブル60は、隣接スイッチのMACアドレスとIPアドレスとの対応関係を、ポートPと関連づけて記憶する。テーブル60に対する書き込み/読み出し処理は、SNMP送受信部30によって行われる。
MIB情報格納部70は、SNMPパケットの送受信によって得られるポートステータスに関するMIB情報を記憶する。また、状態制御部50によって設定される自スイッチの各ポートPの状態(ポートステータス)を記憶している。MIB情報格納部70の格納内容は、MIB解析部20,SNMP送受信部30によって参照される。
〈動作例1〉
次に、図1に示したレイヤ2スイッチが適用されたネットワークにおける動作例について説明する。図2及び図3は、動作例1の説明図である。図2には、レイヤ2スイッチやスイッチ間を結ぶリンクに障害が生じていない場合(正常時)における各レイヤ2スイッチの動作が示されている。図3は、レイヤ2スイッチの一つに障害が生じた場合における動作が示されている。
図2には、スイッチ(0),(1),(2)及び(3)が接続されてなるIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.3に基づくレイヤ2ネットワーク(イーサネット(登録商標))が示されている。各スイッチ(0)〜(3)は、図1に示したレイヤ2スイッチ10が持つ構成を有している。スイッチ(0)は、スイッチ(1)及び(2)と、リンクL1,L2を介して接続されている。また、スイッチ(1)は、リンクL3を介してスイッチ(3)と接続されており、スイッチ(3)は、リンクL4を介してスイッチ(2)と接続されている。
スイッチ(0)及び(1)は、ポート(1)でリンクL1を夫々収容している。また、スイッチ(0)は、リンクL2をポート(2)で収容し、スイッチ(2)は、リンクL2をポート(1)で収容している。また、スイッチ(1)は、リンクL3をポート(2)で収容し、スイッチ(
3)は、リンクL3をポート(2)で収容している。スイッチ(2)は、リンクL4をポート(2)で収容し、スイッチ(3)はリンクL4をポート()で収容している。
スイッチ(0)〜(3)(の状態制御部50)は、STPに従って、次のように、自スイッチの各ポート(1)及び(2)の状態(ポートステータス)を設定している。即ち、スイッチ(0)の各ポート(1)及び(2)は、“フォワーディング”に夫々設定されている。スイッチ(1)では、ポート(1)が“ルート”に設定され、ポート(2)が“フォワーディング”に設定されている。スイッチ(2)では、ポート(1)が“ルート”に設定され、ポート(2)が“フォワーディング”に設定されている。そして、スイッチ(3)では、ポート(1)が“ブロッキ
ング”に設定され、ポート(2)が“ルート”に設定されている。
ここで、例として、スイッチ(3)のポート(2)に着目すると、ポート(2)のポートステータスは“ルート”に設定されている。そこで、スイッチ(3)のMIB解析部20は、ポート(2)のポートステータス(“ルート”)をMIB情報格納部70の参照により検知すると、SNMPリクエストの送信指示をSNMP送受信部30に与える。
SNMP送受信部30は、送信指示に従い、スイッチ(3)のポート(2)により収容されるリンクL3に係る隣接スイッチとしてのスイッチ(1)に対し、スイッチ(1)がリンクL3を収容するポート(2)のポートステータスに関するMIB情報を得るためのSNMPリクエストパケットを生成し、送信する。
スイッチ(1)では、SNMP送受信部30にてSNMPリクエストが受信されると、SNMP送受信部30がMIB情報格納部70からポート(2)のポートステータスに係るMIB情報を取り出し、このMIB情報を含むSNMPレスポンスパケットを生成し、スイッチ(3)に送り返す。
スイッチ(3)では、SNMP送受信部30にてSNMPレスポンスが受信されると、SNMP送受信部30がSNMPレスポンスに含まれたMIB情報をMIB情報格納部70に格納する。これによって、スイッチ(3)のMIB情報格納部70には、スイッチ(1)のポート(2)のポートステータスが格納された状態となる。
このとき、SNMP送受信部30が、MIB解析部20に対し、隣接スイッチのポートステータスがMIB情報格納部70に格納されたことを知らせるように構成することができる。
スイッチ(3)のMIB解析部20は、MIB情報格納部70から、自スイッチ(スイッ
チ(3))のポート(2)のポートステータスと、隣接スイッチ(スイッチ(1))の対応ポート(2)のポートステータスに係るMIB情報を読み出し、自スイッチのポートステータスと
、隣接スイッチのポートステータスとを抽出して対比する。このとき、図2に示すように、スイッチ(3)のポート(2)のポートステータスは“ルート”であり、スイッチ(1)のポート(2)のポートステータスは“フォワーディング”である。よって、MIB解析部20は、ループが発生しない(正常である)と判断する。
図2に示すように、上述した動作が、各スイッチ(0)〜(3)において、リンクを収容している少なくとも1つのポートについて行われる。リンクを収容する複数のポートPがある場合には、上述したような動作が、ポート毎に行われる。
図2で説明した状況下において、図3に示すように、スイッチ(1)で障害が発生した場合を仮定する。ここでは、スイッチ(1)のCPUに障害が生じた場合を想定する。この場合、スイッチ(1)は、CPUが正常に動作しないので、STPに基づいてBPDUを定期的に送信することができなくなる。
これによって、スイッチ(3)の状態制御部50は、スイッチ(1)からのBPDUを受信できなくなる。このような状態が所定時間経過すると、状態制御部50は、スイッチ(1)に障害が発生したと判定し、予め設定された規定に従って、ポート(2)のポートステータスを変更する。ここでは、ポート(2)のステータスが“ルート”から“フォワーディング”に変更される。
また、スイッチ(1)は、CPUの障害により、スイッチ(3)からのSNMPリクエスト
に対するSNMPレスポンスを返送することができない。一方、スイッチ(3)のSNMP送受信部30は、SNMPリクエストを送信すると、SNMPレスポンスの到着を監視する監視タイマの計時を開始する。監視タイマがタイムアウトになると、SNMP送受信部30は、MIB情報格納部70に隣接スイッチのポートステータスを示すMIB情報として、“応答なし”を格納する。
スイッチ(3)のMIB解析部20は、ポート(2)のステータスが"ルート"から"フォワ
ーディング"に変更されたことを、状態制御部50からの通知、或いは、MIB情報格納
部70の監視により検知する。すると、MIB解析部20は、MIB情報格納部70を参照し、自スイッチ(3)のポート()及び隣接ポート(2)のポートステータスをチェックする。これによって、MIB解析部20は、自スイッチ(3)のポート(2)が"フォワーディ
ング"であり、隣接ポート(2)のステータスが"応答なし"であることを知る。この場合、
MIB解析部20は、SNMPレスポンスが到着しない原因がリンクL3の障害と隣接スイッチ(1)の障害とのいずれにあるのかを判断する。
即ち、MIB解析部20は、スイッチ(3)のポート(2)へ隣接ポート(2)からのトラフィックが流入しているか否かを判定する。スイッチ(3)では、リンクL3を通じてスイッチ(3)のポート(2)へ流入するトラフィック量をカウントし、これをMIB情報の一部としてMIB情報格納部70に格納するように構成されている。このトラフィック量は、MIBにおいて“iflnOctets”として表現される公知技術である。
MIB解析部20は、“iflnOctets”の値を異なる時間で二回検出し、その差分を取る。このとき、差分があれば、ポート(2)へのトラフィック流入があることがわかる。これに対し、差分がなければ、トラフィックの流入がないことがわかる。これらによって、MIB解析部20は、SNMPレスポンスが到着しない理由を認識することができる。
トラフィックの流入がある場合には、実質的に、スイッチ(1)及び(3)の各ポート(2)のステータスが“フォワーディング”になっていることを意味する。この場合、データのループが発生する可能性があるので、MIB解析部20は、ループを検知したものとして、ポート遮断部40に対し、スイッチ(3)のポート(2)の遮断を指示する。
ポート遮断部40は、指示に従って、ポート(2)を閉塞状態(リンクダウン)に設定し、スイッチ(1)からのトラフィックの流入を遮断する。これによって、データのループが抑止される。
ところで、スイッチ(3)のポート(2)のステータスが“フォワーディング”に変更された場合には、スイッチ(1)は、正常であれば、スイッチ(3)での変更に応じて、スイッチ(1)のポート(2)のステータスを“ルート”に変更する。
これに対し、スイッチ(1)が障害を有している場合には、状態制御部50がステータスを変更できない状態となり、スイッチ(1)のポート(2)のステータスが“フォワーディング”のままになってしまう場合が考えられる。この場合、スイッチ(3)のMIB解析部20において、自スイッチ(3)のポート(2)のステータスと、隣接スイッチ(1)の対応ポート(2)のステータスとが共に“フォワーディング”であると判定される。すると、MIB解析部20は、上記したようなトラフィック流入の有無の判定を行い、トラフィック流入がある場合には、ポート遮断部40にポート(2)の遮断を指示する。これによって、ポート(2)が遮断され、データのループが抑止される。
上述した動作では、ポートステータスが“ルート”又は“ブロッキング”であるポートPについて、SNMP送受信部30が、隣接スイッチにSNMPリクエストを定期的に送
信し、MIB情報格納部70上の隣接ポートのステータスに関するMIB情報を定期的に更新する。そして、MIB解析部20が、自スイッチのポートのステータスが“フォワーディング”に遷移したことを契機として、ポートのステータスをチェックする。このような動作に代えて、SNMP送受信部30は、ステータスに関するMIB情報を更新する毎に、ステータス更新をMIB解析部20に通知し、MIB解析部20がステータス更新の通知を受け取る毎に、ステータスチェックを行うようにすることもできる。
また、MIB解析部20が、ポートステータスが“フォワーディング”に遷移したことを契機として、SNMP送受信部30にSNMPリクエストの送信指示を与え、これに基づくステータス更新通知をSNMP送受信部30から受け取り、ステータスチェックを行うように構成することもできる。この場合、隣接ポートの最新のステータスでステータスチェックを行うことができる。
〈動作例2〉
次に、図2及び図4を用いて、動作例2について説明する。図2に示したように、SNMPリクエストは、データの流れに対する下流側のスイッチ(ポートステータスが“ルー
ト”又は“ブロッキング”のスイッチ)から、上流側の隣接スイッチ(ポートステータスが“フォワーディング”のスイッチ)に対して送信されるように構成されている。また、S
TPによるBPDUは、データの上流側のスイッチから下流側のスイッチへ送信される。図2に示すように、スイッチ(3)のポート(1)のポートステータスは“ブロッキング”であるので、SNMPリクエストがスイッチ(2)に対して送信されるように構成されている。
ここで、図4に示すように、スイッチ(3)に障害が発生し、スイッチ(3)がスイッチ(
2)に対してSNMPリクエストを送信できなくなる場合が考えられる。この場合、スイ
ッチ(3)は、SNMPリクエストを送信して隣接スイッチ(2)から対応ポート(2)のポートステータスを得ることができなくなるので、動作例1で説明したようなループの検知及びポートの遮断を行うことができない。一方、スイッチ(2)は、スイッチ(3)からのBPDUを受け取ることはないので、スイッチ(3)のポートステータスを考慮して自スイッチ(2)のポートステータスを遷移させることはできない。ここで、もしスイッチ(3)からスイッチ(2)へリンクL4を通じてデータが流れ込む状態でスイッチ(3)が故障していると、ループが発生する可能性がある。
そこで、次のような構成及び動作によりループを抑止する。即ち、スイッチ(3)は、上流側の隣接スイッチ(2)に対し、定期的にSNMPリクエストを送信するように構成される。一方、上流側の隣接スイッチ(2)では、SNMP送受信部30が、SNMPリクエストの到着を監視するタイマを有し、スイッチ(3)からの定期的なSNMPリクエストの到着を監視するように構成される。このSNMPリクエストの到着の監視タイマは、スイッチが下流側の隣接スイッチからのSNMPリクエストを最初に受け取ったことを契機として、計時を開始し、その後は、次のSNMPリクエストが到着する毎にリセット動作を行い、計時を再開するように構成される。
スイッチ(2)では、スイッチ(3)からのSNMPリクエストが到着しなくなり、監視タイマがタイムアウトになると、SNMP送受信部30に指示を与え、SNMP送受信部30は、SNMPリクエストをスイッチ(3)へ送信する。
その後、スイッチ(2)のSNMP送受信部30は、SNMPレスポンスが到着した場合、及びSNMPレスポンスが到着することなくSNMPレスポンスの到着の監視タイマがタイムアウトになった場合には、動作例1と同様に、隣接ポートのステータスに関するMIB情報をMIB情報格納部70に格納するとともに、そのこと(隣接ポートのポートス
テータス更新)をMIB解析部20に伝える。
MIB解析部20は、MIB情報格納部70を参照し、ポートステータスを対比する。ここでは、自スイッチ(2)のポート(2)のステータスが“フォワーディング”であり、隣接スイッチ(3)の対応ポート(1)に対するステータスが“応答なし”である。このため、MIB解析部20は、スイッチ(2)のポート(2)へのトラフィックの流入があるか否かを判断する。この判断は、動作例1で説明したように、MIB情報“iflnOctets”の差分を得ることによって行われる。
そして、MIB解析部20は、トラフィックの流入があると判断する場合には、ポート遮断部40に対し、ポート(2)の遮断(閉塞)を指示する。これによって、ポート遮断部40がポート(2)を遮断(リンクダウン)することにより、ループが抑止される。
動作例2によれば、“フォワーディング”側(データの流れに対して上流側)のスイッチが、“ルート”又は“ブロッキング”側(下流側)の隣接スイッチのポートステータスを考慮してループを検知し、ループを抑止することができる。
〈動作例3〉
次に、図2に示したネットワークシステムにおける動作例3を説明する。図5及び図6は、動作例3の説明図である。動作例1では、データの流れに対して下流側に位置するスイッチが上流側の隣接スイッチに対してSNMPリクエストを送信する。また、動作例2では、上流側のスイッチが下流側の隣接スイッチからのSNMPリクエストが到着しなくなった場合に、下流側の隣接スイッチに対してSNMPリクエストを送信する。
図5に示すように、動作例3では、各スイッチ(0)〜(3)は、自スイッチがデータの流れに対して上流であるか下流であるかに関係なく、隣接スイッチとの間を結ぶリンクを収容する各ポートPについて、隣接スイッチに対してSNMPリクエストを定期的に送信する。
即ち、各スイッチ(0)〜(3)のMIB解析部20は、リンクを収容する各ポートPについて、定期的なSNMPリクエストの送信をSNMP送受信部30に指示する。
そして、MIB解析部20は、SNMPリクエストが隣接スイッチに対して送信される毎に、そのポートPについて隣接スイッチの対応ポートとのステータス対比を行い、ループを判断する。このとき、自スイッチのポートステータスが“フォワーディング”であり、隣接スイッチのポートステータスが“フォワーディング”又は“応答なし”である場合には、MIB解析部20は、動作例1と同様の手法で隣接スイッチからのトラフィックの流入があるかを判定し、そうであれば、自スイッチのポートPをポート遮断部40に遮断させる。
図6には、スイッチ(1)に障害が発生し、スイッチ(3)にスイッチ(1)からのSNMPレスポンスが到着しなくなった場合において、スイッチ(3)がポートのステータス対比及びループ判定を行う様子を示している。
動作例3のようにすれば、動作例2で説明したような、自スイッチで隣接スイッチからのSNMPリクエストの到着を監視し、SNMPリクエストが到着しなくなったら自スイッチから隣接スイッチへSNMPリクエストを送信するという複雑な手順を実行する必要がなくなる。
動作例3の実行にあたっては、“ルート”又は“ブロッキング”側のスイッチは、動作
例1と同様の手法により“フォワーディング”側の隣接スイッチのIPアドレスを得てSNMPリクエストを送信する。
一方、“フォワーディング”側のスイッチのSNMP送受信部30は、“ルート”又は“ブロッキング”側の隣接スイッチから送信されてくるSNMPリクエストパケットの送信元IPアドレス及び送信元MACアドレスを取得し、この関係をMAC/IP学習テーブル60に登録する。そして、SNMP送受信部30は、学習したIPアドレス及びMACアドレスを用いてSNMPリクエストパケットを生成し、“ルート”又は“ブロッキング”側の隣接スイッチへ送信する。このとき、SNMPリクエストは、SNMPレスポンスとほぼ同時に送信されるようにしても良い。
〔動作例1及び2のフロー〕
図7は、上述した動作例1及び2に係るレイヤ2スイッチ10による処理の例を示すフローチャートである。図7に示す処理は、リンクを収容した各ポートPについて実行される。
図7において、レイヤ2スイッチ10が処理を開始すると、最初に、処理の対象となるポートPのステータスが“ルート”又は“ブロッキング”であるか否かがMIB解析部20により判断される(ステップS101)。
このとき、ポートステータスが“ルート”又は“ブロッキング”であれば(S101;
Yes)、処理がステップS102に進み、ポートステータスが“フォワーディング”で
あれば、処理がステップS108に進む。
ステップS102では、隣接スイッチのMACアドレスがMIBから取得される。すなわち、MIB解析部20がSNMP送受信部30にMIB情報の収集指示(SNMPリク
エストの送信指示)を与える。SNMP送受信部30は、MIB情報格納部70に格納さ
れている対象ポートPに応じた隣接スイッチのMACアドレス(MIB情報に含まれてい
る)を取得する。
ステップS103では、SNMP送受信部30は、自スイッチが属するサブネット内の或るホストアドレス(自スイッチのIPアドレスを除く)が通信相手のIPアドレスとして設定されたARP要求パケットを生成し、送信する。
その後、SNMP送受信部30は、ARP要求パケットに対するARP応答パケットを受信し、ARP応答パケットに格納された検索先のMACアドレスと、ステップS102で取得した隣接スイッチのMACアドレスとを照合する。このとき、MACアドレスが一致すれば、そのARP応答パケットに含まれた通信相手のIPアドレスが隣接スイッチのIPアドレスに該当する。SNMP送受信部30は、隣接スイッチのMACアドレスを有するARP応答を受け取るまで、通信相手のIPアドレスが(サブネットのホストアドレ
スの範囲内で)変更されたARP要求を作成・送信する。SNMP送受信部30は、AR
P応答から隣接スイッチのIPアドレスを獲得できた場合には、隣接スイッチのIPアドレス及びMACアドレスをMAC/IP学習テーブル60に登録する。
ステップS104では、隣接スイッチのポートステータスを定期的に取得する。即ち、SNMP送受信部30は、MAC/IP学習テーブル60に登録した隣接スイッチのMACアドレス及びIPアドレスを用いて、隣接スイッチの対応ポートのステータスに関するMIB情報を得るためのSNMPリクエストを定期的に生成し、送信する。
SNMPリクエストに対するSNMPレスポンスが隣接スイッチから受信されると、S
NMP送受信部30は、SNMPレスポンスに含まれたMIB情報(隣接ポートのポート
ステータス)をMIB情報格納部70に格納する。
MIB解析部20は、所定のタイミング(例えば、状態制御部50からステータス変更
を知らされた場合、或いはMIB情報格納部70の監視)で、MIB情報格納部70に格
納されている対象ポートP(自ポート)のポートステータスを確認し、ポートステータスが“フォワーディング”に遷移しているか否かを判定する(ステップS105)。このとき、ポートステータスが“フォワーディング”に遷移していなければ(S105;No)、処理がステップS104に戻る。
これに対し、ポートステータスが“フォワーディング”に遷移していれば(S105;
Yes)、MIB解析部20は、MIB情報格納部70を参照し、隣接スイッチの対応ポ
ート(隣接ポート)のポートステータスを取得して、ポートステータスが“フォワーディング”又は“応答なし”であるかを判定する(ステップS106)。
隣接ポートのポートステータスが“フォワーディング”又は“応答なし”である場合(
S106;Yes)には、処理がステップS107に進み、そうでなければ(S106;No)、処理がステップS108に進む。
ステップS107では、MIB解析部20は、自ポートの“iflnOctets”の増分があるか否かを判定する。即ち、MIB解析部20は、MIB情報格納部70に格納されている情報“iflnOctets”を、異なる時間で二回検索し、差分がある(トラフィック量のカウン
ト数が増えている)か否かを判定する。このとき、差分があれば、それは自ポートに隣接
ポートからのトラフィックの流入があることを意味する。
MIB解析部20は、増分(差分)があれば(S107;Yes)、ループと判定し、ポート遮断部40に自ポートを遮断させる。これに対し、増分(差分)が無ければ(S107;
No)、自ポートと隣接ポートとを結ぶリンクに障害(例えば切断)が生じていると判断さ
れる。この場合、ループは生じないので、ポート制御は特に行われない。もっとも、リンク障害を保守者に通知するように構成しても良い。
ステップS108に処理が進んだ場合には、自ポートのステータスは“フォワーディング”であるので、隣接スイッチからのポーリング(SNMPリクエスト)を待つ状態となる。
そして、SNMPリクエストが受信された場合(S108;Yes)には、SNMP送受信部30は、MIB情報格納部70から自ポートに対するポートステータスに関するMIB情報を取得し、このMIB情報を含むSNMPレスポンスを作成し、隣接スイッチへ送信する(ステップS109)。
ステップS108では、SNMPリクエストの監視タイマにより、SNMPリクエストの定期的な到着が監視される。監視タイマがタイムアウトになるまでSNMPリクエストが到着しなかった場合には、処理がステップS110へ進む(S108;No)。
ステップS110では、SNMP送受信部30は、隣接スイッチに対するSNMPリクエストを生成して送信する。その後、SNMPリクエストに対するSNMPレスポンスを受信することで、隣接スイッチのポートステータスを取得する。隣接スイッチのポートステータスは、MIB情報格納部70に格納される。このとき、隣接スイッチのポートステータスが更新されたことが、SNMP送受信部30からMIB解析部20に通知される。
MIB解析部20は、ポートステータス更新がSNMP送受信部30から通知されると、ステップS106及びS107と同様の処理を行う(ステップS111,S112)。これにより、隣接ポートのステータスが"フォワーディング"又は"応答なし"であり(S11
1;Yes)、且つトラフィック流入がある(S112;Yes)である場合には、ループ
と判定され、対象ポートが遮断される。
〔動作例3のフロー〕
図8は、動作例3に係るレイヤ2スイッチ10による処理の例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、リンクを収容した各ポートPについて実行される。
図8において、ステップS201〜S207の処理は、図7に示したS101〜S107の処理と同じであるので、説明を省略する。ステップS208では、自スイッチの対象ポートの状態が“フォワーディング”であるので、SNMP送受信部30は、データ(フ
レーム)の流れの下流側からの隣接スイッチからのSNMPリクエストの到着を待ち、S
NMPリクエストが到着すると、これに対応するMIB情報(ポートステータス)を含むSNMPレスポンスを生成して返送する。
このとき、SNMP送受信部30は、SNMPリクエストの送信元IPアドレス及び送信元MACアドレスを抽出してMAC/IP学習テーブル60に登録し、その後は、これらのMACアドレス及びIPアドレスを用いて、隣接スイッチからポートステータスを取得するためのSNMPリクエストを下流側の隣接スイッチへ定期的に送信し、MIB情報格納部70上の隣接ポートのステータスを随時更新する(定期的に取得する:ステップS
209)。
MIB解析部20は、所定のタイミング(定期的に、ステータスが更新される毎に)で、隣接ポートのステータスをMIB情報格納部70から取得する。そして、図7に示したステップS111及びS112と同様の処理を行う。即ち、隣接ポートのステータスが“フォワーディング”又は“応答なし”であり(S210;Yes)、且つトラフィック流入がある(S211;Yes)である場合には、ループと判定され、対象ポートが遮断される。
〔実施形態の作用効果〕
本発明の実施形態によれば、レイヤ2ネットワークでSTPに基づくポートのステータス制御が実施されている場合において、レイヤ2スイッチの障害によりSTPによるポートステータスの制御が有効に機能せず、スイッチ間を結ぶリンクを夫々収容するポートの状態が共に“フォワーディング”になっており、且つ一方のポートから他方のポートへのデータトラフィックの流入がある場合には、ループと判定され、ポートが遮断される。これによって、データ(フレーム)のループが適正に抑止される。また、MACフレームにTTLを導入するといった複雑な構成を導入することが回避される。
このように、本発明によれば、同じリンクを収容するポート間でのポートステータスに矛盾がある場合(例えば双方がフォワーディングである場合)、又は一方のポートステータスと対比すべき他方のポートステータスを入手できない場合に、フレームのループを判定(ループを検出)し、該当ポートを遮断するように構成することができる。
さらに、実施形態において説明したように、自装置へ隣接装置からのトラフィック入力があるか否か(S107,S112,S207,S211)をループの判断条件に含めて、ループの検出精度を高めることができる。この場合、ポートの遮断が不要な場合(リンク
切れの場合)にまで、ポートを遮断することを抑止することができる。この意味では、ト
ラフィック入力の有無の判断(S107,S112,S207,S211)は、本発明の付加的な構成要素である。
〔その他〕
上述した実施形態は、以下の発明を開示する。以下に開示される発明の構成要素は、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、本発明は、以下に説明する装置の発明と同様の特徴を持つ方法の発明、プログラムの発明として実現することも可能である。
(付記1)データリンク層のネットワークでフレームの転送を行うフレーム転送装置であって、
自装置のポートが収容するリンクを収容する隣接ポートを有する隣接装置から、前記隣接ポートのステータスを取得する取得手段と、
前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの間の矛盾によりフレームのループが生じるか否かを判定する判定手段と、
前記ループが生じると判定される場合に、前記自装置のポートを遮断する遮断手段と
を含むフレーム転送装置。(1)
(付記2)
前記取得手段は、前記隣接ポートのステータスを問い合わせる要求パケットを前記隣接装置に送信し、前記要求パケットに対する応答パケットを受信し、
前記判定手段は、前記応答パケットに含まれる前記隣接ポートのステータスを取得して前記判定を行う
付記1記載のフレーム転送装置。
(付記3)
前記判定手段は、前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの双方がフレームの転送を示す、又は前記自装置のポートのステータスと対比すべき前記隣接ポートのステータスを前記隣接装置から取得できない場合に、前記ループが生じると判定する
付記1又は2記載のフレーム転送装置。(2)
(付記4)
前記判定手段は、さらに、前記自装置のポートへ前記隣接装置からのフレーム入力がある場合に、前記ループが生じると判定する
付記3のいずれかに記載のフレーム転送装置。(3)
(付記5)
前記取得手段は、前記自装置のポートの状態がフレームを転送する状態でない場合に、自装置が属するサブネットのアドレスと、前記隣接装置のMACアドレスとを用いて前記隣接装置のIPアドレスを求め、前記隣接装置のIPアドレス及びMACアドレスを用いて前記要求パケットを生成し送信する
付記2〜4のいずれかに記載のフレーム転送装置。
(付記6)
前記取得手段は、前記サブネットに属する或るホストアドレスが通信相手のIPアドレスとして設定されたARP要求パケットを前記サブネット内に送信し、前記ARP要求パケットに対するARP応答パケットを受信し、このARP応答パケットに含まれた検索先のMACアドレスと、前記隣接装置のMACアドレスとを照合して、両者が一致する場合に、このARP応答パケットに含まれた通信相手のIPアドレスを前記隣接装置のIPアドレスとして特定する
付記5記載のフレーム転送装置。
(付記7)
前記判定手段は、前記応答パケットが受信される毎に、前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの対比を行う
付記2〜6のいずれかに記載のフレーム転送装置。
(付記8)
前記判定手段は、前記自装置のポートのステータスが、或るステータスから所定のステータスへ遷移した場合に、前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータ
スとの対比を行う
付記2〜7のいずれかに記載のフレーム転送装置。
(付記9)
前記取得手段は、隣接装置から前記要求パケットを定期的に受信し、各要求パケットについて、対応するポートのステータスを含む応答パケットを返送し、前記要求パケットが到着しなくなった場合には、前記隣接装置に前記要求パケットを送信する
付記2〜8のいずれかに記載のフレーム転送装置。(4)
(付記10)
前記取得手段は、隣接装置から前記要求パケットを定期的に受信し、各要求パケットについて、対応するポートのステータスを含む応答パケットを返送し、前記応答パケットを送信する際には、前記隣接装置から対応する隣接ポートのステータスを問い合わせるための要求パケットを生成して送信する
付記2〜8のいずれかに記載のフレーム転送装置。
(付記11)
データリンク層のフレームが転送されるネットワークにおいて、自装置のポートが収容するリンクを収容する隣接ポートを有する隣接装置から、前記隣接ポートのステータスを取得し、
前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの間の矛盾によりフレームのループが生じるか否かを判定し、
前記ループが生じると判定される場合に、前記自装置のポートを遮断する
ことを含むフレームのループ抑止方法。(5)
(付記12)
データリンク層のフレームが転送されるネットワークにおいて、自装置のポートが収容するリンクを収容する隣接ポートを有する隣接装置から、前記隣接ポートのステータスを取得するステップと、
前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの間の矛盾によりフレームのループが生じるか否かを判定するステップと、
前記ループが生じると判定される場合に、前記自装置のポートを遮断させるステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
本発明の実施形態におけるフレーム転送装置(レイヤ2スイッチ)の構成例を示す図 実施形態の動作例1の説明図(正常時) 実施形態の動作例1の説明図(障害発生時) 実施形態の動作例2の説明図(障害発生時) 実施形態の動作例3の説明図(正常時) 実施形態の動作例3の説明図(障害発生時) 動作例1及び2に応じたレイヤ2スイッチの処理を示すフローチャート 動作例3に応じたレイヤ2スイッチの処理を示すフローチャート
符号の説明
P ポート
10 レイヤ2スイッチ(フレーム転送装置)
20 MIB解析部(判定手段)
30 SNMP送受信部(取得手段)
40 ポート遮断部(遮断手段)
50 状態制御部
60 MAC/IP学習テーブル(隣接装置アドレス管理部)
70 MIB情報格納部

Claims (5)

  1. 装置のポートが収容するリンクを収容する隣接ポートを有する隣接装置から、前記隣接ポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスを取得する取得手段と、
    取得した前記隣接ポートのステータスと、前記自装置のポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスが矛盾する場合に、前記自装置のポートを遮断する遮断手段と
    を含むフレーム転送装置。
  2. 前記遮断手段が、取得した前記隣接ポートのステータスと、前記自装置のポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスとの双方がフレーム転送する状態に設定されていることを示す、又は前記隣接ポートのステータスを取得できない場合に、前記自装置のポートを遮断する
    請求項1記載のフレーム転送装置。
  3. 前記遮断手段が、前記自装置のポートのステータスと前記隣接ポートのステータスとの双方がフレームの転送を示す、又は前記自装置のポートのステータスと対比すべき前記隣接ポートのステータスを前記隣接装置から受信できない場合であって、且つ前記自装置のポートへ前記隣接装置からのフレーム入力がある場合に、前記自装置のポートを遮断する請求項1に記載のフレーム転送装置。
  4. 前記取得手段は、隣接装置から前記自装置のポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスを問い合わせるための要求パケットを定期的に受信し、各要求パケットについて、対応する前記自装置のポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスを含む応答パケットを返送し、前記要求パケットが到着しなくなった場合には、前記隣接装置に前記自装置のポートに対応する隣接ポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスを問い合わせるための要求パケットを送信する
    請求項1記載のフレーム転送装置。
  5. 装置のポートが収容するリンクを収容する隣接ポートを有する隣接装置から、前記隣接ポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスを取得し、取得した前記隣接ポートのステータスと、前記自装置のポートがフレームを転送する状態に設定されているか否かを示すステータスが矛盾する場合に、前記自装置のポートを遮断する
    ことを含むフレームのループ抑止方法。
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