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JP4535134B2 - 半導体集積回路およびその電源制御方法 - Google Patents
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JP4535134B2 - 半導体集積回路およびその電源制御方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその電源制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の回路セルの電源供給と遮断を行う複数のスイッチトランジスタを、非導通状態から導通状態へと導通制御する半導体集積回路と、その電源制御方法とに関する。
回路に対しスイッチトランジスタにより電源供給の遮断とその解除を制御するものとして、MTCMOS(Multi-threshold Complementary Metal Oxide Semiconductor)技術が知られている。
一般的に、電源電圧低下や素子微細化に付随して、信号遅延が発生しないように、論理回路等のトランジスタの閾値電圧を設計値として下げる必要がある。論理回路等のトランジスタの閾値電圧が小さいとリーク電流が大きい。MTCMOS技術は、停止状態の回路に対し、論理回路等のトランジスタに比べ、より大きな閾値電圧となるように設計されたトランジスタ(電源スイッチ)によって、論理回路等のリーク電流経路を遮断して、その消費電力の浪費を防ぐものである。
MTCMOS技術の回路ブロックへの適用では、いわゆる仮想VDD線、仮想GND線と称される、回路ブロック内で局所的に設けられた配線(ローカル電圧線)を設ける。ローカル電圧線は、回路ブロックの外部で共通なグローバル電圧線として配置された実電源線(実VDD線)や実基準電圧線(実VSS線)に対して、電源遮断とその解除のためのスイッチトランジスタを介して接続される。
スイッチトランジスタを設ける箇所は、起動と停止が繰り返される機能回路と実VDD線との間、機能回路と実VSS線との間、その両方の3通りがあり、スイッチとしては通常、実VDD側ではPMOSトランジスタ、実VSS線側ではNMOSトランジスタを用いる。
MTCMOS適用ブロックの機能回路の起動と停止は、半導体集積回路が起動された後は常時、実VDD線と実VSS線からの電源供給を受けて動作状態におかれるMTCMOS非適用ブロック内の回路によって制御される。MTCMOS非適用ブロックには、クロック発生回路、その他リピーターバッファなどの、主にIC全体の制御、信号の入出力やデータ保持のための回路に加え、上記電源遮断制御のためのスイッチのオンとオフを制御するスイッチ制御回路が含まれる。
MTCMOS適用ブロックでは停止時間が長いとローカル電圧線、例えば仮想VSS線が、内部回路のリーク電流により充電され、実VDD線に近い高い電位まで上昇する可能性がある。そのため、MTCMOS適用回路ブロックの再起動時に電源遮断スイッチがオンすると、仮想VSS線の放電により、実VSS線に突発的な電流が流れ込む。この電流は、突入電流(Rush Current)等と称される。突入電流が実VDD線に流れ込むと、正のノイズ電圧となって、近隣のMTCMOS非適用ブロックに伝達される。
これと同様な現象は実VDD線でも生じる可能性がある。ただし、突発的な電流が実VDD線から流れ出すため、実VDD線の電位が急激に下がる負のノイズ電圧が生じる点で上記の場合と異なる。
何れにしても、これらのノイズ電圧(電源ノイズ)は、近傍の回路ブロックで動作中のクロック発生回路やリピーターバッファなどに伝えられ、電源電圧振幅が急激に低下する結果、動作遅延を起こすなど遅延性の影響を与えてしまう。
電源ノイズ対策として、例えば非特許文献1には、グローバルな実VDD線とローカルな仮想VDD線との間に複数のPMOSスイッチを並列接続して、それらのゲートに制御信号を遅延させながら順送りすることで、徐々に接続インピーダンスを下げる技術が開示されている。
Philippe Royannez etc, "90nm Low Leakage SoC Design Techniques for Wireless Application", 2005 IEEE International Solid-State Circuits Conference, DIGEST OF TECHNICAL PAPERS, P138.
しかし、上記非特許文献1に記載の技術では、電源ノイズのピークは抑えられるが制御に時間がかかるという欠点がある。
本発明の一形態に関わる半導体集積回路は、電源電圧および基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、第2電圧線と、電源電圧および基準電圧の他方と前記第2電圧線の電圧との電圧差で電源供給を受ける複数の回路セルと、前記第1電圧線と前記第2電圧線との間に並列接続され、導通時抵抗が異なるスイッチトランジスタを含む複数のスイッチトランジスタと、「各スイッチトランジスタは、当該スイッチトランジスタより導通時抵抗が高いスイッチトランジスタが全て導通した後に導通させる」という規則を守りながら、前記複数のスイッチトランジスタを複数回に分けて非導通状態から導通状態へと導通制御し、該導通制御の際に、導通制御する時間間隔を次第に短く制御するスイッチ導通制御部と、を有する。
本発明の他の形態に関わる半導体集積回路は、電源電圧および基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、第2電圧線と、電源電圧および基準電圧の他方と前記第2電圧線の電圧との電圧差で電源供給を受ける複数の回路セルと、前記第1電圧線と前記第2電圧線との間に並列接続されている複数のスイッチトランジスタと、時間間隔が前回より短くなる回を少なくとも1回含み、前記前回より短くなる回以外の回については前回と同じ時間間隔とする複数回の制御によって、前記複数のスイッチトランジスタを非導通状態から導通状態へと導通制御するスイッチ導通制御部と、を有する。
本発明の一形態に関わる半導体集積回路の電源制御方法は、電源電圧および基準電圧の一方が印加される第1電圧線と第2電圧線との間に並列接続され、導通時抵抗が異なるスイッチトランジスタを含む複数のスイッチトランジスタと、電源電圧および基準電圧の他方と前記第2電圧線の電圧との電圧差で電源供給を受ける複数の回路セルとを備え、前記複数のスイッチトランジスタをオンまたはオフすることによって前記複数の回路セルに対する電源供給を制御する半導体集積回路の電源制御方法であって、「各スイッチトランジスタは、当該スイッチトランジスタより導通時抵抗が高いスイッチトランジスタが全て導通した後に導通させる」という規則を守りながら、前記複数のスイッチトランジスタを複数回に分けて非導通状態から導通状態へと導通制御し、該導通制御の際に、導通制御する時間間隔を次第に短く制御する。
以上のような構成によれば、複数の回路セルを、例えば停止状態から動作状態に復帰させるときに、スイッチ導通制御部が複数のスイッチトランジスタを非導通状態から導通状態に制御する。
その際、スイッチ導通制御部が、「各スイッチトランジスタは、当該スイッチトランジスタより導通時抵抗が高いスイッチトランジスタが全て導通した後に導通させる」という規則を守りながら、前記複数のスイッチトランジスタを複数回に分けて、非導通状態から導通状態へと導通制御する。このときの導通制御の際に、導通制御する時間間隔を次第に短く制御する。
「各スイッチトランジスタは、当該スイッチトランジスタより導通時抵抗が高いスイッチトランジスタが全て導通した後に導通させる」という規則は、異なる導通時抵抗のスイッチトランジスタ間の導通制御について述べたものであり、同じ導通時抵抗のスイッチトランジスタ間の導通制御を規定したものではない。よって、連続した2回以上の導通制御において、続けて同じ導通時抵抗のスイッチトランジスタが導通されることは許容される。
例えば1つずつスイッチトランジスタを導通制御する場合に、2以上の同じ導通時抵抗のスイッチトランジスタを有する場合は、高い導通時抵抗のスイッチトランジスタのグループ内で、任意の順番でスイッチトランジスタが順次オンされ、つぎに他のグループに属する、より低い導通時抵抗のスイッチトランジスタをオンするときに上記規則に従って、より高い導通時抵抗のスイッチトランジスタが全てオンしたことを条件に当該低い導通時抵抗のスイッチトランジスタがオンされる。
第1電圧線と第2電圧線間の抵抗値は、導通制御ごとに次第に低下するが、そのときの抵抗値の低下幅が、(途中で数回同じ低下幅が続くことがあるとしても)全体としては次第に大きくなる。
各導通制御でスイッチトランジスタに電流が流れると、第1電圧線と第2電圧線間の電圧差が小さくなり、次の導通制御では同じ導通時抵抗の(または、より小さい導通時抵抗の)スイッチトランジスタを最低1つオンさせれば、流れる電流量が前よりも少なくなる。ただし、全体としては抵抗値の低下幅が次第に大きくなるため、当該低下幅が一定の場合に比べると速やかに電流が流れ、結果として、第1電圧線の電圧と第2電圧線の電圧のうち、ハイレベルの電圧がローレベルの電圧に速やかに近づく。
また、本発明では、これと同じように速やかな電圧イコライズを行うために、時間間隔が前回より短くなる回を少なくとも1回含む複数回の制御によって、複数のスイッチトランジスタを非導通状態から導通状態へと導通制御する。
例えば、第1電圧線と第2電圧線間の電圧差が大きい制御初期ほど、スイッチトランジスタをオンさせる導通制御から次の導通制御までの時間を相対的に長くする。つまり、時間間隔が全体として次第に短くなる複数回に分けて、複数のスイッチトランジスタを非導通状態から導通状態へと導通制御する。
本発明の他の形態では、上記規則に代えて、時間間隔が前回より短くなる回を少なくとも1回含み、前記前回より短くなる回以外の回については前回と同じ時間間隔とする複数回の制御によって、前記複数のスイッチトランジスタを非導通状態から導通状態へと導通制御する。
いずれの形態でも、第1電圧線と第2電圧線間の電圧差が高い制御初期では、複数のスイッチトランジスタの一部を導通制御するため、第1電圧線と第2電圧線間の抵抗値が急激に下がることがなく、そのため第1電圧線に流れる最大電流量が少なく、その結果、第1電圧線の電圧変動ピークが抑制される。しかも本発明では、同じ導通時抵抗のスイッチを同じ時間間隔で順次オンしていく制御に比べると、上記した速やかな電圧イコライズによって、導通制御を開始してから完了するまでの時間が短縮される。
本発明によれば、第1電圧線と第2電圧線間に並列接続されている複数のスイッチトラジスタに対して行う、トランジスタの導通時間を全体として次第に短くする制御によって、第1電圧線の電圧変動ピーク(電源ノイズ)を抑制しながら、導通制御の開始から終了までの時間を短縮できるという利益が得られる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
《全体構成例1》
図1に、本発明の実施形態に関わる半導体集積回路の全体構成例1を示す。
図1において、半導体集積回路が形成される矩形半導体チップの4つの辺に沿って、それぞれ複数の入出力用セル40が列をなして配列されている。これらの入出力用セル40に囲まれたチップエリアに、「第1電圧線」として、実VDD線2Dと実VSS線2Sが対をなして配置されている。より詳細には、当該回路ブロック配置領域のロウ(行)方向とカラム(列)方向にそれぞれ実電源線対(2D,2S)が平行配置され、これにより格子状電源線配置となっている。また、実電源線対(2D,2S)は、その格子状部分の周囲を外枠状部分により囲み、外枠状部分から多くの給電点を格子状部分に与えている。
これら実電源線対(2D,2S)は、そのロウ方向の各ラインとカラム方向の各ラインが、多層配線構造における異なる階層のメタル層から形成され、そのため実VDD線2Dと実VSS線2Sは、電気的に絶縁分離して交差可能である。
実電源線対の格子状部分と外枠状部分によりチップエリアが区分けされている。その比較的大きな区分けされたエリアに、MTCMOS技術が非適用の回路ブロック(以下、非適用回路ブロックという)30が配置されている。また、大小様々の区分けエリアに、多数のMTCMOS技術が適用された回路ブロック(以下、MTCMOS回路ブロックという)が配置されている。ここで非適用回路ブロック30以外のブロックはMTCMOS回路ブロックであり、図では、そのうちの1つを符号“1”で示している。
なお、図ではMTCMOS回路ブロック1等は全て実電源線対(2D,2S)に接続されている。一方、非適用回路ブロック30に対しては実電源線対(2D,2S)が非接続のように見えるが、実際には非適用回路ブロック30に対し実電源線対(2D,2S)が接続されている。
MTCMOS回路ブロック1は、複数のスイッチトランジスタを含む。スイッチトランジスタは、MTCMOS回路ブロック1の機能を実現する回路セルを配置して空いた領域に配置してもよいし、セルとして配置してもよい。セルとしてスイッチトランジスタを配置する場合、さらに、論理回路とスイッチトランジスタを含む回路セル、あるいは、スイッチトランジスタのみ含む回路セルによってスイッチトランジスタ配置が実現されてよい。
図2(A)と図2(B)に、スイッチトランジスタのセル内配置例を示す。
図2(A)の例では、能動素子としてはスイッチトランジスタSWTのみで回路セル4Aが構成され、図2(B)の例では、スイッチトランジスタSWTが論理回路部5とともに同じ回路セル4Bに含まれる。
なお、図2では、基準電圧VSSを遮断制御するスイッチトランジスタSWTとしてNMOSトランジスタを示す。この場合、基準電圧VSSが印加される分岐線20S、電源電圧VDDが印加される分岐線20D、および、「第2電圧線」としての仮想VSS線30Sのセル内要素が図示のように回路セルに含まれる。
分岐線20Sは「第1電圧線」の一部として実VSS線2S(図1参照)からMTCMOS回路ブロック1内で分岐した配線である。また、分岐線20Dは実VDD線2D(図1参照)からMTCMOS回路ブロック1内で分岐した配線である。
一方、仮想VSS線30Sは、MTCMOS回路ブロック1内固有の、即ちMTCMOS回路ブロック1の内部にのみ配置されている内部配線であり、「第2電圧線」として、本例では基準電圧VSSを論理回路部5、その他の回路セルに供給する役割がある。
なお、図2(B)に示すように、ここでは基準電圧VSS側、すなわち、「第1電圧線」としての分岐線20Sと、「第2電圧線」としての仮想VSS線30Sとの間にスイッチトランジスタSWTを設ける場合を示している。ただし、これに限らず、電源電圧VDD側、すなわち、「第1電圧線」としての分岐線20Dと論理回路部5との間に、論理回路部5に電源電圧VDDを供給するための「第2電圧線」としての仮想VDD線(不図示)を設け、この仮想VDD線と分岐線20Dとの間に、PMOSトランジスタからなるスイッチトランジスタを設けてよい。あるいは、基準電圧VSS側と電源電圧VDD側の双方にスイッチトランジスタを設けてよい。
以下の説明では、簡略化のため、基準電圧VSS側にスイッチトランジスタSWTを設ける場合を前提とする。
図2(A)と図2(B)に示すように、スイッチトランジスタSWTが分岐線20Sと仮想VSS線30S間に接続され、論理回路部5が分岐線20Dと仮想VSS線30S間に接続される。
なお、セル内要素をセル配置によりつなぐだけでこれらの配線を形成する必要は必ずしもなく、上層配線でセル間接続をしてよい。
スイッチトランジスタSWTは、上層の制御線CLに接続されている。
制御線CLは、例えば、MTCMOS回路ブロック1内におけるスイッチトランジスタSWTの数だけ設けられる、あるいは、所定数のスイッチトランジスタSWTごとに設けられる。
制御線CLは、図1に示す非適用回路ブロック30内に設けられている、「スイッチ導通制御部」としてのスイッチ制御部31に接続されている。スイッチ制御部31は、制御線CLを介してスイッチトランジスタSWTのオン(導通)とオフ(非導通)を制御する。スイッチ制御部31は非適用回路ブロック30内に設けられるため、当該半導体集積回路の起動後は常に、電源電圧VDDと基準電圧VSSの電圧供給を受けて動作する。
図3に、図2(A)に示す回路セル4Aの配置例を示す。
図3に示す配置例では、図2(A)に示す回路セル4Aを、カラム(列)方向に複数個、ここでは7個並べて配置している。回路セル4Aの配置領域を、図3では「スイッチ配置領域1A」により示す。
図3では、論理回路部5、分岐線20S、分岐線20Dおよび仮想VSS線30Sを有する回路セル4C、即ち図2(B)の回路セル4BからスイッチトランジスタSWTと制御線CLを省略した回路セルが、ロウ(行)方向に並べられて各セルラインが構成されている。図3では、7本のセルラインが例示されている。
ロウ(行)方向と直交するカラム(列)方向で隣接する2本のセルラインが、分岐線20Sと分岐線20Dをそれぞれ共有している。
一方、スイッチ配置領域1Aにおいて、回路セル4Aの多層配線構造の上層には、最大7本の制御線CL1〜CLnと、図1の実VDD線2Dおよび実VSS線2Sが、多層配線構造を上手に利用して配置される。
なお、スイッチトランジスタSWTの配置は図3のようにカラム方向に限らず、ロウ方向に並べてよい。この場合、例えば、図2(A)または図2(B)の回路セル4Aまたは4Bをロウ方向に並べることにより、同時に、スイッチトランジスタ配置が完成する。その後、各スイッチトランジスタSWTのゲートに接続する複数の制御線CLをロウ方向またはカラム方向に配置してよい。
《全体構成例2》
図4に、本発明の実施形態に関わる半導体集積回路の全体構成例2を示す。
図4において、半導体集積回路が形成される矩形半導体チップの4つの辺に沿って、それぞれ複数の入出力用セル40が列をなして配列されている。図4では図示を省略しているが、これらの入出力用セル40に囲まれたチップエリアに、「第1電圧線」としての実VDD線2Dと実VSS線2Sが対をなして配置されている。より詳細には、当該回路ブロック配置領域のロウ(行)方向とカラム(列)方向にそれぞれ実電源線対(2D,2S)が平行配置され、これにより格子状電源線配置となっている。
図4に示す回路配置のためのチップエリアに、いくつかの回路ブロックが配置されている。図4に示す例では、「通電領域」と称される、半導体集積回路のベーシックなCPU、レジスタ、メモリ、電源回路などを含む回路ブロック32がチップエリアに配置されている。回路ブロック32は、図1における非適用回路ブロック30に対応し、当該半導体集積回路が起動後は常時、電源電圧VDDと基準電圧VSSの供給を受けて動作する。
回路配置のためのチップエリアには、さらに、「マクロ」と称される当該半導体集積回路に特有な論理回路の機能を有する回路ブロックが多数配置されている。
この回路ブロックは、回路ブロック32と同様に、当該半導体集積回路が起動後は常時、電源電圧VDDと基準電圧VSSの供給を受けて動作する「通電マクロ」と称されるMTCMOS技術が非適用の非適用回路ブロック33と、「電源遮断マクロ」と称されるMTCMOS回路ブロック1と、に大別できる。
図5に、本例におけるMTCMOS回路ブロック1の実電源線対(2D,2S)とスイッチの配置を示す。
図5に示すMTCMOS回路ブロック1において、符号1Bは機能回路セルの配置領域(以下、セル配置領域)を示す。セル配置領域1Bには、例えば、図2(B)の回路セル4BからスイッチトランジスタSWTと制御線CLを省略したような回路セルが、ロウ(行)方向とカラム(列)方向に多数並べられている。
これらの回路セルの電圧供給は、例えば図3と同様な分岐構造の配線により行われる。
図5では、分岐構造の幹配線のみ示す。具体的には、実電源線対(2D,2S)と仮想VSS線20の幹配線を、図5ではセル配置領域1B内を格子状に配置された斜線の配線(以下、幹配線群2Tと表記する)により示す。
幹配線群2Tは、セル配置領域1Bの外側に延び、他の通電マクロ(非適用回路ブロック33)等に電源供給のために接続される(図4参照)。
各幹配線群2Tの、セル配置領域1Bの外側2箇所には、スイッチブロック2が設けられている。この対でスイッチブロック2が設けられることは、ロウ方向の幹配線群2T、カラム方向の幹配線群2Tで同様である。
スイッチブロック2内には、図5に拡大して示すように、仮想VSS線20T、実VSS線2Sおよび実VDD線2Dが引き込まれている。そのうち実VSS線2Sと実VDD線2Dは、スイッチブロック2の更に外側に延び、他の通電マクロ(非適用回路ブロック33)等に電源供給のために接続される(図4参照)。
スイッチブロック2は、仮想VSS線20Tと実VSS線2S間に並列接続されたn個のスイッチトランジスタSWT1〜SWTnを有する。
ここでスイッチトランジスタSWT1〜SWTnの各ゲートが、それぞれ対応する制御線CL1〜CLnの1本に接続されている。なお、後述する制御法によっては、複数のスイッチトランジスタのゲートが1本の制御線に接続されることもある。
制御線CL1〜CLnで構成される制御線CLが、回路ブロック32(図4参照)内のスイッチ制御部31に接続されている。
《スイッチ制御の基本概念1》
図6(A)および図6(B)は、スイッチ制御の基本概念1の説明図である。
図6(A)に示すように、本概念に関わる複数のスイッチトランジスタ(図2に示すスイッチトランジスタSWT、図5に示すスイッチトランジスタSWT1〜SWTn等に対応)は、異なる導通時抵抗を持つ複数のトランジスタを含む。ここで図6(A)には3種類のトランジスタ、即ち、最も導通時抵抗が高い高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)、次に導通時抵抗が高い中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)、および、最も導通時抵抗が低い低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)が例示されている。ただし、本発明においてスイッチトランジスタの種類は最低2種類でよく、4種類以上でもよい。また、全体のトランジスタ数も2以上であれば、幾つでもよい。スイッチトランジスタの種類(導通時抵抗の種類)とトランジスタ数は一致してもよいが、導通時抵抗の種類は、トランジスタ数より少なく、幾つかの連続するトランジスタが同じ導通時抵抗を有してもよい。
図6(A)においては、高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)、中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)および低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)の各ソースが、共通の実VSS線2Sまたはその分岐線20Sに接続され、各ドレインが共通の仮想VSS線(図5の仮想VSS線20Tまたは図3の仮想VSS線30S)に接続されている。また、各ゲートが制御線CLを介してスイッチ制御部31に接続されている。
「第1電圧線」である実VSS線の分岐線20Sと、「第2電圧線」である仮想VSS線30Sとの電位差、あるいは、「第1電圧線」である実VSS線2Sと、「第2電圧線」である仮想VSS線20Tとの電圧差を一定として、ある時間から、高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)、中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)、低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)を単独でオンさせたとする。この3回のスイッチオンにより、それぞれ出現する、仮想VSS線30Sまたは20Tの電位V(30S,20T)の変化を図6(B)に重ねて示す。この電位を、以下、仮想VSS線電位V(30S,20T)と表記する。
図6(B)に示すように、導通時抵抗が高いほど仮想VSS線電位V(30S,20T)が小さく、電源ノイズの抑制効果があるが、電荷排出は、導通時抵抗が高いほど時間がかかる。
当該基本概念は、第1および第2電圧線間の電圧差が大きいときは高抵抗スイッチトランジスタを用い、第1および第2電圧線間の電圧差が小さくなったときは、より低抵抗なスイッチトランジスタを用いて、複数回のスイッチ導通制御により、第1および第2電圧線間の電圧イコライズを行うものである。
具体的には、スイッチ制御部31は、「各スイッチトランジスタは、当該スイッチトランジスタより導通時抵抗が高いスイッチトランジスタが全て導通した後に導通させる」という規則を守りながら、複数のスイッチトランジスタを複数回に分けて、非導通状態から導通状態へと導通制御する、という特徴を有する。
ここで上記規則は、異なる導通時抵抗のスイッチトランジスタ間の導通制御について述べたものであり、同じ導通時抵抗のスイッチトランジスタ間の導通制御を規定したものではない。よって、連続した2回以上の導通制御において、続けて同じ導通時抵抗のスイッチトランジスタが導通されることは許容される。
例えば1つずつスイッチトランジスタを導通制御する場合に、2以上の同じ導通時抵抗のスイッチトランジスタを有する場合は、高い導通時抵抗のスイッチトランジスタのグループ内で、任意の順番でスイッチトランジスタが順次オンされ、つぎに他のグループに属する、より低い導通時抵抗のスイッチトランジスタをオンするときに上記規則に従って、より高い導通時抵抗のスイッチトランジスタが全てオンしたことを条件に当該低い導通時抵抗のスイッチトランジスタがオンされる。このような制御の具体例は後述する。
第1電圧線と第2電圧線との間の抵抗値、即ち、実VSS線と仮想VSS線20Tとの間に抵抗値、あるいは、分岐線20Sと仮想VSS線30Sとの間の抵抗値は、導通制御ごとに次第に低下するが、そのときの抵抗値の低下幅が、途中で数回同じ低下幅が続くことがあるとしても、全体としては次第に大きくなる。
各導通制御でスイッチトランジスタに電流が流れると、第1電圧線と第2電圧線間の電圧差が小さくなり、次の導通制御では同じ導通時抵抗の(または、より小さい導通時抵抗の)スイッチトランジスタを最低1つオンさせれば、流れる電流量が前よりも少なくなる。ただし、全体としては抵抗値の低下幅が次第に大きくなるため、当該低下幅が一定の場合に比べると速やかに電流が流れ、結果として、第1電圧線の電圧と第2電圧線の電圧のうち、ハイレベルの電圧がローレベルの電圧に速やかに近づく。このことは、図6(B)に示すように、より低抵抗なスイッチトランジスタを用いると放電が速やかであることから明らかである。
図6(A)に示す高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)、中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)、低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)のそれぞれを、単一のトランジスタから構成してもよいし、あるいは、複数の単位トランジスタの集合とみなしてもよい。各スイッチトランジスタが複数の単位トランジスタから構成されている場合、あるスイッチトランジスタを構成する複数の単位トランジスタは同時制御されるため、これらの複数の単位トランジスタを概念としては1つのトランジスタとみなすことができる。
単位トランジスタの導通時抵抗を同じとする場合、各スイッチトランジスタについて「高抵抗」「中抵抗」「低抵抗」等を決めるのは、単位トランジスタ数であり、より低抵抗にしたいほど、同時に制御する系統内の単位トランジスタ数を多くするとよい。ただし、この場合も前述した規則に従うため、連続した異なる系統間で単位トランジスタ数が同じとなることは許される。
このような複数の単位トランジスタから図6(A)に示す各トランジスタを構成する例の詳細は後述する。
《スイッチ制御の基本概念2》
図7(A)および図7(B)は、スイッチ制御の基本概念2の説明図である。
図7(A)に示すように、本概念に関わる複数のスイッチトランジスタ(図2に示すスイッチトランジスタSWT、図5に示すスイッチトランジスタSWT1〜SWTn等に対応)は、同じ導通時抵抗を持つが、順次オンする時間間隔が全体として短くなるように導通制御される。ここで「全体として短くなる」とは、続けて同じ時間間隔をおいてオンするトランジスタが複数あってもよいが、少なくとも、最初と次にオンするトランジスタのオン時間間隔よりも、最後とその1つ前にオンするトランジスタのオン時間間隔が短いことを意味する。別の言い方をすると、基本概念2におけるスイッチ制御は、時間間隔が前回より短くなる回を少なくとも1回含む複数回の制御によって、複数のスイッチトランジスタが導通制御されるという特徴を有する。
なお、図7(A)は3つのスイッチトランジスタSWT1〜SWT3しか示さないが、スイッチトランジスタ数は2以上なら、これに限定されない。
図7(B)に、仮想VSS線電位V(30S,20T)の時間変化例を示す。図7(B)では、実線によってスイッチトランジスタ数が3の場合を示し、波線によってスイッチトランジスタ数が4の場合を示す。
スイッチトランジスタ数が3の場合、スイッチトランジスタSW1をオンしてからスイッチトランジスタSWT2をオンするまでの時間間隔T12に比べ、スイッチトランジスタSWT2をオンしてからスイッチトランジスタSWT3をオンするまでの時間間隔T23が短くなっている。
スイッチトランジスタ数が4の場合、3の場合と同様、順次、時間間隔を短くしてもよいが、図示のように、時間間隔T12とT23を同じとし、次の時間間隔、即ちスイッチトランジスタSWT3をオンしてからスイッチトランジスタSWT4をオンするまでの時間間隔T34を、時間間隔T12(=T23)より短くしてもよい。
この基本概念2によれば、第1電圧線(実VSS線2Sまたはその分岐線20S)と、第2電圧線(仮想VSS線電位V(30S,20T))との間の電圧差が大きい制御初期では、導通制御を開始してから電位差が安定するまで時間を要するため、この制御初期では導通制御の時間間隔を相対的に長くしている。一方、スイッチトランジスタを一旦オンした後、さらに次のスイッチトランジスタをオンすると、全体としては導通時抵抗が小さくなるため、電位安定は相対的に速やかである。
本概念では、この点に着目して、時間間隔が前回より短くなる回を少なくとも1回含む複数回の制御によって複数のスイッチトランジスタをオンする導通制御を行い、これによって、電位安定を確保しながら、全体の制御時間を短くすることができる。
ただし、本実施形態では、時間間隔が前回より短くなる回を少なくとも1回含む複数回のスイッチ導通制御であればよく、各回のスイッチオン時に電位安定を待つことは要件ではない。電位安定を待つことを前提とすると、スイッチオン時の電位が見積もりやすく、複数回のスイッチ導通制御の設計が行いやすいため望ましいが、これに限定されるという訳ではない。
以上の基本概念1と2によれば、第1電圧線と第2電圧線間の電圧差が高い制御初期では、複数のスイッチトランジスタの一部を導通制御するため、第1電圧線と第2電圧線間の抵抗値が急激に下がることがなく、そのため第1電圧線に流れる最大電流量が少なく、その結果、第1電圧線の電圧変動ピークが抑制される。しかも、同じ導通時抵抗のスイッチを同じ時間間隔で順次オンしていく制御に比べると、上記した速やかな電圧イコライズによって、導通制御を開始してから完了するまでの時間が短縮される。
上述した基本概念1と2は、個別に適用してもよく、または、重複適用も可能である。
《スイッチ制御例》
つぎに、基本概念1と2を重複適用した場合を例として、より具体的な制御例を、図面を用いて説明する。
図8に、スイッチ制御例の説明図を示す。
図解したスイッチ制御例では、同時に導通制御がされる単数または複数のスイッチトランジスタ群を「系統」と表記する。ここで高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)を、図6(A)と同様に、トランジスタの回路記号のチャネル部分を「黒塗り」で示すことにより表示する。中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)を、トランジスタの回路記号のチャネル部分を「網掛け」で示すことにより表示する。低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)を、トランジスタの回路記号のチャネル部分に「黒塗りや網掛けがない」ことで表示する。
図8では、第1〜第m系統までが高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)で形成され、第m+1系統が中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)で形成され、第m+2〜第n系統までが低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)で形成されている。なお、これとは逆に、中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)で形成される系統を複数、高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)や低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)で形成される系統を単数とするなど、導通時抵抗の種類と系統数の関係は任意である。
系統番号が1から始まって、その数が大きくなればなるほど時間的に後で導通制御される。スイッチ制御部31は、このように系統ごとに順次、制御線CLを活性化していくシーケンスを回路的にあるいはソフトウエアとして実行可能に構成されている。
ここで導通時抵抗の相違は、チャネル濃度を変える手法によっても実現できるが、ここでは、ゲート幅を変えることにより導通時抵抗に違いを出している。
導通時抵抗が小さいほどゲート幅が大きくなる。セル設計方式では、基本単位となる短ゲート幅の単位トランジスタを並列接続させる数で、実効的なセルゲート幅を変える方式が望ましい。
この方式が採用される場合、例えば高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)といっても1種類の導通時抵抗とは限らず、単位トランジスタ数に応じて、さらに細かく導通時抵抗の制御が可能である。もちろん、高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)、中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)、低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)の各々に1種類の導通時抵抗を割り当てることは可能である。
図8では、各系統が複数の単位トランジスタから形成されているか、1つのトランジスタ構成であるかは別にして、第1〜第n系統のトランジスタは、全体としては、系統番号が大きくなればなるほど導通時抵抗の低下幅が大きくなるように構成されている。ただし、同じ導通時抵抗を持つ系統のグループ内では、数回続けて同じ低下幅が続くことは許容される。
以上の構成により、各系統のトランジスタのソースとドレイン間に同じ電圧が同じ時間だけ印加された時の電圧降下量は、全体としては、系統番号が大きいほど大きくなる。
図9(A)と図9(B)に、スイッチ制御部31による導通制御時の時間と仮想VSS線電位V(30S,20T)との関係を模式的なグラフにより示す。図9(A)は系統の活性化タイミングを示すグラフであり、図9(B)は、同じグラフを導通制御の時間間隔の大きさに着目して示すものである。
スイッチ制御部31は、制御対象のMTCMOS回路ブロック1(図1〜図5参照)を電源遮断状態から電源を復帰させる初期状態で、図9(A)および図9(B)に示すようなスイッチ制御を行う。
具体的には、CPU等から復帰指令を受けると、まず、高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)をオンしたほうが電源ノイズを効率的に抑制することが出来るため、第1系統に接続されている制御線CLを活性化して第1系統のスイッチトランジスタ群を一斉にオンさせる。
この最初の導通制御より前の状態では、電源遮断状態が長いと、図9(A)および図9(B)に示すように、仮想VSS線30Sまたは20Tは、構成トランジスタの閾値電圧が小さくリーク電流が大きい回路セルを通して充電されるため、その仮想VSS線電位V(30S,20T)が電源電圧VDDに近い値まで上昇している。
この状態で、最初の導通制御(「第1系統」と表記した矢印のタイミングで開始)を行うと、仮想VSS線電位V(30S,20T)が低下する。このときの低下幅は、スイッチトランジスタのソースとドレイン間電圧が大きいため最も大きいが、このとき導通時抵抗が比較的高いため、その急速な低下は抑圧されている。よって電源ノイズも有効に抑圧される。仮想VSS線電位V(30S,20T)は、高い導通時抵抗で決まる、ある一定値に時間経過とともに収束する。
仮想VSS線電位V(30S,20T)が一定電位に落ち着いてきたら、今度は、同じ導通時抵抗の(または、やや導通時抵抗が小さい)第2系統を活性化する。第2系統の活性化(導通制御開始)タイミングは、図9(A)の「第2系統」と表記した矢印により示す。第2系統の導通制御では、最初の第1系統の導通制御開始時と比べると、制御直前のスイッチトランジスタのソースとドレイン間電圧が低下しているため、導通時抵抗をやや小さくしても、電圧降下量は第1系統の導通制御時より小さく抑えられる。よって、このときの電源ノイズも有効に抑圧される。
以下、同様にして高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)から形成されている第3〜第m系統を導通制御する。
つぎに、第m+1系統では、中抵抗スイッチトランジスタSWT(MR)に接続された制御線CLを活性化する。第m+1系統の活性化(導通制御開始)タイミングは、図9(A)の「第m+1系統」と表記した矢印により示す。
続いて、第m+2系統では、低抵抗スイッチトランジスタSWT(LR)に接続された制御線CLを活性化する。第m+2系統の活性化(導通制御開始)タイミングは、図9(A)の「第m+2系統」と表記した矢印により示す。
その後、最後の第n系統の導通制御まで、同様に制御線CLの活性化を順次繰り返す。
図9(A)に示すように、このような複数回に分けた一連の導通制御では、電圧降下量が次第に低下する制御の実現が可能であり、よって、最初の第1系統導通制御時を超える電源ノイズが、第2系統以後に出現することはない。第1系統導通制御時の電源ノイズのピークは、ある基準を超えないように、高抵抗スイッチトランジスタSWT(HR)の導通時抵抗が決められている。よって、他の回路ブロックや同じ回路ブロック内のMTCMOS非適用回路セルに対し、実VSS線2Sを通して遅延性の影響を与えるような電源ノイズの発生が有効に防止されている。
仮に、各系統の導通制御開始からから次の系統の導通制御開始までの時間間隔が、一連の導通制御で同じとする。この場合でも、本実施形態では、全体として、導通時抵抗が高いほうから低い方に順番で用いられるようにスイッチトランジスタが選択されて順次オンするため、初期の電源ノイズピークを抑えるために高い導通時抵抗のみしか用いない場合と比べると、制御開始から制御終了までの一例の導通制御に費やす時間が短縮できる。
さらに時間短縮のために、図9(B)に示すように、導通制御開始の時間間隔が全体として順次、短くなるように制御されている。
具体的には、系統間の導通制御開始の時間間隔をT1≧T2≧…≧Tm≧Tm+1≧Tm+2≧…≧Tn−1と、途中の幾つかの時間間隔では同じとなることを供しながら全体としては、時間が進むにつれて短くしてゆく。ただし、上記不等式で不等号「≧」の全てで「=」が成り立つことはない。
これにより、時間間隔を一定とする場合と比較すると、さらに一例の導通制御全体の所要時間を短くして、その分、電源の復帰を早めることができる。
図9(C)は、制御線CLの活性化タイミングを波形図により示す。
図10は、単位トランジスタを、系統番号が大きくなるほど増やすことにより、さらに細かな導通時抵抗を実現した場合の説明図である。
系統数が多いと、制御線CLの数が増えて、その配置スペースが面積増大の主な原因となる場合がある。導通時抵抗の種類を減らすことなく、系統数は減らしたいときは、図示のように、各系統を単位トランジスタで構成し、その数を系統番号が進むにつれて増やす手法が好適に採用できる。
これにより系統ごとのトランジスタ数がばらつき、無駄なスペースが生じるような場合、図5、図6(A)および図7(A)に示すようにスイッチトランジスタSWTを一列に配置しないでマトリックス状に配置するとよい。そして、分岐構造の採用により配線で図10のような系統別のトランジスタ接続関係を実現するとよい。
以上述べてきた実施形態によれば、第1電圧線(実VSS線2S)と第2電圧線(仮想VSS線(30Sまたは20T))との間に、並列接続されている複数のスイッチトラジスタに対して行う、導通しているスイッチトランジスタ数を次第に増やす導通制御において、第1電圧線の電圧変動ピーク(電源ノイズ)を抑制しながら、導通制御の開始から終了までの時間を短縮できるという利益が得られる。
本発明の実施形態に関わる半導体集積回路の全体構成例1を示すブロック図である。 (A)と(B)は、全体構成例1に関わり、スイッチのセル内配置例を示す図である。 全体構成例1に関わり、図2(A)に示す回路セルの配置例を示す図である。 本発明の実施形態に関わる半導体集積回路の全体構成例2を示すブロック図である。 全体構成例2に関わり、実電源線対とスイッチの配置を示す図である (A)と(B)は、実施形態に関わるスイッチ制御の基本概念1の説明図である。 (A)と(B)は、実施形態に関わるスイッチ制御の基本概念2の説明図である。 実施形態に関わるスイッチ制御例の説明図である。 (A)と(B)は、スイッチ制御例の時間と第1電圧線の電位との関係を模式的に示すグラフである。(C)は、制御線の活性化タイミングを示す波形図である。 実施形態に関わるスイッチ制御例の他の説明図である。
符号の説明
1…MTCMOS回路ブロック、1A…スイッチ配置領域、2D…実VDD線(幹配線)、2S…実VSS線(幹配線)、2T…幹配線群、5…論理回路部、20D,20S…分岐線、30…非適用回路ブロック、30D…仮想VDD線、30S…仮想VSS線、31…スイッチ制御部、32,33…MTCMOS技術の非適用回路ブロック、SWT…スイッチトランジスタ、SWT(HR)…高抵抗スイッチトランジスタ、SWT(MR)…中抵抗スイッチトランジスタ、SWT(LR)…低抵抗スイッチトランジスタ、CL,CL1〜CLn…制御線

Claims (3)

  1. 電源電圧および基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、
    第2電圧線と、
    電源電圧および基準電圧の他方と前記第2電圧線の電圧との電圧差で電源供給を受ける複数の回路セルと、
    前記第1電圧線と前記第2電圧線との間に並列接続され、導通時抵抗が異なるスイッチトランジスタを含む複数のスイッチトランジスタと、
    「各スイッチトランジスタは、当該スイッチトランジスタより導通時抵抗が高いスイッチトランジスタが全て導通した後に導通させる」という規則を守りながら、前記複数のスイッチトランジスタを複数回に分けて非導通状態から導通状態へと導通制御し、該導通制御の際に、導通制御する時間間隔を次第に短く制御するスイッチ導通制御部と、
    を有する半導体集積回路。
  2. 電源電圧および基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、第2電圧線と、
    電源電圧および基準電圧の他方と前記第2電圧線の電圧との電圧差で電源供給を受ける複数の回路セルと、
    前記第1電圧線と前記第2電圧線との間に並列接続されている複数のスイッチトランジスタと、
    時間間隔が前回より短くなる回を少なくとも1回含み、前記前回より短くなる回以外の回については前回と同じ時間間隔とする複数回の制御によって、前記複数のスイッチトランジスタを非導通状態から導通状態へと導通制御するスイッチ導通制御部と、
    を有する半導体集積回路。
  3. 電源電圧および基準電圧の一方が印加される第1電圧線と第2電圧線との間に並列接続され、導通時抵抗が異なるスイッチトランジスタを含む複数のスイッチトランジスタと、電源電圧および基準電圧の他方と前記第2電圧線の電圧との電圧差で電源供給を受ける複数の回路セルとを備え、前記複数のスイッチトランジスタをオンまたはオフすることによって前記複数の回路セルに対する電源供給を制御する半導体集積回路の電源制御方法であって、
    「各スイッチトランジスタは、当該スイッチトランジスタより導通時抵抗が高いスイッチトランジスタが全て導通した後に導通させる」という規則を守りながら、前記複数のスイッチトランジスタを複数回に分けて非導通状態から導通状態へと導通制御し、該導通制御の際に、導通制御する時間間隔を次第に短く制御する
    半導体集積回路の電源制御方法。
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